JP2012001425A - 光ファイバ製造方法、光ファイバ及び光ファイバ母材 - Google Patents

光ファイバ製造方法、光ファイバ及び光ファイバ母材 Download PDF

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Abstract

【課題】より少ない種類のロッドにより任意の屈折率分布を有する光ファイバを容易に製造する方法を提供する。
【解決手段】屈折率が互いに異なる2種類以上のロッドを含む複数本のロッド11、12を用意し、2以上のロッドユニットを、これら複数本のロッド11、12から選択されたロッドを束ねることで構成し、2回以上の回転対称性を有する断面形状を構成するよう、2以上のロッドユニットが組み合わされた領域1を含む母材を作製し、この母材を線引することで光ファイバを製造する。
【選択図】図2

Description

本発明は、光ファイバ製造方法、光ファイバ及び光ファイバ母材に関するものである。
複数本の石英ガラスロッドを束ねた母材(preform)を用意し、この母材を線引することで光ファイバを製造する方法が知られている(特許文献1参照)。この光ファイバ製造方法では、母材の断面において所望の屈折率分布を有する光ファイバを製造するために、光ファイバ断面において屈折率が同一であると見做し得る領域の面積以下の断面積を有するロッドが使用される。
特開2002−249333号公報
発明者は、上述の、従来の光ファイバ製造方法について検討した結果、以下のような課題を発見した。すなわち、従来の光ファイバ製造方法では、製造されるべき光ファイバが微細な屈折率分布(fine refractive index profile)を有する場合であったり、微妙な屈折率分布(delicate refractive index profile)を有する場合(精密な屈折率分布制御が必要であり、僅かな屈折率の違いが得られる光ファイバの特性に有意な影響を与えうる場合)、すなわち、その光ファイバの断面において屈折率が同一であると見做し得る領域が小さい場合には、断面積が小さいロッドを使用することが必要となり、それ故、極めて多数のロッドを使用することが必要となる。したがって、上記の従来の方法は、光ファイバの製造が容易ではない。
また、従来の光ファイバ製造方法では、製造されるべき光ファイバの断面において、屈折率分布の屈折率階調数が多い場合には、様々な屈折率を有する多種類のロッドを使用することが必要となる。したがって、この点でも、上記の従来の方法は、光ファイバの製造が容易ではない。
本発明は上述のような課題を解決するためになされたものであり、より少ない種類のロッドで所望の屈折率分布が実現された領域を含む母材を線引することで光ファイバを容易に製造する方法、光ファイバ、及び、光ファイバ母材を提供することを目的としている。
本実施形態に係る光ファイバ製造方法は、母材(光ファイバ母材)の製造工程と、母材の線引工程を備える。母材の製造工程は、複数種類のロッドで構成されたロッドユニットを最小組立単位として用意し、これらロッドユニットを特殊な断面形状となるように組み合わせた領域を含む母材を作製する。具体的に当該母材の製造工程では、それぞれが最低2本のロッドを含むとともに互いに屈折率が異なる複数のロッド群が用意される。なお、ロッド郡内のロッドの屈折率は同じである。用意された複数のロッド群から、2以上の異なる屈折率の複数本のロッドが選択され、選択された複数本のロッドが所定の形状に配列された2以上のロッドユニットが構成される。なお、「所定の形状」は、複数本のロッドが組み合わされた際の母材の形状が2回以上の回転対称性(rotational symmetry of order 2 or more)を有する形状となる断面形状である。続けて、特殊な断面形状を構成する領域が得られるよう、これら2以上のロッドユニットは組み合わされ、このように組み合わされた2以上のロッドユニットで構成された領域を含む母材が作成される。そして、得られた母材が線引されることで光ファイバが製造される。この光ファイバ製造方法によれば、製造されるべき光ファイバが微細・微妙な屈折率分布を有する場合であっても該光ファイバを容易に製造することができる。
