JP2012014023A - 表示制御ドライバ及びデータ処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】画像データの輝度分布状態によってプライバシフィルタ機能の実効性が低下する事態を未然に防止することができる表示制御ドライバを提供する
【解決手段】表示ドライバは、入力された表示データの各画素の階調値をその階調幅よりも狭い階調幅の階調値に変換して当該表示データのコントラストを圧縮し、コントラストを圧縮した表示データの視野角特性を変更する操作として、隣接する複数画素の所定配置パターン毎に正視時の平均階調が操作対象表示データに応ずる値になるように当該所定配置ターンの画素の階調値を大きな値と小さな値に偏りをもって変更する階調偏倚処理を、前記所定配置パターンの配列に対して離散的に行う。
【選択図】図20

Description

本発明は、プライバシフィルタ機能を備えた表示制御ドライバに関し、例えば液晶ディスプレイを備えた携帯電話機などの携帯端末装置に適用して有効な技術に関する。
プライバシフィルタ機能とはディスプレイの表示面を正面から見た正視時の画像に対して斜めから見た斜視時の画像を相違させて覗き見を防止する機能である。このプライバシフィルタ機能として、液晶パネルのガンマ特性が斜視時と正視時で異なる点に着目したものがある。例えば、静止時には画像データの階調値(画像データの大きさ)が大きくなるほど輝度の増加率が漸次増加するのに対し、斜視時には画像データの階調値が大きくなるほど輝度の増加率は漸次減少する傾向を持つので、正視時には本来の画像が見えるようにし、斜視時には本来の画像にこれとは異なる副画像を合成した合成画像が見えるようにすることができる。そのような合成画像を得るのに本来の画像と共に副画像をホスト装置から転送を受けるとすれば、データの転送レートを高速化しなければならず、データを保持するメモリの容量も増加する。
特許文献1にはそのような点を考慮して視野角を擬似的に狭くした画像データを生成する技術について記載される。これは、主画像データ及び副画像制御データから表示データを生成するLCDコントローラと、データ伝送線を介してLCDコントローラから表示データを受信して、液晶表示パネルを制御する液晶表示モジュールとの構成に係る。LCDコントローラは、一部のビットを削減した主画像データと副画像制御データとを含む表示データを出力する。液晶表示モジュールは、副画像制御データに基づいて、副画像データを生成し、液晶表示パネル上の隣接ピクセルの正視時における平均輝度が、主画像データに応じた値となり、隣接ピクセルの正視時における輝度差が、副画像データに応じた値となる擬似狭視野画像データを表示データから生成する。これにより、ドライバ回路に副画像データを転送することなく、様々な副画像データを用いた擬似狭視野画像データを液晶パネルに表示させることを可能にするというものである。
特開2000−222943号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、主画像データのうち最高輝度又は最低輝度寄りの画素に対しては隣接する複数画素の平均輝度と隣接画素の正視時における輝度差とに着目した擬似狭視野画像データを生成することはできない。例えば、輝度が50%の4画素に対して2個の画素の輝度を100%、残りの2個の画素の輝度を0%とすることによって平均輝度50%を実現できるが、輝度が100%の4画素に対して夫々に輝度を100%以外の値にすることはできない。したがって、特許文献1の技術では表示画像データの輝度分布状態によってはプライバシフィルタ機能の実効性を得ることができない場合がある。さらに、特許文献1では主画像データと複画像データをホストシステムから別々に受信しなくても済むようにするために、本来の画像データの下位側複数ビット削除し、そこに副画像データのための副画像制御データを組み込むようにしているが、本来の画像データの下位側複数ビットを削除するということは、主画像データにおける輝度0%と100%の画素が増えることを意味し、上記プライバシフィルタ機能の実効性低下という問題点を更に助長する要因にもなる。
さらに、特許文献1に記載の技術で擬似狭視野画像データを生成するには、一部のビットを削減した主画像データと副画像制御データとを含む表示データをLCDコントローラに出力させ、更に、副画像制御データからフィルタ画像データを生成し、生成したフィルタ画像データとルックアップテーブルから参照した情報とを利用しなければならない。ルックアップテーブルから参照する情報が何であるかは不明であるが、いずれにしても、演算パラメータではなくルックアップテーブルの参照が必要であることから、ルックアップテーブルを構成するために大きなメモリ容量を確保することが必要とされ、回路規模の増大につながる。
本発明の目的は、画像データの輝度分布状態によってプライバシフィルタ機能の実効性が低下する事態を未然に防止することができる表示制御ドライバ、更にはデータ処理システムを提供することにある。
本発明の別の目的は、回路規模を増大させることなく実効性の高いプライバシフィルタ機能を実現できる表示制御ドライバ、更にはデータ処理システムを提供することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、表示ドライバは、入力された表示データの各画素の階調値をその階調幅よりも狭い階調幅の階調値に変換して当該表示データのコントラストを圧縮し、コントラストを圧縮した表示データの視野角特性を変更する操作として、隣接する複数画素の所定配置パターン毎に正視時の平均階調が操作対象表示データに応ずる値になるように当該所定配置ターンの画素の階調値を大きな値と小さな値に偏りをもって変更する階調偏倚処理を、前記所定配置パターンの配列に対して離散的に行う。
階調偏倚処理により、正視時と斜視時との間で前記所定配置パターン上の平均輝度に輝度差を形成することができ、階調偏倚処理を前記所定配置パターンの配列に対して離散的に行うことによって、正視時と斜視時との間で形成される輝度差は前記所定配置パターンの配列に対して離散的とされる。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、画像データの輝度分布状態によってプライバシフィルタ機能の実効性が低下する事態を未然に防止することができる。
また、回路規模を増大させることなく実効性の高いプライバシフィルタ機能を実現できる。
図1は本発明の一例に係るデータ処理システムとして携帯端末装置を示すブロック図である。 図2はプライバシフィルタモード(PFM)の選択/非選択状態における液晶表示パネルの正面及び側面から見た画像の状態を例示する説明図である。 図3は画素データの諧調に対する正面から見た輝度特性、斜め45度から見た輝度特性、及び斜め75度から見た輝度特性を夫々表示絶対輝度で示す説明図である。 図4は図3の輝度特性を表示相対輝度で示す説明図である。 図5は図4の特性に従ったある階調値の輝度を視野角の違いで比較可能に示した説明図である。 図6はディザパターンを用いた場合と用いない場合の斜視時における相対輝度のずれについての例示する説明図である。 図7は図6の(b)のディザを生成するときの画素のガンマ特性を例示する特性図である。 図8は斜視時においてガンマ値が2.2よりも小さくされ、中間階調値188の輝度が相対的に増し、それに従ってディザ部分の輝度が相対的に暗く沈み込む状態の説明図である。 図9はコントラスト圧縮部の構成を例示するブロック図である。 図10はコントラスト圧縮後の画素データが採り得る階調値の説明図である。 図11Aは2×2の4ピクセルのディザパターン(所定配置パターン)の説明図である。 図11Bはパターンマッピングデータを例示する説明図である。 図11Cは画素毎にディザを行わない中間階調表示(以下中間階調)ピクセル、ディザを行うディザパターンにおける明ピクセル、及びディザを行うディザパターンにおける暗ピクセルの3種類のピクセルの配列を例示する説明図である。 図12はディザ処理の方法を全階調について行った結果を例示する説明図である。 図13は図12の(c)と(e)の特性に基づいてディザパターンの画素の階調値を演算するために用いる特性パラメータを例示する特性図である。 図14には特性パラメータから演算パラメータを計算するパラメータ計算部の一例を示すブロック図である。 図15は特性パラメータと演算パラメータを用いてディザパターンの画素データに対する階調偏倚処理のための直線補間演算を行う直線補間部の構成を例示するブロック図である。 図16は偏倚処理制御コードを生成する補間演算制御部の一例を示すブロック図である。 図17は偏倚処理制御コードの2ビットの値によって、画素データが階調偏倚処理の対象であるか否か、対象であるときその画素データが暗ピクセル位置に対応されるか明ピクセル位置に対応されるかを判別することが可能になることを示す説明図である。 図18は図16の構成によってパターンマッピングデータが順次パターンレジスタから読み出される動作タイミングを例示するタイミングチャートである。 図19は入力された表示データがコントラスト圧縮を経て偏倚処理制御コードに基づいて階調偏倚処理されてデータが出力されるときの概略的な動作タイミングを例示するタイミングチャートである。 図20は階調偏倚処理が可能にされる本発明の一実施の形態に係るLCDドライバの全体的な構成を例示するブロック図である。 図21は特性パラメータに対する温度補償が可能にされたLCDドライバの構成を例示するブロック図である。 図22は温度閾値制御部の構成を例示するブロック図である。 図23はガンマ特性の温度依存性を示す特性図である。 図24Aは温度に応じてガンマ特性が1になったときの直線補間特性を例示する特性図である。 図24Bは温度に応じてガンマ特性が2.2のときの直線補間特性を例示する特性図である。 図24Aは温度に応じてガンマ特性が3.0になったときの直線補間特性を例示する特性図である。 図25は特性パラメータに対する温度補償が可能にされた別のLCDドライバの構成を例示するブロック図である。 図26はコントラストの圧縮に応じて液晶表示パネルのバックライトの輝度を制御可能にされた別のLCDドライバの構成を例示するブロック図である。 図27はコントラストが圧縮されることによって表示データの輝度が低下したとき低下した輝度をバックライトの発光強度の上昇によって補償する動作を示す説明図である。 図28は輝度倍率を反映したPWM信号の波形を例示する波形図である。 図29はコントラストの圧縮に応じて液晶表示パネルのバックライトの輝度を制御可能にされた別のLCDドライバの構成を例示するブロック図である。
