JP2012004011A - カード用コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】ハウジングに対してカバーを容易に組み付けることができると共に、カードの着脱時にハウジングからカバーが脱落することを防止することができるカード用コネクタを提供すること。
【解決手段】ハウジングに設けられた挿通孔36に、カバーに設けられた軸部23を挿通させることにより、ハウジングとカバーとが回動可能に連結される。挿通孔36は軸部23を軸支する回動孔56と、回動孔56に軸部23を案内する案内孔57とを有し、軸部23は回動孔56を貫通した先端側に回動孔56からはみ出す張り出し部53を有し、軸部23の回動孔56からの抜け外れを防止する構成とした。
【選択図】図3

Description

本発明は、カード用コネクタに関し、特に、ハウジングに対し開閉可能に連結されたカバーを有するカード用コネクタに関する。
従来、開閉可能なカバーを有するカード用コネクタとして、ハウジングとカバーとがヒンジ構造により連結されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載のカード用コネクタは、ハウジングの幅方向における外側面に設けられた溝部に、カバーの側板部から内向きに突出した軸部を挿通させて連結されている。ハウジングの溝部は、カバーの軸部を軸支する円形溝と、円形溝から後方に延びる長溝とで構成されている。カバーの軸部の断面形状は、直交する一方向が円形溝の直径に合い、他方向が長溝の溝幅に合うようなトラック形状に形成されている。
そして、カバーの軸部をハウジングの円形溝に位置させることで、ハウジングに対してカバーの開閉が可能となる。また、カバーを閉じると、軸部の長径方向が長溝の延在方向に向けられる。この状態で、ハウジングに対してカバーをスライドさせることで、カバーの軸部がハウジングの長溝内に侵入され、ハウジングに対してカバーを閉状態でロックすることが可能となっている。
特開2008−287919号公報
ところで、上記した従来のカード用コネクタにおいては、ハウジングにカバーを組み付ける際に、カバーの両側板部をハウジングの外側面に沿わせて側板部を弾性変形させることにより、カバーの軸部をハウジングの溝部に挿通させている。このため、ハウジングに対するカバーの組み付けが煩わしい作業となっていた。また、上記理由等によりカバーが弾性変形しやすいように形成されているため、カードが着脱されるカバーの開閉時にひねり等の過負荷が加わると、カバーの軸部がハウジングの溝部から抜け外れてハウジングからカバーが脱落し易いという問題があった。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであり、ハウジングに対してカバーを容易に組み付けることができると共に、カードの着脱時にハウジングからカバーが脱落することを防止することができるカード用コネクタを提供することを目的とする。
本発明のカード用コネクタは、ハウジングと、前記ハウジングに回動可能に連結され、前記ハウジングと共にカードの収容部を形成するカバーとを備え、前記ハウジングおよび前記カバーは、いずれか一方に設けられた挿通孔に、いずれか他方に設けられた軸部を挿通させることにより連結され、前記挿通孔は、前記ハウジングに前記カバーが回動可能に連結される連結位置に形成され、前記軸部を軸支する回動孔と、前記回動孔に連なり、前記ハウジングから前記カバーが外れる非連結位置から前記連結位置に前記軸部を案内する案内孔とを有し、前記軸部は、前記回動孔を貫通した突出端側に、前記回動孔からはみ出すように設けられた張り出し部を有することを特徴とする。
この構成によれば、案内孔を介して軸部が回動孔に位置付けられることで、カバーをハウジングに対して回動可能に連結することができる。このため、従来のように、カバーを弾性変形させることなく、ハウジングに対してカバーを容易に組み付けることができる。また、軸部の突出端側に回動孔からはみ出すように張り出し部が設けられているため、カバーの開閉時にひねり等の過負荷が加わっても、回動孔から軸部が抜け外れることがなく、ハウジングからのカバーの脱落が防止される。さらに、弾性変形させることなくカバーをハウジングに組み付けることができるため、剛性の高い材料を用いてカバーを形成することで、ひねり等の過負荷によるカバーの変形を抑えて、ハウジングからのカバーの脱落をさらに効果的に防止できる。
また本発明は、上記カード用コネクタにおいて、前記案内孔は、前記ハウジングの実装基板に載置される載置面側から前記軸部を回動孔に案内することを特徴とする。
