JP2011048584A - タッチパネルディスプレイ装置 - Google Patents

タッチパネルディスプレイ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011048584A
JP2011048584A JP2009195888A JP2009195888A JP2011048584A JP 2011048584 A JP2011048584 A JP 2011048584A JP 2009195888 A JP2009195888 A JP 2009195888A JP 2009195888 A JP2009195888 A JP 2009195888A JP 2011048584 A JP2011048584 A JP 2011048584A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
touch panel
touch
display
display device
controller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2009195888A
Other languages
English (en)
Inventor
Naohiro Hamamura
尚宏 濱村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2009195888A priority Critical patent/JP2011048584A/ja
Publication of JP2011048584A publication Critical patent/JP2011048584A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Position Input By Displaying (AREA)

Abstract

【課題】タッチ操作に適した独特で分かりやすい操作感を与えることが可能なタッチパネルディスプレイ装置を提供する。
【解決手段】タッチパネルディスプレイ装置100は、ディスプレイ101と、ディスプレイ101に重ねて設けられたタッチパネル102と、タッチパネル102の主面と垂直な軸を中心にしてタッチパネル102を回転させる超音波モータ104と、タッチパネル102の回転角度を検出するロータリエンコーダ105と、超音波モータ104を介してタッチパネル104の回転を制御するコントローラ等が搭載された回路基板106とを備えている。コントローラは、タッチパネルへのタッチ入力を検出したとき、タッチパネルを回転させるように超音波モータ104を制御するので、ユーザの指先にはねじれるような感覚、或いは指先がこすれる独特な感覚を与えられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、タッチパネルディスプレイ装置に関し、特に、タッチパネルを使用するユーザに操作感を与える機能を備えたタッチパネルディスプレイ装置に関するものである。
携帯情報端末やデジタルカメラ、現金自動預け払い機(ATM:Automated Teller Machine)、カーナビゲーションシステムなど、タッチパネルを搭載する電子機器は多い。タッチパネルは、厚さが数mm程度であるため、電子機器を小型化する上で好適である。しかも、ソフトウェアによって入力インターフェースを定義できるため、限られたスペースで多彩な入力を実現できるというメリットがある。
機械式ボタンを押すときには、ボタンからの反発力が伝わるため、ユーザは入力の受け付けを触感により確信できる。しかし、タッチパネルには、ストローク感がない。人工的に触感を作り出すための技術としては、さまざまな方法が提案されている。
特許文献1では、タッチパネルの下に設けられたモータを駆動し、その振動により触感を生成している。特許文献2や特許文献3では圧電アクチュエータにより触感を生成している。圧電アクチュエータは1mm以下の厚みにて実現できるため、電子機器の小型化という観点からはモータよりも好ましい。
タッチパネルを回転させる技術も知られている。例えば特許文献4は、タッチパネルの座標を任意の回転角度で回転することが可能なタッチパネル座標回転装置に関するものであり、画面の座標変換のアルゴリズムが開示されている。また特許文献5は、回転物に組み込まれたタッチパネルの座標変換に関するものであり、回転物に取り付けられたタッチパネルにおいて回転物が回転してもタッチパネルを静止状態で表示する方法が説明されている。
特開2002−140166号公報 特開平11−212725号公報 特開2004−171512号公報 特開2001−117723号公報 特開平6−171516号公報