また、2以上のロッドユニットを組み合わせることにより構成される領域(母材の一部)の断面形状は、2回以上の回転対称性を有する。すなわち、2以上のロッドユニットにより構成された領域の断面形状(ロッド配列構造)は、その断面(各ロッドの長手方向に直交する面に一致)上において、当該領域の中心又は重心に対して360度回転する間に該断面形状が回転前の断面形状に2回以上一致する回転対称性を有する。なお、本明細書において、「回転前の断面形状」は、ロッドユニットの中心に対して断面形状の回転を開始した時点、すなわち回転角0度の時の断面形状を意味し、「回転させられる断面形状」と「回転前の断面形状」との一致回数には、係る回転開始時点の一致はカウントされないものとする。
本実施形態に係る光ファイバ製造方法において、ロッドユニット1以上を延伸し、延伸されたロッドユニットをその長手方向に沿って2以上に分割し、得られた分割ロッドユニットを用いて母材を作製してもよい。この場合、用意されるべきロッドの本数を削減することができ、更に容易に光ファイバを製造することができる。
本実施形態に係る光ファイバ製造方法において、用意される複数のロッド群の屈折率の種類は、3種類以下であるのが好ましい。また、製造されるべき光ファイバの或る断面領域内の屈折率は、その領域内に存在する1又はそれ以上のロッドの平均屈折率で実現されるのが好ましい。この場合、用意されるべきロッドの種類を削減することができ、更に容易に光ファイバを製造することができる。
本実施形態に係る光ファイバ製造方法において、2以上のロッドユニットを組み合わせることにより得られる領域のその断面(各ロッドの長手方向に直交する面に一致)上において、当該領域の断面形状は、4回、6回又は8回の回転対称性を有するのが好ましい。この場合、偏波モード分散が低減された光ファイバを製造することができる。
本実施形態に係る光ファイバ製造方法において、2以上のロッドユニットを構成するロッドは、全て中実ロッドであるのが好ましい。この場合、ロッドに替えて中空パイプを使用する場合と比較すると、容易に光ファイバを製造することができる。
また、本実施形態に係る光ファイバ製造方法において、製造されるべき光ファイバのコア部を構成するロッドの断面積は、他の部分を構成するロッドの断面積より大きいのが好ましい。この場合、用意されるべきロッドの本数を削減することができ、更に容易に光ファイバを製造することができる。また、ロッド相互の位置ずれや変形が抑制され、ロッド界面の不整や不純物混入による損失増加が抑制され得る。
なお、上述のような光ファイバ製造方法により製造可能な光ファイバは、少なくとも一つのコア領域を有する光ファイバである。このような光ファイバにおいて、コア領域は、コア中心に対して、複数の回転対称領域を有している。また、回転対称領域は、径方向、周方向ともに2種類以上異なる微小領域で構成されている。
このような光ファイバを得るための光ファイバ母材では、光ファイバのコア部となるべき部分に隣接する周辺領域が複数のロッドユニットを組み合わせることにより構成されている。したがって、この周辺領域の屈折率は、コア部となるべき部分を中心とした円周方向に沿って変動することになる。具体的には、この周辺領域では、コア部となるべき部分を中心とした円周方向に沿って、ロッドユニット単位で屈折率変化が繰り返される。
本実施形態に係る光ファイバ製造方法によれば、それぞれが複数種類のロッドにより構成された2以上のロッドユニットを最小組立単位として、これら2以上のロッドユニットを特殊な断面形状になるよう組み合わせることにより所望の屈折率分布が実現される。この所望の屈折率分布がより少ない種類のロッドにより構成された領域を含む母材を線引することにより光ファイバが製造される。そのため、任意の屈折率分布を有する光ファイバ母材及び光ファイバを容易に製造することができる。
