JP2012006037A - スプレイフォーミング堆積方法 - Google Patents

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貴徳 今城
Takeshi Oda
剛 織田
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Abstract

【課題】予備成形体を形成するスプレイフォーミング堆積方法において、前記予備成形体の温度斑に起因する空孔部分や熱応力による割れの発生を防止して、歩留まりの向上を図り得るスプレイフォーミング堆積方法を提供する。
【解決手段】流下する溶融金属Mに気体を噴射して金属液滴7のスプレイとなし、この金属液滴7を移動するコレクタ5上に堆積して予備成形体8を形成するスプレイフォーミング堆積方法において、前記コレクタ5内部または近傍に加熱手段6を配設し、この加熱手段6によって前記コレクタ5を予熱しながら、前記金属液滴7をコレクタ5上に順次堆積させるスプレイフォーミング堆積方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、坩堝内で溶解した液体金属を、前記坩堝の下部に設けた細孔から流出させ、流出した液体金属にスプレイによって気体を噴射して微細な液滴とし、その液滴が冷却されて固化するまでに、下方に準備したコレクタ上に堆積させて予備成形体(プリフォーム)を形成するスプレイフォーミング堆積方法に関する。
そこで先ず、スプレイフォーミング堆積方法の従来例について、以下図5〜7を参照しながら説明する。図5は従来技術1に係る金属等の微粒化装置を示し、図(a)はその好適装置の斜視図、図(b)は帯の製作に適用された時の本従来技術1の斜視図、図6は従来技術2に係る噴霧成形法に使用される噴霧成形装置の実施例を示す説明図、図7は従来技術3に係るスプレイ・デポジット法による長尺のチューブ状プリフォームの製造方法の実施例を示す模式図である。
従来技術1に係る金属等の微粒化装置12は、ほぼ環状型を有しており、溶融金属などの流体流11はこの微粒化装置12を経て、噴霧14として微粒化される。この微粒化装置12は、直径方向に突出する支持体13により支持され、この支持体13の軸線まわりで傾斜可能とされている。前記微粒化装置12を傾斜させる制御装置は、偏心カム15と、支持体13に結合されたカム従動体16とからなる。
そして、微粒化装置12の角度を、前記偏心カム15を用いた機構により振動させることにより、収集体18上に所定厚さを有する帯または板17を得るものである(特許文献1参照)。しかしながら、本特許文献1には、次に述べる成形体の温度斑に起因する空孔部分の発生問題についての記載は全くない。
一方、タンディシュ21から供給された金属溶湯流26に、不活性ガスのジェット流25を吹付けることにより噴霧化し、コレクター27上の基板28に堆積させて予備成形体29を得る図6に示す噴霧成形法において、予備成形体29の側面部と中心部の間に大きな温度差が生じるため、側面部近傍では金属粒子が、堆積後粒子形状を保持したままで素早く固化し、粒子同士間に隙間を生じて空孔を形成し易く、この空孔部分が前記成形体29の歩留まり低下の要因となっていた。
そこで、従来技術2に係る噴霧成形法では、前記予備成形体29をプラズマトーチ20で加熱し、その表面温度分布を均一化させながら噴霧堆積を行なうものである(特許文献2参照)。しかしながら、本従来技術2に係る噴霧成形法によれば、前記予備成形体29の定常時における空孔部分の形成は解消し得るが、前記基板28への堆積初期における空孔部分の発生を避けることは難しい。
また、従来技術3は、チューブ用コレクター31の移動方向上流側に、誘導加熱装置等のプリヒータ39と溶融金属38を入れた予熱用の容器35を設け、予熱した前記コレクター31に、予熱用の容器35から熔融金属38を低圧スプレイ流30として前記コレクター31に薄い金属膜33を形成した後、下流側の溶融金属38を入れたスプレイ・デポジット用の容器36からスプレイ流32を堆積させてチューブ状プリフォーム34を形成することにより、上記従来技術2と同様な成形体の温度斑に起因する空孔部分の発生を防止するものである(特許文献3参照)。
