JP2012006363A - 熱変色性筆記具 - Google Patents
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Abstract
【課題】キャップによりペン先を密封でき、且つ、キャップが環状シール部及び摩擦部を備えたにもかかわらず、キャップの部品点数を減少させ、製造コストを安価に抑えることができる熱変色性筆記具を提供する。
【解決手段】キャップ4が、前端及び後端が開口された筒状の外キャップ5と、前記外キャップ5の前端部に設けられ、前端が閉鎖され且つ後端が開口された有底筒状の内キャップ6とを備える。内キャップ6の全体を弾性材料により形成する。内キャップ6の内面に、筆記具本体2のペン先側外面と気密嵌合する環状シール部61を一体に形成する。内キャップ6の前端部を外キャップ5の前端よりも前方に突出させる。内キャップ6の前端部の外面を、熱変色性インキによる筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で該筆跡を熱変色可能な、弾性材料からなる摩擦部7とする。
【選択図】 図1
【解決手段】キャップ4が、前端及び後端が開口された筒状の外キャップ5と、前記外キャップ5の前端部に設けられ、前端が閉鎖され且つ後端が開口された有底筒状の内キャップ6とを備える。内キャップ6の全体を弾性材料により形成する。内キャップ6の内面に、筆記具本体2のペン先側外面と気密嵌合する環状シール部61を一体に形成する。内キャップ6の前端部を外キャップ5の前端よりも前方に突出させる。内キャップ6の前端部の外面を、熱変色性インキによる筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で該筆跡を熱変色可能な、弾性材料からなる摩擦部7とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、熱変色性筆記具に関する。詳細には、内部に熱変色性インキを収容し且つ一端に該熱変色性インキが吐出可能なペン先を有する筆記具本体と、前記筆記具本体のペン先側に装着可能なキャップとを備えた熱変色性筆記具に関する。
従来、特許文献1には、キャップ本体の後端部にヘッド部材を嵌合固定し、且つ、前記キャップ本体の内面に内キャップを嵌合固定した筆記具用キャップが開示されている。また、特許文献1には、有底円筒体の前記内キャップの内面に、筆記具本体の外面に気密嵌合可能な環状シール部が形成されること、及び、弾性材料により形成された前記ヘッド部材が、熱変色性の筆跡の表面を擦って筆跡を熱変色させる摩擦変色部材とされることが記載されている。
前記特許文献1は、キャップが、少なくとも、キャップ本体と、前記キャップ本体に取り付けられる2種類の部品(ヘッド部材及び内キャップ)の3部品からなり、部品数が多く、製造コストの上昇を余儀なくされる。
本発明は、前記従来の問題点を解決するものであり、キャップによりペン先を密封でき、且つ、キャップが環状シール部及び摩擦部を備えたにもかかわらず、キャップの部品点数を減少させ、製造コストを安価に抑えることができる熱変色性筆記具を提供しようとするものである。また、本発明は、熱変色性インキによる筆跡を、容易且つ確実に摩擦変色させることができる熱変色性筆記具を提供しようとするものである。また、本発明は、筆記具本体外面と環状シール部との十分な気密嵌合を維持できる熱変色性筆記具を提供しようとするものである。
尚、本発明で「前」とはキャップの閉鎖側、及び筆記具本体のペン先側を指す。本発明で「後」とはキャップの開口側、及び筆記具本体の反ペン先側を指す。
尚、本発明で「前」とはキャップの閉鎖側、及び筆記具本体のペン先側を指す。本発明で「後」とはキャップの開口側、及び筆記具本体の反ペン先側を指す。
本願の第1の発明は、内部に熱変色性インキを収容し且つ一端に該熱変色性インキが吐出可能なペン先31を備えた筆記具本体2と、前記筆記具本体2のペン先側に装着可能なキャップ4とを備えた熱変色性筆記具であって、前記キャップ4が、前端及び後端が開口された筒状の外キャップ5と、前記外キャップ5の前端部に設けられ、前端が閉鎖され且つ後端が開口された有底筒状の内キャップ6とを備え、前記内キャップ6の全体を弾性材料により形成し、前記内キャップ6の内面に、前記筆記具本体2のペン先側外面と気密嵌合する環状シール部61を一体に形成し、前記内キャップ6を前記筆記具本体2のペン先側外面に装着することによりペン先31を密封してなり、前記内キャップ6の前端部を前記外キャップ5の前端よりも前方に突出させ、前記内キャップ6の前端部の外面を、前記熱変色性インキによる筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で該筆跡を熱変色可能な、前記弾性材料からなる摩擦部7とすることを要件とする。
