JP2012004083A - X-ray tube device - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、X線管装置に関する。 The present invention relates to an X-ray tube apparatus.
一般に、X線管を備えたX線管装置は、医療診断システムや工業診断システム等に用いられている。X線管は、陰極と、陽極と、陰極及び陽極を収容した真空外囲器と、を有している。陰極及び陽極間に高電圧を印加することにより、陰極側から放出された電子が陽極の陽極ターゲットに衝突し、陽極ターゲットからX線が放射される。 In general, an X-ray tube apparatus including an X-ray tube is used in a medical diagnosis system, an industrial diagnosis system, and the like. The X-ray tube has a cathode, an anode, and a vacuum envelope that houses the cathode and the anode. By applying a high voltage between the cathode and the anode, electrons emitted from the cathode side collide with the anode target of the anode, and X-rays are emitted from the anode target.
陰極と陽極ターゲットとの間に高電圧を印加するため、X線管装置には、高電圧ケーブルを介して高電圧発生器から高電圧が供給される。高電圧ケーブルの先端には高電圧コネクタが設けられ、高電圧コネクタはX線管装置の高電圧コネクタ接続部に着脱自在に取り付けられている。高電圧コネクタは、陰極及び陽極ターゲットの何れか一方に高電圧を供給している(例えば、特許文献1及び2参照)。 In order to apply a high voltage between the cathode and the anode target, the X-ray tube apparatus is supplied with a high voltage from a high voltage generator via a high voltage cable. A high voltage connector is provided at the tip of the high voltage cable, and the high voltage connector is detachably attached to the high voltage connector connection portion of the X-ray tube apparatus. The high voltage connector supplies a high voltage to either one of the cathode and the anode target (see, for example, Patent Documents 1 and 2).
特に、高電圧コネクタ接続部に圧力をかけて取り付ける方式の高電圧コネクタが公知である。圧力により、高電圧コネクタの電気絶縁ゴム部材と、高電圧コネクタ接続部の電気絶縁部材と、の間の空気層は取り除かれ、互いの表面がしっかりと密着する。その結果、密着界面に沿った放電通路を断つことが可能となる。このような圧着式の高電圧コネクタを使用することのメリットは、高電圧絶縁のために絶縁油を使用した場合に比べて、X線管装置がコンパクトになることである。 In particular, a high voltage connector is known which is attached by applying pressure to the high voltage connector connection portion. Due to the pressure, the air layer between the electrically insulating rubber member of the high voltage connector and the electrically insulating member of the high voltage connector connection portion is removed, and the surfaces of each other are firmly adhered to each other. As a result, it is possible to cut off the discharge path along the adhesion interface. The merit of using such a crimp-type high voltage connector is that the X-ray tube apparatus is more compact than when insulating oil is used for high voltage insulation.
また、蛍光X線分析に用いられるX線管装置など、正の高電圧が与えられ、純水を使用して直接水冷される構造の陽極を有したX線管装置が知られている(例えば、特許文献3参照)。純水を循環させる冷却パイプは、純水(冷却水)通路の電気抵抗を高めるためにらせん状にして全長を長くしてハウジング内に絶縁油に浸るように設置されている。 Further, an X-ray tube device having an anode having a structure in which a positive high voltage is applied and water is directly cooled using pure water, such as an X-ray tube device used for fluorescent X-ray analysis, is known (for example, And Patent Document 3). The cooling pipe for circulating the pure water is installed so as to be spiraled in order to increase the electric resistance of the pure water (cooling water) passage and to be soaked in the insulating oil in the housing by extending its entire length.
ところで、上記特許文献1及び2に示されるような圧着式高電圧コネクタとX線管装置の高電圧コネクタ接続部との組合せでは、X線管の発熱が増加した場合には、陰極又は陽極から伝わってくる熱を放出する性能(放熱機能)に限界がある。このため、高電圧コネクタの電気絶縁性ゴム部材は、許容温度を越えて変形し、高電圧コネクタ接続部の電気絶縁性部材との密着性が低下してしまう。これにより、高電圧コネクタと高電圧コネクタ接続部の密着界面に沿った放電が比較的早期に発生する問題がある。
By the way, in the combination of the crimping type high voltage connector and the high voltage connector connecting portion of the X-ray tube apparatus as shown in
なお、上記特許文献3に示されるような陽極を直接水冷する構造では、全長の長いらせん状の冷却パイプがハウジング内に絶縁油に浸るように設置されているため、X線管装置の全長や重量が増大し、X線管装置をコンパクトにするための障害となっている。
本発明は、以上の点に鑑みなされたもので、X線管の放熱特性を向上できるとともに、長期にわたって圧着式高電圧コネクタの絶縁性を確保できるX線管装置を提供することを目的とする。
In the structure in which the anode is directly water-cooled as shown in
The present invention has been made in view of the above points, and an object of the present invention is to provide an X-ray tube apparatus that can improve the heat dissipation characteristics of the X-ray tube and can ensure the insulation of the crimping type high-voltage connector over a long period of time. .
上記課題を解決するため、本発明の態様に係るX線管装置は、
電子を放出する電子放出源を含んだ陰極と、前記電子放出源から放出される電子が照射されることによりX線を放出する陽極ターゲットを含んだ陽極と、前記陽極ターゲットに対向したX線透過窓並びに前記陰極及び陽極の何れか一方が取り付けられた高電圧絶縁部材を含み前記陰極及び陽極を収容した真空外囲器と、前記高電圧絶縁部材に設けられた前記陰極及び陽極の何れか一方に高電圧を供給する高電圧供給端子と、を具備したX線管と、
高電圧コネクタと、
水系冷却液が流れる管部と、
前記管部に取り付けられ前記水系冷却液を循環させる循環ポンプと、を備え、
前記高電圧絶縁部材は、前記高電圧供給端子とともに真空外部に露出した第1端面と、真空外部に露出した第2端面と、内部に形成され前記第2端面に開口し前記水系冷却液が流れる冷却路と、を有し、
前記高電圧コネクタは、前記第1端面に直接又は間接的に密着された電気絶縁材を有し、前記高電圧供給端子に高電圧を与え、
前記管部は、前記管部の電気絶縁部材が前記第2端面に密着され、前記冷却路に連通されていることを特徴としている。
In order to solve the above problems, an X-ray tube apparatus according to an aspect of the present invention provides:
A cathode including an electron emission source that emits electrons, an anode including an anode target that emits X-rays when irradiated with electrons emitted from the electron emission source, and an X-ray transmission facing the anode target A vacuum envelope containing a cathode and an anode including a high voltage insulating member to which any one of a window and the cathode and the anode is attached, and one of the cathode and the anode provided on the high voltage insulating member An X-ray tube having a high voltage supply terminal for supplying a high voltage to
A high voltage connector;
A pipe portion through which the aqueous coolant flows;
A circulation pump attached to the pipe portion and circulating the aqueous coolant.
The high-voltage insulating member includes a first end face exposed to the outside of the vacuum together with the high-voltage supply terminal, a second end face exposed to the outside of the vacuum, an opening formed in the second end face, and the aqueous coolant flows. A cooling path,
The high voltage connector has an electrical insulating material adhered directly or indirectly to the first end face, and applies a high voltage to the high voltage supply terminal,
The tube portion is characterized in that an electrically insulating member of the tube portion is in close contact with the second end surface and communicated with the cooling path.
この発明によれば、X線管の放熱特性を向上できるとともに、長期にわたって圧着式高電圧コネクタの絶縁性を確保できるX線管装置を提供することができる。 According to the present invention, it is possible to provide an X-ray tube apparatus capable of improving the heat radiation characteristics of the X-ray tube and ensuring the insulation of the crimping type high-voltage connector over a long period.
以下、図面を参照しながらこの発明の第1の実施の形態に係るX線管装置について詳細に説明する。
図1に示すように、X線管装置は、X線管1と、冷却液としての冷却液Lと、冷却装置5と、継手6と、不活性ガスボンベ7とを備えている。この実施の形態において、冷却液Lに純水を利用している。冷却装置5では、冷却液Lの循環装置と言い換えることができる。
Hereinafter, an X-ray tube apparatus according to a first embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
As shown in FIG. 1, the X-ray tube device includes an X-ray tube 1, a coolant L as a coolant, a
図1、図2、図3及び図4に示すように、固定陽極型のX線管1は、陰極150と、陽極160と、収束電極170と、真空外囲器180と、高電圧供給端子210と、を備えている。
As shown in FIGS. 1, 2, 3 and 4, the fixed anode type X-ray tube 1 includes a
