JP2012010188A - 画像処理装置およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】CPU11は、入力された画像を、下地領域に沿って連結成分ごとに分離し、分離した連結成分を順次取得する。そして、CPU11は、取得した連結成分の特徴量を生成する。次に、CPU11は、その特徴量に応じて参照範囲の大きさを設定し、連結成分の画素ごとに参照範囲の位置を決定するとともに、位置が決まった参照範囲に属する全画素の代表値を算出する。そして、CPU11は、算出した代表値との差が閾値を超える画素値を有する画素群を前景画素群として抽出する。
【選択図】図1
Description
請求項2に記載の画像処理装置によれば、様々な大きさの前景画素群について、その抽出精度を向上させることができる。
請求項3、8,9に記載の画像処理装置によれば、他の特徴量を用いる場合に比較して、前景画素群の大きさをより正確に推定し、前景画像群の抽出精度を向上することができる。
請求項4に記載の画像処理装置によれば、連結成分の大きさに関する量のうち、より簡易な処理により、画像から特定の画素群を精度よく抽出することができる。
請求項5、6に記載の画像処理装置によれば、特定の画素群を含んだ連結成分の配列方向や形状によって生じる抽出精度の低下を抑制することができる。
請求項7に記載の画像処理装置によれば、特定の画素群を含んだ連結成分の形状によって生じる抽出精度の低下を抑制することができる。
請求項10、11に記載の画像処理装置によれば、連結成分に含まれる特定の画素群の細かさに応じて生じる抽出精度の低下を抑制することができる。
請求項12、14に記載の画像処理装置によれば、単一の特徴量を用いて特定の画素群を抽出する場合に比べて、その抽出の精度を向上させることができる。
請求項13に記載の画像処理装置によれば、単一の特徴量を用いて特定の画素群を抽出する場合に比べて、その抽出の精度を向上させるとともに、処理負荷を軽減することができる。
請求項15に記載の画像処理装置によれば、画像が下地に属する画素を含んでいる場合であっても、その画像から特定の画素群を抽出することができる。
請求項16に記載の画像処理装置によれば、特徴量のみを用いて特定の画素群を抽出する場合に比べて、その抽出の精度を向上させるとともに、処理負荷を軽減することができる。
請求項18に記載のプログラムによれば、大きさが一律の参照範囲を用いて画像から特定の画素群を抽出する場合に比べて、その抽出の精度を向上させることができる。
実施形態において使用する語を以下のように定義する。
「画」とは、対象を描いたものである。
「下地」とは、画が描かれていない部分である。
「画像」とは、下地および下地に重ねて描かれた画を、縦および横に配列された複数の画素で表したものである。
「画素値」とは、予め定められた色空間において画素の色を表す色成分毎の階調値である。
「下地色」とは、画像の下地を構成する色であり、予め定められた色(例えば白色)でも良いし、画像毎に検知した色でも良い。
「描画色」とは、画を描くために用いられる色、すなわち描画に用いられる色であり、下地色以外の色である。
「下地画素」とは、下地色を示す画素値を有する画素である。
「下地領域」とは、下地画素からなる領域である。
「描画画素」とは、描画色を示す画素値を有する画素である。
「描画領域」とは、描画画素から成る領域である。
「連結成分」とは、描画画素が連結されて成る成分である。
「前景」とは、複数の対象を或る方向から重ねて見た様子を描いた画のうち、その方向における最も手前に重ねて描かれた対象を描いた部分である。例えば、写真の上に文字を重ねて描かれた画の場合、文字の部分が前景である。
「背景」とは、画のうち、前景以外の部分である。例えば、写真の上に文字を重ねて描かれた画の場合、文字以外の部分が背景である。
「前景画素群」とは、連結成分に含まれる描画画素のうち前景を表す複数の画素である。
「背景画素群」とは、連結成分に含まれる描画画素のうち背景を表す複数の画素である。
「前景抽出処理」とは、連結成分に含まれる複数の描画画素について順次検査して、その連結成分に含まれる前景画素群を抽出する処理である。
「注目画素」とは、前景抽出処理において、検査のために注目する連結成分の描画画素である。
「参照範囲」とは、前景抽出処理において、連結成分に対応付けられた範囲であって、注目画素ごとに位置を定められて検査される複数の画素を含む範囲である。なお、参照範囲は、注目画素を含んでいてもよく、また、注目画素の周囲にある画素を含んでいてもよい。
「代表値」とは、複数の値を代表する値であり、それら複数の値の平均値、中央値、最頻値等の統計量を含む値である。
「平均値」とは、複数の値の平均を表す値であり、例えば相加平均、相乗平均、調和平均等である。
