JP2012007758A - 省エネルギー情報提供システム及び省エネルギー情報提供方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】サーバ60は、所定時間毎に測定した実績室温、エアコン23の実績設定温度・実績消費電力量を、エアコン23起動から室温が設定温度に達するまでについて取得し、この取得値を用いエアコン23起動から実績室温が実績設定温度に達するまでの実績必要時間、実績合計消費電力量を算出し、過去の実績の基本データとして基本データ記憶手段71に格納する。エアコン23が起動されると、起動時の室温、設定温度をキーとして基本データ記憶手段71を検索し、実績室温、実績設定温度が、起動時の室温、設定温度と同一等である基本データを抽出する。この基本データから実績必要時間、実績合計消費電力量を取得し、エアコン23起動から室温が設定温度に達するまでの予想必要時間、予想合計消費電力量として表示する。
【選択図】図12
Description
この特許文献1に記載された発明によれば、情報を受信したユーザは、運転設定条件として、設定温度の上げ下げ、設定湿度の上げ下げ、運転モードの変更、さらには送風量や風向を変えて涼感省エネ運転を行うなど、省エネ運転を促進することができ、また、空調にかかる電気代費用を把握して計画的な空調管理運用ができるという効果を奏する。
また、エアコン等の個々の機器のエネルギー使用量や電気代をユーザに閲覧可能に表示しているに過ぎないため、ユーザは、実際にどのようにして省エネルギーを図ればよいか、具体的に効果的な使い方を知ることができず、ユーザ自身で省エネルギー対策を考えださなければならないという問題があった。
エアコン稼働中において最も電力量消費の大きい、エアコン起動から室内温度が設定温度に到達するまでの間に限った予想合計消費電力量を表示するため、エアコン稼働中の全体に亘った消費電力量を表示する場合等と対比し、ユーザに、効率のよい省エネルギー活動を促すことが可能となる。
また、同じ建物の同一のエアコンを用いて取得した室内温度及び消費電力量の実績値である基本データを用いて、エアコン起動から室内温度が設定温度に到達するまでにかかると予想される予想必要時間、予想合計消費電力量を算出するため、一般的データを用いた予想値のように、建物の間取りやエアコンの個体差に左右されることがなく、正確な予想必要時間、予想合計消費電力量を算出、表示することが可能となる。
また、エアコン起動時に窓を開けたと仮定した場合の窓開け後仮定室内温度を、起動時の室内温度から所定温度を減算することにより算出するため、所定時間を種々の値に設定することにより、窓を十分な時間開放して室内温度を外気温度と同じかそれに近い温度まで下げた場合や、窓をごく短時間開けて少しだけ室内温度を下げた場合など、窓開けの時間及び窓開けによる室内温度低下の度合いを種々変えた場合について、予想される省エネルギー効果を表示可能となる。その結果、ユーザは、必ずしも長時間窓を開けて温度を完全に下げ切らなければならない訳ではないことが理解でき、エアコン使用時の省エネルギーに対するユーザの精神的負担を低減できる。
このように構成しているので、エアコン起動時に窓を開けたと仮定した場合の窓開け後仮定室内温度を、エアコン起動時の外気温度とするため、窓開けにより得られる最大の省エネルギー効果を、ユーザに通知することができる。その結果、窓開けにより最大どの程度省エネルギー化できるかをユーザに認識させることができ、省エネルギー活動の励みにすることが可能となる。
このように、実際にエアコンを稼働して室内温度が前記設定温度に到達したときの実際の合計消費電力量と、エアコン起動時に表示した予想合計消費電力量とを比較して、表示パネルに表示するので、エアコン起動時の表示を見て窓開け等の手段により省エネルギー化を図った場合には、実際にどの程度節約することができたかを、タイミング良くユーザに知らせることができ、ユーザの省エネルギー活動の励みにすることができる。
エアコン稼働中において最も電力量消費の大きい、エアコン起動から室内温度が設定温度に到達するまでの間に限った予想合計消費電力量を表示するため、エアコン稼働中の全体に亘った消費電力量を表示する場合等と対比し、ユーザに、効率のよい省エネルギー活動を促すことが可能となる。
また、同じ建物の同一のエアコンを用いて取得した室内温度及び消費電力量の実績値である基本データを用いて、エアコン起動から室内温度が設定温度に到達するまでにかかると予想される予想必要時間、予想合計消費電力量を算出するため、一般的データを用いた予想値のように、建物の間取りやエアコンの個体差に左右されることがなく、正確な予想必要時間、予想合計消費電力量を算出、表示することが可能となる。
本実施形態の省エネルギー情報提供システムは、建物内のエアコン23の使用による消費電力量を削減するために有用な情報を表示パネル22、23Pに表示するシステムである。
なお、本実施形態では、夏にエアコン23を冷房として使用する場合を例としているが、冬にエアコン23を暖房として使用する場合も、エアコン23により室内温度を上昇させる点が相違するのみで、基本的構成は同様である。
なお、本実施形態の省エネルギー情報提供システムは、情報提供会社50に設けられたサーバコンピュータとしてのシステムサーバ60により統括、運用されるが、これに限定されるものでなく、ユーザの住宅10に設けられたホームサーバ20で統括、運用してもよい。
住宅10内には、家庭内LANと呼ばれる各部屋を結ぶホームネットワーク21が構築されており、このホームネットワーク21には、図1に示すように、ホームサーバ20と、表示パネル22と、エアコン23と、エアコン23のリモコン23Rと、住宅10内外の温度を測定する温度センサ24と、分電盤30と、その他の各種電気機器が接続されている。
ホームサーバ20は、データの演算・制御処理装置としてのCPU201、記憶装置であるRAM202、ROM203、HDD204及び記憶媒体装置205を備えている。
CPU201は、ROM203又はHDD204に記憶されているプログラムにしたがって各種の処理を実行するようになされている。
RAM202には、CPU201が各種の処理を実行する上において必要なデータなどが適宜記憶される。
このデータ収集プログラムは、システムサーバ60からの指令に基づいて各分岐ブレーカ32−1〜32−nの電路の使用電力量のデータ、温度センサ24が示す温度の値、エアコン設定温度の値等を取得し、システムサーバ60に送信する。
さらに表示装置209、プリンタ210には、所定の書式で表示される情報、画像等が出力表示される。
表示パネル22は、住宅10内のキッチン、リビングルーム、洗面所等の各所に設置され、ホームサーバ20との間の送受信機能及びタッチパネルを備えたディスプレイである。なお、ホームサーバ20の表示装置209を表示パネル22として用いてもよい。
