JP2012004715A - 携帯端末装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】加速度センサを用いて落下を検出する場合に、加速度センサに加わる振動による悪影響を簡単な構成で適切に除去できるようにする。
【解決手段】中央制御部1は、加速度センサ12により検出された加速度に基づいて算出した所定時間当たりの加速度平均値が第1閾値(例えば、0.5G)以下となった場合に、振動源の駆動を停止した後、加速度センサ12により検出された加速度が第2閾値(例えば、0G)以下となった場合に、落下対策用の処理(電源を遮断する電源オフ処理など)を実行する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、落下検出が可能な加速度センサを備えた携帯端末装置及びプログラムに関する。
一般に、携帯電話機が机面などに載置されている状態において、その机面の状態や載置の状態などにもよるが、バイブレーションによる着信報知が設定されている場合のバイブレーション発生時に、机面などに載置した携帯電話機が筺体の振動により移動して机面から落下する可能性があった。また、ユーザが電話に出るために携帯電話機を手に取ろうとした際に、掴み損ねて携帯電話機を机面から落下させてしまう可能性があった。このことは、携帯電話機が机面などに載置されている場合に限らず、携帯所持しているときの着信時でも同様に携帯電話機を落下させてしまう可能性があった。
ところで、従来においては、加速度センサを利用して落下を検知する装置として、ノイズによる誤検知を防止するために、静止時の加速度の大きさを基準値として設定し、その基準値と加速度センサの出力との差で落下を検知するようにした技術が開発されている(特許文献1参照)。
また、電子機器の落下状態を判断する際に、加速度センサに影響を及ぼすノイズを除去して落下を検知するようにした技術が開発されている(特許文献2参照)。
特開2009−281901号公報 特開2009−031195号公報
しかしながら、上述した特許文献1の技術にあっては、静止時の加速度の大きさを基準値として設定するための回路(オートゼロ回路)などを必要とし、また、上述した特許文献2の技術にあっても、複数個の加速度センサ、複数個のノイズ除去回路などを必要とするために部品点数が多く回路構成が煩雑なものとなってしまうほか、ノイズによる悪影響を確実に解消できるとは限らなかった。
本発明の課題は、加速度センサを用いて落下を検出する場合に、この加速度センサに加わる振動による悪影響を簡単な構成で適切に除去できるようにすることである。
上述した課題を解決するために請求項1記載の発明は、
落下検出が可能な加速度センサを備えた携帯端末装置であって、
前記加速度センサにより検出された加速度に基づいて所定時間当たりの加速度平均値を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された加速度平均値が第1閾値以下であるか否かを判別する第1判別手段と、
前記第1判別手段により前記第1閾値以下であると判別された際に、振動源の駆動を停止する停止手段と、
前記停止手段により前記振動源の駆動が停止されている状態において前記加速度センサにより検出された加速度が第2閾値以下であるか否かを判別する第2判別手段と、
前記第2判別手段により前記第2閾値以下であると判別された際に、落下対策用の処理を実行する処理実行手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項1に従属する発明として、
前記第2閾値は、落下中であることを確定するための値であるのに対して前記第1閾値は、前記第2閾値よりも大きい値であって落下の可能性を判別するための値である、
ことを特徴とする、請求項2記載の発明であってもよい。
請求項1に従属する発明として、
前記振動源は、通信機能の着信報知用として筺体を振動させるバイブレータである、
ことを特徴とする、請求項3記載の発明であってもよい。
請求項1に従属する発明として、
通信機能の着信報知の種類を選択する選択手段と、
前記選択手段により前記振動源の駆動による着信報知が選択されている場合には、前記第1判別手段を介して前記第2判別手段による判別を順次行わせ、前記選択手段により振動源以外の着信報知が選択されている場合には、前記第1判別手段による判別を介さずに前記第2判別手段による判別を直接的に行わせる第2制御手段と、
をさらに備える、
ようにしたことを特徴とする、請求項4記載の発明であってもよい。
請求項1に従属する発明として、
前記第1判別手段により前記第1閾値以下であると判別された後、前記第2判別手段により前記第2閾値以下であることが判別されなかった場合には、前記停止手段により停止させた前記振動源を再駆動する駆動手段をさらに備える、