第1実施形態のロッドユニットの断面図である。 第1実施形態の中間母材1の断面図である。 線引装置の構成及び得られる光ファイバの断面構造を示す図である。 第2実施形態の中間母材2の断面図である。 第3実施形態の中間母材3の断面図である。 第4実施形態の母材4の断面図である。
以下、本発明に係る光ファイバ製造方法、光ファイバ及び光ファイバ母材の各実施形態を、図1〜図6を参照しながら詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態のロッドユニット10の断面図である。図2は、第1実施形態の中間母材1の断面図である。ロッドユニット10は、複数本の第1ロッド11及び複数本の第2ロッド12を束ねることにより構成される。第1ロッド11及び第2ロッド12それぞれの屈折率は互いに異なる(2種類のロッド群)。なお、図中において、同一屈折率を有する一方のロッド群には同一種類のハッチングが施される一方、他方のロッド群にはハッチングは施されていない。
第1ロッド11はGeOを添加された石英ガラスからなる。第2ロッド12は純石英ガラスからなる。第2ロッド12の屈折率に対して第1ロッド11の比屈折率差は1%である。第1ロッド11及び第2ロッド12それぞれの断面は、頂角が45度である二等辺三角形であり、同一面積である。ロッドユニット10は、合計100本の第1ロッド11及び第2ロッド12により構成されている。ロッドユニット10の断面形状は、頂角が45度である二等辺三角形となっている。
ロッドユニット10の断面において、二等辺三角形の頂点Pから数えて第1層には1本の第1ロッド11が配置され、第2層には3本の第1ロッド11が配置され、第3層には5本の第1ロッド11が配置されている。続く第4層には、合計7本(6本の第1ロッド11及び1本の第2ロッド12)が配置されていて、第2ロッド12が中央に位置する。第5層には、合計9本(7本の第1ロッド11及び2本の第2ロッド12)が配置されていて、2本の第1ロッド11、1本の第2ロッド12,3本の第1ロッド11、1本の第2ロッド12及び2本の第1ロッド11の順に配列されている。
以降同様に、各層において、複数本の第1ロッド11及び複数本の第2ロッド12が規則的に配置されている。最外層の第10層には、合計19本(2本の第1ロッド11及び17本の第2ロッド12)が配置されていて、5本の第2ロッド12,1本の第1ロッド11、7本の第2ロッド12、1本の第1ロッド11及び5本の第2ロッド12の順に配列されている。頂点Pから遠ざかるに従って、各層におけるロッドの総本数に対する第1ロッド11の本数の割合は第に小さくなっていく。
図2に示される中間母材1は、図1に示されるロッドユニット10(最小組立単位)が8個使用され、8回の回転対称性を有する断面形状となるよう、これら8個のロッドユニット10が組み合わされている。この中間母材1では、純石英ガラスの屈折率を基準として中心部分の比屈折率差が1%であり、中心位置からの径方向距離に対して略二乗である屈折率分布を有する。
なお、中間母材1を構成する8本のロッドユニット10は共通の構造を有していることから、これら8本のロッドユニット10は以下のようにして容易に製造され得る。すなわち、合計100本の第1ロッド11及び第2ロッド12が図1に示されるように配列されてロッドユニットとされ、このロッドユニットが延伸された後、長手方向に沿って延伸されたロッドユニットを8分割することで8本のロッドユニット10が製造される。したがって、中間母材1も容易に製造され、中間母材1の生産性が大幅に向上する。
このようにして製造される中間母材1の外周に純石英ガラスからなるクラッド層14が追加されて母材が製造され、この母材が線引される。図3(a)は、上述のように製造された母材から光ファイバを製造するための線引装置の構成を示す図である。上述のように製造れた母材100は、中間母材1とその外周にクラッド層14から構成されている。なお、以下の各実施形態において製造された母材からも、図3(a)の線引装置を利用して光ファイバを得る。図3(a)に示されたように、線引装置には、母材100の一端を加熱するヒータ110と、ローラー121を介して線引された光ファイバ200を巻き取るドラム122を備える。
