JP2012000269A - 鼻腔又は咽喉からの粘液採取具 - Google Patents

鼻腔又は咽喉からの粘液採取具 Download PDF

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Fumitada Arai
文規 新井
Katsunori Horaguchi
勝則 洞口
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Abstract

【課題】鼻腔又は咽喉等から検体を採取する際の痛みを低減でき、採取時に検体を飛散させない採取具を安価な、安全性を有した、廃棄しやすい採取具を提供する。
【解決手段】鼻腔又は咽喉からの粘液採取具の一端に粘液採取体2が取着されている軸1を、ポリエチレンまたはエチレン−α−オレフィン共重合体とし、90度曲げによる戻り角度が15度以下であるプラスチックで形成したことにより、検体吸収部位が採取場所までの壁面に接触し一定以上の負荷があった場合、軸自体が変形し、壁面への負荷を減すことで痛みが低減でき、更に、採取前に、採取場所までの曲線形状に変形できることにより、採取箇所まで容易に挿入できるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、インフルエンザウイルス等の感染を調べるために鼻腔又は咽喉から粘液を採取する器具に関するものである。
従来より、インフルエンザウイルスなどの感染を調べる際には、綿棒を用いて鼻腔や咽喉から粘液を検体として採取することが行われてきた(特許文献1)。
この綿棒は、例えば図3に示すように、軸1の一端に粘液採取体2として綿やレーヨン等の親水性短繊維の糸をかたく巻付けたものが使用されている。綿棒の軸には曲がりにくい直線状の紙又は木製のものが使われている。鼻腔に綿棒を挿入する際、軸が曲がりにくく、鼻腔内壁面に強く押されるために、痛みを伴う場合が多い。これを解消するために、軸をアルミ製にし、挿入する前に、採取部位形状に曲げて抵抗を低減することが行われている。また、ポリプロピレン製の軸を予め屈曲したものも開発されている(特許文献2)。別の方法として、ポリスチレン軸を細くして、鼻腔又は咽喉に沿って弱い力で挿入できる綿棒が提案されている。
特表2002−508193号公報 特開平10−57411号公報
しかし、アルミニウムは、紙製、木製に比べ高価である、使用時に皮膚に刺さる恐れがある、使用後の廃棄が煩わしい等の問題もあり、一部の使用に限られている。また、予め曲げたものは、採取する鼻腔の形状は年齢、男女差、体格などで異なるのでそれぞれに最適な形状のものを供給することは難しい。
細いプラスチック軸を用いた場合には、このものは材料を強い力で挿入した場合、軸の途中で折れる恐れがあり、安全上問題がある。さらに鼻腔から抜き取る際、軸が元の形状になろうとするので綿棒の先端が上下又は左右に振動し、採取した検体が飛び散り、感染を拡大させる問題もある。
本発明の目的は、鼻腔又は咽喉等から検体を採取する際の痛みを低減でき、採取時に検体を飛散させない採取具を安価な、安全性を有した、廃棄しやすい採取具を提供することである。
本発明者は、上記課題を解決するべく鋭意検討の結果、塑性変形性を有するプラスチックを軸に用いることで課題達成が可能になることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、軸の一端に粘液採取体が取着されている鼻腔又は咽喉の粘液採取具の軸が、90度曲げによる戻り角度が15度以下であるプラスチック材料の軸であることを特徴としている。
本発明の一態様においては、上記粘液採取具において、軸の材質がポリエチレンまたはエチレン−α−オレフィン共重合体であることを特徴としている。
本発明においては、軸材料として塑性変形性を有するポリエチレン樹脂を用いた検体採取具で採取した場合、検体吸収部位が採取場所までの壁面に接触し一定以上の負荷があった場合、軸自体が変形し、壁面への負荷を減すことで痛みが低減でき、更に、採取前に、採取場所までの曲線形状に変形できることにより、さらに壁面への負荷を低減でき、採取箇所まで容易に挿入できることである。また、鼻腔、咽喉から取り出した際、軸の弾性を低減したことで、検体を外部に飛散させることなく採取できるようにしたことである。
本発明の一例である粘液採取具の側面図である。 本発明の別の例である粘液採取具の側面図である。 比較例1の粘液採取具の側面図である。 比較例2の粘液採取具の側面図である。 比較例3の粘液採取具の側面図である。 折り曲げ試験における粘液採取具の形状の変化を示す図である。
本発明の粘液採取具の一例を図1に示す。この粘液採取具は、軸1の一端に粘液採取体2として、綿球が取付けられている。別の例を図2に示す。この粘液採取具は、粘液採取体2が筒状の布よりなり、軸1の他端には柄3が形成されている。
本発明の粘液採取具は、軸の一端に粘液採取体が取着されてなるものである。
そして、この軸が、90度曲げによる戻り角度が15度以下のプラスチックでできていることを特徴としている。この戻り角度は、室温で90度に曲げて5分後の戻り角度である。このようなプラスチックは、ポリエチレンやエチレン−α−オレフィン共重合体を延伸することによって得られる。エチレン−α−オレフィン共重合体は、一般に炭素数3〜6のα−オレフィンの含量が2重量%未満のものである。これらのポリエチレンやエチレン−α−オレフィン共重合体は通常高密度のものが用いられ、密度が0.950以上のものが多い。他の成分としては、上記塑性を確保できる限り、特に制限されないが、無機充填剤を10重量%以下で好ましく加えることができる。製法としては、樹脂単独あるいは添加物等を含む混合物を線状や帯状に溶融押出しして、上記塑性を発現するよう長尺方向に延伸することによって目的のプラスチックを得ることができる。延伸倍率は一般に7〜20倍である。このようなプラスチックは公知であり、例えば、特開平7−238417号公報、特開2003−278026号公報、特開2006−57052号公報等に記載され、また、市販もされている。