上記のように、従来のタッチパネルにおいては、モータや圧電アクチュエータの動力により振動を発生させ、この振動によってタッチパネルの操作感を与えている。しかしながら、タッチパネル入力操作にはタッチパネル上の一点のタッチ操作(クリック操作)、長押し操作、タッチしたまま任意の方向に移動するドラッグ操作等があり、これらのタッチ操作に応答して独特で分かりやすい操作感が与えられることが求められている。
本発明は上記課題を解決するものであり、本発明の目的は、タッチパネルの操作に応答して独特で分かりやすい触感を与えることが可能なタッチパネルディスプレイ装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明によるタッチパネルディスプレイ装置は、ディスプレイと、前記ディスプレイに重ねて設けられたタッチパネルと、前記タッチパネルの主面と垂直な軸を中心にして前記タッチパネルを回転させる回転駆動機構と、前記回転駆動機構による前記タッチパネルの回転動作を制御するコントローラとを備え、前記コントローラは、前記タッチパネルへのタッチ入力を検出したことに応答して、前記タッチパネルを回転させるように制御することを特徴とする。
本発明によれば、タッチパネルへのタッチ操作に応答して回転性の触感を与えるので、ユーザの指先に独特で分かりやすい操作感を与えることができる。
本発明によるタッチパネルディスプレイ装置は、タッチパネルの回転角度を検出する回転角度検出機構をさらに備えることが好ましい。この場合において、コントローラは、タッチパネル上のタッチ位置を特定すると共に、回転角度検出機構の出力信号に基づいてディスプレイの座標軸に対するタッチパネル上の回転角度を特定し、タッチパネルの回転角度に基づいてタッチパネル上のタッチ位置をディスプレイ上のタッチ位置に換算することが好ましい。この構成によれば、タッチパネルを回転させることによってタッチパネルとディスプレイの座標軸がずれたとしても、ディスプレイ上のタッチ位置を正確に検出することができる。
本発明によるタッチパネルディスプレイ装置は、前記ディスプレイ、前記タッチパネル、前記回転駆動機構、前記コントローラ及び前記回転角度検出機構を収容する前記円筒状の側面ケースをさらに備え、前記ディスプレイは、前記側面ケースに固定されており、前記タッチパネルは、前記側面ケースの内周面に沿って回転可能に支持されていることが好ましい。この構成によれば、タッチパネルを回転自在に支持しつつ、各構成要素がコンパクトに収容された小型な装置を提供することができる。
本発明において、前記回転駆動機構は超音波モータであることが好ましい。超音波モータを用いることにより、省スペースな動力源を実装することができ、タッチパネルを確実に回転させることができる。
本発明において、前記コントローラは、タッチパネル上のタッチ位置が所定の方向に移動したとき、タッチパネルに対してタッチ位置の移動方向とは逆方向の回転力を与えるように制御することが好ましい。この場合において、前記コントローラは、ディスプレイ上に対象物を表示し、タッチパネル上のタッチ操作が対象物を所定の方向に回転移動させる操作であるとき、タッチパネルに対して対象物の回転方向とは逆方向の回転力を与えるように制御することが好ましい。タッチパネルをこのように回転させた場合には、指先がねじれるような感覚を与えることができ、ユーザに独特の操作感を与えることができる。
本発明において、前記コントローラは、タッチパネル上の所定の位置がタッチされたとき、タッチパネルを回転振動させるように制御することが好ましい。タッチパネルをこのように回転させた場合には、指先が震えるような感覚を与えることができ、ユーザに独特の操作感を与えることができる。
また、本発明によるアクチュエータ制御装置は、アクチュエータと、前記アクチュエータを制御すると共に前記アクチュエータの駆動負荷情報を受け取る制御装置と、前記制御装置に接続された本発明によるタッチパネルディスプレイ装置とを備え、前記タッチパネルディスプレイ装置は、前記制御装置を介してアクチュエータの動作を指示するための入力を受け付けると共に、前記駆動負荷情報に基づいて、前記タッチパネルを所定方向に回転させるときの回転力を調整することを特徴とする。
本発明においては、アクチュエータがターンテーブルであり、ターンテーブルの回転時にかかる負荷を駆動負荷情報として出力し、コントローラは、負荷に応じた回転力を与えるように制御することが好ましい。
本発明においては、アクチュエータがクレーンであり、クレーンが引き上げる荷物の重量を駆動負荷情報として出力し、コントローラは、負荷に応じた回転力を与えるように制御することもまた好ましい。
本発明によれば、タッチパネルへの指先の接触に対して、接触面の回転性による応答を与えるので、ユーザに指先に摩擦感を与えることができる。これにより、タッチパネルの操作に応答して独特な操作感を与えることが可能なタッチパネルディスプレイ装置を提供することができる。
