JP2012022186A - 表示装置及びテレビ受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】接続部品を用いた有線接続方式によらない信号の伝送を実現する。
【解決手段】液晶表示装置(表示装置)10は、画像を表示可能な液晶パネル(表示パネル)11と、液晶パネル11を駆動可能とされるものであって、互いに隣り合って配される複数の駆動回路基板20と、隣り合う駆動回路基板20における一方側に設けられた一次側伝送部24と、隣り合う駆動回路基板20における他方側に設けられるとともに一次側伝送部24から非接触状態で信号が供給される二次側伝送部25とを備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、表示装置及びテレビ受信装置に関する。
従来、液晶表示装置を構成する液晶パネルには、表示される画像に係る信号を供給する駆動回路基板が、TCPなどのフレキシブル基板を介して接続されており、そのような構成の一例として下記特許文献1に記載されたものが知られている。このものでは、駆動回路基板を複数に分割するとともにその分割した駆動回路基板同士を接続部材によって電気的に接続する構成を採用している。
特開平11−212481号公報
上記した特許文献1に記載されたものでは、分割した駆動回路基板同士を接続部品によって有線接続し、接続部品を介して隣り合う駆動回路基板間の信号伝送を図る構成であるため、信号の伝送速度を高速化した場合や、伝送する信号を高周波数化した場合には、例えば寄生容量などの影響により伝送する信号に劣化が生じ易くなる、などといった問題が懸念される。また、接続部品は、駆動回路基板に対して着脱可能な状態で組み付けられるものであるため、組み付け作業を行う際に装着状態が不完全であった場合や、振動などの影響により装着状態が不完全化した場合には、信号の伝送に支障を来すおそれがある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、接続部品を用いた有線接続方式によらない信号伝送を実現することを目的とする。
本発明の表示装置は、画像を表示可能な表示パネルと、前記表示パネルを駆動可能とされるものであって、互いに隣り合って配される複数の駆動回路基板と、隣り合う前記駆動回路基板における一方側に設けられた一次側伝送部と、隣り合う前記駆動回路基板における他方側に設けられるとともに前記一次側伝送部から非接触状態で信号が供給される二次側伝送部とを備える。
このようにすれば、表示パネルを駆動可能とされる複数の駆動回路基板は、一次側伝送部から二次側伝送部へ非接触状態で信号が供給されることで、隣り合う駆動回路基板間での信号伝送が図られる。このように、本発明では、隣り合う駆動回路基板間において非接触状態で信号伝送を図るようにしており、従来のような接続部品を用いた有線接続方式によらない信号伝送を実現している。従って、信号の伝送速度を高速化した場合や、伝送する信号を高周波数化した場合でも、伝送する信号が寄生容量などの影響を受け難くなり、もって例えば低損失での信号伝送を図ることが可能となる、といった効果を得ることができる。また、本発明では、従来のように駆動回路基板に対して着脱可能な接続部品を用いていないので、接続部品の装着状態が不完全なものとなることに伴って生じ得る信号伝送の不具合などの問題の発生を回避することができる、といった効果を得ることができる。
本発明の実施態様として、次の構成が好ましい。
(1)前記一次側伝送部と前記二次側伝送部とが間隔を空けつつ隣り合って配されるとともに、前記一次側伝送部に供給される一次電流に基づいて前記二次側伝送部に二次電流を生じさせるようにしている。このようにすれば、一次側伝送部に一次電流が供給されると、その一次電流に基づいて一次側伝送部に対して間隔を空けつつ隣り合って配される二次側伝送部に二次電流が生じることで、隣り合う駆動回路基板間の信号伝送が図られる。
(2)隣り合う前記駆動回路基板は、部分的に板厚方向について重なり合うよう配されるとともに、その重なり合う部分にそれぞれ前記一次側伝送部と前記二次側伝送部とが設けられている。このようにすれば、熱環境の変化に起因して駆動回路基板に熱膨張または熱収縮が生じた場合でも、隣り合う駆動回路基板は、板厚方向についての位置関係が殆ど変化することがない。従って、一次側伝送部と二次側伝送部との間に保有される間隔が殆ど変化することがないので、一次側伝送部から二次側伝送部へと伝送される信号に劣化が生じ難いものとなる。
(3)隣り合う前記駆動回路基板は、互いの端部同士が重なり合うよう配されるとともに、その重なり合う各端部にそれぞれ前記一次側伝送部と前記二次側伝送部とが設けられている。このようにすれば、仮に駆動回路基板における中央側部分に一次側伝送部や二次側伝送部を設けた場合に比べると、例えば駆動回路基板における回路設計が容易なものとなる。
(4)隣り合う前記駆動回路基板は、互いの端部同士を突き合わせた形で並んで配されるとともに、その並んだ各端部にそれぞれ前記一次側伝送部と前記二次側伝送部とが設けられている。このようにすれば、隣り合う駆動回路基板間において板厚方向について段差が生じるのが避けられる。これにより、当該表示装置における駆動回路基板の収まりが良好なものとなるなどの効果を得ることができる。
(5)前記駆動回路基板における温度を検出可能な温度検出素子と、前記温度検出素子からの検出信号に基づいて前記一次側伝送部に供給する前記一次電流を制御可能な電流制御部とを備えている。このようにすれば、駆動回路基板は、熱環境の変化に起因して熱膨張または熱収縮する場合があり、そうなると端部に配した一次側伝送部と二次側伝送部との間に保有される間隔が変動し得るものとされる。これに対し、本発明によれば、温度検出素子により駆動回路基板における温度を検出するとともに、その検出信号に基づいて電流制御部によって一次側伝送部に供給する一次電流を制御するようにしているので、熱膨張または熱収縮に伴って駆動回路基板が伸縮することで一次側伝送部と二次側伝送部との間の間隔が変動しても、二次側伝送部には一定の二次電流を生じさせることが可能とされる。これにより、隣り合う駆動回路基板間において伝送される信号により劣化が生じ難いものとされる。
(6)前記温度検出素子は、前記駆動回路基板の端部に配されている。このようにすれば、駆動回路基板のうち、一次側伝送部または二次側伝送部が配された端部における温度をより正確に検出することができる。