陰極150は、電子を放出する電子放出源として陰極フィラメント151を含んでいる。収束電極170は、筒状に形成され、陰極フィラメント151の内側に配置され、陰極フィラメント151を固定している。
The
陽極160は、収束電極170の内側に配置されている。陽極160は、陰極フィラメント151から放出される電子が照射されることによりX線を放出する陽極ターゲット161と、管部162と、底部165と、管部166と、管部167と、を含んでいる。陽極ターゲット161及び底部165は円盤状に形成されている。管部162は、筒状に形成され、一端は陽極ターゲット161で液密に閉塞され、他端は底部165で液密に閉塞されている。管部162は、他端側に、冷却液Lの導入口163及び排出口164を有している。
The
管部166は、筒状に形成され、管部162の内側に設けられている。管部166において、一端は陽極ターゲット161に間隔を置いて対向配置され、他端は底部165に液密に固定されている。管部166の他端側に形成された開口部及び導入口163は、筒状の管部167で液密に連通されている。
この実施の形態において、陽極ターゲット161はタングステン合金で形成され、管部162、底部165、管部166及び管部167は金属としての銅で形成されている。
The
In this embodiment, the
管部167及び管部166は、陽極160の内部に冷却液Lを導入する導入路C1を形成している。このため、陽極ターゲット161に冷却液Lを吹き掛けることができる。管部162及び管部166は、陽極160の外部に冷却液Lを排出するための排出路C2を形成している。導入路C1及び排出路C2は、冷却液Lが流れるX線管1の冷却路3を形成している。このため、上記冷却路3を流れる冷却液Lにより、陽極ターゲット161を直接冷却することができるため、冷却液Lには陽極ターゲット161から放出される熱の少なくとも一部が伝導される。
The tube portion 167 and the
真空外囲器180は、金属外囲器181、X線透過窓182、金属外囲器183及び高電圧絶縁部材200を含んでいる。金属外囲器181は、その先端外径が徐々に細くなる筒状で、先端面が平坦に形成されている。X線透過窓182は、金属外囲器181の先端面に設けられ、陽極ターゲット161に対向配置されている。X線透過窓182は、X線を透過するものであり、X線の減衰が少ない材料として例えばベリリウム(Be)で形成されている。
The
金属外囲器183は、金属で形成されている。金属外囲器183は、枠部184、筒部185、筒部186及び枠部193を有している。枠部184は、内周及び外周が円形である枠状に形成されている。枠部184の一端面には金属外囲器181が気密に接続されている。
The
筒部185は、筒状に形成されている。筒部185の一端は枠部184の他端面に気密に接続されている。筒部186は、筒部185より径の大きい筒状に形成され、筒部185の外側に位置している。筒部186の一端は枠部184の他端面に接続されている。筒部186の外面の複数個所には平面が形成されている。筒部186には、筒部186の平面に開口した開口部189、開口部190及び複数のネジ孔191、192が形成されている。枠部193は、内周が円形であり、外周が四角形である枠状に形成されている。枠部193は、筒部186の他端に接続されている。枠部193には、複数のネジ孔194が形成されている。ここでは、枠部184、筒部185、筒部186及び枠部193は、一体に形成されている。
The
高電圧絶縁部材200は、電気絶縁性のセラミクス、アルミナ、窒化アルミニウム、ベリリア、窒化珪素等の絶縁材料で形成されている。ここでは、高電圧絶縁部材200は、電気絶縁性のセラミクスで形成されている。高電圧絶縁部材200は、柱状に形成され、高電圧絶縁部材200の一端部の外周面は、筒部185の内周面に気密に接続され、固定されている。
The high
高電圧絶縁部材200には、陰極150及び陽極160の何れか一方が取り付けられている。この実施の形態において、高電圧絶縁部材200には、陽極160が取り付けられている。詳しくは、高電圧絶縁部材200には管部162の他端側及び底部165が取り付けられ、高電圧絶縁部材200は導入口163及び排出口164を覆っている。
Either the
真空外囲器180は、陰極150、陽極160及び収束電極170を収容している。真空外囲器180の内部は、真空状態である。このため、金属外囲器181に形成された排気管、金属外囲器183に形成された排気管、又は高電圧絶縁部材200に形成された排気孔を通じて真空外囲器180内を真空排気した後、上記排気管又は排気孔を封止している。
The
高電圧供給端子210は、高電圧絶縁部材200に設けられた陰極150及び陽極160の何れか一方に高電圧を供給するものである。この実施の形態において、高電圧供給端子210は、底部165(陽極160)に接続され、陽極160に高電圧を供給するものである。
The high
高電圧絶縁部材200は、高電圧供給端子210とともに真空外部に露出した第1端面201と、真空外部に露出した第2端面202、203と、X線管1の冷却路3を形成する貫通孔204、205とを有している。この実施の形態において、第1端面201は平面である。
The high
第2端面202は、開口部189に対向している。第2端面203は、開口部190に対向している。この実施の形態において、第2端面202、203は、外部から内部に向かって細くなるテーパ状の凹面である。
The
貫通孔204、205は、高電圧絶縁部材200の内部に形成されている。貫通孔204は、一方が導入口163に連通し、他方が第2端面202に開口している。貫通孔205は、一方が排出口164に連通し、他方が第2端面203に開口している。貫通孔204、205には、冷却液Lが流れる。
The through
高電圧コネクタ400は、有底筒状のハウジング401と、ハウジング401内にその先端が挿入されたケーブル402と、ハウジング401内に充填され、ケーブル402の端子402aをハウジング401の開口部側に向けて固定するエポキシ樹脂材製の固定部403と、この固定部403と高電圧絶縁部材200の第1端面201との間に挿入されたシリコーン樹脂材製のシリコーンプレート404とを備えている。この実施の形態において、ケーブル402は高電圧ケーブルである。固定部403は、電気絶縁材である。シリコーンプレート404は、内周及び外周が円形である枠状に形成されている。
The high-
この実施の形態において、高電圧コネクタ400の電気絶縁材としての固定部403は、高電圧絶縁部材200の第1端面201に間接的に密着されている。なお、固定部403は、第1端面201に直接密着されていても良い。高電圧コネクタ400は、高電圧供給端子210に正の高電圧を与えるものである。
In this embodiment, the fixing
上記のように構成されたX線管1では、次のように用いられる。高電圧コネクタ400を真空外囲器180に取り付ける際に、シリコーンプレート404が、それぞれ固定部403と、高電圧絶縁部材200の第1端面201とに密着するように押圧する。上記押圧状態を維持するため、図示しないネジは、ハウジング401の図示しないネジ孔を通って枠部193のネジ孔194に締め付けられている。
The X-ray tube 1 configured as described above is used as follows. When the
管部11は、冷却液Lが流れる電気絶縁部材からなるホース11aを有している。管部11は、第2端面202に密着される電気絶縁部材11bを有している。この実施の形態において、電気絶縁部材11bはホース11aの先端部で形成されている。電気絶縁部材11bの外面は、先端に向かって細くなるテーパ状の凸面である。電気絶縁部材11bが第2端面202に密着されることにより、管部11は、貫通孔204に連通される。
The
管部12は、冷却液Lが流れる電気絶縁部材からなるホース12aを有している。管部12は、第2端面203に密着される電気絶縁部材12bを有している。この実施の形態において、電気絶縁部材12bはホース12aの先端部で形成されている。電気絶縁部材12bの外面は、先端に向かって細くなるテーパ状の凸面である。電気絶縁部材12bが第2端面203に密着されることにより、管部12は、貫通孔205に連通される。
The
ホース11a、12aを形成する材料としては、エチレンプロピレンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ブチルゴム、オレフィン系エラストマー、テフロン(登録商標)、ポリエチレン、ポリウレタンなどを利用することができる。
As a material for forming the
ここで、電気絶縁部材11b、12bをホース11a、12aとは別に形成する場合、
電気絶縁部材11b、12bを形成する材料は、ホース11a、12aと同様の材料を利用したり、ホース11a、12aとは異なる材料を利用したりすることができる。
Here, when the electrical insulating
As a material for forming the electrical insulating
電気絶縁部材11bの第2端面202への密着状態を維持するため、押圧機構13により、管部11の電気絶縁部材11bを第2端面202に押し付けている。押圧機構13は、固定部材13aと、ネジ13eとを有している。固定部材13aは、筒部と、筒部の一端に接続された枠部とが一体となって形成されている。固定部材13aの枠部には複数のネジ孔13dが形成されている。固定部材13aは、管部11、ここではホース11aに固定されている。そして、ネジ13eは、固定部材13aのネジ孔13dを通って金属外囲器183のネジ孔191に締め付けられている。
In order to maintain the tight contact state of the electrical insulating
電気絶縁部材12bの第2端面203への密着状態を維持するため、押圧機構14により、管部11の電気絶縁部材12bを第2端面203に押し付けている。押圧機構14は、固定部材14aと、ネジ14eとを有している。固定部材14aは、筒部と、筒部の一端に接続された枠部とが一体となって形成されている。固定部材14aの枠部には複数のネジ孔14dが形成されている。固定部材14aは、管部12、ここではホース12aに固定されている。そして、ネジ14eは、固定部材14aのネジ孔14dを通って金属外囲器183のネジ孔192に締め付けられている。
In order to maintain the tight contact state of the electrical insulating
上記のように構成されたX線管装置において、陰極150及び収束電極170には相対的に負の電圧が印加され、陽極160には相対的に正の電圧が印加される。ここでは、陽極ターゲット161には、高電圧供給端子210、底部165及び筒部162を介して高電圧コネクタ400に印加された高電圧が与えられる。陰極150及び収束電極170は、接地されている。
In the X-ray tube apparatus configured as described above, a relatively negative voltage is applied to the
図1に示すように、冷却装置5は、気密性の継手6を介して冷却液LをX線管1の冷却路3との間で循環させるものである。
ここでは、継手6は、管部11、管部12、押圧機構13、押圧機構14、プラグ15及びプラグ16を有している。管部11において、一端はX線管1に気密に接続され、他端はプラグ15に気密に接続されている。管部12において、一端はX線管1に気密に接続され、他端はプラグ16に気密に接続されている。
As shown in FIG. 1, the
Here, the joint 6 includes a
冷却装置5は、筐体20と、循環路30と、熱交換器60と、流量センサ70と、容器としてのタンク80と、循環ポンプ100と、バルブ111と、バルブ112と、第1開閉部としてのバルブ121と、第2開閉部としてのバルブ122と、を有している。
The
筐体20には、ソケット21及びソケット22が気密に取付けられている。ソケット21にはプラグ15が気密に連結されている。ソケット22にはプラグ16が気密に連結されている。ソケット21及びプラグ15は、着脱可能な連結器としてのカプラ8を形成している。ソケット22及びプラグ16は、着脱可能な連結器としてのカプラ9を形成している。
A
循環路30は、冷却路3に継手6を介して連通されている。循環路30は、冷却液Lを収容し、気密性を保持可能である。循環路30は、導管31、導管32、導管33及び導管35を有している。導管31はソケット22に気密に接続され、導管35はソケット21に気密に接続されている。導管31、導管32、導管33及び導管35は、銅、鉄、鉄合金、鋼等の金属で形成されている。ここでは、導管31は、銅で形成され、導管32、導管33及び導管35は、ステンレス鋼で形成されている。
The
熱交換器60は、導管31の一部と導管61とで形成されている。導管61の両端は、筐体20の外側に引き出されている。導管61の両端には、バルブ111及びバルブ112が接続されている。ここでは、導管61の中は、冷却液として水道水が流れる。水道水を導管61の中に流す場合、バルブ111を水道水が導入可能な開状態とし、バルブ112を水道水が排出可能な開状態とすればよい。これにより、二次冷却系である導管31を流れる冷却液Lの熱が、一次冷却系である導管61を流れる水道水に伝導され、冷却液Lは冷却される。
流量センサ70は、導管31及び導管32間に気密に接続されている。
The
The
タンク80は、循環路30に気密に取付けられている。詳しくは、タンク80は、導管32及び導管33に気密に取付けられている。タンク80は、冷却液Lが充満した冷却液充満領域81と、冷却液Lと接触分離された状態で不活性ガスが満たされた少なくとも1つのガス充満領域82と、不活性ガスの導入口83と、ガスの排出口84とを有している。ここでは、タンク80は、1つのガス充満領域82を有している。タンク80は、導入口83及び排出口84を閉じた状態で気密性を保持可能である。
The
タンク80には、ベローズ機構としてのベローズ85と、イオン交換樹脂としてのイオン交換樹脂フィルタ86と、不活性ガス導入パイプ87と、ガス排出パイプ88とが設けられている。
The
ベローズ85は、タンク80に気密に取付けられている。ベローズ85は伸縮自在であり、冷却液の温度による体積変化分を吸収してガス充満領域82内の圧力を一定に保つことができる。ここでは、ベローズ85はゴムで形成されている。ベローズ85は、冷却液Lの膨張及び収縮を吸収することができる。
The bellows 85 is airtightly attached to the
なお、この場合、後述するように、X線管装置の立上げ時に、不活性ガスが冷却液Lに飽和値まで溶存するのを待たずに、不活性ガスの導入を止めたり、X線管装置の稼動を開始したりしてもよい。 In this case, as described later, when the X-ray tube apparatus is started up, the introduction of the inert gas is stopped without waiting for the inert gas to be dissolved in the coolant L to the saturation value, or the X-ray tube is stopped. The operation of the apparatus may be started.
