JP2011529411A - プラスチック容器、特にボトルをブロー成形するためのプラント用の成形ユニット - Google Patents

Abstract

各パリソン（３）からプラスチック容器（２）、特にボトルをブロー成形するプラントの成形ユニットは、容器（２）をブロー成形する少なくとも１つの成形キャビティ（１９）を有する交換可能な金型（１６）と、所定の線（２４）に沿って移動してパリソン（３）と係合してパリソンを軸方向に変形させる少なくとも２つのストレッチングロッド（３３）と、を備え、ストレッチングロッド（３３）は、成形ユニットに取り付けられた金型（１６）の成形キャビティ（１９）の数および位置に応じて選択的に移動可能である。

Description

本発明は、プラスチック容器、特にボトルをブロー成形するためのプラント用の成形ユニットを提供する。

ボトリング業界では、プラスチックボトルを製造する従来のプラントは、長手方向軸を中心に回転するように取り付けられるとともに、少なくとも１つのブロー成形ユニットを搭載したブロー成形ホイールを備え、前記ユニットは、前記軸を中心にブロー成形ホイールによって回転して供給されるとともに、パリソンからボトルをブロー成形する少なくとも１つのキャビティを有する交換可能な金型を備える。

成形ユニットは、交換可能なストレッチングユニットを備え、該ユニットは、成形ユニットに取付けられた金型の成形キャビティの数と等しい数のストレッチングロッドを有する。各ロッドは、パリソンと係合しパリソンを軸方向に変形させるように所定のラインに沿って移動可能である。

上記のタイプの従来の成形ユニットは、いくつかの欠点を有する。この欠点は、成形手段を交換し、ストレッチングユニットを交換するため、担当者にとって困難であり、このため、プラントの設定時間が長くなってしまうことに起因する。

仏国特許発明第２７９５９９４号明細書により技術的な解決方法が開示されており、該方法では、１つまたは２つのキャビティを有する金型にストレッチングユニットを適合させる。この解決方法では、ストレッチングロッドは、ロッドを延ばすことによりパリソンと相互作用するように長手方向に移動するとともに、互いに接近または離間するように横方向に移動する。このため、ストレッチングロッドは、金型と整列するように横方向に位置する。

仏国特許発明第２７９５９９４号明細書

しかし、上記の解決方法は、ロッドの位置を横方向に調節することによりストレッチングユニットを複雑化するという欠点を有する。

さらに、この方法では、ブロー成形シリンダを、（異なる数のパリソンを延伸させるため）異なる数のキャビティを有するブロー成形シリンダと交換することは困難である。

本発明の目的は、上記の欠点を克服するとともに、単純でありかつ高価でない、プラスチック容器、特にボトルをブロー成形するためのブロー成形プラント用の成形ユニットを提供することである。

したがって、本発明は、以下の特許請求の範囲に記載するプラスチック容器、特にボトルをブロー成形するためのプラント用の成形ユニットを提供する。

具体的には、本発明は、パリソンからプラスチック容器を成形する成形ユニットを提供する。成形ユニットは、容器をブロー成形する少なくとも１つの成形キャビティを有するとともに、異なる数の成形キャビティを有する他の金型と交換可能である金型と、取付フレームと、長手方向の線に沿って移動するように取付フレームに結合された少なくとも２つのストレッチングロッドであって、この長手方向の線に沿ってロッドが延在し、少なくとも１つの成形キャビティに受容されるパリソンと係合してパリソンを長手方向に変形させる、少なくとも２つのストレッチングロッドと、ストレッチングロッドと結合するように構成されるとともに、取付フレームに対して長手方向に移動可能であり、かつストレッチングロッドを長手方向に移動させるアクチュエータに接続された取付スライダと、を備える。

本発明によると、成形ユニットはさらに、パリソンと干渉しない上昇位置において少なくとも２つのロッドのサブアッセンブリをフレームに固定する固定手段と、サブアッセンブリに対してスライダを長手方向に自由にスライドできるようにしたまま、下方の作動位置ある残りのロッドをスライダに接続する選択的な結合手段と、を組み合わせて備える。

これにより、有利には、適切な方法で（異なる数の成形キャビティを有する成形ユニットを用いて）異なるサイズの容器をブロー成形することができ、交換時に成形ユニット（および特にストレッチングユニット）を容易に適合させることができる。

実際に、本発明によると、使用されないストレッチングロッドは干渉しない位置に配置され、使用されるストレッチングロッドのみがブロー成形される容器の選択されたサイズに合わせた形態にセットされる。

特に、長手方向の線は垂直であり、パリソンへの長手方向の移動方向は下方であり、パリソンから離れる長手方向への移動方向は上方である。

成形ユニットは、好ましくは、線に沿ってストレッチングロッドを移動させる単一のアクチュエータを備え、結合手段は、ストレッチングロッドをアクチュエータに選択的に結合させるように構成される。

結合手段は、スライダにより画定されるストップであって、下方の作動位置にあるロッドの上端の一部（特に突起部つまり拡大部）と相互作用してスライダに対してロッドがパリソンに近づかないように防ぐ、ストップと、スライダに結合されるロックエレメントであって、ロッドのサブアッセンブリを固定し、ロッドの上端に作用してロッドがパリソンから離れて長手方向に移動しないように防ぐロックエレメントと、を組み合わせて備える。

好ましくは、ロックエレメントは、少なくとも１つの連続する突出部および凹部を形成する形状を有するプレートであって、該プレートはスライダに形成された開口部に挿入される。このプレートの開口部への挿入は、凹部がサブアッセンブリのロッドに対して長手方向に配列され、突起部が残りのロッドに対して長手方向に配列されて上方でロッドを保持するようになされる。

より好ましくは、プレートは、中央部分の対向する側に２つの異なる連続する突出部および凹部を形成する形状を有する。

これにより、交換運転中に成形ユニットを容易にかつ迅速に適合することができる。

固定手段は、ロッドの数と等しい数からなる複数の弾性ロックエレメントを含み、該ロックエレメントは、ロッドの上端により加わる圧力に応じてロッドをフレームに固定するように構成される。

これにより、オペレータへのリスクを回避しつつ踏み台を用いずに、オペレータがアクセス可能な高さから手の届く範囲でロッドを簡単に操作することによって、ストレッチングユニット（または、使用されないストレッチングロッド）を非常に容易に上昇位置に保持することができる。

