JP2012026370A - ロッキングピストンのシール構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】リップリング内周に背圧を回り易くしてリップリングのシール性能を向上させることができるとともに、背圧が強くなり過ぎないようにしてリップリングの破損を防止できるロッキングピストンのシール構造を提供する。
【解決手段】ピストンロッド11の先端部13に、シリンダ10とピストンロッド11との間をシールするためのリップリング20と、前記リップリング20を前記ピストンロッド11に固定するためのリング押え30と、を設けた。前記リング押え30の上部には、前記リップリング20のリップ部22の上端面23の少なくとも一部を覆うようにフランジ部33を突出形成し、このフランジ部33の一部には、前記ロッキングピストンが圧縮方向に摺動したときに前記リップリング20の内側に加圧空気が入り込みやすくするための背圧導入部34を設けた。
【選択図】図2

Description

この発明は、圧縮機のシリンダ内をピストンロッドが揺動しつつ摺動するロッキングピストンのシール構造に関するものである。
従来、圧縮機に使用されるピストンとして、クランク軸に連結したコネクティングロッドによりシリンダ内を揺動しながら往復するロッキングピストンが知られている。こうしたロッキングピストンにおいては、ピストンロッドの先端部にリップリングが設けられ、このリップリングによりシリンダとピストンロッドとの間をシールするようになっている。
しかしながら、このようなリップリングは、使用を継続するにつれて圧縮熱やシリンダ壁面への押し付け荷重による影響を受けて変形したり、継続使用によって摩耗したりするため、シール性能が低下し圧縮効率が低下していく。
こうしたリップリングのシール性能の低下を防止するために、特許文献1記載の発明においては、付勢部材によりピストンリングのリップ部をシリンダに向かって付勢し、ピストン本体とシリンダとの間をシールする構成が開示されている。
特開平09−068279号公報
ところで、上記したようなリップリングはリング押えなどによってピストンロッドに固定されており、リップリングとリング押えとの間には間隙が生まれるようになっている。このため、ロッキングピストンが圧縮方向に摺動したときには、このリップリングとリング押えとの間に加圧空気が入り込み、リップリング内周より背圧を加え、リップリングのシール性能を向上させることができる。
しかしながら、この背圧が強過ぎると、急激な圧力変動や圧縮熱によってリップリングに負荷がかかり、変形や摩耗が発生してリップリングのシール性能が低下する原因となる。
また、変形や摩耗の結果リップリングが破損してしまうと、周囲部品に被害が拡大するケースが多い。すなわち、リップリングに対する負荷はピストンロッドの揺動方向に最大となるため、このピストンロッドの揺動方向でリップリングが破損することが多いが、ピストンロッドの揺動方向でリップリングが破損すると、揺動したピストンロッドがシリンダと直接接触してしまう(リップリングで衝撃を吸収できない)ため、ピストンロッドやシリンダが破損したり、ピストンロッドとシリンダとが接触したことに伴う振動で軸受や圧力計が破損・故障したりする原因となる。
そこで、本発明は、リップリング内周に背圧を回り易くしてリップリングのシール性能を向上させることができるとともに、背圧が強くなり過ぎないようにしてリップリングの破損を防止できるロッキングピストンのシール構造を提供することを課題とする。
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、以下を特徴とする。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、以下の点を特徴とする。
すなわち、請求項1に記載のロッキングピストンのシール構造は、圧縮機のシリンダ内をピストンロッドが揺動しつつ摺動するロッキングピストンのシール構造において、前記ピストンロッドの先端部には、前記シリンダと前記ピストンロッドとの間をシールするためのリップリングと、前記リップリングを前記ピストンロッドに固定するためのリング押えと、が設けられ、前記リップリングは、中央部を前記リング押えに固定されるとともに、前記中央部の周囲に設けられたリップ部が前記リング押えの外周に沿って立ち上げられており、前記リング押えの上部には、前記リップ部の上端面の少なくとも一部を覆うようにフランジ部が突出形成されており、このフランジ部の一部には、前記ロッキングピストンが圧縮方向に摺動したときに前記リップリングの内側に加圧空気が入り込みやすくするための背圧導入部を設けたことを特徴とする。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、前記背圧導入部は、前記フランジ部に設けられた切欠き、開口又は貫通孔であることを特徴とする。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、上記した請求項1又は2記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、前記背圧導入部は、前記ピストンロッドの揺動方向には設けられていないことを特徴とする。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、上記した請求項1〜3のいずれかに記載の発明の特徴点に加え、以下の点を特徴とする。
