JP2012004729A - 撮像装置及び画像処理方法 - Google Patents

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【課題】ガンマ補正を考慮した判別方法に基づいて、焦点検出用画素の補正方法を平均値補正とゲイン補正とで切り替える。
【解決手段】デジタルカメラ11は、CCD32、AF検出回路46、位相差画素補正部47、画像信号処理回路53を備える。CCD32は、通常画素と焦点検出用画素を有する。AF検出回路46は、焦点検出用画素の画素値を参照し、撮影レンズ13の合焦状態の評価を算出する。位相差画素補正部47は、焦点検出用画素の周囲にある通常画素の画素値に基づいて、焦点検出用画素周辺の像の平坦性を示すエッジ量と、焦点検出画素周辺の像の輝度を示す周辺輝度を算出し、これらの値に基づいて、平均値補正とゲイン補正のうちいずれか一方の補正方法で焦点検出用画素の画素値を補正する。画像信号処理回路53は、位相差画素補正部47によって焦点検出用画素の画素値が補正された画像データに対してガンマ補正処理を施す。
【選択図】図3

Description

本発明は、焦点検出用画素を有する撮像素子を搭載した撮像装置に関するものであり、さらに詳しくは、撮影画像について、焦点検出用画素のデータを補正する撮像装置及びその画像処理方法に関する。
自動焦点調節機能を備えたデジタルカメラ等の撮像装置が普及している。こうした自動焦点調節(オートフォーカス。以下、AFという)を行う方法としては、被写体に赤外線や超音波等を照射し、その反射波が戻るまでの時間等に基づいて測距するアクティブ方式と、こうした赤外線等を用いずに、レンズ等を通して得られるスルー画像を用いて焦点距離を検出するパッシブ方式が知られている。パッシブ方式のAF機能は、例えば、スルー画像やスルー画像内の指定範囲内のコントラストが最大になるように焦点調節を行うコントラスト検出方式や、視差(位相差)がある位置に配置された2つの撮像素子から出力される画像データの相関関係に基づいて焦点調節を行う位相差検出方式が知られている。
特に近年では、1つの撮像素子の画素配列の中に、左右(あるいは上下)に非対称な構造を持つ画素を焦点検出用画素(以下、位相差画素という)として設けておくことで、1つの撮像素子で位相差検出方式のAFを行う撮像装置が知られている。しかし、位相差画素は、前述のように非対称な構造を持った画素であるため、通常の画素と比較して感度が低い等、その特性が異なり、撮影画像の中で暗かったり、色つきが生じる等して、ノイズとなる。このため、位相差画素を設けた撮像素子を用いた撮像装置では、撮影画像における位相差画素のデータを補正することが好ましい。
位相差画素のデータを補正する方法としては、平均値補正と、ゲイン補正の2種類の方法が知られている。平均値補正は、位相差画素の周囲に隣接する通常画素の画素値を平均し、これを位相差画素の画素値とする補正方法である(特許文献1)。また、ゲイン補正は、位相差画素の画素値に、所定のゲインを乗じて位相差画素の画素値を引き上げる補正方法である(特許文献1,2)。
特開2009−303194号公報 特開2000−305010号公報
位相差画素の補正方法は、前述のように平均値補正とゲイン補正の2種類が知られているが、撮影画像の内容によっては、良好な補正を行える画像と、補正によってかえってノイズが目立ってしまう画像がある。平均値補正は、位相差画素の周囲に高周波のエッジ成分がない平坦な画像の場合に好適な補正が行える。一方、位相差画素の周囲に高周波のエッジ成分がある画像に平均値補正を施すと、折り返しによる偽色が生じるという欠点がある。また、ゲイン補正は、位相差画素の周囲に高周波のエッジ成分があっても影響を受けずに好適な補正が行える。一方、位相差画素の周囲に高周波のエッジ成分がない平坦な画像の場合には、画素値をゲインを乗じて引き上げるため、ノイズが目立つという欠点がある。したがって、位相差画素の画素値の補正方法として、平均値補正とゲイン補正の一方だけを採用すると、撮影シーンに応じて必ず画質の劣化をともなう。このため、撮影画像の内容に応じてこれらの補正方法を使い分けることが望まれる。
こうして平均値補正とゲイン補正を画像の内容に応じて切り替える場合、例えば特許文献2に記載されているように、位相差画素の周囲で高周波成分の有無を検出することは、これらの補正方法の使い分けの目安になる。しかしながら、単に位相差画素周囲の高周波成分を検出しようとすると、ガンマ補正によってエッジが強調された画像ではこれを正しく検出できず、前述のように位相差画素の補正方法に応じたデメリットが生じてしまうことがある。
本発明は上述の問題点に鑑みてなされたものであり、ガンマ補正を考慮した判別方法に基づいて、位相差画素の補正方法を平均値補正とゲイン補正とで切り替えることにより、様々なシーンの撮影画像に各々適した位相差画素の補正方法を適用し、位相差画素の補正による画質劣化を防ぐことを目的とする。
本発明の撮像装置は、撮像面内に通常画素と焦点検出用画素とが所定パターンで配列され、これらの画素から一画面分の撮像信号を出力する撮像素子と、前記焦点検出用画素の周辺に配置された所定数の通常画素の信号に基づいて、前記所定数の通常画素相互間における輝度の変化量に相当するエッジ量と、前記所定数の通常画素の輝度の総和に相当する周辺輝度とを算出する補正データ算出手段と、前記エッジ量及び前記周辺輝度に基づき、前記焦点検出用画素から得られた信号を、前記所定数の通常画素の信号の平均値に置き換える平均値補正と、前記焦点検出用画素から得られた信号を所定のゲインで増幅したゲイン補正値に置き換えるゲイン補正とのいずれかによって前記焦点検出用画素から得られた信号を補正する補正手段と、前記補正手段による補正後にガンマ補正処理を行う画像処理手段と、を備えることを特徴とする。
また、前記エッジ量と比較されるエッジ量用閾値と、前記周辺輝度と比較される周辺輝度用閾値とを各々少なくとも1以上予め定められ、前記補正手段は、前記エッジ量と前記エッジ量用閾値との大小関係及び前記周辺輝度と前記周辺輝度用閾値との大小関係に応じて前記エッジ量と前記周辺輝度との間に定まる階段状の判別条件にしたがって、前記補正方法を決定することが好ましい。
また、前記補正手段は、前記エッジ量と前記周辺輝度との間に定まる滑らかな判別条件にしたがって、前記補正方法を決定することが好ましい。
また、前記判別条件は、ある値の前記周辺輝度に対して前記エッジ量が所定値より小さい場合に、前記補正手段が前記補正方法として前記平均値補正を選択するように定められることが好ましい。
また、前記判別条件を前記周辺輝度に対する前記エッジ量のグラフで表すときに、前記判別条件の前記グラフ形状が、前記ガンマ補正処理で用いられるガンマカーブに対して反比例する形状であることが好ましい。
また、前記ゲインが、各々の前記焦点検出用画素に対応して予め設けられていることが好ましい。
また、前記ゲインは、複数の前記焦点検出用画素を含む前記撮像面内の所定範囲毎に予め定められていることが好ましい。
また、前記ゲインは、同一の前記焦点検出用画素に対して、当該焦点検出用画素への光の入射角度に応じて複数定められていることが好ましい。
また、前記ゲインは、前記撮像素子に被写体像を結像させる結像手段のF値に応じて複数定められていることが好ましい。
また、前記ゲインは、前記撮像素子に被写体像を結像させる結像手段の結像倍率に応じて複数定められていることが好ましい。
また、前記補正データ算出手段は、前記焦点検出用画素に最も近接して配置され、前記焦点検出用画素と同色の前記通常画素である第1近接通常画素の信号と、前記第1近接通常画素に次いで前記焦点検出用画素に近接して配置され、前記焦点検出用画素と同色の前記通常画素である第2近接通常画素の信号とを取得し、前記第1近接通常画素と前記第2近接通常画素の信号に基づいて前記エッジ量を算出するとともに、前記エッジ量が、互いに隣接する前記第1近接通常画素及び前記第2近接通常画素の信号の差の絶対値と、互いに隣接する前記第1近接通常画素の信号の差の絶対値の和であることが好ましい。
また、前記補正データ算出手段は、前記焦点検出用画素に最も近接して配置され、前記焦点検出用画素と同色の前記通常画素である第1近接通常画素の信号と、前記第1近接通常画素に次いで前記焦点検出用画素に近接して配置され、前記焦点検出用画素と同色の前記通常画素である第2近接通常画素の信号とを取得し、前記第1近接通常画素と前記第2近接通常画素の信号に基づいて前記周辺輝度を算出するとともに、前記周辺輝度が、前記第1近接通常画素及び前記第2近接通常画素の信号の和であることが好ましい。
