JP2012030553A - キャラクタ出力装置 - Google Patents

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信之 堀井
Takayuki Uehara
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Abstract

【課題】手書きが持つ個性や暖かさを表現すると共に、文書作成装置の持つ統一感をも担保する。
【解決手段】本発明によるキャラクタ出力装置1は、二以上のキャラクタを含むキャラクタ列を記憶するメモリ23と、キャラクタ列の中に、同一のキャラクタが2回以上出現するか否かを検出する重複検出器312と、2回以上出現するキャラクタが検出されたとき、当該2回以上出現するキャラクタのうち少なくとも一のキャラクタに対して、原型フォントとは異なる形状を出力するキャラクタ形状変更器314と、を備えることにより、手書き感と整然とした美しさのバランスが良い文書を出力する。
【選択図】図4

Description

本発明は、ラベルライターやワードプロセッサ(ワープロ)など、キャラクタ列を出力するためのキャラクタ出力装置における情報処理技術に関する。
従来、ワープロなどの文書作成装置を用いて文書を作成すると、手書き文書とは異なり、文字の形状が安定した美しい文書を作成することができる。しかしながら、文書の見栄えの良さに相反して、手書きが持つ個性や暖かさが失われるという側面も指摘されている。例えば、慶弔の案内状や手紙・はがきなど、旧来の手書き文化により育まれてきた習慣においては、現在でも文書作成装置により作成された文字列は歓迎されない傾向が一部に散見される。
文書作成装置の中には、いかにもデジタルな見栄えを避けるべく、手書き風のフォントやスタンプ風のフォント、古いタイプライター風のフォントなど、敢えて崩れた形状を再現したフォントを収容したものもある。しかし、このような文書作成装置で文書を作成しても、同じ文字については同じ文字データが選択され、同じ文字が何度登場しても同じように崩れた形状の文字が正確に再現されるため、手書きが持つ個性や暖かさを十分に表現することは難しい。
一方、特許文献1には、予め登録された手書き文字イメージを、イメージ変形部によって変形を加えることで、同じカテゴリの文字でも常に異なる形、大きさで出力することのできる文字列イメージ生成装置が開示されている(段落0008参照)。
また、特許文献2には、一文字毎に変形処理を加えることによって、文字の回転角度や傾斜角度を文字毎に適度にばらつかせることのできる文字パターン発生装置が開示されている(要約参照)。
特開平7−21164号公報 特開平9−305161号公報
ところで、上記特許文献1や特許文献2に記載された装置では、文字の形状が一文字毎に適度にばらつくため、手書きの持つ揺らぎ感を得ることができる反面、一文字毎に文字形状が異なる結果となるため、文書全体の統一感や美しさに欠けるという指摘もある。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、手書き感と整然とした美しさのバランスが良い文書を出力し、手書きが持つ個性や暖かさを表現することができると共に、文書作成装置の持つ統一感をも担保することのできるキャラクタ出力装置を提供しようとするものである。
本発明によるキャラクタ出力装置は、二以上のキャラクタを含むキャラクタ列を記憶するメモリと、キャラクタ列の中に、同一のキャラクタが2回以上出現するか否かを検出する重複検出器と、2回以上出現するキャラクタが検出されたとき、当該2回以上出現するキャラクタのうち少なくとも一のキャラクタに対して、原型フォントとは異なる形状を出力するキャラクタ形状変更器と、を備える。
これにより、同じ文字が何度も入力された場合には、その重複する文字は形状が不定期に変形されたフォントで印刷されることになるため、手書き感と整然とした美しさのバランスが良い文書を出力できる。
好適には、本発明によるキャラクタ出力装置はさらに、原型フォントとは形状の異なる一以上の変形フォントを備え、キャラクタ形状変更器は、一以上の変形フォントのうち任意の一つを選択することによって、原型フォントとは異なる形状を出力する。
