JP2006185017A - 画像処理装置、画像処理プログラム及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、画像処理プログラム及び画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ラフに描いたデッサン画や、クロッキー画等の、これまでのエッジ画像とは異なる新しいタッチの画風の画像を得る。
【解決手段】イメージスキャナ、デジタルカメラ等によって取得した人物画像、風景画像等の画像データから、エッジ抽出フィルタ等を用いて、エッジ画像部分が明確化された画像データを生成し、この画像データが構成する画像を、所定の画素数からなる複数の画像領域に分割し、各画像領域ごとに、各画像領域のエッジ画像部分を構成する画素データの数量が、分割された各画像領域の全てに共通の所定数量となる2値化用の閾値を設定し、該閾値を用いて各画像領域の画像データを2値化して、エッジ画像データを生成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画像処理を行なう装置に係り、特に画像をデッサン調の画像に変換するのに好適な画像処理装置、画像処理プログラム及び画像処理方法に関する。
近年、コンピュータの画像処理の進歩により、写真画像及びデジタルカメラ画像等を、油絵風、水彩画風、イラスト風、デッサン風等の様々な絵画調の画像に変換することが可能になっている。写真画像からイラスト風な画像を作成する技術については、例えば特許文献1に記載の画像処理装置がある。
特許文献1の画像処理においては、基となる写真画像の画像データに対して、画像全体の閾値を調整して、2値化したエッジ画像データを抽出する方式を採っている。該方式は、画像を構成する画像部分について、該画像部分の外郭線を始め、主となるエッジ画像部分のみを細線で正確に生成して、該エッジ画像部分以外の画像部分は消去する手法を採っている。これにより、基となる写真画像に即したイラスト風の雰囲気の画像を得ている。
また、画像を複数の画像領域に分割して各画像領域から2値化したエッジ画像データを抽出する画像処理技術として、非特許文献1に記載の領域分割法がある。
領域分割法は、画像の背景濃度が画像全体で一定でない場合、分割した各画像領域の濃度値ヒストグラムを調べて、各画像領域に最も合った閾値を設定してエッジ画像を生成する画像処理技術である。
特開2004−102819号公報 南敏、中村納共著「画像工学(増補)」コロナ 初版第78〜84頁
しかしながら、上記特許文献1及び上記非特許文献1の2値化したエッジ画像データを抽出する画像処理技術は、原画像からできるだけ正確なエッジ画像を生成することはできても、例えばラフに描いたデッサン画や、クロッキー画等の画風において表現される、太くかすれたような大まかなタッチで描写する画像の生成はできなかった。
そこで、本発明は、ラフに描いたデッサン画や、クロッキー画等の、これまでのエッジ画像とは異なる新しいタッチの画風の画像を得ることを目的とする。
〔発明1〕
上記目的を達成するために、発明1の画像処理装置は、
画像を複数の画像領域に分割し、該分割した各画像領域に対応する画像データに基づき、該画像領域に対応する画像データを構成する各画素データが、前記画像のエッジ画像部分を構成するか否かを示す情報を含んでなるエッジ画像データを生成する画像処理装置であって、
前記各画像領域に対応する画像データに基づき、該各画像領域に対応するエッジ画像データに含まれる、前記エッジ画像部分を構成する画素データを示す情報の数量が、前記複数の画像領域に共通の所定数量となるエッジ画像データを生成するエッジ画像データ生成手段と、
前記生成したエッジ画像データを記憶する画像データ記憶手段と、を備えることを特徴としている。
このような構成であれば、エッジ画像データ生成手段によって、前記各画像領域に対応する画像データに基づき、該各画像領域に対応するエッジ画像データに含まれる、前記エッジ画像部分を構成する画素データを示す情報の数量が、前記複数の画像領域に共通の所定数量となるエッジ画像データを生成することが可能であり、画像データ記憶手段に よって、前記生成したエッジ画像データを記憶することが可能である。
従って、エッジ画像部分を構成する画素データを示す情報の数量が、複数の画像領域に共通の所定数量となるエッジ画像データを生成するようにしたので、そのエッジ画像データによって構成された画像において、画像を構成する画像部分のエッジ画像が太くかすれたような線で描かれたり、従来の画像処理では消去されていた画像部分の外郭線以外の部分がエッジ画像として残ったりするようになる。これにより、ラフに描いたデッサン画や、クロッキー画等のような、これまでのエッジ画像とは異なる新しいタッチの画風の画像を作成することができるという効果が得られる。
ここで、画像領域とは、画像全体を、所定の画素数からなる例えば矩形の、複数の画像データの領域に分割した各領域部分の画像であり、領域の形状は、矩形に限らず別の形状でも良い。
また、エッジ画像部分とは、画像内に表示される物体等の画像部分に対して、該画像部分を特徴づける外郭線等の線要素の画像部分のことである。
また、エッジ画像データとは、エッジ画像部分を含んだ画像を構成する画像データのことであり、エッジ画像データを構成する画素データには、エッジ画像部分を構成する画素データと、エッジ画像部分以外を構成する画素データとがある。
また、共通の所定数量となるエッジ画像データとは、各画像領域に対応するエッジ画像データに含まれるエッジ画像部分を構成する画素データの数量が、各画像領域に共通の所定数量になるところのエッジ画像データのことである。例えば、16画素×16画素からなる画像データの画像を、8画素×8画素の画像データからなる4つの画像領域a〜dに分割した場合、共通の所定数量を例えば25画素に設定すると、画像領域a〜dのエッジ画像データに含まれるエッジ画像部分を構成する画素データの数量が、それぞれ25画素となるように、画像領域a〜dに対応したエッジ画像データを生成する。
上記、画像領域、エッジ画像部分、エッジ画像データ、共通の所定数量となるエッジ画像データ、についての記載は、以下の画像処理装置、画像処理プログラム及び画像処理方法の発明において同じである。
〔発明2〕
一方、上記目的を達成するために、発明2の画像処理装置は、
画像を構成する画像データを取得する画像データ取得手段と、
前記取得した画像データに基づき、前記画像を複数の画像領域に分割する画像領域分割手段と、
前記分割した各画像領域に対応する画像データに基づき、該画像データを構成する各画素データの数値を、該画素データが前記画像のエッジ画像部分を構成するか否かを示す2種類の数値のいずれか一方に変換するための閾値を設定する閾値設定手段と、
前記設定した閾値に基づき、前記各画像領域に対応する画像データの数値を前記2種類の数値のいずれか一方に変換してなるエッジ画像データを生成するエッジ画像データ生成手段と、
前記生成したエッジ画像データを記憶する画像データ記憶手段と、を備え、
前記閾値設定手段は、前記各画像領域に対応するエッジ画像データに含まれる、前記エッジ画像部分を構成することを示す数値の数量が、前記複数の画像領域に共通の所定数量となる閾値を設定することを特徴としている。
このような構成であれば、画像データ取得手段によって、画像を構成する画像データを取得することが可能であり、画像領域分割手段によって、前記取得した画像データに基づき、前記画像を複数の画像領域に分割することが可能であり、閾値設定手段によって、前記分割した各画像領域に対応する画像データに基づき、該画像データを構成する各画素データの数値を、該画素データが前記画像のエッジ画像部分を構成するか否かを示す2種類の数値のいずれか一方に変換するための閾値を設定することが可能であり、エッジ画像データ生成手段によって、前記設定した閾値に基づき、前記各画像領域に対応する画像データの数値を前記2種類の数値のいずれか一方に変換してなるエッジ画像データを生成することが可能であり、画像データ記憶手段によって、前記生成したエッジ画像データを記憶することが可能であり、前記閾値設定手段は、前記各画像領域に対応するエッジ画像データに含まれる、前記エッジ画像部分を構成することを示す数値の数量が、前記複数の画像領域に共通の所定数量となる閾値を設定することが可能である。
