JP2012022524A - 花卉仕入れ支援システムおよび花卉仕入れ支援方法 - Google Patents

花卉仕入れ支援システムおよび花卉仕入れ支援方法 Download PDF

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Abstract

【課題】花卉仕入れ業務に関して、商品価値に応じた安定的な仕入れ価格の決定や、物流コストの低減を図る。
【解決手段】コンピュータ100が、花卉生産者の端末300から花卉情報を受信し格納する処理と、花卉データベース125から花卉情報を読み出してセリ品データを生成し格納する処理と、セリ品データを各セリ参加者のユーザ端末200に送信して買い注文データを受信し格納する処理と、セリ開始から所定時間経過毎に注文数量を花卉の識別情報毎に集計し該当花卉の残数を算定し残数が残数基準値より多い場合、所定割合分だけスタート価格より減額した現在価格等を算定してセリ品データを更新しユーザ端末200に送信する処理と、セリ終了時期又は残数ゼロになった時点で該当花卉に関する買い注文データを読み出して出荷指示データとして該当花卉生産者の端末300に送信する処理とを実行する
【選択図】図1

Description

本発明は、花卉仕入れ支援システムおよび花卉仕入れ支援方法に関するものであり、具体的には、花卉仕入れ業務に関して、商品価値に応じた安定的な仕入れ価格の決定や、物流コストの低減を図る技術に関する。
花卉業界における商流は、生産者、卸売市場、仲卸業者、買参人、消費者の各間で商品たる花卉が流通するものであるが、いわゆる商物一致の取引が今もって主流である。従って、花卉は各地の生産者から卸売市場に出荷され、卸売市場に集められた出荷品の花卉現物を前にしたセリで仲卸業者や買参人が仕入れ業務を行っている。
こうしたセリを管理する技術として例えば、セリ人がセリ操作を行う無線式ハンディ端末機と、複数のセリ参加人がセリ応札を行う無線式ハンディ端末機とが、各々取引コントローラに無線接続され、セリの進行状況を表示する移動可能なセリ表示機構が前記取引コントローラに接続された移動式機械セリ装置を用い、 セリ人がセリ操作を行う無線式ハンディ端末機からの指示によりセリ表示機構にセリ上げのセリ表示を行い、当該セリ表示に対してセリ参加人がセリ応札を行う無線式ハンディ端末機からの希望購入数量のセリ応札により、上場数量に対し希望購入数量の合計が越えた場合に、順次セリ価格を上げ、希望購入数量の合計が上場数量以下となった時点で、セリ上げを終了し、その時点のセリ参加人の希望購入数量に応じて上場物の分配を決定し、 セリ品の残数に対しセリ表示機構にセリ下げの表示を行い、順次セリ価格を下げ、セリ参加人が操作する無線式ハンディ端末機からの希望購入数量のセリ応札により、先着順で希望購入数量を分配し、セリ品の残数がなくなった事を判定して、セリ下げを終了することを特徴とする卸売市場における無線式複合セリ方法(特許文献1参照)などが提案されている。
特開平9−319801号公報
しかしながら、現状のセリにはいくつかの課題が残されている。例えば、セリ人によるセリの進行内容(花卉がセリにかけられる順番や、初期値の設定等)に応じてセリ価格が影響を受けてしまい、商品たる花卉そのものの品質の優劣等とは無関係に落札価格が決まったり、或いは価格が大きく乱高下するといった事態が生じていた。従って、優れた品質の花卉であってもしばしばコスト割れ価格での落札がなされる一方、優れた品質でない花卉であっても場合によっては高値で取引されるなど、花卉ごとの品質に関する信頼感を醸成することが困難で、花卉のブランド化自体も進まない状況となっている。
また、商物一致の商流が支配的である為、生産者は卸売市場に花卉を出荷する必要があり、この出荷の為の輸送コストが負担となっていた。しかも、生産者側での生産物を確実に売り切りたいとの思いから、流通量の多い卸売市場に出荷が集中しやく、その他の地域の買参人等が花卉を調達しようとしても、最寄りの卸売市場には所望の花卉が入荷しておらず、わざわざ遠方の卸売市場から取り寄せるといった事態が生じている。この場合、花卉の鮮度は更に低下し、物流コストも上昇してしまう。
そこで本発明の目的は、花卉仕入れ業務に関して、商品価値に応じた安定的な仕入れ価格の決定や、物流コストの低減を図ることが可能な技術を提供することにある。
上記課題を解決する本発明の花卉仕入れ支援システムは、他装置とネットワークを介して通信する通信装置と、各花卉生産者が生産した花卉の情報を格納する花卉データベースと、セリのスケジュール情報とを記憶した記憶装置と、花卉生産者の端末から、該当花卉生産者が生産した花卉の属性情報と該当花卉の最低価格値および出荷数量とを含む花卉情報を受信し、花卉データベースに格納する処理と、前記花卉データベースから花卉情報を読み出し、花卉毎に花卉生産者が指定した最低価格を所定割合増額してスタート価格を算定し、該当花卉の識別情報および属性情報とスタート価格および出荷数量とを含んだセリ品データを生成し、記憶装置に格納する処理と、前記スケジュール情報が示すセリ開始時期に合わせて、前記セリ品データを記憶装置より読み出して各セリ参加者のユーザ端末に送信し、花卉の識別情報および注文数量と注文主情報とが指定された買い注文データをユーザ端末から受信し、当該買い注文データを記憶装置に格納する処理と、セリ開始から所定時間経過毎に、記憶装置に格納してある前記買い注文データが示す注文数量を、花卉の識別情報毎に集計し、花卉データベースにおける該当花卉の出荷数量から前記注文数量の集計値を減算して該当花卉の残数を算定し、前記算定した或る経過時間での残数が、セリ開始からの経過時間毎に定められた残数基準値より多い場合、前記最低価格からスタート価格を算定する際の増額分のうち所定割合分だけ、前記スタート価格より減額した現在価格を算定し、該当花卉のセリ品データのうちスタート価格ないし現在価格の値を前記算定した現在価格で更新し、出荷数量ないし残数の値を前記算定した残数の値で更新し、当該更新を行ったセリ品データをセリ参加者のユーザ端末に送信する処理と、前記スケジュール情報が示すセリ終了時期又はセリ品データの残数値がゼロになった時点で、記憶装置において該当花卉に関して格納してある買い注文データを読み出して、出荷指示データとして該当花卉生産者の端末に送信する処理と、を実行する演算装置と、を備えることを特徴とする。
また、前記花卉仕入れ支援システムにおいて、前記演算装置が、セリ開始から所定時間経過毎に、記憶装置に格納してある前記買い注文データが示す注文数量を、花卉の識別情報毎に集計し、花卉データベースにおける該当花卉の出荷数量から前記注文数量の集計値を減算して該当花卉の残数を算定し、前記算定した或る経過時間での残数が、セリ開始からの経過時間毎に定められた残数基準値より少ない場合、前記スタート価格より所定額増額した現在価格を算定し、該当花卉のセリ品データのうちスタート価格ないし現在価格の値を前記算定した現在価格で更新し、出荷数量ないし残数の値を前記算定した残数の値で更新し、当該更新を行ったセリ品データをセリ参加者のユーザ端末に送信するものである、としてもよい。
また、前記花卉仕入れ支援システムにおいて、前記演算装置が、花卉の識別情報毎に買い注文データの受信を検知し、直近の受信から所定時間以上、買い注文データの受信が無い場合、該当花卉のセリ品データが示す前記スタート価格より所定額減額した現在価格を算定し、該当花卉のセリ品データのうちスタート価格ないし現在価格の値を前記算定した現在価格で更新し、当該更新を行ったセリ品データをセリ参加者のユーザ端末に送信するものである、としてもよい。
また、前記花卉仕入れ支援システムにおいて、前記演算装置が、セリ参加者のユーザ端末から、該当セリ参加者が所望する花卉に関する情報提供の要望通知を受信し、受信した要望通知が示すメッセージを電子掲示板に掲載して、他のセリ参加者のユーザ端末に閲覧させる処理と、他のセリ参加者のユーザ端末から、前記電子掲示板の要望通知に対する回答情報として、少なくとも該当花卉ないしその花卉生産者に関する識別情報を受信した時、当該花卉ないしその花卉生産者の識別情報をキーに記憶装置でセリ品データの検索を実行し、前記回答情報に加えて、該当セリ品データの情報を電子掲示板に掲載して前記セリ参加者のユーザ端末に閲覧させる処理と、前記電子掲示板に掲載したセリ品データを、前記セリ参加者のユーザ端末からの指示を受けて該当ユーザ端末に送信し、当該ユーザ端末から買い注文データを受信して記憶装置に格納する処理と、を実行するものであるとしてもよい。
また、前記花卉仕入れ支援システムにおいて、前記演算装置が、花卉の識別情報毎に、買い注文データの受信履歴を記憶装置で蓄積する処理と、他のセリ参加者のユーザ端末から、前記電子掲示板の要望通知に対する回答情報として、少なくとも該当花卉ないしその花卉生産者に関する識別情報を受信した時、該当花卉の識別情報をキーに買い注文データの受信履歴を検索し、ここで検索された受信履歴に、前記回答情報の送信者たる他のセリ参加者の識別情報が注文主情報として含まれているか判定する処理と、前記回答情報として受信した該当花卉の識別情報をキーに記憶装置でセリ品データの検索を実行する処理と、前記判定により、前記検索された受信履歴に、前記回答情報の送信者の識別情報が注文主情報として含まれているとされた場合と、前記回答情報の送信者の識別情報が注文主情報として含まれていないとされた場合とで、前記回答情報と前記検索で得たセリ品データの情報とを電子掲示板に掲載する際の表示形態を相違させる処理と、を実行するものであるとしてもよい。
