JP2012016427A - 遊技台 - Google Patents

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Abstract

【課題】弾球遊技機(パチンコ機)や回胴遊技機(スロットマシン)に代表される遊技台に関し、図柄の変動時間の組み合わせによって遊技の興趣を向上することができる遊技台を提供する。
【解決手段】変動期間決定手段(主制御部300のCPU304)は、所定の短変動期間(タイマ1)と該短変動期間よりも長い所定の長変動期間(タイマ6)を含む、期間長が異なる複数の変動期間から、図柄の変動表示期間を決定し、長変動期間(タイマ6)の図柄変動停止表示が行われる前よりも行われた後の方が、図柄の変動表示期間を期間長が短い図柄の変動表示期間に決定しやすい。
【選択図】図13

Description

本発明は、弾球遊技機(パチンコ機)や回胴遊技機(スロットマシン)に代表される遊技台に関する。
パチンコ機などの遊技台では、遊技盤の遊技領域に遊技球の落下の方向に変化を与える障害物や、遊技球が進入可能な入賞領域、始動領域や、可変入賞口などを設けているのが一般的である。これらに遊技球が進入すると賞球を払い出すなど遊技者に特典が与えられるようになっている。
また、こういった遊技台では、図柄を変動表示可能な図柄表示装置を備え、始動領域に遊技球が進入したことに基づいて当否判定を行い、その当否判定結果を図柄表示装置を用いて報知する。すなわち、当否判定が行われた場合には、図柄表示装置の図柄を所定時間変動表示させた後、当否判定の結果が当りの当否判定結果であれば、その図柄表示装置に、予め定めた当り停止図柄態様を停止表示させ、当否判定の結果がハズレの当否判定結果であれば、その図柄表示装置に、予め定めたハズレ停止図柄態様を停止表示させる。そして、当否判定の結果が当りの場合には、可変入賞口を所定時間開放させる等、遊技者に有利な遊技状態を発生させるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
遊技台では、この遊技者に有利な遊技状態の発生の有無を制御することにより、遊技者が上述の特典を得る機会を増減させることで遊技の興趣を向上させるようにしている。
特開2008−200302号公報
しかしながら、遊技台には、遊技の興趣をさらに向上させる工夫が必要である。通常、遊技台では、当否判定の結果を報知する前に図柄の変動を行う。この図柄の変動時間が、短ければテンポよく当否判定の結果が報知されることになる。一方、図柄の変動時間が、長ければ遊技を盛り上げる演出等を行うことができる。そのため、図柄の変動時間をどのように組み合わせるかによって、遊技の興趣が向上したり低下したりする。
本発明は上記事情に鑑み、図柄の変動時間の組み合わせによって遊技の興趣を向上することができる遊技台を提供することを目的とする。
上記目的を解決する本発明の遊技台は、遊技球が始動領域に進入した場合に導出される始動情報に基づいて当否判定を行ない、該当否判定の結果が所定の判定結果である場合に、遊技者に対する有利度が第一の有利度である第一の制御状態から該第一の有利度とは該有利度が異なる第二の有利度である第二の制御状態に制御状態を移行させる遊技台において、
前記当否判定の結果に基づいて図柄の変動表示期間を決定する変動期間決定手段と、
前記変動期間決定手段が決定した図柄の変動表示期間に亘って図柄を変動表示させた後、前記当否判定の結果に対応した停止図柄態様で図柄を停止表示する、図柄の変動表示開始から該図柄の停止表示までの一連の図柄変動停止表示を行う図柄表示手段とを備え、
前記変動期間決定手段は、所定の短変動期間と該短変動期間よりも長い所定の長変動期間を含む、期間長が異なる複数の変動期間から、図柄の変動表示期間を決定し、前記長変動期間の図柄変動停止表示が行われる前よりも行われた後の方が、該図柄の変動表示期間を期間長が短い図柄の変動表示期間に決定しやすいものであることを特徴とする。
本発明の遊技台によれば、図柄の変動時間の組み合わせによって遊技の興趣を向上することができる。
パチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 パチンコ機100を裏側から見た外観斜視図である。 遊技盤200を正面側(遊技者側)から見た略示正面図である。 制御部の回路ブロック図を示したものである。 (a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものであり、(b)は装飾図柄の一例を示したものであり、(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。 (a)は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートであり、(b)は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は、特図関連抽選処理で用いられる当否決定用テーブルを示す図であり、(b)は、特図関連抽選処理で用いられる特図決定用テーブルを示す図である。 (a)は当り遊技状態を説明するための図であり、(b)は制御状態に対応して予め定められているデフォルトのタイマ選択テーブルを説明するための図であり、(c)は主制御部300のROM306に記憶されているテーブルセット選択テーブルを示す図であり、(d)は普図高確率状態のときに使用されるテーブルセット選択テーブルを示す図である。 主制御部300のROM306に記憶されているタイマ番号決定用テーブルを示す図である。 (a)はタイマ番号と特図変動時間の関係を示す図であり、(b)はハズレ図柄を停止表示するタイマ1の超短縮変動の一例を示す図であり、(c)はハズレ図柄を停止表示するタイマ6のスーパーリーチ2の一例を示す図であり、(d)は大当り図柄を停止表示するタイマ6のスーパーリーチ2の一例を示す図である。 タイマ選択テーブル毎のステージ演出を示す図である。 (a)は第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理の流れを示すフローチャートであり、(b)は第1副制御部400のコマンド受信割込処理の流れを示すフローチャートであり、(c)は第1副制御部400のタイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は長い図柄変動停止表示を行って所定のハズレ図柄を停止表示した後に、テーブル2へ移行する例を示したタイムチャートであり、(b)はテーブル3が設定されている状態で偶然にもタイマ6が選択された例を示したタイムチャートである。 (a)は長い図柄変動停止表示を行って所定の小当図柄を停止表示した後に、テーブル2へ移行する例を示したタイムチャートであり、(b)は大当り遊技終了後の50回の図柄変動停止表示でハズレ図柄2も小当り図柄1も停止表示されなかった場合の例を示したタイムチャートである。 第2実施形態のパチンコ機におけるタイマ選択テーブルのテーブル変更の具体例を説明するための図である。 第3実施形態のパチンコ機におけるタイマ選択テーブルのテーブル変更の具体例を説明するための図である。 第4実施形態のパチンコ機におけるタイマ選択テーブルのテーブル変更の具体例を説明するための図である。
以下、図面を用いて、本発明に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
[実施形態1]
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の第1実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、所定条件が成立すると遊技者が利益を獲得することができる遊技台であって、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面(遊技者側)に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、外枠102の内部に備えられ、施錠機能付きで且つ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる扉部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。このパチンコ機100を設置した店舗(遊技店)の店員は、この本体104を開閉操作することが可能であり、本体104が開いたことを検出する本体開放センサ1041が設けられている。
前面枠扉106は、施錠機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。遊技店の店員は、この前面枠扉106も開閉操作することが可能であり、前面枠扉106が開いたことを検出する前面枠扉センサ1061も設けられている。なお、この前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124が設けられる空間を区画形成する。なお、本実施形態では、光源をLEDとするものもランプと称する。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、施錠機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。この球貯留皿付扉108は、前面枠扉106を開放した状態で操作可能となる開放レバー1081を押すことによって開く。また、球貯留皿付扉108が開いたことを検出する球貯留皿付扉センサ1082も設けられている。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図2参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136に内蔵され、そのチャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、図1に示すパチンコ機100には、下皿128が遊技球によって満タンになったことを検知する下皿満タン検知センサ(不図示)が設けられている。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。この発射装置110は、遊技者に球発射ハンドル134が継続的に発射操作されている間は、所定の発射期間(例えば0.6秒)の経過ごとに遊技球を遊技盤の遊技領域124へ向けて発射し、発射手段の一例に相当する。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。なお、図1では遊技領域124の具体的構成は図示省略してあり、その具体的構成は図3に示す。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。
パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。この払出装置152は、着脱自在なものであり、所定位置に装着されると、タンクレール154の下流端に接続する。
スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。すなわち、払出装置152は、遊技球に駆動力を与えてその遊技球を搬送する球送り装置の一種である。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の前面側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、所定の付与条件が成立したことに基づいて遊技者にその付与条件に応じた量の遊技価値(遊技球)をこの構成により付与する(払い出す)。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300(図4参照)を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400(図4参照)を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500(図4参照)を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600(図4参照)を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630(図4参照)を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源管理部660(図4参照)を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRAMクリア信号を主制御部300に出力するRAMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、特別図柄表示装置212と、普通図柄保留ランプ216と、特別図柄保留ランプ218と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」と称する場合があり、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための画像表示装置であり、本実施形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。特図表示装置212は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。この特図表示装置212は、図柄表示手段あるいは報知手段の一例に相当する。なお、装飾図柄表示装置208に表示される装飾図柄は、特図表示装置212に表示される図柄を、演出を高めた形で表す図柄である。
なお、普図表示装置210および特図表示装置212(図柄表示装置)の表示領域(ここでは7ゼグメントの大きさが相当)と装飾図柄表示装置208(演出表示手段)の表示領域(ここでは表示画面の大きさが相当)とでは、装飾図柄表示装置208の表示領域の方が大きい。また、この実施形態では、普図表示装置210および特図表示装置212は、動画の表示が不可能であるのに対して、装飾図柄表示装置208は動画の表示が可能である。
普図保留ランプ216は、保留している所定の第1の変動遊技(詳細は後述する普図変動遊技)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図保留ランプ218は、保留している所定の第2の変動遊技(詳細は後述する特図変動遊技)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、現在の図柄制御状態を示す報知を行なうためのランプ(報知手段)である。この高確中ランプ222は、電源が投入されてから大当り遊技の開始まで、現在の図柄制御状態を示す報知を行ない、それ以降は、現在の図柄制御状態を示す報知をしないように構成している。また図柄制御状態では、電源が再投入された場合には、電源が遮断される直前の図柄制御状態に復帰する。
また、この演出装置206の周囲には、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、図2に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として図1に示す上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。図3に示す普図始動口228は普通始動領域の一例に相当する。
第1特図始動口230(テーブル5)は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230は、遊技球が進入する入り口の大きさが変化しない第1の特別始動領域である。第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、図2に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。この第1特図始動口230は、特別始動領域の一つであり、自身の大きさが変化しない固定始動領域の一例に相当する。
第2特図始動口232は、本実施形態では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設された第2の特別始動領域である。第2特図始動口232の近傍には、ソレノイドによって左右に開閉自在な一対の羽根部材2321が設けられており、一対の羽根部材2321と第2特図始動口232を併せたものが、可変始動手段に相当し、一般には、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれる。一対の羽根部材2321は、第2特図始動口232への入賞の難易度を変更する部材である。すなわち、一対の羽根部材2321が閉じたままでは第2特図始動口232への入球は不可能であり、一対の羽根部材2321が閉じた態様は入賞困難な開閉態様である。一方、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に一対の羽根部材2321が所定の時間間隔、所定の回数で開閉し、第2特図始動口232への球の入球が可能(入賞容易状態)になり、一対の羽根部材2321が開いた態様は入賞容易な開閉態様である。すなわち、第2特図始動口232は、入り口の大きさが小サイズ(第1の大きさに相当)と大サイズ(第2の大きさに相当)のうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化する可変始動領域である。この大サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも大きい。一対の羽根部材2321が開いた状態では、遊技領域124に進入した遊技球のうち、固定始動領域である第1特図始動口230に進入する遊技球よりも、可変始動領域である第2特図始動口232に進入する遊技球の方が多い。一方、小サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも小さいか、あるいは第1特図始動口230の入り口の大きさと同じ程度の大きさである。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、本実施形態では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、入賞開口と、ソレノイドによってその入賞開口を開閉自在な扉部材2341とを備えている。この入賞開口は大入賞口と呼ばれることがあり、可変入賞口234はアタッカと呼ばれることがある。可変入賞口234は、後述する大当り遊技が開始されるまでは閉状態を維持し、大当り遊技が開始されると、開状態と閉状態との間で状態変更を繰り返す。すなわち、可変入賞口234は、所定の第1の開閉状態およびその第1の開閉状態よりも遊技球の入賞が容易な第2の開閉状態のうちの一方から他方に開閉状態を変化可能な可変入賞手段であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置212が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材2341が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
