JP2011520085A - 圧力測定グロープラグ - Google Patents
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Abstract
【課題】ねじを用いた複雑なプレストレス工程を用いることなく圧力測定グロープラグの製造を可能とする。
【解決手段】本発明は、燃焼室圧力決定装置に関する。該装置は、筒状ボディ(6)と、該筒状ボディ(6)から突き出したグローピン又はグローフィラメント(5)と、前記筒状ボディ(6)中に配置された少なくとも1つのセンサ素子(4)を有する。本発明は、前記センサ素子(4)が、前記グローピン(5)の前面と、前記筒状ボディ(6)にロウ付けされたプレストレス素子(3)の間に挿入されていることを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】本発明は、燃焼室圧力決定装置に関する。該装置は、筒状ボディ(6)と、該筒状ボディ(6)から突き出したグローピン又はグローフィラメント(5)と、前記筒状ボディ(6)中に配置された少なくとも1つのセンサ素子(4)を有する。本発明は、前記センサ素子(4)が、前記グローピン(5)の前面と、前記筒状ボディ(6)にロウ付けされたプレストレス素子(3)の間に挿入されていることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、特に内燃機関の燃焼室圧力決定装置、及び、その製造方法に関する。本発明は、特に、ハウジングとしての筒状ボディと、該ボディから突き出したグローピンと、グローピンの場所に存在する燃焼室圧力を測定するための、前記ボディ中に配設されたセンサ素子を備えた圧力測定グロープラグに関する。
請求項1の前提部に記載された特徴を有するグロープラグは、特許文献1から公知である。
同様な燃焼室圧力センサは、例えば特許文献2から公知である。そこには、ディーゼルエンジンのシリンダに挿入されるプラグボディと、該プラグボディ内に配設された加熱ロッドと、シリンダの燃焼室内に存在する圧力が圧力センサに印加されるように、前記加熱ロッドとプラグボディの間にプレストレスを以って配設された圧力センサを備え、前記加熱ロッドがプラグボディ内を軸方向にスライドして変位するように配設され、シリンダの燃焼室内の圧力を前記圧力センサに伝達するようにされたディーゼルエンジン用の圧力測定グロープラグが記載されている。
更に、そのような燃焼室圧力センサが特許文献3に開示されている。これは、端部側がエンジン燃焼室の近くに位置され、エンジンと係合するねじ部を有する円筒状ハウジングと、一端側が前記円筒状ハウジングの端部側から突き出すようにハウジングの内側に保持された筒状部品と、該筒状部品の内側に位置され、供給された電流に応じて熱を発生する発熱部品と、一端側が該発熱部品に電気的に接続され、他端側が前記ハウジングの他端側から突き出すようにされた金属中央軸と、発生すると前記中央軸によって前記筒状部品に作用する軸力として伝達されるエンジン燃焼圧力を検出するための燃焼圧力センサとを備え、前記筒状部品の内側に位置する前記中央軸の部分が、10.5×10-6℃以下の熱膨張係数を有するグロープラグを示している。
特許文献4は、プラグハウジングに溶接されたセンサケージ中にメンブレンがセンサとして配置された圧力測定グロープラグを開示している。このセンサは、スリーブ状の力伝達素子によりグローピンと結合されている。
特許文献5は、加熱体とプラグハウジングを含む第1のモジュールと、圧力測定モジュールを備え、該圧力測定モジュールが前記第1のモジュールに前記加熱体から離れた側で接続され、少なくとも1つの力測定素子が前記圧力測定モジュール内に組み込まれ、該少なくとも1つの力測定素子が、力の関数として電気信号を発生するように設計され、力が前記加熱体によって該少なくとも1つの力測定素子に伝達されるように、該少なくとも1つの力測定素子が前記加熱体に結合された圧縮点火式内燃機関のシース型グロープラグを開示している。
特許文献6は、加熱体とプラグハウジングを備え、該プラグハウジングは少なくとも1つの力測定素子を備え、力が前記加熱体によって該少なくとも1つの力測定素子に伝達されるように該少なくとも1つの力測定素子が前記加熱体に結合された圧縮点火式内燃機関のシース型グロープラグであって、該シース型グロープラグが、更に、前記加熱体に結合された少なくとも1つのシール素子を有しており、この少なくとも1つのシール素子が弾性特性を備えた少なくとも1つの素子を有し、該少なくとも1つのシール素子が前記加熱体を前記プラグハウジングに対してシールしているシース型グロープラグを開示している。
問題点は、圧力測定グロープラグの製造に、ねじを使った複雑なプレストレス工程が必要なことであった。
