JP2012019385A - ファイル送信装置およびファイル送信プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】データ放送コンテンツを構成する複数のファイルを、データ放送によって予め定められた順序に従ってファイル受信装置に送信する際に、再生される音声や映像の途切れをより確実に軽減することができ、かつ、ファイル受信装置側のバッファ溢れを軽減することができるファイル送信装置およびファイル送信プログラムを提供する。
【解決手段】ファイル受信装置に送信しようとする送信予定ファイルの送信時間を算出する送信時間算出手段10と、ファイル受信装置に既に送信した送信完了ファイルの残再生時間を推定する残再生時間推定手段20と、閾値、送信完了ファイルおよび送信予定ファイルを記憶する記憶手段30と、ファイル受信装置に送信するファイルを選択する送信ファイル選択手段40と、送信ファイル選択手段によって選択されたファイルをファイル受信装置に送信するファイル送信手段50と、を備える
【選択図】図1

Description

本発明は、音声ファイルまたは動画ファイル等のデータ放送コンテンツを構成する複数のファイルを、データ放送によって、予め定められた順序に従ってファイル受信装置に送信するファイル送信装置およびファイル送信プログラムに関する。
従来、音声ファイルまたは動画ファイル等のデータ放送コンテンツを構成する複数のファイルを、例えば地上デジタル放送等のデータ放送によってファイル受信装置に送信する装置としては、例えば特許文献1で提案されているように、データ放送受信装置に対して同じ音声ファイルを一定回数繰り返し送信するように構成されたデータ放送送信装置が知られている。このデータ放送送信装置は、前記したような構成を備えることで、データ放送受信装置側で音声ファイルの受信ミスがあった場合であっても、音声ファイルの欠落による音声の途切れを軽減することができた。
特開2010−141624号公報
しかしながら、特許文献1で提案されているデータ放送送信装置は、ファイル受信装置に対して再生時間の短い音声ファイル(以下、第1ファイルという)を繰り返し送信した直後に再生時間の長い音声ファイル(以下、第2ファイルという)を送信すると、ファイル受信装置が第2ファイルを受信している間に第1ファイルの再生が終わってしまい、第2ファイルの受信完了までの間、音声が途切れてしまうという問題があった。また、特許文献1で提案されているデータ放送送信装置は、ファイル受信装置に対して、当該ファイル受信装置側のバッファ(メモリ)容量を考慮することなく音声ファイルを繰り返し送信するため、当該バッファが溢れてしまう場合があるという問題もあった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであって、音声ファイルまたは動画ファイル等のデータ放送コンテンツを構成する複数のファイルを、データ放送によって、予め定められた順序に従ってファイル受信装置に送信する際に、再生される音声や映像の途切れをより確実に軽減することができ、かつ、ファイル受信装置側のバッファ溢れを軽減することができるファイル送信装置およびファイル送信プログラムに関する。
前記課題を解決するために請求項1に係るファイル送信装置は、データ放送コンテンツを構成する複数のファイルを、データ放送によって、予め定められた順序に従って所定の伝送帯域でファイル受信装置に送信するファイル送信装置であって、送信時間算出手段と、残再生時間推定手段と、記憶手段と、送信ファイル選択手段と、ファイル送信手段と、を備える構成とした。
このような構成によれば、ファイル送信装置は、送信時間算出手段によって、ファイル受信装置に送信しようとする送信予定ファイルのそれぞれの容量を伝送帯域で除算することで、ファイル受信装置に対して送信予定ファイルの送信を開始してから当該送信予定ファイルの送信が完了するまでの時間である送信時間を予め算出する。また、残再生時間推定手段によって、ファイル受信装置に既に送信した送信完了ファイルのそれぞれの再生時間を積算した時間から、ファイル受信装置に最初に送信した送信完了ファイルの送信完了からの経過時間を減算することで、送信完了ファイルの残りの再生時間を合計した残再生時間を推定する。また、記憶手段によって、ファイル受信装置のバッファ容量に基づいて予め定められた閾値を記憶するとともに、送信予定ファイルおよび送信完了ファイルを記憶する。また、送信ファイル選択手段によって、残再生時間から送信時間を減算した時間を閾値と比較し、当該閾値以上であれば前回送信した送信完了ファイルを記憶手段から選択し、当該閾値未満であれば次回送信すべき送信予定ファイルを記憶手段から選択する。また、ファイル送信手段によって、送信ファイル選択手段によって選択された送信完了ファイルまたは送信予定ファイルをファイル受信装置に送信する。
従って、複数のファイルを所定の順序に従ってファイル受信装置に対して送信した場合であっても、常に次に送信するファイルの送信時間を考慮しながらファイル受信装置にファイルを送信することができ、前回のファイルの再生終了までに次回のファイルの送信を完了させることができる。
また、請求項2に係るファイル送信装置は、請求項1に係るファイル送信装置において、再送回数設定手段をさらに備え、送信ファイル選択手段が、再送回数を満たすまで前回送信した前記送信完了ファイルを選択する構成とした。
このような構成によれば、ファイル送信装置は、再送回数設定手段によって、前回送信した送信完了ファイルを再送する回数である再送回数を設定し、当該再送回数を満たすまで同じファイルを繰り返し送信するため、ファイル受信装置側で仮にファイルの受信ミスがあった場合であっても、ファイル受信装置がファイルを再度受信することができる。
また、請求項3に係るファイル送信装置は、データ放送コンテンツを構成する複数のファイルを、データ放送によって、予め定められた順序に従って所定の伝送帯域でファイル受信装置に送信するファイル送信装置であって、再送回数設定手段と、送信時間算出手段と、残再生時間推定手段と、送信ファイル圧縮手段と、ファイル送信手段と、を備える構成とした。
このような構成によれば、ファイル送信装置は、再送回数設定手段によって、ファイル受信装置に前回送信した送信完了ファイルを再送する回数である再送回数を設定する。また、送信時間算出手段によって、ファイル受信装置に送信しようとする送信予定ファイルのそれぞれの容量を伝送帯域で除算することで、ファイル受信装置に対して送信予定ファイルの送信を開始してから当該送信予定ファイルの送信が完了するまでの時間である送信時間を予め算出する。また、残再生時間推定手段によって、ファイル受信装置に既に送信した送信完了ファイルのそれぞれの再生時間を積算した時間から、ファイル受信装置に初めて送信した送信完了ファイルの送信完了からの経過時間を減算することで、送信完了ファイルの残りの再生時間を合計した残再生時間を推定する。また、送信ファイル圧縮手段によって、残再生時間から次回送信すべき送信予定ファイルの送信時間を減算した値を、再送回数で除算することで、残再生時間内で送信完了ファイルを再送する際の送信時間を算出し、当該送信時間未満となるように、送信完了ファイルを圧縮する。また、ファイル送信手段によって、ファイル圧縮手段によって圧縮された送信完了ファイルをファイル受信装置に送信する。
従って、複数のファイルを所定の順序に従ってファイル受信装置に対して送信した場合であっても、予め設定した再生回数分だけファイルを確実に送信できるとともに、前回のファイルの再生終了までに次回のファイルの送信を完了させることができる。
また、請求項4に係るファイル送信装置は、データ放送コンテンツを構成する複数のファイルを、データ放送によって、予め定められた順序に従って所定の伝送帯域でファイル受信装置に送信するファイル送信装置であって、送信時間算出手段と、再生終了時間算出手段と、仮説生成手段と、仮説統合手段と、仮説選択手段と、ファイル送信手段と、を備える構成とした。
このような構成によれば、ファイル送信装置は、送信時間算出手段によって、ファイル受信装置に送信しようとする送信予定ファイルのそれぞれの容量を伝送帯域で除算することで、ファイル受信装置に対して送信予定ファイルの送信を開始してから当該送信予定ファイルの送信が完了するまでの時間である送信時間を予め算出する。また、再生終了時間算出手段によって、ファイル受信装置に最初に送信しようとする送信予定ファイルの送信時間に、当該送信予定ファイルのそれぞれの再生時間を加算することで、送信予定ファイルのそれぞれの再生終了時間を算出する。また、仮説生成手段によって、送信予定ファイルのそれぞれの送信時間が、当該送信予定ファイルのそれぞれの再生終了時間を超えない範囲内において、送信予定ファイルのそれぞれを繰り返し送信する組み合わせを仮説として複数生成する。また、仮説統合手段によって、仮説生成手段で生成した複数の仮説のうち、同じ時間に同じ送信予定ファイルの送信が完了する仮説が複数存在する場合、送信予定ファイルのそれぞれの送信回数を乗算した値が最も大きい仮説を残す。また、仮説選択手段によって、仮説統合手段によって残された仮説のうち、送信予定ファイルのそれぞれの送信回数を乗算した値が最も大きい仮説を選択する。また、ファイル送信手段によって、仮説選択手段によって選択された前記仮説から前記送信予定ファイルのそれぞれの送信回数を抽出し、送信予定ファイルのそれぞれを当該送信回数だけファイル受信装置に送信する。
従って、ファイル受信装置に対して、各ファイルの送信回数を均等にすることができ、各ファイルをバランスよく送信することができる。
そして、請求項5に係るファイル送信プログラムは、データ放送コンテンツを構成する複数のファイルを、データ放送によって、予め定められた順序に従って所定の伝送帯域でファイル受信装置に送信するために、コンピュータを、送信時間算出手段、残再生時間推定手段、送信ファイル選択手段、ファイル送信手段、として機能させる構成とした。
このような構成によれば、ファイル送信プログラムは、送信時間算出手段によって、ファイル受信装置に送信しようとする送信予定ファイルのそれぞれの容量を伝送帯域で除算することで、ファイル受信装置に対して送信予定ファイルの送信を開始してから当該送信予定ファイルの送信が完了するまでの時間である送信時間を予め算出する。また、残再生時間推定手段によって、ファイル受信装置に既に送信した送信完了ファイルのそれぞれの再生時間を積算した時間から、ファイル受信装置に最初に送信した送信完了ファイルの送信完了からの経過時間を減算することで、送信完了ファイルの残りの再生時間を合計した残再生時間を推定する。また、送信ファイル選択手段によって、残再生時間から送信時間を減算した時間を、ファイル受信装置のバッファ容量に基づいて予め定められた閾値と比較し、当該閾値以上であれば、送信完了ファイルおよび送信予定ファイルを記憶する記憶手段から前回送信した送信完了ファイルを選択し、当該閾値未満であれば、記憶手段から次回送信すべき送信予定ファイルを選択し、当該閾値未満であれば次回送信すべき送信予定ファイルを記憶手段から選択する。また、ファイル送信手段によって、送信ファイル選択手段によって選択された送信完了ファイルまたは送信予定ファイルをファイル受信装置に送信する。
従って、複数のファイルを所定の順序に従ってファイル受信装置に対して送信した場合であっても、常に次に送信するファイルの送信時間を考慮しながらファイル受信装置にファイルを送信することができ、前回のファイルの再生終了までに次回のファイルの送信を完了させることができる。
請求項1、請求項5に係る発明によれば、複数のファイルをデータ放送によって予め定められた順序に従ってファイル受信装置に送信する際に、前回のファイルの再生終了までに次回のファイルの送信を完了させることができるため、再生される音声や映像の途切れをより確実に軽減することができる。また、予め次のファイルの送信時間を算出することでファイル受信装置側のバッファ容量を考慮することができるため、ファイル受信装置側のバッファ溢れを軽減することができる。
請求項2に係る発明によれば、複数のファイルをデータ放送によって予め定められた順序に従ってファイル受信装置に送信する際に、当該ファイル受信装置側でファイルの受信ミスがあった場合であっても、ファイルの欠落による音声の途切れをより確実に軽減することができる。
