JP2012014358A - シミュレータ及びシミュレーション方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】制御装置が実際に信号を送受信する機器や周辺装置で実行される処理と同様の処理を容易にシミュレーションする。
【解決手段】制御装置20と接続される複数の機器及び複数の周辺装置毎に、指令信号と、当該指令信号を受信した場合に送信する応答信号とが関連付けられる複数のシナリオS1〜S4を記憶する記憶装置12a,12bと、制御信号が送信した指令信号を受信すると、記憶装置から当該指令信号を含むシナリオを読み出す読出手段113,117と、該当するシナリオが読み出されると、シナリオから指令信号に関連付けられる応答信号を抽出する抽出手段114,118と、応答信号が抽出されると、当該応答信号を制御装置20に送信する送信手段115,119とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は工場で製品の製造や加工に利用する機器等を制御する制御装置と接続され、機器等の動作を模擬するシミュレータ及びシミュレーション方法に関する。
工場における製品の製造には、ワーク(製品や製品を製造する部品等)の搬送や加工にモータ、シリンダ、アクチュエータ、センサ等の機器が利用されている。図10に示すように、これらの機器30c,30dには制御装置20が接続され、この制御装置20によって制御されている。また、制御装置20には、機器30c,30dの他にも複数の周辺装置30a,30bが接続されており、処理状況等に関する信号を送受信しながら製品の製造が進められる。
このような制御装置とは別に、ワークの搬送や加工に関する操作を模擬するシミュレータの開発も進められている(例えば、特許文献1参照)。
制御装置20は、製品を製造する際には、これらの周辺装置30a,30bや機器30c,30dと接続されるが、実際に周辺装置30a,30bや機器30d,30cと接続していない場合であっても、周辺装置30a,30bや機器30c,30dの動作を模擬するシミュレータを利用して全体の動作をシミュレーションすることができる。シミュレーションの結果を利用することで、制御装置20の処理を検証したり、製品製造の処理能力を改善することができる。
周辺装置30a,30bや機器30c,30dを模擬するシミュレータでは、シミュレーションで実行する動作をシナリオとして予め記憶している。具体的には、シミュレータでは、制御装置20と周辺装置30a,30bや機器30c,30dとの間で送受信される信号で表されるシナリオを記憶している。したがって、シミュレータは、制御装置20から受信する信号に応じて、シナリオで定められる信号を送信することで、周辺装置30a,30bや機器30c,30dの動作を模擬することができる。
実際の周辺装置30a,30bや機器30c,30dでは、装置内または機器内の動作の順序は決まっている。図11に示す例の場合、第1周辺装置30aは動作A1、動作A2、動作A3、動作A4の順序で動作するように定められ、第2周辺装置30bは動作B1、動作B2、動作B3、動作B4の順序で動作するように定められている。したがって、実際の周辺装置30a,30bや機器30c,30dは、それぞれ所定の順序で信号を送信する。
しかしながら、各周辺装置30a,30bや機器30c,30dの動作は同期しておらず、また、各周辺装置30a,30bや機器30c,30dの処理や通信の速度は異なる。そのため、制御装置20が各周辺装置30a,30bや機器30c,30dに所定の順序で信号を送信したとしても、制御装置20が各周辺装置30a,30bや機器30c,30dから信号を受信する順序は状況に応じて異なるとともに、この順序は予め予測することはできない。
一方で、シミュレーションで利用するシナリオには、1つの固定した順序で信号が記述されていた。図12に、制御装置20が第1周辺装置30aと第2周辺装置30bに接続される場合のシナリオの一例を示す。図12に示すシナリオでは、第1周辺装置30aとの動作と第2周辺装置30bとの動作が交互に繰り返される順序が定められ、シミュレータは、このシナリオでは第1周辺装置30aと第2周辺装置30bとの動作が交互に行なわれる場合のみをシミュレーションすることができる。しかしながら、例えば、第1周辺装置30aでは動作A1、動作A2が終了していても、第2周辺装置30bでは動作B1の途中であることもあり得るが、図12に示すシナリオでは、このようなシミュレーションを実行することができない。
