JP2012019594A - ピエゾアクチュエータ駆動装置 - Google Patents

ピエゾアクチュエータ駆動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ピエゾアクチュエータ駆動装置から発生するノイズを低減する
【解決手段】ピエゾアクチュエータ駆動装置1では、ノイズ伝搬防止スイッチ制御部19は、充放電制御部17が充放電制御を実行しているときにおいて、電流検出部16がピエゾ電流を検出している場合に、ノイズ伝搬防止スイッチ18をオンし、電流検出部16がピエゾ電流を検出していない場合に、ノイズ伝搬防止スイッチ18をオフする。これにより、フライホイール電流がゼロになっている間において、ダイオードDaまたダイオードDbと、充放電用コイル11と、ピエゾアクチュエータ50とで構成される共振回路の電流経路をノイズ伝搬防止スイッチ18で遮断することができ、上記共振回路に起因したノイズの発生を抑制することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ピエゾアクチュエータを駆動する装置に関する。
従来、充放電により伸長または縮小してピストン等を直線動するピエゾアクチュエータが知られており、そのようなピエゾアクチュエータの伸縮によって開閉弁する燃料噴射用のインジェクタも知られている。
また、ピエゾアクチュエータを充放電させて伸縮させる駆動装置としては、インダクタとピエゾアクチュエータとの直列回路に対して充電スイッチを介して直流電源から電源供給を行うための充電経路と、上記直列回路に並列に接続されて放電スイッチを介してピエゾアクチュエータの充電電荷を放電させるための放電経路とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
ここで、この種のピエゾアクチュエータ駆動装置の構成例を図11〜図14を用いて説明する。図11は、1個のピエゾアクチュエータを駆動するピエゾアクチュエータ駆動装置101の構成を示す回路図である。図12は、ピエゾアクチュエータ駆動装置101の動作を説明するタイミングチャートである。図13は、複数個のピエゾアクチュエータを駆動するピエゾアクチュエータ駆動装置201の構成を示す回路図である。図14は、ピエゾアクチュエータ駆動装置201の動作を説明するタイミングチャートである。
ピエゾアクチュエータ駆動装置は、車両に搭載されたディーゼルエンジンに対する燃料噴射を制御するものであり、そのディーゼルエンジンの各気筒へコモンレールからの高圧燃料を噴射する各インジェクタに設けられたピエゾアクチュエータを充放電させて伸縮させることにより、その各気筒のインジェクタに燃料噴射の開始/停止をさせるものである。
そして、1個のピエゾアクチュエータを駆動するピエゾアクチュエータ駆動装置101は、図11に示すように、ピエゾアクチュエータ150と直列に接続される充放電用コイル111と、ピエゾアクチュエータ150を充電するための電気エネルギーが蓄えられる直流電源としてのコンデンサ112と、ピエゾアクチュエータ150の充電時に動作する充電スイッチ113と、ピエゾアクチュエータ150の放電時に動作する放電スイッチ114と、負電圧がピエゾアクチュエータ150に発生するのを防止するダイオード115と、ピエゾアクチュエータ150に流れる電流(以下、ピエゾ電流という)を検出する電流検出部116と、充電スイッチ113および放電スイッチ114の動作を制御する充放電制御部117とを備えている。
またピエゾアクチュエータ駆動装置101は、高電位側出力端子131と低電位側出力端子132を備える。そしてピエゾアクチュエータ駆動装置101は、高電位側ハーネス161を介して高電位側出力端子131とピエゾアクチュエータ150の高電位側とが接続され、低電位側ハーネス162を介して低電位側出力端子132とピエゾアクチュエータ150の低電位側とが接続される。
これらのうち充放電用コイル111は、一端が高電位側出力端子131に接続される。
またコンデンサ112は、正極端子が充電スイッチ113と充放電用コイル111を介して高電位側出力端子131に接続されるとともに、負極端子が低電位側出力端子132に接続される。
また充電スイッチ113は、nチャネルMOSFETからなり、ドレインがコンデンサ112の正極端子に接続されるとともに、ソースが充放電用コイル111の他端に接続されている。そして、そのMOSFETの寄生ダイオードを、ダイオードDaとして利用している。
また放電スイッチ114は、nチャネルMOSFETからなり、ドレインが充放電用コイル111と充電スイッチ113との接続点に接続されるとともに、ソースが低電位側出力端子132に接続される。そして、そのMOSFETの寄生ダイオードを、ダイオードDbとして利用している。
またダイオード115は、アノードが放電スイッチ114と低電位側出力端子132との接続点に接続されるとともに、カソードが充放電用コイル111と高電位側出力端子131との接続点に接続される。
また電流検出部116は、低電位側出力端子132と放電スイッチ114との間の電流径路上に設けられる。
また充放電制御部117は、エンジン制御の処理を行う電子制御ユニット(不図示)から、インジェクタを開弁させるための駆動信号(いわゆる噴射信号)を入力するとともに、電流検出部116から電流検出信号を入力する。
ここで、ピエゾアクチュエータ駆動装置101の充放電制御を図12を用いて説明する。
図12に示すように、噴射信号がハイになると(時刻t1を参照)、充放電制御部117は、放電スイッチ114をオフした状態で、充電スイッチ113をオン/オフさせる充電スイッチ制御を行う(図12の充電スイッチ制御信号S1,S2,S3を参照)。
すると、充電スイッチ113のオン時には、コンデンサ112から充放電用コイル111を介してピエゾアクチュエータ150に充電電流が流れ(図12における時刻t1〜t2,t4〜t5,t7〜t8のピエゾ電流を参照)、充電スイッチ113のオフ時には、充放電用コイル111に蓄積されたエネルギーによって流れる充電電流(すなわち、フライホイール電流)が、ピエゾアクチュエータ150の低電位側から放電スイッチ114に並列なダイオードDbを介してピエゾアクチュエータ150に流れる(図12における時刻t2〜t4,t5〜t7,t8〜t10のピエゾ電流を参照)こととなる。そして、このような充電スイッチ制御により、ピエゾアクチュエータ150が段階的に充電されて伸長する(図12における時刻t1〜t9の高電位側出力端子電圧を参照)。
その後、噴射信号がハイからローに戻ると(時刻t11を参照)、充放電制御部117は、充電スイッチ113をオフした状態で、放電スイッチ114をオン/オフさせる放電スイッチング制御を行う(図12の放電スイッチ制御信号S11,S12,S13を参照)。
すると、放電スイッチ114のオン時には、ピエゾアクチュエータ150の高電位側から充放電用コイル111を介してピエゾアクチュエータ150の低電位側へ放電電流が流れ(図12における時刻t11〜t12,t14〜t15,t17〜t18のピエゾ電流を参照)、放電スイッチ114のオフ時には、ピエゾアクチュエータ150の高電位側から充放電用コイル111及び充電スイッチ113に並列なダイオードDaを介してコンデンサ112へと放電電流が流れ(図12における時刻t12〜t14,t15〜t17,t18〜t20のピエゾ電流を参照)、その放電電流によりピエゾアクチュエータ150の電荷がコンデンサ112に回収される。そして、このような放電スイッチ制御により、ピエゾアクチュエータ150が段階的に放電されて収縮する(図12における時刻t11〜t19の高電位側出力端子電圧を参照)。
次に、複数個のピエゾアクチュエータを駆動するピエゾアクチュエータ駆動装置201の回路構成を図13を用いて説明する。
図13に示すように、n個のピエゾアクチュエータ250−1,250−2,250−3,・・・,250−n(nは整数)を駆動するピエゾアクチュエータ駆動装置201は、充放電用コイル111と、コンデンサ112と、充電スイッチ113と、放電スイッチ114と、ダイオード115と、電流検出部116と、充放電制御部117と、充放電制御の対象となるピエゾアクチュエータ250を選択する選択スイッチ218−1,218−2,218−3,・・・,218−n(nは整数)と、選択スイッチ218の動作を制御する選択スイッチ制御部219とを備えている。