請求項3に係る発明によれば、複数のファイルをデータ放送によって予め定められた順序に従ってファイル受信装置に送信する際に、残再生時間と再送回数に基づいてファイルを圧縮することで予め設定した再生回数分だけファイルを確実に送信できるため、当該ファイル受信装置側でファイルの受信ミスがあった場合であっても、ファイルの欠落による音声の途切れをより確実に軽減することができる。また、各ファイルを圧縮してファイル受信装置に送信することができるため、ファイル受信装置側のバッファ溢れを軽減することができる。
請求項4に係る発明によれば、複数のファイルをデータ放送によって予め定められた順序に従ってファイル受信装置に送信する際に、ファイル受信装置に対する各ファイルの送信回数を均等にすることができるため、当該ファイル受信装置側で複数のファイルの受信ミスがあった場合であっても、ファイルの欠落による音声の途切れを適切に軽減することができる。また、予め各ファイルの送信時間を算出することでファイル受信装置側のバッファ容量を考慮することができるため、ファイル受信装置側のバッファ溢れを軽減することができる。
本発明の第1実施形態に係るファイル送信装置の全体構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係るファイル送信装置における処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係るファイル送信装置における送信ファイルの選択処理の詳細を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係るファイル送信装置の動作と、これに対応するファイル受信装置の動作と、を示す概略図であって、閾値を2秒とした場合の図である。 本発明の第1実施形態に係るファイル送信装置の動作と、これに対応するファイル受信装置の動作と、を示す概略図であって、閾値を1秒とした場合の図である。 本発明の第2実施形態に係るファイル送信装置の全体構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るファイル送信装置の動作と、これに対応するファイル受信装置の動作と、を示す概略図であって、最低送信回数を2回とし、閾値を2秒とした場合の図である。 本発明の第2実施形態に係るファイル送信装置の動作と、これに対応するファイル受信装置の動作と、を示す概略図であって、最高送信回数を2回とし、閾値を2秒とした場合の図である。 本発明の第3実施形態に係るファイル送信装置の全体構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係るファイル送信装置の動作と、これに対応するファイル受信装置の動作と、を示す概略図である。 本発明の第4実施形態に係るファイル送信装置の全体構成を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態に係るファイル送信装置における仮説の生成過程を示す概略図である。
本発明の実施形態に係るファイル送信装置およびファイル送信プログラムについて、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、同一の構成については同一の名称及び符号を付し、詳細説明を省略する。
ここで、以下で説明するファイル送信装置は、例えば、地上デジタル放送の放送番組とデータ放送とを受信して再生できる一般家庭のテレビをファイル受信装置(不図示)の対象とし、当該ファイル受信装置に対して、地上デジタル放送における放送番組の送信とは別に、データ放送によって音声ファイルまたは動画ファイルからなるデータ放送コンテンツを構成する複数のファイルを所定の順序に従って送信する装置を想定している。また、ファイル送信装置が送信する音声ファイルまたは動画ファイルは、例えば、地震速報や津波速報等を知らせる緊急字幕スーパーの内容を音声によって読み上げたものを想定している。
[第1実施形態]
以下、第1実施形態に係るファイル送信装置1について、詳細に説明する。ファイル送信装置1は、音声ファイルまたは動画ファイルからなるデータ放送コンテンツを構成する複数のファイルを、地上デジタル放送におけるデータ放送によって、予め定められた順序に従って所定の伝送帯域でファイル受信装置に送信するためのものである。
ここで、予め定められた順序とは、例えば前記したテレビの緊急字幕スーパーを例にとると、この緊急字幕スーパーを構成する文章を読み上げる場合の順序のことを示している。また、所定の伝送帯域とは、ファイル送信装置1がファイル受信装置に対してファイルを送信する際の伝送帯域のことを示している。なお、この伝送帯域は、ファイル送信装置1側で予め設定することができ、適宜変更することもできる。
ファイル送信装置1は、ここでは図1に示すように、送信時間算出手段10と、残再生時間推定手段20と、記憶手段30と、送信ファイル選択手段40と、ファイル送信手段50と、を備えている。以下、ファイル送信装置1を構成する各要素について説明する。
送信時間算出手段10は、ファイル送信装置1が送信する各ファイルの送信時間を算出するものである。ここで、送信時間とは、ファイル送信装置1がファイル受信装置に対してファイルの送信を開始してから当該ファイルの送信が完了するまでの時間を示しており、言い換えれば、ファイル受信装置がファイル送信装置1から送信されたファイルを受信するために必要な時間を示している。
送信時間算出手段10は、具体的には、ファイル受信装置に送信しようとする送信予定ファイルのそれぞれの容量を、ファイル送信装置1とファイル受信装置との間の伝送帯域で除算することで、当該送信予定ファイルの送信時間を予め算出する。なお、ファイル受信装置に送信する各ファイルの容量は、図示しないファイル容量取得手段によってファイルごとに予め取得され、送信時間算出手段10に入力される。また、ファイル送信装置1とファイル受信装置との間の伝送帯域は、図示しない伝送帯域設定手段から送信時間算出手段10に入力される。
送信時間算出手段10には、図1に示すように、音声ファイルまたは動画ファイル等のデータ放送コンテンツを構成する複数のファイルが、予め定められた順序に従って入力される。また、送信時間算出手段10には、前記したように、図示しないファイル容量取得手段からファイルごとの容量が入力され、図示しない伝送帯域設定手段から伝送帯域が入力される。そして、送信時間算出手段10は、入力されたファイルごとの送信時間を前記手法で算出し、これを前記したファイルとともに送信ファイル選択手段40に出力する。
なお、送信時間算出手段10は、前記したファイル容量取得手段から入力された送信予定ファイルのそれぞれの容量と、伝送帯域設定手段から入力された伝送帯域と、を記憶する図示しない記憶手段を備えている。
残再生時間推定手段20は、ファイル受信装置の残再生時間を推定するものである。ここで、残再生時間とは、ファイル送信装置1からファイル受信装置に既に送信した送信完了ファイルの残りの再生時間合計した時間を示しており、言い換えれば、ファイル受信装置のバッファに現在蓄積されているファイルの容量を間接的に示すものである。
残再生時間推定手段20は、具体的には、ファイル受信装置に既に送信した送信完了ファイルのそれぞれの再生時間を積算した時間から、ファイル受信装置に最初に送信した送信完了ファイルの送信完了からの経過時間を減算することで、残再生時間を推定する。
この場合、残再生時間推定手段20は、例えば再生時間が2秒の第1ファイルと、再生時間が3秒の第2ファイルと、をこの順序でファイル受信装置に対して送信した場合であって、最初の第1ファイルの送信が完了してから1秒が経過している場合、「2秒(第1ファイルの再生時間)+3秒(第2ファイルの再生時間)−1秒(経過時間)=4秒(残再生時間)」という演算を行い、残再生時間が4秒であると推定する。
なお、前記した残再生時間の推定は、ファイル受信装置が受信した複数のファイルを所定の順序に従って再生する際に、一番目のファイルの再生が終了した直後に二番目のファイルを再生できること、すなわちファイル間にタイムラグが存在しないことを前提としている。従って、ファイル間にタイムラグが存在する場合は、以下のように、当該タイムラグも含めて残再生時間を算出することが好ましい。
残再生時間推定手段20は、ファイル間にタイムラグが存在する場合、具体的には、ファイル受信装置に既に送信したファイルのそれぞれの再生時間を積算した時間に、ファイル受信機においてファイルの再生終了から次のファイルの再生開始までに要する時間と既に送信したファイル数から1を引いた値とを乗算した値を加算し、かつ、前記した経過時間を減算することで、残再生時間を推定することができる。
この場合、残再生時間推定手段20は、例えば再生時間が2秒の第1ファイルと、再生時間が3秒の第2ファイルと、をこの順序でファイル受信装置に送信した場合であって、ファイル間のタイムラグが1秒であり、かつ、最初の第1ファイル送信が完了してから1秒が経過している場合、「2秒(第1ファイルの再生時間)+3秒(第2ファイルの再生時間+{1秒(タイムラグ)×(2(ファイル数)−1)}−1=5秒(残再生時間)」という演算を行い、残再生時間が5秒であると推定する。なお、ファイル受信装置に送信する各ファイル間のタイムラグは、図示しないタイムラグ取得手段によって予め取得され、残再生時間推定手段20に入力される。
残再生時間推定手段20には、図1に示すように、ファイル送信手段50から既に送信した各ファイルの再生時間と、ファイル受信装置に対する最初のファイルの送信が完了してからの経過時間と、が入力される。また、前記したようにファイル間のタイムラグが存在する場合、残再生時間推定手段20には、図示しないタイムラグ取得手段からファイル間のタイムラグが入力される。そして、残再生時間推定手段20は、前記した手法によって残再生時間を推定し、これを送信ファイル選択手段40に出力する。
なお、残再生時間推定手段20は、ファイル送信手段50から入力された各ファイルの再生時間を記憶する図示しない記憶手段を備えている。
記憶手段30は、閾値を記憶するとともに、送信予定ファイルおよび前記送信完了ファイルを記憶するものである。ここで、閾値とは、ファイル受信装置のバッファ容量に基づいて予め定められた値を示しており、言い換えれば、ファイル受信装置のバッファ容量にどの程度の余裕を持たせるかの指標となる値を示している。
ファイル送信装置1においては、後記するように、この閾値を大きくすればする程ファイル受信装置に対する同一ファイル(前回送信した送信完了ファイル)の再送回数が減少し、ファイル受信装置のバッファ容量の余裕が増加する(図4参照)。また、一方で、この閾値を小さくすればする程ファイル受信装置に対する同一ファイル(前回送信した送信完了ファイル)の再送回数が増加し、ファイル受信装置のバッファ容量の余裕が減少する(図5参照)。
記憶手段30には、図1に示すように、送信ファイル選択手段40から前回送信した送信完了ファイルと、次回送信すべき送信予定ファイルと、が入力され、記憶手段30はこれらを記憶する。そして、記憶手段30は、後記するように、送信ファイル選択手段40が閾値処理によって、前回送信した送信完了ファイルを選択した場合は当該送信完了ファイルを送信ファイル選択手段40に出力し、次回送信すべき送信予定ファイルを選択した場合は当該送信予定ファイルを送信ファイル選択手段40に出力する。
送信ファイル選択手段40は、ファイル受信装置に対して、前回送信した送信完了ファイルと同じファイルを再度送信するのか、あるいは、次に送信すべき送信予定ファイルを送信するのか、を閾値処理によって選択するものである。送信ファイル選択手段40は、具体的には、前記した残再生時間からこれから送信しようとする送信予定ファイルの送信時間を減算した時間を閾値と比較し、当該時間が閾値以上であるか、あるいは閾値未満であるかによって、送信するファイルを選択する。なお、残再生時間からこれから送信しようとする送信予定ファイルの送信時間を減算した時間とは、ファイル受信装置に対して、次回送信すべき送信予定ファイルを送信したと仮定した場合における残再生時間を示している。
この場合、送信ファイル選択手段40は、例えば再生時間が2秒の第1ファイルをファイル受信装置に対して送信した場合であって、残再生時間が2秒であり、これから送信しようとする第2ファイルの送信時間が1秒であり、かつ、記憶手段30が予め記憶する閾値が2秒の場合、「2秒(残再生時間(第1ファイルの再生時間))−1秒(第2ファイルの送信時間)=1秒」という演算を行い、閾値(2秒)との比較を行う。そして、送信ファイル選択手段40は、前記した値(1秒)が閾値未満であるため、第1ファイルの次に送信すべき第2ファイルを選択する。