本発明で使用される軸は、次の物性を備えていることが好ましい。まず、折り曲げ強度は180度に折り曲げた時に、折れたり、亀裂が入らなければ使用可能である。この折り曲げ強度は過剰な力が加わったら軸が変形し、採取場所を痛み、傷つけることを防ぐ必要がある。折り曲げ強度は初期強度と折り曲げはじめた後の強度と異なることがあるが、使用できる範囲は、いずれの強度も15〜300g/mmで、好ましくは20〜120g/mmである。次に、引っ張り強度は100g/mm以上あれば使用可能であるが、製造工程、採取場所からの引抜き強度以上であれば使用することができる。
軸の形状は丸形状、平面形状、楕円形状等いずれでも使用可能である。太さは、鼻腔、咽喉用採取の場合は0.8〜2mm程度が好ましい。軸の長さは鼻腔、咽喉の採取部位に届けばよく、12〜20cm程度が使用可能である。
粘液採取体は粘液を吸収して保持するものであり、公知の如何なるものであってもよい。一般的には、繊維を加工したもので、綿、布等で形成され、例示すれば、一般的なレーヨン短繊維をわずかな接着剤で軸に巻きつけたもの、レーヨンのかわりにポリエステル長繊維を接着剤なしでまきつけたもの(特開2008−275576号公報)、ナイロンを一定の長さのものをフロッキングにより形成したもの(特開2007−523663号公報)等、いずれにも使用可能である。粘液採取体は、一般に、楕円球状や円筒状等であり、径は0.6〜8mm程度、長さは5〜40mm程度である。
軸の基端側には、持ちやすくするために柄を設けることもできる。形状は、通常丸棒状であるが曲った形でもよい。柄の直径は1.5〜2.8mm程度、長さが30〜100mm程度でよい。柄を設ける場合、軸と柄を合わせた全長は120〜200mm程度が適当である。
本発明の粘液採取具は、使用の際に、被検者の鼻腔や咽喉の形状に合うように折り曲げて粘液採取を行えばよい。
太さ1.1mm、長さ150mmの丸杆状塑性変形性ポリエチレン樹脂(三井化学株式会社製品「テクノロートW8000」)を軸とし、この一端にレーヨン糸を通常の綿棒製造法で太さ3mm、長さ20mmに楕円球状に巻き付けて、これを粘液採取体として本発明の粘液採取具を作製した。上記軸は、90度曲げによる戻り角度が8度、折り曲げ強度が初期強度が37g/mm、折り曲げはじめた後の強度が24g/mmで、引っ張り強度42kg/mmであった。
上記本発明品の軸と市販の粘液採取具に用いられている軸について塑性変形性を測定した。用いた市販品は次の3種である。
比較品1(図3) 丸杆状紙芯(太さ1.5mm、長さ150mm、スズラン株式会社製品No.100)
比較品2(図4) 丸杆状ポリエチレン(太さ1.6mm、軸長さ70mm、柄長さ75mm、佐藤工業株式会社製品エススチックPX1503P)
比較品3(図5) 丸杆状ポリスチレン(太さ0.8mm、軸長さ71mm、柄長さ78mm、デンカ生研株式会社製品Exスワブ002)
これら4種の丸杆を、図6に示すように、鼻腔に入りやすいように曲線に曲げて両端の長さを曲げた時点と5分後の時点で測定した結果を表1に示す。
Figure 2012000269
この結果から軸を変形することが可能であり、さらにそれを維持できることが既存の採取具に比べ優位であることが分かる。
次に、採取の際の挿入に要する力を計測した。計測には内径1cm 壁圧2mm 網入り塩ビチューブ 10cmを用いて、これを中間で90度に曲げ、そこを通過するときの荷重を測定した。これは鼻腔、咽喉などから検体採取する場合を想定した実験である。
本発明品は直線状のものと、上記チューブ形状に曲げたものの2種類を計測した。本発明品はレーヨンを用いて通常の綿棒製造方法で太さ3mmにしたものを用いた。
比較品1は本発明品と同様の方法で作成したもの、比較例2はポリエステル長繊維を接着剤なしでまきつけたもの、比較例3はナイロン繊維をフロッキングにより形成したものを用いた。
得られた結果を表2に示す。
Figure 2012000269
この結果から本発明の塑性性のある綿棒軸を用いることで通過する時に発生する負荷を低減でき、変形性を持たせたことで形状を通過曲線に合わせることでさらに低減できることが実証できた。
これら4種の粘液採取具について、検体飛散実験を行なった。実験は、検体吸着部に墨汁をしみこませ、根本を固定して検体吸着部を右方向に30度の角度までそらした後、固定を解除して墨汁の飛散距離を測定した。本実験は鼻腔から抜き取る角度を想定した実験である。
得られた結果を表3に示す。
Figure 2012000269
この結果から本発明は採取した検体を飛散が少ないことが実証できる。
本発明の粘液採取具は、被検者の鼻腔や咽喉にその形状の個体差に係わりなく容易に挿入して粘液を採取できるので、これらの粘液採取具として利用できる。
1・・・軸
2・・・粘液採取体
3・・・柄

Claims (2)

  1. 一端に粘液採取体が取着されている軸が、90度曲げによる戻り角度が15度以下であるプラスチックで形成されていることを特徴とする鼻腔又は咽喉からの粘液採取具
  2. 軸の材質がポリエチレンまたはエチレン−α−オレフィン共重合体である請求項1記載の粘液採取具
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