本発明の画像処理方法は、撮像面内に通常画素と焦点検出用画素とが所定パターンで配列された撮像素子が出力する一画面分の撮像信号から、前記焦点検出用画素の周辺に配置された所定数の通常画素の信号に基づいて、前記所定数の通常画素相互間における輝度の変化量に相当するエッジ量を算出するエッジ量算出ステップと、前記所定数の通常画素の輝度の総和に相当する周辺輝度を算出する周辺輝度算出ステップと、前記エッジ量及び前記周辺輝度に基づき、前記焦点検出用画素から得られた信号を、前記所定数の通常画素の信号の平均値に置き換える平均値補正と、前記焦点検出用画素から得られた信号を所定のゲインで増幅したゲイン補正値に置き換えるゲイン補正とのいずれかによって前記焦点検出用画素から得られた信号を補正する第1補正ステップと、前記第1補正ステップによる前記焦点検出用画素の信号の補正後に、ガンマ補正処理を行う第2補正ステップと、を備えることを特徴とする。
本発明は、ガンマ補正を考慮した判別方法に基づいて位相差画素の補正方法を平均値補正とゲイン補正とで切り替える。したがって、本発明によれば、様々なシーンの撮影画像に各々適した位相差画素の補正方法を適用し、位相差画像の補正による画質劣化を防ぐことができる。
デジタルカメラの正面斜視図である。 デジタルカメラの背面図である。 デジタルカメラの電気的構成を概略的に示すブロック図である。 CCDの画素配列を示す説明図である。 位相差画素の補正方法を切り替える手順を示すフローチャートである。 合計輝度Sとエッジ量Eに応じて切り替わる補正方法の境界を示すグラフである。 平均値補正の手順を示すフローチャートである。 ゲイン補正の手順を示すフローチャートである。 補正方法を切り替える合計輝度Sとエッジ量Eの関係が曲線的な条件に定められる例を示すグラフである。 ガンマカーブと判別条件の対応関係を示すグラフである。 ガンマカーブに応じた判別条件にしたがって補正方法を切り替える手順を示すフローチャートである。 CCDの画素配列とゲインテーブルの対応を示す説明図である。 より精密なゲイン補正を行う手順を示すフローチャートである。 ゲインテーブルから新たなゲインを算出する様態を示す説明図である。 ゲインテーブルから新たなゲインを算出する様態を示す説明図である。 ゲインテーブルに登録されたゲインの値から特定の位相差画素に最適なゲインを算出する様態を示す説明図である。 F値とズームポジションに応じてゲインテーブルを切り替えながらゲイン補正を行う手順を示すフローチャートである。 F値及びズームポジションとゲインテーブルの対応関係を示す表である。
図1に示すように、デジタルカメラ(撮像装置)11は、ほぼ直方体状に形成されたカメラ本体12の前面に、撮影レンズ13を保持するレンズ鏡筒14と、撮影実行の際に被写体を照明するフラッシュ発光部16とが設けられている。また、カメラ本体12の上面には、撮影実行を指示するレリーズボタン17、電源のON/OFFを切り替える電源ボタン18、ズーム操作を行うためのズームレバー19等が設けられている。レリーズボタン17は、2段階押しのスイッチとなっており、レリーズボタン17を軽く押圧(半押し)すると、AF等の各種撮影準備処理が実行される。レリーズボタン17を半押し状態からさらに押圧(全押し)すると、デジタルカメラ11に撮影実行が指示され、撮影準備処理が施された1画面分の撮像信号が画像データに変換される。
図2に示すように、カメラ本体12の背面には、液晶ディスプレイ21、モード選択ボタン22、メニューボタン23が設けられている。液晶ディスプレイ21には、撮影した画像や、撮影の待機時にスルー表示されるいわゆるスルー画像、各種メニュー画面などが表示される。モード選択ボタン22は、デジタルカメラ11の動作モードを切り替える際に操作される。デジタルカメラ11は、静止画像を取得する静止画撮影モード、動画像を取得する動画撮影モード、取得した各画像を液晶ディスプレイ21に再生表示する再生モード等の複数の動作モードが設けられており、モード選択ボタン22の操作によってこれらの各動作モードが切り替わる。メニューボタン23は、液晶ディスプレイ21に各種のメニュー画面を表示させる際に操作される。
図3に示すように、レンズ鏡筒14には、モータ31が接続されている。モータ31はギアなどの伝達機構を介してレンズ鏡筒14に駆動力を伝え、レンズ鏡筒14の繰り出し/繰り込みを行う。また、図示を簡略化してあるが、撮影レンズ13は複数枚のレンズからなるレンズ群であり、レンズ鏡筒14の繰り出し/繰り込みに応じて各レンズの間隔が変化する。これにより、撮影倍率が変更される。レンズ鏡筒14の繰り出し位置は、pos1(W端)〜pos10(T端)の10段階に変化する。さらに、撮影レンズ13には撮影倍率を変化させる光学系の他に、開口面積を変化させることによって撮影光量を調節する絞り機構や、撮影光軸L方向に移動することによって撮影レンズ13の焦点を調節するフォーカシングレンズが設けられている。撮影光量(F値)は、F1.4〜F22の間で9段階に変化され、フォーカシングレンズの位置は後述するように自動的に調節される。
撮影レンズ13の背後には、撮影レンズ13によって結像された被写体像を撮像するCCD(撮像素子)32が配置されている。CCD32にはタイミングジェネレータ(TG)33が接続されており、CCD32は、このTG33から入力されるタイミング信号により電子シャッタのシャッタ速度やフレームレートが定められる。シャッタ速度とフレームレートは、それぞれに複数の設定が予め用意されており、これらの設定は、メニューボタン23の押下することにより液晶ディスプレイ21に表示され、モード選択ボタン22の操作等により適宜変更される。
また、CCD32は、被写体からの光を光電変換する画素が平面に配列されたいわゆるエリアイメージセンサである。但し、CCD32は、こうして画素が配置された撮像面内の全ての画素が、撮影光軸Lに対してほぼ対称な構造に形成された通常の画素(以下、通常画素という)からなる通常のエリアイメージセンサとは異なり、被写体からの光の入射角度によってはこれを遮光するように、撮影光軸Lに対して非対称な構造に形成された画素(以下、位相差画素という)が撮像面内の複数の所定箇所に設けられている。位相差画素は、各々デジタルカメラ11に対して上下または左右のいずれかの方向に非対称な構造に形成されていると同時に、上(左)側が遮光された位相差画素と、下(右)側が遮光された位相差画素が1対になるように、複数配置されている。こうした位相差画素の画素値は、後述するようにAF検出回路46において合焦評価値の算出に用いられる。同時に、位相差画素は非対称構造に形成されているために、通常画素とは異なり、通常画素よりも画素値が小さく暗い等の固有の特性を示すが、最終的に液晶ディスプレイに表示されたり、メモリカード62に記録される撮影画像では、位相差画素の画素値は、後述する位相差画素補正部47によってその値が補正される。
CCD32は、相関二重サンプリング回路(CDS)34に接続され、CDS34によってノイズを除去しながらCCD32の各画素の蓄積電荷量に正確に比例したアナログの撮像信号を出力する。また、CCD32から出力される撮像信号は、一画面分を単位として出力される。こうして出力される撮像信号は、増幅器(AMP)36で増幅された後に、A/D変換器(A/D)37でデジタルの画像データに変換され、SDRAM41に一時的に記憶される。これらのCDS34、AMP36、A/D37の動作は、画像入力コントローラ42によって制御される。画像入力コントローラ42は、システムバス43を介してCPU44に接続されており、CPU44からの制御命令に応じて、CDS34、AMP36、A/D37の動作を制御する。
AF検出回路46(合焦評価手段)は、A/D37でデジタル化された画像データを基に撮影レンズ13の合焦評価値を算出し、CPU44に入力する。また、合焦評価値は、位相差画素の画素値を用いることにより、位相差検出方式によって算出される。CPU44は、こうしてAF検出回路46から入力される合焦評価値に基づいて、撮影レンズ13を合焦位置に移動させる。
位相差画素補正部47(補正データ算出手段,補正手段)は、SDRAM41から画像データを読み出して、後述する画像信号処理回路53でガンマ補正処理が施された後の画像データにおいて位相差画素の画素値が通常画素で撮像した場合の画素値と同程度の画素値となるように、予め位相差画素の画素値を補正する。また、位相差画素補正部47は、平均値補正とゲイン補正のいずれか一方の補正方法によって位相差画素の画素値を補正する。平均値補正は、位相差画素の画素値を、その周辺に配置された通常画素の画素値を平均した値に置き換える補正方法である。この平均値補正は、平均値補正部51(補正手段)によって行われる。ゲイン補正は、補正対象の位相差画素の画素値にゲインを乗じた値(ゲイン補正値)を、この位相差画素の新たな画素値とする補正法である。このゲイン補正は、ゲイン補正部52(補正手段)によって行われる。ゲイン補正で用いられるゲインの値は、EEPROM60に予め記憶さており、ゲイン補正部52が適宜これを読み出して用いる。こうしてゲイン補正部52によって用いられるゲインの値は、通常画素と位相差画素との感度差に応じて定められる。また、後述するように、ゲイン補正部52は、こうして予め記憶されたゲインの値に基づいて、補正対象の位相差画素の画素値の補正により適切なゲインの値を算出して用いることがある。なお、後述するように、位相差画素補正部47が上述の2つの補正方法のうち、どちらの補正方法で位相差画素の画素値を補正するかは、位相差画素の周辺に配置された通常画素の画素値に基づいて、各位相差画素にそれぞれ適した補正方法を位相差画素補正部47自身が判別する。
