JP2012006254A - 筆記具セット - Google Patents

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Abstract

【課題】 軸筒外面に凸部が形成される特定の筆記具であっても、筆記具収納時にペンスタンド内底面と非接触状態となる位置で安定して保持できるペンスタンドを適用してなるものであり、利便性が高く、収納時に発生し易い不具合を抑制できる筆記具セットを提供する。
【解決手段】 筆記具2と、前記筆記具2を収納するペンスタンド8とからなる筆記具セット1であって、前記筆記具2の軸筒3外面に凸部31が形成され、前記ペンスタンド8上方に筆記具を挿入するガイド孔9が設けられ、前記ガイド孔9内には係止突起91が形成されることで、ペンスタンド8に筆記具2を収納した際、ガイド孔9内の係止突起91に筆記具2の凸部31が接触して係止することで、ペンスタンド内底面と筆記具下端部が非接触状態で保持される。
【選択図】 図3

Description

本発明は筆記具セットに関する。詳細には、筆記具と、筆記具を収納するペンスタンドからなる筆記具セットに関する。
従来、筆記具を立てて収納するペンスタンドが多数提案されており、筆記具を収納した際にペンスタンド内底面と非接触状態となるような構造を備えたものが開示されている(例えば、特許文献1、2参照)。
前記ペンスタンドはいずれも筆記具差込用の孔部を複数備えており、前記孔部の内側をテーパー状に形成することで、キャップ側(ペン先側)から差し込んだ筆記具を所定の高さで安定して保持できる構造を有するものである。
そのため、上方に突出する軸筒が把持し易く筆記具の出し入れが容易になるとともに、筆記具を勢いよく収納した際にペンスタンド内底面と接触することで生じる衝撃やペン先潰れを抑制できるものである。
しかしながら前記ペンスタンドに収納する筆記具が軸筒外面に凸部を有する場合、該凸部が差込用孔部の途中で引っかかってしまうため、テーパーに沿って内面全体で保持できなくなり、収納時の安定感を損なってガタツキを生じるものとなる。
実開平4−81792号公報 実開昭52−129341号公報
本発明は、軸筒外面に凸部が形成される特定の筆記具であっても、筆記具収納時にペンスタンド内底面と非接触状態となる位置で安定して保持できるペンスタンドを適用してなるものであり、利便性が高く、収納時に発生し易い不具合を抑制できる筆記具セットを提供するものである。更に、筆記具収納状態で一体感のある外観を形成できる玩具要素の高い筆記具セットを提供するものである。
本発明は、筆記具と、前記筆記具を収納するペンスタンドとからなる筆記具セットであって、前記筆記具の軸筒外面に凸部が形成され、前記ペンスタンド上方に筆記具を挿入するガイド孔部が設けられ、前記ガイド孔部内には係止突起が形成され、ペンスタンドに筆記具を収納した際、ガイド孔部内の係止突起に筆記具の凸部が係止することで、ペンスタンド内底面と筆記具下端部が非接触状態で保持されることを要件とする。
更に、前記ペンスタンドが内部を視認できない立体物であるとともに、筆記具収納時に外側から軸筒が視認できない構成であること、前記筆記具がペンスタンド収納時に上方に突出する端部に形象物を備えてなること、前記筆記具が後ろ差し可能なキャップを備えてなるキャップ式筆記具であること、前記キャップの外装が形象物形態を有すること、前記筆記具の軸筒外面に形成される凸部が、凸部から軸筒後方の長さLと、凸部から軸筒前方の長さMに対してL>Mとなる位置に形成されることを要件とする。
更に、筆記具と、前記筆記具を収納するペンスタンドとからなる筆記具セットであって、前記ペンスタンドが筆記具を挿入するガイド孔部を上方に有する立体物であり、前記筆記具がペンスタンド収納時に上方に突出する端部に形象物を備えてなり、ペンスタンドに筆記具を収納した際、外側から筆記具の軸筒が視認されず形象物及び立体物が視認されることを要件とし、前記筆記具がペンスタンド収納時に下方となる方向が細くなるテーパー状に形成され、ペンスタンドに筆記具を収納した際、ペンスタンド内底面と筆記具下端部が非接触状態で保持されることを要件とする。
