JP2011529475A - 抗hpvワクチン - Google Patents

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Abstract

ヒトパピローマウィルス関連疾患および感染を予防するためのワクチンにおける、薬学的に許容可能な賦形剤と共の、HPV16およびHPV18ウィルス様粒子(VLP)使用であって、ワクチンは第1用量および第2用量からなる2回用法による投与のために処方される。

Description

本発明は、ヒトパピローマウィルス(HPV)ワクチンに関する。
Gardasil(商標)(Merck & Co Inc)は、HPV6L1タンパク質からなるHPV6ウィルス様粒子(virus-like particle:VLP)、HPV11L1タンパク質からなるHPV11VLP、HPV16L1タンパク質からなるHPV16VLP、およびHPV18L1タンパク質からなるHPV18VLP、ならびにアルミニウムアジュバントを含んでなるHPVワクチンである。用量あたりのVLPの量は、それぞれ20μg、40μg、40μg、および20μgである。ワクチンは、0、2、6ヶ月のスケジュールによる3回用法で投与される。
Cervarix(商標)(GlaxoSmithKline)は、HPV16L1タンパク質からなるHPV16VLP、およびHPV18L1タンパク質からなるHPV18VLP、ならびに水酸化アルミニウムおよび3D−MPLとも称される3−デスアシル−4’−モノホスホリルリピドAを含むアジュバントを含んでなるHPVワクチンである。用量あたりのVLPの量は、各20μgである。用量あたりの3D−MPLの量は50μgである。このワクチンもまた、0、1、6ヶ月のスケジュールによる3回用法で投与される。
本発明は、2回用法での投与の際に有効な改良HPVワクチンである。
従って、本発明は、ヒトパピローマウィルス関連疾患および感染を予防するためのワクチンの製造における、薬学的に許容可能なアジュバントと共の、HPV16およびHPV18ウィルス様粒子(virus like particle:VLP)使用に関し、ワクチンは第1用量および第2用量からなる2回用法による投与のために処方される。
本発明はさらに、ヒトパピローマウィルス関連疾患および感染を予防するためのワクチンにおける、薬学的に許容可能なアジュバントと共の、HPV16およびHPV18ウィルス様粒子(VLP)の使用に関し、ワクチンは第1用量および第2用量からなる2回用法による投与のために処方される。
本発明はさらに、ヒトパピローマウィルス関連疾患および感染を予防する方法であって、それを必要とする個体へ、HPV16およびHPV18ウィルス様粒子(VLP)を薬学的に許容可能なアジュバントと共に含んでなるワクチンを送達することを含んでなり、ワクチンは第1用量および第2用量からなる2つの連続する用量で送達される方法に関する。
本発明はさらに、ヒトパピローマウィルス関連疾患および感染を予防するためのワクチンに関し、ここでワクチンのヒトへの各用量は、それぞれが20μgを超える濃度であるHPV16VLPおよびHPV18VLPを含んでなる。ワクチンのヒトへの各用量は、例えば各30μgのVLP、または各40μgのVLP、または各60μgのVLPをアジュバントと共に含んでよい。
本発明はまたワクチン製造方法にも関し、該方法は、a)ワクチンを形成するためにHPV16VLP、HPV18VLP、およびアジュバントを組み合わせ、かつ、b)20μgを超えるHPV16VLPおよび20μgを超えるHPV18VLPを含んでなるワクチンのヒトへの用量で、貯蔵容器または送達容器を満たすことを含んでなる。
本発明はさらにワクチン製造方法を提供し、該方法は、a)ワクチンを形成するためにHPV16VLP、HPV18VLP、およびアジュバントを組み合わせ、かつ、b)30μgのHPV16VLPおよび30μgのHPV18VLPを含んでなるワクチンのヒトへの用量で、貯蔵容器または送達容器を満たすことを含んでなる。
本発明はさらにワクチン製造方法を提供し、該方法は、a)ワクチンを形成するためにHPV16VLP、HPV18VLP、およびアジュバントを組み合わせ、かつ、b)40μgのHPV16VLPおよび40μgのHPV18VLPを含んでなるワクチンのヒトへの用量で、貯蔵容器または送達容器を満たすことを含んでなる。
本発明はさらにワクチン製造方法を提供し、該方法は、a)ワクチンを形成するためにHPV16VLP、HPV18VLP、およびアジュバントを組み合わせ、かつ、b)60μgのHPV16VLPおよび60μgのHPV18VLPを含んでなるワクチンのヒトへの用量で、貯蔵容器または送達容器を満たすことを含んでなる。
実施例2に記載されるように、HPVワクチンの最終投与から1ヶ月後に2用量のワクチンを接種された被験者の、抗HPV16抗体価に対する幾何平均力価(giometric mean titres)を示した図である。 実施例2に記載されるように、HPVワクチンの最終投与から1ヶ月後に2用量のワクチンを接種された被験者の、抗HPV18抗体価に対する幾何平均力価を示した図である。
本発明は、2用量のHPVワクチン、および2用量のHPVワクチンの投与によるヒトパピローマウィルス関連疾患または感染を予防する方法について初めて記載する。この方法は、それを必要とする個体へHPV16およびHPV18ウィルス様粒子(VLP)を薬学的に許容可能なアジュバントと共に含んでなるワクチンを送達することを含んでなり、ここで該ワクチンは第1用量および第2用量からなる2つの連続する用量で送達される。
3回用法に比べて、2回用法の使用により、患者の服薬尊守が改善される可能性、およびHPVワクチンの接種をその他の思春期におけるワクチンスケジュールへさらに適合させる可能性が提供される。また、医師の元への2回の来院は、3回の来院よりも保健医療に有利である。
一態様によればワクチンは2用量で投与され、ここでワクチンの各用量は、それぞれが20μgを超える濃度であるHPV16VLPおよびHPV18VLPを含んでなる。ワクチンの各用量は、例えば各30μgのVLP、または各40μgのVLP、または各60μgのVLPをアジュバントと共に含んでよい。
別の態様によれば、ワクチンは2用量で投与され、ここでワクチンの各用量は、それぞれが20μgの濃度であるHPV16VLPおよびHPV18VLPを含んでなる。
別の態様によれば、ワクチンは2用量で投与され、ここでワクチンの各用量は、それぞれ40μgおよび20μgの濃度であるHPV16VLPおよびHPV18VLPを含んでなる。
ワクチン投与はいずれの2用量スケジュール、例えば0、1ヶ月スケジュール、0、2ヶ月スケジュール、0、3ヶ月スケジュール、0、4ヶ月スケジュール、0、5ヶ月スケジュール、または0、6ヶ月スケジュールに従ってよい。例えば、第2用量は第1用量の投与後2週間ないし8ヶ月の間、例えば第1用量後1ないし6ヶ月の間、または第1用量後3ないし8ヶ月の間に投与される。従って第2用量は、例えば第1用量後1ヶ月、または2ヶ月、または3ヶ月、または4ヶ月、または5ヶ月、または6ヶ月に投与されてよい。
一態様によれば、ワクチンの第2用量は第1用量後2ヶ月を越えて、例えば第1用量後3ヶ月以上、または4ヶ月以上、または5ヶ月以上、または6ヶ月以上で投与され、ここでそれぞれの場合の上限は第1用量後8ヶ月であり得る。
ワクチン、使用または方法には、それぞれの量がヒトへの用量あたり20μgを超える、例えば用量あたり30μg、または用量あたり30μgを超える、例えば用量あたり40μg、もしくは用量あたり60μg、もしくは用量あたり80μgのHPV16およびHPV18VLPが用いられてよい。用量あたりのHPV16および18VLPの量は、同じかまたは異なってよい。HPV16および18VLPの量は、それぞれ独立して用量あたり25ないし85μg、用量あたり30ないし50μg、または適切には用量あたり35ないし45μgの範囲であってよい。
本明細書で用いられる「ワクチン」との語は、ヒトのような個体において免疫反応を誘発できる免疫原性の成分を含んでなる組成物を指し、ここで該組成物は任意にアジュバントを含む。HPVに対するワクチンは、偶発的感染、または持続的感染、またはASCUS、CIN1、CIN2、CIN3のような細胞学的異常、または1以上のHPVの型によって起こる子宮頸癌に対する防御的免疫反応を適切に誘発する。
「ヒトへの用量」との語は、ヒトへの使用に適した量である用量を意味する。一般にこれは0.3ないし1.5ml量の液体である。一態様によれば、ヒトへの用量は0.5mlである。さらなる態様によれば、ヒトへの用量は0.5mlよりも多く、例えば0.6、0.7、0.8、0.9、または1mlである。さらなる態様によれば、ヒトへの用量は1mlないし1.5mlである。
ワクチン、使用および方法は、HPV16およびHPV18に追加したHPV型由来のVLPをさらに含んでなってよい。特に、ワクチン、使用および方法に含まれてよいその他のHPV型由来のその他のVLPは、HPV31、33、35、39、45、51、56、58、59、66、および68のような1以上の発癌性HPV型由来のVLPを含む。本明細書に記載されるワクチン、使用または方法に含まれてよいその他のHPV型由来のその他のVLPは、HPV6およびHPV11のような非発癌性HPV型由来のVLPを含む。