特に、単一の成形キャビティに必要なサイズから２つの成形キャビティに必要なサイズ（またはその逆）に交換する場合、ブロー成形ユニットは、３つのストレッチングロッドを備え、そのうち２つのロッドが第１のユニットを形成し、１つの第３のロッドが第２のユニットを形成し、サブアッセンブリは、交互に第１のユニットまたは第２のユニットを含む。

成形ユニットは、フレームと一体的であり、かつ金型のキャビティに吹き込まれる加圧流体の供給源に接続されるブロー成形ノズルを有する。ノズルは、金型とストレッチングロッド取付フレームとの間に位置する。

好ましくは、ノズルの上方壁部は、ロッドがパリソンへと長手方向に移動しないように防ぐように、サブアッセンブリのストレッチングロッドの下端部をロックするエレメントを含む。

これにより、ブロー成形ユニットの強度および安全性がさらに増す。

さらに、本発明は、各パリソンからプラスチック容器（特にボトル）をブロー成形するためのライン（つまり、ブロー成形機）に関する。このラインは、複数の成形ユニットを備える。

さらに、本発明は、パリソンからプラスチック容器をブロー成形するプラントにおいて、一のサイズの容器の製造から異なるサイズの容器の製造に変更する方法を提供する。

上記方法は、容器をブロー成形する少なくとも１つのキャビティを有する第１の金型を異なる数のキャビティを有する第２の金型に交換するステップと、少なくとも２つのストレッチングロッドと、取付スライダと、ブロー成形ノズルと、を有するストレッチングユニットを適合させるステップと、を含み、ストレッチングロッドは、フレームに結合されるように構成され、かつ長手方向の線に沿って移動可能であり、この線に沿ってロッドが延び、少なくとも１つの成形キャビティに受容されるパリソンと係合して該パリソンを長手方向に延ばし、取付スライダは、ストレッチングロッドに結合するように構成され、フレームに対して長手方向に移動可能であり、アクチュエータに接続され、ストレッチングロッドを長手方向に移動させ、ブロー成形ノズルは、フレームと一体的であり、通路を通して金型のキャビティへと吹き込まれる加圧流体の供給源に接続され、該ノズルは金型のキャビティの数と等しい数の通路を有する。

本発明によると、ストレッチングユニットを適合させる適合ステップは、スライダからロッドを取り外すステップと、第１の金型の成形キャビティと整列するロッドをパリソンから離れるように長手方向に移動させ、ロッドがパリソンと干渉しない上昇位置でロッドの上端をフレームに固定するステップと、ブロー成形ノズルを、第２の金型のキャビティの数と等しい数の流体通路を有する他のブロー成形ノズルに交換するステップと、第２の金型のキャビティと整列するストレッチングロッドをフレームから取り外して、パリソンに向けて下方の作動位置まで長手方向にロッドを移動させるステップと、下方の作動位置にあるロッドをスライダに選択的に結合させるステップであって、スライダを上昇位置のロッドに対して長手方向に自由にスライドするようにしておく、結合ステップと、を含む。

ストレッチングロッドが下方位置にあるとき、ストレッチングロッドの上端は、好ましくは、スライダに位置する。

ストレッチングロッドは、一体とした上方および回転移動によりフレームに固定される。

明確化のために一部が切り取られた本発明のプラントの好適な実施例の略平面図である。 一部が拡大され、また一部が明確化のために切り取られた、図１のプラントの第１の細部の略平面図である。 明確化のために一部が切り取られた、図２の細部の２つの異なる動作状態を示す略平面図である。 明確化のために一部が切り取られた、図３の細部の４つの異なる動作状態を示す略平面図である。 明確化のために一部が切り取られた、図２における第２の細部の２つの異なる動作状態を示す略平面図である。 明確化のために一部が切り取られた、図２における第３の細部の略平面図である。 明確化のために一部が切り取られた、図２における第４の細部の略平面図である。 明確化のために一部が切り取られた、図１のプラントの第２の細部の略平面図である。 明確化のために一部が切り取られた、図８の細部の概略側面図である。 明確化のために一部が切り取られた、図８および図９の細部の、別の実施例を示す略平面図である。 図５ｂの細部を示す斜視図である。 ストレッチングユニットが異なる作動形態にある図１１の細部を示す図である。 図５ａの細部の斜視図である。 ストレッチングユニットが異なる作動形態にある図１２の細部を示す図である。 ストレッチングロッドロックエレメントの概略的な平面図である。 図１１の細部Ａを拡大した断面斜視図である。

図１を参照すると、符号１は全体として、プラスチック容器、この場合においては、公知のタイプのパリソン３（図５）から、プラスチックボトル２（図９）をブロー成形するためのプラントを示し、パリソン３の各々は、外部にねじ山の付いた開口端５を有する細長いカップ状の本体４と、本体４自体の外側表面から径方向外側に延びる環状ネック部６と、を備える。

プラント１は、ボトル２をブロー成形するためのブロー成形機７と、パリソン３を成形機７に供給するためのライン８と、成形機７から通常の充填機１０へとボトル２を供給するためのライン９と、を備える。

図１，２に示すように、成形機７は、実質的に鉛直で、図１，２の図の平面に対して垂直な長手方向軸１２を中心として連続的に回転するように（図１，２において反時計回りに）取り付けられたブロー成形ホイール１１を備える。このホイールは、ライン８，９に、それぞれ、第１、第２の移送ステーション１３，１４で連結されるとともに、このホイールには複数の成形ユニット１５が搭載されており、これらの成形ユニットは、ホイール１１の縁部の周りに取り付けられるとともに、軸１２を中心として所定の間隔に従って等間隔に配置され、ホイール１１により、軸１２の周りの環状経路Ｐに沿ってステーション１３，１４を通過するように前進する。

各ユニット１５は交換可能な金型１６を備えるとともに、図２，３に示す実施例では、２つの金型半部１７を備えており、これらの金型半部は、軸１２に対して平行かつ実質的に垂直な旋回軸１８を中心として、駆動装置（図示せず）の作用で、２つの成形キャビティ１９の開位置（図３ａ）と閉位置（図３ｂ）との間をホイール１１に関連して回転するようにそれぞれホイール１１にヒンジ留めされており、成形キャビティの各々は、ボトル２の形状を有するとともに軸１８に平行な長手方向軸１９ａを有し、その頂部の開口部においてパリソン３のネック部６よりも小さい直径で外側に開口しており、各ボトル２を成形するようにキャビティ１９内のパリソン３に圧縮空気を吹き込むために設計された、図示しない周知のタイプの空気装置と連動して作動する。