またピエゾアクチュエータ駆動装置201には、n個のピエゾアクチュエータ250−1,250−2,250−3,・・・,250−nの高電位側にそれぞれ接続される高電位側出力端子231−1,231−2,231−3,・・・,231−nと、低電位側にそれぞれ接続される低電位側出力端子232−1,232−2,232−3,・・・,232−nとが設けられている。そして、高電位側ハーネス261−1,261−2,261−3,・・・,261−nを介して高電位側出力端子231−1,231−2,231−3,・・・,231−nとピエゾアクチュエータ250−1,250−2,250−3,・・・,250−nの高電位側とが接続され、低電位側ハーネス262−1,262−2,262−3,・・・,262−nを介して低電位側出力端子232−1,232−2,232−3,・・・,232−nとピエゾアクチュエータ250−1,250−2,250−3,・・・,250−nの低電位側とが接続される。
そして充放電用コイル111は、一端が高電位側出力端子231−1,231−2,231−3,・・・,231−nに接続される。
また、低電位側出力端子232−1,232−2,232−3,・・・,232−nと電流検出部116との間の電流径路上にそれぞれ、選択スイッチ218−1,218−2,218−3,・・・,218−nが設けられる。
また選択スイッチ制御部219は、充放電制御部117から、選択スイッチ218を選択するための選択スイッチ信号を入力する。
ここで、ピエゾアクチュエータ駆動装置201の充放電制御を図14を用いて説明する。
図14に示すように、ピエゾアクチュエータ250−1の噴射信号がハイになると(時刻t1を参照)、充放電制御部117は、選択スイッチ218−1〜nのうち、ピエゾアクチュエータ250−1に対応する選択スイッチ218−1をオンするとともに、放電スイッチ114をオフした状態で、充電スイッチ113をオン/オフさせる充電スイッチ制御を行う(図14の充電スイッチ制御信号S1,S2,S3を参照)。これにより、ピエゾアクチュエータ250−1が段階的に充電されて伸長する(図14における時刻t1〜t9の高電位側出力端子電圧[250−1]を参照)。
その後、噴射信号がハイからローに戻ると(時刻t11を参照)、充放電制御部117は、充電スイッチ113をオフした状態で、放電スイッチ114をオン/オフさせる放電スイッチング制御を行う(図14の放電スイッチ制御信号S11,S12,S13を参照)。これにより、ピエゾアクチュエータ250が段階的に放電されて収縮する(図14における時刻t11〜t19の高電位側出力端子電圧[250−1]を参照を参照)。
特開2001−53348号公報
ところで、上述のように、ピエゾアクチュエータ駆動装置101の充電過程において、充電スイッチ113がオフの状態の間にフライホイール電流が流れる。このフライホイール電流は、ダイオードDbと充放電用コイル111とピエゾアクチュエータ150に流れるため、フライホイール電流がゼロになっている間に、ダイオードDbの寄生容量と充放電用コイル111とピエゾアクチュエータ150とで構成される共振回路の電圧が、ピエゾアクチュエータ150の電位に現れ、ノイズとなる(図12における時刻t3〜t4,t6〜t7,t9〜t10の高電位側出力端子電圧および低電位側出力端子電圧を参照)。また、放電過程においても同様にして、共振回路の電圧が、ピエゾアクチュエータ150の電位に現れ、ノイズとなる(図12における時刻t13〜t14,t16〜t17,t19〜t20の高電位側出力端子電圧および低電位側出力端子電圧を参照)。
そして、コモンモード電圧は、高電位側出力端子電圧と低電位側出力端子電圧の平均値であるので、コモンモード電圧において、上記共振回路に起因したノイズが発生する(図12における時刻t13〜t14,t16〜t17,t19〜t20の高コモンモード電圧を参照)。
また、複数個のピエゾアクチュエータを駆動するピエゾアクチュエータ駆動装置201において、選択スイッチ218−1をオンしてピエゾアクチュエータ250−1を選択し、その他のピエゾアクチュエータ250を非選択としている場合であっても、n個のピエゾアクチュエータ250−1,250−2,250−3,・・・,250−nの高電位側は共通線で接続されている。
このため、ピエゾアクチュエータ250−1のみを充電した場合であっても、非選択の他のピエゾアクチュエータ250の高電位側はピエゾアクチュエータ250−1と同電位になる(図14の高電位側出力端子電圧[250−1]および高電位側出力端子電圧[250−n]を参照)。そして、非選択の他のピエゾアクチュエータ250の選択スイッチ218は、ピエゾアクチュエータ250の低電位側に設けられているため、選択スイッチ218がオフのときには、非選択の他のピエゾアクチュエータ250の高電位側と低電位側は同電位になる(図14の高電位側出力端子電圧[250−n]および低電位側出力端子電圧[250−n]を参照)。
このため、選択されたピエゾアクチュエータ250−1の充電過程において上記共振回路に起因したノイズが発生すると、非選択の他のピエゾアクチュエータ250において、選択されたピエゾアクチュエータ250−1よりもコモンモード電圧のノイズが大きくなる。(図14の出力端子コモンモード電圧[250−1]および出力端子コモンモード電圧[250−n]電圧を参照)。
本発明は、こうした問題に鑑みてなされたものであり、ピエゾアクチュエータ駆動装置から発生するノイズを低減することができる技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載のピエゾアクチュエータ駆動装置は、直流電源の正極側をピエゾアクチュエータの高電位側に接続するとともに、直流電源の負極側をピエゾアクチュエータの低電位側に接続して、ピエゾアクチュエータを駆動させるピエゾアクチュエータ駆動装置であって、一端がピエゾアクチュエータの高電位側に接続されるインダクタと、直流電源の正極側とインダクタの他端との間の電流経路上に設けられ、ピエゾアクチュエータを充電させるための充電スイッチと、直流電源の負極側とインダクタの他端との間の電流経路上に設けられ、ピエゾアクチュエータを放電させるための放電スイッチと、充電スイッチに対して、カソードが直流電源の正極側となるよう並列に接続された第1ダイオードと、放電スイッチに対して、アノードが直流電源の負極側となるよう並列に接続された第2ダイオードと、外部から駆動指令が入力されると、放電スイッチをオフした状態で、充電スイッチのオン/オフを繰り返すことにより、ピエゾアクチュエータを充電させて伸長させるとともに、外部から駆動停止指令が入力されると、充電スイッチをオフした状態で、放電スイッチのオン/オフを繰り返すことにより、ピエゾアクチュエータを放電させて収縮させる充放電制御手段と、ピエゾアクチュエータに流れる電流であるピエゾ電流を検出するピエゾ電流検出手段と、インダクタとピエゾアクチュエータとの間の電流経路上に設けられる第1ノイズ伝搬防止スイッチと、第1ノイズ伝搬防止スイッチのオン/オフを制御する第1ノイズ伝搬防止スイッチ制御手段とを備え、第1ノイズ伝搬防止スイッチ制御手段は、充放電を行わないピエゾアクチュエータに対応する第1ノイズ伝搬防止スイッチについては、第1ノイズ伝搬防止スイッチをオフし、充放電を行うピエゾアクチュエータに対応する第1ノイズ伝搬防止スイッチについては、充放電制御手段が充放電制御を実行しているときにおいて、ピエゾ電流検出手段がピエゾ電流を検出している場合に、第1ノイズ伝搬防止スイッチをオンし、ピエゾ電流検出手段がピエゾ電流を検出していない場合に、第1ノイズ伝搬防止スイッチをオフすることを特徴とする。
なお、ピエゾアクチュエータ駆動装置により駆動するピエゾアクチュエータが1個である場合には、充放電を行わないピエゾアクチュエータが存在しない。このため、充放電を行わないピエゾアクチュエータに対応する第1ノイズ伝搬防止スイッチは存在しない。
このように構成されたピエゾアクチュエータ駆動装置では、充放電制御手段は、まず、外部から駆動指令が入力されると、放電スイッチをオフした状態で、充電スイッチのオン/オフを繰り返すことにより、ピエゾアクチュエータを充電させる。