更には、前記筆記具が加熱により消色或いは変色可能なインキを収容してなり、前記ペンスタンドが前記インキによる筆跡を摩擦する摩擦体を着脱可能に備えてなること、前記筆記具の外装又は形象物が、収容するインキの変色前又は変色後のインキ色に着色された部分を有すること、前記摩擦体がペンスタンドのガイド孔部に収納されること、前記摩擦体が形象物の端部に取り付けられ、ペンスタンド収納時に外側から摩擦体が視認できない構成であること、前記筆記具及び摩擦体をペンスタンドに収納した状態で単一の形象物外観となることを要件とする。
本発明により、軸筒外面に凸部が形成された筆記具であっても、筆記具収納時にペンスタンド内底面と非接触状態となる位置で安定して保持できるため、収納時に筆記具の一端がペンスタンド内底面に勢いよく接触することで発生するペン先潰れや収容インキの移動に伴う筆跡カスレやインキ漏れ等の不具合を抑制できる。
また、立体物からなるペンスタンドに筆記具を収納した際、軸筒が外部から視認されず形象物と立体物が視認できる構成により、筆記具非使用時の収納性を有するとともに、筆記具収納状態で一体感のある外観を形成でき、形象物の一部が筆記具となった意外性のあるファンシー玩具として機能する筆記具セットとなる。
更に、ペンスタンドに収納する筆記具が熱変色性インキを収容し、摩擦体を収納可能に設けることで、収納状態での外観が一体感のある形象物であることと相まって興趣に富んだ玩具的要素の高いものとなる。
本発明の筆記具セットの一例を示す外観説明図である。 本発明の筆記具セットに適用される筆記具(右)と摩擦具(左)の外観説明図である。 本発明の筆記具セットの説明用要部断面図である。 本発明の筆記具セットの他の例を示す説明用要部断面図である。
本発明の筆記具セットは、筆記具と、該筆記具を収納するペンスタンドとからなるものであり、収納時には、ペンスタンド内底面と筆記具下端部が非接触状態で保持されることや、筆記具端部の形象物がペンスタンドと一体的な外観デザインを表現することが可能な高い筆記具性能と玩具的要素を兼ね備えたものである。
前記筆記具は、万年筆、マーキングペン、ボールペン、修正ペン、繰り出し式固形筆記具等の形態が挙げられ、ペン先(チップ)を覆うキャップを備えたキャップ式形態の他、ノック式、回転式、スライド式等の出没機構を有し、軸筒内にペン先を収容可能な出没式形態であってもよい。出没式形態とする場合、レフィルを一本収容するタイプだけでなく、二本以上収容して所望のレフィルを選択的に出没できる複式タイプとすることもできる。また、相異なる形態のペン先を装着させたり、相異なる色調のインキを導出させるペン先を装着させた両頭式形態であってもよい。
具体的に、前記マーキングペンとしては、例えば、繊維チップ、フェルトチップ、プラスチックチップ等のマーキングペン用ペン先を筆記先端部に装着し、軸筒内部に収容した繊維束からなるインキ吸蔵体にインキを含浸させ、筆記先端部にインキを供給する構造、軸筒内部に直接インキを収容し、櫛溝状のインキ流量調節部材や繊維束からなるインキ流量調節部材を介在させて筆記先端部に所定量のインキを供給する構造、軸筒内部に直接インキを収容し、弁機構により筆記先端部に所定量のインキを供給する構造のマーキングペン等が挙げられる。
ボールペンとしては、例えば、軸筒内にインキ組成物を充填したインキ収容管を有し、該インキ収容管はボールを先端部に装着したチップに連通しており、更にインキの端面にはインキ逆流防止体が密接する構造、チップを軸筒先端に接続し、該軸筒内にインキ組成物を直に充填すると共に、インキの端面にインキ逆流防止体が密接する構造、軸筒内部に収容した繊維束からなるインキ吸蔵体にインキを含浸させ、チップにインキを供給する構造、櫛溝状のインキ流量調節部材や繊維束からなるインキ流量調節部材を介在させてチップに所定量のインキを供給する構造のボールペン等が例示できる。また、チップを軸筒先端に接続してインキを直に充填する構造のボールペンは、インキを充填した外装に転写層を形成した後に透明外軸内に収容した構造であってもよい。
前記筆記具の外装は、ペンスタンドの挿入孔(ガイド孔部)に挿入可能な形状及び外径であればどのような外観形状のものも適用できるが、前軸、後軸、口金、尾栓等からなる軸筒の外面に凸部が形成されるものが好適である。前記凸部は、全周に亘る環状で形成される他、少なくとも1以上で部分的に形成したものであってもよく、段部であってもよい。