また、本発明の花卉仕入れ支援方法は、他装置とネットワークを介して通信する通信装置と、各花卉生産者が生産した花卉の情報を格納する花卉データベースと、セリのスケジュール情報とを記憶した記憶装置と、演算装置とを備えたコンピュータが、花卉生産者の端末から、該当花卉生産者が生産した花卉の属性情報と該当花卉の最低価格値および出荷数量とを含む花卉情報を受信し、花卉データベースに格納する処理と、前記花卉データベースから花卉情報を読み出し、花卉毎に花卉生産者が指定した最低価格を所定割合増額してスタート価格を算定し、該当花卉の識別情報および属性情報とスタート価格および出荷数量とを含んだセリ品データを生成し、記憶装置に格納する処理と、前記スケジュール情報が示すセリ開始時期に合わせて、前記セリ品データを記憶装置より読み出して各セリ参加者のユーザ端末に送信し、花卉の識別情報および注文数量と注文主情報とが指定された買い注文データをユーザ端末から受信し、当該買い注文データを記憶装置に格納する処理と、セリ開始から所定時間経過毎に、記憶装置に格納してある前記買い注文データが示す注文数量を、花卉の識別情報毎に集計し、花卉データベースにおける該当花卉の出荷数量から前記注文数量の集計値を減算して該当花卉の残数を算定し、前記算定した或る経過時間での残数が、セリ開始からの経過時間毎に定められた残数基準値より多い場合、前記最低価格からスタート価格を算定する際の増額分のうち所定割合分だけ、前記スタート価格より減額した現在価格を算定し、該当花卉のセリ品データのうちスタート価格ないし現在価格の値を前記算定した現在価格で更新し、出荷数量ないし残数の値を前記算定した残数の値で更新し、当該更新を行ったセリ品データをセリ参加者のユーザ端末に送信する処理と、前記スケジュール情報が示すセリ終了時期又はセリ品データの残数値がゼロになった時点で、記憶装置において該当花卉に関して格納してある買い注文データを読み出して、出荷指示データとして該当花卉生産者の端末に送信する処理と、を実行することを特徴とする。
本発明によれば、花卉仕入れ業務に関して、商品価値に応じた安定的な仕入れ価格の決定や、物流コストの低減を図ることが可能になる。
本実施形態の花卉仕入れ支援システムを含むネットワーク構成を示す図である。 本実施形態の花卉データベースのデータ構造例を示す図である。 本実施形態のスケジュール情報テーブルのデータ構造例を示す図である。 本実施形態のセリ品データベースのデータ構造例を示す図である。 本実施形態の買い注文データベースのデータ構造例を示す図である。 本実施形態の基準テーブルのデータ構造例を示す図である。 本実施形態の静的基準テーブルのデータ構造例を示す図である。 本実施形態における花卉仕入れ支援方法の処理手順例1を示すフロー図である。 本実施形態の花卉仕入れ支援方法の処理手順例2を示すフロー図である。
−−−システム構成−−−
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、本実施形態の花卉仕入れ支援システムを含むネットワーク構成図である。図1に示す花卉仕入れ支援システム100(以下、システム100)は、花卉仕入れ業務に関して、商品価値に応じた安定的な仕入れ価格の決定や、物流コストの低減を図るコンピュータシステムである。ここでは、本実施形態の花卉仕入れ支援システム100を、従来の「商物一致」の卸売市場ではなく「商物分離」を実現するネットワークシステムとして適用した状況を想定している。この状況において、花卉生産者は生産物である花卉の現物を卸売市場に出荷せずとも、当該システム100により決まる購入者すなわち買い注文を出したセリ参加者に対して花卉の出荷を行えばよく、花卉生産者の近所に購入者がいても最初は必ず卸売市場に出荷するなどといった無駄な物流コストが生じない。また、花卉生産者側で指定した最低価格をベースにセリでのスタート価格が決定され、出荷数量の残数等に応じた適宜な価格の上下動はあるものの、最低価格以下での買い注文は生じないので、花卉価格の乱高下、品質にそぐわない価格暴落等は生じない。
こうした状況例を想定した本実施形態における前記システム100としては、例えばサーバ装置を想定する。このサーバ装置は、単体のサーバであってもよいし、必要な機能を分担しネットワークを介して協働する複数のサーバからなるものであってもよい。また、前記システム100はコンピュータであるから、プログラム102を格納したハードディスクドライブなどの記憶装置101、この記憶装置101からプログラム102をメモリ103に読み出して実行する演算装置104、ユーザからの指示を受け付けるマウス、キーボード等の入力装置105、処理結果を出力するディスプレイやスピーカー等の出力装置106、他装置とネットワークを介して通信するNIC(Network Interface card)などの通信装置107を備えている。花卉仕入れ支援システム100として備えるべき機能は、演算装置104がプログラム102を実行することで実装される。また、前記システム100は、記憶装置101において、花卉データベース125、スケジュール情報テーブル126、セリ品データベース127、買い注文データベース128、基準テーブル129を備えているものとする。なお、これらデータベース類のデータ構造例については後述する。
続いて、前記システム100の演算装置104がプログラム102を実行することでなされる処理にについて説明する。前記演算装置104は、花卉生産者の端末300から、該当花卉生産者が生産した花卉の属性情報(例:花の名称、色、サイズ、等級、栽培方法、使用目的等)と該当花卉の最低価格値および出荷数量とを含む花卉情報を受信し、花卉データベース125に格納する処理を実行する。この花卉情報が示す出荷品たる花卉は、従来であればその現物が卸売市場に配送されることになっていたが、本実施形態では卸売市場に配送する必要は無く、出荷可能な花卉の情報のみ前記システム100に提供すればよい。
また前記演算装置104は、前記花卉データベース125から花卉情報を読み出し、花卉毎に花卉生産者が指定した最低価格を所定割合増額(例:30%など)してスタート価格を算定し、該当花卉の識別情報および属性情報とスタート価格および出荷数量とを含んだセリ品データを生成し、記憶装置101のセリ品データベース127に格納する処理を実行する。なお、前記花卉の識別情報は、花卉生産者を跨ってセリに出品される単位毎に花卉を一意に特定する識別情報であり、演算装置104は、例えば花卉情報の受付順にインクリメントした番号を生成して識別情報とすればよい。ここまでの処理により、前記システム100の記憶装置101におけるセリ品データベース127には、セリに出品される各花卉のデータすなわちセリ品データが準備された状態となる。
また前記演算装置104は、例えば、前記スケジュール情報テーブル126が示すセリ開始時期の到来を、コンピュータとして備えるクロック機能などで検知し、このセリ開始時期に合わせて、前記セリ品データを記憶装置101のセリ品データベース127より読み出して各セリ参加者のユーザ端末200に送信する処理を実行する。この処理に先立って、例えば前記システム100は、ユーザ端末200からセリの検索要求を受け付けて、この検索要求が示す条件(例:花卉の名称、色、サイズ等の属性情報を指定するもの)に該当するセリを記憶装置101にて事前に特定しておき、セリ開始時期の到来と共に該当セリに関するセリ品データを該当ユーザ端末200に送信する状況が想定できる。セリ品データをユーザ端末200に送信する際のあて先情報は、例えば、前記検索要求を発信してきたユーザ端末200のアドレス(例:IPアドレス、メールアドレスなど)を、前記システム100の記憶装置101にて保持しておいたものなどが想定できる。
また演算装置104は、花卉の識別情報および注文数量と注文主情報とが指定された買い注文データをユーザ端末200から受信し、当該買い注文データを記憶装置101の買い注文データベース128に格納する処理を実行する。この処理により、買い注文データベース128には、花卉の識別情報毎つまり花卉生産者からの出品単位毎の買い注文データが蓄積されていく。
また演算装置104は、セリ開始から所定時間経過毎(例:30分毎など)に、記憶装置101の買い注文データベース128に格納してある前記買い注文データが示す注文数量を、花卉の識別情報毎に集計し、花卉データベース125における該当花卉の出荷数量から前記注文数量の集計値を減算して該当花卉の残数を算定する。
また演算装置104は、前記算定した或る経過時間での残数が、セリ開始からの経過時間毎に定められた残数基準値(基準テーブル129aが示す値)より多い場合、前記最低価格からスタート価格を算定する際の増額分(例:30%増し)のうち所定割合分(例:5%)だけ、前記スタート価格より減額した現在価格を算定し、前記セリ品データベース127における該当花卉のセリ品データのうちスタート価格ないし現在価格の値を前記算定した現在価格で更新し、出荷数量ないし残数の値を前記算定した残数の値で更新し、当該更新を行ったセリ品データをセリ参加者のユーザ端末200に送信する処理を実行する。
また演算装置104は、前記スケジュール情報テーブル126が示すセリ終了時期又はセリ品データベース127における該当セリ品データの残数値がゼロになった時点で、記憶装置101の買い注文データベース128において該当花卉に関して格納してある買い注文データを読み出して、出荷指示データとして該当花卉生産者の端末300に送信する処理を実行する。
