JP2011526297A - シュワインフルチンアナログ - Google Patents

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Abstract

本発明は、プローブとして有用であり、癌および他の疾患の処置のために有用である蛍光シュワインフルチンアナログを提供する。本発明の化合物は、以下の式(I)にしたがい、ここで、各置換基は、本明細書に記載される通りである。本発明はまた、式(I)の化合物もしくはその薬学的に受容可能な塩を、薬学的に受容可能な希釈剤もしくはキャリアと組み合わせて含む薬学的組成物を提供する。さらに、本発明は、癌を処置するための治療方法を提供し、上記方法は、このような治療を必要とする哺乳動物に有効量の式(I)の化合物もしくはその薬学的に受容可能な塩を投与する工程を包含する。

Description

(発明の優先権主張)
この出願は、2008年6月27日に出願された米国仮特許出願第61/076500号からの優先権を主張する。この仮出願の全体の内容は、参考として本明細書に援用される。
(発明の背景)
シュワインフルチン(schweinfurthin)として公知の天然生成物のファミリーは、アフリカの植物Macaranga schweinfurthii Paxから単離された4つの化合物を含む(非特許文献1;および非特許文献2を参照のこと)。シュワインフルチンA、B、およびDは、NCIの60細胞株抗癌アッセイ(60−cell line anticancer assay)において顕著な活性を示す(平均GI50が<1μM)。それらの生物学的活性は、興味を引いてきた。なぜならこれら化合物に対して最も感受性の高いタイプの中には、いくつかのCNS癌、腎臓、および乳癌の細胞株があるからである。活性の範囲の調査から、現在使用されているいかなる薬剤との相関関係も示されておらず、これら化合物がこれまで認識されていない標的で作用し得るか、もしくは新規な機構を介して作用し得ることを示唆している。
Beutler,J.A.ら,J.Nat.Prod.(1998)61,1509〜1512 Beutler,J.A.ら,Nat.Prod.Lett.(2000)14,349〜404
癌治療剤としてのシュワインフルチンのさらなる開発は、それらの作用機構を解明することによって促進される。これら独特の抗癌剤の作用機構を解明するためのプローブとして使用され得るシュワインフルチンアナログが現在必要とされている。
(発明の要旨)
多くのシュワインフルチンアナログが、UV光の下で蛍光性である。3−デオキシシュワインフルチンBでの処理後に、SF−295細胞(ヒト多形性神経膠芽腫)を、潜在的なUV蛍光性について試験した。不運なことに、3−デオキシシュワインフルチンBは、コントロール細胞の自己蛍光性を上回る顕著な蛍光シグナルを精製しなかった。
出願人は、有益な蛍光特性および顕著な抗癌活性を有する一連の改変シュワインフルチンアナログを発見した。よって、一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物:
Figure 2011526297
その薬学的に受容可能な塩を提供し、ここで
およびRは、各々独立して、H、(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキルもしくは(C−C)シクロアルキルであるか;またはRおよびRのうちの一方は、カルボキシでありかつ他方は、H、(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキルもしくは(C−C)シクロアルキルであり;
は、H、(C−C15)アルキル、(C−C15)アルケニル、(C−C15)アルキニル、(C−C15)アルコキシ、(C−C15)アルキルチオ、(C−C15)アルカノイル、(C−C15)アルコキシカルボニル、(C−C15)アルカノイルオキシ、ヒドロキシ、メルカプト、ハロ、シアノ、もしくはNRであり;
は、H、ヒドロキシ、(C−C15)アルキル、(C−C15)アルケニル、(C−C15)アルキニル、(C−C15)アルコキシ、(C−C15)アルキルチオ、(C−C15)アルカノイル、(C−C15)アルコキシカルボニル、(C−C15)アルカノイルオキシ、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、もしくはNRであり;
は、アリールもしくはヘテロアリールであって、上記アリールもしくはヘテロアリールは、1個以上の基Rで置換されており、上記アリールもしくはヘテロアリールはまた、1個以上のハロ、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、NR、(C−C15)アルキル、(C−C15)アルケニル、(C−C15)アルキニル、(C−C15)アルコキシ、(C−C15)アルカノイル、(C−C15)アルコキシカルボニル、−P(=O)(OH)もしくは(C−C15)アルカノイルオキシで必要に応じて置換され;
およびRは、各々独立して、H、(C−C)アルキル、もしくは(C−C15)アルカノイルであり;
およびRは、各々独立して、H、(C−C)アルキル、もしくは(C−C15)アルカノイルであり;
およびRは、各々独立して、H、(C−C)アルキル、もしくは(C−C15)アルカノイルであり;
各Rは、独立して、Rもしくは−CH=CH−Rであり;
各Rは、独立して、アリールもしくはヘテロアリールであって、上記アリールもしくはヘテロアリールは、ヒドロキシ、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルチオ、(C−C)アルカノイル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルカノイルオキシ、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、およびNRから独立して選択される1個以上の基で必要に応じて置換され;ここで各RおよびRは、独立して、H、(C−C)アルキル、もしくは(C−C15)アルカノイルであり;そして
Figure 2011526297
によって表される結合は、単結合もしくは二重結合であり;
ここでR〜Rのうちの任意の(C−C15)アルキル、(C−C15)アルケニル、(C−C15)アルキニル、(C−C15)アルコキシ、(C−C15)アルキルチオ、(C−C15)アルカノイル、(C−C15)アルコキシカルボニル、もしくは(C−C15)アルカノイルオキシは、1個以上のハロ、ヒドロキシ、シアノ、もしくはオキソ(=O)で必要に応じて置換されている。
本発明はまた、式(I)の化合物もしくはその薬学的に受容可能な塩を、薬学的に受容可能な希釈剤もしくはキャリアと組み合わせて含む薬学的組成物を提供する。
さらに、本発明は、癌を処置するための治療方法を提供し、上記方法は、このような治療を必要とする哺乳動物に有効量の式(I)の化合物もしくはその薬学的に受容可能な塩を投与する工程を包含する。
本発明はまた、医学的治療において使用するための(癌を処置することにおいて使用するための)式(I)の化合物、および哺乳動物(例えば、ヒト)における癌の処置のために有用な医薬の製造のための式(I)の化合物の使用を提供する。
本発明はまた、癌の予防的処置もしくは治療的処置のための式(I)の化合物もしくはその薬学的に受容可能な塩を提供する。
本発明はまた、上記シュワインフルチンの薬剤の細胞下位置を同定するための方法を提供し、上記方法は、細胞と、蛍光性シュワインフルチンアナログ(例えば、式Iもしくは式IIの化合物)とを接触させる工程、および上記シュワインフルチンの標的の細胞下位置を同定するために、上記細胞中の上記蛍光化合物の位置を検出する工程を包含する。
本発明はまた、式(I)の化合物および他のシュワインフルチンアナログを調製するために有用な、本明細書で開示されるプロセスおよび中間体を提供する。
(詳細な説明)
別段示されなければ、以下の定義が使用される:アルキル、アルコキシ、アルケニル、アルキニルなどは、直鎖および分枝鎖の両方を表す;しかし、プロピルのような個々のラジカルへの言及は、直鎖ラジカルのみを含み、イソプロピルのような分枝鎖異性体は、具体的に言及される。アルケニルは、1個以上(1個、2個、3個、もしくは4個)の二重結合を有する炭化水素鎖を表す。同様に、アルキニルは、1個以上(1個、2個、3個、もしくは4個)の三重結合を有する炭化水素鎖を表す。アリールは、フェニルラジカル、もしくは約9〜10個の環原子を有し、ここで少なくとも1個の環が芳香族であるオルト縮合した二環式の炭素環式ラジカルを表す;そしてヘテロアリールは、炭素、ならびに非ペルオキシド酸素、硫黄、およびN(X)からなる群より各々選択される1〜4個のヘテロ原子からなる5個もしくは6個の環原子を含む単環式の芳香族環を含み、ここでXは存在しないか、またはH、O、(C−C)アルキル、フェニルもしくはベンジルで、および上記から得られる約8〜10個の環原子のオルト縮合した二環式の複素環(特に、ベンズ誘導体、または上記にプロピレン、トリメチレンもしくはテトラメチレンジラジカルを縮合することによって得られるもの)である。
キラル中心を有する本発明の化合物が、光学的に活性なおよびラセミ形態で存在し得、そして単離され得ることは、当業者によって認識される。いくつかの化合物は、多形を示し得る。本発明が、本発明の化合物の任意のラセミ形態、光学的に活性な形態、多形形態、もしくは立体異性形態、またはこれらの混合物を包含し、本発明の化合物が、本明細書で記載される有用な特性を有し、光学的に活性な形態をどのように調製するか(例えば、再結晶化による上記ラセミ形態の分割によって、光学的に活性な出発物質からの合成によって、キラル合成によって、またはキラル固定相を使用するクロマトグラフィー分離によって)は、当該分野で周知であることは、理解されるべきである。
用語「鏡像異性的に富化された」とは、本明細書で使用される場合、一方の鏡像異性体が、他方の鏡像異性体より大いに存在する混合物に言及する。本発明の一実施形態において、用語「鏡像異性的に富化された」とは、少なくとも約2%eeを有する混合物に言及する;本発明の別の実施形態において、用語「鏡像異性的に富化された」とは、少なくとも約5%eeを有する混合物に言及する;本発明の別の実施形態において、用語「鏡像異性的に富化された」とは、少なくとも約20%eeを有する混合物に言及する;本発明の別の実施形態において、用語「鏡像異性的に富化された」とは、少なくとも約50%eeを有する混合物に言及する;本発明の別の実施形態において、用語「鏡像異性的に富化された」とは、少なくとも約80%eeを有する混合物に言及する;本発明の別の実施形態において、用語「鏡像異性的に富化された」とは、少なくとも約90%eeを有する混合物に言及する;本発明の別の実施形態において、用語「鏡像異性的に富化された」とは、少なくとも約95%eeを有する混合物に言及する;本発明の別の実施形態において、用語「鏡像異性的に富化された」とは、少なくとも約98%eeを有する混合物に言及する;本発明の別の実施形態において、用語「鏡像異性的に富化された」とは、少なくとも約99%eeを有する混合物に言及する。
用語「鏡像異性的に富化された」は、反対の光学活性の種が実質的に存在しないか、または一方の鏡像異性体が、非常に低量でしか存在しない(例えば、0.01%、0.001%もしくは0.0001%)混合物である、鏡像異性的に純粋な混合物を含む。
用語「保護基」もしくは「ブロッキング基」とは、ヒドロキシに結合される場合に、望ましくない反応がこの基において生じないようにし、上記ヒドロキシル基を再確立するために従来の化学的工程もしくは酵素的工程によって除去され得る任意の基をいう。使用される特定の除去可能なブロッキング基は重要ではない。好ましい除去可能なヒドロキシルブロッキング基としては、従来の置換基(例えば、アリル、ベンジル、アセチル、クロロアセチル、チオベンジル、ベンジリデン、フェナシル、メチルメトキシ、シリルエーテル(例えば、t−ブチル−ジフェニルシリルもしくはt−ブチルシリル(「TBS」))、およびヒドロキシル官能基上に化学的に導入され得、そして生成物の性質と適合性の温和な条件下で化学的方法もしくは酵素的方法のいずれかによって、後に選択的に除去され得る任意の他の基が挙げられる。適切なヒドロキシル保護基は、当業者に公知であり、T.W.Greene,Protecting Groups In Organic Synthesis;Wiley:New York,1981、およびそこで引用される参考文献中に、より詳細に開示されている。
ラジカル、置換基、および範囲について以下に列挙される具体的な値は、例示目的に過ぎない;それらは、他の規定される値も、上記ラジカルおよび置換基について規定される範囲内の他の値も排除しない。
具体的には、(C−C15)アルキルは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、ペンチル、3−ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ド−デシル、ヘキサデシル、オクタデシル、イコシルであり得る;(C−C15)アルコキシは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソ−ブトキシ、sec−ブトキシ、ペントキシ、3−ペントキシ、もしくはゲキシルオキシであり得る;(C−C15)アルケニルは、ビニル、アリル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル、もしくは5−ヘキセニルであり得る;(C−C15)アルキニルは、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニル、4−ペンチニル、1−ヘキシニル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル、4−ヘキシニル、もしくは5−ヘキシニルであり得る;(C−C)シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、もしくはシクロオクチルであり得る;(C−C15)アルカノイルは、アセチル、プロパノイル、もしくはブタノイルであり得る;ハロ(C−C)アルキルは、ヨードメチル、ブロモメチル、クロロメチル、フルオロメチル、トリフルオロメチル、2−クロロエチル、2−フルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、もしくはペンタフルオロエチルであり得る;(C−C15)アルコキシカルボニルは、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、ペントキシカルボニル、もしくはヘキシルオキシカルボニルであり得る;(C−C15)アルカノイルオキシは、アセトキシ、プロパノイルオキシ、ブタノイルオキシ、イソブタノイルオキシ、ペンタのイルオキシ、もしくはヘキサノイルオキシであり得る;アリールは、フェニル、インデニル、もしくはナフチルであり得る;そしてヘテロアリールは、フリル、イミダゾリル、トリアゾリル、トリアジニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、ピロリル、ピラジニル、テトラゾリル、ピリジル、(もしくはそのN−オキシド)、チエニル、ピリミジニル(もしくはそのN−オキシド)、インドリル、イソキノリル(もしくはそのN−オキシド)もしくはキノリル(もしくはそのN−オキシド)であり得る。
本発明の特定の実施形態において、上記式(I)の化合物は、以下の化合物:
Figure 2011526297
ではない。
具体的な一実施形態において、本発明は、式(II)の化合物:
Figure 2011526297
を提供し、ここで:
およびRは、各々独立して、H、(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキルもしくは(C−C)シクロアルキルであるか;またはRおよびRのうちの一方は、カルボキシでありかつ他方は、H、(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキルもしくは(C−C)シクロアルキルであり;
は、H、(C−C15)アルキル、(C−C15)アルケニル、(C−C15)アルキニル、(C−C15)アルコキシ、(C−C15)アルキルチオ、(C−C15)アルカノイル、(C−C15)アルコキシカルボニル、(C−C15)アルカノイルオキシ、ヒドロキシ、メルカプト、ハロ、シアノ、もしくはNRであり;
は、H、ヒドロキシ、(C−C15)アルキル、(C−C15)アルケニル、(C−C15)アルキニル、(C−C15)アルコキシ、(C−C15)アルキルチオ、(C−C15)アルカノイル、(C−C15)アルコキシカルボニル、(C−C15)アルカノイルオキシ、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、もしくはNRであり;
は、アリールもしくはヘテロアリールであって、上記アリールもしくはヘテロアリールは、1個以上の基Rで置換されており、そして上記アリールもしくはヘテロアリールはまた、1個以上のハロ、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、NR、(C−C15)アルキル、(C−C15)アルケニル、(C−C15)アルキニル、(C−C15)アルコキシ、(C−C15)アルカノイル、(C−C15)アルコキシカルボニル、−P(=O)(OH)もしくは(C−C15)アルカノイルオキシで必要に応じて置換され;
およびRは、各々独立して、H、(C−C)アルキル、もしくは(C−C15)アルカノイルであり;
およびRは、各々独立して、H、(C−C)アルキル、もしくは(C−C15)アルカノイルであり;
およびRは、各々独立して、H、(C−C)アルキル、もしくは(C−C15)アルカノイルであり;
各Rは、独立して、R、−CHCH−R、もしくは−CH=CH−Rであり;そして
各Rは、独立して、アリールもしくはヘテロアリールであって、上記アリールもしくはヘテロアリールは、ヒドロキシ、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルチオ、(C−C)アルカノイル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルカノイルオキシ、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、およびNRから独立して選択される1個以上の基で必要に応じて置換され;ここで各RおよびRは、H、(C−C)アルキル、もしくは(C−C15)アルカノイルであり;
ここでR〜Rのうちの任意の(C−C15)アルキル、(C−C15)アルケニル、(C−C15)アルキニル、(C−C15)アルコキシ、(C−C15)アルキルチオ、(C−C15)アルカノイル、(C−C15)アルコキシカルボニル、もしくは(C−C15)アルカノイルオキシは、1個以上のハロ、ヒドロキシ、シアノ、もしくはオキソ(=O)で必要に応じて置換されている。
本発明の具体的な一実施形態において、Rは、Hである。
本発明の具体的な一実施形態において、Rは、(C−C)アルキルである。
本発明の具体的な一実施形態において、Rは、メチルである。
本発明の具体的な一実施形態において、Rは、Hである。
本発明の具体的な一実施形態において、Rは、(C−C)アルキルである。
本発明の具体的な一実施形態において、Rは、メチルである。
本発明の具体的な一実施形態において、Rは、Hである。
本発明の具体的な一実施形態において、Rは、ヒドロキシ、アミノ、もしくはメルカプトである。
本発明の具体的な一実施形態において、Rは、Hである。
本発明の具体的な一実施形態において、Rは、ニトロである。
本発明の具体的な一実施形態において、Rは、ヒドロキシである。
本発明の具体的な一実施形態において、Rは、(C−C15)アルコキシである。
本発明の具体的な一実施形態において、Rは、メトキシである。
本発明の具体的な一実施形態において、Rは、1個もしくは2個の基Rで置換され、また1個以上のハロ、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、NR、(C−C15)アルケニル、(C−C15)アルキニル、(C−C15)アルコキシ、(C−C15)アルカノイル、(C−C15)アルコキシカルボニル、もしくは(C−C15)アルカノイルオキシで必要に応じて置換された、アリールである。
本発明の具体的な一実施形態において、Rは、1個の基Rで置換され、また1個以上のハロ、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、NR、(C−C15)アルケニル、(C−C15)アルキニル、(C−C15)アルコキシ、(C−C15)アルカノイル、(C−C15)アルコキシカルボニル、もしくは(C−C15)アルカノイルオキシで必要に応じて置換された、アリールである。
本発明の具体的な一実施形態において、Rは、1個の基Rで置換され、また1個以上のハロ、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、NR、(C−C15)アルケニル、(C−C15)アルキニル、(C−C15)アルコキシ、(C−C15)アルカノイル、(C−C15)アルコキシカルボニル、もしくは(C−C15)アルカノイルオキシで必要に応じて置換された、アリールである。
