JP2012029127A - サービス提供システムおよびサーバ - Google Patents

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Abstract

【課題】サービスの提供開始までの時間を短縮することが可能なサービス提供システムおよびそれに関連する技術を提供する。
【解決手段】サーバ(MFP)10は、原稿を光学的に読み取る読取処理を行ってスキャン画像を生成する画像読取部2と、サービスに関連する画像処理をスキャン画像に対して施す画像解析部31およびハードウエア圧縮部8と、画像処理の結果を用いたサービスを管理するサービス管理部35とを備える。スキャン画像に関する読取処理とスキャン画像に対する画像処理とは、スキャン画像の生成開始からサービスの提供開始までの期間において一連の処理として実行される。また、スキャン画像に関する読取処理とスキャン画像に対する画像処理とは、少なくとも部分的に、並列的に実行されることが好ましい。
【選択図】図3

Description

本発明は、クライアント(クライアントコンピュータ等)に対して、各種のサービスを提供するサービス提供システムおよびそれに関連する技術に関する。
従来、クライアント(クライアントコンピュータ等)に対して、各種のサービスを提供するサービス提供システムが存在する。
例えば、特許文献1においては、電子文書を複数のクライアントで共有し、当該電子文書に対してアノテーションを付与するサービスを提供するサービス提供システムが開示されている。
特開2004−199576号公報
ところで、上記の従来技術において、紙媒体の原稿をスキャンして電子化した文書(電子文書)を用いて、上記のようなサービスを提供することが考えられる。
しかしながら、従来技術においてこのようなサービスを提供するためには、まず原稿のスキャン処理等が行われて電子文書が電子ファイルとして一旦作成され、当該電子文書(電子ファイル)が所定の格納場所に格納される。その後、操作者による電子文書の指定操作等を伴って、当該電子文書をサービスでの利用対象文書として登録する登録処理が行われる。そして、電子文書内のスキャン画像に対する所定の画像処理がさらに実行された後に、サービスの提供が開始される。そのため、サービスの提供開始までに比較的長い時間を要するという問題が存在する。
そこで、この発明の課題は、サービスの提供開始までの時間を短縮することが可能なサービス提供システムおよびそれに関連する技術を提供することにある。
上記課題を解決すべく、請求項1の発明は、クライアントに対するサービスを提供するサービス提供システムであって、原稿を光学的に読み取る読取処理を行ってスキャン画像を生成する画像読取手段と、前記サービスに関連する画像処理を前記スキャン画像に対して施す画像処理手段と、前記画像処理の結果を用いたサービスを管理するサービス管理手段と、を備え、前記スキャン画像に関する読取処理と前記スキャン画像に対する前記画像処理とは、前記スキャン画像の生成開始から前記サービスの提供開始までの期間において、一連の処理として実行されることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明に係るサービス提供システムにおいて、前記スキャン画像に関する前記読取処理と前記スキャン画像に対する前記画像処理とは、少なくとも部分的に、並列的に実行される、ことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2の発明に係るサービス提供システムにおいて、前記読取処理は、原稿のページ単位で実行され、前記画像処理は、前記スキャン画像に対する画像解析処理を含み、前記読取処理により生成された一のページの読取画像に対する画像解析処理と前記一のページ以外の他のページに関する前記読取処理とは、少なくとも部分的に、並列的に実行される、ことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項2または請求項3の発明に係るサービス提供システムにおいて、前記読取処理は、原稿のページ単位で実行され、前記画像処理は、前記スキャン画像に対する画像圧縮処理を含み、前記原稿の一のページに関する前記読取処理と前記一のページの読取画像に対する前記画像圧縮処理とが、少なくとも部分的に、並列的に実行される、ことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかの発明に係るサービス提供システムにおいて、前記スキャン画像に関するデータを前記クライアントに送信する送信手段、をさらに備え、前記スキャン画像に関する前記読取処理と前記スキャン画像に対する前記画像処理と前記データの送信処理とは、前記スキャン画像の生成開始から前記サービスの提供開始までの期間において、一連の動作として実行されることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかの発明に係るサービス提供システムにおいて、前記画像処理は、前記スキャン画像内の要素領域を抽出する処理、を含むことを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6の発明に係るサービス提供システムにおいて、前記サービス管理手段は、前記クライアントからの要求に応答して、前記スキャン画像に基づく電子文書内の各指定位置に対して、しおりを付与する処理を実行する手段と、前記クライアントからの要求に応答して、前記電子文書に付与されたしおりを前記電子文書に関連付けて表示させる表示用データを生成する表示制御手段と、を有し、前記しおりは、前記各指定位置に対応する前記要素領域ごとに纏めて表示されることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項6の発明に係るサービス提供システムにおいて、前記サービス提供手段は、複数のクライアントに対して前記サービスを提供し、前記サービス管理手段は、前記複数のクライアントのそれぞれからの要求に応答して、前記スキャン画像に基づく電子文書内の各指定位置に対して、しおりを付与する処理を実行する手段と、前記複数のクライアントのうちの一のクライアントからの要求に応答して、前記複数のクライアントにより付与されたしおりを前記電子文書に関連付けて表示させる表示用データを生成する手段と、を有し、前記しおりは、前記各指定位置に対応する前記要素領域ごとに纏めて表示されることを特徴とする。