なお、前記システム100の演算装置104が、セリ開始から所定時間経過毎に、記憶装置101の買い注文データベース128に格納してある前記買い注文データが示す注文数量を、花卉の識別情報毎に集計し、花卉データベース125における該当花卉の出荷数量から前記注文数量の集計値を減算して該当花卉の残数を算定し、前記算定した或る経過時間での残数が、セリ開始からの経過時間毎に定められた残数基準値(基準テーブル129bが示す値)より少ない場合、前記スタート価格より所定額増額(例:5%増額)した現在価格を算定し、前記セリ品データベース127における該当花卉のセリ品データのうちスタート価格ないし現在価格の値を前記算定した現在価格で更新し、出荷数量ないし残数の値を前記算定した残数の値で更新し、当該更新を行ったセリ品データをセリ参加者のユーザ端末200に送信するとしてもよい。
また、前記システム100の演算装置104が、花卉の識別情報毎に買い注文データの受信を検知し、直近の受信から例えば30分以上など所定時間以上、ユーザ端末200からの買い注文データの受信が無い場合、前記セリ品データベース127における該当花卉のセリ品データが示す前記スタート価格より所定額減額(基準テーブル129cが示す値で、例えば5%減額)した現在価格を算定し、該当花卉のセリ品データのうちスタート価格ないし現在価格の値を前記算定した現在価格で更新し、当該更新を行ったセリ品データをセリ参加者のユーザ端末200に送信するとしてもよい。
また、前記システム100の演算装置104が、セリ参加者のユーザ端末200から、該当セリ参加者が所望する花卉に関する情報提供の要望通知を受信し、受信した要望通知が示すメッセージを電子掲示板に掲載して、他のセリ参加者のユーザ端末200に閲覧させる処理を実行するとしてもよい。例えば、ある買参人(セリ参加者)が普段仕入れている花卉のセリが無かった場合、同様の品種や色、使用目的の花卉についてセリの開催が無いか情報を求めるものが、前記要望通知となる。また、この場合の前記システム100は通常の電子掲示板機能を少なくとも備えるものとする。電子掲示板機能としては、例えば、前記要望通知等の書き込み情報を時系列順にほぼリアルタイムに掲載するものとすれば好適である。
こうした状況で演算装置104は、他のセリ参加者のユーザ端末200から、前記電子掲示板の要望通知に対する回答情報として、少なくとも該当花卉ないしその花卉生産者に関する識別情報を受信した時、当該花卉ないしその花卉生産者の識別情報をキーに記憶装置101のセリ品データベース127におけるセリ品データの検索を実行し、前記回答情報に加えて、該当セリ品データの情報を電子掲示板に掲載して前記セリ参加者のユーザ端末200に閲覧させる処理を実行する。つまり、前記要望通知に対して、他のセリ参加者(主として他の買参人や仲卸業者等を指すが、花卉生産者を含めてもよい)が教えてくれた、例えば所望花卉と同等品の花卉の情報と、該当花卉のセリに関する情報が、電子掲示板に掲載され、要望通知を発信したセリ参加者は所望の花卉のセリ開催について認識することになる。このセリ参加者は、所望花卉に関するセリに参加することになろう。
また前記演算装置104は、前記電子掲示板に掲載したセリ品データを、前記セリ参加者のユーザ端末200からの指示を受けて該当ユーザ端末200に送信し、当該ユーザ端末200から買い注文データを受信して記憶装置101の買い注文データベース128に格納する処理を実行することとなる。例えば、前記電子掲示板でのセリ品データの掲載形態が、セリ品データの取得をリクエストするためのリンクである場合、前記システム100の演算装置104は、前記セリ参加者のユーザ端末200による電子掲示板での前記リンクのクリック動作を受けて、該当ユーザ端末200にセリ品データの送信を行うことになる。
なお、前記システム100の演算装置104が、花卉の識別情報毎に、買い注文データの受信履歴を記憶装置101で蓄積する処理を実行するとしてもよい。上記の例であれば、特に受信履歴のみを蓄積せずとも、買い注文データベース128に買い注文データを蓄積することで足りる。買い注文データベース128に格納される買い注文データは花卉の識別情報を含むためである。
この場合、前記演算装置104は、他のセリ参加者のユーザ端末200から、前記電子掲示板の要望通知に対する回答情報として、少なくとも該当花卉ないしその花卉生産者に関する識別情報を受信した時、該当花卉の識別情報をキーに買い注文データの受信履歴を前記買い注文データベース128にて検索し、ここで検索された受信履歴に、前記回答情報の送信者たる他のセリ参加者の識別情報が注文主情報として含まれているか判定する処理を実行する。また演算装置104は、前記回答情報として受信した該当花卉の識別情報をキーに記憶装置101のセリ品データベース127でセリ品データの検索を実行する。
前記演算装置104は、前記判定により、前記検索された受信履歴に、前記回答情報の送信者の識別情報が注文主情報として含まれているとされた場合と、前記回答情報の送信者の識別情報が注文主情報として含まれていないとされた場合とで、前記回答情報と前記検索で得たセリ品データの情報とを電子掲示板に掲載する際の表示形態を相違させる処理を実行する。例えば、前記検索された受信履歴に、前記回答情報の送信者の識別情報が注文主情報として含まれている場合、電子掲示板における回答情報とセリ品データについて、テキストや数字等の表示色を赤色としたり、情報として有用であることを示唆する所定アイコンを付帯表示させたりする一方、前記回答情報の送信者の識別情報が注文主情報として含まれていない場合、電子掲示板における回答情報とセリ品データについて、テキストや数字等の表示色を黒色としたり、情報として有用か不明であることを示唆する所定アイコンを付帯表示させたりする。或いは、演算装置104は、前記回答情報の送信者の識別情報が注文主情報として含まれていない場合、電子掲示板において前記回答情報とセリ品データについて表示させないとしてもよい。
一方、前記ユーザ端末200は、買参人や仲卸業者などセリ参加者が利用するコンピュータ端末であり、また、前記花卉生産者の端末300は、花卉生産者が利用するコンピュータ端末であり、前記ユーザ端末200、花卉生産者の端末300のいずれも、コンピュータ端末が備える一般的なハードウェアとして、演算装置、RAMなど揮発性のメモリ、必要な機能を実現するプログラムを格納した記憶装置(ハードディスクドライブなど不揮発性記憶手段)、入出力装置、通信装置を備えているものとする。
−−−データ構造例−−−
次に、本実施形態の花卉仕入れ支援システム100が用いるデータベース類におけるデータ構造例について説明する。前記システム100は、自身の備える、或いはネットワーク経由で利用可能なハードディスクドライブなどの不揮発性記憶装置において、花卉データベース125、スケジュール情報テーブル126、セリ品データベース127、買い注文データベース128、および基準テーブル129を備えている。
図2は本実施形態の花卉データベース125のデータ構造例を示す図である。この花卉データベース125は、各花卉生産者が生産した花卉の情報を格納するデータベースであり、例えば、花卉名称(例:カーネーション)と花卉生産者の識別情報(生産者名、所在地、連絡先等)をキーに、該当花卉の属性情報(花色:ピンク、サイズ:○○cm、等級:A、栽培方法:ハウス、使用目的:贈答用)、最低価格値、出荷数量の各データを対応付けたレコードの集合体となっている。
図3は本実施形態のスケジュール情報テーブル126のデータ構造例を示す図である。このスケジュール情報テーブル126は、セリのスケジュール情報を格納するテーブルであり、例えば、セリの開始時期と終了時期のデータが格納されている。
図4は本実施形態のセリ品データベース127のデータ構造例を示す図である。このセリ品データベース127は、例えば、出荷単位の花卉の識別情報をキーに、該当花卉の属性情報(花色、サイズ、等級、栽培方法、使用目的等)、スタート価格、現在価格、出荷数量および残数の各データを対応付けたレコードすなわちセリ品データの集合体となっている。
図5は本実施形態の買い注文データベース128のデータ構造例を示す図である。この買い注文データベース128は、ユーザ端末200から受信した買い注文データを格納するデータベースであり、例えば、花卉の識別情報(例:f0001)をキーに、注文数量と注文主情報(例:法人名、責任者、納品先たる所在地、メールアドレスや電話番号などの連絡先)の各データを対応付けたレコードすなわち買い注文データの集合体となっている。
図6は本実施形態の基準テーブル129のデータ構造例を示す図である。そのうち、基準テーブル129a(経過時間と在庫数による基準)は、セリ開始からの経過時間毎に定められた残数基準値を格納するテーブルである。図示した例では、セリ開始から30分毎に、出荷数量に占める残数の割合を15%刻みで設定し、この割合を上回る場合の係数(=価格の低減率)を「−5%」としている。
また、基準テーブル129b(需要状況による基準)は、セリ開始からの経過時間毎に定められた残数基準値を格納するテーブルである。図示した例では、セリ開始から45分経過後の30分毎に、出荷数量に占める残数の割合を50%以下から10%刻みで設定し、この割合を下回る場合の係数(=価格の増大率)を「+5%」としている。
また、基準テーブル129c(契約時間による基準)は、直近の受信から所定時間以上、ユーザ端末200からの買い注文データの受信が無い場合、スタート価格より減額する基準を格納するテーブルである。図示した例では、直近の買い注文データ受信から30分経過しても新たな買い注文データの受信がない場合の係数(=価格の低減率)を「−5%」としている。
