JP2012022355A - 電子機器および電子機器に用いる入力装置 - Google Patents
電子機器および電子機器に用いる入力装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】情報選択肢の選択時に、触感の付与により選択操作の状態をユーザに認識させることが可能で、かつ、消費電力を低減することが可能な電子機器を提供する。
【解決手段】この携帯電話機1(電子機器)は、明るい表示モードと、表示内容を視認可能で明るい表示モードよりも暗く表示する暗い表示モードとのうちいずれか1つのモードで表示可能な液晶表示部20と、所定の入力操作が可能な回転部材31と、回転部材31の入力操作時に、駆動することにより回転部材31を介してユーザに触感を付与可能な超音波モータ33と、液晶表示部20にアイコン21を表示させる制御部41とを備え、回転部材31の入力操作に基づいて、アイコン21を選択可能に構成されている。制御部41は、アイコン21の選択操作中に、暗い表示モードでアイコン21を液晶表示部20に表示させるように構成されている。
【選択図】図5
【解決手段】この携帯電話機1(電子機器)は、明るい表示モードと、表示内容を視認可能で明るい表示モードよりも暗く表示する暗い表示モードとのうちいずれか1つのモードで表示可能な液晶表示部20と、所定の入力操作が可能な回転部材31と、回転部材31の入力操作時に、駆動することにより回転部材31を介してユーザに触感を付与可能な超音波モータ33と、液晶表示部20にアイコン21を表示させる制御部41とを備え、回転部材31の入力操作に基づいて、アイコン21を選択可能に構成されている。制御部41は、アイコン21の選択操作中に、暗い表示モードでアイコン21を液晶表示部20に表示させるように構成されている。
【選択図】図5
Description
この発明は、電子機器および電子機器に用いる入力装置に関し、特に、ユーザにより所定の入力操作が可能な入力部材を備える電子機器および電子機器に用いる入力装置に関する。
従来、ユーザにより所定の入力操作が可能な入力部材を備える電子機器に用いる入力装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、ユーザにより回転入力操作が可能なホイール(入力部材)と、ホイールの回転方向にトルクを伝達するホイール駆動部とを備える回転式入力装置(電子機器に用いる入力装置)が開示されている。上記特許文献1の回転式入力装置は、ユーザによりホイールが回転操作された場合に、表示部に表示されているアイコン(情報選択肢)を順番に選択可能に構成されている。また、回転式入力装置は、アイコンの選択毎に、所定のトルクを発生させることによりユーザに所定の触感を付与するように構成されている。これにより、上記特許文献1の回転式入力装置では、ユーザは触感によって選択されているアイコンを認識することができるので、アイコンの選択状態を確認するためにユーザが表示部を注視しなくてもよく、ユーザの視覚負担を軽減することが可能である。
しかしながら、上記特許文献1による回転式入力装置(電子機器に用いる入力装置)では、明記されていないが、ユーザがホイール(入力部材)を回転操作することにより、アイコン(情報選択肢)を順番に選択している場合に、触感の付与によりユーザの視覚負担を軽減可能である一方、選択操作時の表示部の輝度が明るい状態で一定に保たれていると考えられる。このため、上記特許文献1による回転式入力装置では、表示部の輝度が明るい状態で一定に保たれていると考えられる分、選択操作時の消費電力を低減するのが困難であるという問題点があると考えられる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、情報選択肢の選択時に、触感の付与により選択操作の状態をユーザに認識させることが可能で、かつ、消費電力を低減することが可能な電子機器および電子機器に用いる入力装置を提供することである。
この発明の第1の局面による電子機器は、明るい表示モードと、表示内容を視認可能で明るい表示モードよりも暗く表示する暗い表示モードとのうちいずれか1つのモードで表示可能な表示部と、ユーザにより所定の入力操作が可能な入力部材と、ユーザによる入力部材の入力操作時に、駆動することにより入力部材を介してユーザに触感を付与可能な駆動部と、表示部に情報選択肢を表示させる制御部とを備え、ユーザによる入力部材の入力操作に基づいて、情報選択肢を選択可能に構成されているとともに、制御部は、ユーザによる情報選択肢の選択操作中に、暗い表示モードで情報選択肢を表示部に表示させるように構成されている。