また、前記筆記具がペンスタンド収納時に下方となる方向が細くなるテーパー状に軸筒を形成したものであってもよい。
軸筒を前記形態とすることで、ペンスタンドに筆記具を収納した際、ペンスタンドの孔部で筆記具を容易に支持できるため、ペンスタンド内底面と筆記具下端部が非接触状態で保持できるものとなる。そのため、筆記具が勢いよくペンスタンド内底面に接触することで生じる不具合を抑制でき、繰り返し収納した場合であっても筆記性能を維持できる。
前記筆記具は、ペンスタンド収納時に上方(外側)に突出する端部に形象物を設けることもできる。これにより、装飾性及び玩具性の高い筆記具となる。尚、形象物とは、動物、植物、菓子やフルーツ等の飲食物、自動車や電車等の乗り物、人形やキャラクター玩具等いずれであってもよい。尚、前記形象物はどのような材質であってもよいが、ゴム類、エラストマー、合成樹脂等からなる成形物やダイカスト等の金属加工体が好適である。
前記形象物は、キャップ式形態や出没式形態の尾栓側(後端部)や、キャップ式形態のキャップ上端やキャップ外装全体(前端部)に形成され、キャップ式形態で前端部に形成される場合、前記キャップを後ろ差し可能とすることが好ましい。これにより、筆記時にも筆記具全体の装飾性を維持できるとともに、転がり防止機能を有するものとなる。
尚、前記キャップの外装全体が形象物形態を有する構成とする場合、気密部(嵌合部)となる内キャップ(キャップ本体)を形象物外装と一体成形する他、別体で成形した部品を組み付けて形成するものも適用できる。
前記キャップを後ろ差し可能とした際、筆記具の軸筒外面に凸部を形成する構成においては、前記凸部から軸筒後方の長さLと、凸部から軸筒前方の長さMがL>Mとなる位置に凸部を形成することが好ましい。前記関係とすることで、キャップを後ろ差しした状態でペンスタンドに筆記具を収納した際、軸筒の一部がペンスタンド上方に突出するため、キャップが外れた状態でペンスタンドに収納したことがひと目でわかるものとなる。そのため、長期間キャップが外れた状態で放置されることで生じるペン先のドライアップを抑制できる。
前記筆記具に収容されるインキとしては、従来汎用の水性インキ、油性インキ、エマルジョンインキが適用でき、染料系、顔料系、特殊顔料系等、従来より公知の着色剤が適用される。
特に、視覚的に意外性のある、加熱により消色或いは変色可能な熱変色性インキを用いた場合、筆記具に形象物を付すことやペンスタンドを立体物とすることで得られる玩具要素に対して大きな付加価値を与えることが可能となる。その際、筆記具の外装や形象物が、変色前又は変色後の熱変色性インキのインキ色に着色された部分を有することが好ましい。前記構成により、収容するインキの色表示機能を発現できるものとなる。
前記熱変色性インキとしては汎用のものが適用できるが、特に、インキ中に配合される着色剤として、(イ)電子供与性呈色性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物、及び(ハ)前記両者の呈色反応の生起温度を決める反応媒体の必須三成分を少なくとも含む可逆熱変色性組成物をマイクロカプセル中に内包させた顔料が有効である。
前記可逆熱変色性組成物のうち、加熱により消色する組成物としては、特公昭51−44706号公報、特公昭51−44707号公報、特公平1−29398号公報等に記載された、所定の温度(変色点)を境としてその前後で変色し、高温側変色点以上の温度域で消色状態、低温側変色点以下の温度域で発色状態を呈し、前記両状態のうち常温域では特定の一方の状態しか存在せず、もう一方の状態は、その状態が発現するのに要した熱又は冷熱が適用されている間は維持されるが、前記熱又は冷熱の適用がなくなれば常温域で呈する状態に戻る、ヒステリシス幅が比較的小さい特性(ΔH=1〜7℃)を有する組成物を例示できる。