但し、本従来技術3によれば、予熱用のプリヒータ9による予熱と、予熱用の容器35の溶融金属38による予備の低圧スプレイ流30の2段の予備工程を必要とすることから、前記チューブ状プリフォーム34の製造コストは高価なものとなってくる。また、予備の低圧スプレイ流30とスプレイ・デポジット用の容器36からのスプレイ流32との間には、ある程度の時間的な隔たりがあるため、夫々のスプレイ流30,32によって形成された金属膜33とチューブ状プリフォーム34が、連続的に同質な堆積部分になるとは考え難い。
特公平8−23043号公報 特開平5−161956号公報 特開平5−293630号公報
従って、本発明の目的は、予備成形体を形成するスプレイフォーミング堆積方法において、前記予備成形体の温度斑に起因する空孔部分や熱応力による割れの発生を防止して、歩留まりの向上を図り得るスプレイフォーミング堆積方法を提供することにある。
即ち、上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るスプレイフォーミング堆積方法が採用した手段は、流下する溶融金属に気体を噴射して金属液滴のスプレイとなし、この金属液滴を移動するコレクタ上に堆積して予備成形体を形成するスプレイフォーミング堆積方法において、前記コレクタ内部または近傍に加熱手段を配設し、この加熱手段によって前記コレクタを予熱しながら、前記金属液滴をコレクタ上に順次堆積させることを特徴とするものである。
本発明の請求項2に係るスプレイフォーミング堆積方法が採用した手段は、請求項1に記載のスプレイフォーミング堆積方法において、前記加熱手段を独立制御可能な複数のヒータから構成すると共に、前記コレクタの各部位を前記ヒータ夫々により独立制御し、一定温度になる様に予熱しつつ予備成形体を形成することを特徴とするものである。
本発明の請求項3に係るスプレイフォーミング堆積方法が採用した手段は、請求項2に記載のスプレイフォーミング堆積方法において、前記予備成形体の冷却過程において、前記加熱手段の温度を制御して前記予備成形体を徐冷することを特徴とするものである。
本発明の請求項1に係るスプレイフォーミング堆積方法によれば、流下する溶融金属に気体を噴射して金属液滴のスプレイとなし、この金属液滴を移動するコレクタ上に堆積して予備成形体を形成するスプレイフォーミング堆積方法において、前記コレクタ内部または近傍に加熱手段を配設し、この加熱手段によって前記コレクタを予熱しながら、前記金属液滴をコレクタ上に順次堆積させるので、堆積時の金属液滴とコレクタ間の熱交換量が少なくなり、予備成形体に空孔が生成され難くなる。
本発明の請求項2に係るスプレイフォーミング堆積方法が採用した手段は、前記加熱手段を独立制御可能な複数のヒータから構成すると共に、前記コレクタの各部位を前記ヒータ夫々により独立制御し、一定温度になる様に予熱しつつ予備成形体を形成するので、前記コレクタの部位や時間による予備成形体の温度斑が極小化され、均質な予備成形体が得られると共に、熱による残留応力を軽減できる。
本発明の請求項3に係るスプレイフォーミング堆積方法が採用した手段は、前記予備成形体の冷却過程において、前記加熱手段の温度を制御して前記予備成形体を徐冷するので、冷却時の予備成形体における温度斑に起因する割れを防止可能となる。その結果、前記予備成形体の温度斑に起因する空孔部分や熱応力による割れの発生を防止して、歩留まりの向上を図り得る
本発明の実施の形態1に係るスプレイフォーミング堆積方法を説明するための予備成形体製造装置の模式的立断面図である。 本発明の実施の形態2に係り、図1に示す予備成形体製造装置におけるA部相当図である。 本発明の実施の形態3に係り、図1に示す予備成形体製造装置におけるA部相当図である。 本発明の実施の形態4に係り、図1に示す予備成形体製造装置におけるA部相当図である。 従来技術1に係る金属等の微粒化装置を示し、図(a)はその好適装置の斜視図、図(b)は帯の製作に適用された時の本従来技術1の斜視図である。 従来技術2に係る噴霧成形法に使用される噴霧成形装置の実施例を示す説明図である。 従来技術3に係るスプレイ・デポジット法による長尺のチューブ状プリフォームの製造方法の実施例を示す模式図である。
次に、本発明の実施の形態1に係るスプレイフォーミング堆積方法を、以下添付図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係るスプレイフォーミング堆積方法を説明するための予備成形体製造装置の模式的立断面図である。