前記第1の発明の熱変色性筆記具1は、前記構成により、キャップ4によりペン先31を密封でき、且つ、キャップ4が環状シール部61及び摩擦部7を備えたにもかかわらず、キャップ4の部品点数が減少し、構造が簡易となり、安価に提供することができる。さらに、前記第1の発明の熱変色性筆記具1は、前記構成により、キャップ4を筆記具本体2のペン先側もしくは筆記具本体2の後端部に装着した状態、またはキャップ4を筆記具本体2から取り外した状態において、前記キャップ4の前端部の摩擦部7で、熱変色性インキによる筆跡を、容易且つ確実に摩擦変色させることができる。
本願の第2の発明は、前記第1の発明の熱変色性筆記具1において、前記内キャップ6の後部外面と前記外キャップ5の前部内面とが固着され、前記内キャップ6内面の環状シール部61が前記外キャップ5の前端より後方に位置されることを要件とする。
前記第2の発明の熱変色性筆記具1は、前記構成により、前記内キャップ6の前端部の摩擦部7を用いて摩擦した場合でも、筆記具本体2外面と内キャップ6内面の環状シール部61との気密嵌合が阻害されることなく、筆記具本体2外面と環状シール部61との十分な気密嵌合を維持できる。
本願の第3の発明は、前記第1または第2の発明の熱変色性筆記具1において、前記外キャップが前記内キャップの材料より硬質材料からなることを要件とする。
前記第3の発明の熱変色性筆記具1は、前記構成により、内キャップ6の形状が安定し、筆記具本体2のペン先側外面との確実な気密嵌合が得られる。尚、前記内キャップ6を構成する材料は、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等の合成樹脂が挙げられる。また、前記第3の発明の熱変色性筆記具1は、外キャップ5内面に内キャップ6外面が、圧入、嵌着等により固着される場合、内キャップ6と外キャップ5との強固な固定が得られる。
尚、本発明で、前記内キャップ6の外面と前記外キャップ5の内面とが、例えば、圧入、嵌着、螺着、係合、接着、溶着、2色成形等により固定される。尚、本発明で、前記環状シール部61は、例えば、環状突起または環状平滑面が挙げられる。尚、本発明で、外キャップ5外面には、凸部や、外キャップ5外面とポケット等に挟持可能なクリップ等を、一体または別部材により設けることができる。
尚、本発明で、前記外キャップ5を構成する弾性材料は、弾性を有する合成樹脂(ゴム、エラストマー)が挙げられ、例えば、シリコーン樹脂、SBS樹脂(スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体)、SEBS樹脂(スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン共重合体)、フッ素系樹脂、クロロプレン樹脂、ニトリル樹脂、ポリエステル系樹脂、オレフィン系樹脂、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等が挙げられる。
前記弾性材料は、高摩耗性の弾性材料(例えば、消しゴム等)からなるものよりも、摩擦時に摩耗屑が殆ど生じない低摩耗性の弾性材料からなることが好ましい。
・熱変色性インキ
尚、本発明で、前記熱変色性インキは、可逆熱変色性インキが好ましい。前記可逆熱変色性インキは、発色状態から加熱により消色する加熱消色型、発色状態又は消色状態を互変的に特定温度域で記憶保持する色彩記憶保持型、又は、消色状態から加熱により発色し、発色状態からの冷却により消色状態に復する加熱発色型等、種々のタイプを単独又は併用して構成することができる。
尚、本発明で、前記熱変色性インキは、可逆熱変色性インキが好ましい。前記可逆熱変色性インキは、発色状態から加熱により消色する加熱消色型、発色状態又は消色状態を互変的に特定温度域で記憶保持する色彩記憶保持型、又は、消色状態から加熱により発色し、発色状態からの冷却により消色状態に復する加熱発色型等、種々のタイプを単独又は併用して構成することができる。