この第1の局面による電子機器では、上記のように、ユーザによる入力部材の入力操作時に、駆動することにより入力部材を介してユーザに触感を付与可能な駆動部を設けることによって、入力操作中(情報選択肢の選択中)にユーザに所定の触感を付与することにより、ユーザが表示部を注視しなくても、入力操作(選択操作)の操作状態をユーザに認識させることができる。また、入力部材の入力操作に基づく情報選択肢の選択操作中に、暗い表示モードで情報選択肢を表示部に表示させることによって、明るい表示モードの状態で表示部に情報選択肢を表示させる場合と比べて、暗い表示モードで表示部に情報選択肢を表示させることにより、表示部の輝度を小さく抑えることができる。ここで、選択操作時には、触感の付与によりユーザは表示部を注視しなくても、ある程度、選択操作の状態を認識することができるので、選択操作時に表示部の表示を視認可能な暗い表示モードにしても問題はない。これにより、選択操作時に表示部が消費する電力を低く抑えることができるので、その分、電子機器の消費電力が大きくなるのを抑制することができる。これらにより、情報選択肢の選択時に、触感の付与により選択操作の状態をユーザに認識させることができるとともに、消費電力を低減することができる。
上記第1の局面による電子機器において、好ましくは、制御部は、情報選択肢の選択後に通常操作状態に変更された場合に、暗い表示モードから明るい表示モードに変更する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、情報選択肢の選択操作中の消費電力が大きくなるのを抑制する一方で、情報選択肢の選択後に通常操作状態で使用する場合に、明るい表示モードで表示部に表示内容を表示させることができるので、情報選択肢の選択後の通常操作状態ではユーザに対して表示内容を視認しやすい状態で表示することができる。
この場合において、好ましくは、表示部に表示される情報選択肢は、複数の情報選択肢を含み、制御部は、ユーザによる入力部材の入力操作に基づいて複数の情報選択肢のうち第1の情報選択肢が選択された場合に、暗い表示モードで情報選択肢を表示しながらユーザに対して第1の触感を付与するように駆動部を駆動させるとともに、複数の情報選択肢のうち第1の情報選択肢とは異なる第2の情報選択肢が選択された場合に、暗い表示モードで情報選択肢を表示しながらユーザに対して第1の触感とは異なる第2の触感を付与するように駆動部を駆動させるように構成されている。このように構成すれば、駆動部が駆動することにより第1の触感および第2の触感のいずれの触感であるかをユーザが認識することができるので、ユーザは第1の情報選択肢および第2の情報選択肢のいずれの情報選択肢が選択されたかを直感的に認識することができる。これにより、ユーザは、表示部をより注視しなくてもいずれの情報選択肢が選択されたのかを容易に認識することができるので、容易に、選択操作時に暗い表示モードでの表示を行うことができる。
上記第1の局面による電子機器において、好ましくは、入力部材は、所定の回転入力が可能な回転入力部材を含み、表示部に表示される情報選択肢は、複数の情報選択肢を含み、制御部は、ユーザによる回転入力部材の回転入力操作に基づいて複数の情報選択肢を順番に選択する際に、暗い表示モードで複数の情報選択肢を表示部に表示させるように構成されている。このように構成すれば、回転入力部材を介してユーザに触感を付与することにより、表示部を注視しなくても、容易に、暗い表示モードで複数の情報選択肢を順番に選択することができる。
この発明の第2の局面による電子機器に用いる入力装置は、情報選択肢を表示可能な表示部を備える電子機器に用いる入力装置であって、ユーザにより所定の入力操作が可能な入力部材と、ユーザによる入力部材の入力操作時に、駆動することにより入力部材を介してユーザに触感を付与可能な駆動部とを備え、ユーザによる入力部材の入力操作に基づいて、情報選択肢を選択可能に構成されているとともに、ユーザによる情報選択肢の選択操作中に、明るい表示モードと、ユーザにより表示内容を視認可能で明るい表示モードよりも暗く表示する暗い表示モードとのうち、暗い表示モードで情報選択肢を表示部に表示させるように構成されている。