リモコン23Rは、電源のオンオフや温度調整をする各ボタンのほか、本実施形態の省エネルギー情報提供システムで提供されるユーザ向けアドバイス画面100等を表示可能な液晶の表示パネル23Pを備えている。
本実施形態の温度センサ24は、図3に示すように、室内温度センサ24a、外気温度センサ24bの2個の温度センサで構成される。
室内温度センサ24a、外気温度センサ24bは、情報コンセントボックス25に取付けられ、情報コンセントボックス25と共に住宅10内の適所に配設される。配設場所は、エアコン23が設置されたリビング、ダイニング、和室、各寝室等の室内であれば特に限定されず、通常の住宅に配設される公知の情報コンセントボックス25の配設場所と同様である。なお、一軒の住宅10につき一箇所にのみ外気温度センサ24bを設け、その他の配設場所には室内温度センサ24aのみ設けるようにしてもよい。
情報コンセントボックス25は、樹脂製の板体からなる公知のコンセントプレート26、本体27、中空の円筒体からなる温度センサ支持体28を主要構成とし、コンセントプレート26には室内温度センサ24a、温度センサ支持体28には外気温度センサ24bが設置される。なお、上述の温度センサ24は一例であって、上述のような構成に限定されるものではない。
また、本実施形態では、温度センサ24を用いて室内温度、外気温度を測定するが、室内温度を、エアコン23に設けられた不図示の温度センサで測定してもよい。
また、外壁Wa側の面27aの中央部付近には、室外温度センサ24bの出力ケーブルである室外温度ケーブル29cを本体27内に引き込むための引き込み孔27bが形成されている。
また、他端である室外端部28aは、外壁Waに設けられた取付孔より露出している。
外気温度センサ24bは、室外端部28aよりセンサ部を露出させた状態で、温度センサ支持体28の中空部内壁に固定されている。
また、室内温度センサ24aのみを設置する場合は、図3に示す情報コンセントボックス25内に外気温度センサ24bを含まない状態のものが設置される。
分岐ブレーカ32−1〜32−nは、公知の住宅用分岐ブレーカからなり、主幹ブレーカ31の二次側から分岐した電路に介挿されており、住宅10内の電気機器、エアコン23に動作電源を供給する。
分岐ブレーカ32−1〜32−nはそれぞれ、各分岐ブレーカ32−1〜32−nの電路の電流を計測する電流センサ33−1〜33−nと、各分岐ブレーカ32−1〜32−nにそれぞれ設けられた不図示のアドレス識別物からアドレス情報を読み取るアドレス検出部34−1〜34−nと、電流センサ33−1〜33−nの電流値をアドレス検出部34−1〜34−nで読み取ったアドレス情報と共に記憶手段37に送信する処理部35−1〜35−nが設けられている。
アドレス検出部34−1〜34−nは、特開2008−228379号公報等に記載の公知の構成からなり、分岐ブレーカ32−1〜32−nの外壁面に設けられた不図示のアドレス識別物の複数の突起の配列及び高さを検知することにより、アドレスを検出可能に構成されている。なお、ここでいうアドレスは、分電盤30内において各分岐ブレーカ32−1〜32−nを一意に識別可能なアドレスをいう。
アドレス検出部34−1〜34−nは、アドレス識別物の各突起に対応する位置に、複数の押しボタンを備えており、アドレス識別物をアドレス検出部34−1〜34−nに対向させて固定することにより、高い突起に対向する押しボタンが押されて、アドレス識別物の突起の配列を検知可能に構成されている。
分岐ブレーカ32−1〜32−nの回路設計は、住宅10の新築時又はリフォーム時等に、施主の希望を聞きながら設計者が行う。
図4の回路テーブルにおいて、左端の分岐ブレーカアドレス欄は、アドレス検出部34−1〜34nによって読み取られた各分岐ブレーカ32−1〜32−nのアドレスを示し、階数欄、室名欄は、各分岐ブレーカ32−1〜32−nに接続される回路の階数及び室名、回路欄は、各分岐ブレーカ32−1〜32−nに接続される回路の用途を示している。
この記憶手段に記憶された所定時間、本実施形態では1分毎の各分岐ブレーカ32−1〜32−nの電路の使用電力量と、図4の回路テーブルにおける分岐ブレーカ32−1〜32−nのアドレスと各回路(用途)とから、各エアコン23の所定時間毎、本実施形態では1分毎の使用電力量を得ることが可能となる。
情報提供会社50には、図1に示すように、システムサーバ60、端末コンピュータ80が設置され、相互にイントラネット51で接続されている。
システムサーバ60は、本実施形態の省エネルギー情報提供システムを管理するサーバコンピュータであって、情報提供会社50の本実施形態の省エネルギー情報提供システムの運用管理を行う部署により、運営管理が行われている。
システムサーバ60のハード構成は、ホームサーバ20と同様であるため、説明を省略する。
温度測定タイマプログラム(温度測定タイマ)、アドバイス表示タイマ(アドバイス表示タイマプログラム)は、それぞれ1分、5分を測定するタイマプログラムであって、リセットにより作動開始し、リセットからそれぞれ1分、5分でタイムアップする。なお、これらのタイマプログラムの計測時間は1分、5分に限るものでなく、他の時間を計測してもよい。
図5の基本データテーブル71は、エアコン23起動時の各温度の実績値から、エアコン23起動後設定温度になるまでに要した時間と、消費電力量の合計値を格納するテーブルであって、その後のエアコン23起動時又は停止中に、この蓄積した実績値から、エアコン23使用による予想消費電力量等を算出するために用いられる。
基本データテーブル71に含まれる各データが、特許請求の範囲の基本データに該当する。また基本データテーブル71に含まれる設定温度になるまでに要した時間及び消費電力量の合計が、特許請求の範囲の実績必要時間及び実績合計消費電力量に該当する。
詳細データテーブル73に含まれる外気温度、室内温度、設定温度、消費電力量が、特許請求の範囲の実績外気温度、実績室内温度、実績設定温度、実績消費電力量に該当する。
施主より住宅10建築の依頼を受けると、住宅10の設計者は、施主の意向を聞きながら、CADを用いて住宅10の設計を行う。
不図示の回路登録プログラムは、設計者が住宅10の電気回路を登録するための不図示の回路入力画面を立ち上げる。この画面には、住宅10をイントラネット51で一意に識別可能な住宅識別番号を入力する欄、分岐ブレーカ32−1〜32−nのアドレスと、これらの分岐ブレーカ32−1〜32−nにそれぞれ接続される電気回路との対応を登録するためのテーブル登録欄を備えている。
テーブル登録欄は、分岐ブレーカ32−1〜32−nのアドレスを入力する分岐ブレーカアドレス欄、各分岐ブレーカが接続される階数を入力する階数欄、各分岐ブレーカが接続される室名を入力する室名欄、各分岐ブレーカが接続される回路(用途)欄を備えた表形式になっている。