一態様によれば、ワクチン、使用または方法はHPV16およびHPV18VLPのみを使用する。
別の態様によれば、ワクチン、使用または方法は、HPV16、HPV18、HPV6、およびHPV11VLPを、単独、または1以上のその他の発癌性HPV型のVLPと組み合わせて使用する。
別の態様によれば、HPV16、HPV18、HPV6、およびHPV11VLPのみが使用され、ワクチンの各用量は、それぞれ40μg、20μg、20μg、40μgの濃度のHPV16、HPV18、HPV6、およびHPV11VLPを含んでなる。
HPV VLP、およびVLP産生のための方法は当該技術分野において公知である。VLPは、典型的にはウィルスのHPV L1および任意にL2構造タンパク質から構築される。例えば、国際公開第9420137号、米国特許第5985610号、国際公開第9611272号、米国特許第6599508B1号、米国特許第6361778B1号、欧州特許第595935号を参照されたい。L1のみのVLP、またはL1およびL2タンパク質を含んでなるVLPのような、いずれの適切なHPV VLPも使用されてよい。
VLPは、L1タンパク質もしくはその免疫原性断片のみから構成されてよいか、または、L1もしくはその免疫原性断片およびL2もしくはその免疫原性断片の両方から構成されてよい。
本明細書に記載されるいずれの態様によれば、HPV VLPは、HPV L1タンパク質またはその免疫原性断片を含んでなってよい。VLPは、別のHPVタンパク質由来のペプチドをさらに含んでなってよい。
VLPは、L1またはその免疫原性断片から構成される、L1のみのVLPであってよい。
L1の免疫原性断片が使用される場合、HPV L1の適切な免疫原性断片は、L1の切断、欠失、置換、または挿入変異体を含む。このような免疫原性断片は免疫反応を起こすことができ、前記免疫反応は、そのL1タンパク質が由来したHPV型からの、ウィルス粒子またはVLPの形であるL1のようなL1タンパク質を認識できる。
使用できる免疫原性L1断片は、切断型のL1タンパク質を含む。一態様によれば、切断によって核移行シグナルが除かれ、また任意にL1 C末端領域のDNA結合パターンも除かれる。別の態様によれば、切断はC末端の切断である。さらなる態様によれば、C末端の切断によって50よりも少ないアミノ酸、例えば40よりも少ないアミノ酸が除かれる。L1がHPV16由来である場合、別の態様によれば、C末端の切断によってHPV16 L1のカルボキシ末端から34アミノ酸が除かれる。L1がHPV18由来である場合、さらなる態様によれば、C末端の切断によってHPV18 L1のカルボキシ末端から35アミノ酸が除かれる。従って切断型のL1タンパク質は、例えば該タンパク質のC末端から50よりも少ないかまたは40よりも少ないアミノ酸を除くことによって、核移行シグナルおよび任意にDNA結合パターンもまた除かれるように、野生型L1に比較してC末端を切断されてよい。HPV16および18由来のL1に対するこのような切断型タンパク質の例を、配列番号1および2として以下に示す。切断型のL1タンパク質については、引用することにより本明細書の一部とされる米国特許第6,060,324号、米国特許第6,361,778号、および米国特許第6,599,508号にも記載される。
一態様によれば、HPV16 L1アミノ酸配列は以下の配列である(配列番号1)。
HPV16 L1配列は、例えば適切に切断された、国際公開第94/05792号または米国特許第6,649,167号に開示されるものであってもよい。適切な切断は、配列比較により評価され、かつ本明細書に開示される基準を用いた、上記と等しい位置において切断される。
一態様によれば、HPV18 L1アミノ酸配列は以下の配列である(配列番号2)。
代替のHPV18 L1配列が国際公開第96/29413号に開示されており、これは適切に切断できる。適切な切断は、配列比較により評価され、かつ本明細書に開示される基準を用いた、上記と等しい位置において切断される。
その他のHPV16およびHPV18 L1配列が当該技術分野において公知であり、本発明での使用に適し得る。
ワクチン、使用および方法は、HPV初期抗原、例えばHPV E1、E2、E3、E4、E5、E6、E7、またはE8からなる群より選択される抗原をさらに含んでなってよい。
一態様によれば、HPV VLPおよび/または抗原の組み合わせおよび量は、いずれの一HPV VLPまたは抗原、特にHPV16およびHPV18VLPの免疫原性に有意な影響を与えない。一態様によれば、組み合わせて使用されるHPV VLPと抗原の間に生物学的に関連する干渉はなく、VLPと、異なるHPV型からの抗原との組み合わせの使用によって適切な免疫反応が誘導され、ワクチンで表される各HPV遺伝子型により引き起こされる感染または疾病に対する有効な防御が提供される。
一態様によれば、組み合わせにおける所定のHPV型に対する免疫反応は、個別に測定した際の、その同じHPV型に対する免疫反応の少なくとも50%、または100%もしくは実質的に100%である。HPV16およびHPV18への反応に対し、本発明の組み合わせによるワクチンは、HPV16/HPV18ワクチンの組み合わせにより提供される免疫反応の少なくとも50%の免疫反応を好ましく刺激する。一態様によれば、ワクチンにより生じる免疫反応は、各HPV型の防御効果がなお見られるレベルである。免疫反応は、例えば前臨床またはヒトによる実験のいずれかにおける抗体反応により測定できる。抗体反応の測定は当該技術分野において公知であり、例えば国際公開第03/077942号に開示される。
VLPは酵母細胞または昆虫細胞のようないずれの適切な細胞基質において、例えば昆虫細胞内でバキュロウィルスシステムを用いて作製でき、かつVLP調製の技術は、引用することにより全内容が本明細書の一部とされる、国際公開第9913056号、米国特許第6416945B1号、米国特許第6261765B1号、および米国特許第6245568号、ならびにそれらの参考文献のように、当該技術分野において公知である。
VLPは、解離および再構成技術により作ることができる。例えばMcCarthy et al, 1998 "Quantitative Disassembly and Reassembly of Human Papillomavirus Type 11 Virus like Particles in Vitro" J. Virology 72(1):33-41には、VLPの均一な調製品を得るための、昆虫細胞から精製された組み換えL1 HPV11VLPの解離および再構成について記載される。国際公開第99/13056号および米国特許第6245568号にもまた、HPV VLP作製のための解離/再構成過程について記載される。
一態様によればHPV VLPは、国際公開第99/13056号および米国特許第6245568号に記載されるように作られる。
あるいはVLPは、L1タンパク質または免疫原性断片を発現させること、これを産生システムまたは細胞基質から抽出すること、およびタンパク質を、それが主にL1単量体または五量体(カプソメア)の形である間に精製すること、ならびに精製したタンパク質からVLPを形成することにより作ることができる。一態様によれば、抽出および/または精製工程は、VLP形成を阻止するためにβ−メルカプトエタノール(BME)のような還元剤の存在下で行われる。一態様によれば、この過程は、VLPを自然に形成させるためにBMEのような還元剤を除去する工程を含んでなる。
VLPの形成は、例えば電子顕微鏡および動的レーザー光散乱のような標準的技術によって評価できる。
所望により、ワクチンはその他の非HPV抗原と共に処方または共投与することもできる。これらの非HPV抗原により、その他の疾病、例えば単純ヘルペスウィルスのような性感染症を適切に防御することができる。例えば、ワクチンはHSV由来のgDまたはその切断型を含んでなってよい。この方法では、ワクチンによってHPVおよびHSVの両方が防御される。
一態様によればワクチンは液体ワクチン製剤として供給されるが、ワクチンは凍結乾燥され、投与前に再構成されてよい。
本明細書に記載されるワクチン、使用および方法は、アジュバントまたは複数のアジュバントの混合物とVLPとの組み合わせを含んでなってよい。VLPはアルミニウムと組み合わせて使用でき、アルミニウムアジュバント上に吸着させるか、または部分的に吸着させることができる。使用できるその他のアジュバントは、リポ多糖のようなTh1型の反応を刺激するアジュバント、例えばモノホスホリルリピドA、またはさらに詳細には3−O−デスアシル−4’−モノホスホリルリピドA(3D−MPL)のような、リピドAの無毒性誘導体である。アジュバントは適切にはアルミニウム塩であり、好ましくは3D−MPLのようなリポ多糖との組み合わせである。
一態様によれば、アジュバントは水酸化アルミニウム、または水酸化アルミニウムと3D−MPLとの組み合わせである。
アルミニウムを含むアジュバント上にVLPを吸着させる場合、VLPは、最終ワクチン製品を形成するためのVLPの混合前にアルミニウムアジュバント上に吸着させてよい。