本発明の好ましい実施の形態によるタッチパネルディスプレイ装置100の構造を概略的に示す外観斜視図である。 タッチパネルディスプレイ装置100の構造を詳細に示す分解斜視図である。 超音波モータ104とロータリエンコーダ105、タッチパネル102、ディスプレイ101 の位置関係を示した図である。 超音波モータ104を駆動するための制御システムを示すブロック図である。 コントローラ121内のプロセッサの演算処理手順を示すフローチャートである。 タッチパネル102の座標位置の補正方法について説明するための模式図である。 本発明の第2の実施形態によるタッチパネルディスプレイ装置200の構成を示す模式図である。 本発明によるタッチパネルディスプレイ装置を「時計の時刻調整」に応用した例を示す模式図である。 エラー時に回転性の振動を与える例について説明するための模式図である。 本発明の第1の応用例によるアクチュエータ制御装置300の構成を示す模式図である。 本発明の第2の応用例によるアクチュエータ制御装置400の構成を示す模式図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の好ましい実施の形態によるタッチパネルディスプレイ装置100の構造を概略的に示す外観斜視図である。
図1に示すように、タッチパネルディスプレイ装置100は、タッチパネルディスプレイ部100aと、タッチパネルディスプレイ部100aの表面を回転させる超音波モータ104(回転駆動機構)と、タッチパネルディスプレイ部100aの回転角度を検出するロータリエンコーダ105(回転角度検出機構)とを備えている。タッチパネルディスプレイ装置100は、ユーザの指先がタッチパネルディスプレイ部100aの表面をタッチすると、超音波モータ104の駆動力によってタッチパネルディスプレイ部100aが回転するように構成されているので、ユーザの指先に回転性の触覚を与えることができる。ここで「回転性の触覚」とは、時計回り或いは反時計回りに回転する接触面から得られる摩擦感のことである。このような回転は指先との摩擦を作り出すので、指先がねじれるような感覚、或いは指先がこすれるような独特な触感を与えることができる。
詳細は後述するが、指先にこのような触覚が良好に伝わる程度の回転を発生させる場合、タッチパネル自体を回転させなければならず、タッチパネルの座標とディスプレイの座標のずれが問題となる。しかし、ロータリエンコーダ105を用いてタッチパネルの回転角度を検出し、タッチパネルの座標位置を補正することにより、ディスプレイ上のタッチ位置を正確に検出することができる。以下、タッチパネルディスプレイ装置100の構造について詳細に説明する。
図2は、タッチパネルディスプレイ装置100の構造を詳細に示す分解斜視図である。
図2に示すように、タッチパネルディスプレイ装置100は、LCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイ101と、ディスプレイ101の上面に設けられたタッチパネル102と、タッチパネル102の上面を覆う円形の透明保護シート103と、透明保護シート103等を回転させるための超音波モータ104と、透明保護シート103の回転角度を検出するロータリエンコーダ105と、LCDドライバ、コントローラ、プロセッサ等が実装された回路基板106と、円筒状の側面ケース107とを備えている。
ディスプレイ101は操作画面を提供する手段であり、ボタンアイコン等の任意の画像を表示可能である。ディスプレイ101は上記回路基板106上のLCDドライバやコントローラによって制御される。ディスプレイ101の種類は特に限定されず、有機/無機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等を用いることもできる。
タッチパネル102はディスプレイ101の上面に重ねて設けられている。よって、ユーザは透明なタッチパネル102を通してディスプレイ101上の画像を視認することができる。タッチパネル102の種類は特に限定されず、抵抗膜方式、静電容量方式等を用いることができる。
透明保護シート103はタッチパネル102の上部に取り付けられている。透明保護シート103はタッチパネル102の上面を覆っている。透明保護シート103の外周にはフランジ部103aが形成されており、このフランジ部103aを挟み込むように円弧状の超音波モータ104が設けられている。透明保護シート103は側面部103bを有しており、側面部103bはロータリエンコーダ105の取り付け面として使用される。
本実施形態による超音波モータ104は、圧電体の変位と摩擦を利用して回転するモータである(例えば特開昭55−125052号公報、特開昭61−18369号公報等を参照)。超音波モータ104は側面ケース107の内側面に固定されている。超音波モータ104に高周波交流電圧を与えることで、タッチパネル102の主面と垂直な軸(Z軸)を中心にしてタッチパネル102及び透明保護シート103を回転させることができる。