すなわち、前記リング押えの側壁には、周溝が設けられており、この周溝に嵌め込まれたリングばねによって、前記リップリングを外側に押し広げるように形成されるとともに、前記背圧導入部は、前記リングばねの端部付近には設けられていないことを特徴とする。
請求項1に記載の発明は上記の通りであり、リング押えの上部には、リップ部の上端面の少なくとも一部を覆うようにフランジ部が突出形成されている。このようにリップ部の上端面の少なくとも一部を覆うことで、このフランジ部によってリップ部の内側に空気が入り込みにくく形成されている。すなわち、このフランジ部を設けたことによって、ピストンロッドの往復運動で発生する急激な圧力変動や圧縮熱がリップリングの内周部に直接伝わらないようにすることができ、リップリングの変形や摩耗を防止することができる。しかも、このフランジ部の一部には、前記ロッキングピストンが圧縮方向に摺動したときに前記リップリングの内側に加圧空気が入り込みやすくするための背圧導入部が設けられているため、ロッキングピストンが圧縮方向に摺動したときには、この背圧導入部から加圧空気が入り込み、リップリング内周より背圧を加え、リップリングのシール性能を向上させることができる。すなわち、一方では急激な圧力変動や圧縮熱の流入を防ぐことでリップリングの破損を防止し、他方ではリップリング内周に背圧を回り易くすることができる。
また、請求項3に記載の発明は上記の通りであり、前記背圧導入部は、ピストンロッドの揺動方向には設けられていない。このため、ピストンロッドの往復運動で最も大きな応力が発生するピストンロッドの揺動方向において、加圧空気が入り込むスピードを遅らせることができ、急激な圧力変動や圧縮熱による負荷を軽減できる。これにより、仮にリップリングが破損するとしても、ピストンロッドの揺動方向以外の場所が破損するように仕向けられるので、例えリップリングが破損したとしても、ユーザは圧力低下によってリップリングの破損を知ることができ、揺動したピストンロッドとシリンダが接触する前に修理ができるので、ピストンロッドとシリンダが接触することによる周囲被害を防止できる。
また、請求項4に記載の発明は上記の通りであり、前記リング押えの側壁には、周溝が設けられており、この周溝に嵌め込まれたリングばねによって、前記リップリングを外側に押し広げるように形成されている。このため、リングばねによってリップリングのシール性能を向上できる。しかも、前記背圧導入部は前記リングばねの端部付近には設けられていない。このため、例えば背圧導入部として切欠きや開口を設けた場合、継続使用によりリングばねの端部が外側に広がってしまった場合でも、この端部付近に切欠きや開口がないので、リングばねが飛び出してしまうことがない。また、例えば背圧導入部として貫通孔を設けた場合においても、リングばねの端部が貫通孔に引っ掛かることがない。
本発明の第1の実施形態であって、ロッキングピストンの縦断面図である。 本発明の第1の実施形態であって、(a)ピストンロッドの平面図、(b)ピストンロッド先端部の縦断面一部拡大図(A−A断面図)である。 本発明の第1の実施形態であって、リング押えを取り外した状態を示すピストンロッド先端部の縦断面一部拡大図である。 本発明の第1の実施形態の変形例であって、(a)ピストンロッドの平面図、(b)ピストンロッド先端部の縦断面一部拡大図(B−B断面図)である。 本発明の第2の実施形態であって、(a)ピストンロッドの平面図、(b)ピストンロッド先端部の縦断面一部拡大図(C−C断面図)である。 本発明の第2の実施形態の変形例(その1)であって、(a)ピストンロッドの平面図、(b)ピストンロッド先端部の縦断面一部拡大図(D−D断面図)である。 本発明の第2の実施形態の変形例(その2)であって、(a)ピストンロッドの平面図、(b)ピストンロッド先端部の縦断面一部拡大図(E−E断面図)である。 本発明の第3の実施形態であって、ピストンロッドの平面図である。 本発明の第3の実施形態であって、(a)ピストンロッド先端部の縦断面一部拡大図(F−F断面図)、(b)ピストンロッド先端部の横断面一部拡大図(G−G断面図)である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について、図を参照しながら説明する。
本実施形態に係るロッキングピストンは、圧縮機内に設けられるものであり、図1に示すように、シリンダ10内にピストンロッド11を収容したものである。