図7は本実施形態の静的基準テーブル130のデータ構造例を示す図である。そのうち、静的基準テーブル130a(鮮度による基準)は、花卉生産者の端末300から受信した花卉情報に含まれている、鮮度対策情報に応じた係数(=価格の増減率)を格納するテーブルである。図示した例では、例えば、鮮度対策の要素が「梱包がパケットで、延命剤有」の場合の係数(=価格の増減率)を「+1.0%」、といった設定がなされている。
また、静的基準テーブル130b(天気による基準)は、花卉生産者の所在地に関する天気予報情報に応じた係数(=価格の増減率)を格納するテーブルである。この場合、前記システム100の演算装置104は、花卉生産者の端末300から受信した前記花卉情報に含まれている花卉生産者の所在地情報をキーに、ネットワーク上の天気予報データの提供サーバ(天気予報業務を行う企業のWebサーバ等)から該当地域の天気予報情報を取得し、当該テーブル130bから係数(=価格の増減率)を特定することになる。図示した例では、例えば、天気予報情報の要素が「0≦降水確率≦30」の場合の係数(=価格の増減率)を「+1.5%」、「30<降水確率≦70」の場合の係数(=価格の増減率)を「0%」、「70<降水確率≦100」の場合の係数(=価格の増減率)を「−1.5%」、といった設定がなされている。
また、静的基準テーブル130c(輸入による基準)は、花卉生産者の端末300から受信した花卉情報に含まれている輸入情報に応じた係数(=価格の増減率)を格納するテーブルである。図示した例では、例えば、該当花卉が輸入品で経路が「AIR(空輸)」の場合の係数(=価格の増減率)を「−0.5%」、経路が「SHIP(海路)」の場合の係数(=価格の増減率)を「−1.0%」、といった設定がなされている。
また、静的基準テーブル130d(特選品による基準)は、当該システム100の管理者端末ないし入力装置105等から受け付けた、品質に特に優れた品であったり、人気商品であるとの特選指定に応じた係数(=価格の増減率)を格納するテーブルである。図示した例では、例えば、特選品として「フラグA」が指定されている花卉の場合の係数(=価格の増減率)を「+1.0%」、「フラグA」が指定されている花卉の場合の係数(=価格の増減率)を「+1.0%」、同様に「フラグB」が指定されている花卉の場合の係数(=価格の増減率)を「+0.5%」、といった設定がなされている。
−−−処理手順例1−−−
以下、本実施形態における花卉仕入れ支援方法の実際手順について図に基づき説明する。以下で説明する花卉仕入れ支援方法に対応する各種動作は、前記システム100のメモリ等に読み出して実行するプログラムによって実現される。そして、このプログラムは、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。
図8は、本実施形態における花卉仕入れ支援方法の処理手順例1を示すフロー図である。例えば、ある地方で花卉生産を行っている花卉生産者が、出荷予定の花卉について、花卉生産者の端末300で花卉情報を入力し、前記システム100への送信指示を行ったとする。花卉生産者の端末300はこの送信指示に応じ、ネットワーク140を介して前記システム100に宛てて花卉情報と花卉生産者の識別情報とを送信する(s100)。
一方、前記システム100の演算装置104は、前記花卉生産者の端末300から前記花卉情報と花卉生産者の識別情報を受信し、花卉データベース125に格納する(s101)。花卉情報としては、例えば、該当花卉生産者が生産した花卉の属性情報(例:花の名称、色、サイズ、等級、栽培方法、使用目的等)と該当花卉の最低価格値および出荷数量とを含むデータとなる。また、こうした花卉情報の具体例としては、名称:カーネーション、色:ピンク、サイズ:○○cm、等級:A、栽培方法:ハウス、使用目的:贈答用、最低価格値:77円、出荷数量:400箱、などとなる。花卉生産者の識別情報は、生産者名、所在地、連絡先といった情報となる。
前記システム100は、上述の如き花卉情報を、ネットワーク140でつながった、例えば全国の花卉生産者の端末300から収集することになる。従って、前記システム100の花卉データベース125には、全国の花卉生産者から寄せられた花卉情報が蓄積されていく。勿論、いわゆる「商物分離」が確立された本実施形態であるから、セリで購入を決めた買参人や仲卸業者等に現物の花卉が花卉生産者から直接配送され、卸売市場への出荷が不要である。
また前記システム100の演算装置104は、前記花卉データベース125から花卉情報を読み出し、花卉毎に花卉生産者が指定した最低価格を所定割合増額(例:30%など)してスタート価格を算定し、該当花卉の識別情報および属性情報とスタート価格および出荷数量とを含んだセリ品データを生成し、記憶装置101のセリ品データベース127に格納する(s102)。例えば、最低価格が77円の花卉であれば、30%増額で約100円がスタート価格となる。なお、前記花卉の識別情報は、花卉生産者を跨ってセリに出品される単位毎に花卉を一意に特定する識別情報であり、演算装置104は、例えば花卉情報の受付順に数値部分をインクリメントした番号(例:f0001→f0002→f0003・・・)を生成して識別情報とすればよい。ここまでの処理により、前記システム100の記憶装置101におけるセリ品データベース127には、セリに出品される各花卉のデータすなわちセリ品データが準備された状態となる。
続いて前記演算装置104は、例えば、前記スケジュール情報テーブル126が示すセリ開始時期(例:毎週月、水、金の午前4時など)の到来を、コンピュータとして備えるクロック機能などで検知し、このセリ開始時期に合わせて、前記セリ品データを記憶装置101のセリ品データベース127より読み出して各セリ参加者のユーザ端末200に送信する(s103)。
この処理に先立って、例えば前記システム100の演算装置104は、ユーザ端末200からセリの検索要求を受け付けて、この検索要求が示す条件(例:花卉の名称、色、サイズ等の属性情報等を指定するもの)に該当するセリを記憶装置101にて事前に特定しておき、セリ開始時期の到来と共に該当セリに関するセリ品データを該当ユーザ端末200に送信する状況が想定できる。セリ品データをユーザ端末200に送信する際のあて先情報は、例えば、前記検索要求を発信してきたユーザ端末200のアドレス(例:IPアドレス、メールアドレスなど)を、前記システム100の記憶装置101にて保持しておいたものなどが想定できる。
一方、前記ユーザ端末200は前記セリ品データを前記システム100から受信し、出力装置に表示させる(s104)。セリ参加者はこのユーザ端末200でセリ品データを閲覧し、出品された花卉について購入するか思考することになる。該当花卉を購入するセリ参加者は、ユーザ端末200の入力装置で注文数量と買い注文の指示を入力する。この場合、ユーザ端末200は、前記指示を受けて前記注文数量と該当花卉の識別情報(セリ品データに含まれており、買い注文の指示時に取り込まれる)および注文主情報(ユーザ端末200が記憶装置に保持しているセリ参加者の情報)を、買い注文データとして前記システム100に送信する(s105)。
他方、前記システム100の演算装置104は、前記買い注文データ(花卉の識別情報および注文数量と注文主情報とが指定されたデータ)をユーザ端末200から受信し、当該買い注文データを記憶装置101の買い注文データベース128に格納する(s106)。この処理により、買い注文データベース128には、花卉の識別情報毎つまり花卉生産者からの出品単位毎の買い注文データが蓄積されていく。
また前記演算装置104は、セリ開始から所定時間aが経過する度(例:30分毎など)に、記憶装置101の買い注文データベース128に格納してある前記買い注文データが示す注文数量を、花卉の識別情報毎に集計し、花卉データベース125における該当花卉の出荷数量から前記注文数量の集計値を減算して該当花卉の残数を算定する(s107)。例えば演算装置104は、セリ開始から30分後に、買い注文データベース128中から所定の花卉(例:識別情報が“f0001”)に関する買い注文データを抽出し、各買い注文データが示す注文数量を合算して、総注文量を「100箱」などと算定する。そして、該当花卉「f0001」の出荷数量「400箱」から総注文量「100箱」を減算して残数「300箱」などと算定することになる。なお、前記システム100は、セリ機能を提供するコンピュータシステムとして、買い注文データをユーザ端末200から受信する毎に、対象花卉の出荷数量(ないし残数)から注文数量を差し引いて現在の残数をリアルタイムに算定し記憶装置101に保持している場合、上述のステップs107での処理で残数をあらためて求める必要はなく、保持している残数の値を利用する。
また前記演算装置104は、前記ステップs107で算定した或る経過時間での残数が、セリ開始からの経過時間毎に定められた残数基準値(基準テーブル129aが示す値)より多いか判定する(s108)。例えば演算装置104は、前記ステップs107で算定したセリ開始から30分経過時での残数「300箱」が、出荷数量「400箱」に占める割合を「(300/400)×100=75%」と算定し、この値「75%」と、前記基準テーブル129aが示す30分経過時における残数基準値「85%以上」とを比較することになる。
前記ステップs108において、前記残数が前記残数基準値より多いと判定した場合(s108:NG)、前記演算装置104は、前記最低価格からスタート価格を算定する際の増額分(例:30%増し)のうち所定割合分(例:5%)だけ、前記スタート価格より減額した現在価格を算定する(s109)。こうした減額処理の例(1箱も買い注文が無かった場合の例)を、セリ開始からの所定時間aすなわち経過時間30分毎に行った場合を下記に示す。