また、送信ファイル選択手段40は、例えば再生時間が2秒の第1ファイルと再生時間が3秒の第2ファイルとをファイル受信装置に対して送信した場合であって、残再生時間が5秒であり、これから送信しようとする第3ファイルの送信時間が2秒であり、かつ、記憶手段30が予め記憶する閾値が2秒の場合、「5秒(残再生時間(第1ファイルの再生時間+第2ファイルの再生時間))−2秒(第3ファイルの送信時間)=3秒」という演算を行い、閾値(2秒)との比較を行う。そして、送信ファイル選択手段40は、前記した値(3秒)が閾値以上であるため、第2ファイルを再度選択する。
このように、送信ファイル選択手段40は、ファイル受信装置のバッファ容量に基づいて定められる閾値を用いることで、ファイル受信装置に対して同じファイルを再度送信するのか、あるいは異なるファイルを送信するのか、を選択することができる。
送信ファイル選択手段40には、図1に示すように、送信時間算出手段10からファイルおよび当該ファイルの送信時間が入力され、残再生時間推定手段20から残再生時間が入力され、記憶手段30から閾値が入力される。また、送信ファイル選択手段40は、図1に示すように、送信時間算出手段10から入力されたファイルのうち、前回送信した送信完了ファイルと、次回送信すべき送信予定ファイルと、を記憶手段30に出力する。そして、送信ファイル選択手段40は、前記した手法によってファイル受信装置に送信するファイルを記憶手段30から選択し、これをファイル送信手段50に出力する。
ファイル送信手段50は、送信ファイル選択手段40によって選択された前回送信した送信完了ファイルまたは次回送信すべき送信予定ファイルを、ファイル受信装置に送信するものである。ファイル送信手段50には、図1に示すように、送信ファイル選択手段40から選択された送信完了ファイルまたは送信予定ファイルのいずれかが入力される。そして、ファイル送信手段50は、入力された送信完了ファイルまたは送信予定ファイルをファイル受信装置に送信するとともに、送信した送信予定ファイルの再生時間と、ファイル受信装置に最初に送信した送信完了ファイルの送信完了からの経過時間と、を残再生時間推定手段20に出力する。
なお、送信ファイル選択手段40は、前記した送信時間算出手段10から入力された送信予定ファイルのそれぞれの送信時間と、残再生時間推定手段20から入力された残再生時間と、を記憶する図示しない記憶手段を備えている。
以上のような構成を備えるファイル送信装置1は、送信時間算出手段10によって、次に送信しようとするファイルの送信時間を予め算出し、残再生時間推定手段20によってファイル受信装置に既に送信したファイルの残再生時間を推定し、かつ、送信ファイル選択手段40によって前記した残再生時間から送信時間を除算した値と閾値とを比較して送信するファイルを選択することで、常に次に送信するファイルの送信時間を考慮してファイルを送信する。従って、複数のファイルを所定の順序に従ってファイル受信装置に対して送信した場合であっても、前回のファイルの再生終了までに次回のファイルの送信を完了させることができる。
また、ファイル送信装置1によれば、複数のファイルをデータ放送によって予め定められた順序に従ってファイル受信装置に送信する際に、前回のファイルの再生終了までに次回のファイルの送信を完了させることができるため、再生される音声や映像の途切れをより確実に軽減することができる。また、予め次のファイルの送信時間を算出することでファイル受信装置側のバッファ容量を考慮することができるため、ファイル受信装置側のバッファ溢れを軽減することができる。
ここで、ファイル送信装置1は、一般的なコンピュータを、前記した各手段として機能させるプログラムにより動作させることで実現することができる。このプログラム(コンテンツ暗号化プログラム)は、通信回線を介して配布することも可能であるし、CD−ROM等の記録媒体に書き込んで配布することも可能である。
[ファイル送信装置1における処理の流れ]
以下、ファイル送信装置1における処理の流れについて、図2および図3を参照しながら簡単に説明する。
図2に示すように、まずステップS1において、ファイル受信装置に送信する一番目のファイルが送信時間算出手段10に入力される。また、送信時間算出手段10が、一番目のファイルを送信ファイル選択手段40に出力する。また、送信ファイル選択手段40が、一番目のファイルを記憶手段30およびファイル送信手段50に出力する。次に、ステップS2において、ファイル送信手段50が、一番目のファイルをファイル受信装置に送信する。次に、ステップS3において、ファイル送信手段50が、一番目のファイルの再生時間を残再生時間推定手段20に出力する。このように、ファイル送信装置1からファイル受信装置に送信する一番目のファイルは、送信時間算出手段10による送信時間の算出処理および送信ファイル選択手段40によるファイルの選択処理を経ずに、無条件でファイル受信装置に送信される。
次に、ステップS4において、ファイル受信装置に送信する二番目のファイルが送信時間算出手段10に入力される。次に、ステップS5において、送信時間算出手段10が、二番目のファイルの送信時間を算出し、これを送信ファイル選択手段40に出力する。次に、ステップS6において、残再生時間推定手段20が、一番目のファイルの再生時間から経過時間を減算して残再生時間を推定し、これを送信ファイル選択手段40に出力する。
次に、ステップS7において、送信ファイル選択手段40が、二番目のファイルを記憶手段30に出力する。また、送信ファイル選択手段40が、閾値処理によって、一番目のファイル(前回送信した送信完了ファイル)と二番目のファイル(次回送信すべき送信予定ファイル)のうち、送信すべきファイルを記憶手段30から選択する。ここで、ステップS7における送信ファイルの選択処理は、具体的には図3に示すような処理で構成される。
すなわち、図3に示すように、まずステップS71において、残再生時間から二番目のファイルの送信時間を減算した値を算出する。次に、ステップS72において、前記した値を閾値と比較する。そして、前記した値が閾値以上であれは(ステップS72でYes)、ステップS73に進んで前回送信した一番目のファイルを記憶手段30から選択し、これをファイル送信手段50に出力する。また、前記した値が閾値未満であれば(ステップS72でNo)、ステップS74に進んで次回送信する二番目のファイルを記憶手段30から選択し、これをファイル送信手段50に出力する。以下、図2に戻って残りのステップについて説明する。
図2に示すように、ステップS8において、ファイル送信手段50が、選択されたファイルをファイル受信装置に送信する。次に、ステップS9において、ファイル送信手段50が、ファイル受信装置に送信したファイルの再生時間を残再生時間推定手段20に出力する。次に、ステップS10において、全てのファイルを送信している場合は(ステップS10でYes)、処理を終了し、全てのファイルを送信していない場合は(ステップS10でNo)、ステップS4に戻って三番目以降のファイルについて同様の処理を行う。
[ファイル送信装置1の動作]
以下、ファイル送信装置1の動作の一例について、図4を参照しながら時系列に沿って簡単に説明する。ここで、以下で説明するファイル送信装置1の動作は、地震が発生した際にテレビを視聴する視聴者に対して地震の内容を伝達する状況において、テレビ画面上部に表示される緊急字幕スーパーとともに、当該字幕の内容を音声で読み上げるために、ファイル受信装置であるテレビに対して、データ放送によって複数の音声ファイルf1〜f5をこの順序で送信する状況を想定している。また、以下で説明するファイル送信装置1の動作は、前記した記憶手段30が記憶する閾値を2秒に設定した場合を想定している。
そして、以下で説明するファイル送信装置1に対応するファイル受信装置の動作は、ファイル送信装置1から音声ファイルを受信した後にタイムラグなく再生が可能なファイル受信装置を用い、かつ、図4に示すように結果として、ファイル送信装置1から受信ミスなく音声ファイルf1〜f5を受信し、音声ファイルf1〜f5を途切れさせることなく再生できた場合を想定している。
ここで、図4における下側の領域は、ファイル送信装置1側の動作を、上側の領域は、これに対応したファイル受信装置側の動作を示している。また、図4において、ファイル受信装置側に形成された矩形領域は音声ファイルf1〜f5の再生時間を、ファイル送信装置1側に形成された矩形領域は音声ファイルf1〜f5の送信時間を示しており、音声ファイルf1〜f5の送信時間を示す矩形領域内に記載されたカッコ書の数字は、音声ファイルf1〜f5のそれぞれの送信回数を示している。さらに、図4における音声ファイルf1〜f5の送信時間の下のT1〜T11は、後記するように、時間的なタイミングを示している。
図4における音声ファイルf1〜f5は、以下のような内容の音声ファイルを想定している。
f1:「地震情報です」(再生時間2秒、送信時間1秒)
f2:「各地の震度は次の通りです」(再生時間3秒、送信時間1秒)
f3:「震度3 北海道中部、北海道北部、北海道南部」(再生時間5秒、送信時間2秒)
f4:「青森県北部、岩手県太平洋側」(再生時間3秒、送信時間1秒)
f5:「地震情報を終わります」(再生時間3秒、送信時間1秒)
(タイミングT1)
図4に示すように、まずタイミングT1では、ファイル送信手段50が、音声ファイルf1をファイル受信装置に送信するとともに、音声ファイルf1の再生時間(2秒)を残再生時間推定手段20に出力する。
(タイミングT2)
タイミングT2では、音声ファイルf1の1回目の送信が完了する。また、図4に示すように、音声ファイルf1「地震情報です」の再生が開始する。そして、送信時間算出手段10が、音声ファイルf2の送信時間(1秒)を算出する。次に、残再生時間推定手段20が、音声ファイルf1の再生時間(2秒)から経過時間(0秒)を減算して残再生時間(2秒)を推定する。次に、送信ファイル選択手段40が、残再生時間(2秒)から音声ファイルf2の送信時間(1秒)を減算した値(1秒)を閾値(2秒)と比較し、閾値未満であるため、記憶手段30から次の音声ファイルf2を選択する。そして、ファイル送信手段50が、選択された音声ファイルf2をファイル受信装置に送信するとともに、音声ファイルf2の再生時間(3秒)を残再生時間推定手段20に出力する。
(タイミングT3)
タイミングT3では、音声ファイルf2の1回目の送信が完了する。そして、送信時間算出手段10が、音声ファイルf3の送信時間(2秒)を算出する。次に、残再生時間推定手段20が、音声ファイルf1,f2の合計再生時間(5秒)から経過時間(1秒)を減算して残再生時間(4秒)を推定する。次に、送信ファイル選択手段40が、残再生時間(4秒)から音声ファイルf3の送信時間(2秒)を減算した値(2秒)を閾値(2秒)と比較し、閾値以上であるため、記憶手段30から音声ファイルf2を再度選択する。そして、ファイル送信手段50が、選択された音声ファイルf2をファイル受信装置に送信する。
(タイミングT4)
タイミングT4では、音声ファイルf2の2回目の送信が完了する。また、図4に示すように、前記した音声ファイルf1の再生が終了するとともに、音声ファイルf2「各地の震度は次の通りです」の再生が開始する。そして、残再生時間推定手段20が、音声ファイルf1,f2の合計再生時間(5秒)から経過時間(2秒)を減算して残再生時間(3秒)を推定する。なお、合計再生時間は、各ファイルの再生時間を一度だけ加算して算出する。次に、送信ファイル選択手段40が、残再生時間(3秒)から音声ファイルf3の送信時間(2秒)を減算した値(1秒)を閾値(2秒)と比較し、閾値未満であるため、記憶手段30から次の音声ファイルf3を選択する。そして、ファイル送信手段50が、選択された音声ファイルf3をファイル受信装置に送信するとともに、音声ファイルf3の再生時間(5秒)を残再生時間推定手段20に出力する。
(タイミングT5)
タイミングT5では、音声ファイルf3の1回目の送信が完了する。そして、送信時間算出手段10が、音声ファイルf4の送信時間(1秒)を算出する。次に、残再生時間推定手段20が、音声ファイルf1〜f3の合計再生時間(10秒)から経過時間(4秒)を減算して残再生時間(6秒)を推定する。次に、送信ファイル選択手段40が、残再生時間(6秒)から音声ファイルf4の送信時間(1秒)を減算した値(5秒)を閾値(2秒)と比較し、閾値以上であるため、記憶手段30から音声ファイルf3を再度選択する。そして、ファイル送信手段50が、選択された音声ファイルf3をファイル受信装置に送信する。なお、図4に示すように、タイミングT5の1秒後に、前記した音声ファイルf2の再生が終了するとともに、音声ファイルf3「震度3 北海道中部、北海道北部、北海道南部」の再生が開始する。