画像信号処理回路53(画像処理手段)には、位相差画素補正部47によって位相差画素の画素値が補正された画像データが入力される。画像信号処理回路53は、こうして入力される画像データに、階調変換処理、ホワイトバランス補正、ガンマ補正処理等の各種画像処理を施し、この画像データを再度SDRAM41に記憶する。
YC変換処理回路56は、画像信号処理回路53によって各種画像処理が施された画像データをSDRAM41から読み出し、輝度信号Yと色差信号Cr,Cbとに変換する。こうしてYC処理が施された画像データは、再びSDRAM41に記憶される。
AE/AWB検出回路57は、YC変換処理回路56でYC変換された画像データの輝度信号Yと色差信号Cr,Cbとの積算値を基に、被写体の輝度を表す測光値を算出し、この算出結果をCPU44に送信する。CPU44は、AE/AWB検出回路57から送信される測光値に基づいて、露出量及びホワイトバランスの適否を判断するとともに、これらが最適な値になるように撮影レンズ13の絞り機構やCCD32等の動作を制御する。
液晶ドライバ58は、YC変換処理回路56を経た画像データをSDRAM41から読み出し、アナログのコンポジット信号に変換して液晶ディスプレイ21に表示する。また、CCD32から順次出力される撮像信号に基づいて生成された画像データを、こうして順次液晶ディスプレイ21に出力することにより、いわゆるスルー画像が液晶ディスプレイ21に表示される。
圧縮伸張処理回路59は、YC変換処理回路56でYC変換された画像データを所定形式のファイルフォーマットに変換することにより、画像データから静止画像ファイルや動画像ファイルを生成する。こうして生成された静止画像ファイルや動画像ファイルがいわゆる撮影画像である。
CPU44は、レリーズボタン17、ズームレバー19、モード選択ボタン22、メニューボタン23といった各種操作部材が接続されている。このため、これらの操作部材がユーザの操作を検出すると、その検出信号はCPU44に入力される。また、CPU44は、システムバス43を介してデジタルカメラ11の各部とドライバ等を介して接続されており、前述の操作部材やデジタルカメラ11の各部から入力される。そして、CPU44は、これらの各種信号に基づいて、デジタルカメラ11各部に、制御信号を送信することにより、デジタルカメラ11を統括的に制御する。
メディアコントローラ61は、メディアスロット(図示しない)に着脱自在に装着されたメモリカード62にアクセスし、生成された撮影画像の読み書きを行う。フラッシュ制御部63は、CPU44から送信されるフラッシュ発光信号に応じてフラッシュ発光部16を発光させる。
また、デジタルカメラ11には、EEPROM60が備えられている。このEEPROM60には、CPU44に読み出され、デジタルカメラ11を動作させるためのプログラムや、位相差画素の位置座標、ゲイン補正で用いられるゲイン(ゲインが複数記録されたゲインテーブル)、位相差画素の補正方法を切り替えるときにその境界条件として参照される閾値等が予め記憶されている。
以下では、上述のように構成されるデジタルカメラ11の作用を説明する。まず、図4に示すように、CCD32の画素はいわゆるベイヤー配列に設けられており、各画素は正方格子状に配置されるとともに、赤色(R):緑色(G):青色(B)=1:2:1の割合で、縦横にRとG,BとGが交互になるようにカラーフィルタが配置される。また、CCD32は、x方向がデジタルカメラ11の横方向(長手方向)に対応し、y方向がデジタルカメラ11の縦方向(短手方向)に対応するように配置される。このように画素が配列されたCCD32には、前述のようにxy面内でほぼ対象な構造に形成された通常画素R,G(G1〜G8),Bと、x方向(またはy方向)に非対称な構造に形成された位相差画素GAFが含まれる。以下では、図4に示すように、緑色のカラーフィルタGが配置された複数の画素のうち一部が非対称構造の位相差画素GAFに形成されているものとする。また、後述するように、位相差画素補正部47が位相差画素GAFの画素値補正するときに、平均値補正とゲイン補正のいずれの方法でこれを補正するかの判別や、平均値補正及びゲイン補正で用いる通常画素は、位相差画素GAFに最も近接して配置された同色の4画素G2,G4,G6,G8と、これらに次いで位相差画素GAFに近接して配置された同色4画素G1,G3,G5,G7の合計8画素G1〜G8(以下、周辺画素という)である。
デジタルカメラ11で撮影を行う場合には、電源ボタン18を押下してデジタルカメラ11の各部を起動させた後、モード選択ボタン22を押下して静止画撮影モードまたは動画撮影モードを選択し、デジタルカメラ11を撮影待機状態にする。こうしてデジタルカメラ11が撮影待機状態になると、CPU44によってTG33が制御され、TG33から出力されるタイミング信号によってCCD32が駆動される。このとき、CPU44はメニュー画面を介してユーザが設定したシャッタ速度及びフレームレートに応じてCCD32を駆動させる。また、CCD32は、TG33からのタイミング信号に応答して、撮影レンズ13によって撮像面に結像された被写体像に応じた撮像信号を出力し、これをデジタル化した画像データがSDRAM41に一時的に記憶される。
AF検出回路46は、CPU44からの指示に基づいて、こうしてデジタル化された画像データをSDRAM41から読み出し、これに含まれる位相差画素GAFの画素値に基づいて合焦評価値を算出して、CPU44に入力する(合焦評価ステップ)。CPU44は、入力された合焦評価値に応じて、モータ31を駆動し、撮影レンズ13を合焦位置に移動させる。
こうしてAF動作が行われると同時に、位相差画素補正部47は、AF検出回路46で読み出されるものと同じ、デジタルの画像データをSDRAM41から読み出して、位相差画素GAFの画素値を補正し、画像信号処理回路53に入力する。このため、こうして位相差画素GAFが補正された画像データに対して、ガンマ補正処理等の各種画像処理を施す。画像信号処理回路53で各種画像処理が施された画像データは、YC変換処理回路56でYC変換処理を施された後、液晶ディスプレイ21に表示されたり、圧縮伸張処理回路59によってこの画像データに基づいて撮影画像が生成され、メモリカード62に記憶される。
位相差画素補正部47による位相差画素GAFの画素値の補正は、図5に示す手順に沿って行われる。まず、位相差画素補正部47は、画素値を補正する位相差画素GAFの周辺画素G1〜G8を読み出し、これに基づいてエッジ量Eを算出する(ステップS11,エッジ量算出ステップ)。エッジ量Eは、周辺画素G1〜G8のうち、位相差画素GAFに最も近接する周辺画素G2,G4,G6,G8のうちで隣り合う2画素の画素値の差の絶対値と、これに次いで位相差画素GAFに近接する周辺画素G1,G3,G5,G7のうちで隣り合う2画素の画素値の差の絶対値との総和であり、周辺画素G1〜G8の各画素の画素値をそれぞれY1〜Y8とするときに、E=|Y1−Y2|+|Y2−Y3|+|Y3−Y4|+|Y4−Y5|+|Y5−Y6|+|Y6−Y7|+|Y7−Y8|+|Y8−Y1|+|Y2−Y4|+|Y4−Y6|+|Y6−Y8|+|Y8−Y2|によって算出される値である。
こうして算出されるエッジ量Eは、位相差画素GAFの周辺における急峻な輝度(画素値)の変化を反映して増大する。したがって、エッジ量Eの大きさは、位相差画素GAFの周囲の像が高周波成分を含むか否か(位相差画素GAF周辺の像の平坦性)の目安になる。但し、上述のようにエッジ量Eは、画像信号処理回路53によってガンマ補正処理が施される前の画像データから算出されるので、ガンマ補正処理で用いられるガンマカーブの実際的な様態によっては、エッジ量Eが小さい場合であっても、ガンマ補正処理が施されることによって高周波成分があらわれる結果となることもある。このため、エッジ量Eは、位相差画素GAF周辺の高周波成分の有無を知る大まかな目安であって、エッジ量Eを単独で用いる場合には、位相差画素GAFの周囲に高周波成分があるか否かの正確な判断はできない。なお、ここでは、前述の式によってエッジ量Eを算出するが、前述の式とは算出方法が異なっても、位相差画素GAF近傍の像の平坦性を示す量であれば、これをエッジ量としても良い。
