JP2012028270A - 色覚障害者用照明システム - Google Patents
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Abstract
【課題】色覚障害者が緑から赤の波長域の色を識別しやすくするだけでなく、一般色覚者にとっても違和感の少ない色覚障害者用照明システムを提供する。
【解決手段】それぞれ特定の波長の光を発光する第1補助光源1および第2補助光源2と、第1補助光源1および第2補助光源2の光出力を制御する制御部3と、第1補助光源1の光出力を調整する第1光出力調整部4と、第2補助光源2の光出力を調整する第2光出力調整部5とを有する。第1補助光源1は580〜600nmの範囲内に発光波長を有し、第2補助光源は470〜490nmの範囲内に発光波長を有しており、第1補助光源1からの光と第2補助光源2からの光との混色光が、DUV=±5の範囲内に収まるように、第1補助光源1および第2補助光源2の光出力を調整することにより、色覚障害者が緑から赤の波長域の色を識別しやすく、かつ一般色覚者にとっても違和感が少なくなる。
【選択図】図1
【解決手段】それぞれ特定の波長の光を発光する第1補助光源1および第2補助光源2と、第1補助光源1および第2補助光源2の光出力を制御する制御部3と、第1補助光源1の光出力を調整する第1光出力調整部4と、第2補助光源2の光出力を調整する第2光出力調整部5とを有する。第1補助光源1は580〜600nmの範囲内に発光波長を有し、第2補助光源は470〜490nmの範囲内に発光波長を有しており、第1補助光源1からの光と第2補助光源2からの光との混色光が、DUV=±5の範囲内に収まるように、第1補助光源1および第2補助光源2の光出力を調整することにより、色覚障害者が緑から赤の波長域の色を識別しやすく、かつ一般色覚者にとっても違和感が少なくなる。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数の光源により色覚障害者の色の識別を支援する色覚障害者用照明システムに関するものである。
色覚障害は、3つの錐体の感度特性が一般色覚者と異なる異常3色覚障害、3錐体のいずれか1つが機能しない2色覚障害、錐体が多くとも1つしか機能しない1色覚障害とに分類される。色覚障害の大多数は2色覚障害であり、その中でも、赤錐体が機能しないか、もしくは緑錐体が機能しない障害がその大半を占める。赤視物質および緑視物質いずれの機能が失われても、赤から緑の波長域において色を識別が難しくなるという類似の症状であるため、赤緑色覚障害と総称される。
また、個々の色覚障害者はそれぞれの色覚特性によって識別が難しい波長域は異なっているが、一般的に赤緑色覚障害者は、黄緑から黄の波長域のある波長を中心にその短波長側の色と長波長側の色がほぼ同一に見えている。そのため、緑の波長域と赤の波長域との色の違い、および黄緑の波長域と黄の波長域との色の違いを識別することが困難となっている。
そこで、色覚障害者が識別の難しい波長域の色を識別しやすくなるように、特定の発光波長の光を出射する光源を用いる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、630nm付近に発光波長を有する赤色LEDと470nm付近に発光波長を有する青色LEDとを有する色覚障害者用照明システムが記載されている。赤色LEDの光から出射した光により、赤色LEDの発光波長域の赤錐体の相対感度を高めて、赤緑色覚障害者が赤から緑の波長域の色を識別しやすくしている。
しかし、630nm付近に発光波長を有する赤色LEDの光と470nm付近に発光波長を有する青色LEDの光との混色光は、各LEDの発光強度によって変化するがほぼマゼンタに着色された光となり、一般色覚者にとっては違和感のある照明になっている。
本発明は、このような事情に鑑みて為されたものであり、色覚障害者が緑から赤の波長域の色を識別しやすくするだけでなく、一般色覚者にとっても違和感の少ない色覚障害者用照明システムを提供することを目的とする。
本発明の色覚障害者用照明システムは、赤錐体または緑錐体と青錐体との刺激値の差の波長に対する変化率が規定値以内であるような波長域のうち長波長側の波長を発光波長とする第1補助光源と、色相環において前記第1補助光源の光色と相対する位置付近の光色の波長を発光波長とする第2補助光源と、前記第1補助光源から出射される光と前記第2補助光源から出射される光との混色光が黒体軌跡に沿って所定の幅で設定されている許容領域内の光色となるように、第1補助光源の光出力および第2補助光源の光出力を制御する制御部とを有することを特徴とする。