「矩形領域」とは、画素の配列方向に沿った矩形の領域である。
「長手辺」とは、矩形の2組の向かい合う辺のうち長い方の辺である。
「短手辺」とは、矩形の2組の向かい合う辺のうち短い方の辺である。
「距離変換」とは、連結成分に含まれる描画画素ごとに、その描画画素から下地画素までの最短距離を表す距離値を割り当てる処理である。
「距離変換画像」とは、距離変換により各描画画素に割り当てられた距離値に応じて、その描画画素の画素値を決定して作られた画像である。距離変換画像における各画素値は、輪郭からその画素までの距離値を示しており、連結成分の内部に入るほど大きな値となる。
「連結成分の太さ」とは、連結成分の距離変換画像における画素値の最大値に基づいて定められる値であり、例えば、その最大値の2倍である。
「矩形内画素密度」とは、連結成分に外接する矩形領域に含まれる全画素の数に対する、その連結成分に含まれる描画画素の数の割合である。
辺や周等の「長さ」とは、これらを構成する画素の数である。
「矩形度」とは、連結成分に外接する矩形領域の外周の長さに対する、その連結成分の外周の長さの比である。
「隣接画素」とは、或る画素に隣接する画素である。ここで、画素の隣接する方向には、縦方向、横方向、斜め方向が含まれる。
「エッジ量」とは、或る画素について定められる量であって、その画素と隣接画素との各画素値の差に関する量である。ここで、画素値の差には、画素値から算出される色成分についての差も含まれる。例えば、画素値から算出した明度・彩度・色相の3成分のうち、1成分のみについての差も、この差に含まれる。また、画素値がベクトルとして表される場合には、この画素値の差は、各成分について求めた差の絶対値の合計であってもよいし、ベクトル同士の距離であってもよい。例えば、或る画素と隣接画素とについて、明度・彩度・色相の3成分の差を求める場合には、その3成分を表す3次元空間における各ベクトルが示す点の距離を画素値の差としてもよい。また、画素値の差とは、上記の或る画素の画素値から隣接画素の画素値を減算した値でも、隣接画素の画素値から或る画素の画素値を減算した値でもよく、これらの差の絶対値であってもよい。なお、上述した画素値の差を画素のエッジ量としてもよく、また、隣接画素を複数採用する場合には、その画素の画素値と、各隣接画素の画素値とのそれぞれの差の合計値をその画素のエッジ量としてもよい。
「エッジ画素」とは、予め定められた閾値を超えるエッジ量を有する画素である。
「エッジ画素密度」とは、連結成分に含まれる全画素の数に対する、その連結成分に含まれるエッジ画素の数の割合である。
「エッジ量率」とは、連結成分に含まれる全画素のエッジ量の累計値を、その連結成分に属する全画素の数で除算した値である。
2−1.全体構成
本発明の実施形態である画像処理システム10の構成を説明する。
図1は、画像処理システム10のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。図1に示すように、画像処理システム10は、画像処理装置1とスキャナ2を含む。
画像処理装置1は、スキャナ2が生成した原画像データG0に対して前景抽出処理を行うことにより、その原画像データG0が示す画像から前景を抽出する装置である。図1の二点鎖線で囲んだ内側は、画像処理装置1を示している。
図2は、本発明の実施形態に係る画像処理装置1の機能的構成を示すブロック図である。図2の二点鎖線の枠で囲まれた各手段は、画像処理装置1のCPU11がプログラムを実行することにより実現される。
図9は、本発明の実施形態である画像処理システム10のうち、画像処理装置1の動作を説明するためのフロー図である。
スキャナ2が画像の形成された用紙を読み取り、原画像データG0を生成すると、画像処理装置1のCPU11は、この原画像データG0の入力を行う(ステップS11)。CPU11は、原画像データG0が示す画像を、下地領域に沿って連結成分ごとに分離し(ステップS12)、分離した連結成分を順次取得する(ステップS13)。そして、CPU11は、取得した連結成分の特徴量を生成する。すなわち、連結成分に外接する矩形領域を特定し、その短手辺の長さを表す値を特徴量として生成する。次に、CPU11は、その特徴量に応じて参照範囲の大きさを設定し(ステップS15)、連結成分の画素ごとに参照範囲の位置を決定するとともに(ステップS16)、位置が決まった参照範囲に属する全画素の代表値(この場合は、相加平均値)を算出する(ステップS17)。そして、CPU11は、算出した代表値との差の絶対値が閾値を超える画素値を有する画素群を前景画素群として抽出する(ステップS18)。
以上が実施形態の説明であるが、この実施形態の内容は以下のように変形し得る。また、以下の変形例を組み合わせてもよい。