これにより、充電スイッチのオン時には、直流電源からインダクタを介してピエゾアクチュエータに充電電流が流れ、充電スイッチのオフ時には、インダクタに蓄積されたエネルギーによって流れる充電電流(すなわち、フライホイール電流)が、ピエゾアクチュエータの低電位側から放電スイッチに並列な第2ダイオードを介してピエゾアクチュエータに流れることとなる。
その後、外部から駆動停止指令が入力されると、充放電制御手段は、充電スイッチをオフした状態で、放電スイッチのオン/オフを繰り返すことにより、ピエゾアクチュエータを放電させる。
これにより、放電スイッチのオン時には、ピエゾアクチュエータの高電位側からインダクタを介してピエゾアクチュエータの低電位側へ放電電流が流れ、放電スイッチのオフ時には、ピエゾアクチュエータの高電位側からインダクタ及び充電スイッチに並列な第1ダイオードを介して直流電源へと放電電流が流れ、その放電電流によりピエゾアクチュエータの電荷が直流電源に回収される。
なお、インダクタとピエゾアクチュエータとの間の電流経路上に第1ノイズ伝搬防止スイッチが設けられている。
そして、第1ノイズ伝搬防止スイッチ制御手段は、充放電を行わないピエゾアクチュエータに対応する第1ノイズ伝搬防止スイッチについては、第1ノイズ伝搬防止スイッチをオフする。このため、充放電を行わないピエゾアクチュエータには、充電スイッチおよび放電スイッチのオン/オフに起因した充電電流および放電電流が流れない。
一方、第1ノイズ伝搬防止スイッチ制御手段は、充放電を行うピエゾアクチュエータに対応する第1ノイズ伝搬防止スイッチについては、充放電制御手段が充放電制御を実行しているときにおいて、ピエゾ電流検出手段がピエゾ電流を検出している場合に、第1ノイズ伝搬防止スイッチをオンし、ピエゾ電流検出手段がピエゾ電流を検出していない場合に、第1ノイズ伝搬防止スイッチをオフする。
これにより、フライホイール電流がゼロになっている間において、第1ダイオードまたは第2ダイオードと、インダクタと、ピエゾアクチュエータとで構成される共振回路の電流経路を第1ノイズ伝搬防止スイッチで遮断することができ、上記共振回路に起因したノイズの発生を抑制することができる。
また、請求項1に記載のピエゾアクチュエータ駆動装置において、複数のピエゾアクチュエータが並列に接続される場合には、請求項2に記載のように、第1ノイズ伝搬防止スイッチは、複数のピエゾアクチュエータ毎に一つずつ設置されるようにするとよい。これにより、複数のピエゾアクチュエータ毎に、ノイズ発生抑制のための制御を行うことができる。
また、請求項3に記載のピエゾアクチュエータ駆動装置は、直流電源の正極側をピエゾアクチュエータの高電位側に接続するとともに、直流電源の負極側をピエゾアクチュエータの低電位側に接続して、ピエゾアクチュエータを駆動させるピエゾアクチュエータ駆動装置であって、一端がピエゾアクチュエータの高電位側に接続されるインダクタと、直流電源の正極側とインダクタの他端との間の電流経路上に設けられ、ピエゾアクチュエータを充電させるための充電スイッチと、直流電源の負極側とインダクタの他端との間の電流経路上に設けられ、ピエゾアクチュエータを放電させるための放電スイッチと、充電スイッチに対して、カソードが直流電源の正極側となるよう並列に接続された第1ダイオードと、放電スイッチに対して、アノードが直流電源の負極側となるよう並列に接続された第2ダイオードと、外部から駆動指令が入力されると、放電スイッチをオフした状態で、充電スイッチのオン/オフを繰り返すことにより、ピエゾアクチュエータを充電させて伸長させるとともに、外部から駆動停止指令が入力されると、充電スイッチをオフした状態で、放電スイッチのオン/オフを繰り返すことにより、ピエゾアクチュエータを放電させて収縮させる充放電制御手段と、ピエゾアクチュエータに流れる電流であるピエゾ電流を検出するピエゾ電流検出手段と、インダクタに対して並列に設けられる第2ノイズ伝搬防止スイッチと、第2ノイズ伝搬防止スイッチのオン/オフを制御する第2ノイズ伝搬防止スイッチ制御手段とを備え、第2ノイズ伝搬防止スイッチ制御手段は、充放電制御手段が充放電制御を実行しているときにおいて、ピエゾ電流検出手段がピエゾ電流を検出している場合に、第2ノイズ伝搬防止スイッチをオフし、ピエゾ電流検出手段がピエゾ電流を検出していない場合に、第2ノイズ伝搬防止スイッチをオンすることを特徴とする。
このように構成されたピエゾアクチュエータ駆動装置では、第2ノイズ伝搬防止スイッチがインダクタに対して並列に設けられ、第2ノイズ伝搬防止スイッチ制御手段は、充放電制御手段が充放電制御を実行しているときにおいて、ピエゾ電流検出手段がピエゾ電流を検出している場合に、第2ノイズ伝搬防止スイッチをオフし、ピエゾ電流検出手段がピエゾ電流を検出していない場合に、第2ノイズ伝搬防止スイッチをオンする。
これにより、フライホイール電流がゼロになっている間において、フライホイール電流はインダクタを迂回して第2ノイズ伝搬防止スイッチに流れるため、第1ダイオードまたは第2ダイオードとインダクタとピエゾアクチュエータとからなる共振回路を構成しなくなり、上記共振回路に起因したノイズの発生を抑制することができる。
第1実施形態のピエゾアクチュエータ駆動装置1の構成を示す回路図である。 第1実施形態のピエゾアクチュエータ駆動装置1の動作を説明するタイミングチャートである。 第2実施形態のピエゾアクチュエータ駆動装置1の構成を示す回路図である。 第2実施形態のピエゾアクチュエータ駆動装置1の動作を説明するタイミングチャートである。 第3実施形態のピエゾアクチュエータ駆動装置1の構成を示す回路図である。 第3実施形態のピエゾアクチュエータ駆動装置1の動作を説明するタイミングチャートである。 第4実施形態のピエゾアクチュエータ駆動装置1の構成を示す回路図である。 第4実施形態のピエゾアクチュエータ駆動装置1の動作を説明するタイミングチャートである。 第5実施形態のピエゾアクチュエータ駆動装置1の構成を示す回路図である。 第5実施形態のピエゾアクチュエータ駆動装置1の動作を説明するタイミングチャートである。 ピエゾアクチュエータ駆動装置101の構成を示す回路図である。 ピエゾアクチュエータ駆動装置101の動作を説明するタイミングチャートである。 ピエゾアクチュエータ駆動装置201の構成を示す回路図である。 ピエゾアクチュエータ駆動装置201の動作を説明するタイミングチャートである。
(第1実施形態)
以下に本発明の第1実施形態を図面とともに説明する。
図1は、第1実施形態のピエゾアクチュエータ駆動装置1の構成を示す回路図である。図2は、第1実施形態のピエゾアクチュエータ駆動装置1の動作を説明するタイミングチャートである。
ピエゾアクチュエータ駆動装置1は、車両に搭載されたディーゼルエンジンに対する燃料噴射を制御するものであり、そのディーゼルエンジンの各気筒へコモンレールからの高圧燃料を噴射する各インジェクタに設けられたピエゾアクチュエータを充放電させて伸縮させることにより、その各気筒のインジェクタに燃料噴射の開始/停止をさせるものである。
そして、ピエゾアクチュエータ駆動装置1は、図1に示すように、ピエゾアクチュエータ50と直列に接続される充放電用コイル11と、ピエゾアクチュエータ50を充電するための電気エネルギーが蓄えられる直流電源としてのコンデンサ12と、ピエゾアクチュエータ50の充電時に動作する充電スイッチ13と、ピエゾアクチュエータ50の放電時に動作する放電スイッチ14と、負電圧がピエゾアクチュエータ50に発生するのを防止するダイオード15と、ピエゾアクチュエータ50に流れる電流(以下、ピエゾ電流という)を検出する電流検出部16と、充電スイッチ13および放電スイッチ14の動作を制御する充放電制御部17と、充放電時に発生するノイズの伝搬を防止するために動作するノイズ伝搬防止スイッチ18と、ノイズ伝搬防止スイッチ18の動作を制御するノイズ伝搬防止スイッチ制御部19とを備えている。
またピエゾアクチュエータ駆動装置1は、高電位側出力端子31と低電位側出力端子32を備える。そしてピエゾアクチュエータ駆動装置1は、高電位側ハーネス61を介して高電位側出力端子31とピエゾアクチュエータ50の高電位側とが接続され、低電位側ハーネス62を介して低電位側出力端子32とピエゾアクチュエータ50の低電位側とが接続される。
これらのうち充放電用コイル11は、一端がノイズ伝搬防止スイッチ18を介して高電位側出力端子31に接続される。