この構成によれば、ハウジングが実装基板に載置されると、実装基板により案内孔が塞がれる。このため、実装基板に対するカード用コネクタの実装時には、軸部が案内孔を介して、ハウジングからカバーが外れる非連結位置に移動されることがない。
また本発明は、上記カード用コネクタにおいて、前記挿通孔は、板状部材に形成されており、前記板状部材は、前記ハウジングにおける前記カードの収容部を挟んで対向する2箇所に埋設されたことを特徴とする。
この構成によれば、ハウジングに埋設された一対の板状部材に挿通孔が形成され、この挿通孔にカバーに設けられた一対の軸部が挿通されることにより、ハウジングとカバーとを強固に連結することができる。
また本発明は、上記カード用コネクタにおいて、前記軸部は、前記ハウジングにおける前記カードの収容部を挟んで対向する2箇所に埋設されたことを特徴とする。
この構成によれば、ハウジングに埋設された一対の軸部が、カバーに形成された一対の挿通孔に挿通されることにより、ハウジングとカバーとを強固に連結することができる。
また本発明は、上記カード用コネクタにおいて、前記張り出し部が設けられるように、前記軸部が絞り加工により形成されたことを特徴とする。
この構成によれば、張り出し部を設けた軸部を、金型により簡易に形成することができる。
また本発明は、上記カード用コネクタにおいて、前記軸部の基端側は、直交する長軸および短軸を有する断面形状を有し、前記回動孔は、前記軸部の基端側の長軸寸法以上の直径を有する円形孔であり、前記案内孔は、前記回動孔に連なり、前記軸部の基端側の長軸寸法よりも小さく、かつ短軸寸法以上の孔幅を有するスライド孔を含み、前記スライド孔は、前記連結位置から前記カバーが前記ハウジングにロックされるロック位置まで延在し、前記カバーが上方に開かれた状態では、前記軸部の基端側の長軸方向が前記スライド孔の延在方向に交差して前記軸部の前記ロック位置へのスライドが規制され、前記カバーが閉じられた状態では、前記軸部の基端側の長軸方向が前記スライド孔の延在方向に沿うことで前記軸部の前記ロック位置へのスライドが許容されることを特徴とする。
この構成によれば、カバーが上方に開かれた状態で、軸部のロック位置へのスライドが規制され、カバーが閉じられた状態で、軸部のロック位置へのスライドが許容される。したがって、半開き状態のカバーがハウジングに対してスライドされることがなく、カバーがハウジングに対して閉じられた場合にのみハウジングに対してスライドされて、カバーを確実に閉状態でロックすることができる。
また本発明は、上記カード用コネクタにおいて、前記案内孔は、前記スライド孔の延在方向に略直交し、前記ロック位置から非連結位置まで延在する組み付け孔を含み、前記組み付け孔は、前記軸部の基端側の長軸寸法以上の孔幅を有することを特徴とする。
この構成によれば、軸部の長軸方向をスライド孔の延在方向に向けた状態で、軸部を組み付け孔内およびスライド孔内を介して回動孔に案内することができる。したがって、ハウジングに対してカバーの姿勢を変えることなく組み込むことが可能となる。
本発明によれば、ハウジングに対してカバーを容易に組み付けることができると共に、カードの着脱時にハウジングからカバーが脱落することを防止することができる。
本発明に係るカード用コネクタの実施の形態を示す図であり、カード用コネクタの斜視図である。 本発明に係るカード用コネクタの実施の形態を示す図であり、カード用コネクタからカバーを外した斜視図である。 本発明に係るカード用コネクタの実施の形態を示す図であり、軸部および挿通孔の拡大図である。 本発明に係るカード用コネクタの実施の形態を示す図であり、ハウジングに対するカバーの組み付け作業の説明図である。 本発明に係るカード用コネクタの実施の形態を示す図であり、カード用コネクタに対するカードの装着動作の説明図である。 本発明に係るカード用コネクタの実施の形態を示す図であり、カードの平面図である。
以下、本発明の第一の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下においては、本発明をマイクロSDカード用のカード用コネクタに適用する場合について説明する。しかしながら、本実施の形態に係るカード用コネクタの適用対象については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。
まず、本実施の形態に係るカード用コネクタについて説明する前に装着対象となるカードについて説明する。図6は、本発明の実施の形態に係るカードの平面図である。