イオン交換樹脂フィルタ86は、タンク80の内部に設けられている。イオン交換樹脂フィルタ86は冷却液L中に浸漬されている。ここでは、イオン交換樹脂フィルタ86は、導管33の先端に取付けられている。イオン交換樹脂フィルタ86は、循環路30、X線管1及び冷却路3等の金属部分が腐食した場合に生じるイオンの増加を防止して、冷却液Lの導電率の上昇を抑制することができる。これにより、純水である冷却液Lの非導電性を維持することができ、X線管1で生じる放電等の電気的な不良を抑制することができる。
The ion
不活性ガス導入パイプ87は導入口83に気密に取付けられている。不活性ガス導入パイプ87は、一端に、タンク80内の冷却液L中に没し、導入口83から導入される不活性ガスを吐出す吐出し口87aを有している。不活性ガス導入パイプ87の他端は筐体20の外側に引き出されている。
The inert
この実施の形態において、冷却装置5は、不活性ガスの吐出し口87aを有しているため、ガス置換法としてのガスバブリング法を採ることができる。このため、この実施の形態では、ガスバブリング法により、冷却液L中の酸素ガスを不活性ガスに置換し、冷却液L中の溶存酸素を除去するものである。
In this embodiment, since the
ガス排出パイプ88は排出口84に気密に取付けられている。ここでは、ガス排出パイプ88の一端は排出口84に気密に取付けられ、他端は筐体20の外側に引き出されている。
The
第1開閉部としてのバルブ121は、タンク80の導入口83に気密に取付けられている。ここでは、バルブ121は、不活性ガス導入パイプ87に気密に取付けられ、不活性ガス導入パイプ87を介して導入口83に気密に取付けられている。バルブ121の他方には、不活性ガスボンベ7を接続することができる。バルブ121は、ガス充満領域82に不活性ガスボンベ7から不活性ガスを導入可能な開状態と、タンク80の気密性を保持可能な閉状態と、に切替え可能である。
The
第2開閉部としてのバルブ122は、タンク80の排出口84に気密に取付けられている。ここでは、バルブ122は、ガス排出パイプ88に気密に取付けられ、ガス排出パイプ88を介して排出口84に気密に取付けられている。バルブ122の他方は開放されている。バルブ122は、ガス充満領域82から外部にガスを排出可能な開状態と、タンク80の気密性を保持可能な閉状態と、に切替え可能である。
The
その他、バルブ122の他方には、必要に応じて真空ポンプを接続してもよい。この場合、バルブ122を開状態とすることにより、真空ポンプにてガス充満領域82を真空引きすることができる。
In addition, a vacuum pump may be connected to the other side of the
循環ポンプ100は、循環路30に気密に取付けられている。詳しくは、循環ポンプ100は、導管33及び導管35に気密に取付けられている。このため、循環ポンプ100は、循環路30を介して管部11、12に間接的に取り付けられていると言うことができる。循環ポンプ100は、冷却液Lを冷却装置5と冷却路3との間で循環させるものである。
The
ここで、上記冷却液Lについて説明する。冷却液Lには不活性ガスが溶解されている。この実施の形態において、冷却液Lには不活性ガスが飽和状態で溶解されている。冷却液Lは、タンク80内において、ガス充満領域82の不活性ガスと接触している。冷却液L(純水)中に溶解した酸素ガスを不活性ガスに置換した状態となる。
Here, the cooling liquid L will be described. An inert gas is dissolved in the cooling liquid L. In this embodiment, an inert gas is dissolved in the coolant L in a saturated state. The coolant L is in contact with the inert gas in the
上記冷却液Lは、溶存酸素量が低いため、循環路30、X線管1及び冷却路3等の金属部分の腐食を抑制することができる。
Since the cooling liquid L has a low dissolved oxygen content, corrosion of metal parts such as the
ここで、不活性ガスについて説明する。
不活性ガスとしては、窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガス等、金属腐食を生じさせない各種不活性ガスを利用することができる。製造費用やメンテナンス費用を考慮すると、不活性ガスとしては、安価な窒素ガスを利用することが望ましい。
上記のようにX線管装置が構成されている。
Here, the inert gas will be described.
As the inert gas, various inert gases that do not cause metal corrosion, such as nitrogen gas, argon gas, and helium gas, can be used. Considering manufacturing costs and maintenance costs, it is desirable to use inexpensive nitrogen gas as the inert gas.
The X-ray tube device is configured as described above.
次に、上記X線管装置の立上げ方法について説明する。
まず、X線管1と、冷却装置5とを備えたX線管装置を用意する。ここで用意した冷却装置5において、タンク80のガス充満領域82は、まだ不活性ガスで満たされておらず、大気で満たされている。
Next, a method for starting up the X-ray tube apparatus will be described.
First, an X-ray tube device including the X-ray tube 1 and the
続いて、冷却路3、継手6及び冷却装置5に冷却液Lを導入し、冷却路3に、継手6を介して循環路30を連通させ、冷却液Lが導入されたX線管装置をモジュールに組立てる。
Subsequently, the coolant L is introduced into the
ここでは、冷却路3、継手6及び冷却装置5に冷却液Lを導入した後、冷却路3及び循環路30を連通させたが、これに限定されるものではなく種々変形可能である。例えば、管球を交換するメンテナンス時においては、管球を交換したX線管1の冷却路3にのみ冷却液Lを導入し、継手6及び冷却装置5においては、既に導入されている冷却液Lを引続き利用することができる。または、継手6及び冷却装置5においては、冷却液Lを入れ換えてもよい。
Here, after introducing the coolant L into the
次いで、循環ポンプ100を稼動させ、冷却液Lを循環路30と冷却路3との間を循環させる。なお、循環ポンプ100を稼動させ、冷却液Lを循環させている間、熱交換器60は、稼動させなくともよい。
Next, the
その後、冷却液Lの循環を維持した状態で、バルブ121及びバルブ122をそれぞれ開状態とする。ここでは、バルブ121及びバルブ122をそれぞれ閉状態から開状態に切替えることで行う。そして、ガスバブリング法により、バルブ121に接続された不活性ガスボンベ7からバルブ121、不活性ガス導入パイプ87及び導入口83を通ってタンク80のガス充満領域82に不活性ガスを流し、冷却液L中の溶存酸素を除去する。なお、不活性ガス導入パイプ87の吐出し口87aは冷却液L中に没しているため、不活性ガスは冷却液L中をバブリングしてからガス充満領域82に導入することができる。
Thereafter, the
これにより、冷却液Lに不活性ガスが溶解するとともに効率良く溶存酸素を除去することができる。ガス充満領域82の不活性ガス及び酸素ガスは、排出口84、ガス排出パイプ88及びバルブ122を介して、外部に排出される。そして、ガス充満領域82は、次第に不活性ガスで充満されることになる。
As a result, the inert gas is dissolved in the coolant L and dissolved oxygen can be efficiently removed. The inert gas and oxygen gas in the
この際、ガス充満領域82に不活性ガスを一定期間流すことにより、冷却液Lの溶存酸素量を低下させることができる。ここで、上記一定期間とは、例えば、不活性ガスが冷却液Lに飽和値まで溶存するまでの期間である。
At this time, the amount of dissolved oxygen in the coolant L can be reduced by flowing an inert gas through the gas-filled
なお、上記一定期間は、不活性ガスが冷却液Lに飽和値まで溶存するまでの期間より短期間であってもよい。すなわち、不活性ガスが冷却液Lに飽和値まで溶存しない期間であってもよい。この場合、ガス充満領域82に不活性ガスが充満する程度に、より好ましくは、ベローズ85が不活性ガスで膨張する程度に不活性ガスを導入すればよく、これにより、冷却液Lの溶存酸素量を次第に低下させることができる。
Note that the certain period may be shorter than the period until the inert gas is dissolved in the coolant L to the saturation value. That is, it may be a period in which the inert gas does not dissolve in the coolant L to the saturation value. In this case, the inert gas may be introduced to such an extent that the gas-filled
続いて、ガス充満領域82への不活性ガスの流しを中止し、バルブ121及びバルブ122をそれぞれ閉状態に切替える。このため、タンク80の気密性を保持することができる。これにより、X線管装置の立上げが終了する。
Subsequently, the flow of the inert gas to the
ここで、冷却液Lを循環させた後であり、かつ、ガス充満領域82に不活性ガスを流す前に、さらに、ガス充満領域82の真空引きを行ってもよい。この場合、冷却液Lの循環を維持した状態で、バルブ122を開状態とし、真空ポンプを用い、バルブ122、ガス排出パイプ88及び排出口84を介してガス充満領域82を一定期間真空引きする。そして、ガス充満領域82を真空引きした後、バルブ122を閉状態に切替え、真空引きを中止すればよい。これにより、ガス充満領域82における酸素及び冷却液Lの溶存酸素の外部への排出時間の短縮、及び不活性ガスを流す時間の短縮を図ることができる。
Here, after the coolant L is circulated and before the inert gas is allowed to flow through the gas-filled
上記X線管装置の立上げ方法は、X線管装置を初めてモジュールに組立てた後や、管球の交換等のX線管装置のメンテナンス時に行えばよく、常時行う必要なない。これにより、立上げ時以降、冷却液Lの溶存酸素量の低い状態を維持することができる。 The X-ray tube apparatus startup method may be performed after the X-ray tube apparatus is assembled into a module for the first time, or during maintenance of the X-ray tube apparatus such as tube replacement, and is not always required. Thereby, the state where the amount of dissolved oxygen of the coolant L is low can be maintained after the start-up.
上記のように構成された第1の実施の形態に係るX線管装置によれば、X線管装置は、陰極150と、陽極ターゲット161を含んだ陽極160と、X線透過窓182及び高電圧絶縁部材200を含んだ真空外囲器180と、高電圧供給端子210と、を具備したX線管1と、高電圧コネクタ400と、冷却液Lが流れる管部11、12と、管部11、12に間接的に取り付けられ冷却液Lを循環させる循環ポンプ100と、を備えている。
According to the X-ray tube apparatus according to the first embodiment configured as described above, the X-ray tube apparatus includes a
高電圧絶縁部材200は、高電圧供給端子210とともに真空外部に露出した第1端面201と、真空外部に露出した第2端面202、203と、内部に形成され第2端面202、203に開口し、X線管1の冷却路3を形成する貫通孔204、205と、を有している。高電圧コネクタ400は、第1端面201に間接的に密着された固定部403を有し、高電圧供給端子210に高電圧を与える。
The high
管部11は、管部11の電気絶縁部材11bが第2端面202に密着され、貫通孔204(冷却路3)に連通されている。管部12は、管部12の電気絶縁部材12bが第2端面203に密着され、貫通孔205(冷却路3)に連通されている。
In the
X線管1の冷却路3は、高電圧絶縁部材200の内部にも形成され、高電圧絶縁部材200に設けられた陽極160を冷却することができる。この実施の形態において、X線管1の冷却路3は、陽極160の内部にも形成され、陽極ターゲット161を直接冷却することができる。
The
このため、陽極160から高電圧絶縁部材200、固定部(電気絶縁材)403、シリコーンプレート404への熱伝導を低減することができる。高電圧コネクタ400の温度を低くすることができ、高電圧コネクタ400の許容温度を越えた変形を抑制することができるため、高電圧コネクタ400と、高電圧絶縁部材200との密着性を維持することができる。これにより、高電圧コネクタ400と高電圧絶縁部材200との密着界面に沿った放電の発生を防止することができる。
For this reason, heat conduction from the
また、管部11、12の全長にわたってホース11a、12a内部の冷却液Lが高電気抵抗回路を形成するため、管部11、12を絶縁油とともにハウジング内に収容しなくとも電気絶縁性を確保することができる。このため、この実施の形態のX線管装置では、特許文献3に示される管部11、12及び絶縁油をハウジング内に収容する場合に比べ、全長や重量を縮減することができ、コンパクトにすることができる。
In addition, since the coolant L inside the
冷却装置5は、循環路30と、循環ポンプ100と、タンク80と、バルブ121と、バルブ122とを有している。
ガスバブリング法により、冷却液Lの溶存酸素量を低下させることができる。このため、低コストにて冷却液L中の酸素ガスを除去することができる。また、循環路30、X線管1及び冷却路3等の金属部分の腐食を抑制することができる。金属部分が腐食し易い銅を主成分とする材料で形成されている場合であっても、腐食の発生を抑制することができる。すなわち、冷却液LによるX線管装置の内部腐食を低減することができる。陽極160に穴が形成される等の腐食によって生じる不良を低減できるため、長期にわたって信頼性が高く、製品寿命の長いX線管装置を得ることができる。
The
The dissolved oxygen amount of the coolant L can be reduced by the gas bubbling method. For this reason, the oxygen gas in the coolant L can be removed at low cost. Moreover, corrosion of metal parts, such as the
また、金属部分の腐食によって生じる金属イオン等の発生を抑制することができるため、冷却液Lの導電率の上昇を低減することができ、イオン交換樹脂86の寿命を延ばすことができる。
冷却液Lに水系冷却液である純水を使用できるため、冷却液が絶縁油である場合に比べて冷却性能に優れたX線管装置を得ることができる。
Moreover, since generation | occurrence | production of the metal ion etc. which arise by corrosion of a metal part can be suppressed, the raise of the electrical conductivity of the cooling fluid L can be reduced and the lifetime of the
Since pure water, which is an aqueous coolant, can be used as the coolant L, an X-ray tube device having superior cooling performance can be obtained as compared with the case where the coolant is an insulating oil.
