JP2012016670A - 多管式反応装置及び該多管式反応装置における邪魔板の設置位置設定方法 - Google Patents

多管式反応装置及び該多管式反応装置における邪魔板の設置位置設定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】発熱量の変化の大きい部分に対応する熱媒流路において反応器シェルの幅方向断面内に設定される熱媒の最大温度差を超えないようにする。
【解決手段】反応流体10と触媒との化学反応による発熱量Aの変化が大きい部分に対応する熱媒流路8a,8bが、管板2,3間に邪魔板6a,6b,6cを等間隔に設置したときに形成される熱媒流路よりも狭くなるように、発熱量Aの変化が大きい部分に対応する熱媒流路8a,8bを形成する邪魔板6a,6bを、反応器シェル1幅方向断面内に設定される熱媒7の最大温度差を超えない位置に設置する。発熱量A変化が大きい部分に対応する熱媒流路8a,8bを狭くするので、熱媒流路8a,8bを流れる熱媒7の流速を上げることができ、単位時間当たりの反応管9と熱媒7との熱交換量を減少させることができる。よって、反応器シェル1幅方向断面内に設定される熱媒7の最大温度差を超えないようにすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、触媒を充填した複数の反応管内に反応流体を流通させることにより該反応管内で化学反応させて、アクリル酸、エチレン酸、メタクリル酸などの化学物質を製造するために用いる多管式反応装置及び該多管式反応装置における邪魔板の設置位置設定方法に関するものである。
多管式反応装置は、一般的に、反応器シェル内部を上部管板と下部管板によりそれぞれ仕切って、該上下の各管板間における反応器シェルの下部に熱媒導入部を設けると共に該管板間における反応器シェルの上部に熱媒排出部が設けてあり、且つ上記反応器シェル内の管板間に、邪魔板を上下方向に等間隔で千鳥配置として設けて、上記熱媒導入部から供給される熱媒を蛇行させて上記熱媒排出部から排出させる熱媒流路が形成してある。更に、触媒を充填させた複数の反応管(伝熱管)を、上記邪魔板と各管板に貫通させて固定支持させるようにした構成のものとしてあり、上記反応器シェルの上端部から導入される反応流体と上記反応管内の触媒とを、上記熱媒流路に流通させる熱媒により温度管理した状態で化学反応させて、アクリル酸、エチレン酸、メタクリル酸などの化学物質を製造するようにしてある(たとえば特許文献1参照)。
なお、多管式反応装置ではないが、内管に冷却水を流して内管と外管の間を流れる冷媒を冷却する二重管式の凝縮器においては、内管と外管の間に形成される冷媒通路を過熱蒸気(冷媒蒸気)を冷却する領域と飽和蒸気を冷却する領域に区画するバッフル板を、該バッフル板の間隔が冷媒流の下流側ほど狭くなるように千鳥状に配置するようにして、冷媒流の下流側で過熱蒸気の流速が落ちるのを抑制し、冷却水と過熱蒸気との間の熱伝達率を維持できるようにしたものが知られている(たとえば特許文献2参照)。
特開2005−296921号公報 特開2008−95989号公報
ところで、多管式反応装置では、全ての反応管において触媒と反応流体との化学反応が均一に行われるようにするため、一般的に、各熱媒流路における反応器シェルの幅方向断面内において熱媒の最大温度差を設定するようにしている。
しかし、反応流体との化学反応により反応管内に充填された触媒が発熱すると、反応管の長さ方向に発熱量の多い部分と少ない部分が生じて、反応管の長さ方向に発熱量の分布ができる。このため、上記特許文献1に記載された多管式反応装置のように、邪魔板を上下の管板間に等間隔に設置している場合には、触媒と反応流体との化学反応による発熱量が多い部分でも熱媒流路の断面積が一定であるため熱媒の流速が変化することがなく、該熱媒流路において反応器シェルの幅方向断面(水平断面)内に設定されている熱媒の最大温度差を超える部分が生じてしまうことがある。
この熱媒の最大温度差が超える部分が生じないようにする一つの手段としては、反応器シェル内の熱媒流路に流通させる熱媒の循環量を増加させることが考えられるが、熱媒導入部に接続するポンプを大型化しなければならず、多管式反応装置の設置面積が大きくなってしまうという問題がある。又、これに伴い、経済的な負担が大きくなるという問題もある。