(7)隣り合う前記駆動回路基板の間に配されるコアが備えられており、前記一次側伝送部は、前記コアに対して巻装される一次側巻線により構成されるのに対し、前記二次側伝送部は、前記コアのうち前記一次側巻線に対して間隔を空けつつ隣り合う位置に巻装される二次側巻線により構成される。このようにすれば、一次側巻線に供給される一次電流に基づいてコアには磁束が発生し、その磁束によって二次側巻線には二次電流が誘導される。このように電磁誘導作用を利用して隣り合う駆動回路基板間の信号伝送を図ることができる。
(8)前記一次側伝送部は、一次側電極板により構成されるのに対し、前記二次側伝送部は、前記一次側電極板に対して間隔を空けつつ対向状に配される二次側電極板により構成される。このようにすれば、一次側電極板及び二次側電極板を、いわゆるカップリングコンデンサとして機能させることができるので、その誘電作用により隣り合う駆動回路基板間において信号を良好に伝送させることができる。
(9)前記一次側電極板と前記二次側電極板との間に介在する誘電体が備えられている。このようにすれば、一次側電極板と二次側電極板との間に誘電体を介在させることで、隣り合う駆動回路基板間における信号の伝送を一層良好なものとすることができる。
(10)前記表示素子は、一対の基板間に液晶を封入してなる液晶パネルとされる。このようにすれば、種々の用途、例えばテレビやパソコンのディスプレイ等に適用でき、特に大型画面用として好適である。
本発明によれば、接続部品を用いた有線接続方式によらない信号の伝送を実現することができる。
本発明の実施形態1に係るテレビ受信装置の概略構成を示す分解斜視図 テレビ受信装置が備える液晶表示装置の概略構成を示す分解斜視図 液晶表示装置の短辺方向に沿った断面の概略構成を示す断面図 液晶パネルのアレイ基板上の配線構成を示す拡大平面図 液晶パネル、フレキシブル基板、駆動回路基板、FPC及びコントロール基板の接続関係を概略的に表す平面図 液晶パネルに対する信号の伝送経路を表すブロック図 駆動回路基板、一次側伝送部、コア及び二次側伝送部の接続関係を概略的に表す断面図 実施形態1の変形例1に係る駆動回路基板、一次側巻線、コア及び二次側巻線の接続関係を概略的に表す断面図 実施形態1の変形例2に係る駆動回路基板、一次側巻線、コア及び二次側巻線の接続関係並びに温度センサを概略的に表す断面図 液晶パネルに対する信号の伝送経路を表すものであって、特に温度センサとコントロール基板との関係を表すブロック図 本発明の実施形態2に係る駆動回路基板、一次側電極板、誘電体及び二次側電極板の接続関係を概略的に表す断面図 実施形態2の変形例1に係る駆動回路基板、一次側電極板、誘電体及び二次側電極板の接続関係を概略的に表す断面図 実施形態2の変形例2に係る駆動回路基板、一次側電極板、誘電体及び二次側電極板の接続関係並びに温度センサを概略的に表す断面図 本発明の実施形態3に係る液晶パネル、フレキシブル基板、駆動回路基板、FPC及びコントロール基板の接続関係を概略的に表す平面図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1から図7によって説明する。本実施形態では、液晶パネル11を備える液晶表示装置10について例示する。なお、図3に示す上側を表側とし、同図下側を裏側とする。
本実施形態に係るテレビ受信装置TVは、図1に示すように、液晶表示装置(表示装置)10と、当該液晶表示装置10を挟むようにして収容する表裏両キャビネットCa,Cbと、電源Pと、チューナーTと、スタンドSとを備えて構成される。液晶表示装置10は、全体として横長の方形をなし、図2及び図3に示すように、表示パネルである液晶パネル11と、外部光源であるバックライト装置(照明装置)12とを備え、これらがベゼル13などにより一体的に保持されるようになっている。
先にバックライト装置12の構成の概略について説明する。バックライト装置12は、図2及び図3に示すように、液晶パネル11の背面直下に光源が配置されてなる、いわゆる直下型のバックライトであり、表側(光出射側、液晶パネル11側)に開口したシャーシ14と、シャーシ14内に敷設される反射シート15と、シャーシ14の開口部を覆うような形で取り付けられる光学部材16と、光学部材16を固定するためのフレーム17と、シャーシ14内に並列した状態で収容される複数本の冷陰極管(光源)18と、冷陰極管18の端部を遮光するとともに自身が光反射性を備えてなるランプホルダ19と、を有して構成されている。
続いて、液晶パネル11について説明する。液晶パネル11は、全体として横長の方形をなしており、一対の透明な(透光性を有する)ガラス製の基板11a,11bと、両基板11a,11b間に介在し、電界印加に伴って光学特性が変化する物質である液晶分子を含む液晶層11cとを備え、両基板11a,11bが液晶層11cの厚さ分のギャップを維持した状態で図示しないシール剤によって貼り合わせられている。なお、液晶パネル11における長辺方向がX軸方向と一致し、短辺方向がY軸方向と一致している。
両基板11a,11bのうち表側(正面側)がCF基板11aとされ、裏側(背面側)がアレイ基板11bとされる。アレイ基板11bにおける内面側(液晶層11c側、CF基板11aとの対向面側)には、図4に示すように、スイッチング素子であるTFT(Thin Film Transistor)11d及び画素電極11eが多数個並んで設けられるとともに、これらTFT11d及び画素電極11eの周りには、格子状をなすゲート配線11f及びソース配線11gが取り囲むようにして配設されている。ゲート配線11fとソース配線11gとがそれぞれTFT11dのゲート電極とソース電極とに接続され、画素電極11eがTFT11dのドレイン電極に接続されている。アレイ基板11bにおける短辺方向(Y軸方向)の一端部には、ゲート配線11fとソース配線11gとから引き回された端子部が形成されており、この端子部には、後述するフレキシブル基板20の一端側が接続されている。
一方、CF基板11aには、R(赤色),G(緑色),B(青色)等の各着色部が各画素に対応した配列で配置されたカラーフィルタ(図示せず)が設けられている。カラーフィルタをなす各着色部間には、混色を防ぐための遮光層(ブラックマトリクス)が形成されている。カラーフィルタ及び遮光層の表面には、アレイ基板11b側の画素電極11eと対向する対向電極が設けられている。このCF基板11aは、アレイ基板11bよりも一回り小さい大きさとされる。また、両基板11a,11bの内面側には、液晶層11cに含まれる液晶分子を配向させるための配向膜がそれぞれ形成されている。なお、両基板11a,11bの外面側には、それぞれ偏光板11h,11iが貼り付けられている(図3)。