上皿126に収容されている球は発射レールの発射位置に供給される。このパチンコ機100では、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。
この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技釘238などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面のステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
図1に示すスピーカ120や枠ランプ122等の装飾ランプ、図3に示す装飾図柄表示装置208、演出可動体224、および遮蔽装置246は、演出手段に相当し、これらの中でも装飾図柄表示装置208は、演出表示手段の一例に相当する。
<制御部>
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源管理部660と、によって構成している。本実施形態では、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500はそれぞれ別の回路基板からなるものであるが、これら3つの制御部(300,400,500)は、共通の一つの回路基板からなるものであってもよいし、第1副制御部400と第2副制御部500が、主制御部300の回路基板とは別の共通の一つの回路基板からなるものであってもよい。したがって、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500それぞれを所定の制御手段ととらえることもできるし、これら3つの制御部(300,400,500)を併せた一つのものを所定の制御手段ととらえることもできるし、第1副制御部400および第2副制御部500を併せた一つのものを所定の制御手段ととらえることもできる。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。
主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を導出する乱数値生成回路318(この回路には3つの乱数値生成回路を内蔵しているものとする)と、本体開放センサ1041、前面枠扉センサ1061、球貯留皿付扉センサ1082、および図1に示す下皿128が遊技球によって満タンになったことを検知する下皿満タン検知センサや、各始動口、入賞口の入り口および可変入賞口の内部に設けた球検出センサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、特図表示装置212の表示制御を行うための駆動回路324と、普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図保留ランプ218、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、第2特図始動口232や可変入賞口234等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
乱数値生成回路318は、基本回路302で使用する乱数値を生成する。この乱数値生成回路318における乱数の生成には、大別するとカウンタモードと乱数モードとの2種類の方法がある。カウンタモードでは、所定の時間間隔でカウントアップ(ダウン)する数値を取得して、その数値を乱数として導出する。乱数モードには、さらに2つの方法がある。乱数モードにおける一つ目の方法は、乱数の種を用いて所定関数(例えばモジュラス関数)による演算を行い、この演算結果を乱数として導出する。二つ目の方法は、0〜65535の範囲の数値がランダムに配列された乱数テーブルから数値を読み出し、その読み出した数値を乱数として導出する。乱数値生成回路318では、各種センサ320からセンサ回路322に入力される信号に重畳しているホワイトノイズを利用して不規則な値を取得する。乱数値生成回路318は、こうして取得した値を、カウンタモードでカウントアップ(ダウン)させるカウンタの初期値として用いたり、乱数の種として用いたり、あるいは乱数テーブルの読み出し開始位置を決定する際に用いる。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを、各種センサ320のうちの球検出センサが検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、第1特図始動口230に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第1特図始動口230に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第2特図始動口232に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。さらに、乱数値生成回路318は、普図始動口228に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、普図始動口228に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、普図始動口228に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。
また、この明細書にいう球検出センサとしては、具体的には、一般入賞口226、第1特図始動口230、第2特図始動口232、可変入賞口234など所定の入賞口に入賞した球を検出するセンサや、普図始動口228を通過する球を検出するセンサがあげられる。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、制御状態を表す情報等)を出力する。
また、主制御部300には、電源管理部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。低電圧信号は、主制御部300のCPU304を動作させるための電気系統に異常があることを表す電気系統異常信号であり、電圧監視回路338は電気系統異常信号出力手段の一例に相当する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。主制御部300のCPU304は、遊技制御手段の一例に相当する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が接続されている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418の制御を行うための駆動回路420と、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路422と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、図1に示すチャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、演出可動体センサ424やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、を接続している。
さらに、第1副制御部400には、装飾図柄表示装置(液晶表示装置)208および遮蔽装置246の制御を行うための第2副制御部500が接続されている。
<払出制御部、発射制御部、電源管理部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源管理部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて図2に示す払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、図1に示す発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源管理部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給する。主制御部300、第1副制御部400、および発射制御部630は、払出制御部600から所定電圧の供給を受ける。また、電源管理部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源管理部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第1副制御部400と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の特図表示装置212、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。
第1特図始動口230あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを球検出センサである始動口センサが検出したことを条件として特図変動遊技が開始される。特図変動遊技が開始されると、特図表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図の変動表示」(特図変動遊技)を行う。そして、特図の変動開始前に決定した図柄変動表示時間が経過すると、特図表示装置212は特図の停止図柄態様を停止表示する。以下、この「特図の変動表示」を開始してから特図の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称することがある。この図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)は本実施形態における特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
この図5(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図H」までの8種類の特図が示されている。この図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
本実施形態では、大当り図柄は「特図A」から「特図H」までの8種類が用意されている。「特図A」の大当り図柄1は確変付き電サポ付きの大当り図柄であり、この図柄が停止表示されるとその後、制御状態は特図高確率普図高確率状態になる。「特図B」の大当り図柄2は確変無し電サポ付きの大当り図柄であり、この図柄が停止表示されるとその後、制御状態は特図低確率普図高確率状態になる。「特図C」の大当り図柄3は確変付き電サポ無しの大当り図柄であり、この図柄が停止表示されるとその後、制御状態は特図高確率普図低確率状態になる。
特図表示装置212に、大当り図柄1又は3が停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、次に大当り遊技が開始されるまで確変状態(特図高確率状態)が維持される。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、確変付き大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。確変付き大当りと確変無し大当りとの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(確変付き)か低い(確変無し)かの違いである。この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。本実施形態では、確変付き大当り(特図A,特図C)に当選した場合には、次に大当りするまで特図高確率状態が維持され、大当り遊技中には特図低確率状態へ移行する。特図低確率状態は第1の確率状態の一例に相当する。また、大当り遊技終了後に特図高確率状態になることを特図確変と称することもあり、大当り遊技終了後に大当りに当選する確率が高くなっている状態(特図高確率状態)は、遊技者の有利度が高くなる制御状態であって第2の確率状態の一例に相当する。この特図高確率状態を確変状態と称することがあり、大当り遊技終了後に特図高確率状態へ移行する大当りは確変付きと称し、大当り遊技終了後に特図高確率状態へ移行しない大当り、すなわち特図低確率状態のままである大当りは確変無しと称する。なお、本明細書では制御状態という遊技台(パチンコ機100)の内部における状態をさす文言を用いて説明するが、この制御状態という文言にはいわゆる遊技状態の概念が含まれる。この確率状態の移行は主制御部300のCPU304が行い、主制御部300のCPU304は、確率状態移行手段の一例に相当する。
また、電サポ付きの大当り遊技終了後は電チューサポート(電サポ)有りの状態(以下、電サポ状態と称する)に移行する。電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くする等して、遊技者の有利度が非電サポ状態より高い所定状態のことをいう。この電サポ状態は、このパチンコ機100に用意された制御状態の一つであり、時短状態と称されることもある。すなわち、電サポ状態(時短状態)は、大当り遊技の終了を条件に開始される。なお、厳密にいえば、「電サポ状態」はあくまでも普図がらみの状態であり、「時短状態」は特図がらみの状態または普図および特図がらみの状態である。主制御部300のRAM308には時短フラグが用意されており、その時短フラグがオンに設定されていると、電サポ状態であり、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に当選しやすくなる(普図確変)。例えば、普図変動遊技の当選確率が、普図低確率状態(非電サポ状態)では1/100であるのに対し、普図高確率状態(電サポ状態)では99/100に上昇する。また、電サポ状態の方が、非電サポ状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。例えば、非電サポ状態では10秒の普図変動遊技の変動時間が電サポ状態では2秒に短縮される。また、電サポ状態では、非電サポ状態に比べて、第2特図始動口232の一対の羽根部材2321の1回の開放における開放時間が長くなりやすい(電チュー開放期間延長)。例えば、非電サポ状態では0.5秒の電チュー開放期間が電サポ状態では2秒に延長される。さらに、電サポ状態では非電サポ状態に比べて、一対の羽根部材2321は多く開きやすい(電チュー開放回数増加)。例えば、普図始動口228への1回の入賞につき非電サポ状態では1回しか開かない一対の羽根部材2321が、電サポ状態では2回開く(2秒開放して1秒閉鎖してまた2秒開放)。電チュー開放期間延長や電チュー開放回数増加により、第2特図始動口232に入球する確率が高まる。なお、時短フラグは、大当り遊技中にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、非電サポ状態が維持される。これは、大当り遊技中に電サポ状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。なお、本実施形態では、電サポ状態(時短状態)では、普図確変、普図変短、電チュー開放期間延長、および電チュー開放回数増加の総てが行われるが、これらのうちの少なくともいずれか一つが行われれば、遊技者の有利度が高い状態になり、電サポ状態(時短状態)としてもよい。あるいは、第2特図始動口232に入球する確率が高まる、電チュー開放期間延長または電チュー開放回数増加のうちのいずか一方が行われれば、電サポ状態(時短状態)としてもよい。非電サポ状態では、電サポ状態よりも遊技球が第2特図始動口232に進入し難い。上述のごとく、第2特図始動口232は、遊技球が進入する入り口の大きさが小サイズと大サイズのうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化するものである。この第2特図始動口232は、入り口が、電サポ状態では非電サポ状態よりも長期間にわたって大サイズである。本実施形態では、大当り図柄1が停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、次に大当り遊技が開始されるまで電サポ状態(普図高確率状態)が維持され、大当り図柄2が停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、特図変動遊技が100回行われる間、電サポ状態が維持され、101回目には非電サポ状態(普図低確率状態)に移行する。すなわち、特図高確率普図高確率状態では、次に大当り遊技が開始されるまで電サポ状態(普図高確率状態)が維持されるが、特図低確率普図高確率状態では、特図変動遊技が100回行われる間しか電サポ状態が維持されない。一方、電サポ無しの大当り(特図C,特図D)に当選した場合には、大当たり遊技終了後に電サポ状態に移行しない。
「特図D」の大当り図柄4はともに確変無し電サポ無しの大当り図柄であり、この図柄が停止表示されるとその後、制御状態は特図低確率普図低確率状態になる。
これらの「特図A」〜「特図D」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる停止図柄態様である。
「特図A」〜「特図D」いずれの大当りも所定ラウンド数(ここでは15ラウンド)の大当り遊技が行われるものである。ここにいうラウンドとは、所定量の遊技価値(所定球数)を獲得することができるチャンスの回数をいう。本実施形態では、図3に示す可変入賞口234の作動回数の最大値を表すものであり、15ラウンドとは、可変入賞口234の1または複数回の開閉動作を1回(1回の作動)として、この作動が最大で15回続くことを意味する。各ラウンドは所定のラウンド終了条件(例えば所定球数(一例として10球)の遊技球の進入、所定量の遊技価値(所定球数)の獲得、ラウンド開始から所定時間の経過などのうちのうちの1または複数)が成立することにより終了する。