3D−MPLは、MPLの名称でGlaxoSmithKline Biologicals N.A.により市販されており、これは本明細書を通してMPLまたは3D−MPLと称される。例えば米国特許第4,436,727号;第4,877,611号;第4,866,034号、および第4,912,094号を参照されたい。3D−MPLは、主にIFN−g(Th1)表現型のCD4+T細胞反応を促進する。3D−MPLは、英国特許第2 220 211 A号または米国特許第4,912,094号に開示される方法に従って産生できる。これは化学的には、3、4、5、または6のアシル化鎖(acylated chains)を持つ3−脱アシル化モノホスホリルリピドAの混合物である。一態様によれば、小粒子3D−MPLが使用される。小粒子3D−MPLは、0.22μmフィルターを通して濾過滅菌され得るような粒径を有する。このような調製は国際公開第94/21292号に記載される。
ワクチンの各用量における3D−MPLの量は、ヒトにおいて抗原に対する免疫反応を適切に増強することができる。特に適切な3D−MPLの量は、アジュバントを含まない組成物に比較して、またはMPLの別の量によるアジュバントを含む組成物に比較して、組成物の免疫学的潜在力を改善し、一方で反応特性からは許容可能な量である。
ワクチンの各用量における3D−MPLの量は、例えば1〜200μg、または10〜100μg、または20〜80μg、例えば用量あたり25μg、または40〜60μg、例えば用量あたり50μgであってよい。
本明細書に記載される組成物に処方される細菌性リポ多糖由来のアジュバントは、細菌性の源から精製および処理されるか、または代わりに合成できる。例えば、精製モノホスホリルリピドAはRibi et al 1986(上記)に記載され、サルモネラ菌種由来の3−O−デスアシル化(desacylated)モノホスホリルまたはジホスホリルリピドAは、英国特許第2220211号および米国特許第4912094号に記載される。その他の精製および合成リポ多糖について記載されている(Hilgers et al., 1986, Int.Arch.Allergy.Immunol., 79(4):392-6; Hilgers et al., 1987, Immunology, 60(1):141-6; and EP 0 549 074 B1)。
ワクチンはまた、安定剤としてアルミニウムまたはアルミニウム化合物も含んでなってよい。
本明細書に記載されるワクチンは、経口、局所、皮下、粘膜(典型的には膣内)、静脈内、筋肉内、鼻腔内、舌下、皮内のようないずれの様々な経路により、および坐薬を通して投与できる。筋肉内および皮内送達が好ましい。
本明細書に記載されるワクチンは、ワクチンが免疫原性であることを確認するため、例えば標準の前臨床モデルにおける標準的技術を用いて試験できる。
本明細書に記載される全てのワクチンに対して、一態様によれば、ワクチンは9歳以上、例えば10〜13歳のような、10〜15歳の思春期の少女へのワクチン接種に用いられる。しかしながら、15歳を越える、年齢がより上の少女および成人女性にもワクチン接種されてよい。同様に、ワクチンは2〜12歳のようなより若い年齢群にも投与されてよい。ワクチンはまた、異常なパップスメアを伴う、もしくはHPVによる病変部の除去のための外科手術後の女性、またはHPV癌型に対して血清反応陰性およびDNA陰性の者にも投与されてよい。
一態様によれば、本明細書に記載されるワクチンおよび方法は、以下の年齢区分:9〜25歳、10〜25歳、9〜19歳、10〜19歳、9〜14歳、10〜14歳、15〜19歳、20〜25歳、14歳以下、19歳以下、25歳以下の1以上である女性に使用される。
本明細書に記載されるワクチンおよび方法は、男性または少年に使用できる。
本出願中の特許出願および付与された特許を含む全ての参考文献による教示は、引用することにより本明細書の一部とされる。
実施例1
HPV16/18 L1 VLPの調製
HPV16、HPV18、HPV33、およびHPV58 L1 VLPの産生は、標準的なプロトコルを用いて行われた。例えば国際出願第9913056号を参照されたい。
各L1タンパク質をコードするHPV L1遺伝子は、各L1タンパク質のC末端に最初に存在する核移行およびDNA結合パターンを除去するため、バキュロウィルス発現ベクター内へのクローニング前にその3’末端を欠失させた。標準的な遺伝子操作により、C末端切断型遺伝子がクローニングされた(HPV16および18それぞれに対し、34および35アミノ酸のC末端欠失)。本明細書で用いるHPV16および18 L1切断のアミノ酸配列が記載される(それぞれ配列番号1および2として)。
HPV16および18切断型L1タンパク質は、興味あるHPV16/18L1遺伝子をコードする組み換えバキュロウィルスを感染させた(MOIは0.5)イラクサギンウワバ(High Five(商標))細胞に発現させた(密度は〜2 000 000細胞/ml)。細胞は、感染後おおよそ72〜96時間で回収した。
細胞の回収/抗原の抽出
濃縮、抽出、浄化の3工程による過程で、Hi5細胞から抗原(L1−16/18)を抽出した。濃縮工程により培地の90%までが除去され、これは遠心分離により行われた。抽出工程は低張緩衝液(トリス20mM、pH8.5)を用いて行われた。抽出を行うために、培養量に等しい量が用いられた。円滑な撹拌下で、最低でも30分間接触させた。浄化は接線流濾過により行われた。
精製
精製過程は室温にて行った。VLP形成を阻止するため、抽出物にβ−メルカプトエタノール(BME)(4%w/w)を加えた。
使用したすべての緩衝液は0.22μmのフィルターにより濾過した。各精製を行う前にゲルマトリックスを消毒し、サンプルを負荷する前に適切な緩衝液で平衡化した。
精製の型は、HPV16およびHPV18からの別々のL1精製に対して示される。これらのスキームは大まかには同様であり、以下の工程:
陰イオン交換クロマトグラフィー(ジメチルアミノエチル−DMAE)、
陰イオン交換クロマトグラフィー(トリメチルアミノエチル−TMAE)、
ヒドロキシアパタイトクロマトグラフィー、
ナノ濾過(Planova)、
限外濾過、
HPV18に対しては疎水性相互作用クロマトグラフィー(オクチルセファロースを使用)、またHPV16に対しては陰イオン交換クロマトグラフィー(DEAE);および
濾過滅菌
を含む。
L1−18抗原の精製
陰イオン交換クロマトグラフィー DMAE
浄化した抽出物(〜150μg/mlのL1タンパク質を含む、〜1mg/ml濃度のタンパク質)を陰イオン交換カラム(ジメチルアミノエチル)へ加えた。溶出を緩衝液(トリス20mM|NaCl 200mM|4%β−メルカプトエタノール BME)、pH7.9±0.2により行った。抗原を約5カラム容積で溶出し、溶出特性を280nmでモニターした。
陰イオン交換クロマトグラフィー TMAE
第1工程の溶出液を1容積のHO/BME 4%により希釈した。希釈した溶出液を、次に第2の陰イオン交換カラム(トリメチルアミノエチル)へ加えた。
溶出を緩衝液(20mMトリス|NaCl 200mM|4%BME)、pH7.9±0.2により行った。抗原を約4カラム容積で溶出し、溶出特性を280nmでモニターした。
ヒドロキシアパタイトクロマトグラフィー
TMAE工程の溶出液をヒドロキシアパタイト(HA)カラムに加えた。
サンプルを加えた後、ゲルを約2.5カラム容積の緩衝液(NaHPO 100mM|NaCl 30mM|4%BME)、pH6.0±0.2により溶出した。
ナノ濾過(Planova)
HA溶出液を、以下の条件:緩衝液(NaHPO 25mM|NaCl 10mM|4%BME)、pH7.5±0.2、になるように希釈した。
次にこれを、0.2μmプレフィルターおよび0.12m Planova 15Nフィルターにより連続的に濾過した。濾過を200mbar±20mbarの定圧にて行った。
限外濾過
限外濾過は、ポリエーテルスルホン膜(Centramateカセット 0.1m、100kD)を備えた接線流限外濾過システムにより行った。
Planova溶出液を、以下の条件:緩衝液(NaHPO 100mM|NaCl 30mM|4%BME)、pH6.0±0.2、になるように処理し;次にこれをシステムに負荷し、5倍に濃縮して、出発容積が〜10の緩衝液(NaHPO 20mM|NaCl 500mM)、pH6.0±0.2の持続的注入により透析濾過した。
疎水性相互作用クロマトグラフィー(オクチルセファロース)
限外濾過透過液をオクチルセファロースカラムに加えた。
このクロマトグラフィー工程は、約5カラム容積の緩衝液(NaPO 20mM|NaCl 500mM)、pH6.0±0.2によるネガティブモードにて行った。
濾過滅菌
精製されたL1−18抗原溶液を、0.22μm膜を用いる濾過により滅菌した。
L1−16抗原の精製
陰イオン交換クロマトグラフィー DMAE
浄化した抽出物を陰イオン交換カラム(ジメチルアミノエチル)へ加えた。
溶出を緩衝液(トリス20mM|NaCl 180mM|4%BME)、pH7.9±0.2により行った。抗原を約4カラム容積で溶出し、溶出特性を280nmでモニターした。
陰イオン交換クロマトグラフィー TMAE