この液晶表示装置10には、上記した構成の液晶パネル11を駆動するための駆動回路を構成する部品が複数備えられている。この駆動回路の構成部品には、具体的には、図5に示すように、液晶パネル11を駆動可能な駆動回路基板20と、液晶パネル11と駆動回路基板20とを電気的に接続するとともにドライバIC21aなどを有するフレキシブル基板21と、駆動回路基板20に各種信号を供給するコントロール基板22と、駆動回路基板20とコントロール基板22とを電気的に接続するFPC23とが含まれる。
駆動回路基板20は、FPC23を介してコントロール基板22から供給される画像に係る信号をフレキシブル基板21に伝送することで、液晶パネル11を駆動することが可能とされている。この駆動回路基板20に伝送される信号には、交流系の信号と直流系の信号とが含まれている。具体的には、交流系の信号には、クロック信号や同期信号などが含まれているのに対し、直流系の信号には、基準電圧信号などが含まれている。この駆動回路基板20は、液晶パネル11のうち端子部が形成された短辺方向についての端部に沿って(X軸方向に沿って)延在する形で配されると共に、バックライト装置12におけるフレーム17の側面にビスなどによって取り付けられるものとされる(図2参照)。
フレキシブル基板21は、十分な可撓性を有する薄膜状のフィルム上に導電路がプリントされるとともにドライバIC(電子部品)21aが搭載された構成とされる。なお、フレキシブル基板21としては、TCP(Tape Carrier Package)やSOF(System On Film)と呼ばれるものが用いられる。フレキシブル基板21は、一端側が既述した通り液晶パネル11における端子部に接続されるのに対し、他端側が駆動回路基板20における端子部に接続されるとともに、液晶パネル11と駆動回路基板20との間で屈曲された状態とされる。このフレキシブル基板21は、実装されたドライバIC21aにより駆動回路基板20から供給される信号を処理し、各ゲート配線11fに対して走査信号を出力するとともに各ソース配線11gに対して表示画像の階調に応じたデータ信号を分配して出力するものとされる。このフレキシブル基板21は、液晶パネル11や駆動回路基板20の各端子部に対してACF(Anisotropic Conductive Film:異方性導電フィルム)を介して圧着接続されている。
コントロール基板22は、各駆動回路基板20及び各フレキシブル基板21による駆動タイミングを同期してずれが生じないよう制御するためのタイミングコントローラなどを有している。このコントロール基板22は、バックライト装置12におけるシャーシ14の背面側に配されている。FPC23は、十分な可撓性を有するとともに駆動回路基板20及びコントロール基板22に実装されたコネクタ部20a,22aにそれぞれ接続されることで、両基板20,22間での信号伝送を図ることが可能とされる。
さて、本実施形態に係る駆動回路基板20は、図5に示すように、液晶表示装置10の大型化に対応すべく、複数枚、具体的には3枚に分割されている。すなわち、液晶表示装置10が大型化されると、液晶パネル11の画面サイズも大きくなるが、このとき仮に駆動回路基板を1枚構成としていると、駆動回路基板の長さ寸法が大きくなるとともに熱膨張及び熱収縮に伴う伸縮量も大きなものとなるため、フレキシブル基板21を駆動回路基板に接続する際に端子部に対する位置合わせが困難になる可能性がある。その点、本実施形態のように駆動回路基板20を3枚に分割しておけば、各駆動回路基板20に熱膨張や熱収縮が生じた場合の個々の伸縮量が十分に小さなものとなり、もってフレキシブル基板21の接続が容易なものとなる、といった効果を得ることができるのである。これら各駆動回路基板20には、フレキシブル基板21が3枚ずつ取り付けられている。なお、以下では3枚の駆動回路基板20を区別する場合には、図5における左端のものを「第1駆動回路基板」として符号に添え字Aを、同図における中央のものを「第2駆動回路基板」として符号に添え字Bを、同図における右端のものを「第3駆動回路基板」として符号に添え字Cを付し、区別せずに総称する場合には、符号に添え字を付さないものとする。
上記のように3枚に分割された駆動回路基板20のうち、第1駆動回路基板20Aと第3駆動回路基板20Cとには、それぞれコネクタ部20aが設けられるとともにFPC23を介してコントロール基板22のコネクタ部22aに接続されている。そして、隣り合う駆動回路基板20には、図6及び図7に示すように、それぞれ隣り合う駆動回路基板20間で信号を非接触状態で伝送するための一次側伝送部24及び二次側伝送部25が設けられており、それによりコントロール基板22から出力された信号を、例えば第1駆動回路基板20A、第2駆動回路基板20B、第3駆動回路基板20Cの順で伝送することが可能とされる。なお、このように隣り合う駆動回路基板20間での信号伝送を図るようにしている理由は、仮に各駆動回路基板20A,20B,20Cを個別にコントロール基板22に接続すると、コントロール基板22におけるコネクタ部22aの設置数及び中継接続のためのFPC23の使用数が多くなるなどの問題が生じるためである。以下、隣り合う駆動回路基板20の関係、並びに一次側伝送部24及び二次側伝送部25の構成について詳しく説明する。
詳しくは、各駆動回路基板20は、図5に示すように、平面に視て横長の方形をなすとともに、その長辺方向(X軸方向)における端部が隣り合う駆動回路基板20における同端部に対して板厚方向について重なり合うよう配されている。具体的には、第1駆動回路基板22Aのうちコネクタ部20a側とは反対側の端部が、隣り合う第2駆動回路基板20Bにおける一方の端部に対して重なり合っているのに対し、第2駆動回路基板20Bにおける他方の端部が、隣り合う第3駆動回路基板20Cのうちコネクタ部20a側とは反対側の端部に対して重なり合っている。そして、図7に示すように、隣り合う駆動回路基板20における重なり合った各端部のうち、一方側(入力側)に一次側伝送部24が、他方側(出力側)に二次側伝送部25がそれぞれ設けられるとともに、隣り合う駆動回路基板20における重なり合った端部間には、コア26が介在する形で配され、このコア26により一次側伝送部24と二次側伝送部25とが磁気的に(相互インダクタンスで)結合されている。