ようにしたことを特徴とする、請求項5記載の発明であってもよい。
請求項1に従属する発明として、
前記処理実行手段は、落下対策用の処理として、電源を遮断する電源オフ処理を実行する、
ようにしたことを特徴とする、請求項6記載の発明であってもよい。
請求項1に従属する発明として、
前記処理実行手段は、落下対策用の処理として、少なくとも磁気ヘッド退避処理、テータ退避処理のいずれかを実行する、
ようにしたことを特徴とする、請求項7記載の発明であってもよい。
また、上述した課題を解決するために請求項8記載の発明は、
コンピュータに対して、
落下検出が可能な加速度センサにより検出された重力加速度に基づいて所定時間当たりの加速度平均値を算出する機能と、
前記算出された加速度平均値が第1閾値以下であるか否かを判別する機能と、
前記第1閾値以下であると判別された際に、振動源の駆動を停止する機能と、
前記振動源の駆動が停止されている状態において前記加速度センサにより検出された重力加速度が第2閾値以下であるか否かを判別する機能と、
前記第2閾値以下であると判別された際に、落下対策用の処理を実行する機能と、
を実現させるためのプログラム、であることを特徴とする。
本発明によれば、加速度センサを用いて落下を検出する場合に、この加速度センサに加わる振動による悪影響を簡単な構成で適切に除去することができ、実用性に富んだものとなる。
携帯端末装置として適用した携帯電話機の基本的な構成要素を示したブロック図。 (1)は、振動源の非駆動において、加速度センサ12の重力方向における出力波形(加速度成分)の時間的な変化を示した波形図、(2)は、振動源の駆動において、加速度センサ12の重力方向における出力波形(加速度成分)の時間的な変化を示した波形図。 電源投入に伴って実行開始される携帯電話機側の全体動作の概要を示したフローチャート。 図3の動作に続くフローチャート。
以下、図1〜図4を参照して本発明の実施形態を説明する。
この実施形態は、携帯端末装置として携帯電話機に適用した場合を例示したもので、図1は、この携帯電話機の基本的な構成要素を示したブロック図である。
携帯電話機は、通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能(Webアクセス機能)、歩数計測機能(歩数計機能)などを備え、図示省略したが、最寄りの基地局から無線通信網(移動体通信網)に接続されると、この無線通信網を介して他の携帯電話機(図示省略)との間で通話可能な状態となる。また、携帯電話機は、無線通信網を介してインターネットに接続されると、Webサイトをアクセスして閲覧可能となり、動画、音楽などのマルチメディアなコンテンツをダウンロード可能となる。
中央制御部1は、二次電池を備えた電池部2からの電力供給によって動作し、記憶部3内の各種のプログラムに応じてこの携帯電話機の全体動作を制御する中央演算処理装置やメモリ(図示省略)などを有している。この記憶部3には、プログラム記憶部M1、各種情報一時記憶部M2、着信報知設定記憶部M3などが設けられている。プログラム記憶部M1は、図3及び図4に示した動作手順に応じて本実施形態を実現するためのプログラムや各種のアプリケーションなどが格納されているほか、それに必要とする情報などが記憶されている。
各種情報一時記憶部M2は、フラグ情報、画面情報など、この携帯電話機が動作するために必要な各種の情報を一時的に記憶するワーク領域である。着信報知設定記憶部M3は、着信報知の種類として音による着信報知を行わせるのか、振動による着信報知を行わせるのかをユーザ操作により任意に選択された場合に、その着信報知の種類が設定される領域である。なお、記憶部3は、例えば、SDカード、ICカードなど、着脱自在な可搬型メモリ(記録メディア)を含む構成であってもよく、図示しない所定の外部サーバ上にあってもよい。
無線通信部4は、無線部、ベースバンド部、多重分離部などを備え、例えば、通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能などの動作時に、最寄りの基地局との間でデータの送受信を行うもので、通話機能の動作時にはベースバンド部の受信側から信号を取り込んで受信ベースバンド信号に復調して中央制御部1に対して出力すると、中央制御部1は、音声信号処理部5を介して通話用スピーカSPから音声出力させ、また、通話用マイクMCからの入力音声データを音声信号処理部5から取り込み、送信ベースバンド信号に符号化した後、ベースバンド部の送信側に与えてアンテナANから発信出力させる。表示部6は、高精細液晶や有機ELを使用し、例えば、文字情報、待受画像などを表示する。
