JP2012008781A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】タッチ領域の内外判定が厳密に行えるように、タッチパネル出力のAD変換ビット数を低減する「電子機器」を提供する。
【解決手段】10ビットの各位に設定された10個のウェイト電圧の組み合わせと、入力電圧との10回の逐次比較により、入力電圧を10ビットのデータに変換する機能を備えた逐次変換型のAD変換部21を用いる。メニュー画面の、ボタン境界の10ビットの座標において常に0となるビットの位を除く位数Nを、タッチ座標データのビット数とし、上記常に0となるビット以外のビットの10ビット中の位と同じ位に、AD変換部21において設定されているウェイト電圧値を有効なウェイト電圧値とする。そして、AD変換部21に、N個の有効なウェイト電圧値のみを用いた、N回の逐次比較による、タッチパネル出力電圧のNビットのタッチ座標データへの変換を行わせる。
【選択図】図4
【解決手段】10ビットの各位に設定された10個のウェイト電圧の組み合わせと、入力電圧との10回の逐次比較により、入力電圧を10ビットのデータに変換する機能を備えた逐次変換型のAD変換部21を用いる。メニュー画面の、ボタン境界の10ビットの座標において常に0となるビットの位を除く位数Nを、タッチ座標データのビット数とし、上記常に0となるビット以外のビットの10ビット中の位と同じ位に、AD変換部21において設定されているウェイト電圧値を有効なウェイト電圧値とする。そして、AD変換部21に、N個の有効なウェイト電圧値のみを用いた、N回の逐次比較による、タッチパネル出力電圧のNビットのタッチ座標データへの変換を行わせる。
【選択図】図4
Description
本発明は、表示装置とタッチパネルを備えた電子機器において、タッチパネル出力をAD変換する技術に関するものである。
表示装置とタッチパネルを備えた電子機器において、タッチパネル出力をAD変換する技術としては、タッチパネルを入力に用いて行う処理に応じて、AD変換の分解能を変化させることにより、タッチパネル出力をAD変換するデジタルデータのビット数を切り替える技術が知られている(たとえば、特許文献1)。
また、タッチパネル出力のAD変換等に用いることのできるAD変換器としては、MSBからLSBに向けて、デジタルデータの各ビットの値を求めるための比較を逐次行う逐次比較型のAD変換器が知られている(たとえば、特許文献2)。
また、タッチパネル出力のAD変換等に用いることのできるAD変換器としては、MSBからLSBに向けて、デジタルデータの各ビットの値を求めるための比較を逐次行う逐次比較型のAD変換器が知られている(たとえば、特許文献2)。
タッチパネル出力を、ビット数の大きなデジタルデータにAD変換する場合には、各種リソースの消費量が増大する。たとえば、デジタルデータのビット数が大きくなると、デジタルデータの格納に要する記憶容量や、デジタルデータの処理や通信に要する時間が増大することとなる。また、タッチパネル出力のAD変換に前記逐次比較型のAD変換器を用いる場合、逐次比較型のAD変換器ではビット数分の比較を逐次行う必要があるために、AD変換に要する時間も長大化することとなる。
よって、タッチパネル出力は、タッチパネルを入力に用いて行う処理に必要充分なビット数のデジタルデータにAD変換することが好ましい。
一方で、上述した、タッチパネルを入力に用いて行う処理に応じて、AD変換の分解能を変化させることにより、タッチパネル出力をAD変換したデジタルデータのビット数を切り替える技術によれば、ユーザのタッチ位置検出の分解能を低減させてしまうために、表示装置に表示したアイコンやボタンなどの所定の領域内へのタッチの検出を行う場合に、タッチされた位置が、当該領域の内外のいずれかであるかを厳密に判定することができなくなる場合がある。
一方で、上述した、タッチパネルを入力に用いて行う処理に応じて、AD変換の分解能を変化させることにより、タッチパネル出力をAD変換したデジタルデータのビット数を切り替える技術によれば、ユーザのタッチ位置検出の分解能を低減させてしまうために、表示装置に表示したアイコンやボタンなどの所定の領域内へのタッチの検出を行う場合に、タッチされた位置が、当該領域の内外のいずれかであるかを厳密に判定することができなくなる場合がある。
そこで、本発明は、所定の領域内へのタッチの検出を行う処理を行う場合に、タッチされた位置が、当該領域の内外のいずれかであるかを厳密に判定することができるように、タッチパネル出力をAD変換するデジタルデータのビット数を低減することを課題とする。
前記課題達成のために、本発明は、ディスプレイと、当該ディスプレイの表示面上に配置され、タッチされた位置の座標を表す出力電圧を出力するタッチパネルとを備えた電子機器に、Nビットの各位に対して各々設定されたN個のウェイト電圧値の組み合わせと、前記出力電圧とのN回の逐次比較により、前記出力電圧を一定の分解能で、Nビットの座標データに変換する機能を備えた逐次変換型のAD変換部と、前記ディスプレイに表示する表示画面の内容に応じて、前記AD変換部に、前記出力電圧を前記Nビットの座標データに変換する正規変換動作と、前記出力電圧を前記Nビット未満のビット数の座標データに変換する低ビット数変換動作とを選択的に行わせるAD変換特性制御部とを備え、当該AD変換特性制御部において、前記AD変換部に前記低ビット数変換動作を行わせるときには、前記AD変換部に、前記N個のウェイト電圧値のうちから、前記ディスプレイに表示する表示画面の内容に応じて選定した、N未満の個数のウェイト電圧値を有効なウェイト電圧値として用いた、前記有効なウェイト電圧値の個数と同数の回数の逐次比較による、前記出力電圧の前記Nビット未満のビット数の座標データへの変換を行わせるようにしたものである。