なお、上記特許文献2に記載されたものは、冷媒流の下流側において、過熱蒸気(冷媒蒸気)の比容積が減少することにより該過熱蒸気の流速が減少することから、該流速の減少を抑制するために、冷媒流の下流側に設けるバッフル板の間隔を単に狭くして、冷却水と過熱蒸気との間の熱伝達率を維持できるようにしたものであり、触媒と反応流体との化学反応による熱量の変化の大きい部分に対応する熱媒流路を狭くするという考えのものではなく、又、そのことを示唆するものでもない。
そこで、本発明は、熱媒流路に流通させる熱媒の循環量を増加させることなく発熱量の変化の大きい部分に対応する熱媒流路において反応器シェルの幅方向断面内に設定される熱媒の最大温度差を超えないようにする多管式反応装置及び該多管式反応装置における邪魔板の設置位置設定方法を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、請求項1に対応して、反応器シェル内に設置される管板と該管板間に配置される邪魔板との間に反応器シェルの一方の管板側から他方の管板側へ連続する熱媒流路を形成し、上記各管板と邪魔板に貫通支持される複数の反応管内に充填した触媒と、上記反応器シェル内に導入する反応流体とを、上記熱媒流路に流通させる熱媒により温度管理した状態で化学反応させて、化学物質を製造するようにし、且つ上記化学反応による熱量の変化が大きい部分に対応する熱媒流路を、上記反応器シェルの幅方向断面内に設定される熱媒の最大温度差を超えることがないように上記管板間に等間隔で形成するときの熱媒流路よりも狭くして設けるようにした構成とする。
又、請求項2に対応して、請求項1における熱量の変化が大きい部分に対応する熱媒流路を、管板間に等間隔で設定される邪魔板の設定位置を変更することにより狭めるようにした構成とする。
更に、請求項3に対応して、反応器シェル内に設置される管板と該管板間に配置される邪魔板との間に反応器シェルの一方の管板側から他方の管板側へ連続する熱媒流路を形成し、上記各管板と邪魔板に貫通支持される複数の反応管内に充填した触媒と、上記反応器シェル内に導入する反応流体とを、上記熱媒流路に流通させる熱媒により温度管理した状態で化学反応させて、化学物質を製造するようにしてある多管式反応装置における、上記化学反応による熱量の変化が大きい部分に対応する熱媒流路を形成する邪魔板の設置位置を、上記反応器シェルの幅方向断面内に設定される熱媒の最大温度差を超えることがない熱媒流速が得られる位置に設定して、上記化学反応による熱量の変化が大きい部分に対応する熱媒流路を、上記管板間に邪魔板を等間隔に設置したときに形成される熱媒流路よりも狭くするようにする構成とする。
本発明の多管式反応装置及び該多管式反応装置における邪魔板の設置位置設定方法によれば、以下の如き優れた効果を発揮する。
(1)反応器シェル内に設置される管板と該管板間に配置される邪魔板との間に反応器シェルの一方の管板側から他方の管板側へ連続する熱媒流路を形成し、上記各管板と邪魔板に貫通支持される複数の反応管内に充填した触媒と、上記反応器シェル内に導入する反応流体とを、上記熱媒流路に流通させる熱媒により温度管理した状態で化学反応させて、化学物質を製造するようにし、且つ上記化学反応による熱量の変化が大きい部分に対応する熱媒流路を、上記反応器シェルの幅方向断面内に設定される熱媒の最大温度差を超えることがないように上記管板間に等間隔で形成するときの熱媒流路よりも狭くして設けるようにした構成としてあるので、管板間に等間隔で形成した熱媒流路を流れる熱媒の流速に比べて、化学反応による熱量の変化の大きい部分に対応した熱媒流路を流れる熱媒の流速を上げることができる。したがって、単位時間当たりの反応管(熱源)と熱媒との熱交換量を減少させることができるので、熱媒流路に流通させる熱媒の循環量を増加させることなく反応器シェルの幅方向断面内に設定される熱媒の最大温度差を超えないようにすることができ、よって、全ての反応管において触媒と反応流体との化学反応をほぼ均一にすることができる。