居住者は、住宅10に入居すると、分電盤30の主幹ブレーカ31、分岐ブレーカ32−1〜32−n等をオンにすると共に、ホームサーバ20の電源を入れ、インターネット1に接続をし、ホームサーバ20を常時インターネット1に接続し、電源を入れた状態にする。これにより、ホームサーバ20はシステムサーバ60とインターネット1経由で接続され、本実施形態の省エネルギー情報提供システムが使用可能になる。
本実施形態の省エネルギー情報提供システムでは、図7に示すように、エアコン起動(処理2)から、室内温度がエアコン設定温度に到達するまで(処理6)に要した時間と消費電力量のデータを、エアコン23が起動される都度詳細データテーブル73、基本データテーブル71に登録して、蓄積しておく(処理3,4,7,8)。
処理2でエアコン23が起動されると、エアコン起動時の外気温度、室内温度、エアコン設定温度に、蓄積されたデータを適用して、予想消費電力量を算出し、算出した予想消費電力量を表示した省エネ対策のアドバイスを作成して、表示パネル22、23Pに表示する。なお、本実施形態では、アドバイス画面や比較結果画面等を、表示パネル22、23Pに表示するが、これに限定されず、エアコン23本体に不図示の液晶パネルを設け、この液晶パネルに表示するように構成してもよい。
エアコン23の電源がオフの間、システムサーバ60は、処理1において、表示パネル22、23P上に、予想消費電力量を表示した省エネ対策のアドバイスを表示する。このアドバイスは、5分毎に更新される。
処理2で、システムサーバ60が、住宅10内のいずれかのエアコン23の電源がオンにされたことを検知すると、処理3で、データベース70の基本データテーブル71に、住宅10のユーザID、電源がオンにされたエアコンNo、電源がオンにされた時点の外気温度、室内温度、エアコン設定温度を、取得したデータNoと共に登録する。
この処理4では、住宅10のユーザID、電源がオンにされたエアコンNo、処理3で取得したデータNoで特定される詳細データテーブル73を生成する。システムサーバ60は、該当するエアコン23が設置された部屋の室内温度、外気温度、エアコンの設定温度、過去1分間の消費電力量のデータを毎分取得し、この詳細データテーブル73に、毎分登録する。
この処理4は、システムサーバ60がエアコン23の電源がオンにされたことを検知した時点から、エアコン23が設置された部屋の室内温度が、エアコン23の設定温度に到達するまでの間継続される。
処理6で、室内温度がエアコン設定温度に到達したことを検知すると、システムサーバ60は、処理7で、処理4で毎分登録された詳細データテーブル73の詳細データを用いて、エアコン23の電源がオンにされてから室内温度がエアコン設定温度に到達するまでに要した時間と、その間に消費された消費電力量の合計を算出し、データベース70の基本データテーブル71のデータのうち、処理3で登録したレコードに登録する。
また、処理8で、処理4で行っていた詳細データテーブル73への詳細データの蓄積を終了する。
その後、エアコン23の電源がオフされ、室内温度が外気温度よりも2℃以上高くなったら、再度処理1で、表示パネル22、23P上に、予想消費電力量を表示した省エネ対策のアドバイスを表示し、5分毎に更新する。その後、処理1〜処理9を繰り返す。
エアコン23が起動されると、システムサーバ60は、予想消費電力量等を算出し、表示パネル22、23Pに予想消費電力量を表示した省エネ対策のアドバイスを表示する。このアドバイスは、室内温度が設定温度に到達するまで不変のまま維持される。
室内温度が設定温度に到達すると、予想と結果の比較結果画面を表示パネル22、23P上に表示する。
エアコン23が停止されると、表示パネル22、23P上の表示をクリアし、室内温度と外気温度との差が2℃より大きくなるまで、表示パネル22、23Pに表示を行わない。
室内温度と外気温度の差が2℃より大きくなると、アドバイスを表示し、5分毎に更新する。以降、同様の表示を繰り返す。
住宅10内のいずれかのエアコン23のスイッチが、ユーザによってオンにされ、分電盤30の該当するエアコン23の分岐ブレーカ32−iに電流が流れると、図9のデータ登録フローチャートがスタートする。図9のデータ登録フローチャートは、システムサーバ60の不図示のCPUで制御される。
次いでステップS2で、ホームサーバ20に、外気温度、該当するエアコン23の設置された部屋の室内温度、該当するエアコン設定温度を測定・送信するよう指令を出し、ホームサーバ20から、これらの温度を取得する。
このステップS2では、指令を受けたホームサーバ20が、データ収集プログラムを実行し、指令された温度データを収集して、システムサーバ60に送信する。
室内温度>エアコン設定温度でない場合(ステップS3:NO)、即ち、室内温度がエアコン設定温度と同じかそれより低い場合、温度推移データ蓄積が不要なケースであるとして、処理を終了する。つまり、温度推移データ蓄積の目的は、室内温度がエアコン設定温度よりも高い場合のエアコン23の消費電力量を省力化する方法を住宅10のユーザにアドバイスすることにあるため、室内温度がエアコン設定温度と同じかそれより低い場合は、温度推移データ蓄積の必要がない。
ステップS6で、このデータNo+1の詳細データテーブル73において、データサブNoを0とするレコードを取得し、このレコードの外気温度、室内温度、エアコン設定温度の項目に、ステップS2で取得した外気温度、室内温度、エアコン設定温度を登録する。
このステップS9では、指令を受けたホームサーバ20が、データ収集プログラムを実行し、指令された温度データを収集して、システムサーバ60に送信する。また、指令を受けたホームサーバ20が、データ収集プログラムを実行し、分電盤30の記憶手段37に記憶されたエアコン23に該当する分岐ブレーカ32−iの電路の過去1分間の使用電力量のデータを取得して、システムサーバ60に送信する。
この処理では、まず、詳細データベース72のデータNoを、ステップS4で取得したデータNo+1で検索し、データNoがステップS3で取得したデータNo+1に等しい詳細データテーブル73を抽出する。
この詳細データテーブル73で、その時点で最大のデータサブNoに1を足したデータサブNo+1をデータサブNoとするレコードを作成し、このレコードに、ステップS9で取得した外気温度、エアコン23の設置された部屋の室内温度、エアコン設定温度と、過去1分間のエアコン消費電力量を登録する。
室内温度>エアコン設定温度であった場合(ステップS11:YES)、エアコン23の起動後、まだ室内温度がエアコン設定温度に到達しておらず、更に温度推移データ蓄積のための温度測定が必要であるとして、ステップS12で、エアコン23が停止されたか判定する。停止されたか否か、即ち、エアコン23のスイッチがユーザによってオフされたか否かは、分電盤30において、該当するエアコン23の分岐ブレーカ32−iに流れていた電流が停止又は停止に近い電流量になったか否かにより検出される。
