JP2011529773A - 領域化されたトップシート - Google Patents

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Abstract

吸収性物品は、第1の部分及び第2の部分を有する液体透過性トップシートを有する。第1の部分は、第2の部分と構造において異なる。トップシートは、長手方向中心線と横断方向中心線を有する。第2の部分は、第1の構造的に変更されたゾーン及び第2の構造的に変更されたゾーンを有する。第1の構造的に変更されたゾーン及び第2の構造的に変更されたゾーンは、長手方向中心線の反対側にあり、第1の構造的に変更されたゾーン及び第2の構造的に変更されたゾーンは、横断方向中心線に平行な軸線の反対側にある。第1の構造的に変更されたゾーン及び第2の構造的に変更されたゾーンは、互いに離間している。第1の構造的に変更されたゾーン及び第2の構造的に変更されたゾーンは合わせて、トップシートの面積の約10%超を構成する。

Description

本発明は、吸収性物品用のトップシートに関する。
生理用ナプキン、おむつ、成人用失禁製品などのような吸収性物品は、着用者の股部にごく近接させて装着されるように設計されている。人体の股領域は、股部周囲の物理的環境及び化学的環境に敏感である。
女性の股領域は、互いに離間した多くの異なるタイプの組織を含み得る。例えば、女性の恥部は、中央部分が陰毛で覆われている場合があり、中央部分に隣り合う恥部は、柔軟で平滑な皮膚であり得る。大陰唇は、一般に、女性の股部の中心線に沿って配置されている。大陰唇に隣り合う皮膚は、柔軟且つ平滑であり得、新生の体毛を有する場合がある。肛門は、柔軟な皮膚に取り囲まれている。肛門から更に離れている皮膚は、肛門を直接取り囲む皮膚とは質感において異なる場合がある。肛門領域の皮膚の表面は、恥部領域の皮膚の表面とは異なる場合がある。
生理用ナプキンは、陰唇、陰唇前方の股部分、陰唇後方の股部分及び陰唇に横方向で隣り合う股部分を一般に覆う。生理用ナプキンを装着している女性が動くと、生理用ナプキンの部分は、付近の身体表面と擦れ合う場合がある。女性の股領域の複雑な幾何学構造及び女性が動く際の、女性の股部の動的な幾何学構造を考慮すると、女性の股部の異なる部分は、異なる摩擦力を受け、生理用ナプキン及び着用者の股部の間のこの摩擦は、場所に応じて変化し得る。
女性の股部の水分及び化学的環境もまた、場所に応じた関数として変化し得る。例えば、大陰唇は、経血及び/又は尿に晒される場合がある。女性の恥部の中央部分は、発汗に晒される場合がある。中央区域に隣り合う部分は、体毛の不足によって、また女性のパンティーが大腿部内側と股部と恥部との接合点に緊密に適合する傾向によって、より多くの水分に晒される場合がある。肛門付近の領域は、肛門から更に離れた領域に比べて、より多くの発汗に晒される場合がある。股部の異なる領域の水分環境と調和する、領域化された流体獲得特性を有する吸収性物品は、皮膚の健康改善を提供するために有益であり得る。女性の股部と同様に、男児及び女児、成人男性、並びに月経期間年齢を過ぎた女性の股領域もまた、その股領域の異なる場所において、広範囲の種々の物理的及び化学的条件を有し得る。
吸収性物品の設計者は、着用者の股部の全領域において健康的な皮膚を提供する物品を設計するという課題に直面している。場合によっては、ある1つの領域における皮膚の健康状態を提供するという利益は、別の領域における皮膚の健康状態を低下させるという犠牲を払って獲得される。吸収性物品の全体にわたって、均一の手法を適用する設計では、股領域全体にわたる満足のいく皮膚の健康状態及び流体獲得を提供することができない。更に、皮膚の健康状態及び湿潤性の感覚は、吸収性物品の装着時の快適性の度合いに影響を与え得る。
これらの制限を考慮すると、着用者の股部の異なる部分に対して、異なる皮膚の健康上の利益をもたらす、種々の機構を備えるトップシートを有する吸収性物品が必要である。
吸収性物品は、第1の部分及び第2の部分を含む液体透過性トップシートを含む。第1の部分は、第2の部分と構造において異なる。トップシートは、長手方向中心線及び横断方向中心線を有する。第2の部分は、第1の構造的に変更されたゾーン及び第2の構造的に変更されたゾーンを含む。第1の構造的に変更されたゾーン及び第2の構造的に変更されたゾーンは、長手方向中心線の反対側にあり、第1の構造的に変更されたゾーン及び第2の構造的に変更されたゾーンは、横断方向中心線に平行な軸線の反対側にある。第1の構造的に変更されたゾーン及び第2の構造的に変更されたゾーンは、互いに離間している。第1の構造的に変更されたゾーン及び第2の構造的に変更されたゾーンは合わせて、トップシートの面積の約10%超を構成する。
トップシートは、第3の構造的に変更されたゾーン及び第4の構造的に変更されたゾーンを更に含み得る。第3の構造的に変更されたゾーンは、長手方向中心線の、第1の構造的に変更されたゾーンと同じ側に配置することができる。第1の構造的に変更されたゾーン及び第3の構造的に変更されたゾーンは、横断方向中心線に平行な軸線の反対側に配置することができる。第4の構造的に変更されたゾーンは、長手方向中心線の、第2の構造的に変更されたゾーンと同じ側に配置することができ、第2の構造的に変更されたゾーン及び第4の構造的に変更されたゾーンは、横断方向中心線に平行な軸線の反対側に配置することができる。第1の構造的に変更されたゾーン、第2の構造的に変更されたゾーン、第3の構造的に変更されたゾーン及び第4の構造的に変更されたゾーンは、互いに離間して配置することができる。第1の構造的に変更されたゾーン、第2の構造的に変更されたゾーン、第3の構造的に変更されたゾーン及び第4の構造的に変更されたゾーンは合わせて、トップシートの面積の約10%超を構成することができる。
図2で断面1−1として示されている、吸収性物品の断面図。 第1の部分及び第2の部分を有する吸収性物品の身体に面する表面の平面図。 第1の部分及び第2の部分を有する吸収性物品の身体に面する表面の平面図。 第1の部分及び第2の部分を有する吸収性物品の平面図。 トップシートの一部分の概略図。 孔を有するウェブを形成するための装置の概略図。 孔を有するウェブを形成するための装置の概略図。 歯と溝が相互係合する方法の概略図。 切頭の概ね円錐形の孔及び段差の画像。 異なる大きさの歯及び歯の間隔を有するロールの概略図。 不織布ウェブを選択的に穿孔するための装置の概略図。 薄化ローラー装置の概略図。 薄化ローラー装置を通過した後の不織布ウェブの図。 伸長システムの概略図。 伸長した有孔不織布の画像。 房を有するウェブの概略図。 図16で切欠17として示されている、房を有するウェブの切欠断面図。 図17で断面18−18として示されている、房を有するウェブの断面図。 房を有するウェブを形成するための装置の概略図。 房付きウェブの概略図。 房付きウェブの概略図。 歯を有するロールの概略図。 着色チャネル及び印刷ゾーンを有する吸収性物品の図。 図23Aで断面23Bとして示されている横断面図。 第1の色を有する第1の部分と、第2の色を有する第2の部分とを有する吸収性物品の図。
本明細書で使用する場合、構成材料に関し、「構造的に変更された」とは、構造的に変更された1つ(又は複数の)構成材料が、無変更の材料と比較したときに、力学的挙動が異なるように、その材料を変更することを意味する。例えば、構造的に変更された材料は、無変更の材料と異なる形で応力を伝達する(又は変形する)ことができる。材料の構造は、分子レベルで、並びに/又はその材料の部分の連続性及び/若しくは物理的構成を破断することにより、変更することができる。「構造」とは、力学的挙動(例えば、材料を通してどのように応力が伝達されるか)を律する、構成材料の物理的構成を指す。
本明細書で使用する場合、構造的に変更されたゾーンはチャネルではない。本明細書で使用する場合、「チャネル」は、面内幅よりも長い面内長さを有する窪みであり、この長さは、その窪み内における最長寸法であり、曲線又は直線であり、面内幅は、窪みの最短寸法である。本明細書で使用する場合、構造的に変更されたゾーンは、窪み、ディンプル又はエンボス、すなわち、吸収性物品の部分を押し付けることによって作られた構造を含まない。構造的に変更されたゾーンとしては、孔及び房が挙げられるが、これらに限らない。
本明細書で使用する場合、「ゾーン」という用語は、周囲又は隣接区域とはっきり区別されるように強調された区域を指す。したがって、例えば、トップシートの表面全体にわたって、等間隔の孔であって、そのそれぞれが同じ大きさである孔を含むトップシートは、孔のゾーンを有するとみなすことはできない。更には、例えば、等間隔の孔であって、そのそれぞれが同じ大きさである孔を含むトップシートでは、単一の孔と、局所的に取り囲んでいる材料は、周囲又は隣接区域とはっきり区別されていないため、孔のゾーンとみなすことはできない。同様に、例えば、等間隔の要素であって、そのそれぞれが同じ大きさである要素を、トップシートの表面全体にわたって含むトップシートは、要素のゾーンを有するとみなすことはできない。また、等間隔の要素を含むトップシートでも、例えば、単一の要素と、局所的に取り囲んでいる材料は、ゾーンとみなすことはできない。ゾーン間に類似構造の材料が存在しないように、ゾーンを互いに隔てることができる。1つのゾーンは、吸収性物品の長さの5%と吸収性物品の幅の5%との積のおよそを超える面積を含むことができ、この幅は、それぞれのゾーン(すなわち、第1の構造的に変更されたゾーン、第2の構造的に変更されたゾーン、第3の構造的に変更されたゾーン及び第4の構造的に変更されたゾーン)の重心で測定される。
本明細書で使用する場合、「要素」とは、構造的に分断している、構成材料の個別の部分である。要素の例としては、孔及び房が挙げられるが、これらに限定されない。窪み、ディンプル、又はエンボス、すなわち、吸収性物品の部分を押し付けることによって作られた構造は、要素ではない。
本明細書で使用する場合、2つの要素が、1つ又は複数の同じ前駆体材料から形成されているならば、それらの要素は相互に「一体的」である。トップシートに塗布されたローションは、このローションとトップシートが同じ前駆体材料から形成されていないため、トップシートと一体的ではない。
本明細書で使用する場合、「色が異なる」とは、CIE LABという尺度によって特徴付けられる色差又は色の視覚的差異を指す。色差は、Hunter Associates Laboratory,Inc.,Reston,VAから入手可能なHunter Color反射率計を用いて測定することができる。
本明細書で使用する場合、「面密度」とは、単位面積あたりの機構の数を指す。この機構は、本明細書に記載されているようなマクロ機構又はミクロ機構であってよい。
本明細書で使用する場合、応力が一方の物体から他方の物体に伝わることができるとき、その2つの物体は相互に「係合」している。
本明細書で使用する場合、「不織布ウェブ」という用語は、相互に重なり合っているが、不規則に配向された繊維を有さない織布又は編布におけるような反復パターンのものではない、個々の繊維又は糸からなる構造を有するウェブを指す。不織布ウェブ又は不織布は、例えば、エアレイイングプロセス、メルトブローイングプロセス、スパンボンディングプロセス、水流交絡プロセス、スパンレーシングプロセス、ボンドカードウェブプロセスのような多くの既知のプロセスから形成することができる。また、多数のビームスパンボンドプロセスによって作られたスパンボンド−メルトブローン−スパンボンドウェブなどのような多層ウェブも用いることができる。
本明細書で使用する場合、「ポリマー」という用語は、その従来の意味で用いられ、ポリマーとしては一般に、ホモポリマー、例えば、ブロックコポリマー、グラフトコポリマー、ランダムコポリマー、及び交互コポリマーのようなコポリマー、ターポリマーなど、並びに、これらのブレンド及び改質物が挙げられるが、これらに限定されない。更に、特に限定しない限り、用語「ポリマー」とは、材料のあらゆる可能な幾何学的構成を含む。その構成としては、アイソタクチック、アタクチック、シンジオタクチック及びランダム対称が挙げられるが、これらに限定されない。一般に、既知のタイプのポリマーのいずれも使用することができ、例えば、ポリプロピレン又はポリエチレンのようなポリオレフィンポリマーを、モノコンポーネント繊維又はバイコンポンポーネント繊維のいずれかとして用いることができる。PVA、PETポリエステル、メタロセン触媒エラストマー、ナイロン、及びこれらのブレンドのようなその他のポリマーを用いることができる。これらのポリマーのいずれか又はすべてが、所望に応じて架橋することができる。
図1は、着用者の股部の異なる部分に、異なる皮膚の健康上の利益及び異なる流体獲得の利益をもたらす吸収性物品10の一実施形態の断面図である。吸収性物品10は、液体透過性トップシート20と、液体不透過性バックシート30と、トップシート20及びバックシート30の間に配置された吸収性コア40と、を含むことができる。トップシート20は、層状の関係で相互に係合している上層21と下層22とからなる複合トップシート20であってよい。トップシート20は、吸収性コア40と対面関係にあるものとして説明することができる。
吸収性物品10は、本明細書では、当該技術分野において一般に生理用ナプキン、月経用パッド、又は生理用パッドと称されるものに関して論じられている。吸収性物品10は、着用者の股部に近接させて装着するように設計されたいずれの吸収性物品であってもよいことを理解されたい。この吸収性物品は、生理用ナプキン、成人用失禁製品及びおむつからなる群から選択される消費者製品であってよい。