従って、エッジ画像部分を構成することを示す数値の数量が、複数の画像領域に共通の所定数量となる閾値を設定して、各画像領域に対応する画像データの数値を前記2種類の数値のいずれか一方に変換してなるエッジ画像データを生成するようにしたので、そのエッジ画像データによって構成された画像において、画像を構成する画像部分のエッジ画像が太くかすれたような線で描かれたり、従来の画像処理では消去されていた画像部分の外郭線以外の部分がエッジ画像として残ったりするようになる。これにより、ラフに描いたデッサン画や、クロッキー画等のような、これまでのエッジ画像とは異なる新しいタッチの画風の画像を作成することができるという効果が得られる。
ここで、ある数値を2種類の数値のいずれか一方に変換する手法は、一般に、2値化と呼ばれ、具体的には、ある数値範囲などに含まれる多値のデータと、所定の閾値(例えば、ある数値範囲における中央値など)とを比較して、その閾値を境に多値のデータを2種類の数値のいずれか一方に変換する処理である。例えば、0〜255の数値範囲に多値データが含まれる場合に、閾値を中央値である「127」に設定し、多値データの数値が「127」以上であれば「1」、「127」より小さければ「0」といったように、多値データを2種類の数値のいずれか一方に変換する。
また、共通の所定数量となる閾値を設定するとは、各画像領域に対応するエッジ画像データに含まれるエッジ画像部分を構成する画素データの数量を、各画像領域に共通の所定数量にするための2値化用の閾値を設定することである。
例えば、16画素×16画素からなる画像データの画像を、8画素×8画素の画像データからなる4つの画像領域a〜dに分割した場合、共通の所定数量を例えば25画素に設定すると、エッジ画像部分を構成する画素データの数量を25画素にするために、画像領域aにおいては、例えば「120」の閾値に基づいて2値化処理を行い、画像領域にbにおいては、例えば「150」の閾値に基づいて2値化処理を行うといったように、画像領域a〜dにおいて、各画像領域ごとにエッジ画像部分を構成する画素データの数量が25画素となるように、それぞれに適した閾値を設定して2値化処理を行うことになる。
上記2値化、及び上記共通の所定数量となる閾値を設定することについての記載は、以下の画像処理装置、画像処理プログラム及び画像処理方法の発明において同じである。
〔発明3〕
更に、発明3の画像処理装置は、発明2の画像処理装置において、前記画像データに基づき、該画像データにおける前記画像のエッジ画像部分に対応する画素データを明確化するエッジ明確化手段を備え、
前記画像領域分割手段は、前記画像のエッジ画像部分に対応する画素データが明確化された画像データに基づき、前記画像を複数の画像領域に分割することを特徴としている。
このような構成であれば、エッジ明確化手段によって、前記画像データに基づき、該画像データにおける前記画像のエッジ画像部分に対応する画素データを明確化することが可能であり、前記画像領域分割手段によって、前記画像のエッジ画像部分に対応する画素データが明確化された画像データに基づき、前記画像を複数の画像領域に分割することが可能である。
従って、エッジ画像部分に対応する画素データを明確化することにしたので、画像内に表示される物体等の画像部分に対して、該画像部分を特徴づける外郭線等の線要素を強調して、且つエッジ画像部分を明確化する効果が得られ、そして、明確化された画像データに基づき、画像を複数の画像領域に分割することにしたので、各画像領域ごとにエッジ画像データを生成することが可能になり、画像全体でエッジ画像データを生成する従来例とは異なる、新しいタッチの画風の画像を構成するエッジ画像データを生成できる効果が得られる。
ここで、エッジ画像部分に対応する画素データを明確化するとは、例えばSobelオペレータ等のフィルタ処理を実行することによって、エッジ画像部分に対応する画素データの示す濃度値又は輝度値などの画素値を、エッジ画像部分とそうでない部分とを区別し易い数値に変換することである。
上記、エッジ画像部分に対応する画素データを明確化することについての記載は、以下の画像処理装置の発明において同じである。
〔発明4〕
更に、発明4の画像処理装置は、発明2または発明3の画像処理装置において、前記画像データに対して、平滑化処理を行なう平滑化手段を備えることを特徴としている。
このような構成であれば、前記画像データに対して、平滑化処理を行なうことが可能になり、取得した画像データのエッジ画像部分に対応する画素データを明確化する前に、該画像データを平滑化することによって、該画像データからノイズ成分を除去できる。これによって、エッジ画像データに含まれる、ノイズ成分からなる不要なエッジ画像部分のデータを低減することができるという効果が得られる。
ここで、平滑化処理とは、例えば、画像データの高周波成分を抑制する平滑化フィルタによって、画像データに含まれる不要なノイズ成分を除去する処理である。
〔発明5〕
更に、発明5の画像処理装置は、発明2乃至発明4のいずれか1の画像処理装置において、前記エッジ画像データに基づき、該エッジ画像データから、孤立した状態にある前記エッジ画像部分を構成する画素データを除去する孤立エッジ画素除去手段を備えることを特徴としている。
このような構成であれば、前記エッジ画像データに基づき、該エッジ画像データから、孤立した状態にある前記エッジ画像部分を構成する画素データを除去することが可能になり、従って、エッジ画像データによって構成される画像から、孤立した点状の画像を除去することができるという効果が得られる。
ここで、孤立エッジ画素除去手段は、例えば、初めに縮退の画像処理を行なった後、次に拡散の画像処理を行なうことによって、エッジ画像から孤立した点状の画像を除去することであり、例えばエッジ画像データが「0」と「1」との2種類の数値で構成される場合、縮退の画像処理では、例えば画像データにおける注目画素データの上下左右に隣接する画素データの示す数値に、いずれか一つでも「0」がある場合、該注目画素データが「1」である場合は「0」の数値に変換して、拡散の画像処理では、例えば画像データにおける注目画素データの上下左右に隣接する画素データの示す数値に、いずれか一つでも「1」がある場合、該注目画素データが「0」である場合は「1」の数値に変換する。
〔発明6〕
更に、発明6の画像処理装置は、発明2乃至発明5のいずれか1の画像処理装置において、前記エッジ画像データに対して、所定のノイズ成分を加えるノイズ成分付加手段を備えることを特徴としている。
このような構成であれば、前記エッジ画像データに対して、所定のノイズ成分を加えることが可能になり、該ノイズ成分を加えることによって、画像全体がラフな印象になり、これまでにない新しいタッチの画風らしさを益々強調する効果が得られる。
ここで、ノイズ付加手段とは、画像全体をラフな印象にするために、画像データに意図的にノイズ成分を付加するものであり、例えば、エッジ画像データから、ランダムに画素データを選択して、該選択した画素データの示す2種類の数値の一方を、他方の数値に変換する処理を行う。例えば、2種類の数値が「0」及び「1」であったときに、前記ランダムに選択した画素データの示す数値が「1」である場合は、これを「0」に変換し、一方、選択した画素データの示す数値が「0」である場合は、これを「1」に変換する処理を行う。