ここで、このような電子機器において、前記AD変換特性制御部は、前記ディスプレイに表示する表示画面が、ユーザ操作を受け付けるための複数の矩形の領域を含むものである場合に、前記AD変換部に前記低ビット数変換動作を行わせるときには、前記AD変換部に、x座標を表す出力電圧のx座標を表すタッチ座標データへの変換については、前記各領域のX軸方向の境界のx座標を表す前記出力電圧を、その組み合わせによって実現できるウェイト電圧値を、前記有効なウェイト電圧値として用いたタッチ座標データへの変換を行わせ、y座標を表す出力電圧のy座標を表すタッチ座標データへの変換については、前記各領域のY軸方向の境界のy座標を表す前記出力電圧を、その組み合わせによって実現できるウェイト電圧値を、前記有効なウェイト電圧値として用いたタッチ座標データへの変換を行わせるものとすることができる。より具体的には、前記AD変換特性制御部は、前記ディスプレイに表示する表示画面が、ユーザ操作を受け付けるための複数の矩形の領域を含むものである場合に、前記AD変換部に前記低ビット数変換動作を行わせるときには、前記AD変換部に、x座標を表す出力電圧のx座標を表すタッチ座標データへの変換については、前記各領域のX軸方向の境界のx座標を上記Nビットの座標データで表したときに常に0となるビット以外のビットの当該Nビット中の位に対して設定されたウェイト電圧値を、前記有効なウェイト電圧値として用いたタッチ座標データへの変換を行わせ、y座標を表す出力電圧のy座標を表すタッチ座標データへの変換については、前記各領域のY軸方向の境界のy座標を上記Nビットの座標データで表したときに常に0となるビット以外のビットの当該Nビット中の位に対して設定されたウェイト電圧値を、前記有効なウェイト電圧値として用いたタッチ座標データへの変換を行わせるものとすることができる。
このような電子機器によれば、低ビット数変換動作によって、座標データのビット数を正規変換動作時よりも低減する場合に、有効なウェイト電圧値として選定するウェイト電圧値の組み合わせを適宜選定することにより、座標データの変化点に対応するタッチパネル上の位置を選択的に種々の位置に設定することができるようになる。したがって、たとえば、前記ディスプレイに表示する表示画面が、ユーザ操作を受け付けるための、複数の矩形の領域を含むものである場合に、X方向とY方向のそれぞれについて、各領域の境界の座標を表す前記出力電圧を、その組み合わせによって実現できるウェイト電圧値を、前記有効なウェイト電圧値として選定するようにすれば、各領域の境界はタッチ座標データの変化点となり、タッチされた位置が、各領域の内外のいずれかにあるかを、座標データによって厳密に表すことができるようになる。
また、前記課題達成のために、本発明は、ディスプレイと、当該ディスプレイの表示面上に配置され、タッチされた位置の座標を表す出力電圧を出力するタッチパネルとを備えた電子機器に、Nビットの各位に設定されたN個のウェイト電圧値の組み合わせと、出力電圧とのN回の逐次比較により、前記出力電圧を一定の分解能で、Nビットの座標データに変換する逐次変換型のAD変換機能を備えたAD変換部と、前記ディスプレイに表示する表示画面の内容に応じて、前記AD変換部に、前記出力電圧を前記Nビットの座標データに変換する正規変換動作と、前記出力電圧を前記Nビット未満のビット数の座標データに変換する低ビット数変換動作とを選択的に行わせるAD変換特性制御部とを備え、当該AD変換特性制御部において、当該AD変換特性制御部は、前記ディスプレイに表示する表示画面が、ユーザ操作を受け付けるための複数の矩形の領域を含むものである場合に、前記AD変換部に前記低ビット数変換動作を行わせるときには、前記AD変換部に、x座標を表す出力電圧のx座標を表すタッチ座標データへの変換については、前記各領域のX軸方向の境界のx座標を表す前記出力電圧の値と、前記タッチパネルから出力された出力電圧との逐次比較による、前記領域のX軸方向の境界で区切られるX軸方向の区域のうちの当該出力電圧が表すx座標が含まれる区域の判別と、当該判別した区域の識別を表すN未満のビット数の座標データの生成を行わせ、y座標を表す出力電圧のy座標を表すタッチ座標データへの変換については、前記各領域のY軸方向の境界のy座標を表す前記出力電圧の値と、前記タッチパネルから出力された出力電圧との逐次比較による、前記領域のX軸方向の境界で区切られるY軸方向の区域のうちの当該出力電圧が表すy座標が含まれる区域の判別と、当該判別した区域の識別を表すN未満のビット数の座標データの生成を行わせるようにしたものである。
このような電子機器によれば、低ビット数変換動作時に、出力電圧のN未満のビット数のタッチ座標データへの変換を行うことにより、座標データのビット数を正規変換動作時よりも低減した場合でも、座標データより、タッチされた位置が、前記領域の境界で区切られる区域のうちの、いずれの区域にあるか、すなわち、タッチされた位置が、各領域の内外のいずれかにあるかを厳密に表すことができる。
以上のように、本発明によれば、所定の領域内へのタッチの検出を行う処理を行う場合に、タッチされた位置が、当該領域の内外のいずれかであるかを厳密に判定することができるように、タッチパネル出力をAD変換するデジタルデータのビット数を低減することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1に、本実施形態に係る電子機器の構成を示す。
図示するように、本実施形態に係る電子機器は、タッチパネル1、タッチパネルコントローラ2、ディスプレイ3、ディスプレイ3の表示を制御するディスプレイコントローラ4、CPU5、メモリ6、記憶装置7、その他の周辺装置8等を備えている。
ここで、タッチパネル1は、ディスプレイ3の表示面上に重ねて配置されている。また、タッチパネル1は、たとえば、抵抗膜式のタッチパネル1であり、タッチされた位置のx座標を表すX電圧と、タッチされた位置のy座標を表すY電圧とを出力する。
次に、タッチパネルコントローラ2は、タッチパネル1を制御する装置であり、タッチパネル出力をAD変換して出力する。
図2に、このタッチパネルコントローラ2の内部構成を示す。