請求項9の発明は、クライアントに対してサービスを提供するサーバであって、原稿を光学的に読み取る読取処理を行ってスキャン画像を生成する画像読取手段と、前記サービスに関連する画像処理を前記スキャン画像に対して施す画像処理手段と、前記画像処理の結果を用いたサービスを管理するサービス管理手段と、を備え、前記スキャン画像に関する読取処理と前記スキャン画像に対する前記画像処理とは、前記スキャン画像の生成開始から前記サービスの提供開始までの期間において、一連の処理として実行されることを特徴とする。
請求項1ないし請求項9に記載の発明によれば、スキャン画像に関する読取処理とスキャン画像に対する画像処理とは、スキャン画像の生成開始からサービスの提供開始までの期間において一連の動作として実行される。したがって、原稿のスキャン画像を用いて電子文書が一旦生成された後に登録操作を伴って当該電子文書がサービスでの利用対象文書として登録され更に電子文書内のスキャン画像に対する画像処理が実行される場合に比べて、スキャン画像の生成開始からサービスの提供開始までの時間を短縮することが可能である。
特に、請求項2に記載の発明によれば、スキャン画像に関する読取処理とスキャン画像に対する画像処理とは、少なくとも部分的に、並列的に実行されるので、スキャン画像の生成開始からサービスの提供開始までの時間を更に短縮することが可能である。
また特に、請求項5に記載の発明によれば、サービスの提供開始までにスキャン画像に関するデータも送信されているため、当該データを前記サービスの初期段階から利用することが可能である。
サービス提供システムの概要を示すシステム構成図である。 データ管理装置(MFP)の概略構成を示すブロック図である。 図2の一部の構成をさらに詳細に示す図である。 サービス開始までの準備動作等を示すフローチャートである。 スキャン画像のメール配信に関する設定を行う設定画面を示す図である。 元の原稿を表す概念図である。 原稿から抽出された複数の要素領域を示す概念図である。 ステップS12の処理を詳細に示すタイミングチャートである。 実行中ジョブ一覧画面を示す図である。 実行中サービス一覧画面を示す図である。 サービス提供中におけるクライアント側での動作等を示すフローチャートである。 クライアントでの最初の表示画面を示す図である。 クライアントでの最初の表示画面を示す図である。 「しおり付与」動作に用いられる画面を示す図である。 しおりデータの一例を示す図である。 各ユーザによって各しおりが付与された状態を示す概念図である。 各要素領域に関するデータテーブルを示す図である。 しおり管理データテーブルを示す図である。 「しおり表示(マージ無し)」動作における表示画面を示す図である。 「しおり表示(マージ無し)」動作における表示画面を示す図である。 「しおり表示(マージ有り)」動作における表示画面を示す図である。 「しおり表示(マージ有り)」動作における表示画面を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<1.構成概要>
図1は、本実施形態に係るサービス提供システム100の概要を示すシステム構成図である。当該システム100は、データ管理装置10と複数のコンピュータ70(70A,70B,70C,...)とを備えている。なお、データ管理装置10はサーバコンピュータ(以下、単にサーバとも称する)としても機能し、コンピュータ70はクライアントコンピュータ(以下、単にクライアントとも称する)としても機能する。
データ管理装置10と複数のコンピュータ70とは、互いにネットワークNWを介して接続されており、ネットワーク通信を行うことが可能である。ここにおいて、ネットワークNWは、LAN、WAN、インターネットなどによって構成される。各装置のネットワークNWへの接続形態は、有線接続であってもよく或いは無線接続であってもよい。
システム100は、各種のアプリケーションサービス(以下、単にサービスとも称する)をクライアント70に対して提供することが可能である。ここでは、複数のユーザが共通の電子文書に対して「しおり」(アノテーションとも称する)を付与するアプリケーションサービス(以下、「共通しおりサービス」とも称する)が提供される場合について例示する。当該アプリケーションサービスにおいては、或る電子文書に対して複数のユーザがしおりを付与するとともに、当該電子文書に付与されたしおりを各ユーザが閲覧することが可能である(図20〜図24等参照)。
「共通しおりサービス」においては、アノテーション付与対象の電子文書は、当該画像形成装置10の画像読取部2(後述)によるスキャン画像等を用いて生成される。また、この「共通しおりサービス」では、画像解析部31(後述)による画像解析処理の結果とハードウエア圧縮部8(後述)による圧縮処理の結果とが利用される。
この実施形態においては、データ管理装置10は、画像形成装置、より詳細にはMFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi Function Peripheral)として構成されている。
図2および図3は、データ管理装置(MFP)10の概略構成を示すブロック図である。図3は、図2の一部の構成をさらに詳細に示す図である。
図2の機能ブロック図に示すように、データ管理装置(MFP)10は、画像読取部2、印刷出力部3、通信部4、格納部5、入出力部6、ハードウエア圧縮部8およびコントローラ9等を備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、各種の機能を実現する。
画像読取部(スキャナ部)2は、MFP10の所定の位置に載置された原稿を光学的に読み取る光学的読取処理によって、当該原稿の画像データ(スキャン画像とも称する)を生成する処理部である。画像読取部7は、撮像センサ21とラインメモリ22とページメモリ23(23a,23b)とを有している。撮像センサ21(CCDあるいはCIS等)の光電変換作用により生成されたデジタルデータ(画像データ)は、ラインメモリ22を経由してページメモリ23に格納され、当該ページメモリ23に格納された画像データに対して、コントローラ9による各種画像処理等が施される。