1.実施の形態の概要
先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。代表的な実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面中の参照符号はそれが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
〔1〕<正視時と斜視時のディザパターン上の平均輝度に輝度差を形成する画素演算>
本発明の代表的な実施の形態に係る表示制御ドライバ(13、13A〜13D)は、表示データに基づいてビットマップディスプレイ(12)を表示制御するものであって、入力された表示データの各画素の階調値をその階調幅よりも狭い階調幅の階調値に変換して当該表示データのコントラストを圧縮するコントラスト圧縮部(28)と、前記コントラスト圧縮部から出力された表示データの視野角特性を変更する操作を行う視野角特性変更部(150,150A)とを有する。前記視野角特性変更部は、隣接する複数画素の所定配置パターン(30)毎に正視時の平均階調が操作対象表示データに応ずる値になるように当該所定配置ターンの画素の階調値を大きな値と小さな値に偏りをもって変更する階調偏倚処理を、前記所定配置パターンの配列に対して離散的に行う。ここで、離散的とは、表示フレームに対して均等に階調偏倚処理を行うことを除外する趣旨であり、例えば、所定配置パターンの配列に対して不連続的に行う、という意味を持つ。
階調偏倚処理により、正視時と斜視時との間で前記所定配置パターン上の平均輝度に輝度差を形成することができ、階調偏倚処理を前記所定配置パターンの配列に対して離散的に行うことによって、正視時と斜視時との間で形成される輝度差は前記所定配置パターンの配列に対して離散的とされる。したがって、斜視時には表示データに別のパターンが擬似的に合成されたのと同じ表示画面を得ることができ、これによってプライバシフィルタ機能を実現する。このとき、コントラストを圧縮した表示データが階調偏倚処理の対象とされるから、所定表示パターンの画素の階調が最高輝度又は最低輝度画の場合には実質的に階調偏倚処理を行うことができないという制約を受けることがないようにすることができ、プライバシフィルタ機能の実効性が低下する事態を未然に防止することができる。更に、上記制約を受けずに階調偏倚処理を離散的に行っていけばよいから、特別なルックアップテーブルを参照することを要せず、この点で、実効性の高いプライバシフィルタ機能を実現するときに回路規模を増大させることを要しない。
〔2〕<パラメータレジスタ>
項1の表示制御ドライバにおいて、前記視野角特性変更部は、前記階調偏倚処理において大きな値に変更される階調値の下限と小さな値に変更される階調値の上限とを決定するために用いられるパラメータセットが書き換え可能にロードされるパラメータレジスタ(142)を有する。
与えられるパラメータセットによりビットマップディスプレイのガンマ特性に応じた前記階調偏倚処理を行うことができる。例えば輝度50%の階調を境に大きな値に変更される階調値の下限と小さな値に変更される階調値の上限とを定めようとする場合に、輝度50%の階調値をガンマ特性に応じて決定することが可能になる。
〔3〕<バックライトの輝度上昇>
項1の表示制御ドライバにおいて、前記コントラスト圧縮部による前記コントラストの圧縮に応じて前記ビットマップディスプレイに対するバックライトの輝度を上昇させる制御を行うバックライト輝度制御回路(210,210A)を更に有する。
コントラストの圧縮による低下する輝度をバックライトの輝度によって補うことができ、この点でプライバシフィルタ機能を採用する場合における正視時の視認性の劣化をある程度抑制することが可能になる。
〔4〕<モードレジスタ>
項1の表示制御ドライバにおいて、前記視野角特性変更部は、視野角特性を変更した表示データを出力するか、又は、入力された表示データに対して視野角特性を変更せずに出力するかを指示するためのモードレジスタ(141)を有し、前記モードレジスタは書き換え可能なプログラマブルレジスタである。
モードレジスタによってプライバシフィルタ機能を任意に選択可能になり、表示形態の便に供することができる。
〔5〕<パターンマッピングデータ>
項1の表示制御ドライバにおいて、前記視野角特性変更部は、前記ビットマップ上における前記複数画素の所定配置パターンを単位とする当該パターンのマッピングを単位ビットの配列によって定義するためのパターンマッピングデータ(31)を格納するパターンレジスタ(120)を有し、前記パターンレジスタに設定されたパターンマッピングデータの単位ビットが第1の値のとき当該単位ビットのマッピング位置に対応する前記所定配置パターンの画素データに対して前記階調偏倚処理を行い、前記パターンマッピングデータの単位ビットが第2の値のとき当該単位ビットのマッピング位置に対応する前記所定配置パターンの画素データに対して前記階調偏倚処理を休止する。
階調偏倚処理を離散的に行うときの離散形態をパターンマッピングデータにしたがって任意に決定することができる。
〔6〕<パターンマッピングデータによるパターンの繰り返し利用>
項5の表示制御ドライバにおいて、前記パターンレジスタは、前記パターンマッピングデータが定義するパターンの繰り返し数(倍数データ;32)を更に格納する。前記視野角特性変更部は、前記繰り返し数で規定される繰り返しパターンに基づいて前記階調偏倚処理を行う。
パターンマッピングデータを任意回数繰り返し利用することができるから、パターンマッピングデータのサイズ及びパターンレジスタの記憶容量をきわめて小さくすることが可能になる。
〔7〕<パターンマッピングデータの単位ビットに対応する所定配置パターンの繰返しサイズ>
項6の表示制御ドライバにおいて、前記パターンレジスタは、前記所定配置パターンのサイズに対する倍数を更に格納する。前記視野角特性変更部は、前記倍数で規定される前記所定配置パターンの倍数倍のパターンを、前記パターンマッピングデータの単位ビット毎に対応する所定配置パターンとして、前記階調偏倚処理を行う。
所定配置パターンの任意の整数倍のパターンを単位に階調偏倚処理を離散的に行うことができる。
〔8〕<階調偏倚処理例>
項1の表示制御ドライバにおいて、前記階調偏倚処理は、操作対象表示データの画素データが高輝度画素位置のデータであるときは最大階調値を上限としてそのデータの階調値を実数倍(例えば2倍)に拡大する演算を行って高輝度側変換データを生成し、操作対象表示データの画素データが低輝度画素位置のデータであるときはそのデータの階調値が最大階調値の前記実数分の一までであれば最低階調値を低輝度側変換データとし、また、前記データの階調値が前記最大階調値の前記実数分の一の値を超えていれば当該データの階調値の前記実数倍の値から前記最大階調値を減じた値を近似する演算を行って低輝度側変換データを生成する処理である。
ビットマップディスプレイのガンマ特性を考慮して前記実数を決めることにより、所要の輝度の階調を境に大きな値に変更される階調値の下限と小さな値に変更される階調値の上限とを定めることが可能になる。
〔9〕<高輝度側変換データ生成用パラメータレジスタ>
項8の表示制御ドライバにおいて、前記視野角特性変更部は、前記実数倍して最大階調値(255)になる階調値(188)が設定される第1パラメータレジスタ(142、Up1)を有し、前記第1パラメータレジスタの設定値及び最大階調値に基づいて前記実数を決定する。
前記実数に所要の値を容易に設定することができる。
〔10〕<プログラマブルレジスタ>
項9の表示制御ドライバにおいて、前記第1パラメータレジスタは書き換え可能なプログラマブルレジスタである。
前記実数をプログラマブルに決めることができる。
〔11〕<低輝度側変換データ生成用パラメータレジスタ>
項8の表示制御ドライバにおいて、前記視野角特性変更部は、操作対象表示データの階調値に対する操作後の低輝度側変換データの階調値の非線形関係を最小階調値から最大階調値の範囲で線形補間により規定するための階調値が設定される複数の第2パラメータレジスタ(142、Lp1〜Lp4,Lo2〜Lo4)を有し、前記第2パラメータレジスタの設定値に基づいて線形補間区間毎に演算したパラメータを用いて低輝度側変換データを生成する。
線形補間を用いることによって非線形特性に則ったデータを演算することにより、演算処理に要する負担を軽減することができる。
〔12〕<プログラマブルレジスタ>
項9の表示制御ドライバにおいて、前記第2パラメータレジスタは書き換え可能なプログラマブルレジスタである。
操作対象表示データの階調値に対する操作後の低輝度側変換データの階調値の非線形関係をプログラマブルに決めることができる。
〔13〕<半導体集積回路>
項1の表示制御ドライバは例えば1個の半導体基板に形成されて成る。
〔14〕<平均輝度に輝度差を形成する画素演算の演算パラメータに対する温度補償>