また、好適には、本発明によるキャラクタ出力装置は、原型フォントの文字サイズ、濃度、位置、傾き、又は太さのうちいずれか一以上に変更を加えた書体を生成することによって、原型フォントとは異なる形状を出力する。また好ましくは、キャラクタを構成するオブジェクトが描画される領域又はその背景領域に、少なくとも一のオブジェクトを追加することによって、原型フォントとは異なる形状を出力する。
さらに好適には、本発明によるキャラクタ出力装置は、キャラクタ列の中で同一キャラクタの出現がn回目(nは2以上の整数)のとき、n−1回目に出現した当該同一キャラクタとは異なる形状を出力する。
また、好適には、本発明によるキャラクタ出力装置は、キャラクタ列のうち形状変更処理を加えたキャラクタ以降に出現する一以上のキャラクタに対して、この形状変更処理を加えたキャラクタと同種の形状変更処理を加える。
好適には、本発明によるキャラクタ出力装置はさらに、キャラクタ列の形態素解析を行う形態素解析器を備え、重複検出器によって2回以上出現するキャラクタが検出されたとき、形態素解析器が当該2回以上出現するキャラクタが含まれる箇所の品詞を解析し、その解析された品詞に基づいて、2回以上出現するキャラクタの形状を決定する。
さらに、本発明によるキャラクタ出力装置はテープ印刷装置に適用することが好ましい。
また、本発明によるキャラクタ形状変更方法は、二以上のキャラクタを含むキャラクタ列を出力するキャラクタ出力装置において、出力するキャラクタの形状を変更する方法であって、キャラクタ出力装置の制御部が、キャラクタ列の中に、同一のキャラクタが2回以上出現するか否かを検出し、2回以上出現するキャラクタが検出されたとき、当該2回以上出現するキャラクタのうち少なくとも一のキャラクタを、原型フォントとは異なる形状で出力する。
本発明のプログラムは、本発明のキャラクタ形状変更方法の各処理ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。本発明のプログラムは、CD−ROM等の光学ディスク、磁気ディスク、半導体メモリなどの各種の記録媒体を通じて、又は通信ネットワークなどを介してダウンロードすることにより、コンピュータにインストール又はロードすることができる。
なお、本明細書等において、「キャラクタ」とは、文字、数字、絵文字を含む概念であるものとする。また、本明細書等において、特に注釈が無い場合には、「文字」という用語を、「キャラクタ」と同じ意味で、すなわち、文字のみならず数字や絵文字を含む概念として用いている場合があり得る。
本発明のキャラクタ出力装置によれば、同一のキャラクタが重複して存在する場合には、重複するキャラクタ間で書体の形状を変えて出力し得る一方で、重複しない残りのキャラクタについては、ユーザが指定したフォントをそのまま利用したり、直前の形状変更処理と同様の形状変更処理を加える程度にとどめている。これにより、手書き感と整然とした美しさのバランスが良い文書を出力し、手書きが持つ個性や暖かさを表現すると共に、文書作成装置の持つ統一感をも担保することが可能となる。
キャラクタ出力装置1の概観イメージを示す概略斜視図である。 キャラクタ出力装置1の制御系の構成を示すブロック図である。 制御部20の機能構成を示すブロック図である。 キャラクタ出力装置1によるキャラクタ変形処理400のフローチャートである。 キャラクタ出力装置1により印刷される出力例である。 原型フォントと変形フォントの一例である。
以下、本発明によるキャラクタ出力装置の一実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係るキャラクタ出力装置の概観イメージを示す概略斜視図であり、図2は、そのキャラクタ出力装置の制御系の構成を示すブロック図である。なお、この実施形態のキャラクタ出力装置は、テープ印刷専用の独立したテープ印刷装置として構成されている。