また、撮像センサ21の光電変換作用により生成されたデジタルデータ(画像データ)は、ラインメモリ22からハードウエア圧縮部8に対しても転送される。当該デジタルデータは、ページメモリ23を経由することなく直接的にラインメモリ22からハードウエア圧縮部8に転送され、ハードウエア圧縮部8によってデータ圧縮される。後述のメール送信用画像データは、ハードウエア圧縮部8によるデータ圧縮処理を経て生成される。
なお、ページメモリ23上に生成される画像データとハードウエア圧縮部8によって圧縮される画像データとは、実質的に同一の画像データである。
印刷出力部3は、印刷対象に関するデータに基づいて紙などの各種の媒体に画像を印刷出力する出力部である。
通信部4は、公衆回線等を介したファクシミリ通信を行うことが可能な処理部である。さらに、通信部4は、通信ネットワークNWを介したネットワーク通信が可能である。このネットワーク通信では、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)およびFTP(File Transfer Protocol)等の各種のプロトコルが利用される。当該ネットワーク通信を利用することによって、MFP10は、所望の相手先との間で各種のデータを授受することが可能である。また、MFP10は、この通信部4を用いて、ネットワークNWに接続されたメールサーバ80(図1)を介して、電子メールの送受信を行うことも可能である。
格納部(記憶部)5は、ハードディスクドライブ等の記憶装置で構成される。格納部5は、画像読取部2等によって生成された電子文書DMを格納するとともに、当該電子文書DMに関する各種データをも格納する。
入出力部6は、MFP10に対する入力を受け付ける操作入力部6aと、各種情報の表示出力を行う表示部6bとを備えている。詳細には、MFP10には操作パネル63(図1参照)等が設けられている。この操作パネル(タッチスクリーン)63は、液晶表示パネルに圧電センサ等が埋め込まれて構成されており、表示部62の一部として機能するとともに、操作入力部61の一部としても機能する。
コントローラ9は、MFP10に内蔵され、MFP10を統括的に制御する制御装置である。コントローラ9は、CPUおよび各種の半導体メモリ(RAMおよびROM等)等を備えるコンピュータシステムとして構成される。コントローラ9は、CPUにおいて、ROM(例えば、EEPROM等)内に格納されている所定のソフトウエアプログラム(以下、単にプログラムとも称する)を実行することによって、各種の処理部を実現する。
具体的には、図3に示すように、コントローラ9は、画像解析部31と送信用データ生成部33とメール送信部34とサービス管理部35とを備える。
画像解析部31は、サービスに関連する画像処理を施す処理部である。画像解析部31は、原稿の画像データ(スキャン画像)に対して画像解析処理(具体的には、要素領域抽出処理(後述)等)を実行する。
送信用データ生成部33は、クライアント70への送信用データを生成する処理部である。送信用データ生成部33は、送信用データとして、スキャン画像等に基づきPDF(Portable Document Format)ファイルFL(電子文書DMとも称される)を生成する。また、当該PDFファイルFLは、後述するように、サービス実行用のスクリプト(プログラム)が埋め込まれて生成される。
メール送信部34は、送信用データ生成部33によって生成されたPDFファイルFLをクライアント70宛に電子メール等を用いて送信する処理部である。
サービス管理部35は、サービスを管理する処理部である。サービス管理部35は、サービスの提供の開始および終了、ならびに、サービス提供中の各種データの管理等を実行する。
このサービス管理部35は、しおり付与処理部36としおり表示制御部37とを有している。
しおり付与処理部36は、複数のクライアント70のそれぞれからの要求に応答して、電子文書DM内の各指定位置に対して、「しおり」を付与する処理を実行する処理部である。
しおり表示制御部37は、複数のクライアント70のうちの一のクライアント70からの要求に応答して、当該複数のクライアント70により付与された各しおりをそれぞれ電子文書DMに関連付けて表示させる表示用データを生成する処理部である。また、しおり表示制御部37は、要求元のクライアント70に対して表示用データを返信し、クライアント70の表示部に「しおり」を表示させる。
<2.動作>
<2−1.サービス準備動作等>
つぎに、図4を参照しながら、本システム100における動作について説明する。図4は、データ管理装置10におけるサービス準備動作(より具体的には、スキャン画像の生成処理、スキャン画像に対する画像処理、およびデータ配信動作等)を示すフローチャートである。ここでは、ユーザUAによってデータ管理装置10が操作されて、所定の原稿に関するスキャン画像が生成され、当該スキャン画像に対して画像解析処理等が施された後に、当該スキャン画像に関するデータが電子メールに添付されて各ユーザUA,UB,UCに向けて送信される場合を例示する。
まず、ステップS11において、スキャン画像(詳細には当該スキャン画像に基づく電子文書DM)のメール配信、およびサービスに関する設定処理が図5の設定画面GA1等を用いて行われる。
操作者(ユーザUA)は、当該設定画面GA1を用いて、スキャン画像の送信先設定を行う。具体的には、操作者は、対応ボタンを押下することによって、1又は複数のユーザをスキャン画像の送信先のユーザとして選択することができる。図5では、3つのボタンBN11,BN12,BN13が押下され、「ユーザUA」、「ユーザUB」、「ユーザUC」の3名のユーザが送信先として指定されている状態が示されている。
また、操作者は、当該設定画面GA1を用いて、スキャン画像に関する付加サービス実行の有無をも選択することができる。具体的には、ラジオボタンを操作することによって、「共通しおりサービス」(複数のユーザが共通の電子文書に対して「しおり」を付与するアプリケーションサービス)の実行の有無が設定される。
