JP2011522678A - 動的側枝ルーメンを備えた分岐カテーテルアセンブリ - Google Patents

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Abstract

カテーテル主枝(12)、カテーテル側枝構成物(14)、およびステント(16)を備えているカテーテルアセンブリ。カテーテル主枝は少なくとも主バルーン(26)および副バルーン(28)を備えている。カテーテル側枝構成物は側枝ガイドワイヤハウジング(40)およびスリーブ部材(42)を備えている。カテーテル側枝構成物の少なくとも一部はステントの基端側開口端を通り、ステントの側枝開孔部を通って外へ伸びる。側枝ガイドワイヤハウジングは、分枝脈管ガイドワイヤ上を伝って前進するように構成された側枝ルーメンを画成する。スリーブ部材は側枝ガイドワイヤハウジングを収容する大きさであり、側枝ガイドワイヤハウジングはスリーブ部材内部で軸方向に移動可能である。スリーブ部材は、典型的にはカテーテル主枝に対して軸方向に定置される。

Description

本開示は、脈管分岐部の治療のために構成されたカテーテルアセンブリに関する。
カテーテルは、身体の様々な部分における狭窄(stricture)、狭窄(stenosis)およ
び狭細化のような症状を治療するために、ステントおよび可膨張構造物と共に使用される。狭窄の拡張のために、また体内の治療部位にステントを送達および展開配置するために、様々なカテーテル設計物が開発されている。
ステントは、典型的には、例えば閉塞、狭窄、動脈瘤、解離、または弱体化し、病変し、もしくは異常拡張した脈管もしくは脈管壁のような状態を、その脈管の拡張または脈管壁の強化によって治療するために、静脈、動脈、またはその他の管形状の身体器官内にカテーテルによって腔内配置される。送達されると、ステントはバルーンのような1つ以上の可膨張部材を使用して拡張させることができる。ステントは、脈管壁の弾性収縮を防止して脈管壁を再形成し、かつ冠動脈のバルーン血管形成によって引き起こされた血管壁の解離を治療することにより、脈管形成術の結果を向上させることができる。ステントは、薬物の送達媒体として脈管の損傷部分の治療に使用することもできる。
従来のステント技術は比較的良く開発されているが、脈管分岐部の領域の治療に関するステント技術は未だ開発中である。脈管分岐部の治療に関係する1つの挑戦は、ステントのフィーチャを脈管分岐部に合わせて位置調整することを包含する。
本発明の目的は脈管分岐部に合わせて位置調整が可能な側枝ルーメンを備えた分岐カテーテルアセンブリを提供することにある。
本開示は、脈管分岐部を治療する際に使用するように適合されたカテーテルアセンブリに関する。該カテーテルアセンブリは、カテーテル主枝、カテーテル側枝構成物、およびステントを備えることができる。カテーテル主枝は少なくとも主バルーンおよび副バルーンを備えている。カテーテル側枝構成物は、側枝ガイドワイヤハウジングおよびスリーブ部材を備えている。カテーテル側枝構成物の少なくとも一部はステントの基端側開口端を通り、ステントの側枝開孔部から外へ伸びる。側枝ガイドワイヤハウジングは、分枝脈管ガイドワイヤ上を伝って前進するように構成された側枝ルーメンを画成する。スリーブ部材は側枝ガイドワイヤハウジングを収容する大きさであり、側枝ガイドワイヤハウジングはスリーブ部材の内部で軸方向に移動可能である。スリーブ部材は、典型的にはカテーテル主枝に対して軸方向に固定される。
該カテーテルアセンブリを使用して脈管分岐部を治療する場合、主要ガイドワイヤが主要脈管内に配置され、分枝ガイドワイヤが分枝脈管内に配置される。カテーテル主枝は、分枝脈管内へ続く開口部にかけ渡される位置まで主要ガイドワイヤ上を伝って進められる。カテーテル側枝は、側枝ガイドワイヤハウジングが少なくとも部分的に分枝脈管内に配置されるまで分枝ガイドワイヤ上を伝って進められる。カテーテルアセンブリは、ステントの側枝開孔部を分枝脈管内へ続く開口部に合わせて位置調整するために軸方向かつ径方向に調整される。側枝ガイドワイヤハウジングは、スリーブ部材に対して軸方向に(すなわちスリーブ部材の長手方向軸と平行な向きに)前進または後退させることができる。側
枝ガイドワイヤハウジングは、ステントのフィーチャを分枝脈管に合わせて位置調整するのを支援するために使用することができる。側枝ガイドワイヤハウジングは、脈管分岐部を治療するためのステントの拡張の前に、分枝脈管の外側かつステントの側枝開孔部より基端側まで後退させることが可能である。
構成物は、本開示に従って何らかの利点を得るために本明細書中で述べられた特徴をすべて備える必要はない。