またコンデンサ12は、正極端子が充電スイッチ13と充放電用コイル11を介して高電位側出力端子31に接続されるとともに、負極端子が低電位側出力端子32に接続される。
また充電スイッチ13は、nチャネルMOSFETからなり、ドレインがコンデンサ12の正極端子に接続されるとともに、ソースが充放電用コイル11の他端に接続されている。そして、そのMOSFETの寄生ダイオードを、ダイオードDaとして利用している。
また放電スイッチ14は、nチャネルMOSFETからなり、ドレインが充放電用コイル11と充電スイッチ13との接続点に接続されるとともに、ソースが低電位側出力端子32に接続される。そして、そのMOSFETの寄生ダイオードを、ダイオードDbとして利用している。
またダイオード15は、アノードが放電スイッチ14と低電位側出力端子32との接続点に接続されるとともに、カソードが充放電用コイル11と高電位側出力端子31との接続点に接続される。
また電流検出部16は、低電位側出力端子32と放電スイッチ14との間の電流径路上に設けられる。電流検出部16は、シャント抵抗とオペアンプとコンパレータとにより構成されている。この電流検出部16では、まず、シャント抵抗に電流が流れたときのシャント抵抗の両端間電圧をオペアンプで増幅する。そして、コンパレータで、この増幅した電圧値と予め設定されている電流検出閾値とを比較し、増幅電圧値が電流検出閾値よりも小さい場合には、ピエゾ電流検出信号としてハイを出力し、増幅電圧値が電流検出閾値以上である場合には、ピエゾ電流検出信号としてローを出力する。なお、上記電流検出閾値は、ピエゾ電流が0A近傍で振動するときの振幅よりも少し大きい値に設定されている。
また充放電制御部17は、エンジン制御の処理を行う電子制御ユニット(不図示)から、インジェクタを開弁させるための駆動信号(いわゆる噴射信号)を入力するとともに、電流検出部16からピエゾ電流検出信号を入力して、ノイズ伝搬防止スイッチ18を制御するための第1ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号を出力する。
またノイズ伝搬防止スイッチ18は、高電位側出力端子31と充放電用コイル11との間の電流径路上に設けられる。
またノイズ伝搬防止スイッチ制御部19は、充放電制御部17から第1ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号を入力する。
ここで、ピエゾアクチュエータ駆動装置1のピエゾアクチュエータ50に対する充放電制御を図2を用いて説明する。
図2に示すように、噴射信号がハイになると(時刻t1を参照)、充放電制御部17は、まず、第1ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号をローからハイにする。これにより、ノイズ伝搬防止スイッチ制御部19は、ノイズ伝搬防止スイッチ18をオンする。その後に充放電制御部17は、放電スイッチ14をオフした状態で、充電スイッチ13をオン/オフさせる充電スイッチ制御を行う(図2の充電スイッチ制御信号S1,S2,S3を参照)。
すると、充電スイッチ113のオン時には、コンデンサ12から充放電用コイル11を介してピエゾアクチュエータ50に充電電流が流れ(図2における時刻t1〜t2,t4〜t5,t7〜t8のピエゾ電流を参照)、充電スイッチ13のオフ時には、充放電用コイル11に蓄積されたエネルギーによって流れる充電電流(すなわち、フライホイール電流)が、ピエゾアクチュエータ50の低電位側から放電スイッチ14に並列なダイオードDbを介してピエゾアクチュエータ50に流れる(図2における時刻t2〜t4,t5〜t7,t8〜t10のピエゾ電流を参照)こととなる。そして、このような充電スイッチ制御により、ピエゾアクチュエータ50が段階的に充電されて伸長する(図2における時刻t1〜t9の高電位側出力端子電圧を参照)。
なお、ピエゾアクチュエータ駆動装置1の充電過程において、充電スイッチ13がオフの状態の間にフライホイール電流が流れる。このフライホイール電流が0A近傍で振動している間に、(図2における時刻t3〜t4,t6〜t7,t9〜t10のピエゾ電流を参照)、ピエゾ電流検出信号がハイになる(図2における時刻t3〜t4,t6〜t7,t9〜t10のピエゾ電流検出信号を参照)。これにより、充放電制御部17は、第1ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号をハイからローにする(図2における時刻t3〜t4,t6〜t7,t9〜t10の第1ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号を参照)。そして、ノイズ伝搬防止スイッチ制御部19は、第1ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号がローになっている間、ノイズ伝搬防止スイッチ18をオフする。
これにより、高電位側出力端子31の電圧(高電位側出力端子電圧)、および低電位側出力端子32の電圧(低電位側出力端子電圧)について、ピエゾ電流が0A近傍で振動している間にノイズが発生しない(図2における時刻t3〜t4,t6〜t7,t9〜t10の高電位側出力端子電圧および低電位側出力端子電圧を参照)。このため、高電位側出力端子電圧と低電位側出力端子電圧との差動電圧と、高電位側出力端子電圧と低電位側出力端子電圧とのコモンモード電圧についても、ピエゾ電流が0A近傍で振動している間にノイズが発生しない(図2における時刻t3〜t4,t6〜t7,t9〜t10の出力端子差動電圧および出力端子コモンモード電圧を参照)。
その後、噴射信号がハイからローに戻ると(時刻t11を参照)、充放電制御部17は、まず、第1ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号をローからハイにする。これにより、ノイズ伝搬防止スイッチ制御部19は、ノイズ伝搬防止スイッチ18をオンする。その後に充放電制御部17は、充電スイッチ13をオフした状態で、放電スイッチ14をオン/オフさせる放電スイッチング制御を行う(図2の放電スイッチ制御信号S11,S12,S13を参照)。
すると、放電スイッチ14のオン時には、ピエゾアクチュエータ50の高電位側から充放電用コイル11を介してピエゾアクチュエータ150の低電位側へ放電電流が流れ(図2における時刻t11〜t12,t14〜t15,t17〜t18のピエゾ電流を参照)、放電スイッチ14のオフ時には、ピエゾアクチュエータ50の高電位側から充放電用コイル11及び充電スイッチ13に並列なダイオードDaを介してコンデンサ12へと放電電流が流れ(図2における時刻t12〜t14,t15〜t17,t18〜t20のピエゾ電流を参照)、その放電電流によりピエゾアクチュエータ50の電荷がコンデンサ12に回収される。そして、このような放電スイッチ制御により、ピエゾアクチュエータ50が段階的に放電されて収縮する(図2における時刻t11〜t19の高電位側出力端子電圧を参照)。
なお、ピエゾアクチュエータ駆動装置1の放電過程において、放電スイッチ14がオフの状態の間にフライホイール電流が流れる。このフライホイール電流が0A近傍で振動している間に、(図2における時刻t13〜t14,t16〜t17,t19〜t20のピエゾ電流を参照)、ピエゾ電流検出信号がハイになる(図2における時刻t13〜t14,t16〜t17,t19〜t20のピエゾ電流検出信号を参照)。これにより、充放電制御部17は、第1ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号をハイからローにする(図2における時刻t13〜t14,t16〜t17,t19〜t20の第1ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号を参照)。そして、ノイズ伝搬防止スイッチ制御部19は、第1ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号がローになっている間、ノイズ伝搬防止スイッチ18をオフする。