必要な高いプレストレスを機械的に発生することは、特に寸法が小さい場合に困難である。プレストレスが緩んでしまうことが避けられない。部品の形状に関連する欠陥を補償することも非常に困難である。
本発明の目的は、前記で強調した問題点を避けた燃焼室圧力決定装置及び圧力測定グロープラグの製造方法を創り出すことにある。特に、連続生産に適した、適用が容易でコストが安く、プレストレス力が調整でき、部品の形状に関連する欠陥が補償され得るプレストレス工程を用いた、圧力測定グロープラグが、どのようにして与えられるかについての1つの方法が示される。
この目的は、請求項1中に与えられる様相を持つ装置、及び、請求項11中で与えられる様相を持つ方法によって達成される。本発明の有利な改良は、従属請求項の主題である。
本発明によるグロープラグは、センサ素子とプレストレス素子が、筒状ボディによって形成されたプラグハウジング中に導入され、該グローハウジング内にグローピンが挿入されるので、容易に組み立てられ有利である。センサ素子は、このようにして、グローピンの表面と、プラグハウジングにロウ付けされるプレストレス素子の間に配設される。
ソルダは、プレストレス素子に付加され、次いでプラグハウジング内に導入される。プレストレス素子をプラグハウジングにロウ付けするために、ソルダを伴うプレストレス素子が支えられているプラグハウジングの部分のみが加熱され、ソルダを溶融することが好ましい。これに続く冷却の際に、プラグハウジングの加熱された部分が縮まる。このようにして、センサ素子上に作用するプレストレスが、単純な手段を用いて有利に発生される。
本発明によるグロープラグにおいて、センサ素子は、このようにして、プラグハウジング内で十分に保護された方法で、グローピンとプレストレス素子の間にクランプされる。燃焼室圧力が変化すると、そのようなグローピンのみが動いて、測定信号を発生する。このようにして、本発明による圧力測定グロープラグでは、燃焼室圧力によって動く質量が小さく保たれ、改良された測定を可能にするので有利である。
本発明によるグロープラグのセンサ素子は、グロープラグの表面とプレストレス素子の間にクランプされる。従って、センサ素子は、グローピンとプレストレス素子間の圧縮負荷を受ける。動作に際して、燃焼室圧力が、このプレストレスによって生じた圧縮圧力に加えられる。ピエゾ電気センサ素子のようなセンサ素子は、それに加えられた圧力に依存する強さの電気信号を供給する。
本発明の利点の1つは、特に、それが容易に実行できるということである。本発明による圧力測定グロープラグは、安いコストで製造できる。特に、プレストレス力が加熱されるプラグハウジングの表面のサイズ及びロウ付け温度によって調整されるという点でも有利である。存在しうる部品の形状に関連する欠陥は、補償され得る。本発明は、特にセラミックグロープラグで有利に用いられるが、他のグロープラグ、例えば鋼グロープラグにも適用できる。
本発明の更なる詳細及び利点が、添付図面に示された本発明の実施形態に基づいて説明される。
図1は圧力測定グロープラグの実施形態を示す。図示された圧力測定グロープラグ10は、ハウジングとしての筒状ボディ6と、該ボディから突き出したグローピン5を有する。前記ハウジングは、このプラグをディーゼルエンジンのねじ穴中にねじ込むための外側ねじ部11を有する。グローピン5は筒状ボディ6内で軸方向に移動できる。燃焼室圧力が高くなるほど、グローピン5は筒状ボディ6中に深く押込まれ、ボディ6中に配置され、図2中に示されるセンサ素子を圧縮する。
図2は、圧力測定グロープラグの内側デザインの概念詳細図に基づいて、そのような燃焼室圧力決定装置の製造方法を示す。
図2に示される筒状ボディ6は、ロッド状グローピン5を取り囲んでいる。センサ素子4が、グローピン5に印加される圧力を測定するように、ボディ中に位置するグローピン5の端面に固定又は支持されている。センサ素子4は、好ましくは、例えば円盤状のピエゾ電気センサ素子である。ソルダ2を側面に有するプレストレス素子3が、ボディ6中に導入され、センサ素子4上に置かれる。必要であれば、側面の摩擦に打ち勝つため、加圧ピン8によって加圧力7がプレストレス素子3に印加され、プレストレス素子3、センサ素子4及びグローピン5が互いによりよくフィットするようにされる。
図2に示されるように、筒状ボディ6は、グローピン5、センサ素子4及びプレストレス素子3の周りに同心状に配置される。その結果、センサ素子4と筒状ボディ6の間に環状空間が形成される。
前記プレストレス素子3は、好ましくは、側面の凹所を有し、これは硬質ソルダ2によって埋められる。図示実施形態において、前記側面凹所は、センサ素子4から離れた側で縮小された直径を有するプレストレス素子3によって形成される。このようにして筒状ボディ6とプレストレス素子3の間に形成された環状空間は、ソルダ2によって充満される。