この色覚障害者用照明システムにおいて、第1補助光源および第2補助光源の光出力をそれぞれ調整するように制御部に指示を与える光出力調整部を有することが望ましい。
この色覚障害者用照明システムにおいて、光出力調整部は、第1補助光源の光出力と第2補助光源の光出力とを連動させて調整するように制御部に指示を与えることがより望ましい。
この色覚障害者用照明システムにおいて、光出力調整部が第1補助光源もしくは第2補助光源いずれか一方の光出力を調整したとき、他方の光出力を導出し制御部に指示を与える演算部を有することがより望ましい。
この色覚障害者用照明システムにおいて、第1補助光源および第2補助光源とは別にさらに白色光源を有し、白色光源から出射される光と第1補助光源から出射される光と第2補助光源から出射される光との混色光が、許容領域内の光色となるように、第1補助光源の光出力および第2補助光源の光出力を制御することがより望ましい。
この色覚障害者用照明システムにおいて、周囲の環境光の光色を検出するセンサ部を有し、制御部は、第1補助光源から出射される光と第2補助光源から出射される光との混色光の光色とセンサ部により検出した環境光の光色との色差を減少させるように、第1補助光源の光出力および第2補助光源の光出力を制御することがより望ましい。
この色覚障害者用照明システムにおいて、第1補助光源は580〜600nmの範囲内に発光波長を有し、第2補助光源は470〜490nmの範囲内に発光波長を有することがより望ましい。
この色覚障害者用照明システムにおいて、許容領域は、UCS色度図においてDUVが±5の範囲になる領域であることがより望ましい。
本発明の構成によれば、赤緑色覚障害者が緑から赤の波長域の色を識別しやすくなり、かつ一般色覚者の違和感も少なくなるという利点がある。
(実施形態1)
本実施形態は、図1(a)に示すように、それぞれ特定の波長の光を発光する第1補助光源1および第2補助光源2と、第1補助光源1および第2補助光源2の光出力を調整し制御する制御部3、第1光出力調整部4、および第2光出力調整部5とを有する。
本実施形態は、図1(a)に示すように、それぞれ特定の波長の光を発光する第1補助光源1および第2補助光源2と、第1補助光源1および第2補助光源2の光出力を調整し制御する制御部3、第1光出力調整部4、および第2光出力調整部5とを有する。
第1光出力調整部4および第2光出力調整部5は、第1補助光源1および第2補助光源2を操作するための操作部6(図6参照)を備えており、操作部6からの入力に応じて第1補助光源1および第2補助光源2の光出力を調整する指示を制御部3へ与える。上記の第1光出力調整部4および第2光出力調整部5からの指示により、制御部3は第1補助光源1および第2補助光源2の光出力を制御する。操作部6の詳細については後述する。
図2(a)は、一般色覚者の3つの錐体の相対的な感度を示す感度特性図である。横軸は光の波長を示し、縦軸を対数軸として各錐体の相対的な刺激値を示している。青錐体の感度は、440nm付近にピークを有している。赤錐体の感度は、560nm付近にピークを有している。また、緑錐体の感度は、530nm付近にピークを有している。
図2(b)は、赤緑色覚障害者のうち緑錐体を欠いた人の相対的な感度を示す感度特性図である。横軸は光の波長を示し、縦軸を対数軸として各錐体の相対的な刺激値を示している。図2(b)に示すように緑錐体を欠いた場合でも、青錐体および赤錐体の感度の差を利用して、大部分の波長の光の違いを識別することができる。しかし、青錐体および赤錐体の感度の比が同じようになってしまう波長(図2(b)参照)は、同じような色として認識され、このような波長間では混同が生じてしまう。
上記の混同は、黄緑から黄の波長域のある波長を中心にその短波長側の色と長波長側の色との間で生じる。そのため、緑の波長域と赤の波長域との色の違い、および黄緑の波長域と黄の波長域との色の違いを識別することが困難となっている。また、赤緑色覚障害者のうち赤錐体を欠いた人でも、青錐体および緑錐体の感度によって、同様の混同が生じる。
上記の混同を生じやすい波長域の色の識別をしやすくするために、第1補助光源1は、赤錐体と青錐体との刺激値の差の波長に対する変化率が他の波長域より小さい(すなわち、規定値以内である)波長域のうち長波長側の波長を発光波長としている。第1補助光源1からの光により赤錐体の相対的な感度を大きくし、赤錐体と青錐体との感度の差を大きくして色の違いを識別しやすくする。
ただし、第1補助光源1のみを用いた場合、第1補助光源1の光色により着色されてしまう。そこで第2補助光源2は、第1補助光源の光色と補色に近い関係になるような色の波長を発光波長としている。この第2補助光源2により、第1補助光源1からの光と第2補助光源2からの光との混色光の光色を一般的に使用される光源の光色に近づける。