これにより、高電位側出力端子31の電圧(高電位側出力端子電圧)、および低電位側出力端子32の電圧(低電位側出力端子電圧)について、ピエゾ電流が0A近傍で振動している間にノイズが発生しない(図2における時刻t13〜t14,t16〜t17,t19〜t20の高電位側出力端子電圧および低電位側出力端子電圧を参照)。このため、高電位側出力端子電圧と低電位側出力端子電圧との差動電圧と、高電位側出力端子電圧と低電位側出力端子電圧とのコモンモード電圧についても、ピエゾ電流が0A近傍で振動している間にノイズが発生しない(図2における時刻t13〜t14,t16〜t17,t19〜t20の出力端子差動電圧および出力端子コモンモード電圧を参照)。
このように構成されたピエゾアクチュエータ駆動装置1では、ノイズ伝搬防止スイッチ制御部19は、充放電制御部17が充放電制御を実行しているときにおいて、電流検出部16がピエゾ電流を検出している場合に、ノイズ伝搬防止スイッチ18をオンし、電流検出部16がピエゾ電流を検出していない場合に、ノイズ伝搬防止スイッチ18をオフする。
これにより、フライホイール電流がゼロになっている間において、ダイオードDaまたダイオードDbと、充放電用コイル11と、ピエゾアクチュエータ50とで構成される共振回路の電流経路をノイズ伝搬防止スイッチ18で遮断することができ、上記共振回路に起因したノイズの発生を抑制することができる。
以上説明した実施形態において、コンデンサ12は本発明における直流電源、充放電用コイル11は本発明におけるインダクタ、ダイオードDaは本発明における第1ダイオード、ダイオードDbは本発明における第2ダイオード、充放電制御部17は本発明における充放電制御手段、電流検出部16は本発明におけるピエゾ電流検出手段、ノイズ伝搬防止スイッチ18は本発明における第1ノイズ伝搬防止スイッチ、ノイズ伝搬防止スイッチ制御部19は本発明における第1ノイズ伝搬防止スイッチ制御手段、ハイ状態の噴射信号は本発明における駆動指令、ロー状態の噴射信号は本発明における駆動停止指令である。
(第2実施形態)
以下に本発明の第2実施形態を説明する。なお、第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分のみを説明する。
図3は、第2実施形態のピエゾアクチュエータ駆動装置1の構成を示す回路図である。図4は、第2実施形態のピエゾアクチュエータ駆動装置1の動作を説明するタイミングチャートである。
第2実施形態のピエゾアクチュエータ駆動装置1は、図3に示すように、n個のピエゾアクチュエータ50−1,50−2,50−3,・・・,50−n(nは整数)を駆動するように構成されている。但し、図3では、ピエゾアクチュエータ50−1,50−nのみを図示している。
そしてピエゾアクチュエータ駆動装置1は、高電位側出力端子31の代わりに高電位側出力端子31−1,31−2,31−3,・・・,31−n(nは整数)が設けられた点と、低電位側出力端子32の代わりに低電位側出力端子32−1,32−2,32−3,・・・,32−n(nは整数)が設けられた点と、ノイズ伝搬防止スイッチ18の代わりに選択スイッチ21−1,21−2,21−3,・・・,21−n(nは整数)が設けられた点以外は第1実施形態と同じである。但し、図3では、高電位側出力端子31−1,31−n、低電位側出力端子32−1,32−n、および選択スイッチ21−1,21−nのみを図示している。
すなわち、高電位側出力端子31−1,31−2,31−3,・・・,31−nはそれぞれ、選択スイッチ21−1,21−2,21−3,・・・,21−nを介して充放電用コイル11の一端に接続される。
また低電位側出力端子32−1,32−2,32−3,・・・,32−nはそれぞれ、電流検出部16を介してコンデンサ12の負極端子に接続される。
また、選択スイッチ21−1,21−2,21−3,・・・,21−nはそれぞれ、高電位側出力端子31−1,31−2,31−3,・・・,31−nと充放電用コイル11との間の電流径路上に設けられる。
そしてノイズ伝搬防止スイッチ制御部19は、選択スイッチ21−1,21−2,21−3,・・・,21−nの動作を制御する。
また、高電位側ハーネス61−1,61−2,61−3,・・・,61−nを介して高電位側出力端子31−1,31−2,31−3,・・・,31−nとピエゾアクチュエータ50−1,50−2,50−3,・・・,50−nの高電位側とが接続され、低電位側ハーネス62−1,62−2,62−3,・・・,62−nを介して低電位側出力端子32−1,32−2,32−3,・・・,32−nとピエゾアクチュエータ50−1,50−2,50−3,・・・,50−nの低電位側とが接続される。
ここで、ピエゾアクチュエータ駆動装置1のピエゾアクチュエータ50−1に対する充放電制御を図4を用いて説明する。
図4に示すように、ピエゾアクチュエータ50−1の噴射信号がハイになると(時刻t1を参照)、充放電制御部17は、選択スイッチ21−1〜nのうち、ピエゾアクチュエータ50−1に対応する選択スイッチ21−1をオンするとともに、放電スイッチ14をオフした状態で、充電スイッチ13をオン/オフさせる充電スイッチ制御を行う(図4の充電スイッチ制御信号S1,S2,S3を参照)。これにより、ピエゾアクチュエータ50−1が段階的に充電されて伸長する(図4における時刻t1〜t9の高電位側出力端子電圧[50−1]を参照)。
なお、ピエゾアクチュエータ駆動装置1のピエゾアクチュエータ50−1に対する充電過程において、充電スイッチ13がオフの状態の間にフライホイール電流が流れる。このフライホイール電流が0A近傍で振動している間に、(図4における時刻t3〜t4,t6〜t7,t9〜t10のピエゾ電流を参照)、ピエゾ電流検出信号がハイになる(図4における時刻t3〜t4,t6〜t7,t9〜t10のピエゾ電流検出信号を参照)。これにより、充放電制御部17は、選択スイッチ21−1に対する第1ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号をハイからローにする(図4における時刻t3〜t4,t6〜t7,t9〜t10の第1ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号[50−1]を参照)。そして、ノイズ伝搬防止スイッチ制御部19は、選択スイッチ21−1に対する第1ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号がローになっている間、選択スイッチ21−1をオフする。
これにより、高電位側出力端子31−1の電圧(高電位側出力端子電圧[50−1])、および低電位側出力端子32−1の電圧(低電位側出力端子電圧[50−1])について、ピエゾ電流が0A近傍で振動している間にノイズが発生しない(図4における時刻t3〜t4,t6〜t7,t9〜t10の高電位側出力端子電圧[50−1]および低電位側出力端子電圧[50−1]を参照)。このため、高電位側出力端子電圧[50−1]と低電位側出力端子電圧[50−1]との差動電圧[50−1]と、高電位側出力端子電圧[50−1]と低電位側出力端子電圧[50−1]とのコモンモード電圧[50−1]についても、ピエゾ電流が0A近傍で振動している間にノイズが発生しない(図4における時刻t3〜t4,t6〜t7,t9〜t10の出力端子差動電圧[50−1]および出力端子コモンモード電圧[50−1]を参照)。
その後、噴射信号がハイからローに戻ると(時刻t11を参照)、充放電制御部17は、選択スイッチ21−1〜nのうち、ピエゾアクチュエータ50−1に対応する選択スイッチ21−1をオンするとともに、充電スイッチ13をオフした状態で、放電スイッチ14をオン/オフさせる放電スイッチング制御を行う(図2の放電スイッチ制御信号S11,S12,S13を参照)。これにより、ピエゾアクチュエータ50が段階的に放電されて収縮する(図4における時刻t11〜t19の高電位側出力端子電圧[50−1]を参照)。