本発明の別の実施の形態に係る表示制御ドライバは、表示データに基づいてビットマップディスプレイを表示制御するものであって、入力された表示データの各画素の階調値をその最低幅よりも狭い階調幅の階調値に変換して当該表示データのコントラストを圧縮するコントラスト圧縮部と、前記コントラスト圧縮部から出力された表示データの視野角特性を変更する操作を行う視野角特性変更部と、前記視野角特性変更部による表示データの操作に用いる特性パラメータを複数セット有し、温度データに基づいて前記複数セットの中から一つの特性パラメータのセットを選択して前記視野角特性変更部に与える温度補償部と、を有する。前記視野角特性変更部は、隣接する複数画素の所定配置パターン毎に正視時の平均階調が操作対象表示データに応ずる値になるように当該所定配置パターンの画素の階調値を大きな値と小さな値に偏りをもって変更する階調偏倚処理を、前記所定配置パターンの配列に対して離散的に行い、前記階調偏倚処理において大きな値に変更される階調値の下限と小さな値に変更される階調値の上限とを決定するために前記温度補償部(180,180A)から与えられたパラメータセットを用いる。
階調偏倚処理により、正視時と斜視時との間で前記所定配置パターン上の平均輝度に輝度差を形成することができ、階調偏倚処理を前記所定配置パターンの配列に対して離散的に行うことによって、正視時と斜視時との間で形成される輝度差は前記所定配置パターンの配列に対して離散的とされる。したがって、斜視時には表示データに別のパターンが擬似的に合成されたと同じ表示画面を得ることができ、これによってプライバシフィルタ機能を実現する。このとき、コントラストを圧縮した表示データが階調偏倚処理の対象とされるから、所定表示パターンの画素の階調が最高輝度又は最低輝度画の場合には実質的に階調偏倚処理を行うことができないという制約を受けることがないようにすることができ、プライバシフィルタ機能の実効性が低下する事態を未然に防止することができる。更に、上記制約を受けずに階調偏倚処理を離散的に行っていけばよいから、特別なルックアップテーブルを参照することを要せず、この点で、実効性の高いプライバシフィルタ機能を実現するときに回路規模を増大させることを要しない。ディスプレイのガンマ特性は温度に依存して変化するから、温度に応じたガンマ特性にしたがったパラメータセットを用いて階調偏倚処理を行うことにより、温度変化に対してもプライバシフィルタ特性の実効性を維持することができる。
〔15〕<外部から温度データを入力>
項14の表示制御ドライバにおいて、前記温度補償回路は表示制御ドライバの外部で測定された温度データ(166)を入力する。
外部に配置した温度検出素子で直接ビットマップディスプレイの温度を計測して対処することができる。
〔16〕<内部で計測した温度を>
項14の前記温度補償回路は、温度測定素子(190)と、前記温度測定素子で測定された測定温度をビットマップディスプレイの対応温度に変換する温度変換回路(192)とを有し、温度変換回路で変換された対応温度の温度データを用いて前記特性パラメータのセットを選択する。
外部に温度検出素子を配置しなくても外部のビットマップディスプレイの温度を予測して対処することができる。
〔17〕<階調偏倚処理の例>
項14の表示制御ドライバにおいて、前記階調偏倚処理は、与えられた特性パラメータを参照することによって、操作対象表示データの画素データが高輝度画素位置のデータであるときは最大階調値を上限としてそのデータの階調値を実数倍に拡大する演算を行って高輝度側変換データを生成し、操作対象表示データの画素データが低輝度画素位置のデータであるときはそのデータの階調値が最大階調値の前記実数分の一までであれば最低階調値を低輝度側変換データとし、また、前記データの階調値が前記最大階調値の前記実数分の一の値を超えていれば当該データの階調値の前記実数倍の値から前記最大階調値を減じた値を近似する演算を行って低輝度側変換データを生成する処理である。
ビットマップディスプレイのガンマ特性を考慮して前記実数を決めることにより、所要の輝度の階調を境に大きな値に変更される階調値の下限と小さな値に変更される階調値の上限とを定めることが可能になる。
〔18〕<特性パラメータの例>
項17の表示制御ドライバにおいて、前記特性パラメータは、前記実数倍して最大階調値になる階調値と、操作対象表示データの階調値に対する操作後の低輝度側変換データの階調値の非線形関係を最小階調値から最大階調値の範囲で線形補間により規定するための階調値とを特定するデータである。
上記意義を持つ特性パラメータを用いることにより、前記実数に所要の値を設定することができ、また、非線形特性に則ったデータ演算の負荷の軽減になる。
〔19〕<半導体集積回路>
項14の表示制御ドライバは例えば1個の半導体基板に形成されて成る。
〔20〕<正視時と斜視時のディザパターン上の平均輝度に輝度差を形成する画素演算>
本発明の更に別の実施の形態に係るデータ処理システムは、ビットマップディスプレイと、表示データに基づいて前記ビットマップディスプレイを表示制御する表示制御ドライバと、前記表示制御ドライバを制御するプロセッサとを有する。前記表示制御ドライバは、入力された表示データの各画素の階調値をその階調幅よりも狭い階調幅の階調値に変換して当該表示データのコントラストを圧縮するコントラスト圧縮部と、前記コントラスト圧縮部から出力された表示データの視野角特性を変更する操作を行う視野角特性変更部とを有する。前記視野角特性変更部は、隣接する複数画素の所定配置パターン毎に正視時の平均階調が操作対象表示データに応ずる値になるように当該所定配置パターンの画素の階調値を大きな値と小さな値に偏りをもって変更する階調偏倚処理を、前記所定配置パターンの配列に対して離散的に行う。
データ処理システムに搭載された表示制御ドライバに対して項1と同様に作用効果を奏するから、データ処理システムにおけるビットマップディスプレイの覗き見防止を比較的小さな回路規模で且つ確実に実現することができる。
〔21〕<パラメータレジスタ>
項20のデータ処理システムにおいて、前記視野角特性変更部は、前記階調偏倚処理において大きな値に変更される階調値の下限と小さな値に変更される階調値の上限とを決定するために用いられるパラメータセットが書き換え可能にロードされるパラメータレジスタを有する。
データ処理システムに搭載された表示制御ドライバに対して項2と同様に作用効果を奏する。
〔22〕<平均輝度に輝度差を形成する画素演算の演算パラメータに対する温度補償>
本発明の更に別の実施の形態に係るデータ処理システムは、ビットマップディスプレイと、表示データに基づいて前記ビットマップディスプレイを表示制御する表示制御ドライバと、前記表示制御ドライバを制御するプロセッサとを有する。前記表示制御ドライバは、入力された表示データの各画素の階調値をその最低幅よりも狭い階調幅の階調値に変換して当該表示データのコントラストを圧縮するコントラスト圧縮部と、前記コントラスト圧縮部から出力された表示データの視野角特性を変更する操作を行う視野角特性変更部と、前記視野角特性変更部による表示データの操作に用いる特性パラメータを複数セット有し、温度データに基づいて前記複数セットの中から一つの特性パラメータのセットを選択して前記視野角特性変更部に与える温度補償部とを有する。前記視野角特性変更部は、隣接する複数画素の所定配置パターン毎に正視時の平均階調が操作対象表示データに応ずる値になるように当該所定は一パターンの画素の階調値を大きな値と小さな値に偏りを持って変更する階調偏倚処理を、前記所定配置パターンの配列に対して離散的に行い、前記階調偏倚処理において大きな値に変更される階調値の下限と小さな値に変更される階調値の上限とを決定するために前記温度補償部から与えられたパラメータセットを用いる。
データ処理システムに搭載された表示制御ドライバイに対して項14と同様に作用効果を奏するから、データ処理システムにおけるビットマップディスプレイの覗き見防止を比較的小さな回路規模で且つ確実に実現することができる。
2.実施の形態の詳細
実施の形態について更に詳述する。
《携帯端末》
図1には本発明の一例に係るデータ処理システムとしての携帯端末装置のブロックダイアグラムが例示される。携帯端末装置は例えば携帯電話器やPDA(Personal Digital Assistant)として実現される。
携帯端末装置1はケーシングの外側から目視できるように液晶表示モジュール2を有すると共に、ケーシングの外側から操作可能な多数の操作スイッチによって構成される制御スイッチ3やキーボード4を備える。ケーシングの内部には移動体通信及びアプリケーション制御のための回路として、通信回路5、ベースバンド処理回路6、プロセッサ7、メモリ8、音声処理回路9及び操作検出回路10を備える。
通信回路5は、通信アンテナ11を介して移動体通信基地局との間で移動体通信を行うためのアナログフロントエンドとして機能される。通信回路5に接続されるベースバンド処理回路6は移動体通信の通信プロトコル処理を行う。音声処理回路9はマイクロフォン15から入力される音声信号の処理と音声信号に基づいてスピーカ16を駆動する。操作検出回路10は制御スイッチ3及びキーボード4からに入力を検出する。プロセッサ7は操作検出回路10による検出結果などに応答してベースバンド処理回路6、音声処理回路9及び液晶表示モジュール2の動作を制御し、その動作制御に際してメモリ8をワーク領域などとして利用する。
液晶表示モジュール2はビットマップディスプレイとしての液晶表示パネル12と、表示データに基づいて液晶表示パネル12を表示制御する表示制御ドライバとしての液晶ドライバ(LCDドライバ)13とを有する。