図1に示すように、キャラクタ出力装置1は、処理テープ(印刷テープ)に対して印刷処理を行う装置本体2と、処理テープおよびインクリボンを収容し、装置本体2に着脱自在に装着されるテープカートリッジTCとを備えている。
装置本体2は、装置筐体3により外殻が形成され、装置筐体3の前半部上面には、文字等を入力するための複数の文字入力キーと、各種選択及び確定処理等を行うための複数の機能キーと、を備えたキーボード11が配設されている。ここで、機能キーには、処理テープのテープ幅、テープ長、及び余白領域、並びに文字等の書式等を設定する各種設定キー、ディスプレイ35に表示される選択肢を選択する上下左右キー、選択肢から所望の文字列を確定するための確定キー、入力編集中の文字等を削除する削除キー、印刷処理を実行するための印刷キー等が含まれる。
装置筐体3の後半部上面には、開閉蓋50が設けられている。開閉蓋50には、テープカートリッジTCの装着/非装着を視認するための透明窓部が形成されている。後半部右上面には、キーボード11からの入力結果等を表示するためのディスプレイ35が形成されている。このディスプレイ35は、横長の表示画面を有し、入力された文字列や確定された文字列、行番号、印刷イメージ、長さ等の情報が表示される。
開閉蓋50の内部には、テープカートリッジTCが装着されるカートリッジ装着部が形成されており、カートリッジ装着部には、テープカートリッジTCから繰り出される処理テープに印刷処理を行うサーマル方式の印刷ヘッド32が配設されている。
装置筐体3の左側部には、カートリッジ装着部と装置外部とを連通するテープ排出口52が形成され、このテープ排出口52の近傍には、処理テープを切断するためのカッタユニット37が設けられている。また、装置筐体3の内部には、装置本体2を統括制御する制御部20を構成する回路基板が搭載されている。
テープカートリッジTCは、カートリッジケースの内部に、処理テープを巻回したテープリールと、インクリボンを巻回したリボン繰出しリール及びリボン巻取りリールとを収容して構成されている。
入力編集中に印刷データが生成されると、生成された印刷データに基づき、処理テープ及びインクリボンを送りながら、印刷ヘッド32により印刷処理が行われる。これと共に、リボン繰出しリールから繰り出されたインクリボンは、リボン巻取りリールに巻き取られる。印刷処理後の処理テープは、印刷済み部分がカッタユニットにより切断され、切断された処理テープがラベルとしてテープ排出口52から外部に排出される。
次に、図2を参照し、キャラクタ出力装置1の制御系について説明する。
図2に示すとおり、この実施形態のキャラクタ出力装置1は、入力部10と、出力部30と、これら各部に接続してキャラクタ出力装置1全体を統括制御する制御部20と、を有している。
入力部10は、キー入力部として機能するキーボード11と、テープ種類検出センサ12と、を備える。キーボード11は、制御部20に与える文字コードや各種の制御データを発生する。テープ種類検出センサ12は、装填されている処理テープの幅や色などを検出してテープ種類情報を制御部20に与える。テープカートリッジTCには、テープ幅や色などを規定する孔などの物理的な識別要素が設けられており、テープカートリッジTCが装置筐体3内部に装填されると、テープ種類検出センサ12は、この装填されたテープカートリッジTCの物理的な識別要素を読み取ってテープ種類情報を出力する。
出力部30は、印刷構成や表示構成などを有する。ここで、印刷構成は、処理テープに対して印刷を行う構成であり、表示構成は、ラベルに印刷させる入力情報や、操作ガイダンスのメッセージなどを表示する構成である。
テープ・リボン搬送機構31は、例えばステッピングモータや直流モータ等を中心として構成され、テープカートリッジTCに収容されている処理テープやインクリボンを所定の印刷位置や装置外部まで送り出す。サーマル方式の印刷ヘッド32は、走行する処理テープに対して熱転写によって印刷を行う。これらテープ・リボン搬送機構31及び印刷ヘッド32はそれぞれ、制御部20の制御下で、搬送駆動回路33やヘッド駆動回路34によって駆動される。