ロータリエンコーダ105はタッチパネル102及び透明保護シート103の回転角度を検知するために使用される。超音波モータ104の回転力を落とさないようにするため、光学式のロータリエンコーダ105を用いることが好ましい。光学式ロータリエンコーダ105は、互いに対向配置された発光素子105a及び受光素子105bを有する光学センサと、発光素子105a−受光素子105b間を遮蔽するドーナツ状のスリット板105cとで構成されている。光学センサは側面ケース107側に固定されており、スリット板105cは透明保護シート103側に固定されている。スリット板105cには固定用溝が設けられており、透明保護シート103の側面に形成された突起片と固定用溝が嵌合することにより、スリット板105cは透明保護シート103に固定される。
スリット板105cは有色の部材で構成されており、円周方向に等間隔な複数のスリット(開口)が形成されており、発光素子105a−受光素子105b間にスリットが位置するときのみ受光素子105bは発光素子105aからの光を受光することができる。タッチパネル102及び透明保護シート103と一緒にスリット板105cが回転し、発光素子105a−受光素子105b間をスリットが通過すると、発光素子105aからの光がスリットを通過して受光素子105bで一時的に受光される。受光検出回数はコントローラで積算され、積算値から回転角度が求められる。
図3は、超音波モータ104とロータリエンコーダ105、タッチパネル102、ディスプレイ101の位置関係を示した図である。
図3に示すように、ロータリエンコーダ105は超音波モータ104の下部に設けられており、特にディスプレイ101及びタッチパネル102を低スペースで配置するため、ロータリエンコーダ105のスリット板105cは超音波モータ104と近接して平行に配置されており、透明保護シート103とスリット板105cとは一体化されている。超音波モータ104は側面ケース107から平行に延びるフランジ部103aを挟み込んでいる。タッチパネル102及びディスプレイ(不図示)は、このような透明保護シート103の下部に収納されている。図示のように、タッチパネル102はディスプレイ101に接触していないため、両者間に摩擦が生じることはない。以上の構成によれば、側面ケース107を基準にして透明保護シート103及びタッチパネル102のみを回転させることができる。また、超音波モータ104を構成する圧電体の駆動方式を変えることで、急激に刺激を与えたり、リズムよく刺激を与えたりすることもできる。
図4は、超音波モータ104を回転駆動させるための制御システムを示すブロック図である。
図4に示すように、超音波モータ104の制御システムは、コントローラ121とインバータ(もしくはDAコンバータ)122とを備えている。コントローラ121から回転出力信号はインバータ122に送られ、インバータ122はこの出力信号をもとにsin波、cos波の駆動電圧を超音波モータ104に出力する。超音波モータ104により駆動されたタッチパネル102の回転角度はロータリエンコーダ105で検出され、ロータリエンコーダ105の出力信号はコントローラ121に入力される。
図示していないが、インバータ(若しくはDAコンバータ)122の前段には昇圧コンバータを設けてもよい。昇圧コンバータを設けて駆動電圧の振幅を大きくすると、超音波モータ104の力を強くすることができる。尚、本実施形態においては、超音波モータ104の回転を滑らかにするために、sin 波、cos 波を出力する例を記述したが、回転に変化を付けるために、三角波、櫛状波、パルス波等で駆動してもよい。このように駆動波形を変化させることで指へ与える触感を変化させることができる。
図5は、コントローラ121内のプロセッサの演算処理手順を示すフローチャートである。なお、このフローチャートは本発明に関するプロセッサの演算処理手順のみを示したものであり、当然ながらプロセッサ内ではその他の機能の処理も行われている。
図5に示すように、プロセッサはまずタッチパネル102の初期位置を確認するためにロータリエンコーダ105の出力信号を読み込む(S101)。この値はコントローラ121内のメモリに書き込まれる(S102)。次にタッチパネル102の位置を確認し、タッチパネル102上のタッチ位置の(X, Y)座標が読み込まれる(S103)。このとき、タッチパネル102の座標軸の向きはディスプレイ101の座標軸の向きと一致していないため、補正が必要になる。ロータリエンコーダ105の値はこの座標の補正に使用され、補正後のタッチ位置の座標が算出される(S104)。そして、例えば、ディスプレイ101に表示されたボタンの位置と変換座標のエリアがオーバーラップしていれば、ボタンが押されたことになるので、触覚を与える(回転させる)必要があれば、超音波モータ104に電気信号を与えて駆動させる(S105Y,S106)。