液晶表示パネル12は例えばTFT(Thin Film Transistor)によるアクティブマトリクス型で構成される。例えば、横方向に走るゲート電極線と縦方向に走るソース電極線の交点にTFTと呼ばれる電界効果型のトランジスタ(TFTトランジスタ)が配置され、TFTトランジスタのゲートにゲート電極が接続され、そのソースにソース電極が接続されている。TFTトランジスタのドレインにはサブピクセルとなる液晶電極、そしてコンデンサ(キャパシタ)が接続され、これら2個の容量性素子の反対側はコモン電極になっている。ゲート電極線に加えられた電圧によってそれに接続されている1列分すべてのTFTトランジスタがオン状態にされることで、ソースとドレイン間に電流が流れ、そのときソース電極線に加えられている各々の電圧が液晶電極に印加され、コンデンサには電圧に応じた電荷が蓄積される。ゲート電極線は1列分の充電を終えると電圧の印加は次の列に移り、最初の1列分のTFTトランジスタはゲート電圧を失ってオフ状態となる。最初の1列分の液晶電極はソース電極線からの電圧を失うが同時にコンデンサに蓄積された電荷によって次にゲート電極線が選択されるまでの1フレーム分の間、必要な電圧を維持する。
液晶ドライバ13はプロセッサ7から供給される表示データを入力して液晶表示パネル121に対する画像表示を制御する。この画像表示制御は、アクティブマトリクス駆動制御を主体とし、更に、選択的にプライバシフィルタ機能を実現する。プライバシフィルタ機能は制御スイッチ3における特定のスイッチ操作によって任意に選択/非選択の切換えが可能にされる、表示画像に対する覗き見防止機能である。プライバシフィルタ機能を選択した場合、液晶表示パネル12は表示面を狭視野角で閲覧させる狭視野モード(プライバシフィルタモード)で表示駆動され、プライバシフィルタ機能を非選択とした場合、液晶表示パネル12は表示面を広視野角で閲覧させる広視野モード(プライバシフィルタ非選択モード)で表示駆動される。広視野モードは、正面及び斜めのいずれの方向から液晶表示パネル12を閲覧しても、同じ画像が見える動作モードである。狭視野モードは、正面から見れば広視野モードの場合と同じ本来の画像(主画像)が見えるが、斜め方向から見れば、上記主画像に、主画像とは異なる副画像を合成した合成画像が見える動作モードである。
《プライバシフィルタ機能の原理》
プライバシフィルタ機能は、視野角により液晶表示のガンマ特性が変化することを利用して、階調偏倚処理(以下パターンディザ法による処理)により視野角(表示面の正面方向に対する斜めの角度)が大きい場合に視認阻止パターンが浮き出る表示を行う機能であり、前記狭視野モードを実現する機能である。
図2にはプライバシフィルタモード(PFM)の選択/非選択状態における液晶表示パネルの正面及び側面から見た画像の状態が例示される。PFM非選択状態では主画像を構成する風景が正面及び側面の双方で視認でき、前者に比べて後者の輝度が全体的に暗くなっている。PFM選択状態では正面からは主画像を構成する風景が視認できるが、側面からは主画面に市松模様の視認素子パターンが浮き出て見える。PFMでは画像データに対して後述するコントラスト圧縮処理を施すことによって全体的にコントラストが低下されている。
本発明における動作原理野前提は、視野角によりガンマ特性が変化する、ということである。図3には画素データの諧調に対する正面から見た輝度特性、斜め45度から見た輝度特性、及び斜め75度から見た輝度特性を夫々表示絶対輝度で示す。図より明らかなように視野角が大きくなるほど高輝度側の輝度低下が大きくなる。
図4には図3の輝度特性を表示相対輝度で示す。図4からも明らかなように、視野角により表示輝度およびガンマ特性が変化し、視野角が大きくなると、一般にコントラストが低下するため、ガンマ特性はガンマ値が小さい方向にずれる。要するに、ガンマ表示特性の視野角依存性により中間階調の相対輝度変化が大きくなるが、低階調値及び高階調値近傍では視野角依存性による相対輝度変化は小さくされる。詳細については後述するが、階調偏倚処理はその差異を顕在化させるためのデータ処理とされる。図5には図4の特性に従ったある階調値の輝度を視野角の違いで比較可能に図示してあり、視野角の相違によって輝度差を生じ、同一視野角内では、階調値による輝度の違いが必ず単調増加となるため、表示としてはガンマ特性の変化として認識されることになる。視野角が大きいと、高階調値及び低階調値の輝度が中間階調値の輝度に比べ暗く沈みこみ、これによって視認阻止パターンが浮き出て見えるようになる。
次に、ディザ法すなわち階調偏倚処理の原理を説明する。
2つの階調から面積階調方法により、ある中間階調を生成する場合を図6に基づいて説明する。一般にある表示面の輝度は、周辺画素輝度の平均値となる。例えば市松模様により、2つの階調を50%ずつの比率で表示した場合、それぞれの階調の輝度値同士を50%ずつの重みで平均した輝度値となる。すなわち、図に従えば、(a)のように各がその輝度が50%のとき、(b)のように市松模様を構成する隣接する2個の画素の一方の輝度を100%、他方の画素の輝度を0%としたとき、全体的な平均輝度は50%である。図4及び図5の説明から明らかなように、2つの階調から生成される表示の輝度値はガンマ特性により変化する。よって、正面からのガンマ特性にあわせたディザを生成した場合、正面では期待される輝度値が生成されるが、視野角のある方向からでは、ガンマ値の小さい方向へのずれにより、平均輝度は小さい方向にずれ、暗くなる。よって、図6の(b)のようにある画像をディザで表示する部分と、(a)のようにそのままの階調で表示する部分の2通りの方法で表示した場合、正面からはほぼ同等に見えるものが、視野角を付けた場合に、ガンマ値のずれにより、2通りの方法での表示部分の輝度には(c)と(d)で示すように差が生じ、(d)のディザ部分の表示が相対的に暗く沈みこむ表示となる。例えば図7には図6の(b)のディザを生成するときの画素のガンマ特性が示され、ガンマ値が代表的な2.2で階調値188(輝度50%)の中間階調部と輝度が同一になるように、階調値0(輝度0%)と階調地255(輝度100%)を設定する例が示される。これを側面から見ると、図8に例示されるように、ガンマー値が2.2よりも小さくされ、中間階調値188の輝度は相対的に増し、それに従ってディザ部分の輝度は相対的に暗く沈み込むことになる。
よって、表示画像を一部ディザで表示し、かつその部分をあるパターン(視認阻止パターン)とすることで、視野角の高い方向からの表示が視認阻止パターンにより視認しづらくすることができる。これがプライバシフィルタの基本原理となる。
この方式によって生成したパターンには、以下の特性がある。ディザの2階調の階調差が大きいほど高い視野角での輝度沈み込みが大きくなる。要するに、ディザの2階調の一方の階調値が高階調寄りの値とされ、他方の階調値が低階調寄りの値とされるほど、高い視野角での輝度沈み込みが大きくなる。ディザパターンそのものが視認できるほどの低PPI(Pixels Per Inch)表示のディスプレイでは効果が見えづらくなる。ディザ生成に液晶表示パネルのガンマ特性を利用するため、パネルの階調により局所的にガンマ値がずれている設定となっている場合、例えばパネルガンマ調整により、ハイコントラスト表示を行っているような場合には、正面からも視認阻止パターンが視認される結果となり、画像表示性能が劣化する。
《プライバシフィルタ処理》
プライバシフィルタ処理は、大きく分けて2段階の処理を行う。1段目は元の画像のコントラストを圧縮し、表示画像を中間階調に集約するコントラスト圧縮処理である。これは、2段目にあるディザ処理(階調偏倚処理)で生成する高階調と低階調の階調差を大きくとれるようにし、視認阻止パターンの効果が大きく取れるようにするための前処理となる。2段目はディザ処理であり、これにより視認阻止パターンの存在する場所に階調差を大きくとったディザ処理を行うことで、正面からは、平均階調として視認阻止パターンのない部分と同等の表示とし、横方向からは、阻止パターン部が阻止パターンのない部分と違いがでるようにする。視認阻止パターンはディザ処理を均一ではなく離散的に行うことによって現れるパターンになる。
《コントラスト圧縮処理》
原理でも説明したとおり、ディザ処理によって生成する2つの階調の階調差により視認阻止パターンの輝度低下効果を生成する。よって、効果を得るためには、2つの階調差をとることが原理上困難な階調(高階調値と低階調)を表示で使用しないことが必要となるが、プライバシーフィルタモードの選択/非選択によりホスト側に表示データを変更するのは困難で、かつ非選択時は液晶表示パネル12の階調を低階調値乃至高階調値までの範囲で広く使用できることが望ましいため、前処理として、画像のコントラスト圧縮処理をLCDドライバ13で行う。
コントラスト圧縮処理は単純に一次変換により高階調値側を下げ、低階調値側を上げればよい。例えば図9に例示されるように、コントラスト圧縮部28により、表示データ20に含まれるR,G,Bの各サブピクセルの画素データごとに、1よりも小さな傾きパラメータ21を乗算器22で乗算し、その乗算結果に切片パラメータ23を加算器24で加算して、コントラストが圧縮された表示データ26を生成する。これによるコントラスト圧縮の入力画素データの階調値と圧縮後の画素データの階調値との関係が図10に示される。図10において27は圧縮後の画素データが採り得る階調値の範囲となる。
《ディザ処理(階調偏倚処理)》
プライバシフィルタ処理で使用するディザは、上述の通り、効果を得るために可能な限り階調差のある2階調を使用する必要がある。このディザ処理では、ディザを行う/行わないことを示す領域のパターンを示すデータ(パターンマッピングデータ)31(図11B参照)と、ディザの基本パターン例えば2×2の4ピクセルのパターン(所定配置パターン)30(図11A参照)に基づいて、図11Cに例示されるように、画素毎に、ディザを行わない中間階調表示(以下中間階調とします)ピクセル(MED)40、ディザを行う所定配置パターンにおける明ピクセル(明)41、ディザを行う所定配置パターンにおける暗ピクセル(暗)42の3種類の内のいずれのピクセルに該当するかによって処理を選択する。パターンマッピングデータ31の各ビットデータD00,D01,D02,…,Dij,…は、その1ビットが1個のディザ基本パターン30に対応され、ビットデータDijの値1は対応するディザ基本パターン30に対してディザ処理を行うことを指示し、ビットデータDijの値0は対応するディザ基本パターン30に対してディザ処理を行わないことを指示する。画素が明ピクセル41の位置の画素であるか暗ピクセル42の位置の画素であるかは、例えば後述するように表示タイミング信号に同期するアドレスカウウント動作に基づいて決定する。