経過時間 0分 30分 60分 90分 120分 150分
価格 100円 95円 90円 86円 81円 77円(最低価格)
買い済数 0箱 0箱 0箱 0箱 0箱 0箱
残数 400箱 400箱 400箱 400箱 400箱 400箱
出荷数に占める残数 100% 100% 100% 100% 100% 100%

なお、こうした処理に先立ち、演算装置104は、例えばセリ開催期間が「180分」だとすれば、この180分を前記ステップs107、s108の実行間隔たる所定時間a=30分で除算して得る値「6」で、前記増額分たる30%を除算し、「30%÷6=5%」すなわち所定割合分を「5%」と決めて記憶装置101に保持しておくこともできる。
一方、前記ステップs107での残数の算定と同様の処理を行って、例えば前記所定時間aで規定される経過時間の中間、例えば、セリ開始から45分後より30分間隔、つまり45分、75分、105分・・・での残数を算定し(s110)、この残数が、セリ開始からの経過時間毎に定められた残数基準値(基準テーブル129bが示す値)より多いか判定する(s111)。例えば演算装置104は、前記ステップs110で算定したセリ開始から45分経過時での残数「200箱」が、出荷数量「400箱」に占める割合を「(200/400)×100=50%」と算定し、この値「50%」と、前記基準テーブル129bが示す45分経過時における残数基準値「50%以上」とを比較することになる。
前記ステップs111において、前記残数が前記残数基準値より少ないと判定した場合(s111:OK)、前記演算装置104は、前記スタート価格(ないし現在価格)より所定額増額(例:5%増額)した現在価格を算定する(s112)。
他方、前記システム100の演算装置104は、花卉の識別情報毎に買い注文データの受信をモニタリングしており、直近の受信から例えば30分以上など所定時間以上、ユーザ端末200からの買い注文データの受信が無い場合、前記セリ品データベース127における該当花卉のセリ品データが示す前記スタート価格(ないし現在価格)より所定額減額(基準テーブル129cが示す値で、例えば5%減額)した現在価格を算定する。
こうした増額と減額の処理例(セリ開始から45分で200箱の買い注文があり、その後30分新規買い注文が無かった場合の例)を下記に示す。

