JP2012007860A - 入眠促進装置及び入眠促進方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】就寝者の入眠を促進させる入眠促進装置及び入眠促進方法を提供する。
【解決手段】入眠促進装置10は、就寝者12の体温を測定する体温器36と、体温器36により測定された就寝者12の温度に基づいて、入眠タイミングを検出する入眠検出部64と、寝具の温度を調整する寝具温度調整手段と、入眠検出部64により入眠タイミングが検出されると、寝具温度度調整手段を制御して、睡眠環境温度を低下させる制御部66とを備える。
【選択図】図3
【解決手段】入眠促進装置10は、就寝者12の体温を測定する体温器36と、体温器36により測定された就寝者12の温度に基づいて、入眠タイミングを検出する入眠検出部64と、寝具の温度を調整する寝具温度調整手段と、入眠検出部64により入眠タイミングが検出されると、寝具温度度調整手段を制御して、睡眠環境温度を低下させる制御部66とを備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、就寝者の入眠を促進させる入眠促進装置及び入眠促進方法に関する。
近年、睡眠障害を抱える患者は急激に増加し、5人に1人は何らかの睡眠障害を抱えていると言われている。これに併せて睡眠薬の売り上げも増加の一途を辿っている。また、うつ病の初期症状の一つに睡眠障害があり、睡眠障害は社会的問題となっている。
このような問題に対して、下記に示す特許文献1には、おやすみモードに設定されると、環境温度を低下させ、その後、環境温度を徐々に上昇させることで、快眠を与える空気調和機が記載されている。
しかしながら、タイマー方式で自動的に環境温度を変えていくので、例えば、就寝者の寝つきが悪い場合においては、睡眠に入っていないのに勝手に環境温度だけが変わっていき、就寝者に不快感を与えてしまい、就寝者の入眠を妨げてしまう虞がある。
そこで、本発明は、係る従来の問題点に鑑みてなされたものであり、就寝者の入眠を促す入眠促進装置及び入眠促進方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、入眠促進装置であって、就寝者の体温を測定する測定手段と、前記測定手段により測定された前記就寝者の温度に基づいて、入眠タイミングを検出する入眠検出手段と、睡眠環境温度を調整する環境温度調整手段と、前記入眠検出手段により入眠タイミングが検出されると、前記環境温度調整手段を制御して、前記睡眠環境温度を低下させる温度制御手段と、を備えることを特徴とする。これにより、就寝者12の入眠を後押しすることができ、入眠を促進させることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の入眠促進装置であって、前記就寝者の外殻部を温める外殻温調整手段を備え、前記温度制御手段は、前記入眠検出手段によって、一定時間入眠タイミングが検出されなかった場合は、前記外殻温調整手段を制御して前記就寝者の外殻温を上昇させることを特徴とする。これにより、就寝者12の外殻温を温めるので、寝付けない就寝者12の入眠を促進させることができる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の入眠促進装置であって、前記測定手段は、前記就寝者の外殻温を測定し、前記入眠検出手段は、前記測定手段により測定された前記就寝者の外殻温が所定温度上昇したタイミングを、入眠タイミングとして検出することを特徴とする。これにより、入眠タイミングを精度良く検出することができる。
