JP2012006104A - 往復動切断工具の刃具取り付け装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レシプロソー等の往復動切断工具において、出力ロッドの刃具取り付け台座部とホルダとの間に刃具の取り付け基端部を挟み込んで固定する刃具取り付け装置であって、幅が大きな刃具と幅が小さな刃具を任意に選択して取り付け可能とするため、従来ホルダの大幅用の取り付け溝部の底部に沿って小幅用の取り付け溝が形成されていたので、大幅の取り付け基端部が浮いて取り付け状態が不安定になる問題があった。本発明では、幅寸法が異なる複数種類の刃具をそれぞれをより安定した状態で取り付けることができるようにする。
【解決手段】出力ロッド6の取り付け台座部13とホルダ15の下縁部15cとの間に刃具11の取り付け基端部11aを幅方向に挟み込んで取り付ける構成とし、このホルダ15を前後に反転して差し込み口16,17の高さ寸法H1,H2を変更することにより、異なる幅寸法の取り付け基端部を確実かつ強固に挟み込む構成とする。
【選択図】図4

Description

この発明は、例えばパイプ材の切断作業に用いるレシプロソーや板材の切り抜き作業等に用いるジグソーと称される手持ち工具であって、刃具をその長手方向に往復動させて切断加工を行う往復動切断工具に当該刃具を取り付けるための装置に関する。
この種の往復動切断工具では、内蔵した電動モータ等の駆動源により往復動する出力ロッドにホルダ等を用いて刃具の取り付け基端部を保持させることにより、当該刃具を出力ロッドに取り付ける構成を備えている。一般に、刃具の取り付け基端部を出力ロッドとホルダとの間に挟み込んで主としてその厚み方向及び幅方向にがたつきなく取り付ける形態が採用されている。多くの場合、出力ロッド又はホルダに、刃具の取り付け基端部を嵌め込んでその幅方向のがたつきを規制する取り付け溝部が設けられており、この取り付け溝部に刃具の取り付け基端部を嵌め込んでその幅方向のがたつきを規制した状態で、当該ホルダを出力ロッドに固定することにより刃具がその厚み方向及び幅方向にがたつきなく取り付けられる構成となっている。係る技術が、例えば下記の特許文献1,2に開示されている。
特許文献1に記載された刃具取り付け装置は、出力ロッド側に小幅用の取り付け溝部を設け、ホルダ側に大幅用の取り付け溝部を相互に平行に(同じ方向に沿って)設けた構成とされている。
また、刃具の出力ロッドに対する往復動方向の固定(抜け止め)であって、その取り付け基端部の抜け止め構造についても様々な形態のものが提供されている。例えば、取り付け基端部の両側部に十字形に突き出す突起部を設けてこれを出力ロッド側に引っ掛けることにより抜け止めする形態のもの、あるいは取り付け基端部に設けた係合孔に出力ロッド側に設けた係合ピンを嵌め込んで抜け止めする形態のものが用いられている。係る技術が、下記の特許文献3,4に開示されている。
さらに、特許文献5には、傾動操作したレバーを刃具の取り付け基端部に対して幅方向に食い込ませて取り付ける構成としたツールレスタイプの刃具取り付け装置が開示されている。
従って、これら工具側の様々な取り付け形態に合わせて、刃具の取り付け基端部には引っ掛け用の突起を有するもの、あるいはピン嵌め込み用の係合孔を有するもの等の種々取り付け形態のものが提供されている。また、刃具についても、その長さ、幅あるいは厚みについて作業目的等に合わせて種々サイズのものが提供されている。
さらに、通常両手で持って用いるレシプロソーは、通常板材に載せて片手で持って移動させるジグソーよりも大型であるのが一般的であるが、近年レシプロソーの小型化に伴って、ジグソー用の刃具を小型レシプロソーにも取り付け可能(ジグソー刃仕様)とするための工夫についても刃具取り付け部について様々な工夫が行われている。
実開平5−80624号公報 実用新案登録第2595562号公報 特許第3411368号公報 特許第3494721号公報 実用新案登録第2519583号公報