カッタユニット37は、印刷された処理テープを切断する。このカッタユニット37は、制御部20の制御下で、カッタ駆動回路38によって駆動される。ここで、処理テープは、裏紙(剥離紙)と、粘着層を有する表紙(テープ本体)とを有する。カッタユニット37は、全切断モードにおいて表紙と裏紙とを共に切断するフルカッタ37aと、ハーフ切断モードにおいて裏紙を切断することなく粘着層を有する表紙だけを切断するハーフカッタ37bとを備える。
ディスプレイ35は、制御部20の制御下で、ディスプレイ駆動回路36によって駆動される。
制御部20は、例えば、マイクロコンピュータによって構成されており、CPU21、メモリ23、入力インタフェース25、及び出力インタフェース26がシステムバス27を介して接続されて構成されている。
メモリ23としては、DRAM、SRAM、又は他のランダムアクセス記憶装置などの高速ランダムアクセスメモリが挙げられるとともに、一又は複数の磁気ディスク記憶装置、光ディスク記憶装置、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性記憶装置などの不揮発性メモリを挙げることもできる。なお、典型的には、メモリ23は、ROMとRAMを含む。ROMは、一又は複数のROMチップからなり、各種の処理プログラムや、仮名漢字変換用辞書データ等の固定データ等が格納されている。RAMは、一又は複数のRAMチップからなり、ワーキングメモリとして用いられると共に、ユーザ入力に係る固定データ等も格納される。
入力インタフェース25は、入力部10と制御部20との間のインタフェースを行うものであり、出力インタフェース26は、出力部30と制御部20との間のインタフェースを行うものである。
CPU21は、メモリ23内の各種制御プログラムに従って、入力インタフェース25を介してキャラクタ出力装置1内の各部から各種信号・データを入力する。また、入力された各種信号・データに基づいてメモリ23内の各種データを処理し、出力インタフェース26を介してキャラクタ出力装置1内の各部に各種信号・データを出力することにより、入力編集処理、印刷データ生成処理、印刷切断処理等の制御を行う。
図3は、本発明の一実施形態に係る制御部20の機能構成を示すブロック図である。同図中、メモリ23以外の構成は図2と重複するので、説明を省略する。
一実施形態において、メモリ23は、次のプログラム、モジュール、及びデータ構造、又はそれらの一部を格納する。
オペレーティングシステム302は、様々な基本システムサービスを提供するとともに、ハードウェア依存タスクを実行するためのプロシージャを含む。
入力モジュール304は、入力インタフェース25を介して入力された情報を受け付ける処理を行う。また、日本語による文字入力を補助する仮名漢字変換プログラムを備える。この仮名漢字変換プログラムは、変換辞書322を参照して、入力された未確定文字(未確定文字列)から予測される変換候補を抽出し、表示出力モジュール308を介してディスプレイ35の変換候補表示領域に表示させる処理を含む。
編集モジュール306は、ユーザからの指示に基づいて、入力されたキャラクタ列に対して各種の編集を加える。例えば、出力するキャラクタのフォントや文字サイズを変更したり、各キャラクタに太字、下線、網掛け等の飾りを付加したりといった処理を実行する。ユーザからの指示が無い場合には、予め決められたデフォルトの設定に従う。
表示出力モジュール308は、ディスプレイ駆動回路36を制御し、ディスプレイ35への表示出力を制御する。これにより、ディスプレイ35に、処理テープに印刷させるキャラクタ列の情報や、操作ガイダンスのメッセージなどを表示させる。
印刷出力モジュール310は、ユーザから入力された印刷指示に基づいて、搬送駆動回路33やヘッド駆動回路34を制御し、テープ・リボン搬送機構31や印刷ヘッド32を動作させる。これにより、テープカートリッジTCに収容された処理テープ上に入力編集されたキャラクタ列の印刷を行う。