上記の第1補助光源1および第2補助光源2それぞれの条件を満たすには、第1補助光源1においては580〜600nmの範囲内に発光波長を有し、第2補助光源においては470〜490nmの範囲内に発光波長を有することが望ましい。
そこで、本実施形態では、上記の波長の条件を満たすように、第1補助光源1として発光波長が約590nmである光源、および第2補助光源2として発光波長が約480nmである光源をそれぞれ用いている。図3は、本実施形態の第1補助光源1および第2補助光源2の発光スペクトルを示しており、横軸は光の波長を示し、縦軸は光の相対強度を示している。図3中の破線で示される部分が、第1補助光源1の発光スペクトルであり、図3中の実線で示される部分が、第2補助光源2の発光スペクトルである。
一方、図1(b)はxy色度図を示しており、第1補助光源1からの光と第2補助光源2からの光との混色光の座標点は、第1補助光源1の座標点と第2補助光源2の座標点とを結ぶ直線上の点となる。上記の混色光の座標点は、第1補助光源1からの光の相対強度を強くすると、第1補助光源1の座標点に接近する方向へ移動し、第2補助光源2からの光の相対強度を強くすると、第2補助光源2の座標点に接近する方向へ移動する。
また、xy色度図の座標略中央部には、黒体軌跡7が示されている。図1(b)に示すような黒体軌跡7に沿って所定の幅で設定されている許容領域8の範囲内の光色は、一般的に使用される光源と近い光色となる。そのため、第1補助光源1からの光と第2補助光源2からの光との混色光の座標点が、黒体軌跡7に沿って所定の幅で設定されている許容領域8の範囲内にあれば、第1補助光源1からの光と第2補助光源2からの光との混色光の光色は、一般色覚者にとって違和感の少ない光色となる。
本実施形態では、許容領域8をDUV=±5の間の範囲としている。DUVの定義・計算方法はJIS Z8725によるものとする。一般に、光色がDUV=±5の範囲内にある場合、一般色覚者にとっても違和感の少ない光色になると言われている。そのため、本実施形態では、第1補助光源1からの光と第2補助光源2からの光との混色光の座標点が、図1(b)の破線で表した2本の曲線の間の範囲内に収まるように、第1補助光源1および第2補助光源2の光出力をそれぞれ調整する。本実施形態では許容領域8をDUV=±5の間の範囲としたが、他の条件を許容領域8とすることを妨げない。
図4(a)は、第1補助光源1および第2補助光源2の構成の一例を示している。この例では、発光面が矩形であり、各辺に沿って複数個の第1補助光源1および複数個の第2補助光源2が等間隔に配置され、第1補助光源と第2補助光源とが互いに隣り合うように配列してある。また、発光面の形状は、円形やそれ以外の多角形でもよく、平面に限らず半球など立体的形状でもよい。ただし、実際には第1補助光源1および第2補助光源2だけでは光量が足りない場合があるので、白色の光を出射する白色光源9も光源として用いることが望ましい。第1補助光源1、第2補助光源2、および白色光源9として用いる光源は、LED、蛍光灯などの放電灯など種類は問わない。
図5は、色覚障害者用照明システムを実現する方法を例示している。白色光源9に隣接して配置されている補助光源10は、第1補助光源1および第2補助光源2で構成されており、図4(a)に示すように第1補助光源1および第2補助光源2が均等に配置されている形態が望ましい。また、図4(b)のように白色光源9と補助光源10とを組み合わせて、複数個の白色光源9、複数個の第1補助光源1および複数個の第2補助光源2を均等に配置した形態でもよい。他にも、図4(c)のように円形の白色光源9の周囲に複数個の第1補助光源1および複数個の第2補助光源2が等しい割合でなるべく異なる光源と隣り合うように配置された形態でもよい。
図5に示す色覚障害者用照明システムにおいては、操作部6が露出した操作ボックス11が設けられており、操作ボックス11の内部には第1光出力調整部4、第2光出力調整部5、および制御部3が収納されている。
ここで、操作部6の構成を図6に例示する。図6(a)は、レバーのような形状のつまみ12を有しており、つまみ12を上下に移動させることで光出力を調整する。図6(b)は、上下ボタン13を有しており、上下ボタン13をそれぞれ押下することで光出力を調整する。図6(c)は、段階数に応じた数のボタン14を有しており、ボタン14を選択して押下することで光出力を段階調整する。図6(d)はボリュームつまみ15を有しており、ボリュームつまみ15を回転させることで光出力を調整する。また、使用頻度の高い光出力をワンタッチで再現するプリセット機能用ボタン16を有してもよい。図6(e)は、数字キー17と数値表示画面18を有し、光出力を数値で入力し調整する。上記パターンは例示であり、上記以外の構成、またはこれらの組み合わせにより操作部6を構成することを妨げない。