しかしながら、従来の刃具取り付け装置には、次のような問題があった。前記したように特許文献1に開示された刃具取り付け装置では、ホルダと出力ロッドに、幅の異なる取り付け基端部に対応して大幅用(取り付け基端部の幅が大きな刃具用)の取り付け溝部と小幅用(取り付け基端部の幅が小さな刃具用)の取り付け溝部が設けられている。
また、これとは別に、例えば図8に示すようにホルダ30側に幅W1,W2の異なる2つの取り付け溝部31,32を設けたものが提供されている。この場合、大幅W1用の取り付け溝部31の底部の中心に沿ってさらに小幅W2用の取り付け溝部32を段付き形状に設けた構成となっていた。ホルダ30の側部には、位置決め用の脚部30a,30aが設けられており、両脚部30a,30a間に出力ロッド35をがたつきなく嵌め込むことにより、刃具33の取り付け基端部が出力ロッド35とホルダ30との間に板厚方向に挟まれ、この挟み込み状態で固定ねじ34を出力ロッド35に対して締め込めば当該刃具33が出力ロッド35に取り付けられる。
このように刃具33の取り付け基端部の幅寸法に対応して、幅W1,W2の2つの取り付け溝部31,32を段付き形状に設けた構成では、2つの取り付け溝部31,32が中心を揃えた状態で設けられる関係から、両取り付け溝部31,32の幅寸法W1,W2に大きな寸法差がない場合には、大幅の取り付け溝部31に嵌め込んだ刃具33の取り付け基端部がその両側の僅かな幅(W1−W2)について出力ロッド35とホルダ30との間に挟まれるのみで、その中央部(W2の範囲)については小幅用の取り付け溝部32によって浮いた状態(挟まれない状態)となって、その取り付け状態が不安定になる問題があった。
また、特許文献2に開示された刃具取り付け装置ではホルダとは別にアダプタを用いる構成であるため操作性、取り扱い性の点で改善が望まれ、特許文献3,4には幅寸法が大きく異なる刃具を取り付けるための構成は開示されておらず、特許文献5に開示された構成は刃具を幅方向にクランプする構成であるものの、レバーの傾動範囲が限られているため幅寸法が大きく異なる刃具について適用しづらい構成となっていた。
本発明は、係る従来の問題に鑑みなされたもので、幅寸法が異なる複数種類の刃具を任意に選択して出力ロッドに対してそれぞれ安定した状態で取り付けることができるようにすることを目的とする。
上記の課題は下記構成の発明によって解決される。
第1の発明は、刃具を往復動させて切断加工を行う往復動切断工具において、往復動する出力ロッドに前記刃具を取り付けるための装置であって、前記出力ロッドとの間に前記刃具の取り付け基端部を挟み込んで固定するためのホルダを備えており、該ホルダの前記出力ロッドに対する取り付け向きを変更することにより前記刃具の取り付け基端部について複数種類の刃具を任意に選択して取り付け可能な構成とした。
第1の発明によれば、ホルダの出力ロッドの取り付け台座部に対する取り付け向きを例えば前後に反転して取り付けることにより、幅寸法が異なる大幅の刃具と小幅の刃具を任意に選択して取り付けることができる。
第2の発明は、第1の発明において前記刃具の取り付け基端部の幅寸法が大きな第1タイプの刃具とこれよりも幅寸法が小さな第2タイプの刃具を任意に選択して取り付け可能な構成とした。
第2の発明によれば、ホルダの取り付け向きを前後に反転して取り付けることにより、第1タイプの刃具と第2タイプの刃具を任意に選択して取り付けることができる。
第3の発明は、第2の発明において前記ホルダは、前記出力ロッドの往復動方向両側方に位置する上縁部と下縁部を備えており、前記上縁部に設けた固定ねじを締め込んで前記出力ロッドに突き当てることにより、該出力ロッドと前記下縁部との間に前記刃具の取り付け基端部をその幅方向に挟み込んで当該刃具を前記出力ロッドに取り付け可能な構成とした。
第3の発明によれば、出力ロッドとホルダとの間で刃具の取り付け基端部がその幅方向に挟み込まれて当該刃具が出力ロッドに取り付けられる。