第1工程の溶出液を1容積のHO/BME 4%により希釈した。希釈した溶出液を、次に第2の陰イオン交換カラム(トリメチルアミノエチル)へ加えた。
溶出を緩衝液(20mMトリス|NaCl 180mM|4%BME)、pH7.9±0.2により行った。抗原を約5カラム容積で溶出し、溶出特性を280nmでモニターした。
ヒドロキシアパタイトクロマトグラフィー(HA)
TMAE工程の溶出液をHAカラムに加えた。
サンプルを加えた後、ゲルを約3カラム容積の緩衝液(NaHPO 100mM|NaCl 30mM|4%BME)、pH6.0±0.2により溶出した。
ナノ濾過(Planova)
HA溶出液を、以下の条件:緩衝液(NaHPO 25mM|NaCl 10mM|4%BME)、pH7.5±0.2、になるように希釈した。
次にこれを、0.2μmプレフィルターおよび0.12m Planova 15Nフィルターにより連続的に濾過した。濾過を200mbar±20mbarの定圧にて行った。
限外濾過
限外濾過は、ポリエーテルスルホン膜(Centramateカセット 0.1m、100kD)を備えた接線流限外濾過システムにより行った。
Planova溶出液を、以下の条件:緩衝液(NaHPO 100mM|NaCl 30mM|4%BME)、pH6.0±0.2、になるように処理し;次にこれをシステムに負荷し、5倍に濃縮して、出発容積が〜10の緩衝液(NaHPO 20mM|NaCl 500mM)、pH6.0±0.2の持続的注入により透析濾過した。
陰イオン交換クロマトグラフィー DEAE
限外濾過溶出液を、平衡緩衝液(NaPO 20mM|NaCl 250mM)、pH6.0±0.2の伝導率に調節し、陰イオン交換カラム(ジエチルアミノエチル)へ加えた。
溶出を緩衝液(NaHPO 20mM|NaCl 500mM)、pH6.0±0.2により行った。抗原を約3カラム容積で溶出し、溶出特性を280nmでモニターした。
濾過滅菌
精製されたL1−16抗原溶液を、0.22μm膜を用いる濾過により滅菌した。
実施例2−2用量スケジュール(0.2ヶ月または0.6ヶ月)により筋肉内投与されたHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチンの安全性および免疫原性を、標準的な3用量スケジュールによるGlaxoSmithKline BiologicalのHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチンと比較して評価するための、9〜25歳の健常女性における第1相/第2相の、部分的盲検の、無作為化された、多施設の、年齢層別化された、用量範囲治験。
主要目的(免疫原性):
免疫原性
・異なる投薬量(各HPV抗原の20または40μg)および異なるスケジュール(0.2または0.6ヶ月)により投与された最後の用量から1ヶ月後のHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチンの免疫原性を、3用量スケジュール(0、1、6ヶ月)により投与された標準的なHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチンに比較して評価する。
副次目的(免疫原性):
以下の3目的について評価した:
免疫原性に対する最初の副次目的は:
異なる投薬量(各HPV抗原の20または40μg)および異なるスケジュール(0.2および0.6ヶ月)により9〜14歳の年齢層に投与されたHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチンの2用量スケジュールに対する抗体反応の非劣性を、15〜25歳(有効性が実証されている年齢群)の被験者における標準的な3用量スケジュールに比較して、ワクチンの最後の用量から1ヶ月後に実証することであった。
非劣性に用いられる基準:
非劣性は、15〜25歳の被験者におけるHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチンの標準的な3用量スケジュールと9〜14歳の年齢層における2用量スケジュールの間で、幾何平均力価(GMT)比の95%信頼区間(CI)の上限が2未満である場合に実証された。
評価される次の副次目的:
異なる投薬量(各HPV抗原の20または40μg)および異なるスケジュール(0.2または0.6ヶ月)により15〜19歳の年齢層に投与されたHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチンの2用量スケジュールに対する抗体反応の非劣性を、15〜25歳の被験者における標準的な3用量スケジュールに比較して、ワクチンの最後の用量から1ヶ月後に実証すること。
非劣性に用いられる基準:
非劣性は、15〜25歳の被験者におけるHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチンの標準的な3用量スケジュールと15〜19歳の年齢層における2用量スケジュールの間で、GMT比の95%CIの上限が2未満である場合に実証された。
評価される第3の副次目的:
異なる投薬量(各HPV抗原の20または40μg)および異なるスケジュール(0.2または0.6ヶ月)により20〜25歳の年齢層に投与されたHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチンの2用量スケジュールに対する抗体反応の非劣性を、15〜25歳の被験者における標準的な3用量スケジュールに比較して、ワクチンの最後の用量から1ヶ月後に実証すること。
非劣性に用いられる基準:
非劣性は、15〜25歳の被験者におけるHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチンの標準的な3用量スケジュールと20〜25歳の年齢層における2用量スケジュールの間で、GMT比の95%CIの上限が2未満である場合に実証された。
免疫原性に対する上記副次目的のいずれも実証されない場合、以下の目的について評価される:
ワクチンの最後の用量から1ヶ月後に各年齢層内で、各2用量スケジュール群および標準的な3用量スケジュールの間での抗体反応の対比較を試験すること。
延長された追跡期間(12ヶ月、18ヶ月、および24ヶ月目)に、各年齢層において、全ての用量スケジュールおよびHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチンの投薬量に対する抗体反応を評価すること。
治験計画
・実験計画:第1相/第2相の、部分的盲検の、対照の、無作為化された、年齢層別化された、平行する4群による試験。各群は3年齢層:9〜14、15〜19、および20〜25歳へ層別化した。
・処置群:4群はHPV−16/18 L1 VLP AS04を、異なる投薬量(各HPV抗原の20μgまたは40μg)および異なるスケジュール(0,2ヶ月、0,6ヶ月、または0,1,6ヶ月)により投与された:
・試験は、2用量スケジュール群(40/40 M0,2;40/40 M0,6、および20/20 M0,6)では観察者盲検であり、標準的な3用量スケジュール群(20/20 M0,1,6)ではオープンであった。
・ワクチン接種スケジュール:
・40/40 M0,2群:HPV−16/18 L1 VLP(40μg/40μg)AS04ワクチンの2用量を0および2ヶ月目に投与
・40/40 M0,6および20/20 M0,6群:HPV−16/18 L1 VLP(40μg/40μgまたは20μg/20μg)AS04ワクチンの2用量を0および6ヶ月目に投与
これらの群における盲検のため、6ヶ月(40/40 M0,2群)または2ヶ月(40/40 M0,6および20/20 M0,6群)目にプラセボ[Al(OH)]投与が必要とされた。
・20/20 M0,1,6群:HPV−16/18 L1 VLP(20μg/20μg)AS04ワクチンの3用量を0、1、および6ヶ月目に投与。
・治験来院:被験者が割り当てられた群により、一被験者あたり7(3用量スケジュール群)または8(2用量スケジュール群)回来院した。
・2用量スケジュール群:血液サンプルが来院1(0ヶ月)、来院3(3ヶ月)、および来院5(7ヶ月)で採取され、来院6(12ヶ月)、来院7(18ヶ月)、および来院8(24ヶ月)で採取され得る。
・3用量スケジュール群:血液サンプルが来院1(0ヶ月)および来院4(7ヶ月)で採取され、来院5(12ヶ月)、来院6(18ヶ月)、および来院7(24ヶ月)で採取され得る。
・コントロール:15〜25歳の被験者(15〜19および20〜25歳の年齢層のプール)へ、GSK BiologicalのHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチンを0ヶ月、1ヶ月、および6ヶ月目に投与した。
被験者数:
計画:約960被験者:一群あたり約240被験者、および一年齢層あたり約80被験者。
登録:961被験者が治験に登録された。
完了:922被験者(40/40 M0,2、40/40 M0,6、20/20 M0,6、および標準的なHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチン群において、それぞれ231、228、229、および234被験者)が、治験の有効な相を完了した。