〔発明7〕
更に、発明7の画像処理装置は、発明2乃至発明6のいずれか1の画像処理装置において、前記エッジ画像データ生成手段は、所定画素値より小さい画素データ又は所定画素値より大きい画素データのいずれか一方を、前記2種類の数値のうち前記エッジ画像部分を構成しないことを示す数値に変換することを特徴としている。
このような構成であれば、前記エッジ画像データ生成手段は、所定画素値より小さい画素データ又は所定画素値より大きい画素データのいずれか一方を、前記2種類の数値のうち前記エッジ画像部分を構成しないことを示す数値に変換することが可能になり、従って、例えば、画素値が濃度値である場合に、画像データに含まれる、該濃度値が極端に小さい(輝度値及び明度値の場合は極端に大きい)、明らかにエッジ画像部分を構成していないことが解る画素データを、エッジ画像データ生成手段において、エッジ画像部分を構成することを示す数値に変換するようなことを防ぐことができ、これによって、エッジ画像データによって構成される画像に、不要なエッジ画像部分が含まれるのを防ぐことができるという効果が得られる。
〔発明8〕
一方、上記目的を達成するために、発明8の画像処理プログラムは、
画像を複数の画像領域に分割し、該分割した各画像領域に対応する画像データに基づき、該画像領域に対応する画像データを構成する各画素データが、前記画像のエッジ画像部分を構成するか否かを示す情報を含んでなるエッジ画像データを生成する画像処理プログラムであって、
前記各画像領域に対応する画像データに基づき、該各画像領域に対応するエッジ画像データに含まれる、前記エッジ画像部分を構成する画素データを示す情報の数量が、前記複数の画像領域に共通の所定数量となるエッジ画像データを生成するエッジ画像データ生成ステップをコンピュータに実行させるのに使用するプログラムを含むことを特徴としている。
ここで、本発明は、発明1の画像処理装置に適用可能なプログラムであり、これにより発明1の画像処理装置と同等の効果が得られる。
〔発明9〕
一方、上記目的を達成するために、発明9の画像処理プログラムは、
画像を構成する画像データを取得する画像データ取得ステップと、
前記取得した画像データに基づき、前記画像を複数の画像領域に分割する画像領域分割ステップと、
前記分割した各画像領域に対応する画像データに基づき、該画像データを構成する各画素データの数値を、該画素データが前記画像のエッジ画像部分を構成するか否かを示す2種類の数値のいずれか一方に変換するための閾値を設定する閾値設定ステップと、
前記設定した閾値に基づき、前記各画像領域に対応する画像データの数値を前記2種類の数値のいずれか一方に変換してなるエッジ画像データを生成するエッジ画像データ生成ステップとからなる処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを含み、
前記閾値設定ステップにおいては、前記各画像領域に対応するエッジ画像データに含まれる、前記エッジ画像部分を構成することを示す数値の数量が、前記複数の画像領域に共通の所定数量となる閾値を設定することを特徴としている。
ここで、本発明は、発明2の画像処理装置に適用可能なプログラムであり、これにより発明2の画像処理装置と同等の効果が得られる。
〔発明10〕
一方、発明10の画像処理方法は、
画像を複数の画像領域に分割し、該分割した各画像領域に対応する画像データに基づき、該画像領域に対応する画像データを構成する各画素データが、前記画像のエッジ画像部分を構成するか否かを示す情報を含んでなるエッジ画像データを生成する画像処理方法であって、
前記各画像領域に対応する画像データに基づき、該各画像領域に対応するエッジ画像データに含まれる、前記エッジ画像部分を構成する画素データを示す情報の数量が、前記複数の画像領域に共通の所定数量となるエッジ画像データを生成するエッジ画像データ生成ステップを含むことを特徴としている。
これにより発明1の画像処理装置と同等の効果が得られる。
〔発明11〕
一方、発明11の画像処理方法は、
画像を構成する画像データを取得する画像データ取得ステップと、
前記取得した画像データに基づき、前記画像を複数の画像領域に分割する画像領域分割ステップと、
前記分割した各画像領域に対応する画像データに基づき、該画像データを構成する各画素データの数値を、該画素データが前記画像のエッジ画像部分を構成するか否かを示す2種類の数値のいずれか一方に変換するための閾値を設定する閾値設定ステップと、
前記設定した閾値に基づき、前記各画像領域に対応する画像データの数値を前記2種類の数値のいずれか一方に変換してなるエッジ画像データを生成するエッジ画像データ生成ステップと、を含み、
前記閾値設定ステップにおいては、前記各画像領域に対応するエッジ画像データに含まれる、前記エッジ画像部分を構成することを示す数値の数量が、前記複数の画像領域に共通の所定数量となる閾値を設定することを特徴としている。
これにより発明2の画像処理装置と同等の効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1〜図19は、本発明に係る画像処理装置、画像処理プログラム及び画像処理方法の実施の形態を示す図である。
まず、本発明に係る画像処理装置100の構成を図1に基づき説明する。図1は、本発明に係る画像処理装置100の構成を示すブロック図である。
画像処理装置100は、図1に示すように、外部装置等から画像を構成する画像データを取得する画像データ取得部10と、取得された画像データに基づき、エッジ画像部分が明確化された画像データ(以下、エッジ画像部分が明確化された画像データをエッジ明確化画像データと称す)を生成するエッジ明確化部11と、生成されたエッジ明確化画像データに基づき、画像を複数の画像領域に分割する画像領域分割部12と、分割された各画像領域に対応するエッジ明確化画像データに基づき、エッジ画像部分とそうでない部分とを2値で示した画像を構成する画像データ(以下、エッジ画像データと称す)を生成する エッジ画像データ生成部13と、生成されたエッジ画像データを記憶する画像データ記憶部14と、を含んだ構成となっている。
画像データ取得部10は、イメージスキャナ、デジタルカメラ等によって取得した人物画像、風景画像等の画像データを取得する機能を有し、更に取得した画像データをエッジ明確化部11に伝送する機能を有する。
エッジ明確化部11は、画像データ取得部10から伝送された画像データに基づいて、公知のエッジ抽出フィルタ等を用いて、該画像データが構成する画像のエッジ画像部分が明確化されたエッジ明確化画像データを生成する機能を有し、更に生成したエッジ明確化画像データを、画像領域分割部12に伝送する機能を有する。
画像領域分割部12は、エッジ明確化部11から伝送されたエッジ明確化画像データに基づき、該エッジ明確化画像データが構成する画像を、所定の画素数からなる複数の画像領域に分割する機能を有する。以下、複数の画像領域に分割されたエッジ明確化画像データの各々を分割画像データと称す。更に画像領域分割部12は、分割画像データをエッジ画像データ生成部13に伝送する機能を有する。
エッジ画像データ生成部13は、画像領域分割部12から伝送された各分割画像データに基づき、各画像領域ごとに、各画像領域に対応する分割画像データに含まれるエッジ画像部分を構成する画素データの数量が、分割された各画像領域の全てに共通の所定数量となる閾値を設定して、該閾値に基づいて各画像領域に対応する分割画像データを2値化して、エッジ画像データを生成する機能を有し、更に生成したエッジ画像データを画像データ記憶部14に伝送する機能を有する。
画像データ記憶部14は、エッジ画像データ生成部13から伝送されたエッジ画像データを記憶する機能を有する。