つまり、室内温度がエアコン設定温度に到達するか、エアコン23が停止されるまで、ステップS7〜S12を繰り返すことにより、データNo+1をデータNoとする詳細データテーブル73に、室内温度、外気温度、エアコン23設定温度、エアコン消費電力量のデータを、データサブNoを1ずつ繰り上げながら、1分毎に登録する処理を繰り返す。
以上の図9の処理により、図5の基本データテーブル71、図6の詳細データテーブル73が作成され、基本データテーブル71は、表示パネル22、23Pへ表示するユーザ向けアドバイス作成のための参照データとして利用可能となる。
図10及び図11のフローチャートの処理は、システムサーバ60の不図示のCPUで制御されており、住宅10に設置されたすべてのエアコン23について、各々別個独立に、併行して繰り返し行われている。
エアコン23が起動された場合(ステップS21:YES)、ステップS22で、ホームサーバ20に、外気温度、該当するエアコン23の設置された部屋の室内温度、該当するエアコン設定温度を測定・送信するよう指令を出し、ホームサーバ20から、これらの温度を取得する。
このステップS22では、指令を受けたホームサーバ20が、データ収集プログラムを実行し、指令された温度データを収集して、システムサーバ60に送信する。
室内温度−外気温度<0℃の場合(ステップS23:YES)、室内温度が外気温度より低く、エアコン23起動時に窓を開けても室内温度を下げることができず、窓を開ける旨のアドバイスが向かないとして、アドバイスを表示することなく処理を終了する。
ステップS24では、基本データテーブル71を、ステップS22で取得した外気温度、室内温度、エアコン設定温度の条件をキーとして、データNoの大きいレコードから順に検索し、基本データテーブル71に、外気温度、開始室内温度、エアコン設定温度の条件が、ステップS22で取得した外気温度、室内温度、エアコン設定温度の条件と同一であるレコードがあるか判定する。
これらのステップS25、S26により、ステップS24で、ステップS22で取得した各温度条件に合致するレコードが基本データテーブル71になかった場合でも、最も近い温度条件のレコードを抽出することが可能となる。
その後、図10のAから図11のAを経てステップS29に進み、(ステップS22で取得した室内温度−0.5)℃の場合の予想必要時間、予想消費電力量を取得する。
このステップでは、ステップS22で取得した外気温度、(ステップS22で取得した室内温度−0.5)℃、ステップS22で取得したエアコン設定温度の温度条件について、ステップS24〜ステップS28と同様の処理により、予想必要時間、予想消費電力量を取得する。
また、同一条件のレコードがない場合には、これらの各温度に±0.1℃、±0.2℃、±0.3℃のように、±0.1℃単位で数値を足し、これらの数値を足した各温度の組合せと同一となるレコードが検出されるまで、±0.1℃単位で数値を足して各温度の組合せを得る処理と、各温度の組合せと同一となるレコードを基本データテーブル71で検索する処理を繰り返す。各温度の組合せと同一となるレコードが検出されると、このレコードから、設定温度になるまでに要した時間、消費電力量合計の値を、近似予想必要時間、近似予想消費電力量として取得する。
このステップでは、ステップS22で取得した外気温度、(ステップS22で取得した室内温度−1.0)℃、ステップS22で取得したエアコン設定温度の温度条件について、ステップS24〜ステップS28と同様の処理により、予想必要時間、予想消費電力量を取得する。
また、同一条件のレコードがない場合には、これらの各温度に±0.1℃、±0.2℃、±0.3℃のように、±0.1℃単位で数値を足し、これらの数値を足した各温度の組合せと同一となるレコードが検出されるまで、±0.1℃単位で数値を足して各温度の組合せを得る処理と、各温度の組合せと同一となるレコードを基本データテーブル71で検索する処理を繰り返す。各温度の組合せと同一となるレコードが検出されると、このレコードから、設定温度になるまでに要した時間、消費電力量合計の値を、近似予想必要時間、近似予想消費電力量として取得する。
このステップでは、ステップS22で取得した外気温度、(ステップS22で取得した室内温度−1.5)℃、ステップS22で取得したエアコン設定温度の温度条件について、ステップS24〜ステップS28と同様の処理により、予想必要時間、予想消費電力量を取得する。
また、同一条件のレコードがない場合には、これらの各温度に±0.1℃、±0.2℃、±0.3℃のように、±0.1℃単位で数値を足し、これらの数値を足した各温度の組合せと同一となるレコードが検出されるまで、±0.1℃単位で数値を足して各温度の組合せを得る処理と、各温度の組合せと同一となるレコードを基本データテーブル71で検索する処理を繰り返す。各温度の組合せと同一となるレコードが検出されると、このレコードから、設定温度になるまでに要した時間、消費電力量合計の値を、近似予想必要時間、近似予想消費電力量として取得する。
ステップS29〜S31における0.5℃、1.0℃、1.5℃が、特許請求の範囲の所定温度に該当し、(室温−0.5℃)、(室温−1.0℃)、(室温−1.5℃)が、特許請求の範囲の窓開け後仮定室内温度に該当する。なお、本実施形態では、所定温度を0.5℃、1.0℃、1.5℃としているが、そのほかの温度としてもよい。
このステップでは、ステップS22で取得した外気温度、ステップS22で取得した外気温度と同温の室内温度、ステップS22で取得したエアコン設定温度の温度条件について、ステップS24〜ステップS28と同様の処理により、予想必要時間、予想消費電力量を取得する。
外気温度と同温の室内温度が、特許請求の範囲の窓開け後仮定室内温度に該当する。
また、同一条件のレコードがない場合には、これらの各温度に±0.1℃、±0.2℃、±0.3℃のように、±0.1℃単位で数値を足し、これらの数値を足した各温度の組合せと同一となるレコードが検出されるまで、±0.1℃単位で数値を足して各温度の組合せを得る処理と、各温度の組合せと同一となるレコードを基本データテーブル71で検索する処理を繰り返す。各温度の組合せと同一となるレコードが検出されると、このレコードから、設定温度になるまでに要した時間、消費電力量合計の値を、近似予想必要時間、近似予想消費電力量として取得する。
室内温度−外気温度≧5℃の場合(ステップS33:YES)、ステップS22で取得した室内温度が外気温度よりも5℃以上高く、エアコン23起動前に窓を開けることによりかなり高い省エネ効果が期待できるものとして、ステップS34で、窓開けによる省エネ効果が高い旨を示す図12のパターン1のアドバイス画面100を表示させる。