図6は、タッチパネル102の座標位置の補正方法について説明するための模式図である。
図6に示すように、タッチパネル102の座標とディスプレイ101の座標が45度ずれているものとする。なお、図示の座標のずれはタッチパネル102が時計回りに45度回転することにより生じたものである。ディスプレイ101に図のようなボタン130が表示されており、ユーザがこのボタン130を押したものとする。押した場所は、図の"●"の位置であり、タッチパネル102では、(4,2), (4,3), (5,2), (5,3) のエリアである。このエリアはタッチパネル102コントローラの出力値から決定することができる。このエリアをディスプレイ101のエリアに換算する。ディスプレイ101の座標 (xd, yd) はタッチパネル102の座標 (xt, yt) と回転中心の座標 (xc, yc) 及び回転角θを用いて、式 (1) で表される。
Figure 2011048584
したがって、タッチパネル座標 (4,2), (4,3), (5,2), (5,3) は、ディスプレイ座標(3.21,1.09),(3.91,1.79),(3.91,0.38),(4.62,1.09) である(少数点第3以下四捨五入)。この例では、左下に座標の原点を取ったが、回転に影響しない中心部に座標の原点を取ってもよい。
このようにタッチパネル座標をディスプレイ座標に換算し、画面上のボタンと変換された座標のエリアがオーバーラップしていれば、ボタンが押されたことになる。よって、触覚を与える(回転させる)必要があれば、超音波モータ104へ電気信号が出力される。
なお、本実施形態では、ロータリエンコーダの値をタッチパネルの位置補正用に使うことを示したが、当然ながら、回転角度の制御目標にロータリエンコーダの値を使用することも可能である。また、現状態のタッチ位置のみならず、前の状態のタッチ位置をメモリに保存し、この位置からタッチ速度や方向を計算し、超音波モータの運動に影響を与えるようにしてもよい。このような手法を行うことで、タッチ速度やタッチ方向に応じた触感を作りだすことが可能となる。
図7は、本発明の第2の実施形態によるタッチパネルディスプレイ装置200の構成を示す模式図である。
図7に示すように、タッチパネルディスプレイ装置200の形状は円形ではなく矩形状である。そのため、装置内部には回転運動を可能にするための遊び(空間)があり、この遊びの範囲内でタッチパネル102に回転運動を与えることができる。この場合、タッチパネル102を360°回転させることはできないため、回転と逆回転とを繰り返すような回転振動を行う必要がある。このときの回転角度は±5°〜±30°程度である。本実施形態によるタッチパネルディスプレイ装置200は、第1の実施形態によるタッチパネルディスプレイ装置100ほど大きな回転を与えることはできないが、第1の実施形態と同様、指先がこすれる感覚や震える感覚を与えることができる。
以上説明したように、本実施形態によるタッチパネルディスプレイ装置100は、タッチパネル102が所定のタッチ操作を検出したとき、タッチパネル102を所定方向に回転させるので、タッチパネルを操作するユーザの指先に独特で分かりやすい操作感を与えることができる。また、本実施形態によれば、ロータリエンコーダ105を用いてタッチパネル102の回転角度を検出するので、タッチパネル102の座標軸とディスプレイ101の座標軸のずれを正確に算出することができ、ディスプレイ101上の所定のエリアがタッチされたかどうかを確実に判定することができる。さらに、本実施形態によれば、タッチパネル102に回転と逆回転と比較的短い周期で繰り返すような回転振動を与えることにより、指先がこすれる感覚や震える感覚を与えることができる。
図8は、本発明によるタッチパネルディスプレイ装置を「時計の時刻調整」に応用した例を示す模式図である。
図8に示すように、ディスプレイ101にはアナログ式時計を表示しておく。ユーザがディスプレイ101上の短針又は長針に触れるとタッチパネル102が感知して、針を掴んだものとして処理し、指の位置に合わせて回転可能となっている。指が針に触れている場合、指の回転方向と逆向きの回転を加えれば、ユーザに、指が針に触れていることを知らせることができる。このような操作は、時計の時刻調整時や目覚ましタイマーの時刻調整時に使用することができる。
図9は、エラー時に回転性の振動を与える例について説明するための模式図である。
日常生活において、否定を表すジェスチェーとして手を横に振る動作があるが、このような意味合いで、タッチパネル102からの所定の入力が誤っていることを通知するため、図9に示すように、時計周りの回転動作と反時計周りの回転動作とを比較的短い周期で切り替える動作を繰り返す。タッチパネル102をこのように動作させた場合には、ユーザに回転性の振動を与えることができ、ユーザの指先が震える感覚を与えることができる。したがって、ユーザに入力エラーを知覚させることができる。