また、特公平4−17154号公報、特開平7−179777号公報、特開平7−33997号公報、特開平8−39936号公報、特開2005−1369号公報等に記載されている大きなヒステリシス特性(ΔH=8〜70℃)を示し、温度変化による着色濃度の変化をプロットした曲線の形状が、温度を変色温度域より低温側から上昇させていく場合と逆に変色温度域より高温側から下降させていく場合とで大きく異なる経路を辿って変色し、低温域での発色状態、又は、高温域での消色状態が、特定温度域で記憶保持できる可逆熱変色性組成物を用いることもできる。
尚、前記可逆熱変色性インキは、低温側変色点を−30℃〜+10℃の範囲、且つ、高温側変色点を25℃〜95℃(好ましくは36℃〜90℃)の範囲に特定することにより、常態(日常の生活温度域)で呈する色彩の保持を有効に機能させることができると共に、付属の摩擦体による擦過で変色可能となるため、実用性が高いものとなる。
前記熱変色性インキを適用する場合、熱変色性インキによる筆跡を摩擦する摩擦体を筆記具セットに設けることが好ましい。前記摩擦体は筆記具やペンスタンドに取り付けられるが、特に、ペンスタンドに着脱可能に設けることが好ましい。この場合、ペンスタンドに摩擦体専用の取付部や収納部を形成して取り付けることや、筆記具用と同様のガイド孔部に収納することで取り付けられる。尚、前記ガイド孔部に収納する構成においては、ペンスタンドに特別な構造変更を要さないため好適な手段となる。
また、前記摩擦体は、自身を熱変色性インキによる筆跡と接触可能な状態で種々形状に形成される他、別体で形成される形象物の端部(筆跡と接触可能な位置)に嵌合、貼着、塗布、印刷、二色成形等の手段で取り付けられる。別体で形成される形象物に取り付けられる場合、ペンスタンド収納時に外側から摩擦体が視認できない構成とすることで、収納状態において全体が一体的な外観デザインを表現することが可能となり、筆記性能、変色性能とともに玩具的要素を兼ね備えたものとなる。
前記摩擦体の材質としては、樹脂、ゴム、エラストマー材料等が好適に用いられ、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリアセタール、アクリル、ナイロン、アクリロニトリル・スチレン共重合樹脂(AS樹脂)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合樹脂(ABS樹脂)等の比較的硬質な合成樹脂や、スチレン系、オレフィン系、ポリスチレンとポリオレフィンのブロック共重合体、ウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、1、2−ポリブタジエン系、塩化ビニル系、フッ素系等の熱可塑性エラストマーや、ポリプロピレンとエチレンプロピレン系ゴムとのブレンド、ブタジエンとアクリロニトリルの共重合体とのブレンド、塩素化ポリエチレンとナイロンとのブレンド等のブレンドされたエラストマーや、シリコーンゴム等のゴムエラストマー、天然ゴム、合成ゴム、シリカ粉、金属粉、各種樹脂による発泡体、繊維の熱融着や樹脂加工体等が挙げられる。
特に、前記材質のうち、摩擦時に消しカスを生じ難く軟質性(柔軟性)を有する合成樹脂やエラストマーからなる材料(軟質樹脂と称する)が好適であり、例えばショア硬度Aが40以上(JIS K6253A)のものが例示できる。軟質樹脂は擦過時に支持体と接触させた際の弾性を有し、適度な抵抗を発現するため、摩擦熱の発生効率が高いものとなる。具体的には、シリコーン樹脂、ポリエステル系エラストマー樹脂、スチレン−ブタジエン−スチレン(SBS)共重合体、スチレン−エチレン・ブチレン−スチレン(SEBS)共重合体等が好適である。
また、合成樹脂等の硬質材料からなる支持基材を支持体とし、少なくともこの一部に摩擦体(摩擦部)を嵌合、融着、接着、印刷や塗布、二色成形等の手段を用いて摩擦体を一体化したものを適用することもできる。この場合、摩擦時に摩擦体をより確実に把持できるとともに、支持体が形象物を兼ねる形態とすることもできる。
前記筆記具や必要に応じて摩擦体を収納するペンスタンドには、付属の筆記具が挿入可能な大きさ及び内径のガイド孔部が上方(本体中心よりも上側で底面から一定以上の距離と角度を有する位置)に設けられる。
尚、軸筒外面に凸部が形成される筆記具を適用する場合には、該ガイド孔部内に係止突起が形成される。尚、前記係止突起は、ガイド孔部が垂直に配設される場合には軸筒外面の凸部から後端までの距離Lよりも高い位置に、ガイド孔部が傾斜して配設される場合には傾斜角度に応じて筆記具端部と底面が非接触となる高さに設けられる。