安全性:ワクチン接種されたコホートの総数:960被験者(40/40 M0,2、40/40 M0,6、20/20 M0,6、および標準的なHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチン群において、それぞれ240、241、240、および239被験者)。
免疫原性:ATPコホート:843被験者(40/40 M0,2、40/40 M0,6、20/20 M0,6、および標準的なHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチン群において、それぞれ224、206、205、および208被験者)。
包含の判断および基準:
・彼らおよび/または彼らの両親がプロトコルの要求に従うことができ、かつ従うであろうと治験責任医師が考えた被験者。
・最初のワクチン接種時に9ないし25歳である女性被験者。
・登録前に被験者から文書によるインフォームドコンセント/アセントを得たこと。
・病歴および病歴志向性の臨床検査により確立された健常被験者。
被験者には出産の可能性が無いことを条件とした。
治験ワクチン
ワクチン接種スケジュール/部位:
・ワクチンは筋肉内(IM)投与された。
ワクチン組成物/用量:
・40/40 M0,2およびM0,6群:注射のための各用量(0,5mL)は、40μg HPV−16 L1タンパク質、40μg HPV−18 L1タンパク質、50μg 3−O−デスアシル−4’−モノホスホリルリピドA(MPL)、500μg 水酸化アルミニウム[Al(OH)]、180mM NaCl、8mM NaHPO・2HO、および全量0.5mLとするための水を含んだ。
・20/20 M0,6群:注射のための各用量(0,5mL)は、20μg HPV−16 L1タンパク質、20μg HPV−18 L1タンパク質、50μg MPL、500μg Al(OH)、150mM NaCl、8mM NaHPO・2HO、全量0.5mLとするための水を含んだ。
・プラセボ:各用量(0.5mL)は、500μg Al(OH)、150mM NaCl、8mM NaHPO・2HO、全量0.5mLとするための水を含んだ。
参照ワクチン:
ワクチン接種スケジュール/部位:
・20/20 M0,1,6群:3用量のHPV−16/18 L1 VLP(20μg/20μg)AS04ワクチンを、0、1、および6ヶ月目に投与した。
ワクチン組成物/用量:
・20/20 M0,1,6群:HPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチンの注射のための各用量(0,5mL)は、20μg HPV−16 L1 VLP、20μg HPV−18 L1 VLP、50μg MPL、500μg Al(OH)、4.4mg NaCl、0.624mg NaHPO・2HO、および水を含んだ。
評価基準
共同主要評価項目:
免疫原性:異なる投薬量(各HPV型の20または40μg)および異なるスケジュール(0,2、または0,6、または0,1,6ヶ月)により投与されたワクチンの最後の用量から1ヶ月後に、HPV−16およびHPV−18抗体価(ELISAによる)を評価した。
安全性:それぞれの、およびいずれのワクチン接種から7日以内(0〜6日)の、応答型の局所および全身症状の発生、強度、およびワクチン接種に対する因果関係。
副次的評価項目:
免疫原性
・全ての治験群および全ての年齢層において、ワクチンまたはプラセボの最後の用量から1ヶ月後(7ヶ月目)に、HPV−16およびHPV−18抗体価(ELISAによる)を評価した。
・2用量スケジュール群において、ワクチンまたはプラセボの第2用量から1ヶ月後(3ヶ月目)に、HPV−16およびHPV−18抗体価(ELISAによる)を評価した。
・延長された追跡期間(12ヶ月、18ヶ月、および24ヶ月目)に、HPV−16およびHPV−18抗体価(ELISAによる)および血清転換状態を評価した。
免疫原性の分析:
免疫原性の第1の分析はATPコホートに基づいた。
血液サンプルの結果が入手可能であった各時点における各群に対して:
・前ワクチン接種状態あたりの抗HPV−16および抗HPV−18の血清陽性率(正確な95%CIによる)を算出した。
・前ワクチン接種状態あたりの、95%CIによる抗HPV−16および抗HPV−18のGMTおよび抗体価の範囲を表にした。
・有効なワクチンの最後の用量から1ヶ月後の抗HPV−16および抗HPV−18抗体価の分布を、最初に血清陰性であった被験者のサブコホートに対する逆累積分布曲線を用いて表示した。
主要目的の分析:
対数10による力価を反応変数として用い、抗HPV−16および抗HPV−18に対して別々に二元配置ANOVAモデルを適用した。このモデルは固定因子として年齢、群、および年齢による群化の交互作用を含んだ。交互作用項(年齢による群化)は10%において試験した。年齢による群化の交互作用項が10%において有意ではなかった場合、全ての年齢層にわたってさらなる推定を導いた。Dunnettの多重比較を行った。交互作用が10%において有意であった場合、年齢層による2用量スケジュール群と3用量標準スケジュール群それぞれの間で対比較を行った。
対数10による力価を反応変数として用い、年齢層により抗HPV−16および抗HPV−18に対して別々に一元配置ANOVAモデルを適用した。このモデルは固定因子として群を含み、Dunnettの多重比較を行った。
副次目的の分析
以下の目的を連続的に評価した:
異なる投薬量(各HPV抗原の20または40μg)および異なるスケジュール(0.2および0.6ヶ月)により9〜14歳の年齢層に投与されたHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチンの2用量スケジュールに対する抗体反応の非劣性が、15〜25歳の被験者における標準的な3用量スケジュールに比較して、ワクチンの最後の用量から1ヶ月後に、15〜25歳の被験者におけるHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチンの標準的な3用量スケジュールと9〜14歳の年齢層における2用量スケジュールの間でGMT比の95%CIの上限が2未満である場合に実証された。
第2の副次目的、すなわち異なる投薬量(各HPV抗原の20または40μg)および異なるスケジュール(0.2または0.6ヶ月)により15〜19歳の年齢層に投与されたHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチンの2用量スケジュールに対する抗体反応の非劣性が、15〜25歳の被験者における標準的な3用量スケジュールに比較して、ワクチンの最後の用量から1ヶ月後に、15〜25歳の被験者におけるHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチンの標準的な3用量スケジュールと15〜19歳の年齢層における2用量スケジュールの間でGMT比の95%CIの上限が2未満である場合に実証された。
第3の副次目的、すなわち異なる投薬量(各HPV抗原の20または40μg)および異なるスケジュール(0.2または0.6ヶ月)により20〜25歳の年齢層に投与されたHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチンの2用量スケジュールに対する抗体反応の非劣性が、15〜25歳の被験者における標準的な3用量スケジュールに比較して、ワクチンの最後の用量から1ヶ月後に、15〜25歳の被験者におけるHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチンの標準的な3用量スケジュールと20〜25歳の年齢層における2用量スケジュールの間でGMT比の95%CIの上限が2未満である場合に実証された。
免疫原性に対する上記副次目的のいずれも実証されない場合、ワクチンの最後の用量から1ヶ月後に各年齢層内で、各2用量スケジュール群および標準的な3用量スケジュールの間での抗体反応の対比較がDunnett法を用いて試験された。
結果
免疫原性
免疫原性の主要分析をATP(according to protocol:プロトコル尊守)コホートについて行った。ATP分析を補うため、全ワクチン接種コホートについて副次的分析を行った。
プロトコル尊守の分析
概して730(86.6%)および734(87.1%)被験者が、HPV−16およびHPV−18それぞれに対するベースラインの血清陰性であった。
ベースラインの血清状態および群別の、HPV−16抗体価に対する血清陽性率ならびにGMTを表2に見出すことができる。年齢層別化されたデータを表3に示す。全ての群における全ての被験者がワクチン接種コースの1ヶ月後に血清陽性であった(3ヶ月目[40/40 M0,2群における、用量II後1ヶ月]および7ヶ月目[40/40 M0,6および20/20 M0,6群における、用量II後1ヶ月、ならびに標準的なHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチン群における用量III後1ヶ月])。全ての被験者は、3ヶ月後(40/40 M0,6および20/20 M0,6群における、用量I後1ヶ月)にもまた血清陽性であった。20/20 M0,6および40/40 M0,6群において、7ヶ月目に最初は血清陰性であった被験者、および3ヶ月目に最初は血清陽性であった被験者における、抗HPV−16のより高い力価について測定した。