ここで、本実施の形態において、画像処理装置100は、図示しないが、上記各部を制御するためのプログラムの記憶された記憶媒体と、これらのプログラムを実行するためのCPUと、プログラムの実行に必要なデータを記憶するRAMと、を備えている。そして、上記CPUにより前記プログラムを実行することによって上記各部の処理を実現するものである。
また、記憶媒体とは、RAM、ROM等の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶型記憶媒体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法のいかんにかかわらず、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体であれば、あらゆる記憶媒体を含むものである。
また、上記各部は、専用のプログラムのみでその機能を果たすもの、専用のプログラムによりハードウェアを制御してその機能を果たすもの等が混在している。なお、上記各部の機能を、専用のハードウェアのみで構成するようにしても良い。
次に、図2に基づき、画像処理装置100の動作処理の流れを説明する。図2は、画像処理装置100の動作処理を示すフローチャートである。
最初に、画像データ取得部10において、ステップS100の処理を行なう。
まず、ステップS100に移行する。ステップS100では、画像データが取得されたか否かを判定し、取得されたと判定された場合(Yes)はステップS102に移行し、そうでない場合(No)は取得されるまで待機する。
次に、エッジ明確化部11において、ステップS102からS104までの処理を行な う。
ステップS102では、ステップS100において取得された画像データに対して、画像データのノイズ成分から不要なエッジ画像部分が明確化されるのを抑制するために、画像データ平滑化処理を行なう。
ここで、平滑化処理には様々な方法があるが、本実施の形態においては、図6に示すような高周波成分を抑制する3画素×3画素の平滑化フィルタを使用して、画像データ全体に対して平滑化処理を行なっている。なお、平滑化処理を行なうために使用するフィルタの種類は図6に示すフィルタに限らず、画像データの特性に応じて別の種類のフィルタを使用しても良い。
平滑化処理が終了したら、ステップ104に移行する。
ステップS104では、ステップS102において平滑化処理が行なわれた画像データに基づいて、画像のエッジ画像部分を明確化するフィルタを使用してエッジ明確化画像データを生成する。
ここで、エッジ画像部分を明確化するためのフィルタとして、本実施の形態においては、図7の(a)及び(b)に示すような3画素×3画素のSobelオペレータを使用している。そして、画像データ全体に対して、Sobelオペレータによるフィルタ処理を実行することによって、エッジ画像部分と判断された画素データの画素値(例えば、濃度値)がエッジを強調する値に変換され、その結果、エッジ画像部分が明確化されたエッジ明確化画像データが生成される。なお、画素データの画素値としては、濃度値、輝度値、明度値などがあるが、本実施の形態においては、以下、各処理の説明において濃度値を用いることとする。また、エッジ画像部分を明確化するためのフィルタの種類は図7に示すフィルタに限らず、画像データの特性に応じて別の種類のフィルタを使用しても良い。
エッジ画像明確化処理が終了したら、ステップS106に移行する。
更に、画像領域分割部12において、ステップS106の処理を行なう。
ステップS106では、ステップS104において生成されたエッジ明確化画像データに基づいて、該エッジ明確化画像データによって構成される画像全体を複数の画像領域に分割する。
ここで、本実施の形態において、各画像領域に対応する分割画像データの画素数は、8画素×8画素(64画素)〜32画素×32画素(1,024画素)の範囲から決定され、利用者が任意の画素数を選択できるようになっている。なお、分割画像データの画素数は、上記した画素数の範囲に限定されるものではない。
更に、図8に基づき、画像領域の分割処理について具体的に説明する。ここで、図8(a)は、128画素×128画素のエッジ明確化画像データによって構成される画像を256個の画像領域に分割した一例を示す図であり、(b)は、(a)の分割された画像における画像領域の一部を示す図である。
画像領域分割部12は、エッジ明確化画像データによって構成される画像を複数の画像領域に分割する場合に、まず、エッジ明確化画像の画素数に基づき、分割数及び画像領域の画素数を決定する。分割数及び画像領域の画素数はいずれか一方が決まれば、他方が求まるので、いずれか一方を画像の画素数から自動的に又は利用者の指示に応じて決定する。図8(a)に示す例では、128画素×128画素の計16,384画素から構成されるエッジ画像を256個の画像領域に分割することで、分割画像200を形成している。
本実施の形態においては、上記分割画像200を構成する画像領域の、横方向をX軸、縦方向をY軸として、当該分割画像200を2次元の座標空間で表し、各画像領域をこの座標上の1点として扱い、座標X1〜X16及び座標Y1〜Y16の組み合わせで表すようにした。例えば、分割画像200における、左上の画像領域は、画像領域(X1,Y1)、右下の画像領域は、画像領域(X16,Y16)と表す。
更に、図8(a)に示す例では、16,384画素を、それぞれが均一の画素数となる256個の矩形の画像領域に分割しているので、各画像領域は、8画素×8画素の計64 画素の画素データから構成されることになる。
例えば、分割画像200から、図8(a)に示す画像部分20を抜き出すと、この画像部分20は、図8(b)に示すように、8画素×8画素の4つの画像領域20a〜20dから構成される。また、これら画像領域20a〜20dを上記した座標系で表すと、画像領域20a〜20dはそれぞれ、画像領域(X2,Y6)、画像領域(X3,Y6)、画像領域(X2,Y7)及び画像領域(X3,Y7)となる。
画像領域分割処理が終了したら、ステップS108に移行する。
更に、エッジ画像データ生成部13において、ステップS108からS114までの処理を行なう。
ステップS108では、ステップS106において分割された各画像領域に対応する分割画像データから、各画像領域ごとにエッジ画像データを生成する処理を行なう。なお、エッジ画像データ生成処理の詳細は後述する。
エッジ画像データ生成処理が終了したら、ステップS110へ移行する。
ステップS110では、全ての画像領域(上記例では256個の画像領域)に対して、ステップS108のエッジ画像データ生成処理が終了したか否かを判定し、終了したと判定された場合(Yes)はステップS112へ移行し、そうでない場合(No)は、未処理の画像領域に対してエッジ画像データ生成処理を行なうために、ステップS108へ移行する。
ステップS112では、ステップS108において生成したエッジ画像データに対して、画像から孤立した点状のエッジ画像を除去するために、孤立エッジ画素除去処理を行なう。 なお、孤立エッジ画素除去処理の詳細は後述する。
孤立エッジ画素除去処理が終了したら、ステップS114へ移行する。
ステップS114では、ステップS112において孤立エッジ画素が除去されたエッジ画像データに対して、所定のノイズ成分を加えることによって、画像全体のラフな印象を強調する処理を行なう。なお、ノイズ成分付加処理の詳細は後述する。
ノイズ成分付加処理が終了したら、ステップS116へ移行する。
更に、画像データ記憶部14において、ステップS116の処理を行なう。
ステップS116では、ステップS114においてノイズ成分が付加されたエッジ画像データを記憶する。
エッジ画像データ記憶処理が終了したら、ステップS100に移行する。