(タイミングT6)
タイミングT6では、音声ファイルf3の2回目の送信が完了する。そして、残再生時間推定手段20が、音声ファイルf1〜f3の合計再生時間(10秒)から経過時間(6秒)を減算して残再生時間(4秒)を推定する。次に、送信ファイル選択手段40が、残再生時間(4秒)から音声ファイルf4の送信時間(1秒)を減算した値(3秒)を閾値(2秒)と比較し、閾値以上であるため、記憶手段30から音声ファイルf3を再度選択する。そして、ファイル送信手段50が、選択された音声ファイルf3をファイル受信装置に送信する。
(タイミングT7)
タイミングT7では、音声ファイルf3の3回目の送信が完了する。そして、残再生時間推定手段20が、音声ファイルf1〜f3の合計再生時間(10秒)から経過時間(8秒)を減算して残再生時間(2秒)を推定する。次に、送信ファイル選択手段40が、残再生時間(2秒)から音声ファイルf4の送信時間(1秒)を減算した値(1秒)を閾値(2秒)と比較し、閾値未満であるため、記憶手段30から次の音声ファイルf4を選択する。そして、ファイル送信手段50が、選択された音声ファイルf4をファイル受信装置に送信するとともに、音声ファイルf4の再生時間(3秒)を残再生時間推定手段20に出力する。
(タイミングT8)
タイミングT8では、音声ファイルf4の1回目の送信が完了する。そして、送信時間算出手段10が、音声ファイルf5の送信時間(1秒)を算出する。次に、残再生時間推定手段20が、音声ファイルf1〜f4の合計再生時間(13秒)から経過時間(9秒)を減算して残再生時間(4秒)を推定する。次に、送信ファイル選択手段40が、残再生時間(4秒)から音声ファイルf5の送信時間(1秒)を減算した値(3秒)を閾値(2秒)と比較し、閾値以上であるため、記憶手段30から音声ファイルf4を再度選択する。そして、ファイル送信手段50が、選択された音声ファイルf4をファイル受信装置に送信する。
(タイミングT9)
タイミングT9では、音声ファイルf4の2回目の送信が完了する。また、図4に示すように、前記した音声ファイルf3の再生が終了するとともに、音声ファイルf4「青森県北部、岩手県太平洋側」の再生が開始する。そして、残再生時間推定手段20が、音声ファイルf1〜f4の合計再生時間(13秒)から経過時間(10秒)を減算して残再生時間(3秒)を推定する。次に、送信ファイル選択手段40が、残再生時間(3秒)から音声ファイルf5の送信時間(1秒)を減算した値(2秒)を閾値(2秒)と比較し、閾値以上であるため、記憶手段30から音声ファイルf4を再度選択する。そして、ファイル送信手段50が、選択された音声ファイルf4をファイル受信装置に送信する。
(タイミングT10)
タイミングT10では、音声ファイルf4の3回目の送信が完了する。そして、残再生時間推定手段20が、音声ファイルf1〜f4の合計再生時間(13秒)から経過時間(11秒)を減算して残再生時間(2秒)を推定する。次に、送信ファイル選択手段40が、残再生時間(2秒)から音声ファイルf5の送信時間(1秒)を減算した値(1秒)を閾値(2秒)と比較し、閾値未満であるため、記憶手段30から次の音声ファイルf5を選択する。そして、ファイル送信手段50が、選択された音声ファイルf5をファイル受信装置に送信する。
(タイミングT11)
タイミングT11では、音声ファイルf5の1回目の送信が完了する。なお、図4に示すように、タイミングT11の1秒後に、前記した音声ファイルf4の再生が終了するとともに、音声ファイルf5「地震情報を終わります」。
ファイル送信装置1は、以上のような動作を行うことで、図4に示すように、ファイル受信装置において音声ファイルf1〜f5が途切れることなく再生されるように、各ファイルを送信することができる。また、ファイル送信装置1は、図4に示すように、ファイル受信装置に対して音声ファイルf1を1回、音声ファイルf2を2回、音声ファイルf3を3回、音声ファイルf4を3回、音声ファイルf5を1回送信することができる。従って、ファイル受信装置側に仮に音声ファイルの受信ミスが生じた場合であっても、音声ファイルの欠落を軽減することができる。
[ファイル送信装置1の他の動作]
以下、ファイル送信装置1の動作の他の一例について、図5を参照しながら時系列に沿って簡単に説明する。ここで、以下で説明するファイル送信装置1の動作は、前記した記憶手段30が記憶する閾値を1秒に設定した場合を想定している。なお、その他の条件は全て前記したファイル送信装置1の動作(図4参照)と同じである。
(タイミングT12)
タイミングT12では、ファイル送信手段50が、音声ファイルf1をファイル受信装置に送信するとともに、音声ファイルf1の再生時間(2秒)を残再生時間推定手段20に出力する。
(タイミングT13)
タイミングT13では、音声ファイルf1の1回目の送信が完了する。また、図5に示すように、音声ファイルf1「地震情報です」の再生が開始する。そして、送信時間算出手段10が、音声ファイルf2の送信時間(1秒)を算出する。次に、残再生時間推定手段20が、音声ファイルf1の再生時間(2秒)から経過時間(0秒)を減算して残再生時間(2秒)を推定する。次に、送信ファイル選択手段40が、残再生時間(2秒)から音声ファイルf2の送信時間(1秒)を減算した値(1秒)を閾値(1秒)と比較し、閾値以上であるため、記憶手段30から音声ファイルf1を再度選択する。そして、ファイル送信手段50が、選択された音声ファイルf1をファイル受信装置に送信する。
(タイミングT14)
タイミングT14では、音声ファイルf1の2回目の送信が完了する。そして、残再生時間推定手段20が、音声ファイルf1の再生時間(2秒)から経過時間(1秒)を減算して残再生時間(1秒)を推定する。次に、送信ファイル選択手段40が、残再生時間(1秒)から音声ファイルf2の送信時間(1秒)を減算した値(0秒)を閾値(1秒)と比較し、閾値未満であるため、記憶手段30から次の音声ファイルf2を選択する。そして、ファイル送信手段50が、選択された音声ファイルf2をファイル受信装置に送信するとともに、音声ファイルf2の再生時間(3秒)を残再生時間推定手段20に出力する。
(タイミングT15)
タイミングT15では、音声ファイルf2の1回目の送信が完了する。また、図5に示すように、前記した音声ファイルf1の再生が終了するとともに、音声ファイルf2「各地の震度は次の通りです」の再生が開始する。そして、送信時間算出手段10が、音声ファイルf3の送信時間(2秒)を算出する。次に、残再生時間推定手段20が、音声ファイルf1,f2の合計再生時間(5秒)から経過時間(2秒)を減算して残再生時間(3秒)を推定する。次に、送信ファイル選択手段40が、残再生時間(3秒)から音声ファイルf3の送信時間(2秒)を減算した値(1秒)を閾値(1秒)と比較し、閾値以上であるため、記憶手段30から音声ファイルf2を再度選択する。そして、ファイル送信手段50が、選択された音声ファイルf2をファイル受信装置に送信する。
(タイミングT16)
タイミングT16では、音声ファイルf2の2回目の送信が完了する。そして、残再生時間推定手段20が、音声ファイルf1,f2の合計再生時間(5秒)から経過時間(3秒)を減算して残再生時間(2秒)を推定する。次に、送信ファイル選択手段40が、残再生時間(2秒)から音声ファイルf3の送信時間(2秒)を減算した値(0秒)を閾値(1秒)と比較し、閾値未満であるため、記憶手段30から次の音声ファイルf3を選択する。そして、ファイル送信手段50が、選択された音声ファイルf3をファイル受信装置に送信するとともに、音声ファイルf3の再生時間(5秒)を残再生時間推定手段20に出力する。
(タイミングT17)
タイミングT17では、音声ファイルf3の1回目の送信が完了する。また、図5に示すように、音声ファイルf2の再生が終了するとともに、音声ファイルf3「震度3 北海道中部、北海道北部、北海道南部」の再生が開始する。そして、送信時間算出手段10が、音声ファイルf4の送信時間(1秒)を算出する。次に、残再生時間推定手段20が、音声ファイルf1〜f3の合計再生時間(10秒)から経過時間(5秒)を減算して残再生時間(5秒)を推定する。次に、送信ファイル選択手段40が、残再生時間(5秒)から音声ファイルf4の送信時間(1秒)を減算した値(4秒)を閾値(1秒)と比較し、閾値以上であるため、記憶手段30から音声ファイルf3を再度選択する。そして、ファイル送信手段50が、選択された音声ファイルf3をファイル受信装置に送信する。
(タイミングT18)
タイミングT18では、音声ファイルf3の2回目の送信が完了する。そして、残再生時間推定手段20が、音声ファイルf1〜f3の合計再生時間(10秒)から経過時間(7秒)を減算して残再生時間(3秒)を推定する。次に、送信ファイル選択手段40が、残再生時間(3秒)から音声ファイルf4の送信時間(1秒)を減算した値(2秒)を閾値(1秒)と比較し、閾値以上であるため、記憶手段30から音声ファイルf3を再度選択する。そして、ファイル送信手段50が、選択された音声ファイルf3をファイル受信装置に送信する。
(タイミングT19)
タイミングT19では、音声ファイルf3の3回目の送信が完了する。そして、残再生時間推定手段20が、音声ファイルf1〜f3の合計再生時間(10秒)から経過時間(9秒)を減算して残再生時間(1秒)を推定する。次に、送信ファイル選択手段40が、残再生時間(1秒)から音声ファイルf4の送信時間(1秒)を減算した値(0秒)を閾値(1秒)と比較し、閾値未満であるため、記憶手段30から次の音声ファイルf4を選択する。そして、ファイル送信手段50が、選択された音声ファイルf4をファイル受信装置に送信するとともに、音声ファイルf4の再生時間(3秒)を残再生時間推定手段20に出力する。
(タイミングT20)
タイミングT20では、音声ファイルf4の1回目の送信が完了する。また、図5に示すように、前記した音声ファイルf3の再生が終了するとともに、音声ファイルf4「青森県北部、岩手県太平洋側」の再生が開始する。そして、送信時間算出手段10が、音声ファイルf5の送信時間(1秒)を算出する。次に、残再生時間推定手段20が、音声ファイルf1〜f4の合計再生時間(13秒)から経過時間(10秒)を減算して残再生時間(3秒)を推定する。次に、送信ファイル選択手段40が、残再生時間(3秒)から音声ファイルf5の送信時間(1秒)を減算した値(2秒)を閾値(1秒)と比較し、閾値以上であるため、記憶手段30から音声ファイルf4を再度選択する。そして、ファイル送信手段50が、選択された音声ファイルf4をファイル受信装置に送信する。
(タイミングT21)
タイミングT21では、音声ファイルf4の2回目の送信が完了する。そして、残再生時間推定手段20が、音声ファイルf1〜f4の合計再生時間(13秒)から経過時間(11秒)を減算して残再生時間(2秒)を推定する。次に、送信ファイル選択手段40が、残再生時間(2秒)から音声ファイルf5の送信時間(1秒)を減算した値(1秒)を閾値(1秒)と比較し、閾値以上であるため、記憶手段30から音声ファイルf4を再度選択する。そして、ファイル送信手段50が、選択された音声ファイルf4をファイル受信装置に送信する。
(タイミングT22)
タイミングT22では、音声ファイルf4の3回目の送信が完了する。そして、残再生時間推定手段20が、音声ファイルf1〜f4の合計再生時間(13秒)から経過時間(12秒)を減算して残再生時間(1秒)を推定する。次に、送信ファイル選択手段40が、残再生時間(1秒)から音声ファイルf5の送信時間(1秒)を減算した値(0秒)を閾値(1秒)と比較し、閾値未満であるため、記憶手段30から次の音声ファイルf5を選択する。そして、ファイル送信手段50が、選択された音声ファイルf5をファイル受信装置に送信する。
(タイミングT23)
タイミングT23では、音声ファイルf5の1回目の送信が完了する。また、図5に示すように、前記した音声ファイルf4の再生が終了するとともに、音声ファイルf5「地震情報を終わります」の再生が開始する。
ファイル送信装置1は、以上のような動作を行うことで、図5に示すように、ファイル受信装置において音声ファイルf1〜f5が途切れることなく再生されるように、各ファイルを送信することができる。また、ファイル送信装置1は、図5に示すように、ファイル受信装置に対して音声ファイルf1を2回、音声ファイルf2を2回、音声ファイルf3を3回、音声ファイルf4を3回、音声ファイルf5を1回送信することができる。従って、ファイル受信装置側で仮に音声ファイルの受信ミスがあった場合であっても、音声ファイルの欠落による音声の途切れを軽減することができる。