なお、中間母材1の外周に設けられるクラッド層14は、中間母材1の外周を取り囲んだ複数本の純石英ガラス製ロッドが一体化されたガラス層であってもよい。或いは、クラッド層14として中間母材1が挿入される純石英ガラス製パイプを用意し、これらを一体化することで母材を製造してもよい。或いは、クラッド層14は、中間母材1の外周に純石英ガラス微粒子が堆積され透明化ガラス化されたガラス層であってもよい。このような母材が図3(a)の線引装置により線引され、光ファイバ200が製造される。
得られた光ファイバ200は、図3(b)に示されたように、図2に示された実線部分(中間母材1)が直径50μmのコア部分210となり、図2に示された破線部分(クラッド層14)が外径125μmのクラッド部分220となった光ファイバ200が製造される。
本実施形態では、初めに用意されるロッドの屈折率は2種類である。互いに屈折率の異なる2種類の第1ロッド11及び第2ロッド12が用いられるだけで、径方向の平均屈折率分布(径方向の領域毎(頂点Pから数えた層毎)に周方向の平均屈折率を求め、この平均屈折率を径方向屈折率分布としたもの)が略二乗分布であるグレーディドインデックス型のマルチモード光ファイバが容易に製造され得る。
なお、図1において頂点Pから第3層までの範囲、及び、図2において中心から第3層までの範囲は、高屈折率の第1ロッド11のみで構成されている。したがって、図2において中心から第3層までの範囲にある72本の第1ロッド11に替えて、第1ロッド11と同じ屈折率を有する1本の円形断面のロッドが用いられてもよい。この1本の円形断面のロッドの断面積は、72本の第1ロッド11の断面積の総和に相当する。
中心から第3層までの範囲において72本の第1ロッド11が用いられる場合には、これらが一体化される際にロッド相互の位置ずれや変形の抑制に充分に留意することが必要であり、また、ロッド界面の不整や不純物混入による損失増加の抑制にも充分に留意することが必要である。これに対して、72本の第1ロッド11に替えて1本の大断面のロッドが用いられる場合には、これらの問題が未然に防止される。
(第2実施形態)
図4は、第2実施形態の中間母材2の断面図である。中間母材2は、1本の第1ロッド21、複数本の第2ロッド22及び複数本の第3ロッド23により構成される。第1ロッド21,第2ロッド22及び第3ロッド23それぞれの屈折率は互いに異なる(3種類のロッド)。なお、図中において同一屈折率のロッドには同一種類のハッチングが施されている。なお、図4中において六角図形を示す二重の実線は、複数種類のロッド分布を理解しやすくするために示された仮想線であり、以下の各実施形態を示す図5及び図6においても、同様の仮想線が示されている。
第1ロッド21はGeOを添加された石英ガラスからなる。第2ロッド22は純石英ガラスからなる。第3ロッド23はF元素を添加された石英ガラスからなる。第2ロッド22の屈折率に対して、第1ロッド21の比屈折率差は0.35%であり、第3ロッド22の比屈折率差は−0.50%である。第1ロッド21,第2ロッド22及び第3ロッド23それぞれの断面は円形である。第2ロッド22及び第3ロッド23それぞれの断面積は同一であり、これらの断面積と比べて第1ロッド11の断面積は大きい。
中間母材2の断面において、断面積が大きい第1ロッド21が中心に配置され、この第1ロッド21の周囲を取り囲む第1層に6個のロッドユニットが配置され、これらの周囲を更に取り囲む第2層に12個のロッドユニットが配置されている。図中において、これらロッドユニットを囲む仮想線がそれぞれ正六角形で示されている。