吸収性物品10と、その層又は構成要素のそれぞれは、身体に面する表面及び衣類に面する表面を有するものとして説明することができる。生理用ナプキン、おむつ、失禁製品などのような吸収性物品の最終的な用途について考えることによって理解できるように、身体に面する表面は、使用時に身体に近い方に配向される層又は構成要素の表面であり、衣類に面する表面は、使用時に着用者の下着に近い方に配向される表面である。このため、例えば、トップシート20は、身体に面する表面23(実際に身体に接触する表面であってよい)及び下側の2次トップシートに付着し得る衣類に面する表面24を有する。バックシート30の衣類に面する表面24は例えば、使用時に、(使用される場合には位置決め接着剤36を介して)着用者のパンティーの最も近くに位置し、接することができる。
吸収性物品10は、側縁部26間で横断方向CDにおいて測定される吸収性物品幅を有する。吸収性物品10は垂直軸Hを有する。吸収性物品10は、z方向において測定される厚みを有する。
トップシート20は、第1の部分60及び第2の部分70から構成され、第1の部分60は、第2の部分70と構造において異なる。第2の部分70は、第1の構造的に変更されたゾーン81を含むことができる。第2の部分70は、第4の構造的に変更されたゾーン84を含むことができる。第1の部分60及び第2の部分70は、材料の連続的ウェブから構成されることができる。第1の部分60及び第2の部分70は、1つ又は複数の同じ前駆体材料からなることができる。材料の連続的ウェブは、単一の一体型ウェブからなることができる。
図2に示されているように、トップシート20は、長手方向中心線L及び横断方向中心線Tを有することができる。長手方向中心線Lと横方向中心線Tは、使用前のトップシート20の2次元平面を画定し、図示されている実施形態では、この平面は、生産ラインを使用して物品を作製する技術分野において広く知られているように、機械方向(MD)及び機械横方向(CD)と関連付けられている。吸収性物品10は長さを有し、この長さは、長手方向中心線Lと平行に測定した最長寸法である。吸収性物品は幅を有し、この幅は、例えば横断方向中心線Tと平行な、CDで測定した寸法である。横断方向中心線Tは、長手方向中心線Lの長さの中心で長手方向中心線Lと交差する。吸収性物品10の幅は、吸収性物品10の長さに沿って変化するか、又は実質的に一定であってよい。説明する目的上、吸収性物品10は、長手方向中心線L及び横断方向中心線Tに、それぞれ一致するように置かれた、長手方向中心線及び横断方向中心線を有する。吸収性物品10の実際の長手方向中心線及び横断方向中心線は、トップシート20の長手方向中心線L及び横断方向中心線Tと一致している必要はない。トップシート20は、吸収性物品10の垂直軸Hと一致するように置くことができる垂直軸を有する。トップシート20の区域3は、MD−CD平面内にある。
吸収性物品10は、側方伸長部又はフラップとしても知られるウィング28を有することができ、このウィング28は、パンティーの股領域の側部を包み、この側部に取り付けられるように設計されている。吸収性物品10及び/又はウィング28は、感圧性位置決め接着剤36のような取り付け構成要素を含む固定手段を有することができる。吸収性物品10は、バックシート30の衣類に面する表面24の上に、位置決め接着剤36のストリップを有することができる。位置決め接着剤は、H.B.Fuller,Toronto(Ontario,Canada)から市販されているHL−1491 XZPのような、下着材料との一時的な結合を確立することが可能なホットメルト接着剤材料であってよい。
第2の部分70は、第1の構造的に変更されたゾーン81及び第2の構造的に変更されたゾーン82を含み得る。第1の構造的に変更されたゾーン81及び第2の構造的に変更されたゾーン82は、長手方向中心線Lの反対側にあってよい。第1の構造的に変更されたゾーン81及び第2の構造的に変更されたゾーン82は、横断方向中心線Tに平行な軸線の反対側にあってよい。すなわち、第1の構造的に変更されたゾーン81及び第2の構造的に変更されたゾーンは、トップシート20の四分区間の対角方向に位置決めすることができ、この四分区間は、長手方向中心線L及び横断方向中心線Tに平行な軸線によって区切られている。第1の構造的に変更されたゾーン81及び第2の構造的に変更されたゾーン82は、互いに離間してもよい。
第2の部分70は、長手方向中心線Lの、第1の構造的に変更されたゾーン81と同じ側に配置される第3の構造的に変更されたゾーン83を含むことができ、第1の構造的に変更されたゾーン81及び第3の構造的に変更されたゾーン83は、横断方向中心線Tに平行な軸線の反対側に配置される。第1の構造的に変更されたゾーン81、第2の構造的に変更されたゾーン82及び第3の構造的に変更されたゾーン83は、互いに離間してもよい。
第2の部分70は、長手方向中心線Lの、第2の構造的に変更されたゾーン82と同じ側に配置される第4の構造的に変更されたゾーン84を含むことができ、第2の構造的に変更されたゾーン82及び第4の構造的に変更されたゾーン84は、横断方向中心線Tに平行な軸線の反対側に配置される。第1の構造的に変更されたゾーン81、第2の構造的に変更されたゾーン82、第3の構造的に変更されたゾーン83及び第4の構造的に変更されたゾーン84は、互いに離間してもよい。
第2の部分70が、第1の構造的に変更されたゾーン81、第2の構造的に変更されたゾーン82、第3の構造的に変更されたゾーン83及び第4の構造的に変更されたゾーン84を含む実施形態では、これら構造的に変更されたゾーンは、互いに離間してもよく、したがって構造的に変更されたゾーンのそれぞれは、トップシート20の四分区間内に個別に位置決めされる。
第1の部分60は、第1の構造的に変更されたゾーン81及び第2の構造的に変更されたゾーン82とは異なる物理的構造を有したトップシート20の部分を含むことができる。第1の部分60は、第1の構造的に変更されたゾーン81、第2の構造的に変更されたゾーン82、第3の構造的に変更されたゾーン83及び第4の構造的に変更されたゾーン84とは異なる物理的構造を有したトップシート20の部分を含むことができる。第2の部分70は、第1の構造的に変更されたゾーン81及び第2の構造的に変更されたゾーン82を含むことができる。第2の部分70は、第1の構造的に変更されたゾーン81、第2の構造的に変更されたゾーン82、第3の構造的に変更されたゾーン83及び第4の構造的に変更されたゾーン84を含むことができる。すなわち、第2の部分70は、トップシート20の第1の部分60ではない部分であり得る。
本明細書で使用する場合、第1の構造的に変更されたゾーン81、第2の構造的に変更されたゾーン82、第3の構造的に変更されたゾーン83及び第4の構造的に変更されたゾーン84のうちの、1つ又は複数は、一般に、構造的に変更された(複数の)ゾーンと呼ばれる。構造的に変更されたゾーンは、トップシート20と一体的であってよい。すなわち、トップシート20は、第1の構造的に変更されたゾーン81、第2の構造的に変更されたゾーン82、第3の構造的に変更されたゾーン83及び第4の構造的に変更されたゾーン84のうちの、2つ又はそれ以上から構成される。構造的に変更されたゾーン及び第1の部分60は、材料の連続的な1つ又は複数のウェブから構成され得る。構造的に変更されたゾーンのそれぞれは、同じ前駆体材料から構成され得る。構造的に変更されたゾーン及び第1の部分60は、層状の関係で、例えばラミネートとして、互いに係合する2つ又はそれ以上の層から構成され得る。
図3に示されるように、構造的に変更されたゾーンは、すべてが同じである必要はない。例えば、構造的に変更されたゾーンを画定する機構(例えば、第2の孔100又は本明細書で想到される他の構造的機構)は、異なる寸法を有して、及び/又は異なるパターンで配置して、快適性などの、異なる性能上の利益を、身体の異なる部分にもたらすことができる。
一実施形態では、第1の構造的に変更されたゾーン81、第2の構造的に変更されたゾーン82、第3の構造的に変更されたゾーン83及び第4の構造的に変更されたゾーン84は、最も大きい構造的に変更されたゾーンの(長手方向中心線L及び横断方向中心線Tにより画定された平面内での)少なくとも最大寸法だけ互いに離隔することができる。
第1の構造的に変更されたゾーン81及び第2の構造的に変更されたゾーン82を離間させることによって、皮膚の健康状態及び流体獲得への異なる利益が、着用者の身体の異なる部分を対象とすることができると考えられる。第3の構造的に変更されたゾーン83及び/又は第4の構造的に変更されたゾーン84が存在する場合は、それらの構造的に変更されたゾーンを離間させることによって、同様の利益を獲得することができると考えられる。例えば、着用者の肛門の近位にある、トップシート20の身体に面する表面23は、肛門から離れた着用者の身体部分の近位にある、トップシート20の身体に面する表面23とは異なる質感を有してよい。同様に、着用者の大陰唇の近位にある、トップシート20の身体に面する表面23は、着用者の大腿部及び恥部の間の接合部の近位にある、トップシート20の身体に面する表面23とは異なる質感を有してよい。皮膚の健康状態はまた、吸収性物品の装着に関連した、吸収性物品の異なる領域内及び領域上の水分状態に左右される場合もある。したがって、吸収性物品の流体獲得及び流体貯留は、皮膚の健康状態に影響を及ぼし得る。更にまた、第1の構造的に変更されたゾーン81、第2の構造的に変更されたゾーン82、第3の構造的に変更されたゾーン83及び第4の構造的に変更されたゾーン84を離間させることによって、トップシート20の横縁部並びにトップシート20の前側及び後側に沿った適切なバリア機能を維持すると同時に、トップシート中心部における流体処理の改善をもたらすことが可能となる。第1の構造的に変更されたゾーン81、第2の構造的に変更されたゾーン82、第3の構造的に変更されたゾーン83及び第4の構造的に変更されたゾーン84を、トップシート20の周辺部分付近の快適性の向上をもたらすように配置することができるという更なる利益が生じ得る。
構造的に変更されたゾーンは、トップシート面積の約2%超を構成することができ、この面積は、トップシート20の長手方向中心線Lと横断方向中心線Tとの平面内で測定されるものである。構造的に変更されたゾーンは、トップシート面積の約5%超を構成することができる。構造的に変更されたゾーンは、トップシート面積の約10%超を構成することができる。構造的に変更されたゾーンは、トップシート面積の約20%超を構成することができる。構造的に変更されたゾーンは、トップシート面積の約40%超を構成することができる。構造的に変更されたゾーンは、トップシート面積の約60%超を構成することができる。
第1の構造的に変更されたゾーン81、第2の構造的に変更されたゾーン82、第3の構造的に変更されたゾーン83及び第4の構造的に変更されたゾーン84は、他の1つ又は複数の構造的に変更されたゾーンと比較して、固有の構造を有し得る。構造的に変更されたゾーンは、それぞれ、同一の構造を有してもよい。
構造的に変更されたゾーンは、マクロ機構を含むことができる。マクロ機構は、20/20の視力を有する人の肉眼で、30cmの距離から、標準的な100ワットの白熱電球の照明と少なくとも等しい照明で見ることのできる要素である。マクロ機構は、約0.25mmを超えるMD−CD面内面積を有する要素であってよい。マクロ機構は、約1mmを超えるMD−CD面内面積を有する要素であってよい。マクロ機構は、約2mmを超えるMD−CD面内面積を有する要素であってよい。マクロ機構は、約5mmを超えるMD−CD面内面積を有する要素であってよい。マクロ機構は、中心で約1mm以上互いに離間することができる。
例として且つ限定しないものとして、マクロ機構は、単一の孔、単一の房又はMD−CD面から突出している単一の孔であることができる。房、孔、及びMD−CD面から突出している単一の孔以外のマクロ機構も考えられる。構造的に変更されたゾーンは、複数個の離間したマクロ機構によって画定されることができ、構造的に変更されたゾーンは、図3に示すように、隣り合うマクロ機構間の最大間隔650を超える距離で互いに離間している。
構造的に変更されたゾーンは、ミクロ機構を含むことができる。ミクロ機構は、20/20の視力を有する人の肉眼で、30cmの距離から、標準的な100ワットの白熱電球の照明と少なくとも等しい照明で見ることのできない要素である。構造的に変更されたゾーンは、複数個の離間したミクロ機構によって画定されることができ、構造的に変更されたゾーンは、隣り合うミクロ機構間の最大間隔650を超える距離で互いに離間している。ミクロ機構は、マクロ機構よりも小さい。
例として且つ限定しないものとして、ミクロ機構は、単一の孔、単一の房又は、MD−CD面から突出している単一の孔であることができる。房、孔、及びMD−CD面から突出している単一の孔以外のミクロ機構も考えられる。例として且つ限定しないものとして、構造的に変更されたゾーンは、孔又は房を含むことができる。構造的に変更されたゾーンは、皮膚の健康及び/又は流体獲得の向上をもたらす他の要素又は構造を含むことができる。