本開示の原理に従う一例のカテーテルアセンブリのカテーテル主枝およびカテーテル側枝の概略側面図。 本開示の原理に従い脈管分岐部に配置された一例のカテーテルアセンブリの概略側面図。 カテーテル側枝の一部が基端側へ引き戻されている、図2に示す一例のカテーテルアセンブリの概略側面図。 主バルーンおよび副バルーンが膨張状態にある、図3に示す一例のカテーテルアセンブリの概略側面図。 主バルーンおよび副バルーンが収縮状態にある別例のカテーテルアセンブリのカテーテル主枝およびカテーテル側枝を示す概略側面図。 主バルーンおよび副バルーンが膨張状態にある、図5に示すカテーテル主枝およびカテーテル側枝の概略側面図。 図1〜6に示されるカテーテルアセンブリに関連付けられた一例の基端側ハブ部材を示す概略側面図。
詳細な説明
本開示は、分岐部治療システム、カテーテルアセンブリ、および関連する患者体内の分岐部の治療方法に関する。分岐部という用語は、1つのものから2以上のものへと分割される場所を意味する。一般に、身体器官の2種類の分岐部として、1)主要管腔を画成している主要管状部、および主要管状部から伸長または枝分かれする分枝管腔を画成している分枝管状部であって、主要管腔と分枝管腔とが互いに流体連通しているもの、ならびに2)一次管腔または主要管腔(親管腔とも呼ばれる)を画成している原発部または主要部が、第1および第2の分枝管腔を画成している第1および第2の分枝部へ分裂するもの、が挙げられる。管腔という用語は、管状器官(例えば血管)のような管状構造の空洞または穴を意味する。
一例の分岐部は、互いに流体連通している主要管腔および分枝管腔をそれぞれ画成する、一続きの主要脈管と分枝脈管とを備えた脈管分岐部である。別例として、脈管分岐部は、分割されて第1および第2の分枝脈管となる親脈管を備え、これらの脈管が、互いにすべて流体連通している第1および第2の分枝管腔ならびに親管腔をそれぞれ画成するものであってもよい。
本明細書中に開示される発明の原理の適用例には、心血管系、冠状動脈血管系、腎血管系、末梢血管系、消化器系、肺系、泌尿器系、および神経脈管系が挙げられる。本明細書中に開示されたカテーテルアセンブリ、システムおよび方法は、脈管分岐部の分枝脈管の位置を確認すること、および脈管分岐部の治療のためにステントを脈管分岐部に対して配置することのために使用することができる。
図1〜4の実施例
ここで図1〜4を参照して、一例のカテーテルアセンブリ10について示し説明する。
カテーテルアセンブリ10は、カテーテル主枝12、カテーテル側枝14、ステント16、ならびに主要ガイドワイヤおよび分枝ガイドワイヤ18、20を備えている。図1は、明確さを高めるためにステントを除いてカテーテル主枝およびカテーテル側枝12、14を示している。カテーテル主枝12は、カテーテルシャフト22、主要ガイドワイヤハウジング24、主バルーン26、および副バルーン28を備えている。主バルーンおよび副バルーン26、28は図1〜3では収縮状態で示されている。
カテーテルシャフト22は先端部分30および基端部分32を備えている(図7を参照)。主バルーン26は先端部分34および基端部分36を備えている。先端部分34は、主バルーン26の先端側の位置で主要ガイドワイヤハウジング24に固定される。基端部分36は、主バルーン26の基端部でカテーテルシャフト22に固定される。典型的には、カテーテルシャフト22は主バルーンおよび副バルーン26、28に該バルーンの膨張用の膨張流体を送達するように構成されており、該バルーンを収縮させるときにはバルーン26、28から膨張流体を排出させる。
カテーテル側枝14は、側枝ガイドワイヤハウジング40およびスリーブ42を備えている。側枝ガイドワイヤハウジング40は先端部分44および基端部分46(図7を参照)を備えている。スリーブ42はさらに先端部分48および基端部分50(図7を参照)を備えている。側枝ガイドワイヤハウジング40は、分枝ガイドワイヤ20を収容する大きさの側枝ルーメンを画成する。同様に、主要ガイドワイヤハウジング24は、主要ガイドワイヤ18を収容する大きさの主枝ルーメンを画成する。スリーブ42は、側枝ガイドワイヤハウジング40を収容する大きさのスリーブルーメン(図示せず)を画成する。側枝ガイドワイヤハウジング40は、スリーブ42のスリーブルーメン内で軸方向に移動可能である。
「軸方向に移動可能」という用語は、側枝ガイドワイヤハウジング40の長手方向軸またはスリーブ42の長手方向軸と平行な方向の移動として定義される。側枝ガイドワイヤハウジング40およびスリーブ42のような長尺状構造の長手方向軸は、典型的には、該構造の長さ寸法に沿って並んだ軸、または該構造によって画成されたルーメンに沿って中心を伸びる軸として定義される。「軸方向に定置された」という用語は、側枝ガイドワイヤハウジング40のような構造物の長手方向軸またはスリーブ42の長手方向軸に関して設定または定置された配置を維持することとして定義される。長手方向軸に関して「軸方向に定置された」構造は、その長手方向軸に関して径方向または回転方向には今までどおり移動可能であってよい。