次に、本発明によるタッチパネルディスプレイ装置の応用例であるアクチュエータ制御装置について説明する。なお、以下の応用例では、上記第1の実施形態によるタッチパネルディスプレイ装置100を採用しているが、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、上記第2の実施形態によるタッチパネルディスプレイ装置200等を採用しても良いことは言うまでもない。
図10は、本発明の第1の実施形態によるアクチュエータ制御装置300の構成を示す模式図であって、タッチパネルディスプレイ装置100を「ターンテーブルの遠隔操作」に適用した例を示すものである。
図10に示すように、アクチュエータ制御装置300は、アクチュエータとしてのターンテーブル301と、ターンテーブル301に接続されたホストコントローラ302と、本発明によるタッチパネルディスプレイ装置100を入出力インターフェースとする端末装置303とを備えており、ターンテーブル301を遠隔操作することが可能な構成を有している。ホストコントローラ302と端末装置303との間は無線接続され、ターンテーブル301側から「映像」、「重さ」、「回転位置」などの情報が出力され、ホストコントローラ302を通じて端末装置303側に無線送信される。一方、端末装置303からはターンテーブル301の制御信号が送信される。
本実施形態によるアクチュエータ制御装置300は、ユーザがタッチパネル上で指を回転運動させると、指の動きに合わせてターンテーブル301が回転するように構成されている。よって、ユーザはターンテーブル301の回転を操作することができる。またターンテーブル301からの「重さ」情報を利用し、ユーザにターンテーブル301上の物体の重さを駆動負荷情報として伝えるため、ユーザの指の回転とは逆方向の回転力が与えられる。このときの回転力は、ターンテーブル上の重さに応じて変化する。ターンテーブル上の物体が重ければ回転力は大きくなり、軽ければ回転力は小さくなるため、ユーザはターンテーブルの上の物体が重さを知覚することができる。
図11は、本発明の第2の実施形態によるアクチュエータ制御装置400の構成を示す模式図であって、タッチパネルディスプレイ装置100を「クレーンの遠隔操作」に適用した例を示すものである。
図11に示すように、アクチュエータ制御装置400は、アクチュエータとしてのクレーン401と、クレーン401に接続されたホストコントローラ402と、本発明によるタッチパネルディスプレイ装置100を入出力インターフェースとする端末装置403とを備えており、クレーン401を遠隔操作することが可能な構成を有している。上記ターンテーブル制御システムと同様、ホストコントローラ402と端末装置403との間は無線接続され、クレーン401側から「映像」、「重さ」、「高さ」などの情報が出力され、ホストコントローラ402を通じて端末装置403側に無線送信される。一方、端末装置403からはクレーン401の制御信号が送信される。
本実施形態によるアクチュエータ制御装置400は、ユーザがタッチパネル上で指を回転運動させると、指の動きに合わせてクレーン401の滑車401aが回転し、荷物401bが上下動するように構成されている。よって、ユーザはクレーン401の昇降を操作することができる。また、クレーン401からの「重さ」情報を利用し、ユーザに荷物401bの重さを駆動負荷情報として伝えるため、ユーザの指の回転とは逆方向の回転力が与えられる。このときの回転力は、クレーンが引き上げる荷物の重さに応じて変化する。クレーンが引き上げる荷物が重ければ回転力は大きくなり、軽ければ回転力は小さくなるため、ユーザはクレーンが引き上げる荷物の重さを知覚することができる。
以上説明したように、上記応用例によれば、離れた場所の回転体を動かす際に、回転体にかかる負荷の触覚をユーザに返すことができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能であり、それらも本発明に包含されるものであることは言うまでもない。
例えば、図2に示したように、上記実施形態においてはタッチパネル102と透明保護シート103が別々の部材として示されているが、タッチパネル102が透明保護シート103を含む構成であってもよい。また、本発明においては、超音波モータ以外の回転駆動機機構を用いてもよく、ロータリエンコーダ以外の回転角度検出機構を用いてもよい。
また、上記実施形態においては、タッチパネルをユーザの指先で操作しているが、指先の代わりにタッチペンやスタライザを用いてもよい。この場合、そのようなツールを通じて指先に回転性の振動や変位が伝わるので、タッチパネルの操作に応答して独特な操作感与えることができる。