前記構成により、ペンスタンドに筆記具を収納した際、ガイド孔部内の係止突起に筆記具の凸部が接触して係止される。そのため、ペンスタンド内底面と筆記具下端部が非接触状態で保持され、筆記具がペンスタンド内底面に接触することで発生するペン先潰れや収容インキの移動に伴う筆跡カスレやインキ漏れ等の不具合を抑制できる。
また、ペンスタンド収納時に下側となる方向が細くなるテーパー状に形成された軸筒を用いた筆記具の場合、前記ガイド孔部の形状を、筆記具外径に沿ったテーパー状又は軸筒外径に沿わず一定の位置で保持するテーパー状、或いは、筆記具の下方細部のみが挿入可能であり一定の位置で保持するストレート状とすること等によっても、ペンスタンド内底面と筆記具下端部が非接触状態で保持されるものとなる。
収納する筆記具の端部に形象物を設けた場合、前記ペンスタンドは内部を視認できない立体物の形態とすることが好ましく、更に、前記筆記具を収納した際に外側から軸筒が視認されず形象物のみが視認される位置(即ち、形象物とペンスタンド端面が接触した状態や、ペンスタンド上面に加飾部を設けて軸筒端部を隠蔽した状態)で保持することが好ましい。
それにより筆記具収納状態で構成される形象物と立体物の一体感のある外観を形成でき、形象物の一部が筆記具となった意外性のあるファンシー文具や玩具として分類される興趣に富んだ筆記具セットとなる。
尚、この場合、ペンスタンドに窓孔部を設けて直接或いは扉部を設けて開放時に内部を視認できる構成とすることもできる。
前記ペンスタンドが構成する立体物(ディオラマ)と、筆記具に形成される形象物は、例えば、パフェとフルーツ、お菓子の家とお菓子類、宝石箱と宝石類等の装飾品、駐車場と自動車やバイク、線路と電車、空港と飛行機やヘリコプター、草原や動物園と動物等の関連する物品の組み合わせとして構成することで、筆記具収納状態での外観が一体感のある形象物となるため、興趣に富んだ玩具的要素の高いものとなる。
以下に実施例を示すが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例1(図1乃至図3参照)
可逆熱変色性筆記具の作製
65℃以上に加熱することで赤色からピンク色(RP色と称す)、オレンジ色から黄色(OY色)、緑色から青色(GL色)、紫色から青色(VL色)、黒色からピンク色(BP色)に変色し、変色後、−15℃以下に冷却することで元の色に戻る5種類の水性ゲルインキ(いずれも着色剤として可逆熱変色性マイクロカプセル顔料と染料を併用する)を用いて、樹脂製ホルダーを介してボールペンチップと連結されるポリプロピレン製パイプに各インキを充填し、更にポリブテンを主成分とするインキ逆流防止体を充填した後、更に尾栓をパイプの後部に嵌合させて遠心処理による脱気を行うことで5種類のボールペンレフィルを得た。尚、前記ボールペンチップは、金属製のパイプの先端近傍を外面より内方に押圧変形させたチップの先端部に直径0.5mmの超硬合金製ボールを抱持させてなり、且つ、前記ボールはバネ体により前方に付勢させたものである。
得られたボールペンレフィルを、一端が開口されるとともに、外面全周に環状凸部31が形成される円柱状軸筒3(前後方向に分割される二部材が螺着され、転写や印刷による加飾が施される)に収容し、軸筒3の開口端部(ペン先側)に形象物4形態の成形物を取り付けたキャップ41を装着することで5種類の可逆熱変色性筆記具2を得た。尚、前記キャップ部の形象物4はいずれも収容するインキの色に着色された部分を有しており、RP色インキを収容する筆記具2の形象物4が赤色のさくらんぼが載ったピンク色のチェリーアイス、OY色インキの形象物4はカットオレンジ、GL色インキの形象物4はカットメロン、VL色インキの形象物4はブルーベリーが散りばめられた青色のブルーベリーアイス、BP色インキの形象物4はチョコイチゴの形態を有してなる、インサート成形やローテーション成形で成形された樹脂成形物である。また、前記形象物4を備えたキャップ41は軸筒2後端に後ろ差しすることが可能である。