側枝ガイドワイヤハウジング40は、ステント16から基端方向にカテーテルシャフト22の基端部分32まで伸びることができる。同様に、スリーブ42は、ステント16から基端方向にカテーテルシャフト22の基端部分32まで伸びることができる。他の構成物においては、スリーブ42は、側枝ガイドワイヤハウジング40よりも短い長さ、例えば約5〜約50mmの範囲の長さを有することができる。好ましくは、スリーブ42は、カテーテルシャフト22の先端部分30においてステント16の位置またはステント16に隣接して配置されてハウジングを提供し、該ハウジングの内部を通って側枝ガイドワイヤハウジング40が前進または後退してステント16に対する軸方向の移動をもたらすことができる。
図2〜4は、カテーテルアセンブリ10を脈管分岐部80と関連させて例証している。脈管分岐部80は、主要脈管82、分枝脈管84、および主要脈管82から分枝脈管84への入口を提供する小孔すなわち分枝脈管開口部86を備えている。
脈管分岐部80の治療は、様々な治療方法および治療手順を使用してカテーテルアセン
ブリ10を用いて実施可能である。典型的には、主要ガイドワイヤおよび分枝ガイドワイヤ18、20が最初に主要脈管および分枝脈管82、84の中へそれぞれ進められる。脈管82、84の中へのガイドワイヤ18、20の配置の後、ガイドワイヤ18、20の基端は、それぞれ主要ガイドワイヤハウジングおよび側枝ガイドワイヤハウジング24、40の先端側開口端の中へと進められて、カテーテル主枝およびカテーテル側枝12、14は主要ガイドワイヤおよび分枝ガイドワイヤ18、20の上を伝って脈管分岐部80へ進められる。
ステント16は、先端側開口端および基端側開口端72、74、該開口端72、74の間の位置に配置された側枝開孔部76、ならびに側枝開孔部76の周囲にあって該開孔部を画成する複数の拡張可能な部材78を備えている。ステント16は、典型的にはカテーテル主枝およびカテーテル側枝12、14に圧着されるかまたは他の方法で固定される。ステント16がカテーテル主枝およびカテーテル側枝12、18に装着または他の方法で配置されると、側枝開孔部76は副バルーン28に合わせて径方向かつ軸方向に位置調整される。副バルーンが膨張される時、以下にさらに詳述されるように、副バルーンは側枝開孔部76を通って進み、拡張可能な部材78をカテーテル主枝12の長手方向軸に関して径方向に外側の向きに拡張させる。
メインおよびカテーテル分枝(main and catheter branches)12、14とステント16とのアセンブリは、主要ガイドワイヤおよび分枝ガイドワイヤ18、20の上を伝って脈管分岐部80へと進められる。側枝ガイドワイヤハウジング40は、スリーブ42の先端部分48から出て、側枝ガイドワイヤハウジング40の先端部分44が少なくとも部分的に分枝脈管84の中まで前進するのを可能にする距離だけ先端側へ押し進められる。側枝ガイドワイヤハウジング40の、スリーブ42の先端部分48から出て伸びる部分の長さは、いくつかの要因、例えば、ステント16に対するスリーブ42の先端部分48の位置、ステント16の寸法(例えばステント16の長さ)、ならびに主要脈管および分枝脈管の82、84のフィーチャの寸法(例えば長さ、直径、材料厚)に応じて変化し得る。側枝ガイドワイヤハウジング44の先端部分44を少なくとも部分的に分枝脈管84の内部に配置すると同時にカテーテルアセンブリ10の残りの部分を主要脈管82の中に残すことにより、脈管分岐部80の小孔86に対してステント16の側枝開孔部76を軸方向かつ回転方向のいずれにも位置調整するのを支援することができる。スリーブ42の内部における側枝ガイドワイヤハウジング40の摺動係合は、脈管分岐部80を治療する際に、カテーテルアセンブリ10が小孔86に隣接して正しく配置されるときに一定の利点を提供することができる。
典型的には、スリーブ42はカテーテル主枝12に対して軸方向かつ径方向に定置される。一例において、スリーブ42は、例えば主バルーン26の基端側の位置で接続点96(図1を参照)においてカテーテル主枝12に固定される。1または複数の接続点96をスリーブ42の長さに沿って様々な位置で使用して、カテーテル主枝12とカテーテル側枝14との間の接続を提供することができる。そのような接続点は、例えば、接着剤、レーザー結合、または他の熱結合方法を使用して作製することができる。