重複検出モジュール312は、出力しようとするキャラクタ列の中に、同一のキャラクタが2回以上出現するか否かを検出する。重複が検出された場合には、キャラクタ形状変更モジュール314に処理が渡される。重複検出処理は、キャラクタ列中の一のキャラクタを、他の全てのキャラクタと比較して重複を検出してもよいが、好ましくは、キャラクタ列中の一のキャラクタを、当該キャラクタよりも前に位置するキャラクタのみと比較して重複を検出すればよい。詳細は後述する。
キャラクタ形状変更モジュール314は、出力するキャラクタの形状を、原型フォントとは異なるものに変形させる処理を行う。本発明においては、キャラクタの重複が検出された場合に、当該重複するキャラクタのうち少なくとも一のキャラクタが、原型フォントとは異なる形状に変更される。ここで、原型フォントとは、各キャラクタに対して設定されたフォントのことをいう。別の言い方をすれば、キャラクタ形状変更モジュール314による形状変更処理がなされずに印刷出力される場合に利用されるフォントのことを、原型フォントという。
出力するキャラクタ列の中に、同一のキャラクタがm個(mは2以上の整数)出現する場合、m個の同一キャラクタのうちn番目(nはm以下の整数)のキャラクタの形状を、n−1番目のキャラクタとは異なる形状で出力することが好ましい。
一のキャラクタに対する形状変更処理は、変形キャラクタ生成モジュール316又は変形フォント選択モジュール318によって実行される。
変形キャラクタ生成モジュール316は、原型フォントの文字形状を変更するアルゴリズム処理によって、変形フォントをランダムに生成する。アルゴリズム手段の具体例としては、文字サイズ、濃度、位置、傾き、又は太さを変更する等がある。文字サイズの変更は文字を拡大・縮小することによって、位置の変更は文字位置を中心からずらすことによって、また、傾きの変更は文字を所定角度回転させることによって、手書きの揺らぎ感やランダム感を表現できる。濃度の変更は、ランダム又は後ろの方のキャラクタほど濃度を下げる又はカスレさせることによって、スタンプ、筆、万年筆などのインクがだんだん減る感じを表現できる。カスレ処理は、例えば、キャラクタを構成するオブジェクトが描画される領域に背景と同色の中抜き用オブジェクトを追加したり、キャラクタを構成するオブジェクトの背景領域に有色のオブジェクトを追加したりすることにより表現可能である。太さの変更は、例えば後ろの方のキャラクタほど文字の太さを増加させることによって、鉛筆で書いた感じを表現できる。また、キャラクタを構成するオブジェクトの描画領域又は背景領域に有色のオブジェクトを描画することで、染みや滲み、汚れ等を表現できる。また、絵文字の場合は、ポーズや表情を変えてもよい。さらに、文字を斜体にしてもよい。
変形フォント選択モジュール318は、フォント辞書324を参照して、原型フォントに対応する一以上の変形フォントの中から、任意の一つを選択し、読み出すことによって、原型フォントとは異なる形状の変形フォントを出力する。
ここで、ある書体について、フォント辞書324に原型フォントと変形フォントが合わせてx種類(xは2以上の整数)登録されていて、かつ、出力するキャラクタ列中に重複する同一キャラクタがx回よりも多く出現する場合には、n番目(nはxより大きい整数)のキャラクタのフォントとして、n−x番目のキャラクタと同一種類のフォントを選択することが好ましい。
形態素解析モジュール320は、出力するキャラクタ列の形態素解析を行う。これにより、出力するキャラクタ列を構成する語句の品詞を推定できるので、キャラクタ形状変更モジュール314は、重複する各キャラクタの品詞に基づいて形状変更処理を実行できるようになる。この場合、好ましくは、重複するキャラクタのうち、助詞を構成するキャラクタの文字サイズを縮小させ、また、固有名詞を構成するキャラクタの文字サイズを拡大させるとよい。
変換辞書322は、いわゆる仮名漢字変換処理を行う際に参照されるものであり、仮名漢字、ローマ字、数字、絵文字等の複数の変換候補が登録されている。
フォント辞書324は、各種フォントが登録されている。例えば、丸ゴシック、手書き風、アンティーク、丸文字、スタンダード、タイプライター風、落書き風などの書体のフォントがある。一実施形態においては、一つの書体に対して、原型フォントに加え、一以上の変形フォントが原型フォントに対応付けて登録されている。この変形フォントは、原型フォントに似ているが、ユーザが視認できる程度に形状が異なるとともに、その形状の差異は、ユーザが、同じキャラクタであることを判読できる程度にとどまるように形成されたものである。