ここでは、操作者が、所望のユーザUA,UB,UCをスキャン画像の送信先のユーザとして指定するとともに、「共通しおりサービス」を実行すべき旨をも指定する場合を想定する。また、スキャン画像の送信先ユーザは、「共通しおりサービス」のサービス提供対象者でもあるものとする。
操作者が、設定画面GA1を用いた設定動作を行い且つ原稿をADF(オートドキュメントフィーダ)方式の原稿台に載置した後にスキャン開始ボタンBN19を押下すると、原稿に関するスキャン画像生成動作等(ステップS12)が開始される。
ステップS12においては、原稿の各ページに関する読取処理Paが実行されるとともに、サービスに関する各種の準備処理Pb,Pcも実行される。具体的には、
処理Pa:原稿の読取処理(スキャン画像生成処理)、
処理Pb:スキャン画像に対する画像処理(画像解析処理)、
処理Pc:スキャン画像に関する圧縮画像を生成する画像処理(画像圧縮処理)、
が一連の処理として実行される。換言すれば、これらの処理Pa,Pb,Pcは、スキャン画像の生成開始からサービスの提供開始(ステップS15)までの期間(準備期間)において一連の処理として実行される。
処理Paは、原稿を光学的に読み取ってスキャン画像を生成する処理、換言すれば、原稿の読取処理である。
処理Pbは、サービスに関連する画像処理であり、処理Paで生成されたスキャン画像に対する解析処理である。より詳細には、図6および図7に示すように、処理Pbは、スキャン画像から要素領域を抽出する要素領域抽出処理である。図6は、元の原稿(ここでは2ページを有する原稿)を表す図であり、図7は、抽出された複数の要素領域EL1〜EL5を概念的に示す図である。
この画像解析処理Pbは、スキャン画像を解析して、連続する文字が含まれる領域を1つのまとまりとして認識し、各ページに含まれる複数の矩形状の要素領域ELiを抽出する処理である。具体的には、文章の段落間に設けられた空白行(空白部分)が認識され、ページ内の文章が複数の要素領域ELiに区分される。後述するように、上記サービスにおいては複数のしおりを要素領域ごとに纏めて表示することなどが可能であり、この要素領域抽出処理は、当該サービスの準備処理として実行される。
また、処理Pcは、スキャン画像を圧縮して、メール送信用の縮小画像を生成する処理である。上記サービスにおいては、当該縮小画像を含むPDFファイルが送信され、PDFファイルを用いてしおり付与処理およびしおり表示処理等が実行される。この縮小画像生成処理(画像圧縮処理)Pcも、サービスに関連する画像処理であり、当該サービスの準備処理として実行される。
ここにおいて、原稿の読取処理Paと、スキャン画像に対する画像解析処理Pbとは、少なくとも部分的に、並列処理される(図8参照)。より具体的には、原稿の複数のページの読取処理Paと各ページの読取画像に対する画像解析処理Pbとは、いわゆるパイプライン処理によって実行される。同様に、原稿の読取処理Paと、スキャン画像に対する画像圧縮処理Pcとは、少なくとも部分的に、並列処理される(図8参照)。より具体的には、原稿の複数のページの読取処理Paと各ページの読取画像に対する画像圧縮処理Pcとは、いわゆるパイプライン処理によって実行される。
スキャン画像に関する読取処理Paと、スキャン画像に対する画像解析処理Pbと、スキャン画像に関する画像圧縮処理Pcとは、それぞれ、ページ単位で実行される。そして、例えば、原稿の第iページの読取画像の読取処理Paと第iページに関する画像圧縮処理Pcとは、少なくとも部分的に並列処理される。また、画像読取処理により生成された一のページの読取画像に対する画像解析処理Pbと当該一のページ以外の他のページに関する読取処理Paとは、少なくとも部分的に並列処理される。
図8は、ステップS12の処理を詳細に示すタイミングチャートである。図8を参照しながら、ステップS12の処理についてさらに詳細に説明する。図8では、複数のページ(ここでは3ページ以上)を有する原稿に関する処理が示されている。
まず、原稿の第iページ(まず第1ページ)に関する画像読取処理Paが実行される(時刻T10〜時刻T15)。具体的には、原稿の第1ページの画像が、撮像センサ(ラインセンサ)21(図3)によって第1ページ内の所定数(1又は複数)のライン毎に光学的に読み出され、RGB画像データとして、ラインメモリ22(図3)に格納されていく。
所定数のライン毎に読み出されたRGB画像データは、ラインメモリ22から、2つのページメモリ23a,23bのうちの一方(たとえば、ページメモリ23a)に順次に転送されて格納される。
また、RGB画像データは、ラインメモリ22から、ハードウエア圧縮部8にも転送される。ハードウエア圧縮部8は、転送されてきた所定数のライン毎の画像データを順次に圧縮し、第1ページの圧縮画像を生成していく(時刻T12〜時刻T20)。このとき、第1ページの画像圧縮動作Pcの一部動作(詳細には、時刻T12〜時刻T15の動作)は、第1ページ画像(同一ページの画像)のページメモリ23aへの転送期間中に実行される。このように、第1ページの画像圧縮処理Pcは、第1ページのスキャン画像読取処理Paに対して、少なくとも部分的に、並列的に実行される。
そして、原稿の第1ページに関する画像読取処理Paが終了する(時刻T15)と、ページメモリ23(23a)に格納されたページ画像に対する画像解析処理Pbが開始される(時刻T15)。
また、原稿の第iページ(第1ページ)に関する読取処理が終了(時刻T15)した後には、原稿における次ページがフィードされ、次の第(i+1)ページ(第2ページ)に関する読取処理が開始される(時刻T20)。
具体的には、原稿の第2ページの画像が、撮像センサ(ラインセンサ)21によって第2ページ内の所定数(1又は複数)のライン毎に光学的に読み出され、RGB画像データとして、ラインメモリ22(図3)に格納される。
そして、所定数のライン毎に読み出されたRGB画像データは、ラインメモリ22から、2つのページメモリ23a,23bのうち、今度はもう一方(たとえばページメモリ23b)に順次に転送されて格納される。