図3に示されているように、第1の部分60は第1の孔90を有することができ、第2の部分70は第2の孔100を有することができる。第2の孔100は、第1の孔90と例えば構造において異なり得る。例えば、第1の孔90及び第2の孔100は、円形開口部であってよいが、その相違点は、第1の孔90と第2の孔100は、異なる直径を有することである。理論に束縛されるものではないが、異なる孔を有する材料又は構造的に変更されたゾーンは、着用者の皮膚と異なる相互作用を行い得ると考えられる。例えば、小さい孔を有するトップシート20は、大きい孔を有するトップシート20よりも柔軟な感触を与え、着用者の皮膚に対する研磨性が小さくなり得る。同様に、1つの寸法及び形状の孔を有する材料は、別の寸法及び/又は形状の孔を有する材料とは異なる方法で、流体を獲得し、及び/又は貯留することができ、最終的にこれは、皮膚の健康状態の改善を着用者にもたらすことができると考えられる。個々の第1の孔90及び第2の孔100は、約0.1mm〜約4mmの面積と、約0.1mm刻みの孔間面積を有することができる。個々の第1の孔90及び第2の孔100は、約0.25mm、約1mm又は約2mmの面積を有することができる。個々の第1の孔90及び第2の孔100は、約0.25mmを超える面積を有することができる。
個々の第2の孔100の面内寸法は、図3に示すように、個々の第1の孔90の面内寸法と異なり得る。孔の寸法は、MD−CD面内での孔の最大寸法である(身体に面する表面23は、トップシートの観察者に対して示される)。第1の孔90は、第1の孔90の最大寸法によって画定される第1の寸法91を有し、第2の孔100は、第2の孔100の最大寸法によって画定される第2の寸法101を有する。第2の孔100の第2の寸法101は、第1の孔90の第1の寸法91とは異なり得る。第2の孔100の第2の寸法101は、第1の孔90の第1の寸法91を超えることができる。第2の孔100の第2の寸法は、第1の孔90の第1の寸法91よりも小さくてもよい。
個々の第1の孔90の面内幾何学構造は、個々の第2の孔100の面内幾何学構造と異なり得る。面内幾何学構造とは、MD−CD面が観察者に面するように、トップシート20の身体に面する表面23を見ている観察者に示される物体の形を指す。例えば、図4に示されているように、第1の孔90は、実質的に円形を有することができ、第2の孔100は、実質的に楕円形を有することができる。理論に束縛されるものではないが、材料内の孔の形は、材料がどの程度平滑であると感知されるかに影響を及ぼし得ると考えられる。例えば、楕円形の孔の短軸と、円形の孔の直径がほぼ同じであっても、人が、楕円形の孔の長軸と平行な方向で材料をなでると、楕円形の孔を有する材料は、円形の孔を有する材料よりも滑らかに感じられる場合がある。楕円形を有する孔は、長軸寸法の短軸寸法に対する比が1を超えることができる。楕円形を有する孔は、長軸寸法の短軸寸法に対する比が約1.5を超えることができる。
第1の部分60の面外幾何学構造は、第2の部分70の面外幾何学構造とは異なり得る。トップシート20の面内配向は、トップシート20の長手方向中心線L及び横断方向中心線Tによって画定され得る。第1の部分60及び第2の部分70が孔を含む場合、個々の第1の孔90の面外幾何学構造は、個々の第2の孔100の面外幾何学構造と異なり得る。面外幾何学構造とは、MD−CD面に直交する材料の横断面を見ている観察者に示される形状を指し、ここで第1の部分は第1の部分の面外幾何学構造を有し、第2の部分は第2の部分の面外幾何学構造を有する。観察者は、面外幾何学構造を視覚的に感じることができる。場合によっては、トップシート20の異なる部分の面外幾何学構造は、異なる触感を提供することができる。すなわち、トップシート20の第1の部分60と第2の部分70は、異なる感触を有し得る。人の身体に近接させて装着する衣類の技術分野では、材料又は布地の感触を「手触り」という。
トップシート20の一部分が図5に示されている。図5に示されているように、第1の部分60の第1の孔90は、MD−CD面内において実質的に平らであることができる。第2の部分70の第2の孔100は、MD−CD面からz方向に突出することができる。理論に束縛されるものではないが、MD−CD面から突出する孔を有する材料は、その材料の変形性、並びに孔の面外突出部の幾何学構造及び孔のへりの幾何学構造に応じて、面内の孔を有する材料よりも滑らかな感触又は粗い感触を与えることができる。
第1の部分は、第1の部分の孔の面密度を有することができ、第2の部分は、第2の部分の孔の面密度を有することができる。第1の部分の孔の面密度は、第2の部分の孔の面密度と異なり得る。
トップシート20は、フィルム、不織布又はラミネートであってよい。ラミネートトップシートは、2つの層のフィルム、2つの層の不織布、又はフィルムを備える1つの層の不織布を含むことができる。孔としては、ミクロ孔とマクロ孔を挙げることができる。マクロ孔は、20/20の視力を有する人の肉眼で、30cmの距離から、標準的な100ワットの白熱電球の照明と少なくとも等しい照明で見ることのできる孔である。マクロ孔は、約0.25mmを超えるMD−CD面内面積を有する要素とすることができる。ミクロ孔は、20/20の視力を有する人の肉眼で、30cmの距離から、標準的な100ワットの白熱電球の照明と少なくとも等しい照明で見ることのできない孔である。ミクロ孔及び/又は他のテキスチャーは、本明細書に記載されているような加工の前に、形成することができる。
トップシート20として用いることができる有孔ウェブ1は、図6に示されているように形成することができる。図6に示されているように、ウェブ1は、第1の側面12及び第2の側面14を有する、概ね平面の、2次元の前駆体ウェブ25から形成することができる。前駆体ウェブ25は、例えば、ポリマーフィルム、不織布ウェブ、織布、紙ウェブ、ティッシュペーパーウェブ若しくは編布、又は、これらのいずれかの多層ラミネートであってよい。一般に、「側面」という用語は、本明細書では、紙及びフィルムのような概ね2次元のウェブの2つの主表面を説明する用語の一般的な用法で用いられる。複合又はラミネート構造では、ウェブ1の第1の側面12は、一方の最も外側の層又はプライの第1の側面であり、第2の側面14は、他方の最も外側の層又はプライの第2の側面である。
前駆体ウェブ25は、ポリマーフィルムウェブとすることができる。ポリマーフィルムウェブは、変形可能であり得る。変形可能とは、本明細書で使用する場合、弾性限度を超えて伸長させると、新たに形成された形態を実質的に保持する材料を説明する。このような変形可能な材料は、ホモポリマー及びポリマーブレンドのように、化学的に均質であっても不均質であってもよく、平面シート又はラミネートのように、構造的に均質であっても不均質であってもよく、又は、これらの材料のいずれかの混合物であってもよい。
用いることのできる変形可能なポリマーフィルムウェブは、材料の固体状態の分子構造の変化が起こる形質転換温度範囲を有することができる。この構造変化としては、結晶構造の変化及び/又は固体状態から溶融状態への変化を挙げることができる。結果として、形質転換温度範囲より高温では、材料の特定の物理的特性が実質的に変化する。熱可塑性フィルムでは、形質転換温度範囲は、そのフィルムの溶融温度範囲であり、この温度より高い場合には、フィルムは、溶融状態にあると共に、熱機械前歴の実質的にすべてを失う。
ポリマーフィルムウェブは、そのポリマーの組成及び温度に左右される特徴的なレオロジー特性を有する熱可塑性ポリマーを含むことができる。このような熱可塑性ポリマーは、そのガラス転移温度よりも低い温度において、硬質、堅固及び/又は脆性であり得る。ガラス転移温度よりも低い温度においては、分子は、固定された一定の位置にある。ガラス転移温度よりも高いが、溶融温度範囲よりも低い温度においては、熱可塑性ポリマーは粘弾性を呈する。この温度範囲では、熱可塑性材料は一般に、ある程度の結晶化度を有し、概ね可撓性であり、力を受けると、ある程度変形可能である。このような熱可塑性物質の変形性は、変形速度、変形量(寸法的な量)、変形する時間の長さ及び温度によって決まる。一実施形態では、この粘弾温度範囲内にある熱可塑性ポリマー、特に熱可塑性フィルムを含む材料を形成するために、プロセスを用いることができる。
ポリマーフィルムウェブは、特定の量の延性を含むことができる。延性とは、本明細書で使用する場合、材料が破損(破裂、破断、又は分離)する前に、材料を変形せさたときに起こる恒久的且つ回復不能な塑性ひずみの量である。本明細書に記載されているように用いることができる材料は、少なくとも約10%、少なくとも約50%、少なくとも約100%、又は少なくとも約200%の最低延性を有することができる。
ポリマーフィルムウェブは、ポリオレフィン、ナイロン、ポリエステルなどのように、フィルムとして標準的に押し出されるか、又はキャストされる材料を含むことができる。このようなフィルムは、ポリエチレン、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、並びに、これらの材料をかなりの割合で含むコポリマー及びブレンドのような熱可塑性材料であり得る。このようなフィルムを表面改質剤で処理して、ロータス効果を付与するなど、親水性又は疎水性特性を付与することができる。後述されているように、ポリマーフィルムウェブは、テキスチャー加工するか、又は別の方法で、完全に平坦且つ平面的な構成から変えることができる。
前駆体ウェブ25は、不織布ウェブであってよい。不織布の前駆体ウェブ25では、前駆体ウェブ25は、非接着繊維、絡合繊維、トウ繊維などを含むことができる。繊維は、延伸性及び/又は弾性であり得、加工に備えて事前に伸長させてもよい。前駆体ウェブ25の繊維は、スパンボンド法で作られた繊維のように連続的であるか、又はカードプロセスで典型的に用いられる繊維のように、ある長さに切断することができる。繊維は、吸収性であり得、繊維性吸収ゲル化材料を含むことができる。繊維は、バイコンポーネント、多成分、成形、けん縮、又は、不織布ウェブ及び不織繊維の技術分野において既知であるその他のいずれの配合又は構成のものであってもよい。
不織布の前駆体ウェブ25は、有孔ウェブ1に形成されるほど十分な伸長特性を有するポリマー繊維を含むいずれかの既知の不織布ウェブであってよい。一般に、ポリマー繊維は、化学的結合(例えば、ラテックス又は接着剤結合)、圧力接着又は熱接着のいずれかによって結合可能であり得る。下記の結合プロセスで熱接着技術を用いる場合、熱可塑性粉末又は熱可塑性繊維のような熱可塑性材料を特定の割合で用いて、後で更に詳しく論じるように、ウェブ内の繊維部分の熱接着を促進できる。不織布の前駆体ウェブ25は、約100重量%の熱可塑性繊維を含むことができる。不織布の前駆体ウェブ25は、約10重量%ほどの熱可塑性繊維を含むことができる。同様に、不織布の前駆体ウェブ25は、約10%〜約100%の間のいずれかの1%刻みの重量比の熱可塑性繊維を含むことができる。
前駆体ウェブ25は、2つ以上の前駆体ウェブの複合体又はラミネートであってよく、2つ以上の不織布ウェブ、又は、ポリマーフィルム、不織布ウェブ、織布、紙ウェブ、ティッシュウェブ、若しくは編布の混合物を含むことができる。前駆体ウェブ25は、供給ロール152(若しくは、複合的なウェブラミネートの場合に必要な複数個の供給ロール)、又は、フェストゥーンウェブのように、当該技術分野において既知の他のいずれかの供給手段から供給することができる。一実施形態では、前駆体ウェブ25は、ポリマーフィルム押出成形機又は不織布作製用製造ラインのようなウェブ作製装置から直接供給することができる。
前駆体ウェブ25(ラミネート又は多層の前駆体ウェブ25を含む)の総坪量は、ウェブ1の最終用途に応じて、約8gsm〜約500gsmの範囲とすることができ、約8〜約500gsmの間の1gsm刻みの値で作製することができる。不織布の前駆体ウェブ25の構成繊維は、ポリマー繊維であってよく、モノコンポーネント繊維、バイコンポーネント繊維、及び/又は2成分繊維、中空繊維、非丸形状繊維(例えば、成形(例えば3葉)繊維、又は毛管路繊維)であり得、約0.1〜約500マイクロメートルの範囲の0.1マイクロメートル刻みの主要横断面寸法(例えば、丸形状繊維の直径、楕円形状繊維の長軸、不規則形状の最長直線寸法)を有することができる。
前駆体ウェブ25は、例えば、放射加熱、強制空気加熱、対流加熱によるか、又は、油加熱したローラー上で加熱するなど、当該技術分野において既知の手段によって予熱することができる。前駆体ウェブ25は、界面活性剤、ローション、接着剤などのようなコーティングで処理することができる。前駆体ウェブ25の処理は、噴霧、スロットコーティング、押出加工、又は、別の方法で片方又は両方の表面にコーティングを塗布するなど、当該技術分野において既知の手段によって実現することができる。
供給ロール152が図6の矢印で示されている方向に回転すると、前駆体ウェブ25は、様々なアイドラーローラー、張力制御ローラーなどのいずれかの上又は周囲を含め、当該技術分野において既知の手段によって、機械方向で、一対の逆回転ロール102及び104からなるニップ116に移動する。ロール102及び104は、形成装置103を含むことができる。一対のロール102及び104は、火山形の構造8と孔とを前駆体ウェブ25内に形成するように動作することができる。有孔ウェブ1は、巻き取りロール180に巻き取ることができる。
ウェブ内に孔を作製するには、様々な手法がある。孔を作るために選択される手法に影響を及ぼし得る要因としては、前駆体ウェブ25が不織布であるかポリマーフィルムであるか、孔の所望の幾何学構造、所望の加工速度及び所望されるプロセスの制御の量が挙げられるが、これらに限定されない。