まず、ディザ階調の生成においては、正面からの視認時に中間階調の輝度と同一の平均輝度となるようにディザ階調の明ピクセル41の階調値と暗ピクセル42の階調値とを決定する。要するに、所定配置パターン毎に正視時の平均階調が操作対象表示データに応ずる値になるように、当該所定配置ターンの画素の階調値を、明ピクセル41の位置では大きな値とし、暗ピクセル42の位置では小さな値として、偏りをもって変更する。更に付言すれば、所定配置ターンの暗ピクセル42の位置の階調値と明ピクセル41の位置の階調値との差が大きくなるようにする。本実施の形態では、暗ピクセル42の位置と明ピクセル41の位置に与える階調値はその平均階調値が実際のピクセルの階調値の平均値にならなければならないから、2値画素データから擬似的に中間階調データを生成する時に利用される一般的なディザによる手法とは異なり、液晶表示パネル12のガンマ特性を考慮しなければならない。例えば、γ(ガンマ値)=2.2の液晶表示パネルにおいて、187階調の中間階調について例示する。187階調ピクセルの相対輝度(最大輝度255階調の輝度を1.0とした場合の相対的な輝度値)Lは、
L = ( 188/ 255 ) ^ 2.2 = 0.505、となり、約50%の輝度値に対応される。
この輝度値となるように、高輝度側のピクセル値(明ピクセル41の位置の輝度)と低輝度側のピクセル値(暗ピクセル42の位置の輝度)を以下のように決定する。(1)高輝度側は中間階調の輝度を2倍とする。最大階調の1.0以上は1.0に丸める。例えば階調値187の輝度Lに対しては高輝度側ピクセル位置の輝度Lhは、Lh = 2 * L = 1.01となり、これを1.00に丸めて採用する。(2)低輝度側は高輝度側の輝度と中間階調輝度の差を中間階調から減算した値とする。例えば、例えば階調値187の輝度Lに対しては低輝度側ピクセル位置の輝度Llは、Ll = L - (Lh - L) = 2 * L - Lh = 1.01 - 1.00 = 0.01となる。
これらの輝度を階調値に計算しなおすことで、高輝度/低輝度ピクセル(明ピクセル/暗ピクセル)の階調値が生成される。例えば、高輝度ピクセル位置の階調値Phは、Ph = 1.00 ^ (1/2.2) * 255 = 255となる。低輝度ピクセル位置の階調値Plは、Pl = 0.01 ^(/2.2) * 255 = 31となる。
図12に基づいて上記ディザ処理の方法を全階調について行った結果について説明する。明ピクセル(高輝度側)の位置の画素に対する処理として、図12の(a)の特性における夫々の階調値に対してガンマ値(ここでは例えば2.2)を用いた輝度変換、変換された輝度に対する2倍、丸めを行った結果は図12の(b)の入力階調−出力輝度特性に示される。図12の(b)の結果に対して、輝度から階調値へのガンマ値を用いた変換を行った結果は図12の(c)に示される入力階調−出力階調のような特性とされる。図12の(c)に示されるように、入力階調―出力階調特性は階調値188まで比例変化されて最大階調255で飽和する特性となる。この特性によれば、入力階調値Pinに対して高輝度側の出力階調値Phは、
Ph = α * Pin 、ただし、Ph > 最大階調の場合にはPh =最大階調、
となる。
暗ピクセル(低輝度側)の位置の画素に対する処理として図12の(a)の特性における夫々の階調値に対して、明ピクセルが飽和するまでは必ず階調値ゼロを採り、明ピクセルの飽和後は、図12の(d)の特性で示されるように、平均階調輝度と、最大階調輝度の半分との差分を補償する輝度値を生成する。図12の(d)の結果に対して、輝度から階調値へのガンマ値を用いた変換を行った結果は図12の(e)に示される入力階調−出力階調のような特性とされる。図12の(e)の特性は高階調側で急峻な逆ガンマ特性をもつために非線形特性を呈し、演算の簡素化という点で、本実施の形態では直線補間による近似によって、この特性を表現する。
図11Aのディザパターン30の明ピクセル位置の画素データと暗ピクセル位置の画素データに対して行う階調偏倚処理を整理すれば、以下の処理として定義することができる。すなわち、階調偏倚処理は、操作対象表示データの画素データが明ピクセル(高輝度画素)位置のデータであるときは最大階調値を上限としてそのデータの階調値を実数倍に拡大する演算を行って明ピクセル位置の階調データ(高輝度側変換データ)を生成し、操作対象表示データの画素データが暗ピクセル(低輝度画素)位置のデータであるときはそのデータの階調値が最大階調値の前記実数分の一までであれば最低階調値を暗ピクセル位置の階調データ(低輝度側変換データ)とし、また、前記データの階調値が前記最大階調値の前記実数分の一の値を超えていれば当該データの階調値の前記実数倍の値から前記最大階調値を減じた値を近似する演算を行って暗ピクセル位置の階調データ(低輝度側変換データ)を生成する。
図13には図12の(c)と(e)の特性に基づいてディザパターンの画素の階調値を演算するために用いる特性パラメータが例示される。図13において50は図12の(c)に対応される明ピクセル位置の画素データに対する階調変換特性を示し、60は図12の(e)に対応される暗ピクセル位置の画素データに対する階調変換特性を示す。50で示される特性50は線形特性であるから補間点51(Up1,0)を特性パラメータで定義すれば当該特性を再現することができる。60で示される特性は非線形であるから例えば4個の補間点61(Lp1,0),62(Lp2,Lo2),63(Lp3,Lo3),64(Lp4,Lo4)を特性パラメータで定義すれば、当該特性を再現することができる。図13の特性を定義するために8個の特性パラメータUp1、Lp1、Lp2、Lo2、Lp3、Lo3、Lp4、Lo4を用意すればよい。
特性パラメータを用いて入力階調値から出力階調値を求めるには、予め特性パラメータから演算パラメータを求めておくのが効率的である。明ピクセル位置の画素に対して入力階調値0からUp1の区間については傾きUp1/255を演算パラメータとして予め求めておき、入力階調値に当該演算パラメータを乗算して階調値の変換を行えばよい。暗ピクセル位置の画素に対して入力階調値Lp1からLp2の区間については傾きLo2/(Lp2−Lp1)を演算パラメータとして予め求めておき、入力階調値に当該演算パラメータを乗算して階調値の変換を行えばよい。同様に入力階調値Lp2からLp3の区間については傾き(Lo3−Lo2)/(Lp3−Lp2)を傾きの演算パラメートとして予め求め、Lo2を切片のパラメータとしておき、入力階調値からLp2を減算した値に当該傾きの演算パラメータを乗算し、この乗算結果に切片の演算パラメータLo2を加算することによって変換階調値を得ることができる。
これによって、ディザパターンの画素データに対して液晶表示パネルのガンマ特性に応じた階調値変換が可能にされる。
図14には特性パラメータから演算パラメータを計算するパラメータ計算部70の構成が例示される。前記特性パラメータは補間パラメータレジスタ142に予めセットされる。パラメータレジスタ142にセットされた特性パラメータは対応するセレクタ71,72,73,74に供給される。5個の入力から1つを選択して出力するセレクタ71,72,73,74は、パラメータステートカウンタ78から出力されるカウント値に従って5入力の下位側から順次選択して出力する同期出力動作を再帰的に繰り返す。減算器75はセレクタ71の出力からセレクタ72の出力を減算し、減算器76はセレクタ73の出力からセレクタ74の出力を減算し割り算器77は減算器75の出力を減算器76の出力で除算して、各直線補間区間の傾きを演算パラメータとして生成する。生成された演算パラメータは対応するレジスタ79A、79B,79C,…に格納される。演算パラメータを生成する演算動作は、特に制限されないが、垂直同期信号VSYNCに同期して1フレームに1回づつ行われるようになっている。特にこの例では、セレクタ71〜74の入力信号の配置が予め最適化され、セレクタ71〜75の選択動作を順次切り換えていくだけで所要の演算パラメータの演算が行えるようになっている。例えば、パラメータステートカウンタ78から出力されるカウント値の初期値においてセレクタ71は特性パラメータUp1を選択し、セレクタ72は値0を選択し、セレクタ73は値255を選択し、セレクタ74は値0を選択することによって明ピクセルの位置の画素データに対する特性50の傾きUa1が割り算器77から出力されてレジスタ79Aに格納される。これによってパラメータ計算部70は、夫々の直線補間区間毎の傾きパラメータUa1,La1,La2,La3,La4をレジスタに取得する。
図15には特性パラメータと演算パラメータを用いてディザパターンの画素データに対する階調偏倚処理のための直線補間演算を行う直線補間部80の構成が例示される。