すなわち、図12に示すシナリオを利用してシミュレーションを実行するとき、各周辺装置30a,30bの動作が非同期の場合の問題等、図12に示すシナリオ以外で動作する際の問題を見落とすおそれがある。仮に、図12に示すシナリオ以外の場合をシミュレーションする場合には、他の動作パターンのシナリオを作成する必要がある。また、複数の動作パターンでシミュレーションする場合には、複数のパターンのシナリオを作成し、作成した複数のシナリオをそれぞれ実行することが必要になる。
その他、従来のシミュレータでは、仮に複数のシナリオがある場合でも、あるシナリオでシミュレーションを実行中には別のシナリオに切り替えることができず、複数のワークが工程内に搬送されるような状況を容易にシミュレーションすることができない。また、同一のシナリオを繰り返す状況をシミュレーションする場合は、同一のシナリオを繰り返すようなシナリオを記述する必要がある。
特開2004−5431号公報
上述したように、従来のシミュレータで実際のシステムと同様の処理をシミュレーションしようとする場合、シナリオを複数パターン生成し、この複数のシナリオに対してそれぞれデバックやシミュレーションの実行が必要であるため、シミュレーションに手間や時間がかかる問題があった。
上記課題に鑑み、本発明は、制御装置が実際に信号を送受信する機器や周辺装置で実行される処理と同様の処理を容易にシミュレーションすることができるシミュレータ及びシミュレーション方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、製品の製造工程に利用される機器及び周辺装置に指令信号を送信する制御装置と接続され、前記制御装置から前記周辺装置又は前記機器への指令信号を受信すると、当該指令信号に対応する動作の模擬結果である応答信号を前記制御装置に送信するシミュレータであって、前記制御装置と接続される複数の機器及び複数の周辺装置毎に、指令信号と、当該指令信号を受信した場合に送信する応答信号とが関連付けられる複数のシナリオを記憶する記憶装置と、制御信号が送信した指令信号を受信すると、前記記憶装置から当該指令信号を含むシナリオを読み出す読出手段と、該当するシナリオが読み出されると、前記シナリオから前記指令信号に関連付けられる応答信号を抽出する抽出手段と、応答信号が抽出されると、当該応答信号を前記制御装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、前記制御装置は、複数の運転モードに対応し、選択された運転モードの指令信号を前記機器又は前記周辺装置に送信可能であって、前記シナリオは、前記制御装置が対応する運転モード毎に構成され、前記読出手段は、設定されている運転モードのシナリオを前記記憶装置から読み出すことを特徴とする。
請求項3の発明は、前記シミュレータは、一部の周辺装置又は機器の模擬結果である応答信号を送信する第1装置と、前記第1装置よりも処理速度又は通信速度が速い信号の送受信が可能であって前記一部の周辺装置又は機器以外の周辺装置又は機器の模擬結果である応答信号を送信する第2装置とを備えることを特徴とする。
請求項4の発明は、前記制御装置は、複数の異なる種類のトリガ信号を発生可能であって、このトリガ信号を指令信号として送信し、前記読出手段は、前記トリガ信号で特定される指令信号に応じた応答信号を含むシナリオを前記記憶装置から読み出すことを特徴とする。
請求項5の発明は、前記送信手段は、所定の指令信号を受信すると、同一の応答信号のパターンを繰り返し送信することを特徴とする。
請求項6の発明は、製品の製造工程に利用される機器及び周辺装置に指令信号を送信する制御装置と接続され、前記制御装置から前記周辺装置又は前記機器への指令信号を受信すると、当該指令信号に対応する動作の模擬結果である応答信号を前記制御装置に送信するシミュレータを利用して前記機器及び前記周辺装置の処理をシミュレーションするシミュレーション方法であって、制御信号が送信した指令信号を受信すると、前記制御装置と接続される複数の機器及び複数の周辺装置毎に、指令信号と、当該指令信号を受信した場合に送信する応答信号とが関連付けられる複数のシナリオを記憶する記憶装置から当該指令信号を含むシナリオを読み出す読み出しステップと、該当するシナリオが読み出されると、前記シナリオから前記指令信号に関連付けられる応答信号を抽出する抽出ステップと、応答信号が抽出されると、当該応答信号を前記制御装置に送信する送信ステップとを備えることを特徴とする。
請求項7の発明は、前記制御装置は、複数の運転モードに対応し、選択された運転モードの指令信号を前記機器又は前記周辺装置に送信可能であって、前記シナリオは、前記制御装置が対応する運転モード毎に構成され、前記読み出しステップでは、設定されている運転モードのシナリオを前記記憶装置から読み出すことを特徴とする。