[第2実施形態]
以下、第2実施形態に係るファイル送信装置2について、図6を参照しながら詳細に説明する。第2実施形態に係るファイル送信装置2は、図6に示す再送回数設定手段60を備えること以外は、前記した第1実施形態に係るファイル送信装置1と同様の構成を備えている。従って、前記したファイル送信装置1と重複する構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
再送回数設定手段60は、ファイル受信装置に前回送信した送信完了ファイル同じファイルを再送する回数を設定するものである。再送回数設定手段60は、例えば、あるファイルをファイル受信装置に送信した後に、当該ファイルをこの後何回再送するのかを示す再送回数を設定する。
なお、再送回数設定手段60は、例えば、前回送信したファイルと同じファイルを少なくともこの回数以上は送信するという最低送信回数として設定することができる。この場合、送信ファイル選択手段40は、当該最低送信回数に満たすまでは前回送信したファイルと同じファイルを無条件で選択し、当該最低送信回数を満たした場合、それ以上の回数を送信するかどうかの判定は、前記した閾値処理によって行う。
また、再送回数設定手段60は、例えば、前回送信したファイルと同じファイルをこの回数以上は送信しないという最高送信回数を設定することもできる。この場合、送信ファイル選択手段40は、当該最高送信回数を満たすまでは前記した閾値処理によって選択すべきファイルを判定し、当該最高送信回数を満たした場合は、次に送信すべきファイルを無条件で選択する。
再送回数設定手段60には、図6に示すように、音声ファイルまたは動画ファイルからなる複数のファイルが予め定められた順序に従って入力される。そして、送信時間算出手段10は、入力されたファイルの再送回数を設定し、これを前記したファイルとともに送信ファイル選択手段40に出力する。そして、送信ファイル選択手段40が、再送回数を満たすまで前回送信したファイルと同じファイルを選択する。
以上のような構成を備えるファイル送信装置2は、再送回数設定手段60が設定した再送回数に従って、送信ファイル選択手段40が再送回数を満たすまで前回送信したファイルと同じファイルを選択することで、ファイル送信手段50が同じファイルを繰り返し送信するため、ファイル受信装置側で仮にファイルの受信ミスがあった場合であっても、ファイル受信装置がファイルを再度受信することができる。
また、ファイル送信装置2によれば、複数のファイルをデータ放送によって予め定められた順序に従ってファイル受信装置に送信する際に、当該ファイル受信装置側でファイルの受信ミスがあった場合であっても、ファイルの欠落による音声の途切れをより確実に軽減することができる。
[ファイル送信装置2の動作]
以下、ファイル送信装置2の動作の一例について、図7を参照しながら簡単に説明する。ここで、以下で説明するファイル送信装置2の動作は、前記した記憶手段30が記憶する閾値を2秒に設定し、かつ、最低送信回数を2回に設定した場合を想定している。なお、その他の条件は全て前記したファイル送信装置1の動作(図4参照)と同じである。
(タイミングT24)
タイミングT24では、再送回数設定手段60が、音声ファイルf1の最低送信回数を2回(再送回数:1回)に設定する。次に、ファイル送信手段50が、音声ファイルf1をファイル受信装置に送信するとともに、音声ファイルf1の再生時間(2秒)を残再生時間推定手段20に出力する。
(タイミングT25)
タイミングT25では、音声ファイルf1の1回目の送信が完了する。また、図7に示すように、音声ファイルf1「地震情報です」の再生が開始する。そして、再送回数が残り1回であるため、送信ファイル選択手段40が、記憶手段30から音声ファイルf1を再度選択する。次に、ファイル送信手段50が、選択された音声ファイルf1をファイル受信装置に送信するとともに、音声ファイルf1の再生時間(2秒)を残再生時間推定手段20に出力する。
(タイミングT26)
タイミングT26では、音声ファイルf1の最低送信回数を満たす2回目の送信が完了する。そして、再送回数設定手段60が、音声ファイルf2の最低送信回数を2回に設定する。次に、送信時間算出手段10が、音声ファイルf2の送信時間(1秒)を算出する。次に、残再生時間推定手段20が、音声ファイルf1の再生時間(2秒)から経過時間(1秒)を減算して残再生時間(1秒)を推定する。次に、送信ファイル選択手段40が、残再生時間(1秒)から音声ファイルf2の送信時間(1秒)を減算した値(0秒)を閾値(2秒)と比較し、閾値未満であるため、記憶手段30から次の音声ファイルf2を選択する。そして、ファイル送信手段50が、選択された音声ファイルf2をファイル受信装置に送信するとともに、音声ファイルf2の再生時間(3秒)を残再生時間推定手段20に出力する。
(タイミングT27)
タイミングT27では、音声ファイルf2の1回目の送信が完了する。また、図7に示すように、音声ファイルf1の送信が完了するとともに、音声ファイルf2「各地の震度は次の通りです」の再生が開始する。そして、再送回数が残り1回であるため、送信ファイル選択手段40が、記憶手段30から音声ファイルf2を再度選択する。次に、ファイル送信手段50が、選択された音声ファイルf2をファイル受信装置に送信する。
(タイミングT28)
タイミングT28では、音声ファイルf2の最低送信回数を満たす2回目の送信が完了する。そして、再送回数設定手段60が、音声ファイルf3の最低送信回数を2回に設定する。次に、送信時間算出手段10が、音声ファイルf3の送信時間(2秒)を算出する。次に、残再生時間推定手段20が、音声ファイルf1,f2の合計再生時間(5秒)から経過時間(3秒)を減算して残再生時間(2秒)を推定する。次に、送信ファイル選択手段40が、残再生時間(2秒)から音声ファイルf3の送信時間(2秒)を減算した値(0秒)を閾値(2秒)と比較し、閾値未満であるため、記憶手段30から次の音声ファイルf3を選択する。そして、ファイル送信手段50が、選択された音声ファイルf3をファイル受信装置に送信するとともに、音声ファイルf3の再生時間(5秒)を残再生時間推定手段20に出力する。
(タイミングT29)
タイミングT29では、音声ファイルf3の1回目の送信が完了する。また、図7に示すように、音声ファイルf2の送信が完了するとともに、音声ファイルf3「震度3 北海道中部、北海道北部、北海道南部」の再生が開始する。そして、再送回数が残り1回であるため、送信ファイル選択手段40が、記憶手段30から音声ファイルf3を再度選択する。次に、ファイル送信手段50が、選択された音声ファイルf3をファイル受信装置に送信する。
(タイミングT30)
タイミングT30では、音声ファイルf3の最低送信回数を満たす2回目の送信が完了する。そして、再送回数設定手段60が、音声ファイルf4の最低送信回数を2回に設定する。次に、送信時間算出手段10が、音声ファイルf4の送信時間(1秒)を算出する。次に、残再生時間推定手段20が、音声ファイルf1〜f3の合計再生時間(10秒)から経過時間(7秒)を減算して残再生時間(3秒)を推定する。次に、送信ファイル選択手段40が、残再生時間(3秒)から音声ファイルf4の送信時間(1秒)を減算した値(2秒)を閾値(2秒)と比較し、閾値以上であるため、記憶手段30から音声ファイルf3を再度選択する。そして、ファイル送信手段50が、選択された音声ファイルf3をファイル受信装置に送信する。
(タイミングT31)
タイミングT31では、音声ファイルf3の3回目の送信が完了する。そして、再送回数設定手段60が、音声ファイルf4の最低送信回数を2回に設定する。次に、残再生時間推定手段20が、音声ファイルf1〜f3の合計再生時間(10秒)から経過時間(9秒)を減算して残再生時間(1秒)を推定する。次に、送信ファイル選択手段40が、残再生時間(1秒)から音声ファイルf4の送信時間(1秒)を減算した値(0秒)を閾値(2秒)と比較し、閾値未満であるため、記憶手段30から次の音声ファイルf4を選択する。そして、ファイル送信手段50が、選択された音声ファイルf4をファイル受信装置に送信するとともに、音声ファイルf4の再生時間(3秒)を残再生時間推定手段20に出力する。
(タイミングT32)
タイミングT32では、音声ファイルf4の1回目の送信が完了する。また、図7に示すように、前記した音声ファイルf3の再生が終了するとともに、音声ファイルf4「青森県北部、岩手県太平洋側」の再生が開始する。そして、再送回数が残り1回であるため、送信ファイル選択手段40が、記憶手段30から音声ファイルf4を再度選択する。次に、ファイル送信手段50が、選択された音声ファイルf4をファイル受信装置に送信する。
(タイミングT33)
タイミングT33では、音声ファイルf4の最低送信回数を満たす2回目の送信が完了する。そして、再送回数設定手段60が、音声ファイルf5の最低送信回数を2回に設定する。次に、送信時間算出手段10が、音声ファイルf5の送信時間(1秒)を算出する。次に、残再生時間推定手段20が、音声ファイルf1〜f4の合計再生時間(13秒)から経過時間(11秒)を減算して残再生時間(2秒)を推定する。次に、送信ファイル選択手段40が、残再生時間(2秒)から音声ファイルf4の送信時間(1秒)を減算した値(1秒)を閾値(2秒)と比較し、閾値未満であるため、記憶手段30から次の音声ファイルf5を選択する。そして、ファイル送信手段50が、選択された音声ファイルf5をファイル受信装置に送信する。
(タイミングT34)
タイミングT34では、音声ファイルf5の1回目の送信が完了する。そして、再送回数が残り1回であるため、送信ファイル選択手段40が、記憶手段30から音声ファイルf5を再度選択する。次に、ファイル送信手段50が、選択された音声ファイルf5をファイル受信装置に送信する。
(タイミングT35)
タイミングT35では、音声ファイルf5の最低送信回数を満たす2回目の送信が完了する。また、図7に示すように、前記した音声ファイルf4の再生が終了するとともに、音声ファイルf5「地震情報を終わります」の再生が開始する。
ファイル送信装置2は、以上のような動作を行うことで、図7に示すように、ファイル受信装置において音声ファイルf1〜f5が途切れることなく再生されるように、各ファイルを送信することができる。また、ファイル送信装置2は、図7に示すように、ファイル受信装置に対して音声ファイルf1を2回、音声ファイルf2を2回、音声ファイルf3を3回、音声ファイルf4を2回、音声ファイルf5を2回送信することができる。従って、ファイル受信装置側で仮に音声ファイルの受信ミスがあった場合であっても、音声ファイルの欠落による音声の途切れを軽減することができる。
[ファイル送信装置2の他の動作]
以下、ファイル送信装置2の動作の他の一例について、図8を参照しながら簡単に説明する。ここで、以下で説明するファイル送信装置2の動作は、前記した記憶手段30が記憶する閾値を2秒に設定し、かつ、最高送信回数を2回に設定した場合を想定している。なお、その他の条件は全て前記したファイル送信装置1の動作(図4参照)と同じである。
(タイミングT36)
タイミングT36では、再送回数設定手段60が、音声ファイルf1の最高送信回数を2回に設定する。次に、ファイル送信手段50が、音声ファイルf1をファイル受信装置に送信するとともに、音声ファイルf1の再生時間(2秒)を残再生時間推定手段20に出力する。
(タイミングT37)
タイミングT37では、音声ファイルf1の1回目の送信が完了する。また、図8に示すように、音声ファイルf1「地震情報です」の再生が開始する。そして、送信時間算出手段10が、音声ファイルf2の送信時間(1秒)を算出する。次に、残再生時間推定手段20が、音声ファイルf1の再生時間(2秒)から経過時間(0秒)を減算して残再生時間(2秒)を推定する。次に、送信ファイル選択手段40が、残再生時間(2秒)から音声ファイルf2の送信時間(1秒)を減算した値(1秒)を閾値(2秒)と比較し、閾値未満であるため、記憶手段30から次の音声ファイルf2を選択する。そして、ファイル送信手段50が、選択された音声ファイルf2をファイル受信装置に送信するとともに、音声ファイルf2の再生時間(3秒)を残再生時間推定手段20に出力する。
(タイミングT38)