この第2の局面による電子機器に用いる入力装置では、上記のように、ユーザによる入力部材の入力操作時に、駆動することにより入力部材を介してユーザに触感を付与可能な駆動部を設けることによって、入力操作中にユーザに所定の触感を付与することにより、ユーザが表示部を注視しなくても、入力操作の操作状態をユーザに認識させることができる。また、入力部材の入力操作に基づく情報選択肢の選択操作中に、暗い表示モードで情報選択肢を表示部に表示させることによって、明るい表示モードの状態で表示部に情報選択肢を表示させる場合と比べて、暗い表示モードで表示部に情報選択肢を表示させることにより、表示部の輝度を小さく抑えることができる。これにより、表示部が消費する電力を低く抑えることができるので、その分、本発明の入力装置が含まれる電子機器の消費電力が大きくなるのを抑制することができる。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1〜図4を参照して、本発明の一実施形態による回転入力装置30を備える携帯電話機1の構成について説明する。なお、携帯電話機1は、本発明の「電子機器」の一例であり、回転入力装置30は、本発明の「電子機器に用いる入力装置」の一例である。
図1に示すように、携帯電話機1は、電子機器本体10と、カラー表示可能な液晶表示部20と、回転入力装置30と、ボタン入力部40とにより主に構成されている。なお、液晶表示部20は、本発明の「表示部」の一例である。
液晶表示部20は、たとえば、携帯電話機1の様々なアプリケーションおよびファイルなどを表わした複数のアイコン21などを表示することが可能なように構成されている。また、回転入力装置30は、図2に示すように、ユーザにより後述する回転部材31の回転操作入力が行われた場合に、複数のアイコン21を順番(図2の矢印の順番)に選択することが可能なように構成されている。また、回転入力装置30は、後述する回転部材31の押下操作入力が行われた場合に、選択されているアイコン21(たとえば、図2のアイコン21a参照)を決定することが可能なように構成されている。なお、アイコン21は、本発明の「情報選択肢」の一例である。
ここで、本実施形態では、図3に示すように、液晶表示部20には、液晶表示部20に表示される表示の明るさを調整するバックライト22が設けられている。このバックライト22は、2段階の明るさのうちいずれかの明るさで液晶表示部20に表示内容を表示させることが可能なように構成されている。具体的には、液晶表示部20は、後述する制御部41により制御される明るい表示モードおよび暗い表示モードのうちいずれかのモードで表示内容を表示可能に構成されている。なお、暗い表示モードは、液晶表示部20に明るい表示モードよりも暗い表示を行うモードである。暗い表示モードで表示が行われる場合、明るい表示モードよりもバックライト22の輝度の大きさが減らされるため、液晶表示部20の消費電力を低く抑えることが可能である。
また、本実施形態では、回転入力装置30は、図2および図4に示すように、ユーザによる入力操作が可能な回転部材31と、回転部材31の回転量を検出する回転量検出センサ32(図3参照)と、駆動することにより回転部材31を回転させることが可能な超音波モータ33と、超音波モータ33の下側に設けられた支持台34と、回転部材31が押下された際の押下力を検知する感圧センサ35(図3参照)とを含んでいる。なお、回転部材31は、本発明の「入力部材」および「回転入力部材」の一例であり、超音波モータ33は、本発明の「駆動部」の一例である。
また、回転入力装置30は、上述のように、ユーザによる回転操作入力および押下操作入力が可能なように構成されており、上述したアイコン21(図2参照)の選択および決定操作のみならず、アイコン21の選択および決定後のアプリケーションソフトの操作を行う際にも操作可能である。また、回転入力装置30は、後述する回転部材31が回転されることにより、回転入力装置30に触れているユーザの指に対して回転部材31が動くことによる触感を付与することが可能となるように構成されている。
具体的には、回転部材31は、円板形状を有しており、回転中心軸線L(図4参照)を中心に回転可能に構成されている。また、回転量検出センサ32(図3参照)は、静電式エンコーダから成り、回転部材31の回転角度を検知することにより回転部材31の回転量を検出するように構成されている。