また、図5の構成は例示であり、図7に示すようなスタンド照明の形態でもよい。ここでは補助光源10のみを用いた例を示している。
(実施形態2)
実施形態1においては、第1補助光源1および第2補助光源2をそれぞれ独立して調整していた。本実施形態においては、図8に示すように、第1光出力調整部4および第2光出力調整部5に代えて光出力調整部19を用いており、第1補助光源1と第2補助光源2との一方の光出力から他方の光出力を演算により導出する演算部20(図5参照)を備えている点が、実施形態1と相違する。
実施形態1においては、第1補助光源1および第2補助光源2をそれぞれ独立して調整していた。本実施形態においては、図8に示すように、第1光出力調整部4および第2光出力調整部5に代えて光出力調整部19を用いており、第1補助光源1と第2補助光源2との一方の光出力から他方の光出力を演算により導出する演算部20(図5参照)を備えている点が、実施形態1と相違する。
光出力調整部19は、第1補助光源1もしくは第2補助光源2いずれか一方の光出力を調整する機能を有し、第1補助光源1もしくは第2補助光源2を操作するための操作部6を有する。また、第1補助光源および第2補助光源のいずれの光出力を調整するかの選択は適宜の方法により実現される。
演算部20は、マイコン等で実現され、第1補助光源1および第2補助光源2のうち調整された方の光出力に応じて、第1補助光源1からの光と第2補助光源2からの光との混色光が、許容領域8の範囲内の光色となるように他方の光出力を導出し制御部3へ指示を与える。
その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
(実施形態3)
実施形態2において、制御部3は第1補助光源1および第2補助光源2を制御していた。本実施形態においては、図9に示すように、制御部3の制御対象としてさらに白色光源9を追加し、白色光源9の光出力を調整する操作部6を有する第3光出力調整部21を備えている点が、実施形態2と相違する。本実施形態の演算部20は、白色光源9からの光と第1補助光源1からの光と第2補助光源2からの光との混色光が、許容領域8の範囲内の光色となるように演算を行い制御部3へ指示を与える。
実施形態2において、制御部3は第1補助光源1および第2補助光源2を制御していた。本実施形態においては、図9に示すように、制御部3の制御対象としてさらに白色光源9を追加し、白色光源9の光出力を調整する操作部6を有する第3光出力調整部21を備えている点が、実施形態2と相違する。本実施形態の演算部20は、白色光源9からの光と第1補助光源1からの光と第2補助光源2からの光との混色光が、許容領域8の範囲内の光色となるように演算を行い制御部3へ指示を与える。
その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
図10は、本実施形態で用いられる第1補助光源1、第2補助光源2、および白色光源9の混色の例を示している。本実施形態では、白色光源9として紫外線吸収膜付演色AAA電球色の蛍光灯を用いている。図10(a)は、白色光源9の発光スペクトルを示しており、横軸は光の波長を示し、縦軸は光の相対強度を示している。図10(b)は、図3に示す第1補助光源1および第2補助光源2の発光スペクトルを図10(a)との混色光が許容領域8の範囲内の光色となるように、第1補助光源1および第2補助光源2の光出力を調整した発光スペクトルを示している。本実施形態では、第1補助光源1と第2補助光源2との発光強度比は、6:1に調整されている。図10(b)の発光スペクトルにおける、第1補助光源1からの光と第2補助光源2からの光との混色光の色温度は1812K、DUV=−4.47である。
図10(c)は、白色光源9からの光と第1補助光源1からの光と第2補助光源2からの光との混色光の発光スペクトルを示している。図10(c)に示すように、白色光源9からの光と第1補助光源1からの光と第2補助光源2からの光とを混合した光の発光スペクトルは、590nm付近に発光ピークを有するような発光スペクトルになっている。
図11は、図10(a)の白色光源9を用いた場合の特許文献1の混色結果と上記例の結果との比較を示している。特許文献1の2つの補助光源が、約630nmと約470nmとにそれぞれ発光ピークを有する場合を比較対象としている。また2つの補助光源の発光強度の比は上記例と同様に6:1とする。図11に示すように、本実施形態での白色光源9からの光と2つの補助光源からの光との混色光は、色温度は2596K、DUV=−3.85であり、DUV=±5の範囲内の光色となっている。一方で、特許文献1では色温度は2557K、DUV=−11.16であり、DUV=±5の範囲内の光色とはなっていない。