ポリマーフィルムウェブ及び不織布ウェブ内に孔を形成するための手法は、図7に示されているような一対の噛合ロール102及び104を用いるものであり、O’Donnellらの米国特許出願公開第11/249,618号に開示されている。図7を参照すると、図6に示されている装置の、有孔ウェブ1を形成することのできる部分が更に詳細に示されている。形成装置103は、一対の鋼製の噛合ロール102及び104を含むことができ、各ロールは軸Aを中心に回転し、これら軸Aは平行で、同じ面内にある。前駆体ウェブ25が、ある回転角によって、ロール104の上に留まるように、形成装置103を設計することができる。図7は、原理上、前駆体ウェブ25が、形成装置103上のニップ116を通じて真っ直ぐ進み、有孔ウェブ1として出てくる様子を示している。前駆体ウェブ25又は有孔ウェブ1は、ニップ116の前(前駆体ウェブ25の場合)又は後ろ(ウェブ1の場合)で、所定の回転角によって、ロール102又は104のいずれかに部分的に巻き付けることができる。
ロール102は、ロール102の外周全体に中断なく延在し得る、複数個の隆起部106及び対応する谷部分108を含むことができる。有孔ウェブ1において、どの種類のパターンが望ましいかに応じて、ロール102は、隆起部106の一部又は全部が周囲方向に連続的でなく、割れ目又は間隙を有するように、例えば、エッチング、ミリング又はその他の機械加工などにより、一部が除去されている隆起部106を含むことができる。隆起部106は、ロール102の軸Aに沿って、互いに離間することができる。例えば、ロール102の中3分の1は滑らかであることができ、ロール102の外3分の1は、互いに離間している複数個の隆起部を有することができる。同様に、ロール102の中3分の1の上の隆起部106は、ロール102の外3分の1の上の隆起部106よりも近い間隔で配置することができる。周囲方向、軸方向、又はこれらの双方の方向のいずれかの割れ目又は間隙は、円又はダイヤモンドのような幾何学的パターンを含むパターンを形成するように配列することができる。一実施形態では、ロール102は、後述のロール104の歯110と同様の歯を有することができる。この方法で、有孔ウェブ1の両側に、外向きに延びている部分を有する3次元の孔を有することが可能である。
ロール104は、ロール104の少なくとも一部の周りを隔置関係で延びている、周囲方向に隔置された歯110の列になるように変更された、周囲方向に延びている隆起部を複数列含むことができる。ロール104の歯110の個々の列は、対応する溝112によって隔てることができる。動作時には、ロール102の隆起部106がロール104の溝112の中まで延び、ロール104の歯110がロール102の谷部分108の中まで延びるように、ロール102及び104が噛み合う。ロール102及び104の両方又はいずれかを、熱油入ローラー又は電気加熱ローラーを組み込むことによるなど、当該技術分野において既知の手段によって加熱することができる。あるいは、ロールの両方又はいずれかを、表面対流によって、又は表面放射によって加熱してもよい。図7に示されているように、歯110の間隔及び大きさは様々であってよい。ロール104のある部分の歯110及び溝112の間隔並びに/又は大きさは、ロール104の別の部分の歯110及び溝112の間隔並びに/又は大きさと異なり得る。これによって、トップシート20を形成することができる有孔ウェブ1の異なる部分が、相互に異なる第1及び第2の部分を有することが可能になる。ウェブ1の部分が孔を有さないように、ロール104の部分は、歯110を有さないようにすることができる。図7の概略図に示されているように、切頭の概ね円錐形の構造8は、前駆体ウェブ25内に形成することができる。
隆起部106と、代表的な歯110を含む噛合ロール102及び104の一部分の横断面の概略図が図8に示されている。図示されているように、歯110は、歯高TH(THは、隆起部106の高さに当てはめることもでき、歯高と隆起部の高さは同じであり得ることに留意されたい)を有し、歯間隔(又は隆起部間隔)はピッチPという。図示されているように、係合深度(DOE)Eは、ロール102及び104の噛合度の測定値であり、隆起部106の先端から、歯110の先端までを測定したものである。係合深度E、歯高TH及びピッチPは、前駆体ウェブ25の特性及び有孔ウェブ1の所望の特徴に応じ、所望によって変えることができる。
一実施形態では、図8に示されている寸法及び本明細書に記載されている寸法は動作温度における寸法であり、隆起部、溝及び/又は歯の寸法は、熱膨張を考慮して機械加工する。ロール102及び104は、耐摩耗性ステレンス鋼で作製することができる。
孔の面密度は、約1孔/cm〜約6孔/cm〜約60孔/cm(1孔/cm刻み)と様々であってよい。例えば、少なくとも約10孔/cm又は少なくとも25孔/cmであり得る。
形成装置103との関連で理解できるように、孔は、概ね平面且つ2次元と称することのできる前駆体ウェブ25を機械的に変形させることによって作製することができる。「平面」及び「2次元」とは、前駆体ウェブ25が、切頭の概ね円錐形の構造8の形成により付与された、明確な、面外、z方向の3次元性を有する完成有孔ウェブ1に比べ、平坦であり得ることを意味する。「平面」及び「2次元」は、いかなる特定の平坦度、平滑度又は次元性をも示唆するものではなく、柔軟な繊維性不織布ウェブは、その出来上がり状態において平面であり得る。
前駆体ウェブ25がニップ116を通ると、ロール104の歯110がロール102の谷部分108の中に入り、同時に、前駆体ウェブ25の面外に材料を導き、切頭の概ね円錐形の構造8と孔を形成し、この孔は、切頭の概ね円錐形の構造のへりによって画定される。実際には、歯110は、前駆体ウェブ25を「押して」貫通する。歯110の先端が前駆体ウェブ25を押して貫通するとき、ウェブの材料を歯110によって前駆体ウェブ25の面外に導くことができ、z方向に伸長及び/又は可塑的に変形させることができ、火山形の構造8及び孔によって特徴付けられる面外幾何学構造を作り出す。切頭の概ね円錐形の構造8は、火山形の構造と考えることができる。
図9は、前駆体ウェブ25が平らなフィルムではなく、微小な段差2によって事前に非平滑化されたフィルムであった3次元有孔ウェブ1の実施形態を示している。段差2は、突出部、エンボス、穴などであってよい。図示されている実施形態では、段差2は、ハイドロフォーミングプロセスによって形成された火山形のミクロ孔である。好適なハイドロフォーミングプロセスは、1986年9月2日にCurroらに発行された米国特許第4,609,518号に開示されている多相ハイドロフォーミングプロセスの第1段階である。図9に示すウェブに使用されたハイドロフォーミングスクリーンは「100メッシュ」のスクリーンであり、フィルムはTredegar Film Products(Terre Haute,IN)から入手した。孔は、切頭の概ね円錐形の構造8のへりによって画定され、形成装置103内のロール104の歯110によって形成することができる。切頭の概ね円錐形の構造のへりが、トップシートの身体に面する表面の上に位置するように、切頭の概ね円錐形の構造8をトップシート20内で配置することができる。切頭の概ね円錐形の構造のへりが、トップシート20の衣類に面する表面の上に位置するように、切頭の概ね円錐形の構造8をトップシート20内で配置することができる。切頭の概ね円錐形の構造のへりの一部がトップシート20の衣類に面する表面の上に位置し、切頭の概ね円錐形の構造のへりの一部がトップシート20の身体に面する表面の上に位置するように、切頭の概ね円錐形の構造8をトップシート20内で配置することができる。Procter & Gamble Co.(Cincinnati,OH)による商標Always Ultra生理用ナプキンに使用されるようなポリマーウェブ又は2008年7月22日にStoneらに発行された米国特許第7,402,723号に開示されるようなポリマーウェブが、トップシート20又はその構成要素/部分にとって実用的であり得る。
段差2はまた、柔軟性の触感を与える質感を提供するために、非有孔突出部であるか、又は開口近位端と閉鎖遠位端とを有する前駆体ウェブ25と一体の中空微細繊維であってもよい。非有孔突出部及び微細繊維以外の段差2も考えられる。柔軟性は、ウェブ1を使い捨て吸収性物品のトップシートとして用いるときに有益であり得る。柔軟で順応性のある使い捨て吸収性物品用トップシートは、段差2を有する第2の側面14が、物品の身体に面する表面であるように、有孔ウェブ1を用いる場合に実現することができる。いくつかの実施形態では、異なるレベルの快適性又は流体の流動に関わる異なる特性を提供することもできるように、段差2は、トップシートの衣類に面する表面上にあってもよい。
図9に示されているフィルム実施形態の孔は、図7に示されているような装置の上で作製しており、図7では、形成装置103は、1つのパターン付きロール、例えばロール104及び1つのパターン無しロール102を有するように配列されている。特定の実施形態では、ニップ116は、同じパターン又は異なるパターンのいずれかを有する2つのパターン付きロールを、それぞれのロールの同じ又は異なる対応領域内に用いることによって形成することができる。このような装置は、有孔ウェブ1の両側から突出している孔と共に、ウェブ1内にマクロの質感、例えば段差か、ミクロ孔か、又はミクロパターンを有するウェブを作製することができる。同様に、有孔ウェブ1を再加工して、追加的な切頭の概ね円錐形の構造8及び/又は孔を有するように、複数の形成装置103を有することが望ましい場合がある。例えば、有孔ウェブ1の切頭の概ね円錐形の構造8の孔の面密度の増大は、前駆体ウェブ25を2つ以上の形成装置103に通して加工することによって、又は歯110の間隔を狭くすることによって、実現することができる。
孔に関連する数、孔の面密度、大きさ、幾何学構造、面外幾何学構造は、歯110の数、間隔、幾何学構造及び大きさを変えると共に、必要に応じた対応する寸法変化をロール104及び/又は102に加えることによって、変えることができる。第1の孔を有する第1の部分60及び第2の孔を有する第2の部分70とを有するトップシート20は、ロール104の異なる部分が、ある1つの大きさ及び/又は間隔の歯110有し、ロール104の他の部分が、別の大きさ及び/又は間隔の歯110を有するロール104を用いて形成することができる。図10は、ロール104の異なる区域によって異なる大きさ及び/又は間隔の歯110を有するロール104の一部分を示している。
トップシート20は、有孔不織布ウェブを含むことができる。図11を参照すると、使い捨て吸収性物品のトップシートとして用いるために好適な不織布ウェブを選択的に穿孔するためのプロセスと装置が概略的に示されている。米国特許出願公開第11/249,618号、米国特許第5,714,107号、及び同第5,628,097号は、孔、装置及び不織布ウェブ内に孔を作るための方法を開示している。
不織布の前駆体ウェブ25は、供給ロール152から解かれ、供給ロール152が、供給ロール152に付随の矢印で示されている方向に回転すると、供給ロール152に付随の矢印で示されている方向に進むことができる。不織布の前駆体ウェブ25は、カレンダーロール1110及び滑らかなアンビルローラー1112によって形成されたウェブ薄化ローラー装置1108のニップ116を通る。
不織布の前駆体ウェブ25は、例えば、既知のメルトブローイングプロセス又は既知のスパンボンディングプロセスのような既知の不織布押出プロセスによって形成して、最初に供給ロール上に結合及び/又は貯蔵することなく、直接ニップ116に通してもよい。
不織布の前駆体ウェブ25は、延伸性であっても、弾性であっても、非弾性であってもよい。不織布の前駆体ウェブ25は、スパンボンドウェブであっても、メルトブローンウェブであっても、ボンドカードウェブであってもよい。不織布の前駆体ウェブ25は、メルトブローン繊維のウェブである場合、メルトブローンマイクロファイバーを含んでもよい。不織布の前駆体ウェブ25は、例えばポリオレフィンのような繊維形成ポリマーで作製してよい。代表的なポリオレフィンとしては、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレンコポリマー、プロピレンコポリマー、及びブテンコポリマーの1つ以上が挙げられる。
別の実施形態では、不織布の前駆体ウェブ25は、例えば、メルトブローンウェブ、ボンドカードウェブ又はその他の好適な材料の少なくとも1つの層に接合された少なくとも1つのスパンボンドウェブを有する多層材料であってもよい。例えば、不織布の前駆体25は、約6.8g/m〜約270g/m(0.2〜約8オンス/平方ヤード)の坪量を有するスパンボンドポリプロピレンの第1の層と、約6.8g/m〜約134.9g/m(0.2〜約4オンス/平方ヤード)の坪量を有するメルトブローンポリプロピレンの層と、約6.8g/m〜約270g/m(0.2〜約8オンス/平方ヤード)の坪量を有するスパンボンドポリプロピレンの第2の層とを有する多層ウェブであってよい。あるいは、不織布ウェブは、例えば、約6.8g/m〜約337.3g/m(0.2〜約10オンス/平方ヤード)の坪量を有するスパンボンドウェブ、又は約6.8g/m〜約270g/m(0.2〜約8オンス/平方ヤード)の坪量を有するメルトブローンウェブのような、材料の単一層であってもよい。
不織布の前駆体ウェブ25をポリマーフィルムに接合して、ラミネートを形成してよい。好適なポリマーフィルム材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンコポリマー、プロピレンコポリマー及びブテンコポリマーなどのポリオレフィン;ナイロン(ポリアミド);メタロセン触媒系ポリマー;セルロースエステル;ポリ(メチルメタクリレート);ポリスチレン、ポリ(塩化ビニル);ポリエステル;ポリウレタン;相溶性ポリマー;相溶性コポリマー;並びに、これらのブレンド、ラミネート、及び/又は混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