請求項4に係る発明は、請求項1又は2に記載の入眠促進装置であって、前記測定手段は、前記就寝者の核心温を測定し、前記入眠検出手段は、前記測定手段により測定された前記就寝者の核心温が所定の温度低下したタイミングを、入眠タイミングとして検出することを特徴とする。これにより、入眠タイミングを精度よく検出することができる。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載の入眠促進装置であって、前記環境温度調整手段は、寝室内の温度を調整する空調装置を有し、前記温度制御手段は、前記空調装置を制御することで、前記睡眠環境温度を変化させることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1〜5の何れか1項に記載の入眠促進装置であって、前記環境温度調整手段は、寝具の温度を調整する寝具温度調整手段を有し、前記温度制御手段は、前記寝具温度調整手段を制御することで、前記睡眠環境温度を変化させることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項1〜6の何れか1項に記載の入眠促進装置であって、前記環境温度調整手段は、就寝者の衣服の温度を調整する衣服温度調整手段を有し、前記温度制御手段は、前記衣服温度調整手段を制御することで、前記睡眠環境温度を変化させることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項8に係る発明は、入眠促進方法であって、就寝者の体温を測定する工程と、測定された前記就寝者の温度に基づいて、入眠タイミングを検出する工程と、入眠タイミングが検出されると、睡眠環境温度を調整する環境温度調整手段を制御して、前記睡眠環境温度を低下させる工程と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、入眠タイミングを検出すると、睡眠環境温度を低下させるので、就寝者12の入眠を後押しすることができ、入眠を促進させることができる。
本発明に係る入眠促進方法及び入眠促進方法を実施する入眠促進装置について、好適な実施の形態を掲げ、添付の図面を参照しながら以下、詳細に説明する。
図1は、入眠促進装置の全体構成図である。入眠促進装置10は、就寝者12が睡眠をとる寝室14の中に設けられたベッド16と、該ベッド16の上に設けられた敷布団18、毛布20、及び掛布団22等の寝具と、寝室14内の温度を調整するエアーコンプレッサー等の空調装置24とを有する。なお、敷布団18を設けずに、該ベッド16に敷布団としての機能を持たせてもよい。該ベッド16には、就寝者12が横になっている。
ベッド16のベッドボード26には、入眠促進装置10の全体を制御する表示装置付きのシステムコントローラ28と、蛍光灯又はLED等の発光素子等を有し、寝室14の明かりを就寝者12の睡眠深度に応じて調節する照明装置30と、スピーカ32とが設けられている。
敷布団18の表面(就寝者12と接する側の面)には、温度器34が設けられており、該温度器34は、周期的に睡眠環境温度を測定する。温度器34は、熱電対、サーミスタ、又は赤外線式の温度センサと、該測定した温度信号をシステムコントローラ28に送信する送信機を備える。ここで、睡眠環境温度とは、睡眠をとる就寝者12の身体周囲の環境温度のことをいう。温度器34は、環境温度を測定することができる場所に設けられていればよく、例えば、毛布20等に設けられてもよい。
就寝者12の手又は足等の皮膚(外殻部)には、就寝者12の体温を測定する体温器36が設けられている。本実施の形態では、足首に体温器36が設けられている。体温器36は、周期的に就寝者12の外殻部の温度(外殻温)を測定する熱電対、サーミスタ、又は赤外線式の温度センサと、該測定した温度信号をシステムコントローラ28に送信する送信機を備える。温度器34の通信機及び体温器36の通信機は、例えば、UWB(Ultra Wide Band)、IEEE802.11.a/g/n等の無線LAN、ミリ波等を用いた無線通信、又は、赤外線等を用いた光無線通信により測定した温度信号をシステムコントローラ28に送信する。
外殻部とは、外部の環境温度の温度変化によって影響を受ける部位のことをいい、外殻温は、四肢の表面温度、体表温度等である。なお、外部の環境温度の温度変化による影響を受けない核心部の温度のことを核心温と呼び、具体的には、核心温は視床下部を流れる血液温度である。鼓膜や肺動脈、直腸、膀胱などの温度を測ることにより核心温がわかる。また、外部温度が一定温度の状態で、外殻温を測定することで、核心温を推定することができる。例えば、センサの周囲にヒーターが組み込まれており、放散された分の熱をヒーターで戻す原理によって測定する深部体温計等がある。