さらに、スリーブ42の先端部分48は、ステント16の内部に、例えば図2〜4に示されるように側枝開孔部76より基端側の位置に配置可能である。他の構成物では、スリーブ42の先端部分48はさらに基端側の位置に、例えば、ステント16の基端側開口端74に、またはステント16より基端側の他の位置に配置されてもよい。ステント16の内部かつ側枝開孔部76に隣接して先端部分48を位置づけることにより、側枝ガイドワイヤハウジング40のステント16の中への後退とその後再度の側枝ガイドワイヤハウジング40のステント16から逆の先端方向への前進が改善され、ステント16に対する側枝ガイドワイヤハウジング40の後退または前進を妨げる可能性のあるステント16のフ
ィーチャとの引っかかりやその他の係合を最小限にすることができる。
図2は、側枝開孔部76を分枝脈管84の小孔86に合わせて位置調整する治療ステップの一部として、分枝脈管84の内部に少なくとも部分的に配置された側枝ガイドワイヤハウジング40を例証している。図3は、側枝ガイドワイヤハウジング40の先端部分44がステント16の内部に位置するまで側枝ガイドワイヤハウジング40が基端側へ引き戻されている一方で、分枝脈管84内に残っている分枝ガイドワイヤ20を例証している。他の構成物においては、図2および3に示された配置の相対的変化と比較して異なる距離を、側枝ガイドワイヤハウジング40が基端側へ引き戻されてもよい。例えば、側枝ガイドワイヤハウジング40の一部がステント16の側枝開孔部76を通って伸びているが分枝脈管84の内部にはない配置が維持されてもよい一方、他の構成物では、側枝ガイドワイヤハウジング40の先端部分44がスリーブ42の先端部分48より基端側に配置される。
状況によっては、ステント16の側枝開孔部76を小孔86に対して位置調整する過程の一部として側枝ガイドワイヤハウジング40をスリーブ42の中まで基端側に後退させると好都合である。そのような後退により、主要ガイドワイヤおよび分枝ガイドワイヤ18、20に対するカテーテル主枝およびカテーテル側枝12、14のフィーチャの回旋の解消または捩れの解消を可能にするかまたは容易にすることができる。側枝ガイドワイヤハウジング40を単独で、またはカテーテル主枝12およびステント16の小孔86に対する軸方向かつ径方向の移動と併せて、分枝脈管84の中へ戻るように再度前進させることにより、側枝開孔部76の小孔86との位置調整をさらに促すことができる。
小孔86に対する側枝開孔部76の所望の径方向かつ軸方向の位置調整が確認された後、側枝ガイドワイヤハウジング40は、少なくとも副バルーン28の膨張に先立って側枝開孔部76より基端側の位置までスリーブ42の中へ後退させることができる。側枝ガイドワイヤハウジング40の側枝開孔部76より基端側への後退は、副バルーン28の膨張によりステント16の拡張可能な部材76が径方向に外側の向きに拡張して小孔86および分枝脈管84と係合する際に有効である可能性がある。側枝ガイドワイヤハウジング40が側枝開孔部76の内側から除かれると、側枝ガイドワイヤハウジング40が側枝開孔部76を通って伸びる構成で必要とされるように分枝ガイドワイヤ20および側枝ガイドワイヤハウジング40の両方を持ち上げなければならないのとは対照的に、副バルーン28に必要とされるのは拡張可能な部材78の拡張時に分枝ガイドワイヤ20を持ち上げることだけである。
ステント16が拡張されて脈管分岐部80と係合し、拡張可能な部材78が径方向に外側の向きに移動した後、主バルーンおよび副バルーン26、28を収縮させて、カテーテル主枝およびカテーテル側枝12、14をステント16から基端方向に後退させることができる。主要ガイドワイヤおよび分枝ガイドワイヤ18、20は、脈管分岐部80のさらなる治療のために、それぞれ主要脈管および分枝脈管82、84の内部に配置されたままであってよい。例えば、膨張後のバルーンカテーテルを分枝ガイドワイヤ20の上を伝って押し進めて側枝開孔部76全体に広がる配置とし、次に膨張させて拡張可能な部材78をさらに拡張させて分枝脈管84と係合させることができる。さらに別のステップでは、第2の分枝ステントを、分枝ガイドワイヤ20の上を伝って、分枝脈管84の内部に配置されかつ拡張可能な部材78と少なくとも部分的に重なり合う位置まで押し進め、拡張させて分枝脈管84および拡張可能な部材78と係合させて、脈管分岐部80をさらに治療することができる。
図5〜6の実施例
ここで図5〜6を参照して、別例のカテーテルアセンブリ100について示し説明する
。カテーテルアセンブリ100は、図1〜4に関して示されたステント16と同一または同様の構造を有するステント16を備えることができる。ステント16は、カテーテル主枝およびカテーテル側枝112、114についての説明を明確にする目的で図5および6から除かれている。