次に、図3に基づき、図2のフローチャートにおける、分割された画像の各画像領域からエッジ画像データを生成するステップS108の処理を説明する。図3は、各画像領域からエッジ画像データを生成する処理を示すフローチャートである。
図3に示すエッジ画像データ生成処理では、まず、ステップS200に移行する。
ステップS200では、各画像領域に対応するエッジ画像データに含まれる、エッジ画像部分を構成する画素データの数量(以下、エッジ画素データ量と称す)の割合を設定する。ここで、当該割合は全ての画像領域に共通の割合であり、利用者が任意の値を設定することが可能である。
エッジ画素データ量の割合を設定したら、ステップS202へ移行する。
ステップS202では、ステップS200において設定されたエッジ画素データ量の割合に基づき、各画像領域から生成する目標となるエッジ画素データ量(以下、目標エッジ画素データ量と称す)を計算する。ここで、当該割合は、各画像領域の総画素データ数に対するエッジ画素データ量の割合であるので、画像領域の総画素データ数×当該割合を計算することによって、目標エッジ画素データ量が求まる。例えば、上記図8(a)の例に示す8画素×8画素の画像領域の場合、該割合を40%にすると、256個の画像領域に共通の目標エッジ画素データ量は、64画素×40%=25画素(計算値端数切り捨て)となる。
目標エッジ画素データ量を計算したら、ステップS204へ移行する。
ステップS204では、各画像領域の画素データのうち、明らかにエッジ画像を構成していないことが解る画素データを区別するための濃度値の閾値を設定する。本実施の形態において、この濃度値の閾値は、利用者が任意の値を設定することが可能である。
濃度値の閾値を設定したら、ステップS206へ移行する。
ステップS206では、2値化処理の際に使用する2値化用の閾値の初期値を設定する。閾値は、例えば画素データの濃度値と比較して、濃度値が閾値以上であれば「1」、閾値より小さければ「0」といったように、2種類の数値のいずれかに変換するものである。本実施の形態においては、濃度値が閾値以上であれば「1」に変換して、エッジを形成する画素として黒色と対応付け、一方、閾値より小さければ「0」に変換して、エッジを形成しない画素として白色と対応付けることとする。ここでは、2値化用の閾値の初期値は濃度値の最大値(例えば255)を設定するものとする。
2値化用の閾値の初期値を設定したら、ステップS208へ移行する。
ステップS208では、ステップS206又はS226において設定された2値化用の閾値に基づいて、これから2値化処理を行なう分割画像データの先頭の画素データを設定する。
先頭の画素データを設定したら、ステップS210へ移行する。
ステップS210では、画素データの濃度値とステップS204において設定された濃度値の閾値とを比較する。画素データの濃度値が濃度値の閾値より小さい場合(Yes)は、ステップS216へ移行する。そうでない場合は、ステップS212へ移行する。
ステップS212では、画素データの濃度値とステップS206又はS226において設定された2値化用の閾値とを比較する。画素データの濃度値が当該閾値より小さい場合(Yes)は、ステップS216へ移行し、そうでない場合は、ステップS214へ移行する。
ステップS214では、画素データに2値化の数値の「1」(黒色)を設定して、エッジ画像部分を構成する画素データに変換する。
設定したら、ステップS218へ移行する。
一方、ステップS216では、画素データに2値化の数値の「0」(白色)を設定して、エッジ画像部分を構成しない画素データに変換する。
設定したら、ステップS218へ移行する。
ステップS218では、最終の画素データに到達したか否かを判定する。最終の画素 データに到達していない場合(No)は、ステップS220へ移行する。最終の画素データに到達した場合(Yes)は、ステップS222へ移行する。
ステップS220では、次に処理する画素データを設定して、ステップS210へ移行する。
ステップS222では、ステップS214において生成されたエッジ画素データ量と、ステップS202において計算された、全ての画像領域に共通の目標エッジ画素データ量とを比較する。そして、生成されたエッジ画素データ量が、目標エッジ画素データ量に到達していない場合(No)は、ステップS224へ移行する。一方、目標エッジ画素データ量に到達した場合(Yes)は、エッジ画像データ生成処理を終了する。
ステップS224では、2値化用の閾値が、ステップS204において設定された濃度値の閾値に到達したか否かを判定する。濃度値の閾値に到達していない場合(No)はステップS226に移行し、濃度値の閾値に到達した場合(Yes)は、エッジ画像データ生成処理を終了する。
ステップS226では、現在設定されている2値化用の閾値を別の値に変更する。ここでは現在の閾値から所定値を減算(例えばマイナス1)するものとする。
閾値を変更したら、変更後の閾値で2値化処理を行なうために、ステップS208へ移行する。
更に、図9〜図12に基づき、前記した図3に示す各画像領域からエッジ画像データを生成する処理について具体的に説明する。
ここで、図9は、図8(b)の画像領域20a〜20dに対応する分割画像データの示す濃度値の一例を示す図であり、ここでは、画素値を0〜255の範囲にある濃度値とする。また、図10(a)は、図9から画像領域20aの部分を抜き出した図であり、(b)は、(a)から生成されたエッジ画像データの一例を示す図であり、(c)は、図9から画像領域20bの部分を抜き出した図であり、(d)及び(e)は、(c)から生成されたエッジ画像データの一例を示す図である。また、図11(a)は、図9から画像領域20cの部分を抜き出した図であり、(b)は、(a)から生成されたエッジ画像データの一例を示す図であり、(c)は、図9から画像領域20dの部分を抜き出した図であり、(d)は、(c)から生成されたエッジ画像データの一例を示す図である。また、図12は、画像領域20a〜20dから生成されたエッジ画像データを示した図である。
以下、画像領域20a〜20dのそれぞれからエッジ画像データを生成する処理を例にとって説明する。ここでは、各画像領域を構成する画素データを2次元の座標空間で表し、各画素データを座標上の1点として扱い、横方向を座標1〜8、及び縦方向を座標1〜8の組み合わせで表すようにした。例えば、各画像領域における、左上の画素データは(1,1)、右下の画素データは(8,8)と表す。
また、図3に示すエッジ画像データ生成処理のステップS200において設定するエッジ画素データ量の割合を、前記したように40%に設定するものとする。従って、ステップS202において計算された目標エッジ画素データ量は前記したように25画素となる。また、ステップS204における濃度値の閾値は、ここでは「100」を設定し、更に、ステップS206における2値化用の閾値の初期値は、ここでは最大値の「255」を設定する。
最初に、画像領域20aからエッジ画像データを生成する場合を例にとると、まず、図10(a)に示す画素データに対して、ステップS206において設定した「255」の閾値を使用して2値化処理を行なうことになる。次に、ステップS208において、これから2値化処理を行なう先頭の画素データを設定する。ここでは、左上の座標(1,1)の画素データを先頭の画素データとして設定するものとする。次に、ステップS210において、当該座標(1,1)の画素データの濃度値「030」と、ステップS204において設定した濃度値の閾値「100」とを比較する。その結果、画素データの濃度値「030」は濃度値の閾値「100」より小さいと判定されるため、ステップS216において、当該座標(1,1)の画素データは2値化の数値の「0」(白色)に変換される。次に、ステップS220において、2値化処理を行なう次の画素データ(ここでは、座標(1,2)の画素データとする)を設定して、ステップS210〜S218の2値化処理を繰り返す。同様に、残りの各画素データに対して、ステップS210〜S218の2値化処理を最終画素データ(ここでは、座標(8,8)の画素データとする)まで繰り返していく。