中心の第1ロッド21の直近の周囲の第1層に配置された6個のロッドユニットそれぞれは、同一の構成を有しており、中心に近い側に配置された複数本の第2ロッド22と中心から遠い側に配置された複数本の第3ロッド23とにより構成されている。第1層を取り囲む第2層には、合計12個のロッドユニットが配置されていて、中心に近い側に配置された複数本の第3ロッド23と中心から遠い側に配置された複数本の第2ロッド22とにより構成されるロッドユニットと、複数本の第2ロッド22のみからなるロッドユニットとが、交互に配置されている。すなわち、この中間母材2は、中心の第1ロッド21及び3種類のロッドユニットにより構成されている。また、各ロッドユニットは、屈折率に関して1種類又は2種類のロッドにより構成されている。
本実施形態でも、第1実施形態と同様に、この中間母材2の外周に純石英ガラスからなるクラッド層24を追加することで、母材100を製造する。その後、図3(a)に示された線引装置により母材100を線引することで、光ファイバが製造される。なお、この第2実施形態においても、得られた光ファイバは、図3(b)に示された光ファイバ200と同様の構造を有する。具体的には、図3(a)に示された線引装置により、第1ロッド21が直径7.5μmのコア部分(図3(b)中の領域210に相当)となり、クラッド層24が外径125μmのクラッド部分(図3(b)中の領域220に相当)となった光ファイバが製造される。このようにして製造される光ファイバは、中心から順に、比屈折率差が0.35%であるコア、比屈折率差が0である内側クラッド、比屈折率差が−0.50%であるトレンチ、及び、比屈折率差が0である外側クラッドを備える。この光ファイバは曲げ損失低減型のものである。
(第3実施形態)
図5は、第3実施形態の中間母材3の断面図である。中間母材3は、1本の第1ロッド31、複数本の第2ロッド32及び複数本の第3ロッド33により構成される(3種類のロッド)。第1ロッド31及び第3ロッド33それぞれの屈折率は互いに同じであり、これらに対して第2ロッド32の屈折率は異なる。なお、図中において同一屈折率のロッドには同一種類のハッチングが施されている。また、図5中において六角図形を示す二重の実線は、上述のように、仮想線である。
第1ロッド31及び第2ロッド32それぞれは純石英ガラスからなる。第3ロッド33はF元素を添加された石英ガラスからなる。第1ロッド31及び第2ロッド32それぞれの屈折率に対して、第3ロッド33の比屈折率差は−0.80%である。第1ロッド31,第2ロッド32及び第3ロッド33それぞれの断面は円形である。第2ロッド32及び第3ロッド33それぞれの断面積は同一であり、これらの断面積と比べて第1ロッド31の断面積は大きい。
中間母材3の断面において、断面積が大きい第1ロッド31が中心に配置され、この第1ロッド31の周囲を取り囲む第1層に6個のロッドユニットが配置され、これらの周囲を更に取り囲む第2層に12個のロッドユニットが配置されている。図中において、これらロッドユニットを囲む仮想線がそれぞれ正六角形で示されている。
本実施形態でも、第1実施形態と同様に、この中間母材3の外周に純石英ガラスからなるクラッド層34が追加を追加することで、母材100を製造する。その後、図3(a)に示された線引装置により母材100を線引することで、光ファイバが製造される。なお、この第3実施形態においても、得られた光ファイバは、図3(b)に示された光ファイバ200と同様の構造を有する。具体的には、図3(a)に示された線引装置により、第1ロッド21が直径7.5μmのコア部分(図3(b)中の領域210に相当)となり、クラッド層24が外径125μmのクラッド部分(図3(b)中の領域220に相当)となった光ファイバが製造される。このようにして製造される光ファイバは、第2実施形態で製造される光ファイバと類似の屈折率分布を有しており、中心から順にコア、内側クラッド、トレンチ及び外側クラッドを備える。内側クラッド及び外側クラッドそれぞれは、純石英ガラスからなる第2ロッド32とF元素添加石英ガラスからなる第3ロッド33とが混在されて構成され、これらのロッドの屈折率の平均の屈折率を有する。トレンチは、F元素添加石英ガラスからなる第3ロッド33のみにより構成される。