図6に示すように、カード5は、いわゆるマイクロSDカードであり、上面視略矩形状に形成されている。カード5は、平面視において、先端側の略半部が後端側の略半部よりも幅狭となるように形成されている。カード5の後端側の一側部には、ハウジング2に形成された後述する係止部41に係止される切欠部9が部分的に形成されている。カード5は、切欠部9が係止部41に係止されることでカード用コネクタ1から抜け止めされる。
カード5の先端側の背面には、カード用コネクタ1の複数のコンタクト端子31に接触する図示しない複数のパッドが設けられている。また、カード5は、先端部から後端部近傍にかけて略一定の厚みであり、後端部において厚みが大きくなる段状に形成されている。カード5は、段状に形成された後端部が摘ままれた状態で、カバー3を開いたカード用コネクタ1の収容部4に上方から装着される。このとき、カード5の後端部は、カード用コネクタ1の前方の開口から突出される。
次に、図1および図2を参照して、カード用コネクタの全体構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るカード用コネクタの斜視図である。図2は、本発明の実施の形態に係るカード用コネクタからカバーを外した斜視図である。
図1および図2に示すように、本実施の形態に係るカード用コネクタ1は、上面および前面が開口されたハウジング2と、ハウジング2の上面の開口に装着されてカードの収容部4を形成するカバー3とを備え、ハウジング2およびカバー3が組み合わされて前方を開口した箱状体をなしている。カバー3は、ハウジング2の後端側に連結されており、開閉動作時に連結部分を中心として回動される。
また、カバー3は、ハウジング2に対して閉状態で前後方向にスライド可能に構成されている。カバー3は、ハウジング2に対して前方側にスライドされることで、ハウジング2に対して閉状態にロックされ、後方側にスライドされることでハウジング2に対するロックが解除される。すなわち、カバー3は、ハウジング2の後方側であるオープン方向へのスライドによりカード5の着脱を許容し、ハウジング2の前方側であるロック方向へのスライドによりカード5の着脱を禁止する。
カバー3は、金属板材を折り曲げて形成されており、ハウジング2と共にカード5の収容部4を形成する上板部11と、上板部11の前後方向の2箇所で連結された一対の側板部12とを有している。上板部11の後端側には、カバー3のロック方向へのスライドにより上方に付勢される押し上げ片15が設けられている。一対の側板部12は、上板部11との連結部間に形成されたクリックバネ16と、上板部11よりも後方に延びる腕片17とを有している。各クリックバネ16は、両持ちでバネであり、延在方向の略中間位置に内側に突出した凸部21が設けられている。また、各クリックバネ16の後端側には、下端面から略直角に内向きに折り返された爪片22が形成されている。
各腕片17には、ハウジング2に回動可能に軸支される軸部23が設けられている。軸部23は、ハウジング2に設けられた板状部材35の挿通孔36に挿通されることで、カバー3とハウジング2とを回動可能かつ前後方向にスライド可能に連結する。なお、軸部23および挿通孔36の詳細構成については後述する。また、各腕片17には、延在方向に沿って外方に突出された補強部24が形成されている。この補強部24により、腕片17の剛性が高められている。
ハウジング2は、金属板を打ち抜いて形成した端子材を合成樹脂材でインサート成形して形成されている。ハウジング2の底壁部26には、前方側および奥方側に略矩形状の開口部28、29が形成されている。この開口部28、29の間には、複数のコンタクト端子31を保持する端子保持部32が設けられている。端子保持部32は、ハウジング2の幅方向に延在し、複数のコンタクト端子31を所定の間隔を空けて横並びに保持している。複数のコンタクト端子31は、ハウジング2の奥方側の開口部28において露出され、端子保持部32の奥方側の端面から奥方に向けて突出される。
複数のコンタクト端子31は、基端部が端子保持部32に保持された片持バネであり、先端側を円弧状に曲げて形成されている。複数のコンタクト端子31は、円弧状の先端側がカード5の背面に設けられたパッドに接触されることで、カード5との間で信号の授受が行われる。また、複数のコンタクト端子31の基端側は、それぞれハウジング2の前方側の開口部29において露出された外部端子33に接続されている。複数の外部端子33は、端子保持部32の前方側の端面から前方に向けて突出される。