第4の発明は、第3の発明において、ホルダの前端部と後端部とにおいて前記上縁部と前記下縁部との間の間隔が前記第1タイプの刃具と前記第2タイプの刃具に対応して異なっており、該ホルダを前後反転して前記出力ロッドに取り付けることにより前記第1タイプの刃具と前記第2タイプの刃具を任意に選択して取り付け可能な構成とした。
第4の発明によれば、簡単な操作によって取り付け基端部の幅が異なる2種類の刃具を任意に選択して取り付けることができる。
第5の発明は、第4の発明において、前記ホルダの下縁部と前記出力ロッドとの間に刃具の取り付け基端部を位置させた状態では前記ホルダの前記出力ロッドからの取り外しを規制する規制部材を備えた構成とした。
第5の発明によれば、出力ロッドから刃具を取り外す際に、ホルダが一緒に外れてしまうことを防止することができ、この点で当該取り付け装置の操作性を高めることができる。
第6の発明は、第3〜第5の発明の何れか一つの発明において、前記出力ロッドまたは前記ホルダの下縁部の何れか一方または双方にV字形の保持溝を設け、該保持溝に沿って取り付け基端部を嵌り込ませて当該取り付け基端部を前記出力ロッドに対して板厚方向に芯出しする構成とした。
第6の発明によれば、刃具の取り付け基端部がその幅方向に挟み込まれて出力ロッドに取り付けられるとともに、当該刃具の板厚方向の芯出しが同時になされる。
第7の発明は、第4〜第6の発明の何れか一つの発明において、前記ホルダの前記出力ロッドに対する取り付け向きに係わらず、前記固定ねじが差し込み口側の同じ部位に突き当てられる構成とした。
第7の発明によれば、取り付けた刃具の種類に係わらず、当該刃具の取り付け基端部が差し込み口側で最も強固に挟み込まれて当該刃具を確実に取り付けることができる。
第8の発明によれば、上記の種々作用効果を奏する刃具取り付け装置を備えた例えばジグソーやレシプロソーとして提供することができる。
本発明の実施形態に係る刃具取り付け装置を備えたレシプロソーの全体側面図である。本図は、第1タイプの刃具を取り付けた状態を示している。 第1タイプの刃具の側面図である。 第2タイプの刃具の側面図である。 第1タイプの刃具を取り付けた刃具取り付け装置の縦断面図である。 第2タイプの刃具を取り付けた刃具取り付け装置の縦断面図である。 図4の(VI)-(VI)線矢視図であって、第1タイプの刃具を取り付けた刃具取り付け装置の前面図である。 図5の(VII)-(VII)矢視図であって、第2タイプの刃具を取り付けた刃具取り付け装置の前面図である。 従来の刃具取り付け装置を刃具側から見た図である。
次に、本発明の実施例を図1〜図7に基づいて説明する。図1は、以下説明する本実施形態に係る刃具取り付け装置10を備えた往復動切断工具1を示している。本実施形態では、往復動切断工具1としていわゆるレシプロソーを例示している。この往復動切断工具1は、使用者が両手で持って使用する手持ち式の切断工具で、駆動源としての電動モータ5(図1では出力軸のみが見えている)を内蔵した本体部2と、本体部2の後部のハンドル部3と、本体部2の前部の往復動機構部4を備えている。使用者は、例えば右手でハンドル部3を把持し、往復動機構部4を左手で支えて切断加工を行う。往復動機構部4によって、電動モータ5の回転出力が出力ロッド6の前後方向の往復動作に変換される。出力ロッド6の先端部に刃具取り付け装置10が装備されている。この刃具取り付け装置10は、二つの異なるタイプの刃具11,12を任意に選択して取り付け可能な構成を備えている。本実施形態は、この刃具取り付け装置10に特徴を有するもので、往復動切断工具1の基本的な構成については従来公知のものと同様であり、本実施形態において特に変更を要しないことから詳細な説明は省略する。