操作部7は、ダイヤル入力、文字入力、コマンド入力などを入力するもので、中央制御部1は、この操作部7からの入力操作信号に応じた処理を実行する。RTC(リアルタイムクロックモジュール)8は、時計部を構成するもので、中央制御部1は、RTC8から現在日時を取得する。LED(発光ダイオード)9、サウンドスピーカ10、バイブレータ11は、着信報知時やアラーム報知時に駆動される報知部を構成する。バイブレータ11は、振動モータとその駆動回路を有する構成で、その駆動より携帯電話機を構成する筐体に振動を与える。このバイブレータ11の振動波形は、例えば、正弦波のように同一の波形が規則的に繰り返される波形であり、その最大値と最小値の中間が振幅となっている。なお、バイブレータ11は、一定の振動を筐体に加えるようにしているが、バイブレータ11への通電量に応じて振動の大きさを適宜、調整可能としてもよい。
加速度センサ12は、歩数計測機能として利用可能な3軸タイプの加速度センサで、サンプリング周期(例えば、30ms)毎に、ユーザの動きに応じた加速度(振動)の大きさとして、互いに直交する3軸方向(X・Y・Z方向)の加速度成分、つまり、3軸に対してかかる加速度の大きさに比例した電圧値を出力するようにしている。また、加速度センサ12は、歩数計測機能として利用しない場合には、落下検出機能として利用するようにしている。なお、本実施形態においては、一つの加速度センサ12を歩数計測機能と落下検出機能とを兼用するようにしているが、歩数計測機能以外の機能、例えば、筐体の傾きや向きを検出する姿勢検出機能と落下検出機能とを兼用するようにしてもよい。
ここで、携帯電話機(筐体)の静止時においては、3軸方向(X・Y・Z方向)のうち、重力方向の加速度(重力加速度)が約1Gとなっているが、携帯電話機(筐体)の落下中では、3軸方向(X・Y・Z方向)のいずれも“0(ゼロ)G”か、それに近い値を一定時間連続するようになるため、中央制御部1は、各軸の加速度に基づいて落下状態であるか否かを判別し、落下状態である場合には落下対策用の処理(例えば、電源を遮断する電源オフ処理)を実行するようにしている。
図2(1)は、振動源(バイブレータ11)が駆動されていない非駆動において、加速度センサ12の重力方向における出力波形(加速度成分)の時間的な変化を示した波形図である。ここで、図中、T1は、携帯電話機(筐体)の静止時における重力方向の出力波形(加速度成分)を示し、その大きさは約“1G”となっているのに対し、T2は、携帯電話機(筐体)の落下中における出力波形(加速度成分)を示し、その大きさは“0G”となっている。
図2(2)は、振動源(バイブレータ11)が駆動している場合において、加速度センサ12の重力方向における出力波形(加速度成分)の時間的な変化を示した波形図である。この場合、バイブレータ11の振動が筐体を介して加速度センサ12に伝播されて加速度成分の波形に畳重されたものとなる。なお、図中、T3は、携帯電話機(筐体)の静止時における重力方向の出力波形(加速度成分)を示し、T4は、携帯電話機(筐体)の落下中における出力波形(加速度成分)を示している。
このようにバイブレータ11が駆動している場合には、バイブレータ11の振動が加速度センサ12に伝播されて加速度成分に畳重されるため、中央制御部1は、加速度センサ12により検出された加速度に基づいて所定時間(例えば、100ミリ秒)当たりの加速度平均値を算出し、この加速度平均値が第1閾値(例えば、0.5G)以下であるか否かを判別し、第1閾値以下であれば、バイブレータ11の駆動を強制的に停止させるようにしている。
そして、中央制御部1は、バイブレータ11を停止させている状態において加速度センサにより検出された加速度が第2閾値(例えば、0G)以下であるか否かを判別し、第2閾値以下であれば、落下対策用の処理を実行するようにしている。ここで、第2閾値は、落下中であることを確定するための値であるのに対して、第1閾値は、第2閾値よりも大きい値であって落下の可能性を判別するための値である。このように中央制御部1は、第1閾値と第2閾値による2段階による落下検出、つまり、落下の可能性が高いか否かの検出を行ってバイブレータ11の駆動を停止させた後に再度の落下検出を行うようにしている。
次に、本実施形態における携帯電話機の動作概念を図3及び図4に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、ネットワークなどの伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。すなわち、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用して本実施形態特有の動作を実行することもできる。
図3及び図4は、電源投入に伴って実行開始される携帯電話機側の全体動作の概要を示したフローチャートである。
