JP2012000350A - 電気掃除機 - Google Patents

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保史 藤原
Nobuyuki Karise
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Abstract

【課題】吸引風を利用したシンプルな構成で集塵容積と吸込力を確保出来ると共に、排気をよりクリーンに出来る電気掃除機の集塵ボックスを提供すること。
【解決手段】前部に吸気口、後部に塵埃を溜める後方開口の集塵室、集塵室の後方開口を覆い吸引された粗い塵埃を除去する粗塵フィルター、細かい塵埃を除去する細塵フィルターを有した集塵ボックスとを備え、吸気口に吸気管を設け、吸気管の下部に吸引された塵埃を粗塵フィルターと略並行に集塵室上方へ案内する上方案内部を設けるもので、シンプルな構成で集塵容積と吸込力を確保出来ると共に、排気をよりクリーンに出来る。
【選択図】図4

Description

本発明は、電気掃除機、特に電気掃除機の集塵ボックスに関するものである。
従来の電気掃除機の集塵ボックスは、略円筒形状の遠心分離室を有し、その下流側に粗塵フィルターと細塵フィルターを配設する構成が主流であった。しかしながら、このような構成の集塵ボックスでは、圧力損失が大きく、吸込力を向上し難いという課題があった。
このような背景から、近年、集塵ボックスの吸気口に対向する位置に粗塵フィルターと細塵フィルターを直線的に配設し、集塵ボックスの圧力損失を極力低減することで吸込力を向上するタイプがあり、このようなタイプでは、特に粗塵フィルターの早期目詰まりを低減するため様々な工夫がなされており、例えば集塵ボックスの吸気口に複数の延出部と、粗塵フィルターに風受け部とを設け、吸気口から吸引された気流の一部を延出部間から分散させると共に、残りの気流を風受け部に当て上下左右に分散させ、集塵ボックス内に乱流を発生させることで粗塵フィルターの目詰まりを低減し、集塵容量を確保するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−022932号公報
しかしながら、前記従来の構成では、集塵ボックスの吸気口と粗塵フィルターの距離が比較的近い扁平な集塵ボックスであれば、延出部からの分散気流と風受け部での分散流が混流することで十分な乱流が発生し、粗塵フィルターの目詰まりを十分低減することが出来るが、集塵容積確保のため等により集塵ボックスが比較的長くなると、乱流の発生が低下し、粗塵フィルターの目詰まり低減効果が低下するという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、集塵ボックスの吸気口と粗塵フィルターの距離が比較的ある場合にも粗塵フィルターの早期目詰まりを低減することで集塵容積の確保、集塵ボックスの集塵室内での圧力損失を極力低減することで吸込力の確保を可能とした電気掃除機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の電気掃除機は、前部に吸引口、後部に電動送風機、前記吸引口と前記電動送風機との間に集塵ボックスを収納する集塵ボックス収納部とを有した電気掃除機本体と、前記集塵ボックス収納部に収納され、前部に前記吸引口と連通する吸気口、後部に塵埃を溜める後方開口の集塵室、集塵室の後方開口を覆い吸引された粗い塵埃を除去する粗塵フィルター、細かい塵埃を除去する細塵フィルターを有した集塵ボックスとを備え、前記吸気口に吸気管を設け、前記吸気管の下部に吸引された塵埃を前記粗塵フィルターと略並行に集塵室上方へ案内する上方案内部を設けるものである。
これによって、集塵ボックスの吸気口と粗塵フィルターの距離が比較的ある場合にも吸引された比較的軽い粗塵を集塵ボックスの上方に押し付ける効果が高まり、粗塵フィルタ
ーへの直接塵埃がこびり付き量を低減出来ると共に、粗塵フィルター表面を略並行上方へ流れる気流により、粗塵フィルター表面のクリーニング効果が高まり、より粗塵フィルターへの塵埃のこびり付き量を低減出来るので、集塵容積を確保可能となる。
また、粗塵フィルターの目詰まりを低減するには、吸気管の内径を絞り、径小化する方が吸引風の流速が上がり望ましいが、吸込力を確保するためには逆効果となるため、上方案内部を設けることで、吸気管の内径絞り量を減らしても粗塵フィルターの目詰まりを低減出来るので、吸引力も確保可能となる。