不織布の前駆体ウェブ25は、2つ以上の異なる繊維の混合物、又は繊維と粒子との混合物から構成される複合体であってもよい。このような混合物は、メルトブローン繊維又はスパンボンド繊維を運ぶ気体流に繊維及び/又は粒子を加え、それによって繊維の収集前に、繊維と他の材料、例えば、木材パルプ、短繊維及び粒子とが緊密に絡み合って互いに混和されることにより形成することができる。
繊維の不織布の前駆体ウェブ25は、固着することによって接合して、凝集性ウェブを形成することができる。好適な結合技法としては、化学的接着、ポイントカレンダー加工のような熱接着、水流交絡及びニードリングが挙げられるが、これらに限定されない。
パターン付きカレンダーロール1110及び滑らかなアンビルロール1112の一方又は両方を加熱し、2つのロールの間の圧力を調節して、所望の温度(該当する場合)及び圧力を提供し、複数の場所で不織布の前駆体ウェブ25を同時に薄化及び溶融安定化させてよい。
パターン付きカレンダーロール1110は、円筒形表面1114と、円筒形表面1114から外向きに延びている複数個の突出部1216とを有する構成にする。突出部1216は、所定のパターンで配置されており、各突出部1216は、不織布前駆体ウェブ25内に薄化及び溶融安定化された場所をもたらして、不織布ウェブ25内の薄化及び溶融安定化された場所の所定のパターンを作り出すように構成及び配置されている。また、漸増伸長システム1132並びに漸増伸長ローラー1134及び1136が図11に示されていると共に、後に更に論じられている。
ニップ116に入る前、凝集性不織布ウェブは、接着部によって互いに接合して凝集性ウェブ構造を形成する複数の繊維を含み得る。
パターン付きカレンダーロール1110は、円筒形表面1114の外周全体の周りに延びる突出部1216の反復パターンを有することができる。あるいは、突出部1216は、円筒形表面1114の1つ又は複数の部分の周りに延びていてもよい。図12に示されているように、パターン付きカレンダーロール1110のある1つの部分の上の突出部1216の間隔は、パターン付きカレンダーロール1110の別の部分の上の突出部1216の間隔と異なり得る。このように突出部1216を配置することによって、トップシート20を形成することのできる有孔ウェブ1の異なる部分が、相互に異なる第1及び第2の部分を有することを可能にし得る。
例として且つ限定しないものとして、突出部1216は、円筒形表面1114から外向きに放射状に延びると共に、楕円形の遠位端表面1117を有する切頭円錐形であってよい。遠位端表面1117に適したその他の形としては、円、正方形、矩形などが挙げられるが、これらに限定されない。末端表面1117のすべてが、カレンダーロール1110の回転軸と同軸である仮想直円柱に位置するように、パターン付きカレンダーロール1110を仕上げることができる。
突出部1216は、パターン付きカレンダーロール1110の周囲方向に配向された長軸を有するブレードであってよい。突出部1216は、長軸がカレンダーロール1110の回転軸と平行に配向された長軸を有するブレードであってよい。
突出部は、いずれかの所定のパターンで、パターン付きカレンダーロール1110の周囲に配置してよい。前駆体ウェブ25は、薄化ローラー装置1108を通った後、複数の溶融安定化した場所1202を有することができる。アンビルローラー1112は、鋼の滑らかな表面の直円柱であってよい。
図13は、薄化ローラー装置1108を通過した後且つ漸増伸長システム1132のニップ116を通過する前の、不織布の前駆体ウェブ25の写真である。写真で見てとれるように、不織布の前駆体ウェブ25は、複数の薄化し、溶融安定化した場所1202を含む。薄化、溶融安定化した場所1202は、パターン付きカレンダーロール1110の円筒形表面1114から延びている突出部1216のパターンと概ね一致する。図13に示されるように、不織布の前駆体ウェブ25はまた、不織布の前駆体ウェブ25の構造的一体性の保持に役立ち得るポイントカレンダー接着部200を形成する凝集性ウェブも含む。
不織布の前駆体ウェブ25は、薄化ローラー装置1108から、少なくともある程度相補的である3次元表面を有する対向圧力付加器を用いる漸増伸長システム1132によって形成されたニップ116を通る。
図14を参照すると、漸増伸長ローラー1134及び1136を備える漸増伸長システム1132の断片拡大図が示されている。漸増伸長ローラー1134は、漸増伸長ローラー1134の外周全体の周り又は漸増伸長ローラー1134の外周の周りに部分的にのみ延びる複数個の隆起部106及び対応する谷部分108を含むことができる。漸増伸長ローラー1136は、複数個の相補的隆起部106及び複数個の対応する谷部分108を含む。漸増伸長ローラー1134の隆起部106は、漸増伸長ローラー1136の谷部分108と噛み合うか、又はこの谷部分108と係合し、漸増伸長ローラー1136の隆起部106は、漸増伸長ローラー1134の谷部分108と噛み合うか、又はこの谷部分108と係合する。薄化、溶融安定化した場所1202を有する不織布の前駆体ウェブ25は、漸増伸長システム1132を通過するとき、この不織布の前駆体ウェブ25にはCD、すなわち機械横方向の張力が加えられることにより、不織布の前駆体ウェブ25はCD方向に延ばされる。あるいは、又は更には、不織布の前駆体ウェブ25は、MD、すなわち機械方向に張力が加えられてもよい。不織布の前駆体ウェブ25に加えられる張力によって、薄化、溶融安定化した場所1202が破断して、不織布の前駆体ウェブ25の薄化、溶融安定化した場所1202と一致する複数個のSAN孔1204(SANとは、伸長有孔不織布を表す)が形成されて、有孔ウェブ1が形成されるように、張力を調節することができる。ただし、不織布の前駆体ウェブ25の接着部は、張力の付加中に破断しないほど十分に強力にし、それによって、薄化、溶融安定化した場所が破断しても、不織布ウェブを凝集状態に保持するようにすることができる。
図14に示されているように、漸増伸長ロール1134及び1136のそれぞれ異なる部分は、漸増伸長ローラー1136及び漸増伸長ローラー1134の外周に、異なる深さの谷部分108及び異なる高さの隆起部106を有することができる。谷部分108及び隆起部106の間と、漸増伸長ローラー1134及び1136の間の距離も様々であってよい。ロールをこのような構成にすると、異なる量の伸長を、不織布前駆体ウェブ25の異なる部分に施すことが可能になり、それによって、相互に異なる部分を有し、トップシート20用に用いることができる有孔ウェブ1が形成される。
図15を参照すると、前駆体ウェブ25が、漸増伸長システム1132によって加えられた張力を受けた後の、有孔ウェブ1の写真が示されている。写真で見てとれるように、有孔ウェブ1は、図13に示されている、不織布の前駆体ウェブ25の薄化、溶融安定化した場所1202と一致する複数個のSAN孔1204を有する。
漸増式に不織布を伸長させるか、又は不織布に張力を加えるのに適した漸増伸長機構のその他の構造は、1995年2月9日にChappellらの名で公開された国際特許公開第95/03765号に記載されている。
不織布の前駆体ウェブ1は、巻き取りロール180に巻き取って貯蔵することができる。あるいは、使い捨て吸収性物品のトップシートを形成するのに使われる製造ラインに不織布有孔ウェブ1を直接供給してもよい。
第1の部分60及び/又は第2の部分70は、図16に示す房206を含み得る。房206は、一方の層が他方の層の中に押し込まれているか、又は他方の層の孔を通って突出しているような2つ以上の層からなるラミネートウェブ1を含むことができ、このウェブの例は図16に示されている。第1の前駆体ウェブ220及び第2の前駆体ウェブ221のように、これらの層は、本明細書では、概ね平面な2次元前駆体ウェブと称される。どちらの前駆体ウェブも、フィルム、不織布又は織布ウェブであってよい。第1の前駆体ウェブ220及び第2の前駆体ウェブ221(並びに、いずれかの追加的なウェブ)は、接着剤、熱接着、超音波接着などによるか、又はこれらによらずに、接合することができる。第1の前駆体ウェブ220及び第2の前駆体ウェブ221は、図1に示されるような、トップシート20の上層21及び下層22にそれぞれ対応し得る。
ウェブ1は第1の側面12及び第2の側面14を有し、この「側面」という用語は、概ね平らな状態のときに2つの側面を有する紙及びフィルムのような、概ね平面な2次元ウェブの一般的な用法で用いられる。第1の前駆体ウェブ220は、第1の前駆体ウェブの第1の表面212及び第1の前駆体ウェブの第2の表面214を有する。第2の前駆体ウェブ221は、第2の前駆体ウェブの第1の表面213及び第2の前駆体ウェブの第2の表面215を有する。ウェブ1は、ウェブ製造の技術分野において既知のような、機械方向(MD)及び機械横方向(CD)を有する。第1の前駆体ウェブ220は、実質的に不規則に配向された繊維からなる不織布ウェブ、ポリマーフィルム又は織布ウェブであってよい。「実質的に不規則に配向された」は、前駆体ウェブの加工条件により、機械横方向よりも機械方向に又はその逆に、より多くの繊維が配向されてもよいことを意味する。第2の前駆体ウェブ221は、第1の前駆体ウェブ220と同様の不織布ウェブ又は、ポリエチレンフィルムのようなポリマーフィルム若しくは有孔ポリマーフィルムであってよい。
一実施形態では、ウェブ1の第1の側面12は、第2の前駆体ウェブの第1の表面213の露出部分及び1つ以上の個別の房206によって画定され、これは不織布の第1の前駆体ウェブ220の繊維の一体的延長部である。房206は、第2の前駆体ウェブ221の孔を通って突出することができる。図17に示されているように、各房206は、第2の前駆体ウェブ221を通って且つ第2の前駆体ウェブの第1の表面213から外向きに延びている複数のループ状繊維208を含むことができる。
房は、第1の前駆体ウェブ220の個別の局部において繊維をz方向で面外に導くことによって形成することができる。
第1の前駆体ウェブ220は、弾性又はエラストマー繊維を含む繊維性織布又は不織布ウェブであってよい。弾性又はエラストマー繊維は、少なくとも約50%延展可能であり、それらの源寸法の10%以内に復元する。弾性繊維が、その繊維の不織布内での移動性により単にずれる場合、又は弾性繊維が、その弾性限度を超えて伸長して可塑的に変形する場合、房206を弾性繊維から形成することができる。
第2の前駆体ウェブ221は、実質上、いずれのウェブ材料であることもでき、唯一の要件は、その材料が、下記のプロセスによってラミネートに形成するのに十分な一体性を有する点、及び、第2の前駆体ウェブ221の方向で面外に導かれる第1の前駆体ウェブ220からの繊維ひずみを経ると、第2の前駆体ウェブ221が、(例えば伸長することによって)面外に導かれるか、又は、(例えば、伸長による破損によって)破断するような、第1の前駆体ウェブ220と比較される伸長特性を有する点である。破断が生じる場合は、IPS孔204は、破断の場所に形成され得る(IPSとは、相互貫入Selfを表す)。第1の前駆体ウェブ220の部分は、第2の前駆体ウェブ221のIPS孔204を通って延びて(すなわち、IPS孔204を「押して貫通する」か、又はIPS孔204を通って突出して)、ウェブ1の第1の側面12に房206を形成することができる。一実施形態では、第2の前駆体ウェブ221はポリマーフィルムである。第2の前駆体ウェブ221は、織布地ウェブ、不織布ウェブ、ポリマーフィルム、有孔ポリマーフィルム、紙ウェブ(例えばティッシュペーパー)、金属フォイル(例えばアルミニウム製ラッピングフォイル)、フォーム(例えば、ウレタンフォームシート材)などであってもよい。
図16及び図17に示されているように、房206は、第2の前駆体ウェブ221のIPS孔204を通って延びることができる。IPS孔204は、第2の前駆体ウェブ221を局地的に破断させることによって形成することができる。破断は、IPS孔204が面内(MD−CD)2次元孔になるように、第2の前駆体ウェブ221を単に裂いて開くことを含んでよい。ただし、ポリマーフィルムのような一部の材料では、第2の前駆体ウェブ221の部分を面(すなわち、第2の前駆体ウェブ221の面)外に偏向させるか、又は導いて、フラップ様構造(本明細書では1つ又は複数のフラップ207と称する)を形成することができる。フラップ207の形状及び構造は、第2の前駆体ウェブ221の材料特性によって決まることがある。フラップ207は、図16及び図17に示されているように、1つ以上のフラップの一般構造を有することができる。別の実施形態では、フラップ207は、房206がフラップ207から噴出するかのように、より火山形の構造を有することができる。
房206は、ある意味では、第2の前駆体ウェブ221に「押し通される」(又は第2の前駆体ウェブ221を通って突出する)ことができ、IPS孔204との摩擦係合によって適所に「固定」することができる。これは、房206がIPS孔204を通って引き戻されないように抑制する傾向がある、開口部におけるある量の復元を示す。房と開口部との摩擦係合は、接着剤又は熱接着無しで形成できる房を一方の側面上に有するラミネートウェブ構造をもたらすことができる。
房206は、第2の前駆体ウェブ221を通って房206が突出する場合に、ウェブ1の第1の側面12を実質的に覆う(例えば、対象の区域、一部分又はゾーンの約85%超を覆う)ように十分に近接して配置することができる。このような実施形態では、ウェブ1の両側は、第1の側面12及び第2の側面14とが表面質感において異なる不織布に見える。したがって、一実施形態では、ウェブ1は、2つ以上の前駆体ウェブからなるラミネート材と称することができ、このラミネートウェブの両側は、その前駆体ウェブのうちの1つのみの繊維によって実質的に覆われている。