本発明の具体的な一実施形態において、Rは、1個もしくは2個の基Rで置換され、また1個以上のハロ、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、NR、(C−C15)アルケニル、(C−C15)アルキニル、(C−C15)アルコキシ、(C−C15)アルカノイル、(C−C15)アルコキシカルボニル、もしくは(C−C15)アルカノイルオキシで必要に応じて置換された、フェニルである。
本発明の具体的な一実施形態において、Rは、1個の基Rで置換され、また1個以上のハロ、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、NR、(C−C15)アルケニル、(C−C15)アルキニル、(C−C15)アルコキシ、(C−C15)アルカノイル、(C−C15)アルコキシカルボニル、もしくは(C−C15)アルカノイルオキシで必要に応じて置換された、フェニルである。
本発明の具体的な一実施形態において、Rは、1個の基Rで置換され、また1個以上のハロ、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、NR、(C−C15)アルケニル、(C−C15)アルキニル、(C−C15)アルコキシ、(C−C15)アルカノイル、(C−C15)アルコキシカルボニル、もしくは(C−C15)アルカノイルオキシで必要に応じて置換された、フェニルである。
本発明の具体的な一実施形態において、Rは、以下の式:
Figure 2011526297
であり、ここで:
およびRは、各々独立して、H、ハロ、ヒドロキシ、(C−C15)アルキル、(C−C15)アルケニル、(C−C15)アルキニル、(C−C15)アルコキシ、メトキシメトキシ、および(C−C15)アルカノイルオキシであり;ここでRおよびRのうちの任意の(C−C15)アルキル、(C−C15)アルケニル、(C−C15)アルキニル、(C−C15)アルコキシ、(C−C15)アルカノイル、(C−C15)アルコキシカルボニル、もしくは(C−C15)アルカノイルオキシは、1個以上のハロ、ヒドロキシ、シアノ、もしくはオキソ(=O)で必要に応じて置換されている。
本発明の具体的な一実施形態において、Rは、以下の式のものであり:
Figure 2011526297
ここで:
およびRは、各々独立して、H、ハロ、ヒドロキシ、(C−C15)アルキル、(C−C15)アルケニル、(C−C15)アルキニル、(C−C15)アルコキシ、メトキシメトキシ、および(C−C15)アルカノイルオキシであり;
は、H、シアノ、フルオロ、もしくは−P(=O)(OH)であり;そして
は、H、シアノ、フルオロ、もしくは−P(=O)(OH)であり;
ここでRおよびRのうちの任意の(C−C15)アルキル、(C−C15)アルケニル、(C−C15)アルキニル、(C−C15)アルコキシ、(C−C15)アルカノイル、(C−C15)アルコキシカルボニル、もしくは(C−C15)アルカノイルオキシは、1個以上のハロ、ヒドロキシ、シアノ、もしくはオキソ(=O)で必要に応じて置換されている。
本発明の具体的な一実施形態において、RおよびRは、各々独立して、H、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヒドロキシ、もしくはメトキシである。
本発明の具体的な一実施形態において、RおよびRは、各々、ヒドロキシである。
本発明の具体的な一実施形態において、Rは、1個もしくは2個の基Rで置換され、また1個以上のハロ、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、NR、(C−C15)アルケニル、(C−C15)アルキニル、(C−C15)アルコキシ、(C−C15)アルカノイル、(C−C15)アルコキシカルボニル、もしくは(C−C15)アルカノイルオキシで必要に応じて置換された、ヘテロアリールである。
本発明の具体的な一実施形態において、Rは、1個の基Rで置換され、また1個以上のハロ、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、NR、(C−C15)アルケニル、(C−C15)アルキニル、(C−C15)アルコキシ、(C−C15)アルカノイル、(C−C15)アルコキシカルボニル、もしくは(C−C15)アルカノイルオキシで必要に応じて置換された、ヘテロアリールである。
本発明の具体的な一実施形態において、Rは、1個の基Rで置換され、また1個以上のハロ、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、NR、(C−C15)アルケニル、(C−C15)アルキニル、(C−C15)アルコキシ、(C−C15)アルカノイル、(C−C15)アルコキシカルボニル、もしくは(C−C15)アルカノイルオキシで必要に応じて置換された、ヘテロアリールである。
本発明の具体的な一実施形態において、Rは、1個の基Rで置換され、また1個以上のハロ、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、NR、(C−C15)アルケニル、(C−C15)アルキニル、(C−C15)アルコキシ、(C−C15)アルカノイル、(C−C15)アルコキシカルボニル、もしくは(C−C15)アルカノイルオキシで必要に応じて置換された、イソオキサゾリル、イミダゾリル(imadazolyl)、ピリジル、インドリル、もしくはベンゾ[b]フラニル環である。
本発明の具体的な一実施形態において、各Rは、独立して、Rである。
本発明の具体的な一実施形態において、各Rは、独立して、−CH=CH−Rである。
本発明の具体的な一実施形態において、各Rは、独立して、ヒドロキシ、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルチオ、(C−C)アルカノイル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルカノイルオキシ、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、およびNRから独立して選択される1個以上の基で必要に応じて置換された、アリールであり;ここで各RおよびRは、独立して、H、(C−C)アルキル、もしくは(C−C15)アルカノイルである。
本発明の具体的な一実施形態において、各Rは、独立して、ヒドロキシ、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルチオ、(C−C)アルカノイル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルカノイルオキシ、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、およびNRから独立して選択される1個以上の基で必要に応じて置換された、ヘテロアリールであり;ここで各RおよびRは、独立して、H、(C−C)アルキル、もしくは(C−C15)アルカノイルである。
本発明の具体的な一実施形態において、各Rは、独立して、ヒドロキシ、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルチオ、(C−C)アルカノイル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルカノイルオキシ、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、およびNRから独立して選択される1個以上の基で必要に応じて置換された、フェニルであり;ここで各RおよびRは、独立して、H、(C−C)アルキル、もしくは(C−C15)アルカノイルである。
本発明の具体的な一実施形態において、各Rは、独立して、ヒドロキシ、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルカノイルオキシ、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、およびNRから独立して選択される1個以上の基で必要に応じて置換された、フェニルであり;ここで各RおよびRは、独立して、H、(C−C)アルキル、もしくは(C−C15)アルカノイルである。
本発明の具体的な一実施形態において、各Rは、独立して、ニトロもしくはアミノで置換されたフェニルである。
本発明の具体的な一実施形態において、上記式(I)の化合物は、以下:
Figure 2011526297
Figure 2011526297
から選択される。
本発明の具体的な一実施形態において、上記式(I)の化合物は、以下:
Figure 2011526297
から選択される。
本発明の具体的な一実施形態において、上記式(I)の化合物は、単離および精製されている。
具体的な一実施形態において、本発明は、鏡像異性的に富化されかつ少なくとも約90%の鏡像異性体過剰を有する化合物を提供する。
具体的な一実施形態において、本発明は、鏡像異性的に富化されかつ少なくとも約95%の鏡像異性体過剰を有する化合物を提供する。
具体的な一実施形態において、本発明は、鏡像異性的に富化されかつ少なくとも約98%の鏡像異性体過剰を有する化合物を提供する。
具体的な一実施形態において、本発明は、鏡像異性的に富化されかつ少なくとも約99%の鏡像異性体過剰を有する化合物を提供する。
具体的な一実施形態において、本発明は、鏡像異性的に純粋な化合物を提供する。
具体的な一実施形態において、本発明は、2S 4aS 9aS鏡像異性体である式(I)の化合物を提供する。
具体的な一実施形態において、本発明は、2R 4aR 9aR鏡像異性体である式(I)の化合物を提供する。
化合物が、安定な非毒性酸塩もしくは塩基塩を形成するに十分塩基性もしくは酸性である場合、塩としての上記化合物の投与は、適切であり得る。薬学的に受容可能な塩の例は、生理学的に受容可能なアニオンを形成する酸で形成された有機酸付加塩(例えば、トシル酸塩、メタンスルホン酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、マロン酸塩、酒石酸塩、コハク酸塩、安息香酸塩、アスコルビン酸塩、α−ケトグルタル酸塩、およびα−グリセロリン酸塩)である。適切な無機塩もまた形成され得、それらとしては、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、炭酸水素酸塩、および炭酸塩が挙げられる。
薬学的に受容可能な塩は、当該分野で周知の標準的手順を使用して(例えば、十分に塩基性の化合物(例えば、アミン)と、生理学的に受容可能なアニオンを提供する適切な酸とを反応させることによって)、得られ得る。カルボン酸のアルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウムもしくはリチウム)塩またはアルカリ土類金属(例えば、カルシウム)塩もまた、作製され得る。
適切な酸としては、上記反応を触媒するに適した任意の有機酸(例えば、トリフルオロ酢酸(TFA))が挙げられる。適切な塩基としては、上記反応を触媒するに適した任意の塩基(例えば、トリエチルアミン(TEA))が挙げられる。
本明細書で使用される場合、用語「単離された」および「精製された」とは、他の生物学的因子を実質的に含まない(例えば、少なくとも約95%、約98%、もしくは約99%純粋)物質に言及する。
本明細書で使用される場合、用語「処置する(treat)」、「処置(treatment)」、および「処置している(treating)」は、予防にも及び、処置されている状態もしくは症状の進行もしくは重篤度を予防する、予防、予防すること、低下させること、停止させること、もしくは改善すること(reversing)を包含する。よって、用語「処置」は、適切な場合、医学的投与、治療的投与、および/もしくは予防的投与の両方を包含する。
本発明における使用に適した化合物および薬学的組成物は、上記活性化合物がその意図された目的を達成するに有効な量で投与されるものを含む。より具体的には、「治療上有効な量」とは、上記疾患、障害、および/もしくは状態を処置するに有効な量を意味する。治療上有効な量の決定は、特に、本明細書で提供される詳細な開示に鑑みれば、十分に当業者の能力の範囲内である。
本発明の薬学的に活性な化合物は、薬学的組成物として処方され得、選択された投与経路(例えば、経口的にもしくは非経口的に(静脈内経路、筋肉内経路、局所経路、もしくは皮下経路によって))に適合する種々の形態で、哺乳動物宿主(例えば、ヒト患者)に投与され得る。
従って、本発明の化合物は、全身に(例えば、経口的に)、薬学的に受容可能なビヒクル(例えば、不活性希釈剤もしくは同化できる食用キャリア)と組み合わせて、投与され得る。それらは、硬質もしくは軟質のシェルゼラチンカプセル中に閉じ込められ得、錠剤へと圧縮され得るか、患者の食事の食物と直接組み込まれ得る。治療的投与に関しては、上記活性化合物は、1種以上の賦形剤と合わされ得、摂取可能な錠剤、口腔錠、トローチ剤、カプセル剤、エリキシル剤、懸濁物、シロップ剤、ウェハなどの形態で使用され得る。このような組成物および調製物は、少なくとも0.1%の活性化合物を含むべきである。上記組成物および調製物のパーセンテージは、当然のことながら変動し得、都合のよいことには、所定の単位投与形態の重量の約2〜約60%の間であり得る。このような治療上有用な組成物中の活性化合物の量は、有効投与レベルが維持されるようなものである。
上記錠剤、トローチ剤、丸剤、カプセル剤などはまた、以下のものを含み得る:結合剤(例えば、トラガカントガム、アカシアガム、コーンスターチもしくはゼラチン);賦形剤(例えば、リン酸二カルシウム);崩壊剤(例えば、コーンスターチ、ジャガイモデンプン、アルギン酸など);滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム);および甘味剤(例えば、スクロース、フルクトース、ラクトースもしくはアスパルテーム)または矯味矯臭剤(例えば、ペパーミント、冬緑油、もしくはサクランボ調味料)が添加され得る。上記単位投与形態がカプセル剤である場合、それは、上記タイプの物質に加えて、液体キャリア(例えば、植物性油もしくはポリエチレングリコール)を含み得る。種々の他の物質が、コーティングとして、もしくは別の方法で上記固体単位投与形態の物理的形態を改変するために存在し得る。例えば、錠剤、丸剤、もしくはカプセル剤は、ゼラチン、ワックス、シェラックもしくは糖などでコーティングされ得る。シロップ剤もしくはエリキシル剤は、上記活性化合物、甘味剤としてスクロースもしくはフルクトース、保存剤としてメチルパラベンおよびプロピルパラベン、色素および矯味矯臭剤(例えば、サクランボフレーバーもしくはオレンジフレーバー)を含み得る。当然のことながら、単位投与形態を調製するにおいて使用される任意の物質は、使用される量において、薬学的に受容可能でかつ実質的に非毒性であるべきである。さらに、上記活性化合物は、徐放性調製物およびデバイスに組み込まれ得る。
上記活性化合物はまた、注入もしくは注射によって、静脈内もしくは腹腔内に投与され得る。上記活性化合物もしくはその塩の溶液は、水中に、必要に応じて、非毒性界面活性剤と混合されて調製され得る。分散物がまた、グリセロール、液体ポリエチレングリコール、トリアセチン、およびこれらの混合物中に、および油中に調製され得る。貯蔵および使用の通常の条件下では、これら調製物は、微生物の増殖を防止するために保存剤を含む。
注射もしくは注入に適した薬学的投与形態は、滅菌注射用もしくは注入用の溶液、または必要に応じてリポソーム中に包まれる、分散物の即座の調製に適合した活性成分を含む滅菌水溶液もしくは分散物もしくは滅菌散剤を含み得る。全ての場合において、注射もしくは注入のための最終投与形態は、滅菌の、流体であり、製造および貯蔵の条件下で安定であるべきである。上記液体キャリアもしくはビヒクルは、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、液体ポリエチレングリコールなど)、植物性油、非毒性のグリセリルエステル、およびこれらの適切な混合物を含む、溶媒もしくは液体分散媒体であり得る。適切な流動性が、例えば、リポソームの形成によって、分散物の場合には必要とされる粒子サイズの維持によって、もしくは界面活性剤の使用によって、維持され得る。微生物活動の防止は、種々の抗菌剤および抗真菌剤(例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、チメロサールなど)によってもたらされ得る。多くの場合において、等張剤(例えば、糖、緩衝化剤もしくは塩化ナトリウム)を含むことは、好ましい。上記注射可能な組成物の長期の吸収は、吸収を遅延させる薬剤(例えば、モノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチン)の組成物中で使用することによってもたらされ得る。
滅菌注射用溶液は、上記活性化合物を、必要な場合、種々の上記に列挙された他の成分とともに、適切な溶媒中、必要とされる量で組み込み、続いて、濾過滅菌することによって調製される。滅菌注射用溶液の調製のための滅菌散剤の場合、好ましい調製法は、真空乾燥および凍結乾燥技術であり、これら技術は、上記活性成分の粉末と予め滅菌濾過した溶液中に存在する任意のさらなる所望の成分を生じる。
局所投与については、本発明の化合物は、純粋な形態で適用され得る。しかし、本発明の化合物を、組成物もしくは処方物の形態で、皮膚科学的に受容可能なキャリア(これは、固体であっても液体であってもよい)と組み合わせて皮膚に投与することは、一般に望ましい。有用な固体キャリアとしては、微細に分割した固体(例えば、タルク、クレイ、微結晶性セルロース、シリカ、アルミナなど)が挙げられる。有用な液体キャリアとしては、水、アルコールもしくはグリコールまたは水−アルコール/グリコールブレンドが挙げられ、ここで本発明の化合物は、有効レベルで、必要に応じて、非毒性界面活性剤で補助して、溶解もしくは分散させられ得る。補助剤(例えば、芳香剤およびさらなる抗菌剤)は、所定の使用についてその特性を最適化するために添加され得る。得られた液体組成物は、吸収パッドから適用され得るか、包袋(bandage)および他の外傷用医薬材料(dressing)を含浸するために使用され得るか、またはポンプタイプもしくはエアロゾルスプレー装置を使用して、罹患した領域へとスプレーされ得る。
濃化剤(例えば、合成ポリマー、脂肪酸、脂肪酸塩および脂肪酸エステル、脂肪アルコール、改変セルロースもしくは改変ミネラル物質)はまた、ユーザーの皮膚へ直接適用するために、拡げられるパスタ剤、ゲル、軟膏剤、ソープなどを形成するための液体キャリアとともに使用され得る。
本発明の薬学的に活性な化合物を皮膚へ送達するために使用され得る有用な皮膚科学的組成物の例は、当該分野で周知である;例えば、Jacquetら(米国特許第4,608,392号)、Geria(米国特許第4,992,478号)、Smithら(米国特許第4,559,157号)およびWortzman(米国特許第4,820,508号)を参照のこと。
本発明の薬学的に活性な化合物の有用な投与量は、それらのインビトロ活性、および動物モデルにおけるインビボ活性を比較することによって、決定され得る。マウス、および他の動物における有効投与量の、ヒトへの外挿方法は、当該分野で公知である;例えば、米国特許第4,938,949号を参照のこと。
処置において使用するために必要とされる、上記化合物、もしくはその活性塩もしくは誘導体の量は、選択される特定の塩だけでなく、投与経路、処置されている状態の性質、ならびに患者の年齢および状態とともに変化し、最終的には、主治医もしくは臨床医の裁量次第である。
本発明の化合物はまた、癌を処置するために有効である他の治療剤と組み合わせて投与され得る。
所望の用量は、便宜上、単一用量において、もしくは適切な間隔で投与される分割用量として(例えば、1日に2回、3回、4回以上の部分用量として)調製され得る。上記部分用量自体は、例えば、多くの別個の定まっていない間隔での投与へとさらに分割され得る;例えば、吸入器からの複数回の吸入もしくは目への複数的の液滴の適用によって。
(一般的合成法)
一般に、
Figure 2011526297
によって結合が表される結合が二重結合である式(I)の化合物は、式20のアルデヒドと、式21のホスホネートとをカップリングすることによって調製され得、
Figure 2011526297
ここでR〜Rは、本明細書中で定義される値もしくは特定の値のうちのいずれかを有し;そしてここでR5aは、本明細書中で定義される値もしくは特定の値のうちのいずれかを有する式Rの基または1個以上の保護基をもつ式Rの基である。式R5aの基が、1個以上の保護基をもつ式Rの基である場合、式(I)の化合物は、上記保護基を外して、式(I)の化合物を提供することによって調製され得る。−−−−によって表される結合が単結合である式(I)の対応する化合物は、オレフィンの、メタノール中のマグネシウムでの還元によって調製され得る。一実施形態において、本発明は、式Iの化合物を調製するための方法を提供し、上記方法は、式20のアルデヒドもしくは1個以上の保護基をもつ対応するアルデヒドと、式21のホスホネートもしくは1個以上の保護基をもつ対応するホスホネートとを反応させる工程、および必要に応じて、任意の保護基を外して、式Iの化合物を提供する工程を包含する。中間体アルデヒド20は、式Iの化合物を調製するために特に有用であり、本発明の特定の一実施形態を代表する。
本明細書中の実施例において記載されるように、蛍光性スチルベン9の合成を、公知のアリールブロミド1で始めた(スキーム1).