図6は、原型フォントと変形フォントの一例である。同図は、手書き風書体の原型フォントが最上段に、手書き風書体の3つの異なる変形フォントが2段目から4段目に例示されている。
次に、上記のように構成されるキャラクタ出力装置1の動作の概要について説明する。
図4は、キャラクタ出力装置1によるキャラクタ変形処理400の流れを示すフローチャートである。まず、ユーザはキーボード11を介して、キャラクタ列を入力・編集する(402)。入力・編集されたキャラクタ列はディスプレイ35に表示されるようになっている。キャラクタ列の入力・編集が完了した後、ユーザは印刷キーを押下することによって、処理テープへの印刷を指示する(404)。
キャラクタ出力装置1の制御部20は、印刷指示を受信すると、重複検出モジュール312による重複検出処理を実行する(406)。重複が検出された場合には、キャラクタ形状変更モジュール314によるキャラクタ形状変更処理を実行する(408)。その後、処理テープ上にキャラクタ列を印刷する(410)。
この重複検出処理とキャラクタ形状変更処理の具体的な第一の実施例は以下のとおりである。この例では、出力するキャラクタ列がp個(pは2以上の整数)のキャラクタからなるものとする。ここで、前からa番目(aはp以下の整数)のキャラクタの重複検出処理は、キャラクタ列の前から1番目からa−1番目までのa−1個のキャラクタの中に、a番目のキャラクタと同一のキャラクタが存在するか否かを確認することによって行う。a番目のキャラクタと同一のキャラクタが、1番目からa−1番目までのa−1個のキャラクタの中に存在しない場合、a番目のキャラクタには形状変更処理を加えずに、原型フォントで出力される。一方、a番目のキャラクタについて重複が検出された場合、すなわち、1番目からa−1番目までのa−1個のキャラクタの中にa番目のキャラクタと同一のキャラクタが検出された場合には、このa番目のキャラクタに対して形状変更処理を実行して、原型フォントとは異なる形状で出力する。その後、a+1番目のキャラクタについて同様の処理を行う。このようにして、aを1からpまで順にインクリメントしていき、各キャラクタごとに重複検出処理と、重複が検出された場合にはキャラクタ形状変更処理とを実行していく。こうして、重複するキャラクタは最初に出現するものを除いてキャラクタの形状が変更された書体で印刷され、残りのキャラクタは原型フォントで印刷されるため、基本的には原型フォントで印刷を実行しつつ、同じ文字が何度も入力された場合には、その重複する文字は形状が不定期に変形された書体で印刷されることになる。
なお、処理テープ上への印刷処理は、一のキャラクタに対する重複検出処理とキャラクタ形状変更処理が終わるたびごとに、その一のキャラクタの印刷を実行してもよいし、出力する全キャラクタに対する重複検出処理とキャラクタ形状変更処理が全て終了した後に、キャラクタ列をまとめて印刷実行してもよい。
また、キャラクタ形状変更処理の第二の実施例として、a番目のキャラクタについて重複が検出されたとき、a番目以降のキャラクタについて、重複が検出されない場合であっても、a番目のキャラクタに対して行った形状変更処理と同様の形状変更処理を行うようにしてもよい。このとき、b番目(bはaより大きい整数)のキャラクタについて更に重複が検出されたとき(a番目のキャラクタと同一であっても、同一でなくてもよい。)、b番目以降のキャラクタについて、重複が検出されない場合であっても、b番目のキャラクタに対して行った形状変更処理と同様の形状変更処理を行うことが好ましい。また、第二の実施例による処理は、第一の実施例による処理と同時に実行してもよい。