本発明の実施の形態1に係る予備成形体製造装置は、金属を溶解するための高周波溶解機(誘導加熱機)1、溶融された溶湯(溶解金属)Mを収容するための坩堝1、前記溶湯Mを流出させるための溶湯ノズル3、流出した溶湯Mに不活性気体を噴射させて微粒化するための微粒化装置4、微粒化された金属液滴7を堆積させるための長尺平板状のコレクタ5、及びこの長尺平板状のコレクタ5内部に収納され、このコレクタ5を加熱するための複数のヒータ(加熱手段)6を備えている。前記微粒化装置4には、その軸心が前記平板状のコレクタ5の矢印で示す進行方向に直交して揺動し、前記コレクタ5の幅方向に均一に金属液滴7を堆積可能な揺動手段(図示省略)が設けられている。
本発明の実施の形態1に係るスプレイフォーミング堆積方法は、先ず、高周波溶解機1の誘導コイルに高周波を負荷することによって坩堝2に誘導電流を発生させ、この誘導電流による自己発熱によって坩堝2内が加熱され、坩堝2内に収納された固体金属を溶融して溶湯Mとなす。次いで、溶融した前記溶湯Mを溶湯ノズル3から流出させて、微粒化装置4内に導入し、この微粒化装置4内で噴射された窒素等の不活性気体によって微粒化されて、金属液滴7のスプレイを形成する。
更に、前記微粒化装置4は、前記揺動手段によって平板状のコレクタ5の進行方向に直交して揺動されるに伴い、前記金属液滴7のスプレイも同方向に揺動されつつ移動中のコレクタ5上に順次堆積して、帯状の予備成形体8を形成する。この帯状の予備成形体8の成形厚さは、コレクタ5の進行速度を速くすれば薄く形成され、逆にコレクタ5の進行速度を遅くすれば厚く形成される。
しかしながら、操業開始時に高温の金属液滴7が常温のコレクタ5上に落下した場合には、前記金属液滴7とコレクタ5との間に激しい熱交換が生じ、堆積した予備成形体8のコレクタ5上面近傍には空孔が発生して低密度となることが知られている。これは、コレクタ5上に堆積した予備成形体8が急激に熱を奪われることによって、熱収縮を起こすことに起因すると考えられているが、詳しくは不明である。前記金属液滴7を予備成形体8の上方に向かって堆積させる形式の製造方法であれば、前記コレクタ5との接触面積が少なく温度差による影響も小さいと考えられるが、図1に示す様に帯状の予備成形体8を形成するにはコレクタ5との接触面積が広く、その影響は大きい。
そこで、本発明の実施の形態1に係るスプレイフォーミング堆積方法は、前記平板状のコレクタ5の内部に独立した複数のヒータ(加熱手段)6を埋設し、これらのヒータ6によって前記コレクタ5を予熱し矢印方向に進行させつつ、微粒化した金属液滴7をこの予熱したコレクタ5上に順次堆積させて、板状の予備成形体8を形成するのである。予熱の温度は、溶湯Mの凝固点より低く、かつ十分に高温に設定することが肝要である。これにより、前記金属液滴7と平板状のコレクタ5との熱交換を低減することができ、空孔の発生を防止可能となる。
また、スプレイフォーミングにおける微粒化装置4は、不活性気体の気流により溶湯Mを微粒化し、金属液滴7のスプレイとする気体微粒化方式によるものが一般的で、未堆積部分のコレクタ5がこの気流により激しく冷却される場合が多々ある。そのため、コレクタ5の予熱は、他の加熱手段で予め予熱した後、前記微粒化装置4の直下に移送して来るのではなく、コレクタ5に直接ヒータ6を設置することが必要である。一方、予備成形体8が形成された堆積部分のコレクタ5ではこの様な激しい熱交換は起こらないため、前記コレクタ5の各部位で状況に応じて入力熱量を加減する必要がある。
そこで、前記加熱手段を複数のヒータ6から構成すると共に、各ヒータ6を独立制御可能な構成とする。そして、前記予備成形体8の各部位を前記ヒータ6夫々により独立制御し、一定温度になる様に予熱しつつ予備成形体8を形成する。この様な構成によって、予備成形体8の堆積有無や微粒化装置4の気流による冷却状況等の環境に左右されず、部位や時間にも無関係にコレクタ5を一定温度に予熱できる。
また、前記コレクタ5の予備成形体8が堆積した部位においても、予熱温度を一定に保つことにより、予備成形体8を保温することができる。その結果、製造中の予備成形体8の温度斑が極小化されて、熱応力が低減され均質な予備成形体8が得られると共に、金属液滴7とコレクタ5の堆積面との温度差を小さくして熱による残留応力を軽減できる。
一方、金属液滴7がコレクタ5上に堆積すると、予備成形体8は放冷により冷却されるが、その冷却過程において割れを生じることがある。これは、冷却時に生じる温度差によって予備成形体8の内部に熱応力が発生するためであり、これを防止する手段としては、予備成形体8周囲に断熱材を配設して徐冷することが考えられる。