バルブ121及びバルブ122等、冷却路3、継手6及び冷却装置5の密閉系にわずかに大気(酸素)が侵入する経路がある場合であっても、ガス充満領域82は不活性ガスで満たされている。ガス充満領域82が真空状態でないことは言うまでもない。バルブ121及びバルブ122等の経路からの大気(酸素)のわずかな侵入があり、侵入した酸素が冷却液Lに溶解した場合でも、その酸素はガス充満領域82で不活性ガスに自然に置換されるため、冷却液Lの溶存酸素量の上昇を抑制することができ、ひいてはX線管装置の内部腐食を低減することができる。
Even when there is a path through which air (oxygen) slightly enters the closed system of the
タンク80に設けられたベローズ85は、冷却液Lの膨張及び収縮を吸収することができる。このため、この冷却路3、継手6及び冷却装置5が密閉系を形成しても、冷却液Lが膨張した場合の冷却液Lの漏れや、冷却液Lが収縮した場合の冷却液Lへの空気の吸い込みを防止することができる。
The bellows 85 provided in the
冷却装置5は、イオン交換樹脂フィルタ86を有しているため、冷却液L中の金属イオン等のイオンの増加を防止でき、冷却液Lの非導電性を一層維持することができる。
上記したことから、X線管1の放熱特性を向上できるとともに、長期にわたって高電圧コネクタ400(圧着式高電圧コネクタ)の絶縁性を確保できるX線管装置を得ることができる。
Since the
From the above, it is possible to obtain an X-ray tube apparatus that can improve the heat dissipation characteristics of the X-ray tube 1 and can ensure the insulation of the high-voltage connector 400 (crimp type high-voltage connector) over a long period of time.
次に、上記第1の実施の形態のホース11a、12a内部の冷却液Lが、高電気抵抗回路を形成する点と、高電気抵抗回路を形成しているかどうかの判断と、高電気抵抗回路を形成しなくなった場合の対処法とを説明する。
Next, the determination of whether the coolant L inside the
上記第1の実施の形態のホース11a、12aは十分に長い。例えば、ホース11a、12aの長さを1m、ホース11a、12aの断面積直径を2cm、冷却液Lの導電率を0.2μS/cmとすると、ホース11a、12a内部の冷却液Lの電気抵抗は160MΩとなる。冷却液Lで冷却される陽極160の電圧を100kVとすると、この経路(冷却液L中)での漏洩電流は0.6mAとなる。
The
これを許容範囲とすれば、冷却液Lの導電率を0.2μS/cm以下になるように管理すればよい。好ましくは冷却液Lの循環路中に抵抗率計又は導電率計を設置し、所定の閾値(0.2μS/cm)以上となった場合に警報及び/又はインタロックを働かせるようにするとよい。警報及び/又はインタロックが働いた場合、X線管装置のメンテナンスを行えばよく、例えば、イオン交換樹脂フィルタ86を交換する等すればよい。
If this is within the allowable range, the conductivity of the coolant L may be managed to be 0.2 μS / cm or less. Preferably, a resistivity meter or a conductivity meter is installed in the circulation path of the coolant L, and an alarm and / or interlock is activated when a predetermined threshold (0.2 μS / cm) or more is reached. When the alarm and / or the interlock is activated, the X-ray tube apparatus may be maintained, for example, the ion
次に、上記第1の実施の形態に係るX線管装置の第1の変形例として、管部11、12の変形例について説明する。以下、管部11を採り上げて説明する。なお、管部12は管部11と同様に形成されている。
Next, a modified example of the
図5に示すように、電気絶縁部材11b、12bは、ホース11a、12aとは別に形成されていてもよい。ホース11aは、エチレンプロピレンゴムで形成されている。ホース11aの先端部には、事前処理として公知のプライマ処理が施され、プライマ膜11cが形成されている。電気絶縁部材11bは、電気絶縁性のモールド樹脂(シリコーン樹脂)で形成されている。
As shown in FIG. 5, the electrical insulating
電気絶縁部材11bを形成する際、プライマ膜11cが形成されたホース11aを図示しないモールド材槽内に入れた後、モールド材槽内にモールド樹脂を注入し、硬化する。これにより、型成型されるとともにホース11aに接着された電気絶縁部材11bが形成される。ホース11aにプライマ処理が施されているため、ホース11a及び電気絶縁部材11bの接着強度を向上させることができる。
When forming the electrical insulating
次に、上記第1の実施の形態に係るX線管装置の第2の変形例として、管部11、12及び高電圧絶縁部材200の変形例について説明する。
図6に示すように、高電圧絶縁部材200は、第1端面201に沿った断面が8角形の柱状に形成されている。第2端面202は、高電圧絶縁部材200の一平面である。第2端面203は、高電圧絶縁部材200の他の一平面である。
Next, a modified example of the
As shown in FIG. 6, the high-
管部11は、ホース11a及び電気絶縁部材11bを有している。ホース11aは、エチレンプロピレンゴムで形成されている。電気絶縁部材11bは、電気絶縁性のモールド樹脂(エポキシ樹脂)で形成されている。ホース11aの先端部には、プライマ膜11cが形成されている。電気絶縁部材11bは、図示しない接着剤を介してホース11aに接着されている。管部11の先端に位置する電気絶縁部材11bの端面は平面である。電気絶縁部材11bには、電気絶縁部材11bの端面に開口し、ホース11aの先端に連通した貫通孔が形成されている。
The
シール部材11dは、シリコーン樹脂材製のシリコーンプレートで形成され、電気絶縁部材11bの端面と、高電圧絶縁部材200の第2端面202との間に挿入されている。シール部材11dは枠状に形成されている。電気絶縁部材11bがシール部材11dを介して第2端面202に間接的に密着されることにより、管部11は、貫通孔204に連通される。
The
管部12は、ホース12a及び電気絶縁部材12bを有している。ホース12aは、エチレンプロピレンゴムで形成されている。電気絶縁部材12bは、電気絶縁性のモールド樹脂(エポキシ樹脂)で形成されている。ホース12aの先端部には、プライマ膜12cが形成されている。電気絶縁部材12bは、図示しない接着剤を介してホース12aに接着されている。管部12の先端に位置する電気絶縁部材12bの端面は平面である。電気絶縁部材12bには、電気絶縁部材12bの端面に開口し、ホース12aの先端に連通した貫通孔が形成されている。
The
シール部材12dは、シリコーン樹脂材製のシリコーンプレートで形成され、電気絶縁部材12bの端面と、高電圧絶縁部材200の第2端面203との間に挿入されている。シール部材12dは枠状に形成されている。電気絶縁部材12bがシール部材12dを介して第2端面203に間接的に密着されることにより、管部12は、貫通孔205に連通される。
The
電気絶縁部材11b、12bは、エポキシ樹脂の他、ポリエステル樹脂、PBT樹脂など他の硬質絶縁部材で形成してもよい。この場合、シリコーンゴムなどのゴム部材で形成されたシール部材11d、12dを介在させて第2端面202、203に密着させることが好ましい。
The electrical insulating
固定部材13aは、管部11、ここでは電気絶縁部材11bに固定されている。電気絶縁部材11bの第2端面202への密着状態を維持するため、押圧機構13により、管部11の電気絶縁部材11bを第2端面202に押し付けている。
The fixing
固定部材14aは、管部12、ここでは電気絶縁部材12bに固定されている。電気絶縁部材12bの第2端面203への密着状態を維持するため、押圧機構14により、管部12の電気絶縁部材12bを第2端面203に押し付けている。
The fixing
また、電気絶縁部材11b、12bの外面(端面)及び第2端面202、203の形状は、上述した例に限定されるものではなく、種々変形可能であり、密着界面を形成できるよう任意の形状に設計されていればよい。
Further, the shapes of the outer surfaces (end surfaces) of the electrical insulating
次に、この発明の第2の実施の形態に係るX線管装置について詳細に説明する。上述した第1の実施の形態のX線管装置では高電圧が印加される陽極160を冷却液Lで冷却する場合について説明したが、この実施の形態のように、高電圧が印加される陰極150を冷却液Lで冷却するようにX線管装置が形成されていてもよい。
Next, an X-ray tube apparatus according to a second embodiment of the present invention will be described in detail. In the X-ray tube apparatus according to the first embodiment described above, the case where the
この実施の形態において、X線管1及び高電圧コネクタ500以外、上述した第1の実施の形態のX線管装置と同様に形成されている。また、この実施の形態において、上記第1の実施の形態と同一機能部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
In this embodiment, except for the X-ray tube 1 and the
図8及び図9に示すように、X線管装置は、X線管1を備えている。図示しないが、X線管装置は、上述した冷却液Lと、冷却装置5と、継手6と、不活性ガスボンベ7とも備えている。
As shown in FIGS. 8 and 9, the X-ray tube device includes an X-ray tube 1. Although not shown, the X-ray tube device includes the above-described coolant L, the
固定陽極型のX線管1は、陰極150と、陽極160と、真空外囲器180と、高電圧供給端子310と、KOV部材311と、を備えている。陰極150は、電子を放出する電子放出源として陰極フィラメント151を含んでいる。陽極160は、陽極本体168と、陽極本体168上に形成され陰極フィラメント151から放出される電子が照射されることによりX線を放出する陽極ターゲット161と、を含んでいる。
The fixed anode type X-ray tube 1 includes a
真空外囲器180は、金属外囲器181、X線透過窓182、金属外囲器183及び高電圧絶縁部材300を含んでいる。金属外囲器181は、一端が閉塞された筒状に形成されている。X線透過窓182は、金属外囲器181の外周壁に設けられている。
The
金属外囲器183は、金属で形成されている。金属外囲器183は、フランジ188、筒部186及び枠部193を有している。フランジ188は、金属外囲器181の外周面に接続されている。
The
筒部186は、金属外囲器181より径の大きい筒状に形成されている。筒部186の一端はフランジ188に接続されている。筒部186の外面の複数個所には平面が形成されている。筒部186には、筒部186の平面に開口した開口部189、開口部190及び複数のネジ孔191、192が形成されている。枠部193は、内周が円形であり、外周が四角形である枠状に形成されている。枠部193は、筒部186の他端に接続されている。ここでは、フランジ188、筒部186及び枠部193は、一体に形成されている。
The
高電圧絶縁部材300は、電気絶縁性のセラミクス、アルミナ、窒化アルミニウム、ベリリア、窒化珪素等の絶縁材料で形成されている。ここでは、高電圧絶縁部材300は、電気絶縁性のセラミクスで形成されている。高電圧絶縁部材300は、柱状に形成され、高電圧絶縁部材300の一端部の外周面は、金属外囲器181の内周面に気密に接続され、固定されている。
The high
高電圧絶縁部材300には、陰極150及び陽極160の何れか一方が取り付けられている。この実施の形態において、高電圧絶縁部材300には、陰極150が取り付けられている。詳しくは、高電圧絶縁部材300にはKOV部材311を介して陰極150が間接的に取り付けられている。
Either the
真空外囲器180は、陰極150及び陽極160を収容している。真空外囲器180の内部は、真空状態である。このため、金属外囲器181に形成された排気管、又は高電圧絶縁部材300に形成された排気孔を通じて真空外囲器180内を真空排気した後、上記排気管又は排気孔を封止している。
The
高電圧供給端子310は、高電圧絶縁部材300に設けられた陰極150及び陽極160の何れか一方に高電圧を供給するものである。この実施の形態において、高電圧供給端子310は、陰極150に接続され、陰極150に高電圧を供給するものである。高電圧供給端子310は高電圧絶縁部材300を貫通して設けられている。KOV部材311及び陰極150間、並びにKOV部材311及び高電圧絶縁部材300間は、ろう付けされている。