なお、ピエゾアクチュエータ駆動装置1のピエゾアクチュエータ50−1に対する放電過程において、放電スイッチ14がオフの状態の間にフライホイール電流が流れる。このフライホイール電流が0A近傍で振動している間に、(図4における時刻t13〜t14,t16〜t17,t19〜t20のピエゾ電流を参照)、ピエゾ電流検出信号がハイになる(図4における時刻t13〜t14,t16〜t17,t19〜t20のピエゾ電流検出信号を参照)。これにより、充放電制御部17は、選択スイッチ21−1に対する第1ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号をハイからローにする(図4における時刻t13〜t14,t16〜t17,t19〜t20の第1ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号[50−1]を参照)。そして、ノイズ伝搬防止スイッチ制御部19は、選択スイッチ21−1に対する第1ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号がローになっている間、選択スイッチ21−1をオフする。
これにより、高電位側出力端子31−1の電圧(高電位側出力端子電圧[50−1])、および低電位側出力端子32−1の電圧(低電位側出力端子電圧[50−1])について、ピエゾ電流が0A近傍で振動している間にノイズが発生しない(図4における時刻t13〜t14,t16〜t17,t19〜t20の高電位側出力端子電圧[50−1]および低電位側出力端子電圧[50−1]を参照)。このため、高電位側出力端子電圧[50−1]と低電位側出力端子電圧[50−1]との差動電圧[50−1]と、高電位側出力端子電圧[50−1]と低電位側出力端子電圧[50−1]とのコモンモード電圧[50−1]についても、ピエゾ電流が0A近傍で振動している間にノイズが発生しない(図4における時刻t13〜t14,t16〜t17,t19〜t20の出力端子差動電圧[50−1]および出力端子コモンモード電圧[50−1]を参照)。
なお、充放電制御の対象となっていないピエゾアクチュエータ50、すなわち、ピエゾアクチュエータ50−2〜nについては、これらに対応する選択スイッチ21−2〜nがオフである(図4における第1ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号[50−n]を参照)。すなわち、ピエゾアクチュエータ50−2〜nの高電位側は高電位側出力端子31−2〜nと接続されていない。一方、ピエゾアクチュエータ50−2〜nの低電位側は、低電位側出力端子32−2〜nと接続されており、ピエゾアクチュエータ50−2〜nの低電位側は略グランド電位で共通となる。
したがって、ピエゾアクチュエータ50−2〜nの高電位側出力端子電圧[50−2],・・・,[50−n]は、低電位側出力端子電圧[50−2],・・・,[50−n]と同じ電圧、すなわち略グランド電位で共通となる(図4における高電位側出力端子電圧[50−n]および低電位側出力端子電圧[50−n]を参照)。このため、高電位側出力端子電圧[50−2],・・・,[50−n]と低電位側出力端子電圧[50−2],・・・,[50−n]とのコモンモード電圧[50−2],・・・,[50−n]は、略グランド電位で小さくなり、ノイズが発生しない(図4における出力端子コモンモード電圧[50−n]を参照)。
このように構成されたピエゾアクチュエータ駆動装置1では、ノイズ伝搬防止スイッチ制御部19は、充放電を行わないピエゾアクチュエータ50に対応する選択スイッチ21について、選択スイッチ21をオフする。このため、充放電を行わないピエゾアクチュエータ50には、充電スイッチ13および放電スイッチ14のオン/オフに起因した充電電流および放電電流が流れない。
一方、ノイズ伝搬防止スイッチ制御部19は、充放電を行うピエゾアクチュエータ50に対応する選択スイッチ21について、充放電制御部17が充放電制御を実行しているときにおいて、電流検出部16がピエゾ電流を検出している場合に、選択スイッチ21をオンし、電流検出部16がピエゾ電流を検出していない場合に、選択スイッチ21をオフする。
これにより、フライホイール電流がゼロになっている間において、ダイオードDaまたダイオードDbと、充放電用コイル11と、ピエゾアクチュエータ50とで構成される共振回路の電流経路を選択スイッチ21で遮断することができ、上記共振回路に起因したノイズの発生を抑制することができる。
以上説明した実施形態において、選択スイッチ21は本発明における第1ノイズ伝搬防止スイッチである。
(第3実施形態)
以下に本発明の第3実施形態を説明する。なお、第3実施形態では、第1実施形態と異なる部分のみを説明する。
図5は、第3実施形態のピエゾアクチュエータ駆動装置1の構成を示す回路図である。図6は、第3実施形態のピエゾアクチュエータ駆動装置1の動作を説明するタイミングチャートである。
第3実施形態のピエゾアクチュエータ駆動装置1は、図5に示すように、ノイズ伝搬防止スイッチ18の代わりにノイズ伝搬防止スイッチ22が設けられた点以外は第1実施形態と同じである。
すなわち、充放電用コイル11は、一端が直接、高電位側出力端子31に接続される。
またノイズ伝搬防止スイッチ22は、充放電用コイル11に対して並列に接続される。
また充放電制御部17は、ノイズ伝搬防止スイッチ22を制御するための第2ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号を出力する。
またノイズ伝搬防止スイッチ制御部19は、充放電制御部17から第2ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号を入力して、ノイズ伝搬防止スイッチ22の動作を制御する。
ここで、ピエゾアクチュエータ駆動装置1のピエゾアクチュエータ50に対する充放電制御を図6を用いて説明する。
図6に示すように、第3実施形態のピエゾアクチュエータ駆動装置1の充放電制御は、ノイズ伝搬防止スイッチ18の代わりにノイズ伝搬防止スイッチ22の動作を制御する点以外は第1実施形態と同じである。
すなわち、ピエゾ電流検出信号がハイになると(図6における時刻t3〜t4,t6〜t7,t9〜t10,t13〜t14,t16〜t17,t19〜t20のピエゾ電流検出信号を参照)、充放電制御部17は、第2ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号をローからハイにする(図6における時刻t3〜t4,t6〜t7,t9〜t10,t13〜t14,t16〜t17,t19〜t20の第2ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号を参照)。そして、ノイズ伝搬防止スイッチ制御部19は、第2ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号がハイになっている間、ノイズ伝搬防止スイッチ22をオンする。
これにより、高電位側出力端子31の電圧(高電位側出力端子電圧)、および低電位側出力端子32の電圧(低電位側出力端子電圧)について、ピエゾ電流が0A近傍で振動している間にノイズが発生しない(図6における時刻t3〜t4,t6〜t7,t9〜t10,t13〜t14,t16〜t17,t19〜t20の高電位側出力端子電圧および低電位側出力端子電圧を参照)。このため、高電位側出力端子電圧と低電位側出力端子電圧との差動電圧と、高電位側出力端子電圧と低電位側出力端子電圧とのコモンモード電圧についても、ピエゾ電流が0A近傍で振動している間にノイズが発生しない(図6における時刻t3〜t4,t6〜t7,t9〜t10,t13〜t14,t16〜t17,t19〜t20の出力端子差動電圧および出力端子コモンモード電圧を参照)。
このように構成されたピエゾアクチュエータ駆動装置1では、ノイズ伝搬防止スイッチ22が充放電用コイル11に対して並列に設けられ、ノイズ伝搬防止スイッチ制御部19は、充放電制御部17が充放電制御を実行しているときにおいて、電流検出部16がピエゾ電流を検出している場合に、ノイズ伝搬防止スイッチ22をオフし、電流検出部16がピエゾ電流を検出していない場合に、ノイズ伝搬防止スイッチ22をオンする。
これにより、フライホイール電流がゼロになっている間において、フライホイール電流はインダクタを迂回してノイズ伝搬防止スイッチ22に流れるため、ダイオードDaまたダイオードDbと、充放電用コイル11と、ピエゾアクチュエータ50とからなる共振回路を構成しなくなり、上記共振回路に起因したノイズの発生を抑制することができる。
以上説明した実施形態において、ノイズ伝搬防止スイッチ22は本発明における第2ノイズ伝搬防止スイッチ、ノイズ伝搬防止スイッチ制御部19は本発明における第2ノイズ伝搬防止スイッチ制御手段である。