アドバイス画面100は、現在の温度条件及び設定においてエアコン23を使用した場合の室内温度、予想消費電力量の推移を示す推移予測グラフ欄110と、現在の室内温度の場合、室内温度を予め0.5℃、1.0℃、1.5℃下げた場合及び室内温度を予め外気温度まで下げた場合のエアコン23の予測消費電力量を示す削減効果表120と、予測に基づいたアドバイスを文章で示すアドバイス欄130と、を備えている。このアドバイス欄130中の「10分」が、特許請求の範囲の予想必要時間、「166Wh」が特許請求の範囲の予想合計消費電力量、「36Wh」が、特許請求の範囲のエアコン起動時に窓を開けたと仮定した場合に節約できる省電力量に該当する。
そして、ステップS34では、ステップS22で取得したエアコン起動時の外気温度、室内温度、エアコン設定温度のデータと、これらのデータを用いてステップS24〜S26で基本データテーブル71から抽出されたレコードに対応する詳細データテーブル73の室内温度の推移データと、ステップS24〜ステップS28で取得した予想必要時間、予想消費電力量又は近似予想必要時間、近似予想消費電力量のデータと、を用いて、推移予測グラフ欄110を作成する。
このとき、予想消費電力量又は近似予想消費電力量に、その住宅10の1kWhあたりの電気代の単価を掛けて予想電気代を算出し、図12に示すように予想消費電力量又は近似予想消費電力量と共に、削減効果表120に表示する。
更に、ステップS22で取得した外気温度、室内温度、エアコン設定温度のデータと、ステップS24〜ステップS28で取得した予想必要時間、予想消費電力量又は近似予想必要時間、近似予想消費電力量のデータと、ステップS32で取得した予想消費電力量又は近似予想消費電力量のデータと、を用いて、アドバイス欄130を作成する。
このとき、ステップS32で取得した予想消費電力量又は近似予想消費電力量から、ステップS24〜ステップS28で取得した予想消費電力量又は近似予想必要時間を引いてエアコン起動時に窓を開けたと仮定した場合に節約できる省電力量を算出し、更に、この省電力量に、その住宅10の1kWhあたりの電気代の単価を掛けて予想節約電気代を算出し、図12に示すように、これらの省電力量、予想節約電気代を、アドバイス欄130に表示する。
次いで、処理を終了する。
室内温度−外気温度≧2℃の場合(ステップS35:YES)、室内温度は、外気温度よりも2℃以上、5℃未満の範囲で高く、エアコン23起動前に窓を開けることにより省エネ効果が少し期待できるものとして、ステップS36で、窓開けによる省エネ効果が少しある旨を示す不図示のパターン2のアドバイス画面を表示させる。
不図示のアドバイス欄には、「室温の35.5℃から設定温度(28℃)になるまで15分。予想消費電力量は140Whになります。外気温が30.0℃のため、窓を一度開けて室内温度を下げることをおすすめします。室温を30℃まで落とした場合、32Wh(0.74円)分節約できます。」等のアドバイスを表示する。
そして、ステップS36では、ステップS22で取得したエアコン起動時の外気温度、室内温度、エアコン設定温度のデータと、これらのデータを用いてステップS24〜S26で基本データテーブル71から抽出されたレコードに対応する詳細データテーブル73の室内温度の推移データと、ステップS24〜ステップS28で取得した予想必要時間、予想消費電力量又は近似予想必要時間、近似予想消費電力量のデータと、を用いて、図12と同様の不図示の推移予測グラフ欄を作成する。
更に、ステップS22で取得した外気温度、室内温度、エアコン設定温度のデータと、ステップS24〜ステップS28で取得した予想必要時間、予想消費電力量又は近似予想必要時間、近似予想消費電力量のデータと、ステップS32で取得した予想消費電力量又は近似予想消費電力量のデータと、を用いて、不図示のアドバイス欄を作成する。
次いで、処理を終了する。
不図示のアドバイス欄には、「現在室温の33.5℃から設定温度(28℃)になるまでの予想消費電力は140Whになります。室温と外気温(33.2℃)の差があまりないため、窓を開けても効果はあまり望めません。」等のアドバイスを表示する。
そして、ステップS36では、ステップS22で取得したエアコン起動時の外気温度、室内温度、エアコン設定温度のデータと、これらのデータを用いてステップS24で基本データテーブル71から抽出されたレコードに対応する詳細データテーブル73の室内温度の推移データと、ステップS24〜ステップS28で取得した予想必要時間、予想消費電力量又は近似予想必要時間、近似予想消費電力量のデータと、を用いて、図12と同様の不図示の推移予測グラフ欄を作成する。
更に、ステップS22で取得した外気温度、室内温度、エアコン設定温度のデータと、ステップS24〜ステップS28で取得した予想必要時間、予想消費電力量又は近似予想必要時間、近似予想消費電力量のデータと、ステップS32で取得した予想消費電力量又は近似予想消費電力量のデータと、を用いて、不図示のアドバイス欄を作成する。
次いで、処理を終了する。
エアコン23が停止された場合(ステップS38:YES)、ステップS39で、表示パネル22、23P上の表示をクリアする。つまり、エアコン23が停止された後、ステップS42で室内温度が、外気温度+2℃より高くなったことが検出されるまでは、表示パネル22、23P上のアドバイス表示や、結果表示を行わない。
次いで、処理を終了する。
エアコン23が稼働中でない場合(ステップS40:NO)、エアコン23が停止中であるとして、ステップS41で、ホームサーバ20に、外気温度、該当するエアコン23の設置された部屋の室内温度、エアコン23の電源が前回オフされた時点での設定温度を測定・送信するよう指令を出し、ホームサーバ20から、これらの温度を取得する。このステップで取得する室内温度、エアコン23の電源が前回オフされた時点での設定温度が、特許請求の範囲の停止中室内温度、直前設定温度に該当する。
このステップS41では、指令を受けたホームサーバ20が、データ収集プログラムを実行し、指令された温度データを収集して、システムサーバ60に送信する。
室内温度−外気温度>2℃でない場合(ステップS42:NO)、エアコン23停止後、室内温度は外気温度+2℃よりも高くなっておらず、室内温度はまだそれほど上がっていないため、表示パネル22、23Pにアドバイスを表示する必要はないものとして、処理を終了する。
表示パネル22、23P上にアドバイスが表示されていない場合(ステップS43:NO)、エアコン23停止後、室内温度が外気温度+2℃よりも高くなっており、ユーザがエアコン23の起動を考慮するほど室内温度が上がっているものとして、ステップS45〜S53で、エアコン23使用のアドバイスに用いるためのデータを算出する。
