JP2012026456A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】床下の前後スペースが十分でない車両にも対応することができる内燃機関の排気浄化装置を提供する。
【解決手段】車体の前後方向に沿った筒状をなす第1ケーシング17を内燃機関1の排気通路13に接続して内部にDPF19を収容し、第1のケーシング17の側方で且つ第1のケーシング17の排気流通方向の下流側端部よりも前側に、車体の左右方向に沿った筒状をなす第2のケーシング23を配置し、内部にSCR触媒24を収容する。第1のケーシング17の排気下流側と第2のケーシング23とを連結パイプ22で接続し、連結パイプ22内に噴射ノズル27から尿素水溶液を供給可能とする。
【選択図】図1

Description

本発明は内燃機関の排気浄化装置に関するものである。
この種の排気浄化装置としては種々のものが提案されている。例えば、特許文献1に開示された排気浄化装置では、内燃機関の排気通路がそのまま車体後部まで延設されて、排気通路上に排気浄化装置の各構成部材が直列配置されている。
特開2007−51594号公報
しかしながら、例えばトラックでは荷台長さの関係で床下の前後スペースが十分でない場合があり、このようなとき特許文献1に開示された各構成部材を直列配置する排気浄化装置では対応できなかった。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、床下の前後スペースが十分でない車両にも対応することができる内燃機関の排気浄化装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、車体の前後方向に沿った筒状をなして前後方向に延びる排気通路に接続され、内部に排ガス中のパティキュレート・マターを捕集するフィルタを収容し、排気通路を経て内燃機関の排ガスが導入される第1のケーシングと、車体の左右方向に沿った筒状をなして、第1のケーシングの側方で且つ第1のケーシングの排気流通方向の下流側端部よりも内燃機関側に配置され、内部にアンモニアの供給により排ガス中のNOxを還元する選択還元型NOx触媒を収容する第2のケーシングと、第1のケーシングの排気下流側に一端を接続され、他端を第2のケーシングに接続され、フィルタを流通後の内燃機関の排ガスを選択還元型NOx触媒に案内する連結通路と、連結通路の一端から他端までの間に設けられて連結通路内に尿素水溶液を供給する尿素水溶液供給手段とを備えたものである。
請求項2の発明は、請求項1において、連結通路が、第1のケーシングの排気下流側から前方に延設されて第2のケーシングに接続されたものである。
請求項3の発明は、請求項1または2において、尿素水溶液供給手段が、連結通路上の第1のケーシングの排気下流側近傍に設けられたものである。
請求項4の発明は、請求項1乃至3において、第1のケーシングが、フィルタと共にフィルタの上流側に酸化触媒を収容したものである。
請求項5の発明は、請求項1乃至4において、第1のケーシングが、車体のラダーフレームを構成する左右一対のサイドレールの間に配設され、第2のケーシングが、一方のサイドレールを挟んだ第1のケーシングの側方位置に配設され、連結通路が、一方のサイドレールを経て第1のケーシングと第2のケーシングとを連結したものである。
以上説明したように請求項1の発明の内燃機関の排気浄化装置によれば、車体の前後方向に沿った筒状をなす第1のケーシングを排気通路に接続して、内部にパティキュレート・マターを捕集するフィルタを収容し、第1のケーシングの側方で且つ第1のケーシングの排気流通方向の下流側端部よりも内燃機関側に、車体の左右方向に沿った筒状をなす第2のケーシングを配置して、内部にアンモニアの供給により排ガス中のNOxを還元する選択還元型NOx触媒を収容し、第1のケーシングの排気下流側と第2のケーシングとを連結通路により接続し、この連結通路内に尿素水溶液を供給するように尿素水溶液供給手段を設けた。このように前後方向に沿う第1のケーシングの側方で、その排気下流側端部よりも内燃機関側となるように左右方向に沿う第2のケーシングが配置されるため、床下の前後スペースが十分でない車両であっても排気浄化装置を搭載することができる。