経過時間 0分 30分 45分 60分 75分
価格 100円 100円 105円 105円 100円
買い済数 0箱 200箱 200箱 200箱 200箱
残数 400箱 200箱 200箱 200箱 200箱
出荷数に占める残数 100% 50% 50% 50% 50%

上述のように、前記セリ品データベース127における該当花卉のセリ品データのうちスタート価格ないし現在価格の値(例えば、“100円”)を前記ステップs109、s112、s151などで算定した現在価格(例えば、“95円”)で更新し、出荷数量ないし残数の値(例えば、“400箱”)を前記ステップs107、s110などで算定した残数の値(例えば、“200箱”)で更新し、当該更新を行ったセリ品データをセリ参加者のユーザ端末200に送信する(s113)。
なお、図7で示した静的基準テーブル130を用いて、更に詳細に価格の増減処理を行うとしてもよい。この場合、前記演算装置104は、上述の静的基準テーブル130a(鮮度による基準)に対して前記花卉情報が含んでいる鮮度に関する情報(梱包形態や延命剤、保水剤等の有無)を、また静的基準テーブル130c(輸入による基準)に対して前記花卉情報が含んでいる輸入に関する情報(輸入品である場合の輸送経路)をそれぞれ照合し、条件に該当する価格増減率の係数を取得する。
同様に演算装置104は、上述の静的基準テーブル130b(天気による基準)に対して、天気予報業務を行う企業のサーバ等から取得した花卉生産者所在地(花卉情報が含む)に関するセリ終了日の予報情報を照合し、静的基準テーブル130d(特選品による基準)に対して、入力装置105や所定の管理者端末等から指定された特選情報を照合して、条件に該当する価格増減率の係数を取得する。以下に、こうした鮮度、輸入、天気、特選品といった条件に応じて、係数を特定して扱う具体例を示す。

条件 鮮度 天気 輸入 特選品(1) 特選品(2)
適用内容 バケット延命剤有 降水確率30% SHIP A B
係数値 +1.0% +1.5% -1.0% +1.0% +0.5%

この場合、演算装置104は、各係数合算値を、「1.0%+1.5%−1.0%+1.0%+0.5%=3.0%」と算定する。例えば、セリ開始から30分間で50箱の買い注文が入った場合、出荷数に占める残数が「(350/400)×100=88%」のため、演算装置104は、前記基準テーブル129a(経過時間と在庫数による基準)から特定できる価格の低減率「−5%」に、前記各係数合算値「+3%」を合算し、「−2%」を得て、これをスタート価格ないし現在価格に適用して価格を低減させることになる。
同様に、セリ開始より30分から45分の間にさらに150箱の買い注文が入った場合、出荷数に占める残数が「((50+150)/400)×100=50%」になるため、演算装置104は、前記基準テーブル129b(需要状況による基準)から特定できる価格の増大率「+5%」に、前記各係数合算値「+3%」を合算し、「+8%」を得て、これをスタート価格ないし現在価格に適用して価格を増大させることになる。
また同様に、セリ開始より45分から30分の間、新たな買い注文が無かった場合、 前記基準テーブル129c(契約時間による基準)から特定できる価格の低減率「−5%」に、前記各係数合算値「+3%」を合算し、「−2%」を得て、これをスタート価格ないし現在価格に適用して価格を低減させることになる。このような処理の具体例を以下に示す。

経過時間 0分 30分 45分 60分 75分
価格 100円 98円 106円 106円 104円
買い済数 0箱 50箱 200箱 200箱 200箱
残数 400箱 350箱 200箱 200箱 200箱
出荷数に占める残数 100% 88% 50% 50% 50%