２つの金型半部１７は、実質的に経路Ｐに接するクローズ面２０で閉じるとともに、円筒ロッド２２を備えたロック装置２１により所定の位置にロックされるように指向されており、円筒ロッド２２は、軸１２に平行な長手方向軸２３を有するとともに、２つの金型半部１７のうちの一方（以下、符号１７ａとして示す）を通して鉛直線２４に沿って延在し、金型半部１７ａに関連して、軸２３自体を中心として回転するように金型半部１７ａに回転可能に取り付けられる。

ロッド２２は、軸２３に平行な全面座によって画定された少なくとも一つのアンダーカット部２２ａを備えるとともに、それに適合された、軸２３と同軸上に取り付けられたロックアーム２５を有し、そしてまた、軸２３自体から径方向外側に延在する２つのアーム部２６，２７を備える。

ロック装置２１はまた、鉛直線２４に対して横方向に延在する細長い形状のラッチ２８を備え、このラッチ２８は、他方の金型半部１７（以下、符号１７ｂとして示す）に固定されるとともに、アンダーカット部２２ａを受けてこれを留めておくように鉛直線２４に沿ってラッチ２８に形成された窪み２９を有する。

ステーション１３からステーション１４へとユニット１５が移動する際、２つの金型半部１７ａ，１７ｂは閉位置にあり、アーム部２６と金型半部１７ａとの間に挿入されたスプリング３０がロッド２２およびラッチ２８を常時ロック位置（図４ａ）に維持し、ここでアンダーカット部２２ａが窪み２９と係合して、金型１６が開くのを防ぐ。

ステーション１４からステーション１３へとユニット１５が移動する際、軸２３を中心とするロックアーム２５の角位置を制御するように設計されたカム（図示せず）に、アーム部２７に取り付けられたタペット・ローラ３１を係合させることにより、ロッド２２はスプリング３０の作用に逆らって解放位置へと移動し（図４ｂ）、アンダーカット部２２ａが窪み２９を解放して、２つの金型半部１７ａ，１７ｂが開位置に移動できるようにする（図４ｃ，４ｄ）。

上記のことに関連して留意すべきは、２つの金型半部１７ａ，１７ｂが金型１６の開閉位置の間を互いに関して異なる角度で動く点である。さらに具体的には、経路Ｐの外側に向かって径方向に配置された金型半部１７、すなわち金型半部１７ｂの移動角は、経路Ｐの内側に向かって径方向に配置された金型半部、すなわち金型半部１７ａの移動角に比べて大きい。

図５を参照すると、成形ユニット１５はまた、金型１６の上部に取り付けられたストレッチングユニット３２を備え、この特定の実施例では、互いに平行かつ線２４（特に垂直線）に対して平行な３つのストレッチングロッド３３を備え、このうちの２つ（以下、符号３３ａとして示す）はキャビティ１９と同軸の位置に取り付けられ、残りの１つ（以下、符号３３ｂとして示す）はロッド３３ａの間に延在する。

ロッド３３ａ，３３ｂは、ホイール１１に固定された取付けブラケット３４（ストレッチングロッドを取付けるフレームからなる）と、ブラケット３４に固定された電気モータ３７の出力軸３６に送りナット・スクリュー機構によって連結された取付け板３５と、の両方に摺動可能に取り付けられるとともに、図示しない通常の締結スクリューにより線２４に沿ってブラケット３４もしくは取付け板３５に選択的にロックされる。

取付け板３５は、特に、長手方向の線に移動可能なスライダ３５からなり、この線に沿ってストレッチングロッド３３が延在する（特に垂直方向に移動可能である）。

図５ａに示すように、金型１６すなわち２つの成形キャビティ１９を有する金型がホイール１１に取り付けられた場合、ロッド３３ｂはブラケット３４に軸方向にロックされ、ロッド３３ａは取付け板３５に軸方向にロックされるとともに、ロッド３３ａが各パリソン３の実質的に外側に配置される上昇位置（図５ａ）と、ロッド３３ａを線２４に沿って軸方向に伸ばすようにロッド３３ａが各パリソン３と係合する下降位置（図示せず）と、の間をモータ３７により線２４に沿って駆動される。

図５ｂに示すように、より大型のボトル２をブロー成形するための単一の成形キャビティをそれぞれ中央に有する金型（図示せず）に金型１６が交換された場合、ロッド３３ａはブラケット３４に軸方向にロックされ、ロッド３３ｂは取付け板３５に軸方向にロックされるとともに、ロッド３３ｂが各パリソン３の実質的に外側に配置される上昇位置（図５ｂ）と、ロッド３３ｂを線２４に沿って軸方向に伸ばすようにロッド３３ｂがパリソン３と係合する下降位置（図示せず）と、の間をモータ３７により線２４に沿って駆動される。

前述のことから推測されるように、ブロー成形ユニット１５の金型の変更は、それに関連するストレッチングユニット３２の変更を必要とせず、これにより設置所要時間が相対的に短くなる。

図示されていない実施例では、ホイール１１が金型１６すなわち２つの成形キャビティ１９を有する金型を搭載する場合、ロッド３３ｂは取り外されなければならず、金型１６がそれぞれ中央に単一の成形キャビティを有する金型（図示せず）に交換される場合、ロッド３３ａは取り外されなければならない。

ストレッチングユニット３２について図５および図１１−１４を参照して説明する。

少なくとも２つのストレッチングロッドが設けられる。好ましくは、ストレッチングロッドの数は、（ブロー成形される異なる容器のサイズのための）成形ユニットに使用され得る金型のキャビティによって画定される軸の数と等しい。

ストレッチングロッド３３は、取付けフレーム３４に結合され長手方向の線２４に沿って移動するように構成される。この線２４に沿ってロッドが延びて、少なくとも１つの成形キャビティ１９に受容されるパリソン３と係合してパリソンを長手方向に変形させる。

取付スライダ３５は、ストレッチングロッド３３と選択的に結合されるように構成され、かつ取付フレーム３４に対して長手方向に移動可能である。特に、スライダ３５は、ストレッチングロッド３３を長手方向に移動させるアクチュエータ３７に接続される。