さらに、上方案内部により吸引風を上方へ案内することにより、吸気口から粗塵フィルター、細塵フィルターへの直接風が抑えられ、細塵フィルターから電動送風機に抜ける細塵量を低減出来るので、電気掃除機本体から排出される排気をよりクリーンにすることが可能となる。
本発明の電気掃除機は、吸引風を利用したシンプルな構成で集塵容積と吸込力を確保出来ると共に、排気をよりクリーンに出来る。
本発明の実施の形態1における電機掃除機本体の斜視図 本発明の実施の形態1における集塵ボックスの分解斜視図 同電気掃除機の集塵ボックスの吸気管を示す斜視図 同電気掃除機の集塵ボックスの要部断面図 本発明の実施の形態2における集塵ボックスの吸気管を示す斜視図 同電気掃除機の集塵ボックスの要部断面図 本発明の実施の形態3における集塵ボックスの吸気管を示す斜視図 本発明の実施の形態4における集塵ボックスの分解斜視図 同電気掃除機の集塵ボックスの要部断面図
第1の発明は、前記従来の課題を解決するために、本発明の電気掃除機は、前部に吸引口、後部に電動送風機、前記吸引口と前記電動送風機との間に集塵ボックスを収納する集塵ボックス収納部とを有した電気掃除機本体と、前記集塵ボックス収納部に収納され、前部に前記吸引口と連通する吸気口、後部に塵埃を溜める後方開口の集塵室、集塵室の後方開口を覆い吸引された粗い塵埃を除去する粗塵フィルター、細かい塵埃を除去する細塵フィルターを有した集塵ボックスとを備え、前記吸気口に吸気管を設け、前記吸気管の下部に吸引された塵埃を前記粗塵フィルターと略並行に集塵室上方へ案内する上方案内部を設けるもので、集塵ボックスの吸気口と粗塵フィルターの距離が比較的ある場合にも吸引された比較的軽い粗塵を集塵ボックスの上方に押し付ける効果が高まり、粗塵フィルターへの直接塵埃がこびり付き量を低減出来ると共に、粗塵フィルター表面を略並行上方へ流れる気流により、粗塵フィルター表面のクリーニング効果が高まり、より粗塵フィルターへの塵埃のこびり付き量を低減出来るので、集塵容積を確保可能となる。
また、粗塵フィルターの目詰まりを低減するには、吸気管の内径を絞り、径小化する方が吸引風の流速が上がり望ましいが、吸込力を確保するためには逆効果となるため、上方案内部を設けることで、吸気管の内径絞り量を減らしても粗塵フィルターの目詰まりを低減出来るので、吸引力も確保可能となる。
さらに、上方案内部により吸引風を上方へ案内することにより、吸気口から粗塵フィルター、細塵フィルターへの直接風が抑えられ、細塵フィルターから電動送風機に抜ける細
塵量を低減出来るので、電気掃除機本体から排出される排気をよりクリーンにすることが可能となる。
第2の発明は、特に、第1の発明の吸気管の略中央上部に開口部を設けるもので、吸引管での管路圧損をより低減可能となり、吸込力をより向上出来ると共に、開口部から上方に吸引風が分散されるので、吸気口から粗塵フィルター、細塵フィルターへの直接風をより抑えることが可能となり、細塵フィルターから電動送風機に抜ける細塵量をより低減出来るので、電気掃除機本体から排出される排気をよりクリーンにすることが可能となる。
また、電気掃除機運転時に塵埃が集塵室内を旋回している状態で電気掃除機を停止させると、旋回していた砂ゴミ等の塵埃が吸気管上部に堆積する場合がある。その状態で集塵ボックスを集塵ボックス収納部から取り出すと、吸気管上部に堆積した砂ゴミ等の塵埃が吸気管内に落下し、使用者が集塵ボックスを傾けると、吸気口からこぼれるケースがあるが、吸気管に開口部を設けることで、吸気管内は常にほぼクリーンな状態に保つことが出来るので、このようなゴミこぼれのチャンスも低減可能となる。
第3の発明は、特に、第1又は第2の発明の上方案内部の略中央に吸引風を左右に分岐する整流凸部を設けるもので、通常ある程度幅のある集塵ボックスに対して、塵埃を上方左右に分離して案内することが可能となり、集塵ボックスの容積をより有効活用しながら塵埃を溜めることが出来るので、集塵容積をより向上することが可能となる。
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれか1つの発明の上方案内部に開孔部を設けるもので、上方案内部をより上方まで形成する場合や集塵ボックスの吸気口と粗塵フィルターの距離が比較的近い扁平な集塵ボックスである場合は、上方案内部での圧力損失が増える可能性があり、その場合には開孔部を設けることで、吸引風の上方案内部での衝突圧損を低減することが出来るので、吸込力をより向上することが可能となる。