Figure 2011526297
ブロミド1のハロゲン−リチウム交換は、リチウム化(lithiated)アレーンを得、これを、後に、乾燥ジメチルホルムアミドと反応させ、受容可能な終了でアルデヒド2を得た。このアルデヒドを、改変Horner−Wadsworth−Emmons条件下で公知のホスホネート3で処理し、保護されたスチルベン4を得た。標準的な条件下での上記シリル保護基の除去することで、ベンジル型アルコール5への接近を得た。次いで、3工程手順を使用して、上記アルコール5を上記ベンジル型ホスホネートに変換した。従って、メタンスルホニルクロリドおよびトリエチルアミンで上記アルコールを処理して、上記メシレートを得た。これは、上記ヨウ化物へと円滑に変換され得る。温和な求核剤であるトリエチルホスファイトによる上記ヨウ化物の置換は、高収率で所望のベンジル型ホスホネート6を与える。三環式アルデヒド7での別の改変Horner−Wadsworth−Emmons反応は、完全に保護されたシュワインフルチンアナログ8を与える。カンファースルホン酸もしくはトルエンスルホン酸での上記MOMエーテル保護基の除去は、適度な収率で所望のスチルベン9を与える。中間体アルデヒド7は、式Iの化合物を調製するために特に有用であり、本発明の特定の一実施形態を代表する。
式Iの化合物を調製するために有用な別の中間体アルデヒドは、式134の化合物である:
Figure 2011526297
式134の化合物は、以下に例示され、実施例2に記載されるように調製され得る。中間体アルデヒド134は、式Iの化合物を調製するために特に有用であり、本発明の特定の一実施形態を代表する。
中間体アルデヒド134aおよび134b:
Figure 2011526297
はまた、式Iの化合物を調製するために特に有用であり、本発明の特定の実施形態を表す。
スキーム2および3に図示されるように、このアルデヒドは、ベンジルアルコール115から調製され得る。上記ベンジルアルコール自体は、3工程でおよびバニリンから94%全収率で入手可能であった。Williamsonエーテル合成を介するメチル化から、化合物116を得た。次いで、これを、n−BuLiに曝して、ハロゲン金属交換を誘導した。得られたアリールアニオンと、ゲラニルブロミド(17)との反応から、優れた全収率で中間体118が得られた。上記メチルエーテル118を、カラムクロマトフラフィーによって容易に精製した。このことから、5gスケールから10gスケールでこの中間体を調製することが可能になった。
Figure 2011526297
化合物118を、Shiの条件下で触媒19を用いてエポキシ化した。このプロトコルは、HPLCによって決定される場合、90%eeより高いエポキシド120を一貫して生成した。この工程の収率は中程度であったが、かなりの量の出発物質を回収し、リサイクルすることができた。このことから、回収された出発物質に基づく収率は、より魅力的(85%)になる。エポキシド120の環化は、BF・OEtに短時間曝すことで生じ、優れた全収率で化合物121および122の混合物を生じた。この混合物の形成はほぼ必然的な結果ではない。なぜなら、化合物121および122は、優れた収率で相互転換し得、ともに有用な中間体であるからである。テキサヒドロキサンテン(Hexahydroxanthene)121を、Leyの条件下で酸化して、ケトン124を優れた収率で得た(スキーム3)。次いで、ケトン124を、多くの酸化のためのプラットフォームとして供した。Rubottomアプローチ得を、より反応性の高いシリルトリフレートを使用して調査して、エノールエーテル形成を促進した。そうだとしても、上記シリルエノールエーテルへの変換は、CDCl中で行われた反応のH NMR分析によって、もしくは最初の生成物混合物の分析によって観察した場合、不完全(約60%)であった。この混合物をmCPBAで処理した場合、得られた最良の結果は、アシロイン125の9%単離収率であった。ケトン124の企図されたMoOPH酸化からは、近年のTomkinsonの手順と同様に、出発物質が回収されたに過ぎなかった。より促進的な条件をこの酸化で試みた場合、分解が観察されたに過ぎなかった。ケトン124は、塩基性条件下でのOによる酸化により反応性であることが判明したが、この場合、単離された生成物のみが、Danishefskyによって観察されるものに類似の生成物(これは、Favorskii様プロセスから得られ得る)である、酸と仮に割り当てられた構造126への転位(rearrangement)を受けた。
Figure 2011526297
ケトン124の酸化のための直接的な方法の成功が限られていたことに起因して、上記cis A−環ジオールの調製のためのあまり直接的でないストラテジーが考えられた。さらに、化合物125への収率が改善できたとしても、この化合物から所望のジオール立体異性体を得ることは、長い反応シーケンスを必要とし得る。化合物112の回折分析は、
Figure 2011526297
還元が、明らかに、あまり妨げられていない面から生じることを示唆した。従って、C−2ケトンの還元に続いて、C−3ケトンの還元が生じて、その軸結合(axial)アルコールを導入する段階的アプローチは、有望であるようであった。しかし、ケトン124の、A−環ジケトンへの企図された酸化が直接的でないことを考慮すると、アプローチは、オレフィンの形態で潜在的カルボニル基を生成するためのアルドール縮合の使用に基づいた。いくつかの実験の後、ケトン124をベンズアルデヒドおよびエタノール中の塩基に短時間曝すと、定量可能な収量でエノン(enone)127が生じることを発見した。このエノンが入手できたことで、3−ケト化合物の形成のための種々のストラテジーの調査が可能になった。
エノン127の制限された官能性が環外オレフィンの直接的な酸化を可能にすることが合理的に想定され得る(スキーム4)。しかし、OsO/NaIOでの化合物127の直接処理から、唯一の生成物として複雑なアセタール128が得られた。この問題を回避するために、より段階的なアプローチを追求した。α,β−不飽和ケトン127の、Luche条件下での還元から、重要な(key)NOESY相関によって証明されるように、C−2位置で所望の配置を有するアルコール129を得た。任意の潜在的な副反応を止めるために、ヒンダードアルコール129を、促進条件下でMOMアセタールとして保護して、顕著な量の出発物質がまた回収できたとしても、中程度の収率で化合物130を得た。OsO/NaIOとの反応を介する上記オレフィンの酸化的切断での最初の試みは、顕著な量のジオール132とともに、適度な収率のケトン131(32%)を得た。過剰なNaIOの添加、より長い反応時間の使用、およびより高い反応温度の適用は、全て、完全な交換をもたらすのに失敗した。しかし、過剰量でのより活性な酸化体の使用(KMnO,10当量)は、長期の曝露の後ですら顕著な量の出発物質が回収できたとともに、ケトン131の満足のいく収率を提供した。
Figure 2011526297
ケトン131を、NaBHで処理した際に還元して、唯一の観察された鏡像異性体として、定量可能な収率でアルコール133を得た。上記C−3中心の相対的立体化学を、結合定数(coupling constant)に基づいて割り当てた:H−3は、J=3.2Hzでの四重線(quartet)として出現する。DDQへの化合物133の曝露から、上記メチルエーテルから直接、アルデヒド134を得た。
式Iの化合物(例えば、化合物219、225、227、235、および237)は、以下に図示され、実施例3〜7に記載されるように調製され得る。
スキーム5に図示されるように、p−ニトロアナログ219の合成を、公知のアルデヒド212で始めた(Neighbors,J.D.ら,2009,Biorganic & Medicinal Chemistry Letters)。
Figure 2011526297
Horner−Wadsworth−Emmons条件下での、公知のp−ニトロベンジルホスホネート(213)での処理から、保護されたスチルベン214を得た。TBAFを使用する上記シリルエーテルの脱保護から、遊離アルコール215を高収率で得た。ベンジルアルコール215をホスホネート216へ、中間体メシレートおよびヨウ化物を介して変換するための3工程プロセスを使用して、所望の化合物を中程度の収率で得た。このスチルベンホスホネート216と、公知のアルデヒド217(同様に7)とのカップリングは、ビス−スチルベン218を与える。メタノール中のp−トルエンスルホン酸を使用する上記メトキシメチルエーテルの除去から、目的のニトロビス−スチルベン219を得た。
式225、227、235、および237の化合物を調製するための必要とされるメチルエーテルの合成を、公知のベンジル型アルコール220で始めた(スキーム6)。指向されたオルトメチル化(DoM)、続いて、得られたジアニオンの、DMFでの処理から、適切な収量で所望のアルデヒド221を得た。
Figure 2011526297
ホスホネート213でのアルデヒド221の処理から、優れた収率でベンジル型アルコール222を得た。上記アルコールを上記ホスホネートへ変換したところ、化合物223を得た。このシーケンスの最後のArbuzov反応のための溶媒としてDMFを使用すると、これらの緩やかな可溶性スチルベン系における結果が大きく改善する。
スキーム7に図示されるように、ホスホネート223をアルデヒド217で縮合したところ、良好な収量の化合物224を得た。
Figure 2011526297
上記単一のメトキシメチルエーテル保護基を除去したところ、優れた収率で化合物225を得た。この化合物は、親レゾルシノールに対してごくわずかに低下した活性を示し、より重要なことには、遙かに改善された安定性を示した。
ニトロ−スチルベン225は、原則として、上記シュワインフルチンの標的の細胞下位置を同定するために使用されうる。これが本当に有益であるために、重要なファーマコア要素を欠いている蛍光性コントロール化合物が非常に有用であることを決定した。アルデヒド修飾固体支持体への結合点として使用されうるアミンアナログへの侵入を可能にする上記ニトロ基の還元もまた、構想した。次いで、これらは、相互作用している細胞成分のクロマトグラフィースタイルの単離のために使用されうる。次いで、所望の化合物のセットを仕上げると、シュワインフルチン弾頭(warhead)なしの上記コントロール化合物のアミンアナログ、ならびに新たに入手可能なシュワインフルチン B A−環ジオール系に基づくニトロおよびアミン含有化合物である。これら設計優先事項は、蛍光性コントロールとしてのスチルベン230および232の同定、ならびにアミン置換標的としてのスチルベン227および237をもたらした。
これらさらなるアナログの合成は、比較的簡単であった。ホスホネート223を公知のアルデヒド7および134で縮合したところ、保護されたスチルベン229および234を得た。上記ニトロ化合物229および234の各々のメトキシメチルエーテルを脱保護したところ、標的230および235を良好な収率で得た。化合物224、229および234のニトロ基の還元は、ジチオン酸ナトリウムを使用して行うことができたが、塩化アンモニウム中のZnがまた、この変換のために使用され得、所望のアミン226、231、および236を得ることがその後見いだされた。繰り返すと、これら化合物の脱保護は、何事もなく、化合物227、232、および237を得ていた。
上記標的化合物はすべて、蛍光を示した(表1)。上記ニトロ−化合物219、225、230、および235はすべて、上記アミン化合物227、232および237より大きなストークスシフトを示した。上記ニトロ置換された化合物はまた、以前に合成したメタ−フェノールビス−スチルベン210と比較して、顕著に赤色にシフトした吸収(absorbtion)および最大放射を示す。上記蛍光放射についてこの緑色領域へのシフトは、自己蛍光からのいかなる干渉もなく、これら化合物に関する細胞研究を可能にする。
Figure 2011526297
本発明の化合物の抗癌活性は、当該分野で周知の薬理学的モデル(例えば、NCI 60細胞株抗癌アッセイ)を使用して決定されうる。式(I)の代表的な化合物を試験し、このアッセイにおいて抗癌活性を有することを見いだした。
癌細胞形態に対する本発明の化合物の効果は、当該分野で周知の薬理学的モデルを使用して決定されうるか、または以下の試験Aを使用して決定されうる。
(試験A)
細胞培養。SF−295細胞を、RPMI 1640(10% ウシ胎仔血清およびペンストレプトマイシン(penstreptamycin)を補充)中で維持した。A−549細胞を、10% ウシ胎仔血清およびペンストレプトマイシンを含有するF−12培地中で維持した。両方の細胞株を、37℃および5% COにおいてインキュベートした。
細胞形態。細胞を、6ウェルプレート中の滅菌カバースリップ上にプレートし、示された化合物での処理前に、65% コンフルエントにした。上記処理間隔の終わりに、細胞をすすぎ、3.7% ホルムアルデヒドで15分間にわたって固定した。その後、PBS中ですすいだのち、細胞を0.2% triton X−100で4分間にわたって透過性にし、PBS中ですすいだ。次いで、細胞を、1% BSAとともに30分間にわたってインキュベートし、その後、ファロイジン染色(Molecular Probes,Eugene,OR)で20分間にわたってインキュベートした。染色の間隔の完了時に、細胞をすすぎ、DAPI(Vector laboratories,Inc.,Burlingame,CA)を含むVectashield固定媒体(mounting media)を使用して固定した。スライドを、Bio−Rad Multi−photon顕微鏡を使用して画像化し、Image−Jソフトウェアを使用して処理した。
NCIの60癌細胞スクリーンにおいて、SF−295細胞は、中でも、シュワインフルチン誘導性増殖阻害に対して最も感受性の細胞株である。細胞増殖に対するそれらの効果に加えて、シュワインフルチンは、24時間を超えた時点で細胞形態の強烈な変化を誘導する。培養において、SF−295細胞は、複数の拡げた接着斑(focal adhesion)を有する大きな多角形の形をした細胞である、シュワインフルチン(例えば、3−dSB)でのSF−295細胞の処理は、細胞領域の減少およびF−アクチンの減少によって証明された変化を誘導し、このことは、これら細胞の周囲においてF−アクチン染色のみを有する紡錘形の細胞を生じる。
24時間にわたる化合物9(500nM)もしくは3−dSB(500nM)でのSF−295細胞の処理は、コントロール細胞に類似した形態学的特徴を示した。しかし、48時間で、3−dSB(500nM)もしくは化合物9(500nM)で処理した細胞は、細胞形態において特徴的な変化を示す。これら変化は、周囲および長く細い突出物状のぎざぎざしたF−アクチンを形成させたROCKインヒビターY−27632(10μM)によって誘導されたものとは異なるようである。24時間でのROCK阻害誘導に加えて、等濃度での化合物9は、SF−295細胞における3−dSBに類似の活性を示すが、化合物9および3−dSBはともに、Y−27632の活性とは異なる。
上記シュワインフルチンは、大きな差異を示す。これは、いくつかの細胞株がシュワインフルチンに対して感受性が高くないことを意味する。これら細胞株のうちの1つは、A−549(ヒト肺癌)細胞株である。A−549細胞は矩形であり、SF−295細胞と比較して小さい細胞領域を覆う。3−dSB(500nM)もしくは化合物9(500nM)での処理は、24時間もしくは48時間での形態的変化を誘導しない。変化が存在しないということは、A549細胞がシュワインフルチン処理に対して感受性が高くないことを示す以前の研究と一致する。SF−295細胞における効果に類似して、Y−27632(10μM)は、上記A−549細胞の縁部においてひだ状の(ruffled)F−アクチンを誘導する。これらの知見は、化合物9にある合成操作が、上記シュワインフルチン化合物の示差的な活性を変化させないことをさらに示唆する。
選択的毒性は、上記シュワインフルチン化合物の顕著な特徴である。上記天然シュワインフルチンの毒性を残しておくことは、式Iのシュワインフルチンアナログの利用において有用である。化合物9は、SF−295細胞においてシュワインフルチンの活性を維持し、細胞形態において特徴的な変化を示す。これらの知見は、シュワインフルチンの構造的機能のさらなる理解を提供する。
本発明の化合物のインビボでの蛍光特性は、当該分野で周知の方法を使用して決定されうるか、または以下の試験Bを使用して決定されうる。
(試験B)
蛍光顕微鏡。SF−295細胞を、6ウェルプレート中の滅菌カバースリップ上にプレートし、65% コンフルエントにし、次いで、示した期間にわたって処理した。上記処理間隔の終わりに、細胞を完全培地中で3回洗浄して、残りの化合物を除去した。すすいだ直後に、細胞を顕微鏡スライドに固定し、University of Iowa Central Microscopy facilityにおいて、Bio−Rad Multi−photon顕微鏡を使用して画像化した。画像を、Image−Jソフトウェアを使用してさらに処理した。
本発明の化合物は、化合物位置を介して、機構もしくはシュワインフルチン活性を解明するために使用されうる。実際に、100nM程度の化合物9の濃度でのSF−295細胞は、試験した全ての時点で可視化され得る。他のシュワインフルチンを用いた以前の試みとは異なって、処理した細胞における蛍光は、コントロール細胞蛍光より顕著に大きかった。予測されるように、増大する濃度の化合物9でのSF−295細胞の処理は、試験した全ての時点で蛍光強度を増大した。細胞内での化合物9の位置は、核周囲領域における強い蛍光とともに、主にサイトゾルに出現する。化合物9の蛍光特性は、その可視化を可能にし、このことは、その作用部位の決定を可能にし得る。
本発明の化合物の抗癌活性はまた、以下の試験Cにおいて議論されるアッセイスキームを使用して決定されうる。
(試験C)
