JP2012032006A - 冷媒タンク - Google Patents

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Abstract

【課題】ストレーナの取付作業の簡単化や取付構造の単純化を図り、製造コストを低減する。
【解決手段】
上端が開口する有底円筒状の胴体3と、冷媒流入孔7及び冷媒流出孔8が設けられ、胴体3の開口端を封止するヘッダ4と、胴体3内に配置され、一端部5aが冷媒流出孔8に接続されたU字状の冷媒出口管5と、冷媒出口管5の底管部5cに穿設され、胴体3内に溜まったオイルを冷媒出口管5内に導くオイル戻し孔11と、オイル戻し孔11を被うように配置され、冷媒出口管5への異物の流入を防止するストレーナ12と、ストレーナ12を冷媒出口管5に装着する取付クリップ13とを備えたアキュムレータ1。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷媒タンクに関し、特に、冷凍サイクルを循環する冷媒等を気液分離して貯留するアキュムレータやレシーバタンク等の冷媒タンクに関する。
冷凍サイクルを循環する冷媒等を気液分離して貯留するため、アキュムレータやレシーバタンク等の冷媒タンクが用いられる。例えば、特許文献1には、図12(a)に示すように、下側タンク32と、冷媒流入口34及び冷媒流出口35が設けられた上側タンク33とからなるタンク31を備え、タンク31内に、冷媒流入口34から流入した冷媒を気液分離する気液分離板36と、乾燥剤(吸湿剤)を内包するバッグ37と、気液分離及び吸湿された冷媒を冷媒流出口35に導く冷媒出口管(インナーパイプ)38等を配置したアキュムレータ30が記載されている。
このアキュムレータ30では、図13に示すように、バッグ37の中央部に一対の貫通孔41、42が穿設されるとともに、これらの貫通孔41、42に冷媒出口管38が挿通され、これにより、バッグ37の位置が固定される。この構成によれば、バッグ37を固定するための専用部材が不要となるため、部品点数を低減することができ、また、バッグ37の貫通孔41、42に冷媒出口管38を挿通するのみで足りるため、バッグ37の取り付けが簡単になる。
また、上記アキュムレータ30では、図12(b)に示すように、冷媒出口管38の底管部38aにオイル戻し孔39が設けられるとともに、このオイル戻し孔39を被うようにストレーナ40が取り付けられる。ストレーナ40は、オイル中の異物が冷媒出口管38内に流入するのを防止するために備えられ、樹脂製の細かい網目状部材(メッシュ部材)によって形成される。ストレーナ40は、図14に示すように、中央に貫通孔40aを有する円筒状に形成され、また、その内部には、複数の補強片40bが等間隔で配置される。
特開2003−121031号公報
従来のアキュムレータ30において、ストレーナ40の取り付けにあたっては、冷媒出口管38の端部38b、38cの一方にストレーナ40を嵌入した後、側管部38dを通過させて底管部38aまで移動させる必要がある。但し、底管部38aが曲管状である点を考慮すると、ストレーナ40の貫通孔40aは、図15(a)に示すように、曲孔状に形成するか、或いは、図15(b)に示すように、ストレーナ40の設置領域の上下幅D6に合わせた直孔状に形成せざるを得ない。
しかし、図15(a)に示す曲孔の場合、冷媒出口管38の側管部38d(直管状の部分)と形状が合わないため、ストレーナ40が側管部38dを通過し難くなる。このため、ストレーナ40の取り付けが困難になったり、作業の手間が増大し、製造コストを押し上げるという問題がある。
一方、図15(b)に示す直孔の場合でも、ストレーナ40を底管部38aに位置させた際に、底管部38aとの間に隙間43が形成され、この隙間43に異物が流入するという問題がある。このため、接着剤等によって隙間43を埋める必要が生じ、取り付けの困難化や手間の増大を招く。
また、従来のアキュムレータ30においては、ストレーナ40を樹脂製の一体物によって構成するが、網目状の円筒体の内部に補強片40bを配置するなど、構造が複雑であるため、成形金型が複雑化したり、複数回に分けて成形する必要が生じ、製造コストが増大するという問題がある。