(2)又、反応器シェル内に設置される管板と該管板間に配置される邪魔板との間に反応器シェルの一方の管板側から他方の管板側へ連続する熱媒流路を形成し、上記各管板と邪魔板に貫通支持される複数の反応管内に充填した触媒と、上記反応器シェル内に導入する反応流体とを、上記熱媒流路に流通させる熱媒により温度管理した状態で化学反応させて、化学物質を製造するようにしてある多管式反応装置における、上記化学反応による熱量の変化が大きい部分に対応する熱媒流路を形成する邪魔板の設置位置を、上記反応器シェルの幅方向断面内に設定される熱媒の最大温度差を超えることがない熱媒流速が得られる位置に設定して、上記化学反応による熱量の変化が大きい部分に対応する熱媒流路を、上記管板間に邪魔板を等間隔に設置したときに形成される熱媒流路よりも狭くするようにする構成としてあるので、(1)に記載したのと同様の効果を奏することができるほかに、熱量の変化が大きい部分に対応する熱媒流路を、管板間に等間隔で設定される邪魔板の設定位置を変更することにより狭めるようにしてあることから、化学反応による熱量の変化の大きい部分に対応した熱媒流路を流れる熱媒の流速を、邪魔板の設置数及び設置工数を増やさずに上げることができる。
本発明の多管式反応装置及び該多管式反応装置における邪魔板の設置位置設定方法の実施の一形態を示す概略断面図である。 (イ)は反応管の長さ方向に分布する発熱量分布の一例を示す概略図、(ロ)は邪魔板を等間隔に配置したときの各熱媒流路と(イ)の発熱量分布との関係を示す概略図である。 図1に示す本発明の多管式反応装置における各熱媒流路と図2(イ)の発熱量分布との関係を示す概略図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図3は本発明の実施の一形態を示すもので、図1に一例を示す如く、反応器シェル1内部を上部管板2と下部管板3によりそれぞれ仕切って、該管板2,3間における反応器シェル1の下部に熱媒導入部4を設けると共に該管板2,3間における反応器シェル1の上部に熱媒排出部5を設ける。上記管板2,3間における反応器シェル1内側に、邪魔板6a,6b,6cを千鳥状に配置して設けて、上記熱媒導入部4から供給される熱媒7を蛇行させて上記熱媒排出部5から排出させるための熱媒流路を上から順に8a,8b,8c,8dとして形成し、更に、図示してない触媒を充填させた複数の反応管(伝熱管)9を、上記各邪魔板6a,6b,6cと各管板2,3に貫通させて固定支持させ、上記複数の反応管9内に充填した触媒と上記反応器シェル1の上端部から導入される反応流体10とを、上記熱媒流路8a,8b,8c,8dに流通させる熱媒7により温度管理した状態で化学反応させて、化学物質を製造するようにした多管式反応装置とする。本発明の特徴とするところは、上記化学反応による熱量としての発熱量の変化が大きくて反応器シェル1の幅方向断面(水平断面)内に設定される熱媒7の最大温度差を超える部分に対応する熱媒流路8a,8bを、該熱媒流路8a,8bを形成する邪魔板6a,6bを上記設定される熱媒7の最大温度差を超えない位置に設置することにより上記管板2,3間に邪魔板6a,6b,6cを等間隔に設置したときに形成される熱媒流路よりも狭くなるようにした構成とする。
詳述すると、反応器シェル1の上端部から導入される反応流体10と反応管9内に充填した図示してない触媒との化学反応による発熱量は、該触媒と反応流体10との反応条件などにより異なるが、たとえば、図2(イ)に曲線Aで示す如く、一般的に、反応管9の長さ方向に分布するように設定されているので、該発熱量分布を、図2(ロ)に二点差線で示す如く、管板2,3間に等間隔(図では4等分)に設定した場合の邪魔板6a,6b,6cの間隔に対応させて、反応管9の長さ方向に等間隔で分割するようにする。図2(ロ)に示すように、図2(イ)に示した発熱量分布を等間隔で分割(図では4分割)すると、発熱量Aは上部管板2から1つ目の邪魔板6aに至る間で急上昇した後、該邪魔板6aから2つ目の邪魔板6bに至る間で急降下し、その後、下部管板3にかけてなだらかに降下していることが分かる。したがって、発熱量Aが最も大きくなる部分に対応した、上部管板2と上から1つ目の邪魔板6aとの間の1段目の熱媒流路8aと、上から1つ目の邪魔板6aと上から2つ目の邪魔板6bとの間の2段目の熱媒流路8bとが、上記化学反応による発熱量Aの変化が大きい部分ということになる。