The high
高電圧絶縁部材300は、高電圧供給端子310とともに真空外部に露出した第1端面301と、真空外部に露出した第2端面302、303と、X線管1の冷却路3を形成する収容部306とを有している。この実施の形態において、第1端面301は平面である。
The high
第2端面302は、開口部189に対向している。第2端面303は、開口部190に対向している。この実施の形態において、第2端面302、303は、外部から内部に向かって細くなるテーパ状の凹面である。
The
収容部306は、高電圧絶縁部材200の内部に形成されている。収容部306は、円環状の空洞部である。収容部306は、第2端面302、303に開口した開口部を有している。収容部306には、冷却液Lが流れる。収容部306は、X線管1の冷却路3を形成している。収容部306を流れる冷却液Lにより、KOV部材311を直接冷却することにより、陰極150を間接的に冷却することができるため、冷却液Lには陰極150から放出される熱の少なくとも一部が伝導される。
The
高電圧コネクタ500は、有底筒状のハウジング501と、ハウジング501内にその先端が挿入されたケーブル502と、ハウジング501内に充填され、ケーブル502の端子502aをハウジング501の開口部側に向けて固定するエポキシ樹脂材製の固定部503と、この固定部503と高電圧絶縁部材300の第1端面301との間に挿入されたシリコーン樹脂材製のシリコーンプレート504とを備えている。この実施の形態において、ケーブル502は高電圧ケーブルである。固定部503は、電気絶縁材である。シリコーンプレート504は、内周及び外周が円形である枠状に形成されている。
The high-
この実施の形態において、高電圧コネクタ500の電気絶縁材としての固定部503は、高電圧絶縁部材300の第1端面301に間接的に密着されている。なお、固定部503は、第1端面301に直接密着されていても良い。高電圧コネクタ500は、高電圧供給端子310に負の高電圧を与えるものである。
In this embodiment, the fixing
上記のように構成されたX線管1では、次のように用いられる。高電圧コネクタ500を真空外囲器180に取り付ける際に、シリコーンプレート504が、それぞれ固定部503と、高電圧絶縁部材300の第1端面301とに密着するように押圧する。上記押圧状態を維持するため、図示しないが、ハウジング501及び枠部193はネジ止めされている。
The X-ray tube 1 configured as described above is used as follows. When the
管部11は、冷却液Lが流れる電気絶縁部材からなるホース11aを有している。管部11は、第2端面302に密着される電気絶縁部材11bを有している。この実施の形態において、電気絶縁部材11bはホース11aの先端部で形成されている。電気絶縁部材11bの外面は、先端に向かって細くなるテーパ状の凸面である。電気絶縁部材11bが第2端面302に密着されることにより、管部11は、収容部306に連通される。
The
管部12は、冷却液Lが流れる電気絶縁部材からなるホース12aを有している。管部12は、第2端面303に密着される電気絶縁部材12bを有している。この実施の形態において、電気絶縁部材12bはホース12aの先端部で形成されている。電気絶縁部材12bの外面は、先端に向かって細くなるテーパ状の凸面である。電気絶縁部材12bが第2端面303に密着されることにより、管部12は、収容部306に連通される。
The
電気絶縁部材11bの第2端面302への密着状態を維持するため、押圧機構13により、管部11の電気絶縁部材11bを第2端面202に押し付けている。電気絶縁部材12bの第2端面303への密着状態を維持するため、押圧機構14により、管部11の電気絶縁部材12bを第2端面203に押し付けている。
In order to maintain the tight contact state of the electrical insulating
上記のように構成されたX線管装置において、陰極150には相対的に負の電圧が印加され、陽極160には相対的に正の電圧が印加される。ここでは、陰極150には、高電圧供給端子310を介して高電圧コネクタ500に印加された高電圧が与えられる。陽極160は、接地されている。
In the X-ray tube apparatus configured as described above, a relatively negative voltage is applied to the
上記のように構成された第2の実施の形態に係るX線管装置によれば、X線管装置は、陰極150と、陽極ターゲット161を含んだ陽極160と、X線透過窓182及び高電圧絶縁部材300を含んだ真空外囲器180と、高電圧供給端子310と、を具備したX線管1と、高電圧コネクタ500と、冷却液Lが流れる管部11、12と、管部11、12に間接的に取り付けられ冷却液Lを循環させる循環ポンプ100と、を備えている。
According to the X-ray tube apparatus according to the second embodiment configured as described above, the X-ray tube apparatus includes a
高電圧絶縁部材300は、高電圧供給端子310とともに真空外部に露出した第1端面301と、真空外部に露出した第2端面302、303と、内部に形成され第2端面202、203に開口し、X線管1の冷却路3を形成する収容部306と、を有している。高電圧コネクタ500は、第1端面301に間接的に密着された固定部503を有し、高電圧供給端子310に高電圧を与える。
The high
管部11は、管部11の電気絶縁部材11bが第2端面302に密着され、収容部306(冷却路3)に連通されている。管部12は、管部12の電気絶縁部材12bが第2端面303に密着され、収容部306(冷却路3)に連通されている。
In the
X線管1の冷却路3は、高電圧絶縁部材300の内部にも形成され、高電圧絶縁部材300に設けられた陰極150を間接的に冷却することができる。このため、陰極150から高電圧絶縁部材300、固定部(電気絶縁材)503、シリコーンプレート504への熱伝導を低減することができる。高電圧コネクタ500の温度を低くすることができ、高電圧コネクタ500の許容温度を越えた変形を抑制することができるため、高電圧コネクタ500と、高電圧絶縁部材300との密着性を維持することができる。これにより、高電圧コネクタ500と高電圧絶縁部材300との密着界面に沿った放電の発生を防止することができる。
The
また、管部11、12の全長にわたってホース11a、12a内部の冷却液Lが高電気抵抗回路を形成するため、管部11、12を絶縁油とともにハウジング内に収容しなくとも電気絶縁性を確保することができる。このため、この実施の形態のX線管装置では、管部11、12及び絶縁油をハウジング内に収容する場合に比べ、全長や重量を縮減することができ、コンパクトにすることができる。
In addition, since the coolant L inside the
その他、第2の実施の形態に係るX線管装置は、第1の実施の形態に係るX線管装置と同様の効果を得ることができる。
上記したことから、X線管1の放熱特性を向上できるとともに、長期にわたって高電圧コネクタ500(圧着式高電圧コネクタ)の絶縁性を確保できるX線管装置を得ることができる。
In addition, the X-ray tube apparatus according to the second embodiment can obtain the same effects as the X-ray tube apparatus according to the first embodiment.
From the above, it is possible to obtain an X-ray tube apparatus that can improve the heat dissipation characteristics of the X-ray tube 1 and can ensure the insulation of the high-voltage connector 500 (crimp type high-voltage connector) over a long period of time.
次に、この発明の第3の実施の形態に係るX線管装置について詳細に説明する。この実施の形態において、他の構成は上述した第1の実施の形態と同一であり、同一の部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。 Next, an X-ray tube apparatus according to the third embodiment of the present invention will be described in detail. In this embodiment, other configurations are the same as those of the first embodiment described above, and the same parts are denoted by the same reference numerals and detailed description thereof is omitted.
図10に示すように、X線管装置は、X線管1と、冷却液Lと、冷却装置5と、継手6と、不活性ガスボンベ7とを備えている。この実施の形態において、冷却液Lに水系冷却液である純水を利用している。
As shown in FIG. 10, the X-ray tube device includes an X-ray tube 1, a coolant L, a
循環路30は、導管34をさらに有している。循環ポンプ100は、導管34及び導管35に気密に取付けられている。不活性ガス導入パイプ87は、水系冷却液L中に没した吐出し口87aを有していない。不活性ガス導入パイプ87は、一端が導入口83に気密に取付けられ、他端が筐体20の外側に引き出されている。
The
循環装置5は、容器としてのケース90と、第1開閉部としてのバルブ131と、第2開閉部としてのバルブ132と、をさらに有している。
ケース90は、循環路30に気密に取付けられている。詳しくは、ケース90は、導管33及び導管34に気密に取付けられている。ケース90は、不活性ガスが満たされた少なくとも1つのガス充満領域91と、不活性ガスの導入口92と、ガスの排出93とを有している。ここでは、ケース90は、1つのガス充満領域91を有している。ケース90は、導入口92及び排出口93を閉じた状態で気密性を保持可能である。
The
The
ケース90には、中空糸膜としての中空糸膜フィルタ94と、不活性ガス導入パイプ96と、ガス排出パイプ97とが設けられている。
中空糸膜フィルタ94は、ケース90内に設けられている。中空糸膜フィルタ94は、内部に冷却液Lの流路95を形成している。中空糸膜フィルタ94は、冷却液Lと不活性ガスとを接触分離させるものであり、ガスは透過させるが冷却液Lは透過させない性質を有している。ガス充満領域91は、冷却液L(流路95)と接触分離された状態で不活性ガスが満たされている。
The
The hollow
この実施の形態において、冷却装置5は、中空糸膜フィルタ94を有しているため、ガス置換法としての膜脱気法を採ることができる。このため、この実施の形態では、膜脱気法により、冷却液L中の酸素ガスを不活性ガスに置換し、冷却液L中の溶存酸素を除去するものである。
In this embodiment, since the
不活性ガス導入パイプ96は導入口92に気密に取付けられている。ここでは、不活性ガス導入パイプ96の一端は導入口92に気密に取付けられ、他端は筐体20の外側に引き出されている。
The inert gas introduction pipe 96 is airtightly attached to the
ガス排出パイプ97は排出口93に気密に取付けられている。ここでは、ガス排出パイプ97の一端は排出口93に気密に取付けられ、他端は筐体20の外側に引き出されている。
The
バルブ131は、ケース90の導入口92に気密に取付けられている。ここでは、バルブ131は、不活性ガス導入パイプ96に気密に取付けられ、不活性ガス導入パイプ96を介して導入口92に気密に取付けられている。バルブ131の他方は、不活性ガスボンベ7に接続することができる。バルブ131は、ガス充満領域91に不活性ガスボンベ7から不活性ガスを導入可能な開状態と、ガス充満領域91(ケース90)の気密性を保持可能な閉状態と、に切替え可能である。
The
バルブ132は、ケース90の排出口93に気密に取付けられている。ここでは、バルブ132は、ガス排出パイプ97に気密に取付けられ、ガス排出パイプ97を介して排出口93に気密に取付けられている。バルブ132の他方は開放されている。バルブ132は、ガス充満領域91から外部にガスを排出可能な開状態と、ガス充満領域91(ケース90)の気密性を保持可能な閉状態と、に切替え可能である。
The
その他、バルブ132の他方には、必要に応じて真空ポンプを接続してもよい。この場合、バルブ132を開状態とすることにより、真空ポンプにてガス充満領域91を真空引きすることができる。
In addition, a vacuum pump may be connected to the other side of the
次に、上記X線管装置の立上げ方法について説明する。
まず、X線管1と、冷却装置5とを備えたX線管装置を用意する。ここで用意した冷却装置5において、タンク80のガス充満領域82及びケース90のガス充満領域91は、まだ不活性ガスで満たされておらず、大気で満たされている。
Next, a method for starting up the X-ray tube apparatus will be described.