請求項8の発明は、前記制御装置は、複数の異なる種類のトリガ信号を発生可能であって、このトリガ信号を指令信号として送信し、前記読み出しステップでは、前記トリガ信号で特定される指令信号に応じた応答信号を含むシナリオを前記記憶装置から読み出すことを特徴とする。
請求項9の発明は、前記送信ステップでは、所定の指令信号を受信すると、同一の応答信号のパターンを繰り返し送信することを特徴とする。
本発明によれば、制御装置が実際に信号を送受信する機器や周辺装置で実行される処理と同様の処理を容易にシミュレーションすることができる。
本発明の実施形態に係るシミュレータの構成を説明するブロック図である。 図1のシミュレータにおけるシミュレーションのフローの一例である。 図1のシミュレータで表示されるメイン画面の一例である。 図1のシミュレータで表示されるモニタ画面の一例である。 図1のシミュレータで表示される操作盤画面の一例である。 図1のシミュレータで表示される動作ログ画面の一例である。 図1のシミュレータにおける動作の一例である。 図1のシミュレータにおける動作の他の例である。 図1のシミュレータにおける繰り返し動作の他の例である。 制御装置に接続される周辺装置と機器について説明する図である。 各周辺装置における動作を説明する図である。 一般的なシミュレータにおけるシミュレーションのフローの一例である。
図面を参照して、本発明の実施形態に係るシミュレータ及びシミュレーション方法について説明する。図1に示す本発明の実施形態に係るシミュレータ10は、工場における製品の製造工程でワークの搬送や加工等に利用するモータ、シリンダ、アクチュエータ、センサ等の機器等を制御する制御装置20に接続される。シミュレータ10は、制御装置20と接続されると、図10を用いて上述したような周辺装置や機器等の動作を模擬する。
図1に示すように、本発明の実施形態に係るシミュレータ10と接続される制御装置20は、例えば、中央処理装置(CPU)21、記憶装置22、電源装置23及び通信装置24等を備えるプログラマブルロジックコントローラ(PLC)である。この制御装置20は、記憶装置22で制御プログラムや制御に利用する信号を記憶しており、例えば、工場で製品の製造に利用される機器や周辺装置と接続され、通信装置24を介して指令信号を送信して機器や周辺装置を制御し、制御結果として応答信号を受信する。この制御装置20は、通信装置24を介して外部から受信する指令信号をメモリ25で一時記憶して次に送信する指令信号を決定する。
制御装置20を周辺装置や機器に接続しない場合であっても、シミュレータ10で周辺装置や機器の動作の模擬によって、(1)シーケンス制御ロジックの検証、(2)過渡応答や異常状態の確認、(3)サイクルタイムの検証、(4)物理的な干渉のチェック等をすることができる。すなわち、制御装置20は、シミュレータ10を利用してシミュレーションを実行する際には、機器や周辺装置の代わりにシミュレータ10に指令信号を送信し、指令信号に応じた応答信号を受信する。シミュレータ10は、図1に示すように、制御装置20に接続される第1周辺装置及び第2周辺装置の動作を模擬する第1シミュレータ10aと、制御装置20に接続されるモータ、シリンダ、アクチュエータ又はセンサ等の第1機器及び第2機器の動作を模擬する第2シミュレータ10bとを備えている。
まず、第1シミュレータ10aについて説明する。第1シミュレータ10aは、例えば、中央処理装置(CPU)11a、記憶装置12a、通信装置13a、メモリ14a、入力装置15a、出力装置16a等を備えるパーソナルコンピュータ(PC)である。記憶装置12aは、シミュレーションプログラムP1を記憶しており、このシミュレーションプログラムP1を読み出して実行することで、CPU11aに、表示処理手段111、開始手段112、読出手段113、抽出手段114、送信手段115及び取得手段116が実装され、実行される。
記憶装置12aは、また、シミュレータ10でシミュレーションの実行の際に出力装置16aに画面を表示するために利用する画面データD1を記憶している。さらに、記憶装置12aは、第1周辺装置の模擬に利用するシナリオAと、第2周辺装置の模擬に利用するシナリオBとを別々のシナリオとして記憶している。例えば、シナリオAやシナリオBは、自動運転のシナリオやシーケンス制御ロジックを模擬するシナリオである。