コア26は、高い透磁率を有する金属材料(例えば鉄、ケイ素鋼板、パーマロイなど)またはフェライトからなるものとされ、図7に示すように、断面形状が横長の四角形の枠状(無端環状)をなしている。コア26は、駆動回路基板20の長辺方向(X軸方向)に沿う一対の長辺部26aと、駆動回路基板20の板厚方向(Z軸方向)に沿う一対の短辺部26bとを相互に繋いだ構成とされる。一次側伝送部24は、両端が駆動回路基板20における配線パターンに半田付けなどにより接続された金属線を多数回螺旋状に巻回した、コイル状の一次側巻線27からなる。同様に二次側伝送部25は、両端が駆動回路基板20における配線パターンに半田付けなどにより接続された金属線を多数回螺旋状に巻回した、コイル状の二次側巻線28からなる。一次側巻線27は、コア26のうち接続された駆動回路基板20側の長辺部26aの周りに巻装されているのに対し、二次側巻線28は、コア26のうち一次側巻線27側とは反対側の長辺部26aの周りに巻装されている。そして、一次側巻線27に一次電流が供給されると、コア26に磁束が発生し、その磁束によって二次側巻線28に二次電流が誘導されるようになっている。つまり、トランスと同様の電磁誘導作用により、隣り合う駆動回路基板20間における信号伝送を図ることができる。言い換えると、本実施形態では、隣り合う駆動回路基板20間にトランス型の伝送構造を介在させることで、従来のような接続部品を用いた有線接続方式によらない、非接触状態での信号伝送を実現している、と言える。なお、上記したトランス型の伝送構造では、交流系の信号について伝送できるものの、直流系の信号については伝送することができない。このため、隣り合う駆動回路基板20は、直流系の信号を伝送するためのコネクタまたはFPCなどの接続部品(図示せず)によって相互に有線接続されている。
コア26に巻装された状態の一次側巻線27及び二次側巻線28は、図7に示すように、Z軸方向について所定の間隔(短辺部26bの長さ寸法程度の間隔)を空けつつ隣り合って配されている。コア26における長辺部26aの長さ寸法は、一次側巻線27及び二次側巻線28の長さ寸法(X軸方向についての寸法)よりも十分に大きなものとされる。これにより、熱膨張または熱収縮に伴い駆動回路基板20がその長辺方向(X軸方向)について伸縮し、一次側巻線27や二次側巻線28がコア26に対してX軸方向について相対変位した場合でも、一次側巻線27及び二次側巻線28のコア26に対する巻回数(重畳面積)がほぼ一定に維持されるようになっている。これら一次側巻線27及び二次側巻線28の巻回数は、ほぼ同数とされる。
より具体的な構成について説明すると、第1駆動回路基板20Aのうち第2駆動回路基板20Bと重なり合う端部には、一次側巻線27が設けられるのに対し、第2駆動回路基板20Bのうち第1駆動回路基板20Aと重なり合う端部には、二次側巻線28が設けられており、これら一次側巻線27及び二次側巻線28が、第1駆動回路基板20Aと第2駆動回路基板20Bとの間に介在するコア26に対してそれぞれ巻装されている。第2駆動回路基板20Bのうち第3駆動回路基板20Cと重なり合う端部には、一次側巻線27が設けられるのに対し、第3駆動回路基板20Cのうち第2駆動回路基板20Bと重なり合う端部には、二次側巻線28が設けられており、これら一次側巻線27及び二次側巻線28が、第2駆動回路基板20Bと第3駆動回路基板20Cとの間に介在するコア26に対してそれぞれ巻装されている。
本実施形態は以上のような構造であり、続いてその作用を説明する。液晶表示装置10の電源をONすると、コントロール基板22、各駆動回路基板20及び各フレキシブル基板21によって液晶パネル11におけるTFT11dの駆動が制御されるとともに、バックライト装置12における各冷陰極管18からの線状の光が光学部材16を介して面状に変換された状態で液晶パネル11に照射されることで、液晶パネル11の表示面に所定の画像が表示されるようになっている。以下では、液晶パネル11に供給される信号の伝送経路に関して詳しく説明する。
コントロール基板22から出力される信号は、図5及び図6に示すように、FPC23を介して第1駆動回路基板20Aに供給される。第1駆動回路基板20Aに供給された信号は、各フレキシブル基板21に実装されたドライバIC21aによって処理され、このドライバIC21aは、各ゲート配線11fに対して走査信号を出力するとともに、各ソース配線11gのうち第1駆動回路基板20Aが担当するソース配線11gに対して表示画像の階調に応じたデータ信号を分配して出力する。第1駆動回路基板20Aに供給された信号のうち、直流系の信号(基準電圧信号)については、図示しない接続部品を介して第2駆動回路基板に伝送されるのに対し、交流系の信号(クロック信号や同期信号など)については、第1駆動回路基板20Aの一次側伝送部24から第2駆動回路基板20Bの二次側伝送部25へと非接触状態で伝送される。
ここで、近年では、表示画像の表示品位を向上させるべく、多階調化などを図るのに伴い、駆動回路基板20に伝送される信号のうち、特に交流系の信号は、高周波数化及び伝送速度の高速化が求められる傾向にある。このように交流系の信号を高周波数で且つ高速伝送しようとすると、従来のような接続部品を用いた有線接続方式では、伝送する交流系の信号が寄生容量などの影響を受け易くなって、信号が劣化し易くなるという問題が生じるおそれがある。また、従来のように、交流系の信号を伝送するための接続部品を駆動回路基板に対して着脱可能な状態で組み付けると、組み付け作業が正確に行われなかった場合に装着状態が不完全になったり、或いは振動などの影響により装着状態が不完全化する可能性があるが、その場合に接続部品と駆動回路基板との間で生じる接触不良によって交流系の信号が著しく劣化することが懸念される。
その点、本実施形態によれば、従来のような有線接続方式によらない信号伝送を実現しているので、交流系の信号を低損失でもって良好に伝送することができる。詳しくは、図7に示すように、第1駆動回路基板20Aの一次側伝送部24をなす一次側巻線27に一次電流が供給されると、コア26には磁束が発生し、その磁束によって第2駆動回路基板20Bの二次側伝送部25をなす二次側巻線28に二次電流が電磁誘導作用によって誘導され、もって第1駆動回路基板20Aから第2駆動回路基板20Bへと交流系の信号が非接触状態で伝送される。第2駆動回路基板20Bに伝送された信号は、図6に示すように、各フレキシブル基板21にて処理されることで、各ソース配線11gのうち第2駆動回路基板20Bが担当するソース配線11gに対して表示画像の階調に応じたデータ信号として分配して出力される。第2駆動回路基板20Bに伝送された信号は、第2駆動回路基板20Bにおける一次側伝送部24から第3駆動回路基板20Cにおける二次側伝送部25へと、上記と同様にして非接触状態で伝送される。第3駆動回路基板20Cに伝送された信号は、上記と同様に各フレキシブル基板21によって第3駆動回路基板20Cが担当するソース配線11gに対して分配して出力される。以上により、液晶パネル11における各配線11f,11gには、適切なタイミングでもって各種信号が供給されることで、各TFT11dの駆動が適切に制御されるようになっている。