図17に示されるように、房206が明白な直線的配向及び長軸LAを有するように、ループ状繊維208を実質的に整列させることができる。房206はまた、MD−CD面内において長軸LAと通常直交する短軸TSを有することができる(MD−CD面は、第1の前駆体ウェブ220及び第2の前駆体ウェブ221並びに房206を包含するものとして考慮することができる)。図17及び図18に示す実施形態では、長軸LAはMDと平行である。房206は、円形又は正方形のような、MD−CD面内における対称形を有することができる房206は、1を超えるアスペクト比(最長寸法の最短寸法に対する比。これらの寸法のいずれもMD−CD面内で測定する)を有することができる。一実施形態において、離間する房206はすべて、概ね平行な長軸LAを有する。ウェブ1の単位面積当たりの房206の数、すなわち房206の面密度は、約1房/cm〜約100房/cmで様々であってよい。少なくとも約10房又は少なくとも約20房/cmとすることができる。
別の実施形態では、各房206は、第2の前駆体ウェブの第1の表面213から外向きに延びている複数の非ループ状繊維218(図18に示されているようなもの)を含むことができる。一般に、房206のループ状繊維208又は非ループ状繊維218は、第1の前駆体ウェブ220の繊維と一体的であると共に、第1の前駆体ウェブ220の繊維から延びている繊維を含む。
図19を参照すると、房206を含むウェブ1を作製するための装置及び方法が示されている。形成装置103は、一対の噛合ロール102及び104を備え、各ロールは、軸Aを中心として回転し、軸Aは、同一平面内で平行である。ロール102は、ロール102の外周全体に中断なく延在し得る、複数個の隆起部106及び対応する谷部分108を含む。ロール104は、ロール104の少なくとも一部の周りを隔置関係で延びている、周囲方向に隔置された歯110の列になるように変更された、周囲方向に延びている隆起部を複数列含むことができる。房206を備えない部分を有するウェブ1を形成可能にするために、ロール104の部分は、歯110を備えずともよい。異なる部分で異なる大きさの房206を有し、並びに/又は、房206を備えない部分を有するウェブ1の形成を可能にするために、歯110の大きさ及び/若しくは間隔は、図19に示されるように、様々であってよい。
ロール104の歯110の個々の列は、対応する溝112により隔てられる。動作時には、ロール102の隆起部106がロール104の溝112の中まで延び、ロール104の歯110がロール102の谷部分108の中まで延びるように、ロール102及び104が噛み合う。ロール102及び104の両方又はいずれかは、熱油入ローラー又は電気加熱ローラーを使用するなどの、当該技術分野において既知の手段により加熱され得る。
図19では、形成装置103は、1つのパターン付きロール、例えばロール104と、1つのパターン無し溝付きロール102を有するものとして示されている。同じパターン又は異なるパターンのいずれかを有する2つのパターン付きロール104を、それぞれのロールの同じ又は異なる対応領域に用いることもできる。このような装置は、ウェブ1の両側から突出している房206を有するウェブを作製することができる。装置は、同じロール上に反対方向に向く歯を有するように設計することができる。これによって、ウェブの両側に房206が作り出されるウェブを得ることができる。
ウェブ1は、図19に示される装置によって加工する前には、それぞれ概ね平面且つ2次元として説明できる第1の前駆体ウェブ220及び第2の前駆体ウェブ221のような前駆体ウェブを、機械的に変形することによって作製することができる。「平面」及び「2次元」とは、ウェブが、房206の形成による、明確な、面外、z方向の3次元性を有するウェブ1と比較して、概ね平坦な状態でプロセスを開始することを意味する。「平面」及び「2次元」は、いかなる特定の平坦度、平滑度、又は次元性をも示唆するものではない。
房206を形成するためのプロセス及び装置は、多くの点で、「Web Materials Exhibiting Elastic−Like Behavior」という名称の米国特許第5,518,801号に記載されていると共に、その後の特許文献で「構造的弾性様フィルム」を意味する「SELF」ウェブと称されるプロセスと似ている。後述のように、ロール104の歯110は、歯が第1の前駆体ウェブ220と第2の前駆体ウェブ221の面を本質的に「押して貫通する」ことを可能にする、前縁部及び後縁部に関する幾何学構造を有する。2層ラミネートウェブでは、歯110は、第1の前駆体ウェブ220からの繊維を、第2の前駆体ウェブ221の面外且つ面を貫通するように、同時に導く。したがって、ウェブ1の房206は、第2の前駆体ウェブの第1の表面213を貫通して離れるように延びているループ状繊維208の「トンネル様」房であり得、対称的な形状とすることができる。
第1の前駆体ウェブ220と第2の前駆体ウェブ221は、それぞれのウェブ作製プロセスから直接又は供給ロールから間接的にのいずれかで供給され、機械方向で、逆回転噛合ロール102及び104のニップ116に移動する。前駆体ウェブは好ましくは、ウェブ処理の分野において周知の手段によって、概ね平らな状態でニップ116に入るように、十分なウェブ張力で保持される。第1の前駆体ウェブ220と第2の前駆体ウェブ221がニップ116を通るとき、ロール102の谷部分108と噛み合うロール104の歯110は、第1の前駆体ウェブ220の部分を、第1の前駆体ウェブ220の面外且つ場合によっては、第2の前駆体ウェブ221を貫通するように、同時に導いて、房206を形成する。実際は、歯110は、第1の先駆体ウェブ220の繊維を、第2の前駆体ウェブ221の面の中に、又は第2の前駆体ウェブ221の面を貫通させて「押し込む」。
歯110の先端が第1の前駆体ウェブ220及び第2の前駆体ウェブ221の中に押し込まれるか、又は第1の前駆体ウェブ220及び第2の前駆体ウェブ221を押して貫通するとき、歯110を横断するCDに主として配向されている、第1の前駆体ウェブ220の繊維の部分が、歯110によって、第1の前駆体ウェブ220の面外に導かれる。繊維は、繊維移動性により、又はZ方向に延展及び/若しくは可塑的に変形することにより、面外に導かれ得る。歯110によって面外に導かれた、第1の前駆体ウェブ220の部分は、第2の前駆体ウェブ221の中に押し込まれるか、又は比較的低い伸展性によって破断し得る第2の前駆体ウェブ221を押して貫通し、それによって、ウェブ1の第1の側面12上に房206が形成される。
最大ひずみ(例えば、形成装置103の歯110によって付与されるひずみ)が与えられている場合、第2の前駆体ウェブ221は、実際には、付与されたひずみによって生じる引張荷重下で破損し得る。すなわち、ウェブ1の第1の側面12上に配置される房206では、第2の前駆体ウェブ221は、張力で局部的に(すなわち、ひずみの区域において)破損し、それによって、房206が貫通して延びることのできるIPS孔204が作られるように、十分に低い繊維移動性(該当する場合)、及び/又は、比較的低い破断伸びを有さなければならない。
一実施形態では、第2の前駆体ウェブ221は、1%〜5%の範囲の破断伸びを有する。実際に求められる破断伸びは、ウェブ1を形成するために誘発されるひずみによって決まるが、いくつかの実施形態では、第2の前駆体ウェブ221は、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%以上のウェブの破断伸びを呈することがあると認識される。また、実際の破断伸びは、図19に示されている装置においてはラインスピードの関数であるひずみ速度によって決まり得ることが認識される。ウェブの破断伸びは、Instron,MTS、Thwing−Albertなどによって製造されているものなどのような標準的な引張試験器を用いる標準的な引張試験法など、当該技術分野において既知の手段によって測定することができる。
更には、第2の前駆体ウェブ221が、房206の範囲で面外に延びるのではなく、例えば形成装置103の歯110による房206の形成によって生じるひずみ下の張力で破損し得るように、第2の前駆体ウェブ221は、第1の前駆体ウェブ220よりも低い繊維移動性(該当する場合)及び/又は低い破断伸び(すなわち、個々の繊維の破断伸び、又はフィルムの場合には、そのフィルムの破断伸び)を有することができる。一実施形態では、IPS孔204のフラップ207が、房206に比べて、仮に面外に延びるとしても、僅かに面外に延びるだけであるように、第2の前駆体ウェブ221は、第1の前駆体ウェブ220に比べて、十分に低い破断伸びを呈する。第2の前駆体ウェブ221は、第1の前駆体ウェブ220よりも少なくとも約10%低いか、又は第1の前駆体ウェブ220よりも少なくとも約30%、少なくとも約50%、若しくは少なくとも約100%低い破断伸びを有することができる。
第2の前駆体ウェブ221が、ひずみが誘発される領域で変形又は伸長するのみで、実際に破損しない場合、図20及び21に示されているように、第2の前駆体ウェブ221を貫通して突出しない房206を形成することができる。図20及び21に示される房206は、第2の前駆体ウェブ221の中に事実上入れ子にされる。図20に示されるように、第2の前駆体ウェブ221を破断することなく、又は第1の前駆体ウェブ220を裂くことなく、第1の前駆体ウェブ220を第2の前駆体ウェブ221のMD−CD面内に押し込むことができる。本質的に、第1の前駆体ウェブ220は、第2の前駆体ウェブ221の中に湾入して、房206を形成する。図21に示されるように、第1の前駆体ウェブ220は、第2の前駆体ウェブ221の中に湾入させて入れ子にすることができ、第1の前駆体ウェブ220は、破断して房206を形成することができる。
房206の数、間隔及び大きさは、歯110の数、間隔及び大きさを変えることによって、また必要に応じて対応する寸法的変化をロール104及び/又はロール102に加えることによって変えることができる。第1の前駆体ウェブ220及び第2の前駆体ウェブ221で考え得る変化と共に、この変化によって、国際公開第01/76523号に開示されているようなパーソナルケアアイテムなどの多くの目的に合わせて、多種多様なウェブ1を作ることが可能になる。不織布/フィルムの第1の前駆体ウェブ/第2の前駆体ウェブの組み合わせを含むウェブ1も、使い捨て吸収性物品内の構成要素として用いることができる。
房付きウェブ1は、約60gsm〜100gsm(80gsmが実用的である)の坪量を有する不織布の第1の前駆体ウェブ220と、約0.91〜0.94g/cmの密度及び約20gsmの坪量を有するポリオレフィンフィルム(例えば、ポリエチレン又はポリプロピレン)の第2の前駆体ウェブ221から形成することができる。
歯110の拡大図が、図22に示される。歯110は、歯の先端111において前縁LEから後縁TEまで一般に測定された約1.25mmの周縁長さ寸法TLを有することができ、約1.5mmの距離TDによって周囲方向に互いに均等に離間され得る。約60〜約100gsmの範囲の全坪量を有する前駆体ウェブ25からウェブ1を作製する場合、ロール104の歯110は、約0.5mm〜約3mmの範囲の長さTL、約0.5mm〜約3mmの間隔TD、約0.5mm〜約5mmの範囲の歯高TH及び約1mm(0.040インチ)〜約5mm(0.200インチ)のピッチPを有し得る。係合の深さEは、約0.5mm〜約5mm(最大歯高THと等しくなるまで)であり得る。当然ながら、房206の所望の大きさ、間隔及び面密度を実現するために、E、P、TH、TD及びTLを、相互に独立して変えることができる。
歯の先端111は、細長くすることができ、房206の長軸LA及び断絶部216に対応する概ね長手方向の向きを有することができる。テリー織りの生地様と称されることがあるウェブ1の房付きのループ状房206を得るためには、LE及びTEは、ロール104の円筒形表面1114とほぼ直交するべきであると考えられる。また、歯110がLE及びTEで第2の前駆体ウェブ221を押して貫通することができるように、先端111、LE又はTEからの移行部は、十分に小さい曲率半径を有する直角などの鋭角でなければならない。理論に束縛されるものではないが、歯110の先端及びLEとTEの間に比較的鋭角な先端移行部を有すると、歯110が第1の前駆体ウェブ220と第2の前駆体ウェブ221を「きれいに」、すなわち、局部的且つはっきりと押して貫通して、得られたウェブ1の第1の側面12が房206を有するようにすることが可能になる。そのように加工すると、ウェブ1に、第1の前駆体ウェブ220と第2の前駆体ウェブ221が本来保有し得た弾性を超えるいかなる特定の弾性をも付与することはできない。第2の前駆体ウェブ221を押して貫通すると、「紙吹雪状片」又は小片を形成する、第2の前駆体ウェブ221の小部分を得ることができる。
房206を有するウェブ1は、吸収性物品10のトップシート20又はトップシート20の一部分として用いることができる。房206を有するウェブ1は、優れた流体獲得性及び吸収性コア40への流体分配性と、使用中におけるトップシート20の身体に面する表面の再湿潤を防止する優れた性能との組み合わせにより、吸収性物品用トップシート20として有益であり得る。再湿潤は、(1)吸収性物品10上への圧力による、吸収された流体からの圧搾及び/又は、(2)トップシート20の内部又はトップシート20上に捕捉された湿気という少なくとも2つの原因による結果であり得る。