ここでは、シナリオAは、第1周辺装置を模擬するものであって、制御装置20から第1周辺装置に送信される指令信号と、第1周辺装置に送信された指令信号を受信したシミュレータ10が第1周辺装置に代わって送信する応答信号とが対応づけられているものとして説明する。図2に一例を示すシナリオAでは、第1シミュレータ10aは、指令信号A11を受信すると応答信号A12を送信し(動作A1)、指令信号A21を受信すると応答信号A22を送信し(動作A2)、指令信号A31を受信すると応答信号A32を送信し(動作A3)、指令信号A41を受信すると応答信号A42を受信する(動作A4)ことを規定している。
また、シナリオBは、第2周辺装置を模擬するものであって、制御装置20から第2周辺装置に送信される指令信号と、第2周辺装置に送信された指令信号を受信したシミュレータ10が第2周辺装置に代わり送信する応答信号とが関連付けられているものとして説明する。図2に一例を示すシナリオBでは、第1シミュレータ10aは、指令信号B11を受信すると応答信号B12を送信し(動作B1)、指令信号B21を受信すると応答信号B22を送信し(動作B2)、指令信号B31を受信すると応答信号B32を送信し(動作B3)、指令信号B41を受信すると応答信号B42を受信する(動作B4)ことを規定している。
なお、図2に示す例では、シナリオAでもシナリオBでも、指令信号と応答信号とが一対一で対応して規定されている。しかし、シナリオはこのような形式に限られず、複数の指令信号に対して一の応答信号を送信するシナリオであっても良いし、一の応答信号に対して複数の応答信号を送信するように規定されていても良い。
シミュレータ10では、入力装置15aを介してシミュレーションの開始のための画面の表示を操作する信号が入力されると、表示処理手段111は、記憶装置12bから画面データD1を読み出して出力装置16aに図3に一例を示すようなメイン画面W1を表示する。メイン画面W1は、例えば、シミュレータ10がシミュレーションの対象とする周辺装置や機器等の概略図を表示させるモニタボタンb1、シミュレーションの条件等の入力に使用する画面を表示させる操作盤ボタンb2及びシミュレーションの経過を表示させる動作ログボタンb3を有している。
モニタボタンb1を選択されると、表示処理手段111は、記憶装置12bから画面データD1を読み出して図4に示すようなモニタ画面W2を出力装置16aに表示する。シミュレータのオペレータは、このモニタ画面W2によってシミュレーションの対象を確認することができる。
シミュレーション開始する際、メイン画面W1の操作盤ボタンb2が選択されると、表示処理手段111は、記憶装置12bから画面データD1を読み出して図5に示すような操作盤画面W3を出力装置16aに表示する。シミュレータのオペレータは、この操作盤画面W3上のボタンb21〜b26等を操作することで、シミュレーションの条件等を設定することができる。
シミュレーションが実行された際、メイン画面W1の動作ログボタンb3が選択されると、表示処理手段111は、記憶装置12aから画面データを読み出して図6に示すような動作ログ画面W4を出力装置16aに表示する。また、表示処理手段111は、メモリ14aに記憶されているシミュレーションの状況も読み出して動作ログ画面W4を生成する。シミュレータのオペレータは、この動作ログ画面W4によってシミュレーションの結果や経過を確認することができる。
メイン画面W1は、ボタンb1〜b3の他、ファイルの読み込みを操作する読込ボタンb4、シミュレーションの開始を操作する開始ボタンb5及びシミュレーションの動作中にシミュレーションの停止を操作する停止ボタンb6を有している。さらに、メイン画面W1は、第1周辺装置の動作の模擬の有無を選択するチェックボックスb7、第2周辺装置の動作の模擬の有無を選択するチェックボックスb8、第1機器の動作の模擬の有無を選択するチェックボックスb9、第2機器の動作の模擬の有無を選択するチェックボックスb10、機械の干渉の模擬の有無を選択するチェックボックスb11及び動作の順序の模擬の有無を選択するチェックボックスb12等を有している。
入力装置15aを介して図3に示すメイン画面W1の開始ボタンb5が選択されると、開始手段112は、シミュレーションを開始する。具体的には、開始手段112は、通信装置13aを介して、制御を開始させる信号を制御装置20に送信する。
読出手段113は、開始手段112から信号を送信したシミュレータ10が通信装置13aを介して制御装置20から第1周辺装置への指令信号を受信すると、記憶装置12aからシナリオAを読み出す。また、読出手段113は、シミュレータ10が通信装置13aを介して制御装置20から第2周辺装置への指令信号を受信すると、記憶装置12aからシナリオBを読み出す。