しかし、前記金属液滴7のスプレイは、通常不活性雰囲気に保持された室内で行なわれるため、コレクタ5上に堆積されつつある予備成形体8の周囲に断熱材を配設するには、前記室内を大気置換した上で人が立ち入る必要があり、その間に予備成形体8に割れが生じる可能性が高い。前記平板状コレクタ5の内部に埋設したヒータ6を利用して、このコレクタ5を加熱しつつ温度を徐々に低下すれば、前記室内に立ち入らずとも予備成形体8の除冷が可能となる。
以上、本発明の実施の形態1に係るスプレイフォーミング堆積方法によれば、堆積時の金属液滴7と平板状のコレクタ5間の熱交換量が少なくなり、予備成形体8に空孔が生成され難くなる。また、熱応力が低減され均質な予備成形体8が得られると共に、金属液滴7と堆積面との温度差を小さくして熱による残留応力を軽減できる。また、前記コレクタ5を加熱しつつ温度を徐々に低下して、前記予備成形体8を除冷することにより、冷却過程における割れを防止可能となる。
次に、本発明の実施の形態2に係るスプレイフォーミング堆積方法を、以下添付図2を参照しながら説明する。図2は本発明の実施の形態2に係り、図1に示す予備成形体製造装置におけるA部相当図である。
尚、本発明の実施の形態2が上記実施の形態1と相違するところは、コレクタとこのコレクタを加熱するための加熱手段の構成に相違があり、その他は全く同構成であるから、前記コレクタとこのコレクタを加熱するための加熱手段の構成についての説明に止めるものとする。
即ち、本発明の形態1に係るスプレイフォーミング堆積方法においては、長尺平板状のコレクタ5の内部に複数のヒータ6を埋設し、これら複数のヒータ6によって前記コレクタ5を予熱し矢印方向に進行させつつ、微粒化した金属液滴7をこの予熱したコレクタ5上に順次堆積させて、板状の予備成形体8を形成していた。
それに対し、本発明の実施の形態2に係るスプレイフォーミング堆積方法においては、矢印方向に進行する無端ベルトからなるコレクタ5下面に、加熱手段として複数本のローラヒータ6を接触させ、これらのローラヒータ6によって前記コレクタ5を予熱し矢印方向に進行させつつ、微粒化した金属液滴7をこの予熱したコレクタ5上に順次堆積させて、板状の予備成形体8を形成する。ローラヒータ6と無端ベルトのコレクタ5との接触伝熱による予熱であるので、上記実施の形態2より加熱効率は悪いが、無端ベルト装置の周囲を保温すれば十分予熱可能である。
次に、本発明の実施の形態3に係るスプレイフォーミング堆積方法を、以下添付図3を参照しながら説明する。図3は本発明の実施の形態3に係り、図1に示す予備成形体製造装置におけるA部相当図である。
尚、本発明の実施の形態3が上記実施の形態1と相違するところは、コレクタ、加熱手段、微粒化装置及び予備成形体の構成に相違があり、その他は全く同構成であるから、前記コレクタ、加熱手段、微粒化装置及び予備成形体の構成についての説明に止めるものとする。
即ち、本発明の形態1に係るスプレイフォーミング堆積方法においては、長尺平板状のコレクタ5の内部に複数のヒータ6を埋設し、これら複数のヒータ6によって前記コレクタ5を予熱し矢印方向に進行させつつ、微粒化した金属液滴7をこの予熱したコレクタ5上に順次堆積させて、板状の予備成形体8を形成していた。
それに対し、本発明の実施の形態3に係るスプレイフォーミング堆積方法においては、円盤状のコレクタ5の内部に複数のヒータ6を埋設し、これら複数のヒータ6によって前記コレクタ5を予熱し回転させつつ、微粒化した金属液滴7をこの予熱したコレクタ5上に順次堆積させて、頂部切断円錐形状を有する予備成形体8を形成する。この場合、この予備成形体8は、前記コレクタ5の中心部から半径方向に周辺に向かって、もしくは前記コレクタ5の周辺から半径方向に中心部に向かって微粒化装置4を揺動させつつ、金属液滴7のスプレイをコレクタ5上に順次堆積させて形成する。
そして、この予備成形体8の高さが順次高くなるに従って、前記コレクタ5を下方に後退して、スプレイ4上の予備成形体8の上面とコレクタ5c間を一定距離に保持することが肝要である。前記ヒータ6は、円周方向には分割されず、半径方向に複数個分割して構成されると共に、夫々独立制御可能なものが好ましい。この様な構成により、コレクタ5内の温度を部位や時間に関係なく均一化可能となる。