ハウジング2の両側壁部27の奥方側には、カバー3に連結される板状部材35が埋設されている。板状部材35には、カバー3の軸部23を回動可能かつスライド可能に支持すると共に、ハウジング2に対するカバー3の組み付けを可能とする挿通孔36が形成されている。また、ハウジング2の両側壁部27における板状部材35の前方側には、カバー3のロック方向へのスライド時に、カバー3の開閉動作を規制する規制部37が設けられている。規制部37は、カバー3の爪片22を上方から押えるように突出しており、爪片22に係合してカバー3の上方への回動を規制する。
さらに、両側壁部27における規制部37の前方側には、カバー3のロック方向へのスライド時にクリック感を生起させる傾斜部38および弾接バネ39が設けられている。傾斜部38は、ハウジング2の前方側に向かって外方に突出するように傾斜しており、カバー3のロック方向へのスライド時にクリックバネ16の凸部21を前方側に案内する。クリックバネ16の凸部21は、傾斜部38に乗り上げることでクリックバネ16を側方に押し広げ、傾斜部38を乗り越えることでクリック感を生起しつつクリックバネ16を復帰させる。弾接バネ39は、ハウジング2の前方から後方に延びる片持バネであり、傾斜部38を乗り越えたクリックバネ16の凸部21に内側から弾接する。
ハウジング2の収容部4は、カード5の外形形状に対応するように形成されている。すなわち、ハウジング2の一の側壁部27に、カード5の切欠部9を係止する係止部41と、奥方側の装着空間を狭めるようにガイド壁部42とが設けられている。このように、収容部4は、カード5の外形形状に対応して形成されるため、カード5を位置決めした状態で収容する。
ガイド壁部42および一の側壁部27に囲まれた空間には、押圧バネ43が設けられている。押圧バネ43は、奥壁部25から前方に延びる片持ちバネであり、カバー3のロック方向へのスライド時に、押し上げ片15を介してカバー3を上方に付勢する。このため、カバー3の爪片22とハウジング2の規制部37とが強く係合され、ハウジング2に対するカバー3のがたつきが抑えられる。ハウジング2の両側壁部27には、それぞれ前後二か所に取付片45が設けられている。カード用コネクタ1は、この取付片45を介して図示しない実装基板に取り付けられる。
図3を参照して、本発明の特徴部分であるカバーの軸部とハウジングの挿通孔の詳細構成について説明する。図3は、本発明の実施の形態に係る軸部および挿通孔の拡大図である。
図3に示すように、軸部23は、腕片17の一部に逃げ孔を打ち抜き、絞り加工をすることにより形成される。軸部23は、腕片17から内側に曲げられた上下一対の支持部51と、一対の支持部51に両持ちで支持される先端部52とを有している。一対の支持部51は、腕片17と先端部52との間隔が板状部材35の板厚よりも大きくなるように、腕片17から先端部52を突出させている。このため、軸部23が挿通孔36に挿通されると、板状部材35の裏面側に先端部52が位置される。
先端部52は、腕片17の延在方向、すなわちカバー3のスライド方向を長軸としたトラック形状を有している。先端部52の長軸方向の両端部は、張り出し部53となっており、板状部材35の裏面に係合して軸部23の挿通孔36からの抜け外れを防止する。このように、軸部23は、基端側において挿通孔36に回動可能かつスライド可能に支持され、先端側において板状部材35の裏面に係合する。また、軸部23は、挿通孔36の外縁部に対する接触部分に面取りが施されており、挿通孔36に対してスムーズに摺動される。
板状部材35は、ハウジング2の側壁部27の外面に沿うように設けられ、軸部23が挿通される挿通孔36が形成されている。板状部材35の裏面側には、側壁部27の外面を窪ませて凹部54が形成されている。凹部54には、軸部23が挿通孔36に挿通された状態で、先端部52が収容される。挿通孔36は、軸部23の基端側を回動可能に軸支する回動孔56と、回動孔56に軸部23を案内する案内孔57とを有している。
回動孔56は、板状部材35に円形状に開口されており、軸部23の挿入によりハウジング2に対してカバー3を開閉可能に連結する。回動孔56の直径は、軸部23の基端側の長軸寸法、すなわち支持部51の幅寸法よりも僅かに大きく、先端部52の長軸方向の寸法よりも小さく形成されている。このため、軸部23の基端側が回動孔56に収まり、軸部23の先端側の張り出し部53が回動孔56に対して径方向にはみ出される。よって、ハウジング2に対するカバー3の開閉時にひねり等の過負荷が加わっても、張り出し部53が板状部材35に係合され、回動孔56からの軸部23の抜け外れが抑制される。また、腕片17は、補強部24により剛性が高められているため、ひねり等の過負荷による弾性変形が抑えられ、回動孔56からの軸部23の抜け外れがさらに防止される。