そこで、本発明は、上記従来の技術における問題点に鑑みてなされたものであって、ストレーナの取付作業の簡単化や取付構造の単純化を図り、製造コストを低減することが可能な冷媒タンクを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、冷媒タンクであって、冷媒流入孔及び冷媒流出孔が設けられたタンクと、該タンク内に配置され、前記冷媒流出孔に接続された冷媒出口管と、該冷媒出口管に穿設され、前記タンク内に溜まったオイルを該冷媒出口管内に導くオイル戻し孔と、該オイル戻し孔を被うように配置され、前記冷媒出口管への異物の流入を防止するストレーナと、該ストレーナを前記冷媒出口管に装着するクリップとを備える。
そして、本発明によれば、クリップを用いてストレーナを装着するため、目的の場所にストレーナを宛って直接取り付けることができる。このため、ストレーナを容易に装着することができ、取り付けの手間を軽減することが可能になる。
上記冷媒タンクにおいて、前記ストレーナが、前記オイルに含まれる異物を除去する異物除去部と、該異物除去部の周縁に形成された鍔部とを備えるとともに、前記クリップが、前記冷媒出口管に嵌着自在に構成されたクリップ本体と、該クリップ本体に穿設された貫通孔とを備え、前記ストレーナの異物除去部を前記クリップ本体の内側から前記貫通孔に挿通することができる。これによれば、ストレーナ及びクリップの構造を単純化することができ、製造コストを低減することが可能になる。
上記冷媒タンクにおいて、前記クリップ本体を、有端円環状に形成することができる。
上記冷媒タンクにおいて、前記クリップ本体が、各々が半円状を有し、前記冷媒出口管を挟んで対向配置される第1及び第2の取付部材と、該第1及び第2の取付部材を接合する接合部とを備えることができる。
上記冷媒タンクにおいて、前記接合部を、前記第1及び第2の取付部材の一方に設けられた係合凸部と、前記第1及び第2の取付部材の他方に設けられ、該係合凸部と係合する係合凹部とから構成することができる。
上記冷媒タンクにおいて、前記クリップ本体が、該クリップ本体が前記冷媒出口管の周面を摺動するのを防止する摺動防止部を備えることができ、これによれば、ストレーナの取り付け後に、異物除去部の位置がずれて冷媒出口管のオイル戻し孔から外れるのを防止することができる。
上記冷媒タンクにおいて、前記摺動防止部を、前記クリップ本体又は前記冷媒出口管の一方に設けられた凸部と、前記クリップ本体又は前記冷媒出口管の他方に設けられ、該凸部と係合する凹部とから構成することができる。
上記冷媒タンクにおいて、前記冷媒出口管を略U字状に形成し、前記ストレーナを該冷媒出口管の底管部に装着することができる。
上記冷媒タンクにおいて、前記タンクが、上端が開口した有底筒状の胴体と、前記冷媒流入孔及び冷媒流出孔が設けられ、該胴体の開口端を封止するヘッダとを備えることができる。
以上のように、本発明によれば、ストレーナの取付作業の簡単化や取付構造の単純化を図り、製造コストを低減することが可能になる。
本発明にかかる冷媒タンクの第1の実施形態としてのアキュムレータを示す断面図である。 図1のA−A線断面図である。 図1のB−B線断面図である。 図1のストレーナを示す図であり、(a)は側断面図、(b)は下面図である。 図1の取付クリップを示す図であり、(a)は側断面図、(b)は下面図である。 図1のバッグを示す図であり、(a)は、一部を断面化した状態の正面図、(b)は、断面化しない状態で記載した側面図である。 (a)は、図1のC−C線断面図であり、(b)は、(a)において、ストレーナ及び取付クリップを装着する前の状態を示す図である。 第1の実施形態にかかるストレーナの装着方法を示す工程図である。 本発明にかかる冷媒タンクの第2の実施形態を示す断面図である。 図9の取付クリップを示す図であり、(a)は、第1の取付部材の正面図、(b)は、(a)のG−G線断面図、(c)は、第2の取付部材の正面図、(d)は、(c)のH−H線断面図である。 第2の実施形態にかかるストレーナの装着方法を示す工程図である。 従来のアキュムレータの一例を示す図であり、(a)は断面図、(b)は、(a)のL−L線断面図である。 図12のバッグを示す平面図である。 図12のストレーナを示す図であり、(a)は正面図、(b)は、(a)のM−M線断面図である。 図12のストレーナの貫通孔を示す断面図であり、(a)は、貫通孔を曲孔状とした場合、(b)は、貫通孔を直孔状とした場合を示す図である。