直線補間部80は次の演算式、Out = ( In - P ) * ALP + OFSTで示される演算を行う。Inはコントラストが圧縮された表示データ26であり、Pは特性パラメータLp1,Lp2,Lp3,Lp4で与えられた補間点の階調値、ALPは夫々の直線補間区間の傾きLa1,La2,La3,La4,Ua1、OFSTは各直線補間区間の出力階調値のオフセット値Lo2,Lo3,Lo4,255である。減算器81はIn−Pの演算を行う。乗算器は減算器81に出力にALPを乗算する。加算器83は乗算器82の出力にOFSTを加算する。セレクタ84は0又は特性パラメータLp1,Lp2,Lp3,Lp4の中から一つの値を選択して減算器81に出力する。セレクタ85は0,1又は傾きLa1,La2,La3,La4,Ua1の中から一つの値を選択して乗算器82に出力する。セレクタ86はオフセット値0,Lo2,Lo3,Lo4,255の中から一つの値を選択して加算器83に出力する。セレクタ84,85,86に対する選択動作は偏倚処理制御コード90を出コードする範囲デコーダ8による出コード結果に従って制御される。要するに、前記パターンマッピングデータ31の値1のビットに対応するディザパターンに対して明ピクセルの位置の画素データに対しては特性50に従った階調値変換演算が行えるように特性パラメータと演算パラメートを選択し、暗ピクセルの位置の画素データに対しては特性60に従った階調値変換演算が行えるように特性パラメータと演算パラメートを選択し、前記パターンマッピングデータ31の値0のビットに対応するディザパターンの画素データに対しては、表示データ26をそのまま出力表示データ91として出力するように、セレクタ84には値0を、セレクタ85には値1を、セレクタ86には値0を選択させる。
図16には偏倚処理制御コード90を生成する補間演算制御部100の一例が示される。補間演算制御部100はアドレス発生部110から出力される垂直アドレスVADR及び水平アドレスHADRを受けると共に、パターンレジスタ120に格納されているパターンマッピングデータ31データ及び倍率データ32を受けて、偏倚処理制御コード90を生成する。パターンマッピングデータ31は、特に制限されないが、16ビット×16ビットのデータサイズを有する。倍率データ32は1フレームの表示期間にパターンマッピングデータ31を何回繰り返して用いるかを指示するデータである。
アドレス発生部110は水平アドレスカウンタ112及び垂直アドレスカウンタ111を有する。水平アドレスカウンタ112は、データ有効信号DENが活性化されているとき水平同期信号HSYNCで規定される水平表示期間にドットクロックDTCをカウントしてそのカウント値を水平アドレス信号HADRとして出力し、そのカウント動作水平同期信号HSYNCで規定される水平帰線期間毎にリセットされる。垂直アドレスカウンタ111は、水平同期信号HSYNCをカウントしてそのカウント値を垂直アドレス信号VADRとして出力し、そのカウント動作は垂直同期信号VSYNCで規定される垂直帰線期間毎にリセットされる。なお、ドットクロックDTCはフレームバッファから画像データを読み出してピクセル単位で液晶表示パネル12に供給するためのタイミング信号とされる。
補間演算制御部100は行セレクタ103と列セレクタ104を有する。行セレクタ103は16ビット×16ビットのパターンマッピングデータの16行のデータを順次1行ずつ選択する。その選択制御信号はバレルシフタ101が生成する。バレルシフタ101は垂直アドレス信号VADRの最下位から2ビット目乃至5ビット目をカウンタ倍率データ32の値が示す回数分だけセレクタ103に出力する動作を垂直同期信号VSYNCのサイクル単位で行う。パターンマッピングデータ31の1ビットは液晶表示パネルの2本分の水平表示ラインに対応されるから、行セレクタ103は液晶表示パネルの2本分の水平表示ライン毎にパターンマッピングデータ31の1行分のデータを選択して後段に出力する。
列セレクタ104は行セレクタ103が選択した1行16列のデータを順次1ビットずつ選択する。その選択信号はバレルシフタ102が生成する。バレルシフタ102は水平アドレス信号HADRの最下位から2ビット目乃至5ビット目をカウンタ倍率データ32の値が示す回数分だけセレクタ104に出力する動作を水平同期信号HSYNCのサイクル単位で行う。パターンマッピングデータ31の1ビットは液晶表示パネルの2本分の垂直表示ラインに対応されるから、列セレクタ104は液晶表示パネルの2本分の垂直表示ライン毎にセレクタ103の出力を1ビットずつ選択して出力する。
排他的論理和ゲート105は前記垂直アドレス信号VADRの最下位ビットVLSBと水平アドレス信号HADRの最下位ビットHLSBとの論理値の一致を判別し、その判別結果とセレクタ104の出力との論理積をアンドゲート107で採って制御コードC2を形成し、セレクタ104の出力をインバータ106で反転して制御コードC1を形成する。制御コードC1を下位ビット、制御コードC2を上位ビットとするコードを偏倚処理制御コード90として生成する。排他的論理和ゲート105の一致出力(論理値0)は図11Aのディザパターン30における明ピクセル位置の画素アドレスの指定に対応され、不一致出力(論理値1)は図11Aのディザパターン30における暗ピクセル位置の画素アドレスの指定に対応される。したがって図17に示されるように、偏倚処理制御コード90の2ビットの値によって、画素データが階調偏倚処理の対象であるか否か、対象であるときその画素データが暗ピクセル位置に対応されるか明ピクセル位置に対応されるかを判別することが可能になる。すなわち、C1,C2=1,0は偏倚処理非対象、C1,C2=0,0は明ピクセル位置、C1,C2=0,1は暗ピクセル位置を示す。
図18には図16の構成によってパターンマッピングデータが順次パターンレジスタ120から読み出される動作タイミングが例示される。図19には入力された表示データがコントラスト圧縮を経て偏倚処理制御コード90に基づいて階調偏倚処理されて、データ91が出力されるときの概略的な動作タイミングが示される。
以上説明した階調偏倚処理によれば、正視時と斜視時との間で所定配置パターンとしてのディザパターン30上の平均輝度に輝度差を形成することができ、前記パターンマッピングデータ31にしたがって階調偏倚処理(ディザ処理)を前記ディザパターン30の配列に対して離散的に行うことによって、正視時と斜視時との間で形成される輝度差は前記ディザパターンの配列に対して離散的とされる。したがって、斜視時には表示データに前記パターンマッピングデータによるパターンが擬似的に合成されたのと同じ表示画面を得ることができ、これによってプライバシフィルタ機能を実現する。ディザ処理を表示フレームに対して均等に行った場合にはパターンの擬似的な合成は行われない。このとき、表示データ20のコントラストを圧縮した表示データ26が階調偏倚処理の対象とされるから、ディザパターンの画素の階調が最高輝度又は最低輝度画の場合には実質的に階調偏倚処理を行うことができないという制約を受けることがないようにすることができ、プライバシフィルタ機能の実効性が低下する事態を未然に防止することができる。更に、上記制約を受けずに階調偏倚処理を離散的に行っていけばよいから、特別なルックアップテーブルを参照することを要せず、この点で、実効性の高いプライバシフィルタ機能を実現するときに回路規模を増大させることを要しない。
倍率データ32を採用するから、パターンマッピングデータ31は16ビット×16ビットのような小さなデータで済み、倍率を大きくすることによって1フレームに対する階調偏倚処理の対象を任意のサイズに広げることができる。この点で、パターンマッピングデータを格納するのに大きなメモリ容量を必要とせず、回路規模の縮小に資することができる。
階調偏倚処理における暗ピクセル位置の画素データと明ピクセル位置の画素データに対するガンマ特性に応じた階調変換処理に直線補間を用いるから演算リソースはもとより演算ステップ数も小さくすることができる。
直線補間のための補間点の値(階調値)を特性パラメータとして与えるから、与えるパラメータにしたがってガンマ特性に応じた階調偏倚処理を容易に実現することができる。
《LCDドライバ》
図20には以上説明した階調偏倚処理が可能にされるLCDドライバ13の全体的な構成が例示される。同図に示されるLCDドライバ13は、特に制限されないが、公知の相補型MOS集正規回路製造技術などによって単結晶知シリコンのような1個の半導体基板に形成される。
LCDドライバ13はホスト装置にインタフェースされる表示データインタフェース130及び制御レジスタインタフェース131を有し、ホスト装置などから表示データが表示データインタフェース130に供給される。供給された表示データはフレームメモリ140にフレーム単位で格納され、HSYNC,VSYNC,DTCなどによって規定される表示タイミングに同期してフレームメモリ140から表示データ20が順次読み出される。フレームメモリ140を読み出すときの表示タイミングとの同期制御は同期制御部145が行う。読み出された表示データはコントラスト圧縮部28で前述の通りコントラストが圧縮され、補間演算制御部100からの前記偏倚処理制御コード90、補間パラメータレジスタ142からの特性パラメータ、及びパラメータ計算部70からの演算パラメータUa1,La1〜La4などに基づいて、前述の通り、直線補間部80で直線補間による階調偏倚処理が行われる。階調偏倚処理が行われた表示データ91又はフレームメモリ140から読み出されて前記コンロラスト圧縮及び階調偏倚処理が行われていない表示データ20がセレクタ143で選択される。セレクタ143で選択されたデータはDAコンバータでアナログ駆動電圧に変換され、液晶表示パネル12のソース線駆動信号として出力される。液晶表示パネル12のゲート線駆動信号は同期制御部145による表示タイミング制御に同期してゲート制御部133が行う。土器制御部145はアドレス発生部110の同期制御、並びにDAコンバータ132の同期制御も行う。
制御レジスタインタフェース131はホスト装置からパラメータや制御データを受け取って、パターンレジスタ120にパターンマッピングデータ31及び倍率データ32をロードし、補間パラメータレジスタ142に特性パラメータをロードし、モードレジスタ141にモードデータをロードする。それらレジスタはプログラマブルレジスタであって、それらレジスタにロードされるデータはホスト装置によって可変可能にされる。モードレジスタ141のモードデータはセレクタ143の選択制御情報とされる。
図20において、直線補間部80、セレクタ143、モードレジスタ141、パラメータ計算部70、補間演算制御部100、パターンレジスタ120、及びアドレス発生部110からなる回路ブロック150は、前記コントラスト圧縮部28から出力された表示データの視野角特性を変更する操作を行う視野角特性変更部の一例とされる。