また、位相差画素補正部47は、上述のようにエッジ量Eを算出すると同時に、周辺画素G1〜G8の画素値の総和S(周辺輝度。以下では、算出方法も加味して合計輝度という)を算出する(ステップS12,周辺輝度算出ステップ)。前述のエッジ量Eで用いた画素値Y1〜Y8を用いれば、合計輝度Sは、S=Y1+Y2+Y3+Y4+Y5+Y6+Y7+Y8 によって算出される値である。この合計輝度Sは、位相差画素GAF周囲の明るさを反映している。また、ガンマ補正処理によって画素値(輝度)が増大される量は、ガンマ補正処理前の画素値によって異なり(図10A参照)、概ねガンマ補正前の画素値が小さいほどガンマ補正処理による画素値の増大量が大きい。このため、位相差画素補正部47が算出する合計輝度Sは、画像信号処理回路53によって画像データにガンマ補正処理が施されたときに現れる影響の目安になる。なお、ここでは位相差画素GAFの周辺の像の輝度を表す量として合計輝度Sを算出するが、同様の目安となる量であれば他の量を合計輝度Sのかわりに用いても良い。例えば、画素値Y1〜Y8の平均値を合計輝度Sのかわりとして好適に用いることができる。
こうして、エッジ量Eと合計輝度Sを算出すると、位相差画素補正部47は、エッジ量Eの大きさを判断する基準として予め定められた閾値E,E,E(E>E>E)と、合計輝度Sの大きさを判断する基準として予め定められた閾値S,S(S>S)をEEPROM60から読み出す。そして、エッジ量E及び合計輝度Sをそれぞれ上述の閾値E,E,E及び閾値S,Sと比較することにより、位相差画素GAFの画素値の補正方法が、平均値補正とゲイン補正のいずれが適しているかを判別し、その方法で位相差画素GAFの画素値を補正する(第1補正ステップ、ステップS13〜S14,S16〜S17)。
エッジ量Eが最大の閾値Eよりも小さく、かつ、合計輝度Sが最大の閾値Sよりも大きい場合(ステップS13)、位相差画素補正部47は平均値補正部51によって位相差画素GAFの画素値を平均値補正する。また、エッジ量Eが閾値Eよりも小さく、かつ、合計輝度Sが閾値S以下で閾値Sよりも大きい場合(ステップS14)、位相差画素補正部47は、平均値補正部51によって位相差画素GAFの画素値を平均値補正する。さらに、エッジ量Eが最小の閾値Eよりも小さく、かつ、合計輝度Sが閾値S以下の値の場合(ステップS15)、位相差画素補正部47は、平均値補正部51によって位相差画素GAFの画素値を平均値補正する。
一方、上記の条件のいずれにも当てはまらない場合、すなわち、合計輝度Sが閾値Sよりも大きく、かつ、エッジ量Eが閾値E以上の場合と、合計輝度Sが閾値Sよりも大きく、閾値S以下の値であり、かつ、エッジ量Eが閾値E以上の場合と、合計輝度Sが閾値S以下の値であり、かつ、エッジ量Eが閾値E以上の場合には、位相差画素補正部47は、ゲイン補正部52によって位相差画素GAFをゲイン補正する。
したがって、図6に示すように、位相差画素GAFの画素値の補正方法は、エッジ量Eだけでなく合計輝度Sにも依存しており、エッジ量Eと合計輝度Sとで定まる階段状の判別条件66によって切り替わる。また、位相差画素補正部47は、エッジ量E及び合計輝度Sの関係が、判別条件66を基準とした下側(合計輝度S軸側)の場合には、位相差画素GAFの画素値の補正に平均値補正を用い、判別条件66を基準とした上側(エッジ量E軸側)の場合には、位相差画素GAFの画素値の補正にゲイン補正を用いる。
合計輝度Sが大きい場合(S<S)は、後に画像信号処理回路53によって画像データに対してガンマ補正処理が施されても、位相差画素GAFの画素値の増大量が比較的小さいので、このガンマ補正処理によってエッジが強調される等、位相差画素GAF周辺の画像の様態が大きく変化することはない。また、この場合、もとより位相差画素GAF及び周辺画素G1〜G8の画素値が大きいので、これらの画素間の画素値の差は各画素の画素値の大きさに比べて小さい。このため、位相差画素GAFの周辺は画素値の変化が小さい平坦な画像となっている場合が多い。したがって、ガンマ補正処理前の段階でエッジ量Eが極端に大きく(E<E)、位相差画素GAFの周辺にエッジが強調された明らかな高周波成分の像がある場合を除けば、概ね平均値補正によって位相差画素GAFの画素値を良好に補正される。
一方、合計輝度Sが小さい場合(S<S)は、画像信号処理回路53によって画像データに対してガンマ補正処理が施された時に、位相差画素GAF及び周辺画素G1〜G8の各画素値の増大量は比較的大きい。このため、合計輝度Sが小さい場合には、ガンマ補正処理前にエッジ量Eが小さく、位相差画素GAFの周辺の像が平坦な像であるようであっても、ガンマ補正処理によってエッジ(高周波成分)が強調されたり、顕在化することがある。したがって、位相差画素補正部47は、合計輝度Sが小さい場合には、前述の合計輝度Sが大きい場合よりも小さなエッジ量Eの基準(閾値E)に基づいて、位相差画素GAFの画素値の補正に、高周波成分近傍の補正に好適なゲイン補正が用いられやすくなっている。
また、合計輝度Sが中程度(S<S<S)の場合は、上述の合計輝度Sが特に大きい/小さい場合の中間的な条件である。このため、位相差画素補正部47は、エッジ量Eの中程度の基準(閾値E)にしたがって、位相差画素GAFの補正方法が切り替える。これにより、合計輝度Sが中程度の場合にも、平均値補正とゲイン補正のうち、位相差画素GAFの画素値の補正に適切な方法が選択される。
位相差画素補正部47は、上述のようにして位相差画素GAFの補正方法を判別すると、その方法で位相差画素GAFの画素値を補正する。図7に示すように、位相差画素補正部47が判別した位相差画素GAFの画素値の補正方法が平均値補正である場合、平均値補正部51は周辺画素G1〜G8の画素値の平均値を算出する(ステップS21)。その後、平均値補正部51は、補正対象の位相差画素GAFの画素値を、周辺画素G1〜G8の画素値の平均値に置き換える(ステップS22)。
また、図8に示すように、位相差画素補正部47が判別した位相差画素GAFの画素値の補正方法がゲイン補正である場合、ゲイン補正部52は補正対象の位相差画素GAFに応じて予め定められたゲインをメモリから読み出す(ステップS23)。そして、ゲイン補正部52は、こうして読み出したゲインを補正対象の位相差画素GAFの画素値に乗じて、もとの位相差画素GAFの画素値をこうして算出した値に置き換える(ステップS24)。
こうして、平均値補正またはゲイン補正によって全ての位相差画素GAFの画素値が補正されると、位相差画素補正部47は、全ての位相差画素GAFの画素値の補正が完了した画像データを画像信号処理回路53に入力する。
画像信号処理回路53では、前述のように、位相差画素補正部47から入力される画像データに階調変換処理やホワイトバランス補正等の各種画像処理とともに、ガンマ補正処理を施す(第2補正ステップ)。こうして各種画像処理が施された画像データは、YC変換処理回路56でYC変換処理が施された後、圧縮伸張処理回路59によって静止画像(動画像)ファイルに変換され、メモリカード62に記憶されたり、液晶ディスプレイ21に表示される。
上述のように、デジタルカメラ11は、1つのCCD32を用いて位相差検出方式でAFを行うために、焦点検出用の位相差画素GAFが設けられたCCD32を用いる撮像装置であり、平均値補正またはゲイン補正の何れかの方法によって位相差画素GAFの画素値を補正して撮影画像を生成する。そして、デジタルカメラ11は、こうして位相差画素GAFの画素値を補正するときに、補正対象の位相差画素GAFの近傍に高周波成分があるか否かの目安となるエッジ量Eだけでなく、位相差画素GAF近傍の輝度の目安になる合計輝度Sを算出し、エッジ量Eと合計輝度Sとの双方に応じて、位相差画素GAFに好適な補正方法を判別する。このため、デジタルカメラ11は、ガンマ補正処理を施すことによってはじめて現れるような高周波成分の有無をも考慮して、平均値補正とゲイン補正を使い分け、撮影画像の具体的な様態に応じてより適切に位相差画素GAFの画素値を補正することができる。
例えば、合計輝度Sによらずに、エッジ量Eの大きさだけで位相差画素GAFの画素値の補正方法を切り替える場合を考えると、これは図6で合計輝度S軸に平行な直線の境界条件で補正方法を切り替えることに相当する。このようにエッジ量Eだけで位相差画素GAFの補正方法を切り替える場合、合計輝度Sが小さく、後にガンマ補正処理が施されることによって顕在化するような高周波成分が位相差画素GAFの周辺に含まれているときにも、位相差画素GAFは平均値補正で補正されることになり、ガンマ補正処理が施された後には、折り返しによる偽色が生じるなど、位相差画素GAFの画素値を補正したことによってかえって画質が劣化してしまうことがある。