カテーテル主枝112は、主バルーン126および副バルーンアセンブリ190を備えている。主バルーン126は先端部分134および基端部分136を備えている。副バルーンアセンブリ190は、先端側膨張セグメント192、基端側膨張セグメント194、および副バルーン128を備えている。先端側膨張セグメント192は、その先端における主バルーン126への接続点であって主バルーン126の先端部分134における接続点から伸びている。先端側膨張セグメント192の基端は副バルーン128と流体連通するように連結されている。基端側膨張セグメント194は、該セグメント194の先端において副バルーン128と流体連通するように接続されている。基端側膨張セグメント194の基端は、主バルーン126の基端部分136において主バルーン126に連結されている。
図5は、主および副126、128が収縮状態のカテーテルアセンブリ100を例証している。カテーテル側枝114は接続点96、98でカテーテル主枝112に固定されている。接続点96、98のうち1つ以上は、スリーブ42とカテーテルシャフト22との間、またはスリーブ42と副バルーンアセンブリ190(例えば基端側膨張セグメント194)との間に規定することができる。カテーテル側枝114はスリーブ42の長さに沿って複数の位置でカテーテル主枝112に固定することができる。別例として、ステント16がカテーテル枝112、114に装着される場合は、先端以外はカテーテル側枝114がカテーテル主枝112から離れたままである。典型的には、ステント16がカテーテル枝112、114に圧着され、従ってステントが主バルーンおよび副バルーン126、128の膨張によって拡張されるまでカテーテルアセンブリ100を一緒に保持する。
図5は、スリーブ42の先端部分48から出て先端側へ伸びた側枝ガイドワイヤハウジング40をさらに例示している。スリーブ42から出て先端側へ伸びる側枝ガイドワイヤハウジング40の長さは、カテーテルアセンブリ10に関して上述したように変化し得る。さらに上述のように、側枝ガイドワイヤハウジング40は、例えば図6に示されるような副バルーン28の膨張に先立って、基端側へスリーブ42の中に後退させることができる。
副バルーンアセンブリ190の様々な他の構成も可能である。例えば、先端側および基端側膨張セグメント192、194のうちの一方がカテーテル主枝112から離れていてもよい。別の構成では、基端側膨張セグメント194はその先端において、副バルーン128の基端側の中心を外れた位置で副バルーン128に固定される。
図7のハブアセンブリ実施例
図7は、カテーテルアセンブリ10、100の基端において使用するためのハブアセンブリ60を例証している。ハブ60は、カテーテルシャフト22の中へ様々な構成要素を挿入するための第1および第2のアクセスポイント62、64を備えている。例えば、第1のアクセス62は、カテーテルアセンブリ10、100の主バルーンおよび副バルーンをそれぞれ膨張および収縮させるためにカテーテルシャフト22に送り込まれ、かつ引き戻される膨張流体と流体連通させることができる。第2のアクセス64は、カテーテルシャフト22の内部に配置された主要ガイドワイヤハウジング24の中へのガイドワイヤ(例えば主要ガイドワイヤ18)の前進のために形成されうる。
ハブ62は、アジャスタ68およびハウジング70を備えている軸方向位置決めアセン
ブリ66をさらに備えることができる。スリーブ42の基端部分50はハウジング72の先端側側面73に装着される。側枝ガイドワイヤハウジング40は、ハウジング70を通って伸びる。構成によっては、側枝ガイドワイヤハウジング40の先端部分44はハウジング70から出て基端側へ伸びてもよい。アジャスタ68は、スリーブ42に対する側枝ガイドワイヤハウジング40の軸方向の位置を調節するように構成される。軸方向Xにおいてアジャスタ68を軸方向に移動すると、側枝ガイドワイヤハウジング40をスリーブ42に対して軸方向に移動させることができる。ハブ60が脈管分岐部の治療用のカテーテルアセンブリ10、100と共に使用される場合、アジャスタ68の調整により脈管分岐部の分枝脈管およびステント16に対して側枝ガイドワイヤハウジング40を移動させることができる。
本明細書中に記載されたカテーテル側枝構成物と共に使用するための様々な他のハブの設計および機構も可能である。カテーテル側枝の構成物によっては、基端側にハブ60までは伸びない短いスリーブ42を備えることができる。そのような構成物においては、ハブ60は、カテーテル主枝12に対して側枝ガイドワイヤハウジング40を移動させるためにカテーテル側枝の側枝ガイドワイヤハウジング40のみと相互作用する。側枝ガイドワイヤハウジング40を正確に軸方向に移動させるための多様な能力を備えた様々な種類のアジャスタのような軸方向位置決めアセンブリについて、その他の構築物および機構も可能である。