図2には、本実施形態の刃具取り付け装置10により取り付けることができる第1のタイプの刃具11が示され、図3には同じくこの刃具取り付け装置10により取り付けることができる第2のタイプの刃具12が示されている。図2に示す第1タイプの刃具11は、主にレシプロソーに用いられるもので、その取り付け基端部11aには、係合孔11bと係合凹部11cが設けられている。図3に示す第2タイプの刃具12は、主にジグソーに用いられるもので、上記第1タイプの刃具11より小形になっている。第2タイプの刃具12の取り付け基端部12aには、左右両側部に張り出す係合凸部12b,12bが設けられている。
第1タイプの刃具11の取り付け基端部11aの幅寸法D1(大幅)は、第2タイプの刃具12の左右係合凸部12b,12b間の幅寸法D2(小幅)よりも大きな幅寸法に設定されている。これら2つのタイプの刃具11,12そのものは、本実施形態において特に変更を要するものではなく、従来構成のまま利用することができる。
図4以降に、本実施形態の刃具取り付け装置10の詳細が示されている。この刃具取り付け装置10は、出力ロッド6の先端に設けた取り付け台座部13と、この取り付け台座部13に対して固定ねじ14で固定されるホルダ15を備えている。取り付け台座部13は、断面矩形の角柱体形状に形成されている。この取り付け台座部13の上面には、ねじ突き当て部13aとピン挿入孔13bが設けられている。取り付け台座部13の長手方向前側にねじ突き当て部13aが設けられ、長手方向中央付近にピン挿入孔13bが設けられている。
取り付け台座部13の下面には、V字形の刃具保持溝13cが設けられている。この刃具保持溝13cは、取り付け台座部13の前端からその長手方向ほぼ全域にわたって形成されている。この刃具保持溝13cは、ロッド6の往復動方向に一致する方向に沿って設けられている。
ホルダ15は、内側に取り付け台座部13がガタツキなく挿入される内側の幅寸法が大きな大幅部15aとこれよりも内側の幅寸法が小さな小幅部15bが上下に連なった概ね筒体形状を有している。大幅部15aは当該ホルダ15の前後方向の全領域にわたって設けられているが、小幅部15bはその前後方向の片側(図4では後ろ側、図5では前側)が閉じられて当該ホルダ15の前後方向の一部領域について小幅部15bが存在しない領域が設定されている。これにより、図4において前側の小幅部15bの第1下縁部15cと後ろ側の大幅部15aの第2下縁部15dが相互に段付き状に配置されている。前側の小幅部15bの第1下縁部15cと出力ロッド6の取り付け台座部13との間であって当該ホルダ15の一端に高さ寸法H1が大きな第1差し込み口16が設けられ、後ろ側の大幅部15aの第2下縁部15dと出力ロッド6の取り付け台座部13との間であって当該ホルダ15の他端側に高さ寸法H2が小さな第2差し込み口17が設けられている(H1<H2)。
第1差し込み口16は、第1のタイプの刃具11を取り付ける場合に取り付け基端部11aの差し込み口となり、第2差し込み口17は第2のタイプの刃具12を取り付ける場合にその取り付け基端部12aの差し込み口となる。このため、第1差し込み口16の高さ寸法H1は、第1のタイプの刃具11における取り付け基端部11aの幅寸法D1に対応して設定されており、第2差し込み口17の高さ寸法H2は第2のタイプの刃具12における取り付け基端部12aの幅寸法D2に対応して設定されている。
図4において前側の小幅部15bの第1下縁部15cであって第1差し込み口16の底面と、図4において後ろ側の大幅部15aの第2下縁部15dであって第2差し込み口17の底面には、それぞれ出力ロッド6の取り付け台座部13側の刃具保持溝13cに対向してV字形の刃具保持溝15e,15fが設けられている。以下、出力ロッド6の取り付け台座部13側の刃具保持溝13cを上側保持溝13c、図4において前側の第1差し込み口16側の刃具保持溝15eを第1下側保持溝15e、図4において後ろ側の第2差し込み口17側の刃具保持溝15fを第2下側保持溝15fと称して相互に区別する。