一方、デジタルカメラ11では、エッジ量Eだけでなく、合計輝度Sに応じて、合計輝度Sが小さいほど、平均値補正とゲイン補正を切り替える境界となるエッジ量Eの閾値が小さくなり(図6参照)、位相差画素GAFの画素値の補正はよりゲイン補正で行われやすくなる。このため、画像データに、ゲイン補正処理を施すことによって顕在化する高周波成分が含まれていたとしても、これを考慮してゲイン補正で位相差画素GAFの画素値が補正されることになり、最終的に得られる撮影画像(静止画像ファイル等)では、エッジ量Eの大きさだけで補正方法を切り替える場合と比較して、より適切に位相差画素GAFの画素値の補正方法が選択され、好適な撮影画像が得られやすい。
なお、上述の実施形態では、エッジ量Eに対して3種類の閾値E,E,Eが予め定められ、合計輝度Sに対して2種類の閾値S,Sを予め定めておくことにより、階段状の判別条件66で位相差画素GAFの画素値の補正方法を切り替える例を説明したが、これに限らない。例えば、上述の実施形態のように、階段状の判別条件66で位相差画素GAFの画素値の補正方法を切り替える場合には、エッジ量E及び合計輝度Sに対して各々少なくとも1以上の閾値を予め定め、これらに応じた少なくとも1段以上の階段状の判別条件にしたがって、位相差画素GAFの画素値の補正方法を切り替えられれば良い。
また、上述の実施形態よりも多くの閾値をエッジ量Eや合計輝度Sに対して予め定めておくことで、より段数が多く細かい階段状の判別条件に基づいて、位相差画素GAFの画素値の補正方法を切り替えるようにしても良い。こうしてエッジ量Eや合計輝度Sについて予め定めておく閾値は、その数が多いほど、ガンマ補正処理で用いられるガンマカーブ(例えば、図10A参照)により精密に対応した位相差画素GAFの画素値の補正を行うことができる。但し、エッジ量Eや合計輝度Sについて予め定めておく閾値が多いほど、デジタルカメラ11を駆動するプログラムや設定等が記録されるメモリの容量を圧迫することになる。したがって、上述の実施形態よりも実際的なガンマカーブをより精密に考慮して位相差画素GAFの画素値の補正を行う必要がある場合には、以下のようにすることが好ましい。
例えば、図9に示すように、ガンマ補正処理前後の画素値の変化量を考慮して、滑らかな曲線状の判別条件Cによって平均値補正とゲイン補正のどちらを用いて位相差画素GAFの画素値の補正方法を判別する。この場合、例えば、曲線の判別条件Cは、所定定数A,A,Aを用いて、E=A・S+A・S+A によって定められる。また、判別条件Cは、ガンマカーブに対して凹凸の向きが逆になるように、合計輝度S軸側に凸になるように定められる。したがって、判別条件C上では、合計輝度Sが小さいほどエッジ量Eが小さく、合計輝度Sが大きくなるにつれて徐々にエッジ量Eが増大し、合計輝度Sが大きなところでエッジ量Eが大きく増大する。
こうして定められた判別条件Cにしたがって、位相差画素補正部47は、位相差画素GAFの補正方法を判別し、その方法で補正する。まず、補正対象の位相差画素GAFについて算出したエッジ量E及び合計輝度Sによって定まるE‐S面状の点αが判別条件Cよりもエッジ量E軸側にある場合に(α>C)、補正対象の位相差画素GAFの画素値をゲイン補正によって補正する。また、点αが判別条件Cよりも合計輝度S軸側にある場合(α≦C)、位相差画素補正部47は、補正対象の位相差画素GAFの画素値を平均値補正によって補正する。こうして判別条件を数式で定めることにより、位相差画素補正部47による演算が増えるが、この判別条件Cを決定する所定定数A,A,Aだけをメモリに予め記憶しておくだけで、ガンマ補正処理前後の画素値の変化量をさらに精密に考慮して、位相差画素GAFの画素値の補正方法を切り替えることができる。
なお、ここでは、曲線状の判別条件Cの例として、判別条件Cが2次関数で定められる例を説明したが、これに限らない。例えば、単に予めメモリに記憶させておく閾値の数を削減するだけであれば、判別条件Cは直線であっても良い。また、例えば、判別条件Cは、ガンマ補正処理で用いられるガンマカーブに対して反比例する曲線となるように判別条件Cを定めたり、ガンマカーブに対してより精密に反比例するような高次多項式や特殊関数等によって判別条件Cを定めても良い。ここで言う反比例とは、ガンマが大きいほど、合計輝度Sに対するエッジ量Eが小さいことを示すものであり、例えば、ガンマ補正前の画素値(x軸)に対してガンマ補正後の画素値(y軸)をプロットすることによりガンマカーブをグラフに表し、判別条件Cを合計輝度S(x軸)に対するエッジ量E(y軸)のグラフに表し、ガンマカーブのx軸と判別条件Cのx軸を一致させて、ガンマカーブと判別条件Cを比較したときに、判別条件Cの曲線とガンマカーブがy=xの直線に対して対称な曲線となることを言う(後述する図10参照)。こうしてガンマカーブに対して相補的な判別条件Cを用いると、ガンマ補正処理が施されることによって、位相差画素GAFの画素値が特に理想的な値に補正される。
さらに、図10(A)に示すように、デジタルカメラ11の設定や使用条件、あるいはRGBの色毎に異なる複数のガンマカーブΓ,Γ,Γがガンマ補正処理で用いられる場合には、図10(B)に示すように、各々のガンマカーブΓ,Γ,Γに対応した判別条件C,C,Cを予め定めておくことが好ましい。図10(B)では、ガンマカーブΓには判別条件Cが対応し、ガンマカーブΓには判別条件Cが対応し、ガンマカーブΓには判別条件Cが対応するように定められている。
こうして複数のガンマカーブΓ,Γ,Γに各々対応するように判別条件C,C,Cを設ける場合、図11に示すように、エッジ量Eや合計輝度Sの算出までは上述の実施形態と同様であるが、その後、位相差画素補正部47は、後のガンマ補正処理で用いられるガンマカーブに応じて判別条件C,C,Cから適切な判別条件を読み出す(ステップS31)。このとき、位相差画素補正部47には、CPU44から、デジタルカメラ11の設定や使用条件、補正対象となる位相差画素GAFのカラーフィルタの色等の必要な情報、あるいはガンマ補正処理で用いるガンマカーブを特定する情報が入力され、位相差画素補正部47はこれに応じて、適切な判別条件を使用するために必要な、所定定数をEEPROM60から読み出すことにより、判別条件を選択する。そして、位相差画素補正部47は、算出したエッジ量E及び合計輝度Sの値で定まる点α(S,E)が、選択した判別条件Cに対して、エッジ量E軸側にあるか(α>C)、合計輝度S軸側にあるか(α≦C)に応じて位相差画素GAFに適切な補正方法を判別し(ステップS32)、その方法で位相差画素GAFの画素値を補正する。このように、ガンマ補正処理で複数のガンマカーブΓ,Γ,Γが用いられる場合に、これらの各々に対応して判別条件C,C,Cを設け、ガンマ補正処理で実際に用いられるガンマカーブに応じた判別条件を使用するようにすることで、位相差画素GAFの画素値の補正方法がより適切に選択される。
なお、ここでは、複数のガンマカーブΓ,Γ,Γに対応して、曲線状の判別条件C,C,Cが定められている例を説明したが、上述の実施形態のように、階段状の判別条件を用いて位相差画素GAFの補正方法を定める場合も同様である。
なお、上述の実施形態では、位相差画素GAFをゲイン補正によって補正する場合、予め定められたゲインを位相差画素GAFの画素値に乗じ、その値を位相差画素GAFの新たな画素値として用いる例を説明したが、これに限らない。例えば、位相差画素GAFは、前述のように撮像面の広範囲にわたって複数設けられているが、各々の位相差画素GAFの特性は各々異なる。このため、ゲイン補正で用いるゲインの値は、複数ある位相差画素GAFの各々に予め定めておくことが好ましい。しかし、位相差画素GAFの個数によっては、これらについてそれぞれにゲインを定めておくと、補正方法の選択精度は良いが、デジタルカメラ11の設定やプログラム等を記憶するEEPROM60の容量を圧迫する。このため、ゲイン補正で用いるゲインの値は、以下に説明するように定めておくことが好ましい。
位相差画素GAFの特性は、前述のように撮像面内の位置によって各々異なるが、撮像面内で互いに近接した位置にある位相差画素GAFはほぼ同様の特性を示す。このため、必ずしも全ての位相差画素GAFに対して個々にゲインを定めておく必要はなく、位相差画素GAFの特性がほぼ同様とみなせる一定のエリア内に設けられた複数の位相差画素GAFに対して共通のゲインを用いるようにしても良い。