ところで、液晶表示装置10を使用するのに伴い、バックライト装置12の各冷陰極管18や各フレキシブル基板21のドライバIC21aなどが発熱するため、各駆動回路基板20には熱膨張や熱収縮が生じる場合がある。各駆動回路基板20は、熱膨張または熱収縮に伴って主に長辺方向(X軸方向)について伸縮する。これに対し、本実施形態では、一次側伝送部24をなす一次側巻線27と二次側伝送部25をなす二次側巻線28とが、Z軸方向、つまり駆動回路基板20の板厚方向(駆動回路基板20の伸縮方向と直交する方向)について間隔を空けつつ対向配置されているので、駆動回路基板20が伸縮しても一次側巻線27と二次側巻線28との間の間隔が殆ど変化することが避けられている。これにより、一次側伝送部24から二次側伝送部25へと伝送される交流系の信号が、熱環境の変化によらず劣化し難いものとされる。
以上説明したように本実施形態の液晶表示装置(表示装置)10は、画像を表示可能な液晶パネル(表示パネル)11と、液晶パネル11を駆動可能とされるものであって、互いに隣り合って配される複数の駆動回路基板20と、隣り合う駆動回路基板20における一方側に設けられた一次側伝送部24と、隣り合う駆動回路基板20における他方側に設けられるとともに一次側伝送部24から非接触状態で信号が供給される二次側伝送部25とを備える。
このようにすれば、液晶パネル11を駆動可能とされる複数の駆動回路基板20は、一次側伝送部24から二次側伝送部25へ非接触状態で信号が供給されることで、隣り合う駆動回路基板20間での信号伝送が図られる。このように、本実施形態では、隣り合う駆動回路基板20間において非接触状態で信号伝送を図るようにしており、従来のような接続部品を用いた有線接続方式によらない信号伝送を実現している。従って、信号の伝送速度を高速化した場合や、伝送する信号を高周波数化した場合でも、伝送する信号が寄生容量などの影響を受け難くなり、もって例えば低損失での信号伝送を図ることが可能となる、といった効果を得ることができる。また、本実施形態では、従来のように駆動回路基板20に対して着脱可能な接続部品を用いていないので、接続部品の装着状態が不完全なものとなることに伴って生じ得る信号伝送の不具合などの問題の発生を回避することができる、といった効果を得ることができる。
また、一次側伝送部24と二次側伝送部25とが間隔を空けつつ隣り合って配されるとともに、一次側伝送部24に供給される一次電流に基づいて二次側伝送部25に二次電流を生じさせるようにしている。このようにすれば、一次側伝送部24に一次電流が供給されると、その一次電流に基づいて一次側伝送部24に対して間隔を空けつつ隣り合って配される二次側伝送部25に二次電流が生じることで、隣り合う駆動回路基板20間の信号伝送が図られる。
また、隣り合う駆動回路基板20は、部分的に板厚方向について重なり合うよう配されるとともに、その重なり合う部分にそれぞれ一次側伝送部24と二次側伝送部25とが設けられている。このようにすれば、熱環境の変化に起因して駆動回路基板20に熱膨張または熱収縮が生じた場合でも、隣り合う駆動回路基板20は、板厚方向についての位置関係が殆ど変化することがない。従って、一次側伝送部24と二次側伝送部25との間に保有される間隔が殆ど変化することがないので、一次側伝送部24から二次側伝送部25へと伝送される信号に劣化が生じ難いものとなる。
また、隣り合う駆動回路基板20は、互いの端部同士が重なり合うよう配されるとともに、その重なり合う各端部にそれぞれ一次側伝送部24と二次側伝送部25とが設けられている。このようにすれば、仮に駆動回路基板における中央側部分に一次側伝送部24や二次側伝送部25を設けた場合に比べると、例えば駆動回路基板20における回路設計が容易なものとなる。
また、隣り合う駆動回路基板20の間に配されるコア26が備えられており、一次側伝送部24は、コア26に対して巻装される一次側巻線27により構成されるのに対し、二次側伝送部25は、コア26のうち一次側巻線27に対して間隔を空けつつ隣り合う位置に巻装される二次側巻線28により構成される。このようにすれば、一次側巻線27に供給される一次電流に基づいてコア26には磁束が発生し、その磁束によって二次側巻線28には二次電流が誘導される。このように電磁誘導作用を利用して隣り合う駆動回路基板20間の信号伝送を図ることができる。
以上、本発明の実施形態1を示したが、本発明は上記実施の形態に限られるものではなく、例えば以下のような変形例を含むこともできる。なお、以下の各変形例において、上記実施形態と同様の部材には、上記実施形態と同符号を付して図示及び説明を省略するものもある。
[実施形態1の変形例1]
実施形態1の変形例1について図8を用いて説明する。ここでは、駆動回路基板20‐1の配置及びコア26‐1の形状を変更したものを示す。
本変形例に係る駆動回路基板20‐1は、図8に示すように、長辺方向についての端部同士を突き合わせた形でX軸方向に沿って並んで配されている。従って、隣り合う駆動回路基板20‐1は、互いの主板面がほぼ面一状をなしている。一次側伝送部24‐1をなす一次側巻線27‐1及び二次側伝送部25‐1をなす二次側巻線28‐1は、それぞれ各駆動回路基板20‐1における長辺方向の端部に接続されている。隣り合う駆動回路基板20‐1間に介在する形で配されるコア26‐1は、駆動回路基板20‐1の長辺方向(X軸方向)に沿ってほぼ直線的に延在する棒状をなしている。コア26‐1のうち、その長さ方向の一端側には、一次側巻線27‐1が巻装されるのに対し、長さ方向の他端側には、二次側巻線28‐1が巻装されている。隣り合う駆動回路基板20‐1間に配されるコア26‐1、一次側巻線27‐1及び二次側巻線28‐1は、ほぼ全域にわたって駆動回路基板20‐1の板厚寸法内に収められている。このような構成によっても、コア26‐1を介して一次側伝送部24‐1から二次側伝送部25‐1へと非接触状態で信号を伝送することができる。
以上説明したように本変形例によれば、隣り合う駆動回路基板20‐1は、互いの端部同士を突き合わせた形で並んで配されるとともに、その並んだ各端部にそれぞれ一次側伝送部24‐1と二次側伝送部25‐1とが設けられている。このようにすれば、隣り合う駆動回路基板20‐1間において板厚方向について段差が生じるのが避けられる。これにより、当該液晶表示装置における駆動回路基板20‐1の収まりが良好なものとなるなどの効果を得ることができる。