ホルダ15の上部であってその長手方向中央には、規制部材としての規制ピン18が取り付けられている。この規制ピン18は、ホルダ15の上部から内側(下向き)に突き出した状態に固定されている。この規制ピン18が、出力ロッド6の取り付け台座部13に設けたピン挿入孔13bに挿入されている。規制ピン18の径は、このピン挿入孔13bに対してガタツキなく挿入可能、かつ抜き出し可能な径に設定されている。
大幅部15aの上縁部であってこの規制ピン18の前側と後ろ側の2箇所にねじ孔15g,15hが設けられている。この2箇所のねじ孔15g,15hの一方に固定ねじ14が締め込まれている。図4では、第1差し込み口16側の第1ねじ孔15gに固定ねじ14が締め込まれた状態が示され、図5では第2差し込み口17側の第2ねじ孔15hに固定ねじ14が締め込まれている。
第1タイプの刃具11若しくは第2タイプの刃具12の何れをも取り付けていない状態では、出力ロッド6の取り付け台座部13は第2差し込み口17の範囲内(高さ寸法H2の範囲内)で上下に相対変位可能となっている。ホルダ15を取り付け台座部13に対して最も上側へ変位させると、規制ピン18がピン挿入孔13bから抜き出される。
規制ピン18がピン挿入孔13bから抜き出されると、ホルダ15を取り付け台座部13から取り外すことができる。取り外したホルダ15の取り付け台座部13に対する取付向きを前後に反転させて、第1差し込み口16側から取り付け台座部13を挿入する向きで、当該ホルダ15を取り付け台座部13に取り付けることができる。また、これに伴って固定ねじ14を第1ねじ孔15gから取り外して第2ねじ孔15hに仮止めしておく。
こうして第2差し込み口17を前側にして大幅部15aの内側に取り付け台座部13を挿入し、その後規制ピン18をピン挿入孔13bに差し込む。規制ピン18がピン挿入孔13bに差し込まれることにより、当該ホルダ15の取り付け台座部13に対する前後方向の変位が規制された状態となる。以上で、第2タイプの刃具12を取り付けるための準備が完了する。図5に示すように第2タイプの刃具12の取り付け台座部12aを第2差し込み口17に挿入して、固定ねじ14を締め込むとこの固定ねじ14が取り付け台座部13のねじ突き当て部13aに突き当てられて、当該ホルダ15が取り付け台座部13に対して相対的に上側へ引き上げられる。固定ねじ14の締め込みによってホルダ15が取り付け台座部13に対して上側に引き上げられることにより、第2タイプの刃具12の取り付け基端部12aが上側保持溝13cと第2下側保持溝15fとの間でその幅方向に強固に挟み込まれて保持される。こうして出力ロッド6に取り付けられた第2タイプの刃具12は、その取り付け基端部12aの幅方向両側部がそれぞれV字形の溝部である上側保持溝13cと第2下側保持溝15fに嵌り込んでいるため、その板厚方向の芯出しが確実になされている。
こうして主としてジグソー用の第2タイプの刃具12を取り付けた状態から、主としてレシプロソー用の大幅の第1タイプの刃具11を取り付けるには、先ず固定ねじ14を緩める。固定ねじ14を緩めると、ホルダ15の取り付け台座部13に対する引き上げ力がなくなって上側保持溝13cと第2下側保持溝15fとの間の挟み込みが解除されるため、第2差し込み口17から取り付け基端部12aを抜き出すことができる。
こうして取り付け基端部12aを第2差し込み口17から抜き出して第2タイプの刃具12を出力ロッド6から取り外した後、ホルダ15を取り付け台座部13に対して上側へ変位させて規制ピン18をピン挿入孔13bから抜き出せば、当該ホルダ15を取り付け台座部13から取り外すことができる。取り外したホルダ15を前後に反転させて第1差し込み口16を前側にした状態で、第2差し込み口17側から取り付け台座部13を挿入する。また、これに合わせて、固定ねじ14を第2ねじ孔15hから外して第1ねじ孔15gに戻しておく。その後、規制ピン18をピン挿入孔13bに差し込めば、当該ホルダ15が前後に移動不能となって取り付け台座部13に対するセットが完了する。