図5は、本実施形態によるキャラクタ出力装置1により印刷される出力例である。同図(A)と(B)は、第二の実施例に基づく形状変更処理を行ったものである。第5図(A)は、手書き風フォントをだんだんカスレさせている。この図では、a,p,y,eが重複しているが、前から3番目のキャラクタaで第一のカスレ処理を加え、前から4番目のキャラクタpは一つ前のキャラクタaと同じ第一のカスレ処理を踏襲している。また、前から5番目のキャラクタpで第二のカスレ処理を加え、その後、前から9番目のキャラクタwまでの各キャラクタは第二のカスレ処理を加えている。さらに、前から10番目のキャラクタyで第三のカスレ処理を加え、前から11番目のキャラクタeで第四のカスレ処理を加え、前から12番目のキャラクタaで第五のカスレ処理を加え、最後のキャラクタrは一つ前のキャラクタaと同じ第五のカスレ処理を実行している。第5図(B)は、タイプライター風フォントをだんだんカスレさせたものである。
第5図(C)は、第一の実施例に基づく形状変更処理を行ったものである。同図は手書き風フォントを重複する2文字目は変形させている。同図は第5図(A)と同様に、a,p,y,eが重複しているが、前から3番目のキャラクタaと、前から5番目のキャラクタpと、前から10番目のキャラクタyと、前から11番目のキャラクタeのフォントとして、原型フォントとは異なる変形フォントを適用している。また、この例では、原型フォントと変形フォントがそれぞれ一つずつ登録されているものとしているので、前から12番目のキャラクタaは、原型フォントが選択されている。なお、この例では、重複しない文字と重複する1文字目は、原型フォントで出力されている。
第5図(D)は、第一の実施例に基づく形状変更処理と第二の実施例に基づく形状変更処理を同時に行ったものである。同図は、手書き風フォントを次第にカスレさせると同時に、重複する2文字目を変形させている。具体的には、第5図(A)及び(C)において説明した処理を同時に行っている。
第5図(E)と(F)は、形態素解析の結果に基づいて形状変更処理を行ったものである。第5図(E)はでは、キャラクタ「の」が重複しているが、形態素解析により、「のむら」は(固有)名詞であり、前から4番目の「の」は名詞や動詞など該当する品詞がないと判断されることで助詞であることが推定される。その結果、助詞の「の」について文字の大きさを縮小させている。第5図(F)も同様である。
なお、本キャラクタ出力装置1をテープ印刷装置として用いる場合には、キャラクタ形状変更処理は印刷時に実行されるため、ディスプレイ35に表示されている画面上にはキャラクタ形状変更処理が反映されない。したがって、ディスプレイ35に表示されているキャラクタ列の形状と、処理テープ上に印刷されたキャラクタ列の形状とは、異なることになる。
以上詳述したとおり、本発明によれば、手書きが持つ個性や暖かさを擬似的に再現すると共に、印刷された文字列の統一感や美しさをも担保することが可能である。特に、手書きのようなアナログ的な風合いで印刷することに意味があるもの、例えば、ラベル印刷、はがきや年賀状、慶弔の案内状、戒名札、お礼状等を印刷する場合に好適である。
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。例えば、フローチャートの各処理ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更して又は並列に実行することができる。
1 キャラクタ出力装置
2 装置本体
3 装置筐体
10 入力部
11 キーボード
12 テープ種類検出センサ
20 制御部
21 CPU
23 メモリ
25 入力インタフェース
26 出力インタフェース
27 システムバス
30 出力部
31 テープ・リボン搬送機構
32 印刷ヘッド
33 搬送駆動回路
34 ヘッド駆動回路
35 ディスプレイ
36 ディスプレイ駆動回路
37 カッタユニット
38 カッタ駆動回路
302 オペレーティングシステム
304 入力モジュール
306 編集モジュール
308 表示出力モジュール
310 印刷出力モジュール
312 重複検出モジュール(重複検出器)
314 キャラクタ形状変更モジュール(キャラクタ形状変更器)
316 変形キャラクタ生成モジュール
318 変形フォント選択モジュール
320 形態素解析モジュール(形態素解析器)