ステップS45では、基本データテーブル71を、データNoの大きいレコードから順に、ステップS41で取得した外気温度、室内温度、前回エアコンの電源がオフされた時点の設定温度の条件をキーとして検索し、基本データテーブル71に、外気温度、開始室内温度、エアコン設定温度の条件が、ステップS41で取得した外気温度、室内温度、前回エアコンの電源がオフされた時点の設定温度の条件と同一のレコードがあるか判定する。
アドバイス表示タイマがタイムアップしていない場合(ステップS44:NO)、即ち、前回アドバイス表示タイマスタート後、アドバイス表示タイマの設定時間、本実施形態では5分が経過していない場合は、アドバイスの更新を行う必要がないとして、処理を終了する。
ステップS45では、基本データテーブル71を、ステップS41で取得した外気温度、室内温度、前回エアコンの電源がオフされた時点の設定温度の条件をキーとして、データNoの大きいレコードから順に検索し、基本データテーブル71に、外気温度、開始室内温度、エアコン設定温度の条件が、ステップS41で取得した外気温度、室内温度、前回エアコンの電源がオフされた時点の設定温度の条件と同一のレコードがあるか判定する。
このステップS46、S47により、ステップS45で、ステップS41で取得した各温度条件に合致するレコードが基本データテーブル71になかった場合でも、最も近い温度条件のレコードを抽出することが可能となる。
その後、図13のCから図14のCを経てステップS50に進み、(ステップS41で取得した室内温度−0.5)℃の場合の予想必要時間、予想消費電力量を取得する。
このステップでは、ステップS41で取得した外気温度、(ステップS41で取得した室内温度−0.5)℃、ステップS41で取得した前回電源オフ時点のエアコン設定温度の温度条件について、ステップS45〜ステップS49と同様の処理により、予想必要時間、予想消費電力量を取得する。
また、同一条件のレコードがない場合には、これらの各温度に±0.1℃、±0.2℃、±0.3℃のように、±0.1℃単位で数値を足し、これらの数値を足した各温度の組合せと同一となるレコードが検出されるまで、±0.1℃単位で数値を足して各温度の組合せを得る処理と、各温度の組合せと同一となるレコードを基本データテーブル71で検索する処理を繰り返す。各温度の組合せと同一となるレコードが検出されると、このレコードから、設定温度になるまでに要した時間、消費電力量合計の値を、近似予想必要時間、近似予想消費電力量として取得する。
このステップでは、ステップS41で取得した外気温度、(ステップS41で取得した室内温度−1.0)℃、ステップS41で取得した前回電源オフ時点のエアコン設定温度の温度条件について、ステップS45〜ステップS49と同様の処理により、予想必要時間、予想消費電力量を取得する。
また、同一条件のレコードがない場合には、これらの各温度に±0.1℃、±0.2℃、±0.3℃のように、±0.1℃単位で数値を足し、これらの数値を足した各温度の組合せと同一となるレコードが検出されるまで、±0.1℃単位で数値を足して各温度の組合せを得る処理と、各温度の組合せと同一となるレコードを基本データテーブル71で検索する処理を繰り返す。各温度の組合せと同一となるレコードが検出されると、このレコードから、設定温度になるまでに要した時間、消費電力量合計の値を、近似予想必要時間、近似予想消費電力量として取得する。
このステップでは、ステップS41で取得した外気温度、(ステップS41で取得した室内温度−1.5)℃、ステップS41で取得した前回電源オフ時点のエアコン設定温度の温度条件について、ステップS45〜ステップS49と同様の処理により、予想必要時間、予想消費電力量を取得する。
また、同一条件のレコードがない場合には、これらの各温度に±0.1℃、±0.2℃、±0.3℃のように、±0.1℃単位で数値を足し、これらの数値を足した各温度の組合せと同一となるレコードが検出されるまで、±0.1℃単位で数値を足して各温度の組合せを得る処理と、各温度の組合せと同一となるレコードを基本データテーブル71で検索する処理を繰り返す。各温度の組合せと同一となるレコードが検出されると、このレコードから、設定温度になるまでに要した時間、消費電力量合計の値を、近似予想必要時間、近似予想消費電力量として取得する。
ステップS50〜S52における0.5℃、1.0℃、1.5℃が、特許請求の範囲の所定温度に該当し、(室温−0.5℃)、(室温−1.0℃)、(室温−1.5℃)が、特許請求の範囲の窓開け後仮定室内温度に該当する。なお、本実施形態では、所定温度を0.5℃、1.0℃、1.5℃としているが、そのほかの温度としてもよい。
このステップでは、ステップS41で取得した外気温度、ステップS41で取得した外気温度と同温の室内温度、ステップS41で取得した前回電源オフ時点のエアコン設定温度の温度条件について、ステップS45〜ステップS49と同様の処理により、予想必要時間、予想消費電力量を取得する。
外気温度と同温の室内温度が、特許請求の範囲の窓開け後仮定室内温度に該当する。
また、同一条件のレコードがない場合には、これらの各温度に±0.1℃、±0.2℃、±0.3℃のように、±0.1℃単位で数値を足し、これらの数値を足した各温度の組合せと同一となるレコードが検出されるまで、±0.1℃単位で数値を足して各温度の組合せを得る処理と、各温度の組合せと同一となるレコードを基本データテーブル71で検索する処理を繰り返す。各温度の組合せと同一となるレコードが検出されると、このレコードから、設定温度になるまでに要した時間、消費電力量合計の値を、近似予想必要時間、近似予想消費電力量として取得する。
室内温度−外気温度≧5℃の場合(ステップS54:YES)、室内温度が外気温度よりも5℃以上高く、エアコン23起動前に窓を開けることによりかなり高い省エネ効果が期待できるものとして、ステップS55で、窓開けによる省エネ効果が高い旨を示す図12に示すパターン1のアドバイス画面100を表示させる。
更に、ステップS41で取得した外気温度、室内温度、前回電源オフ時点のエアコン設定温度のデータと、ステップS45〜ステップS49で取得した予想必要時間、予想消費電力量又は近似予想必要時間、近似予想消費電力量のデータと、ステップS53で取得した予想消費電力量又は近似予想消費電力量のデータと、を用いて、アドバイス欄130を作成する。
次いで、ステップS57で、アドバイス表示タイマ(アドバイス表示タイマプログラム)をリセットすると共に作動開始される。このステップS57とステップS44とにより、アドバイス表示をアドバイス表示タイマの設定時間間隔で、本実施形態では5分間隔で行うことが可能となる。その後、処理を終了する。
不図示のアドバイス欄には、「室温の35.5℃から設定温度(28℃)になるまで15分。予想消費電力量は140Whになります。外気温が30.0℃のため、窓を一度開けて室内温度を下げることをおすすめします。室温を30℃まで落とした場合、32Wh(0.74円)分節約できます。」等のアドバイスを表示する。