ピストンロッド11は、シリンダ10内を揺動しつつ摺動可能に形成されたものであり、このピストンロッド11の先端部13には、皿状のピストン部が形成されている。また、このピストンロッド11の基部(大端部)の偏心位置に形成した軸受孔12には、圧縮機本体に設けられたクランクシャフト(図示せず)が軸受けされており、このクランクシャフトは、圧縮機本体に設けられた回転駆動装置(図示せず)に作動連結されている。
このため、回転駆動装置を作動させることにより、クランクシャフトを回転させ、これによってピストンロッド11の基部を偏心運動させて、ピストンロッド11の先端部13が摺動方向(図1における方向D1)に往復運動をするようになっている。すなわち、本実施形態に係る圧縮機は、クランクシャフトの回転によりピストンロッド11を往復動させてシリンダ10内に取り込まれた大気を圧縮し、圧縮空気で作動する各種装置や工具に向けて送出させるようになっている。
ところで、本実施形態に係るピストンロッド11は、図1に示すようにピストン部が一体的に設けられている。このため、上記したようなピストンロッド11の往復運動に伴い、ピストンロッド11の先端部13は摺動方向と直交する方向(図1における方向D2)に揺動することになる。
本実施形態においては、図1に示すように、ピストンロッド11の先端部13には、シリンダ10とピストンロッド11との間をシールするためのリップリング20が設けられている。このリップリング20は、円盤状のリング押え30によって、上方から押さえつけられてピストンロッド11に固定されている。詳しくは、図1に示すように、ピストンロッド11との間にリップリング20を挟み込むように、リング押え30をピストンロッド11の上面に形成された凹部に嵌合させ、リング押え30を上方から挿通された固定用ボルト36によってピストンロッド11の上面に固定する。
このとき、リップリング20は、図2(b)に示すように、中央部21をリング押え30によって挟み込まれてピストンロッド11に固定されるとともに、この中央部21の周囲に設けられたリップ部22がリング押え30の外周に沿って立ち上げられるように形成されている。このリップリング20は、合成樹脂、合成ゴム等の具体的にはポリテトラフルオロエチレン又は変成ポリテトラフルオロエチレン、銅又は青銅合金粉末、球状炭素又は炭素繊維、二酸化モリブデンの成分構成からなる非金属材料から形成され、全周にわたって切れ目がなく連続した円環状の部材である。このリップリング20のリップ部22は、ピストンロッド11の先端部13の揺動に合わせて弾性変形し、ピストンロッド11とシリンダ10との間の間隙を確実にシールするようになっている。
一方、上記リップリング20をピストンロッド11に固定するためのリング押え30は、図2に示すように、上部にフランジ部33を有しており、このフランジ部33はリップ部22の上端面23の一部を覆うように水平方向に突出形成されている。また、このフランジ部33は、周方向に4箇所の切欠き34を有しており、この切欠き34部分においては、リップ部22の上端面23が径方向に完全に露出するようになっている。正確には、図2(a)に示すように、リング押え30の圧縮面(上面)に対して垂直な方向に投影したときに、フランジ部33はリップ部22の上端面23の内周縁よりも外側まで延設されているが、切欠き34部分においては、リップ部22の上端面23の内周縁よりも内側まで切欠かれている。本実施形態においては、この切欠き34により、ロッキングピストンが圧縮方向に摺動したときにリップリング20の内側に加圧空気が入り込みやすくするための背圧導入部が形成されている。
ところで、このフランジ部33の切欠き34は、図2(a)に示すように、ピストンロッド11の揺動方向D2には設けられていない。このため、この揺動方向D2の両側におけるリップ部22の上端面23は、前記フランジ部33に一部を覆われている。すなわち、ピストンロッド11の往復運動で最も大きな応力が発生するピストンロッド11の揺動方向D2の両外側において、加圧空気が入り込むスピードを遅らせることができ、急激な圧力変動や圧縮熱による負荷を軽減できるようになっている。これにより、仮にリップリング20が破損するとしても、ピストンロッド11の揺動方向D2以外の場所が破損するように仕向けられるので、例えリップリング20が破損したとしても、ユーザは圧力低下によってリップリング20の破損を知ることができ、揺動したピストンロッド11とシリンダ10が接触する前に修理ができるので、ピストンロッド11とシリンダ10が接触することによる周囲被害を防止できる。
また、このリング押え30の側壁31には周溝32が設けられており、図2(b)に示すように、この周溝32にはリングばね40が嵌め込まれている。このリングばね40は、ピストンロッド11とシリンダ10との間の間隙を確実にシールするためにリップリング20を内側から付勢するものである。すなわち、このリングばね40の外周径はリングばね40が接するリップ部22の内周径よりもやや大きく形成されており、これにより、リップ部22を外側に押し広げるように付勢する。