図4に示すように第1差し込み口16に取り付け基端部11aを挿入して、固定ねじ14を締め込むと、上記と同様に当該ホルダ15が取り付け台座部13に対して引き上げられるため当該取り付け基端部11aが上側保持溝13cと第1下側保持溝15eとの間でその幅方向に強固に挟み込まれて保持される。こうして出力ロッド6に取り付けられた第1タイプの刃具11についても、その取り付け基端部11aの幅方向両側部がそれぞれV字形の溝部である上側保持溝13cと第1下側保持溝15eに嵌り込んでいるため、その板厚方向の芯出しが確実になされている。
以上説明したように本実施形態に係る刃具取り付け装置10によれば、出力ロッド6の取り付け台座部13に対するホルダ15の取り付け向きを前後に反転して取り付けるといった簡単な操作によって、主としてレシプロソー用の大幅の第1タイプの刃具11と、主としてジグソー用の小幅の第2タイプの刃具12のいずれであっても強固に取り付けることができる。
しかも、刃具11(12)の取り付け基端部11a(12a)をその幅方向に挟み込んで取り付ける構成であるので、固定ねじ14の締め込み力(ねじ力)がより効果的にクランプ力として作用する結果、板厚方向に挟み込んで取り付ける構成に比してより強固に抜け止めした状態で刃具11(12)を取り付けることができる。
また、刃具11(12)の取り付け基端部11a(12a)を、それぞれV字形をなす上側保持溝13cと第1若しくは第2下側保持溝15e(15f)との間に挟み込む構成であるので、当該刃具11(12)の板厚方向の芯出しが確実になされる。また、取り付け基端部11a,12aの幅方向両縁部をV字形の保持溝13c,15e(15f)に嵌め込んで挟み込む構成であるので、異なる板厚の刃具を取り付ける場合であっても芯ずれを生ずることなく取り付けることができる。
さらに、本実施形態に係るホルダ15にはその出力ロッド6からの脱落を防止するための規制部材として規制ピン18を備えている。この規制ピン18によれば、刃具11(12)の取り付け基端部11a(12a)を第1差し込み口16(第2差し込み口17)から抜き出す際に、ホルダ15が刃具11(12)と一緒に取り付け台座部13から外れてしまうことを防止することができ、この点で当該刃具取り付け装置10の使い勝手を高めることができる。
また、本実施形態によれば、取り付ける刃具を第1タイプから第2タイプにあるいはその逆に切り換える場合には、ホルダ15を前後反転させるとともに、固定ねじ14を第1ねじ孔15gから第2ねじ孔15hにあるいはその逆に付け替える構成であり、これにより固定ねじ14が常に取り付け台座部13の先端側であって差し込み口16(17)のほぼ真上に突き当てられる構成となっている。このことから、取り付け基端部11a(12a)が差し込み口(16または17)の口元側で幅方向に確実にクランプされ、これにより当該刃具11(12)を安定した状態で取り付けることができる。
以上説明した実施形態には種々変更を加えることができる。例えば、往復動切断工具としていわゆるレシプロソーを例示したが、切断材上に乗せ掛けて用いるいわゆるジグソーの刃具取り付け装置としても適用することができる。
また、幅寸法D1の取り付け基端部11aを有する第1タイプの刃具11と、幅寸法D2の取り付け基端部12aを有する第2タイプの刃具12との2種類の刃具を任意に選択して取り付ける構成を例示したが、これに加えて第1差し込み口16若しくは第2差し込み口17のいずれか一方に差し込み可能な幅寸法の取り付け基端部を有する刃具を取り付けることもできる。
さらに、取り付け基端部11a,12aの幅方向両縁部を挟み込んで取り付ける構成であるので、第1タイプの刃具11における係合孔11bと係合凹部11cを備えない刃具、あるいは第2タイプの刃具12における左右の係合凸部12b,12bを備えない刃具を取り付けることもできる。