(実施形態4)
実施形態2においては、第1補助光源1からの光と第2補助光源2からの光との混色光のみを対象に第1補助光源1および第2補助光源2の光出力を調整していた。本実施形態においては、図12に示すように、周囲の環境光を検出するセンサ部22(図5参照)を有し、周囲の環境光を考慮して第1補助光源1および第2補助光源2の光出力を調整する点が、実施形態2と相違する。
実施形態2においては、第1補助光源1からの光と第2補助光源2からの光との混色光のみを対象に第1補助光源1および第2補助光源2の光出力を調整していた。本実施形態においては、図12に示すように、周囲の環境光を検出するセンサ部22(図5参照)を有し、周囲の環境光を考慮して第1補助光源1および第2補助光源2の光出力を調整する点が、実施形態2と相違する。
センサ部22はフォトダイオードなどにより実現され、周囲の環境光の光色を検出する。本実施形態の演算部20は、検出した環境光の光色と第1補助光源1からの光と第2補助光源2からの光との混色光の光色との色差を減少させるように第1補助光源1および第2補助光源2の光出力を導出し制御部3へ指示を与える。これにより、環境光のみが照射されている箇所と環境光および両補助光源からの光の混色光が照射されている箇所との色のムラが生じるのを防止できる。
その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
1 第1補助光源
2 第2補助光源
3 制御部
9 白色光源
19 光出力調整部
20 演算部
22 センサ部
2 第2補助光源
3 制御部
9 白色光源
19 光出力調整部
20 演算部
22 センサ部
Claims (8)
- 赤錐体または緑錐体と青錐体との刺激値の差の波長に対する変化率が規定値以内であるような波長域のうち長波長側の波長を発光波長とする第1補助光源と、色相環において前記第1補助光源の光色と相対する位置付近の光色の波長を発光波長とする第2補助光源と、前記第1補助光源から出射される光と前記第2補助光源から出射される光との混色光が黒体軌跡に沿って所定の幅で設定されている許容領域内の光色となるように、前記第1補助光源の光出力および前記第2補助光源の光出力を制御する制御部とを有することを特徴とする色覚障害者用照明システム。
- 前記第1補助光源および前記第2補助光源の光出力をそれぞれ調整するように前記制御部に指示を与える光出力調整部を有する請求項1記載の色覚障害者用照明システム。
- 前記光出力調整部は、前記第1補助光源の光出力と前記第2補助光源の光出力とを連動させて調整するように前記制御部に指示を与えることを特徴とする請求項2記載の色覚障害者用照明システム。
- 前記光出力調整部が前記第1補助光源もしくは前記第2補助光源いずれか一方の光出力を調整したとき、他方の光出力を導出し前記制御部に指示を与える演算部を有することを特徴とする請求項3記載の色覚障害者用照明システム。
- 前記第1補助光源および前記第2補助光源とは別にさらに白色光源を有し、前記白色光源から出射される光と前記第1補助光源から出射される光と前記第2補助光源から出射される光との混色光が、前記許容領域内の光色となるように、前記第1補助光源の光出力および前記第2補助光源の光出力を制御することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の色覚障害者用照明システム。
- 周囲の環境光の光色を検出するセンサ部を有し、前記制御部は、前記第1補助光源から出射される光と前記第2補助光源から出射される光との混色光の光色と前記センサ部により検出した前記環境光の光色との色差を減少させるように、前記第1補助光源の光出力および前記第2補助光源の光出力を制御することを特徴とする請求項1記載の色覚障害者用照明システム。
- 前記第1補助光源は580〜600nmの範囲内に発光波長を有し、前記第2補助光源は470〜490nmの範囲内に発光波長を有することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の色覚障害者用照明システム。
- 前記許容領域は、UCS色度図においてDUVが±5の範囲になる領域であることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の色覚障害者用照明システム。
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