《平均輝度に輝度差を形成する画素演算の演算パラメータに対する温度補償》
図21には特性パラメータに対する温度補償が可能にされたLCDドライバ13Aの例が示される。LCDドライバ13Aは図20のLCDドライバ13に対して特性パラメータの温度補償を可能にする構成が相違され、その他の構成についは図20と同一であるからその詳細な説明は省略し、温度補償の点について詳細に説明する。
前記視野角特性変更部150による表示データの操作に用いる特性パラメータを複数セット格納するレジスタ(パラメータセットレジスタ)161有し、温度閾値制御部162で一つのパラメータセットを選択してパラメータレジスタ142に与える。温度閾値制御部162は、温度閾値制御レジスタ160にセットされた温度範囲データと、温度データ166が供給され、供給された温度データ166に一致する温度範囲のパラメータセットを選択する。この例では温度測定素子164が液晶表示パネル12に設けられ、測定データがADコンバータ16で温度データ166に変換されて温度閾値制御部162に供給される。温度閾値制御レジスタ160、パラメータセットレジスタ161、及び温度閾値制御部162から成る回路ブロック180は、視野角特性変更部150による表示データの操作に用いる特性パラメータを複数セット有し、温度データに基づいて前記複数セットの中から一つの特性パラメータのセットを選択して前記視野角特性変更部150に与える温度補償部の一例とされる。
図22には温度閾値制御部162の構成が例示される。温度データ166は温度閾値制御レジスタ160にセットされた温度範囲データと比較器170により比較され、比較器170の比較結果を選択信号生成回路162でデコードすることによってセレクタ172でパラメータセットを選択する。
図23にはガンマ特性の温度依存性が示される。この温度依存性により、温度が変化するとガンマ値が変化し、正視時でもディザ部がとの輝度差が大きくなって視認阻止パターンが目立つようになる。温度に応じてガンマ特性が変化すると、階調偏倚処理に用いる直線補間特性も図24A乃至図24Cのように変化される。温度に応じてガンマ特性を最適化するように特性パラメータを選択することによってそのような視認阻止パターンの不所望な発現を防止することができる。したがって、温度変化に対してもプライバシフィルタ特性の実効性を維持することができる。
図25には特性パラメータに対する温度補償が可能にされた別のLCDドライバ13Bの例が示される。LCDドライバ13Bは図21に対して温度測定素子を自ら備える点が相違され、また、モードレジスタ141とセレクタ143を削除した視野角特性変更部150Aを採用した点が相違され、その他の構成についは図21と同一であるからその詳細な説明は省略する。
温度補償部180Aは自ら温度測定素子190を備え、これによる計測データをADコンバータ191で計測データ193に変換し、更にこの計測データ193で温度補正ルックアップテーブル192を参照し、対応する温度データ194を温度閾値制御部162に供給する。LCDドライバ13Bにオンチップした温度測定素子190による計測温度と液晶表示パネル12の温度との間には差異があるため、双方の温度の相関に基づいて予め計測温度とパネル温度のペアを実用温度範囲で複数通り求めて温度補正ルックアップテーブル192に格納しておき、測定温度データデータ193に対応するパネルの温度データ194を温度補正ルックアップテーブル192から温度閾値制御部162に出力する。
これにより、外部に温度検出素子を配置しなくても外部の液晶表示パネルの温度を予測して対処することができる。
《バックライトの輝度上昇制御》
図26にはコントラストの圧縮に応じて液晶表示パネルのバックライトの輝度を制御可能にされた別のLCDドライバ13Cの例が示される。LCDドライバ13Cは図21に対しバックライトの輝度制御が可能にされる点が相違され、また、モードレジスタ141とセレクタ143を削除した視野角特性変更部150Aを採用した点が相違され、その他の構成についは図21と同一であるからその詳細な説明は省略する。
液晶表示パネル12はLEDなどによるバックライト204によって背面から照らされることによって表示画面に所要の輝度が得られるようにうなっている。バックライト204はバックライト電源203から供給される電圧によって明るさが制御されるようになっている。LCDドライバ13Cは前記コントラスト圧縮部28による前記コントラストの圧縮に応じて前記液晶表示パネル12に対するバックライト204の輝度を上昇させる制御を行うバックライト輝度制御回路210を有する。バックライト輝度制御回路210はPWM発生器201を有し、PWM発生器201から出力されるPWM信号211のデューティーに応じた制御パルスをPWM出力ポート202からバックライト電源203に与えてバックライト204の発光量を制御する。PWM信号211のデューティーはコントラスト圧縮輝度補正レジスタ200の設定値によって決定される。
例えば図27の(a)のようにコントラストが圧縮される場合、図27の(b)のA部分で示されるようにコントラストの圧縮によって表示データの輝度が低下する。コントラスト圧縮輝度補正レジスタ200の設定値は、図27の(c)のように低下した輝度をバックライト204の発光強度の上昇によって補償するものである。
コントラスト圧縮輝度補正レジスタ200の設定値によって決定される輝度倍率Pmgは、例えば最大階調値を255とした場合、
Pmg=255 / (傾きパラメータ * 255 + 切片パラメータ)とされる。傾きパラメータ及び切片パラメータは例えば図9及び図10に基づいて説明したパラメータを想定する。この輝度倍率をPWM信号211に反映するときのPWMデューティー比は、例えばバックライト204を点灯するときのデューティー比に上記倍率を乗算して得られるデューティー比にすればよい。図28には輝度倍率を反映したPWM信号の波形が例示される。
これによれば、コントラストの圧縮により低下する表示データの輝度をバックライトの発光強度を増すことによって補うことができ、この点でプライバシフィルタ機能を採用する場合における正視時の視認性の劣化をある程度抑制することが可能になる。
図29にはコントラストの圧縮に応じて液晶表示パネルのバックライトの輝度を制御可能にされた別のLCDドライバ13Dの例が示される。図26との相違点は、コントラスト圧縮輝度補償レジスタ200の代わりに最高輝度補償倍率算出部205を採用したことである。最高輝度補償倍率算出部205は上述の輝度倍率をコントラスト圧縮部28から傾きパラメータ及び切片パラメータを受け取って自ら演算する。図26の例はホスト装置などからそのような輝度倍率のデータをレジスタ200に受け取るものであるから、図29の構成はホスト装置の負担を軽減でき、図26の構成は輝度倍率のデータを任意に設定できるという点で高い融通性を持つことができる。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施の形態ではパターンマッピングデータ31の1ビットは図11Aの1個のディザパターンに対応するものとして説明したが本発明はそれに限定されず、パターンマッピングデータ31の1ビットは複数個のディザパターンに対応するものとしてもよい。更に1個のディザパターンに対する複数個のディザパターンの倍数を任意に指定して、その倍数倍のディザパターンを単位に階調偏倚処理を行うようにしてもよい。その場合における偏倚処理制御コード90の生成には図16の構成を流用すればよい。例えば倍数が4倍であれば、その平方根の値2をバレルシフタ101,102に与えてアドレスカウンタのアドレスを更に2ビット右シフトしてパターンマッピングデータの行選択及び選択タイミングを倍のサイクルに遅延させればよい。
また、ディザパターンのパターン形式は図11Aのパターンに限定されず適宜変更可能である。
階調偏倚処理を採用した表示ドライバは携帯電話器に限定されず其の他のPDAなどに広く適用することができる。
1 携帯端末装置
2 液晶表示モジュール
3 制御スイッチ
4 キーボード
5 通信回路
6 ベースバンド処理回路
7 プロセッサ
8 メモリ
9 音声処理回路
10 操作検出回路
12 ビットマップディスプレイとしての液晶表示パネル
13,13A〜13D 液晶ドライバ
28 コントラスト圧縮部
20 表示データ
21 傾きパラメータ
23 切片パラメータ
26 コントラストが圧縮された表示データ
31 パターンマッピングデータ
30 所定配置パターン(ディザパターン)
40 ディザを行わない中間階調表示ピクセル
41 明ピクセル(明)
42 暗ピクセル(暗)
D00,D01,D02,…,Dij,… パターンマッピングデータ
50 図12の(c)に対応される明ピクセル位置の画素データに対する階調変換特性
60 図12の(e)に対応される暗ピクセル位置の画素データに対する階調変換特性
61(Lp1,0),62(Lp2,Lo2),63(Lp3,Lo3),64(Lp4,Lo4) 補間点
Up1、Lp1、Lp2、Lo2、Lp3、Lo3、Lp4、Lo4 特性パラメータ
70 パラメータ計算部
142 パラメータレジスタ
71,72,73,74 セレクタ
79A、79B,79C,… レジスタ
80 直線補間部
84,85,86 セレクタ
90 偏倚処理制御コード
100 補間演算制御部
110 アドレス発生部
120 パターンレジスタ
112 水平アドレスカウンタ
111 垂直アドレスカウンタ
DEN データ有効信号
HSYNC 水平同期信号
VSYNC 垂直同期信号
150,150A 視野角特性変更部
180,180A 温度補償部
210,210A バックライト輝度制御回路

Claims (22)

  1. 表示データに基づいてビットマップディスプレイを表示制御する表示制御ドライバであって、