[実施形態1の変形例2]
実施形態1の変形例2について図9または図10を用いて説明する。ここでは、上記した変形例1に記載したものに温度センサ(温度検出素子)29を追加したものを示す。
本変形例に係る駆動回路基板20‐2には、図9に示すように、温度を検出するための温度センサ29が設けられている。温度センサ29は、駆動回路基板20‐2のうち長辺方向の端部に配されている。さらに詳しくは、温度センサ29は、駆動回路基板20‐2のうち一次側伝送部24‐2や二次側伝送部25‐2の接続箇所の近傍に配されている。具体的には、第1駆動回路基板20A‐2には、一次側巻線27‐2の近傍に1つの温度センサ29が、第2駆動回路基板20B‐2には、一次側巻線27‐2及び二次側巻線28‐2の近傍にそれぞれ1つずつの温度センサ29が、第3駆動回路基板20C‐2には、二次側巻線28‐2の近傍に1つの温度センサ29が設けられている。
この温度センサ29は、図10に示すように、検出信号をコントロール基板(電流制御部)22‐2に出力することが可能とされる。コントロール基板22‐2は、温度センサ29からの検出信号に基づいて第1駆動回路基板20A‐2の一次側伝送部24‐2に供給する一次電流に係る電流値または電圧値を適宜制御することが可能とされる。例えば、温度センサ29により検出された温度が相対的に低い場合には、図9に示すように、一次側巻線27‐2と二次側巻線28‐2との間に保有されるX軸方向(熱膨張または熱収縮に伴う駆動回路基板20‐2の伸縮方向)についての間隔が大きくなり、一次電流によってコア26‐2に発生する磁束が弱くなりがちとなるため、一次電流に係る電流値または電圧値を相対的に高くするよう制御する。逆に、温度センサ29により検出された温度が相対的に高い場合には、一次側巻線27‐2と二次側巻線28‐2との間に保有されるX軸方向についての間隔が小さくなり、一次電流によってコア26‐2に発生する磁束が強くなりがちとなるため、一次電流に係る電流値または電圧値を相対的に低くするよう制御する。このような制御をかけることにより、二次側伝送部25‐2に一定の二次電流を生じさせることが可能とされる。
以上説明したように本変形例によれば、駆動回路基板20‐2における温度を検出可能な温度センサ(温度検出素子)29と、温度センサ29からの検出信号に基づいて一次側伝送部24‐2に供給する一次電流を制御可能なコントロール基板(電流制御部)22‐2とを備えている。このようにすれば、駆動回路基板20‐2は、熱環境の変化に起因して熱膨張または熱収縮する場合があり、そうなると端部に配した一次側伝送部24‐2と二次側伝送部25‐2との間に保有される間隔が変動し得るものとされる。これに対し、本変形例によれば、温度センサ29により駆動回路基板20‐2における温度を検出するとともに、その検出信号に基づいてコントロール基板22‐2によって一次側伝送部24‐2に供給する一次電流を制御するようにしているので、熱膨張または熱収縮に伴って駆動回路基板20‐2が伸縮することで一次側伝送部24‐2と二次側伝送部25‐2との間の間隔が変動しても、二次側伝送部25‐2には一定の二次電流を生じさせることが可能とされる。これにより、隣り合う駆動回路基板20‐2間において伝送される信号により劣化が生じ難いものとされる。
また、温度センサ29は、駆動回路基板20‐2の端部に配されている。このようにすれば、駆動回路基板20‐2のうち、一次側伝送部24‐2または二次側伝送部25‐2が配された端部における温度をより正確に検出することができる。
<実施形態2>
本発明の実施形態2を図11によって説明する。この実施形態2では、上記した実施形態1に記載したトランス型の伝送構造から、コンデンサ型の伝送構造に変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る一次側伝送部124は、図11に示すように、駆動回路基板120に実装された一次側電極板30からなり、同様に二次側伝送部125は、駆動回路基板120に実装されるとともに一次側電極板30に対してZ軸方向(駆動回路基板120の板厚方向)について所定の間隔を空けつつ対向状をなす二次側電極板31からなる。一次側電極板30は、第1駆動回路基板120Aのうち第2駆動回路基板120Bと板厚方向について重なり合う端部と、第2駆動回路基板120Bのうち第3駆動回路基板120Cと板厚方向について重なり合う端部とにそれぞれ設けられている。二次側電極板31は、第2駆動回路基板120Bのうち第1駆動回路基板120Aと板厚方向について重なり合う端部と、第3駆動回路基板120Cのうち第2駆動回路基板120Bと板厚方向について重なり合う端部とにそれぞれ設けられている。一次側電極板30及び二次側電極板31は、それぞれ金属板材からなるとともに所定の表面積を有しつつ互いにほぼ全域が重なり合うよう正対しており、その間に誘電体32が介設されている。誘電体32は、所定の誘電率を有する絶縁材料からなる。
そして、一次側電極板30に一次電流が供給されると、誘電体32に分極が生じるとともにその誘電作用により二次側電極板31に二次電流が発生する。これにより、一次側伝送部124及び二次側伝送部125が非接触状態に維持されつつも、隣り合う駆動回路基板120間での信号伝送が図られるようになっている。なお、誘電体32における誘電率及び厚み寸法(一次側電極板30と二次側電極板31との間に保有される間隔)は、一次電流によって誘電される二次電流に係る電流値または電圧値が適切なものとなるよう、適宜調整される。
以上説明したように本実施形態によれば、一次側伝送部124は、一次側電極板30により構成されるのに対し、二次側伝送部125は、一次側電極板30に対して間隔を空けつつ対向状に配される二次側電極板31により構成される。このようにすれば、一次側電極板30及び二次側電極板31を、いわゆるカップリングコンデンサとして機能させることができるので、その誘電作用により隣り合う駆動回路基板120間において信号を良好に伝送させることができる。
また、一次側電極板30と二次側電極板31との間に介在する誘電体32が備えられている。このようにすれば、一次側電極板30と二次側電極板31との間に誘電体32を介在させることで、隣り合う駆動回路基板120間における信号の伝送を一層良好なものとすることができる。