図示した好ましい実施例では、スライダ３５により、ストレッチングロッド３３の数と等しい数の貫通孔が長手方向に付与される（特に、３つの貫通孔を付与される）。

各貫通孔において、スライダ３５は、ストップ３５１（または他の抑制エレメント）を有する。ストップは、ロッドが下方作動位置にあるときロッドがスライダ３５に対してパリソン３付近への移動（すなわち、垂直方向下方の移動）を防ぐためロッド３３の上端と相互作用するように構成される。

上記の観点から、各ロッド３３は、スライダ３５のストップ３５１と相互作用するように構成された突出部つまり拡大部３３１（好ましくは、例えば、ゴムからなる弾性要素も付与される）を上端部に備えることを理解されたい。

成形ユニットは、いくつかのロッド３３を（選択的に）固定するようにスライダ３５に結合されるロックエレメント３５２を備える。ロックエレメント３５２は、他のロッド３３を抑制することなく、ロッド３３がパリソン３から長手方向に離れて移動しないように防ぐ（つまり、ロッド３３がスライダ３５に対して長手方向上方に移動しないように防ぐ）ようにロッド３３の上端に作用する。スライダ３５は、残りのスライダに対して長手方向に自由にスライドし、ストップ３５１によってのみ制限される。

本発明によると、フレーム３４は、（好ましくはブラケットなどの形状をなす）部分３４１を有し、当該部分は、複数（特にロッド３３の数と同じ数）のフックスロット（図示せず）つまりロッド３３の上端を受けロッドを上昇位置に保持するキャビティを形成する部分３４１であり、フレーム３４（つまり、スライダ３５の上方、通常、ブロー成形機の支持ベースから２メートル以上の高さに位置するブラケット３４１）に固定される。

各ロッド３３は、個々に、好ましくは、他のロッド３３から独立して、フレーム（つまりフレーム３４１）に取り付けられる。

このため、成形ユニットは、パリソン３と干渉しない上昇位置においてロッド３３のサブアッセンブリをフレーム３４に固定する固定手段を有する。

好ましくは、固定手段は、ロッド３３の数と等しい数の複数の弾性ロックエレメント（図示せず、特にフックキャビティに位置する）を含み、該ロックエレメントは、ロッドの上端によって加えられる圧力に応じてロッドをフレームに固定するように構成される。

好ましくは、ロックエレメントは、ロッド３３を同時に上昇かつ回転させることによりストレッチングロッド３３をフレーム３４（すなわち、ブラケット３４１のフックスロット）に取付けられるように構成される。

さらに、スライダ３５およびロックエレメント３５２は、スライダ３５をサブアッセンブリのロッドに対して長手方向に自由にスライドし得るようにしたまま、下方の作動位置にある残りのロッドをスライダ３５（したがって、アクチュエータ３７）に接続する選択的な結合手段を含む。

ロックエレメント３５２は、好ましくは、プレート状をなしており、該プレートは、スライダ３５に形成された開口部（またはギャップ）にプレート３５２を挿入することによってスライダ３５に結合されるように構成される。

好ましくは、プレート３５２は、結合をより強固にするように、締まりばめでスライダ３５のギャップに挿入される。

プレート３５２は、少なくとも１つの連続する突出部３５３および凹部３５３を形成する形状を有する。突出部３５３および凹部３５３は、プレート３５２がスライダ３５のギャップに挿入されたとき、凹部３５４がサブアッセンブリのロッド３３（つまり、干渉しない上昇位置でフレーム３４に固定された）に対して長手方向に配列され、突起部３５３が残りのロッド（つまり、下方の作動位置にある）に対して長手方向に配列され、上方でロッドを保持する。

したがって、スライダ３５にプレート３５２を結合することにより、アクチュエータ３７によってスライダが下方に駆動されると、突出部３５３がロッド３３の上端を押圧するため、下方の作動位置にあるロッド３３がスライダと共に移動する。

同時に、上昇位置にあるロッド３３は、プレート３５２によって抑制されず、スライダ３５は垂直方向に自由に移動して、スライダ３５の移動中、長手方向に移動するロッドのガイドを（貫通孔とともに）構成する。

好ましくは、プレート３５２は、中央部分３５５の対向する側に２つの異なる連続する突出部および凹部を形成する形状を有する。

特に、図示した実施例では、プレート３５２は、第１の連続部および第２の連続部を形成する形状を有し、第１の連続部は、（対のボトルを形成する金型における対のキャビティに受容される一対のパリソンを延ばすように構成されるロッド３３ａをロックするように）２つの突出部３５３の間に位置する中央凹部３５４を有し、第２の連続部は、（１つのボトルを形成する金型におけるキャビティに受容されるパリソンを延ばすように構成されるロッド３３ｂをロックするように）２つの凹部３５４の間に位置する中央突出部３５３を有する。

有利には、これにより、上記双方のブロー成形された容器のサイズについて同じプレート３５２を利用することが可能となる。一のサイズから他のサイズに交換するときは、プレート３５２を取り外し、１８０°回転させた後、スライダ３５のギャップに差し戻す。これは容易に行い得る。

したがって、図示した実施例では、成形ユニットは、３つのストレッチングロッド３３を有し、２つのロッドで第１のロッドユニット３３ａを形成し、１つの第３のロッドで第２のロッドユニット３３ｂを形成する。（上昇位置でフレーム３４に取付けられた）ロッドのサブアッセンブリは、第１のロッドユニット３３ａまたは第２のロッドユニット３３ｂを交互に備える。

成形ユニットは、ブロー成形ノズル４４０を有し、該ノズルは、フレーム３４と一体的であり、かつ金型１６のキャビティ１９に吹き込まれる加圧流体の供給源（図示せず）に接続される。

ノズル４００は、キャビティ１９に吹き込まれる流体用の１つまたは複数の通路を形成する。ノズル４００の通路の数は、金型１６のキャビティ１９の数と同じである。

好ましくは、ノズルの上方壁部は、サブアッセンブリのストレッチングロッド３３（すなわち、パリソン３と干渉しない上昇位置にある）の下端部をロックするエレメントを含み、ロッドがパリソン３へと長手方向に移動しないように防ぐ。