さらに、本実施形態では、大当り図柄の他に小当り図柄1(特図E)も用意されている。
また、本実施形態では、ハズレ図柄として3種類の停止図柄が用意されている。図5(a)に示す、特図Fはハズレ図柄1であり、特図Gはハズレ図柄2であり、特図Hはハズレ図柄3である。小当り図柄1やいずれのハズレ図柄も、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる停止図柄態様である。
以上説明したように、本実施形態のパチンコ機100では、遊技者の有利度が高い第2の有利度の大当り制御状態(第2の制御状態)と、第2の有利度よりは有利度が低い第1の有利度の非大当り制御状態(小当り制御状態,ハズレ制御状態:第1の制御状態)とが用意されており、主制御部300のCPU304は、制御状態を移行させて現在の制御状態を設定するものであり、制御状態移行手段、あるいは制御状態設定手段の一例にも相当する。また、大当り制御状態は高有利度制御状態の一例にも相当する。
なお、本実施形態のパチンコ機100には、大当り図柄1として「特図A」以外の図柄も用意されており、大当り図柄2等の他の図柄についても同様である。
特図表示装置212は、当否判定結果(抽選結果)を報知する図柄表示手段に相当する。この図柄表示手段である特図表示装置212による図柄の変動表示の開始から停止表示までの間を図柄変動停止表示と称する。
図5(b)は本実施形態における装飾図柄の一例を示したものである。
4種類の大当り図柄のうち、電サポ付きの大当り図柄である「特図A」および「特図B」を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ“装飾図柄の組合せ2”(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾5−装飾5−装飾5」等)を停止表示する。また、それ以外の大当り図柄である「特図C」または「特図D」や小当り図柄1である「特図E」を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ偶数の装飾図柄が3つ並んだ“装飾図柄の組合せ1”(例えば「装飾2−装飾2−装飾2」や「装飾4−装飾4−装飾4」等)を停止表示する。さらに、ハズレ図柄1〜3である「特図F」〜「特図H」を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、“装飾図柄の組合せ1”および“装飾図柄の組合せ2”以外の装飾図柄の組合せ(例えば、ばらけ目)を停止表示する。以下、装飾図柄表示装置208において、この「装飾図柄の変動表示」を開始してから装飾図柄の停止図柄態様(例えば、“装飾図柄の組合せ2”)を停止表示するまでの一連の表示を装飾図柄の変動停止表示と称することがある。
なお、特図1や特図2の停止図柄態様(図5(a)参照)と、装飾図柄表示装置208の左中右の各図柄表示領域208a〜cに表示される一つの装飾図柄の停止図柄態様(同図(b)参照)は、装飾図柄(同図(b)参照)の方が大きい。
図5(c)は普図の停止図柄態様(第2の図柄態様)の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、ハズレ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを球検出センサであるゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」(普図変動遊技)を行う。そして、変動時間が経過した後に、当り図柄である「普図A」とハズレ図柄である「普図B」の内のいずれか一方の図柄を停止表示する。この図5(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図6(a)を用いて、図4に示す主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
まず、主制御部300のRAM308には、特図決定用乱数カウンタ初期値の生成用カウンタ、特図決定用乱数カウンタ、およびタイマ番号決定用乱数カウンタの各カウンタが設けられている。また、そのRAM308には、保留数、大当り判定用乱数値、特図決定用乱数値、当否判定結果、特図決定結果、および特図タイマ決定結果それぞれが記憶される。またRAM308には、当否判定(抽選)の開始を保留することができる最大数(この例では4つ)の領域に区分けされた保留記憶部が用意されている。この特図の保留記憶部には、後述するように、大当り判定用乱数値および特図決定用乱数値の2つの乱数値を1セットにしてこれら2つの乱数値が入賞順(保留順)に1セットずつ1領域ごとに格納される。
上述したように、図4に示す主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6(a)に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期化処理を行う。この初期化処理では、まず、初期設定1として、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、およびWDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。次に、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する(以下、この処理をWDT処理と称する)。WDT処理に続いて、ステップS101の初期化処理では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源管理部660が主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはWDT処理に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)には初期設定2を行う。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
次いで、ステップS103では、割り込み禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。ここでの基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図決定用乱数カウンタそれぞれの初期値を生成するための2つの初期値生成用カウンタを更新する。この基本乱数初期値更新処理の終了後にステップS105に進む。
ステップS105では、演出乱数更新処理を行う。主制御部300のRAM308には、タイマ番号決定用乱数カウンタが設けられており、これらのカウンタはいずれも、0から99の範囲の値を取り得るタイマ番号決定用乱数値を生成する。ステップS105では、このカウンタの値を更新する。この演出乱数更新処理の終了後に割り込み許可の設定を行ってステップS103に戻る。
主制御部300は、所定の周期(例えば4ms)ごとに開始するタイマ割り込み処理を行っている間を除いて、ステップS103およびS105の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図6(b)を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。図6(b)は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
図4に示す主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約4msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。なお、このタイマ割込処理スタート時には、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避したり、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行ったりする。
まず、ステップS201では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種の球検出センサを含む図4に示す各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約1ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、このステップS201では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、このステップS201では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
基本乱数初期値更新処理(ステップS203)では、特図決定用乱数カウンタ初期値の生成用カウンタの値を0〜99の範囲で更新し、続く基本乱数更新処理(ステップS205)では、特図決定用乱数カウンタの値を0〜99の範囲で更新し、特図決定用乱数カウンタが1周するごとに、その生成用カウンタの値を、特図決定用乱数カウンタにセットする。
ステップS207では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、第2特図始動口232における羽根部材2321や可変入賞口234における扉部材2341の開放時間、それらの閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
入賞判定処理(ステップS209)では、まず、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
続いて、この入賞判定処理では、第1特図始動口230あるいは第2特図始動口232に入賞があり、且つ、保留している特図変動遊技の数が所定数(本実施形態では4)未満である場合に、所定の始動情報を記憶する。すなわち、保留数が所定数未満であれば、大当り判定用乱数値、および特図決定用乱数値を記憶する。大当り判定用乱数値は、図4に示す乱数値生成回路318の乱数値記憶用レジスタから取得した値を加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)である。一方、特図決定用乱数値は、RAM308に設けられた特図決定用乱数カウンタから導出されたソフトウェア乱数を加工した値(ソフトウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)である。図4に示す乱数値生成回路318、RAM308に設けられた特図決定用乱数カウンタ、および乱数加工を施す主制御部300を併せたものが、始動情報導出手段の一例に相当する。各種乱数値(始動情報)は、RAM308に設けた特図の保留記憶部の、入賞順(保留順)に応じた空いている領域に、1セットの始動情報として記憶される。この特図の保留記憶部は、第1特図始動口230あるいは第2特図始動口232に遊技球が進入したことに基づいて導出された始動情報を所定の上限数(ここでは4個)まで記憶可能な始動情報記憶手段の一例に相当する。このとき各種乱数値(始動情報)をRAM308に設けた一時領域に一旦記憶し、その一時領域に記憶された値を特図の保留記憶部に記憶してもよく、この場合、一時領域を始動情報記憶手段としてもよいし、特図の保留記憶部および一時領域を始動情報記憶手段としてもよい。また、主制御部300のCPU304は、RAM308に記憶されている特図の保留数の値に1を加算し、特図の保留数が1増加する。したがって、主制御部300のCPU304が保留手段の一例に相当する。
また、普図始動口228を球が通過したことを検出し、且つ、保留している普図変動遊技の数が所定数(本実施形態では2)未満の場合には、そのタイミングにおける普図当選乱数値生成用の乱数カウンタの値を、RAM308に設けた特図用とは別の乱数値記憶領域に、始動情報である普図当選乱数値として記憶する。また、この入賞判定処理では、所定の球検出センサにより、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228、または可変入賞口234への入賞(入球)を検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228、および可変入賞口234への入賞(入球)の有無を示す入賞受付情報を設定する。
なお、特図の始動情報にしても普図の始動情報にしても、保留数がそれぞれの所定数以上であれば、それらの始動情報を記憶せずに、ステップS211に進む。
ステップS211では普図関連処理が行われる。この普図関連処理では、まず、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図関連処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図関連処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、ハズレ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、ここでの普図関連処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図5(c)に示す普図A)およびハズレ図柄(図5(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図関連処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材2321の開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材2321を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。すなわち、主制御部300のCPU304は、遊技球が普図始動口228に進入したことを条件に、第2特図始動口232の大きさを小サイズ(第1の大きさ)から、大サイズ(第2の大きさ)に変化させる可変始動領域制御を行う。主制御部300のCPU304は、可変始動領域制御手段の一例に相当する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図関連処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材2321の開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材2321を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図関連処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がハズレであれば、後述するように、普図ハズレフラグがオンされる。この普図ハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図関連処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図関連処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
続いて、この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行い、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
図6(b)に示す主制御部タイマ割込処理では、以上説明したステップS211の普図関連処理に続いて特図関連処理(ステップS213)を行う。この特図関連処理ではまず、特図状態更新処理を行う。この特図状態更新処理は、特図の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図変動表示の途中(上述の特図表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図状態更新処理では、特図表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図表示装置212は特図の変動表示(特図変動遊技)を行う。
また、主制御部300のRAM308には、特図表示装置212によって停止表示されることになる図柄(停止図柄態様)を表す情報である特図決定結果が記憶されている。特図の図柄変動表示時間が経過したタイミング(特図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、この特図決定結果が記憶されている領域を参照し、その特図決定結果が表す停止図柄態様になるように、特図表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図表示装置212は、図5(a)に示す複数の停止図柄態様のうちいずれか一つの図柄の確定表示を行う。したがって、特図表示装置212は、特図の当否判定結果が当りであることに基づいて大当り図柄(第1の図柄態様)を停止表示し、その当否判定結果がハズレであることに基づいてハズレ図柄(第2の図柄態様)を停止表示するように構成されている。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図が所定期間停止表示され、特図変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に記憶された電サポ回数が1以上であれば、その電サポ回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中にも、時短フラグをオフする。すなわち、主制御部300のCPU304は、大当り制御状態中(第2の制御状態中)である場合に、非電サポ状態(第1の進入率制御状態)にする。