第5の発明は、前部に吸引口、後部に電動送風機、前記吸引口と前記電動送風機との間に集塵ボックスを収納する集塵ボックス収納部とを有した電気掃除機本体と、前記集塵ボックス収納部に収納され、前部に前記吸引口と連通する吸気口、後部に塵埃を溜める後方開口の集塵室、集塵室の後方開口を覆い吸引された粗い塵埃を除去する粗塵フィルター、細かい塵埃を除去する細塵フィルターを有した集塵ボックスとを備え、前記吸気口に吸気管を設けると共に、前記吸気管に対向する前記粗塵フィルターに風受け部を設け、前記風受け部の下部のみ、又は両側部から下部にかけて前記吸気管近傍まで延出した延出部と、前記風受け部の中央に粗塵フィルターに吸引された塵埃を前記粗塵フィルターと略並行に集塵室上方へ案内する上方案内部を設けるもので、集塵ボックスの吸気口と粗塵フィルターの距離が比較的ある場合にも吸引された比較的軽い粗塵を集塵ボックスの上方に押し付ける効果が高まり、粗塵フィルターへの直接塵埃がこびり付き量を低減出来ると共に、粗塵フィルター表面を略並行上方へ流れる気流により、粗塵フィルター表面のクリーニング効果が高まり、さらに粗塵フィルターへの塵埃のこびり付き量を低減出来るので、集塵容積を確保可能となる。
また、上方案内部により吸引風を上方へ案内することにより、吸気口から粗塵フィルター、細塵フィルターへの直接風が抑えられ、細塵フィルターから電動送風機に抜ける細塵量を低減出来るので、電気掃除機本体から排出される排気をよりクリーンにすることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1に示すように、電気掃除機本体1は、吸込口体(図示せず)と延長管(図示せず)と連通するホース(図示せず)が接続され、前部にホースと連通する吸引口2、後部に電動送風機(図示せず)、吸引口2と電動送風機との間に集塵ボックス3を収納する集塵ボックス収納部4を有している。
図2〜図4に示すように、集塵ボックス3は、前部に吸引口2と連通する吸気口5、後部に塵埃を溜める後方開口の集塵室6、平板状の風受け部7中央に整流凸部8を有した集塵室の後方開口を覆い吸引された粗い塵埃を除去する粗塵フィルター9、細かい塵埃を除去するプリーツ状の細塵フィルター10を有している。
また、集塵ボックス3の吸気口5には、吸気管11を設け、吸気管11の下部には吸引された塵埃を粗塵フィルター9と略並行に集塵室6上方へ案内する上方案内部12を有し、略中央上部には開口部13を有している。
以上のように構成された電気掃除機について、その動作、作用を説明する。
まず、電気掃除機本体1が運転状態になると、電動送風機からの吸引力により、床面の塵埃が吸込口体、延長管、ホースを介して集塵ボックス3の集塵室6に吸引される。集塵室6に塵埃が吸引される際には、塵埃は集塵ボックス3の吸気口5から流入し、吸気管11に案内され、一部は吸気管11の開口部13近傍より集塵室6の上方に分散し、一部は粗塵フィルター9の風受け部7に当りつつ吸気管11の上方案内部12により集塵室6の上方に分散されながら粗塵フィルター9で除去され、粗塵が集塵室6内に堆積する。吸引された塵埃で粗塵フィルター9を通過した細塵の大部分は、細塵フィルター10で除去され粗塵フィルター9と細塵フィルター10の間の空間に堆積する。
以上のように、本実施の形態1においては、集塵ボックス3の吸気口5と粗塵フィルター9の距離が比較的ある場合にも吸気管11に上方案内部12を設けることで、吸引された比較的軽い粗塵を集塵ボックス3の上方に押し付ける効果が高まり、粗塵フィルター9への直接塵埃がこびり付き量を低減出来ると共に、粗塵フィルター9表面を略並行上方へ流れる気流により、粗塵フィルター9表面のクリーニング効果が高まり、より粗塵フィルター9への塵埃のこびり付き量を低減出来るので、集塵容積を確保可能となる。
また、粗塵フィルター9の目詰まりを低減するには、吸気管11の内径を絞り、径小化する方が吸引風の流速が上がり望ましいが、吸込力を確保するためには逆効果となるため、上方案内部12を設けることで、吸気管11の内径絞り量を減らしても粗塵フィルター9の目詰まりを低減出来るので、吸引力も確保可能となる。
また、上方案内部12により吸引風を上方へ案内することにより、吸気口5から粗塵フィルター9、細塵フィルター10への直接風が抑えられ、細塵フィルター10から電動送風機に抜ける細塵量を低減出来るので、電気掃除機本体1から排出される排気をよりクリーンにすることが可能となる。