先ず、中央制御部1は、電源を投入する電源オン操作が行われると(図3のステップS1でYES)、電源供給を開始させて所定のメモリなどを初期化する電源オン処理を実行したのち、所定の待受画像を読み出して表示させたり、基地局との間で通信を行って位置登録したりする待受処理を行う(ステップS2)。
そして、着信を検出したかを調べたり(ステップS3)、電源オフ操作が行われたかを調べたり(ステップS4)、その他の操作が行われたかを調べたりする(ステップS5)。いま、電源オフ操作が行われたときには(ステップS4でYES)、電源オフ処理を実行した後(ステップS6)、図3及び図4のフローの終了となるが、その他の操作が行われたときには(ステップS5でYES)、操作に応じた処理として、発信処理、メール受信処理、コンテンツ再生処理などを実行した後(ステップS7)、上述のステップS3に戻る。ここで、その他の操作として、着信報知の種類を選択する操作が行われた場合には(ステップS5でYES)、操作に応じた処理として、その選択操作に応じて通信機能の着信報知の種類を選択的に切り替える処理を行う(ステップS7)。
いま、着信を検出したときには(ステップS3でYES)、着信報知設定記憶部M3に記憶されている着信報知の設定内容を参照して(ステップS8)、音による着信報知が設定されているかを調べ(ステップS9)、音による報知が設定されているときには(ステップS9でYES)、サウンドスピーカ10から着信音を発生させると共に(ステップS10)、加速度センサ12を駆動させる(ステップS11)。
そして、回線遮断や回線接続による着信終了を検出したかを調べ(ステップS12)、着信終了を検出しなければ(ステップS12でNO)、加速度センサ12により検出された加速度が第2閾値(例えば、0G)以下であるか否かを判別し(ステップS13)、第2閾値(例えば、0G)を超えていれば(ステップS13でNO)、着信終了を検出するステップS12に戻る。また、加速度センサ12により検出された加速度が第2閾値以下であれば(ステップS13でYES)、連続判定回数(例えば、第2閾値以下の加速度が連続して検出される回数、時間に換算すると0.3秒に相当する回数)に達したか否かを調べる(ステップS14)。ここで、連続判定回数に達しなければ(ステップS14でNO)、連続判定回数に“1”を加算してその値を更新する処理を実行した後(ステップS15)、上述のステップS12に戻り、第2閾値以下を所定回数分連続して検出するまで上述の動作を繰り返す。
ここで、第2閾値以下を所定回数分連続して検出したときには(ステップS14でYES)、落下中であると確定して落下対策用の処理を実行する(ステップS16)。この場合、落下対策用の処理として電池部2からの電源を遮断する電源オフ処理を実行した後に、図3及び図4のフローの終了となる。また、着信終了を検出したときには(ステップS12でYES)、サウンドスピーカ10を停止させた後(ステップS17)、着信終了は回線接続によるものかを調べ(ステップS18)、回線遮断による場合には(ステップS18でNO)、上述のステップS3に戻るが、回線接続によるものであれば(ステップS18でYES)、通話処理の実行した後(ステップS19)、上述のステップS3に戻る。
一方、振動音による報知が設定されている場合には(ステップS9でYES)、加速度センサ12を駆動させると共に(図4のステップS20)、バイブレータ11を駆動させる(ステップS21)。そして、加速度センサ12により検出された加速度に基づいて所定時間(例えば、100ミリ秒)当たりの加速度平均値を算出し(ステップS22)、この加速度平均値が第1閾値(例えば、0.5G)以下であるか否かを判別する(ステップS23)。ここで、第1閾値以下でなければ(ステップS23でNO)、回線遮断や回線接続による着信終了を検出したかを調べ(ステップS24)、着信終了を検出しなければ(ステップS24でNO)、上述の加速度平均値を算出するステップS22に戻る。
いま、加速度平均値が第1閾値(例えば、0.5G)以下になったときには(ステップS23でYES)、バイブレータ11の駆動を強制的に停止させる(ステップS25)。そして、着信終了を検出したかを調べ(ステップS26)、着信終了を検出しなければ(ステップS26でNO)、振動源であるバイブレータ11を停止させている状態において加速度センサにより検出された加速度が第2閾値(例えば、0G)以下であるか否かを判別し(ステップS27)、第2閾値以下であれば(ステップS27でYES)、連続判定回数(例えば、第2閾値以下の加速度が連続して検出される回数、時間に換算すると0.3秒に相当する回数)に達したか否かを調べる(ステップS28)。