また、超音波モータ33は、図4に示すように、圧電素子からなるステータ33aと、ステータ33aに対応するロータ33bとにより構成されている。この超音波モータ33は、回転部材31を回転させる機能を有する。圧電素子からなるステータ33aは、超音波領域(20kHz)以上の周波数で振動することにより進行波を生成するように構成されている。また、ロータ33bは、ステータ33aにより生成される進行波により円周方向(X1方向およびX2方向)に回転されるように構成されている。回転部材31は、ロータ33bが回転することにより、ロータ33bと共に回転するように構成されている。このように、超音波モータ33は、ユーザによる回転部材31の入力操作時に、回転部材31が超音波モータ33により回転されることにより、回転部材31を介して回転部材31に触れているユーザの指に様々な触感を付与する機能を有する。
また、支持台34の下側には、4つの感圧センサ35(図3参照)が配置されている。これら4つの感圧センサ35(図3参照)は、ユーザが回転部材31を回転中心軸線Lの軸方向(下方)に押下した際の圧力を検知するために設けられている。
また、図3に示すように、携帯電話機1には、制御部41と、記憶部42と図示しない携帯電話基地局などと通信するための通信部43とが設けられている。制御部41は、記憶部42に格納されている携帯電話機1のアプリケーションプログラムに基づいて、携帯電話機1の制御を行う機能を有する。
具体的には、本実施形態では、制御部41は、携帯電話機1の操作などを行うための表示内容(アイコン21(図2参照)など)を液晶表示部20に表示させる制御を行う機能を有する。また、制御部41は、上述した明るい表示モードおよび暗い表示モードのいずれかのモードに対応するように、バックライト22の輝度の大きさの調整を行う機能を有する。また、制御部41は、回転入力装置30の入力操作に基づいて、ユーザによる複数のアイコン21(図2参照)の選択操作中に、暗い表示モードで表示内容(アイコン21)を液晶表示部20に表示させる制御を行うように構成されている。なお、予めユーザにより省電力モードに設定されている場合に、制御部41は、この複数のアイコン21(図2参照)の選択操作中に暗い表示モードで表示内容を液晶表示部20に表示させるように構成されている。
また、本実施形態では、図2に示すように、制御部41(図3参照)は、ユーザによる回転部材31の回転入力操作に基づいて複数のアイコン21が順番に選択される毎に、超音波モータ33(図4参照)を駆動させるように構成されている。つまり、制御部41(図3参照)は、アイコン21の選択が切り替えられる度にユーザに触感を付与するために、超音波モータ33(図4参照)を駆動するように構成されている。また、記憶部42(図3参照)には、決定される頻度の高いアイコン21(たとえば、アイコン21a)が記憶されており、制御部41(図3参照)は、決定される頻度の高いアイコン21(たとえば、アイコン21a)が選択された場合に、通常の駆動とは異なる特別な駆動を超音波モータ33(図4参照)に行わせる制御を行うように構成されている。ここで、通常の駆動とは、超音波モータ33のロータ33bが回転部材31の回転方向(X1方向およびX2方向のいずれか一方)に抗する方向(X1方向およびX2方向のいずれか他方)に回転する回転駆動である。また、特別な駆動とは、超音波モータ33のロータ33bが両回転方向(X1方向およびX2方向)に交互に、かつ、小刻みに繰り返し回転する回転駆動である。なお、アイコン21aは、本発明の「第2の情報選択肢」の一例であり、アイコン21a以外のアイコン21は、本発明の「第1の情報選択肢」の一例である。
また、本実施形態では、制御部41(図3参照)は、上述のように、アイコン21の選択操作が行われている場合には、暗い表示モードで表示内容(アイコン21)を液晶表示部20に表示させるように構成されている一方で、アイコン21の選択後に通常操作状態に変更された場合には、暗い表示モードから明るい表示モードに変更する制御を行うように構成されている。具体的には、制御部41は、選択されたアイコン21(たとえば、アイコン21a)を決定するためにユーザにより回転部材31に押下操作が行われた場合に、アイコン21の選択操作中の状態から通常操作状態に変更し、暗い表示モードから明るい表示モードに切り替える制御を行うように構成されている。なお、通常操作状態とは、たとえば、アイコン21が選択および決定された後のアプリケーションプログラム(カメラアプリケーションプログラムおよびメールアプリケーションプログラムなど)が実行されている状態である。