トップシート20の様々な部分の表面質感は、房206を提供することによって作り出すことができる。房206がトップシート20の身体に面する表面23の一部分を含むように、房206を配向することができる。房206をトップシート20の衣類に面する表面上に配向するように、房206を配向することができる。
トップシート20は、不織布の第1の前駆体ウェブ220及び流体不透過性又は流体透過性のポリエチレンフィルムの第2の前駆体ウェブ221を使用することにより作製できる。構成要素のウェブの坪量は、様々であってよいが、一般にコスト及び利点への配慮により、ウェブ1では、約20gsm〜80gsmの総坪量が望ましい場合がある。フィルム/不織布ラミネートとして作製するとき、ウェブ1は、繊維房の柔軟性及び流体毛管性及び流体不透過性ポリマーフィルムの再湿潤防止性を兼ね備えることができる。
第1の部分60は、房206を含むことができる。第2の部分70は、房206を含むことができる。第1の部分60と第2の部分70はどちらも、房206を含むことができ、この場合、第1の部分60の房は、第2の部分70の房とは異なる。房206における違いは、面外次元zにおける房の大きさであってよい。房206における違いは、MD−CD面における大きさ又は形であってよい。房の大きさは、MD−CD面(トップシートの観察者に対して示されている)と平行な平面における房の最大寸法である。房206における違いは、房206が第2の前駆体ウェブ221を貫通して突出しているか、又は第2の前駆体ウェブ221内部に入れ子にされているかに関する、房206の形状であってよい。房206における違いは、房206の色であってよい。房206の色の違いは、吸収性物品10の異なる部分が、異なる機能を果たす場合のあることを着用者が理解することを助け、着用者が吸収性物品10をパンティー内に適切に配置することを助け、心理的な確信をもたらすことができる。
1つの例示的実施形態では、第1の前駆体ウェブ220及び第2の前駆体ウェブ221のいずれも、又はいずれのウェブの1部分も、吸収性コア40及びバックシート30の間には存在しないように、吸収性コア40は、第1の前駆体ウェブ220及び第2の前駆体ウェブ221を含むラミネートウェブの間に存在し得る。
一実施形態では、図23Aに示されるように、構造的に変更されたゾーンは、境界を有することができ、その境界の少なくとも一部は、チャネル300によって画定される。すなわち、1つ以上の構造的に変更されたゾーンに関しては、チャネル300が、構造的に変更されたゾーンを取り囲むか又は部分的に取り囲むことができると共に、その特定の構造的に変更されたゾーンと隣接することができる。チャネル300は、吸収性物品内のチャネルを作るための技術分野において既知のいずれかの手段によって、形成することができる。好適なプロセスとしては、トップシート20と吸収性コア40を圧縮して、吸収性物品の身体に面する表面内に窪みを残す圧縮成形が挙げられる。理論に束縛されるものではないが、チャネル300の近くの、吸収性コア40の部分の毛管潜在力は、チャネル300から離れた、吸収性コア40の部分の毛管潜在力よりも高い場合があり、このより高い毛管潜在力が、チャネル300を越えて流体が移送されることを防ぐことができると考えられる。同様に、第1の部分60はまた、少なくとも一部がチャネル300によって画定される境界を有することもできる。
一実施形態では、トップシート20は、図23Aに示されているように、第3の部分310を含み得る。第3の部分310は、トップシート20の長手方向中心線及び横断方向中心線によって画定される平面内において、第1の部分60及び第2の部分70の双方を少なくとも部分的に画定又は更には完全に画定し得る。第3の部分310は、第1の部分60及び第2の部分70に関して上に開示した構造を有する有孔ウェブであってよい。第3の部分310は、図23Aに示されるように、房206を含み得る。第3の部分310は、第1の部分60と構造において異なり得る。第3の部分310は、第2の部分70と構造において異なり得る。第3の部分310は、第1の部分60及び第2の部分70と構造において異なり得る。第3の部分310は、第1の部分、第2の部分、並びに、第1の部分及び第2の部分の双方からなる群から選択される1つ又は複数の部分と構造において異なり得る。理論に束縛されるものではないが、第3の部分310をこのように配置することにより、着用者の皮膚に対して快適であり且つ/又は吸収性物品10の表面上若しくは表面付近の流体の流動に対するバリアを提供することができる周辺構造を、トップシート20に提供することができると考えられる。股領域に装着する生理用ナプキンとの関連では、生理用ナプキンの前側及び後側における第3の部分310は、女性があお向け又はうつぶせになる際に、これらの区域での生理用ナプキンからの漏れの可能性を低減することができる。生理用ナプキンの側方に沿った第3の部分310は、生理用ナプキンからの横方向の流出の可能性を低減することができる。第3の部分310は、房206以外の構造を含むことができる。
一実施形態では、第3の部分310は、柔軟な不織布ウェブの房206を含むことができる。吸収性物品10の周辺縁部が着用者の股領域の皮膚と擦れ合うとき、房206を含む第3の部分310は、着用時の吸収性物品10の改善された快適性をもたらし得る。トップシート20の第1の部分60及び/又は第2の部分70は、十分な流体獲得特性を有する有孔フィルムであってよく、第3の部分310は、快適性をもたらすための、不織布材で形成される房206を含み得る。こうした手法によって、吸収性物品10の中央付近における適切な流体獲得特性を有する吸収性物品10を提供することができ、且つ吸収性物品10の周辺部付近の快適性を提供することができる。
チャネル300は、第2の部分70の色とは異なる色の、少なくとも1つの部分を有し得る。図23Aに示されるように、第2の部分70は、第2の色71を有し得る。すなわち、チャネル300の少なくとも1つの部分のチャネル色301は、1つ以上の構造的に変更されたゾーン(例えば、第1の構造的に変更されたゾーン81、第2の構造的に変更されたゾーン82、第3の構造的に変更されたゾーン83及び第4の構造的に変更されたゾーン84)の少なくとも1つの部分の色とは異なり得る。図23Aに示した断面図が、図23Bに示される。チャネル色301及び/又は第2の色71は、トップシート20の上に印刷又は表示することができ、あるいは、吸収性物品10の身体に面する側から吸収性物品10を見たときにトップシート20を通して色が見えるように、トップシート20の下にある層の上に印刷又は表示することができる。チャネル300の着色部分が存在する場合、その部分は、チャネル300に沿って変化する色を有することができる。色は、当該技術分野において既知のプロセスによって、トップシート20及び/又は下にある1つ又は複数の層の上に印刷することができ、プロセスとしては、インクジェット印刷、グラビア印刷、オフセット印刷、及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。トップシート20又は下にある層の着色部分の、1つ又は複数の構成材料を着色することができる。第1の部分60はまた、少なくとも一部がチャネル300によって画定される境界を有することもでき、そのチャネルの少なくとも一部は、第1の部分60の色と異なるチャネル色301を有する。着色チャネル300は、構造的に変更されたゾーンが増強性能を有するゾーンであり得ることを効果的に伝達し強調表示することができ、高性能の吸収性物品10を装着しているという信頼感を着用者にもたらすと共に、吸収性物品10及び吸収された流体の境界間の視覚的コントラストをもたらし得る。
吸収性物品10は、長手方向中心線の少なくとも一部分に沿った印刷ゾーン800を更に含むことができ、この印刷ゾーン800は印刷ゾーン色801を有する。印刷ゾーン色801は、図23Aに示されるように、長手方向中心線に沿って変化していてよい。印刷ゾーン800は、トップシート20の上に、あるいは、吸収性物品10の身体に面する側から吸収性物品10を見たときにトップシート20を通して色が見えるように、トップシート20の下にある層の上に存在し得る。色は、当該技術分野において既知のプロセスによって、トップシート20及び/又は下にある1つ又は複数の層の上に印刷することができ、プロセスとしては、インクジェット印刷、グラビア印刷、オフセット印刷及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。トップシート20又は下にある層の着色部分の、1つ又は複数の構成材料を着色することができる。理論に束縛されるものではないが、印刷ゾーン800は、着用者がパッドをパンティーの適切な場所に配置する手助けをし、適正な装着時間についてを知るための流体拡散の観察を補助し、また更に、吸収力が最大であり得る場所を着用者に指し示すこともできると考えられる。
図24に示されているように、第1の部分60は第1の色61有することができ、第2の部分70は第2の色71を有することができ、第1の色61は第2の色71と異なる。第3の部分310が存在する場合、その部分は第3の色311を有することができ、第3の部分310の第3の色311は、第1の色61、第2の色71、並びに、第1の色61及び第2の色71の双方からなる群から選択される色とは異なる。理論に束縛されるものではないが、色差は、着用者が吸収性物品をパンティー内に適切に配置するのを助けることができると考えられる。着用者は、吸収性物品10の異なる部分の相対的場所を相互に関連付けることができ、これら異なる部分を、汚染パターン(身体排泄物による)と共に色によって識別することができ、適切な配置及び装着時間に関する判断を下すことができる。色差はまた、吸収性物品10の異なる部分の性能の違いを伝達すると共に、対比色のような、装着時間、流体の流入及び流体の拡散に関する視覚的な手掛かりを着用者に提供することもできる。
色差は、CIE LABの尺度で特徴付けた場合で、約3.5を超えることができる。色差は、CIE LABの尺度で特徴付けた場合で、約1.1を超えることができる。色差は、CIE LABの尺度で特徴付けた場合で、約6を超えることができる。
吸収性コア40は、当業者に周知の材料のいずれかから形成することができる。こうした材料の例には、多プライの捲縮セルロース塊、毛羽立てられたセルロース繊維、エアフェルトとしても既知である木材パルプ繊維、織物繊維、繊維の混合物、繊維の塊又は芯、繊維のエアレイドウェブ、ポリマー繊維のウェブ及びポリマー繊維の混合物が挙げられる。
一実施形態では、吸収性コア40は、比較的薄く、厚さ約5mm未満、厚さ約3mm未満、又は約1mm未満であってよい。厚みは、当該技術分野において既知のいずれかの手段によって、1.72kPaの均一な圧力下にある間に、パッドの長手方向中心線沿いの中間点の厚みを測定することによって、割り出すことができる。吸収性コアは、当該技術分野において既知であるような、吸収性ゲル材料(AGM)の繊維を包含する吸収性ゲル材料を含んでもよい。
バックシート30は、ポリマーフィルム、及びフィルム/不織布ラミネートのように、バックシート用として当該技術分野において既知の材料のいずれかを含むことができる。吸収性物品10の衣類に面する表面に、ある程度の柔軟性と蒸気透過性を提供するために、バックシート30は、吸収性物品10の衣類に面する表面の蒸気透過性外層とすることができる。バックシート30は、当該技術分野において既知のいずれの蒸気透過性材料からも形成することができる。バックシート30は、ミクロ孔質フィルム、有孔成形フィルム、又は当該技術分野において既知のように、蒸気透過性であるか、若しくは蒸気透過性にされるその他のポリマーフィルムを含むことができる。適した1つの材料は、疎水性であるか又は疎水性にされて、ほぼ液体不透過性である不織布ウェブのような、柔軟で、滑らかで、順応性のある蒸気透過性材料である。
吸収性物品10のその他の材料及び構成要素は、1990年8月21日にOsborn IIIに発行された米国特許第4,950,264号及び1995年8月8日にNoelらに発行された同第5,439,458号に開示されているものを含め、本明細書の範囲内であると考えられる。
吸収性物品10の構成要素は、例えば、接着剤結合、熱接着、超音波結合など、当該技術分野において既知のいずれかの手段によって接合することができる。接着剤は、例えば、噴霧又はスロットコーティングなど、接着剤の均一な層を配置するための、当該技術分野において既知の手段によって塗布することができる。接着剤は、上記のFindley HX1500−1などの接着剤のような流体透過性接着剤であってよい。
図23A及び図23Bは、第1の部分60及び第2の部分70を有するトップシート20の実施例を示している。トップシート20の第2の部分70は、第1の構造的に変更されたゾーン81、第2の構造的に変更されたゾーン82、第3の構造的に変更されたゾーン83及び第4の構造的に変更されたゾーン84を含むことができる。第1の孔90は、図7に示されているように、100ピッチである、ロール104の部分によって、形成することができる。第2の部分70の第2の孔100は、図7に示されているように、50ピッチである、ロール104の部分によって、形成することができる。第1の構造的に変更されたゾーン81、第2の構造的に変更されたゾーン82、第3の構造的に変更されたゾーン83及び第4の構造的に変更されたゾーン84は、約1.5mm〜約4.2mmの範囲の幅を有するチャネル300によって縁取られてよい。第3の部分310は、第1の部分60及び第2の部分70の双方を画定する。第3の部分310は、フィルムの第2の前駆体ウェブ221を貫通して突出する、不織布の第1の前駆体ウェブ220からなる房206を含み得る。