図示するように、タッチパネルコントローラ2は、タッチパネル出力をAD変換するAD変換部21と、タッチパネル出力をAD変換したデジタルデータを格納する出力レジスタ22を備えている。ここで、タッチパネルコントローラ2は、AD変換部21を内蔵したマイクロコンピュータ等であってもよい。
図1に、本実施形態に係る電子機器の構成を示す。
図示するように、本実施形態に係る電子機器は、タッチパネル1、タッチパネルコントローラ2、ディスプレイ3、ディスプレイ3の表示を制御するディスプレイコントローラ4、CPU5、メモリ6、記憶装置7、その他の周辺装置8等を備えている。
ここで、タッチパネル1は、ディスプレイ3の表示面上に重ねて配置されている。また、タッチパネル1は、たとえば、抵抗膜式のタッチパネル1であり、タッチされた位置のx座標を表すX電圧と、タッチされた位置のy座標を表すY電圧とを出力する。
次に、タッチパネルコントローラ2は、タッチパネル1を制御する装置であり、タッチパネル出力をAD変換して出力する。
図2に、このタッチパネルコントローラ2の内部構成を示す。
図示するように、タッチパネルコントローラ2は、タッチパネル出力をAD変換するAD変換部21と、タッチパネル出力をAD変換したデジタルデータを格納する出力レジスタ22を備えている。ここで、タッチパネルコントローラ2は、AD変換部21を内蔵したマイクロコンピュータ等であってもよい。
そして、AD変換部21は、タッチパネル1が出力するX電圧やY電圧をタッチパネル出力電圧として保持するサンプルホールド211、比較値データを格納する比較値レジスタ212、比較値レジスタ212に格納された比較値データを電圧に変換するDA変換器213、DA変換器213が変換した電圧とサンプルホールド211が保持しているタッチパネル出力電圧の大小を比較する比較器214、以上各部の動作を制御して、タッチパネル出力電圧をAD変換したデジタルデータを生成しタッチ座標データとして出力レジスタ22に格納するAD変換制御部215とを備えている。
ここで、比較値レジスタ212には、10ビットの比較値データが格納される。そして、DA変換器213は、以下のようにして、この比較値データを電圧に変換する。
すなわち、DA変換器213内において、比較値データの10ビットのビットの各位に対して、予め、各々ウェイト電圧値が設定されている。このウェイト電圧値は、AD変換の対象とするタッチパネル出力電圧の最大値をVmax、最小値を0とすると、上位第n位に対しては、ウェイト電圧値Wnとして、Wn=(Vmax/2^n)が設定されている。ただし、2^nは、2のn乗を表す。すなわち、具体的に示せば、0Vから5Vのタッチパネル出力電圧をAD変換の対象とする場合には、上位第1位に対するウェイト電圧値W1は5/2V、上位第2位に対するウェイト電圧値W2は5/4V、上位第3位に対するウェイト電圧値W3は5/8Vというように、最上位に対するウェイト電圧値を(Vmax/2)として、下位に一つ進む度にウェイト電圧値が1/2となるように、各位に対するウェイト電圧値が設定される。
すなわち、DA変換器213内において、比較値データの10ビットのビットの各位に対して、予め、各々ウェイト電圧値が設定されている。このウェイト電圧値は、AD変換の対象とするタッチパネル出力電圧の最大値をVmax、最小値を0とすると、上位第n位に対しては、ウェイト電圧値Wnとして、Wn=(Vmax/2^n)が設定されている。ただし、2^nは、2のn乗を表す。すなわち、具体的に示せば、0Vから5Vのタッチパネル出力電圧をAD変換の対象とする場合には、上位第1位に対するウェイト電圧値W1は5/2V、上位第2位に対するウェイト電圧値W2は5/4V、上位第3位に対するウェイト電圧値W3は5/8Vというように、最上位に対するウェイト電圧値を(Vmax/2)として、下位に一つ進む度にウェイト電圧値が1/2となるように、各位に対するウェイト電圧値が設定される。
以下では、比較値データの上位第n位に対して設定されたウェイト電圧値Wnを、第n位のウェイト電圧値と呼ぶこととする。
さて、DA変換器213は、このように設定された各位に対するウェイト電圧値を用いて、比較値データの10ビットのビットの内で、値が1であるビットの位の各々に設定されてるウェイト電圧値を加算することにより、比較値データを電圧に変換する。すなわち、比較値データの10ビットのビットの内で、上位第n位のビットと上位第m位のビットと上位第k位のビットのみが1であれば、比較値データを、電圧Wn+Wm+Wkに変換する。
さて、DA変換器213は、このように設定された各位に対するウェイト電圧値を用いて、比較値データの10ビットのビットの内で、値が1であるビットの位の各々に設定されてるウェイト電圧値を加算することにより、比較値データを電圧に変換する。すなわち、比較値データの10ビットのビットの内で、上位第n位のビットと上位第m位のビットと上位第k位のビットのみが1であれば、比較値データを、電圧Wn+Wm+Wkに変換する。
さて、図1に戻り、CPU5は、メモリ6や周辺装置8を用いつつ、記憶装置7に記憶されているプログラムを実行し、プログラムに従って各種処理を行う。
ここで、このCPU5が行う処理においては、ディスプレイコントローラ4を介したディスプレイ3の表示や、タッチパネルコントローラ2におけるAD変換動作の制御や、タッチパネルコントローラ2の出力レジスタ22に格納されたタッチ座標データの取得を行うことができる。
ここで、このCPU5が行う処理においては、ディスプレイコントローラ4を介したディスプレイ3の表示や、タッチパネルコントローラ2におけるAD変換動作の制御や、タッチパネルコントローラ2の出力レジスタ22に格納されたタッチ座標データの取得を行うことができる。
以下、このような電子機器におけるタッチパネル出力電圧のAD変換動作について説明する。
まず、CPU5は、タッチパネルコントローラ2におけるAD変換動作の制御のために、AD変換部21のAD変換特性を規定するAD変換特性データを、x座標、y座標それぞれについてタッチパネルコントローラ2のAD変換制御部215に設定する。