案内孔57は、板状部材35に略L字状に開口されており、軸部23を回動孔56に案内する。案内孔57は、回動孔56からハウジング2に対するカバー3のスライド方向に延在するスライド孔58と、スライド孔58から下方に延在する組み付け孔59とを有している。スライド孔58の幅寸法は、軸部23の基端側の長軸寸法である支持部51の幅寸法よりも小さく、軸部23の基端側の短軸寸法である一対の支持部51の外面の対向寸法よりも大きく形成されている。したがって、スライド孔58は、軸部23の長軸寸法を横向きにしたカバー3の閉状態で、ハウジング2に対してカバー3を前後方向にスライドさせる。
また、スライド孔58は、回動孔56からハウジング2に対してカバー3が閉状態でロックされるロック位置まで延在している。したがって、軸部23がスライド孔58に沿って前後方向にスライドされることで、ハウジング2に対するカバー3のロックおよびロック解除が切り替えられる。組み付け孔59の幅寸法は、先端部52の長軸寸法よりも僅かに大きく形成されている。カバー3は、この組み付け孔59を介して下側から軸部23を挿通孔36に挿通させることにより、ハウジング2に対して組み付けられる。
以下、図4を参照して、ハウジングに対するカバーの組み付け作業について説明する。図4は、本発明の実施の形態に係るハウジングに対するカバーの組み付け作業の説明図である。なお、以下の説明では、上記したように、張り出し部間の寸法を軸部の先端部の長軸寸法、支持部の幅寸法を軸部の基端側の長軸寸法、一対の支持部の外面の対向寸法を軸部の基端側の短軸寸法として説明する。
図4(a)に示すように、カバー3がハウジング2に対して180度開いた状態で、下側から組み付けられる。この場合、カバー3の先端部52の長軸寸法L1は、組み付け孔59の幅寸法L2よりも僅かに小さく形成されており、組み付け孔59を介して挿通孔36に対する軸部23の挿通が可能となる。なお、カバー3の先端部52の長軸寸法L1は、組み付け孔59に挿通可能であればよく、例えば、組み付け孔59の幅寸法L2と同寸法に形成されてもよい。
次に、図4(b)に示すように、カバー3が、ハウジング2に対して180度開いた状態を維持しつつ上方に移動される。軸部23は、組み付け孔59に沿って、ハウジング2からカバー3が外れる非連結位置からハウジング2に対してカバー3がロックされるロック位置に移動される。この場合、軸部23の先端部52は、板状部材35の裏面側の凹部54内に突出されている。
次に、図4(c)に示すように、カバー3が、ハウジング2に対して180度開いた状態を維持しつつ回動孔56に向けてスライドされる。軸部23は、スライド孔58に沿って、ロック位置から回動孔56が形成された連結位置に向けて後方に移動される。この場合、軸部23の基端側の短軸寸法L3は、スライド孔58の幅寸法L4よりも小さく形成されており、カバー3の横向き姿勢でのスライドを可能としている。なお、カバー3の基端側の短軸寸法L3は、スライド孔58に挿通可能であればよく、例えば、スライド孔58の幅寸法L4と同寸法に形成されてもよい。
次に、図4(d)に示すように、カバー3が、ハウジング2に対して180度開いた状態を維持しつつ回動孔56で回動可能に連結される。この場合、回動孔56の直径L5は、軸部23の基端側の長軸寸法L6よりも僅かに大きく、軸部23の先端部52の長軸寸法L1よりも小さく形成されている。すなわち、軸部23は、基端側において回動孔56に回動可能に軸支され、先端側において張り出し部53によって回動孔56からの抜け外れが防止される。なお、カバー3の基端側の長軸寸法L6は、回動孔56に回動可能に軸支されればよく、例えば、回動孔56の直径L5と同寸法に形成されてもよい。
このようにして組み付けられたカード用コネクタ1は、取付片45を介して実装基板に取り付けられる。カード用コネクタ1は、ハウジング2の下面を実装基板に載置するため、実装基板により組み付け孔59が塞がれる。このため、実装基板に対するカード用コネクタ1の実装時には、組み付け孔59を介してハウジング2からカバー3が取り外されることが防止される。
図5を参照して、カード用コネクタに対するカードの装着動作について説明する。図5は、本発明の実施の形態に係るカード用コネクタに対するカードの装着動作の説明図である。なお、図5の左側はカード用コネクタの部分拡大図、右側は上面図をそれぞれ示している。