また、制御部41は、一定期間回転部材31の操作が行われない場合には、上記2つの表示モード(明るい表示モードおよび暗い表示モード)の他に、液晶表示部20のバックライト22を消灯する制御を行うように構成されている。
次に、図2、図3および図5を参照して、本実施形態による携帯電話機1の制御部41によって処理される液晶表示部20のバックライト22の制御フローについて説明する。なお、この制御フローは、ユーザにより回転部材31が回転された場合に実行される。
まず、図5に示すように、ステップS1において、制御部41(図3参照)により、省電力モードに予め設定されているか否かが判断される。そして、ステップS1において、省電力モードに予め設定されていないと判断された場合には、液晶表示部20のバックライト22の制御フローが終了する。また、ステップS1において、省電力モードに予め設定されていると判断された場合には、ステップS2に進む。
その後、ステップS2において、制御部41により、アイコン選択操作中であるか否かが判断される。そして、ステップS2において、アイコン選択操作中ではないと判断された場合には、液晶表示部20のバックライト22の制御フローが終了する。また、ステップS2において、アイコン選択操作中であると判断された場合には、ステップS3に進む。
そして、ステップS3において、制御部41により、明るい表示モードであるか否かが判断される。すなわち、バックライト22の輝度が大きいか否かが判断される。そして、ステップS3において、明るい表示モードではないと判断された場合には、ステップS4に進む。そして、ステップS4において、暗い表示モードに切り替えられることにより、バックライト22の輝度が小さくなるように制御され、ステップS5に進む。また、ステップS3において、明るい表示モードであると判断された場合には、ステップS5に進む。
その後、ステップS5において、制御部41により、次の順番のアイコン21が選択されたか否かが判断される。そして、ステップS5において、次の順番のアイコン21が選択されたと判断された場合には、ステップS6に進む。なお、ステップS5において、次の順番のアイコン21が選択されたと判断されるまで、ステップS5の判断が繰り返される。
そして、ステップS6において、制御部41により、選択されたアイコン21が、決定される頻度の高い所定のアイコン21(たとえばアイコン21a(図2参照))であるか否かが判断される。そして、ステップS6において、選択されたアイコン21が、決定される頻度の高い所定のアイコン21(たとえばアイコン21a)であると判断された場合には、ステップS7に進む。そして、ステップS7において、制御部41により、ユーザに対して特別な触感を付与するように超音波モータ33が駆動される。なお、超音波モータ33のロータ33bは、ユーザに対して特別な触感を付与するために、特別な駆動(回転方向の左右方向(X1方向およびX2方向)に交互に、かつ、小刻みに繰り返し回転される駆動)が行われる。これにより、ユーザに対して回転部材31が震えるような触感が付与される。なお、震えるような触感は、本発明の「第2の触感」の一例である。
また、ステップS6において、選択されたアイコン21が、決定される頻度の高い所定のアイコン21(たとえばアイコン21a(図2参照))ではないと判断された場合には、ステップS8に進む。そして、ステップS8において、制御部41により、ユーザに対して通常の触感を付与するように超音波モータ33が駆動される。なお、超音波モータ33のロータ33bは、ユーザに対して通常の触感を付与するために、通常の駆動(回転部材31の回転方向に抗する方向に回転される駆動)が行われる。これにより、ユーザに対して回転部材31にブレーキが掛かるような触感が付与される。なお、ブレーキが掛かるような触感は、本発明の「第1の触感」の一例である。
その後、ステップS9において、制御部41により、感圧センサ35が回転部材31の押下力を検出することにより選択されたアイコン21が決定されたか否かが判断される。そして、ステップS9において、選択されたアイコン21が決定されていないと判断された場合には、ステップS5に戻る。また、ステップS9において、選択されたアイコン21が決定されたと判断された場合には、ステップS10に進む。
そして、ステップS10において、アイコン21が決定されたことに基づいて通常操作状態に移行したと判断されることにより、暗い表示モードから明るい表示モードに切り替えられ、液晶表示部20のバックライト22の制御フローが終了する。