そして、2値化用の閾値である「255」を使用しての2値化処理が全ての画素データに対して終了したら、ステップS222において、当該2値化処理で生成したエッジ画素データ量と、ステップS202において計算された目標エッジ画素データ量である25画素とを比較する。その結果、図10(a)に示す例では、生成したエッジ画素データ量は、25画素に到達していないと判定されるため、次に、ステップS226において2値化用の閾値を減算(ここでは254の閾値にする)して、当該閾値を使用してステップS208〜S226の2値化処理を繰り返す。以降も同様に、2値化用の閾値を減算して、ステップS208〜S226の2値化処理を、生成したエッジ画素データ量が目標エッジ画素データ量である25画素に到達するか、または2値化用の閾値がステップS204において設定した濃度値の閾値「100」になるまで繰り返し実行する。
ここで、図10(a)に示す例では、画素データのすべての濃度値が、ステップS204において設定した濃度値の閾値「100」より小さいため、すべての画素データが2値化の数値の「0」(白色)に変換され、最終的には、図10(b)に示されているエッジ画像データのようにエッジ画素データ量は0画素になる。
次に、画像領域20bからエッジ画像データを生成する場合を例にとると、図10(c)の画素データに対して、上記した画像領域20aの場合と同様に、初めに、ステップS206において設定した2値化用の閾値である「255」を使用してステップS208〜S226の2値化処理を行ない、そして、生成したエッジ画素データ量が目標エッジ画素データ量である25画素に到達するか、または当該閾値を減算した結果、当該閾値がステップS204において設定した濃度値の閾値「100」になるまで、ステップS208〜S226の2値化処理を繰り返していく。図10(d)は、2値化用の閾値を「160」に設定して2値化処理を行なった結果生成されるエッジ画像データを示しているが、画素データが「1」(黒色)となるエッジ画素データ量は8画素であり、所定のエッジ画素データ量である25画素に到達していない。このため、2値化用の閾値を更に減算してステップS208〜S226の2値化処理を繰り返し実行する。そして、図10(e)は、2値化用の閾値を減算していき、当該閾値を「120」に設定したときに生成されたエッジ画像データを示しているが、当該図では画素データが「1」(黒色)となるエッジ画素データ量が25画素であり、目標エッジ画素データ量である25画素に到達している。25画素に到達した時点で、画像領域20bからエッジ画像データを生成する処理は終了する。
更に、図11(a)に示す画像領域20cに対して、上記同様の処理を行うことによって、2値化用の閾値が「150」に設定された段階で、同図(b)に示す、エッジ画素データ量が26画素のエッジ画像データが生成され、また、図11(c)に示す画像領域20dに対して、上記同様の処理を行うことによって、2値化用の閾値が「120」に設定された段階で、同図(d)に示す、エッジ画素データ量が25個のエッジ画像データが生成される。
このようにして生成された画像領域20a〜20dにそれぞれ対応するエッジ画像データから構成される画像部分のエッジ画像は、図12に示すように、「0」(白色)及び「1」(黒色)の2値(2色)だけで表現されたデータとなる。
次に、図4に基づき、図2のフローチャートにおけるステップS112の孤立エッジ画素除去処理を説明する。図4は、孤立エッジ画素除去処理を示すフローチャートである。
図4に示す孤立エッジ画素除去処理では、まず、ステップS300に移行する。
ステップS300では、エッジ画像データに対して、縮退の画像処理を行なう。なお、縮退の画像処理は、画像データの注目画素データの周囲4近傍の画素データ(上下左右に隣接する画素データ)の示す数値に、いずれか一つでも「0」がある場合、当該注目画素データの示す数値が「1」である場合は「0」の数値に変換するものである。
縮退処理が終了すると、ステップS302に移行する。
ステップS302では、ステップS300において縮退処理が施されたエッジ画像データに対して、拡散の画像処理を行なう。なお、拡散の画像処理は、画像データの注目画素データの周囲4近傍の画素データ(上下左右に隣接する画素データ)の示す数値に、いずれか一つでも「1」の数値がある場合、該注目画素データの示す数値が「0」である場合は該注目画素データを「1」の数値に変換する。
エッジ画像データの全画素データに対して拡散処理が終了したら、孤立エッジ画素除去処理は終了する。
上記ステップS300及びS302において、画像データにおける注目画素データの周囲の画素データを判定する際に、周囲4近傍の画素データに限らず、周囲8近傍の画素データ(上下左右に隣接する画素データ及び斜め方向の画素データ)等のもっと多数の画素データによって判定しても良い。また、上記孤立エッジ画素除去処理においては、初めに縮退処理、次に拡散処理を行なう例を示したが、これらの順序を入れ替えて、初めに拡散処理、次に縮退処理を行なって孤立エッジ画素を除去するようにしても良い。また、別の手法によって孤立エッジ画素を除去しても良く、これらの方法によっては、いくらか趣の異なった画風の効果が期待できる。
更に、図13に基づき、孤立エッジ画素除去処理について具体例を挙げて説明する。ここで、図13(a)は、図10(e)に示す画像領域20bから生成されたエッジ画像データの一例を示す図であり、(b)は、(a)のエッジ画像データに対して縮退処理を施した例を示す図であり、(c)は、(b)の縮退処理の施されたエッジ画像データに対して拡散処理を施した例を示す図である。
図13(a)に示すように、画像領域20bには、座標(2,2)の位置に、他のエッジ画素データから孤立しているエッジ画素データX(以下、孤立エッジ画素Xと称す)が存在する。
そして、孤立エッジ画素除去処理が開始されると、このようなエッジ画像データに対して、まず上記縮退処理が実行される。全画素データに対し縮退処理が施されると、図13(a)に示すエッジ画像データは、図13(b)に示すように、周囲4近傍に1つでも「0」のあるエッジ画素データの値が、「1」から「0」へと変換されたものとなる。ここで、図13(a)を見ると解るように、孤立エッジ画素Xの周囲4近傍の画素データは全て「0」であるので、孤立エッジ画素Xは、図13(b)に示すように、その値が「1」から「0」へと変換される。更に、縮退処理が施されたエッジ画像データに対して、上記拡散処理が実行される。そして、縮退処理後の全画素データに対して拡散処理が施されると、図13(b)に示すエッジ画像データは、図13(c)に示すように、周囲4近傍に1つでも「1」のある非エッジ画素データ(値が「0」の画素データ)の値が、「0」から「1」へと変換されたものとなる。ここで、図13(b)に示すように、縮退処理によって「1」から「0」へと変換された孤立エッジ画素Xの周囲4近傍には一つも「1」が存在しないので、拡散処理を施しても孤立エッジ画素Xは「1」とならず、エッジ画像データから消滅することになる。つまり、上記孤立エッジ画素除去処理によって、エッジ画像データ中の孤立したエッジ画素データを除去することが可能である。
次に、図5に基づき、図2のフローチャートにおけるステップS114のノイズ成分付加処理を説明する。図5は、ノイズ成分付加処理を示すフローチャートである。
図5に示すノイズ成分付加処理では、まず、ステップS400に移行する。
ステップS400では、エッジ画像データから、ノイズを付加する対象の画素データを選択する。なお、選択する方法は、対象画素データが画像データ全体で一様に散らばるように、対象画素データの縦方向及び横方向の位置を任意に選択する。また、ここで、対象画素データを所定の乱数の値に基づき選択しても良い。