ここにおいて、画像読取処理により生成された第1ページの読取画像に対する画像解析処理Pb(時刻T15〜時刻T23)と当該第1ページの次のページである第2ページに関する画像読取処理Pa(時刻T20〜時刻T25)とは、少なくとも部分的に、並列的に実行される。このとき、第1ページに関する画像解析処理Pbは、一のページメモリ23aに格納されているデータを利用して実行され、第2ページのスキャン画像は、他のページメモリ23bに格納される。
また、ラインメモリ22から直接的にハードウエア圧縮部8に転送されたデータを用いて、第2ページの圧縮画像も生成される。第2ページの画像圧縮動作Pcは、第2ページの画像のページメモリ23bへの転送期間中にも実行される。すなわち、第2ページの画像圧縮処理Pc(時刻T22〜時刻T30)は、第2ページの画像読取処理Pa(時刻T20〜時刻T25)に対して、少なくとも部分的に、並列的に実行される。
第iページ(第1ページ)に関する画像解析処理Pbが終了し、さらに第(i+1)ページ(第2ページ)に関する画像読取処理Paが終了すると、ページメモリ23(23b)に格納された第(i+1)ページ(第2ページ)の画像に対する画像解析処理Pbが開始される。また、次の第(i+2)ページ(第3ページ)に関する画像読取処理Paも開始される。すなわち、画像読取処理により生成された第2ページの読取画像に対する画像解析処理Pb(時刻T25〜時刻T33)と当該第2ページの次のページである第3ページに関する画像読取処理Pa(時刻T30〜時刻T35)とは、少なくとも部分的に、並列的に実行される。
なお、第3ページに関する読取画像は、2つのページメモリ23a,23bのうち、今度は、第1ページの格納対象と同一のページメモリ(たとえばページメモリ23a)に順次に転送されて格納される。この時点では、ページメモリ23bは第2ページの画像解析処理Pbに利用されているため、別のページメモリ23aに第3ページの読取画像が格納されればよい。このように、ページメモリ23a,23bは、交互に利用されることが好ましい。
以上のような動作を繰り返すことによって、複数のページを有する原稿に関して、複数の読取画像が生成され、当該複数の読取画像に対する画像解析処理、および当該複数の読取画像に関する画像圧縮処理が実行される。そして、複数のページのそれぞれについて各処理Pa,Pb,Pcが終了すると、ステップS13に進む。
ステップS13においては、
処理Pd:スキャン画像に関する送信用データを生成する処理(送信用データ生成処理)、
が実行される。
具体的には、ステップS13においては、ステップS12で生成された複数の画像データ(圧縮画像データ)等に基づいて、電子文書DMに係る送信用のデータファイルFLが生成される。当該送信用のデータファイルFLは、特定形式のデータファイル(ここではPDFファイル)として生成される。
また、このデータファイルFLには、所定環境下で実行可能なスクリプトが埋め込まれる。詳細には、「しおり付与処理」および「しおり表示処理」(後述)等をクライアント70で実行させるためのスクリプト(たとえばJavaScript(登録商標)などのスクリプト言語で記述されたプログラム)が埋め込まれる。
さらに、ステップS13においては、データ管理装置10は、ステップS12での画像解析処理Pbの結果に基づき、各要素領域に関するデータテーブルTB1(図17参照)をも作成する。データテーブルTB1には、各要素領域の要素領域ID、電子文書DMにおける各要素領域のページ番号、各要素領域の該当ページ内での左上座標および右上座標等が記録される(図17および図7参照)。なお、この時点では、各領域に対して、未だしおりが付与されていないため、データテーブルTB1には「しおりID」は未だ登録されていない。
また、ステップS13においては、データ管理装置10は、しおり管理データテーブルTB2(図18)をも作成する。ただし、この時点では、未だしおりが付与されていないため、しおり管理データテーブルTB2には「しおり」は未だ登録されていない。
さらに、ステップS13においては、データ管理装置10は、作成された電子文書DM(PDFファイルFL)の文書IDを電子文書管理テーブル(不図示)に登録しておく。
次のステップS14においては、
処理Pe:送信用データをクライアント70宛に送信する処理(送信用データ送信処理)、
が実行される。
具体的には、ステップS14においては、ステップS13で生成された送信用のデータファイルFLが、ステップS11で指定された送信先に送信される。具体的には、当該データファイルFLが、電子メールMLに添付されて、各ユーザの電子メールアドレス宛に送信される。
そして、ステップS15において、「共通しおりサービス」の提供が開始される。以後、各ユーザからの要求に応じて、「しおり付与処理」および「しおり表示処理」等が行われる。
<2−2.サービス開始確認動作等>
各ユーザは、図9および図10のような画面GA2,GA3等を用いて、「共通しおりサービス」の実行状態の確認等を行うことができる。
具体的には、操作者(ユーザUA等)は、まず、データ管理装置10の操作パネル63等を操作して、実行中ジョブ一覧画面GA2(図9)を当該操作パネル63に表示させる。そして、当該実行ジョブ一覧画面の中から、「サービス」を選択して、実行中サービス一覧画面GA3(図10)を表示させる。
図10においては、上記の「共通しおりサービス」が実行中であることが示されている。なお、ここでは、単一の「共通しおりサービス」が実行中である場合が示されているが、複数の「共通しおりサービス」が実行中である場合には、実行中の複数の「共通しおりサービス」が図10の画面GA3に表示される。
また、当該サービスの実行者(オーナー)(ここでは、ユーザUA)は、画面GA3を用いて、サービス提供先の追加および削除、ならびにサービスの終了をも指示することも可能である。
具体的には、データ管理装置10は、サービス提供先の追加ボタンBN32の押下に応答して、追加ユーザ指定用画面(不図示)を表示し、追加ユーザの指定を受け付ける。そして、データ管理装置10は、追加されたユーザに対して上述の電子メールMLを送信するとともに、当該追加ユーザとの間での所定データの送受信を許可し、当該追加ユーザをサービス提供先に加える。