ここで、連続判定回数に達しなければ(ステップS28でNO)、連続判定回数に“1”を加算してその値を更新する処理を実行した後(ステップS29)、上述のステップS26に戻り、その結果、第2閾値以下が連続して所定回数分検出するまで上述の動作を繰り返す。この状態において、第2閾値以下ではないとき、つまり、第2閾値を越えたときには(ステップS27でNO)、落下の可能性が低いものとして判断し、上述のステップS21に戻り、バイブレータ11を再駆動させた後、以下、上述の加速度平均値を算出するステップS22に移る。また、第2閾値以下を所定回数分連続して検出したときには(ステップS28でYES)、落下中であると確定して落下対策用の処理を実行する(ステップS30)。この場合、落下対策用の処理として電池部2からの電源を遮断する電源オフ処理を実行した後、図3及び図4のフローの終了となる。
また、着信終了を検出したときには(ステップS24又はステップS26でYES)、バイブレータ11を停止させた後(ステップS31)、着信終了は回線接続によるものかを調べ(ステップS32)、回線遮断による場合には(ステップS32でNO)、図3のステップS3に戻るが、回線接続によるものであれば(ステップS32でYES)、通話処理を実行した後(ステップS33)、図3のステップS3に戻る。
以上のように、実施形態において中央制御部1は、加速度センサ12により検出された加速度に基づいて算出した所定時間当たりの加速度平均値が第1閾値以下となった場合に、振動源の駆動を停止した後に、加速度センサ12により検出された加速度が第2閾値以下となったか否かを判別し、加速度が第2閾値以下となった場合に、落下対策用の処理を実行するようにしたので、振動源の駆動によって加速度センサ12に加わる悪影響を振動源の駆動を停止するという簡単な構成で適切に除去することができ、加速度センサを用いた落下検出が確実なものとなり、実用性に富んだものとなる。
第2閾値は、落下中であることを確定するための値であるのに対して第1閾値は、第2閾値よりも大きい値であって落下の可能性を判別するための値であるから、落下の可能性が高まった時点で振動源の駆動を停止させることができ、振動源が停止している状態で落下中であることを確定することができる。つまり、大雑把に落下検出を行った後に振動による悪影響を受けない状態で再度の落下検出を行う2段階検出が可能となる。
振動源は、通信機能の着信報知用として筺体を振動させるバイブレータ11であるから、携帯電話機を机面などに載置している状態において、バイブレーション発生時に筺体の振動で机面などに載置した携帯電話機が移動して机面から落下する可能性があり、また、ユーザが電話に出るために携帯電話機を手に取ろうとした場合に、掴み損ねて携帯電話機を机面から落下させてしまう可能性があるが、このような着信時での落下に対する対策として有効なものとなる。
振動源(バイブレータ11)の駆動による着信報知が選択設定択されている場合には、第1閾値及び第2閾値の両方を使用して2段階の落下検出を行い、振動源以外の着信報知(音による着信報知)が選択設定されている場合には、第2閾値のみを使用して落下検出を行うようにしたので、振動源の駆動か否かに基づいて2段階の落下検出を行うか否かを制御することができる。
加速度センサ12により検出された加速度が第1閾値以下であるが第2閾値以下ではない場合には、第1閾値以下のタイミングで停止した振動源を再駆動するようにしたので、振動源の停止は瞬間的なものとなり、ユーザに認識されることなく継続することが可能となる。
中央制御部1は、落下対策用の処理として、電源を遮断する電源オフ処理を実行するようにしたので、落下時の短絡対策として有効なものとなる。
上述した実施形態においては、落下対策用の処理として、電源を遮断する電源オフ処理を実行するようにしたが、少なくともハードディスクに対して磁気ヘッド退避処理を実行したり、テータをファイル単位、フォルダ単位、メモリ単位によって退避するデータ退避処理のいずれかを実行したりするようにしてもよい。この場合、テータ退避処理は、通信機能を利用してデータを他の記憶媒体に送信(退避)するようにしてもよい。これによって落下による磁気ヘッドの破損や接触を防いだり、データの読み書きの不能やデータの破壊などを防いだりすることができる。
また、上述した実施形態におけるバイブレータ11の振動波形は、正弦波のように同一の波形が規則的に繰り返される波形を例示したが、これに限らず、また、加速度平均値を算出する所定時間として、100ミリ秒を例示したが、これに限らず、平均化のために振動波形のパターンに応じてその所定時間を変えるようにしてもよい。また、第1閾値を0.5Gとしたが、第1閾値は、0.4Gであってもよい。
上述した実施形態においては、着信報知時に適用した場合を例示したが、着信報知時に限らず、例えば、バイブレーションによるアラーム報知時でも同様に適用可能としてもよい。また、上述した実施形態においては、加速度センサ12を歩数計測機能又は姿勢検出機能と兼用するようにしたが、専用の加速度センサ12を設けるようにしてもよい。