色差は、CIE LABの尺度を使用して特徴付けられ、Hunter Labscan XE 45/0幾何学構造反射分光光度計を使用して測定することができる。このシステムの技術的説明は、R.S.Hunterによる論文「photoelectric color difference Meter」(Journal of the Optical Society of America,Vol.48,pp.985〜95,1958)に見出すことができる。Hunterスケールで色を測定するために特別に設計された装置が、米国特許第3,003,388号(Hunterら、1961年10月10日発行)に記載されている。
色は、人の目に知覚されるすべての色を数値コードに変換した、国際的に認められた3D色実線図により測定することができる。CIE LABシステムはHunterのL、a、及びbと類似しており、3つの寸法、具体的にはL、a及びbに基づく。
このシステムに従って色を規定した場合、Lは明るさを表し(0=黒色、100=白色)、a及びbは独立に、それぞれ、2つの色軸を表し、aは赤色/緑色軸(+a=赤色、−a=緑色)を表し、bは黄色/青色軸(+b=黄色、−b=青色)を表す。
色は固有のΔE値(何らかの基準又は参照との色差)によって識別することができ、次の等式により数学的に表わされる。
ΔE=[(LX.−LY)+(aX.−aY)+(bX−bY)1/2
「X」は、規準又は参照サンプルを表し、「Y」は、その変異である。
Hunter色彩計は、3つの値(L、a、b及び、合計色であるΔE)を提示する。L値は、標的とするサンプルから反射されて検出器に当たる反射(ソース)光の百分率である。光沢のある白色サンプルは、100に近いL値を提示する。つや消し黒色サンプルは、約0のL値を提示する。a値及びb値は、サンプルの分光情報を含む。プラスのa値は、サンプル中に含まれる緑の量を示す。
ポートの直径は、色の測定が行われる面積に基づいて選択され、ポートの寸法は、色の測定が行われる面積より小さい面積の観察ができる利用可能な最大のポートの寸法である。直径5.08mm(0.2インチ)のポートを使うことができる。12.7mm(0.5インチ)の面積の観察ができる直径17.8mm(0.7インチ)のポートを使用することができる。計器の使用前に、計器の製造業者が提供した基準白黒タイルを用いて計器の検量を行う。
規格となる、業界公認の手順を使用して、L値、a値及びb値を測定する。トップシートの部分の色は、ASTM E 1164−94の「Standard Practice for Obtaining Spectrophotometric Data for Object−Color Evaluation」の方法に従って反射分光光度計を用いて測定する。この規格の方法に従うが、明確さのために、特定の計器設定及びサンプリング手順をここに記す。サンプルの色は、ASTM E 1164−94及びASTM D2264−93の6.2項に規定されているCIE1976色彩座標規格の値により報告され得る。これには3つの値が含まれ、Lはサンプルの「照度」を測定し、aは赤色度又は緑色度を測定し、bは黄色度又は青色度を測定する。
装置
反射分光光度計.....45°/0°Hunter Labscan XE又はその同等物
HunterLab Headquarters、11491 Sunset Hills Road,Reston VA 20190−5280、電話:703−471−6870 ファクス:703−471−4237、http://www.hunterlab.com。
標準プレート........Hunter規準白色タイルソース:Hunter Color。
設備の準備
1.分光光度計が以下の構成であることを確認する。
照明........C型
標準オブザーバ...2°
配置........45/0°測定角度
ポート直径.....色彩測定を行う面積に基づいてポート直径を選択する。
表示面積......色彩測定を行う面積に基づいて選択される。
UVフィルター:標準
2.いかなる試験を開始する前にも、製造業者の指示に従い、計器と共に供給された黒色及び白色の基準タイルを使用して、分光光度計を検量する。
試料の調製
1.製品又は物品サンプルの包装を取り外して、身体に面する表面の色に触れることも、変更することもないように、広げて平坦に配置する。
2.測定には、以下を含む製品表示面上のエリアを選択すべきである。
・表示面の参照領域
・表示面の変異領域。
・表示面のうち、参照領域又は変異領域とは異なる目視又は測定可能な色を有する、他の任意の部分。2つのシェード部分の境界を重ねた測定はすべきでない。
試験手順
1.計器製造業者の指示に従ってHunter比色計を作動させる。
2.吸収性物品は、計器の開口を覆うように平坦に配置して測定すべきである。白色タイルをパッドの後ろに配置すべきである。
3.吸収性物品の長手方向を計器に対して垂直に配置すべきである。
4.少なくとも3つの反復試験サンプルについて、上記の選択された同じ区域を測定する。
計算報告
1.報告された結果が真にCIE L、a、bであることを確認する。
2.L値、a値、b値を0.1単位で記録する。
3.測定した各区域の平均L、a、bを取る。
4.有色領域と背景のΔEを計算する。
ΔEが約3.5を超えるか又は等しい場合は、その部分は参照色と異なる色を有すると考えることができる。ΔEが約1.0を超えるか又は等しい場合は、その部分は参照色と異なる色を有すると考えることができる。
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳しく制限されるものとして理解されるべきでない。それよりむしろ、特に指定されない限り、こうした各寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味することを意図する。例えば、「40mm」として開示された寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。
「発明を実施するための形態」で引用したすべての文献は、関連部分において本明細書に参考として組み込まれるが、いずれの文献の引用も、それが本発明に関して先行技術であることを容認するものとして解釈されるべきではない。本書における用語の任意の意味又は定義が、参照として組み込まれた文献における同一の用語の任意の意味又は定義と相反する限りにおいて、本書においてその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
本発明の特定の実施形態について説明し記載したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正が可能であることが当業者には自明である。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

Claims (14)

  1. 液体透過性トップシート(20)を含む吸収性物品(10)であって、
    前記トップシート(20)は第1の部分(60)及び第2の部分(70)を含み、前記第1の部分(60)は前記第2の部分(70)と構造において異なり、前記トップシート(20)は面積を有し、
    前記トップシート(20)は、長手方向中心線(L)及び横断方向中心線(T)を有し、
    前記第2の部分(70)は、第1の構造的に変更されたゾーン(81)及び第2の構造的に変更されたゾーン(82)を含み、
    前記第1の構造的に変更されたゾーン(81)及び前記第2の構造的に変更されたゾーン(82)は、前記長手方向中心線(L)の反対側にあり、前記第1の構造的に変更されたゾーン(81)及び前記第2の構造的に変更されたゾーン(81)は、前記横断方向中心線(T)に平行な軸線の反対側にあり、
    前記第1の構造的に変更されたゾーン(81)及び前記第2の構造的に変更されたゾーン(82)は、互いに離間し、
    前記第1の構造的に変更されたゾーン(81)及び前記第2の構造的に変更されたゾーン(82)は合わせて、前記トップシート(20)の前記面積の約10%超を構成する、吸収性物品(10)。
  2. 前記第1の構造的に変更されたゾーン(81)及び前記第2の構造的に変更されたゾーン(82)が、それぞれ、最大間隔を有する複数個の離間したマクロ機構によって画定され、
    前記第1の構造的に変更されたゾーン(81)及び前記第2の構造的に変更されたゾーン(82)が、隣り合うマクロ機構間の前記最大間隔を超える距離で互いに離間している、請求項1に記載の吸収性物品(10)。
  3. 前記第1の構造的に変更されたゾーン(81)及び前記第2の構造的に変更されたゾーン(82)が、最大間隔を有する複数個の離間したミクロ機構によって画定され、
    前記第1の構造的に変更されたゾーン(81)及び前記第2の構造的に変更されたゾーン(82)が、隣り合うミクロ機構間の前記最大間隔を超える距離で互いに離間している、請求項1に記載の吸収性物品(10)。
  4. 前記第1の部分(60)が第1の孔(90)を含み、前記第2の部分(70)が第2の孔(100)を含み、前記第1の孔(90)は、前記第2の孔(100)と構造において異なる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の吸収性物品(10)。
  5. 前記第1の部分(60)が第1の孔(90)を含み、前記第2の部分(70)が第2の孔(100)を含み、前記第1の部分(60)が、第1の部分の孔の面密度を有し、前記第2の部分(70)が、第2の部分の孔の面密度を有し、前記第1の部分の孔の面密度は、前記第2の部分の孔の面密度と異なる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の吸収性物品(10)。
  6. 前記トップシート(20)の前記長手方向中心線(L)及び前記横断方向中心線(T)が、前記トップシート(20)の面内配向を画定し、
    前記第1の部分(60)が、第1の部分の面外幾何学構造を有し、前記第2の部分(70)が、第2の部分の面外幾何学構造を有し、前記第1の部分の面外幾何学構造は、前記第2の部分の面外幾何学構造と異なる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の吸収性物品(10)。
  7. 前記第1の構造的に変更されたゾーン(81)及び前記第2の構造的に変更されたゾーン(82)からなる群から選択される構造的に変更されたゾーンの境界の少なくとも一部が、チャネル(300)によって画定される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の吸収性物品(10)。
  8. 前記トップシート(20)が第3の部分(310)を含み、
    前記第3の部分(310)が、前記トップシート(20)の前記長手方向中心線(L)と前記横断方向中心線(T)とによって画定される平面内において、前記第1の部分(60)及び前記第2の部分(70)を少なくとも部分的に画定し、
    前記第3の部分(310)は、前記第1の部分(60)、前記第2の部分(70)、並びに、前記第1の部分(60)及び前記第2の部分(70)の双方からなる群から選択される1つ又は複数の部分と構造において異なる、請求項1〜7のいずれか一項に記載の吸収性物品(10)。
  9. 前記第3の部分(310)が、第1の前駆体ウェブ(220)と第2の前駆体ウェブ(221)とを含むラミネートウェブ(1)を含み、
    少なくとも前記第1の前駆体ウェブ(220)が不織布ウェブであり、
    前記ラミネートウェブ(1)が第1の側面(12)を有し、前記第1の側面(12)が前記第2の前駆体ウェブ(221)及び少なくとも1つの個別の房(206)を含み、前記個別の房(206)が、前記第1の前駆体ウェブ(220)の一体的延長部であり且つ前記第2の前駆体ウェブ(221)を貫通して延びる複数の房状繊維(208)を含み、
    前記ラミネートウェブ(1)が第2の側面(14)を有し、前記第2の側面(14)が前記第1の前駆体ウェブ(220)を含む、請求項8に記載の吸収性物品(10)。
  10. バックシート(30)と、前記トップシート(20)及び前記バックシート(30)の間に配置された吸収性コア(40)と、を更に含み、
    生理用ナプキン、成人用失禁製品及びおむつからなる群から選択される消費者製品である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の吸収性物品(10)。
  11. 前記第1の部分(60)が、前記第1の構造的に変更されたゾーン(81)及び第2の構造的に変更されたゾーン(82)とは異なる物理的構造を有した前記トップシート(20)の部分を含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の吸収性物品(10)。
  12. 前記マクロ機構が、約0.25mmを超える面積を有する、請求項2に記載の吸収性物品(10)。
  13. 前記ミクロ機構が、約0.25mmよりも小さい面積を有する、請求項3に記載の吸収性物品(10)。
  14. 前記第1の構造的に変更されたゾーン(81)及び前記第2の構造的に変更されたゾーン(82)が、構成材料が変更されたゾーンであって、そのため構造的に変更された前記材料が、無変更状態の前記材料と比較して、力学的挙動が異なる、請求項1〜13のいずれか一項に記載の吸収性物品(10)。
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