また、後述するコマンド設定送信処理(ステップS215)で一般コマンド回転停止設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に4Hを送信情報(一般情報)として追加記憶して処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には大当りフラグが用意されている。特図変動遊技の結果が大当りであれば、特図変動遊技の開始時に大当りフラグがオンされている。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS215)で一般コマンド入賞演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に5Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで。)図3に示す可変入賞口234の扉部材2341の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2341を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS215)で一般コマンド大入賞口開放設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に7Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材2341の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2341を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS215)で一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に8Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、この扉部材2341の開放・閉鎖制御を所定回数(例えば15ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。
以上説明したように、主制御部300のCPU304は、大当り制御状態中(第2の制御状態中)に、可変入賞口234の扉部材2341の開閉状態の変化制御、すなわち可変入賞口234を一又は複数回作動させる変化制御を行う制御手段の一例に相当する。なお、主制御部300のROM306には、可変入賞口234の扉部材2341の開閉パターンが記憶されており、主制御部300のCPU304は、そのROM306から、特図変動遊技の当否判定に応じた開閉パターンを取得する。
また、主制御部300のRAM308には時短フラグの他に確変フラグも用意されており、主制御部300のCPU304は、特図決定結果が表す停止図柄態様に基づいて、大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変フラグや時短フラグをオンに設定する。すなわち、主制御部300のCPU304は、特図決定結果が大当り図柄1又は3である場合には確変フラグをオンに設定し、特図決定結果が大当り図柄1又は2である場合には時短フラグもオンに設定する。なお、特図決定結果が大当り図柄2である場合には、時短フラグもオンに設定するとともにRAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数100回をセットする。確率フラグがオンに設定されていると、特図高確率状態(確率変動中)であり、大当り遊技終了後に大当りに当選する確率が高くなっている状態(特図高確率状態)である。一方、確率フラグがオンに設定されていない(オフに設定されている)と、特図低確率状態である。したがって、確率変動フラグの設定状態は、当否判定(特図の抽選)の結果に影響を与える。また、時短フラグがオンに設定されていると電サポ状態であり、電チューが開きやすい(例えば当りやすい)、一回の当りに基づく開放時間が長い、一回の当りに基づく開放回数が多いなど上記可変始動領域制御が遊技者に有利になるように行われる。反対に、時短フラグがオフに設定されていると非電サポ状態であり、上記可変始動領域制御が遊技者に不利になるように行われる。したがって、時短フラグの設定状態は、上記可変始動領域制御にも影響を与える。よって、確変フラグおよび/または時短フラグの設定状態を表す情報は、遊技制御情報の一例に相当し、主制御部300のCPU304は遊技制御情報決定手段の一例に相当する。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS215)で一般コマンド終了演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に6Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図非作動中を設定する。さらに、主制御部300のRAM308にはハズレフラグも用意されている。特図変動遊技の結果がハズレであれば、このハズレフラグがオンされる。ハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図非作動中を設定する。特図非作動中の場合における特図状態更新処理では、何もせずに次の処理に移行するようにしている。
特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図関連抽選処理を行う。特図関連抽選処理を実行する主制御部300が、当否判定手段の一例に相当する。この特図関連抽選処理では、まず、所定の当否判定禁止条件が不成立であるか否かの判定を行う。ここでは、特図表示装置212が特図変動表示中であるか、または停止表示中であるか否かを判定し、いずれかの表示中である場合には主制御部タイマ割り込み処理に戻り、いずれの表示中でもない場合には、特図作動中に設定されているか特図非作動中に設定されているかを判定し、特図作動中に設定されていれば主制御部タイマ割り込み処理に戻り、特図非作動中に設定されていれば、当否判定禁止条件が不成立であったことになり、今度は、所定の当否判定条件が成立しているか否かの判定を行う。ここでの判定は、RAM308に設けた特図の保留記憶部を参照し、特図変動遊技の保留数が0より大きいか否かを判定する。保留数が0であれば、主制御部タイマ割り込み処理に戻り、1以上であれば、所定の当否判定条件が成立していることになり、RAM308に設けられた保留記憶部から、最も過去に格納した始動情報すなわち1セット分の乱数値(大当り判定用乱数値および特図決定用乱数値)を取り出し、その保留記憶部にまだ格納されている始動情報(乱数値のセット)を、今記憶されている領域から隣の領域に移し替える。すなわち、最も過去に格納した始動情報を保留記憶部から取り出し、さらに保留記憶部に始動情報が格納されていれば、N番目に古い始動情報を保留記憶部におけるN−1番目に古い始動情報として設定したことになる。また、RAM308に記憶している保留数を1減算する。RAM308の保留記憶部から1セット分の乱数値(大当り判定用乱数値および特図決定用乱数値)を取り出す処理を行う主制御部300が、始動情報取得手段の一例に相当する。
図7(a)は、特図関連抽選処理で用いられる当否決定用テーブルを示す図であり、同図(b)は、特図関連抽選処理で用いられる特図決定用テーブルを示す図である。これらのテーブルも、主制御部300のROM306に記憶されている。
本実施形態のパチンコ機100では、大当りに当選する確率が相対的に低い特図低確率状態と、相対的に高い特図高確率状態のいずれか一方の制御状態にある。上述のごとく、主制御部300のRAM308には、確変フラグが用意されており、この確率フラグがオンに設定されていると、特図高確率状態(確率変動中)であり、確率フラグがオフに設定されていると、特図低確率状態である。
図7(a)に示す当否決定用テーブルには、特図高確率状態と特図低確率状態とに分けて乱数範囲が規定されている。主制御部300のCPU304は、RAM308の保留記憶部から、始動情報すわなち1セット分の乱数値(大当り判定用乱数値および特図決定用乱数値)を取り出すと、まず、大当り判定用乱数値(取り得る数値範囲は0〜65535)が同図(a)に示す当否判定用テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかについて判定する。すなわち、RAM308に用意された確変フラグを参照し、特図低確率状態の場合には、取得した大当り判定用乱数値が、1000〜1217であるときには、特図の当否判定結果は「大当り」と判定し、3000〜4092であるときには、特図の当否判定結果は「小当り」と判定し、それ以外(0〜999,1218〜2999,4093〜65535)であるときには、当否判定結果は「ハズレ」と判定する。また、確変フラグを参照し、特図高確率状態の場合には、取得した大当り判定用乱数値が、1000〜2638であるときには、特図の当否判定結果は「大当り」と判定し、3000〜4092であるときには、特図の当否判定結果は「小当り」と判定し、それ以外(0〜999,2639〜2999,4093〜65535)であるときには、当否判定結果は「ハズレ」と判定する。したがって、大当りの当選確率は、特図低確率状態では約1/300であるのに対して、特図高確率状態では1/40である。このように、主制御部300のCPU304は、非当り制御状態(第1の制御状態)中に、特図低確率状態(第1の確率状態)あるいは特図高確率状態(第2の確率状態)に基づいて当否判定を行う。大当りの判定結果は、本発明にいう所定の当否判定結果の一例に相当し、小当りおよびハズレの判定結果は、本発明にいう第二判定結果の一例に相当する。
当否判定結果が「大当り」の場合には、主制御部300のCPU304は、特図決定用乱数値(取り得る数値範囲は0〜99)が図7(b)に示す特図決定用テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかについて判定する。同図(b)に示す特図決定用テーブルには、特図決定結果として、図5(a)に示す、確変付きおよび電サポ付き大当り図柄1(特図A)、確変無しおよび電サポ付きの大当り図柄2(特図B)、確変付きおよび電サポ無しの大当り図柄3(特図C)、ならびに確変無しおよび電サポ無しの大当り図柄4(特図D)それぞれに対応した乱数範囲が規定されている。特図決定用乱数値が、0〜49であるときには特図決定結果を「大当り図柄1」と判定し、50〜69であるときには特図決定結果を「大当り図柄2」と判定し、70〜89であるときには特図決定結果を「大当り図柄3」と判定し、90〜99であるときには特図決定結果を「大当り図柄4」と判定する。特図決定結果は、特図表示装置212によって停止表示されることになる図柄を表す情報である。上述のごとく、特図表示装置212に「大当り図柄1」や「大当り図柄3」が停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、次に大当り遊技が開始されるまで確変状態が維持され、「大当り図柄1」や「大当り図柄2」が停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、電サポ状態へ移行する。「大当り図柄1」の場合には次に大当り遊技が開始されるまで電サポ状態が維持され、「大当り図柄2」の場合には、大当り遊技終了後、特図変動遊技が100回行われる間、電サポ状態が維持される。
また、特図決定結果が、大当り図柄1あるいは大当り図柄2であった場合には、大当り遊技状態のうちの、可変入賞口234の扉部材2341が相対的に長時間開放する、遊技者に相対的に有利な大当り状態1になり、大当り図柄3あるいは大当り図柄4であった場合には、大当り遊技状態のうちの、可変入賞口234の扉部材2341が相対的に短時間しか開放しない、遊技者に相対的に不利な大当り遊技状態2になる。大当り状態1および大当り遊技状態2については後述する。
また、本実施形態ではハズレ図柄(第2の図柄態様)も複数種類用意されているため、主制御部300のCPU304は、当否判定結果が「ハズレ」の場合にも、特図決定用乱数値が図7(b)に示す特図決定用テーブル内のいずれのハズレ図柄の乱数範囲に属するかについて判定する。特図決定用乱数値が、0〜96であるときには特図決定結果を「ハズレ図柄1」と判定し、97〜98であるときには特図決定結果を「ハズレ図柄2」と判定し、99であるときには特図決定結果を「ハズレ図柄3」と判定する。図7(b)に示す特図決定用テーブルでは、ハズレ図柄の中では、ハズレ図柄1が選択される確率が圧倒的に高い。すなわち、複数のハズレ図柄の中で所定のハズレ図柄が選択される確率が高い。
なお、小当り図柄は1種類(小当り図柄1)しかないため、大当り図柄やハズレ図柄のような乱数抽選は行わない。特図決定結果が、小当り図柄1であった場合には、非大当り遊技状態のうちの小当り状態1になる。
図8(a)は、当り遊技状態を説明するための図である。
大当り図柄1及び2の大当り状態1では、15ラウンド大当りの状態であり、扉部材2341が1ラウンドにつき1回の開閉動作を行う。扉部材2341は、例えば所定球数(一例として10球)の遊技球の進入があるまで、あるいは所定量の遊技価値(所定球数)を獲得するまで開状態を維持し、開状態を最大で30秒間維持する。この大当り状態1は出球がかなり期待できる遊技者に有利な状態である。
一方、大当り図柄3及び4の大当り状態2でも、15ラウンド大当りの状態であり、扉部材2341が1ラウンドにつき1回の開閉動作を行うが、扉部材2341は、開状態を最大で0.1秒間しか維持しない。したがって、この大当り状態2は出球をほとんど期待することができない状態であるといえる。
以上説明した大当り制御状態は、本発明にいう第二の制御状態の一例に相当し、所定量の利益(ここでは、10球の入賞に応じた払い出し)を獲得することができる状態(ここでは1ラウンドが相当)を複数回(ここでは15回)設定する制御状態であるといえる。
小当り状態1では、扉部材2341が15回作動し、扉部材2341は、1回の作動につき開状態を最大で1.5秒間しか維持しない。小当りにおける扉部材2341の開放では、例えば、1回目の開放で、遊技球が所定球数(例えば10球)進入してしまうと、あるいは所定量の遊技価値(所定球数)を獲得してしまうと、2回目以降の開放は行われない。なお、小当りは、小当り遊技前後で制御状態が変化しない役であり、小当り制御状態終了後には小当り制御状態開始前の制御状態に復帰する。小当り状態1は、出球をもしかしたら獲得することができるかもしれない。といった期待可能な状態であるといえる。
以上説明した小当り制御状態は、本発明にいう第一の制御状態の一例に相当し、所定量の利益(ここでは、10球の入賞に応じた払い出し)を獲得することが1回できる制御状態であるといえ、上述の大当り制御状態よりも遊技者に対する有利度が低い状態である。また、パチンコ機100には、ハズレ制御状態も用意されている。このハズレ制御状態も本発明にいう第一の制御状態の一例に相当し、ハズレ制御状態は、所定量の利益(ここでは、10球の入賞に応じた払い出し)を獲得することが困難なあるいは不可能な制御状態であるといえる。
主制御部300のRAM308には、タイマ選択テーブルを表す情報を設定する領域(タイマ選択テーブル情報設定領域)が設けられている。また、本実施形態では、タイマ選択テーブルとして4種類のテーブルが用意されている。タイマ選択テーブルは、1または複数の期間情報であるタイマ番号を含むテーブルであり、期間情報テーブルの一例に相当し、主制御部300のROM306が期間情報テーブル記憶手段の一例に相当する。主制御部300は、テーブルセット選択テーブルから所定のタイマ選択テーブルを取得し、RAM308のタイマ選択テーブル情報設定領域に、取得したタイマ選択テーブルを表す情報を設定する。したがって、主制御部300は期間情報テーブル取得手段の一例に相当する。また、4種類のタイマ選択テーブルの中には、制御状態に対応して予め定められているデフォルトのタイマ選択テーブルが含まれている。
図8(b)は、制御状態に対応して予め定められているデフォルトのタイマ選択テーブルを説明するための図である。
本実施形態では、制御状態として、大当り図柄1の停止表示に基づく特図高確率普図高確率状態、大当り図柄2の停止表示に基づく特図低確率普図高確率状態、大当り図柄3の停止表示に基づく特図高確率普図低確率状態、大当り図柄4の停止表示に基づく特図低確率普図低確率状態が用意されており、これらの制御状態は遊技者の有利度に関係するものである。特図高確率普図高確率状態は単に確変状態と称され、遊技者の有利度が最も高い制御状態である。一方、特図低確率普図低確率状態は通常状態と称され、遊技者の有利度が最も低い制御状態である。さらに、特図低確率普図高確率状態は単に電サポ(時短)状態と称されることがある。
また本実施形態では、特図低確率普図低確率状態も用意されており、第2特図始動口232における羽根部材2321の開放状況(電チューの作動状態)を見ただけでは、特図高確率普図低確率状態であるのか、特図低確率普図低確率状態であるのか遊技者には区別がつかない。特図高確率普図低確率状態は、特図高確率状態であることの告知を遅らせたり、その告知を行わない場合には、隠れ確変状態と称されることがある。
図8(b)に示すように、停止図柄が表示されたときの制御状態が、特図低確率普図低確率状態(確変無し電サポ無し)である場合、および特図高確率普図低確率状態(確変付き電サポ無し状態)である場合のデフォルトのタイマ選択テーブル(以下、デフォルトテーブルと称する)はテーブル1である。このテーブル1は、普図低確率状態(非電サポ状態)のデフォルトテーブルと見ることもできる。また、特図高確率普図高確率状態(確変付き電サポ付き状態)である場合、および特図低確率普図高確率状態(確変無し電サポ付き状態)である場合のデフォルトテーブルはテーブル2である。このテーブル2は、普図高確率状態(電サポ状態)のデフォルトテーブルと見ることもできる。
図8(c)は、主制御部300のROM306に記憶されているテーブルセット選択テーブルを示す図である。
主制御部300のRAM308には、特図変動遊技の実行回数をカウントするカウンタが設けられている。この特図変動遊技実行回数カウンタの値が0より大きな値であれば、上述の特図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング、すなわち特図表示装置212による変動表示が終了し、確定した特図が所定期間停止表示された後、CPU304によってそれらの特図変動遊技実行回数カウンタの値が1減算される。また、RAM308には、図8(c)に示す、ROM306に記憶されているテーブルセット選択テーブルのアドレスをさすポインタが用意されている。
