JP2012020788A - 梱包材 - Google Patents

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Tetsuharu Hirota
徹治 廣田
Noboru Kamiyama
昇 上山
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Japan Chemical Industries Co Ltd
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Abstract

【課題】クッション性を保ちつつ、複数の方向に好適に折り曲げることができ、これにより、被梱包物を容易に包んで梱包することができる梱包材を提供することにある。
【解決手段】梱包材1は、対峙したシート材11,11を連結する円状の連結部12を一定間隔で複数設けることにより、隣接する4つの連結部12により囲まれたシート材11,11間に形成される内部空間Sを複数有する。梱包材1は、各内部空間Sに発泡粒子20が充填された充填部13を複数備える。各充填部13には、該充填部13に隣接する充填部13との間に谷線15が形成されるように、熱可塑性樹脂発泡粒子20が充填されている。各充填部13は、該充填部13の周りに配置された4つの連結部との境界線16と、充填部に前記隣接する4つの充填部との谷線15と、を結んだ輪郭線18の形状が、略八角形状になっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、対峙したシート材の内部に発泡粒子が充填された梱包材に係り、被梱包物を好適に包み梱包することができる梱包材に関する。
従来から、内部に発泡粒子などの発泡粒子が充填されたシート状の梱包材を用いて、被梱包物が梱包されることがある。このような梱包材は、周縁が縫合された一対の布材を袋体として、その内部に、発泡粒子が充填さている。
特に、袋体の内部に充填した発泡粒子が偏らないように、例えば、袋体の内部を複数の閉鎖された矩形状の空間に区画して、その閉空間内に発泡粒子が充填された充填部を、等間隔に整列して配置した梱包材が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、このような発泡粒子を用いた技術として、例えば図6に示すようなクッション材も提案されている。クッション材は、一対の布材61,61を周縁で縫い合わせて袋体とし、さらに内部で連結するために、円状の連結部62,62…が一定間隔に複数設けられている。4つの連結部62により囲まれて形成された布材61,61の複数の内部空間は、相互に連通している。各内部空間には、発泡粒子が充填され、充填部65が複数形成されている。このようにして、各充填部65の四隅には、連結部62が配置されることになり、充填部65と、これに隣接する4つの充填部65とは、内部で連通状態となる。充填部65に充填された発泡粒子は、隣接する4つの充填部65のいずれかに移動可能となる(例えば特許文献2、3参照)。
特公平07−121756号公報 特開2009−001929号公報 特開2008−212406号公報
特許文献1の梱包材の場合には、発泡粒子が充填された矩形状の充填部が、整列して配置されているため、矩形状の充填部が整列したラインに沿って、この梱包材を折り曲げて、被梱包物を梱包するのは容易である。しかしながら、これらの矩形状の充填部の対角線に沿って梱包材を折り曲げようとした場合、発泡粒子が充填された閉空間上に折り曲げ線が位置するので、発泡粒子が、ほとんど移動できない。したがって、特許文献1に記載の梱包材の場合、対角線に沿って梱包材を折り曲げて、被梱包物を包むように梱包することは容易ではない。
このような点を鑑みると、図6に示すクッション材を用いて梱包することが望ましいと考えられる。しかしながら、このようなクッション材は、折り曲げ性まで考慮していないので、充填部同士の境界線L1に沿って、クッション材を折り曲げることはかろうじてできるが、充填部の対角線L2(境界線L1を略45°回転させた線)に沿って、これを折り曲げることは、容易ではない。
このような結果、被梱包物を包む際、被梱包物に対する梱包材の位置が、梱包材の折り曲げ易さによって制限されてしまうことがある。また、複雑な形状の被梱包物を梱包しようとした場合、その形状に合わせて、梱包材を折り曲げることができず、所望の梱包状態で被梱包物を梱包することができない場合がある。