同様に、データ管理装置10は、サービス提供先の削除ボタンBN33の押下に応答して、削除ユーザ指定用画面(不図示)を表示し、削除ユーザの指定を受け付ける。そして、データ管理装置10は、当該削除ユーザとの間での所定データの送受信を禁止し、当該追加ユーザをサービス提供先から除外する。例えば、上記サービスを会議で利用する場合において、会議の不参加者をサービス提供先から除外することによれば、会議中に付与された「しおり」の内容を当該不参加者に対して秘匿することができる。
また、データ管理装置10は、サービスの終了ボタンBN31が押下されると、当該サービスを終了する。
なお、ここでは、ステップS15(図4)の処理後において、ボタンBN31,BN32,BN33は押下されることなく、引き続いて図11の処理が実行されるものとして説明を続ける。
<2−3.しおり付加動作およびしおり表示動作>
図11は、サービス提供中におけるクライアント70側での動作等を示すフローチャートである。図11を参照しながら、サービス開始後の動作について説明する。
ステップS21においては、サービス提供対象のユーザは、メール閲覧ソフトウエア等を用いて、上述の電子メールMLをコンピュータ(クライアント)70で受信する。そして、当該ユーザの操作によって、当該電子メールMLに添付されたデータファイルFLがオープンされると、データファイルFLに埋め込まれたスクリプト(プログラム)がクライアント70において実行される(ステップS22)。当該プログラムの制御下において、図12等の画面がクライアント70の表示部に表示されるとともに、当該画面を介した入力操作が受け付けられ、当該入力操作に応じて表示内容が更新される。
なお、より詳細には、まず、データファイルFLオープン直後(且つ図12の画面の表示前)にログイン画面(不図示)が表示され、ログイン情報(ユーザIDおよびパスワード等)の入力および照合等が行われる。そして、認証成功時には図12の画面が表示される。
図12および図13は、PDFファイルFLが新規にオープンされた状態を示す図である。図12は、第1ページが表示された状態を示しており、図13は、第2ページが表示された状態を示している。ページの切換動作は、スクロールバーSBの操作等に応じて行われる。
図12に示すように、表示画面内の左側には、当該データファイルFLに係る電子文書ページのしおり項目欄RAが表示される。ここでは、しおりが未だ付与されていないため、しおり項目欄RAは空白である。
また、表示画面内の右側欄RB内には、当該データファイルFLに係る電子文書ページの内容が表示される。図12においては第1ページの内容が表示され、図13においては第2ページの内容が表示されている。さらに、右側欄RBの上側には、しおり付与ボタンBN51およびしおり取得ボタンBN52,BN53が表示されている。上記のスクリプトが実行されることによって、これらのボタンBN51,BN52,BN53に対する押下操作が受け付けられるとともに、各ボタンBN51,BN52,BN53の押下操作に対応する各処理が実行される。
ステップS23,S25,S27においては、各ボタンBN51,BN52,BN53がそれぞれ押下されたか否かが判定される。
しおり付与ボタンBN51が押下されたことがステップS23で判定されると、ステップS24に進む。また、しおり付与ボタンBN52が押下されたことがステップS25で判定されると、ステップS26に進み、しおり付与ボタンBN53が押下されたことがステップS27で判定されると、ステップS28に進む。
ステップS24では、図14に示すような画面を用いて、しおり付与処理が実行される。詳細には、操作者は、電子文書DM内のしおり付与対象位置にマウスカーソルを配置してクリック操作を行うと、クライアント70は、電子文書DM内の当該マウスカーソルの位置を「しおり」の付与対象位置として認識する。「しおり」の付与対象位置は、電子文書DM内の座標位置に変換されて取得される。そして、図14に示すように、マウスカーソルの位置には、「しおり」の付与対象位置であることを示す「×印」が表示される。
また、図14の画面においては、当該しおりに関する文字情報(メモ情報)の入力欄RDが電子文書DMの表示欄の下側に表示される。そして、ユーザからの操作入力に応じて、適宜の文字(例えば、「ここについて見解を聞きたい」など)が受け付けられる。その後、送信ボタンBN55が押下されると、しおりデータDH(次述)が生成され、当該しおりデータDHは、クライアント70からデータ管理装置10に向けて送信される。
図15は、しおりデータDHの一例を示す図である。図15に示すように、しおりデータDHは、たとえば、そのしおりを付与したユーザのユーザIDと、しおり付与対象ページと、当該ページ内における付与対象位置(座標)と、しおりに関連付けられるコメントとを備えて構成される。また、しおりデータDHには、文書IDも付与される。
しおりデータDHの文書IDは、複数の電子文書を互いに識別する情報として利用される。具体的には、ステップS13で登録された各電子文書DMの文書IDと、しおりデータDHの文書IDとが照合されることによって、複数の電子文書の中からサービスの利用対象文書を特定することが可能である。
データ管理装置10は、このようなしおりデータDHを受信すると、複数の電子文書の中からサービスの利用対象文書を特定し、当該サービスの利用対象文書に関するデータテーブルTB1,TB2を更新する。
具体的には、まず、しおりデータDHの内容に基づいて、しおり管理データテーブルTB2を更新する。しおり管理データテーブルTB2(図18)の最上段のデータ欄に示すように、ユーザIDと、しおり付与対象ページと、当該ページ内における付与対象位置(座標)と、しおりに関連付けられるコメントとが、しおりデータDHの内容に基づいて登録される。
また、データ管理装置10は、当該しおりデータDHに対して、しおりID(ここでは「1」)を付与し、当該しおりIDも、しおり管理データテーブルTB2に記録される。このしおりIDは、各ユーザによって付与された複数のしおりを互いに識別するための情報である。
また、データ管理装置10は、当該しおりデータDHの内容に基づいてデータテーブルTB1内のしおりID(最右欄)をも更新する。具体的には、しおりデータDH内の座標値(X1,Y1)およびページ番号と、データテーブルTB1内の各要素領域ELiの左上座標、右上座標およびページ番号とに基づいて、しおりデータDHの座標(X1,Y1)が複数の要素領域ELiのうちのいずれに属する(対応する)かが、判定される。ここでは、第1ページの座標(X1,Y1)が要素領域EL2に対応するものであることが判定され、上記しおりデータDHに対応するしおりID「1」が、要素領域EL2に対応するデータとして登録される。