図8(c)に示すように、特図関連処理において大当り図柄1の特図決定結果が得られ、特図表示装置212が図5(a)に示す「特図A」を停止表示させた場合、大当りの終了演出期間が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、図8(c)に示すテーブルセット選択テーブルの、大当り図柄1のデータが格納されている先頭アドレスに上記ポインタをセットし、特図変動遊技実行回数カウンタに50の値を設定するとともに、上記タイマ選択テーブル情報設定領域にテーブル3を表す情報を設定する。大当り図柄1が停止表示された場合には、大当り遊技終了後、特図高確率普図高確率状態へ移行する。そして、小当り図柄1あるいはハズレ図柄2が停止表示された場合以外、特図決定結果が再び大当り図柄になるまで、特図の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、特図変動遊技実行回数カウンタの値が0より大きければ、そのカウンタの値を1だけ減算し、そのカウンタの値が0になるまでタイマ選択テーブル情報設定領域にテーブル3を表す情報を設定し続ける。特図変動遊技実行回数カウンタの値が1から0になった場合に、RAM308上の上記ポインタを進め、今度は、特図変動遊技実行回数カウンタに1の値をセットするとともに、タイマ選択テーブル情報設定領域に、テーブル4を表す情報を設定する。すなわち、ハズレ図柄1又は3が停止表示された場合は、特図変動遊技が50回行われるまでテーブル3を表す情報を使用し続ける。そして、51回目の特図変動遊技では、後述するタイマ6(リーチ演出が行われるタイマ)が必ず選択されるテーブル4が使用される。そして、大当り図柄、小当り図柄1あるいはハズレ図柄2が停止表示されなかった場合には、特図変動遊技実行回数カウンタの値を1から0にし、RAM308上の上記ポインタを進め、特図変動遊技実行回数カウンタに0の値をセットするとともに、タイマ選択テーブル情報設定領域に制御状態(遊技状態)に応じたテーブル、すなわち特図高確率普図高確率状態のデフォルトテーブルであるテーブル2を表す情報を設定する。そして、小当り図柄1あるいはハズレ図柄2が停止表示された場合以外、特図決定結果が再び大当り図柄になるまで、特図の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、特図変動遊技実行回数カウンタの値に0をセットし続け、タイマ選択テーブル情報設定領域にはテーブル2を表す情報を設定し続ける。
特図関連処理において大当り図柄2の特図決定結果が得られ、特図表示装置212が図5(a)に示す「特図B」を停止表示させた場合、大当りの終了演出期間が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、図8(c)に示すテーブルセット選択テーブルの、大当り図柄2のデータが格納されている先頭アドレスに上記ポインタをセットし、大当り図柄1の場合と同様にタイマ選択テーブル情報設定領域にテーブル3を表す情報を設定し続ける。特図変動遊技実行回数カウンタの値が1から0になった場合に、RAM308上の上記ポインタを進め、大当り図柄1の場合と同様に、特図変動遊技実行回数カウンタに1の値をセットするとともに、タイマ選択テーブル情報設定領域にテーブル4を表す情報を設定する。そして、大当り図柄、小当り図柄1あるいはハズレ図柄2が停止表示されなかった場合には、特図変動遊技実行回数カウンタの値を1から0にし、RAM308上の上記ポインタを進め、今度は、特図変動遊技実行回数カウンタに49の値をセットするとともに、タイマ選択テーブル情報設定領域に制御状態(遊技状態)に応じたテーブル、すなわち特図低確率普図高確率状態のデフォルトテーブルであるテーブル2を表す情報を設定する。上述のごとく、特図低確率普図高確率状態では、特図変動遊技が100回行われると、電サポ状態から非電サポ状態へ移行する。すなわち、特図低確率普図高確率状態から特図低確率普図低確率状態へ移行する。大当り図柄、小当り図柄1あるいはハズレ図柄2が停止表示されず、特図変動遊技実行回数カウンタの値が1から0になると、RAM308上の上記ポインタを進め、特図変動遊技実行回数カウンタに0の値をセットするとともに、タイマ選択テーブル情報設定領域に、新たな制御状態(遊技状態)に応じたテーブル、すなわち特図低確率普図低確率状態のデフォルトテーブルであるテーブル1を表す情報を設定する。そして、特図決定結果が再び大当り図柄になるまで、特図の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、特図変動遊技実行回数カウンタの値に0をセットし続け、タイマ選択テーブル情報設定領域にはテーブル1を表す情報を設定し続ける。
特図関連処理において大当り図柄3の特図決定結果が得られ、特図表示装置212が図5(a)に示す「特図C」を停止表示させた場合、および大当り図柄4の特図決定結果が得られ、特図表示装置212が図5(a)に示す「特図D」を停止表示させた場合、大当りの終了演出期間が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、特図変動遊技実行回数カウンタに0の値をセットするとともに、タイマ選択テーブル情報設定領域に、制御状態(遊技状態)に応じたデフォルトテーブルであるテーブル1を表す情報を設定する。そして、特図決定結果が再び大当り図柄になるまで、特図の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、特図変動遊技実行回数カウンタの値に0をセットし続け、タイマ選択テーブル情報設定領域にはテーブル1を表す情報を設定し続ける。
図8(d)は、普図高確率状態のときに使用されるテーブルセット選択テーブルを示す図である。この図8(d)に示すテーブルセット選択テーブルも、主制御部300のROM306に記憶されている。
主制御部300は時短フラグを参照することで、現在の状態が普図高確率状態か否かを判定することができる。普図高確率状態(電サポ状態)で小当り図柄1の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、図8(d)に示すテーブルセット選択テーブルの、小当り図柄1のデータが格納されている先頭アドレスに上記ポインタをセットする。また、普図高確率状態(電サポ状態)でハズレ図柄2の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、図8(d)に示すテーブルセット選択テーブルの、ハズレ図柄2のデータが格納されている先頭アドレスに上記ポインタをセットする。また、いずれの場合にも、特図変動遊技実行回数カウンタに1の値を設定するとともに、上記タイマ選択テーブル情報設定領域にテーブル2を表す情報を設定する。そして、大当り図柄が停止表示されなかった場合、あるいは普図高確率状態で小当り図柄1やハズレ図柄2が停止表示されなかった場合には、RAM308上の上記ポインタを進め、今度は、特図変動遊技実行回数カウンタに0の値をセットするとともに、タイマ選択テーブル情報設定領域に制御状態(遊技状態)に応じたテーブル(デフォルトテーブル)を表す情報を設定する。そして、特図決定結果が、再び大当り図柄になるまで、あるいは普図高確率状態で小当り図柄1やハズレ図柄2になるまで、特図の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、特図変動遊技実行回数カウンタの値に0をセットし続け、タイマ選択テーブル情報設定領域にはデフォルトテーブルを表す情報を設定し続ける。
以上説明したように、特図決定結果、すなわち特図の停止図柄態様に基づいてタイマ選択テーブルが決定され、さらには、制御状態(遊技状態)や所定の特図の停止図柄態様が停止表示されてからの図柄変動停止表示の回数に基づいてタイマ選択テーブルが決定される。
なお、パチンコ機100のRAMクリア時には、上記タイマ選択テーブル情報設定領域にテーブル1を表す情報が設定される。また、ハズレ図柄1やハズレ図柄3が停止表示された場合には、タイマ選択テーブルが変更されることはなく、これまで使用していたタイマ選択テーブルを引き続いて使用する。
RAM308のタイマ選択テーブル情報設定領域にタイマ選択テーブルを設定する主制御部のCPU304が、本発明にいう期間情報テーブル設定手段の一例に相当する。
図9は、主制御部300のROM306に記憶されているタイマ番号決定用テーブルを示す図である。
図6(b)に示す主制御部タイマ割込処理における特図関連処理(ステップS213)では、図7に示すテーブルを用いて当否判定結果や特図決定結果が得られると、RAM308に設けられたタイマ番号決定用乱数カウンタから、0から99の範囲の値を取り得るタイマ番号決定用乱数を取得する。このタイマ番号決定用乱数の取得タイミングは、特図変動開始直前のタイミングであるが、始動情報を取得するタイミングであってもよい。
主制御部300のCPU304は、取得したタイマ番号決定用乱数に基づいて、図9に示すタイマ番号決定用テーブルに規定されているタイマ番号を判定する。
タイマ番号は、特図表示装置212が、図柄の変動を開始してから当否判定の結果を表す停止図柄を表示するまでの特図の変動表示期間(特図変動時間)と、停止図柄の確定表示期間とからなる特図変動停止期間との合計期間を表すものである。なお、停止図柄の確定表示期間は一律に0.5秒である。したがって、主制御部300のCPU304は、当否判定の結果に基づいて特図の変動表示期間を決定する変動期間決定手段の一例に相当する。
図10(a)は、タイマ番号と特図変動時間の関係を示す図である。
タイマ1は特図変動停止期間が2秒になり、超短縮された特図変動時間になることを表し、タイマ2は特図変動停止期間が5秒になり、短縮された特図変動時間になることを表す。なお、タイマ1あるいはタイマ2に決定されることを特図変短と称することがある。タイマ1による2秒は、本発明にいう短変動期間の一例に相当する。
図10(b)は、ハズレ図柄を停止表示するタイマ1の超短縮変動の一例を示す図である。この図では、(1)から順に時系列的に装飾図柄表示装置208に表示される画面を示しており、以降の図においても同様である。
ここでは、背景が夕方である夕方ステージ(詳細は後述する)が表示され、左図柄表示領域208aの変動が最初に停止(2)し、次いで、右図柄表示領域208cの変動が停止(3)し、最後に中図柄表示領域208bの変動が停止(4)して、装飾7−装飾5−装飾6のばらけ目が表示され、当否判定結果がハズレであったことが報知されている。
タイマ3は特図変動停止期間が10秒になる。タイマ3は、通常の特図変動時間(基準となる特図変動時間)になることを表し、タイマ3に基づく特図の変動を通常変動1と称する。タイマ1〜タイマ3では図3に示す装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動パターンはリーチなしになる。
タイマ4は特図変動停止期間が12秒になることを表し、タイマ4に決定されると装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動パターンはノーマルリーチが選択される。ノーマルリーチとは、一般に2つの図柄表示領域(例えば、図3に示す左右図柄表示領域208a、208c)が等しい装飾図柄を停止表示し、残りの1つの図柄表示領域(例えば中図柄表示領域208b)が変動表示している状態のこと、すなわち、変動表示している図柄表示領域が特定の図柄(停止表示している図柄表示領域と等しい図柄)を停止表示すれば所定の大当り図柄の組合せ(図5(b)に示す“装飾図柄の組合せ1”や“装飾図柄の組合せ2”)を停止表示することとなる状態のことである。タイマ5は特図変動停止期間が40秒になることを表し、タイマ6は特図変動停止期間が50秒になることを表す。タイマ5又は6に決定されると装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動パターンはスーパーリーチ1,2が選択される。スーパーリーチは、ノーマルリーチにさらに特殊な変動表示等を加味して演出効果を向上させたもの(ロングリーチ、ノーマル逆転リーチ、ダブルラインリーチ、トリプルラインリーチ等)である。タイマ6による50秒は、本発明にいう長変動期間の一例に相当する。
なお、単にリーチというときには、ノーマルリーチとスーパーリーチと特殊変動を含んだ装飾図柄の変動パターンを意味する。ここにいう特殊変動としては、特別マルチラインリーチ、全回転リーチ、特別全回転リーチ等が知られている。
このリーチは、特図関連処理(S213)の当否判定(本抽選)の結果が特定の当否判定結果(遊技者の有利度が高い所定の結果)になることを、その当否判定を行った後であってその当否判定の結果を報知する前に遊技者に事前に報知する予告演出であり、リーチを行うか否かは、その当否判定を行った後に決定される。
図10(c)は、ハズレ図柄を停止表示するタイマ6のスーパーリーチ2の一例を示す図であり、同図(d)は、大当り図柄を停止表示するタイマ6のスーパーリーチ2の一例を示す図である。
ここでも、背景が夕方である夕方ステージ(詳細は後述する)が表示され、左図柄表示領域208aの変動が最初に停止(2)し、左図柄表示領域208aには装飾7が停止表示される。次いで、右図柄表示領域208cの変動が停止(3)し、右図柄表示領域208aにも装飾7が停止表示され、リーチ状態になる。続いて、装飾図柄の変動表示の開始時から所定の変動時間が経過する前に、3種類の装飾図柄を上下3段に表示するように、左右図柄表示領域208a、208cの表示をそれぞれ変更し(4)、中図柄表示領域208bにこれら3種類の図柄のいずれかが停止すれば大当たりとなるといった期待感を遊技者に持たせる演出を行った後で、中図柄表示領域208bに装飾図柄を停止表示する(5)。そして、変動表示の開始時から所定の変動時間が経過した後に、左右図柄表示領域110a、110cを1つの装飾図柄の停止表示に戻す(6)。図10(c)では、装飾5−装飾4−装飾5のばらけ目が表示され、当否判定結果がハズレであったことが報知され、同図(d)では、反対に装飾5−装飾5−装飾5が表示され、当否判定結果が大当り(大当り図柄1)であったことが報知されている。
図9に示すように、特図決定結果がハズレ図柄1(図5(a)に示す「特図F」)であったときには、タイマ選択テーブルとしてテーブル1が使用され、かつ保留数が0から2であれば、タイマ3が多くの場合は選択され、タイマ4が稀に選択され、タイマ5又はタイマ6がごく稀に選択される。一方、保留数が3であれば、タイマ2がほとんどの場合は選択され、タイマ5又はタイマ6がごく稀に選択される。また、タイマ選択テーブルとしてテーブル2が使用されている場合には、保留数に関係なく、変動時間が短い(ここでは最短)のタイマ1が必ず選択される。テーブル3が使用されている場合には、保留数に関係なく、タイマ1が多くの場合は選択され、タイマ5又はタイマ6がごく稀に選択される。なお、テーブル3が使用されている場合にも、テーブル2が使用されている場合と同じく、保留数に関係なくタイマ1が必ず選択されるようにしてもよい。タイマ選択テーブルとしてテーブル4が使用されている場合には、保留数に関係なく、変動時間が長い(ここでは最長)のタイマ6(スーパーリーチ2)が必ず選択される。
特図決定結果がハズレ図柄2(図5(a)に示す「特図G」)であったときには、タイマ選択テーブルとしてテーブル1,3,4が使用されている場合には、保留数に関係なく、変動時間が長いタイマ6が必ず選択され、テーブル2が使用されている場合には、保留数に関係なく、変動時間が短いタイマ1が必ず選択される。
特図決定結果が大当り図柄1〜4(図5(a)に示す「特図F」〜「特図H」)であったときには、タイマ選択テーブルとしてテーブル1,3,4が使用されている場合には、保留数に関係なく、タイマ6が最も選択されやすく、タイマ5が次いで選択されやすく、タイマ4が最も選択されにくい。テーブル2が使用されている場合には、保留数に関係なく、変動時間が長いタイマ6が必ず選択される。
特図決定結果が小当り図柄1(図5(a)に示す「特図E」)であったときには、タイマ選択テーブルとしてテーブル1,3,4が使用されている場合には、保留数に関係なく、変動時間が長いタイマ6が必ず選択される。一方、テーブル2が使用されている場合には、保留数に関係なく、変動時間が短いタイマ1が必ず選択される。
本実施形態のパチンコ機では、タイマ6の図柄変動停止表示が行われる前よりも行われた後の方が、特図の変動表示期間を期間長が短いタイマ1に決定しやすいように設計されている。
図11は、タイマ選択テーブル毎のステージ演出を示す図である。
各タイマ選択テーブルが取得されると、装飾図柄表示装置208には、背景画像としてステージ演出が行われる。普図低確率状態(特図高確率普図低確率状態,特図低確率普図低確率状態)のデフォルトテーブルであるテーブル1では、背景が朝である朝ステージが装飾図柄表示装置208に表示される。普図高確率状態(特図高確率普図高確率状態,特図低確率普図高確率状態)のデフォルトテーブルであるテーブル2では、背景が夜である夜ステージが装飾図柄表示装置208に表示される。大当り図柄1や大当り図柄2当選後に使用されるテーブル3やテーブル4では、背景が夕方である夕方ステージが装飾図柄表示装置208表示される。