さらに、吸気管11に開口部13を設けることで、吸気管11での寒露圧損をより低減可能となり、吸込力をより向上出来ると共に、開口部13から上方に吸引風が分散されるので、吸気口5から粗塵フィルター9、細塵フィルター10への直接風をより抑えることが可能となり、細塵フィルター10から電動送風機に抜ける細塵量をより低減出来るので、電気掃除機本体1から排出される排気をよりクリーンにすることが可能となる。
また、電気掃除機運転時に塵埃が集塵室内を旋回している状態で電気掃除機を停止させると、旋回していた砂ゴミ等の塵埃が吸気管11上部に堆積する場合がある。その状態で
集塵ボックス3を集塵ボックス収納部4から取り出すと、吸気管11上部に堆積した砂ゴミ等の塵埃が吸気管11内に落下し、使用者が集塵ボックス3を傾けると、吸気口5からこぼれるケースがあるが、吸気管11に開口部13を設けることで、吸気管11内は常にほぼクリーンな状態に保つことが出来るので、このようなゴミこぼれのチャンスも低減可能となる。
(実施の形態2)
本発明の第2の実施の形態について、図5〜図6を用いて説明する。なお、実施の形態1と同一部分については同一符号を付してその説明を省略する。
図5〜図6に示すように、集塵ボックス3の吸気口5には、粗塵フィルター9の風受け部7近傍まで延出した吸気管11を設け、吸気管11の下部には吸引された塵埃を粗塵フィルター9と略並行に集塵室6上方へ案内する上方案内部12を吸気管11の略中央付近まで形成し、上方案内部12の略中央に吸引風を左右に分岐する整流凸部14を設けている。
以上のように構成された電気掃除機について、その動作、作用を説明する。
集塵室6に塵埃が吸引される際には、塵埃は集塵ボックス3の吸気口5から流入し、吸気管11に案内され、粗塵フィルター9の風受け部7に当りつつ吸気管11の上方案内部12及び上方案内部12と風受け部7に設けた整流凸部14、8により集塵室6の上方左右に分散されながら粗塵フィルター9で除去され、粗塵が集塵室6内に堆積する。
以上のように、本実施の形態2においては、吸気管11を粗塵フィルター9の風受け部7近傍まで延出した上で上方案内部12を設けているので、吸引風はより粗塵フィルター9表面を略並行上方へ流れ易くなり、粗塵フィルター9表面のクリーニング効果が高まり、より粗塵フィルター9への塵埃のこびり付き量を低減出来るので、集塵容積を確保可能となる。
また、上方案内部12に整流凸部14を設けているので、粗塵フィルター9の整流凸部8まで到達せず整流しきれない吸引風までも確実に左右に分岐出来るので、通常ある程度幅のある集塵ボックス3に対して、塵埃を上方左右に分離して案内することが可能となり、集塵ボックス3の容積をより有効活用しながら塵埃を溜めることが出来るので、集塵容積をより向上することが可能となる。
(実施の形態3)
本発明の第3の実施の形態について、図7を用いて説明する。なお、実施の形態1〜2と同一部分については同一符号を付してその説明を省略する。
図7に示すように、集塵ボックス3の吸気口5には、粗塵フィルター9の風受け部7近傍まで延出した吸気管11を設け、吸気管11の下部には吸引された塵埃を粗塵フィルター9と略並行に集塵室6上方へ案内する上方案内部12を吸気管11の略中央付近まで形成し、上方案内部12の略中央に吸引風を左右に分岐する整流凸部14を設けている。また、上方案内部12には、複数の開孔部15を設けている。
以上のように構成された電気掃除機について、その動作、作用を説明する。
集塵室6に塵埃が吸引される際には、塵埃は集塵ボックス3の吸気口5から流入し、吸気管11に案内され、粗塵フィルター9の風受け部7に当りつつ吸気管11の上方案内部12及び上方案内部12と風受け部7に設けた整流凸部14、8により集塵室6の上方左右に分散されながら粗塵フィルター9で除去され、粗塵が集塵室6内に堆積する。一方、
一部の細塵は、上方案内部12に設けた複数の開孔部15より粗塵フィルター9の風受け部7方向に直線的に抜け、集塵室6又は粗塵フィルター9と細塵フィルター10の間の空間に堆積する。
以上のように、本実施の形態3においては、粗塵フィルター9の目詰り低減を優先する場合などに上方案内部12をより上方まで形成する場合や集塵ボックス3の吸気口5と粗塵フィルター9の距離が比較的近い扁平な集塵ボックス3である場合は、上方案内部12での圧力損失が増える可能性があるが、開孔部15を設けることで、吸引風の上方案内部12での衝突圧損を低減することが出来るので、吸込力をより向上することが可能となる。