AD変換特性データは、タッチパネル出力電圧を何ビットのタッチ座標データにAD変換するかと、タッチ座標データの各位を、第何位のウェイト電圧値に対応するものとするかを規定するものである。
ここで、CPU5は、ディスプレイ3の表示画面を切り替えるときに、表示する表示画面と当該表示画面上でタッチパネル1を用いて受け付けて行う処理内容に応じてAD変換特性データを設定する。
すなわち、たとえば、図3aに示すように、ディスプレイ3に地図200を表す地図画面を表示し、地図画面上でカーソル201による地点の指定をタッチパネル1を用いて受け付けるような、タッチ座標データの高い解像度が必要な処理を行う場合には、タッチパネル出力電圧を比較値データと同じ10ビットに変換するようにAD変換特性データを設定する。また、タッチパネル出力電圧を比較値データと同じ10ビットに変換する場合、タッチ座標データの上位n位は、第n位のウェイト電圧値Wnに対応するものとしてAD変換特性データを設定する。なお、この場合、x座標、y座標についてのAD変換特性データの内容は同じく、図3aに示したものとなる
図4aは、このように、タッチパネル出力電圧を比較値データと同じ10ビットのタッチ座標データに変換する場合の、AD変換特性データを表しており、Nがタッチ座標データのビット数を、Piは、タッチ座標データの上位第i位に対応させたウェイト電圧値を表している。
まず、CPU5は、タッチパネルコントローラ2におけるAD変換動作の制御のために、AD変換部21のAD変換特性を規定するAD変換特性データを、x座標、y座標それぞれについてタッチパネルコントローラ2のAD変換制御部215に設定する。
AD変換特性データは、タッチパネル出力電圧を何ビットのタッチ座標データにAD変換するかと、タッチ座標データの各位を、第何位のウェイト電圧値に対応するものとするかを規定するものである。
ここで、CPU5は、ディスプレイ3の表示画面を切り替えるときに、表示する表示画面と当該表示画面上でタッチパネル1を用いて受け付けて行う処理内容に応じてAD変換特性データを設定する。
すなわち、たとえば、図3aに示すように、ディスプレイ3に地図200を表す地図画面を表示し、地図画面上でカーソル201による地点の指定をタッチパネル1を用いて受け付けるような、タッチ座標データの高い解像度が必要な処理を行う場合には、タッチパネル出力電圧を比較値データと同じ10ビットに変換するようにAD変換特性データを設定する。また、タッチパネル出力電圧を比較値データと同じ10ビットに変換する場合、タッチ座標データの上位n位は、第n位のウェイト電圧値Wnに対応するものとしてAD変換特性データを設定する。なお、この場合、x座標、y座標についてのAD変換特性データの内容は同じく、図3aに示したものとなる
図4aは、このように、タッチパネル出力電圧を比較値データと同じ10ビットのタッチ座標データに変換する場合の、AD変換特性データを表しており、Nがタッチ座標データのビット数を、Piは、タッチ座標データの上位第i位に対応させたウェイト電圧値を表している。
一方、CPU5は、図3bに示すように、ディスプレイ3に複数のボタン202よりなるメニュー画面を表示し、メニュー上でボタン202の指定をタッチパネル1を用いて受け付ける場合には、必ずしもタッチ座標データの高い解像度は必要なく、タッチされた位置が各ボタンの表示領域と他の領域との内のいずれにあるかを判別できれば足りるので、次のようにAD変換特性データを設定する。
まず、メニュー画面は、タッチパネル1のx座標、y座標の各々を10ビットで表した場合に、各ボタンのx方向、y方向の境界の座標が、必ず、10ビットのうちから選定したN(N<10)個のビット以外のビットの全ての値が常に0となるように予め作成したものとする。ここで、タッチパネル1のx座標、y座標の各々を10ビットで表した場合のタッチパネル1上の各位置の座標は、当該位置を表すタッチパネル出力電圧をAD変換部21で10ビットのタッチ座標データに変換した場合に得られるタッチ座標データと同じとなるように設定する。
そして、x座標についてのAD変換特性データは、ボタン境界の10ビットのx座標において常に0となるビットの位を除く位数Nを、タッチパネル出力電圧を変換するタッチ座標データのビット数とするものとする。また、x座標についてのAD変換特性データは、タッチ座標データの上位第k位に対して、ボタン境界の10ビットのx座標において常に0となるビット以外のビットの10ビット中の位のうちの、上位より数えて第k番目の位と同じ位のウェイト電圧値を対応づけたものとする。ここで、タッチ座標データの各位に対応づけられたウェイト電圧値のセットは、セット内のウェイト電圧値の組み合わせによって、各ボタン境界のx座標を表すタッチパネル出力電圧の全てを実現できるウェイト電圧値のセットとなる。
同様に、y座標についてのAD変換特性データは、ボタン境界の10ビットのy座標において常に0となるビットの位を除く位数Nを、タッチパネル出力電圧を変換するタッチ座標データのビット数とし、タッチ座標データの上位第k位に対して、ボタン境界の10ビットのy座標において常に0となるビット以外のビットの10ビット中の位のうちの、上位より数えて第k番目の位と同じ位のウェイト電圧値を対応づけたものとする。ここで、タッチ座標データの各位に対応づけられたウェイト電圧値のセットは、セット内のウェイト電圧値の組み合わせによって、各ボタン境界のy座標を表すタッチパネル出力電圧の全てを実現できるウェイト電圧値のセットとなる。
すなわち、たとえば、タッチパネル出力電圧を変換するタッチ座標データのビット数を4とする場合には、図4b1に示すように、メニュー画面300を予め作成する。
図中、メニュー画面300の左側にタッチパネル1のx座標、y座標の各々を10ビットで表した場合の各ボタン202の境界のy座標を、メニュー画面300の上側にタッチパネル1のx座標、y座標の各々を10ビットで表した場合の各ボタン202の境界のx座標を示すように、このメニュー画面300では、タッチパネル1のx座標、y座標の各々を10ビットで表した場合の各ボタン202の境界のx座標、y座標が、上位第1位、上位第2位、上位第3位、上位第5位の4つの位のビット以外のビットは常に0となるように、各ボタン202が配置されている。