さらに、本発明は、パリソン３からプラスチック容器を製造するブロー成形ライン（つまり、ブロー成形機）を提供する。該ラインは、上記の複数の成形ユニットを含む。

さらに、本発明は、パリソン３からプラスチック容器をブロー成形するプラントにおいて、一のサイズの容器の製造から他のサイズの容器の製造に変更する方法を提供する。

換言すると、本発明は、成形ユニット（すなわち、パリソン３からプラスチック容器をブロー成形するライン）において、一のサイズの容器の製造またはブロー成形（延ばして吹き込むこと）から他のサイズの容器の製造に変更する方法を提供する。

上記方法は、容器をブロー成形する少なくとも１つのキャビティを有する第１の金型を異なる数のキャビティを有する第２の金型に交換するステップと、少なくとも２つのストレッチングロッド３３と、取付スライダ３５と、ブロー成形ノズルと、を有するストレッチングユニット３２を適合させるステップと、を含む。適合ステップでは、ストレッチングロッド３３は、フレーム３４に結合されるように構成され、かつ長手方向のライン２４に沿って移動可能である。このラインに沿ってロッドが延び、少なくとも１つの成形キャビティ１９に受容されるパリソン３と係合して該パリソンを長手方向に延ばす。取付スライダ３５は、ストレッチングロッド３３に結合するように構成され、フレーム３４に対して長手方向に移動可能であり、アクチュエータ３７に接続され、ストレッチングロッド３３を長手方向に移動させる。ブロー成形ノズルは、フレーム３４と一体的であり、通路を通して金型１６のキャビティ１９へと吹き込まれる加圧流体の供給源に接続される。ノズルは金型１６のキャビティ１９の数と等しい数の通路を有する。

本発明によると、ストレッチングユニットを適合させるステップは以下のステップ、つまり、（好ましくは、スライダ３５のギャップからプレート３５２を取り外すことにより）スライダ３５からロッド３３を取り外すステップと、第１の金型の成形キャビティ１９と整列するロッド３３（つまり、上記サブアッセンブリのロッド）をパリソンから離れる（つまり、ロッドを上昇させる）ように（長手方向に移動させ、ロッドがパリソン３と干渉しない上昇位置で該ロッドの上端をフレーム３４に固定するステップと、ブロー成形ノズル４００を、第２の金型１６のキャビティ１９の数と等しい数の流体通路を有する他のブロー成形ノズルに交換するステップと、第２の金型のキャビティと整列するストレッチングロッド３３をフレーム３４から取り外して、パリソン３に向けて下方の作動位置まで長手方向にストレッチングロッドを移動させるステップと、下方の作動位置にあるストレッチングロッド３３をスライダ３５に選択的に結合させるステップであって、スライダ３５を上昇位置のロッドに対して長手方向にスライド可能にしておく結合ステップと、を含み、この結合ステップでは、ストレッチングロッド３３が下方位置にあるときに、ロッドの上端が好ましくはスライダ３５に位置する、つまり、ロッドの上端がスライダ３５に形成されたギャップに接する。

好ましくは、ストレッチングロッド３３は、前述のように、成形ユニットとともに、ロッドの上方および回転移動によりフレーム３４（特にブラケット３４１）に固定される。

図１、図２を参照すると、供給ライン８は、パリソン３が形成されるプラスチック材料をそのガラス転移温度よりも高い温度に熱調節する加熱装置３８と、この加熱装置３８に移送ステーション４０で連結されるとともにブロー成形ホイール１１に移送ステーション１３で連結される移送ホイール３９と、を備える。

加熱装置３８は、エンドレス・チェーン・コンベヤ４１を備え、このコンベヤは、線２４に平行な各長手方向軸４２ａの周りを回転するように回転可能に取り付けられた２つのプーリ４２（図１，２にはその一つのみを示す）の周りに連結されるとともに、図示しない少なくとも一つの通常のオーブンを通して延在しており、コンベヤ４１に沿って均等に配置されるとともにコンベヤ４１により管状経路Ｓに沿って前進する複数のピックアップおよび移送部材４３を搭載する。

図２，図６に示すように、移送部材４３の各々は管状案内要素４４を備え、その案内要素は、コンベヤ４１に取り付けられるとともに、線２４に沿って延在し、カム４６においてタペット・ローラ４５と係合することにより正しい位置に保たれ、その長手方向軸４７ａが線２４と平行なピックアップ・ロッド４７によって摺動可能に係合される。

ロッド４７は、軸４７ａの周りに均等に配置された複数のボール４８を搭載し、これらのボール４８は、要素４４の外側に突出するロッド４７のボトムエンドに径方向に形成されたハウジング４９の各々に配置されるとともに、各ハウジング４９の内側に線２４に対して横方向に取り付けられた各スプリング５０のプッシュ作用により各ハウジング４９から径方向外側に突出している。

カム５２と接触するように配置されたタペット・ローラ５１のプッシュ作用により、ロッド４７は、このロッド４７が各パリソン３内部に延伸して、各スプリング５０のプッシュ作用によりボール４８でパリソン３を把持する下降位置（図示せず）と、ロッド４７がパリソン３を分離する上昇位置（図６）と、の間を線２４に沿って移動することができる。

部材４３は、パリソン３の端部５と接触するように軸４７ａと同軸上に要素４４から下方へ突出した互換性のリミットストップ・ブロック４４ａをさらに備え、このリミットストップ・ブロックは、要素４４に着脱可能に取り付けられるとともに、端部５自体のサイズおよび／または形状に応じて交換することができる。

図２、図７を参照すると、移送ホイール３９は、実質的に垂直かつ線２４に対して平行な長手方向軸５４の周りを連続的に回転するように取り付けられたドラム５３と、複数のピックアップ・移送ユニット５５（この特定の実施例では、６つのピックアップ・移送ユニット）と、を備え、これらのピックアップ・移送ユニットは、ドラム５３の周辺端部に沿って取り付けられるとともに、ドラム５３から径方向外側に突出し、ドラム５３自体により軸５４の周りを、ステーション１３，４０を通るように前進する。

各ユニット５５は、支持ロックアーム５６を備え、この支持ロックアームは、線２４に対して実質的に平行なピボット軸５７の周りをドラム５３に対して回動するようにトラム５３にヒンジ留めされるとともに、その第１のアーム部５８には、軸５７を中心とするロックアーム５６の各位置を制御するように構成されたカム６０と接触する、タペット・ローラ５９を備える。