続いて、図6(b)に示す主制御部タイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS215)について説明する。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は本実施形態では16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大入賞口開放コマンド、大入賞口閉鎖コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、特図保留増加コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、特図停止図柄を表す情報、制御状態を表す情報(時短フラグおよび確変フラグの設定状態を表す情報)、上述のタイマ番号を決定する際に用いたタイマ選択テーブルを表す情報、およびそのタイマ番号を示す情報等を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、特図停止図柄を表す情報(特図決定結果)、制御状態を表す情報などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、制御状態を表す情報などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の一般コマンド回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、特図停止図柄を表す情報(特図決定結果)、制御状態を表す情報、上述のタイマ番号、保留している特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、特図停止図柄を表す情報(特図決定結果)、制御状態を表す情報などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、制御状態を表す情報、保留している特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、制御状態を表す情報、保留している特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している当りラウンド数、現在のラウンド数、制御状態を表す情報などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している現在のラウンド数、制御状態を表す情報、保留している特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS215では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、特図保留増加コマンドのコマンドデータに、保留している特図変動遊技の数、および制御状態を表す情報を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。また、第1副制御部400では、コマンドに含まれている当りラウンド数と現在のラウンド数に基づき、当り全ラウンドが終了するまでの残りラウンド数を取得する。
また、このコマンド設定送信処理では、図4に示す払出制御部600にもコマンドを送信する。払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
次に、図6(b)に示す主制御部タイマ割込処理では、外部出力信号設定処理(ステップS217)を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、図4に示す情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS219では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、上述のステップS201において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。ここで設定したデバイス情報は基本コマンドに含められて、第1副制御部400に送信される。また、図4に示す各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、特図表示装置212、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。
ステップS219のデバイス監視処理が終了すると、図6(a)に示す主制御部メイン処理に復帰するが、復帰前には、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行う。また、復帰前に、低電圧信号がオンであるか否かを監視して、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)には、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行って、その後、主制御部メイン処理に復帰するようにしてもよい。
本実施形態では、主制御部300から第1副制御部400へ送信されるコマンドとして、図柄変動開始コマンドや図柄変動停止コマンド等の他、遊技状態コマンドも用意されている。この遊技状態コマンドは、図柄変動開始コマンドと一緒に第1副制御部400に送られるとともに、図柄変動停止コマンドと一緒にも第1副制御部400に送られる。遊技状態コマンドには、現在の制御状態(遊技状態)を表す情報と、現在使用しているタイマ選択テーブルを表す情報が含まれている。第1副制御部400は、遊技状態コマンドが送信されてくると、現在の制御状態(遊技状態)と、使用しているタイマ選択テーブルを認識することができる。こうすることで、パチンコ機100が電断されても、第1副制御部400は、復電後に、図柄変動開始コマンドと一緒に第1副制御部400に送られてくる遊技状態コマンドに基づいて、電断復帰後に電断時のテーブルに戻ることができる。
<第1副制御部400の処理>
図12を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理の流れを示すフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、ステップS301の初期設定が実行される。この初期設定では、図4に示すI/Oポート410の初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。
ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、S307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行ったり、演出データの設定処理を行う。演出制御処理において更新されたり設定された演出データのうち、装飾図柄表示装置209を用いた演出や、遮蔽装置246を用いた演出のための演出データは、第2副制御部500へ送信される制御コマンドに含められて、後述するステップS319の情報送信処理において第2副制御部500へ送信される。第2副制御部500では、第1副制御部400から送信されてきた制御コマンド(演出データ)に基づいて、装飾図柄表示装置209や遮蔽装置246の制御を実行する。第1副制御部400と第2副制御部500を併せたものが本発明にいう演出制御手段の一例に相当する。
ステップS311では、図1に示すチャンスボタン136の押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS313では、S309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS315では、S309で読み出した演出データの中に各種ランプ418の駆動回路420への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS317では、S309で読み出した演出データの中に演出可動体224の駆動回路422への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップS319では、S309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、S303へ戻る。
次に、図12(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。図12(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理の流れを示すフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS331では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶し、このコマンド受信割込処理が終了する。
次に、図12(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。図12(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS341では、図12(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS343では、ステップS319で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行い、このタイマ割込処理が終了する。
続いて、本実施形態のパチンコ機100におけるタイマ選択テーブルのテーブル変更の具体例について説明する。
図13(a)は、長い図柄変動停止表示を行って所定のハズレ図柄を停止表示した後に、テーブル2へ移行する例を示したタイムチャートである。この図13(a)に示すタイムチャートでは、図の左から右に向かって時間が経過し、以降のタイムチャートでも同様である。
特図表示装置212による図柄の変動表示後に確変付き電サポ付きの大当り図柄である大当り図柄1(図5(a)に示す「特図A」)が停止表示されたことにより、大当り遊技が行われ、その大当り遊技が終了すると、パチンコ機100の制御状態は特図高確率普図高確率状態へ移行する。すなわち、確変状態かつ電サポ状態へ移行する。確変状態も電サポ状態も次回大当りするまで維持される。図8(c)に示すように、大当り図柄1が停止表示されるとタイマ選択テーブルとしてテーブル3が設定される。このテーブル3は、特図高確率普図高確率状態のデフォルトテーブルではなく、対応するステージ演出は夕方ステージである。この例では、特図決定結果が、図7(b)に示すようにハズレ図柄1〜3の中で確率的に最も選択されすいハズレ図柄1に連続して決定され、ハズレ図柄1の停止表示がn−1回(ただしn<50)繰り返される。図9に示すように、テーブル3が設定されている状態でハズレ図柄1が停止表示する図柄変動停止表示ではタイマ1がほとんどの場合選択され、ここでも連続して総てタイマ1が選択される。その結果、ハズレ図柄1が停止表示する図柄変動停止表示は超短縮変動(2秒)のものになり、非常にテンポよく図柄変動停止表示が繰り返されるが、単調であり遊技の興趣にはやや欠ける。ここでの、本発明にいう短変動期間の一例に相当するタイマ1(2秒)の選択確率は98%である。やがて、普図高確率状態(電サポ状態)におけるn回目の図柄変動停止表示でハズレ図柄2が停止表示される。図9に示すように、テーブル3が設定されている状態でハズレ図柄2が停止表示する図柄変動停止表示では、本発明にいう長変動期間の一例に相当するタイマ6(50秒)が必ず選択され、ハズレ図柄2が停止表示する図柄変動停止表示では、装飾図柄表示装置208にスーパーリーチ2が表示され、変動時間は最長の50秒になる。ここでのハズレ図柄2は、本発明にいう特定停止図柄態様の一例に相当し、そのハズレ図柄2を停止表示すること、普図高確率状態(電サポ状態)であること、およびテーブル3が設定されていることの3つ条件が揃うことが、本発明にいう長変動条件の一例に相当する。
これまで、テンポは良かったが単調であった図柄変動停止表示は、ここで一気に盛り上がり、遊技の興趣が向上する。普図高確率状態でハズレ図柄2が停止表示されたことにより、図8(d)に示すように、タイマ選択テーブルはテーブル2に切り替えられる。すなわち、夕方ステージのテーブル3から夜ステージのテーブル2へ移行する。ここでも、特図決定結果はハズレ図柄1〜3の中で確率的に最も選択されすいハズレ図柄1に決定される。図9に示すように、テーブル2が設定されている状態でハズレ図柄1が停止表示する図柄変動停止表示ではタイマ1が必ず選択される。ここでの、本発明にいう短変動期間の一例に相当するタイマ1(2秒)の選択確率は100%である。このように、ハズレ図柄2を停止表示する図柄変動停止表示が行われたことが本発明にいう所定の変短移行条件の一例に相当する。テーブル2が設定された図柄変動停止表示が1回行われると、図8(d)に示すように、タイマ選択テーブルは現在の制御状態のデフォルトテーブルに切り替えられる。ここでは、特図高確率普図高確率状態であることから、テーブル2が再設定される。ここでも、特図決定結果が、図7(b)に示すようにハズレ図柄1〜3の中で確率的に最も選択されすいハズレ図柄1に連続して決定され、タイマ1による図柄変動停止表示でハズレ図柄1の停止表示が繰り返され、やがて、大当り図柄1に決定される。ここでの、本発明にいう短変動期間の一例に相当するタイマ1(2秒)の選択確率も100%である。
以上説明したように、タイマ6の図柄変動停止表示が行われる前よりも行われた後の方が、特図の変動表示期間を期間長が短いタイマ1に決定しやすいように設計されている。また、本発明にいう第二判定結果の一例に相当するハズレの判定結果に対応した停止図柄態様で図柄を停止表示する図柄変動停止表示の変動表示期間が、タイマ6に決定される確率は、本発明にいう所定の変短移行条件の一例に相当する、ハズレ図柄2を停止表示する図柄変動停止表示が行われたという条件が成立する前に比べて低下するように設計されている。すなわち、上記タイマ6に決定される確率は、上記条件成立前ではテーブル3において1%であるのに対して、上記条件成立後ではテーブル2において0%である。タイマ選択テーブルのテーブル2は、本発明にいう所定の変動期間短縮テーブルの一例に相当し、このテーブル2は、上記条件が成立したことに基づいて設定される。さらに、本発明にいう変動期間短縮テーブルの一例に相当するテーブル2では、大当りの判定結果に対応した停止図柄態様で図柄を停止表示する図柄変動停止表示の変動表示期間がタイマ6に決定される確率が、ハズレの判定結果に対応した停止図柄態様で図柄を停止表示する図柄変動停止表示の変動表示期間がタイマ6に決定される確率よりも高められいる。すなわち、図9に示すように、テーブル2が設定されている状態では、タイマ6の決定確率は、特図決定結果が、ハズレ図柄である場合には0%であるが、大当り図柄である場合には100%である。
図13(a)に示す例では、テーブル3からテーブル2へ移行する直前の図柄変動停止表示で一回、スーパーリーチで盛り上げた後は、大当りになるまで、変動時間の長い変動と短い変動が混在することなく、非常にテンポよく図柄変動停止表示が繰り返され、大当りまでの時間が少しでも短くなるようにして、遊技者の遊技の継続意欲が低下することを防止することができる。そして、特図決定結果が大当り図柄1に決定されると、必ず選択されるタイマ6に基づいて装飾図柄表示装置208にはスーパーリーチ2が表示され、変動時間は最長の50秒になる。ここでも、もう一度遊技の興趣を向上させて、今度は大当り図柄1が停止表示される。なお、項略本等で、夜ステージへ移行してから2回目のスーパーリーチが表示されると大当りであることを知っている遊技者にとっては、大当り図柄1が表示される前に、スーパーリーチが表示された段階で、大当りを確信することができ、2回目のスーパーリーチで大いに盛り上がる。
図13(b)は、テーブル3が設定されている状態で偶然にもタイマ6が選択された例を示したタイムチャートである。ここでは、図13(a)に示すタイムチャートとの相違点について説明する。
図13(b)に示す例では、テーブル3が設定されている状態で、図9に示すように1%の確率でタイマ6が選択され、装飾図柄表示装置208にスーパーリーチ2が表示されて変動時間が50秒になる図柄変動停止表示が途中で1回行われる。しかしながら、このときの図柄変動停止表示における停止図柄は、ハズレ図柄2ではなくハズレ図柄1であるため、テーブル変更は行われず、テーブル3の設定が継続し、再び、タイマ1が選択された図柄変動停止表示が繰り返されている。このように、テーブル3が設定されている状態で、装飾図柄表示装置208にスーパーリーチ2が表示されて変動時間が50秒になる図柄変動停止表示が行われても、必ずしもテーブル変更が行われるとは限らず、遊技者は、スーパーリーチ2が表示された後のステージ変更にまで注目することになり、遊技の興趣をより一層高められる場合がある。
図14(a)は、長い図柄変動停止表示を行って所定の小当図柄を停止表示した後に、テーブル2へ移行する例を示したタイムチャートである。ここでも、図13(a)に示すタイムチャートとの相違点について説明する。
普図高確率状態(電サポ状態)で、n回目の図柄変動停止表示において小当り図柄1が停止表示された場合にも、小当り遊技終了後に、図8(d)に示すように、タイマ選択テーブルはテーブル2に切り替えられる。n回目の図柄変動停止表示では、装飾図柄表示装置208にスーパーリーチ2が表示されるとともに、第2特図始動口232における羽根部材2321(電チュー)が作動するため、遊技が大いに盛り上がる。
図14(b)は、大当り遊技終了後の50回の図柄変動停止表示でハズレ図柄2も小当り図柄1も停止表示されなかった場合の例を示したタイムチャートである。ここでも、図13(a)に示すタイムチャートとの相違点について説明する。
図7(b)に示すように、特図決定結果がハズレになってしまった場合に、ハズレ図柄2を選択する確率は2%である。また、図7(a)に示すように、特図高確率状態では、当否判定結果が小当りに当選する確率はおよそ1/60である。したがって、大当り遊技終了後の50回の図柄変動停止表示の間に、大当り図柄も、ハズレ図柄2や小当り図柄1も停止表示されないことは十分起こり得る。大当り図柄も、ハズレ図柄2や小当り図柄1も停止表示されなかった場合(ハズレ図柄1か3が停止表示され続けた場合)には、図8(c)に示すように、テーブル4が設定される。テーブル4が設定されている状態で、ハズレ図柄や小当り図柄を停止表示する図柄変動停止表示では、図9に示すようにタイマ6が必ず選択される。タイマ6が選択された図柄変動停止表示では、装飾図柄表示装置208にスーパーリーチ2が表示され、変動時間は最長の50秒になり、一気に盛り上がり、遊技の興趣が向上する。タイマ6が選択された図柄変動停止表示で、ハズレ図柄1やハズレ図柄3が停止表示すると、図8(c)に示すように、テーブル4からテーブル2へのテーブル変更が行われ、以降は、図13(a)に示す例と同様になる。このように、短い変動時間の図柄変動停止表示が連続しやすい状態に移行する前に、必ず1回、長い変動時間の図柄変動停止表示を入れて、遊技を1回盛り上げることで、遊技の興趣が向上する場合がある。
以上説明した図14(b)を用いて説明した例では、大当り制御状態から非大当り制御状態に移行してから、本発明にいう長変動条件の一例に相当する、普図高確率状態(電サポ状態)においてテーブル3が設定されている状態でハズレ図柄2が停止表示する条件が成立する前に、ハズレの判定結果に対応した停止図柄態様で図柄を停止表示する図柄変動停止表示が、ここでは50回行われたことに基づいて、ハズレの判定結果に対応した停止図柄態様で図柄を停止表示する次回の図柄変動停止表示の変動期間をタイマ6に決定する。
なお、所定変動回数(ここでは50回)目の変動でハズレ図柄2あるいは小当り図柄1を停止表示する場合、変動回数と停止図柄のどちらに基づいてテーブルを変更するかは、例えば、停止図柄に基づいてテーブル変更するなどと予め定めておいても良い。