対象画素データの選択が終了したら、ステップS402に移行する。
ステップS402では、ステップS400で選択した対象画素データに対して、当該画素データの2値化の数値の一方を、他方の数値に変換する。例えば、選択した画素データの示す数値が「1」である場合は、これを「0」に変換し、一方、選択した画素データの示す数値が「0」である場合は、これを「1」に変換する処理を行なう。また、別の変換方法として、選択した画素データの示す数値が「1」である場合のみ「0」に変換して、画素データの示す数値が「0」である場合は、そのまま「0」にしておく方法もある。
当該画素の変換が終了したら、ステップS404に移行する。
ステップS404では、ステップS400において選択された対象画素の全てに対して、変換処理が終了したか否かを判定し、終了したと判定された場合(Yes)はノイズ成分付加処理を終了し、そうでない場合(No)は、未処理の対象画素の変換処理を行なうために、ステップS402に移行する。
更に、図14に基づき、ノイズ成分付加処理について具体例を挙げて説明する。ここで、図14(a)は、孤立エッジ画素除去処理の施されたエッジ画像データの一例を示す図であり、(b)は、(a)のエッジ画像データに対してノイズ成分付加処理を施した一例を示す図である。
図14(a)に示すエッジ画像データに対して、上記したノイズ成分付加処理を実行すると、まず、図14(a)に示すエッジ画像データから、この例では所定の乱数値に基づいて、いくつかのエッジ画素データが選択される。ここでは、図14(a)に示すように、座標(8,2)のエッジ画素データYと、座標(4,6)のエッジ画素データZとが選択されたとする。そして、エッジ画素データが選択されると、上記したように選択画素データの値が「1」である場合は、その値を「0」に変換し、選択画素データの値が「0」である場合は、「0」のまま変換しない。図14(a)に示すように、エッジ画素データY、Zは、共に値が「1」であるので、図14(b)に示すように、共に「0」へと変換される。
更に、上記ノイズ成分付加処理の効果を説明するために、図15に基づき、ノイズ成分付加処理の実施例を説明する。ここで、図15(a)は、ノイズ成分付加処理を施す前のエッジ画像を示す図であり、(b)は、ノイズ成分付加処理を施した後のエッジ画像を示す図である。両画像を比較すると、図15(b)に示す画像では、図15(a)に示す画像に比べて、画像全体がラフで大まかな印象に変換され、より手書き風に近いタッチの画風になっている。
次に、図16〜図19に基づき、本発明の実施例について説明する。ここで、図16は、画像処理対象の人物画像を示す図である。また、図17は、図16に示す画像に、従来技術の画像処理を施してエッジ画像データを生成した一例を示す図である。また、図18、図19は、本発明の画像処理を行ってエッジ画像データを生成した一例を示す図である。
まず、図17に示す画像は、本発明とは異なり、図16に示す画像を領域分割せずに、画像全体に対して10%の割合となるエッジ画素データ量のエッジ画像データから構成される画像である。また、図18に示す画像は、図16に示す画像に対して本発明の画像処理を施したもので、図16に示す画像を16画素×16画素の画像領域に分割して、各画像領域のエッジ画素データの量が、全ての画像領域に共通の10%の割合量となるエッジ画像データから構成された画像である。また、図19に示す画像は、図18と同様に、図16に示す画像に対して本発明の画像処理を施したもので、図16に示す画像を32画素×32画素の画像領域に分割して、各画像領域のエッジ画素データ量が、全ての画像領域に共通の10%の割合量となるエッジ画像データから構成された画像である。
図17に示す画像と、図18及び図19に示す画像とを比較してみると、図17に示す画像では、襟の部分や袖の皺の部分の陰影が消えているのに対し、図18及び図19に示す画像では、襟の部分や袖の皺の部分の陰影がエッジ画像として残っているのが見て取れる。そのため、図18及び図19に示す画像は、図17に示す画像よりも全体的に荒々しいタッチの画風となっており、ラフに描いたデッサン画や、クロッキー画等の画風に近いものとなっている。
上記実施の形態において、エッジ画像データ生成部13におけるエッジ画像データ生成処理は、発明1のエッジ画像データ生成手段に対応する。
また、上記実施の形態において、画像データ記憶部14における画像データ記憶処理は、発明1又2の画像データ記憶手段に対応する。
また、上記実施の形態において、画像データ取得部10における画像データ取得処理は、発明2の画像データ取得手段に対応し、エッジ明確化部11における、エッジ画像明確化処理は発明3のエッジ明確化手段に対応し、画像データ平滑化処理は発明4の平滑化手段に対応し、画像領域分割部12における画像領域分割処理は、発明2の画像領域分割手段に対応し、エッジ画像データ生成部13における、エッジ画像データ生成処理は発明2の閾値設定手段及びエッジ画像データ生成手段に対応し、孤立エッジ画素除去処理は発明5の孤立エッジ画素除去手段に対応し、ノイズ成分付加処理は発明6のノイズ成分付加手段に対応する。
また、上記実施の形態において、ステップS100は発明9又は11の画像データ取得ステップに対応し、ステップS106は発明9又は11の画像領域分割ステップに対応し、ステップS108は発明9又は11の閾値設定ステップに対応し、ステップS108は発明8、9、10及び11のいずれか1のエッジ画像データ生成ステップに対応する。
なお、上記の実施形態においては、取得した画像データに基づいてエッジ明確化画像データを生成して、エッジ明確化画像データに基づいて画像領域を分割する例を説明したが、これに限らず、取得した画像データに基づいて画像領域を分割して、その後、エッジ明確化画像データを生成するなどしても良い。
本発明に係る画像処理装置100の構成を示すブロック図である。 画像処理装置100の動作処理を示すフローチャートである。 各画像領域からエッジ画像データを生成する処理を示すフローチャートである。 孤立エッジ画素除去処理を示すフローチャートである。 ノイズ成分付加処理を示すフローチャートである。 平滑化処理のために使用する平滑化フィルタの一例を示す図である。 エッジ明確化画像データの生成処理のために使用するフィルタの一例を示す図であり、(a)は、Sobelオペレータ(横方向)であり、(b)は、Sobelオペレータ(縦方向)である。 (a)は、128画素×128画素のエッジ明確化画像データによって構成される画像を256個の画像領域に分割した一例を示す図であり、(b)は、(a)の分割された画像における画像領域の一部を示す図である。 図8(b)の画像領域20a〜20dに対応する分割画像データの示す濃度値の一例を示す図である。 (a)は、図9から画像領域20aの部分を抜き出した図であり、(b)は、(a)から生成されたエッジ画像データの一例を示す図であり、(c)は、図9から画像領域20bの部分を抜き出した図であり、(d)及び(e)は、(c)から生成されたエッジ画像データの一例を示す図である。 (a)は、図9から画像領域20cの部分を抜き出した図であり、(b)は、(a)から生成されたエッジ画像データの一例を示す図であり、(c)は、図9から画像領域20dの部分を抜き出した図であり、(d)は、(c)から生成されたエッジ画像データの一例を示す図である。 画像領域20a〜20dから生成されたエッジ画像データを示した図である。 (a)は、図10(e)に示す画像領域20bから生成されたエッジ画像データの一例を示す図であり、(b)は、(a)のエッジ画像データに対して縮退処理を施した例を示す図であり、(c)は、(b)の縮退処理の施されたエッジ画像データに対して拡散処理を施した例を示す図である。 (a)は、孤立エッジ画素除去処理の施されたエッジ画像データの一例を示す図であり、(b)は、(a)のエッジ画像データに対してノイズ成分付加処理を施した一例を示す図である。 (a)は、ノイズ成分付加処理を施す前のエッジ画像を示す図であり、(b)は、ノイズ成分付加処理を施した後のエッジ画像を示す図である。 画像処理対象の人物画像を示す図である。 図16に示す画像に、従来技術の画像処理を施してエッジ画像データを生成した一例を示す図である。 本発明の画像処理を行ってエッジ画像データを生成した一例を示す図である。 本発明の画像処理を行ってエッジ画像データを生成した一例を示す図である。