なお、F元素添加石英ガラスからなる第3ロッド33の一部又は全てに替えて、中空の石英ガラス製パイプが用いられてもよい。このようなパイプを用いる場合、中空部の屈折率は石英ガラスの屈折率より有意に小さいので、より大きな屈折率差を実現することができ、或いは、より少ないパイプ本数で同等の屈折率差を実現することができる。ただし、このようなパイプを用いる場合には、線引時にパイプの中空部を維持することが必要となる。これに対して、中実のロッドを用いる場合には製造が容易である。
(第4実施形態)
図6は、第4実施形態の母材4の断面図である。この母材4は、図5に示された中間母材3と同じ構成を有する中間母材3A、3B、3C及び3Dを含み、これら中間母材3A〜3Dがクラッド層44により覆われている。なお、中間母材3A〜3Dがクラッド層44に取り囲まれた構造は、例えば、中間母材3A〜3Dを、それらの周囲を複数本の石英ガラス製ロッドで取り囲まれ状態で、石英ガラス製パイプに挿入したのち、一体化(加熱)することで得られる。このような母材4が、図3(a)に示された線引装置により線引されることで、光ファイバが製造される。なお、製造された光ファイバは、共通のクラッド中に4個のコアを有するマルチコア光ファイバとなる。また、図6中において六角図形を示す二重の実線は、上述のように、仮想線である。
1〜4…中間母材、10…ロッドユニット、11…第1ロッド、12…第2ロッド、14、24、34、44…クラッド層、21…第1ロッド、22…第2ロッド、23…第3ロッド、31…第1ロッド、32…第2ロッド、33…第3ロッド、100…母材(光ファイバ母材)、200…光ファイバ、210…コア部、220…クラッド部。

Claims (7)

  1. 互いに屈折率が異なる複数のロッド群を用意し、前記ロッド群のそれぞれは、最低2本のロッドを含み、前記ロッド群内のロッドの屈折率が同じであり、
    前記複数のロッド群より、2以上の異なる屈折率の複数本のロッドを選択し、選択された複数本のロッドが所定の形状に配列された2以上のロッドユニットを構成し、前記所定の形状は、前記複数本のロッドが組み合わされた際の母材の形状が2回以上回転対称性を有する形状となる断面形状であり、
    2回以上の回転対称性を有する断面形状を構成するよう、前記2以上のロッドユニットが組み合わされた領域を含む母材を作製し、
    前記母材を線引することにより光ファイバを製造する光ファイバ製造方法。
  2. 前記ロッドユニット1以上を延伸し、延伸されたロッドユニットをその長手方向に沿って2以上に分割し、得られた分割ロッドユニットを用いて前記母材を作製することを特徴とする請求項1記載の光ファイバ製造方法。
  3. 前記複数のロッド群の屈折率の種類は、3種類以下であり、
    製造されるべき光ファイバの或る断面領域内の屈折率は、その領域内に存在する1又はそれ以上の複数本のロッドの平均屈折率で実現されることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ製造方法。
  4. 前記2以上のロッドユニットを組み合わせることにより構成された前記領域の断面形状は、4回、6回又は8回の回転対称性を有することを特徴とする請求項1記載の光ファイバ製造方法。
  5. 前記2以上のロッドユニットを構成するロッドは、全て中実ロッドであることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ製造方法。
  6. 製造されるべき光ファイバの中心部を構成するロッドの断面積は、他の部分を構成するロッドの断面積より大きいことを特徴とする請求項1記載の光ファイバ製造方法。
  7. 少なくとも一つのコア領域を有する光ファイバであり、
    前記コア領域は、コア中心に対して、複数の回転対称領域を有し、
    前記回転対称領域は、径方向、周方向ともに2種類以上異なる微小領域で構成されていることを特徴とする光ファイバ。
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