また、上記実施形態においては、タッチパネルやロータリエンコーダを支持する部材を保護透明シートとしたが、これはディスプレイ101の表示のために透明にしているに過ぎない。よって、ディスプレイ11の上面を除き、支持部材は有色であってもよい。また、透明の部材と有色の部材を接着することにより、支持部材を構成してもよい。
100 タッチパネルディスプレイ装置
100a タッチパネルディスプレイ部
101 ディスプレイ
102 タッチパネル
103 透明保護シート
103a フランジ部
103b 透明保護シートの側面部
104 超音波モータ
105 ロータリエンコーダ
105a 発光素子
105b 受光素子
105c スリット板
106 回路基板
107 側面ケース
121 コントローラ
122 インバータ
130 ボタン
200 タッチパネルディスプレイ装置
300 アクチュエータ制御装置
301 ターンテーブル
302 アクチュエータ制御装置
303 端末装置
400 アクチュエータ制御装置
401 クレーン
401a 滑車
401b 荷物
402 アクチュエータ制御装置
403 端末装置

Claims (7)

  1. ディスプレイと、
    前記ディスプレイに重ねて設けられたタッチパネルと、
    前記タッチパネルの主面と垂直な軸を中心にして前記タッチパネルを回転させる回転駆動機構と、
    前記回転駆動機構による前記タッチパネルの回転動作を制御するコントローラとを備え、
    前記コントローラは、前記タッチパネルへのタッチ入力を検出したことに応答して、前記タッチパネルを回転させるように制御することを特徴とするタッチパネルディスプレイ装置。
  2. 前記タッチパネルの回転角度を検出する回転角度検出機構をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のタッチパネルディスプレイ装置。
  3. 前記コントローラは、前記タッチパネル上のタッチ位置を特定すると共に、前記回転角度検出機構の出力信号に基づいて前記ディスプレイの座標軸に対するタッチパネル上の回転角度を特定し、前記タッチパネルの回転角度に基づいて前記タッチパネル上のタッチ位置をディスプレイ上のタッチ位置に換算することを特徴とする請求項2に記載のタッチパネルディスプレイ装置。
  4. 前記ディスプレイ、前記タッチパネル、前記回転駆動機構、前記コントローラ及び前記回転角度検出機構を収容する前記円筒状の側面ケースをさらに備え、
    前記ディスプレイは、前記側面ケースに固定されており、
    前記タッチパネルは、前記側面ケースの内周面に沿って回転可能に支持されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のタッチパネルディスプレイ装置。
  5. 前記コントローラは、タッチパネル上のタッチ位置が所定の方向に移動したとき、前記タッチパネルに対して前記タッチ位置の移動方向とは逆方向の回転力を与えるように制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のタッチパネルディスプレイ装置。
  6. 前記コントローラは、前記ディスプレイ上に対象物を表示し、タッチパネル上のタッチ操作が前記対象物を所定の方向に回転移動させる操作であるとき、前記タッチパネルに対して前記対象物の回転方向とは逆方向の回転力を与えるように制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のタッチパネルディスプレイ装置。
  7. 前記コントローラは、タッチパネル上の所定の位置がタッチされたとき、前記タッチパネルを回転振動させるように制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のタッチパネルディスプレイ装置。
JP2009195888A 2009-08-26 2009-08-26 タッチパネルディスプレイ装置 Withdrawn JP2011048584A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009195888A JP2011048584A (ja) 2009-08-26 2009-08-26 タッチパネルディスプレイ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009195888A JP2011048584A (ja) 2009-08-26 2009-08-26 タッチパネルディスプレイ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011048584A true JP2011048584A (ja) 2011-03-10

Family

ID=43834843