この場合、図12(A)に示すように、ゲインテーブル71を予め用意する。ゲインテーブル71は、水平方向(行方向)のテーブル幅Pが6、垂直方向(列方向)のテーブル幅Qが5のテーブルであり、合計で30個のゲインgpq(p=1〜5,q=1〜6)が設定される。また、ゲインテーブル71では、水平方向及び垂直方向に各要素に対して等間隔に区切られたエリアが割り当てられている。したがって、ゲインテーブル71上では、縦幅Q:横幅Pの長方形のエリアに対して1つのゲインgpqが割り当てられている。なお、ここでは、ゲインテーブル71のテーブル幅P,Qの一例を具体的に定めるが、ゲインテーブル71のテーブル幅P,Qは実際的な様態にあわせて任意に定めて良い。
また、図12(B)に示すように、CCD32の撮像面72は、水平方向にH個、垂直方向にV個の画素が配列されているとすると、ゲイン補正部52は、ゲインテーブル71と撮像面72内の位置は次のように対応付ける。撮像面72の左上の画素の座標をD(1,1)、右下の画素の座標をD(H,V)として、撮像面72上の各画素の座標D(h,v)で表す。同様に、ゲインテーブル71の左上の点の座標をE(1,1)、右下の画素の座標をE(P,Q)として、ゲインテーブル71上の点の座標をE(p,q)で表す。また、ある位相差画素GAFが撮像面72上の座標D1(x1,y1)に設けられているとする。このとき、ゲイン補正部52は、撮像面72上で座標D(h,v)にある画素は、h/S=p/H,v/R=q/Vの関係式にしたがってゲインテーブル71の座標E(p,q)に対応付ける。したがって、撮像面72上で最左上の画素D(1,1)とゲインテーブル71の最左上の点E(1,1)が対応付けられ、撮像面72上で最右下の画素D(H,V)とゲインテーブル71の最右下の点E(P,Q)に対応付けられる。同様にして、ある位相差画素GAFの撮像面72上での座標D1(x1,y1)は、ゲインテーブル71上の点F1(X1,Y1)に対応付けられる。このため、D1(x1,y1)の位相差画素GAFは、例えばゲインg62が設定されたエリアに対応付けられる。
そして、ゲイン補正部52は、上述のようにして位相差画素GAFの撮像面72上の座標D1(x1,y1)とゲインテーブル71上の座標F1(X1,Y1)を対応付けると、ゲインテーブル71上の座標F1(X1,Y1)が含まれるエリアに設定されたゲインg62を用いて、D1(x1,y1)の位相差画素GAFをゲイン補正する。ここでは、撮像面72上の座標D1(x1,y1)にある位相差画素GAFの画素値を補正する例を説明したが、他の位置にある位相差画素GAFについても同様である。
こうして、位相差画素GAFの各々に固有のゲインが設けられるかわりに、ゲインテーブル71が設けると、位相差画素GAFの総数に比べて少数のゲインgpqを予め設定しておくだけで、上述の実施形態とほぼ同様にゲイン補正することができ、ゲインを記憶しておくためのメモリスペースを低減することができる。
また、ここでは、ゲインテーブル71に設定されたゲインgpqをそのまま用いてゲイン補正する例を説明したが、これに限らず、ゲインテーブル71に設定されたゲインgpqを用いて、各々の位相差画素GAFにさらに適したゲインを算出し、これを用いてゲイン補正するようにしても良い。
この場合、例えば、図13に示すように、ゲイン補正部52は、まず、前述と同様にして、画素値を補正する位相差画素GAFの撮像面72上の座標とゲインテーブル71内の座標を対応付ける(ステップS41)。次いで、ゲイン補正部52は、画素値を補正する位相差画素GAFのゲインテーブル71上の座標が含まれるエリアに設定されたゲインg62と、その周囲のエリアに設定されたゲイン(例えば、ゲインg61,g51,g52,g53,g63)を用いて、位相差画素GAFのゲイン補正により適した新たなゲインを算出する(ステップS42)。その後、ゲイン補正部52は、算出したゲインを位相差画素GAFの画素値に乗じ、位相差画素GAFの画素値をその値に置き換える(ステップS43)。
この場合、ゲイン補正部52は、ゲインテーブル71に設定されたゲインgpqに基づいて、位相差画素GAFの位置座標に応じたさらに適切なゲインを、例えば次のように算出する。図14に示すように、ゲイン補正部52は、ゲインテーブル71内でゲインgpqが設定された各々エリアを、このエリアの中心を通るように、水平方向及び垂直方向に沿って分割した4つのエリアのうち、どのエリアに位相差画素GAFのゲインテーブル71上の座標が含まれるかを判断する。以下では、1つのゲインgpqが設定されたエリアをさらに分割した小エリアのうち、右上のエリアを第1小領域76、左上のエリアを第2小領域77、左下のエリアを第3小領域78、右下のエリアを第4小領域79という。
例えば、前述のように、撮像面72上の座標D1(x1,y1)にある位相差画素GAFは、ゲインテーブル71上の座標F1(X1,Y1)に対応し、この点はゲインg62が設定されたエリアの第2小領域77に含まれる。このため、ゲイン補正部52は、ゲインg62と、第2小領域77の周辺の3エリアのゲインg61,g51,g52を用いて、ゲインg62よりも点F1(X1,Y1)により相応しいゲインを算出する。
このとき、ゲイン補正部52は、図15に示す手順でこれらの4つのゲインg62,g61,g51,g52に基づいて点F1(X1,Y1)のゲインを算出する。まず、ゲイン補正部52は、ゲインg61のエリアの中心座標をF(X,Y),ゲインg51のエリアの中心座標をF(X,Y)として、これらの中心点を結ぶ線上において、水平方向の座標が位相差画素GAFに対応する点F1(X1,Y1)と同じX1の点F(X1,Y)のゲインgを中間的に算出する。
同時に、ゲイン補正部52は、ゲインg62のエリアの中心座標をF(X,Y),ゲインg52のエリアの中心座標をF(X,Y)として、これらの中心点を結ぶ線上において、水平方向の座標が位相差画素GAFに対応する点F1(X1,Y1)と同じX1の点F(X,Y)のゲインgを中間的に算出する。
そして、ゲイン補正部52は、こうして算出した中間的なゲインg,g及びこれらの点の座標F(X1,Y)及びF(X,Y)に基づいて、位相差画素GAFに対応する点F1(X1,Y1)のゲインg1を算出する。
また、ゲイン補正部52は、ゲインg,g及びゲインg1を以下のように算出する。まず、ゲインgを算出するときには、ゲイン補正部52は、ゲインg61及びゲインg51と、これらのゲインが設定されたエリアの中心座標のうち、水平方向成分X,Xとを用いる。このため、ゲインテーブル71上の水平方向座標を横軸に、ゲインの大きさを縦軸にとったグラフを描くと、図16(A)に示すようになる。このとき、ゲイン補正部52は、点F(X,g61)と点F(X,g51)を結ぶ直線LABの式に、点Fの水平方向座標X1を代入することにより、点Fのゲインgを算出する。したがって、ゲイン補正部52は、ゲインgをg=g51+(g61−g51)・(X1−X)/(X−X)によって算出する。
同様に、ゲインgを算出するときには、ゲイン補正部52は、ゲインg62及びゲインg52と、これらのゲインが設定されたエリアの中心座標のうち、水平方向成分X,Xとを用いる。このため、ゲインテーブル71上の水平方向座標を横軸に、ゲインの大きさを縦軸にとったグラフを描くと、図16(B)に示すようになる。このとき、ゲイン補正部52は、点F(X,g62)と点F(X,g52)を結ぶ直線LCDの式に、点Fの水平方向座標X1を代入することにより、点Fのゲインgを算出する。したがって、ゲイン補正部52は、ゲインgを、g=g52+(g62−g52)・(X1−X)/(X−X)によって算出する。
さらに、ゲインg1を算出するときには、ゲイン補正部52は、こうして算出したゲインg,gと、点F,Fの垂直方向の座標Y,Yとを用いる。このため、ゲインテーブル71上の垂直方向座標を横軸に、ゲインの大きさを縦軸にとったグラフを描くと、図16(C)に示すようになる。このとき、ゲイン補正部52は、点F(Y,g)と点F(Y,g)を結ぶ直線LEFの式に、点F1の垂直方向座標Y1を代入することにより、点F1のゲインg1を算出する。したがって、ゲイン補正部52は、ゲインg1を、g1=g+(g−g)・(Y1−Y)/(Y−Y)によって算出する。
このように、ゲインテーブル71に設定されたゲインgpqをそのまま用いるのではなく、ゲインテーブル71に設定されたゲインgpqから位相差画素GAFの位置に応じてより適切なゲインg1を算出することにより、予め設定しておくゲインの総数を抑えながらも、より適切なゲイン補正を行うことができるようになる。