読出手段113がシナリオAを読み出すと、抽出手段114は、読み出したシナリオAから、受信した指令信号に応じた応答信号を抽出する。また、読出手段113がシナリオBを読み出すと、抽出手段114は、読み出したシナリオBから、受信した指令信号に応じた応答信号を抽出する。
送信手段115は、抽出手段114が抽出した応答信号を指令信号に対する模擬の結果として制御装置20に送信する。
取得手段116は、動作ログ画面W4を表示する際、動作ログ画面W4に表示するシミュレーションの状況を表わす値を取得する。具体的には、制御装置20では、メモリ25でシミュレータ10からシミュレーションの状況として受信する応答信号を記憶しているため、取得手段116からのリクエストに応じてこの応答信号を送信する。取得手段116は、制御装置20から、第1シミュレータ10aと第2シミュレータ10bとが送信した応答信号の値を取得(受信)すると、この値をシミュレータ10におけるシミュレーションの状況として表示処理手段111に出力する。取得手段116が取得することで、シミュレータ10では、動作ログ画面W4で第1シミュレータ10aのシミュレーションの状況とともに、第2シミュレータ10bのシミュレーションの状況を表示することができる。
続いて、第2シミュレータ10bについて説明する。第2シミュレータ10bは、例えば、中央処理装置(CPU)11b、記憶装置12b、通信装置13b及びメモリ14b等を備えるプログラマブルロジックコントローラ(PLC)である。この第2シミュレータ10bは、第1シミュレータ10aより信号の送受信の速さが要求される機器の動作を模擬する。CPU11bは、読出手段117、抽出手段118及び送信手段119を有し、記憶装置12bに記憶されるシミュレーションプログラムP2によって、CPU11bの読出手段117、抽出手段118及び送信手段119が実行される。
また、記憶装置12bには、第1機器の処理の模擬に利用するモデルCと、第2機器の処理の模擬に利用するモデルDとを別々のデータとして記憶している。図示を用いた説明は省略するが、モデルCには、制御装置20から第1機器に送信される指令信号と、第1機器に送信された指令信号を受信したシミュレータ10が第1機器に代わって送信する応答信号とが対応付けられている。また、モデルDには、制御装置20から第2機器に送信される指令信号と、第2機器に送信された指令信号を受信したシミュレータ10が第2機器に代わって送信する応答信号とが関連づけられている。
例えば、モデルCやモデルDは、アクチュエータ動作モデル、過渡応答モデルや異常状態モデル、サイクルタイムの検証モデルである。また、モデルCやモデルDは、上述したシナリオAやシナリオBと同様に、指令信号と応答信号が一対一である必要はなく、一の指令信号に対して複数の応答信号が送信されるように規定されていても良いし、複数の指令信号に対して一の応答信号が送信されるように規定されていてもよい。
読出手段117は、シミュレーションが実行されてシミュレータ10が通信装置13bを介して制御装置20から第1機器への指令信号を受信すると、記憶装置12bからモデルCを読み出す。また、読出手段117は、シミュレータ10が通信装置13bを介して制御装置20から第2機器への指令信号を受信した場合、記憶装置12bからモデルDを読み出す。
読出手段117がモデルCを読み出すと、抽出手段118は、読み出したモデルC、から、受信した指令信号に応じた応答信号を抽出する。また、読出手段117がモデルDを読み出すと、抽出手段118は、読み出したモデルDから、受信した指令信号に応じた応答信号を抽出する。
送信手段119は、抽出手段118が抽出した応答信号をシミュレーション結果として制御装置20に送信する。
上述のように、シミュレータ10では、周辺装置毎や機器毎に作成したシナリオS1,S2を記憶しているため、シミュレータで模擬する周辺装置及び機器全体の処理順序(動作順序)に限定されず、各周辺装置や機器毎に各処理(動作)の模擬結果や経過を出力することができる。したがって、従来のように1つのシナリオで規定された処理パターンに限定されることなく、複数の周辺装置や機器と接続される場合であっても様々な処理パターンをシミュレーションすることが可能となる。
また、1つのシナリオで様々な処理パターンに対応させることができるため、処理パターンの異なる複数のシナリオを作成する必要がなく、シミュレーションプログラムのデバック時間が短縮される。