図5(a)に示すように、カード5の装着時には、ハウジング2に対してカバー3が上方に開かれ、露出された収容部4にカード5が載置される。カード5は、収容部4によって位置決め状態で収容され、パッドとコンタクト端子31との接触によりカード用コネクタ1との間の信号の授受が可能となる。次に、カバー3が、軸部23と回動孔56との連結部分を中心として回動される。
図5(b)に示すように、カバー3がハウジング2に対して下方に回動されると、クリックバネ16および爪片22がハウジング2の側壁部27の外側に位置される。また、軸部23の基端側の長軸が、スライド孔58の延在方向に向けられる。この場合、スライド孔58の幅寸法は、軸部23の基端側の長軸寸法よりも小さく、短軸寸法よりも大きく形成されている。これは、カバー3がハウジング2に対する閉状態の場合にのみ、ハウジング2に対してスライドさせるためである。よって、半開き状態のカバー3がハウジング2に対してスライドされることがなく、閉状態のカバー3をロック方向にスライドさせることが可能となる。
図5(c)に示すように、カバー3が閉状態にされると、カバー3がハウジング2に対してロック方向にスライドされる。このとき、クリックバネ16の凸部21が側壁部27に形成された傾斜部38を乗り越えることでクリック感が生起されると共に、カバー3のオープン方向への後退が抑制される。また、爪片22が側壁部27に形成された規制部37の下面に入り込みカバー3の開動作が規制される。よって、ハウジング2に対してカバー3が閉状態でロックされ、ハウジング2からのカード5が脱落することがない。
一方、カード用コネクタ1からカード5を取り外すときは、装着時と逆の動作を行えばよい。すなわち、カバー3をハウジング2に対してオープン方向にスライドしてロック状態を解除した後、ハウジング2に対してカバー3を開方向に回動させる。この状態で、カード5の後端部を摘まんで持ち上げることで、カード用コネクタ1からカード5が取り外される。
以上のように、本実施の形態に係るカード用コネクタ1によれば、案内孔57を介して軸部23が回動孔56に位置付けられることで、カバー3をハウジング2に対して回動可能に連結することができる。このため、カバー3の腕片17を弾性変形させることなく、ハウジング2に対してカバー3を容易に組み付けることができる。また、軸部23の先端部52に回動孔56からはみ出すように張り出し部53が設けられているため、カバー3の開閉時にひねり等の過負荷が加わっても、回動孔56から軸部23が抜け外れることがなく、ハウジング2からのカバー3の脱落が防止される。
なお、上記した実施の形態においては、本発明をマイクロSDカードに対応したカード用コネクタに適用する構成としたが、この構成に限定されるものではない。本発明は、カードとの信号の授受を行うカード用コネクタであれば、どのようなカード用コネクタにも適用可能である。例えば、規格の異なる複数のカードに対応可能なカード用コネクタや、光学式や磁気式等の非接触式のカード用コネクタに適用してもよい。
また、上記した実施の形態においては、軸部は、絞り加工により形成されたが、この構成に限定されるものではない。軸部は、軸状に形成されればよく、例えば、カシメやアウトサート成形により形成されてもよい。また、軸部は、カバーの腕片に絞り加工により一体に形成されたが、この構成に限定されるものではない。軸部は、カバーの腕片とは別体に形成されていてもよい。
また、上記した実施の形態においては、挿通孔は、ハウジングに埋設された板状部材に形成される構成としたが、この構成に限定されるものではない。挿通孔は、板状部材のようにハウジングに埋設される部材に形成される構成のみならず、ハウジング自体に形成される構成としてもよい。
また、上記した実施の形態においては、カバーがハウジングに対して2箇所において連結される構成としたが、この構成に限定されるものではない。カバーは、ハウジングに対して回動可能に連結されればよく、一か所において連結される構成としてもよい。
また、上記した実施の形態においては、挿通孔がスライド孔を含む構成としたが、この構成に限定されるものではない。カバーがハウジングに対してスライドしない構成とする場合には、挿通孔がスライド孔を有さない構成としてもよい。
また、上記した実施の形態においては、カバーがハウジングに対して下側から組み付けられる構成としたが、この構成に限定されるものではない。カバーは、実装基板に載置される載置面側から組み付けられる構成であれば、どの方向から組み付けられる構成としてもよい。また、カバーは、実装基板に実装後にハウジングから取り外し可能な構成とする場合には、実装面に関わらず、例えば、ハウジングに対して上側から組み付けられる構成としてもよい。