本発明は、このような点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、クッション性を保ちつつ、複数の方向に好適に折り曲げることができ、これにより、被梱包物を容易に包んで梱包することができる梱包材を提供することにある。
発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、梱包材に複数の充填部を設けた場合には、その充填部及び連結部の形状が折り曲げ性に大きく寄与し、この形状を所定の形状にすることにより、梱包材の折り曲げ性が画期的に向上するとの新たな知見を得た。
本発明は、発明者らが得たこのような新たな知見に基づくものであり、本発明に係る梱包材は、対峙したシート材を連結する島状の連結部を一定間隔で複数設けることにより、隣接する4つの連結部により囲まれたシート材の間に形成される内部空間を複数有し、各内部空間に発泡粒子が充填された充填部を複数備えた梱包材であって、前記各充填部には、該充填部に隣接する充填部との間に谷線が形成されるように、前記発泡粒子が充填されており、前記各充填部は、該充填部の周りに配置された4つの連結部との境界線と、前記充填部に前記隣接する4つの充填部との谷線と、を結んだ輪郭線の形状が、略八角形状になっていることを特徴とするものである。
本発明によれば、梱包材の各充填部は、隣接する4つの連結部により囲まれた複数の内部空間に発泡粒子が充填され、充填部が膨らみ部分、連結部が凹部分となり、さらに、充填部同士の間には谷線が形成される。また、その内部空間同士は連通しているので、充填部に作用する荷重に応じて、発泡粒子は、その周りの4つの充填部の内部空間に移動することができる。
そして、梱包材の谷線は、同一直線上にあって、各谷線は線状に凹んでいる。これにより、谷線に沿って、梱包材を折り曲げることは容易である。また、充填部と連結部との境界線に沿って、すなわち、谷線に対して45°で交差する線に沿って、梱包材を折り曲げた場合、充填部が折り曲げ力により膨らむと共に、輪郭線の形状を略八角形状にしたことにより、この膨らみ部分が、連結部である凹部分に入り込み易くなる。
このようにして、谷線または境界線のいずれの線に沿って、梱包材を折り曲げようとした場合であっても、その折り曲げ性は良好であり、その方向に拘らず被梱包物を容易に包んで梱包することができる。また、複雑な形状の被梱包物であっても容易に包んで梱包することができる。
ここで、本発明でいう「略八角形」とは、外形が八角形、またはこれに近い形状であり、上面視の外観において、略八角形であれば、この外形を構成する各辺となる輪郭線は、直線状だけでなく、曲線であってもよい。
より好ましくは、前記輪郭線の形状が略八角形状になっていれば、連結部は、正方形状(菱形状)、円形状などを挙げることができ、境界線に沿って梱包材を折り曲げたときに、充填部の膨らみ部分が、連結部の凹部分に入り込み易すければ、特に限定されるものではない。
しかしながら、本発明に係る梱包材は、前記連結部の周縁に内接する内接円の直径をD、前記隣接する連結部の前記内接円の中心間距離をLとしたときに、0.25≦D/L≦0.4の関係を満たすことがより好ましい。
本発明によれば、連結部が前記関係を満たす形状にあるときには、いずれの線に沿っても、梱包材を容易に折り曲げることができる。しかしながら、その関係が、D/L<0.25の場合には、連結部の大きさが小さくなり、充填部の膨らみ部分が、連結部の凹部分に入り込み難くなることがある。一方、その関係が、D/L>0.4の場合には、連結部の大きさが大きくなり過ぎてしまい、良好なクッション性を得ることができないことがある。
ここで、例えば、連結部が円形状である場合には、連結部の周縁に内接する円の直径Dは、その円形状の連結部の直径そのものに相当する。また、例えば、連結部が矩形状(菱形状)やその他の形状である場合には、前記円の直径Dは、これらの形状を有した連結部の周縁(すなわち上述の境界線を含む周縁)に内接する円の直径に相当する。
さらに、より好ましくは、前記充填部の厚みをtとしたときに、0.25≦t/L≦1の関係を満たす。この範囲にあることにより、さらに梱包材を容易に折り曲げることができ、被梱包物を梱包し易くなる。しかしながら、その範囲が、t/L<0.25の場合には、充填部の厚みが充分ではないので、良好なクッション性を得ることができないことがある。一方、その範囲が、t/L>1の場合には、充填部の膨らみ部分が、折り曲げ時に膨らみ過ぎてしまい、連結部の凹部分に入り込み難くなることがある。
また、本発明に係る梱包材は、充填部の輪郭線の形状が略正八角形状となっていることがより好ましい。充填部の輪郭形状が略正八角形状になることにより、さらに充填部の膨らみ部分が、連結部の凹部分に入り込み易くなる。