322 変換辞書
324 フォント辞書

Claims (11)

  1. 二以上のキャラクタを含むキャラクタ列を記憶するメモリと、
    前記キャラクタ列の中に、同一のキャラクタが2回以上出現するか否かを検出する重複検出器と、
    2回以上出現するキャラクタが検出されたとき、当該2回以上出現するキャラクタのうち少なくとも一のキャラクタに対して、原型フォントとは異なる形状を出力するキャラクタ形状変更器と、
    を備えるキャラクタ出力装置。
  2. 前記キャラクタ出力装置はさらに、前記原型フォントとは形状の異なる一以上の変形フォントを備え、
    前記キャラクタ形状変更器は、前記一以上の変形フォントのうち任意の一つを選択することによって、原型フォントとは異なる形状を出力する
    ことを特徴とする請求項1記載のキャラクタ出力装置。
  3. 前記キャラクタ形状変更器は、原型フォントの文字サイズ、濃度、位置、傾き、又は太さのうちいずれか一以上に変更を加えた書体を生成することによって、原型フォントとは異なる形状を出力する
    ことを特徴とする請求項1記載のキャラクタ出力装置。
  4. 前記キャラクタ形状変更器は、キャラクタを構成するオブジェクトが描画される領域又は前記キャラクタを構成するオブジェクトの背景領域に、少なくとも一のオブジェクトを追加することによって、原型フォントとは異なる形状を出力する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のキャラクタ出力装置。
  5. 前記キャラクタ形状変更器は、前記キャラクタ列の中で同一キャラクタの出現がn回目(nは2以上の整数)のとき、n−1回目に出現した当該同一キャラクタとは異なる形状を出力する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のキャラクタ出力装置。
  6. 前記キャラクタ形状変更器は、前記キャラクタ列のうち形状変更処理を加えたキャラクタ以降に出現する一以上のキャラクタに対して、前記形状変更処理を加えたキャラクタと同種の形状変更処理を加える
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のキャラクタ出力装置。
  7. 前記キャラクタ出力装置はさらに、前記キャラクタ列の形態素解析を行う形態素解析器を備え、
    前記キャラクタ形状変更器は、前記重複検出器によって2回以上出現するキャラクタが検出されたとき、前記形態素解析器が当該2回以上出現するキャラクタが含まれる箇所の品詞を解析し、解析された品詞に基づいて、前記2回以上出現するキャラクタの形状を決定する
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のキャラクタ出力装置。
  8. 前記キャラクタ出力装置は、
    キャラクタ列を入力するための一以上のキーと、
    キャラクタ列をテープに印刷するための印刷機と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のキャラクタ出力装置。
  9. 二以上のキャラクタを含むキャラクタ列を出力するキャラクタ出力装置において、出力するキャラクタの形状を変更する方法であって、
    前記キャラクタ出力装置の制御部は、
    前記キャラクタ列の中に、同一のキャラクタが2回以上出現するか否かを検出し、
    2回以上出現するキャラクタが検出されたとき、当該2回以上出現するキャラクタのうち少なくとも一のキャラクタを、原型フォントとは異なる形状で出力する
    キャラクタ形状変更方法。
  10. 請求項9に記載のキャラクタ形状変更方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  11. 請求項10に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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