図中、メニュー画面300の左側にタッチパネル1のx座標、y座標の各々を10ビットで表した場合の各ボタン202の境界のy座標を、メニュー画面300の上側にタッチパネル1のx座標、y座標の各々を10ビットで表した場合の各ボタン202の境界のx座標を示すように、このメニュー画面300では、タッチパネル1のx座標、y座標の各々を10ビットで表した場合の各ボタン202の境界のx座標、y座標が、上位第1位、上位第2位、上位第3位、上位第5位の4つの位のビット以外のビットは常に0となるように、各ボタン202が配置されている。
この場合、ボタン境界の10ビットのx座標、y座標において、常に0となるビットの位は等しくなるので、x座標についてのAD変換特性データと、y座標についてのAD変換特性データは同じものとすることができる。
すなわち、ボタン境界の10ビットの座標において常に0となるビットの位を除く位数は上位第1位、上位第2位、上位第3位、上位第5位の4つの位となるので、図4b2に示すように、この場合の、x座標についてのAD変換特性データ、y座標についてのAD変換特性データの双方において、タッチパネル出力電圧を変換するタッチ座標データのビット数Nは4となる。
すなわち、ボタン境界の10ビットの座標において常に0となるビットの位を除く位数は上位第1位、上位第2位、上位第3位、上位第5位の4つの位となるので、図4b2に示すように、この場合の、x座標についてのAD変換特性データ、y座標についてのAD変換特性データの双方において、タッチパネル出力電圧を変換するタッチ座標データのビット数Nは4となる。
また、ボタン境界の10ビットの座標において常に0となるビット以外のビットの10ビット中の位は、上位より数えて上位第1位、上位第2位、上位第3位、上位第5位の順番となるので、x座標についてのAD変換特性データ、y座標についてのAD変換特性データの双方において、タッチ座標データの上位第1位は第1位のウェイト電圧値W1に、上位第2位は第2位のウェイト電圧値W2に、上位第3位は第3位のウェイト電圧値W3に、上位第4位は第5位のウェイト電圧値W5に対応づけられる。
次に、このようにして設定されたAD変換特性データを用いて、AD変換部21において行われるAD変換動作について説明する。
図2のタッチパネルコントローラ2のAD変換部21のAD変換制御部215は、タッチパネル1を制御してタッチパネル1にX電圧を出力させて、サンプルホールド211でX電圧をタッチパネル出力電圧として保持させ、CPU5からx座標についてのAD変換特性データに基づく逐次変換処理を行ってタッチパネル出力電圧をAD変換してx座標のタッチ座標データとして出力レジスタ22に格納する処理と、タッチパネル1を制御してタッチパネル1にY電圧を出力させて、サンプルホールド211でY電圧をタッチパネル出力電圧として保持させ、CPU5からy座標についてのAD変換特性データに基づく逐次変換処理を行ってタッチパネル出力電圧をAD変換してy座標のタッチ座標データとして出力レジスタ22に格納する処理とを交互に行う。
図2のタッチパネルコントローラ2のAD変換部21のAD変換制御部215は、タッチパネル1を制御してタッチパネル1にX電圧を出力させて、サンプルホールド211でX電圧をタッチパネル出力電圧として保持させ、CPU5からx座標についてのAD変換特性データに基づく逐次変換処理を行ってタッチパネル出力電圧をAD変換してx座標のタッチ座標データとして出力レジスタ22に格納する処理と、タッチパネル1を制御してタッチパネル1にY電圧を出力させて、サンプルホールド211でY電圧をタッチパネル出力電圧として保持させ、CPU5からy座標についてのAD変換特性データに基づく逐次変換処理を行ってタッチパネル出力電圧をAD変換してy座標のタッチ座標データとして出力レジスタ22に格納する処理とを交互に行う。
以下、AD変換制御部215が行う逐次変換処理について説明する。
図5に、この逐次変換処理の動作をフローチャートとして示す。
ただし、以下の説明では、AD変換特性データで指定されたタッチ座標データのビット数をN、AD変換後のタッチ座標データの上位h番目のビットの値をDh、AD変換特性データでタッチ座標データの上位第i位との対応が設定されたウェイト電圧値をPi、AD変換特性データでタッチ座標データのいずれの位にも対応させられていないウェイト電圧値を無効ウェイト電圧値とする。
図5に、この逐次変換処理の動作をフローチャートとして示す。
ただし、以下の説明では、AD変換特性データで指定されたタッチ座標データのビット数をN、AD変換後のタッチ座標データの上位h番目のビットの値をDh、AD変換特性データでタッチ座標データの上位第i位との対応が設定されたウェイト電圧値をPi、AD変換特性データでタッチ座標データのいずれの位にも対応させられていないウェイト電圧値を無効ウェイト電圧値とする。
図示するように、逐次変換処理では、1からNまでのjについて(ステップ502、510、514)、順次、jの昇順に、以下の処理を繰り返す。
すなわち、まず、比較値レジスタ212に、比較値データを設定する(ステップ504)。
比較値データは、無効ウェイト電圧値が設定されている比較値データの位のビットの全て0に設定し、1からj-1までの各kについてウェイト電圧値Pkが設定されている比較値データの位のビットをDkと同じ値とし、ウェイト電圧値Pjが設定されている比較値データの位のビットを1とし、ウェイト電圧値Pjが設定されている比較値データの位よりも下位の比較値データの位のビットの全てを0に設定することにより生成する。
すなわち、まず、比較値レジスタ212に、比較値データを設定する(ステップ504)。