なお、上述のゲイン補正の例では、点F1を通る垂直方向のライン上の点F,Fのゲインg,gを算出し、これを用いて点F1のゲインg1を算出する例を説明したが、これに限らず、点F1を通る水平方向のライン上の点について中間的なゲインを算出し、さらにこれを用いて点F1のゲインg1を算出しても良い。この場合も上述の例と同様に、いわゆる1次補間によってゲインg1を算出することができる。
また、上述のゲイン補正の例では、いわゆる1次補間によって位相差画素GAFに対応する点F1のゲインg1を算出したが、ゲインg1を算出するための補間方法は、これに限らず、周知の任意の補間方法を用いることができる。例えば、高次多項式を用いた補間によって点F1のゲインg1を算出しても良い。
なお、上述のゲイン補正の例では、画素値を補正する位相差画素GAFに対応する点F1が第2小領域77に含まれる例を説明したが、他の小領域に含まれる場合も上述とほぼ同様にして、点F1対してより適切なゲインg1を算出することができる。例えば、点F1が第3小領域78に含まれる場合には、ゲインg62,g52,g63,g53と、これらのゲインが設定されたエリアの中心座標を用いて、上述の例と同様にして点F1のゲインg1を算出することができる。また、ゲインgpq(p=2〜5,q=2〜4)が設定されたエリアの第1〜第4小領域に点F1が含まれる場合も同様である。
一方、ゲインg62が設定された第1小領域76や第4小領域79等、ゲインテーブル71の端に接する小領域に、位相差画素GAFに対応する点F1が含まれる場合には、上述の例のように近隣エリアに設定されたゲイン及び中心座標から点F1のゲインg1を内挿だけで求めることはできないが、上述の例とほぼ同様にして、近隣エリアに設定されたゲイン及びその中心座標に基づいて点F1のゲインg1を外挿によって算出することができる。
例えば、ゲインg62が設定されたエリアの第1小領域76に、位相差画素GAFに対応する点F1が含まれている時には、ゲインg62,g61,g51,g52と、これらのゲインが設定されたエリアの中心座標F,Fを用いて外挿・内挿して、点F1のゲインg1を算出することができる。この場合、ゲインg61のエリアの中心座標Fとゲインg51のエリアの中心座標Fの延長上で、水平方向座標が点F1と同じX1の点のゲインを外挿する。同時に、ゲインg52の中心座標Fとゲインg62のエリアの中心座標Fの延長上で、水平方向座標が点F1と同じX1の点のゲインを外挿する。そして、これらの座標とゲインの値に基づいて、上述の例と同様に、点F1のゲインg1を内挿する。
さらに、上述のゲイン補正の例では、位相差画素GAFに対応する点F1のゲインg1を、4つのゲインg62,g61,g51,g52とこれらのゲインが設定されたエリアの中心座標F,F,F,Fを用いて算出する例を説明したが、これに限らない。例えば、より少数のエリアのゲイン及び中心座標を用いて、点F1のゲインg1を算出しても良い。例えば、位相差画素GAFに対応する点F1が第2小領域77と第3小領域78の境界線上にあるときには、2つのゲインg62,g52と中心座標F,Fに基づいて点F1のゲインg1を内挿すれば良い。また、より多数のエリアのゲイン及び中心座標を用いて、点F1のゲインg1を算出しても良い。
なお、上述の実施形態では、位相差画素GAFの特性がその内部構造の非対称性や、撮像面72の位置等によって予め定まるものとし、これに応じて、位相差画素GAFの画素値をゲイン補正する場合に用いるゲインの値を設定する例を説明したが、位相差画素GAFの特性は、このように内部構造や製造時のばらつき等に応じて概ね定まるが、デジタルカメラ11の具体的な使用状態によっても変化することがある。
例えば、位相差画素GAFは、その内部構造が撮影光軸Lのまわりに非対称な構造となっているため、光の入射角度によって、その応答特性が異なる。したがって、撮影レンズ13の繰り出し位置(いわゆるズームポジション)やF値を変化させると、これにともなって位相差画素GAFの特性は変化する。このため、位相差画素GAFの画素値をゲイン補正する場合には、ズームポジションやF値に応じたゲインの値を用いることが好ましい。また、ズームポジションのように射出瞳位置と相関のあるものであれば、それに応じたゲインの値を用いても良い。
ズームポジションやF値に応じたゲインを用いて、位相差画素GAFの画素値をゲイン補正する場合、ズームポジションやF値に応じて各々異なるゲインが設定されたゲインテーブルを予め複数用意する。そして、図17に示すように、位相差画素補正部47は、まず、上述の実施形態と同様にして、エッジ量E及び合計輝度Sを算出し(ステップS11,S12)、これらの値に応じて位相差画素GAFの画素値の補正方法を選択する(ステップS51)。ここでの補正方法の選択は、前述したいくつかの判別方法のいずれを用いても良い。したがって、上述の実施形態のように階段状の判別条件66によるものでも良く、前述のように曲線状の判別条件Cによるものでも良く、さらに、前述のようにガンマカーブに応じて選択した判別条件によるものでも良い。
こうして位相差画素補正部47が位相差画素GAFの画素値の補正方法を選択した結果、ゲイン補正によって位相差画素GAFの画素値を補正する場合、ゲイン補正部52には、撮像時の撮影レンズ13の繰り出し位置(ズームポジション)や絞り機構の開口面積(F値)の情報をCPU44から入力される。ゲイン補正部52は、こうしてCPU44から入力される情報に基づいて、複数のゲインテーブルの中から、撮像時のズームポジションやF値に対応したゲインテーブルを選択する(ステップS52)。そして、ゲイン補正部52は、前述のように画素値を補正する位相差画素GAFの位置に応じて、選択したゲインテーブルの中から適切なゲインを取得し、これを用いて位相差画素GAFの画素値をゲイン補正する。あるいは、選択したゲインテーブルに設定されたゲインから適切なゲインを算出し、これを用いて位相差画素GAFの画素値をゲイン補正する。
このように、位相差画素GAFの画素値をゲイン補正する場合に、ズームポジションやF値に応じたゲインを用いることによって、光の入射角度によって異なる位相差画素GAFの特性に対応して、特に好適なゲイン補正を行うことができる。
なお、こうしてズームポジションとF値に応じたゲイン(ゲインテーブル)を予め設けて置く場合、ズームポジションとF値の選択幅によっては、予め記憶しておくゲインの総量が膨大になる。
このため、例えば、図18に示すように、10段階のズームポジションpos1〜pos10を2段階ごとに分け、9段階のF値を3段階ごとに分けた各カテゴリーについて1つずつ、各段階のズームポジション及びF値に対応したゲインが設定されたゲインテーブルA〜Oを設けておくことが好ましい。
なお、ここでは、ズームポジションとF値の組み合わせに対応したゲインテーブルを予め設けておく例を説明したが、これに限らない。位相差画素GAFの特性が主としてズームポジションによって変わるような撮影レンズ13やCCD32を用いる場合には、F値までをも考慮したゲインテーブルを設けて置く必要はなく、ズームポジションに応じたゲインテーブルを設けておけば良い。主としてF値によって位相差画素GAFの特性が変化する場合も同様に、F値に応じたゲインテーブルを設けておけば良い。また、位相差画素GAF毎に、ズームポジションやF値に対応するゲインを各々予め定めておいても良い。
なお、上述の実施形態では、ゲインテーブル71を設けるときに、各ゲインgpqが設定されたゲインテーブル71内の各エリアが均等な大きさ及び形状のエリアとなっている例を説明したが、これに限らず、各ゲインgpqの大きさ毎に、あるいはゲインテーブル71内の位置によって各ゲインgpqが設定されたエリアの大きさが異なっていても良い。例えば、ゲインテーブル71(及び撮像面72)の中央付近ではゲインgpqを細かく設定し、ゲインテーブル71の周縁部分では一つのゲインgpqに対して大きなエリアを割り当てるなど、ゲインgpqが設定されたエリアの大きさや形状は任意に定めて良い。このように、ゲインテーブル71上でゲインgpqが設定されるエリアの大きさや形状を定めることで、より的確なゲイン補正を行うことができたり、予め設定するゲインgpqの総数を低減させることができる。
なお、上述の実施形態では、ベイヤー配列のCCD32の例を挙げて説明したが、これに限らず、画素が他の様態に配置された撮像素子を本発明に好適に用いることができる。例えば、画素がいわゆるハニカム配列に設けられたCCD32を用いても良い。また、上述の実施形態では、撮像素子の一例としてCCD32を挙げたが、CMOS型のイメージセンサを用いても良い。
なお、上述の実施形態では、位相差画素GAFが緑色画素に設けられている例を説明したが、位相差画素は赤色画素に設けられていても良く、青色画素に設けられていても良い。また、複数の色の画素に位相差画素が設けられていても良い。但し、こうして複数の色の画素に位相差画素を設ける場合、対に設ける位相差画素は同色の画素に設ける。