タイミングT38では、音声ファイルf2の1回目の送信が完了する。そして、送信時間算出手段10が、音声ファイルf3の送信時間(2秒)を算出する。次に、残再生時間推定手段20が、音声ファイルf1,f2の合計再生時間(5秒)から経過時間(1秒)を減算して残再生時間(4秒)を推定する。次に、送信ファイル選択手段40が、残再生時間(4秒)から音声ファイルf3の送信時間(2秒)を減算した値(2秒)を閾値(2秒)と比較し、閾値以上であるため、記憶手段30から音声ファイルf2を再度選択する。そして、ファイル送信手段50が、選択された音声ファイルf2をファイル受信装置に送信する。
(タイミングT39)
タイミングT39では、音声ファイルf2の2回目の送信が完了する。また、図8に示すように、前記した音声ファイルf1の再生が終了するとともに、音声ファイルf2「各地の震度は次の通りです」の再生が開始する。そして、再送回数が残り0回であり最高送信回数に達しているため、送信ファイル選択手段40が、記憶手段30から次の音声ファイルf3を選択する。次に、ファイル送信手段50が、選択された音声ファイルf3をファイル受信装置に送信するとともに、音声ファイルf3の再生時間(5秒)を残再生時間推定手段20に出力する。
(タイミングT40)
タイミングT40では、音声ファイルf3の1回目の送信が完了する。次に、送信時間算出手段10が、音声ファイルf4の送信時間(1秒)を算出する。次に、残再生時間推定手段20が、音声ファイルf1〜f3の合計再生時間(10秒)から経過時間(4秒)を減算して残再生時間(6秒)を推定する。次に、送信ファイル選択手段40が、残再生時間(6秒)から音声ファイルf4の送信時間(1秒)を減算した値(5秒)を閾値(2秒)と比較し、閾値以上であるため、記憶手段30から音声ファイルf3を再度選択する。そして、ファイル送信手段50が、選択された音声ファイルf3をファイル受信装置に送信する。なお、図8に示すように、タイミングT40の1秒後に、前記した音声ファイルf2の再生が終了するとともに、音声ファイルf3「震度3 北海道中部、北海道北部、北海道南部」の再生が開始する。
(タイミングT41)
タイミングT41では、音声ファイルf3の2回目の送信が完了する。そして、再送回数が残り0回であり最高送信回数に達しているため、送信ファイル選択手段40が、記憶手段30から次の音声ファイルf4を選択する。次に、ファイル送信手段50が、選択された音声ファイルf4をファイル受信装置に送信するとともに、音声ファイルf4の再生時間(3秒)を残再生時間推定手段20に出力する。
(タイミングT42)
タイミングT42では、音声ファイルf4の1回目の送信が完了する。次に、送信時間算出手段10が、音声ファイルf5の送信時間(1秒)を算出する。次に、残再生時間推定手段20が、音声ファイルf1〜f4の合計再生時間(13秒)から経過時間(7秒)を減算して残再生時間(6秒)を推定する。次に、送信ファイル選択手段40が、残再生時間(6秒)から音声ファイルf5の送信時間(1秒)を減算した値(5秒)を閾値(2秒)と比較し、閾値以上であるため、記憶手段30から音声ファイルf4を再度選択する。そして、ファイル送信手段50が、選択された音声ファイルf4をファイル受信装置に送信する。
(タイミングT43)
タイミングT43では、音声ファイルf4の2回目の送信が完了する。そして、再送回数が残り0回であり最高送信回数に達しているため、送信ファイル選択手段40が、記憶手段30から次の音声ファイルf5を選択する。次に、ファイル送信手段50が、選択された音声ファイルf5をファイル受信装置に送信する。
(タイミングT44)
タイミングT44では、音声ファイルf5の1回目の送信が完了する。そして、送信ファイル選択手段40が、記憶手段30から音声ファイルf5を再度選択する。次に、ファイル送信手段50が、選択された音声ファイルf5をファイル受信装置に送信する。なお、ファイル送信装置2において最高送信回数を設定した場合、ファイル送信装置2からファイル受信装置に送信される最後のファイルは、最高送信回数を満たすまで再送される。
(タイミングT45)
タイミングT45では、音声ファイルf5の2回目の送信が完了する。また、図8に示すように、前記した音声ファイルf3の再生が終了するとともに、音声ファイルf4「青森県北部、岩手県太平洋側」の再生が開始する。なお、図8に示すように、タイミングT45の3秒後に、前記した音声ファイルf4の再生が終了するとともに、音声ファイルf5「地震情報を終わります」の再生が開始する。
ファイル送信装置2は、以上のような動作を行うことで、図8に示すように、ファイル受信装置において音声ファイルf1〜f5が途切れることなく再生されるように、各ファイルを送信することができる。また、ファイル送信装置2は、図8に示すように、ファイル受信装置に対して音声ファイルf1を1回、音声ファイルf2を2回、音声ファイルf3を2回、音声ファイルf4を2回、音声ファイルf5を2回送信することができる。従って、ファイル受信装置側で仮に音声ファイルの受信ミスがあった場合であっても、音声ファイルの欠落による音声の途切れを軽減することができる。
[第3実施形態]
以下、第3実施形態に係るファイル送信装置3について、図9を参照しながら詳細に説明する。ファイル送信装置3は、図9に示すように、送信時間算出手段10と、残再生時間推定手段20と、ファイル送信手段50と、再送回数設定手段60と、送信ファイル圧縮手段70と、を備えている。ここで、送信時間算出手段10、残再生時間推定手段20、ファイル送信手段50および再送回数設定手段60については、既に説明したものと同様のものであるため、同じ符号を付して説明を省略する。
送信ファイル圧縮手段70は、ファイル送信装置3からファイル受信装置に対して送信するファイルを所定のサイズに圧縮するものである。ファイルの圧縮形式としては、例えばAAC形式やMP3形式等を用いることができる。
送信ファイル圧縮手段70には、図9に示すように、再送回数設定手段60からファイルを再送する再送回数が入力され、送信時間算出手段10から各ファイルの送信時間が入力され、残再生時間推定手段20から残再生時間が入力される。そして、送信ファイル圧縮手段70は、残再生時間から次回送信すべき送信予定ファイルの送信時間を引いた値を、再送回数(最低送信回数から1を引いた値)で除算することにより、残再生時間内で前回送信した送信完了ファイルを再送する場合の一回分の送信時間を算出し、前回送信した送信完了ファイルの送信時間が、算出した一回分の送信時間未満となるように、当該送信完了ファイルを圧縮する。送信ファイル圧縮手段70は、このように圧縮した送信完了ファイルをファイル送信手段50に出力し、当該ファイル送信手段50は、送信ファイル圧縮手段70によって圧縮された送信完了ファイルをファイル受信装置に送信する。
なお、送信ファイル圧縮手段70は、これまで送信したファイルの再生時間を合計した残再生時間ではなく、個々のファイルの再生時間を用いてファイルを圧縮することもできる。この場合、送信ファイル圧縮手段70は、前回送信した送信完了ファイルの再生時間から次回送信すべき送信予定ファイルの送信時間を引いた値を、再送回数(最低送信回数から1を引いた値)で除算することにより、前回送信した送信完了ファイルの再生時間内で前回送信した送信完了ファイルを再送する場合の一回分の送信時間を算出し、前回送信した送信完了ファイルの送信時間が、算出した一回分の送信時間未満となるように、当該送信完了ファイルを圧縮する。
以上のような構成を備えるファイル送信装置3は、再送回数設定手段60によって、ファイル受信装置に送信するファイルの再送回数を設定し、送信時間算出手段10からファイルの送信時間を算出し、残再生時間推定手段20によって、ファイル受信装置に既に送信したファイルの残再生時間を推定し、送信ファイル圧縮手段70によって、前記した残再生時間および再送回数から、ファイルを一回送信する際の送信時間を算出し、当該送信時間未満となるようにファイルを圧縮する。従って、複数のファイルを所定の順序に従ってファイル受信装置に対して送信した場合であっても、予め設定した再生回数分だけファイルを確実に送信できるとともに、前回のファイルの再生終了までに次回のファイルの送信を完了させることができる。
また、ファイル送信装置3によれば、複数のファイルをデータ放送によって予め定められた順序に従ってファイル受信装置に送信する際に、残再生時間と再送回数に基づいてファイルを圧縮することで予め設定した再生回数分だけファイルを確実に送信できるため、当該ファイル受信装置側でファイルの受信ミスがあった場合であっても、ファイルの欠落による音声の途切れをより確実に軽減することができる。また、各ファイルを圧縮してファイル受信装置に送信することができるため、ファイル受信装置側のバッファ溢れを軽減することができる。
[ファイル送信装置3の動作]
以下、ファイル送信装置3の動作の一例について、図10を参照しながら簡単に説明する。ここで、以下で説明するファイル送信装置3の動作は、送信するファイルとして音声ファイルf1,f2,f6の3つのみを用い、再送回数設定手段60で設定する各ファイルの最低送信回数を3回(再送回数を2回)として送信する場合を想定している。なお、その他の条件は全て前記したファイル送信装置1の動作(図4参照)と同じである。
そして、以下で説明するファイル送信装置3に対応するファイル受信装置の動作は、ファイル送信装置3から圧縮された音声ファイルを受信した後に、タイムラグなく音声ファイルを解凍して再生が可能なファイル受信装置を用いることを想定している。
図10における音声ファイルf6は、以下のような内容の音声ファイルを想定している。
f6:「震度2 栃木県北部、日光市、塩谷町、那須町」(再生時間6秒、送信時間3秒)
(タイミングT46)
タイミングT46では、再送回数設定手段60が、音声ファイルf1の最低送信回数を3回に設定する。次に、ファイル送信手段50が、音声ファイルf1をファイル受信装置に非圧縮で送信するとともに、音声ファイルf1の再生時間(2秒)を残再生時間推定手段20に出力する。なお、このような第1回目の送信時であっても、送信ファイル圧縮手段70によって音声ファイルf1を圧縮し、圧縮後の音声ファイルf1を送信してもよい。そして、この場合の圧縮率は、予め設定した値(非劣化圧縮率)を用いることにする。
(タイミングT47)
タイミングT47では、図10に示すように、音声ファイルf1の1回目の送信が完了する。また、図10に示すように、音声ファイルf1「地震情報です」の再生が開始する。そして、送信時間算出手段10が、音声ファイルf2の送信時間(1秒)を算出する。次に、残再生時間推定手段20が、音声ファイルf1の再生時間(2秒)から経過時間(0秒)を減算して残再生時間(2秒)を推定する。次に、送信ファイル圧縮手段70が、残再生時間(2秒)から音声ファイルf2の送信時間(1秒)を減算した値(1秒)を、最低送信回数(3回)から1を引いた値(2回)で除算し、音声ファイルf1の一回分の送信時間(0.5秒)を算出する。その結果、2送信目以降の音声ファイルf1は、2分の1に圧縮すればよいことがわかる。従って、送信ファイル圧縮手段70が、音声ファイルf1を2分の1に圧縮する。次に、ファイル送信手段50が、圧縮された音声ファイルf1をファイル受信装置に送信する。
(タイミングT48)
タイミングT48は、図10に示すように、圧縮された音声ファイルf1の2回目の送信が完了する。そして、ファイル送信手段50が、圧縮された音声ファイルf1を再度ファイル受信装置に送信する。
(タイミングT49)
タイミングT49は、図10に示すように、圧縮された音声ファイルf1の3回目の送信が完了する。そして、再送回数設定手段60が、音声ファイルf2の最低送信回数を3回に設定する。次に、残再生時間推定手段20が、音声ファイルf1の再生時間(2秒)から経過時間(1秒)を減算して残再生時間(1秒)を推定する。その結果、音声ファイルf2の第1回目を非圧縮で送信したとしても、音声ファイルf1の再生終了までに当該音声ファイルf2の送信を完了できることがわかる。従って、送信ファイル圧縮手段70が、音声ファイルf2をファイル受信装置に非圧縮で送信するとともに、音声ファイルf2の再生時間(3秒)を残再生時間推定手段20に出力する。
(タイミングT50)