同様に、当該ユーザは、しおり付与動作を繰り返し実行することが可能である。また、その他のユーザも、同様にして、しおり付与動作を実行することが可能である。
図16は、各ユーザUA,UB,UCがそれぞれ、上記と同様の処理によって、所望の位置に「しおり」を付与した状態を示す概念図である。また、図17および図18は、それぞれ、複数のユーザによってしおりが付与された後の状態におけるデータテーブルTB1,TB2を示す図である。
ステップS26,S28では、しおり取得処理(しおり表示動作とも称する)が実行される。このうち、ステップS26では、各ユーザによって付与された「しおり」が個別に表示される(図19および図20参照)。一方、ステップS28では、各ユーザによって付与された「しおり」が要素領域ごとに纏めて表示される(図21および図22参照)。
図19および図20は、ステップS26における表示例を示す図である。図19においては、第1ページに3つのしおりが付与されている様子が示されており、図20においては、第2ページに1つのしおりが付与されている様子が示されている。図19においては、ユーザによって付与された複数のしおりは、纏められることなく(結合されることなく)、個別に表示されている。端的に言えば、複数のしおりは、「マージ(結合)無し」の態様で表示されている。
また、しおり項目欄RAには、各しおり項目が表示されており、当該しおり項目をマウスでクリックすると、対応するページにジャンプする。たとえば、図19において、上から4番目のしおり項目をクリックすると、対応するしおりが付与されている第2ページの画像(図20)が表示される。
一方、図21および図22は、ステップS28における表示例を示す図である。図21においては、第1ページに3つのしおりが付与されている様子が示されており、図22においては、第2ページに1つのしおりが付与されている様子が示されている。また、図20および図21と同様に、しおり項目欄RAを利用したジャンプ表示も行われ得る。
ただし、図21においては、図19と異なり、同一の要素領域に対応する複数のしおりが結合(マージ)されて表示されている。すなわち、複数のしおりが「マージ(結合)有り」の態様で表示されている。換言すれば、複数の要素領域のうち同一の要素領域に付与された複数のしおりが纏めて表示されている。具体的には、要素領域EL2に対応する3つのしおりのコメント等が、当該要素領域EL2に対応するしおりの内容として、纏めて表示されている。
その後、ステップS29でサービス終了指示が受け付けられるまで、同様の処理が繰り返される。
以上のような動作によれば、「しおり」を電子文書DMに付与するサービス、より詳細には、「しおり」を電子文書DM内の各指定位置に対応する要素領域ごとに纏めて表示させるサービス等、が提供される。
また、ステップS12においては、原稿のスキャン画像に関する読取処理とスキャン画像に対する画像処理(画像解析処理および画像圧縮処理)とが、スキャン画像の生成開始(ステップS12)からサービスの提供開始(ステップS15)までの期間において、一連の動作として実行される。したがって、従来技術のように原稿のスキャン画像を用いて電子文書が一旦生成された後に登録操作を伴って当該電子文書がサービスでの利用対象文書として登録され更に電子文書内のスキャン画像に対する画像処理が実行される場合に比べて、スキャン画像の生成開始からサービスの提供開始までの時間を短縮することが可能である。端的に言えば、スキャン画像の生成処理と当該スキャン画像に対する画像処理との間において当該スキャン画像の指定操作が不要であるため、スキャン画像の生成開始からサービスの提供開始までの時間を短縮することが可能である。
さらに、ステップS12の処理に引き続いて、クライアント70へのデータ送信処理等(ステップS13,S14)も実行される。すなわち、原稿のスキャン画像に関する読取処理とスキャン画像に対する画像処理とクライアント70へのデータ送信処理とは、スキャン画像の生成開始(ステップS12)からサービスの提供開始(ステップS15)までの期間において、一連の動作として実行される。したがって、サービスの提供開始までにスキャン画像に関するデータファイルFLも送信されているため、当該データファイルFLを前記サービスの初期段階から利用することが可能である。
また特に、ステップS12において、スキャン画像に関する読取処理Paとスキャン画像に対する画像処理(画像解析処理Pbおよび画像圧縮処理Pc)とは、少なくとも部分的に、並列処理されるので、処理時間をさらに短縮することが可能である。詳細には、複数のページを有する原稿に関して、読取処理Paにより生成された一のページの読取画像に対する画像解析処理Pbと前記一のページ以外の他のページに関する読取処理Paとが少なくとも部分的に、並列的に実行されるので、処理時間をさらに短縮することが可能である。また、一のページに関する読取処理Paと当該一のページに対する画像圧縮処理Pcとが少なくとも部分的に、並列的に実行されるので、処理時間をさらに短縮することが可能である。
また特に、画像解析処理Pbは、画像読取時にページメモリ23上に一時的に格納されているスキャン画像に対して直接的にアクセスすることによって実行されているため、画像データを改めてメモリ上に展開することを要しない。換言すれば、画像のコピー動作、移動動作、あるいは転送動作を行うことを要しない。したがって、処理時間をさらに短縮することが可能である。
<3.変形例等>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
たとえば、上記実施形態においては、電子メールMLにデータファイルFLを添付して当該データファイルFLを配信する場合を例示したが、これに限定されない。具体的には、データファイルFLの格納場所のアドレス(URL等)を電子メールMLに記載しておき、当該アドレスへのアクセス操作を介してデータファイルFLを配信するようにしてもよい。