図2に示すように、毛布20には、電熱線38と、該電熱線38の通電を制御する制御部40が設けられている。この電熱線38に電流が通電されることにより、電熱線38は発熱して毛布20が暖かくなり、睡眠環境温度も上昇する。本実施の形態では、毛布に電熱線38及び制御部40を設けたが、敷布団18又は掛布団22に電熱線38及び制御部40を設けるようにしてもよい。
また、ベッド16の上面(敷布団が設けられる面)には、冷却板42が設けられ、該冷却板42には、1つの通水管44が張り巡らされて設けられている。つまり、通水管44は、冷却板42の長手方向に沿って延びると共に、長手方向の一端で屈曲して、長手方向に沿って折り返すように並んでいる。また、通水管44には、流入用及び流出用のホース46、48が接続されており、流入用のホース46から流れてくる水道水は、通水管44を通って流出用のホース48から流出する。通水管44の流入側には電磁弁50が設けられている。電磁弁50により水道水の通水管44への流入を制御することができる。通水管44に水が流れることによって、寝具が冷やされ、睡眠環境温度も低下する。この電熱線38及び制御部40と、通水管44及び電磁弁50とは、寝具温度調整手段として機能する。この寝具温度調整手段により寝具の温度を調整することで、睡眠環境温度を変化させることができる。なお、冷却フィンによる冷却、ペルティエ素子による加熱・冷却、コンプレッサーによる冷却、蓄熱材による加熱・冷却、化学物質の化学反応を利用した加熱・冷却を用いて寝具を過熱・冷却してもよい。この場合は、冷却フィン、ペルティエ素子、コンプレッサー、蓄熱材、化学物質等が寝具温度調整手段として機能する。
空調装置24は、寝室14の温度を調整するものであるが、寝室14の温度により、睡眠環境温度を変えることができる。したがって、寝具温度調整手段及び空調装置24は、睡眠環境温度を調整する環境温度調整手段としても機能する。なお、ベッドボード26には、図示しない睡眠スイッチが設けられ、就寝者12は、睡眠を取るためにベッド16に横たわると、前記睡眠スイッチを操作する。
図3は、システムコントローラの構成説明図である。図3では、便宜上、システムコントローラ28をベッドボード26の外側で図示しているが、システムコントローラ28は、ベッドボード26内に設けられており、システムコントローラ28に取り付けられている表示装置は省略されている。
システムコントローラ28は、温度器34が測定した睡眠環境温度を取得する環境温度取得部60と、体温器36が測定した就寝者12の体温を取得する体温取得部62と、体温取得部62が取得した体温に基づいて入眠タイミングを検出する入眠検出部64と、入眠タイミングが検出されると、睡眠環境温度を変化させる制御部66とを有する。
制御部66は、照明装置30を制御して室内の明かりを制御するとともに、スピーカから放音される音量等を制御する。例えば、制御部66は、睡眠スイッチが操作されると、部屋の明かりを薄暗くすると共に、眠りに入り易い音楽を小音量でスピーカから放音させ、睡眠中は部屋の明かりを暗くすると共に、スピーカからの放音を禁止する。そして、起床10分前から部屋の明かりを徐々に明るくすると共に、目覚めの良い音楽をスピーカから放音させ、徐々にその音量を大きくさせるといった制御を行う。起床時間は、ユーザが任意に入力することができる。
環境温度取得部60と体温取得部62とは、温度器34が測定した睡眠環境温度と体温器36が測定した就寝者12の外殻温とを無線通信又は光通信によって取得する。なお、環境温度取得部60、及び体温取得部62は、有線通信によって睡眠環境温度、体温を取得してもよい。