またロックアーム５６は、スライダ６２によって摺動可能に係合された第２の細長いアーム部６１を備え、スライダ６２は、アーム部６１に沿ったスライダ６２の位置を制御するように構成されたカム６４と接触するタペット・ローラ６３を備えるとともに、アーム部６１の外側に突出するその自由端でピックアップ・ユニット６５を支持しており、このピックアップ・ユニット６５は、この実施例では、スライダ６２に取り付けられた電気モータ６７の作用により、線２４に平行なピボット軸６８の周りをスライダ６２に関して回動するように、スライダ６２にヒンジ留めされたロックアーム６６を備える。

ロックアーム６６は、互いに正反対の位置に２つのアーム部６９，７０を有する。アーム部６９は、フォーク形の形状を有する一対のアーム部７２を備えたピックアップ要素７１を備え、それら一対のアーム部７２は、それぞれ線２４に平行な各ピボット軸７３を中心として、解放位置（図示せず）と、クランプ位置（図７）との間を揺動するように取り付けられるとともに、通常、一対のアーム部７２の間に配置されたスプリング７４により、パリソン３をネック部６の上部で把持するクランプ位置にアーム部７２が維持される。

アーム部７０は、要素７１と完全に同等の２つのピックアップ要素７５を備え、これらのピックアップ要素は、互いに平行に並んで配置されるとともに、要素７１の陥凹部から見て反対側を向いた２つの陥凹部を有しており、それぞれ、線２４に対して平行かつ、単一の金型１６における２つの成形キャビティ１９の各長手方向軸１９ａ間の距離Ｄ２に等しい距離Ｄ１だけ互いに離間された長手方向軸７５ａを有する。

前述のことに関連して、以下のことに留意すべきである：
各金型１６の成形キャビティ１９の数に応じて、ピックアップ要素７１，７５は、各々の軸６８を中心として各電気モータ６７により、ピックアップ要素７１，７５がホイール３９の外側に向かって指向される作動位置と、ピックアップ要素７１，７５がホイール３９の内側に向かって指向される停止位置と、の間で選択的に指向される；
各ピボット軸５７を中心としたロックアーム５６の動作を、各アーム部６１に沿ったスライダ６２の動作、および、各ピボット軸６８を中心としたロックアーム６６の動作と組み合わせることにより、作動位置にある要素７１，７５は、実質的にステーション１３では経路Ｐに平行に、かつステーション４０においては経路Ｓに平行に保たれる；そして、
コンベヤ４１からホイール３９にパリソン３を移送するためのステーション４０は、経路Ｓの曲線状の区間Ｔに沿って配置され、好ましくは、プーリ４２のうちの一つの周りの区間Ｔにおける、ロッド４７間の間隔すなわちパリソン３の間の間隔Ｐ１が、距離Ｄ１すなわち距離Ｄ２と等しい位置に沿って配置され、これは経路Ｓの直線区間に沿ったロッド４７間の間隔すなわちパリソン３の間の間隔とは異なる。

上記の点から、そのステーション４０の位置およびホイール３９の形状により、２つの成形キャビティ１９を有する金型１６を用いるだけでなく単一の成形キャビティを有する金型（図示せず）を用いるプラント１を、迅速かつ容易に設置することが可能となることが推測される。

図示されていない別の実施例では、ロックアーム６６が排除されて、互換性のピックアップ・ユニットに置き換えられており、その各々が、カムと係合するタペット・ローラの制御により各々のピボット軸６８を中心として揺動するように各スライダ６２にヒンジ留めされるとともに、１つのピックアップ要素７１もしくは２つのピックアップ要素７５を備える。

図１に示すように、供給ライン９は、ステーション１４においてホイール１１と連結された移送ホイール７６（移送ホイール３９と全く同等のものであるため、更に詳細には述べない）と、移送ホイール７６のピックアップ要素７１，７５からボトル２を取り出すためのホイール７７と、分配装置８０を介してホイール７７に連結されるとともに充填機１０にボトル２を供給するように設計された、複数の供給ホイール７９の輪列７８と、を備える。

図８を参照すると、ホイール７７は、線２４に平行なその長手方向軸８１を中心に連続的に回転するように取り付けられるとともに、ホイール７７の周辺端部に沿って形成された、径方向外側に開口する複数の半円筒状ポケット８２を備えており、それらのポケットの各々は、ボトル２を収容、保持するように設計されるとともに、軸８１の周りに等間隔に離間されたポケット８２の複数のグループ８３に分割されており、そのグループの各々は、この特定の実施例では、３つのポケット８２を備え、そのうちの一つ（以下、符号８２ａで示す）は、互いが距離Ｄ１およびＤ２と等しい距離Ｄ３で離間された残りの２つ（以下、符号８２ｂで示す）の間に配置される。

各ホイール７９は、線２４に平行なその長手方向軸８４を中心に連続的に回転するように取り付けられるとともに、ホイール７９の周辺端部に沿って形成された、径方向外側に開口する複数の半円筒状ポケット８５を備えており、それらのポケットの各々は、ボトル２を収容、保持するように設計されるとともに、充填機１０の分配ノズル（図示せず）の間隔と等しい間隔Ｐ２と一致するように軸８４の周りに均等に配置される。

これに関連して、間隔Ｐ２は、距離Ｄ３よりも大きく、かつ、隣接する２つのポケット８２ａの間の距離Ｄ４よりも小さく、また距離Ｄ４は、ブロー成形ホイール１１上の金型１６間の間隔と等しく、したがって距離Ｄ２とは異なる点に留意されたい。

図８、図９に示すように、分配装置８０は、この実施例では、スクリューフィーダ８６を備え、このスクリューフィーダ８６は、その長手方向の、線２４に対して実質的に横方向の水平軸８７を中心として連続的に回転するように取り付けられるとともに、ホイール７７と、供給ホイール７９の輪列７８の送込みホイール７９（以下、符号７９ａで示す）との間に延在し、２つの起点（ｓｔａｒｔ）８８、すなわち、単一の金型１６の成形キャビティ１９の数と等しい数の起点を有するとともに、ボトル２の各々のネック部６より上方で係合するように設計されており、ガイドチャンネル８９と連動して作動する。ガイドチャンネル８９は、軸８７と平行に延在するとともに、ボトル２によってスライド可能なように係合されており、各々のネック部６の下方でボトル２を支持するように設計された２つの側壁９０によって画定される。