請求項2の発明の内燃機関の排気浄化装置によれば、請求項1に加えて、第1のケーシングの排気下流側から連結通路を前方に延設して第2のケーシングに接続した。このため、第1のケーシングの排気下流側端部よりも内燃機関側に第2のケーシングを配置することができる。
請求項3の発明の内燃機関の排気浄化装置によれば、請求項1または2に加えて、連結通路上の第1のケーシングの排気下流側近傍に尿素水溶液供給手段を設けた。従って、尿素水溶液供給手段から選択還元型NOx触媒までの距離が長く、連結通路内を経て尿素水溶液が選択還元型NOx触媒上に到達するまでの時間を確保でき、尿素水溶液の拡散・霧化を促進することができる。
請求項4の発明の内燃機関の排気浄化装置によれば、請求項1乃至3に加えて、第1のケーシングにフィルタと共に酸化触媒を収容した。従って、酸化触媒を収容することで第1のケーシングは車両の前後方向により長くなるが、第1のケーシングの排気下流側端部よりも内燃機関側に第2のケーシングを配置しているため、結果として床下の前後スペースが十分でない車両でも搭載することができる。
請求項5の発明の内燃機関の排気浄化装置によれば、請求項1乃至4に加えて、車体のラダーフレームを構成する左右一対のサイドレールの間に第1のケーシングを配設し、一方のサイドレールを挟んだ第1のケーシングの側方位置に第2のケーシングを配設し、一方のサイドレールを経て第1のケーシングと第2のケーシングとを連結通路で連結した。これにより、一方のサイドレールを挟んで第1のケーシングと第2のケーシングとを左右方向に隣り合わせて配設することができる。
実施形態の内燃機関の排気浄化装置を示す全体構成図である。 第1及び第2のケーシングの接続部分を示す部分拡大断面図である。 排ガス流通状態を表す図2に対応する部分拡大断面図である。
以下、本発明をSCR触媒を備えたディーゼル機関の排気浄化装置に具体化した実施形態を説明する。
図1は本実施形態の内燃機関の排気浄化装置を示す全体構成図である。本実施形態の排気浄化装置はトラックに搭載されており、図1ではトラックへの搭載状態と同様の配置で内燃機関1及び排気浄化装置2を示すと共に、トラックの床下を部分的に示している。なお、以下の説明では、車両を主体として前後方向及び左右方向を規定する。
トラックはラダーフレームのシャシー構造が採用されている。ラダーフレームは、車体の前後方向全体に延設した左右一対のサイドレール3aを複数のクロスメンバ3b(一つのみ図示)により連結して構成され、このラダーフレーム上に内燃機関1等のパワープラント、及び車体のキャビンや荷台3c等が搭載されている。図1では、ラダーフレームの左右一対のサイドレール3aが部分的に示されると共に、ラダーフレーム上に載置さられた荷台3cが二点鎖線で示され、この荷台3c下側の床下に排気浄化装置2が設置されている。
内燃機関1はラダーフレームの左右のサイドレール3a間に位置し、直列6気筒機関として構成されている。内燃機関1の各気筒には燃料噴射弁4が設けられ、各燃料噴射弁4は共通のコモンレール5から加圧燃料を供給され、開弁に伴って対応する気筒の筒内に燃料を噴射する。
内燃機関1の吸気側には吸気マニホールド6が装着され、吸気マニホールド6に接続された吸気通路7には、上流側よりエアクリーナ8、ターボチャージャ9のコンプレッサ9a、インタクーラ10が設けられている。また、内燃機関1の排気側には排気マニホールド12が装着され、排気マニホールド12には上記コンプレッサ9aと同軸上に連結されたターボチャージャ9のタービン9bが接続されている。タービン9bには排気通路13が接続され、排気通路13に上記排気浄化装置2が設けられている。
一方、内燃機関1の後部には変速機15が結合され、変速機15の出力軸にはプロペラシャフト16の前端が連結されている。プロペラシャフト16は車体の床下で左右のサイドレール3a間を後方に延設され、その後端は図示しないディファレンシャルギアを介して左右の後輪に接続されている。