以上説明した第1実施形態のパチンコ機100では、ハズレ図柄2で停止表示するタイマ6の変動は、リーチ演出を行うため、次の大当りまでの遊技において遊技者の期待度を十分に高めることができる場合がある。また、ハズレ図柄2で停止表示するタイマ6の変動で、大当り図柄の停止表示に近づく演出を行うようにすれば、次の大当りまでの遊技において遊技者の期待度をより十分に高めることができる場合がある。
また、ハズレ図柄2で停止表示するタイマ6の変動と大当り図柄1で停止表示するタイマ6の変動とは、変動開始から変動途中まで同じ演出を行うようにしてもよい。こうすることで、タイマ6の変動に対する遊技者の期待度を高めることができる場合がある。なお、本実施形態では、テーブル3が設定されている場合に、ハズレ図柄1またはハズレ図柄3を停止する変動でタイマ6を選択するようにしたが、選択しないようにしてもよい。こうすることにより、ハズレ図柄2に基づくタイマ6の変動でテーブルを移行することが明確になって遊技者にテーブル移行を印象付けられる場合がある。
また、本実施形態では、テーブル2が設定されている状態で特図決定結果がハズレ図柄1である場合、タイマ6を選択しないようにしたが、テーブル3が設定されいる状態よりも低い確率で選択するようにしてもよい。こうすることにより、テーブル2で大当り遊技を発生させるまでの時間が長くなった場合に単調な遊技を防止することができる。
さらに、本実施形態では、普図高確率時にハズレ図柄2または小当り図柄1を停止表示したことに基づいてテーブル2に移行するが、普図低確率時に、または普図確率に係らずにハズレ図柄2または小当り図柄1を停止表示したことに基づいてテーブル2に移行するようにしてもよい。また、特図高確率時にハズレ図柄2または小当り図柄1を停止表示したことに基づいてテーブル2に移行するようにしてもよい。
続いて、本発明の第2実施形態〜第4実施形態のパチンコ機について説明する。以下の説明では、第1実施形態のパチンコ機100における構成要素の名称と同じ名称の構成要素にはこれまで用いた符号と同じ符号を付して説明し、重複する説明は省略することがある。
図15は、第2実施形態のパチンコ機におけるタイマ選択テーブルのテーブル変更の具体例を説明するための図である。図15(a)は、第2実施形態における普図高確率状態のときに使用されるテーブルセット選択テーブルを示す図である。
図8(d)に示すテーブルセット選択テーブルでは、小当り図柄1とハズレ図柄2が対象であったが、第2実施形態ではハズレ図柄3が対象になる。すなわち、普図高確率状態(電サポ状態)でハズレ図柄3の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、図15(a)に示すテーブルセット選択テーブルの、ハズレ図柄3のデータが格納されている先頭アドレスに上記ポインタをセットし、特図変動遊技実行回数カウンタに1の値を設定するとともに、上記タイマ選択テーブル情報設定領域に、ハズレ図柄が停止表示される場合にはタイマ6が必ず選択されるテーブル4を表す情報を設定する。そして、大当り図柄が停止表示されなかった場合、あるいは普図高確率状態でハズレ図柄3が停止表示されなかった場合には、RAM308上の上記ポインタを進め、今度は、特図変動遊技実行回数カウンタに0の値をセットするとともに、タイマ選択テーブル情報設定領域に制御状態(遊技状態)に応じたテーブル(デフォルトテーブル)を表す情報を設定する。
図15(b)は、第2実施形態におけるタイマ番号決定用テーブルの一部を示す図である。
この図15(b)には、特図決定結果がハズレ図柄3(図5(a)に示す「特図H」)であったときのタイマ番号決定用テーブルが示されており、特図決定結果がその他の図柄であった場合には、図9に示すタイマ番号決定用テーブルと同じである。特図決定結果がハズレ図柄3であったときには、タイマ選択テーブルとしてテーブル1,4が使用されている場合には、保留数に関係なく、変動時間が長いタイマ6が必ず選択され、テーブル2,3が使用されている場合には、保留数に関係なく、変動時間が短いタイマ1が必ず選択される。
図15(c)は、テーブル2が設定されている場合に使用される特図決定用テーブルを示す図である。
第2実施形態では、特図決定結果を得るにあたり、特図決定用乱数値(取り得る数値範囲は0〜99)と、現在設定されているタイマ選択テーブルに基づいて特図決定結果を得る。すなわち、当否判定結果がハズレであって、かつ現在設定されているタイマ選択テーブルがテーブル2である場合に限って、図7(b)に示す特図決定用テーブルに代えて、この図15(c)に示す特図決定用テーブルを用いる。この特図決定用テーブルでは、ハズレ図柄1がほとんどの場合選択され、ハズレ図柄2がごく稀に選択され、ハズレ図柄3は選択されることはない。ハズレ図柄3が選択されないようにしておくことで、変短中に遊技が冗長となる事を防止することができる。
図15(d)は、第2実施形態におけるタイマ選択テーブルのテーブル変更の一例を示したタイムチャートである。
図15(d)に示す例では、大当り遊技終了後にテーブル3が設定され、n回目の図柄変動停止表示でハズレ図柄3が停止表示される。このn回目の図柄変動停止表示では、図15(b)のタイマ番号決定用テーブルが示すように変動時間が短いタイマ1が選択され、変動時間は2秒になる。ハズレ図柄3が停止表示されたことにより、図15(a)に示すように、テーブル3からテーブル4へのテーブル変更が行われる。図9に示すように、テーブル4が設定されている状態では、特図決定結果がハズレ図柄である場合には、必ず変動時間が長いタイマ6が選択され、タイマ6が選択されたn+1回目の図柄変動停止表示では、装飾図柄表示装置208にスーパーリーチ2が表示され、変動時間は最長の50秒になり、一気に盛り上がり、遊技の興趣が向上する。このように、第2実施形態では、所定のハズレ図柄が停止表示後に、長い変動時間の図柄変動停止表示が行われるが、遊技の興趣は向上する。次いで、図15(a)に示すように、テーブル4から特図高確率普図高確率状態のデフォルトテーブルであるテーブル2へのテーブル変更が行われる。テーブル2が設定されている状態では、図15(c)に示すように、ハズレ図柄3は選択されることがないため、テーブル4へのテーブル変更が再び行われることはなく、ここでは、特図決定結果として、ハズレ図柄1〜3の中で確率的に最も選択されすいハズレ図柄1に連続して決定され、ハズレ図柄1の停止表示が繰り返され、やがて、大当り図柄1に決定される。このように、テーブル3からテーブル4へ移行した図柄変動停止表示で一回、スーパーリーチで盛り上げた後は、第2実施形態でも、大当りになるまで、変動時間の長い変動と短い変動が混在することなく、非常にテンポよく図柄変動停止表示が繰り返され、大当りまでの時間が少しでも短くなるようにして、遊技者の遊技の継続意欲が低下することを防止することができる。
図16は、第3実施形態のパチンコ機におけるタイマ選択テーブルのテーブル変更の具体例を説明するための図である。図16(a)は、第3実施形態におけるテーブルセット選択テーブルを示す図である。
第3実施形態のパチンコ機では、大当り図柄1でも、大当り図柄2と同様に、大当り遊技終了後、特図変動遊技が100回行われる間だけ、電サポ状態が維持され、101回目の特図変動遊技からは非電サポ状態へ移行する。また、確変状態についても、大当り遊技終了後、特図変動遊技が100回行われる間だけ、確変状態が維持され、101回目の特図変動遊技からは非確変状態へ移行する。図16(a)に示すテーブルセット選択テーブルでは、101回目の特図変動遊技から、特図低確率普図低確率状態のデフォルトテーブル(テーブル1)に移行することが規定されている。
図16(b)は、第3実施形態におけるタイマ選択テーブルのテーブル変更の一例を示したタイムチャートである。
この図16(b)には、大当り遊技終了後、n回目(n<50)の図柄変動停止表示でハズレ図柄2が停止表示され、テーブル3からテーブル2へのテーブル変更が行われ、100回目の図柄変動停止表示までに大当り図柄が停止表示されなかった例が示されている。100回目の図柄変動停止表示が終了すると、制御状態は特図高確率普図高確率状態から特図低確率普図低確率状態へ移行し、101回目の図柄変動停止表示からはテーブル1が設定される。
以上説明したように、第3実施形態では、大当り遊技終了後に特図高確率状態に移行し、所定の変動回数(例えば100回)の変動が行われたことに基づいて特図低確率状態に移行する。こうすることで、特図高確率状態が終了するまでに大当り遊技が発生するか否かについて遊技者を集中させて遊技者の興趣を向上でき、大当り遊技が発生せずに特図高確率状態が終了した場合であっても途中でタイマ6の変動を見た遊技者は大当りに近づく充足感を得られるため、遊技者の興趣の低下を防止することができる場合がある。
図17は、第4実施形態のパチンコ機におけるタイマ選択テーブルのテーブル変更の具体例を説明するための図である。図17(a)は、第4実施形態における普図高確率状態のときに使用されるテーブルセット選択テーブルを示す図である。
図8(d)に示すテーブルセット選択テーブルでは、小当り図柄1とハズレ図柄2が対象であったが、第4実施形態ではハズレ図柄3が対象になる。すなわち、普図高確率状態(電サポ状態)でハズレ図柄3の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理では、図17(a)に示すテーブルセット選択テーブルの、ハズレ図柄3のデータが格納されている先頭アドレスに上記ポインタをセットし、特図変動遊技実行回数カウンタに2以上の所定数(ここでは3)の値を設定するとともに、上記タイマ選択テーブル情報設定領域にテーブル5を表す情報を設定する。そして、3回の特図変動遊技の間、大当り図柄が停止表示されなかった場合、あるいは普図高確率状態でハズレ図柄3が停止表示されなかった場合には、RAM308上の上記ポインタを進め、今度は、特図変動遊技実行回数カウンタに0の値をセットするとともに、タイマ選択テーブル情報設定領域に制御状態(遊技状態)に応じたテーブル(デフォルトテーブル)を表す情報を設定する。
図17(b)は、第2実施形態におけるタイマ番号決定用テーブルの一部を示す図である。
この図17(b)には、設定されているタイマ選択テーブルがテーブル5であったときのタイマ番号決定用テーブルが示されており、タイマ選択テーブルがその他のテーブルであった場合には、図9に示すタイマ番号決定用テーブルと同じである。タイマ選択テーブルとしてテーブル5が設定されている場合に、特図決定結果がハズレ図柄1又は3であれば、保留数に関係なく、変動時間が長いタイマ6が50%の確率で選択され、変動時間が次いで長いタイマ5が30%の確率で選択される。したがって、特定の演出態様(ここではスーパーリーチ)が行われるタイマが80%の確率で選択される。一方、変動時間が短いタイマ1は20%の確率で選択される。
また、タイマ選択テーブルとしてテーブル5が設定されている場合に、特図決定結果がハズレ図柄2あるいは小当り図柄1であれば、保留数に関係なく、変動時間が長いタイマ6が必ず選択される。
さらに、タイマ選択テーブルとしてテーブル5が設定されている場合に、特図決定結果が大当り図柄であれば、保留数に関係なく、変動時間が長いタイマ6が65%の確率で選択され、タイマ5が33%の確率で選択され、タイマ4が2%の確率で選択される。
図17(c)は、テーブル5が設定されている場合に使用される特図決定用テーブルを示す図である。
第4実施形態では、上述の第2実施形態と同じく、特図決定結果を得るにあたり、特図決定用乱数値(取り得る数値範囲は0〜99)と、現在設定されているタイマ選択テーブルに基づいて特図決定結果を得る。この第4実施形態では、当否判定結果がハズレであって、かつ現在設定されているタイマ選択テーブルがテーブル5である場合に限って、図7(b)に示す特図決定用テーブルに代えて、この図17(c)に示す特図決定用テーブルを用いる。この特図決定用テーブルでは、ハズレ図柄1が70%の確率で選択され、ハズレ図柄2が29%の確率で選択され、ハズレ図柄3は1%の確率で選択される。なお、ハズレ図柄3を選択されないようにしてもよい。
図17(d)は、第4実施形態におけるタイマ選択テーブルのテーブル変更の一例を示したタイムチャートである。
図17(d)に示す例では、大当り遊技終了後にテーブル3が設定され、n回目の図柄変動停止表示でハズレ図柄3が停止表示される。このn回目の図柄変動停止表示では、変動時間が短いタイマ1が選択され、変動時間は2秒になる。ハズレ図柄3が停止表示されたことにより、図17(a)に示すように、テーブル3からテーブル5へのテーブル変更が行われる。図17(c)に示すように、テーブル5が設定されている状態では、特図決定結果として、ハズレ図柄1が70%の確率で選択され、ハズレ図柄2が29%の確率で選択される。ここでは、ハズレ図柄1が3回連続して停止表示され、3回ともタイマ6が選択される。したがって、装飾図柄表示装置208にスーパーリーチ2が表示され、変動時間が最長の50秒になる図柄変動停止表示が複数回(ここでは3回)行われ、遊技は一気に盛り上がり、遊技の興趣が向上する。そして、3回目の図柄変動停止表示が終了すると、図17(a)に示すようにテーブル5からデフォルトテーブル(ここではテーブル2)へのテーブル変更が行われる。図9に示すように、テーブル2が設定されている状態では、特図決定結果がハズレ図柄である場合には、変動時間が短いタイマ1が必ず選択され、スーパーリーチで3回盛り上げた後には、この第4実施形態でも、大当りになるまで、変動時間の長い変動と短い変動が混在することなく、非常にテンポよく図柄変動停止表示が繰り返され、大当りまでの時間が少しでも短くなるようにして、遊技者の遊技の継続意欲が低下することを防止することができる。
以上説明したように、第4実施形態では、ハズレ図柄3を停止したことに基づいてタイマ6の変動が選択される確率が高いテーブル5に移行させる。こうすることにより、テーブル2に移行するまでをより盛り上げることができる場合がある。
ところで、従来より、大当り遊技状態の終了や該終了から所定回(例えば100回)の変動を契機として遊技状態とタイマ選択テーブルを変更する遊技台が知られている。しかし、遊技状態を変化させない小当り遊技状態の終了やハズレ表示を契機としてタイマ選択テーブルを変更する場合、1つの遊技状態に対応するタイマ選択テーブルが複数となり、処理が複雑になってしまう。
また、従来より、特定のタイマ選択テーブルが設定されている状態で当りに当選し、当り遊技終了後に、特定のタイマ選択テーブルとは異なるタイマ選択テーブルを設定する遊技台も知られている。
一方、これまで説明した各実施形態における遊技台は、特定のタイマ選択テーブルが設定されている状態で小当りやハズレに当選し、小当り遊技終了後やハズレの当選結果報知後に、特定のタイマ選択テーブルとは異なるタイマ選択テーブルを設定するものである。ハズレや小当りは大当りよりも出現率が高いのが一般的であり、また、小当りやハズレの当選結果報知により遊技状態(特に当否判定確率)が変更されることはない。また、ハズレ図柄は、遊技球の進入により遊技者に賞球を与える入賞口への入賞率を変化させる普通電動役物や特別電動役物の作動状態を変化させることがなく、このハズレ図柄の停止表示によりタイマ選択テーブルを変更することで、遊技者に与えられる賞球等の出玉的利益を変化させること無く演出状態を切り替えることが可能になる。したがって、遊技者の利益に影響を与えずに、タイマ選択テーブルの変更により遊技の興趣を高めることができる場合がある。
また、これまで説明した実施形態では、特図の種類は1種類であったが、特図1と特図2というように特図を複数種類設けてもよい。また、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選(特図2の当否判定)を、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選(特図1の当否判定)よりも優先して行うようにしてもよいし、特図2の抽選結果の報知を、特図1の抽選結果の報知よりも優先して行うようにしてもよい。例えば、第1の特別始動領域に遊技球が進入した場合に第1の乱数値記憶領域に乱数値を最大保留数まで格納し、第2の特別始動領域に遊技球が入賞した場合に第2の乱数値記憶領域に乱数値を最大保留数まで格納する入賞記憶部と、前記第1の乱数値記憶領域および前記第2の乱数値記憶領域の両方に乱数値が記憶されている場合に、前記第1の乱数値記憶領域に前記乱数値が記憶された時期および前記第2の乱数値記憶領域に前記乱数値が記憶された時期とは無関係に該第2の乱数値記憶領域に記憶されている乱数値に基づいて当否判定を行うとともに、前記第1の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されておらず、かつ前記第2の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されている場合には、該第2の乱数値記憶領域に記憶されている乱数値に基づいて当否判定を行い、前記第2の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されておらず、かつ前記第1の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されている場合には、該第1の乱数値記憶領域に記憶されている乱数値に基づいて当否判定を行う当否判定手段を備えた遊技台であってもよい。
以上の説明では、『遊技球が始動領域(例えば、第1特図始動口230,第2特図始動口232)に進入した場合に導出される始動情報(例えば、大当り判定用乱数値)に基づいて当否判定を行ない、該当否判定の結果が所定の判定結果(例えば、大当りの判定結果)である場合に、遊技者に対する有利度が第一の有利度である第一の制御状態(例えば、非大当り制御状態)から該第一の有利度とは該有利度が異なる第二の有利度である第二の制御状態(例えば、大当り制御状態)に制御状態を移行させる遊技台において、前記当否判定の結果に基づいて図柄の変動表示期間を決定する変動期間決定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、前記変動期間決定手段が決定した図柄の変動表示期間に亘って図柄を変動表示させた後、前記当否判定の結果に対応した停止図柄態様で図柄を停止表示する、図柄の変動表示開始から該図柄の停止表示までの一連の図柄変動停止表示を行う図柄表示手段(例えば、特図表示装置212)とを備え、前記変動期間決定手段は、所定の短変動期間(例えば、タイマ1)と該短変動期間よりも長い所定の長変動期間(例えば、タイマ6)を含む、期間長が異なる複数の変動期間から、図柄の変動表示期間を決定し、前記長変動期間の図柄変動停止表示が行われる前よりも行われた後の方が、該図柄の変動表示期間を期間長が短い図柄の変動表示期間に決定しやすいものであることを特徴とする遊技台。』について説明した。