V40_02=HPV−16/18(40,40)AS04 0,2ヶ月
V40_06=HPV−16/18(40,40)AS04 0,6ヶ月
V20_06=HPV−16/18(20,20)AS04 0,6ヶ月
HPV=HPV−16/18(20,20)AS04 0,1,6ヶ月
GMT=全ての被験者について算出された幾何平均抗体価
N=前ワクチン接種の結果が入手可能な被験者の数
n/%=特定範囲内の力価を示す被験者の数/パーセンテージ
95%CI=95%信頼区間;LL=下限、UL=上限
MIN/MAX=最小/最大
PRE=前ワクチン接種
V40_02=HPV−16/18(40,40)AS04 0,2ヶ月
V40_06=HPV−16/18(40,40)AS04 0,6ヶ月
V20_06=HPV−16/18(20,20)AS04 0,6ヶ月
HPV=HPV−16/18(20,20)AS04 0,1,6ヶ月
9−14=9ないし14歳
15−19=15ないし19歳
20−25=20ないし25歳
GMT=全ての被験者について算出された幾何平均抗体価
N=前ワクチン接種の結果が入手可能な被験者の数
n/%=特定範囲内の力価を示す被験者の数/パーセンテージ
95%CI=95%信頼区間;LL=下限、UL=上限
MIN/MAX=最小/最大
PRE=前ワクチン接種
V40_02=HPV−16/18(40,40)AS04 0,2ヶ月
V40_06=HPV−16/18(40,40)AS04 0,6ヶ月
V20_06=HPV−16/18(20,20)AS04 0,6ヶ月
HPV=HPV−16/18(20,20)AS04 0,1,6ヶ月
N=前ワクチン接種の結果が入手可能な被験者の数
n/%=特定範囲内の力価を示す被験者の数/パーセンテージ
95%CI=95%信頼区間;LL=下限、UL=上限
MIN/MAX=最小/最大
PRE=前ワクチン接種
V40_02=HPV−16/18(40,40)AS04 0,2ヶ月
V40_06=HPV−16/18(40,40)AS04 0,6ヶ月
V20_06=HPV−16/18(20,20)AS04 0,6ヶ月
HPV=HPV−16/18(20,20)AS04 0,1,6ヶ月
9−14=9ないし14歳
15−19=15ないし19歳
20−25=20ないし25歳
GMT=全ての被験者について算出された幾何平均抗体価
N=前ワクチン接種の結果が入手可能な被験者の数
n/%=特定範囲内の力価を示す被験者の数/パーセンテージ
95%CI=95%信頼区間;LL=下限、UL=上限
MIN/MAX=最小/最大
PRE=前ワクチン接種
図1および図2に、HPVワクチンの最後の用量から1ヶ月後の抗HPV−16および抗HPV−18抗体価に対するGMTを、ワクチン接種前に血清陰性であった被験者について年齢層別および群別に図示する。両抗原に対して年齢の関数としてのGMTの減少がみられ、これはHPV−16よりもHPV−18であまり顕著ではなかった。
推論分析
1.主要な免疫原性の目的
この治験の主要目的は、異なる投薬量(各HPV抗原の20または40μg)および異なるスケジュール(0.2または0.6ヶ月)により投与された最後の用量から1ヶ月後のHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチンの免疫原性を、3用量スケジュール(0、1、6ヶ月)により投与された標準的なHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチンに比較して評価することであった。
HPV−16
反応変数として力価(対数10)を用いて適用された二元配置ANOVAモデルにより、年齢による群化の交互作用は統計的に有意ではない(p=0.195)ことが明らかとなった。群および年齢の効果は有意であった(p<0.0001)。
各2用量スケジュール群および標準的なHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチンの間で、Dunnett試験を用いて対比較を行った。95%CIの下限が0.5(2倍の相違)よりも下である場合、標準的なHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチンは2用量製剤/スケジュールに対して優位であると考えられた。標準的なHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチンは40/40 M0,2に対して優位であるが、40/40 M0,6、および20/20 M0,6に対してはそうではないことが見出された(表6)。
各2用量スケジュール群および標準的なHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチン群の間の幾何平均比は表7に見出すことができる。
V40_02=HPV−16/18(40,40)AS04 0,2ヶ月
V40_06=HPV−16/18(40,40)AS04 0,6ヶ月
V20_06=HPV−16/18(20,20)AS04 0,6ヶ月
HPV=HPV−16/18(20,20)AS04 0,1,6ヶ月
GMR=幾何平均比
LL/UL=95%信頼区間の下限および上限
調節後のGMT=年齢層において調節されたGMT

V40_02=HPV−16/18(40,40)AS04 0,2ヶ月
V40_06=HPV−16/18(40,40)AS04 0,6ヶ月
V20_06=HPV−16/18(20,20)AS04 0,6ヶ月
HPV=HPV−16/18(20,20)AS04 0,1,6ヶ月
GMR=幾何平均比
LL/UL=95%信頼区間の下限および上限
HPV−18
反応変数として力価(対数10)を用いて適用された二元配置ANOVAモデルにより、年齢による群化の交互作用は統計的に有意ではない(p=0.435)ことが明らかとなった。群および年齢の効果は有意であった(p<0.0001)。
各2用量スケジュール群および標準的なHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチンの間で、Dunnett試験を用いて対比較を行った。95%CIの下限が0.5(2倍の相違)よりも下である場合、標準的なHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチンは2用量製剤/スケジュールに対して優位であると考えられた。標準的なHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチンは、3つの2用量群のいずれに対しても優位であることは見出されなかった(表8)。
各2用量スケジュール群および標準的なHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチン群の間の幾何平均比は表9に見出すことができる。
V40_02=HPV−16/18(40,40)AS04 0,2ヶ月
V40_06=HPV−16/18(40,40)AS04 0,6ヶ月
V20_06=HPV−16/18(20,20)AS04 0,6ヶ月
HPV=HPV−16/18(20,20)AS04 0,1,6ヶ月
GMR=幾何平均比
LL/UL=95%信頼区間の下限および上限
調節後のGMT=年齢層において調節されたGMT
V40_02=HPV−16/18(40,40)AS04 0,2ヶ月
V40_06=HPV−16/18(40,40)AS04 0,6ヶ月
V20_06=HPV−16/18(20,20)AS04 0,6ヶ月
HPV=HPV−16/18(20,20)AS04 0,1,6ヶ月
GMR=幾何平均比
LL/UL=95%信頼区間の下限および上限
2.免疫原性についての副次目的
HPV−16
9〜14歳層に関して、40/40 M0,2群は、15〜25歳の被験者における標準的なHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチンに対して非劣性であった。15〜25歳の被験者における標準的なHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチンに比較した、40/40 M0,2群における15〜19歳および20〜25歳層に関する非劣性についての証拠は見出されなかった。
各年齢層に関して、40/40 M0,6群は、15〜25歳の被験者における標準的なHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチンに対して非劣性であった。
20ないし25歳の被験者を除いた各年齢層に関して、20/20 M0,6は、15〜25歳の被験者における標準的なHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチンに対して非劣性であった(表10ないし表12)。