タイミングT50では、図10に示すように、音声ファイルf2の1回目の送信が完了する。また、図10に示すように、音声ファイルf2「各地の震度は次の通りです」の再生が開始する。そして、送信時間算出手段10が、音声ファイルf6の送信時間(3秒)を算出する。次に、残再生時間推定手段20が、音声ファイルf1,f2の合計再生時間(5秒)から経過時間(2秒)を減算して残再生時間(3秒)を推定する。次に、送信ファイル圧縮手段70が、残再生時間(3秒)から音声ファイルf6の送信時間(3秒)を減算した値(0秒)を、最低送信回数(3回)から1を引いた値(2回)で除算する。その結果、2送信目以降の音声ファイルf2の圧縮後の大きさが0秒となるため、圧縮できないことがわかる。この場合には、送信ファイル圧縮手段70は、予め設定された非劣化圧縮率3分の2によって音声ファイルf6の送信時間を圧縮し、圧縮後の音声ファイルf6の送信時間(2秒)を算出する。そして、送信ファイル圧縮手段70は、残再生時間(3秒)から圧縮後の音声ファイルf6の送信時間(2秒)を減算した値(1秒)を、最低送信回数(3回)から1を引いた値(2回)で除算し、音声ファイルf2の一回分の送信時間(0.5秒)を算出する。その結果、2送信目以降の音声ファイルf2は、2分の1に圧縮すればよいことがわかる。従って、送信ファイル圧縮手段70が、音声ファイルf2を2分の1に圧縮する。次に、ファイル送信手段50が、圧縮された音声ファイルf2をファイル受信装置に送信する。
(タイミングT51)
タイミングT51は、図10に示すように、圧縮された音声ファイルf2の2回目の送信が完了する。そして、ファイル送信手段50が、圧縮された音声ファイルf2を再度ファイル受信装置に送信する。
(タイミングT52)
タイミングT52は、図10に示すように、圧縮された音声ファイルf2の3回目の送信が完了する。そして、再送回数設定手段60が、音声ファイルf6の最低送信回数を3回に設定する。次に、残再生時間推定手段20が、音声ファイルf1,2の再生時間の合計(5秒)から経過時間(3秒)を減算して残再生時間(2秒)を推定する。その結果、音声ファイルf6の第1回目を非圧縮で送信すると、音声ファイルf2の再生終了までに当該音声ファイルf6の送信を完了できないことがわかる。従って、送信ファイル圧縮手段70が、予め設定された非劣化圧縮率3分の2によって、音声ファイルf6の送信時間を2秒に圧縮する。次に、ファイル送信手段50が、圧縮された音声ファイルf6をファイル受信装置に送信するとともに、音声ファイルf6の再生時間(6秒)を残再生時間推定手段20に出力する。
(タイミングT53)
タイミングT53では、図10に示すように、音声ファイルf3の1回目の送信が完了する。また、図10に示すように、音声ファイルf6「震度2 栃木県北部、日光市、塩谷町、那須町」の再生が開始する。次に、残再生時間推定手段20が、音声ファイルf1〜f3の合計再生時間(11秒)から経過時間(5秒)を減算して残再生時間(6秒)を推定する。次に、送信ファイル圧縮手段70が、残再生時間(6秒)を、最低送信回数(3回)から1を引いた値(2回)で除算し、音声ファイルf6の一回分の送信時間(3秒)を算出する。その結果、2送信目以降の音声ファイルf6は、圧縮しなくてもよいことがわかる。従って、ファイル送信手段50が、音声ファイルf6をファイル受信装置に非圧縮で送信する。
(タイミングT54)
タイミングT54は、図10に示すように、非圧縮の音声ファイルf6の2回目の送信が完了する。そして、ファイル送信手段50が、非圧縮の音声ファイルf6を再度ファイル受信装置に送信する。
(タイミングT55)
タイミングT55では、図10に示すように、非圧縮の音声ファイルf6の3回目の送信が完了する。また、図10に示すように、前記した音声ファイルf6の再生が終了する。
ファイル送信装置3は、以上のような動作を行うことで、図10に示すように、ファイル受信装置において音声ファイルf1,f2,f6が途切れることなく再生されるように、各ファイルを送信することができる。また、ファイル送信装置3は、図10に示すように、ファイル受信装置に対して音声ファイルf1を3回、音声ファイルf2を3回、音声ファイルf6を3回送信することができる。従って、ファイル受信装置側で仮に音声ファイルの受信ミスがあった場合であっても、音声ファイルの欠落による音声の途切れを軽減することができる。
[第4実施形態]
以下、第4実施形態に係るファイル送信装置4について、図11を参照しながら詳細に説明する。ファイル送信装置4は、図11に示すように、送信時間算出手段10と、ファイル送信手段50と、再生終了時間算出手段80と、仮説生成手段90と、仮説統合手段100と、仮説選択手段110と、を備えている。ここで、送信時間算出手段10およびファイル送信手段50については、既に説明したものと同様のものであるため、同じ符号を付して説明を省略する。
ファイル送信装置4は、これまで説明したファイル送信装置1〜3のように、残再生時間推定手段20によってファイル受信装置の残再生時間、すなわちファイル受信装置のバッファに蓄積されているファイルの容量を推定しながら各ファイルを所定の順序に従って送信するのではなく、各ファイルの送信回数を予め仮説として生成し、その仮説に設定された送信回数に従って各ファイルを送信することを特徴としている。
再生終了時間算出手段80は、ファイル受信装置に送信しようとする送信予定ファイルのそれぞれの再生終了時間を算出するものである。再生終了時間算出手段80は、具体的には、ファイル受信装置に最初に送信しようとする送信予定ファイルの送信時間に、送信予定ファイルのそれぞれの再生時間を加算することで、当該送信予定ファイルのそれぞれの再生終了時間を算出する。
この場合、再生終了時間算出手段80は、例えば再生時間が2秒の第1ファイルと、再生時間が3秒の第2ファイルと、再生時間が5秒の第3ファイルと、をこの順序でファイル受信装置に対して送信した場合、第1ファイルの再生終了時間は2秒と、第2ファイルの再生終了時間は5秒(2秒(第1ファイルの再生時間)+3秒(第2ファイルの再生時間))と、第3ファイルの再生終了時間は10秒(2秒(第1ファイルの再生時間)+3秒(第2ファイルの再生時間)+5秒(第3ファイルの再生時間))と、算出する。
再生終了時間算出手段80には、図11に示すように、送信時間算出手段10からファイル受信装置に送信しようとする送信予定ファイルのそれぞれの再生時間と、ファイル受信装置に最初に送信しようとする送信予定ファイルの送信時間と、が入力される。そして、再生終了時間算出手段80は、前記した手法によって送信予定ファイルのそれぞれの再生終了時間を算出し、これらを仮説生成手段90に出力する。
仮説生成手段90は、ファイル受信装置に対して送信予定ファイルを送信する前に、予め当該送信予定ファイルのそれぞれを繰り返し送信する組み合わせを仮説として複数生成するものである。仮説生成手段90は、例えば前記したように、第1ファイル〜第3ファイルまでの3つのファイルをファイル受信装置に送信する場合、「第1ファイル×2回、第2ファイル×3回、第3ファイル×5回」や、「第1ファイル×4回、第2ファイル×2回、第3ファイル×1回」等の複数の組み合わせを生成する。
また、仮説生成手段90は、前記したような組み合わせからなる仮説を、当該仮説に含まれる送信予定ファイルのそれぞれの送信時間が、これに対応する送信予定ファイルの再生終了時間を超えない範囲内において生成する。仮説生成手段90は、例えば前記したように、再生時間が2秒の第1ファイルと、再生時間が3秒の第2ファイルと、再生時間が5秒の第3ファイルと、をこの順序でファイル受信装置に対して送信した場合、第1ファイルの再生終了時間である2秒を超えない範囲内で当該第1ファイルを繰り返し送信する組み合わせを生成し、第2ファイルの再生終了時間である5秒を超えない範囲内で当該第2ファイルを繰り返し送信する組み合わせを生成し、第3ファイルの再生終了時間である10秒を超えない範囲内で当該第3ファイルを繰り返し送信する組み合わせを生成する。すなわち、仮説生成手段90は、仮説に含まれる送信予定ファイルのそれぞれの送信時間が、これに対応するファイルの再生終了時間を超えない、という条件下において想定される全ての組み合わせを仮説として生成する。
仮説生成手段90には、図11に示すように、送信時間算出手段10からファイル受信装置に送信しようとする送信予定ファイルと、当該送信予定ファイルのそれぞれの送信時間と、が入力される。また、仮説生成手段90には、図11に示すように、再生終了時間算出手段80からファイル受信装置に送信しようとする送信予定ファイルのそれぞれの再生終了時間が入力される。そして、仮説生成手段90は、前記した処理によって複数の仮説を生成し、これらをファイル受信装置に送信しようとする送信予定ファイルとともに仮説統合手段100に出力する。なお、仮説生成手段90には、図11に示すように、仮説統合手段100によって統合された仮説も入力される。
仮説統合手段100は、所定の条件下で複数の仮説を一つに統合するものである。仮説統合手段100は、具体的には、仮説生成手段90で生成した複数の仮説のうち、同じ時間に同じファイルの送信が完了する仮説が複数存在する場合、送信予定ファイルのそれぞれの送信回数を乗算した値が最も大きい仮説を残し、その他の仮説を破棄する。
ここで、同じ時間に同じファイルの送信が完了する仮説が複数存在する場合とは、例えば、後記する図12に示す仮説1と仮説2のように、同じ時間に音声ファイルf2の送信が完了する場合や、仮説1と仮説3のように、同じ時間に音声ファイルf3の送信が完了する場合や、仮説1と仮説4のように、同じ時間に音声ファイルf4の送信が完了する場合等を意味している。
また、送信予定ファイルのそれぞれの送信回数を乗算した値が最も大きい仮説を残し、その他の仮説を破棄するとは、例えば後記する図12に示すように、仮説1における音声ファイルf1の送信回数(2回)と音声ファイルf2の送信回数(3回)を乗算した値(6)と、仮説2における音声ファイルf1の送信回数(1回)と音声ファイルf2の送信回数(4回)を乗算した値(4)とを比較し、値の大きい仮説1を残し、値の小さい仮説2を破棄することを意味している。この処理は、仮説生成手段90が生成した複数の仮説のうち、ファイルごとの送信回数が均等な仮説を残し、不均等な仮説を破棄するということを意味する。
仮説統合手段100には、図11に示すように、仮説生成手段90からファイル受信装置に送信しようとする送信予定ファイルと、複数の仮説と、が入力される。そして、仮説統合手段100は、前記した処理によって仮説を統合し、統合した仮説を仮説選択手段110に出力する。
仮説選択手段110は、仮説統合手段100による統合を経て最後まで残った仮説のうち、送信予定ファイルのそれぞれの送信回数を乗算した値が最も大きい仮説を選択し、値の小さい仮説を破棄するものである。すなわち、仮説選択手段110は、仮説統合手段100によって統合されて絞られた仮説から、最終的に一つの仮説を選択するものである。
仮説選択手段110は、例えば後記する図12に示すように、仮説1における音声ファイルf1〜f5のそれぞれの送信回数を乗算した値(2回×3回×2回×3回×3回=108)と、仮説2における音声ファイルf1〜f5のそれぞれの送信回数を乗算した値(1回×2回×4回×2回×2回=32)と、を算出する。そして、この二つの値を比較し、大きい値が算出された仮説1を選択する。
仮説選択手段110には、図11に示すように、仮説統合手段100からファイル受信装置に送信しようとする送信予定ファイルと、統合された仮説と、が入力される。そして、仮説選択手段110は、前記した処理によって仮説を選択し、これを送信予定ファイルとともにファイル送信手段50に出力する。そして、ファイル送信手段50は、仮説選択手段110によって選択された仮説から送信予定ファイルのそれぞれの送信回数を抽出し、送信予定ファイルのそれぞれを当該送信回数だけファイル受信装置に送信する。
以上のような構成を備えるファイル送信装置4は、仮説生成手段90によって、複数のファイルのそれぞれを繰り返し送信する仮説を複数生成するとともに、仮説統合手段100および仮説選択手段110によって、当該複数の仮説の中から複数のファイルの送信回数がより均等な仮説を統合および選択し、最後に残った仮説に含まれる送信回数に従って、各ファイルをファイル受信装置に送信する。従って、ファイル受信装置に対して、各ファイルの送信回数を均等にすることができ、各ファイルをバランスよく送信することができる。
また、ファイル送信装置4によれば、複数のファイルをデータ放送によって予め定められた順序に従ってファイル受信装置に送信する際に、ファイル受信装置に対する各ファイルの送信回数を均等にすることができるため、当該ファイル受信装置側で複数のファイルの受信ミスがあった場合であっても、ファイルの欠落による音声の途切れを適切に軽減することができる。また、予め各ファイルの送信時間を算出することでファイル受信装置側のバッファ容量を考慮することができるため、ファイル受信装置側のバッファ溢れを軽減することができる。