尚、前記筆記具2の軸筒外面に形成される凸部31は、凸部から軸筒後方(後端部)の長さLと、凸部から軸筒前方(キャップが被覆されない端部)の長さMとがL>Mとなる位置に形成されている。
得られた筆記具2(キャップ式ボールペン)による筆跡は、室温(25℃)でそれぞれ赤色(RP色)、オレンジ色(OY色)、緑色(GL色)、紫色(VL色)、黒色(BP色)を呈するものであり、65℃以上に加熱することで、ピンク色(RP色)、黄色(OY色)、青色(GL色)、青色(VL色)、ピンク色(BP色)に変色した。
前記変色後の各色は室温で前記状態を保持しており、−15℃以下に冷却することで元の色に復元するものであった。
摩擦具の作製
SEBS共重合樹脂により略半球状の凸曲面を有する摩擦体6を成形し、ABS樹脂をインサート成形することで得られる棒状チョコレート菓子形状の形象物7(最大外径がガイド孔9及び係止突起91部分の内径よりも小さく設定される)の先端に嵌合することで摩擦具5を得た。
前記摩擦具5を用いて、紙面上に筆記した可逆熱変色インキによる筆跡を摩擦することで、摩擦部分を容易に変色させることができた。その際、摩擦部分の筆跡は剥離されることがなく、−15℃以下に冷却することで再び元の色に復元されるものであった。
ペンスタンドの作製
ABS樹脂をインサート成形することによりカップ形状の外装を作製し、更に前記カップ開口部を被覆する複数の孔を設けた蓋体(具体的には6個の孔を有するとともにクリーム等の加飾部が設けられる)を成形した。また、前記蓋体の孔に圧入可能な大きさの筒体(係止突起91を内設する)を別に成形し、蓋体の各孔に取り付けることでガイド孔9を設けた後、カップ外装と蓋体を組み付けることでパフェ用容器形状のペンスタンド8を得た。尚、前記ペンスタンド8には塗装や貼着(シールや成形物)による装飾が施されている。
筆記具セットの形成
先に得られた5種類の筆記具2(キャップ嵌着状態)と、摩擦具5(摩擦体6側を下向きに収納)をペンスタンド8のガイド孔9に収納することで、フルーツパフェの外観となる筆記具セット1を形成した(図1)。
前記状態では、各ガイド孔9内の係止突起91によって軸筒3の凸部31が係止されるため、各筆記具2の軸筒下端がペンスタンド8内底面に接触することなく保持されている(図3の左側筆記具の収納状態)。そのため、筆記具を収納する際にペンスタンド内底面に筆記具が激しく接触することがなくなり、初期の筆記性能を維持できるものとなった。
また、収納状態では外側から軸筒3(形象物4近傍)が視認されることなく、形象物4(キャップ41)のみが視認されるため、外観からは筆記具を収納する筆記具セットであることを予測できない意外性のある玩具的要素の高いものとなった。
尚、前記筆記具2をキャップ後ろ差し状態でペン先側からガイド孔9に挿入し、筆記具2を一時的に収納することも可能である(図3の右側筆記具の収納状態)。その場合には、凸部31からの距離が長い軸筒3後方(L)が外側から視認される。そのため、筆記具2がペン先にキャップ41が嵌着されていないことが一目で判断できるため、キャップを外した状態で筆記具を長期間保管することを防止できる。
実施例2(図4参照)
可逆熱変色性筆記具の作製
前方に開口部を有し、後方に向かって細くなる略円錐形状の軸筒3を適用した以外は実施例1と同様の形態で5種類の熱変色性筆記具2を得た。
ペンスタンドの作製
蓋体の孔に圧入可能な大きさの筒体の内面形状を下方細径のテーパー状(テーパー部92)とした以外は実施例1と同様にしてパフェ用容器形態のペンスタンド8を得た。
筆記具セットの形成
先に得られた5種類の筆記具2(キャップ嵌着状態)と、実施例1で作製した摩擦具5をペンスタンド8のガイド孔9に収納することで、フルーツパフェの外観となる筆記具セット1を形成した(図1)。
前記収納状態では、各ガイド孔9内のテーパー部92によって軸筒3が最大外径部(キャップ41下端近傍)で係止(保持)されるため、各筆記具2の軸筒下端がペンスタンド8内底面に接触することなく保持されている(図4の筆記具収納状態)。そのため、筆記具2をガイド孔9に勢いよく挿入した場合であっても、ペンスタンド内底面に筆記具下端が激しく接触することがなくなるので、初期の筆記性能を維持できるものとなった。