次に、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。尚、以下においては、本発明にかかる冷媒タンクをアキュムレータに適用した場合を例にとって説明する。
図1は、本発明にかかる冷媒タンクの第1の実施形態としてのアキュムレータを示し、このアキュムレータ1は、大別して、円筒状のタンク2と、タンク2内に配置される冷媒出口管(インナーパイプ)5及びバッグ6から構成される。タンク2及び冷媒出口管5は、例えば、アルミニウム合金等の金属によって形成され、バッグ6は、例えば、プラスチック製の不織布によって形成される。
タンク2は、上端が開口した有底円筒状の胴体3と、溶接部9を介して胴体3と溶接接合され、胴体3の開口端を封止する円板状のヘッダ4とから構成される。
図1及び図2に示すように、ヘッダ4の天井面(下面)4aには、平面視略瓢箪形の第1及び第2の凸部4b、4cと、平面視略台形の第3の凸部4dとが凸設される。第1の凸部4bには、冷媒を胴体3内に導くための冷媒流入孔7が穿設され、また、第2の凸部4cには、水分が除去された冷媒を排出するための冷媒流出孔8が穿設される。
第2の凸部4cの下部には、略U字状に曲げ加工された冷媒出口管5の一端部5aが挿入され、これにより、冷媒流出孔8と冷媒出口管5が接続される。冷媒出口管5は、直管状の側管部5d、5eと、側管部5d、5eの下端に設けられた曲管状の曲臂部5f、5gと、これら曲臂部5f、5gの間に設けられた直管状の底管部5cとから形成される。尚、冷媒出口管5の他端部5bは、ヘッダ4の天井面4aとの間に隙間10を形成する状態で、第1の凸部4b及び第3の凸部4dの間に挟入される。
冷媒出口管5の底管部5cには、胴体3の底に溜まったコンプレッサオイル(以下、「オイル」という)を冷媒出口管5内に導くためのオイル戻し孔11が穿設され、このオイル戻し孔11を被うようにストレーナ12が配置される。ストレーナ12は、オイル中の異物が冷媒出口管5内に流入するのを防止するために設けられ、図3に示すように、取付クリップ13によって冷媒出口管5の底管部5cに固定される。
図4に示すように、ストレーナ12は、円蓋状に形成された異物除去部12aと、異物除去部12aの周縁を囲繞する環状鍔部12bとを備える。これら異物除去部12a及び鍔部12bは、一体に形成され、金属又は合成樹脂によって形成される。
一方、取付クリップ13は、図5に示すように、側面視有端円環状に形成されたクリップ本体13aと、クリップ本体13aの下部に穿設され、ストレーナ12の異物除去部12a(図4参照)が挿通される貫通孔13bと、クリップ本体13aの端部に形成された案内片13cとを備える。この取付クリップ13は、例えば、金属板をプレス加工して形成される。
貫通孔13bは、図5(b)に示すように、平面視円形に形成され、その径D1は、異物除去部12aの径D2(図3参照)以上で、かつ、鍔部12bの径D3(図3参照)よりも小さい。ここで、径D2、D3は、ストレーナ12を取付クリップ13の内側に取り付けた状態(ストレーナ12を曲げ変形させた状態)での径である。
また、図5(a)に示すように、クリップ本体13aには、冷媒出口管5の底管部5cに向けて突出する凸部13d、13eが設けられ、これら凸部13d、13eは、図3に示すように、底管部5cの外周面に凹設された凹部5h、5iと係合する。これにより、取付クリップ13が底管部5cの周面を摺動して回転するのを防止し、ストレーナ12の位置がずれてオイル戻し孔11から外れるのを回避する。
図1に戻り、冷媒出口管5の内側(対向する側管部5d、5e同士の間)には、乾燥剤(吸湿剤)15を内包するバッグ6が配置される。バッグ6は、図6に示すように、内側に乾燥剤15を収容する袋状の収容部6aと、収容部6aに隣接して形成され、下方に延設されたスカート状の延長部6bとを備え、延長部6bには、冷媒出口管5の外径と略々同寸の径を有する一対の通し孔6c、6dが穿設される。