上記発熱量Aの変化の大きい部分に対応する熱媒流路8a,8bでは、反応器シェル1の各幅方向断面内に設定される熱媒7の最大温度差を超え易いので、該熱媒流路8a,8bの断面積を狭めることにより、該熱媒流路8a,8bでの熱媒7の流速を上げて、単位時間当たりの反応管9(熱源)と熱媒7との熱交換量を減少させ、該熱媒流路8a,8bにおいて、設定されている熱媒7の最大温度差を超えないようにする。
すなわち、図1に示す如く、1段目の熱媒流路8aを形成する上部管板2と上から1つ目の邪魔板6aとの間の間隔が、各邪魔板6a,6b,6cを管板2,3間に等間隔で設置したときの間隔よりも狭くなるように、上から1つ目の邪魔板6aの設置位置を上部管板2側にずらして設定して、1段目の熱媒流路8aの断面積を狭くするようにする。このとき、上から1つ目の邪魔板6aを上部管板2側にずらす幅(寸法)は、上から1つ目の邪魔板6aの設置位置が、1段目の熱媒流路8aにおいて反応器シェル1の幅方向断面内に設定される熱媒7の最大温度差を超えない位置になるように設定するようにする。この際、上から1つ目の邪魔板6aを上部管板2側にずらす幅(寸法)を求めるときは、たとえば、上から1つ目の邪魔板6aを任意の幅(寸法)だけ上部管板2側にずらした後の1段目の熱媒流路8aについて、周知の解析手段により反応器シェル1の幅方向断面内の温度分布を求め、該温度分布における最大温度差が、反応器シェル1の幅方向断面内に設定される熱媒7の最大温度差を超えているか否かを判断し、超えている場合には、上記同様に、上から1つ目の邪魔板6aの上部管板2側への設定位置の変更、該設定変更後の温度分布を求める解析、該温度分布での最大温度差と設定される熱媒7の最大温度差との比較、を1段目の熱媒流路8aにおいて反応器シェル1の幅方向断面内に設定される熱媒7の最大温度差を超えなくなるまで繰り返すようにして求めたり、試作品を作って実験を行うようにして求めたりするようにする。
又、上から2つ目の邪魔板6bの設置位置も上から1つ目の邪魔板6aの設置位置の設定と同様に設定して、2段目の熱媒流路8bの断面積が狭くなるようにする。このとき、図3に二点差線で示す如く、上から1つ目の邪魔板6aと、上から2つ目の邪魔板6bの設置位置が変更されるので、本実施の形態では、上から2つ目の邪魔板6bと上から3つ目の邪魔板6cとの間の3段目の熱媒流路8cにおいて反応器シェル1の幅方向断面内に設定される熱媒7の最大温度差を超えないように、上から3つ目の邪魔板6cの設置位置を、上から2つ目の邪魔板6bとの間隔を上記した等間隔と同じ間隔を維持した位置に設定するようにする。このため、上から3つ目の邪魔板6cと下部管板3との間の4段目の熱媒流路8dの断面積は、上から1つ目の邪魔板6aと上から2つ目の邪魔板6bの設置位置が変更された分だけ広がって、該4段目の熱媒流路8dでの熱媒7の流速は遅くなるが、図3に二点差線で示す如く、4段目の熱媒流路8dに対応する部分の発熱量Aの変化は小さいので、反応器シェル1の幅方向断面内に設定される熱媒7の最大温度差を超えることはない。
このようにして、各邪魔板6a,6b,6cの設置位置をそれぞれ設定した後、該各邪魔板6a,6b,6cの設定位置に基づいて、該各邪魔板6a,6b,6cを反応器シェル1の内側にそれぞれ設置するようにする。
このように、本実施の形態によれば、触媒と反応流体10との化学反応による発熱量Aの変化が大きくて反応器シェル1の幅方向断面内に設定される熱媒7の最大温度差を超える部分に対応する熱媒流路8a,8bを、該熱媒流路8a,8bを形成する邪魔板6a,6bを上記設定される熱媒7の最大温度差を超えない位置に設置することにより管板2,3間に邪魔板6a,6b,6cを等間隔に設置したときに形成される熱媒流路よりも狭くなるようにした構成としてあるので、上記管板2,3間に等間隔で形成した熱媒流路を流れる熱媒7の流速に比べて、化学反応による発熱量Aの変化の大きい部分に対応した熱媒流路8a,8bを流れる熱媒7の流速を上げることができる。したがって、単位時間当たりの反応管9(熱源)と熱媒7との熱交換量を減少させることができるので、熱媒流路8a,8b,8c,8dに流通させる熱媒7の循環量を増加させることなく反応器シェル1の幅方向断面内に設定される熱媒7の最大温度差を超えないようにすることができ、よって、反応器シェル1内の全ての反応管9において触媒と反応流体10との化学反応をほぼ均一にすることができる。