上記排気通路13は、車体の床下のプロペラシャフト16と右側のサイドレール3aとの間において後方に延設されている。一般的なトラックでは、そのまま排気通路13が車体後部まで延設されて、排気通路13上に排気浄化装置2の各構成部材が直列配置されるが、本実施形態のトラックでは荷台長さの関係で床下の前後スペースが十分でないため排気通路13を右側に取り回して側方排気している。この排気通路13の取り回しの関係で、排気通路13上に設置された排気浄化装置2のレイアウトも変則的なものになっており、以下に詳述する。
プロペラシャフト16と右側のサイドレール3aとの間において、排気通路13の後端には第1のケーシング17が接続されている。第1のケーシング17は前後方向(排ガスの流通方向)に沿った円筒状をなし、その内部の上流側には前段酸化触媒18が配置され、下流側には排ガス中のPM(パティキュレート・マター)を捕集するためのウォールフロー式のDPF(ディーセルパティキュレートフィルタ)19が設置され、さらにDPF19の下流側には混合室20と称する空間が形成されている。なお、排気通路13の第1のケーシング17の上流側位置には、後述するDPF19の強制再生用の燃料噴射弁21が設置されている。
図2は第1及び第2のケーシングの接続部分を示す部分拡大断面図である。図1,2に示すように、第1のケーシング17の混合室20に対応する箇所には、第1のケーシング17を左右方向に貫通するように連結パイプ22が配設されている。連結パイプ22は排気通路13の一部を構成するものであり、その径も排気通路13と略等しく設定されている。第1のケーシング17に対する連結パイプ22の貫通箇所は溶接されており、第1のケーシング17の外周面から露出する連結パイプ22の左端には蓋体22bが溶接され、これにより連結パイプ22の左端は閉鎖されている。
連結パイプ22の混合室20内への露出部分(挿入部分)には、連結パイプ22の内外を連通させる多数の孔22aが貫設され、これらの孔22aを介して混合室20内と連結パイプ22内とが相互に連通している。連結パイプ22の各孔22aは全て同一径に設定されると共に、混合室20内への露出部分に均等に分散配置されている。また、各孔22aの総開口面積は、連結パイプ22の通路断面積より大きく設定されている。但し、総開口面積の設定は必ずしもこれに限ることはなく、連結パイプ22の通路断面積より小さくてもよい。
右側のサイドレール3aを挟んだ第1のケーシング17の右方位置には、左右方向に延びる円筒状をなす第2のケーシング23が配設されている。上記連結パイプ22の右端は第1のケーシング17の外周面から右方に突出し、サイドレール3aの下方を潜って前方に湾曲形成されて第2のケーシング23の外周面の左側位置に溶接されている。第2のケーシング23内の上流側(車両の左側)にはNH3(アンモニア)の供給により排ガス中のNOxを還元するSCR触媒24(選択還元型NOx触媒であり、本発明の浄化装置に相当)が配置されると共に、下流側(車両の右側)には後段酸化触媒25が設置されている。さらに後段酸化触媒25の下流側には排出パイプ26の一端が溶接され、排出パイプ26の他端は左側に湾曲形成されて車体側方に開口している。
一方、上記連結パイプ22の蓋体22bには、連結パイプ22の軸線L上に位置するように電磁式の噴射ノズル27が固定され、噴射ノズル27の先端27aは蓋体22bを貫通して連結パイプ22内に挿入されている。噴射ノズル27は図示しないタンクから圧送される尿素水溶液を還元剤として連結パイプ22内に任意に噴射可能であり、その噴射方向は、連結パイプ22の軸線Lに沿って第2のケーシング23側(下流側)に指向するように設定されている。
上記した内燃機関1の各気筒の燃料噴射弁2、強制再生用の燃料噴射弁21、噴射ノズル27等のデバイス類、及び図示しないセンサ類はECU51(電子コントロールユニット)に接続され、センサ類からの検出情報に基づいてECU31により駆動制御される。例えばECU31は機関回転速度や負荷等の内燃機関1の運転状態に基づき、燃料噴射弁2の噴射量、噴射圧、噴射時期を制御して内燃機関1を運転する。