図1及び図7(a)に示すように、延長部6bの通し孔6c、6dには、冷媒出口管5の底管部5cが挿通され、これにより、バッグ6の鉛直方向の固定が行われる。一方、バッグ6の水平方向の固定は、図1に示すように、バッグ6の厚さD4を側管部5d、5eの間隔D5と同程度又は間隔D5よりも大きくし、側管部5d、5eでバッグ6を挟扼することにより行われる。尚、図1においては、図を見易くするため、バッグ6の厚さD4を小さくして描いている。また、図6に示す横幅D7を胴体3の内径と同程度又は該内径よりも大きくすることで、バッグ6の水平方向の固定を行うようにしてもよい。
次に、上記構成を有するアキュムレータ1の動作について、図1及び図2を参照しながら説明する。尚、以下の説明においては、アキュムレータ1を冷凍サイクルの蒸発器と圧縮機との間に配置し、蒸発器からの冷媒に含まれる水分を除去してガス冷媒を生成し、これを圧縮機へ戻す場合を例にとって説明する。
蒸発器から冷媒が排出されると、接続配管(不図示)を通じてアキュムレータ1に搬送される。アキュムレータ1に到達した冷媒は、図1に示すように、ヘッダ4の冷媒流入孔7に流入し、胴体3の底部に向かって流れる。その過程で、バッグ6内の乾燥剤15と接触し、これにより、冷媒中の水分が除去される。
水分が除去された冷媒(ガス冷媒)は、胴体3の底部で折り返されて上昇し、冷媒出口管5の他端部5bに導かれる(図2の矢印E参照)。そして、他端部5bから流れ込んだ冷媒は、冷媒出口管5の内部を流れ、冷媒流出孔8に導かれる。このとき、オイル戻し孔11を通じて、胴体3の底に溜まったオイルが吸引され、ガス冷媒とともに冷媒流出孔8に導かれる。その後、オイルを含んだガス冷媒は、冷媒流出孔8から排出され、接続配管(不図示)を通じて圧縮機に搬送される。
次に、バッグ6の製造方法について、図6を参照しながら説明する。
先ず、通し孔6c、6dを穿設した1枚の長方形状の不織布を二つ折りに折り畳み、その状態で、前部側の長辺(繋がっていない側の長辺)6eの2/3程度の領域6fを超音波溶着等により接合する(溶着部6g)。この際、残りの1/3程度の領域、すなわち、溶着部6gよりも下の領域6hは、溶着接合せず、開放した状態とする。
次いで、溶着部6gの下端から、長辺6eに直交する方向へ直線状に溶着接合し(溶着部6i)、収容部6aの底を形成する。その後、収容部6aの上方から乾燥剤15を投入し、最後に、上辺6jを直線状に溶着接合して収容部6aを閉じる(溶着部6k)。このため、収容部6aは、周囲を塞ぐように袋状に閉じられ、一方、延長部6bは、下端部6m及び前部6nが開口された状態となる。
尚、不織布の接合方法は、溶着に限らず、縫い糸による縫合を用いてもよい。また、通し孔6c、6dは、必ずしも最初に形成する必要はなく、接合時又は最後に形成してもよい。
次に、図1に示すアキュムレータ1の組立方法について、図1、図7及び図8を参照しながら説明する。
上述のようにしてバッグ6を作成した後、図7(b)に示すように、ストレーナ12及び取付クリップ13を装着していない状態の冷媒出口管5を、バッグ6の通し孔6c、6dに挿通する。次いで、図7(a)に示すように、バッグ6の延長部6bを左右(図7(b)の矢印F方向)に拡開し、取付クリップ13を用いて冷媒出口管5の底管部5cにストレーナ12を装着する。
ストレーナ12の装着にあたっては、先ず、図8(a)、(b)に示すように、ストレーナ12の異物除去部12aを取付クリップ13の内側から貫通孔13bに挿通し、異物除去部12aを取付クリップ13の下部から露出させる。その後、ストレーナ12を取り付けた取付クリップ13を、冷媒出口管5の下方から底管部5cに嵌め込み、図8(c)に示すように、取付クリップ13の凸部13d、13eを底管部5cの凹部5h、5iに係入する。
上記の際、バッグ6の延長部6bの位置を調整し、ストレーナ12及び取付クリップ13を延長部6bの内側(通し孔6c、6dの間)に位置させる。これにより、ストレーナ12又は取付クリップ13を、延長部6bが冷媒出口管5に沿って移動した際のストッパとして機能させ、延長部6bの位置が大きくずれるのを防止する。
ストレーナ12及び取付クリップ13を装着した後は、図1に示すように、冷媒出口管5の一端部5a、他端部5bをヘッダ4に固定し、冷媒出口管5とヘッダ4を接合する。冷媒出口管5の固定は、冷媒出口管5の一端部5aをヘッダ4の第2の凸部4c内に挿入した後、所定の治具を用いて一端部5aを拡径することにより行う。最後に、冷媒出口管5を取り付けたヘッダ4を胴体3の開口部に被せ、ヘッダ4と胴体3を溶接接合する。