(第4実施形態)
以下に本発明の第4実施形態を説明する。なお、第4実施形態では、第1実施形態と異なる部分のみを説明する。
図7は、第4実施形態のピエゾアクチュエータ駆動装置1の構成を示す回路図である。図8は、第4実施形態のピエゾアクチュエータ駆動装置1の動作を説明するタイミングチャートである。
第4実施形態のピエゾアクチュエータ駆動装置1は、図7に示すように、ノイズ伝搬防止スイッチ22が追加された点以外は第1実施形態と同じである。
すなわち、ノイズ伝搬防止スイッチ22は、充放電用コイル11に対して並列に接続される。
また充放電制御部17は、第1ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号に加えて、ノイズ伝搬防止スイッチ22を制御するための第2ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号を出力する。
またノイズ伝搬防止スイッチ制御部19は、第1ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号を入力してノイズ伝搬防止スイッチ18の動作を制御することに加えて、充放電制御部17から第2ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号を入力して、ノイズ伝搬防止スイッチ22の動作を制御する。
ここで、ピエゾアクチュエータ駆動装置1のピエゾアクチュエータ50に対する充放電制御を図8を用いて説明する。
図8に示すように、第4実施形態のピエゾアクチュエータ駆動装置1の充放電制御は、ノイズ伝搬防止スイッチ18に加えてノイズ伝搬防止スイッチ22の動作を制御する点以外は第1実施形態と同じである。
すなわち、ピエゾ電流検出信号がハイになると(図8における時刻t3〜t4,t6〜t7,t9〜t10,t13〜t14,t16〜t17,t19〜t20のピエゾ電流検出信号を参照)、充放電制御部17は、第1ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号をハイからローにするとともに、第2ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号をローからハイにする(図8における時刻t3〜t4,t6〜t7,t9〜t10,t13〜t14,t16〜t17,t19〜t20の第1,2ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号を参照)。そして、ノイズ伝搬防止スイッチ制御部19は、第1ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号がローになっている間、ノイズ伝搬防止スイッチ18をオフするとともに、第2ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号がハイになっている間、ノイズ伝搬防止スイッチ22をオンする。
これにより、高電位側出力端子31の電圧(高電位側出力端子電圧)、および低電位側出力端子32の電圧(低電位側出力端子電圧)について、ピエゾ電流が0A近傍で振動している間にノイズが発生しない(図8における時刻t3〜t4,t6〜t7,t9〜t10,t13〜t14,t16〜t17,t19〜t20の高電位側出力端子電圧および低電位側出力端子電圧を参照)。このため、高電位側出力端子電圧と低電位側出力端子電圧との差動電圧と、高電位側出力端子電圧と低電位側出力端子電圧とのコモンモード電圧についても、ピエゾ電流が0A近傍で振動している間にノイズが発生しない(図8における時刻t3〜t4,t6〜t7,t9〜t10,t13〜t14,t16〜t17,t19〜t20の出力端子差動電圧および出力端子コモンモード電圧を参照)。
このように構成されたピエゾアクチュエータ駆動装置1では、ノイズ伝搬防止スイッチ制御部19は、充放電制御部17が充放電制御を実行しているときにおいて、電流検出部16がピエゾ電流を検出している場合に、ノイズ伝搬防止スイッチ18をオンし、電流検出部16がピエゾ電流を検出していない場合に、ノイズ伝搬防止スイッチ18をオフする。
これにより、フライホイール電流がゼロになっている間において、ダイオードDaまたダイオードDbと、充放電用コイル11と、ピエゾアクチュエータ50とで構成される共振回路の電流経路をノイズ伝搬防止スイッチ18で遮断することができ、上記共振回路に起因したノイズの発生を抑制することができる。
また、ノイズ伝搬防止スイッチ22が充放電用コイル11に対して並列に設けられ、ノイズ伝搬防止スイッチ制御部19は、充放電制御部17が充放電制御を実行しているときにおいて、電流検出部16がピエゾ電流を検出している場合に、ノイズ伝搬防止スイッチ22をオフし、電流検出部16がピエゾ電流を検出していない場合に、ノイズ伝搬防止スイッチ22をオンする。
これにより、フライホイール電流がゼロになっている間において、フライホイール電流はインダクタを迂回してノイズ伝搬防止スイッチ22に流れるため、ダイオードDaまたダイオードDbと、充放電用コイル11と、ピエゾアクチュエータ50とからなる共振回路を構成しなくなり、上記共振回路に起因したノイズの発生を抑制することができる。
(第5実施形態)
以下に本発明の第5実施形態を説明する。なお、第5実施形態では、第2実施形態と異なる部分のみを説明する。
図9は、第5実施形態のピエゾアクチュエータ駆動装置1の構成を示す回路図である。図10は、第5実施形態のピエゾアクチュエータ駆動装置1の動作を説明するタイミングチャートである。
第5実施形態のピエゾアクチュエータ駆動装置1は、図9に示すように、ノイズ伝搬防止スイッチ22が追加された点以外は第2実施形態と同じである。
すなわち、ノイズ伝搬防止スイッチ22は、充放電用コイル11に対して並列に接続される。
また充放電制御部17は、第1ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号に加えて、ノイズ伝搬防止スイッチ22を制御するための第2ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号を出力する。
またノイズ伝搬防止スイッチ制御部19は、第1ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号を入力してノイズ伝搬防止スイッチ18の動作を制御することに加えて、充放電制御部17から第2ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号を入力して、ノイズ伝搬防止スイッチ22の動作を制御する。
ここで、ピエゾアクチュエータ駆動装置1のピエゾアクチュエータ50−1に対する充放電制御を図10を用いて説明する。
図10に示すように、第5実施形態のピエゾアクチュエータ駆動装置1の充放電制御は、選択スイッチ21−1,21−2,21−3,・・・,21−nに加えてノイズ伝搬防止スイッチ22の動作を制御する点以外は第1実施形態と同じである。
すなわち、ピエゾ電流検出信号がハイになると(図10における時刻t3〜t4,t6〜t7,t9〜t10,t13〜t14,t16〜t17,t19〜t20のピエゾ電流検出信号を参照)、充放電制御部17は、選択スイッチ21−1に対する第1ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号をハイからローにするとともに、第2ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号をローからハイにする(図10における時刻t3〜t4,t6〜t7,t9〜t10,t13〜t14,t16〜t17,t19〜t20の第1ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号[50−1]および第2ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号を参照)。そして、ノイズ伝搬防止スイッチ制御部19は、選択スイッチ21−1に対する第1ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号がローになっている間、選択スイッチ21−1をオフするとともに、第2ノイズ伝搬防止スイッチ制御信号がハイになっている間、ノイズ伝搬防止スイッチ22をオンする。