比較値データは、無効ウェイト電圧値が設定されている比較値データの位のビットの全て0に設定し、1からj-1までの各kについてウェイト電圧値Pkが設定されている比較値データの位のビットをDkと同じ値とし、ウェイト電圧値Pjが設定されている比較値データの位のビットを1とし、ウェイト電圧値Pjが設定されている比較値データの位よりも下位の比較値データの位のビットの全てを0に設定することにより生成する。
そして、比較器214で、比較値データをDA変換器213が変換した電圧と、サンプルホールド211で保持されたタッチパネル出力電圧を比較した結果に応じて(ステップ506)、タッチパネル出力電圧の方が大きければDjを1に設定し(ステップ508)、タッチパネル出力電圧の方が大きくなければDjを0に設定する(ステップ512)。ここで、ステップ508、512は、たとえば、比較器214の出力を、出力レジスタ22の上位から下位に向かって順にセットするものとして実現されるものであってもよい。
ここで、以上のようにして設定されたDjの値は、逐次、出力レジスタ22に設定され、1からNまでのjについての以上の処理の完了によって、タッチパネル出力電圧のタッチパネル座標データのAD変換が完了する。
以上、逐次変換処理について説明した。
以上のような逐次変換処理によれば、AD変換特性データで指定されたタッチ座標データのビット数が比較値データのビット数と同じ10である場合、以上の逐次変換処理による動作は、比較値データの10ビットの各位に設定された10個のウェイト電圧値を用いて10回の比較を行う、通常の10ビットの逐次変換型のAD変換器の逐次変換動作と等しくなる。
以上、逐次変換処理について説明した。
以上のような逐次変換処理によれば、AD変換特性データで指定されたタッチ座標データのビット数が比較値データのビット数と同じ10である場合、以上の逐次変換処理による動作は、比較値データの10ビットの各位に設定された10個のウェイト電圧値を用いて10回の比較を行う、通常の10ビットの逐次変換型のAD変換器の逐次変換動作と等しくなる。
一方、AD変換特性データで、タッチ座標データのビット数がN(N<10)に設定されている場合には、以上の逐次変換処理による動作は、無効ウェイト電圧値と、無効ウェイト電圧値が設定されている比較値データの位を初めから設けていないNビットの逐次変換型のAD変換器の逐次変換動作と等しくなり、タッチ座標データの各位に対応づけられたN個のウェイト電圧のみを用いて、N回の比較を行うNビットの逐次変換動作となる。そして、この結果、タッチ出力電圧はNビットのタッチ座標データに変換される。
すなわち、たとえば、図4b2に示したようにAD変換特性データを設定した場合には、図4b1のメニュー画面300の右側に各位置のy座標を表すタッチ座標データを、メニュー画面300の下側に各位置のx座標を表すタッチ座標データを示すように、タッチ座標データは4ビットのデータとして生成される。そして、この4ビットの座標データの値は、各ボタン202の領域の内外で必ず変化することとなるので、このようなタッチパネル座標データを用いて、支障なく、タッチされた位置が各ボタンの表示領域と他の領域との内のいずれにあるかを判別することができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。
ところで、以上の図4b1、b2では、タッチパネル1の座標の各々を10ビットで表した場合に、ボタン境界の10ビットの座標において常に0となるビットの位が、x座標、y座標の双方において等しくなる場合について示したが、この常に0となるビットの位は、x座標、y座標のそれぞれにおいて異なるものであってもよい。また、x座標、y座標のそれぞれについて、タッチ座標データのビット数が異なるように設定してもよい。ただし、これらの場合には、x座標についてのAD変換特性データと、y座標についてのAD変換特性データは異なったものとなる。
ところで、以上の図4b1、b2では、タッチパネル1の座標の各々を10ビットで表した場合に、ボタン境界の10ビットの座標において常に0となるビットの位が、x座標、y座標の双方において等しくなる場合について示したが、この常に0となるビットの位は、x座標、y座標のそれぞれにおいて異なるものであってもよい。また、x座標、y座標のそれぞれについて、タッチ座標データのビット数が異なるように設定してもよい。ただし、これらの場合には、x座標についてのAD変換特性データと、y座標についてのAD変換特性データは異なったものとなる。
また、ボタン境界の10ビットの座標において常に0となるビットの位は、同じタッチ座標データのビット数に対しても、異なるように設定することができる。
すなわち、たとえば、図4b1、b2では、タッチ座標データのビット数4ビットとして、ボタン境界の10ビットの座標において常に0となるビット以外のビットの10ビット中の位が、上位第1位、上位第2位、上位第3位、上位第5位である場合について示したが、同様にタッチ座標データのビット数4ビットとする場合においても、ボタン境界の10ビットの座標において常に0となるビット以外のビットの10ビット中の位としては、他の位を用いることができる。たとえば、図6a1のメニュー画面300、図6a1のメニュー画面300の左側にボタン境界の10ビットの座標を、図6a2にy座標についてのAD変換特性データを示すように、常に0となるビット以外のビットの10ビット中の位は、上位第1位、上位第2位、上位第3位、上位第8位などとすることができる。そして、この場合にも、図6a1のメニュー画面の右側に示すように、タッチ座標データは、4ビットの各ボタン202の領域の内外で値が必ず変化するデータとすることができる。
すなわち、たとえば、図4b1、b2では、タッチ座標データのビット数4ビットとして、ボタン境界の10ビットの座標において常に0となるビット以外のビットの10ビット中の位が、上位第1位、上位第2位、上位第3位、上位第5位である場合について示したが、同様にタッチ座標データのビット数4ビットとする場合においても、ボタン境界の10ビットの座標において常に0となるビット以外のビットの10ビット中の位としては、他の位を用いることができる。たとえば、図6a1のメニュー画面300、図6a1のメニュー画面300の左側にボタン境界の10ビットの座標を、図6a2にy座標についてのAD変換特性データを示すように、常に0となるビット以外のビットの10ビット中の位は、上位第1位、上位第2位、上位第3位、上位第8位などとすることができる。そして、この場合にも、図6a1のメニュー画面の右側に示すように、タッチ座標データは、4ビットの各ボタン202の領域の内外で値が必ず変化するデータとすることができる。