又、発熱量Aの変化が大きい部分に対応する熱媒流路8a,8bを、管板2,3間に等間隔に設定される邪魔板6a,6b,6cの設定位置を変更することにより狭めるようにしてあるので、化学反応による発熱量Aの変化の大きい部分に対応した熱媒流路8a,8bを流れる熱媒7の流速を、邪魔板6a,6b,6cの設置数や設置工数を増やさずに上げることができる。
なお、上記実施の形態では、管板2,3間に等間隔配置に設定した邪魔板6a,6bの設置位置を変更することにより、化学反応による発熱量Aの変化の大きい部分に対応した熱媒流路8a,8bの断面積を狭くする場合について説明したが、これに限られるものではなく、該熱媒流路8a,8bの断面積を狭くすることができれば、たとえば、邪魔板を新たに追加して、発熱量Aの変化の大きい部分に対応した熱媒流路8a,8bを狭くするようにしたり、熱媒流路8a,8bの断面形状を任意の形状にして、発熱量Aの変化の大きい部分に対応した熱媒流路8a,8bを狭くするようにしてもよい。
又、反応器シェル1内側に邪魔板6a,6b,6cを千鳥状に設置する型式の多管式反応装置に適用した場合について説明したが、これに限られるものではなく、たとえば、反応器シェル1内側に円板型邪魔板と中央部に貫通孔を設けた孔あき円板型邪魔板とが交互に設置される型式の多管式反応装置に適用するようにしてもよい。
更に、触媒と反応流体10との発熱反応の場合について説明したが、触媒と反応流体10との吸熱反応の場合でも同様に適用できること、発熱量分布は、図2(イ)に示したような発熱量分布に限定されないこと、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 反応器シェル
2 管板(上部管板)
3 管板(下部管板)
6a,6b,6c 邪魔板
7 熱媒
8a,8b,8c,8d 熱媒流路
9 反応管
10 反応流体
A 熱量(発熱量)

Claims (3)

  1. 反応器シェル内に設置される管板と該管板間に配置される邪魔板との間に反応器シェルの一方の管板側から他方の管板側へ連続する熱媒流路を形成し、上記各管板と邪魔板に貫通支持される複数の反応管内に充填した触媒と、上記反応器シェル内に導入する反応流体とを、上記熱媒流路に流通させる熱媒により温度管理した状態で化学反応させて、化学物質を製造するようにし、且つ上記化学反応による熱量の変化が大きい部分に対応する熱媒流路を、上記反応器シェルの幅方向断面内に設定される熱媒の最大温度差を超えることがないように上記管板間に等間隔で形成するときの熱媒流路よりも狭くして設けるようにした構成を有することを特徴とする多管式反応装置。
  2. 熱量の変化が大きい部分に対応する熱媒流路を、管板間に等間隔で設定される邪魔板の設定位置を変更することにより狭めるようにした請求項1記載の多管式反応装置。
  3. 反応器シェル内に設置される管板と該管板間に配置される邪魔板との間に反応器シェルの一方の管板側から他方の管板側へ連続する熱媒流路を形成し、上記各管板と邪魔板に貫通支持される複数の反応管内に充填した触媒と、上記反応器シェル内に導入する反応流体とを、上記熱媒流路に流通させる熱媒により温度管理した状態で化学反応させて、化学物質を製造するようにしてある多管式反応装置における、上記化学反応による熱量の変化が大きい部分に対応する熱媒流路を形成する邪魔板の設置位置を、上記反応器シェルの幅方向断面内に設定される熱媒の最大温度差を超えることがない熱媒流速が得られる位置に設定して、上記化学反応による熱量の変化が大きい部分に対応する熱媒流路を、上記管板間に邪魔板を等間隔に設置したときに形成される熱媒流路よりも狭くするようにすることを特徴とする多管式反応装置における邪魔板の設置位置設定方法。
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