内燃機関1の運転中において、内燃機関1から排出された排ガスは排気通路13を経て第1のケーシング17内に導入され、前段酸化触媒18及びDPF19を通過した後に混合室20内に移送され、連結パイプ22の各孔22aを経て連結パイプ22内に導入されて内部を流通して第2のケーシング23内に導入され、さらにSCR触媒24及び後段酸化触媒25を通過した後に排出パイプ26を経て大気中に排出される。このとき、DPF19では排ガス中のPMが捕集され、SCR触媒24では排ガス中のNOxが還元され、これらの作用により大気中への有害成分の排出が防止される。このような浄化作用をDPF19及びSCR触媒24に発揮させるために、ECU31はDPF19については強制再生制御を実行し、SCR触媒24については噴射ノズル27による尿素水溶液の供給制御を実行しており、以下、これらの制御について詳述する。
PMの捕集に伴ってDPF19のPM捕集量は次第に増加するが、捕集されたPMは、エンジン1が所定の運転状態(例えば、排ガス温度が比較的高い運転状態)のときに、前段酸化触媒18上での酸化反応により排ガス中のNOから生成されたNO2 を酸化剤として利用して連続的に焼却除去される。また、このようなDPF19の連続再生作用が得られない運転状態が継続されると、DPF19でのPM捕集量が次第に増加して許容量を越えてしまうため、このような状況を想定して、ECU31は内燃機関1の運転状態から推定したPM捕集量がDPF19の許容量を越える以前に、DPF19上のPMを強制的に焼却除去する強制再生を実施する。この強制再生には、排気通路13上の燃料噴射弁21が利用され、燃料噴射弁21から未燃燃料を噴射して前段酸化触媒18上に供給し、その酸化反応熱により下流側のDPF19を昇温してPMを焼却除去する。なお、メイン噴射後の膨張行程または排気行程でのポスト噴射により前段酸化触媒18上に未燃燃料を供給するようにしてもよい。
一方、ECU31は内燃機関1の運転状態や噴射ノズル27近傍に設置された図示しない温度センサの検出値等に基づき、噴射ノズル27からの尿素水溶液の噴射量を制御する。噴射された尿素水溶液は連結パイプ22内を移送する過程で排気熱及び排ガス中の水蒸気により加水分解されてNH3を生成して下流側のSCR触媒24上に移送され、SCR触媒24上でNH3を利用して排ガス中のNOxが無害なN2に還元される。なお、DPF19でのPMの燃焼で発生するCOやSCR触媒24上での余剰NH3は後段酸化触媒25により処理される。
そして、上記SCR触媒24上でのNOx還元作用は噴射ノズル27からの尿素水溶液の供給状態の影響を強く受けることから、本実施形態では上記のように多数の孔22aを貫設した連結パイプ22内に尿素水溶液を噴射する構成としており、以下、当該構成による作用効果を説明する。
図3は排ガス流通状態を表す図2に対応する部分拡大断面図である。第1のケーシング17の混合室20内において、排ガスは各孔22aを経て連結パイプ22内に導入され、矢印で示すように、連結パイプ22内では周囲の各孔22aを経て排ガスが全周より中心部に集約されて相互に衝突しながら下流側の第2のケーシング23に向けて移送される。衝突により排ガスは強力に撹拌され、この撹拌中の排ガスに噴射ノズル27から尿素水溶液が噴射されるため、尿素水溶液は排ガス中に十分に拡散・霧化された状態で第2のケーシング23側に移送される。
また、連結パイプ22内において全周の各孔22aから噴出される排ガスは尿素水溶液の拡散・霧化作用を奏すると共に、尿素水溶液が連結パイプ22の内周面に付着するのを防止する作用も奏する。内周面に一旦付着した尿素水溶液は排ガス中に拡散・霧化し難いことから、この付着防止の作用も、結果として拡散・霧化の促進に貢献することになる。
加えて、連結パイプ22内での撹拌作用は排ガスが衝突する中心部が最も強いが、尿素水溶液が噴射ノズル27から連結パイプ22の軸線Lに沿って噴射されることから、結果として連結パイプ22内を移送中の尿素水溶液は強い撹拌作用に継続して晒されることになる。よって、尿素水溶液の拡散・霧化の促進が一層確実なものになると共に、連結パイプ22の内周面への付着がより確実に防止される。