    入力された表示データの各画素の階調値をその階調幅よりも狭い階調幅の階調値に変換して当該表示データのコントラストを圧縮するコントラスト圧縮部と、
    前記コントラスト圧縮部から出力された表示データの視野角特性を変更する操作を行う視野角特性変更部とを有し、
    前記視野角特性変更部は、隣接する複数画素の所定配置パターン毎に正視時の平均階調が操作対象表示データに応ずる値になるように当該所定配置パターンの画素の階調値を大きな値と小さな値に偏りをもって変更する階調偏倚処理を、前記所定配置パターンの配列に対して離散的に行う、表示制御ドライバ。
  2. 前記視野角特性変更部は、前記階調偏倚処理において大きな値に変更される階調値の下限と小さな値に変更される階調値の上限とを決定するために用いられるパラメータセットが書き換え可能にロードされるパラメータレジスタを有する、請求項1記載の表示制御ドライバ。
  3. 前記コントラスト圧縮部による前記コントラストの圧縮に応じて前記ビットマップディスプレイに対するバックライトの輝度を上昇させる制御を行うバックライト輝度制御回路を更に有する、請求項1記載の表示制御ドライバ。
  4. 前記視野角特性変更部は、視野角特性を変更した表示データを出力するか、又は、入力された表示データに対して視野角特性を変更せずに出力するかを指示するためのモードレジスタを有し、前記モードレジスタは書き換え可能なプログラマブルレジスタである、請求項1記載の表示制御ドライバ。
  5. 前記視野角特性変更部は、前記ビットマップ上における前記複数画素の所定配置パターンを単位とする当該パターンのマッピングを単位ビットの配列によって定義するためのパターンマッピングデータを格納するパターンレジスタを有し、前記パターンレジスタに設定されたパターンマッピングデータの単位ビットが第1の値のとき当該単位ビットのマッピング位置に対応する前記所定配置パターンの画素データに対して前記階調偏倚処理を行い、前記パターンマッピングデータの単位ビットが第2の値のとき当該単位ビットのマッピング位置に対応する前記所定配置パターンの画素データに対して前記階調偏倚処理を休止する、請求項1記載の表示制御ドライバ。
  6. 前記パターンレジスタは、前記パターンマッピングデータが定義するパターンの繰り返し数を更に格納し、
    前記視野角特性変更部は、前記繰り返し数で規定される繰り返しパターンに基づいて前記階調偏倚処理を行う、請求項5記載の標示制御回路。
  7. 前記パターンレジスタは、前記所定配置パターンのサイズに対する倍数を更に格納し、
    前記視野角特性変更部は、前記倍数で規定される前記所定配置パターンの倍数倍のパターンを、前記パターンマッピングデータの単位ビット毎に対応する所定配置パターンとして、前記階調偏倚処理を行う、請求項6記載の表示制御ドライバ。
  8. 前記階調偏倚処理は、操作対象表示データの画素データが高輝度画素位置のデータであるときは最大階調値を上限としてそのデータの階調値を実数倍に拡大する演算を行って高輝度側変換データを生成し、操作対象表示データの画素データが低輝度画素位置のデータであるときはそのデータの階調値が最大階調値の前記実数分の一までであれば最低階調値を低輝度側変換データとし、また、前記データの階調値が前記最大階調値の前記実数分の一の値を超えていれば当該データの階調値の前記実数倍の値から前記最大階調値を減じた値を近似する演算を行って低輝度側変換データを生成する処理である、請求項1記載の表示制御ドライバ。
  9. 前記視野角特性変更部は、前記実数倍して最大階調値になる階調値が設定される第1パラメータレジスタを有し、前記第1パラメータレジスタの設定値及び最大階調値に基づいて前記実数を決定する、請求項8記載の表示制御ドライバ。
  10. 前記第1パラメータレジスタは書き換え可能なプログラマブルレジスタである、請求項9記載の表示制御ドライバ。
  11. 前記視野角特性変更部は、操作対象表示データの階調値に対する操作後の低輝度側変換データの階調値の非線形関係を最小階調値から最大階調値の範囲で線形補間により規定するための階調値が設定される複数の第2パラメータレジスタを有し、前記第2パラメータレジスタの設定値に基づいて線形補間区間毎に演算したパラメータを用いて低輝度側変換データを生成する、請求項8記載の表示制御ドライバ。
  12. 前記第2パラメータレジスタは書き換え可能なプログラマブルレジスタである、請求項11記載の表示制御ドライバ。
  13. 1個の半導体基板に形成されて成る請求項1記載の表示制御ドライバ。
  14. 表示データに基づいてビットマップディスプレイを表示制御する表示制御ドライバであって、
    入力された表示データの各画素の階調値をその最低幅よりも狭い階調幅の階調値に変換して当該表示データのコントラストを圧縮するコントラスト圧縮部と、
    前記コントラスト圧縮部から出力された表示データの視野角特性を変更する操作を行う視野角特性変更部と、
    前記視野角特性変更部による表示データの操作に用いる特性パラメータを複数セット有し、温度データに基づいて前記複数セットの中から一つの特性パラメータのセットを選択して前記視野角特性変更部に与える温度補償部とを有し、
    前記視野角特性変更部は、隣接する複数画素の所定配置パターン毎に正視時の平均階調が操作対象表示データに応ずる値になるように当該所定配置パターンの画素の階調値を大きな値と小さな値に偏りをもって変更する階調偏倚処理を、前記所定配置パターンの配列に対して離散的に行い、前記階調偏倚処理において大きな値に変更される階調値の下限と小さな値に変更される階調値の上限とを決定するために前記温度補償部から与えられたパラメータセットを用いる、表示制御ドライバ。
  15. 前記温度補償回路は表示制御ドライバの外部で測定された温度データを入力する、請求項14記載の表示制御ドライバ。
  16. 前記温度補償回路は、温度測定素子と、前記温度測定素子で測定された測定温度をビットマップディスプレイの対応温度に変換する温度変換回路とを有し、温度変換回路で変換された対応温度の温度データを用いて前記特性パラメータのセットを選択する、請求項14記載の表示制御ドライバ。
  17. 前記階調偏倚処理は、与えられた特性パラメータを参照することによって、操作対象表示データの画素データが高輝度画素位置のデータであるときは最大階調値を上限としてそのデータの階調値を実数倍に拡大する演算を行って高輝度側変換データを生成し、操作対象表示データの画素データが低輝度画素位置のデータであるときはそのデータの階調値が最大階調値の前記実数分の一までであれば最低階調値を低輝度側変換データとし、また、前記データの階調値が前記最大階調値の前記実数分の一の値を超えていれば当該データの階調値の前記実数倍の値から前記最大階調値を減じた値を近似する演算を行って低輝度側変換データを生成する処理である、請求項14記載の表示制御ドライバ。
  18. 前記特性パラメータは、前記実数倍して最大階調値になる階調値と、操作対象表示データの階調値に対する操作後の低輝度側変換データの階調値の非線形関係を最小階調値から最大階調値の範囲で線形補間により規定するための階調値とを特定するデータである、請求項17記載の表示制御ドライバ。
  19. 1個の半導体基板に形成されて成る請求項14記載の表示制御ドライバ。
  20. ビットマップディスプレイと、表示データに基づいて前記ビットマップディスプレイを表示制御する表示制御ドライバと、前記表示制御ドライバを制御するプロセッサとを有するデータ処理システムであって、
    前記表示制御ドライバは、入力された表示データの各画素の階調値をその階調幅よりも狭い階調幅の階調値に変換して当該表示データのコントラストを圧縮するコントラスト圧縮部と、
    前記コントラスト圧縮部から出力された表示データの視野角特性を変更する操作を行う視野角特性変更部とを有し、
    前記視野角特性変更部は、隣接する複数画素の所定配置パターン毎に正視時の平均階調が操作対象表示データに応ずる値になるように当該所定配置パターンの画素の階調値を大きな値と小さな値に偏りをもって変更する階調偏倚処理を、前記所定配置パターンの配列に対して離散的に行う、データ処理システム。
  21. 前記視野角特性変更部は、前記階調偏倚処理において大きな値に変更される階調値の下限と小さな値に変更される階調値の上限とを決定するために用いられるパラメータセットが書き換え可能にロードされるパラメータレジスタを有する、請求項20記載のデータ処理システム。
  22. ビットマップディスプレイと、表示データに基づいて前記ビットマップディスプレイを表示制御する表示制御ドライバと、前記表示制御ドライバを制御するプロセッサとを有するデータ処理システムであって、
    前記表示制御ドライバは、入力された表示データの各画素の階調値をその最低幅よりも狭い階調幅の階調値に変換して当該表示データのコントラストを圧縮するコントラスト圧縮部と、
    前記コントラスト圧縮部から出力された表示データの視野角特性を変更する操作を行う視野角特性変更部と、
    前記視野角特性変更部による表示データの操作に用いる特性パラメータを複数セット有し、温度データに基づいて前記複数セットの中から一つの特性パラメータのセットを選択して前記視野角特性変更部に与える温度補償部とを有し、
    前記視野角特性変更部は、隣接する複数画素の所定配置パターン毎に正視時の平均階調が操作対象表示データに応ずる値になるように当該所定は一パターンの画素の階調値を大きな値と小さな値に偏りを持って変更する階調偏倚処理を、前記所定配置パターンの配列に対して離散的に行い、前記階調偏倚処理において大きな値に変更される階調値の下限と小さな値に変更される階調値の上限とを決定するために前記温度補償部から与えられたパラメータセットを用いる、データ処理システム。
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