V40_02=HPV−16/18(40,40)AS04 0,2ヶ月
V40_06=HPV−16/18(40,40)AS04 0,6ヶ月
V20_06=HPV−16/18(20,20)AS04 0,6ヶ月
HPV=HPV−16/18(20,20)AS04 0,1,6ヶ月
GMT=幾何平均抗体価
N=前ワクチン接種の結果が入手可能な被験者の数
95%CI=GMT比に対する95%信頼区間(ANOVAモデル−合併分散);
LL=下限、UL=上限
V40_02=HPV−16/18(40,40)AS04 0,2ヶ月
V40_06=HPV−16/18(40,40)AS04 0,6ヶ月
V20_06=HPV−16/18(20,20)AS04 0,6ヶ月
HPV=HPV−16/18(20,20)AS04 0,1,6ヶ月
GMT=幾何平均抗体価
N=前ワクチン接種の結果が入手可能な被験者の数
95%CI=GMT比に対する95%信頼区間(ANOVAモデル−合併分散)
LL=下限、UL=上限
V40_02=HPV−16/18(40,40)AS04 0,2ヶ月
V40_06=HPV−16/18(40,40)AS04 0,6ヶ月
V20_06=HPV−16/18(20,20)AS04 0,6ヶ月
HPV=HPV−16/18(20,20)AS04 0,1,6ヶ月
GMT=幾何平均抗体価
N=前ワクチン接種の結果が入手可能な被験者の数
95%CI=GMT比に対する95%信頼区間(ANOVAモデル−合併分散)
LL=下限、UL=上限
HPV−18
各年齢層に関して、各2用量製剤/スケジュール群は、15〜25歳の被験者における標準的なHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチンに対して非劣性であったが、非劣性についての証拠が見出されなかった20〜25歳の被験者における40/40 M0,2群は除外される(表13ないし表15)。
V40_02=HPV−16/18(40,40)AS04 0,2ヶ月
V40_06=HPV−16/18(40,40)AS04 0,6ヶ月
V20_06=HPV−16/18(20,20)AS04 0,6ヶ月
HPV=HPV−16/18(20,20)AS04 0,1,6ヶ月
GMT=幾何平均抗体価
N=前ワクチン接種の結果が入手可能な被験者の数
95%CI=GMT比に対する95%信頼区間(ANOVAモデル−合併分散)
LL=下限、UL=上限
V40_02=HPV−16/18(40,40)AS04 0,2ヶ月
V40_06=HPV−16/18(40,40)AS04 0,6ヶ月
V20_06=HPV−16/18(20,20)AS04 0,6ヶ月
HPV=HPV−16/18(20,20)AS04 0,1,6ヶ月
GMT=幾何平均抗体価
N=前ワクチン接種の結果が入手可能な被験者の数
95%CI=GMT比に対する95%信頼区間(ANOVAモデル−合併分散)
LL=下限、UL=上限
V40_02=HPV−16/18(40,40)AS04 0,2ヶ月
V40_06=HPV−16/18(40,40)AS04 0,6ヶ月
V20_06=HPV−16/18(20,20)AS04 0,6ヶ月
HPV=HPV−16/18(20,20)AS04 0,1,6ヶ月
GMT=幾何平均抗体価
N=前ワクチン接種の結果が入手可能な被験者の数
95%CI=GMT比に対する95%信頼区間(ANOVAモデル−合併分散)
LL=下限、UL=上限
全般的結論
この治験において、総数960の被験者にワクチン接種が行われた(40/40 M0,2群において240被験者、40/40 M0,6群において241被験者、20/20 M0,6群において240被験者、および標準的なHPV−16/18 L1 VLP AS04群において239被験者)。被験者らは平均17.2±4.3歳(平均±SD)であった。被験者の大多数は白人/ヨーロッパの遺伝形質(96.7%)であった。
全ての群における全ての被験者が完全なワクチン接種コースの1ヶ月後に血清陽性であった(3ヶ月目[40/40 M0,2群における、用量II後1ヶ月]および7ヶ月目[40/40 M0,6および20/20 M0,6群における、用量II後1ヶ月、ならびにHPV群における用量III後1ヶ月])。全ての被験者は、3ヶ月後(40/40 M0,6および20/20 M0,6群における、用量I後1ヶ月)にもまた血清陽性であった。
両方の抗原に関して、ATPコホートにおける年齢−群の交互作用は統計的に有意ではなかった。HPV−16に関して、標準的なHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチンは40/40 M0,2に対して優位であるが、40/40 M0,6、および20/20 M0,6に対してはそうではなかった。HPV−18に関して、標準的なHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチンは、3つの2用量群のいずれに対しても優位ではなかった。
HPV−16の反応に関し:
・各年齢層に関して、40/40 M0,6群は、15〜25歳の被験者における標準的なHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチンに対して非劣性であった。
・各年齢層に関して、20/20 M0,6群は、15〜25歳の被験者における標準的なHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチンに対して非劣性であったが、20ないし25歳の被験者は除外される。
・9〜14歳層に関してのみ、40/40 M0,2群は、15〜25歳の被験者における標準的なHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチンに対して非劣性であった;15〜25歳の被験者における標準的なHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチンに比較した、40/40 M0,2群における15〜19歳および20〜25歳層に関する非劣性についての証拠は見出されなかった。
HPV−18の反応に関し:各年齢層に関して、各2用量スケジュール群は、15〜25歳の被験者における標準的なHPV−16/18 L1 VLP AS04ワクチンに対して非劣性であったが、非劣性についての証拠が見出されなかった20〜25歳の被験者における40/40 M0,2群は除外される。
実施例3−Cervarix(商標)(GlaxoSmithKlineグループ会社の商標)およびGardasil(Merck & Co Incの登録商標)の免疫原性の比較
最近、2つの予防的HPVワクチンが多くの国で認可された。両方とも、HPV−16および−18による子宮頚部の前癌病変および癌を予防するため、個々のHPV型の組み換えL1カプシドタンパク質のウィルス様粒子(virus-like particle:VLP)を使用している。Cervarix(商標)は、バキュロウィルス発現ベクターシステムを用いてイラクサギンウワバRix4446細胞基質内で産生されたHPV−16および−18VLPを含み、独自の免疫賦活性Adjuvant System 04(AS04;3−O−デスアシル−4’−モノホスホリルリピドA[MPL]および水酸化アルミニウム塩を含んでなる)と共に処方される。Gardasil(登録商標)は、出芽酵母内で産生されたHPV−16および−18VLPを含み、非晶質のヒドロキシリン酸アルミニウム硫酸塩と共に処方される。加えて、Gardasil(登録商標)は、性器疣贅の75〜90%に関与する非発癌型のHPV−6および−11由来のVLPを含む。両方のワクチンに関しては、発癌型HPV−16および−18による感染ならびに付随する前癌病変に対する防御が無作為化臨床試験において実証されてきた。防御は、Cervarix(商標)についてはワクチン接種後少なくとも6.4年間、Gardasil(登録商標)については少なくとも5年間実証されている。
この無作為の、観察者盲検である治験により、単一のよく限定された18〜45歳の健常女性集団において、免疫原性および安全性評価に同一の方法論を用いて2つのワクチンを比較した。Cervarix(商標)およびGardasil(登録商標)を、それらに推奨される3用量ワクチン接種スケジュール(それぞれ0,1,6ヶ月および0,2,6ヶ月)に従って投与した。ワクチン接種に対する免疫反応を十分に評価可能にするため、18〜45歳の年齢範囲を選択した。ワクチン接種に対する免疫反応は年齢の上昇と共に低下することから、この年齢範囲により2つのワクチンを比較するための厳密な条件も提供される。公平なアッセイを用いて機能的免疫反応を客観的に比較するため、2つのワクチンにより誘導された中和抗体濃度を、偽ウィルスに基づく中和アッセイ(pseudovirus-based neutralization assay:PBNA)(Harper et al. Lancet 2004; 364(9447):1757-65およびHarper et al. Lancet 2006; 367(9518):1247-55を参照)を用いて評価した。
各群553人である、総数1106人の女性が登録し、ワクチン接種された。ワクチンおよび投与スケジュールを表17に示す。