本実施形態では、上記のように、ユーザによる回転部材31の入力操作時に、駆動することにより回転部材31を介してユーザに触感を付与可能な超音波モータ33を設けることによって、回転入力操作中にユーザに所定の触感を付与することにより、ユーザが液晶表示部20を注視しなくても、回転入力操作の操作状態をユーザに認識させることができる。また、回転部材31の回転入力操作に基づくアイコン21(情報選択肢)の回転選択操作中に、暗い表示モードでアイコン21を液晶表示部20に表示させることによって、明るい表示モードの状態で液晶表示部20にアイコン21を表示させる場合と比べて、暗い表示モードで液晶表示部20にアイコン21を表示させることにより、液晶表示部20の輝度を小さく抑えることができる。ここで、回転選択操作時には、触感の付与によりユーザは液晶表示部20を注視しなくても、ある程度、選択操作の状態を認識することができるので、回転選択操作時に液晶表示部20の表示を視認可能な暗い表示モードにしても問題はない。これにより、回転選択操作時に液晶表示部20が消費する電力を低く抑えることができるので、その分、携帯電話機1の消費電力が大きくなるのを抑制することができる。これらにより、アイコン21の選択時に、触感の付与により回転選択操作の状態をユーザに認識させることができるとともに、消費電力を低減することができる。
また、本実施形態では、上記のように、アイコン21の選択後に通常操作状態に変更された場合に、暗い表示モードから明るい表示モードに変更する制御を行うことによって、アイコン21の選択操作中の消費電力が大きくなるのを抑制する一方で、アイコン21の選択後に通常操作状態で使用する場合に、明るい表示モードで液晶表示部20に表示内容を表示させることができるので、アイコン21の選択後の通常操作状態ではユーザに対して表示内容を視認しやすい状態で表示することができる。
また、本実施形態では、上記のように、ユーザによる回転部材31の回転入力操作に基づいて複数のアイコン21のうち使用頻度の高いアイコン21a以外のアイコン21が選択された場合に、暗い表示モードでアイコン21を表示しながらユーザに対して通常の触感を付与するように超音波モータ33を駆動させるとともに、複数のアイコン21のうち使用頻度の高いアイコン21aが選択された場合に、暗い表示モードでアイコン21を表示しながらユーザに対して特別な触感を付与するように超音波モータ33を駆動させることによって、超音波モータ33が駆動することにより普通の触感および特別な触感のいずれの触感であるかをユーザが認識することができるので、ユーザは選択されたアイコン21が使用頻度の高いアイコン21aであるか否かを直感的に認識することができる。これにより、ユーザは、液晶表示部20をより注視しなくてもいずれのアイコン21が選択されたのかを容易に認識することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、本発明の電子機器の一例としての携帯電話機に本発明を適用した例について示したが、本発明はこれに限られない。電子機器であれば、たとえば、携帯型音楽プレーヤー、リモートコントローラおよびカーナビゲーション装置などの携帯電話機以外の他の電子機器に適用してもよい。
また、上記実施形態では、表示モードを明るい表示モードと暗い表示モードとの2つの表示モードで液晶表示部に表示内容を表示させる例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、明るい表示モードと暗い表示モードの間に、暗い表示モードよりも明るく表示可能で、かつ、明るい表示モードよりも暗く表示可能な「少し明るい表示モード」をさらに設けるなど、3つ以上の表示モードで液晶表示部に表示内容を表示させるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、本発明の入力部材の一例として回転入力可能な回転部材31を用いた例について示したが、本発明はこれに限られない。情報選択肢を選択可能な入力部材であれば、十字ボタンなどの回転部材31以外の入力部材を用いてもよい。
また、上記実施形態では、本発明の情報選択肢の一例としてアイコン21を液晶表示部20に表示させた例について示したが、本発明はこれに限られない。表示部に表示される情報選択肢であれば、たとえば、箇条書きで表わされた文字列などのアイコン以外の情報選択肢を用いてもよい。