First, an X-ray tube device including the X-ray tube 1 and the
続いて、冷却路3、継手6及び冷却装置5に冷却液Lを導入し、冷却路3に、継手6を介して循環路30を連通させ、冷却液Lが導入されたX線管装置をモジュールに組立てる。
Subsequently, the coolant L is introduced into the
ここでは、冷却路3、継手6及び冷却装置5に冷却液Lを導入した後、冷却路3及び循環路30を連通させたが、これに限定されるものではなく種々変形可能である。例えば、管球を交換するメンテナンス時においては、管球を交換したX線管1の冷却路3にのみ冷却液Lを導入し、継手6及び冷却装置5においては、既に導入されている冷却液Lを引続き利用することができる。または、継手6及び冷却装置5においては、冷却液Lを入れ換えてもよい。
Here, after introducing the coolant L into the
次いで、循環ポンプ100を稼動させ、冷却液Lを循環路30と冷却路3との間を循環させる。なお、循環ポンプ100を稼動させ、冷却液Lを循環させている間、熱交換器60は、稼動させなくともよい。
Next, the
その後、冷却液Lの循環を維持した状態で、バルブ121、バルブ122、バルブ131及びバルブ132をそれぞれ開状態とする。ここでは、バルブ121、バルブ122、バルブ131及びバルブ132をそれぞれ閉状態から開状態に切替えることで行う。そして、バルブ121に接続された不活性ガスボンベ7から、バルブ121、不活性ガス導入パイプ87及び導入口83を通ってタンク80のガス充満領域82に不活性ガスを流す。
Thereafter, with the circulation of the coolant L maintained, the
これにより、ガス充満領域82の不活性ガス及び酸素ガスは、排出口84、ガス排出パイプ88及びバルブ122を介して、外部に排出される。そして、ガス充満領域82は、次第に不活性ガスで充満されることになる。
Thereby, the inert gas and oxygen gas in the
また、ガス充満領域82に不活性ガスを流すと同時に、膜脱気法により、バルブ131、不活性ガス導入パイプ96及び導入口92を通ってケース90のガス充満領域91に不活性ガスを流し、水系冷却液L中の溶存酸素を除去する。
In addition, at the same time as flowing an inert gas into the gas-filled
中空糸膜フィルタ94は、冷却液Lと不活性ガスとを接触分離させることができ、冷却液Lに不活性ガスを溶解させるとともに溶存酸素を除去することができる。ガス充満領域91の不活性ガス及び酸素ガスは、排出口93、ガス排出パイプ97及びバルブ132を介して、外部に排出される。そして、ガス充満領域91は、次第に不活性ガスで充満されることになる。
The hollow
この際、ガス充満領域82及びガス充満領域91に不活性ガスを一定期間流すことにより、冷却液Lの溶存酸素量を低下させることができる。ここで、上記一定期間とは、例えば、不活性ガスが冷却液Lに飽和値まで溶存するまでの期間である。
At this time, the amount of dissolved oxygen in the coolant L can be reduced by flowing an inert gas through the gas-filled
なお、上記一定期間は、不活性ガスが冷却液Lに飽和値まで溶存するまでの期間より短期間であってもよい。すなわち、不活性ガスが冷却液Lに飽和値まで溶存しない期間であってもよい。この場合、ガス充満領域82及びガス充満領域91に不活性ガスが充満する程度に不活性ガスを導入すればよく、これにより、冷却液Lの溶存酸素量を次第に低下させることができる。
Note that the certain period may be shorter than the period until the inert gas is dissolved in the coolant L to the saturation value. That is, it may be a period in which the inert gas does not dissolve in the coolant L to the saturation value. In this case, the inert gas may be introduced to such an extent that the gas-filled
続いて、ガス充満領域82及びガス充満領域91への不活性ガスの流しを中止し、バルブ121、バルブ122、バルブ131及びバルブ132をそれぞれ閉状態に切替える。このため、タンク80及びケース90の気密性をそれぞれ保持することができる。これにより、X線管装置の立上げが終了する。
Subsequently, the flow of the inert gas to the
ここで、冷却液Lを循環させた後であり、かつ、ガス充満領域82及びガス充満領域91に不活性ガスを流す前に、さらに、ガス充満領域82及びガス充満領域91の真空引きを行ってもよい。この場合、冷却液Lの循環を維持した状態で、バルブ122及びバルブ132を開状態とし、真空ポンプを用い、バルブ122、ガス排出パイプ88及び排出口84を介してガス充満領域82を一定期間真空引きし、同時に、バルブ132、ガス排出パイプ97及び排出口93を介してガス充満領域91を一定期間真空引きする。
Here, after the coolant L is circulated and before the inert gas is allowed to flow through the gas-filled
そして、ガス充満領域82及びガス充満領域91を真空引きした後、バルブ122及びバルブ132を閉状態に切替え、真空引きを中止すればよい。これにより、ガス充満領域82及びガス充満領域91における酸素及び冷却液Lの溶存酸素の外部への排出時間の短縮、及び不活性ガスを流す時間の短縮を図ることができる。
Then, after evacuating the
上記X線管装置の立上げ方法は、X線管装置を初めてモジュールに組立てた後や、管球の交換等のX線管装置のメンテナンス時に行えばよく、常時行う必要なない。これにより、立上げ時以降、水系冷却液Lの溶存酸素量の低い状態を維持することができる。 The X-ray tube apparatus startup method may be performed after the X-ray tube apparatus is assembled into a module for the first time, or during maintenance of the X-ray tube apparatus such as tube replacement, and is not always required. Thereby, the state where the amount of dissolved oxygen of the aqueous coolant L is low can be maintained after the start-up.
上記のように構成された第3の実施の形態に係るX線管装置によれば、X線管装置は、陰極150と、陽極ターゲット161を含んだ陽極160と、X線透過窓182及び高電圧絶縁部材200を含んだ真空外囲器180と、高電圧供給端子210と、を具備したX線管1と、高電圧コネクタ400と、冷却液Lが流れる管部11、12と、管部11、12に間接的に取り付けられ冷却液Lを循環させる循環ポンプ100と、を備えている。このため、第4の実施の形態に係るX線管装置は、第1の実施の形態に係るX線管装置と同様の効果を得ることができる。
According to the X-ray tube apparatus according to the third embodiment configured as described above, the X-ray tube apparatus includes a
冷却装置5は、循環路30と、循環ポンプ100と、タンク80と、ケース90と、バルブ121と、バルブ122と、バルブ131と、バルブ132とを有している。
膜脱気法により、冷却液Lの溶存酸素量を低下させることができる。このため、低コストにて冷却液L中の酸素ガスを除去することができる。また、循環路30、X線管1及び冷却路3等の金属部分の腐食を抑制することができる。金属部分が腐食し易い銅を主成分とする材料で形成されている場合であっても、腐食の発生を抑制することができる。すなわち、冷却液LによるX線管装置の内部腐食を低減することができる。陽極160に穴が形成される等の腐食によって生じる不良を低減できるため、長期にわたって信頼性が高く、製品寿命の長いX線管装置を得ることができる。
The
The amount of dissolved oxygen in the coolant L can be reduced by the membrane degassing method. For this reason, the oxygen gas in the coolant L can be removed at low cost. Moreover, corrosion of metal parts, such as the
また、金属部分の腐食によって生じる金属イオン等の発生を抑制することができるため、イオン交換樹脂86の寿命を延ばすことができる
冷却液Lに水系冷却液である純水を使用できるため、冷却液が絶縁油である場合に比べて冷却性能に優れたX線管装置を得ることができる。
Moreover, since generation | occurrence | production of the metal ion etc. which arise by corrosion of a metal part can be suppressed, the lifetime of the
Since pure water, which is an aqueous coolant, can be used as the coolant L, an X-ray tube device having superior cooling performance can be obtained as compared with the case where the coolant is an insulating oil.
バルブ121、バルブ122、バルブ131及びバルブ132等、冷却路3、継手6及び冷却装置5の密閉系にわずかに大気(酸素)が侵入する経路がある場合であっても、ガス充満領域82及びガス充満領域91は不活性ガスで満たされている。ガス充満領域82及びガス充満領域91が真空状態でないことは言うまでもない。バルブ121、バルブ122、バルブ131及びバルブ132等の経路からの大気(酸素)のわずかな侵入があり、侵入した酸素が冷却液Lに溶解した場合にも、その酸素はガス充満領域82及びガス充満領域91で不活性ガスに自然に置換されるため、冷却液Lの溶存酸素量の上昇を抑制することができ、ひいてはX線管装置の内部腐食を低減することができる。
Even when there is a path through which air (oxygen) slightly enters the closed system of the
タンク80に設けられたベローズ85は、冷却液Lの膨張及び収縮を吸収することができる。このため、この冷却路3、継手6及び冷却装置5が密閉系を形成しても、冷却液Lが膨張した場合の冷却液Lの漏れや、冷却液Lが収縮した場合の冷却液Lへの空気の吸い込みを防止することができる。
冷却装置5は、イオン交換樹脂フィルタ86を有しているため、冷却液L中の金属イオン等のイオンの増加を防止でき、冷却液Lの非導電性を一層維持することができる。
The bellows 85 provided in the
Since the
上記したことから、X線管1の放熱特性を向上できるとともに、長期にわたって高電圧コネクタ400(圧着式高電圧コネクタ)の絶縁性を確保できるX線管装置を得ることができる。 From the above, it is possible to obtain an X-ray tube apparatus that can improve the heat dissipation characteristics of the X-ray tube 1 and can ensure the insulation of the high-voltage connector 400 (crimp type high-voltage connector) over a long period of time.
次に、この発明の第4の実施の形態に係るX線管装置について詳細に説明する。この実施の形態において、他の構成は上述した第1の実施の形態と同一であり、同一の部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。 Next, an X-ray tube apparatus according to a fourth embodiment of the present invention will be described in detail. In this embodiment, other configurations are the same as those of the first embodiment described above, and the same parts are denoted by the same reference numerals and detailed description thereof is omitted.