国立癌研究所の60ヒト腫瘍細胞株抗癌アッセイは、種々のアナログのシュワインフルチン様活性を示すために使用されてきた。さらに、より迅速な転回を可能にする3方向アプローチ(three pronged approach)が、使用されうる。この3方向の試験スキームは、以下を包含する:1)シュワインフルチン感受性のヒト神経膠腫由来のSF−295細胞株におけるMTTアッセイ;2)シュワインフルチン抵抗性のヒト非小細胞肺癌由来の細胞株A549におけるMTTアッセイ;および3)24時間および48時間での細胞形態変化の顕微鏡観察。シュワインフルチン様活性を示す化合物は、抗癌活性と一致する濃度で、細胞形態の強烈な変化を示す。この3方向の試験スキームは、シュワインフルチン様活性ありおよびなしで、首尾よく同定された化合物を有する非常に単純な方法である。よって、一実施形態において、本発明は、シュワインフルチン様活性を有する化合物を同定するための方法を提供し、上記方法は、上記化合物を、1)シュワインフルチン感受性のヒト神経膠腫由来のSF−295細胞株におけるMTTアッセイ;2)シュワインフルチン抵抗性のヒト非小細胞肺癌由来の細胞株A549におけるMTTアッセイ;および3)1つ以上の選択された時点(例えば、24時間および48時間)での細胞形態変化の顕微鏡観察、に供する工程を包含する。
上記ニトロ置換された化合物225および上記シュワインフルチンの左半分の弾頭を欠いている上記コントロール化合物230は、この点において予測されるように、活性を示した。ここで合成されたさらなるアナログはまた、このスキームにおいて試験した。遊離レゾルシノール219は、SF−295細胞株における標準的な3−デオキシシュワインフルチン Bにほぼ同一な活性を有するこれら化合物の最も強力なものである。興味深いことに、219は、上記A549肺癌株において3−デオキシシュワインフルチン Bより強力な規模である。この化合物はさらに、シュワインフルチン様活性を示す、A549株 対 SF−295株において活性の顕著な低下を示す。上記化合物の全ては、肺癌 対 神経膠腫細胞株において、活性の約10分の1の低下を示した。上記の新規なシュワインフルチンの作用機構の別の保存の表示は、これら2つの細胞株が薬物処理で増殖する場合に、これら細胞株の観察において見いだされる。試験した化合物の全ては、SF−295細胞を上記A549細胞株においてこの効果を引き起こすに必要なものより1桁から2桁低い用量で、上記コントロール細胞より少ない突出物を有する紡錘形状をとらせた。上記アミン置換されたアナログ(227および237)のいずれも、3−デオキシシュワインフルチン Bより強力ではないが、シュワインフルチン様活性の顕著な特徴の全てを示した。シュワインフルチン A(1)およびB(2)で見いだされるもののようなジヒドロキシル化A−環をもつ化合物237は、3−デオキシ化合物227より顕著に活性ではない。
本発明はここで、以下の非限定的な実施例によって例示される。
(実施例1:化合物9の合成)
MeOH(5mL)中のスチルベン8(16mg,0.024mmol)の溶液に、p−トルエンスルホン酸(3mg,0.014mmol)を添加した。得られた溶液を、60℃へと5時間にわたって加熱した。上記反応を、飽和NaHCOを添加することによってクエンチし、酢酸エチルで抽出し、その有機相をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させた。真空中での濃縮、続いて、カラムクロマトグラフィーによる最終精製(2:1〜1:1 ヘキサン:酢酸エチル)から、ビススチルベン9(10mg,79%)をわずかに黄色の油状物として得た:H NMR(CDCl) δ 7.19(d,J=17Hz,1H), 7.55(d,J=17Hz,1H), 7.18(t,J=7.9Hz,1H), 7.04−6.98(m, 4H), 6.95(d,J=6.9Hz,2H), 6.90−6.88(m,1H), 6.73−6.70(m,2H), 3.82(s,3H), 3.43−3.38(m,1H), 2.76−2.73(m,2 H), 1.85−1.63(m,6 H), 1.23(s,3H), 1.13(s,3H), 0.90(s,3H); 13C NMR (CDCl) δ 158.5, 157.6, 150.2, 144.1, 142.1, 138.6, 131.5, 130.4, 129.7, 129.6, 126.5, 123.7, 121.8, 121.5, 118.7, 114.7, 113.0, 112.3, 108.3, 77.7, 77.6, 56.1, 47.2, 39.2, 38.7, 29.2, 27.9, 23.8, 20.4, 14.9; HRMS(EI) C3336(M)についての計算値 528.2512, 実測値 528.2523。
上記中間体スチルベン8を、以下のように調製した。
a.−78℃のTHF(15mL)中の上記公知のブロミド1(476mg,1.1mmol)の溶液に、n−BuLi(0.6mL,ヘキサン中2.3M)を、2分間にわたって滴下した。20分後、DMFを添加した(0.2mL,1.4mmol,乾燥剤としていくらかのCaHを含む)。上記反応をさらに1時間にわたって進め、飽和NHCl水溶液の添加によってクエンチした。その水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機相をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空中で濃縮して、黄色油状物を得た。カラムクロマトグラフィーによる最終精製から、アルデヒド2(234mg,56%)を透明油状物として得た。H NMR(CDCl) δ 10.5(s,1H), 6.84(s,2H), 5.26(s,4H), 4.73(s,2H), 3.50(s,6H), 0.95(s,9H), 0.12(s,6H) ; 13C NMR (CDCl) δ 188.9, 159.6(2C), 151.0, 114.7, 105.6(2C), 94.8(2C), 64.5, 56.4(2C), 25.8(3C), 18.3, −5.4(2C)。
b.NaH(290mg,7.8mmol,油中60%)、およびTHF(10mL)中の15−クラウン−5(1滴,触媒)の懸濁物を、0℃へと冷却した。これに、THF(10mL)中のアルデヒド2(168mg,0.45mmol)およびホスホネート3(185mg,0.64mmol)を添加した。上記混合物を、室温へと加温し、合計10時間攪拌した。水を滴下し、上記溶液を、EtOAcで抽出した。得られた有機相をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(6:1〜2:1 ヘキサン:酢酸エチル)による最終精製から、 スチルベン4(228mg,100%)を透明油状物として得た: H NMR (CDCl) δ 7.61(d,J=17Hz,1H), 7.50(d,J=17Hz,1H), 7.38−7.29(m,3H),7.03−7.00(m,1H), 6.93(s,2H), 5.34(s,4H), 5.30(s,2H), 4.80(s,2H), 3.60(s,6H), 3.59(s,3H), 1.05(s,9H), 0.02(s,6H), 13C NMR (CDCl) δ 157.4, 156.1(2C), 142.3, 140.7, 132.0, 129.4, 120.4, 120.1, 115.1, 114.6, 114.1, 106.0(2C), 94.8(2C), 94.3, 64.7, 56.1(2C), 55.9, 25.8(3C), 18.3, −5.3(2C). C2740Siについての分析計算値: C, 64.30; H, 7.99. 実測値: C, 64.09; H, 8.02。
c.シリルエーテル4(227mg,0.45mmol)を、THF(10mL)中で溶解し、上記溶液を、0℃へと冷却した。この溶液にTBAF(0.6mL,THF中1.00M)を添加し、5分後に、アイスバスを外し、4時間後に、上記反応を飽和NHClでクエンチした。酢酸エチルで抽出した後、その合わせた有機抽出物を、水およびブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空中で濃縮して、所望のベンジル型アルコール5(176mg,100%)を透明油状物として得た。H NMR (CDCl) δ 7.52(d,J=17Hz,1H), 7.40(d,J=17Hz,1H), 7.29−7.19(m,3H), 6.94−6.91(m,1 H), 6.82(s,2H,5.24(s,4H), 5.21(s,2H), 4.62(s,2H), 3.49(s,9H), 2.51(br. S 1H), 13C NMR (CDCl) δ 157.4, 156.1(2C), 141.9, 140.5, 132.3, 129.4, 120.1, 120.1, 115.7, 114.7, 114.1, 106.7(2C), 94.6(2C), 94.3, 64.9, 56.2(2C), 55.9。
d.メタンスルホニルクロリド(0.15mL,1.9mmol)を、ベンジル型アルコール5(176mg,0..45mmol)およびCHCl(10mL)中のEtN(0.2mL,1.4mmol)の溶液に添加し、上記反応混合物を室温へと1時間にわたって加温し、HOの添加によってクエンチし、CHClで抽出した。その合わせた有機層を、NHCl(飽和)、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮した。その得られた残渣およびNaI(150mg,1.0mmol)を、アセトン(10mL)中で8時間にわたって攪拌した。上記反応混合物を真空中で濃縮して、赤色固体を得、これをEtOAc中に溶解した。その得られた黄色溶液を、色が退色するまでNaで洗浄した後、それをブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮した。その得られた黄色油状物を、トリエチルホスファイト(2mL)に添加し、その混合物を、80℃で24時間にわたって加熱した。上記溶液を室温へと冷却した後、その余分のホスファイトを、高真空にて除去した。上記最初の黄色油状物を、フラッシュクロマトグラフィー(1:2 ヘキサン:EtOAc〜100% EtOAc)によって精製して、ホスホネート6(201mg,88%)を透明油状物として得た: H NMR (CDCl) δ 7.53(d,J=16.7Hz 1H), 7.40(d,J=16.7Hz,1H), 7.28−7.21(m,3H), 6.97−6.94(m,1H), 6.80−6.79(m,2H), 5.26(s,4H), 5.23(s,2H), 4.12−4.02(m,4H), 3.52(s,9H), 3.13(d,JHP=21.8Hz,2H), 1.30(t,J=7.0Hz,6H) , 13C NMR (CDCl) δ 157.4, 155.9(d,JCP=3.7Hz), 140.6, 132.3(d,JCP=1.6Hz), 132.0(d,JCP=8.0Hz), 129.4, 120.1, 120.1, 115.3(d,JCP =4.1Hz), 114.7, 114.1, 110.2(d,JCP=6.7Hz), 94.8, 94.4, 62.1 5(d,JCP=6.8Hz), 56.2, 55.9, 33.5(d,JCP=138Hz), 16.3(d,JCP=6.0Hz), HRMS(EI) C2535P(M)についての計算値 510.2019 実測値510.2018。
e.NaH(98mg,25mmol,油中60%)、およびTHF(7mL)中の15−クラウン−5(1滴,触媒)の懸濁物を、0℃へと冷却した。これに、THF(8mL)中のアルデヒド7(50mg,0.16mmol)およびホスホネート6(106mg,0.21mmol)を添加した。上記混合物を室温へと加温し、合計30時間にわたって攪拌した。水を滴下し、上記溶液を、EtOAcで抽出した。その得られた有機相をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(3:1〜1:1 ヘキサン:酢酸エチル)による最終精製から、スチルベン8(26.6mg,26%)を緑色のワックス状固体として得た: H NMR (CDCl) δ 7.55(d,J=16.6Hz,1H), 7.43(d,J=16.6Hz,1H), 7.32−7.20(m,4H), 7.04−6.87(m,6H), 5.32(s,4H), 5.23(s,2H), 3.91(s,3H), 3.55(s,6H), 3.52(s,3H0,3.47−3.42(m,1H), 2.74−2.71(m,2H), 2.20−2.12(m,1H), 1.90−1.47(m,5H), 1.27(s,3H), 1.14(s,3H), 0.90(s,3H), 13C NMR (CDCl) δ 157.4, 156.3, 148.9, 142.7, 140.7, 137.8, 132.1, 129.5, 129.1, 128.6, 125.9, 122.6, 120.7, 120.3, 120.1, 125.7, 114.7, 114.2, 106.7, 106.4, 94.8, 94.4, 77.9, 77.1, 60.3, 56.3, 56.0, 46.7, 38.3, 37.6, 28.2, 27.3, 23.1, 19.8, 14.1; HRMS(EI) C3948(M)についての計算値 660.3298, 実測値 660.3301。
(実施例2:中間体アルデヒド134の合成)
室温のCHCl/水(4:1)中のメチルエーテル133(50mg,0.13mmol)の溶液に、DDQ(34mg,0.15mmol)を添加した。80分後に、上記反応を、ブラインおよびNaHCOを添加することによってクエンチした。得られた溶液をCHClで抽出し、その合わせた有機相を、少量の水、続いてブラインで洗浄した。その有機相を乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮した。アルデヒド134(48mg,100%)を、かすかに黄色のワックスとして得、これを、さらに精製せずに使用した: [α]26.4 D=41.6°(c 1.0, CHOH,HPLCにより92%ee); H NMR(CDCl) δ 9.80(s,1H), 7.25(s,1H), 7.24(s,1H), 4.83(d,J=6.6Hz,1H), 4.73(d,J=6.6Hz,1H), 4.32(ddd,J=3.6,3.6,3.6Hz,1H), 3.90(s,3H), 3.47(s,3H), 3.27(d,J=3.6Hz,1H), 2.86−2.79(m,2H), 2.59(dd,J=14.4,3.6Hz,1H), 2.39(bd,1H), 1.98(dd,J=14.4,3.6Hz,1H), 1.79(dd,J=13.2,5.4Hz,1H), 1.49(s,3H), 1.13(s,3H), 1.11(s,3H); 13C NMR(CDCl) δ 191.0, 149.7, 148.5, 128.8, 127.2, 122.7, 107.5, 97.0, 84.7, 78.0, 68.6, 56.2, 56.1, 46.9, 42.1, 38.0, 28.8, 22.9, 21.8, 16.7; HRMS(ESI) m/z C2028(M)についての計算値 364.1886, 実測値 364.1896。
その中間体メチルエーテル133を、以下に記載されるように、ベンジルアルコール115から調製した。
a.メチルエーテル116。0℃のTHF中の公知のベンジルアルコール115(4.42g,15.9mmol,Neighbors,ら,Tetrahedron Lett.2008,49,516−519)の溶液に、NaH(1.2g,油中60%,30mmol)を、続いてCHI(1.5mL,24mmol)を添加した。3時間後、上記反応を、水の添加によってクエンチした。得られた溶液を、酢酸エチルで抽出し、その有機抽出物を、ブラインで洗浄した。その有機相を乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(3:1 ヘキサン/酢酸エチル)による最終精製から、メチルエーテル116(4.84g,96%)を黄色油状物として得た: H NMR(CDCl) δ 7.06(s,1H), 6.82(s,1H), 5.12(s,2H), 4.31(s,2H), 3.80(s,3H), 3.60(s,3H), 3.33(s,3H); 13C NMR(CDCl) δ 153.6, 142.8, 135.8, 124.1, 117.7, 111.0, 98.8, 73.9, 58.4, 58.1, 56.2; HRMS(ESI) m/z C1115Br(M)についての計算値 290.0154, 実測値290.0157。
b.ゲラニルアレーン118。−78℃のTHF中のメチルエーテル116(2.0g,6.9mmol)の溶液に、n−BuLi(3.0mL,ヘキサン中2.5M)を5分間にわたって添加した。約30分後、ゲラニルブロミド(17,1.5mL,7.9mmol)を滴下した。上記溶液を50分間にわたって低温に保持し、水の添加によってクエンチした。得られた溶液を酢酸エチルで抽出し、その合わせた有機相をブラインで洗浄した。その有機相を乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(9:1 ヘキサン/酢酸エチル)による最終精製から、アレーン118(2.2g,91%)を黄色油状物として得た: H NMR(CDCl) δ 6.78(s,1H), 6.73(s,1H), 5.32(t,J=7.2Hz,1H), 5.13−5.10(m,1H), 5.07(s,2H), 4.37(s,2H), 3.84(s,3H), 3.59(s,3H), 3.43(d,J=7.2Hz,2H), 3.38(s,3H), 2.12−2.02(m,4H), 1.71(s,3H), 1.69(s,3H), 1.60(s,3H); 13C NMR(CDCl) δ 152.1, 143.3, 136.0, 135.5, 134.0, 131.2, 124.2, 122.6, 121.0, 109.3, 98.8, 74.6, 58.0, 57.3, 55.6, 39.6, 28.2, 26.5, 25.6, 17.6, 16.0; HRMS(ESI) m/z C2132(M)についての計算値 348.2301, 実測値 348.2309。