入眠検出部64は、体温取得部62が周期的に取得する就寝者12の外殻温が所定温度(例えば、1℃)上昇したか否かを判断する。つまり、体温取得部62が取得した現在の外殻温が、体温取得部62が最初に取得した就寝者12の外殻温より所定温度高いか否かを判断する。入眠検出部64は、就寝者12の外殻温が所定温度上昇したと判断すると、該外殻温が所定温度上昇したタイミングを入眠タイミングとして検出する。入眠検出部64は、入眠タイミングを検出すると、入眠タイミングを検出した旨を制御部66に出力する。ここで、外殻温が所定温度上昇したタイミングを、入眠タイミングとして検出する理由について説明する。
図4は、覚醒−睡眠サイクルにおける温度変化の模式図である。図4に示す核心温は、直腸の温度を示し、外殻温は、手足等の末梢皮膚温の温度を示している。末梢皮膚温は、核心温より約3℃程度低い。図4では、就寝者12の入眠タミングが0時の場合における温度変化を示している。
睡眠に入ると核心温は低下する。この核心温を低下させるために身体は基礎代謝を低下させてエネルギー生産を抑えるが、エネルギー生産だけでは核心温を急に低下させることができないので、核心部の熱を放出させる必要がある。そのため、手足、皮膚等の血管を拡張させることで、手足等の末梢の血管、皮膚の血管を流れる血液の量を上昇させ、核心部の熱を外殻部から放出させる。これにより、入眠に先立ち外殻温の温度が上昇する。その後、外殻温も低下し、起床時には、核心温及び外殻温は上昇する。
このように、核心部の温度が低下するタイミングが入眠タイミングであり、核心部の温度が低下する際には、外殻温が上昇するので、外殻温が所定温度上昇するタイミングを入眠タイミングとして検出する。なお、体温器36を核心温が測れる部位に設けた場合は、入眠検出部64は、核心温の温度に基づいて、核心温が所定の温度低下するタイミングを入眠タイミングとして検出してもよい。
制御部(温度制御手段)66は、入眠検出部64が入眠タイミングを検出すると、寝具温度調整手段及び空調装置24の少なくともを制御して、睡眠環境温度を低下させる。例えば、電磁弁50を制御して、通水管44に水道水を流すことで睡眠環境温度を一定温度(例えば、1℃〜4℃の間の温度)低下させる。また、空調装置24を制御して寝室14を冷やすことで睡眠環境温度(例えば、1℃〜4℃の間の温度)を低下させることができる。これにより、外殻温、核心温を低下させることができ、就寝者の入眠を後押しすることができ、入眠を促進させることができる。
制御部66は、睡眠環境温度を低下させる度合いを、図示しない外気温を測定する温度センサから取得した外気温と、体温器36から取得した外殻温とによって相対的に決定してもよい。例えば、冬と夏とでは睡眠環境温度を低下させる度合いを変えないと、かえって入眠を妨げる虞があるからである。なお、制御部66は、無線LAN等を介して、インターネットから外気温を取得してもよい。
また、制御部66は、前記睡眠スイッチが操作されてから一定時間入眠タイミングが検出されなかった場合は、寝具温度調整手段及び空調装置24の少なくとも1つを制御して、睡眠環境温度を一定の温度上昇させる。例えば、電熱線38に電流を通電させるように制御部40を制御して睡眠環境温度を上昇させる。また、空調装置24を制御して寝室14を温めることで睡眠環境温度を上昇させる。睡眠環境温度を上昇させることで、就寝者12の外殻温を温めることができる。
つまり、就寝者12がベッド16に横たわってから、一定時間入眠タイミングが検出されない場合は、就寝者12の外殻温を温めることで、外殻温を介して核心温を放熱させ、核心温を強制的に低下させることができる。これにより、就寝者12の入眠を促進させることができる。制御部66は、就寝者12の入眠を検出すると、睡眠環境温度を低下させる。
なお、制御部66は、前記睡眠スイッチの操作の有無により、就寝者12が睡眠をとるためにベッド16に横たわったか否かの判断を行うようにしたが、ベッド16に圧力センサを設け、該圧力センサが一定圧力以上の圧力を検出した場合は、制御部66は、就寝者12が睡眠をとるためにベッド16に横たわったと判断してもよい。また、制御部66は、環境温度取得部60が取得した睡眠環境温度を用いて、睡眠環境温度の一定温度の低下及び一定の温度の上昇のフィードバック制御を行う。