図11に示すように、X線管装置は、X線管1と、冷却液Lと、冷却装置5と、継手6と、不活性ガスボンベ7とを備えている。この実施の形態において、冷却液Lに水系冷却液である純水を利用している。
As shown in FIG. 11, the X-ray tube device includes an X-ray tube 1, a coolant L, a
循環装置5は、気密性の継手6を介して冷却液Lを冷却路3との間で循環させるものである。
ここでは、継手6は、ホース11、ホース12、コネクタ13、コネクタ14、プラグ15及びプラグ16を有している。ホース11の一端にコネクタ13が気密に接続され、他端にプラグ15が気密に接続されている。ホース12の一端にコネクタ14が気密に接続され、他端にプラグ16が気密に接続されている。コネクタ13及びコネクタ14はX線管1に気密に接続されている。
The
Here, the joint 6 includes a
冷却装置5は、筐体20と、循環路30と、ベローズ機構としての空盆50と、熱交換器60と、流量センサ70と、容器としてのタンク80と、容器としてのケース90と、循環ポンプ100と、バルブ131と、バルブ132と、を有している。
The
筐体20には、ソケット21及びソケット22が気密に取付けられている。ソケット21にはプラグ15が気密に連結されている。ソケット22にはプラグ16が気密に連結されている。ソケット21及びプラグ15は、着脱可能な連結器としてのカプラ8を形成している。ソケット22及びプラグ16は、着脱可能な連結器としてのカプラ9を形成している。
A
循環路30は、冷却路3に継手6を介して連通されている。循環路30は、冷却液Lを収容し、気密性を保持可能である。循環路30は、導管41、導管42、導管43、導管44、導管45、ホース46、ホース47、連結器としてのカプラ48及び連結器としてのカプラ49を有している。導管41はソケット22に気密に接続され、導管45はソケット21に気密に接続されている。導管43及びホース46は、着脱可能な連結器としてのカプラ48を介して気密に連結されている。導管44及びホース47は、着脱可能な連結器としてのカプラ49を介して気密に連結されている。導管41、導管42、導管43、導管44及び導管45は、銅、鉄、鉄合金、鋼等の金属で形成されている。ここでは、導管42は銅で形成され、導管41、導管43、導管44及び導管45は、ステンレス鋼で形成されている。
The
空盆50は、循環路30に気密に連通されている。空盆50は、開口部51aを有したケース51を有している。開口部51aは、循環路30の導管41に気密に連通されている。空盆50は、ケース51内を開口部51aと繋がった第1領域53及び第2領域54に区域するベローズ52を有している。ベローズ52は、ケース51に液密に取付けられている。ベローズ52は伸縮自在である。ここでは、ベローズ52はゴムで形成されている。ベローズ52は、冷却液Lの体積の膨張及び収縮を吸収することができる。
The
循環ポンプ100は、循環路30に気密に取付けられている。詳しくは、循環ポンプ100は、導管41及び導管42に気密に取付けられている。循環ポンプ100は、冷却液Lを冷却装置5と冷却路3との間で循環させるものである。
The
熱交換器60は、導管42の一部とファン62とで形成されている。導管42を流れる冷却液Lはファン62によって空冷される。
流量センサ70は、導管42及び導管43間に気密に接続されている。
The
The
タンク80は、循環路30に気密に取付けられている。詳しくは、タンク80は、ホース46及びホース47に気密に取付けられている。タンク80は、冷却液Lが充満した冷却液充満領域81を有している。ここでは、タンク80は、1つのガス充満領域82を有している。タンク80は、液密に形成されている。
The
タンク80には、イオン交換樹脂としてのイオン交換樹脂フィルタ86が設けられている。イオン交換樹脂フィルタ86は、タンク80の内部に設けられている。イオン交換樹脂フィルタ86は冷却液L中に浸漬されている。ここでは、イオン交換樹脂フィルタ86は、ホース46の先端に取付けられており、循環路30、X線管1及び冷却路3等の金属部分が腐食した場合に生じる、冷却液Lの導電率の上昇を抑制することができる。これにより、純水である冷却液Lの非導電性を維持することができ、X線管1で生じる放電等の電気的な不良を抑制することができる。
The
ケース90は、循環路30に気密に取付けられている。詳しくは、ケース90は、導管44及び導管45に気密に取付けられている。ケース90は、不活性ガスが満たされた少なくとも1つのガス充満領域91と、不活性ガスの導入口92と、ガスの排出93とを有している。ここでは、ケース90は、1つのガス充満領域91を有している。ケース90は、導入口92及び排出口93を閉じた状態で気密性を保持可能である。
The
ケース90には、中空糸膜としての中空糸膜フィルタ94と、不活性ガス導入パイプ96と、ガス排出パイプ97とが設けられている。
中空糸膜フィルタ94は、ケース90内に設けられている。中空糸膜フィルタ94は、内部に冷却液Lの流路95を形成している。中空糸膜フィルタ94は、冷却液Lと不活性ガスとを接触分離させるものであり、ガスは透過させるが冷却液Lは透過させない性質を有している。ガス充満領域91は、冷却液L(流路95)と接触分離された状態で不活性ガスが満たされている。
The
The hollow
この実施の形態において、冷却装置5は、中空糸膜フィルタ94を有しているため、ガス置換法としての膜脱気法を採ることができる。このため、この実施の形態では、膜脱気法により、冷却液L中の酸素ガスを不活性ガスに置換し、冷却液L中の溶存酸素を除去するものである。
In this embodiment, since the
不活性ガス導入パイプ96は導入口92に気密に取付けられている。ここでは、不活性ガス導入パイプ96の一端は導入口92に気密に取付けられ、他端は筐体20の外側に引き出されている。
The inert gas introduction pipe 96 is airtightly attached to the
ガス排出パイプ97は排出口93に気密に取付けられている。ここでは、ガス排出パイプ97の一端は排出口93に気密に取付けられ、他端は筐体20の外側に引き出されている。
The
バルブ131は、ケース90の導入口92に気密に取付けられている。ここでは、バルブ131は、不活性ガス導入パイプ96に気密に取付けられ、不活性ガス導入パイプ96を介して導入口92に気密に取付けられている。バルブ131の他方は、不活性ガスボンベ7に接続することができる。バルブ131は、ガス充満領域91に不活性ガスボンベ7から不活性ガスを導入可能な開状態と、ガス充満領域91(ケース90)の気密性を保持可能な閉状態と、に切替え可能である。
The
バルブ132は、ケース90の排出口93に気密に取付けられている。ここでは、バルブ132は、ガス排出パイプ97に気密に取付けられ、ガス排出パイプ97を介して排出口93に気密に取付けられている。バルブ132の他方は開放されている。バルブ132は、ガス充満領域91から外部にガスを排出可能な開状態と、タンク80の気密性を保持可能な閉状態と、に切替え可能である。
The
その他、バルブ132の他方には、必要に応じて真空ポンプを接続してもよい。この場合、バルブ132を開状態とすることにより、真空ポンプにてガス充満領域91を真空引きすることができる。
In addition, a vacuum pump may be connected to the other side of the
ここで、上記冷却液Lについて説明する。冷却液Lには不活性ガスが溶解されている。この実施の形態において、冷却液Lには不活性ガスが飽和状態で溶解されている。冷却液L(純水)中に溶解した酸素ガスを不活性ガスに置換した状態となる。 Here, the cooling liquid L will be described. An inert gas is dissolved in the cooling liquid L. In this embodiment, an inert gas is dissolved in the coolant L in a saturated state. The oxygen gas dissolved in the coolant L (pure water) is replaced with an inert gas.
上記冷却液Lは、溶存酸素量が低いため、循環路30、X線管1及び冷却路3等の金属部分の腐食を抑制することができる。
上記のようにX線管装置が構成されている。
Since the cooling liquid L has a low dissolved oxygen content, corrosion of metal parts such as the
The X-ray tube device is configured as described above.
次に、上記X線管装置の立上げ方法について説明する。
まず、X線管1と、冷却装置5とを備えたX線管装置を用意する。ここで用意した冷却装置5において、ケース90のガス充満領域91は、まだ不活性ガスで満たされておらず、大気で満たされている。
Next, a method for starting up the X-ray tube apparatus will be described.
First, an X-ray tube device including the X-ray tube 1 and the
続いて、冷却路3、継手6及び冷却装置5に冷却液Lを導入し、冷却路3に、継手6を介して循環路30を連通させ、冷却液Lが導入されたX線管装置をモジュールに組立てる。
Subsequently, the coolant L is introduced into the
ここでは、冷却路3、継手6及び冷却装置5に冷却液Lを導入した後、冷却路3及び循環路30を連通させたが、これに限定されるものではなく種々変形可能である。例えば、管球を交換するメンテナンス時においては、管球を交換したX線管1の冷却路3にのみ冷却液Lを導入し、継手6及び循環装置5においては、既に導入されている冷却液Lを引続き利用することができる。または、継手6及び冷却装置5においては、冷却液Lを入れ換えてもよい。
Here, after introducing the coolant L into the
次いで、循環ポンプ100を稼動させ、冷却液Lを循環路30と冷却路3との間を循環させる。なお、循環ポンプ100を稼動させ、冷却液Lを循環させている間、熱交換器60は、稼動させてさせなくてもよい。
Next, the
その後、冷却液Lの循環を維持した状態で、バルブ131及びバルブ132をそれぞれ開状態とする。ここでは、バルブ131及びバルブ132をそれぞれ閉状態から開状態に切替えることで行う。
Thereafter, with the circulation of the coolant L maintained, the
そして、バルブ131に接続された不活性ガスボンベ7から、バルブ131、不活性ガス導入パイプ96及び導入口92を通ってケース90のガス充満領域91に不活性ガスを流す。中空糸膜フィルタ94は、冷却液Lと不活性ガスとを接触分離させることができ、冷却液Lに不活性ガスを溶解させるとともに溶存酸素を除去することができる。
Then, an inert gas is caused to flow from the
これにより、ガス充満領域91の不活性ガス及び酸素ガスは、排出口93、ガス排出パイプ97及びバルブ132を介して、外部に排出される。そして、ガス充満領域91は、次第に不活性ガスで充満されることになる。
Thereby, the inert gas and oxygen gas in the
この際、ガス充満領域91に不活性ガスを一定期間流すことにより、冷却液Lの溶存酸素量を低下させることができる。ここで、上記一定期間とは、例えば、不活性ガスが冷却液Lに飽和値まで溶存するまでの期間である。
At this time, the amount of dissolved oxygen in the coolant L can be reduced by flowing an inert gas through the gas-filled
なお、上記一定期間は、不活性ガスが冷却液Lに飽和値まで溶存するまでの期間より短期間であってもよい。すなわち、不活性ガスが冷却液Lに飽和値まで溶存しない期間であってもよい。この場合、ガス充満領域91に不活性ガスが充満する程度に不活性ガスを導入すればよく、これにより、冷却液Lの溶存酸素量を次第に低下させることができる。
Note that the certain period may be shorter than the period until the inert gas is dissolved in the coolant L to the saturation value. That is, it may be a period in which the inert gas does not dissolve in the coolant L to the saturation value. In this case, the inert gas may be introduced to such an extent that the
続いて、ガス充満領域91への不活性ガスの流しを中止し、バルブ131及びバルブ132をそれぞれ閉状態に切替える。このため、ケース90の気密性をそれぞれ保持することができる。これにより、X線管装置の立上げが終了する。
Subsequently, the flow of the inert gas to the
ここで、冷却液Lを循環させた後であり、かつ、ガス充満領域91に不活性ガスを流す前に、さらに、ガス充満領域91の真空引きを行ってもよい。この場合、冷却液Lの循環を維持した状態で、バルブ132を開状態とし、真空ポンプを用い、バルブ132、ガス排出パイプ97及び排出口93を介してガス充満領域91を一定期間真空引きする。
Here, after the coolant L is circulated and before the inert gas is allowed to flow through the gas-filled
そして、ガス充満領域91を真空引きした後、バルブ132を閉状態に切替え、真空引きを中止すればよい。これにより、ガス充満領域91における酸素及び冷却液Lの溶存酸素の外部への排出時間の短縮、及び不活性ガスを流す時間の短縮を図ることができる。
Then, after the gas-filled
上記X線管装置の立上げ方法は、X線管装置を初めてモジュールに組立てた後や、管球の交換等のX線管装置のメンテナンス時に行えばよく、常時行う必要なない。これにより、立上げ時以降、冷却液Lの溶存酸素量の低い状態を維持することができる。 The X-ray tube apparatus startup method may be performed after the X-ray tube apparatus is assembled into a module for the first time, or during maintenance of the X-ray tube apparatus such as tube replacement, and is not always required. Thereby, the state where the amount of dissolved oxygen of the coolant L is low can be maintained after the start-up.