そして、ステップS56では、ステップS41で取得した外気温度、室内温度、前回電源オフ時点のエアコン設定温度のデータと、これらのデータを用いてステップS45〜S47で抽出されたレコードに対応する詳細データテーブル73の室内温度の推移データと、ステップS45〜ステップS49で取得した予想必要時間、予想消費電力量又は近似予想必要時間、近似予想消費電力量のデータと、を用いて、図12と同様の不図示の推移予測グラフ欄を作成する。
更に、ステップS41で取得した外気温度、室内温度、前回電源オフ時点のエアコン設定温度のデータと、ステップS45〜ステップS49で取得した予想必要時間、予想消費電力量又は近似予想必要時間、近似予想消費電力量のデータと、ステップS53で取得した予想消費電力量又は近似予想消費電力量のデータと、を用いて、不図示のアドバイス欄を作成する。
次いで、ステップS57で、アドバイス表示タイマ(アドバイス表示タイマプログラム)をリセットすると共に作動開始される。このステップS57とステップS44とにより、アドバイス表示をアドバイス表示タイマの設定時間間隔で、本実施形態では5分間隔で行うことが可能となる。その後、処理を終了する。
このステップS58では、指令を受けたホームサーバ20が、データ収集プログラムを実行し、指令された温度データを収集して、システムサーバ60に送信する。
室内温度≦エアコン設定温度でない場合(ステップS59:NO)、即ち、室内温度がエアコン設定温度よりも高い場合、エアコン23が稼働中であるものの、室内温度が、エアコン23起動後エアコン設定温度に向かって下がり続けている起動直後の温度低下中の時期にある可能性が高く、図12のパターン1のアドバイス画面100、不図示のパターン2、パターン3のアドバイス画面で表示した予想消費電力量と、実際の予想消費電力量の結果とを比較する不図示の比較結果画面を表示するタイミングに達していないものとして、処理を終了する。
不図示の比較結果画面を表示パネル22、23Pに表示中の場合(ステップS60:YES)、室内温度が、エアコン設定温度付近の一定温度に維持される定常温度状態の時期にあり、既に室内温度がエアコン設定温度に達して不図示の比較結果画面が表示パネル22、23Pに表示されており、改めて比較結果画面を表示パネル22、23Pに表示する必要がないとして、処理を終了する。
次いで、システムサーバ60のHDDに格納された詳細データベース72に、該当するユーザID、エアコンNoを付して登録された最新の詳細データテーブル73を抽出する。
ステップS60でNOと判定される時点は、室内温度が、エアコン23起動後エアコン設定温度に向かって下がり続けている起動直後の温度低下中の時期から、室内温度が、エアコン設定温度付近の一定温度に維持される定常温度状態の時期に移行する境界の時期であるが、詳細データベース72から抽出されるこの最新の詳細データテーブル73は、該当するエアコン23に関するデータであって、この境界の時期の直前に取得されたものである。
その後処理を終了する。
以上で、図10、図11、図13、図14のフローチャートの処理を終了する。
10 住宅
20 ホームサーバ
21 ホームネットワーク
22、23P 表示パネル
23 エアコン
23R リモコン
24 温度センサ
24a 室内温度センサ
24b 外気温度センサ
25 情報コンセントボックス
26 コンセントプレート
26a 取付孔
27 本体
27a 面
27b 引き込み孔
28 温度センサ支持体
28a 室外端部
29 ケーブル
29a 室内温度ケーブル
29c 室外温度ケーブル
30 分電盤
31 主幹ブレーカ
32−1〜32−n、32−i 分岐ブレーカ
33−1〜33−n 電流センサ
34−1〜34−n アドレス検出部
36、201 CPU
37 記憶手段
35−1〜35−n 処理部
50 情報提供会社
51 イントラネット
60 システムサーバ
70 データベース
71 基本データテーブル
72 詳細データベース
73 詳細データテーブル
80 端末コンピュータ
100 アドバイス画面
110 推移予測グラフ欄
120 削減効果表
130 アドバイス欄
202 RAM
203 ROM
204 HDD
205 記憶媒体装置
206 通信装置
207 キーボード
208 マウス
209 表示装置
210 プリンタ
Wa 外壁
Wb 内壁
Claims (10)
- 建物内でのエアコン使用による消費電力量削減のために用いられる情報を表示する省エネルギー情報提供システムであって、
該省エネルギー情報提供システムを統括するサーバコンピュータは、
前記建物の前記エアコンが設置された部屋の室内温度、前記エアコンの設定温度及び前記エアコンの消費電力量を所定時間毎に測定した実績室内温度、実績設定温度及び実績消費電力量の値を、前記エアコン起動から、前記室内温度が前記設定温度に到達するまでの間について、取得する実績値取得手段と、
取得した前記所定時間毎の前記実績室内温度、前記実績設定温度及び前記実績消費電力量の値を用いて、前記エアコン起動から前記実績室内温度が前記実績設定温度に到達するまでの実績必要時間及び実績合計消費電力量を算出する手段と、
算出された前記実績必要時間及び前記実績合計消費電力量と、算出に用いた前記実績室内温度及び前記実績設定温度のうち前記エアコン起動時の値とを、紐付けして、過去の実績を示す基本データとして格納する基本データ記憶手段と、
前記エアコンが起動されたことを検知したときに、前記エアコン起動時の前記室内温度及び前記設定温度を取得する起動時温度取得手段と、
取得した前記起動時の前記室内温度及び前記設定温度をキーとして前記基本データ記憶手段を検索し、前記基本データ記憶手段から、前記実績室内温度及び前記実績設定温度が、前記起動時の前記室内温度及び前記設定温度と、同一または近似である前記基本データを抽出し、抽出した該基本データから前記実績必要時間及び/又は前記実績合計消費電力量を取得する予想値取得手段と、
取得した前記実績必要時間及び/又は前記実績合計消費電力量を、前記エアコン起動から前記室内温度が前記設定温度に到達するまでにかかると予想される予想必要時間及び/又は予想合計消費電力量として、表示パネルに表示する予想表示手段と、を備えることを特徴とする省エネルギー情報提供システム。 - 前記サーバコンピュータは、
前記起動時の前記室内温度から所定温度を減算して、前記エアコン起動時に窓を開けたと仮定した場合の窓開け後仮定室内温度を算出する仮定室内温度算出手段と、
前記仮定室内温度と、前記起動時の前記設定温度をキーとして、前記基本データ記憶手段を検索し、前記基本データ記憶手段から、前記実績室内温度及び前記実績設定温度が、前記仮定室内温度及び前記起動時の前記設定温度と、同一または近似である前記基本データを抽出し、抽出した該基本データから、前記実績合計消費電力量を、前記エアコン起動時に窓を開けたと仮定した場合の窓開け後仮定合計消費電力量として取得する仮定値取得手段と、