[ファイル送信装置4の動作]
以下、ファイル送信装置4の動作の一例について、図12を参照しながら簡単に説明する。ここで、図12における上側の矩形領域は、音声ファイルf1〜f5(適宜f1〜f5と略す)の再生時間を、下側の矩形領域は、仮説1〜5における各音声ファイルの送信時間を示している。なお、その他の条件は全て前記したファイル送信装置1の動作(図4参照)と同じである。
まず、図12に示すように、再生終了時間算出手段80が、音声ファイルf1〜f5の再生終了時間f1END〜f5ENDを算出し、これらを仮説生成手段90に出力する。次に、送信時間算出手段10が、音声ファイルf1〜f5の送信時間を算出し、これらを仮説生成手段90に出力する。
次に、仮説生成手段90が、f1を1回送信する仮説を生成する。また、仮説生成手段90が、f1を2回送信する仮説と、f1とf2とを1回ずつ送信する仮説を生成する。また、仮説生成手段90が、f1を3回送信する仮説と、f1を2回送信してf2を1回送信する仮説と、f1を1回送信してf2を2回送信する仮説と、f1とf2とf3とを1回ずつ送信する仮説を生成する。
また、仮説生成手段90が、f1を3回送信してf2を1回送信する仮説と、f1を2回送信してf2を2回送信する仮説と、f1を2回送信してf2とf3とを1回ずつ送信する仮説と、f1を1回送信してf2を3回送信する仮説と、f1を1回送信してf2を2回送信してf3を1回送信する仮説と、f1とf2とを1回ずつ送信してf3を2回送る仮説と、f1〜f4を1回ずつ送信する仮説を生成する。なお、この時、仮説生成手段90がf1を4回送信する仮説を生成しないのは、図12に示すように、f1を4回送信すると、f1ENDを超えてしまうためである。なお、同じ時間に同じファイルの送信が完了する仮説は、後記するように、仮説統合手段を用いて統合する。そして、このような操作を繰り返し行い、図12に示すような仮説1〜5が生成される。
次に、仮説統合手段100が、図12に示すように、仮説1の音声ファイルf1,f2の送信回数を乗算した値(2回×3回=6)と、仮説2の音声ファイルf1,f2の送信回数を乗算した値(1回×4回=4)と、を比較し、当該値の大きい仮説1を残して仮説2を破棄する。
また、同様に、仮説統合手段100が、図12に示すように、仮説1の音声ファイルf1〜f3の送信回数を乗算した値(2回×3回×2回=12)と、仮説3の音声ファイルf1〜f3の送信回数を乗算した値(1回×2回×3回=6)と、を比較し、当該値の大きい仮説1を残して仮説3を破棄する。
また、同様に、仮説統合手段100が、図12に示すように、仮説1の音声ファイルf1〜f4の送信回数を乗算した値(2回×3回×2回×3回=36)と、仮説4の音声ファイルf1〜f4の送信回数を乗算した値(1回×1回×1回×8回=8)と、を比較し、当該値の大きい仮説1を残して仮説4を破棄する。
次に、仮説選択手段110が、図12に示すように、仮説1の音声ファイルf1〜f5の送信回数を乗算した値(2回×3回×2回×3回×3回=108)と、仮説5の音声ファイルf1〜f5の送信回数を乗算した値(1回×2回×2回×4回×2回=32)と、を比較し、当該値の大きい仮説1を選択する。なお、仮説5は、音声ファイルf3を4回繰り返す組み合わせとして、前記した仮説3から派生したものである。
次に、ファイル送信手段50が、仮説選択手段110によって選択された仮説1から、音声ファイルf1の送信回数(2回)、音声ファイルf2の送信回数(3回)、音声ファイルf3の送信回数(2回)、音声ファイルf4の送信回数(3回)、音声ファイルf5の送信回数(3回)、を抜き出し、これらの送信回数に従って、音声ファイルf1〜f5をファイル受信装置に送信する。
ファイル送信装置4は、以上のような動作を行うことで、図12に示すように、ファイル受信装置において音声ファイルf1〜f5が途切れることなく再生されるように、各ファイルを送信することができる。また、ファイル送信装置4は、図12に示すように、ファイル受信装置に対する各ファイルの送信回数を均等にすることができ、各ファイルをバランスよく送信することができる。従って、従って、ファイル受信装置側で仮に音声ファイルの受信ミスがあった場合であっても、音声ファイルの欠落による音声の途切れを軽減することができる。
以上、本発明に係るファイル送信装置およびファイル送信プログラムについて、発明を実施するための形態により具体的に説明したが、本発明の趣旨はこれらの記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて広く解釈されなければならない。また、これらの記載に基づいて種々変更、改変等したものも本発明の趣旨に含まれることはいうまでもない。
例えば、前記したファイル送信装置3は、残再生時間(再生時間)と再送回数に基づいてファイルを圧縮することで予め設定した再生回数分だけファイルを確実に送信する構成としている。しかし、このようにファイル自体を圧縮するのではなく、ファイル送信装置がファイル受信装置に対してファイルを送信する際の伝送帯域を変更することにより、ファイル圧縮と同様の効果を得ることができる。例えば、ファイル送信時における伝送帯域を2倍にすると、各ファイルの送信時間も2分の1となるため、ファイルを2分の1に圧縮する場合と同様の効果を得ることができる。
1,2,3,4 ファイル送信装置
10 送信時間算出手段
20 残再生時間推定手段
30 記憶手段
40 送信ファイル選択手段
50 ファイル送信手段
60 再送回数設定手段
70 送信ファイル圧縮手段
80 再生終了時間算出手段
90 仮説生成手段
100 仮説統合手段
110 仮説選択手段
f1,f2,f3,f4,f5 音声ファイル
f1END,f2END,f3END,f4END,f5END 音声ファイルの再生終了時間

Claims (5)

  1. データ放送コンテンツを構成する複数のファイルを、データ放送によって、予め定められた順序に従って所定の伝送帯域でファイル受信装置に送信するファイル送信装置であって、
    前記ファイル受信装置に送信しようとする送信予定ファイルのそれぞれの容量を前記伝送帯域で除算することで、前記ファイル受信装置に対して前記送信予定ファイルの送信を開始してから当該送信予定ファイルの送信が完了するまでの時間である送信時間を予め算出する送信時間算出手段と、
    前記ファイル受信装置に既に送信した送信完了ファイルのそれぞれの再生時間を積算した時間から、前記ファイル受信装置に最初に送信した前記送信完了ファイルの送信完了からの経過時間を減算することで、前記送信完了ファイルの残りの再生時間を合計した残再生時間を推定する残再生時間推定手段と、
    前記ファイル受信装置のバッファ容量に基づいて予め定められた閾値を記憶するとともに、前記送信予定ファイルおよび前記送信完了ファイルを記憶する記憶手段と、
    前記残再生時間から前記送信時間を減算した時間を前記閾値と比較し、当該閾値以上であれば前回送信した前記送信完了ファイルを前記記憶手段から選択し、当該閾値未満であれば次回送信すべき前記送信予定ファイルを前記記憶手段から選択する送信ファイル選択手段と、
    前記送信ファイル選択手段によって選択された前記送信完了ファイルまたは前記送信予定ファイルを前記ファイル受信装置に送信するファイル送信手段と、
    を備えることを特徴とするファイル送信装置。
  2. 前記ファイル受信装置に前回送信した前記送信完了ファイルを再送する回数である再送回数を設定する再送回数設定手段をさらに備え、
    前記送信ファイル選択手段は、前記再送回数を満たすまで前回送信した前記送信完了ファイルを選択することを特徴とする請求項1に記載のファイル送信装置。
  3. データ放送コンテンツを構成する複数のファイルを、データ放送によって、予め定められた順序に従って所定の伝送帯域でファイル受信装置に送信するファイル送信装置であって、
    前記ファイル受信装置に前回送信した送信完了ファイルを再送する回数である再送回数を設定する再送回数設定手段と、
    前記ファイル受信装置に送信しようとする送信予定ファイルのそれぞれの容量を前記伝送帯域で除算することで、前記ファイル受信装置に対して前記送信予定ファイルの送信を開始してから当該送信予定ファイルの送信が完了するまでの時間である送信時間を予め算出する送信時間算出手段と、
    前記ファイル受信装置に既に送信した前記送信完了ファイルのそれぞれの再生時間を積算した時間から、前記ファイル受信装置に初めて送信した前記送信完了ファイルの送信完了からの経過時間を減算することで、前記送信完了ファイルの残りの再生時間を合計した残再生時間を推定する残再生時間推定手段と、
    前記残再生時間から次回送信すべき前記送信予定ファイルの送信時間を減算した値を、前記再送回数で除算することで、前記残再生時間内で前記送信完了ファイルを再送する際の送信時間を算出し、当該送信時間未満となるように、前記送信完了ファイルを圧縮する送信ファイル圧縮手段と、
    前記ファイル圧縮手段によって圧縮された前記送信完了ファイルを前記ファイル受信装置に送信するファイル送信手段と、
    を備えることを特徴とするファイル送信装置。
  4. データ放送コンテンツを構成する複数のファイルを、データ放送によって、予め定められた順序に従って所定の伝送帯域でファイル受信装置に送信するファイル送信装置であって、
    前記ファイル受信装置に送信しようとする送信予定ファイルのそれぞれの容量を前記伝送帯域で除算することで、前記ファイル受信装置に対して前記送信予定ファイルの送信を開始してから当該送信予定ファイルの送信が完了するまでの時間である送信時間を予め算出する送信時間算出手段と、
    前記ファイル受信装置に最初に送信しようとする前記送信予定ファイルの送信時間に、当該送信予定ファイルのそれぞれの再生時間を加算することで、前記送信予定ファイルのそれぞれの再生終了時間を算出する再生終了時間算出手段と、
    前記送信予定ファイルのそれぞれの前記送信時間が、当該送信予定ファイルのそれぞれの再生終了時間を超えない範囲内において、前記送信予定ファイルのそれぞれを繰り返し送信する組み合わせを仮説として複数生成する仮説生成手段と、
    前記仮説生成手段で生成した複数の前記仮説のうち、同じ時間に同じ前記送信予定ファイルの送信が完了する仮説が複数存在する場合、前記送信予定ファイルのそれぞれの送信回数を乗算した値が最も大きい仮説を残す仮説統合手段と、
    前記仮説統合手段によって残された前記仮説のうち、前記送信予定ファイルのそれぞれの送信回数を乗算した値が最も大きい仮説を選択する仮説選択手段と、
    前記仮説選択手段によって選択された前記仮説から前記送信予定ファイルのそれぞれの送信回数を抽出し、前記送信予定ファイルのそれぞれを当該送信回数だけファイル受信装置に送信するファイル送信手段と、
    を備えることを特徴とするファイル送信装置。
  5. データ放送コンテンツを構成する複数のファイルを、データ放送によって、予め定められた順序に従って所定の伝送帯域でファイル受信装置に送信するために、コンピュータを、
    前記ファイル受信装置に送信しようとする送信予定ファイルのそれぞれの容量を前記伝送帯域で除算することで、前記ファイル受信装置に対して前記送信予定ファイルの送信を開始してから当該送信予定ファイルの送信が完了するまでの時間である送信時間を予め算出する送信時間算出手段、
    前記ファイル受信装置に既に送信した送信完了ファイルのそれぞれの再生時間を積算した時間から、前記ファイル受信装置に最初に送信した前記送信完了ファイルの送信完了からの経過時間を減算することで、前記送信完了ファイルの残りの再生時間を合計した残再生時間を推定する残再生時間推定手段、
    前記残再生時間から前記送信時間を減算した時間を、ファイル受信装置のバッファ容量に基づいて予め定められた閾値と比較し、当該閾値以上であれば、前記送信完了ファイルおよび前記送信予定ファイルを記憶する記憶手段から前回送信した前記送信完了ファイルを選択し、当該閾値未満であれば、前記記憶手段から次回送信すべき前記送信予定ファイルを選択する送信ファイル選択手段、
    前記送信ファイル選択手段によって選択された前記送信完了ファイルまたは前記送信予定ファイルを前記ファイル受信装置に送信するファイル送信手段、
    として機能させることを特徴とするファイル送信プログラム。
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