以上、本発明の実施形態2を示したが、本発明は上記実施の形態に限られるものではなく、例えば以下のような変形例を含むこともできる。なお、以下の各変形例において、上記実施形態と同様の部材には、上記実施形態と同符号を付して図示及び説明を省略するものもある。
[実施形態2の変形例1]
実施形態2の変形例1について図12を用いて説明する。ここでは、駆動回路基板120‐1の配置を変更したものを示す。
本変形例に係る駆動回路基板120‐1は、図12に示すように、長辺方向についての端部同士を突き合わせた形でX軸方向に沿って並んで配されている。従って、隣り合う駆動回路基板120‐1は、互いの主板面がほぼ面一状をなしている。一次側伝送部124‐1をなす一次側電極板30‐1及び二次側伝送部125‐1をなす二次側電極板31‐1は、それぞれ各駆動回路基板120‐1における長辺方向の端部に接続されている。誘電体32‐1は、一次側電極板30‐1と二次側電極板31‐1との間に介在しており、一次側電極板30‐1、誘電体32‐1、二次側電極板31‐1の順でX軸方向に沿って並列している。隣り合う駆動回路基板120‐1間に配される一次側電極板30‐1、誘電体32‐1及び二次側電極板31‐1は、ほぼ全域にわたって駆動回路基板120‐1の板厚寸法内に収められている。このような構成によっても、誘電体32‐1を介して一次側伝送部124‐1から二次側伝送部125‐1へと非接触状態で信号を伝送することができる。
[実施形態2の変形例2]
実施形態2の変形例2について図13を用いて説明する。ここでは、ここでは、上記した実施形態2の変形例1に記載したものに温度センサ(温度検出素子)129を追加したものを示す。
本変形例に係る駆動回路基板120‐2には、図13に示すように、温度を検出するための温度センサ129が設けられている。温度センサ129は、駆動回路基板120‐2のうち長辺方向の端部に配されている。さらに詳しくは、温度センサ129は、駆動回路基板120‐2のうち一次側伝送部124‐2や二次側伝送部125‐2の接続箇所の近傍に配されている。具体的には、第1駆動回路基板120A‐2には、一次側電極板30‐2の近傍に1つの温度センサ129が、第2駆動回路基板120B‐2には、一次側電極板30‐2及び二次側電極板31‐2の近傍にそれぞれ1つずつの温度センサ129が、第3駆動回路基板120C‐2には、二次側電極板31‐2の近傍に1つの温度センサ129が設けられている。この温度センサ129は、検出信号をコントロール基板(電流制御部)22‐2に出力することが可能とされており、その検出信号に基づいてコントロール基板22‐2は、第1駆動回路基板120A‐2の一次側伝送部124‐2に供給する一次電流に係る電流値または電圧値を適宜制御することが可能とされる(図10参照)。なお、温度センサ129に基づく制御に関しては、上記した実施形態1の変形例2と同様であるため、重複する説明を省略するとともに、制御に係るブロック図については図10と同様であるため、図示を省略している。
<実施形態3>
本発明の実施形態3を図14によって説明する。この実施形態3では、上記した実施形態1から、FPC223が接続される駆動回路基板220を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る3枚の駆動回路基板220は、図14に示すように、両端に位置する第1駆動回路基板220A及び第3駆動回路基板220CがFPC223を接続するコネクタ部を有していないのに対し、中央に位置する第2駆動回路基板220BのみがFPC223を接続するコネクタ部220aを一対有している。つまり、FPC223は、一端側が第2駆動回路基板220Bに設けられたコネクタ部220aに、他端側がコントロール基板222に設けられたコネクタ部222aにそれぞれ接続されることで、両基板220B,222間での信号伝送を図ることが可能とされる。そして、第2駆動回路基板220Bにおける両端部には、一対の一次側伝送部が設けられているのに対し、第1駆動回路基板220A及び第3駆動回路基板220Cにおける第2駆動回路基板220B側の端部には、上記した一次側伝送部から非接触状態で信号が供給される二次側伝送部(一次側伝送部共々本実施形態では図示を省略する)がそれぞれ設けられている。従って、コントロール基板222から各FPC223を介して第2駆動回路基板220Bに伝送された信号は、第2駆動回路基板220Bにおける各一次側伝送部から第1駆動回路基板220A及び第3駆動回路基板220Cにおける各二次側伝送部へと非接触でもって伝送されるようになっている。
以上のように本実施形態では、液晶パネル11における中央に位置する第2駆動回路基板220Bと、バックライト装置12の背面側に配されるコントロール基板222とをFPC223により接続する構成としているので、上記した実施形態1に比べると、FPC223の長さ寸法(配線長)を短くすることができる。これにより、FPC223を伝送する過程で生じ得る信号の劣化を抑制することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記した各実施形態及びその各変形例では、一次側伝送部及び二次側伝送部を駆動回路基板における長辺方向の端部に配した場合を示したが、駆動回路基板における長辺方向の端部よりも中央側に一次側伝送部及び二次側伝送部を配置することも可能である。
(2)上記した実施形態1及びその変形例では、コアが枠状または棒状をなすものを示したが、コアの具体的な形状については適宜に変更可能である。
(3)上記した実施形態1に記載した駆動回路基板の配置構成において、変形例2に記載した温度センサを用いることも可能である。実施形態2についても同様にその変形例2に記載した温度センサを用いることが可能である。
(4)上記した実施形態1,2の各変形例2では、温度センサを駆動回路基板における長辺方向の端部に配したものを示したが、駆動回路基板における長辺方向の端部よりも中央側に温度センサをを配置することも可能である。
(5)上記した実施形態1,2の各変形例2では、温度センサを駆動回路基板のうち、一次側伝送部や二次側伝送部の近傍に配したものを示したが、一次側伝送部や二次側伝送部から離間した位置に温度センサを配置することも可能である。
(6)上記した実施形態2及びその各変形例では、一次側電極板と二次側電極板との間に誘電体を介在させたものを示したが、誘電体を省略するとともに一次側電極板と二次側電極板との間に空気層を介在させるようにしたものも本発明に含まれる。
(7)上記した各実施形態及びその各変形例では、3枚の駆動回路基板間で信号を伝送する場合を示したが、信号を伝送する駆動回路基板の枚数を4枚以上とした場合や2枚とした場合も本発明に含まれる。