材料およびその他の考察
本明細書中に開示されたバルーン、カテーテルシャフト、および辺縁部保護部材において使用される材料は、任意の適切な材料、例えば、熱可塑性ポリマー、ポリエチレン(高密度、低密度、中密度、直鎖状低密度)、ポリエチレンの様々なコポリマーおよびブレンド、アイオノマー、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、アクリロニトリル‐ブタジエン‐スチレンコポリマー、ポリエーテル‐ポリエステルコポリマー、ならびにポリエーテルポリアミドコポリマーで作製することができる。適切な1つの材料は、コポリマーポリオレフィン材料のSurlyn(R)(米国デラウェア州ウィルミントン所在のデュポン・ド・ヌムール(DuPont de Nemours))である。さらに一層
適切な材料には、熱可塑性ポリマー材料および熱硬化性ポリマー材料、ポリ(エチレンテレフタレート)(一般にPETと呼ばれる)、熱可塑性ポリアミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリプロピレンが挙げられる。他のいくつかの材料例には、ポリウレタンおよびブロックコポリマー、例えばポリアミド‐ポリエーテルブロックコポリマーまたはアミド‐テトラメチレングリコールコポリマーなどが含まれる。さらなる例には、PEBAX(R)(ポリアミド/ポリエーテル/ポリエステルブロックコポリマー)ファミリーのポリマー、例えばPEBAX(R)70D、72D、2533、5533、6333、7033、または7233(米国ペンシルバニア州フィラデルフィア所在のエルフアトケム(Elf AtoChem)から入手可能)が挙げられる。その他の例には、脂肪族ナイロンのようなナ
イロン、例えばVestamid(R)L2101 IF、ナイロン11(エルフアトケム)、ナイロン6(アライドシグナル(Allied Signal))、ナイロン6/10(バスフ
(BASF))、ナイロン6/12(アシュレイ・ポリマー(Ashley Polymers))、ナイロ
ン12が挙げられる。ナイロンの別例には、Grivory(エムス(EMS))およびナ
イロンMXD‐6のような芳香族ナイロンが含まれる。他のナイロンおよび/またはナイロンの組み合わせも使用することができる。さらに別の例には、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、例えばCELANEX(R)(米国ニュージャージー州サミット所在のティコナ(Ticona)より入手可能)、ポリエステル/エーテルブロックコポリマー、例えばARNITEL(R)(米国インディアナ州エリオンスピラ(Erionspilla)所在のデ
ィーエスエム(DSM)より入手可能)、例えばARNITEL(R)EM740、芳香族
アミド、例えばTrogamid(R)(PA6‐3‐T、デグサ(Degussa))、およ
び熱可塑性エラストマー、例えばHYTREL(R)(米国デラウェア州ウィルミントン
所在のデュポン・ド・ヌムール)が挙げられる。いくつかの実施形態では、PEBAX(R)、HYTREL(R)およびARNITEL(R)材料は約45D〜約82DのショアD(Shore D)硬度を有する。バルーン材料は純粋物として使用されてもよいし、ブレ
ンドとして使用されてもよい。例えば、ブレンドは、例えばRITEFLEX(R)(ティコナより入手可能)、ARNITEL(R)、またはHYTREL(R)のようにPBTおよび1以上のPBT熱可塑性エラストマーを含んでもよいし、ポリエチレン・テレフタレート(PET)およびPBT熱可塑性エラストマーのような熱可塑性エラストマーを含んでもよい。バルーン材料のさらなる例は米国特許第6,146,356号明細書に見出すことができる。当然のことであるが、個々の実施形態について以降に開示される特定の材料は、該実施形態をその材料に限定するものではない。
上述の例のカテーテルアセンブリでは、一部のフィーチャはその外面上に潤滑性コーティングを備えることができる。該コーティングは、脈管分岐部の分枝脈管の中への分枝バルーンの挿入を促進することができる。該コーティングはさらに、ステントの拡張後に脈管分岐部からカテーテルアセンブリを収縮かつ抜去するときに、分枝脈管およびステントの側枝開孔部からの分枝バルーンの除去を改善することができる。分枝バルーンとともに使用するためのいくつかのコーティング例には、親水性ポリマー、例えばポリアリーレン酸化物、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ヒドロキシルアルキルセルロース誘導体、アルギン、糖類、カプロラクトンなど、ならびにこれらの混合物および組み合わせが挙げられる。親水性ポリマーは、親水性ポリマーどうしでブレンドされるか、または処方量の非水溶性化合物(いくつかのポリマーを含む)とともにブレンドされて、適切な潤滑性、結合性および溶解性を備えたコーティングが作られてもよい。いくつかの例において、本明細書中に記載されたデバイスの一部は、親水性ポリマー、またはTEFLON(R)としてもよく知られているポリテトラフルオロエチレン(PTFE)のようなフルオロポリマーでコーティングされてもよい。