本発明によれば、クッション性を保ちつつ、複数の方向に好適に折り曲げることができ、これにより、被梱包物を容易に包んで梱包することができる。
図1は、本発明に係る第1実施形態に係る梱包材の模式的概念図であり、(a)は、梱包材の斜視図であり、(b)は、(a)のA−A線に沿った矢視断面図であり、(c)は、(a)のB−B線に沿った矢視断面図。 谷線に略平行な線に沿って図1に示す梱包材を折り曲げて、被梱包物を梱包する方法を説明するための模式的斜視図であり(a)は、梱包状態を説明するための斜視図であり,(b)は、(a)梱包材の折り曲げ部分を拡大した斜視図。 境界線に略平行な線に沿って図1に示す梱包材を折り曲げて、被梱包物を梱包する方法を説明するための模式的斜視図であり(a)は、梱包状態を説明するための斜視図であり,(b)は、(a)梱包材の折り曲げ部分を拡大した斜視図。 図1に示す梱包材の製造方法を説明するための概略図であり、(a)は、熱可塑性樹脂発泡粒子を充填する前の梱包材の平面図であり、(b)は、熱可塑性樹脂発泡粒子を充填する方法を説明するための図。 発明に係る第2実施形態に係る梱包材の模式的概念図であり、(a)は、梱包材の斜視図であり、(b)は、熱可塑性樹脂発泡粒子を充填する前の梱包材の平面図。 従来のクッション材の模式的斜視図。
以下に本発明に係る梱包材を、2つの実施の形態に基づいて説明する。図1は、本発明に係る第1実施形態に係る梱包材の模式的概念図であり、(a)は、梱包材の斜視図であり、(b)は、(a)のA−A線に沿った矢視断面図であり、(c)は、(a)のB−B線に沿った矢視断面図である。
また、図2及び図3は、それぞれ、谷線及び境界線に対して略平行な線に沿って図1に示す梱包材を折り曲げて、被梱包物を梱包する方法を説明するための模式的斜視図であり、(a)は、梱包状態の全体を説明するための斜視図であり,(b)は、(a)梱包材の折り曲げ部分を拡大した斜視図である。
図1に示すように、本実施形態に係る梱包材1は、一対の対峙したシート状の布材11,11の周縁を縫合等により連結して袋状にしたものである。一対の布材11(袋体)には、これらを連結する円形状(島状)の連結部12,12,…が、一定間隔に設けられている。
また、布材11は、通常単層編織布で形成されるが、必要に応じて複層とすることができる。編織布の織り方としては、特に制限がなく、平織、綾織等公知の織り方であればよい。なお、布材11は、後述する熱可塑性樹脂発泡粒子20が散逸しない程度の織り目が必須であり、後述する熱可塑性樹脂発泡粒子20の充填時に圧縮気体が通過できる気密を有することが好ましい。
そして、隣接する4つの連結部12により囲まれた布材11の間には、内部空間Sが形成され、この内部空間Sは、連結部12の個数に応じて複数形成される。また、各内部空間Sは、2つの連結部12,12の間において、隣接する4つの内部空間Sのそれぞれに連通するように形成されている。
各内部空間Sには、熱可塑性樹脂発泡粒子20が充填されて、充填部13を形成している。このようにして、充填部13の四隅には、連結部12が形成されることになる。そして、熱可塑性樹脂発泡粒子20が充填された充填部13が梱包材1の膨らみ部分となり、布材11,11を連結した連結部12が、梱包材1の凹部分となる。
ここで充填される熱可塑性樹脂発泡粒子20は、平均粒径が0.1〜4.0mmの球状の熱可塑性樹脂発泡粒子を用いることができる。また、熱可塑性樹脂発泡粒子20の発泡倍率は20〜60倍が好ましい。平均粒径が0.1mm未満であると布材から散逸しやすくなり、4.0mmを超えると充填部13,13間を移動し難くなる。
熱可塑性樹脂発泡粒子20の素材として、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂(例えばポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂)、ポリエステル系樹脂(例えばポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸)、ポリカーボネート系樹脂等を使用することができる。前記素材は樹脂単体や異なる樹脂を複合(混合や重合等)したものを使用することができる。また、前記熱可塑性樹脂発泡粒子は、異なる組成の発泡粒子をブレンドして使用することができる。
また、各内部空間Sに充填される熱可塑性樹脂発泡粒子20の充填量を略同程度にしたときに、各充填部13,13同士の間には、凹線となる谷線15が形成される。なお、各内部空間Sに充填される熱可塑性樹脂発泡粒子20の充填率を調整することにより、谷線15を形成することができる。