以上の要因により、連結パイプ22内に噴射された尿素水溶液が排ガス内に十分に拡散・霧化され、連結パイプ22内において尿素水溶液の加水分解により生成されたNH3(アンモニア)は下流側のSCR触媒24の各部位に均等に供給される。よって、SCR触媒24によるNOx還元作用が最大限に発揮され、排ガス中に含まれるNOxを確実に浄化することができる。
また、連結パイプ22の各孔22aの総開口面積が連結パイプ22の通路断面積より大きいことから、排ガスを各孔22aに流通させることで圧損が増大する弊害は発生せず、これによる内燃機関1の排圧増加を未然に防止することができる。
即ち、本実施形態の排気浄化装置2によれば、圧損増加を防止するために各孔22aの総開口面積を多少拡大しても、上記した各孔22aにより得られる排ガスの撹拌作用が妨げられることはなく、結果として尿素水溶液の拡散・霧化の促進と内燃機関1の排圧低減とは必ずしもトレードオフの関係にはならない。従って、尿素水溶液の拡散・霧化の促進と内燃機関1の排圧低減とを高次元で両立でき、良好なNOx浄化性能と走行性能とを共に実現することができる。
一方、噴射ノズル27は連結パイプ22上の第1のケーシング17の排気下流側近傍に位置している。より詳しくは、第1ケーシング17を貫通するように配置した連結パイプ22の左端(上流側に相当)に噴射ノズル27を設けているため、図3に示すように、噴射ノズル27からSCR触媒24までの距離Aが長く、連結パイプ22内を経て尿素水溶液がSCR触媒24上に到達するまでの時間を最大限に確保できる。結果として、この要因も尿素水溶液の拡散・霧化の促進に貢献する。
加えて、混合室20には連結パイプ22を貫通配置する必要があることからある程度の容積を必要とするが、この混合室20を前段酸化触媒18及びDPF19を収容した第1のケーシング17の最下流に設けたため、例えば内燃機関1の排気通路13に第1のケーシング17とは別個に混合室20を設けた場合に比較して排気浄化装置2をコンパクト化できるという利点も得られる。
一方、本実施形態の排気浄化装置2では、車体の前後方向に沿った筒状をなす第1のケーシング17を排気通路13に接続して、内部にDPF19を収容する一方、第1のケーシング17の右方位置で且つ第1のケーシング17の後端部よりも前側に、車体の左右方向に沿った筒状をなす第2のケーシング23を配置して、内部にSCR触媒24を収容した。そして、第1のケーシング17の排気下流側に形成した混合室20から連結パイプ22を前方に湾曲形成して第2のケーシング23に接続した。結果として前後方向に沿う第1のケーシング17の右方で、その後端部よりも前側となるように左右方向に沿う第2のケーシング23が配置され、排気通路13を右側に取り回して側方排気できる。このため、荷台長さの関係で床下の前後スペースが十分でないトラックであっても排気浄化装置2を搭載することができる。
また、本実施形態の排気浄化装置2では、第1のケーシング17にDPF19と共に前段酸化触媒18を収容した。このため第1のケーシング17は車両の前後方向により長くなるが、第1のケーシング17の排気下流側端部よりも前側に第2のケーシング23を配置しているため、結果として床下の前後スペースが十分でないトラックでも搭載することができる。
さらに、車体のラダーフレームを構成する左右一対のサイドレール3aの間に第1のケーシング17を配設し、一方のサイドレール3aを挟んだ第1のケーシング17の右方位置に第2のケーシング23を配設し、一方のサイドレール3aの下方を潜って第1のケーシング17と第2のケーシング23とを連結パイプ22で連結した。これにより、一方のサイドレール3aを挟んで第1のケーシング17と第2のケーシング23とを左右方向に隣り合わせて配設することができる。