次に、システムコントローラ28の動作を、図5のフローチャートにしたがって説明する。前記睡眠スイッチが操作されると、体温取得部62は、体温器36が測定した就寝者12の外殻温の取得を開始する(ステップS1)。体温器36は、一定の周期で就寝者12の外殻温を測定するので、体温取得部62は、測定された就寝者12の外殻温を逐次取得する。
次いで、入眠検出部64は、入眠タイミングの検出を開始する(ステップS2)。つまり、体温取得部62が周期的に取得する就寝者12の外殻温が所定温度上昇したか否かの判断を開始する。入眠検出部64は、外殻温が所定温度上昇したと判断すると、該所定温度上昇したタイミングを入眠タイミングとして検出する。入眠検出部64は、入眠タイミングを検出した旨の信号を制御部66に出力する。
次いで、制御部66は、入眠タイミングが入眠検出部64によって検出されたか否かを判断する(ステップS3)。具体的には、入眠検出部64から入眠タイミングを検出した旨の信号が送られてきたか否かを判断する。ステップS3で、入眠タイミングが検出されたと判断するとステップS8に進む。
一方で、ステップS3で、入眠タイミングが検出されていないと判断すると、制御部66は、前記睡眠スイッチが操作されてから一定時間が経過したか否かを判断する(ステップS4)。つまり、入眠タイミングが検出されずに、前記睡眠スイッチが操作されてから一定時間が経過したか否かを判断する。
ステップS4で一定時間が経過していないと判断されると、ステップS3に戻り、ステップS4で一定時間が経過したと判断すると、制御部66は、寝具温度調整手段又は(及び)空調装置24を制御して、就寝者12の外殻温を一定の温度上昇させる(ステップS5)。例えば、毛布20に設けられた電熱線を通電させることで睡眠環境温度を上昇させる。睡眠環境温度の上昇によって、就寝者12の外殻温が上昇して核心温が低下する。これにより、寝付けない就寝者12の入眠を促進させることができる。
次いで、制御部66は、入眠タイミングが入眠検出部64によって検出されたか否かを判断する(ステップS6)。ステップS6で、入眠タイミングが検出されていないと判断すると、入眠タイミングが検出されるまでステップS6に留まる。
一方で、ステップS6で、入眠タイミングが検出されたと判断すると、制御部66は、就寝者12の外殻温の上昇制御を終了させて(ステップS7)、ステップS8に進む。
ステップS8に進むと、制御部66は、寝具温度調整手段又は(及び)空調装置24を制御して、睡眠環境温度を一定温度低下させる。例えば、電磁弁50を制御して通水管44に水道水を流すことによって睡眠環境温度を低下させる。入眠検出部64は、ステップS8に進むと、入眠タイミングの検出を終了する。
このように、入眠タイミングを検出すると、睡眠環境温度を低下させるので、就寝者12の入眠を後押しすることができ、入眠を促進させることができる。また、入眠タイミングが検出されずに、就寝者12がベッド16に横になってから一定時間経過すると、睡眠環境温度を上昇させて、就寝者12の外殻温を温めるので、寝付けない就寝者12の入眠を促進させることができる。
上記実施の形態は、以下のように変形してもよい。
(1)上記実施の形態においては、寝具の温度、寝室14の温度を調整することで、睡眠環境温度を調整するようにしたが、就寝者12の衣服の温度を調整することで、睡眠環境温度を調整してもよい。例えば、就寝者12の衣服に、電熱線、冷却フィン、ペルティエ素子、蓄熱材、化学物質等の衣服温度調整手段を備え付け、電熱線による加熱、冷却フィンによる冷却、ペルティエ素子により加熱・冷却、蓄熱材による加熱・冷却、化学物質の化学反応を利用した加熱・冷却により衣服を加熱・冷却することで睡眠環境温度を調整するようにしてもよい。この場合は、衣服温度調整手段は、環境温度調整手段として機能する。
(2)図5のステップS5では、睡眠環境温度を上昇させることで、就寝者12の外殻温を温めるようにしたが、制御部66は、環境温度調整手段とは別個に設けられた、電気湯たんぽ、電気カイロ等の外殻温を温める外殻温調整手段を制御して、就寝者12の外殻温を温めるようにしてもよい。