また、上記実施形態では、本発明の駆動部の一例として超音波モータ33を用いた例について示したが、本発明はこれに限られない。回転部材31を駆動可能であれば、電磁モータなどの超音波モータ以外のモータでもよい。
また、上記実施形態では、回転部材31を回転させることによりユーザに触感を付与する例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、入力部材を上下方向に振動させることによりユーザに触感を付与するようにしてもよい。
1 携帯電話機(電子機器)
20 液晶表示部(表示部)
21 アイコン(情報選択肢、第1の情報選択肢、第2の情報選択肢)
21a アイコン(情報選択肢、第2の情報選択肢)
30 回転入力装置(電子機器に用いる入力装置)
31 回転部材(入力部材、回転入力部材)
33 超音波モータ(駆動部)
41 制御部
20 液晶表示部(表示部)
21 アイコン(情報選択肢、第1の情報選択肢、第2の情報選択肢)
21a アイコン(情報選択肢、第2の情報選択肢)
30 回転入力装置(電子機器に用いる入力装置)
31 回転部材(入力部材、回転入力部材)
33 超音波モータ(駆動部)
41 制御部
Claims (5)
- 明るい表示モードと、表示内容を視認可能で前記明るい表示モードよりも暗く表示する暗い表示モードとのうちいずれか1つのモードで表示可能な表示部と、
ユーザにより所定の入力操作が可能な入力部材と、
ユーザによる前記入力部材の入力操作時に、駆動することにより前記入力部材を介してユーザに触感を付与可能な駆動部と、
前記表示部に情報選択肢を表示させる制御部とを備え、
ユーザによる前記入力部材の入力操作に基づいて、前記情報選択肢を選択可能に構成されているとともに、前記制御部は、ユーザによる前記情報選択肢の選択操作中に、前記暗い表示モードで前記情報選択肢を前記表示部に表示させるように構成されている、電子機器。 - 前記制御部は、前記情報選択肢の選択後に通常操作状態に変更された場合に、前記暗い表示モードから前記明るい表示モードに変更する制御を行うように構成されている、請求項1に記載の電子機器。
- 前記表示部に表示される前記情報選択肢は、複数の情報選択肢を含み、
前記制御部は、ユーザによる前記入力部材の入力操作に基づいて複数の前記情報選択肢のうち第1の情報選択肢が選択された場合に、前記暗い表示モードで前記情報選択肢を表示しながらユーザに対して第1の触感を付与するように前記駆動部を駆動させるとともに、複数の前記情報選択肢のうち前記第1の情報選択肢とは異なる第2の情報選択肢が選択された場合に、前記暗い表示モードで前記情報選択肢を表示しながらユーザに対して前記第1の触感とは異なる第2の触感を付与するように前記駆動部を駆動させるように構成されている、請求項2に記載の電子機器。 - 前記入力部材は、所定の回転入力が可能な回転入力部材を含み、
前記表示部に表示される前記情報選択肢は、複数の情報選択肢を含み、
前記制御部は、ユーザによる前記回転入力部材の回転入力操作に基づいて複数の前記情報選択肢を順番に選択する際に、前記暗い表示モードで複数の前記情報選択肢を前記表示部に表示させるように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子機器。 - 情報選択肢を表示可能な表示部を備える電子機器に用いる入力装置であって、
ユーザにより所定の入力操作が可能な入力部材と、
ユーザによる前記入力部材の入力操作時に、駆動することにより前記入力部材を介してユーザに触感を付与可能な駆動部とを備え、
ユーザによる前記入力部材の入力操作に基づいて、前記情報選択肢を選択可能に構成されているとともに、ユーザによる前記情報選択肢の選択操作中に、明るい表示モードと、ユーザにより表示内容を視認可能で前記明るい表示モードよりも暗く表示する暗い表示モードとのうち、前記暗い表示モードで前記情報選択肢を表示部に表示させるように構成されている、電子機器に用いる入力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010157406A JP2012022355A (ja) | 2010-07-12 | 2010-07-12 | 電子機器および電子機器に用いる入力装置 |
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2010
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