こうしてセリにおける価格決定等の処理や、買い注文データの受信等を行った前記演算装置104は、前記スケジュール情報テーブル126が示すセリ終了時期又はセリ品データベース127における該当セリ品データの残数値がゼロになった時点で(s114:Yes)、記憶装置101の買い注文データベース128において該当花卉に関して格納してある買い注文データを読み出して、出荷指示データとして該当花卉生産者の端末300に送信する(s115)。
一方、花卉生産者の端末300では、この出荷指示データを前記システム100から受信して出力装置に表示させたり、或いは出荷用の発送伝票やラベルの印字装置(プリンタ等)へ送って伝票やラベルの印字処理を実行し(s116)、処理を終了する。花卉生産者は、買い注文が入った花卉について梱包して、前記出荷指示データが示す買参人等の所在地に向けて発送すなわち出荷する。以上のように、従来の「商物一致」に沿った商流ではなく、花卉生産者からセリ参加者たる買参人等に花卉現物が直接発送され「商物分離」に沿った商流にて花卉の仕入れと流通が確立されることになる。また、こうした商流を確立するに当たって、花卉の価格すなわちセリ値を、該当花卉の需要の多少や注文間隔、鮮度や天気など適宜な要因に応じて(最低価格までの範囲で)変動させる自動制御をすることで、不必要な価格の乱高下や実際の品質に対応しない値付けが生じることがなく、花卉生産者とセリ参加者の双方にとって安定的な仕入れと利益の確保が可能となる。
−−−処理手順例2−−−
続いて、上述の前記システム100による花卉のセリの開催中に、セリ参加者が他のセリ参加者に問いかけをする場合について説明する。図9は本実施形態の花卉仕入れ支援方法の処理手順例2を示すフロー図である。例えば、ある買参人(セリ参加者)が普段仕入れている花卉(例:ある特定の花卉生産者が生産した、花色がピンクでハウス栽培のカーネーション)のセリが無かった場合、同様の品種や色、使用目的等の花卉についてセリの開催が無いか、他者に問いかける状況等が想定できる。
この場合、前記買参人のユーザ端末200では、当該買参人が所望する花卉に関する情報提供の要望について、入力装置で入力を受け付け、これを要望通知として前記システム100に送信する(s200)。なお、前記要望通知には前記買参人の識別情報として、例えば、「買参人001」といったデータ(ユーザ端末200が記憶装置に予め保持)がユーザ端末200により付帯される。
一方、前記システム100の演算装置104は、前記買参人のユーザ端末200から、前記情報提供の要望通知を受信し、受信した要望通知が示すメッセージを電子掲示板に掲載して、他のセリ参加者のユーザ端末200に閲覧させる(s201)。例えば、「@買参人001 ピンクのカーネーションでハウス物、贈答用に使える優良品を探しています。納期は5日以内が目処。誰か情報があれば教えて下さい」といったメッセージが電子掲示板に掲載される。なお、「@買参人001」はクリッカブルに掲載されている。
この電子掲示板は、予めユーザ登録されたセリ参加者のみがアクセスできる電子掲示板であり、例えばユーザ端末200から受け取った要望通知すなわちメッセージを時系列順にほぼリアルタイムに掲載するものとすれば好適である。当然ながら、前記システム100は通常の電子掲示板機能を少なくとも備えるものとする。
前記メッセージを電子掲示板を介して閲覧した他のセリ参加者が、適宜な回答となりうる情報を知っており、そのユーザ端末200において回答情報を書き込むべく、前記メッセージの例えば「@買参人001」の表示をクリックしたとする。この時、前記ユーザ端末200は、このクリックに応じて「@買参人001」と自ユーザたる前記他のセリ参加者の識別情報(例えば、“買参人201”)のデータをシステム100に通知する(s202)。
こうした状況で前記システム100の演算装置104は、前記他のセリ参加者のユーザ端末200から、「@買参人001」へのクリックを受けて、当該「@買参人001」をあて先とした回答情報の入力欄データを生成し該当ユーザ端末200に返すことになる(s203)。前記ユーザ端末200ではこの入力欄データを受信して表示し、該当入力欄を介して前記他のセリ参加者による回答情報入力を受け付け、システム100に宛てて回答情報を送信する(s204)。回答情報としては、例えば、「その条件に合ったカーネーションなら知っています。花卉生産者“ABC”さんの所で出荷されるみたいです」といった内容になる。
前記システム100の演算装置104は、前記ユーザ端末200から回答情報を受信し、この回答情報が含んでいた該当花卉の花卉生産者の識別情報“ABC”をキーに、買い注文データの受信履歴を前記買い注文データベース128にて検索し、ここで検索された受信履歴に、前記回答情報の送信者たる他のセリ参加者の識別情報“買参人201”が注文主情報として含まれているか判定する(s205)。
また前記システム100の演算装置104は、前記回答情報が示す花卉生産者の識別情報“ABC”などをキーに記憶装置101のセリ品データベース127におけるセリ品データの検索を実行し、前記回答情報に加えて、該当セリ品データの情報を電子掲示板に掲載する(s208)。ここで掲載する回答情報およびセリ品データについては、前記ステップs205での判定結果が、「検索された受信履歴に、前記回答情報の送信者たる他のセリ参加者の識別情報“買参人201”が注文主情報として含まれている」場合(s205:OK)、前記演算装置104は、例えば、テキストや数字等の表示色を赤色としたり、情報として有用であることを示唆する所定アイコンを付帯表示させたりする(s206)。他方、「検索された受信履歴に、前記回答情報の送信者たる他のセリ参加者の識別情報“買参人201”が注文主情報として含まれていない」場合(s205:NG)、前記演算装置104は、電子掲示板における回答情報とセリ品データについて、テキストや数字等の表示色を黒色としたり、情報として有用か不明であることを示唆する所定アイコンを付帯表示させたりする(s207)。或いは、演算装置104は、前記回答情報の送信者の識別情報が注文主情報として含まれていない場合、電子掲示板において前記回答情報とセリ品データについて表示させないとしてもよい。
例えば、「@買参人001さん その条件に合ったカーネーションなら知っています。花卉生産者“ABC”さんの所で出荷されるみたいです。セリ品データはこちら」といったメッセージが電子掲示板に掲載される。「セリ品データはこちら」の表示は、前記ステップs206の処理を経た場合は赤色、前記ステップs207の処理を経た場合は黒色となっており、いずれもリンク形式になっている。このリンクがユーザ端末200にてクリックされると、システム100はセリ品データベース127から該当データ(上記例の場合は、花卉生産者“ABC”により出荷される花卉に関するセリのデータ)を抽出してユーザ端末200に返すこととなる。
つまり、前記要望通知に対して、他のセリ参加者(主として他の買参人や仲卸業者等を指すが、花卉生産者を含めてもよい)が教えてくれた、例えば所望花卉と同等品の花卉の情報と、該当花卉のセリに関する情報が、その情報の信頼性に基づき区別されて電子掲示板に掲載される。ここで言う「信頼性」とは、回答情報をくれた他のセリ参加者が、該当花卉やその生産者に関して取引経験があれば、その回答情報は実際の体験に基づいたものとして信頼性を認め、一方、回答情報をくれた他のセリ参加者が、該当花卉やその生産者に関して取引経験が無ければ、その回答情報は実際の体験に基づかないものとして信頼性を認めない、との判断によるものである。こうした処理を行うことで、前記要望通知を発信したセリ参加者は所望の花卉のセリ開催について、その信頼性を加味しつつ認識することができ、ひいてはセリへの誘導が効率化されるとも言える。
以上、本発明を実施するための最良の形態などについて具体的に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
こうした本実施形態によれば、花卉仕入れ業務に関して、商品価値に応じた安定的な仕入れ価格の決定や、物流コストの低減を図ることが可能となる。
100 花卉仕入れ支援システム
101 記憶装置
102 プログラム
103 メモリ
104 CPU(演算装置)
105 入力装置
106 出力装置
107 通信装置
125 花卉データベース
126 スケジュール情報テーブル
127 セリ品データベース
128 買い注文データベース
129 基準テーブル
130 静的基準テーブル
140 ネットワーク
200 ユーザ端末(セリ参加者のユーザ端末)
300 花卉生産者の端末

Claims (6)