c.エポキシド120。水性緩衝液(30mL,2M KCOおよび4mM EDTA)および0℃の有機相(50mL,1:1:1 CHCl/MeCN/EtOH)中のアレーン118(2.8g,8.0mmol)およびShiの触媒(19,590mg,2.1mmol)の溶液に、過酸化水素(7mL,30%)を7時間にわたって添加した。さらに2時間後に、上記反応を、NaSO水溶液を添加することによってクエンチした。得られた溶液を酢酸エチルで抽出し、その合わせた有機相をブラインで洗浄した。上記有機相を乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(4:1 ヘキサン/酢酸エチル)による最終精製から、回収された出発物質および(0.62g,22%)およびエポキシド120(1.84g,63%)を無色油状物として得た: H NMR(CDCl) δ 6.75(s,1H), 6.69(s,1H), 5.34(t,J=7.1Hz,1H), 5.04(s,2H), 4.34(s,2H), 3.81(s,3H), 3.55(s,3H), 3.40(d,J=7.1Hz,2H), 3.35(s,3H), 2.68(t,J=6.3Hz,1H), 2.31−2.08(m,2H), 1.71(s,3H), 1.68−1.63(m,2H), 1.24(s,3H), 1.22(s,3H); 13C NMR(CDCl) δ 152.0, 143.2, 135.2, 135.0, 134.0, 123.1, 120.8, 109.3, 98.7, 74.5, 64.0, 58.2, 58.0, 57.3, 55.5, 36.2, 28.2, 27.2, 24.7, 18.6, 16.0; HRMS(ESI) m/z C2132(M)についての計算値 364.2250, 実測値 364.2262。
d.三環式エーテル121。−78℃のCHCl(350mL)中のエポキシド120(958mg,2.6mmol)の溶液に、BF・OEt(2.0mL,16mmol)を添加した。7分後に、上記反応を、TEA(4.1mL,29mmol)の添加によってクエンチした。得られた溶液を真空中で濃縮し、CHCl中に溶解し、水、次いで、ブラインで洗浄した。その有機相を乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(1:1 ヘキサン/酢酸エチル)による最終精製から、所望の三環式エーテル121(583mg,69%)を黄色油状物として得た: [α]26.4 =+122°(c 1.3,CHOH,HPLCにより92%ee); H NMR(CDCl) δ 6.69(s,1H), 6.67(s,1H), 4.33(s,2H), 3.83(s,3H), 3.38(s,3H), 3.38−3.33(m,1H), 2.70−2.67(m,2H), 2.13−2.04(m,1H), 1.87−1.76(m,3H), 1.68−1.57(m,2H), 1.24(s,3H), 1.06(s,3H), 0.85(s,3H); 13C NMR(CDCl) δ 148.7, 142.1, 129.0, 122.3, 121.3, 109.0, 77.8, 76.7, 74.9, 58.0, 55.9, 46.6, 38.3, 37.6, 28.2, 27.3, 23.0, 19.7, 14.2; HRMS(ESI) m/z C1928(M)についての計算値 320.1988, 実測値 320.1991。上記MOMアセタール22(140mg,17%)もまた、この反応混合物から単離した: [α]26.4 =+34.8°(c 1.56,CHOH,HPLCにより92%ee); H NMR(CDCl) δ 6.67(s,1H), 6.66(s,1H), 4.74(d,J=6.8Hz,1H), 4.61(d,J=6.9Hz,1H), 4.31(s,2H), 3.82(s,3H), 3.40(s,3H), 3.36(s,3H), 3.24(dd,J=11.5,4.2Hz,1H), 2.68−2.65(m,2H), 2.12−2.07(m,1H), 1.98−1.93(m,1H), 1.78−1.53(m,3H), 1.21(s,3H), 1.05(s,3H), 0.87(s,3H); 13C NMR(CDCl) δ 148.6, 142.0, 128.9, 122.2, 121.1, 108.9, 96.0, 83.9, 76.6, 74.8, 57.8, 55.8, 55.5, 46.8, 38.1, 37.4, 27.2, 25.1, 22.9, 19.6, 15.0; HRMS(ESI) m/z C2132(M)についての計算値 364.2250, 実測値 364.2256。
e.ケトン124。室温のCHCl中の三環式化合物(tricycle)121(119mg,0.28mmol)の溶液に、TPAP(9mg,0.03mmol)およびNMO(49mg,0.41mmol)を添加した。18.5時間後に、上記反応混合物を酢酸エチルで希釈し、セライトを通して濾過し、真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(2:3 ヘキサン/酢酸エチル)による最終精製から、ケトン124(117mg,99%)を無色油状物として得た: [α]26.4 =91.8°(c 1.1, CHOH,HPLCにより92%ee); H NMR(CDCl) δ 6.72(s,1H), 6.70(s,1H), 4.34(s,2H), 3.85(s,3H), 3.39(s,3H), 2.81(dd,J=16.0,13.6Hz,1H), 2.73−2.63(m,2H), 2.48(ddd,J=18.5,4.7,3.2Hz,1H), 2.37(ddd,J=13.1,5.7,3.2Hz,1H), 2.16(dd,J=14.4,4.7Hz,1H), 2.07(dd,J=13.0,4.9Hz,1H), 1.43(s,3H), 1.20(s,3H), 1.11(s,3H); 13C NMR(CDCl) δ 213.6, 148.8, 141.8, 129.6, 121.5, 121.0, 109.2, 75.6, 74.8, 58.0, 55.9, 47.4, 46.4, 38.0, 35.2, 24.5, 23.7, 20.8, 19.0; HRMS(ESI) m/z C1926(M)についての計算値 318.1831, 実測値 318.1812。
f.エノン127。室温のエタノール中のケトン124(152mg,0.48mmol)の溶液に、ベンズアルデヒド(0.2mL,1.7mmol)、続いてKOH(209mg,3.7mmol)を添加した。2時間後に、上記反応を、NHClの添加によってクエンチし、得られた溶液を酢酸エチルで抽出し、その合わせた有機抽出物をブラインで洗浄した。上記有機相を乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(3:1 ヘキサン/酢酸エチル)による上記残渣の最終精製から、エノン127(194mg,100%)を無色油状物として得た: [α]26.4 =201°(c 1.0,CHCl,HPLCにより92%ee); H NMR(CDCl) δ 7.63(d,J=3.2Hz,1H), 7.45−7.33(m,5H), 6.74(d,J=1.2Hz,1H), 6.71(m,1H), 4.35(s,2H), 3.39(s,3H), 3.55(d,J=15.6Hz,1H), 3.39(s,3H), 3.00(dd,J=15.6,2.8Hz,1H), 2.81−2.71(m,2H), 2.35(dd,J=12.4,5.2Hz,1H), 1.32(s,3H), 1.21(s,3H), 1.17(s,3H); 13C NMR(CDCl) δ 205.0, 148.5, 141.5, 138.6, 135.0, 132.3, 130.0(2C), 129.5, 128.6, 128.3(2C), 121.2, 120.8, 109.3, 75.4, 74.6, 57.8, 55.9, 45.9, 45.3, 41.7, 28.7, 24.2, 22.3, 19.0; HRMS(ESI) m/z C2630(M)についての計算値 406.2144, 実測値 406.2135。
g.アルコール129。室温のCHOH中のケトン127(1.75g,4.3mmol)の溶液に、CeCl・7HO(1.81g,4.9mmol)、続いて、NaBH(300mg,7.9mmol)を添加した。20分後に、上記反応を、水の添加によってクエンチし、真空中で濃縮した。得られた溶液を酢酸エチルで抽出し、その合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮して、アルコール129(1.75g,100%)を白色結晶として得た。この物質を、さらに精製せずに次の工程で使用した: [α]26.4 =45.3°(c 1.0, CHCl, HPLCにより92%ee); H NMR(CDCl) δ 7.33−7.21(m,5H), 6.77(s,1H), 6.68−6.67(m,2H), 4.32(s,2H), 3.91(s,1H), 3.81(s,3H), 3.39(s,3H), 3.36(d,J=7.2Hz,1H), 2.72−2.60(m,2H), 2.29(d,J=12.8Hz,1H), 1.90(dd,J=11.6,5.6Hz,1H), 1.19(s,3H), 1.04(s,3H), 0.83(s,3H); 13C NMR(CDCl) δ 148.7, 142.2, 138.2, 137.4, 129.2, 128.8(2C), 128.2(2C), 126.4, 124.0; 122.2, 121.3, 109.1, 80.0, 78.1, 74.9, 58.0; 55.9; 47.2; 41.2; 39.7; 27.3; 23.2; 19.8; 14.2; HRMS(ESI) m/z C2632(M)についての計算値 408.2301, 実測値 408.2295。
h.アレーン130。室温のCHCl中のアルコール129(236mg,0.58mmol)の溶液に、DIPEA(0.4mL,2.3mmol)、続いて、MOMCl(0.1mL,1.3mmol)を添加した。15時間後に、上記反応を、水の添加によってクエンチした。得られた溶液をCHClで抽出し、その合わせた有機相を、1N HCl、続いて、ブラインで洗浄した。その有機相を乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(4:1 ヘキサン/酢酸エチル)による最終精製から、回収された出発物質(42mg,18%)および上記MOMアセタール130(262mg,68%)を無色油状物として得た:[α]26.4 =21.7°(c 1.1, CHCl, HPLCにより92%ee); H NMR(CDCl) δ 7.34−7.19(m,5H), 6.68−6.67(m,3H), 4.78(d,J=6.8Hz,1H), 4.70(d,J=7.2Hz,1H), 4.33(s,2H), 3.99(d,J=1.2Hz,1H), 3.82(s,3H), 3.45(s,3H), 3.40(d,J=10.8Hz,1H), 3.38(s,3H), 2.73−2.67(m,2H), 2.29(d,J=12.4Hz,1H), 1.95(dd,J=12.4,5.6Hz,1H), 1.21(s,3H), 1.01(s,3H), 0.88(s,3H); 13C NMR(CDCl) δ 148.7, 142.2, 137.3, 135.1, 129.3, 128.8(2C), 128.2(2C), 126.4, 124.9, 122.3, 121.2, 109.0; 96.2, 85.6, 78.2, 74.8, 58.0, 56.4, 55.9, 47.4, 41.4, 39.6, 27.3, 23.2, 19.6, 15.0; HRMS(ESI) m/z C2836(M)についての計算値 452.2563, 実測値 452.2561。
i.ケトン131。アセトン中の化合物130(35mg,0.08mmol)の溶液に、NaHCO(14mg,0.17mmol)、続いて、KMnO(23mg,0.15mmol)を添加した。室温で20時間後に、さらなるNaHCO(70mg,0.83mmol)およびKMnO(20mg,0.13mmol)を添加した。さらに室温で24時間後に、上記反応混合物を、セライトを通して濾過し、アセトンで洗浄し、真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(3:1 ヘキサン/酢酸エチル)による最終精製から、回収された出発物質(8mg,23%)およびケトン131(19mg,65%)を無色油状物として得た: H NMR(CDCl) δ 6.73(s,1H), 6.71(s,1H), 4.73(d,J=7.2Hz,1H), 4.70(d,J=7.2Hz,1H), 4.36(s,2H), 4.14(s,1H), 3.86(s,3H), 3.44(s,3H), 3.40(s,3H), 3.00−2.78(m,4H), 2.34(dd,J=12.4,5.6Hz,1H), 1.26(s,3H), 1.21(s,3H), 0.88(s,3H); 13C NMR(CDCl) δ 206.4, 150.0, 142.8, 131.2, 122.9, 122.2, 110.5, 97.4, 87.4, 79.6, 75.9, 59.2, 57.8, 57.4, 55.0, 48.4, 42.0, 28.3, 24.4, 21.8, 16.8; HRMS(ESI) m/z C2130(M)についての計算値 378.2049, 実測値 378.2042。
j.アルコール133。室温のCHOH中のケトン131(18mg,0.05mmol)の溶液に、NaBH(24mg,0.66mmol)を添加した。10分後、上記反応を、水の添加によってクエンチし、真空中で濃縮した。得られた溶液を酢酸エチルで抽出し、その合わせた有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮した。この白色固体として得られたアルコール133(18mg,100%)は、その後の工程でさらに精製せずに使用した: [α]26.4 =22.2°(c 1.1, CHOH, HPLCにより92%ee); H NMR(CDCl) δ 6.70(s,1H), 6.68(s,1H), 4.82(d,J=6.4Hz,1H), 4.70(d,J=7.2Hz,1H), 4.34(s,2H), 4.31(ddd,J=3.2, 3.2, 3.2Hz,1H), 3.85(s,3H), 3.45(s,3H), 3.38(s,3H), 3.26(d,J=3.2Hz,1H), 2.77−2.60(m,2H), 2.54(dd,J=14.0,3.6Hz,1H), 2.36(bd,1H), 1.96(dd,J=14.4,3.6Hz,1H), 1.77(dd,J=12.8,5.2Hz,1H), 1.45(s,3H), 1.10(s,3H), 1.04(s,3H); 13C NMR(CDCl) δ 148.9, 141.8, 129.1, 122.6, 121.2, 109.2, 96.9, 84.9, 76.2, 74.9, 68.7, 57.9, 56.1, 56.0, 47.1, 42.3, 37.8, 28.7, 22.9, 21.4, 16.6; HRMS(ESI) m/z C2132(M)についての計算値 380.2199, 実測値 380.2183。
(実施例3:化合物219の合成)
MeOH(8mL)中の保護されたスチルベン218(20mg,0.028mmol)の溶液に、pTsOH(30mg,0.17mmol)を添加した。得られた溶液を室温で6時間にわたって攪拌した。上記反応を、飽和NaHCOを添加することによってクエンチし、酢酸エチルで抽出し、その有機相をブラインで洗浄し、乾燥させた(MgSO)。鍼灸中での濃縮、続いて、カラムクロマトグラフィー(2:1〜1:1 ヘキサン:酢酸エチル)による最終精製から、上記ビス−スチルベン219(12mg,78%)をわずかに黄色の油状物として得た: H NMR(アセトン−d6) δ 8.20(d,J=8.7Hz,2H), 7.88(s,2H), 7.40(d,J=8.7Hz,2H), 7.05−6.78(m,6H), 3.78(s,3H), 3.40−3.35(m,1H), 2.71−2.68(m,2H), 1.82−1.58(m,6H), 1.18(s,3H), 1.09(s,3H), 0.87(s,3H); 13C NMR(アセトン−d6) δ 158.6(2C), 150.0, 147.7, 146.7, 144.1, 140.2, 130.5, 129.5, 128.5, 127.2(2C), 126.7, 126.3, 124.7(2C), 123.6, 121.9, 111.7, 108.2, 105.9(2C), 77.7, 77.5, 56.0, 55.4, 47.7, 39.0, 38.6, 27.8, 23.7, 20.3, 14.8; HRMS(EI) C3335N(M)についての計算値 557.2414 実測値 557.2422。
上記中間体の保護されたスチルベン218を、以下のように調製した。