従来のパチンコ機では、次の大当りまでの時間を短くするために変動時間短縮状態にしていたが、短縮変動が連続すると遊技が単調となってしまうことがある。そこで、単調な遊技を解消するために長いタイマの出現率を高めることが考えられる。しかし長いタイマが頻発すると、今度は遊技が冗長となってしまうことがある。
一方、上記遊技台によれば、長変動期間の図柄変動停止表示後は変動期間が短くなるので単位時間当たりの当否判定回数が増加して所定の判定結果となるまでの期間を短くでき、所定の判定結果となるまでの期間内で長変動期間の図柄変動停止表示を行うことによって演出にメリハリをつけて遊技が単調となったり冗長となったりすることを防止することができ、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
また、『前記当否判定の結果が前記所定の判定結果(例えば、大当りの判定結果)である場合には、前記第一の制御状態(例えば、非大当り制御状態)から前記第二の制御状態(例えば、大当り制御状態)へ制御状態を移行させ、該第二の制御状態として、前記第一の有利度よりも前記有利度が高い高有利度制御状態(例えば、大当り制御状態)に制御状態を設定する制御状態設定手段を備え、
前記変動期間決定手段は、前記所定の判定結果とは異なる所定の第二判定結果(例えば、小当りの判定結果,ハズレの判定結果)に対応した特定停止図柄態様(例えば、ハズレ図柄2)で図柄を停止表示することを条件の一つに含む所定の長変動条件(例えば、ハズレ図柄2を停止表示すること、かつ普図高確率状態(電サポ状態)であること、かつテーブル3が設定されていること)が成立したことに基づいて、該特定停止図柄態様で図柄を停止表示する図柄変動停止表示の変動表示期間を長変動期間(例えば、タイマ6)に決定することを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、長変動期間の図柄変動停止表示を第二判定結果に基づく停止表示で遊技者は察知することができ、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
ここで、前記制御状態設定手段は、前記当否判定の結果が前記所定の判定結果であった場合には制御状態を、所定量の利益を獲得することができる状態を複数回設定する大当り制御状態に設定し、前記当否判定の結果が前記第二の判定結果であった場合には制御状態を、所定量の利益を獲得することが1回できる小当り制御状態および所定量の利益を獲得することが困難なハズレ制御状態のうちのいずれか一方の制御状態に設定し、
前記変動期間決定手段は、前記第二判定結果に対応した特定停止図柄態様で図柄を停止表示することを条件の一つに含む所定の長変動条件が成立したことに基づいて、該特定停止図柄態様で図柄を停止表示する図柄変動停止表示の変動表示期間を長変動期間に決定する態様であってもよい。
また、『一または複数の期間情報(例えば、タイマ番号)を含む複数種類の期間情報テーブル(例えば、タイマ選択テーブル)を記憶した期間情報テーブル記憶手段(例えば、主制御部300のROM306)と、
前記期間情報テーブル記憶手段に記憶された複数種類の期間情報テーブルからいずれか一つの期間情報テーブルを設定する期間情報テーブル設定手段(例えば、主制御部のCPU304)とを備え、
前記変動期間決定手段は、前記期間情報テーブル設定手段が設定した期間情報テーブルおよび前記当否判定の結果に基づいて図柄の変動表示期間を決定し、
前記期間情報テーブル記憶手段は、前記複数種類の期間情報テーブルの一つとして、前記第二判定結果(例えば、小当りの判定結果,ハズレの判定結果)に対応した停止図柄態様で図柄を停止表示する図柄変動停止表示の変動表示期間が前記長変動期間(例えば、タイマ6)に決定される確率を、前記特定停止図柄態様(例えば、ハズレ図柄2)で図柄を停止表示する図柄変動停止表示が行われたことを条件の一つに含む所定の変短移行条件(例えば、ハズレ図柄2を停止表示する図柄変動停止表示が行われたこと)が成立する前に比べて低下させた所定の変動期間短縮テーブル(例えば、テーブル2)を記憶したものであり、
前記期間情報テーブル設定手段(例えば、主制御部のCPU304)は、前記変動期間短縮テーブルを、前記変短移行条件が成立したことに基づいて設定することを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、長変動期間の図柄変動停止表示を行い難いので、所定の変動期間短縮テーブル取得時の遊技が冗長となることを防ぎ、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
ここで、前記期間情報テーブル記憶手段は、前記複数種類の期間情報テーブルの一つとして、前記第二判定結果に対応した停止図柄態様で図柄を停止表示する図柄変動停止表示の変動表示期間が前記長変動期間に決定される確率よりも短変動期間に決定される確率の方が高い所定の変動期間短縮テーブルを記憶したものであってもよい。
また、前記期間情報テーブル記憶手段は、前記変動期間短縮テーブルとして、前記所定の判定結果に対応した停止図柄態様で図柄を停止表示する図柄変動停止表示の変動表示期間が前記長変動期間に決定される確率が、前記変短移行条件が成立する前に比べて高くなる第一期間情報テーブルを記憶したものであって、
前記期間情報テーブル設定手段は、前記第一期間情報テーブルを、前記変短移行条件が成立したことに基づいて設定することを特徴とする遊技台であってもよい。
さらに、前記期間情報テーブル記憶手段は、前記変動期間決定手段によって決定される前記変動表示期間が相対的に長くなりやすい第二期間情報テーブルを記憶するとともに、前記変動期間決定手段によって決定される前記変動表示期間が相対的に短くなりやすい第三期間情報テーブルを記憶したものであり、
前記期間情報テーブル設定手段は、前記第二期間情報テーブルを、前記長変動条件が成立したことに基づいて設定し、前記第三期間情報テーブルを、前記変短移行条件が成立したことに基づいて設定するものであってもよい。
また、前記期間情報テーブル設定手段は、前記図柄表示手段が停止表示させた図柄の停止図柄態様に応じた期間情報テーブルを設定するものであってもよい。
また、前記図柄表示手段が停止表示する図柄の停止図柄態様を、所定の当り判定結果に対応した停止図柄態様、および該当り判定結果とは異なる所定のハズレ判定結果に対応したハズレ停止図柄態様を含む複数種類の停止図柄態様から、前記当否判定の結果に基づいて決定する図柄態様決定手段を備え、
前記図柄態様決定手段は、前記当否判定結果が前記ハズレ判定結果である場合には、前記当否判定の結果の他、設定されている期間情報テーブルにも基づいて前記停止図柄態様を決定するものであってもよい。
さらに、前記期間情報テーブル設定手段は、前記図柄表示手段が停止表示させた図柄の停止図柄態様に応じた期間情報テーブルを設定するものであり、該図柄表示手段が所定のハズレ停止図柄態様の図柄(例えば、ハズレ図柄2)を停止表示したことに基づいて所定の期間情報テーブル(テーブル2)を設定するものであってもよい。
また、前記変動期間決定手段は、記図柄態様決定手段は、第一の期間情報テーブル(例えば、テーブル3)が設定された第一の状態と、該第一の期間情報テーブルとは異なる第二の期間情報テーブル(例えば、テーブル2)が設定された第二の状態とでは、前記短変動期間(例えば、タイマ1)に決定する決定確率と前記長変動期間(例えば、テーブル6)に決定する決定確率とが異なるものであってもよい。
さらに、前記変動期間決定手段は、前記期間情報テーブル設定手段が設定した期間情報テーブルに含まれている一または複数の期間情報が表す期間の中から前記変動表示期間を決定するものであってもよい。
また、『前記期間情報テーブル記憶手段(例えば、主制御部300のROM306)は、前記変動期間短縮テーブル(例えば、テーブル2)として、前記所定の判定結果(例えば、大当りの判定結果)に対応した停止図柄態様で図柄を停止表示する図柄変動停止表示の変動表示期間が前記長変動期間(例えば、タイマ6)に決定される確率を、前記第二判定結果(例えば、小当りの判定結果,ハズレの判定結果)に対応した停止図柄態様で図柄を停止表示する図柄変動停止表示の変動表示期間が前記長変動期間(例えば、タイマ6)に決定される確率よりも高めた期間情報テーブルを記憶したものであることを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、変動期間短縮テーブルが設定されている状態で長変動期間の図柄変動停止表示を見た遊技者は、所定の判定結果である可能性が高いことを認識でき、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
さらに、『前記変動期間決定手段(例えば、主制御部300のCPU304)は、前記高有利度制御状態(例えば、大当り制御状態)から前記第一制御状態(例えば、非大当り制御状態)に移行してから前記長変動条件(例えば、ハズレ図柄2を停止表示すること、かつ普図高確率状態(電サポ状態)であること、かつテーブル3が設定されていること)が成立する前に、前記第二判定結果(例えば、小当りの判定結果,ハズレの判定結果)に対応した停止図柄態様で図柄を停止表示する図柄変動停止表示が所定回(例えば、50回)行われたことに基づいて、該第二判定結果に対応した停止図柄態様で図柄を停止表示する次回の図柄変動停止表示の変動期間を長変動期間(例えば、タイマ6)に決定するものであることを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、確実に遊技者に長変動期間の図柄変動停止表示を見せることができ、演出にメリハリをつけて遊技者の興趣を向上させることができる。
なお、前記始動領域は、遊技球の進入のしやすさが可変の可変始動領域を有するものであり、
所定の第一の進入率制御状態と該第一の進入率制御状態よりも遊技球が前記可変始動領域に進入しやすい第二の進入率制御状態との間で該可変始動領域における遊技球の進入のしやすさを変化させる進入率変化手段を備え、
前記進入率変化手段は、前記図柄表示手段に前記第一のハズレ図柄停止態様の図柄が停止表示されたことによっては、前記可変始動領域における遊技球の進入のしやすさを変化させないものであってもよい。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。
(付記1)
遊技球が始動領域に進入した場合に、始動情報を導出する始動情報導出手段と、
前記始動情報に基づいて当否判定を行なう当否判定手段と、
前記当否判定の結果が特定の当否判定結果である場合に、遊技者に対する有利度が第一の有利度である第一の制御状態から該第一の有利度と有利度が異なる第二の制御状態に制御状態を移行させる制御状態移行手段と、
前記当否判定の結果に基づいて、図柄の変動表示時間を決定する変動時間決定手段と、
前記決定した図柄の変動表示時間に亘って図柄を変動表示させた後、前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を行なう図柄表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記変動時間決定手段は、第一の変動時間と該第一の変動時間よりも長い第二の変動時間を含む変動時間群から図柄の変動表示時間を決定し、
前記図柄変動停止表示は、前記第二の変動時間の図柄変動停止表示を行う前よりも後の方が、前記図柄を変動表示する時間の長さが短くなりやすい
ことを特徴とする遊技台。
(付記2)
付記1に記載の遊技台において、
前記第二の変動時間の図柄変動停止表示は、前記当否判定の結果が前記特定の当否判定結果とは異なる第二の特定の当否判定結果であることを条件の1つとして含む所定の表示開始条件が成立したことに基づいて行う
ことを特徴とする遊技台。
(付記3)
付記1又は2に記載の遊技台において、
一または複数の時間情報を含む時間情報テーブルと、
複数種類の時間情報テーブルを記憶した時間情報テーブル記憶手段と、
前記時間情報テーブル記憶手段から所定の時間情報テーブルを取得する時間情報テーブル取得手段と、
を備え、
前記変動時間決定手段は、前記取得した時間情報テーブルおよび前記当否判定の結果に基づいて、図柄の変動表示時間を決定し、
前記図柄表示手段は、前記決定した図柄の変動表示時間に亘って図柄を変動表示させた後、前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を行い、
前記第二の変動時間の図柄変動停止表示が行われたことを条件の1つとして含む所定の変短移行条件が成立したことに基づいて、前記所定の変短移行条件成立前よりも前記第二の特定の当否判定結果に基づく前記第二の変動時間の図柄変動停止表示を行い難い所定の変動時間短縮テーブルを取得する
ことを特徴とする遊技台。
(付記4)
付記1〜3のいずれかに記載の遊技台において、
変動時間短縮テーブルを取得時に前記第二の変動時間の図柄変動停止表示を行う場合、前記第二の特定の当否判定結果に基づく前記第二の変動時間の図柄変動停止表示よりも、前記特定の当否判定結果に基づく前記第二の変動時間の図柄変動停止表示を行い易い
ことを特徴とする遊技台。
(付記5)
付記1〜4のいずれかに記載の遊技台において、
前記第二の変動時間の図柄変動停止表示は、前記制御状態移行手段が前記第二の制御状態から前記第一の制御状態に制御状態を移行させてから前記所定の表示開始条件が成立するより前に前記図柄表示手段が所定の回数の前記図柄変動停止表示を行ったことに基づいて行う
ことを特徴とする遊技台。
なお、以上説明した各実施形態、あるいは付記それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の実施形態、あるいは付記に適用してもよい。
100 パチンコ機
208 装飾図柄表示装置
210 普図表示装置
212 特図表示装置
228 普図始動口
230 第1特図始動口
232 第2特図始動口
2321 羽根部材
234 可変入賞口
300 主制御部
304 CPU
306 ROM
308 RAM
400 第1副制御部
404 CPU
406 ROM
408 RAM
500 第2副制御部
600 払出制御部

Claims (5)

  1. 遊技球が始動領域に進入した場合に導出される始動情報に基づいて当否判定を行ない、該当否判定の結果が所定の判定結果である場合に、遊技者に対する有利度が第一の有利度である第一の制御状態から該第一の有利度とは該有利度が異なる第二の有利度である第二の制御状態に制御状態を移行させる遊技台において、
    前記当否判定の結果に基づいて図柄の変動表示期間を決定する変動期間決定手段と、
    前記変動期間決定手段が決定した図柄の変動表示期間に亘って図柄を変動表示させた後、前記当否判定の結果に対応した停止図柄態様で図柄を停止表示する、図柄の変動表示開始から該図柄の停止表示までの一連の図柄変動停止表示を行う図柄表示手段とを備え、
    前記変動期間決定手段は、所定の短変動期間と該短変動期間よりも長い所定の長変動期間を含む、期間長が異なる複数の変動期間から、図柄の変動表示期間を決定し、前記長変動期間の図柄変動停止表示が行われる前よりも行われた後の方が、該図柄の変動表示期間を期間長が短い図柄の変動表示期間に決定しやすいものであることを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1記載の遊技台において、
    前記当否判定の結果が前記所定の判定結果である場合には、前記第一の制御状態から前記第二の制御状態へ制御状態を移行させ、該第二の制御状態として、前記第一の有利度よりも前記有利度が高い高有利度制御状態に制御状態を設定する制御状態設定手段を備え、
    前記変動期間決定手段は、前記所定の判定結果とは異なる所定の第二判定結果に対応した特定停止図柄態様で図柄を停止表示することを条件の一つに含む所定の長変動条件が成立したことに基づいて、該特定停止図柄態様で図柄を停止表示する図柄変動停止表示の変動表示期間を長変動期間に決定することを特徴とする遊技台。
  3. 請求項2記載の遊技台において、
    一または複数の期間情報を含む複数種類の期間情報テーブルを記憶した期間情報テーブル記憶手段と、
    前記期間情報テーブル記憶手段に記憶された複数種類の期間情報テーブルからいずれか一つの期間情報テーブルを設定する期間情報テーブル設定手段とを備え、
    前記変動期間決定手段は、前記期間情報テーブル設定手段が設定した期間情報テーブルおよび前記当否判定の結果に基づいて図柄の変動表示期間を決定し、
    前記期間情報テーブル記憶手段は、前記複数種類の期間情報テーブルの一つとして、前記第二判定結果に対応した停止図柄態様で図柄を停止表示する図柄変動停止表示の変動表示期間が前記長変動期間に決定される確率を、前記特定停止図柄態様で図柄を停止表示する図柄変動停止表示が行われたことを条件の一つに含む所定の変短移行条件が成立する前に比べて低下させた所定の変動期間短縮テーブルを記憶したものであり、
    前記期間情報テーブル設定手段は、前記変動期間短縮テーブルを、前記変短移行条件が成立したことに基づいて設定することを特徴とする遊技台。
  4. 請求項3記載の遊技台において、
    前記期間情報テーブル記憶手段は、前記変動期間短縮テーブルとして、前記所定の判定結果に対応した停止図柄態様で図柄を停止表示する図柄変動停止表示の変動表示期間が前記長変動期間に決定される確率を、前記第二判定結果に対応した停止図柄態様で図柄を停止表示する図柄変動停止表示の変動表示期間が前記長変動期間に決定される確率よりも高めた期間情報テーブルを記憶したものであることを特徴とする遊技台。
  5. 請求項2から4のうちいずれか1項記載の遊技台において、
    前記変動期間決定手段は、前記高有利度制御状態から前記第一制御状態に移行してから前記長変動条件が成立する前に、前記第二判定結果に対応した停止図柄態様で図柄を停止表示する図柄変動停止表示が所定回行われたことに基づいて、該第二判定結果に対応した停止図柄態様で図柄を停止表示する次回の図柄変動停止表示の変動期間を長変動期間に決定するものであることを特徴とする遊技台。
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