  1. 他装置とネットワークを介して通信する通信装置と、
    各花卉生産者が生産した花卉の情報を格納する花卉データベースと、セリのスケジュール情報とを記憶した記憶装置と、
    花卉生産者の端末から、該当花卉生産者が生産した花卉の属性情報と該当花卉の最低価格値および出荷数量とを含む花卉情報を受信し、花卉データベースに格納する処理と、
    前記花卉データベースから花卉情報を読み出し、花卉毎に花卉生産者が指定した最低価格を所定割合増額してスタート価格を算定し、該当花卉の識別情報および属性情報とスタート価格および出荷数量とを含んだセリ品データを生成し、記憶装置に格納する処理と、
    前記スケジュール情報が示すセリ開始時期に合わせて、前記セリ品データを記憶装置より読み出して各セリ参加者のユーザ端末に送信し、花卉の識別情報および注文数量と注文主情報とが指定された買い注文データをユーザ端末から受信し、当該買い注文データを記憶装置に格納する処理と、
    セリ開始から所定時間経過毎に、記憶装置に格納してある前記買い注文データが示す注文数量を、花卉の識別情報毎に集計し、花卉データベースにおける該当花卉の出荷数量から前記注文数量の集計値を減算して該当花卉の残数を算定し、前記算定した或る経過時間での残数が、セリ開始からの経過時間毎に定められた残数基準値より多い場合、前記最低価格からスタート価格を算定する際の増額分のうち所定割合分だけ、前記スタート価格より減額した現在価格を算定し、該当花卉のセリ品データのうちスタート価格ないし現在価格の値を前記算定した現在価格で更新し、出荷数量ないし残数の値を前記算定した残数の値で更新し、当該更新を行ったセリ品データをセリ参加者のユーザ端末に送信する処理と、
    前記スケジュール情報が示すセリ終了時期又はセリ品データの残数値がゼロになった時点で、記憶装置において該当花卉に関して格納してある買い注文データを読み出して、出荷指示データとして該当花卉生産者の端末に送信する処理と、を実行する演算装置と、
    を備えることを特徴とする花卉仕入れ支援システム。
  2. 前記演算装置が、
    セリ開始から所定時間経過毎に、記憶装置に格納してある前記買い注文データが示す注文数量を、花卉の識別情報毎に集計し、花卉データベースにおける該当花卉の出荷数量から前記注文数量の集計値を減算して該当花卉の残数を算定し、前記算定した或る経過時間での残数が、セリ開始からの経過時間毎に定められた残数基準値より少ない場合、前記スタート価格より所定額増額した現在価格を算定し、該当花卉のセリ品データのうちスタート価格ないし現在価格の値を前記算定した現在価格で更新し、出荷数量ないし残数の値を前記算定した残数の値で更新し、当該更新を行ったセリ品データをセリ参加者のユーザ端末に送信するものである、ことを特徴とする請求項1に記載の花卉仕入れ支援システム。
  3. 前記演算装置が、
    花卉の識別情報毎に買い注文データの受信を検知し、直近の受信から所定時間以上、買い注文データの受信が無い場合、該当花卉のセリ品データが示す前記スタート価格より所定額減額した現在価格を算定し、該当花卉のセリ品データのうちスタート価格ないし現在価格の値を前記算定した現在価格で更新し、当該更新を行ったセリ品データをセリ参加者のユーザ端末に送信するものである、ことを特徴とする請求項1または2に記載の花卉仕入れ支援システム。
  4. 前記演算装置が、
    セリ参加者のユーザ端末から、該当セリ参加者が所望する花卉に関する情報提供の要望通知を受信し、受信した要望通知が示すメッセージを電子掲示板に掲載して、他のセリ参加者のユーザ端末に閲覧させる処理と、
    他のセリ参加者のユーザ端末から、前記電子掲示板の要望通知に対する回答情報として、少なくとも該当花卉ないしその花卉生産者に関する識別情報を受信した時、当該花卉ないしその花卉生産者の識別情報をキーに記憶装置でセリ品データの検索を実行し、前記回答情報に加えて、該当セリ品データの情報を電子掲示板に掲載して前記セリ参加者のユーザ端末に閲覧させる処理と、
    前記電子掲示板に掲載したセリ品データを、前記セリ参加者のユーザ端末からの指示を受けて該当ユーザ端末に送信し、当該ユーザ端末から買い注文データを受信して記憶装置に格納する処理と、
    を実行するものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の花卉仕入れ支援システム。
  5. 前記演算装置が、
    花卉の識別情報毎に、買い注文データの受信履歴を記憶装置で蓄積する処理と、
    他のセリ参加者のユーザ端末から、前記電子掲示板の要望通知に対する回答情報として、少なくとも該当花卉ないしその花卉生産者に関する識別情報を受信した時、該当花卉の識別情報をキーに買い注文データの受信履歴を検索し、ここで検索された受信履歴に、前記回答情報の送信者たる他のセリ参加者の識別情報が注文主情報として含まれているか判定する処理と、
    前記回答情報として受信した該当花卉の識別情報をキーに記憶装置でセリ品データの検索を実行する処理と、
    前記判定により、前記検索された受信履歴に、前記回答情報の送信者の識別情報が注文主情報として含まれているとされた場合と、前記回答情報の送信者の識別情報が注文主情報として含まれていないとされた場合とで、前記回答情報と前記検索で得たセリ品データの情報とを電子掲示板に掲載する際の表示形態を相違させる処理と、
    を実行するものであることを特徴とする請求項4に記載の花卉仕入れ支援システム。
  6. 他装置とネットワークを介して通信する通信装置と、各花卉生産者が生産した花卉の情報を格納する花卉データベースと、セリのスケジュール情報とを記憶した記憶装置と、演算装置とを備えたコンピュータが、
    花卉生産者の端末から、該当花卉生産者が生産した花卉の属性情報と該当花卉の最低価格値および出荷数量とを含む花卉情報を受信し、花卉データベースに格納する処理と、
    前記花卉データベースから花卉情報を読み出し、花卉毎に花卉生産者が指定した最低価格を所定割合増額してスタート価格を算定し、該当花卉の識別情報および属性情報とスタート価格および出荷数量とを含んだセリ品データを生成し、記憶装置に格納する処理と、
    前記スケジュール情報が示すセリ開始時期に合わせて、前記セリ品データを記憶装置より読み出して各セリ参加者のユーザ端末に送信し、花卉の識別情報および注文数量と注文主情報とが指定された買い注文データをユーザ端末から受信し、当該買い注文データを記憶装置に格納する処理と、
    セリ開始から所定時間経過毎に、記憶装置に格納してある前記買い注文データが示す注文数量を、花卉の識別情報毎に集計し、花卉データベースにおける該当花卉の出荷数量から前記注文数量の集計値を減算して該当花卉の残数を算定し、前記算定した或る経過時間での残数が、セリ開始からの経過時間毎に定められた残数基準値より多い場合、前記最低価格からスタート価格を算定する際の増額分のうち所定割合分だけ、前記スタート価格より減額した現在価格を算定し、該当花卉のセリ品データのうちスタート価格ないし現在価格の値を前記算定した現在価格で更新し、出荷数量ないし残数の値を前記算定した残数の値で更新し、当該更新を行ったセリ品データをセリ参加者のユーザ端末に送信する処理と、
    前記スケジュール情報が示すセリ終了時期又はセリ品データの残数値がゼロになった時点で、記憶装置において該当花卉に関して格納してある買い注文データを読み出して、出荷指示データとして該当花卉生産者の端末に送信する処理と、
    を実行することを特徴とする花卉仕入れ支援方法。
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