また、上記した実施の形態においては、軸部は、一対の支持部と先端部とで形成されたが、この構成に限定されるものではない。軸部は、挿通孔からの抜け止め用の張り出し部を有すれば、どのような形状に形成されてもよい。また、軸部の基端側を直交する長軸および段軸を有する断面形状とする場合には、一対の支持部を軸部の基端側とする構成に限定されるものではなく、例えば、トラック形状、角丸長方形状、楕円形状の断面形状を有するもので構成してもよい。
また、上記した実施の形態においては、本発明は、カバーに軸部を設け、ハウジングに挿通孔を設ける構成としたが、この構成に限定されるものではない。本発明は、カバーに挿通孔を設け、ハウジングに軸部を設ける構成としてもよい。
また、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施の形態のみの説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以上説明したように、本発明は、ハウジングに対してカバーを容易に組み付けることができると共に、カードの着脱時にハウジングからカバーが脱落することを防止することができるという効果を有し、特に、ハウジングに対し開閉可能に連結されたカバーを有するカード用コネクタである。
1 カード用コネクタ
2 ハウジング
3 カバー
4 収容部
5 カード
23 軸部
24 補強部
35 板状部材
36 挿通孔
51 支持部
52 先端部
53 張り出し部
54 凹部
56 回動孔
57 案内孔
58 スライド孔
59 組み付け孔

Claims (7)

  1. ハウジングと、前記ハウジングに回動可能に連結され、前記ハウジングと共にカードの収容部を形成するカバーとを備え、
    前記ハウジングおよび前記カバーは、いずれか一方に設けられた挿通孔に、いずれか他方に設けられた軸部を挿通させることにより連結され、
    前記挿通孔は、前記ハウジングに前記カバーが回動可能に連結される連結位置に形成され、前記軸部を軸支する回動孔と、前記回動孔に連なり、前記ハウジングから前記カバーが外れる非連結位置から前記連結位置に前記軸部を案内する案内孔とを有し、
    前記軸部は、前記回動孔を貫通した突出端側に、前記回動孔からはみ出すように設けられた張り出し部を有することを特徴とするカード用コネクタ。
  2. 前記案内孔は、前記ハウジングの実装基板に載置される載置面側から前記軸部を回動孔に案内することを特徴とする請求項1に記載のカード用コネクタ。
  3. 前記挿通孔は、板状部材に形成されており、
    前記板状部材は、前記ハウジングにおける前記カードの収容部を挟んで対向する2箇所に埋設されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカード用コネクタ。
  4. 前記軸部は、前記ハウジングにおける前記カードの収容部を挟んで対向する2箇所に埋設されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカード用コネクタ。
  5. 前記張り出し部が設けられるように、前記軸部が絞り加工により形成されたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のカード用コネクタ。
  6. 前記軸部の基端側は、直交する長軸および短軸を有する断面形状を有し、
    前記回動孔は、前記軸部の基端側の長軸寸法以上の直径を有する円形孔であり、
    前記案内孔は、前記回動孔に連なり、前記軸部の基端側の長軸寸法よりも小さく、かつ短軸寸法以上の孔幅を有するスライド孔を含み、
    前記スライド孔は、前記連結位置から前記カバーが前記ハウジングにロックされるロック位置まで延在し、
    前記カバーが上方に開かれた状態では、前記軸部の基端側の長軸方向が前記スライド孔の延在方向に交差して前記軸部の前記ロック位置へのスライドが規制され、前記カバーが閉じられた状態では、前記軸部の基端側の長軸方向が前記スライド孔の延在方向に沿うことで前記軸部の前記ロック位置へのスライドが許容されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のカード用コネクタ。
  7. 前記案内孔は、前記スライド孔の延在方向に略直交し、前記ロック位置から非連結位置まで延在する組み付け孔を含み、
    前記組み付け孔は、前記軸部の基端側の長軸寸法以上の孔幅を有することを特徴とする請求項6に記載のカード用コネクタ。
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