本発明では、図3に示すように、温度変化による着色濃度の変化をプロットした曲線の形状が、温度を変色温度域より低温側から上昇させていく場合と逆に変色温度域より高温側から下降させていく場合とで異なる経路を辿って変色し、完全発色温度(t1)以下の低温域での発色状態、又は完全消色温度(t4)以上の高温域での消色状態が、特定温度域〔t2〜t3の間の温度域(実質的二相保持温度域)〕で記憶保持できる色彩記憶保持型熱変色性インキが適用されることが好ましい。図3において、ΔHは、ヒステリシスの程度を示す温度幅(即ちヒステリシス幅)を示す。ΔHの値が小さいと、変色前後の両状態のうち一方の状態しか存在しえない。ΔHの値が大きいと、変色前後の各状態の保持が容易となる。
前記実質的二相保持温度域は、目的に応じて設定できるが、本発明では、前記高温側変色点〔完全消色温度(t4)〕を、25℃〜95℃(好ましくは、36℃〜90℃)の範囲に設定し、前記低温側変色点〔完全発色温度(t1)〕を、−30℃〜+20℃(好ましくは、−30℃〜+10℃)の範囲に設定することが有効である。それにより、常態(日常の生活温度域)で呈する色彩の保持を有効に機能させることができると共に、可逆熱変色性インキによる筆跡を摩擦体による摩擦熱で容易に変色することができる。
本発明の熱変色性筆記具は、キャップによりペン先を密封でき、且つ、キャップが環状シール部及び摩擦部を備えたにもかかわらず、キャップの部品点数が減少し、構造が簡易となり、安価に提供することができる。
本発明の第1の実施の形態を図1及び図2に示す。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、筆記具本体2と、該筆記具本体2に装着可能なキャップ4とからなる。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、筆記具本体2と、該筆記具本体2に装着可能なキャップ4とからなる。
・筆記具本体
前記筆記具本体2は、前端にペン先31を備えた軸筒3からなる。前記軸筒3内には、熱変色性インキが含浸されたインキ吸蔵体32が収容される。前記熱変色性インキがペン先31より吐出され、紙面等の被筆記面上に熱変色性インキの筆跡(熱変色性の筆跡)が得られる。
前記筆記具本体2は、前端にペン先31を備えた軸筒3からなる。前記軸筒3内には、熱変色性インキが含浸されたインキ吸蔵体32が収容される。前記熱変色性インキがペン先31より吐出され、紙面等の被筆記面上に熱変色性インキの筆跡(熱変色性の筆跡)が得られる。
前記軸筒3は、先細状円筒状の前軸3aと、該前軸3aの後端部に連結される円筒状の後軸3bとからなる。前記軸筒3のペン先側外面(前軸3aの外面)には、環状突起または環状平滑面よりなる環状シール部33と、該環状シール部33より後方に位置する係合突起34(例えば環状突起または複数の分散状突起)が一体に形成される。前記前軸3a及び前記後軸3bは、合成樹脂(例えばポリプロピレン樹脂)の成形体により構成される。
・ペン先
前記ペン先31は、繊維の樹脂加工体からなる。前記ペン先31は、これ以外にも、合成樹脂の多孔質気泡体、軸方向のインキ誘導路を有する合成樹脂の押出成形体、毛筆ペン体等が挙げられる。
前記ペン先31は、繊維の樹脂加工体からなる。前記ペン先31は、これ以外にも、合成樹脂の多孔質気泡体、軸方向のインキ誘導路を有する合成樹脂の押出成形体、毛筆ペン体等が挙げられる。
・インキ吸蔵体
前記インキ吸蔵体32は、インキを含浸可能な連続気孔を有する部材(即ち多孔質材料)からなるものであればよく、例えば、繊維束の熱融着加工体、繊維束の樹脂加工体、フェルトの樹脂加工体、フェルトのニードルパンチ加工体、合成樹脂の連続気泡体等が挙げられる。また、前記インキ吸蔵体32は、その外周面に合成樹脂フィルム等よりなる外皮を備える構成でもよい。尚、前記インキ吸蔵体32の前面にペン先31の後端部が突き刺し接続される。
前記インキ吸蔵体32は、インキを含浸可能な連続気孔を有する部材(即ち多孔質材料)からなるものであればよく、例えば、繊維束の熱融着加工体、繊維束の樹脂加工体、フェルトの樹脂加工体、フェルトのニードルパンチ加工体、合成樹脂の連続気泡体等が挙げられる。また、前記インキ吸蔵体32は、その外周面に合成樹脂フィルム等よりなる外皮を備える構成でもよい。尚、前記インキ吸蔵体32の前面にペン先31の後端部が突き刺し接続される。
・熱変色性インキ
前記熱変色性インキは、低温側変色点(完全発色温度t1)が−30℃〜−10℃の範囲の任意の温度に設定され、高温側変色点(完全消色温度t4)が60℃〜80℃の範囲の任意の温度に設定され、ヒステリシス幅ΔHが40℃〜60℃の範囲を示す可逆熱変色性インキが採用される。