また、以上では、各ボタン202の境界が、ボタン境界の10ビットの座標において常に0となるビットが生じるように、各ボタン202を配置したが、図6bに示すように、10ビットの座標において常に0となるビットが生じる位置は、各ボタン202の境界から、所定の許容範囲内においてずれた位置となるようにしてもよい。
ところで、以上の実施形態におけるAD変換動作に代えて、以下のようなAD変換動作を行うようにすることもできる。
すなわち、図7aにメニュー画面300を、図7b1にx座標についてのAD変換特性データを、図7b2にy座標についてのAD変換特性データを示すように、x/y座標についてのAD変換特性データを、タッチ座標データのビット数Nと、比較値Ciとを登録したものとする。ここで、比較値Ciとしては、図7aのメニュー画面300の上/左側に示したボタン境界の10ビットの座標値xn/ynを登録する。ただし、比較値Ciは、各ボタン境界の10ビットの座標値のうちのi番目に小さな座標値とする。また、x/y座標についてのAD変換特性データが規定するビット数Nは、x/y座標方向に見たボタン境界の数+1を表現できるビット数とする。
すなわち、図7aにメニュー画面300を、図7b1にx座標についてのAD変換特性データを、図7b2にy座標についてのAD変換特性データを示すように、x/y座標についてのAD変換特性データを、タッチ座標データのビット数Nと、比較値Ciとを登録したものとする。ここで、比較値Ciとしては、図7aのメニュー画面300の上/左側に示したボタン境界の10ビットの座標値xn/ynを登録する。ただし、比較値Ciは、各ボタン境界の10ビットの座標値のうちのi番目に小さな座標値とする。また、x/y座標についてのAD変換特性データが規定するビット数Nは、x/y座標方向に見たボタン境界の数+1を表現できるビット数とする。
そして、AD変換制御部215における逐次変換処理の動作を、図8にフローチャートで示す動作とする。
すなわち、逐次変換処理では、AD変換特性データで指定されたタッチ座標データのビット数をNとし、AD変換後のNビットのタッチ座標データDの初期値を0とし、AD変換特性データに登録されている比較値Ciの数をMとして以下の処理を行なう。
すなわち、まず、j=1として(ステップ802)、比較値レジスタ212に、比較値Cjを比較値データとして設定する(ステップ804)。
そして、比較器214で、比較値データをDA変換器213が変換した電圧と、サンプルホールド211で保持されたタッチパネル出力電圧を比較した結果に応じて(ステップ806)、タッチパネル出力電圧の方が小さければ、そのまま逐次変換処理を終了する。
一方、タッチパネル出力電圧の方が小さくなければ、Dに二進数1を加算する(ステップ808)。そして、j=Mであるかどうかを調べ(ステップ810)、j=Mであれば、逐次変換処理を終了し、j=Mでなければ、jの値を1増加し(ステップ812)、ステップ804からの処理に戻る。
すなわち、逐次変換処理では、AD変換特性データで指定されたタッチ座標データのビット数をNとし、AD変換後のNビットのタッチ座標データDの初期値を0とし、AD変換特性データに登録されている比較値Ciの数をMとして以下の処理を行なう。
すなわち、まず、j=1として(ステップ802)、比較値レジスタ212に、比較値Cjを比較値データとして設定する(ステップ804)。
そして、比較器214で、比較値データをDA変換器213が変換した電圧と、サンプルホールド211で保持されたタッチパネル出力電圧を比較した結果に応じて(ステップ806)、タッチパネル出力電圧の方が小さければ、そのまま逐次変換処理を終了する。
一方、タッチパネル出力電圧の方が小さくなければ、Dに二進数1を加算する(ステップ808)。そして、j=Mであるかどうかを調べ(ステップ810)、j=Mであれば、逐次変換処理を終了し、j=Mでなければ、jの値を1増加し(ステップ812)、ステップ804からの処理に戻る。
以上のような逐次変換処理によれば、タッチ出力電圧は、図7aのメニュー画面の右側/下側にタッチ座標データを示すように、ボタン境界で値が必ず二進数1づつ変化するNビットのタッチ座標データに変換される。
また、逐次変換処理における比較回数は、最大でボタン境界数と同じ数となるが、比較値データをDA変換器213が変換した電圧よりも、タッチパネル出力電圧が小さいことを表す比較結果が得られた時点で当該比較を終了するので、比較回数の平均はボタン境界数よりも小さい回数となることが期待できる。
また、逐次変換処理における比較回数は、最大でボタン境界数と同じ数となるが、比較値データをDA変換器213が変換した電圧よりも、タッチパネル出力電圧が小さいことを表す比較結果が得られた時点で当該比較を終了するので、比較回数の平均はボタン境界数よりも小さい回数となることが期待できる。
1…タッチパネル、2…タッチパネルコントローラ、3…ディスプレイ、4…ディスプレイコントローラ、5…CPU、6…メモリ、7…記憶装置、8…周辺装置、21…AD変換部、22…出力レジスタ、211…サンプルホールド、212…比較値レジスタ、213…DA変換器、214…比較器、215…AD変換制御部。
Claims (4)
- ディスプレイと、当該ディスプレイの表示面上に配置され、タッチされた位置の座標を表す出力電圧を出力するタッチパネルとを備えた電子機器であって、
Nビットの各位に対して各々設定されたN個のウェイト電圧値の組み合わせと、前記出力電圧とのN回の逐次比較により、前記出力電圧を一定の分解能で、Nビットの座標データに変換する機能を備えた逐次変換型のAD変換部と、