図１０に示す実施例は、これまで述べてきた図面に示す実施例とは以下の点のみにおいて異なる：
２つの成形キャビティ１９を有する金型１６が取り外されるとともに、ただ一つの成形キャビティを有する金型（図示せず）に置き換えられる；
ピックアップ要素７１，７５が、上記のものとは異なる位置で作動、停止する；および、
スクリューフィーダ８６が取り外されるとともに、単一の起点９２を有するスクリューフィーダ９１に置き換えられる。

図示しない実施例では、分配装置８０が取り外されるとともに、一般的な可変間隔式移送ホイールに置き換えられる。

プラント１の動作について、これから２つの成形キャビティ１９を有する金型１６を参照して、移送ホイール３９，７６のピックアップ要素７１，７５が、それぞれ、停止位置および作動位置に移動する瞬間から開始するように説明する。

コンベヤ４１は、パリソン３をステーション４０へと次々に供給し、ここでは、各ピックアップ・ユニット６５が１対のパリソン３をコンベヤ４１から取り出すことができるように、パリソン３の間隔Ｐ１は、ホイール３９の各ピックアップ・ユニット６５における各ピックアップ要素７５の間の距離Ｄ１と等しい。

次いで各ピックアップ・ユニット６５は、金型１６のロッド２２が解放位置に移動したのちにステーション１４において金型半部１７ａ，１７ｂが開いた各金型１６に合わせて、各成形キャビティ１９内にパリソン３を送るように、ホイール３９により移送ステーション１３を通るように前進する。

この時点では、２つの金型半部１７ａ，１７ｂは閉じている：ロッド２２はスプリング３０によりラッチ２８のロック位置に動かされ、金型１６がステーション１３からステーション１４へと移動するに従い、ボトル２が成形され、ここで金型１６が開いて、移送ホイール７６における一つのピックアップ・ユニット６５のピックアップ要素７５によりちょうど成形されたボトル２が取り出される。

次いで、ボトル２は、まずホイール７６により、取り出しホイール７７上のポケット８２のうちの一つのグループ８３におけるポケット８２ｂに移送され、次いで、ホイール７７によりガイドチャンネル８９の送込み端部へと進み、スクリューフィーダ８６によりチャンネル８９に沿って前進し、最後に、スクリューフィーダ８６により、前述の間隔Ｐ２に一致したホイール７９ａのポケット８５へと移送される。

単一の成形キャビティを有する金型（図示せず）を有するプラント１の動作は、単純に金型１６を別の金型に交換し、移送ホイール３９，７６のピックアップ要素７１，７５を、それぞれ、作動位置および停止位置に移動させ、スクリューフィーダ８６をスクリューフィーダ９１に交換することを含む。この場合、各ボトル２は、まずホイール７６により、取り出しホイール７７上のポケット８２のうちの一つのグループ８３におけるポケット８２ａに移送され、次いで、ホイール７７によりガイドチャンネル８９の送込み端部へと進み、スクリューフィーダ９１によりチャンネル８９に沿って前進し、最後に、スクリューフィーダ９１により、前述の間隔Ｐ２に一致したホイール７９ａのポケット８５へと移送されることに留意されたい。

上記の点から、ステーション４０の位置、移送ホイール３９，７６の形状、およびスクリューフィーダ８６，９１の存在により、２つの成形キャビティ１９を有する金型１６を用いるだけでなく単一の成形キャビティを有する金型（図示せず）を用いるプラント１を、迅速かつ容易に設置することが可能となるとともに、２つの成形キャビティ１９を有する金型１６のみならず単一の成形キャビティを有する金型（図示せず）で形成された異なるサイズのボトル２を同じ間隔Ｐ２に従って同じ充填機１０に供給することが可能となることが推測される。

最後に、好ましくは、ブロー成形ホイール１１、移送ホイール３９，７６、取り出しホイール７７、およびスクリューフィーダ８６，９１から構成されるアセンブリは一つの駆動モータ（図示せず）によって駆動されるが、チェーンコンベヤ４１、および供給ホイール７９の輪列７８は、単一の駆動モータ（図示せず）か、あるいは、互いに同期する別々のモータ（図示せず）か、のどちらで駆動されてもよいことに留意されたい。実際には、２つの成形キャビティ１９を有する金型１６を使用することにより、ブロー成形機７には、単一の成形キャビティの金型（図示せず）を使用するブロー成形機７によって得られる生産能力の２倍の生産能力が付与されるため、成形機７が２つの成形キャビティ１９を有する金型１６を搭載する場合、コンベヤ４１および供給ホイール７９の輪列７８の供給速度は、実質的に、成形機７が単一の成形キャビティの金型（図示せず）を搭載する場合にコンベヤ４１および供給ホイール７９の輪列７８に付与される速度の２倍となるように、選択的に制御される。

ロッド３３ａ，３３ｂは、ホイール１１に固定された取付けブラケット３４（ストレッチングロッドを取付けるフレームからなる）と、ブラケット３４に固定された電気モータ３７の出力軸３６に送りナット・スクリュー機構によって連結された取付け板３５（すなわち、取付スライダ３５）と、の両方に摺動可能に取り付けられるとともに、図示しない通常の締結スクリューにより線２４に沿ってブラケット３４もしくは取付け板３５に選択的にロックされる。

Claims (14)