上述のステント送達システム例は所定の側方開口部(すなわち側枝開孔部)を有するバルーン拡張式ステントを例示しているが、他の種類のステントが上述のカテーテルフィーチャと共に使用されてもよい。本明細書中に開示されたシステムおよび方法と共に様々なステントが使用されうる。そのようなステントの例は、バルディ(Vardi)らの米国特許
第6,210,429号および同第6,325,826号、ならびにデービッドソン(Davidson)らの米国特許第7,220,275号明細書(全内容が参照により本願に組込まれる)に見出すことができる。概して、前述のステントは基端と先端との間に伸びる一続きの側壁を備えた管状の形状を有する。基端側および先端側ステント開孔部は、ステントの基端および先端それぞれに画成される。側枝開孔部はステントの側壁に画成される。側枝開孔部は、ステントの内部とステントの外部との間のアクセスを提供する。いくつかのステントでは、側枝開孔部はその周辺縁部のまわりに、ステントの長手方向軸に対してほぼ径方向に外側の向きに拡張する拡張可能な構造を備えている。拡張可能な構造は、ステントの拡張時に分岐部の分枝管腔の中へ伸びるように構成可能である。ステントは、側壁を画成する複数のストラット構造物を備えている。該ストラットは、第1の非拡張状態から第2の拡張状態へと拡張することができる。典型的には、ステントは拡張状態を維持するように構成される。ストラットは、ステントの長さに沿って複数のセル開口部またはセルを画成する。セルの大きさおよび形状は、一般的には側枝開孔部の大きさおよび形状とは異なっている。ステントが分岐部の主要管腔内で適切に配置されて側枝開孔部が分枝管腔へ続く開口部に対して径方向かつ軸方向に位置調整されてしまうと、ステントは通常は拡張される。側枝開孔部を囲む拡張可能な構造を備えたステントは、例えば1個またはそれ以上の可膨張バルーンを使用して、1回の拡張または複数回の拡張で拡張させることができる。
結び
本開示の1つの態様は、ステント、カテーテル主枝、およびカテーテル側枝構成物を備えたカテーテルアセンブリに関する。ステントは、先端側開口端、基端側開口端、および側枝開孔部を備えている。側枝開孔部は先端側開口端と基端側開口端と間の位置に配置される。カテーテル主枝は、カテーテルシャフト、主要ガイドワイヤハウジング、基端部分および先端部分を有する主バルーン、ならびに主バルーンの基端部分と先端部分との間の位置に配置されて膨張時に主バルーンに対して径方向に外側へ伸びる副バルーンを備えている。カテーテル側枝構成物はスリーブ部材および側枝ガイドワイヤハウジングを備えている。スリーブ部材はスリーブルーメンを画成し、カテーテル主枝に関して軸方向に定置される。側枝ガイドワイヤハウジングはガイドワイヤルーメンを画成し、スリーブルーメンおよびステントの側枝開孔部を通って伸びる。側枝ガイドワイヤハウジングは、スリーブ部材に対して軸方向に調整可能である。
本開示の別の態様は、カテーテル主枝およびカテーテル側枝構成物を備えたカテーテルアセンブリに関する。カテーテル主枝は、カテーテルシャフト、主要ガイドワイヤハウジング、基端部分および先端部分を有する主バルーン、ならびに主バルーンの基端部分と先端部分との間の位置に配置される副バルーンを備えている。副バルーンは、副バルーンが膨張されたときに主バルーンに対して径方向に外側へ伸びるように構成される。カテーテル側枝構成物は、スリーブルーメンを画成するスリーブ部材、およびガイドワイヤルーメンを画成する側枝ガイドワイヤハウジングを備えている。側枝ガイドワイヤハウジングはスリーブルーメンを通って伸び、スリーブ部材に対して軸方向に調整可能である。