(8)上記した各実施形態及びその各変形例では、各駆動回路基板に3枚ずつのフレキシブル基板を接続した場合を示したが、各駆動回路基板に接続するフレキシブル基板の枚数を4枚以上とした場合や2枚以下とした場合も本発明に含まれる。
(9)上記した各実施形態及びその各変形例では、駆動回路基板とコントロール基板とを2枚のFPCによって接続したものを示したが、FPCの使用枚数は適宜に変更することができ、1枚または3枚以上のFPCによって駆動回路基板とコントロール基板とを接続するようにしたものも本発明に含まれる。その場合、駆動回路基板及びコントロール基板に設けるコネクタ部の数を使用するFPCの数に合わせて変更すればよい。特に、FPCによって伝送する信号が大容量化された場合や高速化された場合には、3枚以上のFPCを用いるのが好ましい。
(10)上記した実施形態1及び実施形態2では、コントロール基板からの信号が第1駆動回路基板、第2駆動回路基板、第3駆動回路基板、の順で伝送されるものを例示したが、これとは逆に、第3駆動回路基板、第2駆動回路基板、第1駆動回路基板、の順で信号を伝送するようにしても構わない。その場合、第3駆動回路基板に一次側伝送部を、第2駆動回路基板のうち第3駆動回路基板の二次側伝送部と隣り合う位置に二次側伝送部を、第1駆動回路基板に二次側伝送部を、第2駆動回路基板のうち第1駆動回路基板の二次側伝送部と隣り合う位置に一次側伝送部を、それぞれ設けるようにすればよい。
(11)上記した実施形態1及び実施形態2では、コントロール基板からの信号が第1駆動回路基板、第2駆動回路基板、第3駆動回路基板、の順で伝送されるものを例示したが、コントロール基板からの信号を各FPCを介して第1駆動回路基板及び第3駆動回路基板にそれぞれ伝送し、さらに第1駆動回路基板及び第3駆動回路基板を介して第2駆動回路基板に伝送するようにしても構わない。この場合、第1駆動回路基板及び第3駆動回路基板にそれぞれ一次側伝送部を設けるとともに、第2駆動回路基板に一対の二次側伝送部を設けるようにすればよい。
(12)上記した各実施形態では、バックライト装置における光源として冷陰極管を使用した場合を示したが、例えば熱陰極管など他の種類の放電管やLEDなどの点状光源を用いたものも本発明に含まれる。
(13)上記した各実施形態では、外部光源であるバックライト装置を備えた透過型の液晶表示装置を例示したが、本発明は、外光を利用して表示を行う反射型液晶表示装置にも適用可能であり、その場合はバックライト装置を省略することができる。
(14)上記した各実施形態では、液晶表示装置のスイッチング素子としてTFTを用いたが、TFT以外のスイッチング素子(例えば薄膜ダイオード(TFD))を用いた液晶表示装置にも適用可能であり、カラー表示する液晶表示装置以外にも、白黒表示する液晶表示装置にも適用可能である。
(15)上記した各実施形態では、表示パネルとして液晶パネルを用いた液晶表示装置を例示したが、他の種類の表示パネル(PDPや有機ELパネル)を用いた表示装置にも本発明は適用可能である。
(16)上記した各実施形態では、チューナーを備えたテレビ受信装置を例示したが、チューナーを備えない表示装置にも本発明は適用可能である。
10…液晶表示装置(表示装置)、11…液晶パネル(表示パネル)、12…バックライト装置(照明装置)、20,120,220…駆動回路基板、22‐2…コントロール基板(電流制御部)、24,124…一次側伝送部、25,125…二次側伝送部、26…コア、27…一次側巻線、28…二次側巻線、29,129…温度センサ(温度検出素子)、30…一次側電極板、31…二次側電極板、32…誘電体、TV…テレビ受信装置

Claims (12)

  1. 画像を表示可能な表示パネルと、
    前記表示パネルを駆動可能とされるものであって、互いに隣り合って配される複数の駆動回路基板と、
    隣り合う前記駆動回路基板における一方側に設けられた一次側伝送部と、
    隣り合う前記駆動回路基板における他方側に設けられるとともに前記一次側伝送部から非接触状態で信号が供給される二次側伝送部とを備える表示装置。
  2. 前記一次側伝送部と前記二次側伝送部とが間隔を空けつつ隣り合って配されるとともに、前記一次側伝送部に供給される一次電流に基づいて前記二次側伝送部に二次電流を生じさせるようにしている請求項1記載の表示装置。
  3. 隣り合う前記駆動回路基板は、部分的に板厚方向について重なり合うよう配されるとともに、その重なり合う部分にそれぞれ前記一次側伝送部と前記二次側伝送部とが設けられている請求項2記載の表示装置。
  4. 隣り合う前記駆動回路基板は、互いの端部同士が重なり合うよう配されるとともに、その重なり合う各端部にそれぞれ前記一次側伝送部と前記二次側伝送部とが設けられている請求項3記載の表示装置。
  5. 隣り合う前記駆動回路基板は、互いの端部同士を突き合わせた形で並んで配されるとともに、その並んだ各端部にそれぞれ前記一次側伝送部と前記二次側伝送部とが設けられている請求項2記載の表示装置。
  6. 前記駆動回路基板における温度を検出可能な温度検出素子と、
    前記温度検出素子からの検出信号に基づいて前記一次側伝送部に供給する前記一次電流を制御可能な電流制御部とを備えている請求項5記載の表示装置。
  7. 前記温度検出素子は、前記駆動回路基板の端部に配されている請求項6記載の表示装置。
  8. 隣り合う前記駆動回路基板の間に配されるコアが備えられており、
    前記一次側伝送部は、前記コアに対して巻装される一次側巻線により構成されるのに対し、前記二次側伝送部は、前記コアのうち前記一次側巻線に対して間隔を空けつつ隣り合う位置に巻装される二次側巻線により構成される請求項2から請求項7のいずれか1項に記載の表示装置。
  9. 前記一次側伝送部は、一次側電極板により構成されるのに対し、前記二次側伝送部は、前記一次側電極板に対して間隔を空けつつ対向状に配される二次側電極板により構成される請求項2から請求項7のいずれか1項に記載の表示装置。
  10. 前記一次側電極板と前記二次側電極板との間に介在する誘電体が備えられている請求項9記載の表示装置。
  11. 前記表示素子は、一対の基板間に液晶を封入してなる液晶パネルとされる請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の表示装置。
  12. 請求項1から請求項11のいずれか1項に記載された表示装置を備えるテレビ受信装置。
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