符号の説明
10…画像データ取得部、11…エッジ明確化部、12…画像領域分割部、13…エッジ画像データ生成部、14…画像データ記憶部、20…画像部分、20a,20b,20c,20d…画像領域、100…画像処理装置、200…分割画像、X,Y,Z…エッジ画素データ

Claims (11)

  1. 画像を複数の画像領域に分割し、該分割した各画像領域に対応する画像データに基づき、該画像領域に対応する画像データを構成する各画素データが、前記画像のエッジ画像部分を構成するか否かを示す情報を含んでなるエッジ画像データを生成する画像処理装置であって、
    前記各画像領域に対応する画像データに基づき、該各画像領域に対応するエッジ画像データに含まれる、前記エッジ画像部分を構成する画素データを示す情報の数量が、前記複数の画像領域に共通の所定数量となるエッジ画像データを生成するエッジ画像データ生成手段と、
    前記生成したエッジ画像データを記憶する画像データ記憶手段と、を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 画像を構成する画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記取得した画像データに基づき、前記画像を複数の画像領域に分割する画像領域分割手段と、
    前記分割した各画像領域に対応する画像データに基づき、該画像データを構成する各画素データの数値を、該画素データが前記画像のエッジ画像部分を構成するか否かを示す2種類の数値のいずれか一方に変換するための閾値を設定する閾値設定手段と、
    前記設定した閾値に基づき、前記各画像領域に対応する画像データの数値を前記2種類の数値のいずれか一方に変換してなるエッジ画像データを生成するエッジ画像データ生成手段と、
    前記生成したエッジ画像データを記憶する画像データ記憶手段と、を備え、
    前記閾値設定手段は、前記各画像領域に対応するエッジ画像データに含まれる、前記エッジ画像部分を構成することを示す数値の数量が、前記複数の画像領域に共通の所定数量となる閾値を設定することを特徴とする画像処理装置。
  3. 前記画像データに基づき、該画像データにおける前記画像のエッジ画像部分に対応する画素データを明確化するエッジ明確化手段を備え、
    前記画像領域分割手段は、前記画像のエッジ画像部分に対応する画素データが明確化された画像データに基づき、前記画像を複数の画像領域に分割することを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記画像データに対して、平滑化処理を行う平滑化手段を備えることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の画像処理装置。
  5. 前記エッジ画像データに基づき、該エッジ画像データから、孤立した状態にある前記エッジ画像部分を構成する画素データを除去する孤立エッジ画素除去手段を備えることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記エッジ画像データに対して、所定のノイズ成分を加えるノイズ成分付加手段を備えることを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記エッジ画像データ生成手段は、所定画素値より小さい画素データ又は所定画素値より大きい画素データのいずれか一方を、前記2種類の数値のうち前記エッジ画像部分を構成しないことを示す数値に変換することを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 画像を複数の画像領域に分割し、該分割した各画像領域に対応する画像データに基づき、該画像領域に対応する画像データを構成する各画素データが、前記画像のエッジ画像部分を構成するか否かを示す情報を含んでなるエッジ画像データを生成する画像処理プログラムであって、
    前記各画像領域に対応する画像データに基づき、該各画像領域に対応するエッジ画像データに含まれる、前記エッジ画像部分を構成する画素データを示す情報の数量が、前記複数の画像領域に共通の所定数量となるエッジ画像データを生成するエッジ画像データ生成ステップをコンピュータに実行させるのに使用するプログラムを含むことを特徴とする画像処理プログラム。
  9. 画像を構成する画像データを取得する画像データ取得ステップと、
    前記取得した画像データに基づき、前記画像を複数の画像領域に分割する画像領域分割ステップと、
    前記分割した各画像領域に対応する画像データに基づき、該画像データを構成する各画素データの数値を、該画素データが前記画像のエッジ画像部分を構成するか否かを示す2種類の数値のいずれか一方に変換するための閾値を設定する閾値設定ステップと、
    前記設定した閾値に基づき、前記各画像領域に対応する画像データの数値を前記2種類の数値のいずれか一方に変換してなるエッジ画像データを生成するエッジ画像データ生成ステップとからなる処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを含み、
    前記閾値設定ステップにおいては、前記各画像領域に対応するエッジ画像データに含まれる、前記エッジ画像部分を構成することを示す数値の数量が、前記複数の画像領域に共通の所定数量となる閾値を設定することを特徴とする画像処理プログラム。
  10. 画像を複数の画像領域に分割し、該分割した各画像領域に対応する画像データに基づき、該画像領域に対応する画像データを構成する各画素データが、前記画像のエッジ画像部分を構成するか否かを示す情報を含んでなるエッジ画像データを生成する画像処理方法であって、
    前記各画像領域に対応する画像データに基づき、該各画像領域に対応するエッジ画像データに含まれる、前記エッジ画像部分を構成する画素データを示す情報の数量が、前記複数の画像領域に共通の所定数量となるエッジ画像データを生成するエッジ画像データ生成ステップを含むことを特徴とする画像処理方法。
  11. 画像を構成する画像データを取得する画像データ取得ステップと、
    前記取得した画像データに基づき、前記画像を複数の画像領域に分割する画像領域分割ステップと、
    前記分割した各画像領域に対応する画像データに基づき、該画像データを構成する各画素データの数値を、該画素データが前記画像のエッジ画像部分を構成するか否かを示す2種類の数値のいずれか一方に変換するための閾値を設定する閾値設定ステップと、
    前記設定した閾値に基づき、前記各画像領域に対応する画像データの数値を前記2種類の数値のいずれか一方に変換してなるエッジ画像データを生成するエッジ画像データ生成ステップと、を含み、
    前記閾値設定ステップにおいては、前記各画像領域に対応するエッジ画像データに含まれる、前記エッジ画像部分を構成することを示す数値の数量が、前記複数の画像領域に共通の所定数量となる閾値を設定することを特徴とする画像処理方法。
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