以上のように、本実施の形態によれば、取付クリップ13を用いてストレーナ12を装着するため、従来のアキュムレータ30(図12参照)のように、冷媒出口管5の先端からストレーナ12を通さずとも、目的の場所(冷媒出口管5の底管部5c)に宛って直接取り付けることができる。このため、ストレーナ12を容易に装着することができ、取り付けの手間を軽減することが可能になる。
また、取付クリップ13を単純な構造によって構成するため、例えば、板金を加工して取付クリップ13を作成する場合であれば、プレス加工等による1回の成形処理で作成することができる。さらに、ストレーナ12の構造も、異物除去部12aの周りに鍔部12bを環状形成した単純なものであるため、取付クリップ13及びストレーナ12の双方を簡単に作成することができ、製造コストを低減することが可能になる。
次に、本発明にかかる冷媒タンクの第2の実施形態について、図9〜図11を参照しながら説明する。尚、これらの図において、図1〜図8と同一の構成要素については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態にかかるアキュムレータ20においては、図9に示すように、ストレーナ12を装着する取付クリップ21が、第1の取付部材22及び第2の取付部材23からなる二部材によって構成される。
これら第1及び第2の取付部材22、23は、図10に示すように、いずれも側面視半円状を有し、合成樹脂によって形成される。第1の取付部材22の端部には、下方に突出する係合凸部22aが設けられ、第2の取付部材23の端部には、第1の取付部材22の係合凸部22aと係合する係合凹部23aが設けられる。これら係合凸部22a及び係合凹部23aは、下方に向かって横幅が漸増する略台形状に形成される。
また、第2の取付部材23には、ストレーナ12の異物除去部12aが挿通される貫通孔23bが穿設される。この貫通孔23bは、図5の貫通孔13bと同様のものである。
さらに、第1の取付部材22には、冷媒出口管5の底管部5cに向けて突出し、底管部5cの外周面に凹設された凹部5j(図11(b)参照)と係合する凸部22bが設けられる。この凸部22bは、図5の凸部13d、13eと同様の目的で付設されるものであり、取付クリップ21の回転を防止する。
次に、取付クリップ21を用いたストレーナ12の装着方法について、図9〜図11を参照しながら説明する。
先ず、図11(a)に示すように、ストレーナ12の異物除去部12aを第2の取付部材23の内側から貫通孔23bに挿通し、異物除去部12aを第2の取付部材23の下部から露出させる。次いで、図11(b)、(c)に示すように、第1及び第2の取付部材22、23によって冷媒出口管5の底管部5cを挟むとともに、第1の取付部材22の凸部22bを底管部5cの凹部5jに係入する。これと併せ、図9に示すように、第1の取付部材22の係合凸部22a(図10(a)参照)を第2の取付部材23の係合凹部23a(図10(c)参照)に係入し、第1及び第2の取付部材22、23を接合する。
以上のように、本実施の形態においても、ストレーナ12を目的の場所(冷媒出口管5の底管部5c)に宛って直接取り付けることができるため、容易に装着することができ、取り付けの手間を軽減することが可能になる。また、第1及び第2の取付部材22、23を単純な構造によって構成するため、例えば、第1及び第2の取付部材22、23を樹脂製とする場合であれば、射出成形等による1回の成形処理で作成することができ、製造コストを低減することが可能になる。
尚、上記実施の形態においては、第1及び第2の取付部材22、23を接合する接合部として、第1の取付部材22に係合凸部22aを設け、第2の取付部材23に係合凹部23aを設けるが、第1の取付部材22に係合凹部を設け、第2の取付部材23に係合凸部を設けてもよい。また、第1及び第2の取付部材22、23の接合部は、両者を接合し得れば特に限定されるものではないため、スナップフィット等の他の接合構造を用いてもよい。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、それらの構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、上記第1及び第2の実施形態においては、本発明にかかる冷媒タンクをアキュムレータに適用した場合を例にとって説明したが、本発明は、レシーバタンク等のアキュムレータ以外の冷媒タンクにも適用することが可能である。