なお、ここでは、シミュレータ10が、2台の周辺装置及び2台の機器を制御等する制御装置20と接続され、周辺装置と機器との動作を模擬する例で説明した。しかし、制御装置20が更に多くの周辺装置や機器を操作する場合、シミュレータ10でこれらの周辺装置や機器についてシナリオを記憶させることで、全ての周辺装置や機器の動作を模擬することができる。
また、シナリオは、接続される周辺装置毎や機器毎に形成することもできるし、自動運転モードや、手動運転モード等のように制御装置20による制御に複数のモードがある場合、このモード毎にシナリオを形成することもできる。このとき、記憶装置12a,12bではモード毎に形成されたシナリオを記憶しており、読出手段113,117は、該当するモードのシナリオを読み出す。
次に、図7〜図9を用いて、発明の実施形態に係るシミュレータ10でシミュレーションする処理パターンについて説明する。ここで、シミュレータ10は、制御装置20で発生する信号(ビット信号)をシミュレーションの指令信号(トリガ)とし、この指令信号に応じて、対応するシナリオによる模擬の結果として応答信号を送信するものとする。
ここで、例えば、制御装置20で発生するビット信号の種類(トリガの種類)によって、指令信号の種類を区別し、読出手段113又は117で対応するシナリオを読み出すとともに、抽出手段114又は118で対応する応答信号を抽出する。
シミュレータ10では、例えば図7に示すように、トリガの発生に応じて、シナリオAによる動作Aの実行に続いて、動作Aとは無関係にシナリオBによる動作Bを実行することができる。すなわち、従来は、動作Aの実行が終了した後に動作Bを実行するようなシナリオを作成しておく必要があった。これに対し、本発明の実施形態に係るシミュレータ10では、図7に示すように、トリガMA1はシナリオAによる動作A実行のための指令信号とし、トリガMB1はシナリオBによる動作B実行のための指令信号として、別々に規定する。したがって、運転モードA(シナリオA)から運転モードB(シナリオB)へ切り替わったときの動作を模擬することができる。
また、シナリオを並行して実行することができるため、ワークの動作を規定するシナリオA、受け渡す動作のシナリオBがあるとき、ワークの動作のシナリオが途中で止まった場合に装置がどのような挙動をするかを確認することができる。
また、シミュレータ10では、図8に示すように、トリガの発生に応じて、シナリオAの1回目の実行終了前にシナリオAの2回目を実行する処理をシミュレーションすることもできる。すなわち、従来のシナリオでは、同一の動作が並列するような処理をシミュレーションすることはできなかったが、本発明に係るシミュレータ10のようにトリガの発生に応じてシナリオの開始を規定することができれば、1つの工程においてワークが所定の距離を移動した状態で、新たなワークについての動作を開始するような処理をシミュレーションすることができる。したがって、ワークの処理を効率化させた場合をシミュレーションすることが可能になり、ワークの動作が連続する場合の問題を発見することもできる。
さらに、シミュレータ10では、図9に示すように、トリガの発生に応じて、シナリオAを繰り返して実行させる状態を模擬することもできる。すなわち、従来は、同一の動作を繰り返すシミュレーションの場合、同一の動作を繰り返すシナリオを作成する必要があったが、所定のトリガをある動作を繰り返す指令信号とすることで、同一の動作がループする処理をシミュレーションすることができる。したがって、同一の処理が連続する処理をシミュレーションすることが可能になり、同一の処理が連続する場合の問題を発見することもできる。
上述したように、本発明に係るシミュレータ及びシミュレーション方法によれば、実際のシステムと同様の処理を容易にシミュレーションすることができる。また、複数のシナリオの組合わせにより、より複雑なパターンの模擬が可能であるため、シナリオ作成とデバックの手間を軽減することができる。
以上、各実施形態を用いて本発明を詳細に説明したが、本発明は本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載及び特許請求の範囲の記載と均等の範囲により決定される。
10…シミュレータ
10a…第1シミュレータ
10b…第2シミュレータ
11a,11b…中央処理装置(CPU)
111…表示処理手段
112…開始手段
113,117…読出手段
114,118…抽出手段
115,119…送信手段
116…取得手段
12a,12b…記憶装置
13a,13b…通信装置
14a,14b…メモリ
15a…入力装置
16a…出力装置
20…制御装置
21…中央処理装置(CPU)
22…記憶装置
23…電源装置