上述の実施形態では、連結成分の大きさに関する特徴量として、連結成分に外接する矩形領域の短手辺の長さを生成していたが、連結成分の大きさに関する特徴量は他に様々なものを用いることができる。
連結成分について矩形内画素密度を算出し、その連結成分の大きさに関する特徴量として算出してもよい。図10は、前景画素群として、画素の配列方向に対して斜めに配置された文字列を有する連結成分の例である。図10(a)に示す連結成分C7は、図3に示した連結成分C1と同じ大きさの連結成分を、画素の配列方向に対して45度の角度に配置したものである。連結成分C7に外接する矩形領域R7は、一辺の長さがL7の正方形になる。つまり、実施形態に示した生成手段113により特徴量として短手辺の長さを算出すると、連結成分C1と同じ大きさであるにも関わらず、連結成分C7の特徴量は図3に示したL1よりも大きいL7となる。一方、特徴量として矩形内画素密度を算出すると、矩形領域R7には下地領域Uが多く含まれているから、図3に示した連結成分C1よりも連結成分C7の特徴量は小さくなる。図10(b)に示すように、矩形内画素密度と参照範囲の大きさとの関係を定めると、矩形内画素密度が或る範囲内にあるときに矩形内画素密度が大きくなるほど参照範囲の大きさが大きくなるように設定される。
設定手段114は、生成手段113が生成した特徴量である矩形内画素密度Dと、参照範囲の初期値であるW1と、係数D0、γにより、参照範囲の大きさWを次式に従って求める。
ただし、U(x)はステップ関数であり、x≧0のときに1、x<0のときに0となる関数である。D0は完全な矩形と同等の大きさの前景画素群が入っていると考えられる矩形内画素密度である。W1は固定値でもよいし、連結成分の大きさに関する特徴量に基づいて導出されてもよい。
連結成分について矩形度を算出し、その連結成分の大きさに関する特徴量として算出してもよい。図11は、外周が矩形でない連結成分の例を示す図である。図11(a)に示す連結成分C8の外周は矩形ではないため、これに外接する矩形領域R8には下地領域Uが含まれる。しかし、連結成分C8は複雑な形状を有しているため、図10に示した矩形領域R7に比べると下地領域Uが占める面積比率は小さい。つまり、特徴量として矩形内画素密度を算出すると、図11に示した連結成分C8の特徴量は、図10に示した連結成分C7の特徴量よりも大きくなる場合がある。そこで、特徴量として矩形度を算出すると、連結成分C8の外周は矩形領域R8よりも長いから、連結成分C8の特徴量は、図10に示した連結成分C7や図3に示した連結成分C1よりも大きくなる。図11(b)に示すように、矩形度と参照範囲の大きさとの関係を定めると、矩形度が1に近いほど参照範囲の大きさが大きくなるように設定される。このように設定するのは、矩形度が1に近いほど、連結成分は、その連結成分に外接する矩形領域に近くなるため、連結成分に占める前景画素群の割合が高くなる傾向があるからである。
設定手段114は、生成手段113が生成した特徴量である矩形内画素密度Rと、参照範囲の初期値であるW1と、係数ζ1、ζ2により、参照範囲の大きさWを次式に従って求める。さらに、Wの最小値を設定し、最小値よりは小さくならないようにWを決定しても良い。
ただし、U(x)は上述したステップ関数である。W1は固定値でもよいし、連結成分の大きさに関する特徴量に基づいて導出されてもよい。
連結成分の太さをその連結成分の大きさに関する特徴量として算出してもよい。図12は、連結成分の太さを算出する処理を説明するための図である。この場合、生成手段113は、具体的には距離変換を行う。図12(a)に示す連結成分C9について距離変換を行うと、図12(b)に示すような距離変換画像が得られる。この距離変換画像は画素値を1つの数値で描いており、下地領域Uからの距離が最大となる画素値は、同図に示すM=4である。したがって、連結成分の太さをその連結成分の距離変換画像における画素値の最大値の2倍とした場合には、同図に示す連結成分C9の太さは2×M=8である。
設定手段114は、生成手段113が生成した特徴量Mの2倍の値に係数αを乗算した値W(=α×2×M)を参照範囲の大きさとして設定する
上述の実施形態では、連結成分の特徴を示す特徴量として、連結成分の大きさに関する特徴量を生成していたが、連結成分の大きさ以外の特徴を示す特徴量を生成してもよい。
例えば、連結成分に含まれる各画素とその隣接画素との画素値の差に関する特徴量を生成してもよい。
連結成分のエッジ画素密度をその連結成分の特徴を示す特徴量として算出してもよい。図14は、連結成分のエッジ画素密度を算出する処理を説明するための図である。