このようにして、その内部空間S,S同士は連通しているので、充填部13に作用する荷重により、熱可塑性樹脂発泡粒子20は、その周りの4つの充填部13のいずれかの内部空間Sに移動することができる。
さらに、各充填部13は、充填部13の周りに配置された4つの連結部12との間の4本の境界線16(具体的には、1つの連結部の周縁の1/4円周線)と、充填部13に隣接する4つの充填部13との間に形成される4本の谷線15と、を結んだ輪郭線18の形状が、略八角形状になっている。すなわち、輪郭線18は、各境界線16及び各谷線15を交互に結んでできた輪郭線となる。
このような結果、図2(a),(b)に示すように、梱包材1の複数の谷線15に略平行な線15aに沿って折り曲げようとしたときに、複数の谷線15は、同一直線上にあって、各谷線15は線状に凹んでいるので、被梱包物Wに対して、容易に梱包材1Aを折り曲げることができる。
一方、図3(a),(b)に示すように、充填部13と連結部12との境界線16に沿って略平行な線16a、すなわち谷線15に対して略45°で交差する線16aに沿って、梱包材1Aを折り曲げようとした場合には、充填部13が折り曲げ力により膨らむと共に、輪郭線18の形状を略八角形状にしたことにより、充填部13の膨らみ部分13aが、連結部12により形成された凹部分12aに入り込み易くなる。これにより、被梱包物Wに対して、容易に梱包材1を折り曲げることができる。特に、この輪郭線の形状を、正八角形に近づけることにより、膨らみ部分13aが、凹部分12aにより入り込み易くなる。
さらに、本実施形態の梱包材1は、充填部13と連結部12との境界線16(すなわち線16a)に沿って、梱包材1の折り曲げ性をより向上させるために、以下の関係を満たしている。具体的には、図1(c)に示すように、連結部12の直径をD、隣接する連結部12の内接円同士の間の中心間距離をL、としたときに、0.25≦D/L≦0.4の関係を満たしている。なお、本実施形態では、連結部12が円形状であるので、連結部12の周縁そのものと、連結部12の周縁に内接する内接円とは、一致する。このような関係を満たす形状にあるときは、梱包材1の折り曲げ性及びクッション性を向上させることができる。
この関係がD/L<0.25の場合、連結部12の大きさが小さくなるため、図3(a),(b)に示す状態で梱包を行ったとき、充填部13の膨らみ部分13aが、連結部12の凹部分12aに入り込み難くなることがある。一方、この関係が、D/L>0.4の場合、連結部12の大きさが大きくなり過ぎてしまい、良好なクッション性を得ることができないことがある。
さらに、このような関係を満たしつつ、充填部13の厚みをtとしたときに、充填部13は、0.25≦t/L≦1の関係を満たすことにより、さらなる折り曲げ性とクッション性の双方をさらに向上させることができる。しかしながら、この関係が、t/L<0.25の場合には、充填部の厚みが充分ではないので、良好なクッション性を得ることができないことがある。一方、その範囲が、t/L>1の場合には、図3(a),(b)に示す状態で梱包を行ったとき、充填部13の膨らみ部分13aが、折り曲げ時に膨らみ過ぎてしまい、連結部12の凹部分12aに入り込み難くなってしまう。
このようにして、谷線15と平行な線15a、または境界線16に略平行な線16aのいずれの線に沿って、梱包材1を折り曲げたようとした場合であっても、梱包材1の折り曲げ性は良好であり、その折り曲げ方向に拘らず被梱包物Wを容易に包んで梱包することができる。また、複雑な形状の被梱包物Wであっても容易に包んで梱包することができる。
このような梱包材1の製造方法を図4に基づいて以下に説明する。図4は、図1に示す梱包材の製造方法を説明するための概略図であり、(a)は、熱可塑性樹脂発泡粒子を充填する前の梱包材(袋体)の平面図であり、(b)は、熱可塑性樹脂発泡粒子を充填する方法を説明するための図である。
まず、図4に示すように、熱可塑性樹脂発泡粒子20を充填するための充填口19が形成された袋体10を準備する。袋体10は、梱包材1の外皮を形成するものであり、周縁10aを連結すると共に、等間隔に連結部12を連結するように、2枚の布材11を縫い合わせ、または2枚の布材の同時織りにして、一体化された袋体である。
次に、図4(b)に示すように、充填口19から、円筒状の金属製のパイプ30を、袋体10の内部に挿入する。具体的には、パイプ30の先端部を袋体10の最深部に到達させる。熱可塑性樹脂発泡粒子を充填する前の袋体は任意の形態に変化できるので、パイプ30が直線状であっても容易に最深部に到達させることができる。