前記予想合計消費電力量から、前記窓開け後仮定合計消費電力量を引いた差を、エアコン起動時に窓を開けたと仮定した場合に節約できる省電力量として、表示パネルに表示する省電力量表示手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の省エネルギー情報提供システム。 - 前記仮定室内温度算出手段は、前記起動時の前記室内温度から所定温度を減算して算出する代わりに、前記エアコン起動時の外気温度を前記窓開け後仮定室内温度とすることを特徴とする請求項2に記載の省エネルギー情報提供システム。
- 前記サーバコンピュータは、
前記エアコンの稼働中において、前記室内温度が前記設定温度に到達したことを検知したときに、前記基本データ記憶手段に前記エアコンについて格納された最新の前記基本データに含まれる前記エアコンの前記実績合計消費電力量を抽出することにより、前記エアコン起動から前記室内温度が前記設定温度に到達した時点までの間における前記エアコンの合計消費電力量を、取得する手段と、
該手段で取得した前記合計消費電力量と、前記予想合計消費電力量とを比較して、前記表示パネルに表示する結果表示手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の省エネルギー情報提供システム。 - 前記起動時温度取得手段の代わりに、前記エアコン停止中の停止中室内温度と、前記エアコンが停止される直前の直前設定温度とを取得する停止中温度取得手段を備え、
前記予想値取得手段では、取得した前記停止中室内温度及び前記直前設定温度をキーとして前記基本データ記憶手段を検索し、前記基本データ記憶手段から、前記実績室内温度及び前記実績設定温度が、前記停止中室内温度及び前記直前設定温度と同一または近似である前記基本データを抽出し、該基本データから前記実績必要時間及び/又は前記実績合計消費電力量を取得することを特徴とする請求項1に記載の省エネルギー情報提供システム。 - 前記実績値取得手段は、前記所定時間毎の前記実績室内温度、前記実績設定温度及び前記実績消費電力量と共に、前記所定時間毎の前記建物の外気温度を実績外気温度として取得し、
前記基本データ記憶手段は、前記エアコン起動時の前記実績室内温度及び前記実績設定温度と共に、前記エアコン起動時の前記実績外気温度を紐付けして格納し、
起動時温度取得手段では、前記起動時点の前記室内温度及び前記設定温度と共に、前記エアコン起動時点の前記外気温度を含み、
前記予想値取得手段では、前記基本データ記憶手段から、前記実績外気温度、前記実績室内温度及び前記実績設定温度が、前記起動時の前記外気温度、前記室内温度及び前記設定温度と、同一または近似する前記基本データを抽出することを特徴とする請求項1に記載の省エネルギー情報提供システム。 - 建物内でのエアコン使用による消費電力量削減のために用いられる情報を表示する省エネルギー情報提供方法であって、
サーバコンピュータが、
前記建物の前記エアコンが設置された部屋の室内温度、前記エアコンの設定温度及び前記エアコンの消費電力量を所定時間毎に測定した実績室内温度、実績設定温度及び実績消費電力量の値を、前記エアコン起動から、前記実績室内温度が前記実績設定温度に到達するまでの間について、取得する実績値取得手順と、
取得した前記所定時間毎の前記実績室内温度、前記実績設定温度及び前記実績消費電力量の値を用いて、前記エアコン起動から前記室内温度が前記設定温度に到達するまでの実績必要時間及び実績合計消費電力量を算出する手順と、
算出された前記実績必要時間及び前記実績合計消費電力量と、算出に用いた前記実績室内温度及び前記実績設定温度のうち前記エアコン起動時の値とを紐付けして、過去の実績を示す基本データとして基本データ記憶手段に格納する基本データ格納手順と、
前記エアコンが起動されたことを検知したときに、前記エアコン起動時の前記室内温度及び前記設定温度を取得する起動時温度取得手順と、
取得した前記起動時の前記室内温度及び前記設定温度をキーとして前記基本データ記憶手段を検索し、前記基本データ記憶手段から、前記実績室内温度及び前記実績設定温度が、前記起動時の前記室内温度及び前記設定温度と、同一または近似である前記基本データを抽出し、抽出した該基本データから前記実績必要時間及び/又は前記実績合計消費電力量を取得する予想値取得手順と、
取得した前記実績必要時間及び/又は前記実績合計消費電力量を、前記エアコン起動から前記室内温度が前記設定温度に到達するまでにかかると予想される予想必要時間及び/又は予想合計消費電力量として、表示パネルに表示する予想表示手順と、を行うことを特徴とする省エネルギー情報提供方法。 - 前記サーバコンピュータが、前記基本データ格納手順以降の任意の段階で、
前記起動時の前記室内温度から所定温度を減算して、前記エアコン起動時に窓を開けたと仮定した場合の窓開け後仮定室内温度を算出する仮定室内温度算出手順と、
前記仮定室内温度と、前記起動時の前記設定温度をキーとして、前記基本データ記憶手段を検索し、前記基本データ記憶手段から、前記実績室内温度及び前記実績設定温度が、前記仮定室内温度及び前記起動時の前記設定温度と、同一または近似である前記基本データを抽出し、抽出した該基本データから、前記実績合計消費電力量を、前記エアコン起動時に窓を開けたと仮定した場合の窓開け後仮定合計消費電力量として取得する仮定値取得手順と、
前記予想合計消費電力量から、前記窓開け後仮定合計消費電力量を引いた差を、エアコン起動時に窓を開けたと仮定した場合に節約できる省電力量として、前記表示パネルに表示する省電力量表示手順と、を行うことを特徴とする請求項7に記載の省エネルギー情報提供方法。 - 前記仮定室内温度算出手順は、前記起動時の前記室内温度から所定温度を減算して算出する代わりに、前記エアコン起動時の外気温度を前記窓開け後仮定室内温度とすることを特徴とする請求項8に記載の省エネルギー情報提供方法。
- 前記サーバコンピュータが、前記基本データ格納手順以降の任意の段階で、
前記エアコンの稼働中において、前記室内温度が前記設定温度に到達したことを検知したときに、前記基本データ記憶手段に前記エアコンについて格納された最新の前記基本データに含まれる前記エアコンの前記実績合計消費電力量を抽出することにより、前記エアコン起動から前記室内温度が前記起動時の前記設定温度に到達した時点までの間における前記エアコンの合計消費電力量を、取得する手順と、
該手段で取得した前記合計消費電力量と、前記予想合計消費電力量とを比較して、前記表示パネルに表示する結果表示手順と、を行うことを特徴とする請求項7に記載の省エネルギー情報提供方法。
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