また、上記第1及び第2の実施形態においては、ストレーナ12の異物除去部を網目構造とする場合を例示したが、例えば、スリット構造等の他の除去構造を用いることもできる。
さらに、上記第1及び第2の実施形態においては、取付クリップ13、21の回転(位置ずれ)を防止するための部材として、取付クリップ13、21に凸部13d、13e、22bを設け、冷媒出口管5に凹部5h〜5jを設けるが、取付クリップ13、21に凹部を設け、冷媒出口管5に凸部を設けてもよい。
1 アキュムレータ
2 タンク
3 胴体
4 ヘッダ
4a 天井面
4b 第1の凸部
4c 第2の凸部
4d 第3の凸部
5 冷媒出口管
5a 一端部
5b 他端部
5c 底管部
5d、5e 側管部
5f、5g 曲臂部
5h、5i、5j 凹部
6 バッグ
6a 収容部
6b 延長部
6c、6d 通し孔
6e 前部側の長辺
6f 領域
6g 溶着部
6h 領域
6i 溶着部
6j 上辺
6k 溶着部
6m 下端部
6n 前部
7 冷媒流入孔
8 冷媒流出孔
9 溶接部
10 隙間
11 オイル戻し孔
12 ストレーナ
12a 異物除去部
12b 鍔部
13 取付クリップ
13a クリップ本体
13b 貫通孔
13c 案内片
13d、13e 凸部
15 乾燥剤
20 アキュムレータ
21 取付クリップ
22 第1の取付部材
22a 係合凸部
22b 凸部
23 第2の取付部材
23a 係合凹部
23b 貫通孔

Claims (9)

  1. 冷媒流入孔及び冷媒流出孔が設けられたタンクと、
    該タンク内に配置され、前記冷媒流出孔に接続された冷媒出口管と、
    該冷媒出口管に穿設され、前記タンク内に溜まったオイルを該冷媒出口管内に導くオイル戻し孔と、
    該オイル戻し孔を被うように配置され、前記冷媒出口管への異物の流入を防止するストレーナと、
    該ストレーナを前記冷媒出口管に装着するクリップとを備えることを特徴とする冷媒タンク。
  2. 前記ストレーナが、前記オイルに含まれる異物を除去する異物除去部と、該異物除去部の周縁に形成された鍔部とを備えるとともに、前記クリップが、前記冷媒出口管に嵌着自在に構成されたクリップ本体と、該クリップ本体に穿設された貫通孔とを備え、前記ストレーナの異物除去部を前記クリップ本体の内側から前記貫通孔に挿通したことを特徴とする請求項1に記載の冷媒タンク。
  3. 前記クリップ本体が、有端円環状に形成されることを特徴とする請求項2に記載の冷媒タンク。
  4. 前記クリップ本体は、各々が半円状を有し、前記冷媒出口管を挟んで対向配置される第1及び第2の取付部材と、該第1及び第2の取付部材を接合する接合部とを備えることを特徴とする請求項2に記載の冷媒タンク。
  5. 前記接合部は、前記第1及び第2の取付部材の一方に設けられた係合凸部と、前記第1及び第2の取付部材の他方に設けられ、該係合凸部と係合する係合凹部とから構成されることを特徴とする請求項4に記載の冷媒タンク。
  6. 前記クリップ本体は、該クリップ本体が前記冷媒出口管の周面を摺動するのを防止する摺動防止部を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の冷媒タンク。
  7. 前記摺動防止部は、前記クリップ本体又は前記冷媒出口管の一方に設けられた凸部と、前記クリップ本体又は前記冷媒出口管の他方に設けられ、該凸部と係合する凹部とから構成されることを特徴とする請求項6に記載の冷媒タンク。
  8. 前記冷媒出口管が略U字状に形成され、前記ストレーナが該冷媒出口管の底管部に装着されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の冷媒タンク。
  9. 前記タンクは、上端が開口した有底筒状の胴体と、前記冷媒流入孔及び冷媒流出孔が設けられ、該胴体の開口端を封止するヘッダとを備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の冷媒タンク。
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