上記のように構成された第4の実施の形態に係るX線管装置によれば、X線管装置は、陰極150と、陽極ターゲット161を含んだ陽極160と、X線透過窓182及び高電圧絶縁部材200を含んだ真空外囲器180と、高電圧供給端子210と、を具備したX線管1と、高電圧コネクタ400と、冷却液Lが流れる管部11、12と、管部11、12に間接的に取り付けられ冷却液Lを循環させる循環ポンプ100と、を備えている。このため、第5の実施の形態に係るX線管装置は、第1の実施の形態に係るX線管装置と同様の効果を得ることができる。
According to the X-ray tube apparatus according to the fourth embodiment configured as described above, the X-ray tube apparatus includes a
冷却装置5は、循環路30と、循環ポンプ100と、タンク80と、ケース90と、バルブ131と、バルブ132とを有している。
膜脱気法により、冷却液Lの溶存酸素量を低下させることができる。このため、低コストにて冷却液L中の酸素ガスを除去することができる。また、循環路30、X線管1及び冷却路3等の金属部分の腐食を抑制することができる。金属部分が腐食し易い銅を主成分とする材料で形成されている場合であっても、腐食の発生を抑制することができる。すなわち、冷却液LによるX線管装置の内部腐食を低減することができる。陽極160に穴が形成される等の腐食によって生じる不良を低減できるため、長期にわたって信頼性が高く、製品寿命の長いX線管装置を得ることができる。
The
The amount of dissolved oxygen in the coolant L can be reduced by the membrane degassing method. For this reason, the oxygen gas in the coolant L can be removed at low cost. Moreover, corrosion of metal parts, such as the
冷却液Lに水系冷却液である純水を使用できるため、冷却液が絶縁油である場合に比べて冷却性能に優れたX線管装置を得ることができる。
バルブ131及びバルブ132等、冷却路3、継手6及び冷却装置5の密閉系にわずかに大気(酸素)が侵入する経路がある場合であっても、ガス充満領域91は不活性ガスで満たされている。ガス充満領域91が真空状態でないことは言うまでもない。バルブ131及びバルブ132等の経路からの大気(酸素)のわずかな侵入があり、侵入した酸素が冷却液Lに溶解した場合にも、その酸素はガス充満領域91で不活性ガスに自然に置換されるため、冷却液Lの溶存酸素量の上昇を抑制することができ、ひいてはX線管装置の内部腐食を低減することができる。
Since pure water, which is an aqueous coolant, can be used as the coolant L, an X-ray tube device having superior cooling performance can be obtained as compared with the case where the coolant is an insulating oil.
Even when there is a path through which air (oxygen) slightly enters the sealed system of the
空盆50は、冷却液Lの体積の膨張及び収縮を吸収することができる。このため、この冷却路3、継手6及び冷却装置5が密閉系を形成しても、冷却液Lが膨張した場合の冷却液Lの漏れや、冷却液Lが収縮した場合の冷却液Lへの空気の吸い込みを防止することができる。
The
冷却装置5は、イオン交換樹脂フィルタ86を有しているため、冷却液L中の金属イオン等のイオンの増加を防止することができ、冷却液Lの非導電性を一層維持することができる。
Since the
上記したことから、X線管1の放熱特性を向上できるとともに、長期にわたって高電圧コネクタ400(圧着式高電圧コネクタ)の絶縁性を確保できるX線管装置を得ることができる。 From the above, it is possible to obtain an X-ray tube apparatus that can improve the heat dissipation characteristics of the X-ray tube 1 and can ensure the insulation of the high-voltage connector 400 (crimp type high-voltage connector) over a long period of time.
なお、この発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化可能である。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。 Note that the present invention is not limited to the above-described embodiment as it is, and can be embodied by modifying the components without departing from the scope of the invention in the implementation stage. Various inventions can be formed by appropriately combining a plurality of constituent elements disclosed in the embodiments. For example, some components may be deleted from all the components shown in the embodiment. Furthermore, constituent elements over different embodiments may be appropriately combined.
例えば、冷却路3は、陰極150及び陽極160の何れか一方から放出される熱の少なくとも一部が伝導される冷却液Lを収容し、密閉されていればよい。X線管1はハウジング内に収容されていてもよい。この場合、(1)X線管1及びハウジング間の隙間を冷却液Lの流路の一部としたり、(2)X線管1及びハウジング間の隙間に冷却液Lとは別の冷却液を充填したり、(3)X線管1及びハウジング間の隙間にガス(空気、不活性ガス、絶縁性ガス)を存在させたりしてもよい。
For example, the
上記(1)の場合、図12に示すように、X線管1がハウジング2に収容され、ハウジング2内が冷却液Lで満たされている。管部11は、ホース17a、コネクタ17b、ホース11a及び図示しない電気絶縁部材11bを有している。ホース17aの一端にコネクタ17bが気密に接続され、他端にプラグ15が気密に接続されている。コネクタ17bは、ハウジング2に気密に接続されている。ホース11aはコネクタ17bを介してホース17aに連通している。管部12は、ホース18a、コネクタ18b及びホース18cを有している。ホース18aの一端にコネクタ18bが気密に接続され、他端にプラグ16が気密に接続されている。コネクタ18bは、ハウジング2に気密に接続されている。ホース18cはコネクタ18bを介してホース18aに連通している。
In the case of (1) above, as shown in FIG. 12, the X-ray tube 1 is accommodated in the
上記(2)の場合、図13に示すように、ハウジング2内に冷却液Lとは別の冷却液が充填されている。管部12は、ホース18cの替わりにホース12aを有している。ホース12aはコネクタ18bを介してホース18aに連通している。
In the case of (2) above, as shown in FIG. 13, the
管部11の電気絶縁部材11bは、接着剤により第2端面202若しくは第2端面302に接着されていてもよい。管部12の電気絶縁部材12bは、接着剤により第2端面203若しくは第2端面303に接着されていてもよい。この場合、押圧機構13、14無しにX線管装置を形成することができる。上記接着剤としては、エポキシ樹脂又はシリコーン樹脂を主成分とする材料を利用することができる。
The electrical insulating
上記接着剤を使用する場合、管部11の電気絶縁部材11b、並びに第2端面202若しくは第2端面302の少なくとも一方にプライマ処理が施されていた方が好ましい。また、管部12の電気絶縁部材12b、並びに第2端面203若しくは第2端面303の少なくとも一方にプライマ処理が施されていた方が好ましい。
When the adhesive is used, it is preferable that primer treatment is applied to at least one of the electrical insulating
これにより、管部11の電気絶縁部材11b、並びに第2端面202若しくは第2端面302の接着強度を向上させることができる。また、管部12の電気絶縁部材12b、並びに第2端面203若しくは第2端面303の接着強度を向上させることができる。
Thereby, the adhesive strength of the electrical insulating
ホース11a及びホース12aの外表面を、例えば機械的強度が優れる塩化ビニール、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴムや金属スプリングなどで被覆してもよい。
The outer surfaces of the
上記冷却液Lとしては、水系冷却液である純水を利用したが、これに限らず、プロピレングリコール水溶液、エチレングリコール水溶液、など、その他の水系冷却液を利用することも可能である。 As the cooling liquid L, pure water which is an aqueous cooling liquid is used. However, the present invention is not limited to this, and other aqueous cooling liquids such as a propylene glycol aqueous solution and an ethylene glycol aqueous solution can also be used.
X線管装置に上記イオン交換樹脂フィルタ86等のイオン交換樹脂を設ける場合、イオン交換樹脂は冷却液Lに浸っていればよい。このため、イオン交換樹脂は、冷却装置5の外部で冷却液Lに浸るよう設けられていてもよい。
When an ion exchange resin such as the ion
タンク80には、ガス充満領域82を真空引きするための真空排気パイプやバルブを別途設けてもよい。同様に、ケース90には、ガス充満領域91を真空引きするための真空排気パイプやバルブを別途設けてもよい。
The
冷却液Lと接する循環路30、X線管1及び冷却路3等の金属部分に、金等の貴金属メッキを施してもよい。これにより、X線管装置の製品寿命の長期化を図ることができる。
Metal parts such as the
この発明は、上述したX線管装置に限定されるものではなく、各種X線管装置に適用可能である。例えば、この発明は、回転陽極型X線管を備えた回転陽極型のX線管装置にも適用可能である。 The present invention is not limited to the X-ray tube apparatus described above, and can be applied to various X-ray tube apparatuses. For example, the present invention is also applicable to a rotary anode type X-ray tube device provided with a rotary anode type X-ray tube.
1…X線管、3…冷却路、L…冷却液、5…冷却装置、11,12…管部、11a,12a…ホース、11b,12b…電気絶縁部材、11c,12c…プライマ膜、11d,12d…シール部材、13…押圧機構、14…押圧機構、20…筐体、30…循環路、60…熱交換器、86…イオン交換樹脂フィルタ、100…循環ポンプ、150…陰極、151…陰極フィラメント、160…陽極、161…陽極ターゲット、180…真空外囲器、182…X線透過窓、200…高電圧絶縁部材、201…第1端面、202,203…第2端面、204,205…貫通孔、210…高電圧供給端子、300…高電圧絶縁部材、301…第1端面、302,303…第2端面、306…収容部、310…高電圧供給端子、400…高電圧コネクタ、403…固定部、404…シリコーンプレート、500…高電圧コネクタ、503…固定部、504…シリコーンプレート。
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... X-ray tube, 3 ... Cooling path, L ... Coolant, 5 ... Cooling device, 11, 12 ... Pipe part, 11a, 12a ... Hose, 11b, 12b ... Electrical insulation member, 11c, 12c ... Primer film | membrane, 11d , 12d ... sealing member, 13 ... pressing mechanism, 14 ... pressing mechanism, 20 ... housing, 30 ... circulation path, 60 ... heat exchanger, 86 ... ion exchange resin filter, 100 ... circulation pump, 150 ... cathode, 151 ... Cathode filament, 160 ... anode, 161 ... anode target, 180 ... vacuum envelope, 182 ... X-ray transmission window, 200 ... high voltage insulating member, 201 ... first end face, 202, 203 ... second end face, 204, 205 DESCRIPTION OF SYMBOLS ... Through-hole, 210 ... High voltage supply terminal, 300 ... High voltage insulation member, 301 ... 1st end surface, 302, 303 ... 2nd end surface, 306 ... Accommodating part, 310 ... High voltage supply terminal, 400 ...
Claims (9)
高電圧コネクタと、
水系冷却液が流れる管部と、
前記管部に取り付けられ前記水系冷却液を循環させる循環ポンプと、を備え、
前記高電圧絶縁部材は、前記高電圧供給端子とともに真空外部に露出した第1端面と、真空外部に露出した第2端面と、内部に形成され前記第2端面に開口し前記水系冷却液が流れる冷却路と、を有し、
前記高電圧コネクタは、前記第1端面に直接又は間接的に密着された電気絶縁材を有し、前記高電圧供給端子に高電圧を与え、
前記管部は、前記管部の電気絶縁部材が前記第2端面に密着され、前記冷却路に連通されていることを特徴とするX線管装置。 A cathode including an electron emission source that emits electrons, an anode including an anode target that emits X-rays when irradiated with electrons emitted from the electron emission source, and an X-ray transmission facing the anode target A vacuum envelope containing a cathode and an anode including a high voltage insulating member to which any one of a window and the cathode and the anode is attached, and one of the cathode and the anode provided on the high voltage insulating member An X-ray tube having a high voltage supply terminal for supplying a high voltage to
A high voltage connector;
A pipe portion through which the aqueous coolant flows;
A circulation pump attached to the pipe portion and circulating the aqueous coolant.
The high-voltage insulating member includes a first end face exposed to the outside of the vacuum together with the high-voltage supply terminal, a second end face exposed to the outside of the vacuum, an opening formed in the second end face, and the aqueous coolant flows. A cooling path,
The high voltage connector has an electrical insulating material adhered directly or indirectly to the first end face, and applies a high voltage to the high voltage supply terminal,
The X-ray tube apparatus according to claim 1, wherein the tube portion has an electrically insulating member of the tube portion in close contact with the second end face and communicated with the cooling path.
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