図14(a)には背景画素群B11に重ねて「ABC」という文字列が書かれた前景画素群F11が描かれている。連結成分C11は、背景画素群B11と前景画素群F11とを含む。一方、図14(b)には、背景画素群B12に重ねて、前景画素群F11よりも小さなフォントで描かれた「ABCDEFGH」「IJKLMNOPQ」「RSTUVWXYZ」という3つの文字列が縦方向に並べて書かれた前景画素群F12が描かれている。生成手段113は、図14(a)および図14(b)にそれぞれ示した走査線Scnを縦方向に順次移動させて、各走査線上の各画素におけるエッジ量を算出する。ここで、エッジ画素とは、予め定められた閾値を超えるエッジ量を有する画素であるから、例えば、図14(c)に示すように、背景画素群B11と前景画素群F11との境にある画素はエッジ画素として判定される。このようにして、CPU11は、全ての走査線Scnにおいて判定したエッジ画素の数の、連結成分C11に含まれる画素の数に対する割合をエッジ画素密度Eとして算出する。
設定手段114は、生成手段113が生成した特徴量であるエッジ画素密度Eと、参照範囲の初期値であるW1と、係数E0、βにより、参照範囲の大きさWを次式に従って求める。
ただし、U(x)は上述したステップ関数である。E0は初期値W1で想定される最大の前景画素群の太さに起因する値である。なお、E0は、実験的に求めてもよい。また、W1は固定値でもよいし、連結成分の大きさに関する特徴量に基づいて導出されてもよい。
連結成分のエッジ量率をその連結成分の特徴を示す特徴量として算出してもよい。エッジ画素密度を特徴量とする場合、閾値の設定によってエッジ画素と判定されない画素のエッジ量も特徴量に反映されるので、閾値の如何に関わらず、エッジ量の累計値が小さい連結成分ほど、参照範囲の大きさが大きくなるように設定することができる。
生成手段113は、連結成分の複数種類の特徴を示す特徴量をそれぞれ生成してもよい。
(3−1)特徴量の組み合わせ
この場合、設定手段114は、生成手段113により生成された複数の特徴量の組み合わせに応じて参照範囲の大きさを設定してもよい。具体的には、CPU11は、予め定められた複数の特徴量についてのルックアップテーブル(LUT:Look-Up Table)をROM12から読み出すか、または作成してRAM13に記憶させる。生成手段113により複数の特徴量がそれぞれ生成されると、設定手段114は、上述したルックアップテーブルを参照することにより、参照範囲の大きさを設定する。
次に、CPU11は、特徴量P1,P2,P3について作成された3次元のルックアップテーブルを参照する(ステップS151)。そして、CPU11は、参照結果に応じて参照範囲の大きさを設定し(ステップS152)、図9に示すステップS16へ処理を進める。
これにより、複数の特徴量の組み合わせに応じて、参照範囲の大きさが設定されるので、多面的な判断が成され、連結成分から前景画素群を抽出する精度が向上する。
生成手段113は、或る特徴量により設定された設定値を他の特徴量により修正してもよい。図17は、この変形例における画像処理装置1の動作を示すフロー図である。CPU11は、図9に示すステップS13の後、連結成分の特徴を示す特徴量P4を生成し(ステップS144)、この特徴量P4に応じて参照範囲の大きさを設定する(ステップS154)。次に、CPU11は、連結成分の特徴を示す特徴量であって特徴量P4とは異なる量である特徴量P5を生成し(ステップS145)、この特徴量P5に応じて参照範囲の大きさを修正する(ステップS155)。なお、これに続いて、さらに他の特徴量を生成し、設定された大きさを修正してもよい。このように参照範囲の大きさが修正された後、CPU11は、図9に示すステップS16へ処理を進める。
これにより、或る特徴量に応じて設定された値を他の特徴量によって修正することができるので、多面的な判断が成され、連結成分から前景画素群を抽出する精度が向上する。
生成手段113は、或る特徴量が予め定められた条件を満たすか否かに応じて、他の特徴量を生成する処理を行うか否かについての判断をしてもよい。図18は、この変形例における画像処理装置1の動作を示すフロー図である。CPU11は、図9に示すステップS13の後、連結成分の特徴を示す特徴量P6を生成し(ステップS146)、この特徴量P6について、或る条件を満たしているか否かを判断する(ステップS147)。特徴量P6がこの条件を満たしていないと判断した場合(ステップS147;NO)、CPU11は、特徴量P6に応じて参照範囲の大きさを設定し(ステップS156)、図9に示すステップS16へ処理を進める。
これにより、多面的な判断が成され、連結成分から前景画素群を抽出する精度が向上するほか、生成に時間がかかる特徴量については、先行して生成した特徴量に応じて生成するか否かを決定することができるので、処理時間が短縮される。