前記熱変色性インキは、低温側変色点(完全発色温度t1)が−30℃〜−10℃の範囲の任意の温度に設定され、高温側変色点(完全消色温度t4)が60℃〜80℃の範囲の任意の温度に設定され、ヒステリシス幅ΔHが40℃〜60℃の範囲を示す可逆熱変色性インキが採用される。
・キャップ
キャップ4は、外キャップ5と、該外キャップ5の内面に固着される内キャップ6とからなる。
キャップ4は、外キャップ5と、該外キャップ5の内面に固着される内キャップ6とからなる。
・外キャップ
前記外キャップ5は、前端及び後端が開口された有底筒状体からなる。前記外キャップ5は合成樹脂(例えば、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリカーボネイト樹脂等)の成形体からなる。前記外キャップ5は、前記内キャップ6の材料よりも硬質の材料から形成される。前記外キャップ5の後部内面には、係合突起52(例えば環状突起または複数の分散状突起)が一体に形成される。前記外キャップ5の前部内面には、後方に向いた段部51が形成される。
前記外キャップ5は、前端及び後端が開口された有底筒状体からなる。前記外キャップ5は合成樹脂(例えば、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリカーボネイト樹脂等)の成形体からなる。前記外キャップ5は、前記内キャップ6の材料よりも硬質の材料から形成される。前記外キャップ5の後部内面には、係合突起52(例えば環状突起または複数の分散状突起)が一体に形成される。前記外キャップ5の前部内面には、後方に向いた段部51が形成される。
・内キャップ
前記内キャップ6は、前端が閉鎖され且つ後端が開口された有底筒状体からなる。前記内キャップ6は全体が弾性材料(例えば、ポリエステル系エラストマー、シリコーン樹脂、SBS樹脂、SEBS樹脂等)により形成される。前記内キャップ6の後端部内面には、環状シール部61(例えば、環状突起または環状平滑面)が一体に形成される。前記内キャップ6の後端部外面には鍔部62が環状に突設される。前記内キャップ6の前端部は、凸曲面状に形成される。
前記内キャップ6は、前端が閉鎖され且つ後端が開口された有底筒状体からなる。前記内キャップ6は全体が弾性材料(例えば、ポリエステル系エラストマー、シリコーン樹脂、SBS樹脂、SEBS樹脂等)により形成される。前記内キャップ6の後端部内面には、環状シール部61(例えば、環状突起または環状平滑面)が一体に形成される。前記内キャップ6の後端部外面には鍔部62が環状に突設される。前記内キャップ6の前端部は、凸曲面状に形成される。
・内キャップと外キャップの組立
前記内キャップ6が前記外キャップ5の後端開口部から挿入され、前記内キャップ6外面の鍔部62が外キャップ5内面の段部51に当接されるとともに、前記内キャップ6の後部外面が前記外キャップ5の前端部内面に圧入固着される。このとき、前記内キャップ6の前端部が前記外キャップ5の前端より前方に突出される。
前記内キャップ6が前記外キャップ5の後端開口部から挿入され、前記内キャップ6外面の鍔部62が外キャップ5内面の段部51に当接されるとともに、前記内キャップ6の後部外面が前記外キャップ5の前端部内面に圧入固着される。このとき、前記内キャップ6の前端部が前記外キャップ5の前端より前方に突出される。
・キャップ装着
前記筆記具本体2のペン先側に前記キャップ4を装着すると、外キャップ5内面の係合突起52と軸筒3外面の係合突起34とが乗り越え嵌合すると同時に、前記筆記具本体2(軸筒3)外面の環状シール部33と内キャップ6内面の環状シール部61が気密嵌合し、ペン先31が内キャップ6により密封される。
前記筆記具本体2のペン先側に前記キャップ4を装着すると、外キャップ5内面の係合突起52と軸筒3外面の係合突起34とが乗り越え嵌合すると同時に、前記筆記具本体2(軸筒3)外面の環状シール部33と内キャップ6内面の環状シール部61が気密嵌合し、ペン先31が内キャップ6により密封される。
・摩擦部
前記内キャップ6の前端部(即ち凸曲面状の閉鎖壁部)は、外キャップ5の前端より前方に突出され、前記内キャップ6の前端部の外面が弾性材料よりなる摩擦部7となる。前記キャップを筆記具本体2のペン先側もしくは筆記具本体2の後端部に装着した状態、またはキャップ4を筆記具本体2から取り外した状態において、前記内キャップ6の前端部の摩擦部7を用いて、熱変色性インキによる筆跡を、容易且つ確実に摩擦変色させることができる。