ワクチン接種前に分析下でHPV抗原について血清陰性かつデオキシリボ核酸(DNA)陰性であった女性における免疫原性に関し、PBNAにより測定されたHPV−16およびHPV−18抗体の血清陽性率および幾何平均力価(GMT)を年齢層別化して表16に示す。3用量ワクチン接種コース完了後1ヶ月(7ヶ月目)に、HPV−18に対して血清転換しなかったGardasil(登録商標)における27〜35歳の2人の女性を除き、両方のワクチン群における全ての女性は、HPV−16およびHPV−18に対して血清転換した。表16には、6ヶ月目、すなわちワクチンの第2用量後の結果も示す。
組み合わされた全ての年齢群に関し、自然感染が消失した(すなわち0ヶ月目に、分析下でHPV抗原に対し血清陽性かつDNA陰性)全ワクチン接種コホート内の女性におけるPBNAにより測定された中和抗体GMTは、HPV−16に関しては180.1 ED50(50%の反応を生じる有効用量)[95%信頼区間(CI):153.3,211.4]、およびHPV−18に関しては137.3 ED50 95%CI:112.2,168.0]であった。両方のワクチンに関し、ワクチン接種前に分析下でHPV抗原について血清陰性かつデオキシリボ核酸(DNA)陰性であった免疫原性に関するATPコホート内の女性における7ヶ月目の中和抗体GMT(表16)は、自然感染によるものを十分に上回っていた。Cervarix(商標)対Gardasil(登録商標)のHPV−16および−18免疫反応の非劣性を、3つの全ての年齢群においてHPV−16およびHPV−18の両方について示した(表16)。18〜26歳の女性において、Cervarix(商標)群はGardasil(登録商標)よりも、7ヶ月目における抗HPV−16および−18中和抗体GMTがそれぞれ3.7−および7.3−倍高かった(表16)。Cervarix(商標)による抗HPV−16および−18GMTは、Gardasil(登録商標)によるものに比較して、それぞれ27〜35歳の女性において4.8−および9.1−倍高く、36〜45歳の女性において2.3−および6.8−倍高かった(表16)。
用量3(6ヶ月目)に先立つ抗体動態の分析により、Cervarix(商標)群ではGardasil(登録商標)群よりも、抗HPV−18抗体濃度がワクチンの2用量後に既に高かったことが示された;全ての年齢群において、GMT比に対する両側97.6%CIの下限は>1であった(表16)。用量3の前に、2つのワクチン群の間で抗HPV−16GMTに違いは見られなかった(表16)。
ワクチン接種された全てのコホート(ワクチン接種前のHPV血清状態およびHPV DNA状態に関わりなく)について行われた優位性試験により、Cervarix(商標)によって誘導された中和抗体濃度は、Gardasil(登録商標)により誘導されたものよりも、全ての年齢群の各抗原に関して有意に高いことが確認された(p<0.0001)。
GMT,幾何平均抗体価;SP,血清陽性(中和抗体価40ED50として定義される)
GMT比=各年齢コホート内での力価のlog10変換についてのANOVAモデルを用いて計算された、6および7ヶ月目のGardasil(登録商標)GMTで割ったCervarix(商標)GMT

Claims (36)

  1. ヒトパピローマウィルス関連疾患および感染を予防するためのワクチンにおける、薬学的に許容可能な賦形剤と共の、HPV16およびHPV18ウィルス様粒子(VLP)の使用であって、前記ワクチンが第1用量および第2用量からなる2回用法による投与のために処方される使用。
  2. ヒトパピローマウィルス関連疾患および感染を予防する方法であって、
    HPV16およびHPV18ウィルス様粒子(VLP)を薬学的に許容可能な賦形剤と共に含んでなるワクチンの有効量を、それを必要とする個体へ送達することを含んでなり、前記ワクチンが第1用量および第2用量からなる2つの連続する用量で送達される、方法。
  3. 第2用量が、第1用量後2または3ヶ月で投与するためのものである、請求項1または2に記載の使用または方法。
  4. 第2用量が、第1用量後2ヶ月を越えて投与するためのものである、請求項1または2に記載の使用または方法。
  5. 第2用量が、第1用量後6ヶ月目で投与するためのものである、請求項4に記載の使用または方法。
  6. ワクチンがアジュバントをさらに含んでなる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の使用または方法。
  7. アジュバントがアルミニウム塩である、請求項6に記載の使用または方法。
  8. アジュバントが水酸化アルミニウムである、請求項7に記載の使用または方法。
  9. アジュバントがリピドA誘導体を含んでなる、請求項6に記載の使用または方法。
  10. アジュバントが3D−MPLを含んでなる、請求項9に記載の使用または方法。
  11. アジュバントが3D−MPLおよび水酸化アルミニウムを含んでなる、請求項10に記載の使用または方法。
  12. 前記2つの用量が各々、HPV16VLPおよびHPV18VLPをそれぞれ20μgまたは40μg含んでなる、請求項1〜11のいずれか一項に記載の使用または方法。
  13. 前記2つの用量が各々、HPV16VLPおよびHPV18VLPをそれぞれ20μg含んでなる、請求項1〜12のいずれか一項に記載の使用または方法。
  14. 前記2つの用量が各々、HPV16VLPおよびHPV18VLPをそれぞれ20μgを超えて含んでなる、請求項1〜11のいずれか一項に記載の使用または方法。
  15. 前記2つの用量が各々、HPV16VLPおよびHPV18VLPをそれぞれ40μg含んでなる、請求項14に記載の使用または方法。
  16. VLPがL1を含んでなる、請求項1〜15のいずれか一項に記載の使用または方法。
  17. VLPが切断型のL1タンパク質を含んでなる、請求項1〜16のいずれか一項に記載の使用または方法。
  18. VLPがL1のみのVLPである、請求項1〜17のいずれか一項に記載の使用または方法。
  19. HPV6型および11型のVLPがワクチン中に存在する、請求項1〜18のいずれか一項に記載の使用または方法。
  20. HPV16型および18型のVLPのみがワクチン中に存在する、請求項1〜18のいずれか一項に記載の使用または方法。
  21. 前記ワクチンが、25歳以下の女性におけるヒトパピローマウィルス関連疾患および感染を予防するためのものである、請求項1〜20のいずれか一項に記載の使用または方法。
  22. 前記ワクチンが、9〜25歳の女性におけるヒトパピローマウィルス関連疾患および感染を予防するためのものである、請求項21に記載の使用または方法。
  23. 前記ワクチンが、9〜14歳の女性におけるヒトパピローマウィルス関連疾患および感染を予防するためのものである、請求項22に記載の使用または方法。
  24. 前記ワクチンが、15〜19歳の女性におけるヒトパピローマウィルス関連疾患および感染を予防するためのものである、請求項22に記載の使用または方法。
  25. 前記ワクチンが、20〜25歳の女性におけるヒトパピローマウィルス関連疾患および感染を予防するためのものである、請求項22に記載の使用または方法。
  26. ヒトパピローマウィルス関連疾患および感染を予防するためのワクチンであって、
    ヒトへのワクチン用量体積あたり各40μg濃度のHPV16VLPおよびHPV18VLPをアジュバントと共に含んでなる、ワクチン。
  27. 前記ヒトへのワクチン用量体積が500μlである、請求項26に記載のワクチン。
  28. 前記アジュバントがアルミニウム塩である、請求項26または27に記載のワクチン。
  29. 前記アジュバントが水酸化アルミニウムである、請求項28に記載のワクチン。
  30. 前記アジュバントがリピドA誘導体を含んでなる、請求項26または27に記載のワクチン。
  31. 前記アジュバントが3D−MPLを含んでなる、請求項30に記載のワクチン。
  32. 前記アジュバントが3D−MPLおよび水酸化アルミニウムを含んでなる、請求項31に記載のワクチン。
  33. ヒトパピローマウィルス関連疾患および感染を予防する方法であって、
    それを必要とする個体へ請求項26〜32のいずれか一項に記載のワクチンを送達することを含んでなる、方法。
  34. 500μlのヒトへのワクチン用量の、請求項26〜32のいずれか一項に記載のワクチンを含んでなる、容器。
  35. HPV16VLP、HPV18VLP、およびアジュバントを組み合わせ、かつ、40μgのHPV16VLPおよび40μgのHPV18VLPを含んでなるヒトへの用量体積で貯蔵容器または送達容器を満たすことを含んでなる、ワクチンの製造方法。
  36. ヒトパピローマウィルス関連疾患および感染を予防する方法であって、
    それを必要とする個体へ請求項35に記載の方法により製造されたワクチンの2つの連続する用量を送達することを含んでなる、方法。
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