その後、熱可塑性樹脂発泡粒子を袋体10の最深部より、充填口19側に引き抜きながら、熱可塑性樹脂発泡粒子20を充填する。熱可塑性樹脂発泡粒子20の充填により、袋体10は所定の厚みを有するキルティング状となる。その後、充填口19を縫合する。縫合後、充填口19を袋体内部に折り返し、周縁10aに沿って縫い合わせ、その後、縁取りすることにより、梱包材1を得ることができる。
図5は、本発明に係る第2実施形態に係る梱包材1Aの模式的概念図であり、(a)は、梱包材の斜視図であり、(b)は、熱可塑性樹脂発泡粒子を充填する前に梱包材の平面図である。第2実施形態が、第1実施形態と相違する点は、連結部12Aの形状である。したがって、その他の部分は同じ符号を付して、詳細な説明を省略する。
第2実施形態では、連結部12Aは、矩形(菱形)状となっている。また、充填部13と連結部12Aとの境界線16(すなわち線16a)に沿って、梱包材1Aの折り曲げ性をより向上させるためには、以下の関係を満たしている。
具体的には、図5(a)に示すように、連結部12Aの周縁(境界線16からなる線)に内接する内接円16bの直径をD、前記隣接する連結部12Aの前記内接円同士16b,16bの中心間距離をLとしたときに、0.25≦D/L≦0.4の関係を満たしている。
本実施形態では、連結部12Aの周縁に内接する内接円16bを用いたので、第1実施形態の連結部12Aにより形成される凹部分と略同等(若しくはやや大きい)凹部分が形成されることになる。従って、第1実施形態と同様に、このような関係を満たす形状にあるときは、梱包材1の折り曲げ性及びクッション性を向上させることができる。
さらに、この関係を満たしつつ、充填部13の厚みをtとしたときに、充填部13は、0.25≦t/L≦1の関係を満たしている。これにより、第1実施形態と同様に折り曲げ性とクッション性の双方をさらに向上させることができる。
また、連結部12Aを矩形状(菱形状)とすることにより、輪郭線18Bを略正八角形状により近づけることもできる。これにより、梱包材1Aの線16aに沿った折り曲げ性をより向上させることができる。このような梱包材1Aは、図5(b)に示すように、袋体10aを用いて、第1実施形態と同様の方法で製造することができる。
以下に、本発明を実施例に基づいて説明する。
〔実施例1〕
まず、図4(a)に示すように、直径D10mmの円形状の連結部を設けた、長さ500mm×500mmの大きさの編織布を複層形成したナイロン製の袋体を準備した。この袋体の中に、熱可塑性樹脂発泡粒子として平均粒径0.5mmのポリスチレン製の発泡粒子を充填し、図1に示す梱包材を作成した。
なお、本実施例では、連結部の直径Dを10mm一定とし、連結部間の中心間距離を変更した袋体を複数作成した。具体的には、充填部に発泡粒子が均一に充填されるように、その表面を均したときに、表1に示すように、各連結部の中心間距離(もっとも近い連結部の中心間距離)の平均値であるLが、表1の関係を満たすように、梱包材を製作した。D/Lの関係が、0.20〜0.40の範囲では、充填部の輪郭線は略八角形状であり、0.25〜0.3の範囲では、充填部の輪郭線の形状は、略正八角形状である。なお、充填部の厚さの平均値であるtと、Lとの関係は、t/L=0.5とした。
〔比較例1〕
実施例1と同じように、梱包材を作製した。実施例1と相違する点は、D/Lを0.15及び0.45にして、梱包材を作成した点である。なお、D/Lを0.15にした梱包材は、図6に示す従来のクッション材に相当し、連結部の大きさが小さいため、充填部の輪郭線の形状は、四角形状に近い形状となる。
<折り曲げ性試験>
実施例1及び比較例1の梱包材の折り曲げ性を評価すべく、2L用の水が入ったペットボトル1本を、被梱包物として、これを、実施例1及び比較例1の梱包材で梱包した。具体的には、図3(a),(b)に示すように、梱包材を折り曲げて、ペットボトルを包んで梱包し、100mm×100mm×400mmのダンボール箱に収納して梱包体とした。このときの梱包時の梱包材の折り曲げ性を、5人のパネラにより評価した。この結果を、表1に示す。なお、表1に示す折り曲げ性の指標は、1:折り曲げ難い、2:やや折り曲げ難い、3:やや折り曲げ易い、4:折り曲げ易い、5:非常に折り曲げ易い、であり、5人のパネラの平均値を四捨五入した値である。
<衝撃試験>
実施例1及び比較例1の梱包材のクッション性を評価すべく、上述した梱包体を、高さ1.5mの位置から落下させ、落下後の被梱包物の凹みを確認した。表1に示すクッション性の指標は、◎:ボトルに凹み無し、○:ボトルに凹みがあったが微小であり元の形状に戻すことができた、×:ボトルに凹みが在り元の形状にもどらず、である。