前記ディスプレイに表示する表示画面の内容に応じて、前記AD変換部に、前記出力電圧を前記Nビットの座標データに変換する正規変換動作と、前記出力電圧を前記Nビット未満のビット数の座標データに変換する低ビット数変換動作とを選択的に行わせるAD変換特性制御部とを有し、
当該AD変換特性制御部は、前記AD変換部に前記低ビット数変換動作を行わせるときには、前記AD変換部に、前記N個のウェイト電圧値のうちから、前記ディスプレイに表示する表示画面の内容に応じて選定した、N未満の個数のウェイト電圧値を有効なウェイト電圧値として用いた、前記有効なウェイト電圧値の個数と同数の回数の逐次比較による、前記出力電圧の前記Nビット未満のビット数の座標データへの変換を行わせることを特徴とする電子機器。 - 請求項1記載の電子機器であって、
前記AD変換特性制御部は、前記ディスプレイに表示する表示画面が、ユーザ操作を受け付けるための複数の矩形の領域を含むものである場合に、前記AD変換部に前記低ビット数変換動作を行わせるときには、
前記AD変換部に、
x座標を表す出力電圧のx座標を表すタッチ座標データへの変換については、前記各領域のX軸方向の境界のx座標を表す前記出力電圧を、その組み合わせによって実現できるウェイト電圧値を、前記有効なウェイト電圧値として用いたタッチ座標データへの変換を行わせ、
y座標を表す出力電圧のy座標を表すタッチ座標データへの変換については、前記各領域のY軸方向の境界のy座標を表す前記出力電圧を、その組み合わせによって実現できるウェイト電圧値を、前記有効なウェイト電圧値として用いたタッチ座標データへの変換を行わせることを特徴とする電子機器。 - 請求項2記載の電子機器であって、
前記AD変換特性制御部は、前記ディスプレイに表示する表示画面が、ユーザ操作を受け付けるための複数の矩形の領域を含むものである場合に、前記AD変換部に前記低ビット数変換動作を行わせるときには、
前記AD変換部に、
x座標を表す出力電圧のx座標を表すタッチ座標データへの変換については、前記各領域のX軸方向の境界のx座標を上記Nビットの座標データで表したときに常に0となるビット以外のビットの当該Nビット中の位に対して設定されたウェイト電圧値を、前記有効なウェイト電圧値として用いたタッチ座標データへの変換を行わせ、
y座標を表す出力電圧のy座標を表すタッチ座標データへの変換については、前記各領域のY軸方向の境界のy座標を上記Nビットの座標データで表したときに常に0となるビット以外のビットの当該Nビット中の位に対して設定されたウェイト電圧値を、前記有効なウェイト電圧値として用いたタッチ座標データへの変換を行わせることを特徴とする電子機器。 - ディスプレイと、当該ディスプレイの表示面上に配置され、タッチされた位置の座標を表す出力電圧を出力するタッチパネルとを備えた電子機器であって、
Nビットの各位に設定されたN個のウェイト電圧値の組み合わせと、出力電圧とのN回の逐次比較により、前記出力電圧を一定の分解能で、Nビットの座標データに変換する逐次変換型のAD変換機能を備えたAD変換部と、
前記ディスプレイに表示する表示画面の内容に応じて、前記AD変換部に、前記出力電圧を前記Nビットの座標データに変換する正規変換動作と、前記出力電圧を前記Nビット未満のビット数の座標データに変換する低ビット数変換動作とを選択的に行わせるAD変換特性制御部とを有し、
当該AD変換特性制御部は、前記ディスプレイに表示する表示画面が、ユーザ操作を受け付けるための複数の矩形の領域を含むものである場合に、前記AD変換部に前記低ビット数変換動作を行わせるときには、
前記AD変換部に、
x座標を表す出力電圧のx座標を表すタッチ座標データへの変換については、前記各領域のX軸方向の境界のx座標を表す前記出力電圧の値と、前記タッチパネルから出力された出力電圧との逐次比較による、前記領域のX軸方向の境界で区切られるX軸方向の区域のうちの当該出力電圧が表すx座標が含まれる区域の判別と、当該判別した区域の識別を表すN未満のビット数の座標データの生成を行わせ、
y座標を表す出力電圧のy座標を表すタッチ座標データへの変換については、前記各領域のY軸方向の境界のy座標を表す前記出力電圧の値と、前記タッチパネルから出力された出力電圧との逐次比較による、前記領域のX軸方向の境界で区切られるY軸方向の区域のうちの当該出力電圧が表すy座標が含まれる区域の判別と、当該判別した区域の識別を表すN未満のビット数の座標データの生成を行わせることを特徴とする電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010143801A JP2012008781A (ja) | 2010-06-24 | 2010-06-24 | 電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010143801A JP2012008781A (ja) | 2010-06-24 | 2010-06-24 | 電子機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2012008781A true JP2012008781A (ja) | 2012-01-12 |
Family
ID=45539250
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010143801A Withdrawn JP2012008781A (ja) | 2010-06-24 | 2010-06-24 | 電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2012008781A (ja) |
-
2010
- 2010-06-24 JP JP2010143801A patent/JP2012008781A/ja not_active Withdrawn
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