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009195888A Withdrawn JP2011048584A (ja) 2009-08-26 2009-08-26 タッチパネルディスプレイ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011048584A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012243190A (ja) * 2011-05-23 2012-12-10 Tokai Rika Co Ltd 入力装置
WO2016067458A1 (ja) * 2014-10-31 2016-05-06 オンキヨー株式会社 ヘッドホン装置
CN107122011A (zh) * 2017-06-29 2017-09-01 北京小米移动软件有限公司 移动设备
WO2020202536A1 (ja) * 2019-04-04 2020-10-08 三菱電機株式会社 指示判定装置、車載機器、及び指示判定方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012243190A (ja) * 2011-05-23 2012-12-10 Tokai Rika Co Ltd 入力装置
WO2016067458A1 (ja) * 2014-10-31 2016-05-06 オンキヨー株式会社 ヘッドホン装置
JPWO2016067458A1 (ja) * 2014-10-31 2017-08-17 オンキヨー株式会社 ヘッドホン装置
CN107122011A (zh) * 2017-06-29 2017-09-01 北京小米移动软件有限公司 移动设备
WO2020202536A1 (ja) * 2019-04-04 2020-10-08 三菱電機株式会社 指示判定装置、車載機器、及び指示判定方法
JPWO2020202536A1 (ja) * 2019-04-04 2021-09-13 三菱電機株式会社 指示判定装置、車載機器、及び指示判定方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11100771B2 (en) Devices and methods for providing localized haptic effects to a display screen
US20180120982A1 (en) Haptic device with indirect haptic feedback
US9367150B2 (en) Apparatus and associated methods
JP5662652B2 (ja) 触感付与装置及び電子機器
US7663604B2 (en) Input device and electronic device using the input device
US9342148B2 (en) Electronic device for generating vibrations in response to touch operation
US20080122797A1 (en) Apparatus, method, and medium for outputting tactile feedback on display device
JP2005056267A (ja) 力覚フィードバック装置
JP5437786B2 (ja) 触感呈示装置
JP2011175506A (ja) 入力装置および電子機器
WO2018025507A1 (ja) 操作入力装置
JP2017097784A (ja) 触感呈示装置
US8884884B2 (en) Haptic effect generation with an eccentric rotating mass actuator
JP2011048584A (ja) タッチパネルディスプレイ装置
JP2013235359A (ja) 情報処理装置及び入力装置
JP5587596B2 (ja) 触感呈示装置
JP2022534583A (ja) スマートウォッチ及びそのタッチ方法
JP2005149405A (ja) 入力装置、情報処理装置、リモートコントロール装置および入力装置の制御方法
KR102282485B1 (ko) 햅틱 표시 장치 및 이의 구동 방법
WO2012108184A1 (ja) 電子機器およびコンピュータプログラム
JP6904222B2 (ja) 駆動制御装置、電子機器、及び、駆動制御方法
JP6095810B1 (ja) 携帯型情報処理装置
JP2012022355A (ja) 電子機器および電子機器に用いる入力装置
JP2014127004A (ja) 入力装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20121106