a.保護されたスチルベン214。NaH(109mg,2.6mmol,油中60%)、およびTHF(10mL)中の15−クラウン−5(1滴,触媒)の懸濁物を、0℃へと冷却した。これに、アルデヒド212(245mg,0.66mmol)およびTHF(1.5mL)中の公知のホスホネート213(181mg,0.66mmol)を添加した。上記混合物を45分間攪拌した後、水を滴下し、上記溶液をEtOAcで抽出した。その得られた有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(2:1 ヘキサン:酢酸エチル)による最終精製から、スチルベン214(197mg,61%)を淡黄色油状物として得た: H NMR(CDCl) δ 8.21 − 8.18(m,2H), 7.65−7.62(m,4H), 6.88(s,2H), 5.30(s,4H), 4.74(s,2H), 3.53(s,6H), 0.98(s,9H), 0.13(s,6H); 13C NMR(CDCl) δ 156.4(2C), 146.1, 145.9, 143.8, 129.5, 126.4(2C), 124.7, 123.9(2C), 113.9, 105.6(2C), 94.7(2C), 64.5, 56.1(2C), 25.7(3C), 18.2, −5.4(2C); HRMS(EI) C2535NSi(M)についての計算値 489.2183 実測値 489.2173。
b.ベンジル型アルコール215。シリルエーテル214(155mg,0.32mmol)を、THF(10mL)中に溶解し、上記溶液を0℃へと冷却した。この溶液に、TBAF(0.4mL,THF中1.00M)を添加し、4時間後、上記反応を、飽和NHClの添加によってクエンチした。酢酸エチルで抽出した後、その合わせた有機抽出物を、水およびブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮して、所望のベンジル型アルコール215(120mg,100%)を透明油状物として得た。H NMR(アセトン−d6) δ 8.25−8.21(m,2H), 7.80−7.77(m,4H), 6.92(s,2H), 5.35(s,4H), 4.66(d,J=5.4Hz,2H), 4.43(t,J=5.4Hz,1H), 3.51(s,6H), 2.93(s,3H); 13 NMR(アセトン−d6) δ157.2(2C), 146.9, 145.5, 130.0, 127.2(2C), 125.3, 124.5(2C), 114.4, 106.6(2C), 100.5, 95.1(2C), 64.1, 56.2(2C); HRMS(EI) C1921N(M)についての計算値 375.1318 実測値 375.1315。
c.ホスホネート216。メタンスルホニルクロリド(0.04mL,0.52mmol)を、0℃のTHF(10mL)中のベンジル型アルコール215(120mg,0.32mmol)およびEtN(0.2mL 1.4mmol)の溶液に添加した。上記反応混合物を、1時間にわたって室温へと加温し、HOの添加によってクエンチし、EtOAcで抽出した。その合わせた有機層を、NHCl(飽和)、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮した。その得られた残渣およびNaI(119mg,0.80mmol)を、アセトン(10mL)中で8時間にわたって攪拌した。上記反応混合物を真空中で濃縮して、赤色固体を得た。これを、EtOAc中に溶解した。その得られた黄色溶液を、退色するまでNaで洗浄した後、これをブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮した。その得られた黄色油状物を、トリエチルホスファイト(2mL)およびトルエン(2mL)に添加し、上記反応混合物を、110℃で24時間加熱した。上記溶液を室温へと冷却した後、過剰なホスファイトを、高真空において除去した。最初の橙色/赤色油状物を、フラッシュクロマトグラフィー(1:2 ヘキサン:EtOAc〜100% EtOAc)によって精製して、ホスホネート216(99mg,88%)を橙色油状物として得た: H NMR(CDCl)δ 8.21−8.18(m,2H), 7.64−7.61(m,4H), 6.81−6.80(m,2H), 5.28(s,4H), 4.07(m,4H), 3.52(s,6H), 3.13(d,JHP=22Hz,2H), 1.29(t,J=7.0Hz,6H); 13C NMR(CDCl) δ 156.4(d,JCP=3.9Hz,2C), 146.4, 145.8, 133.6(d,JCP=9.2Hz), 129.7, 126.6(2C), 124.4, 124.0(2C), 114.2(d, JCP=3.6Hz), 109.9(d,JCP=6.2Hz,2C), 94.7(2C),62.2(d,JCP=6.7Hz,2C), 56.4(2C), 34.0(d,JCP=37Hz), 16.4(d,JCP=6.3Hz,2C) ; 31P NMR(CDCl) δ 26.3。
d.保護されたニトロ−スチルベン218。NaH(60mg,1.5mmol,油中60%)、およびTHF(5mL)中の15−クラウン−5(1滴,触媒)の懸濁物を、0℃へと冷却した。この混合物に、アルデヒド7(17mg,0.06mmol)およびTHF(1mL)中のホスホネート215(28mg,0.06mmol)の溶液を添加した。得られた混合物を、室温へと加温し、合計6時間攪拌した。水を滴下した後、その溶液を、EtOAcで抽出した。その得られた有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(3:1〜1:1 ヘキサン:酢酸エチル)による最終精製から、スチルベン218(23mg,59%)(jn6107)を橙色油状物として得た: H NMR(CDCl) δ 8.21(d,J=8.3Hz,2H), 7.66(s,2H), 7.65(d,J=8.3Hz,2H), 7.07−7.01(m,3H), 6.93−6.87(m,3H), 5.35(s,4H), 3.92(s,3H), 3.57(s,6H), 3.48−3.43(m,1H), 2.75−2.72(m,2H), 2.20−2.13(m,1H), 1.92−1.82(m,2H), 1.76−1.60(m,3H), 1.28(s,3H), 1.12(s,3H), 0.91(s,3H); 13C NMR(CDCl) δ 156.8(2C), 149.0, 146.3, 146.0, 143.0, 139.3, 129.9, 129.7, 128.5, 126.6(2C), 125.7, 124.6, 124.0(2C), 122.6, 121.0, 114.6, 106.9, 106.1(2C), 94.8(2C), 77.9, 77.2, 56.4(2C), 56.0, 46.7, 38.4, 37.6, 28.1, 27.2, 23.1, 19.9, 14.3; HRMS(EI) C3743N(M)についての計算値 645.2938 実測値 645.2952。
(実施例4:化合物225の合成)
CHOH(2.5mL)中の化合物224(16mg,0.03mmol)、および酢酸エチル(0.5mL)の溶液に、TsOH・HO(32mg,0.16mmol)を添加した。24時間後、上記反応を、NaHCOの添加によってクエンチし、真空中で濃縮した。得られた溶液を酢酸エチルで抽出し、その合わせた有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(1:1 ヘキサン/酢酸エチル)による最終精製から、化合物225(13mg,85%)を暗橙色固体として得た: H NMR(CDCl) δ 8.20(d,J=8.8Hz,2H), 7.64(d,J=8.8Hz,2H), 7.61(d,J=16.8Hz,1H), 7.54(d,J=16.8Hz,1H), 7.01(d,J=16.0Hz,1H), 6.89(s,1H), 6.88(s,1H), 6.85(d,J=16.0Hz,1H), 6.65(s,1H), 6.63(s,1H), 5.50(brd,1H), 3.97(s,3H), 3.91(s,3H), 3.46−3.44(m,1H), 2.75−2.72(m,2H), 2.17−2.14(m,2H), 1.90−1.69(m,4H), 1.27(s,3H), 1.11(s,3H), 0.90(s,3H); 13C NMR(CDCl) δ 159.2, 155.0, 149.0, 146.3, 145.5, 143.1, 139.1, 129.9, 129.2, 128.4, 126.6(2C), 125.4, 124.8 124.0(2C), 122.7, 120.9, 111.8, 106.9, 106.5, 101.5, 78.0, 77.7, 56.0, 55.8, 46.7, 38.4, 37.6, 28.3, 27.3, 23.1, 19.9, 14.3; HMS(ESI) m/z C3437NO(M)についての計算値 571.2570, 実測値 571.2567。
中間体化合物224を、以下のように調製した。
a.保護されたスチルベン224。アルデヒド217(80mg,0.26mmol)および室温のTHF(4mL)中のホスホネート223(100mg,0.25mmol)の溶液に、15−クラウン−5(0.01mL)、続いて、NaH(63mg,1.6mmol,油中60%)を添加したところ、これは、直ぐに色が変化し、75分後、上記反応を、水の添加によってクエンチした。得られた溶液を、酢酸エチルで抽出し、その合わせた有機相をブラインで洗浄した。上記有機相を乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(1:1 ヘキサン/酢酸エチル)による最終精製から、回収されたホスホネート223(12mg,12%)および化合物224(94mg,71%)を橙色固体として得た: H NMR(CDCl) δ 8.22−8.18(m,2H), 7.67−7.63(m,4H), 7.09−7.04(m,1H), 6.97−6.90(m,4H), 6.78−6.74(m,1H), 5.36(s,2H), 4.00(s,3H), 3.92(s,3H), 3.58(s,3H), 3.48−3.44(m,1H), 2.78−2.73(m,2H), 2.19−2.13(m,1H), 1.92−1.82(m,2H), 1.73−1.54(m,3H), 1.28(s,3H), 1.13(s,3H), 0.91(s,3H); 13C NMR(CDCl) δ 159.1, 156.8, 149.0, 146.2, 146.1, 143.0, 139.1, 129.8, 129.4, 128.4, 126.5(2C), 125.8, 124.6, 124.0(2C), 122.7, 120.9, 113.8, 106.9, 105.4, 102.4, 94.8, 77.9, 77.2, 56.4, 56.0, 55.8, 46.7, 38.4, 37.6, 28.2, 27.3, 23.1, 19.8, 14.3; HRMS(EI) C3641NO(M)についての計算値 615.2832, 実測値 615.2837。
中間体化合物223を、以下のように調製した。
b.アルデヒド221。0℃のTHF(10mL)中のアルコール220(0.45g,2.3mmol)の溶液に、n−BuLi(2.8mL,ヘキサン中2.0M)を1分間にわたって滴下した。25分後、上記溶液を、−30℃へと冷却し、DMF(0.23mL,3.0mmol,乾燥剤としていくらかのCaHを含む)を添加した。上記反応をさらに1時間進行させ、飽和NHCl水溶液の添加によってクエンチした。After その水相をEtOAcで抽出した後、その合わせた有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮して、黄色油状物を得た。カラムクロマトグラフィー(2:1〜1:2 ヘキサン:EtOAc)による最終精製から、回収された出発物質(194mg,43%)とともに、アルデヒド221(192mg,37%)を透明油状物として得た: H NMR(CDCl) δ 10.4(s,1H), 6.74(s,1H), 6.65(s,1H), 5.25(s,2H), 4.69(s,2H), 3.82(s,3H), 3.49(s,3H), 3.03(brs,1H); 13C NMR(CDCl) δ 189.1, 162.0, 159.9, 150.4, 113.7, 104.7, 102.5, 94.6, 64.5, 56.5, 55.9。C1114についての分析計算値: C, 58.40; H, 6.24. 実測値: C, 58.69; H, 6.32。
c.ベンジルアルコール222。室温のTHF(12mL)中のアルデヒド221(128mg,0.57mmol)の溶液に、15−クラウン−5(0.01mL)、ジエチル−4−ニトロ−ベンジルホスホネート(213,203mg,0.74mmol)、続いて、NaH(220mg,5.5mmol,油中60%)を添加したところ、急速に栗色の外見を呈した。8分後、上記反応を、水をゆっくりと添加することによってクエンチした。得られた溶液を酢酸エチルで抽出し、その合わせた有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(6:4 ヘキサン/THF)による最終精製から、化合物222(191mg,98%)を橙色固体として得た: (jn6040 H NMR(CDCl) δ 8.20−8.18(m,2H), 7.64−7.61(m,4H), 6.80(s,1H), 6.69(s,1H), 5.29(s,2H), 4.70(s,2H), 3.94(s,3H), 3.53(s,3H); 13C NMR(CDCl) δ 159.2, 156.6, 145.9, 142.9, 129.8, 126.6(2C), 124.5, 124.3, 124.0(2C), 113.8, 105.5, 103.1, 94.8, 65.2, 56.4, 55.8; HRMS(EI) C1819NO(M)についての計算値 345.1212 実測値 345.1216。
d.ホスホネート223。室温のTHF(10mL)中のベンジルアルコール222(193mg,0.56mmol)の溶液に、TEA(0.2mL,1.4mmol)、続いて、MsCl(0.1mL,1.3mmol)を添加した。50分後、上記反応を、水の添加によってクエンチした。得られた溶液を酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮した。この物質を、さらに精製せずに直ぐに使用した。上記工程からの残渣を、無水アセトン(8mL)中に溶解し、NaI(210mg,1.4mmol)を、遮光して室温で添加した。1時間後、上記反応を、水の添加によってクエンチし、得られた溶液を酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄した。その有機相を乾燥させ(MgSO)、遮光して真空中で濃縮した。この物質を、さらに精製せずに次の工程で直ぐに使用した。上記工程からの残渣を、DMF(3mL)中に溶解し、P(OEt)(0.4mL,2.3mmol)を添加し、その混合物を、115℃へと加熱した。17時間後、さらに一部のP(OEt)(0.4mL,2.3mmol)を添加した。上記反応を、さらに3.5時間後に室温へと冷却し、真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(1% MeOH、20% ヘキサン、79% 酢酸エチル)による最終精製から、所望のホスホネート223(245mg,3工程を経て95%)を淡黄色油状物として得た: H NMR(CDCl) δ 8.20−8.17(m,2H), 7.63−7.61(m,4H), 6.75(s,1H), 6.63(s,1H), 5.27(s,2H), 4.11−4.01(m,4H), 3.92(s,3H), 3.51(s,3H), 3.13(d,JHP=22Hz,2H), 1.28(t,J=7.1Hz,6H); 13C NMR(CDCl) δ 158.8(d,JCP=3.8Hz), 156.4(d,JCP=3.4Hz), 146.3, 146.0, 133.5(d, JCP=9.1Hz), 129.7, 126.6(2C), 124.5,(d,JCP=1.8Hz), 124.0(2C), 123.0, 109.1(d,JCP=7.1Hz), 106.5(d,JCP=6.6Hz), 94.9, 62.2, 62.1, 56.1(d,JCP=34Hz,2C), 34.5(d,JCP=138Hz), 16.4(d,JCP=6.0Hz,2C); 31P NMR(CDCl) δ 26.3; HRMS(EI) C2228NOP(M)についての計算値 465.1553 実測値 465.1552。
(実施例5:化合物227の合成)
CHOH(2mL)中のアミン226(22mg,0.036mmol)、および酢酸エチル(0.5mL)の溶液に、TsOH・HO(43mg,0.13mmol)を添加した。23時間後、上記反応を、NaHCOの添加によってクエンチし、真空中で濃縮した。得られた溶液を酢酸エチルで抽出し、その合わせた有機相をブラインで洗浄した。上記有機相を乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮した。シュワインフルチン226(20mg,100%)をさらに精製せずに暗橙色固体として得た: H NMR(CDCl) δ 7.33(d,J=8.4Hz,2H), 7.22(d,J=16.8Hz,1H), 7.12(d,J=16.8Hz,1H), 6.95(d,J=16.8Hz,1H), 6.87−6.81(m,3H), 6.67−6.65(m,3H), 6.59(s,1H), 3.89(s,3H), 3.88(s,3H), 3.41(dd,J=11.8,3.4Hz,1H), 2.71(m,2H), 2.14−2.10(m,1H), 1.87−1.83(m,2H), 1.71−1.58(m,2H), 1.24(s,3H), 1.09(s,3H), 0.87(s,3H); 13C NMR(CDCl) δ 159.5, 155.6, 150.0, 147.0, 143.8, 138.4, 133.3, 130.1, 129.9, 129.8, 128.7(2C), 127.3, 123.8, 121.8, 117.9, 116.3(2C), 114.4, 108.1, 107.7, 102.2, 79.0, 78.2, 57.1, 56.8, 47.8, 39.4, 38.7, 29.3, 28.4, 24.2, 20.9, 15.3; HMS(ESI) m/z C3439NO(M)についての計算値 541.2828, 実測値 541.2835。