また、規制部材として規制ピン18を例示したが、取り付け台座部13の左右側部に例えばゴムシートを付着してホルダに対して適度な移動抵抗を与えることにより、当該ホルダの取り付け台座部からの不用意な脱落を防止する構成としてもよく、場合によってはこの規制部材を省略してもよい。
1…往復動切断工具(レシプロソー)
2…本体部
3…ハンドル部
4…往復動機構部
5…電動モータ
6…出力ロッド
10…刃具取り付け装置
11…刃具(第1タイプ)
11a…取り付け基端部、11b…係合孔、11c…係合凹部
D1…取り付け基端部11aの幅寸法
12…刃具(第2タイプ)
12a…取り付け基端部、12b…係合凸部
D2…係合凸部12b,12b間の幅寸法
13…取り付け台座部
13a…ねじ突き当て部、13b…ピン挿入孔、13c…刃具保持溝(上側保持溝)
14…固定ねじ
15…ホルダ
15a…大幅部、15b…小幅部、15c…第1下縁部、15d…第2下縁部
15e…第1下側保持溝、15f…第2下側保持溝
15g…第1ねじ孔、15h…第2ねじ孔
16…第1差し込み口、H1…第1差し込み口の高さ寸法
17…第2差し込み口、H2…第2差し込み口の高さ寸法
18…規制ピン(規制部材)
30…ホルダ(従来)、30a…脚部
31…取り付け溝部(大幅W1用)
32…取り付け溝部(小幅W2用)
33…刃具
34…固定ねじ
35…出力ロッド

Claims (8)

  1. 刃具を往復動させて切断加工を行う往復動切断工具において、往復動する出力ロッドに前記刃具を取り付けるための装置であって、
    前記出力ロッドとの間に前記刃具の取り付け基端部を挟み込んで固定するためのホルダを備えており、該ホルダの前記出力ロッドに対する取り付け向きを変更することにより前記刃具の取り付け基端部について複数種類の刃具を任意に選択して取り付け可能な構成とした刃具取り付け装置。
  2. 請求項1記載の刃具取り付け装置であって、前記刃具の取り付け基端部の幅寸法が大きな第1タイプの刃具とこれよりも幅寸法が小さな第2タイプの刃具を任意に選択して取り付け可能な刃具取り付け装置。
  3. 請求項2記載の刃具取り付け装置であって、前記ホルダは、前記出力ロッドの往復動方向両側方に位置する上縁部と下縁部を備えており、前記上縁部に設けた固定ねじを締め込んで前記出力ロッドに突き当てることにより、該出力ロッドと前記下縁部との間に前記刃具の取り付け基端部をその幅方向に挟み込んで当該刃具を前記出力ロッドに取り付け可能な刃具取り付け装置。
  4. 請求項3記載の刃具取り付け装置であって、前記ホルダの前端部と後端部とにおいて前記上縁部と前記下縁部との間の間隔が前記第1タイプの刃具と前記第2タイプの刃具に対応して異なっており、該ホルダを前後反転して前記出力ロッドに取り付けることにより前記第1タイプの刃具と前記第2タイプの刃具を任意に選択して取り付け可能な刃具取り付け装置。
  5. 請求項4記載の刃具取り付け装置であって、前記ホルダの下縁部と前記出力ロッドとの間に刃具の取り付け基端部を位置させた状態では前記ホルダの前記出力ロッドからの取り外しを規制する規制部材を備えた刃具取り付け装置。
  6. 請求項3〜5の何れか1項に記載した刃具取り付け装置であって、前記出力ロッドまたは前記ホルダの下縁部の何れか一方または双方にV字形の保持溝を設け、該保持溝に沿って取り付け基端部を嵌り込ませて当該取り付け基端部を前記出力ロッドに対して板厚方向に芯出しする構成とした刃具取り付け装置。
  7. 請求項4〜6の何れか1項に記載した刃具取り付け装置であって、前記ホルダの前記出力ロッドに対する取り付け向きに係わらず、前記固定ねじが差し込み口側の同じ部位に突き当てられる刃具取り付け装置。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載した刃具取り付け装置を備えた往復動切断工具。
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