設定手段114は、生成手段113により生成された特徴量および連結成分の属性の組み合わせに応じて参照範囲の大きさを設定してもよい。この場合、取得手段112は、連結成分を取得すると共に、その連結成分について分離手段111により生成された属性情報を取得する。ROM12には、図8に示したような関係データが属性情報により示される連結成分の属性ごとに記憶されている。すなわち、絵柄には絵柄用の関係データが、写真には写真用の関係データが記憶されており、また、表であるか否かに応じて、異なる関係データがROM12に記憶されている。生成手段113が連結成分の特徴を示す特徴量を生成すると、設定手段114は、上述の属性情報により示される連結成分の属性に応じた関係データを参照し、生成された特徴量に対応する参照範囲の大きさを設定する。
分離手段111は、画像に下地領域が含まれていない場合に、入力手段110で入力された原画像データG0が示す画像の全体を一つの連結成分として扱うように構成されてもよい。このような場合であっても、上述した処理に沿って、連結成分の特徴量を算出し、参照範囲の大きさを設定し、前景画素群を抽出する処理を行えばよい。
Claims (18)
- 下地を表す画素以外の複数の画素が連結されて成る連結成分を画像から取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された連結成分の特徴を示す特徴量を生成する生成手段と、
前記連結成分に対応づけられ、複数の画素を含む範囲である参照範囲の大きさを、前記生成手段により生成された当該連結成分の特徴を示す特徴量に応じて設定する設定手段と、
前記設定手段により大きさが設定された前記参照範囲の位置を、前記連結成分の画素ごとに定め、画素値を前記位置が定められた当該参照範囲に属する画素について集計して、当該画素値を代表する代表値を算出する算出手段と、
前記算出手段が算出した代表値との差の絶対値が閾値を超える画素値を有する画素群を、前記連結成分から抽出する抽出手段と
を具備することを特徴とする画像処理装置。 - 前記連結成分は、背景を表す複数の画素である背景画素群と、前記背景に重ねて描かれる前景を表す複数の画素である前景画素群とを含み、
前記特徴量は、前記連結成分に含まれる前記前景画素群の大きさを推定可能な量であり、
前記設定手段は、前記特徴量により推定される前記前景画素群の大きさが大きいほど、前記参照範囲の大きさを大きく設定する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記特徴量は、前記連結成分の大きさに関する特徴を示す量であり、
前記設定手段は、前記特徴量により示される前記連結成分の大きさが大きいほど、前記参照範囲の大きさを大きく設定する
ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。 - 前記大きさに関する特徴量は、画素の配列方向に沿った矩形領域のうち前記連結成分に外接する矩形領域の短手方向の長さであり、
前記設定手段は、前記特徴量により示される前記矩形領域の短手辺の長さが長いほど、前記参照範囲の大きさを大きく設定する
ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。 - 前記大きさに関する特徴量は、画素の配列方向に沿った矩形領域のうち前記連結成分に外接する矩形領域に対する前記連結成分の大きさに関する割合であり、
前記設定手段は、前記特徴量により示される前記割合が大きいほど、前記参照範囲の大きさを大きく設定する
ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。 - 前記大きさに関する特徴量は、前記連結成分に外接する矩形領域に含まれる全画素の数に対する前記連結成分に含まれる画素の数の割合である矩形内画素密度である
ことを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。 - 前記生成手段は、前記矩形内画素密度に加え、前記矩形領域の外周の長さに対する前記連結成分の外周の長さの比である矩形度を前記特徴量として生成し、
前記設定手段は、前記特徴量のうち前記矩形内画素密度が閾値を超える場合に、前記矩形度が1に近いほど、前記参照範囲の大きさを大きく設定する
ことを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。 - 前記大きさに関する特徴量は、前記連結成分の太さであり、
前記設定手段は、前記特徴量により示される前記連結成分の太さが太いほど、前記参照範囲の大きさを大きく設定する
ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。 - 前記特徴量は、前記連結成分に含まれる各画素についての、当該画素と当該画素に隣接する画素との画素値の差に関する量であり、
前記設定手段は、前記特徴量により示される前記量が小さいほど、前記参照範囲の大きさを大きく設定する
ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。 - 前記差に関する特徴量は、前記連結成分に含まれる画素の数に対する、前記差が閾値を超える画素の数の割合であり、
前記設定手段は、前記特徴量により示される前記割合が小さいほど、前記参照範囲の大きさを大きく設定する
ことを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。 - 前記差に関する特徴量は、前記差の累計値を前記連結成分に含まれる画素の数で除算した値であり、
前記設定手段は、前記特徴量により示される前記値が小さいほど、前記参照範囲の大きさを大きく設定する
ことを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。 - 前記生成手段は、前記連結成分の複数種類の特徴を示す特徴量をそれぞれ生成し、
前記設定手段は、前記生成手段により生成された複数の特徴量の組み合わせに応じて前記参照範囲の大きさを設定する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記生成手段は、前記連結成分の第1の特徴を示す第1特徴量を生成し、且つ、当該第1特徴量が或る条件を満たす場合には、前記第1の特徴と異なる前記連結成分の第2の特徴を示す第2特徴量を生成し、
前記設定手段は、前記生成手段が前記第2特徴量を生成しなかった場合には、前記生成手段により生成された前記第1特徴量に応じて前記参照範囲の大きさを設定し、前記生成手段が前記第2特徴量を生成した場合には、当該第2特徴量に応じて前記参照範囲の大きさを設定する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記生成手段は、前記連結成分の第1の特徴を示す第1特徴量を生成した後、前記第1の特徴と異なる前記連結成分の第2の特徴を示す第2特徴量を生成し、
前記設定手段は、前記生成手段により生成された前記第1特徴量に応じて前記参照範囲の大きさを設定した後、前記生成手段により生成された前記第2特徴量に応じて、設定した前記大きさを修正する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 画像を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された画像を、下地に属する画素に沿って領域ごとに分離する分離手段と
を具備し、
前記取得手段は、前記分離手段により分離された各領域を前記連結成分として取得する
ことを特徴とする請求項1から14のいずれかに記載の画像処理装置。 - 前記分離手段は、前記画像を前記領域ごとに分離するとともに、当該領域の属性を示す属性情報を生成し、
前記取得手段は、前記分離手段により分離された各領域を前記連結成分として取得するとともに、当該各領域について前記分離手段により生成された前記属性情報をそれぞれ取得し、
前記設定手段は、前記参照範囲の大きさを、前記生成手段により生成された特徴量および前記取得手段により取得された前記属性情報により示される前記属性の組み合わせに応じて設定する
ことを特徴とする請求項15に記載の画像処理装置。 - 前記算出手段は、前記参照範囲に属する画素の画素値の平均値を前記代表値として算出する
ことを特徴とする請求項1から16のいずれかに記載の画像処理装置。 - コンピュータを、
下地を表す画素以外の複数の画素が連結されて成る連結成分を画像から取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された連結成分の特徴を示す特徴量を生成する生成手段と、
前記連結成分に対応づけられ、複数の画素を含む範囲である参照範囲の大きさを、前記生成手段により生成された当該連結成分の特徴を示す特徴量に応じて設定する設定手段と、
前記設定手段により大きさが設定された前記参照範囲の位置を、前記連結成分の画素ごとに定め、予め定められた色空間において画素の色を表す色成分毎の階調値である画素値を前記位置が定められた当該参照範囲に属する画素について集計して、当該画素値を代表する代表値を算出する算出手段と、
前記算出手段が算出した代表値との差の絶対値が閾値を超える画素値を有する画素群を、前記連結成分から抽出する抽出手段
として機能させるためのプログラム。
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