Figure 2012020788
〔結果1及び考察1〕
表1に示すように、実施例1の梱包材は、折り曲げ性及びクッション性いずれも良好であった。また、比較例1の梱包材のうち、D/Lの関係が、0.15の場合には、折り曲げ難く、一方、D/Lの関係が、0.45の場合には、ボトルに凹みが生じた。
このように、実施例1の如く、充填部の輪郭線は、略八角形状である場合には、梱包材を折り曲げることができ、D/Lの関係が、0.25以上であれば、梱包材の折り曲げ性は良好であるといえる。
また、衝撃試験の試験条件にもよるが、D/Lの関係が、0.40以下であれば、クッション性は良好であるといえる。特に、D/Lが、0.25〜0.30の範囲では、充填部の輪郭線の形状は、略正八角形状であり、この場合は、折り曲げ性及びクッション性いずれもより良好な結果となったといえる。
ここでは、連結部の形状が円形状であったが、連結部の形状がこれ以外の場合であっても、連結部の周縁に内接する内接円の直径をDとしたときに、上述するD/Lの関係を満たせば、同様の効果が得られることは、明らかである。
〔実施例2〕
実施例1と同じようにして、連結部の直径を10mmとして、発泡粒子の充填時に、発泡粒子を均一に均したときに、表2の関係が満たすように、袋体を作成し、これに発泡粒子を充填して、梱包材を製作した。
そして、これら梱包材に対して、実施例1と同様に、折り曲げ試験及び衝撃試験をおこなった。この結果を表2に示す。
Figure 2012020788
〔結果2及び考察2〕
結果2に示すように、0.25≦D/L≦0.4の関係を満たすことを前提として、0.25≦t/L≦1を満たせば、さらに、良好な折り曲げ性とクッション性を得ることができることがわかった。
すなわち、t/Lの関係が0.25以上であれば、クッション性はさらに良好であるといえる。また、t/Lの関係が、1.0以下であれば、折り曲げ性もさらに良好であるといえる。さらに、連結部の形状が円形状であったが、連結部の形状がこれ以外の場合であっても、上述するt/Lの関係を満たせば、同様の効果が得られることは、明らかである。
以上、本発明のいくつか実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
例えば、本実施形態では、連結部を円形状又は矩形状(菱形状)としたが、梱包材の折り曲げ性及びクッション性を確保するように輪郭線の形状が略八角形となるのであれば、これらの形状に限定されず、楕円形状、五角形以上の多角形状などの他の形状であってもよい。
1,1A:梱包材、10:袋体、11:布材、12,12A:連結部、13:充填部、13a:膨らみ部分、15:谷線、16:境界線、18,18B:輪郭線、19:充填口、20:発泡粒子、30:パイプ、S:内部空間

Claims (4)

  1. 対峙したシート材を連結する島状の連結部を一定間隔で複数設けることにより、隣接する4つの連結部により囲まれたシート材の間に形成される内部空間を複数有し、各内部空間に発泡粒子が充填された充填部を複数備えた梱包材であって、
    前記各充填部には、該充填部に隣接する充填部との間に谷線が形成されるように、前記発泡粒子が充填されており、
    前記各充填部は、該充填部の周りに配置された4つの連結部との境界線と、前記充填部に前記隣接する4つの充填部との前記谷線と、を結んだ輪郭線の形状が、略八角形状になっていることを特徴とする梱包材。
  2. 前記連結部の周縁に内接する内接円の直径をD、前記隣接する連結部の前記内接円同士の中心間距離をLとしたときに、0.25≦D/L≦0.4の関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載の梱包材。
  3. 前記充填部の厚みをtとしたときに、0.25≦t/L≦1の関係を満たすことを特徴とする請求項2に記載の梱包材。
  4. 前記輪郭線の形状は、略正八角形状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の梱包材。
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JP2012247107A (ja) * 2011-05-26 2012-12-13 Sharp Corp 真空断熱パネル及びそれを用いた冷蔵庫
JP2015074465A (ja) * 2013-10-09 2015-04-20 イージェイ株式会社 製品固定緩衝材

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