(実施の形態4)
本発明の第4の実施の形態について、図8〜図9を用いて説明する。なお、実施の形態1〜3と同一部分については同一符号を付してその説明を省略する。
図8〜図9に示すように、集塵ボックス3の吸気口5には、直管状の吸気管11を設け、吸気管11に対向する粗塵フィルター9に風受け部7を設けている。風受け部7には、両側部から下部にかけて吸気管11近傍まで延出した延出部16と、中央部に吸引された塵埃を粗塵フィルター9と略並行に集塵室6上方左右へ案内する上方案内部12、整流凸部8を設けている。
以上のように構成された電気掃除機について、その動作、作用を説明する。
集塵室6に塵埃が吸引される際には、塵埃は集塵ボックス3の吸気口5から流入し、吸気管11に案内され、吸気管11から排出された吸引風は、吸気管11近傍まで延出した延出部16で下左右方向のへ流出を規制され、ほぼ全ての吸引風が延出部16、上方案内部12、整流凸部8に案内され、集塵室6の上方左右に分散されながら粗塵フィルター9で除去され、粗塵が集塵室6内に堆積する。
以上のように、本実施の形態4においては、集塵ボックス3の吸気口5と粗塵フィルター9の距離が比較的ある場合にも吸引された比較的軽い粗塵を集塵ボックス3の上方に押し付ける効果が高まり、粗塵フィルター9への直接塵埃がこびり付き量を低減出来ると共に、粗塵フィルター9表面を略並行上方へ流れる気流により、粗塵フィルター9表面のクリーニング効果が高まり、さらに粗塵フィルター9への塵埃のこびり付き量を低減出来るので、集塵容積を確保可能となる。
また、上方案内部12により吸引風を上方へ案内することにより、吸気口5から粗塵フィルター9、細塵フィルター10への直接風が抑えられ、細塵フィルター10から電動送風機に抜ける細塵量を低減出来るので、電気掃除機本体1から排出される排気をよりクリーンにすることが可能となる。
以上のように、本発明にかかる電気掃除機用は、吸引風を利用したシンプルな構成で集塵容積と吸込力を確保出来ると共に、排気をよりクリーンに出来るので、家庭、業務用の電気掃除機に有用である。
1 電気掃除機本体
2 吸引口
3 集塵ボックス
4 集塵ボックス収納部
5 吸気口
6 集塵室
7 風受け部
8 整流凸部
9 粗塵フィルター
10 細塵フィルター
11 吸気管
12 上方案内部
13 開口部
14 整流凸部
15 開孔部
16 延出部

Claims (5)

  1. 前部に吸引口、後部に電動送風機、前記吸引口と前記電動送風機との間に集塵ボックスを収納する集塵ボックス収納部とを有した電気掃除機本体と、前記集塵ボックス収納部に収納され、前部に前記吸引口と連通する吸気口、後部に塵埃を溜める後方開口の集塵室、集塵室の後方開口を覆い吸引された粗い塵埃を除去する粗塵フィルター、細かい塵埃を除去する細塵フィルターを有した集塵ボックスとを備え、前記吸気口に吸気管を設け、前記吸気管の下部に吸引された塵埃を前記粗塵フィルターと略並行に集塵室上方へ案内する上方案内部を設けた電気掃除機。
  2. 吸気管の略中央上部に開口部を設けた請求項1に記載の電気掃除機。
  3. 上方案内部の略中央に吸引風を左右に分岐する整流凸部を設けた請求項1または2に記載の電気掃除機。
  4. 上方案内部に開孔部を設けた請求項1〜3のうちの何れか1項に記載の電気掃除機。
  5. 前部に吸引口、後部に電動送風機、前記吸引口と前記電動送風機との間に集塵ボックスを収納する集塵ボックス収納部とを有した電気掃除機本体と、前記集塵ボックス収納部に収納され、前部に前記吸引口と連通する吸気口、後部に塵埃を溜める後方開口の集塵室、集塵室の後方開口を覆い吸引された粗い塵埃を除去する粗塵フィルター、細かい塵埃を除去する細塵フィルターを有した集塵ボックスとを備え、前記吸気口に吸気管を設けると共に、前記吸気管に対向する前記粗塵フィルターに風受け部を設け、前記風受け部の下部のみ、又は両側部から下部にかけて前記吸気管近傍まで延出した延出部と、前記風受け部の中央に粗塵フィルターに吸引された塵埃を前記粗塵フィルターと略並行に集塵室上方へ案内する上方案内部を設けた電気掃除機。
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