中間体アミン226を、以下のように調製した。
a.保護されたアミン226。アセトン(3mL)中の化合物224(33mg,0.05mmol)の溶液に、飽和NHCl(1mL)、続いて、Zn粉末(67mg,1.0mmol)を添加し、その混合物を、加熱して還流した。70分後、その溶液を冷却し、分離漏斗へとデカントした。得られた溶液を酢酸エチルで抽出し、その合わせた有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(4:6 ヘキサン/酢酸エチル〜99:1 酢酸エチル/MeOH)による最終精製から、アミン226(25mg,80%)を橙色油状物として得た: H NMR(CDCl) δ 7.51(d,J=16.4Hz,1H), 7.37(d,J=8.4Hz,2H), 7.27(d,J=16.4Hz,1H), 7.01(d,J=16.4Hz,1H), 6.92−6.88(m,4H), 6.76(d,J=0.8Hz,1H), 6.67(d,J=8.0Hz,2H), 5.30(s,2H), 3.94(s,3H), 3.90(s,3H), 3.54(s,3H), 3.42(dd,J=11.8,4.0Hz,1H), 2.72(m,2H), 2.16−2.11(m,1H), 1.88−1.81(m,3H), 1.73−1.60(m,2H), 1.25(s,3H), 1.10(s,3H), 0.89(s,3H); 13C NMR(CDCl) δ 158.4, 156.0, 148.9, 145.6, 142.6, 136.8, 132.4, 129.9, 128.7, 128.5, 127.5(2C), 126.2, 122.6, 120.6, 116.3, 115.7, 115.1(2C), 106.7, 105.9, 102.7, 94.9, 77.9, 77.0, 56.2, 55.9, 55.7, 46.7, 38.3, 37.6, 28.2, 27.3, 23.1, 19.8, 14.3; HMS(ESI) m/z C3643NO(M)についての計算値 585.3090, 実測値 585.3088。
(実施例6:化合物の合成)
CHOH(2mL)中のアルデヒド234(16mg,0.024mmol)、および酢酸エチル(0.5mL)の溶液に、TsOH・HO(60mg,0.32mmol)を添加した。24時間後、上記反応を、NaHCOの添加によってクエンチし、真空中で濃縮した。得られた溶液を酢酸エチルで抽出し、その合わせた有機相をブラインで洗浄した。上記有機相を乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(3:7 ヘキサン/酢酸エチル)による最終精製から、シュワインフルチン235(10mg,71%)を暗橙色ワックスとして得た: H NMR(CDCl) δ 8.20(d,J=8.8Hz,2H), 7.67−7.61(m,3H), 7.55(d,J=16.4Hz,1H), 7.01(d,J=16.0Hz,1H), 6.89(s,1H), 6.88(s,1H), 6.85(d,J=16.0Hz,1H), 6.64(s,2H), 4.26(ddd,J=3.2,3.2,3.2Hz,1H), 3.96(s,3H), 3.90(s,3H), 3.39(d,J=3.6Hz,1H), 2.82−2.76(m,2H), 2.52(dd,J=14.4,2.8Hz,1H), 2.30(dd,J=14.4,3.2Hz,1H), 1.79(dd,J=12.8,5.2Hz,1H), 1.47(s,3H), 1.13,(s,3H), 1.09(s,3H); 13C NMR(CDCl) δ 159.2, 155.3, 149.0, 146.2, 145.7, 142.6, 139.1, 129.8, 129.2, 128.4, 126.6(2C), 125.5, 124.8, 124.0(2C), 122.9, 120.9, 111.9, 107.0, 106.5, 101.4, 77.5, 76.8, 70.7, 56.0, 55.8, 46.8, 43.3, 38.0, 28.9, 23.0, 21.6, 16.0; HMS(ESI) m/z C3437NO(M)についての計算値 587.2519, 実測値 587.2518。
中間体化合物234を、以下のように調製した。
a.化合物234。アルデヒド134(25mg,0.07mmol)および室温のTHF(4mL)中のホスホネート223(50mg,0.11mmol)の溶液に、15−クラウン−5(0.01mL)、続いて、NaH(51mg,1.3mmol,油中60%)を添加したところ、これは、急速に橙色に変化した。35分後、上記反応を、水の添加によってクエンチした。得られた溶液を酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(4:6 ヘキサン/酢酸エチル)による最終精製から、化合物234(36mg,78%)を橙色固体として得た: H NMR(CDCl) δ 8.19(d,J=8.8Hz,2H), 7.66−7.62(m,4H), 7.06(d,J=16.4Hz,1H), 6.96(s,1H), 6.95−6.90(m,3H), 6.77(s,1H), 5.35(s,2H), 4.83(d,J=6.8Hz,1H), 4.73(d,J=6.8Hz,1H), 4.32(ddd,J=3.2,3.2,3.2Hz,1H), 3.99(s,3H), 3.92(s,3H), 3.57(s,3H), 3.47(s,3H), 3.28(d,J=3.6Hz,1H), 2.81−2.75(m,2H), 2.57(dd,J=14.2,3.0Hz,1H), 2.34(bd,1H), 1.98(dd,J=14.0,2.8Hz,1H), 1.80(dd,J=12.5,5.2Hz,1H), 1.49(s,3H), 1.12(s,3H), 1.10(s,3H); 13C NMR(CDCl) δ 159.1, 156.8, 149.0, 146.1, 146.1, 142.6, 139.1, 129.8, 129.3, 128.4, 126.5(2C), 125.8, 124.6, 124.0(2C), 122.8, 120.8, 113.7, 106.8, 105.3, 102.4, 96.8, 94.8, 84.7, 76.6, 68.6, 56.3, 56.1, 55.9, 55.7, 47.0, 42.2, 37.8, 28.7, 22.9, 21.5, 16.6; HMS(ESI) m/z C3845NO10(M)についての計算値 675.3043, 実測値 675.3040。
(実施例7:化合物237の合成)
CHOH(2mL)中の化合物236(11mg,0.017mmol)の溶液に、TsOH・HO(25mg,0.13mmol)を添加した。48時間後、上記反応を、NaHCOの添加によってクエンチし、真空中で濃縮した。得られた溶液を酢酸エチルで抽出し、その合わせた有機相をブラインで洗浄した。上記有機相を乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)による最終精製から、シュワインフルチン237(9mg,95%)を暗橙色ワックスとして得た: H NMR(MeOD) δ 7.50(d,J=16.4Hz,1H), 7.25(d,J=8.4Hz,2H), 7.24(d,J=16.4Hz,1H), 7.01−6.88(m,4H), 6.69(d,J=8.4Hz,2H), 6.66(d,J=1.2Hz,1H), 6.64(s,1H), 4.14(ddd,J=3.6,3.6,3.6Hz,1H), 3.91(s,3H), 3.85(s,3H), 3.30(溶媒によって不明瞭,1H), 2.78−2.76(m,2H), 2.35(dd,J=13.8,3.0Hz,1H), 1.92(dd,J=13.4,3.0Hz,1H), 1.73(dd,J=11.8,6.2Hz,1H), 1.41(s,3H), 1.10(s,3H), 1.09(s,3H); 13C NMR(MeOD) δ 160.1, 157.4, 150.3, 147.9, 143.6, 138.3, 131.3, 130.6, 129.5, 128.1(2C), 127.4, 124.4, 122.0, 117.5, 116.7(2C), 115.8, 114.6, 108.5, 107.5, 101.9 78.8, 78.1, 71.8, 56.5, 56.2, 48(溶媒によって不明瞭), 44.8, 39.2, 29.4, 24.0, 22.0, 16.6; HMS(ESI) m/z C3439NO(M)についての計算値 557.2777, 実測値 557.2784。
中間体化合物236を、以下のように調製した。
a.アミン236。アセトン(2mL)中のニトロ化合物235(16mg,0.024mmol)の溶液に、飽和NHCl(1mL)、続いて、Zn粉末(26mg,0.4mmol)を添加し、その混合物を加熱して、還流した。80分後、上記溶液を冷却し、分離漏斗へとデカントした。得られた溶液を酢酸エチルで抽出し、その合わせた有機相をブラインで洗浄した。上記有機相を乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(4:6 ヘキサン/酢酸エチル〜99:1 酢酸エチル/MeOH)による最終精製から、アミン236(12mg,80%)を橙色油状物として得た: H NMR(CDCl) δ 7.52(d,J=16.8Hz,1H), 7.37(d,J=8.4Hz,2H), 7.28(d,J=16.0Hz,1H), 7.01(d,J=16.0Hz,1H), 6.93−6.88(m,4H), 6.76(s,1H), 6.70(d,8.0Hz,2H), 5.30(s,2H), 4.84(d,J=6.8Hz,1H), 4.73(d,J=6.8Hz,1H), 4.32(ddd,J=2.8,2.8,2.8Hz,1H), 3.95(s,3H), 3.91(s,3H), 3.55(s,3H), 3.47(s,3H), 3.28(d,J=2.8Hz,1H), 2.84−2.71(m,2H), 2.57(dd,J=13.6,2.4Hz,1H), 1.98(dd,J=11.2,2.6Hz,1H), 1.80(dd,J=12.6,5.0Hz,1H), 1.49(s,3H), 1.12(s,3H), 1.10(s,3H); 13C NMR(CDCl) δ 158.5, 156.1, 149.1, 145.2, 142.5, 136.9, 132.4, 130.4, 128.8, 128.7, 127.6(2C), 126.3, 122.8, 120.6, 116.6, 115.8, 115.5(2C), 107.0, 106.0, 102.8, 96.9, 95.0, 84.9, 76.5, 68.7, 56.3, 56.1, 56.0, 55.8, 47.2, 42.3, 37.9, 28.8, 23.0, 21.6, 16.7; HMS(ESI) m/z C3847NO(M)についての計算値 645.3302, 実測値 645.3312。
(実施例8)
本明細書に記載のものと同様の手順を使用して、以下の式(I)の化合物も調製した。
Figure 2011526297
(実施例9)
以下は、ヒトにおける治療的使用もしくは予防的使用のための、式(I)の化合物(「化合物X」)を含む代表的な薬学的投与形態を示す。
(i)錠剤1 mg/錠剤
化合物X= 100.0
ラクトース 77.5
ポピドン 15.0
クロスカルメロースナトリウム 12.0
微結晶性セルロース 92.5
ステアリン酸マグネシウム 3.0
300.0。
(ii)錠剤2 mg/錠剤
化合物X= 20.0
微結晶性セルロース 410.0
デンプン 50.0
デンプングリコール酸ナトリウム 15.0
ステアリン酸マグネシウム 5.0
500.0。
iii)カプセル剤 mg/カプセル剤
化合物X= 10.0
コロイド性二酸化ケイ素 1.5
ラクトース 465.5
α化デンプン 120.0
ステアリン酸マグネシウム 3.0
600.0。
(iv)注射物1(1mg/ml) mg/ml
化合物X=(遊離酸形態) 1.0
リン酸水素ナトリウム 12.0
リン酸二水素ナトリウム 0.7
塩化ナトリウム 4.5
1.0N 水酸化ナトリウム溶液
(7.0〜7.5へpH調節) 十分量
注射用水 1mLになるまで十分量。
(v)注射物2(10mg/ml) mg/ml
化合物X=(遊離酸形態) 10.0
リン酸二水素ナトリウム 0.3
リン酸水素ナトリウム 1.1
ポリエチレングリコール 400 200.0
01N 水酸化ナトリウム溶液
(7.0〜7.5へpH調節) 十分量
注射用水 1mLになるまで十分量。
(vi)エアロゾル mg/缶
化合物X= 20.0
オレイン酸 10.0
トリクロロモノフルオロメタン 5,000.0
ジクロロジフルオロメタン 10,000.0
ジクロロテトラフルオロエタン 5,000.0。
上記処方物は、薬学分野において周知の従来の手順によって得られ得る。
(比較実施例1:化合物229の合成)
3,4−ジメトキシベンズアルデヒド(28,50mg,0.26mmol)および室温のTHF(4mL)中のホスホネート223(100mg,0.25mmol)の溶液に、15−クラウン−5(0.01mL)、続いて、NaH(57mg,1.4mmol,油中60%)を添加したところ、直ぐに色が変化し、65分後、上記反応を、水の添加によってクエンチした。得られた溶液を酢酸エチルで抽出し、その合わせた有機相をブラインで洗浄した。上記有機相を乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(3:1 ヘキサン/酢酸エチル〜酢酸エチル)による最終精製から、回収されたホスホネート223(27mg,27%)および化合物229(94mg,71%)を橙色固体として得た: H NMR(CDCl) δ 8.19(d,J=8.8Hz,2H), 7.66(s,2H), 7.63(d,J=8.8Hz,2H), 7.11−7.07(m,3H), 6.96(s,1H), 6.96(s,1H), 6.87(d,J=8.0Hz,1H), 6.78(s,1H), 5.34(s,2H), 3.99(s,3H), 3.96(s,3H), 3.91(s,3H), 3.56(s,3H); 13C NMR(CDCl) δ 159.1, 156.8, 149.1, 149.0, 146.1, 146.1, 138.9, 129.9, 129.5, 129.5, 126.6(2C), 126.3, 124.6, 124.0(2C), 120.2, 113.9, 111.1, 108.5, 105.4, 102.4, 94.8, 56.4, 55.9, 55.8, 55.7; HMS(ESI) m/z C2727NO(M) 477.1788についての計算値, 実測値 477.1771。
(比較実施例2:化合物230の合成)
CHOH(4mL)中の化合物229(20mg,0.042mmol)、および酢酸エチル(2mL)の溶液に、TsOH・HO(54mg,0.28mmol)を添加した。18.5時間後に、上記反応を、NaHCOの添加によってクエンチし、真空中で濃縮した。得られた溶液を酢酸エチルで抽出し、その合わせた有機相をブラインで洗浄した。上記有機相を乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(6:4 ヘキサン/酢酸エチル〜4:6 ヘキサン/酢酸エチル)による最終精製から、化合物230(16mg,88%)を暗橙色固体として得た: H NMR(D−アセトン) δ 8.22(d,J=9.2Hz,2H), 7.81(s,2H), 7.76(d,J=9.2Hz,2H), 7.25(d,J=2.0Hz,1H), 7.19(d,J=16.0Hz,1H), 7.00(dd,J=8.4,2.0Hz,1H), 7.04(d,J=16.4Hz,1H), 6.95(d,J=8.4Hz,1H), 6.85(d,J=1.2Hz,1H), 6.81(d,J=1.2Hz,1H), 4.00(s,3H), 3.87(s,3H), 3.83(3H); 13C NMR(D−アセトン) δ 160.5, 158.1, 150.7, 150.6, 147.4, 147.1, 140.3, 131.2, 130.3, 129.3, 127.4(2C), 127.1, 126.0, 124.8(2C), 121.1, 112.7, 110.4, 107.6, 104.5, 101.5, 56.2, 56.1, 56.1; HMS(ESI) m/z C2523NO(M)についての計算値 433.1525, 実測値 433.1522。
(比較実施例3:化合物231の合成)
アセトン(4mL)中の化合物229(20mg,0.04mmol)の溶液に、飽和NHCl(1mL)、続いて、Zn粉末(30mg,0.46mmol)を添加し、その混合物を加熱して、還流した。90分後、上記溶液を冷却し、分離漏斗へとデカントした。得られた溶液を酢酸エチルで抽出し、その合わせた有機相をブラインで洗浄した。上記有機相を乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(4:6 ヘキサン/酢酸エチル)による最終精製から、アミン231(12mg,67%)を橙色固体として得た:H NMR(CDCl) δ 7.53(d,J=16.8Hz,1H), 7.37(d,J=8.8Hz,2H), 7.28(d,J=16.8Hz,1H), 7.09(d,J=2.0Hz,1H), 7.06(dd,J=8.4,2.0Hz,1H), 7.04(d,J=16.4Hz,1H), 6.94(d,J=1.2Hz,1H), 6.93(d,J=16.4Hz,1H), 6.87(d,J=8.4Hz,1H), 6.77(d,J=0.8Hz,1H), 6.68(d,J=8.4Hz,2H), 5.31(s,2H), 3.96(s,3H), 3.95(s,3H), 3.91(s,3H), 3.55(s,3H); 13C NMR(CDCl) δ 158.4, 156.0, 149.0, 148.9, 145.7, 136.6, 132.5, 130.3, 129.9, 128.3, 127.6(2C), 126.8, 119.9, 116.3, 115.8, 115.2(2C), 111.1, 108.5, 106.0, 102.7, 94.9, 56.3, 55.9, 55.8, 55.7; HMS(ESI) m/z C2729NO(M)についての計算値 447.0246, 実測値 447.2051。