また、上述した実施形態においては、加速度センサ12として3軸タイプを示したが、2軸タイプであってもよく、さらに複数軸タイプにも限らない。また、振動源としては、バイブレータ11に限らない。また、上述した実施形態においては、携帯端末装置として携帯電話機に適用した場合を示したが、これに限らず、パーソナルコンピュータ(ノートパソコン)、PDA、デジタルカメラ、音楽プレイヤーなど、任意の携帯端末装置であってもよい。
その他、上述した実施形態において示した“装置”や“機”とは、機能別に複数の筐体に分離されていてもよく、単一の筐体に限らない。また、上述したフローチャートに記述した各ステップは、時系列的な処理に限らず、複数のステップを並列的に処理したり、別個独立して処理したりするようにしてもよい。
1 中央制御部
2 電池部
3 記憶部
4 無線通信部
11 バイブレータ
12 加速度センサ
M1 プログラム記憶部
M2 各種情報一時記憶部
M3 着信報知設定記憶部

Claims (8)

  1. 落下検出が可能な加速度センサを備えた携帯端末装置であって、
    前記加速度センサにより検出された加速度に基づいて所定時間当たりの加速度平均値を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された加速度平均値が第1閾値以下であるか否かを判別する第1判別手段と、
    前記第1判別手段により前記第1閾値以下であると判別された際に、振動源の駆動を停止する停止手段と、
    前記停止手段により前記振動源の駆動が停止されている状態において前記加速度センサにより検出された加速度が第2閾値以下であるか否かを判別する第2判別手段と、
    前記第2判別手段により前記第2閾値以下であると判別された際に、落下対策用の処理を実行する処理実行手段と、
    を備えることを特徴とする携帯端末装置。
  2. 前記第2閾値は、落下中であることを確定するための値であるのに対して前記第1閾値は、前記第2閾値よりも大きい値であって落下の可能性を判別するための値である、
    ことを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
  3. 前記振動源は、通信機能の着信報知用として筺体を振動させるバイブレータである、
    ことを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
  4. 通信機能の着信報知の種類を選択する選択手段と、
    前記選択手段により前記振動源の駆動による着信報知が選択されている場合には、前記第1判別手段を介して前記第2判別手段による判別を順次行わせ、前記選択手段により振動源以外の着信報知が選択されている場合には、前記第1判別手段による判別を介さずに前記第2判別手段による判別を直接的に行わせる第2制御手段と、
    をさらに備える、
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
  5. 前記第1判別手段により前記第1閾値以下であると判別された後、前記第2判別手段により前記第2閾値以下であることが判別されなかった場合には、前記停止手段により停止させた前記振動源を再駆動する駆動手段をさらに備える、
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
  6. 前記処理実行手段は、落下対策用の処理として、電源を遮断する電源オフ処理を実行する、
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
  7. 前記処理実行手段は、落下対策用の処理として、少なくとも磁気ヘッド退避処理、テータ退避処理のいずれかを実行する、
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
  8. コンピュータに対して、
    落下検出が可能な加速度センサにより検出された重力加速度に基づいて所定時間当たりの加速度平均値を算出する機能と、
    前記算出された加速度平均値が第1閾値以下であるか否かを判別する機能と、
    前記第1閾値以下であると判別された際に、振動源の駆動を停止する機能と、
    前記振動源の駆動が停止されている状態において前記加速度センサにより検出された重力加速度が第2閾値以下であるか否かを判別する機能と、
    前記第2閾値以下であると判別された際に、落下対策用の処理を実行する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
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