次に、本発明の実施の形態4に係るスプレイフォーミング堆積方法を、以下添付図4を参照しながら説明する。図4は本発明の実施の形態4に係り、図1に示す予備成形体製造装置におけるA部相当図である。
尚、本発明の実施の形態4が上記実施の形態1と相違するところは、コレクタ、加熱手段、微粒化装置及び予備成形体の構成に相違があり、その他は全く同構成であるから、前記コレクタ、加熱手段、微粒化装置及び予備成形体の構成についての説明に止めるものとする。
即ち、本発明の実施の形態1に係るスプレイフォーミング堆積方法においては、長尺平板状のコレクタ5の内部に複数のヒータ6を埋設し、これら複数のヒータ6によって前記コレクタ5を予熱し矢印方向に進行させつつ、微粒化した金属液滴7をこの予熱したコレクタ5a上に順次堆積させて、板状の予備成形体8を形成していた。
それに対し、本発明の実施の形態4に係るスプレイフォーミング堆積方法においては、長尺棒状のコレクタ5の内部に複数のヒータ6を埋設し、これら複数のヒータ6によって前記コレクタ5を予熱し回転させながら、微粒化した金属液滴7をこの予熱したコレクタ5周囲に順次堆積させて、円筒形状を有する予備成形体8を形成する。そして、この予備成形体8の外径が順次大きくなるに従って、前記コレクタ5を矢印方向に移動して、スプレイ4と予備成形体8の上面との距離を一定距離に保持することが肝要である。この場合の微粒化装置4は、前記コレクタ5を回転させながら金属液滴7をスプレイするので、必ずしもコレクタ5の移動方向に直交して揺動させる必要はない。
尚、上記本発明の実施の形態2〜4に係る夫々のヒータ6は、本発明の形態1と同様、何れも複数に分割され夫々独立制御可能な構成とする。そして、前記予備成形体8の各部位を前記ヒータ6夫々により独立制御し、一定温度になる様に予熱しつつ各予備成形体8を形成する。
これによって、各予備成形体8の堆積有無や微粒化装置4の気流による冷却状況等の環境に左右されず、部位や時間によらず夫々のコレクタ5を一定温度に予熱できる。また、各予備成形体8の堆積部位においても、予熱温度を一定に保つことにより、製造中の各予備成形体8の温度斑が極小化されて、熱応力が低減され均質な予備成形体8が得られると共に、金属液滴と堆積面との温度差を小さくして熱による残留応力を軽減できる。
以上説明した通り、本発明に係るスプレイフォーミング堆積方法によれば、コレクタ内部または近傍に加熱手段を配設し、この加熱手段によって前記コレクタを予熱しながら、金属液滴をコレクタ上に順次堆積させるので、堆積時の金属液滴とコレクタ間の熱交換量が少なくなり、予備成形体に空孔が生成され難くなり、前記コレクタの各部位を前記複数のヒータ夫々により独立制御し、一定温度になる様に予熱しつつ予備成形体を形成するので、前記コレクタの部位や時間による予備成形体の温度斑が極小化され、均質な予備成形体が得られると共に、熱による残留応力を軽減できる。
そして更には、前記予備成形体の冷却過程において、前記加熱手段の温度を制御して前記予備成形体を徐冷するので、冷却時の予備成形体における温度斑に起因する割れを防止可能となる。その結果、前記予備成形体の温度斑に起因する空孔部分や熱応力による割れの発生を防止して、歩留まりの向上を図ることができる。
M:溶湯,
1:高周波溶解機(誘導加熱機),
2:坩堝,
3:溶湯ノズル,
4:微粒化装置,
5:コレクタ,
6:ヒータ(加熱手段),
7:金属液滴,
8:予備成形体

Claims (3)

  1. 流下する溶融金属に気体を噴射して金属液滴のスプレイとなし、この金属液滴を移動するコレクタ上に堆積して予備成形体を形成するスプレイフォーミング堆積方法において、前記コレクタ内部または近傍に加熱手段を配設し、この加熱手段によって前記コレクタを予熱しながら、前記金属液滴をコレクタ上に順次堆積させることを特徴とするスプレイフォーミング堆積方法。
  2. 前記加熱手段を独立制御可能な複数のヒータから構成すると共に、前記コレクタの各部位を前記ヒータ夫々により独立制御し、一定温度になる様に予熱しつつ予備成形体を形成することを特徴とする請求項1に記載のスプレイフォーミング堆積方法。
  3. 前記予備成形体の冷却過程において、前記加熱手段の温度を制御して前記予備成形体を徐冷することを特徴とする請求項1または2に記載のスプレイフォーミング堆積方法。
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