また、上記実施形態では、SCR触媒24に供給する尿素水溶液の拡散・霧化のために連結パイプ22での排ガスの撹拌を利用したが、その利用態様はこれに限ることはない。例えば上記実施形態のDPF19に関する説明からも明らかなように、燃料噴射弁21から供給される未燃燃料を前段酸化触媒18上で酸化反応させてDPF19を昇温する強制再生では、前段酸化触媒18による酸化反応を最大限に発揮させるために、未燃燃料を前段酸化触媒18の各部位に均等に供給することが望ましい。そこで、前段酸化触媒18の上流側に上記各実施形態と同様の連結パイプ22を備えた混合室20を設けると共に、その連結パイプ22に燃料噴射弁21を配置し、連結パイプ22内で撹拌される排ガス中に燃料噴射弁21から未燃燃料を噴射して拡散・霧化を図るようにしてもよい。
また、他のNOx浄化用触媒として公知の吸蔵型NOx触媒では、NOxの代わりにSOx(硫黄酸化物)が吸蔵されて浄化性能が低下する所謂硫黄被毒が生じるため、NOx触媒の上流側に前段酸化触媒を配置して未燃燃料の酸化反応熱によりNOx触媒を昇温して吸蔵されているSOxを除去するSOxパージを実行する必要がある。そこで、このSOxパージのために、上記DPF19の強制再生と同様の構成を適用してもよい。
また、上記実施形態では連結パイプ22の全周に孔22aを貫設したが、必ずしも全周に設ける必要はない。例えば、連結パイプ22の180°対向する2位置で長手方向に孔22aを列設してもよく、この場合でも連結パイプ22内で排ガスの衝突による撹拌作用が得られる。
1 内燃機関
3a サイドレール
13 排気通路
17 第1のケーシング
19 フィルタ
22 連結パイプ(連結通路)
23 第2のケーシング
24 SCR触媒(選択還元型NOx触媒)
27 噴射ノズル(尿素水溶液供給手段)

Claims (5)

  1. 車体の前後方向に沿った筒状をなして前後方向に延びる排気通路に接続され、内部に排ガス中のパティキュレート・マターを捕集するフィルタを収容し、上記排気通路を経て内燃機関の排ガスが導入される第1のケーシングと、
    上記車体の左右方向に沿った筒状をなして、上記第1のケーシングの側方で且つ該第1のケーシングの排気流通方向の下流側端部よりも上記内燃機関側に配置され、内部にアンモニアの供給により排ガス中のNOxを還元する選択還元型NOx触媒を収容する第2のケーシングと、
    上記第1のケーシングの排気下流側に一端を接続され、他端を上記第2のケーシングに接続され、上記フィルタを流通後の上記内燃機関の排ガスを上記選択還元型NOx触媒に案内する連結通路と、
    上記連結通路の一端から他端までの間に設けられて該連結通路内に尿素水溶液を供給する尿素水溶液供給手段と
    を備えたことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 上記連結通路は、上記第1のケーシングの排気下流側から前方に延設されて上記第2のケーシングに接続されたことを特徴とする請求項1記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 上記尿素水溶液供給手段は、上記連結通路上の上記第1のケーシングの排気下流側近傍に設けられたことを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 上記第1のケーシングは、上記フィルタと共に該フィルタの上流側に酸化触媒を収容したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか記載の内燃機関の排気浄化装置。
  5. 上記第1のケーシングは、上記車体のラダーフレームを構成する左右一対のサイドレールの間に配設され、
    上記第2のケーシングは、上記一方のサイドレールを挟んだ上記第1のケーシングの側方位置に配設され、
    上記連結通路は、上記一方のサイドレールを経て上記第1のケーシングと上記第2のケーシングとを連結したことを特徴とする1乃至4の何れか請求項1記載の内燃機関の排気浄化装置。
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