前記内キャップ6の前端部(即ち凸曲面状の閉鎖壁部)は、外キャップ5の前端より前方に突出され、前記内キャップ6の前端部の外面が弾性材料よりなる摩擦部7となる。前記キャップを筆記具本体2のペン先側もしくは筆記具本体2の後端部に装着した状態、またはキャップ4を筆記具本体2から取り外した状態において、前記内キャップ6の前端部の摩擦部7を用いて、熱変色性インキによる筆跡を、容易且つ確実に摩擦変色させることができる。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、前記内キャップ6の後部外面と前記外キャップ5の前端部内面とが固着され、前記内キャップ6の環状シール部61が前記外キャップ5の前端より後方に位置されるため、前記内キャップ6の前端部の摩擦部7を用いて摩擦した場合でも、筆記具本体2外面と内キャップ6内面の環状シール部61との気密嵌合が阻害されることなく、筆記具本体2外面と環状シール部61との十分な気密嵌合を維持できる。
1 熱変色性筆記具
2 筆記具本体
3 軸筒
31 ペン先
32 インキ吸蔵体
33 環状シール部
34 係合突起
3a 前軸
3b 後軸
4 キャップ
5 外キャップ
51 段部
52 係合突起
6 内キャップ
61 環状シール部
62 鍔部
7 摩擦部
2 筆記具本体
3 軸筒
31 ペン先
32 インキ吸蔵体
33 環状シール部
34 係合突起
3a 前軸
3b 後軸
4 キャップ
5 外キャップ
51 段部
52 係合突起
6 内キャップ
61 環状シール部
62 鍔部
7 摩擦部
Claims (3)
- 内部に熱変色性インキを収容し且つ一端に該熱変色性インキが吐出可能なペン先を備えた筆記具本体と、前記筆記具本体のペン先側に装着可能なキャップとを備えた熱変色性筆記具であって、前記キャップが、前端及び後端が開口された筒状の外キャップと、前記外キャップの前端部に設けられ、前端が閉鎖され且つ後端が開口された有底筒状の内キャップとを備え、前記内キャップの全体を弾性材料により形成し、前記内キャップの内面に、前記筆記具本体のペン先側外面と気密嵌合する環状シール部を一体に形成し、前記内キャップを前記筆記具本体のペン先側外面に装着することによりペン先を密封してなり、前記内キャップの前端部を前記外キャップの前端よりも前方に突出させ、前記内キャップの前端部の外面を、前記熱変色性インキによる筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で該筆跡を熱変色可能な、前記弾性材料からなる摩擦部とすることを特徴とする熱変色性筆記具。
- 前記内キャップの後部外面と前記外キャップの前部内面とが固着され、前記内キャップ内面の環状シール部が前記外キャップの前端より後方に位置される請求項1記載の熱変色性筆記具。
- 前記外キャップが前記内キャップの材料より硬質材料からなる請求項1または2記載の熱変色性筆記具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010146906A JP2012006363A (ja) | 2010-06-28 | 2010-06-28 | 熱変色性筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010146906A JP2012006363A (ja) | 2010-06-28 | 2010-06-28 | 熱変色性筆記具 |
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JP (1) | JP2012006363A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013252699A (ja) * | 2012-05-08 | 2013-12-19 | Kotobuki & Co Ltd | 筆記具 |
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2010
- 2010-06-28 JP JP2010146906A patent/JP2012006363A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013252699A (ja) * | 2012-05-08 | 2013-12-19 | Kotobuki & Co Ltd | 筆記具 |
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