なお、上述の実施形態では、位相差画素GAFが撮像面72の所定位置に設けられているが、位相差画素GAFの具体的な配置は、位相差画素GAFの画素値に基づいてAFを行うことができれば、デジタルカメラ11の仕様等に応じて任意に定めて良い。また、位相差画素の個数も同様に任意に定めて良い。
なお、上述の実施形態では、画素値を補正する位相差画素GAFを中心として、その周辺に配置された周辺画素G1〜G8を用いて、エッジ量E及び合計輝度Sを算出する例を説明したが、エッジ量E及び合計輝度Sの算出方法はこれに限らない。例えば、エッジ量Eや合計輝度Sを算出するときに参照する画素は、上述の実施形態で説明した8個の周辺画素G1〜G8に限らず、任意に定めて良い。例えば、周辺画素G1〜G8のうち、位相差画素GAFに最も近接する4画素G2,G4,G6,G8の画素値だけを参照して、上述の実施形態と同様にエッジ量E及び合計輝度Sを算出しても良い。また、周辺画素G1〜G8のうち、周辺画素G1,G3,G5,G7だけを用いても良い。さらに、上述の組み合わせ以外にも、周辺画素G1〜G8のうちいくつかを選定して用いても良く、周辺画素G1〜G8を含め、さらに多くの画素の画素値を参照してエッジ量E及び合計輝度Sを算出しても良い。但し、エッジ量Eや合計輝度Sを算出する際に参照する周辺画素の個数が多いほど、これらの値の算出に要する時間が長くなり、また、参照する周辺画素の個数が少ないほどエッジ量Eや合計輝度Sの正確性が失われる。このため、上述の実施形態のように、エッジ量E及び合計輝度Sの算出時には、8個の周辺画素G1〜G8を参照することが最も好ましく、少なくとも位相差画素GAFの最近接画素G2,G4,G6,G8を参照することが好ましい。
なお、上述の実施形態では、位相差画素GAFの画素値をAF検出回路46における合焦評価値の算出に用いる例を説明したが、これに限らず、位相差画素GAFの画素値は他の用途で用いても良い。
なお、上述の実施形態では、コンパクトなデジタルカメラ11を例に説明したが、AFを行う撮像装置であれば、他の任意の撮像装置に本発明を用いることができる。
11 デジタルカメラ
12 カメラ本体
13 撮影レンズ
14 レンズ鏡筒
16 フラッシュ発光部
17 レリーズボタン
18 電源ボタン
19 ズームレバー
21 液晶ディスプレイ
22 モード選択ボタン
23 メニューボタン
31 モータ
32 CCD
33 TG
34 CDS
36 AMP
37 A/D
41 SDRAM
42 画像入力コントローラ
43 システムバス
44 CPU
46 AF検出回路
47 位相差画素補正部
51 平均値補正部
52 ゲイン補正部
53 画像信号処理回路
56 YC変換処理回路
57 AE/AWB検出回路
58 液晶ドライバ
59 圧縮伸張処理回路
61 メディアコントローラ
62 メモリカード
63 フラッシュ制御部
66 判別条件
71 ゲインテーブル
72 撮像面
76 第1小領域
77 第2小領域
78 第3小領域
79 第4小領域

Claims (13)

  1. 撮像面内に通常画素と焦点検出用画素とが所定パターンで配列され、これらの画素から一画面分の撮像信号を出力する撮像素子と、
    前記焦点検出用画素の周辺に配置された所定数の通常画素の信号に基づいて、前記所定数の通常画素相互間における輝度の変化量に相当するエッジ量と、前記所定数の通常画素の信号の総和に相当する周辺輝度とを算出する補正データ算出手段と、
    前記エッジ量及び前記周辺輝度に基づき、前記焦点検出用画素から得られた信号を、前記所定数の通常画素の信号の平均値に置き換える平均値補正と、前記焦点検出用画素から得られた信号を所定のゲインで増幅したゲイン補正値に置き換えるゲイン補正とのいずれかによって前記焦点検出用画素から得られた信号を補正する補正手段と、
    前記補正手段による補正後にガンマ補正処理を行う画像処理手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記エッジ量と比較されるエッジ量用閾値と、前記周辺輝度と比較される周辺輝度用閾値とを各々少なくとも1以上予め定められ、
    前記補正手段は、前記エッジ量と前記エッジ量用閾値との大小関係及び前記周辺輝度と前記周辺輝度用閾値との大小関係に応じて前記エッジ量と前記周辺輝度との間に定まる階段状の判別条件にしたがって、前記補正方法を決定することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記補正手段は、前記エッジ量と前記周辺輝度との間に定まる滑らかな判別条件にしたがって、前記補正方法を決定することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  4. 前記判別条件は、ある値の前記周辺輝度に対して前記エッジ量が所定値より小さい場合に、前記補正手段が前記補正方法として前記平均値補正を選択するように定められることを特徴とする請求項2または3記載の撮像装置。
  5. 前記判別条件を前記周辺輝度に対する前記エッジ量のグラフで表すときに、前記判別条件の前記グラフ形状が、前記ガンマ補正処理で用いられるガンマカーブに対して反比例する形状であることを特徴とする請求項2ないし4いずれかに記載の撮像装置。
  6. 前記ゲインが、各々の前記焦点検出用画素に対応して予め設けられていることを特徴とする請求項1ないし5いずれかに記載の撮像装置。
  7. 前記ゲインは、複数の前記焦点検出用画素を含む前記撮像面内の所定範囲毎に予め定められていることを特徴とする請求項1ないし5いずれかに記載の撮像装置。
  8. 前記ゲインは、同一の前記焦点検出用画素に対して、当該焦点検出用画素への光の入射角度に応じて複数定められていることを特徴とする請求項1ないし7いずれかに記載の撮像装置。
  9. 前記ゲインは、前記撮像素子に被写体像を結像させる結像手段のF値に応じて複数定められていることを特徴とする請求項8記載の撮像装置。
  10. 前記ゲインは、前記撮像素子に被写体像を結像させる結像手段の結像倍率に応じて複数定められていることを特徴とする請求項8または9記載の撮像装置。
  11. 前記補正データ算出手段は、前記焦点検出用画素に最も近接して配置され、前記焦点検出用画素と同色の前記通常画素である第1近接通常画素の信号と、前記第1近接通常画素に次いで前記焦点検出用画素に近接して配置され、前記焦点検出用画素と同色の前記通常画素である第2近接通常画素の信号とを取得し、前記第1近接通常画素と前記第2近接通常画素の信号に基づいて前記エッジ量を算出するとともに、
    前記エッジ量が、互いに隣接する前記第1近接通常画素及び前記第2近接通常画素の信号の差の絶対値と、互いに隣接する前記第1近接通常画素の信号の差の絶対値の和であることを特徴とする請求項1ないし10いずれかに記載の撮像装置。
  12. 前記補正データ算出手段は、前記焦点検出用画素に最も近接して配置され、前記焦点検出用画素と同色の前記通常画素である第1近接通常画素の信号と、前記第1近接通常画素に次いで前記焦点検出用画素に近接して配置され、前記焦点検出用画素と同色の前記通常画素である第2近接通常画素の信号とを取得し、前記第1近接通常画素と前記第2近接通常画素の信号に基づいて前記周辺輝度を算出するとともに、
    前記周辺輝度が、前記第1近接通常画素及び前記第2近接通常画素の信号の和であることを特徴とする請求項1ないし11いずれかに記載の撮像装置。
  13. 撮像面内に通常画素と焦点検出用画素とが所定パターンで配列された撮像素子が出力する一画面分の撮像信号から、前記焦点検出用画素の信号を参照して合焦状態の評価を行う合焦評価ステップと、
    前記焦点検出用画素の周辺に配置された所定数の通常画素の信号に基づいて、前記所定数の通常画素相互間における輝度の変化量に相当するエッジ量を算出するエッジ量算出ステップと、
    前記所定数の通常画素の輝度の総和に相当する周辺輝度を算出する周辺輝度算出ステップと、
    前記エッジ量及び前記周辺輝度に基づき、前記焦点検出用画素から得られた信号を、前記所定数の通常画素の信号の平均値に置き換える平均値補正と、前記焦点検出用画素から得られた信号を所定のゲインで増幅したゲイン補正値に置き換えるゲイン補正とのいずれかによって前記焦点検出用画素から得られた信号を補正する第1補正ステップと、
    前記第1補正ステップによる前記焦点検出用画素の信号の補正後に、ガンマ補正処理を行う第2補正ステップと、
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
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