24…通信装置

Claims (9)

  1. 製品の製造工程に利用される機器及び周辺装置に指令信号を送信する制御装置と接続され、前記制御装置から前記周辺装置又は前記機器への指令信号を受信すると、当該指令信号に対応する動作の模擬結果である応答信号を前記制御装置に送信するシミュレータであって、
    前記制御装置と接続される複数の機器及び複数の周辺装置毎に、指令信号と、当該指令信号を受信した場合に送信する応答信号とが関連付けられる複数のシナリオを記憶する記憶装置と、
    制御信号が送信した指令信号を受信すると、前記記憶装置から当該指令信号を含むシナリオを読み出す読出手段と、
    該当するシナリオが読み出されると、前記シナリオから前記指令信号に関連付けられる応答信号を抽出する抽出手段と、
    応答信号が抽出されると、当該応答信号を前記制御装置に送信する送信手段と、
    を備えることを特徴とするシミュレータ。
  2. 前記制御装置は、複数の運転モードに対応し、選択された運転モードの指令信号を前記機器又は前記周辺装置に送信可能であって、
    前記シナリオは、前記制御装置が対応する運転モード毎に構成され、
    前記読出手段は、設定されている運転モードのシナリオを前記記憶装置から読み出すことを特徴とする請求項1に記載のシミュレータ。
  3. 前記シミュレータは、一部の周辺装置又は機器の模擬結果である応答信号を送信する第1装置と、前記第1装置よりも処理速度又は通信速度が速い信号の送受信が可能であって前記一部の周辺装置又は機器以外の周辺装置又は機器の模擬結果である応答信号を送信する第2装置とを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のシミュレータ。
  4. 前記制御装置は、複数の異なる種類のトリガ信号を発生可能であって、このトリガ信号を指令信号として送信し、
    前記シミュレータの読出手段は、前記トリガ信号で特定される指令信号に応じた応答信号を含むシナリオを前記記憶装置から読み出すことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載のシミュレータ。
  5. 前記送信手段は、所定の指令信号を受信すると、同一の応答信号のパターンを繰り返し送信することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載のシミュレータ。
  6. 製品の製造工程に利用される機器及び周辺装置に指令信号を送信する制御装置と接続され、前記制御装置から前記周辺装置又は前記機器への指令信号を受信すると、当該指令信号に対応する動作の模擬結果である応答信号を前記制御装置に送信するシミュレータを利用して前記機器及び前記周辺装置の処理をシミュレーションするシミュレーション方法であって、
    制御信号が送信した指令信号を受信すると、前記制御装置と接続される複数の機器及び複数の周辺装置毎に、指令信号と、当該指令信号を受信した場合に送信する応答信号とが関連付けられる複数のシナリオを記憶する記憶装置から当該指令信号を含むシナリオを読み出す読み出しステップと、
    該当するシナリオが読み出されると、前記シナリオから前記指令信号に関連付けられる応答信号を抽出する抽出ステップと、
    応答信号が抽出されると、当該応答信号を前記制御装置に送信する送信ステップと、
    を備えることを特徴とするシミュレーション方法。
  7. 前記制御装置は、複数の運転モードに対応し、選択された運転モードの指令信号を前記機器又は前記周辺装置に送信可能であって、
    前記シナリオは、前記制御装置が対応する運転モード毎に構成され、
    前記読み出しステップでは、設定されている運転モードのシナリオを前記記憶装置から読み出すことを特徴とする請求項6に記載のシミュレーション方法。
  8. 前記制御装置は、複数の異なる種類のトリガ信号を発生可能であって、このトリガ信号を指令信号として送信し、
    前記読み出しステップは、前記トリガ信号で特定される指令信号に応じた応答信号を含むシナリオを前記記憶装置から読み出すことを特徴とする請求項6又は7に記載のシミュレーション方法。
  9. 前記送信ステップは、所定の指令信号を受信すると、同一の応答信号のパターンを繰り返し送信することを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1に記載のシミュレーション方法。
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