あるいは、電子メールMLを用いてデータファイルFLを配信するのではなく、RSS(RDF(Resource Description Framework) Site Summary)などの配信手法によってデータファイルFLを配信するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、ステップS12において、空白領域で区分された複数行に亘る領域が要素領域ELとして抽出される場合を例示したが、これに限定されない。たとえば、一行単位の領域が要素領域として抽出されるようにしてもよく、あるいは単語単位の領域が要素領域として抽出されるようにしてもよい。このように、要素領域の抽出単位をより細かなものにすることによれば、マージを伴う「しおり表示」において、しおりの位置をより詳細に表示することが可能である。なお、要素領域の抽出単位は、操作者によって設定変更可能であってもよい。
また、上記実施形態においては、「しおり」のコメント等を表示するサービスに対して本発明を適用する場合について例示したが、本発明は、これに限定されない。たとえば、「しおり」の数を要素領域ごとにカウント(計数)するサービス等に対して本発明の思想を適用するようにしてもよい。さらに、本発明は、「しおり」を用いたサービスに限定されず、スキャン画像を利用する様々なサービスに適用するようにしてもよい。
10 サーバ(データ管理装置)
70 クライアント
100 サービス提供システム
DH しおりデータ
DM 電子文書
ELi 要素領域
FL データファイル

Claims (9)

  1. クライアントに対するサービスを提供するサービス提供システムであって、
    原稿を光学的に読み取る読取処理を行ってスキャン画像を生成する画像読取手段と、
    前記サービスに関連する画像処理を前記スキャン画像に対して施す画像処理手段と、
    前記画像処理の結果を用いたサービスを管理するサービス管理手段と、
    を備え、
    前記スキャン画像に関する読取処理と前記スキャン画像に対する前記画像処理とは、前記スキャン画像の生成開始から前記サービスの提供開始までの期間において、一連の処理として実行されることを特徴とするサービス提供システム。
  2. 請求項1に記載のサービス提供システムにおいて、
    前記スキャン画像に関する前記読取処理と前記スキャン画像に対する前記画像処理とは、少なくとも部分的に、並列的に実行される、ことを特徴とするサービス提供システム。
  3. 請求項2に記載のサービス提供システムにおいて、
    前記読取処理は、原稿のページ単位で実行され、
    前記画像処理は、前記スキャン画像に対する画像解析処理を含み、
    前記読取処理により生成された一のページの読取画像に対する画像解析処理と前記一のページ以外の他のページに関する前記読取処理とは、少なくとも部分的に、並列的に実行される、ことを特徴とするサービス提供システム。
  4. 請求項2または請求項3に記載のサービス提供システムにおいて、
    前記読取処理は、原稿のページ単位で実行され、
    前記画像処理は、前記スキャン画像に対する画像圧縮処理を含み、
    前記原稿の一のページに関する前記読取処理と前記一のページの読取画像に対する前記画像圧縮処理とが、少なくとも部分的に、並列的に実行される、ことを特徴とするサービス提供システム。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のサービス提供システムにおいて、
    前記スキャン画像に関するデータを前記クライアントに送信する送信手段、
    をさらに備え、
    前記スキャン画像に関する前記読取処理と前記スキャン画像に対する前記画像処理と前記データの送信処理とは、前記スキャン画像の生成開始から前記サービスの提供開始までの期間において、一連の動作として実行されることを特徴とするサービス提供システム。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のサービス提供システムにおいて、
    前記画像処理は、前記スキャン画像内の要素領域を抽出する処理、を含むことを特徴とするサービス提供システム。
  7. 請求項6に記載のサービス提供システムにおいて、
    前記サービス管理手段は、
    前記クライアントからの要求に応答して、前記スキャン画像に基づく電子文書内の各指定位置に対して、しおりを付与する処理を実行する手段と、
    前記クライアントからの要求に応答して、前記電子文書に付与されたしおりを前記電子文書に関連付けて表示させる表示用データを生成する表示制御手段と、
    を有し、
    前記しおりは、前記各指定位置に対応する前記要素領域ごとに纏めて表示されることを特徴とするサービス提供システム。
  8. 請求項6に記載のサービス提供システムにおいて、
    前記サービス提供手段は、複数のクライアントに対して前記サービスを提供し、
    前記サービス管理手段は、
    前記複数のクライアントのそれぞれからの要求に応答して、前記スキャン画像に基づく電子文書内の各指定位置に対して、しおりを付与する処理を実行する手段と、
    前記複数のクライアントのうちの一のクライアントからの要求に応答して、前記複数のクライアントにより付与されたしおりを前記電子文書に関連付けて表示させる表示用データを生成する手段と、
    を有し、
    前記しおりは、前記各指定位置に対応する前記要素領域ごとに纏めて表示されることを特徴とするサービス提供システム。
  9. クライアントに対してサービスを提供するサーバであって、
    原稿を光学的に読み取る読取処理を行ってスキャン画像を生成する画像読取手段と、
    前記サービスに関連する画像処理を前記スキャン画像に対して施す画像処理手段と、
    前記画像処理の結果を用いたサービスを管理するサービス管理手段と、
    を備え、
    前記スキャン画像に関する読取処理と前記スキャン画像に対する前記画像処理とは、前記スキャン画像の生成開始から前記サービスの提供開始までの期間において、一連の処理として実行されることを特徴とするサーバ。
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