1. 各パリソン（３）からプラスチック容器（２）を形成するブロー成形ユニットであって、
   容器（２）をブロー成形する少なくとも１つの成形キャビティ（１９）を有するとともに、異なる数の成形キャビティ（１９）を有する他の金型（１６）と交換可能である金型（１６）と、
   取付フレーム（３４）と、
   長手方向の線（２４）に沿って移動するように取付フレーム（３４）に結合された少なくとも２つのストレッチングロッド（３３）であって、この長手方向の線に沿ってロッドが延在し、少なくとも１つの成形キャビティ（１９）に受容されるパリソン（３）と係合してパリソンを長手方向に変形させる、少なくとも２つのストレッチングロッド（３３）と、
   ストレッチングロッド（３３）と結合するように構成されるとともに、取付フレーム（３４）に対して長手方向に移動可能であり、かつストレッチングロッド（３３）を長手方向に移動させるアクチュエータ（３７）に接続された取付スライダ（３５）と、
   を備え、
   さらに、
   パリソン（３）と干渉しない上昇位置において少なくとも２つのロッド（３３）のサブアッセンブリをフレーム（３４）に固定する固定手段と、
   サブアッセンブリのロッドに対してスライダ（３５）を長手方向に自由にスライドできるようにしたまま、下方の作動位置ある残りのロッドをスライダ（３５）に接続する選択的な結合手段と、
   を組み合わせて備えることを特徴とするユニット。
2. 線（２４）に沿ってストレッチングロッド（３３ａ，３３ｂ）を移動させる単一のアクチュエータ（３７）を備え、
   前記結合手段は、ストレッチングロッド（３３ａ，３３ｂ）をアクチュエータ（３７）に選択的に結合させるように構成されることを特徴とする請求項１に記載のユニット。
3. スライダ（３５）により画定されるストップであって、下方の作動位置にあるロッド（３３）の上端の一部と相互作用してスライダ（３５）に対してロッドがパリソン（３）に近づかないように防ぐ、ストップと、
   スライダ（３５）に結合されるロックエレメントであって、ロッドのサブアッセンブリを固定し、ロッド（３３）の上端に作用してロッドがパリソン（３）から離れて長手方向に移動しないように防ぐロックエレメントと、
   を組み合わせて備えることを特徴とする請求項１または２のいずれかに記載のユニット。
4. ロックエレメントは、少なくとも１つの連続する突出部および凹部を形成する形状を有するプレートであって、該プレートは、凹部がサブアッセンブリのロッドに対して長手方向に配列され、突起部が残りのロッドに対して長手方向に配列されて上方でロッドを保持するように、スライダ（３５）に形成された開口部に挿入されることを特徴とする請求項３に記載のユニット。
5. プレートは、中央部分の対向する側に２つの異なる連続する突出部および凹部を形成する形状を有することを特徴とする請求項４に記載のユニット。
6. 固定手段は、ロッド（３３）の数と等しい数からなる複数の弾性ロックエレメントを含み、該ロックエレメントは、ロッドの上端により加わる圧力に応じてロッドをフレームに固定するように構成されたことを特徴とする請求項１〜５のいずれかに記載のユニット。
7. アクチュエータ（３７）は、出力シャフト（３６）を有する駆動モータを含み、
   各ストレッチングロッドサブアッセンブリ（３３ａ，３３ｂ）のストレッチングロッド（３３）は、送りナット・スクリュー機構によって出力シャフト（３６）に選択的に結合されることを特徴とする請求項１〜６のいずれかに記載のユニット。
8. ３つのストレッチングロッド（３３）を備え、そのうち２つのロッドが第１のロッドユニット（３３ａ）を形成し、１つの第３のロッドが第２のロッドユニット（３３ｂ）を形成し、ロッドのサブアッセンブリは、交互に第１のロッドユニット（３３ａ）または第２のロッドユニット（３３ｂ）を含むことを特徴とする請求項１〜７のいずれかに記載のユニット。
9. ストレッチングロッド（３３ａ，３３ｂ）は、成形ユニット自体に取り外し可能に取り付けられることを特徴とする請求項１〜８のいずれかに記載のユニット。
10. フレーム（３４）と一体的であり、かつ金型（１６）のキャビティ（１９）に吹き込まれる加圧流体の供給源に接続されるブロー成形ノズルを有し、
    前記ノズルの上方壁部は、ロッドがパリソン（３）へと長手方向に移動しないように防ぐように、サブアッセンブリのストレッチングロッド（３３）の下端部をロックするエレメントを含むことを特徴とする請求項１〜９のいずれかに記載のユニット。
11. 各パリソン（３）からプラスチック容器（２）をブロー成形するためのラインであって、
    複数の成形ユニットを備え、該成形ユニットは、請求項１〜１０のいずれかに記載の成形ユニットであることを特徴とするライン。
12. パリソン（３）からプラスチック容器（２）をブロー成形するプラントにおいて、一のサイズの容器の製造から他のサイズの容器の製造に変更する方法であって、
    容器（２）をブロー成形する少なくとも１つのキャビティ（１９）を有する第１の金型（１６）を異なる数のキャビティ（１９）を有する第２の金型（１９）に交換するステップと、
    少なくとも２つのストレッチングロッド（３３）と、取付スライダ（３５）と、ブロー成形ノズルと、を有するストレッチングユニット（３２）を適合させるステップと、
    を含み、
    ストレッチングロッド（３３）は、フレーム（３４）に結合されるように構成され、かつ長手方向の線（２４）に沿って移動可能であり、この線に沿ってロッドが延び、少なくとも１つの成形キャビティ（１９）に受容されるパリソン（３）と係合して該パリソンを長手方向に延ばし、
    取付スライダ（３５）は、ストレッチングロッド（３３）に結合するように構成され、フレーム（３４）に対して長手方向に移動可能であり、アクチュエータ（３７）に接続され、ストレッチングロッド（３３）を長手方向に移動させ、
    ブロー成形ノズルは、フレーム（３４）と一体的であり、通路を通して金型（１６）のキャビティ（１９）へと吹き込まれる加圧流体の供給源に接続され、該ノズルは金型（１６）のキャビティ（１９）の数と等しい数の通路を有し、
    前記適合ステップは、
    スライダ（３５）からロッド（３３）を取り外すステップと、
    第１の金型の成形キャビティと整列するロッドをパリソンから離れるように長手方向に移動させ、ロッドがパリソン（３）と干渉しない上昇位置でロッドの上端をフレーム（３４）に固定するステップと、
    ブロー成形ノズルを、第２の金型（１６）のキャビティ（１９）の数と等しい数の流体通路を有する他のブロー成形ノズルに交換するステップと、
    第２の金型のキャビティと整列するストレッチングロッド（３３）をフレーム（３４）から取り外して、パリソン（３）に向けて下方の作動位置まで長手方向にロッドを移動させるステップと、
    下方の作動位置にあるロッド（３３）をスライダ（３５）に選択的に結合させるステップであって、スライダ（３５）を上昇位置のロッドに対して長手方向に自由にスライドするようしておく、結合ステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
13. ストレッチングロッド（３３）の上端は、ストレッチングロッドが下方位置にあるときにスライダ（３５）に位置することを特徴とする請求項１２に記載の方法。
14. ストレッチングロッド（３３）は、上方および回転移動によりフレーム（３４）に固定されることを特徴とする請求項１２に記載の方法。

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