本開示のさらに別の態様は、カテーテルアセンブリを用いて脈管分岐部を治療する方法に関する。脈管分岐部は主要脈管および分枝脈管を備えている。カテーテルアセンブリは、カテーテル主枝、カテーテル側枝、およびステントを備えている。カテーテル主枝は、主バルーン、副バルーンおよび主要ガイドワイヤハウジングを備えている。カテーテル側枝は、スリーブ部材および側枝ガイドワイヤハウジングを備えている。側枝ガイドワイヤハウジングはスリーブ部材内部で軸方向に移動するように構成される。ステントは、基端側開口端および先端側開口端、ならびに基端側開口端と先端側開口端との間の位置に配置された側枝開孔部を備えている。該方法は、脈管分岐部までカテーテルアセンブリを前進させて、カテーテル主枝を主要脈管内に配置し、かつ側枝ガイドワイヤハウジングの少なくとも一部をステントの側枝開孔部を通して分枝脈管内の位置に到達させるステップ、ステントの側枝開孔部を分枝脈管へ続く開口部に合わせて位置調整するステップ、側枝ガイドワイヤハウジングをスリーブ部材に対して基端側へ、かつ分枝脈管の外側へ引き戻すステップ、ならびに、ステントを拡張させて脈管分岐部と係合させるために主バルーンおよび副バルーンを膨張させるステップを備えている。
上記の詳述、実施例およびデータは、本発明の構成物の製造および使用について完全に説明している。本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく本発明の多くの実施形態を作製することが可能であるため、本発明は添付の特許請求の範囲の中に存在する。

Claims (10)

  1. (a)カテーテル主枝であって、
    i.カテーテルシャフトと、
    ii.主要ガイドワイヤハウジングと、
    iii.基端部分および先端部分を有する主バルーンと、
    iv.主バルーンの基端部分と先端部分との間の位置に配置され、膨張させると主バルーンに対して径方向に外側に伸びるように構成された副バルーンと
    を備えたカテーテル主枝、ならびに
    (b)カテーテル側枝構成物であって、
    i.スリーブルーメンを画成するスリーブ部材と、
    ii.ガイドワイヤルーメンを画成する側枝ガイドワイヤハウジングであって、スリーブ部材を通って伸び、スリーブ部材に対して軸方向に調整可能な側枝ガイドワイヤハウジングと
    を備えたカテーテル側枝構成物
    を含んでなるカテーテルアセンブリ。
  2. (c)ステントであって、先端側開口端、基端側開口端、および先端側開口端と基端側開口端との間の位置に配置された側枝開孔部を有するステント
    をさらに含んでなり、
    スリーブ部材はカテーテル主枝に対して軸方向に定置されることと、側枝ガイドワイヤハウジングはステントの側枝開孔部を通って伸びることと
    を特徴とする、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
  3. 副バルーンは主バルーンと一体である、請求項1または2に記載のカテーテルアセンブリ。
  4. カテーテル主枝は、副バルーンと、基端側膨張セグメントと、先端側膨張セグメントとを備えた副バルーン構成物を備え、基端側および先端側膨張セグメントは副バルーンと流体連通するように接続され、基端側膨張セグメントは主バルーンの基端部分より基端側の位置でカテーテルシャフトに接続され、先端側膨張セグメントは主バルーンの先端部分より先端側の位置で主要ガイドワイヤハウジングに接続されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のカテーテルアセンブリ。
  5. スリーブ部材はカテーテルシャフトの基端部分から先端側へ少なくともステントの基端側開口端まで伸びる、請求項1〜4のいずれか1項に記載のカテーテルアセンブリ。
  6. スリーブ部材はカテーテルシャフトの長さより短い長さを有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載のカテーテルアセンブリ。
  7. スリーブ部材は先端部分を備え、スリーブの先端部分の少なくとも一部はステント内部に配置される、請求項1〜6のいずれか1項に記載のカテーテルアセンブリ。
  8. 側枝ガイドワイヤハウジングは、スリーブ部材の内部において、側枝ガイドワイヤハウジングの先端部分がステントの側枝開孔部を越えた先端側であるステント外側に配置される伸長配置から、および側枝ガイドワイヤハウジングの先端部分がステントの側枝開孔部より基端側に配置される後退配置から移動可能である、請求項1〜7のいずれか1項に記載のカテーテルアセンブリ。
  9. スリーブ部材はカテーテル主枝に対して軸方向に定置される、請求項1〜8のいずれか
    1項に記載のカテーテルアセンブリ。
  10. ハブ部材をさらに含んでなり、ハブ部材は、カテーテル主枝の基端部分およびカテーテル側枝の基端部分に装着され、スリーブ部材に対する側枝ガイドワイヤハウジングの軸方向の配置を調整するように構成されている、請求項1〜9のいずれか1項に記載のカテーテルアセンブリ。
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