また、収納状態では外側から軸筒3(形象物4近傍)が視認されることなく、形象物4(キャップ41)のみが視認されるため、外観からは筆記具を収納する筆記具セットであることを予測できない意外性のある玩具要素の高いものとなった。
1 筆記具セット
2 筆記具
3 軸筒
31 凸部
4 形象物
41 キャップ
5 摩擦具
6 摩擦体
7 形象物
8 ペンスタンド
9 ガイド孔
91 係止突起
92 テーパー部

Claims (13)

  1. 筆記具と、前記筆記具を収納するペンスタンドとからなる筆記具セットであって、前記筆記具の軸筒外面に凸部が形成され、前記ペンスタンド上方に筆記具を挿入するガイド孔部が設けられ、前記ガイド孔部内には係止突起が形成され、ペンスタンドに筆記具を収納した際、ガイド孔部内の係止突起に筆記具の凸部が係止することで、ペンスタンド内底面と筆記具下端部が非接触状態で保持されることを特徴とする筆記具セット。
  2. 前記ペンスタンドが内部を視認できない立体物であるとともに、筆記具収納時に外側から軸筒が視認できない構成であることを特徴とする請求項1記載の筆記具セット。
  3. 前記筆記具がペンスタンド収納時に上方に突出する端部に形象物を備えてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の筆記具セット。
  4. 前記筆記具が後ろ差し可能なキャップを備えてなるキャップ式筆記具であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の筆記具セット。
  5. 前記キャップの外装が形象物形態を有することを特徴とする請求項4記載の筆記具セット。
  6. 前記筆記具の軸筒外面に形成される凸部が、凸部から軸筒後方の長さLと、凸部から軸筒前方の長さMに対してL>Mとなる位置に形成されることを特徴とする請求項4又は5に記載の筆記具セット。
  7. 筆記具と、前記筆記具を収納するペンスタンドとからなる筆記具セットであって、前記ペンスタンドが筆記具を挿入するガイド孔部を上方に有する立体物であり、前記筆記具がペンスタンド収納時に上方に突出する端部に形象物を備えてなり、ペンスタンドに筆記具を収納した際、外側から筆記具の軸筒が視認されず形象物及び立体物が視認されることを特徴とする筆記具セット。
  8. 前記筆記具がペンスタンド収納時に下方となる方向が細くなるテーパー状に形成され、ペンスタンドに筆記具を収納した際、ペンスタンド内底面と筆記具下端部が非接触状態で保持されることを特徴とする請求項7記載の筆記具セット。
  9. 前記筆記具が加熱により消色或いは変色可能なインキを収容してなり、前記ペンスタンドが前記インキによる筆跡を摩擦する摩擦体を着脱可能に備えてなることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の筆記具セット。
  10. 前記筆記具の外装又は形象物が、収容するインキの変色前又は変色後のインキ色に着色された部分を有することを特徴とする請求項9記載の筆記具セット。
  11. 前記摩擦体がペンスタンドのガイド孔部に収納されることを特徴とする請求項9記載の筆記具セット。
  12. 前記摩擦体が形象物の端部に取り付けられ、ペンスタンド収納時に外側から摩擦体が視認できない構成であることを特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載の筆記具セット。
  13. 前記筆記具及び摩擦体をペンスタンドに収納した状態で単一の形象物外観となることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の筆記具セット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015163538A1 (ko) * 2014-04-25 2015-10-29 주식회사 그루아이 어린이용 놀이완구
JP2017013502A (ja) * 2015-06-30 2017-01-19 三菱鉛筆株式会社 筆記具セット

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