(3)上記実施の形態では、体温器36は、外殻温を測定するようにしたが、核心温を測定するようにしてもよい。この場合は、入眠検出部64は、核心温に基づいて入眠タイミングを検出する。例えば、核心温が所定の温度低下するタイミングを入眠タイミングとして検出してもよい。更に、体温器36は、外殻温を測定する温度センサと核心温を測定する温度センサを有してもよい。これにより、外殻温と核心温を同時に測定することができるとともに、入眠検出部64は、入眠タイミングを高精度に検出することができる。例えば、入眠検出部64は、外殻温が所定温度上昇し、且つ、核心温が低下したタイミングを、入眠タイミングとして検出してもよい。
(4)上記変形例(1)〜(3)を任意に組み合わせた態様であってもよい。
以上、本発明について好適な実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10…入眠促進装置 12…就寝者
14…寝室 16…ベッド
18…敷布団 20…毛布
22…掛布団 24…空調装置
26…ベッドボード 28…システムコントローラ
34…温度器 36…体温器
38…電熱線 40、66…制御部
42…冷却板 44…通水管
50…電磁弁 60…環境温度取得部
62…体温取得部 64…入眠検出部
14…寝室 16…ベッド
18…敷布団 20…毛布
22…掛布団 24…空調装置
26…ベッドボード 28…システムコントローラ
34…温度器 36…体温器
38…電熱線 40、66…制御部
42…冷却板 44…通水管
50…電磁弁 60…環境温度取得部
62…体温取得部 64…入眠検出部
Claims (8)
- 就寝者の体温を測定する測定手段と、
前記測定手段により測定された前記就寝者の温度に基づいて、入眠タイミングを検出する入眠検出手段と、
睡眠環境温度を調整する環境温度調整手段と、
前記入眠検出手段により入眠タイミングが検出されると、前記環境温度調整手段を制御して、前記睡眠環境温度を低下させる温度制御手段と、
を備えることを特徴とする入眠促進装置。 - 請求項1に記載の入眠促進装置であって、
前記就寝者の外殻部を温める外殻温調整手段を備え、
前記温度制御手段は、前記入眠検出手段によって、一定時間入眠タイミングが検出されなかった場合は、前記外殻温調整手段を制御して前記就寝者の外殻温を上昇させることを特徴とする入眠促進装置。 - 請求項1又は2に記載の入眠促進装置であって、
前記測定手段は、前記就寝者の外殻温を測定し、
前記入眠検出手段は、前記測定手段により測定された前記就寝者の外殻温が所定温度上昇したタイミングを、入眠タイミングとして検出することを特徴とする入眠促進装置。 - 請求項1又は2に記載の入眠促進装置であって、
前記測定手段は、前記就寝者の核心温を測定し、
前記入眠検出手段は、前記測定手段により測定された前記就寝者の核心温が所定の温度低下したタイミングを、入眠タイミングとして検出することを特徴とする入眠促進装置。 - 請求項1〜4の何れか1項に記載の入眠促進装置であって、
前記環境温度調整手段は、寝室内の温度を調整する空調装置を有し、
前記温度制御手段は、前記空調装置を制御することで、前記睡眠環境温度を変化させることを特徴とする入眠促進装置。 - 請求項1〜5の何れか1項に記載の入眠促進装置であって、
前記環境温度調整手段は、寝具の温度を調整する寝具温度調整手段を有し、
前記温度制御手段は、前記寝具温度調整手段を制御することで、前記睡眠環境温度を変化させることを特徴とする入眠促進装置。 - 請求項1〜6の何れか1項に記載の入眠促進装置であって、
前記環境温度調整手段は、前記就寝者の衣服の温度を調整する衣服温度調整手段を有し、
前記温度制御手段は、前記衣服温度調整手段を制御することで、前記睡眠環境温度を変化させることを特徴とする入眠促進装置。 - 就寝者の体温を測定する工程と、
測定された前記就寝者の温度に基づいて、入眠タイミングを検出する工程と、
入眠タイミングが検出されると、睡眠環境温度を調整する環境温度調整手段を制御して、前記睡眠環境温度を低下させる工程と、
を備えることを特徴とする入眠促進方法。
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