ところで、このリングばね40は、図3に示すように、周方向の一部が欠けた形状をしており、端部41を有するC字形となっている。このリングばね40は、図3に示すように、端部41がピストンロッド11の揺動方向D2にくるように配置される。ここで、このリングばね40の端部41付近において、リング押え30のフランジ部33に切欠き34が設けられていない。このため、このリングばね40の端部41付近は、図2及び図3が示すように、前記リング押え30のフランジ部33によって覆われるようになっている。このため、継続使用によりリングばね40の端部41が外側に広がってしまった場合でも、この端部41付近に切欠き34がないので、リングばね40が飛び出してしまうことがない。
上記したように、本実施形態によれば、リング押え30の上部には、リップ部22の上端面23の少なくとも一部を覆うようにフランジ部33が突出形成されている。このようにリップ部22の上端面23の少なくとも一部を覆うことで、このフランジ部33によってリップ部22の内側に空気が入り込みにくく形成されている。すなわち、このフランジ部33が設けられていることよって、ピストンロッド11の往復運動で発生する急激な圧力変動や圧縮熱がリップリング20の内周部に直接伝わらないようにすることができ、リップリング20の変形や摩耗を防止することができる。しかも、このフランジ部33には、切欠き34が設けられているため、ロッキングピストンが圧縮方向に摺動したときには、この切欠き34から加圧空気が入り込み、リップリング20内周より背圧を加え、リップリング20のシール性能を向上させることができる。すなわち、一方では急激な圧力変動や圧縮熱の流入を防ぐことでリップリング20の破損を防止し、他方ではリップリング20内周に背圧を回り易くすることができる。
なお、図4が示すように、リングばね40を設けないこととしてもよい。このようにリングばね40を設けない場合でも、背圧によりリップリング20のシール性能を向上させることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
ここで、第2の実施形態におけるロッキングピストンの基本構造は、上記した第1の実施形態と同様であるので、同一となる説明を省略し、本実施形態の特徴点のみ述べることとする。すなわち、本実施形態は、背圧導入部として、第1の実施形態の切欠き34の代わりに貫通孔35を設けたことを特徴する。
すなわち、図5が示すように、第2の実施形態においても、リング押え30の上部外周縁にはフランジ部33が形成されており、このフランジ部33は、図5(a)に示すように、リング押え30の圧縮面(上面)に対して垂直な方向に投影したときに、リップ部22の上端面23の内周縁よりも外側まで延設されている。この点は第1の実施形態と同様であるが、このフランジ部33には、第1の実施形態とは異なり、切欠き34の代わりに丸孔の貫通孔35が周方向に等間隔で設けられている。
この貫通孔35は、ピストンロッド11の摺動方向D1に上下に貫通して設けられ、下方においてリング押え30の側壁31に設けられた周溝32と連通している。このため、ロッキングピストンが圧縮方向に摺動したときには、この貫通孔35から周溝32へと加圧空気が入り込んで、リップリング20内周より背圧を加え、リップリング20のシール性能を向上させることができる。
なお、図5に示す実施形態においては、貫通孔35を周方向に等間隔で設けることとしたが、図6に示すように、ピストンロッド11の揺動方向D2には貫通孔35を設けないこととしてもよい。このようにすれば、第1の実施形態と同様に、ピストンロッド11の揺動方向D2において加圧空気が入り込むスピードを遅らせることができ、急激な圧力変動や圧縮熱による負荷を軽減できるようになる。
また、図5に示す実施形態においては、貫通孔35を丸孔で形成したが、貫通孔35の形状は背圧をどの程度加えるか等によって適宜選択すればよい。例えば、図7に示すように、貫通孔35を長孔で形成してもよい。
また、上記した実施形態においては、リングばね40について特に言及していないが、第1の実施形態と同様に周溝32にリングばね40を設け、このリングばね40によってリップリング20を内側から付勢するようにしてもよい。このとき、リングばね40の端部41付近に貫通孔35を設けないことが望ましい。このようにすれば、継続使用によりリングばね40の端部41が外側に広がってしまった場合でも、リングばね40の端部41が貫通孔35に引っ掛かることがない。
上記したように、本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、フランジ部33が設けられていることよって、ピストンロッド11の往復運動で発生する急激な圧力変動や圧縮熱がリップリング20の内周部に直接伝わらないようにすることができ、リップリング20の変形や摩耗を防止することができる。しかも、このフランジ部33には、貫通孔35が設けられているため、ロッキングピストンが圧縮方向に摺動したときには、この貫通孔35から加圧空気が入り込み、リップリング20内周より背圧を加え、リップリング20のシール性能を向上させることができる。すなわち、一方では急激な圧力変動や圧縮熱の流入を防ぐことでリップリング20の破損を防止し、他方ではリップリング20内周に背圧を回り易くすることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