(比較実施例4:化合物232の合成)
CHOH(1mL)および酢酸エチル(0.5mL)中の化合物231(10mg,0.02mmol)の溶液に、TsOH・HO(60mg,0.31mmol)を添加した。18.5時間後、上記反応を、NaHCOの添加によってクエンチし、真空中で濃縮した。得られた溶液を酢酸エチルで抽出し、その合わせた有機相をブラインで洗浄した。上記有機相を乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(4:6 ヘキサン/酢酸エチル)による最終精製から、化合物232(8mg,89%)を暗橙色固体として得た: H NMR(D−アセトン) δ 7.56(d,J=16.8Hz,1H), 7.29−7.22(m,3H), 7.10−6.92(m,6H), 6.76(d,J=2.8Hz,1H), 6.65(d,J=8.4Hz,2H), 4.69(brd,1H), 3.92(s,3H), 3.85(s,3H), 3.81(s,3H); 13C NMR(D−アセトン) δ 159.6, 156.9, 150.6, 150.4, 148.7, 137.6, 132.8, 131.5, 129.3, 128.9, 128.0(2C), 127.5, 120.8, 116.4, 115.3(2C), 112.8, 110.3, 107.7, 104.5, 101.6, 56.1, 56.1, 56.0; HMS(ESI) m/z C2525NO(M)についての計算値 403.1784, 実測値 403.1779。
化合物229、230、231、および232はまた、本発明の化合物である。
全ての刊行物、特許および特許文書は、個々に援用されるかのように、本明細書に参考として援用される。本発明は、種々の特定のおよび好ましい実施形態および技術を参照しながら記載されてきた。しかし、多くのバリエーションおよび改変が、なされ得るが、本発明の趣旨および範囲内にあることが理解されるべきである。

Claims (38)

  1. 式(I)の化合物:
    Figure 2011526297
    またはその薬学的に受容可能な塩であって、ここで:
    およびRは、各々独立して、H、(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキルもしくは(C−C)シクロアルキルであるか;またはRおよびRのうちの一方は、カルボキシでありかつ他方は、H、(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキルもしくは(C−C)シクロアルキルであり;
    は、H、(C−C15)アルキル、(C−C15)アルケニル、(C−C15)アルキニル、(C−C15)アルコキシ、(C−C15)アルキルチオ、(C−C15)アルカノイル、(C−C15)アルコキシカルボニル、(C−C15)アルカノイルオキシ、ヒドロキシ、メルカプト、ハロ、シアノ、もしくはNRであり;
    は、H、ヒドロキシ、(C−C15)アルキル、(C−C15)アルケニル、(C−C15)アルキニル、(C−C15)アルコキシ、(C−C15)アルキルチオ、(C−C15)アルカノイル、(C−C15)アルコキシカルボニル、(C−C15)アルカノイルオキシ、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、もしくはNRであり;
    は、アリールもしくはヘテロアリールであって、該アリールもしくはヘテロアリールは、1個以上の基Rで置換されており、該アリールもしくはヘテロアリールはまた、1個以上のハロ、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、NR、(C−C15)アルキル、(C−C15)アルケニル、(C−C15)アルキニル、(C−C15)アルコキシ、(C−C15)アルカノイル、(C−C15)アルコキシカルボニル、−P(=O)(OH)もしくは(C−C15)アルカノイルオキシで必要に応じて置換され;
    およびRは、各々独立して、H、(C−C)アルキル、もしくは(C−C15)アルカノイルであり;
    およびRは、各々独立して、H、(C−C)アルキル、もしくは(C−C15)アルカノイルであり;
    およびRは、各々独立して、H、(C−C)アルキル、もしくは(C−C15)アルカノイルであり;
    各Rは、独立して、Rもしくは−CH=CH−Rであり;
    各Rは、独立して、アリールもしくはヘテロアリールであって、該アリールもしくはヘテロアリールは、ヒドロキシ、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルチオ、(C−C)アルカノイル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルカノイルオキシ、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、およびNRから独立して選択される1個以上の基で必要に応じて置換され;ここで各RおよびRは、独立して、H、(C−C)アルキル、もしくは(C−C15)アルカノイルであり;そして
    Figure 2011526297
    によって表される結合は、単結合もしくは二重結合であり;
    ここでR〜Rのうちの任意の(C−C15)アルキル、(C−C15)アルケニル、(C−C15)アルキニル、(C−C15)アルコキシ、(C−C15)アルキルチオ、(C−C15)アルカノイル、(C−C15)アルコキシカルボニル、もしくは(C−C15)アルカノイルオキシは、1個以上のハロ、ヒドロキシ、シアノ、もしくはオキソ(=O)で必要に応じて置換されている、
    化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
  2. 前記式(I)の化合物は、以下:
    Figure 2011526297
    の化合物ではない、請求項1に記載の化合物。
  3. はHである、請求項1に記載の化合物。
  4. は、(C−C)アルキルである、請求項1に記載の化合物。
  5. はメチルである、請求項1に記載の化合物。
  6. はHである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
  7. は、(C−C)アルキルである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
  8. はメチルである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
  9. はHである、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
  10. は、ヒドロキシ、アミノ、もしくはメルカプトである、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
  11. はHである、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
  12. はニトロである、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
  13. はヒドロキシである、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
  14. は、(C−C15)アルコキシである、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
  15. はメトキシである、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
  16. は、1個もしくは2個の基Rで置換され、また1個以上のハロ、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、NR、(C−C15)アルケニル、(C−C15)アルキニル、(C−C15)アルコキシ、(C−C15)アルカノイル、(C−C15)アルコキシカルボニル、もしくは(C−C15)アルカノイルオキシで必要に応じて置換されたアリールである、請求項1〜15のいずれか1項に記載の化合物。
  17. は、1個の基Rで置換され、また1個以上のハロ、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、NR、(C−C15)アルケニル、(C−C15)アルキニル、(C−C15)アルコキシ、(C−C15)アルカノイル、(C−C15)アルコキシカルボニル、もしくは(C−C15)アルカノイルオキシで必要に応じて置換されたアリールである、請求項1〜15のいずれか1項に記載の化合物。
  18. は、1個の基Rで置換され、また1個以上のハロ、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、NR、(C−C15)アルケニル、(C−C15)アルキニル、(C−C15)アルコキシ、(C−C15)アルカノイル、(C−C15)アルコキシカルボニル、もしくは(C−C15)アルカノイルオキシで必要に応じて置換されたアリールである、請求項1〜15のいずれか1項に記載の化合物。
  19. は、1個もしくは2個の基Rで置換され、また1個以上のハロ、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、NR、(C−C15)アルケニル、(C−C15)アルキニル、(C−C15)アルコキシ、(C−C15)アルカノイル、(C−C15)アルコキシカルボニル、もしくは(C−C15)アルカノイルオキシで必要に応じて置換されたフェニルである、請求項1〜15のいずれか1項に記載の化合物。
  20. は、1個の基Rで置換され、また1個以上のハロ、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、NR、(C−C15)アルケニル、(C−C15)アルキニル、(C−C15)アルコキシ、(C−C15)アルカノイル、(C−C15)アルコキシカルボニル、もしくは(C−C15)アルカノイルオキシで必要に応じて置換されたフェニルである、請求項1〜15のいずれか1項に記載の化合物。
  21. は、1個の基Rで置換され、また1個以上のハロ、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、NR、(C−C15)アルケニル、(C−C15)アルキニル、(C−C15)アルコキシ、(C−C15)アルカノイル、(C−C15)アルコキシカルボニル、もしくは(C−C15)アルカノイルオキシで必要に応じて置換されたフェニルである、請求項1〜15のいずれか1項に記載の化合物。
  22. は、以下:
    Figure 2011526297
    の式のものであり、ここで:
    およびRは、各々独立して、H、ハロ、ヒドロキシ、(C−C15)アルキル、(C−C15)アルケニル、(C−C15)アルキニル、(C−C15)アルコキシ、メトキシメトキシ、および(C−C15)アルカノイルオキシであり;ここでRおよびRのうちの任意の(C−C15)アルキル、(C−C15)アルケニル、(C−C15)アルキニル、(C−C15)アルコキシ、(C−C15)アルカノイル、(C−C15)アルコキシカルボニル、もしくは(C−C15)アルカノイルオキシは、1個以上のハロ、ヒドロキシ、シアノ、またはオキソ(=O)で必要に応じて置換されている、請求項1〜15のいずれか1項に記載の化合物。
  23. は、以下:
    Figure 2011526297
    の式のものであり、ここで:
    およびRは、各々独立して、H、ハロ、ヒドロキシ、(C−C15)アルキル、(C−C15)アルケニル、(C−C15)アルキニル、(C−C15)アルコキシ、メトキシメトキシ、および(C−C15)アルカノイルオキシであり;
    は、H、シアノ、フルオロ、もしくは−P(=O)(OH)であり;そして
    は、H、シアノ、フルオロ、もしくは−P(=O)(OH)であり;
    ここでRおよびRのうちの任意の(C−C15)アルキル、(C−C15)アルケニル、(C−C15)アルキニル、(C−C15)アルコキシ、(C−C15)アルカノイル、(C−C15)アルコキシカルボニル、もしくは(C−C15)アルカノイルオキシは、1個以上のハロ、ヒドロキシ、シアノ、もしくはオキソ(=O)で必要に応じて置換されている、請求項1〜15のいずれか1項に記載の化合物。
  24. およびRは、各々独立して、H、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヒドロキシ、もしくはメトキシである、請求項23に記載の化合物。
  25. およびRのうちの少なくとも一方は、ヒドロキシである、請求項23に記載の化合物。
  26. は、1個の基Rで置換され、また1個以上のハロ、ヒドロキシ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、NR、(C−C15)アルケニル、(C−C15)アルキニル、(C−C15)アルコキシ、(C−C15)アルカノイル、(C−C15)アルコキシカルボニル、もしくは(C−C15)アルカノイルオキシで必要に応じて置換された、イソオキサゾリル、イミダゾリル(imadazolyl)、ピリジル、インドリル、もしくはベンゾ[b]フラニル環である、請求項1〜15のいずれか1項に記載の化合物。
  27. 各Rは、独立してRである、請求項1〜26のいずれか1項に記載の化合物。
  28. 各Rは、独立して−CH=CH−Rである、請求項1〜26のいずれか1項に記載の化合物。
  29. 各Rは、独立して、ヒドロキシ、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルチオ、(C−C)アルカノイル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルカノイルオキシ、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、およびNRから独立して選択される1個以上の基で必要に応じて置換されたアリールであり;ここで各RおよびRは、独立して、H、(C−C)アルキル、もしくは(C−C15)アルカノイルである、請求項1〜28のいずれか1項に記載の化合物。
  30. 各Rは、独立して、ヒドロキシ、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルチオ、(C−C)アルカノイル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルカノイルオキシ、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、およびNRから独立して選択される1個以上の基で必要に応じて置換されたヘテロアリールであり;ここで各RおよびRは、独立して、H、(C−C)アルキル、もしくは(C−C15)アルカノイルである、請求項1〜28のいずれか1項に記載の化合物。
  31. 各Rは、独立して、ヒドロキシ、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキルチオ、(C−C)アルカノイル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルカノイルオキシ、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、およびNRから独立して選択される1個以上の基で必要に応じて置換されたフェニルであり;ここで各RおよびRは、独立して、H、(C−C)アルキル、もしくは(C−C15)アルカノイルである、請求項1〜28のいずれか1項に記載の化合物。
  32. 各Rは、独立して、ヒドロキシ、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルカノイルオキシ、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、およびNRから独立して選択される1個以上の基で必要に応じて置換されたフェニルであり;ここで各RおよびRは、独立して、H、(C−C)アルキル、もしくは(C−C15)アルカノイルである、請求項1〜28のいずれか1項に記載の化合物。
  33. 以下:
    Figure 2011526297
    もしくはその薬学的に受容な塩から選択される、請求項1に記載の化合物。
  34. 以下:
    Figure 2011526297
    もしくはその薬学的に受容な塩から選択される、請求項1に記載の化合物。
  35. 単離されかつ精製された、請求項1〜34のいずれか1項に記載の化合物。
  36. 請求項1〜34のいずれか1項に記載の化合物および薬学的に受容可能なキャリアを含む、薬学的組成物。
  37. 治療上有効量の、請求項1〜34のいずれか1項に記載の化合物を哺乳動物に投与する工程を包含する、癌を処置するための方法。
  38. 前記癌は、乳癌またはCNSもしくは腎系の癌である、請求項37に記載の方法。
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