これにより、高電位側出力端子31−1の電圧(高電位側出力端子電圧[50−1])、および低電位側出力端子32−1の電圧(低電位側出力端子電圧[50−1])について、ピエゾ電流が0A近傍で振動している間にノイズが発生しない(図10における時刻t13〜t14,t16〜t17,t19〜t20の高電位側出力端子電圧[50−1]および低電位側出力端子電圧[50−1]を参照)。このため、高電位側出力端子電圧[50−1]と低電位側出力端子電圧[50−1]との差動電圧[50−1]と、高電位側出力端子電圧[50−1]と低電位側出力端子電圧[50−1]とのコモンモード電圧[50−1]についても、ピエゾ電流が0A近傍で振動している間にノイズが発生しない(図10における時刻t13〜t14,t16〜t17,t19〜t20の出力端子差動電圧[50−1]および出力端子コモンモード電圧[50−1]を参照)。
このように構成されたピエゾアクチュエータ駆動装置1では、ノイズ伝搬防止スイッチ制御部19は、充放電を行わないピエゾアクチュエータ50に対応する選択スイッチ21について、選択スイッチ21をオフする。このため、充放電を行わないピエゾアクチュエータ50には、充電スイッチ13および放電スイッチ14のオン/オフに起因した充電電流および放電電流が流れない。
一方、ノイズ伝搬防止スイッチ制御部19は、充放電を行うピエゾアクチュエータ50に対応する選択スイッチ21について、充放電制御部17が充放電制御を実行しているときにおいて、電流検出部16がピエゾ電流を検出している場合に、選択スイッチ21をオンし、電流検出部16がピエゾ電流を検出していない場合に、選択スイッチ21をオフする。
これにより、フライホイール電流がゼロになっている間において、ダイオードDaまたダイオードDbと、充放電用コイル11と、ピエゾアクチュエータ50とで構成される共振回路の電流経路を選択スイッチ21で遮断することができ、上記共振回路に起因したノイズの発生を抑制することができる。
また、ノイズ伝搬防止スイッチ22が充放電用コイル11に対して並列に設けられ、ノイズ伝搬防止スイッチ制御部19は、充放電制御部17が充放電制御を実行しているときにおいて、電流検出部16がピエゾ電流を検出している場合に、ノイズ伝搬防止スイッチ22をオフし、電流検出部16がピエゾ電流を検出していない場合に、ノイズ伝搬防止スイッチ22をオンする。
これにより、フライホイール電流がゼロになっている間において、フライホイール電流はインダクタを迂回してノイズ伝搬防止スイッチ22に流れるため、ダイオードDaまたダイオードDbと、充放電用コイル11と、ピエゾアクチュエータ50とからなる共振回路を構成しなくなり、上記共振回路に起因したノイズの発生を抑制することができる。
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採ることができる。
1…ピエゾアクチュエータ駆動装置、11…充放電用コイル、12…コンデンサ、13…充電スイッチ、14…放電スイッチ、15…ダイオード、16…電流検出部、17…充放電制御部、18…ノイズ伝搬防止スイッチ、19…ノイズ伝搬防止スイッチ制御部、21…選択スイッチ、22…ノイズ伝搬防止スイッチ、31…高電位側出力端子、32…低電位側出力端子、50…ピエゾアクチュエータ、61…高電位側ハーネス、62…低電位側ハーネス、Da,Db…ダイオード

Claims (3)

  1. 直流電源の正極側をピエゾアクチュエータの高電位側に接続するとともに、前記直流電源の負極側を前記ピエゾアクチュエータの低電位側に接続して、前記ピエゾアクチュエータを駆動させるピエゾアクチュエータ駆動装置であって、
    一端がピエゾアクチュエータの高電位側に接続されるインダクタと、
    直流電源の正極側と前記インダクタの他端との間の電流経路上に設けられ、前記ピエゾアクチュエータを充電させるための充電スイッチと、
    前記直流電源の負極側と前記インダクタの他端との間の電流経路上に設けられ、前記ピエゾアクチュエータを放電させるための放電スイッチと、
    前記充電スイッチに対して、カソードが前記直流電源の正極側となるよう並列に接続された第1ダイオードと、
    前記放電スイッチに対して、アノードが前記直流電源の負極側となるよう並列に接続された第2ダイオードと、
    外部から駆動指令が入力されると、前記放電スイッチをオフした状態で、前記充電スイッチのオン/オフを繰り返すことにより、前記ピエゾアクチュエータを充電させて伸長させるとともに、外部から駆動停止指令が入力されると、前記充電スイッチをオフした状態で、前記放電スイッチのオン/オフを繰り返すことにより、前記ピエゾアクチュエータを放電させて収縮させる充放電制御手段と、
    前記ピエゾアクチュエータに流れる電流であるピエゾ電流を検出するピエゾ電流検出手段と、
    前記インダクタと前記ピエゾアクチュエータとの間の電流経路上に設けられる第1ノイズ伝搬防止スイッチと、
    前記第1ノイズ伝搬防止スイッチのオン/オフを制御する第1ノイズ伝搬防止スイッチ制御手段とを備え、
    前記第1ノイズ伝搬防止スイッチ制御手段は、
    充放電を行わない前記ピエゾアクチュエータに対応する前記第1ノイズ伝搬防止スイッチについては、前記第1ノイズ伝搬防止スイッチをオフし、
    充放電を行う前記ピエゾアクチュエータに対応する前記第1ノイズ伝搬防止スイッチについては、前記充放電制御手段が充放電制御を実行しているときにおいて、前記ピエゾ電流検出手段が前記ピエゾ電流を検出している場合に、前記第1ノイズ伝搬防止スイッチをオンし、前記ピエゾ電流検出手段が前記ピエゾ電流を検出していない場合に、前記第1ノイズ伝搬防止スイッチをオフする
    ことを特徴とするピエゾアクチュエータ駆動装置。
  2. 複数の前記ピエゾアクチュエータが並列に接続される場合に、前記第1ノイズ伝搬防止スイッチは、複数の前記ピエゾアクチュエータ毎に一つずつ設置される
    ことを特徴とする請求項1に記載のピエゾアクチュエータ駆動装置。
  3. 直流電源の正極側をピエゾアクチュエータの高電位側に接続するとともに、前記直流電源の負極側を前記ピエゾアクチュエータの低電位側に接続して、前記ピエゾアクチュエータを駆動させるピエゾアクチュエータ駆動装置であって、
    一端がピエゾアクチュエータの高電位側に接続されるインダクタと、
    直流電源の正極側と前記インダクタの他端との間の電流経路上に設けられ、前記ピエゾアクチュエータを充電させるための充電スイッチと、
    前記直流電源の負極側と前記インダクタの他端との間の電流経路上に設けられ、前記ピエゾアクチュエータを放電させるための放電スイッチと、
    前記充電スイッチに対して、カソードが前記直流電源の正極側となるよう並列に接続された第1ダイオードと、
    前記放電スイッチに対して、アノードが前記直流電源の負極側となるよう並列に接続された第2ダイオードと、
    外部から駆動指令が入力されると、前記放電スイッチをオフした状態で、前記充電スイッチのオン/オフを繰り返すことにより、前記ピエゾアクチュエータを充電させて伸長させるとともに、外部から駆動停止指令が入力されると、前記充電スイッチをオフした状態で、前記放電スイッチのオン/オフを繰り返すことにより、前記ピエゾアクチュエータを放電させて収縮させる充放電制御手段と、
    前記ピエゾアクチュエータに流れる電流であるピエゾ電流を検出するピエゾ電流検出手段と、
    前記インダクタに対して並列に設けられる第2ノイズ伝搬防止スイッチと、
    前記第2ノイズ伝搬防止スイッチのオン/オフを制御する第2ノイズ伝搬防止スイッチ制御手段とを備え、
    前記第2ノイズ伝搬防止スイッチ制御手段は、
    前記充放電制御手段が充放電制御を実行しているときにおいて、前記ピエゾ電流検出手段が前記ピエゾ電流を検出している場合に、前記第2ノイズ伝搬防止スイッチをオフし、前記ピエゾ電流検出手段が前記ピエゾ電流を検出していない場合に、前記第2ノイズ伝搬防止スイッチをオンする
    ことを特徴とするピエゾアクチュエータ駆動装置。
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