ここで、第3の実施形態におけるロッキングピストンの基本構造は、上記した第1の実施形態と同様であるので、同一となる説明を省略し、本実施形態の特徴点のみ述べることとする。すなわち、本実施形態は、背圧導入部として、第1の実施形態の切欠き34の代わりに開口37を設けたことを特徴する。
すなわち、図8が示すように、第3の実施形態においても、リング押え30の上部外周縁にはフランジ部33が形成されているが、このフランジ部33はピストンロッドの揺動方向D2に長軸を有する楕円形状となっている。
詳しくは、このフランジ部33は、図9(a)に示すように、楕円形状の長軸方向においては、リング押え30の圧縮面(上面)に対して垂直な方向に投影したときに、リップ部22の上端面23の内周縁よりも外側まで延設されている。
一方、楕円形状の短軸方向(ピストンロッドの揺動方向D2と直交する方向)においては、図9(b)に示すように、このフランジ部33は、リング押え30の圧縮面(上面)に対して垂直な方向に投影したときに、リップ部22の上端面23の内周縁よりも内側にくるようになっており、これにより、リップ部22の上端面23を露出させる開口37を形成している。このため、ロッキングピストンが圧縮方向に摺動したときには、この開口37からリング押え30の側壁31に設けられた周溝32へと加圧空気が入り込んで、リップリング20内周より背圧を加え、リップリング20のシール性能を向上させることができる。
上記したように、本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、フランジ部33が設けられていることよって、ピストンロッド11の往復運動で発生する急激な圧力変動や圧縮熱がリップリング20の内周部に直接伝わらないようにすることができ、リップリング20の変形や摩耗を防止することができる。しかも、このフランジ部33には、開口37が設けられているため、ロッキングピストンが圧縮方向に摺動したときには、この開口37から加圧空気が入り込み、リップリング20内周より背圧を加え、リップリング20のシール性能を向上させることができる。すなわち、一方では急激な圧力変動や圧縮熱の流入を防ぐことでリップリング20の破損を防止し、他方ではリップリング20内周に背圧を回り易くすることができる。
10 シリンダ
11 ピストンロッド
12 軸受孔
13 先端部
20 リップリング
21 中央部
22 リップ部
23 上端面
30 リング押え
31 側壁
32 周溝
33 フランジ部
34 切欠き(背圧導入部)
35 貫通孔(背圧導入部)
36 固定用ボルト
37 開口(背圧導入部)
40 リングばね
41 端部
D1 ピストンロッドの摺動方向
D2 ピストンロッドの揺動方向

Claims (4)

  1. 圧縮機のシリンダ内をピストンロッドが揺動しつつ摺動するロッキングピストンのシール構造において、
    前記ピストンロッドの先端部には、前記シリンダと前記ピストンロッドとの間をシールするためのリップリングと、前記リップリングを前記ピストンロッドに固定するためのリング押えと、が設けられ、
    前記リップリングは、中央部を前記リング押えに固定されるとともに、前記中央部の周囲に設けられたリップ部が前記リング押えの外周に沿って立ち上げられており、
    前記リング押えの上部には、前記リップ部の上端面の少なくとも一部を覆うようにフランジ部が突出形成されており、このフランジ部の一部には、前記ロッキングピストンが圧縮方向に摺動したときに前記リップリングの内側に加圧空気が入り込みやすくするための背圧導入部を設けたことを特徴とする、ロッキングピストンのシール構造。
  2. 前記背圧導入部は、前記フランジ部に設けられた切欠き、開口又は貫通孔であることを特徴とする、請求項1記載のロッキングピストンのシール構造。
  3. 前記背圧導入部は、前記ピストンロッドの揺動方向には設けられていないことを特徴とする、請求項1又は2記載のロッキングピストンのシール構造。
  4. 前記リング押えの側壁には、周溝が設けられており、この周溝に嵌め込まれたリングばねによって、前記リップリングを外側に押し広げるように形成されるとともに、
    前記背圧導入部は、前記リングばねの端部付近には設けられていないことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のロッキングピストンのシール構造。
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