ボディの一部が、アクティブなソルダ2のレベルで、熱源1により加熱される。アクティブなソルダ2及びその近傍に位置するボディ6の領域は、熱伝導或いは対流によって同様に加熱される。ソルダ2の温度が融点に到達すると、ソルダ2は液化し、プレストレス素子3は、その死重の結果、加圧力7を伴うことなく、又は、加圧力7によりセンサ素子4上に加圧されて、センサ素子4上に落ちる。
前記加圧ピン8は点接触面を備えており、その結果、加圧力7により、プレストレス素子3は無背隙でセンサ素子4上に落ち着き、センサ素子4は無背隙でグローピン5上に落ち着く。
加熱工程が終了すると全システムが冷却される。ボディ6の加熱部分の収縮の結果、センサ素子4上にプレストレスが創り出される。プレストレスの量は、ボディ6の加熱面の位置及び大きさ、及びロウ付け温度によって調整される。
前記センサ素子4及びプレストレス素子3は、ボアホールのような通路をもち、これを通してグローピン5の結線が案内されるようにすることができる。この結線は、グローピン5の内側導体と接触するようにセンサ素子4とプレストレス素子を通って配置される、例えば金属ロッドであることができる。他の選択肢として、結線は線であることもできる。この結線は、内側導体に好ましくはロウ付けされる。これは、上記のプレストレス素子3のボディ6へのロウ付けと共に、或いは、その後のステップで行うことができる。
1…熱源
2…ソルダ
3…プレストレス素子
4…センサ素子
5…グローピン
6…筒状ボディ
7…加圧力
8…加圧ピン
10…グロープラグ
11…ねじ部
2…ソルダ
3…プレストレス素子
4…センサ素子
5…グローピン
6…筒状ボディ
7…加圧力
8…加圧ピン
10…グロープラグ
11…ねじ部
Claims (15)
- 筒状ボディ(6)と、
該筒状ボディ(6)から突き出したグローピン(5)と、
前記筒状ボディ(6)中に配設されたセンサ素子(4)を有する燃焼室圧力決定装置であって、
前記センサ素子(4)が、前記グローピン(5)の表面と、前記筒状ボディ(6)中に配設され、該筒状ボディ(6)にロウ付けされたプレストレス素子(3)の間でクランプされていることを特徴とする燃焼室圧力決定装置。 - 請求項1に記載の燃焼室圧力決定装置において、
前記センサ素子(4)が前記グローピン(5)の表面に支えられていることを特徴とする燃焼室圧力決定装置。 - 請求項1又は2に記載の燃焼室圧力決定装置において、
前記プレストレス素子(3)が、完全に前記筒状ボディ(6)中に配設されていることを特徴とする燃焼室圧力決定装置。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載の燃焼室圧力決定装置において、
前記センサ素子(4)と筒状ボディ(6)の間に環状空間が形成されていることを特徴とする燃焼室圧力決定装置。 - 請求項1乃至4のいずれかに記載の燃焼室圧力決定装置において、
前記プレストレス素子(3)が、前記筒状ボディ(6)の側面に支えられていることを特徴とする燃焼室圧力決定装置。 - 請求項1乃至5のいずれかに記載の燃焼室圧力決定装置において、
前記プレストレス素子(3)が、ソルダ(2)で埋められた側面の凹所を有することを特徴とする燃焼室圧力決定装置。 - 請求項1乃至6のいずれかに記載の燃焼室圧力決定装置において、
前記プレストレス素子(3)が、前記センサ素子(4)から離れた側で縮小された直径を有し、
これにより前記筒状ボディ(6)と前記プレストレス素子(3)の間に形成された環状空間がソルダ(2)で充填されていることを特徴とする燃焼室圧力決定装置。 - 請求項1乃至7のいずれかに記載の燃焼室圧力決定装置において、
前記センサ素子(4)が、前記グローピン(5)の結線が案内される通路を有することを特徴とする燃焼室圧力決定装置。 - 請求項1乃至8のいずれかに記載の燃焼室圧力決定装置において、
前記センサ素子(4)が、前記筒状ボディ(6)によって同心状に囲まれていることを特徴とする燃焼室圧力決定装置。 - 請求項1乃至9のいずれかに記載の燃焼室圧力決定装置において、
前記装置がグロープラグであり、そのハウジングが前記筒状ボディ(6)によって形成されていることを特徴とする燃焼室圧力決定装置。 - 請求項1乃至10のいずれかに記載の燃焼室圧力決定装置の製造方法であって、
センサ素子(4)を、筒状ボディ(6)中の、グローピン(5)の面と、前記筒状ボディ(6)中に配置され、ソルダ(2)が備えられたプレストレス素子(3)の間に配置するステップと、
前記ソルダ(2)が与えられた前記プレストレス素子(3)のゾーンを加熱することによって、前記ソルダ(2)を溶融するステップとを有し、
前記ソルダ(2)を溶融し、加熱された部分が冷却中に縮むことによって、前記センサ素子(4)に作用するプレストレスが発生するように、前記筒状ボディ(6)の部分が加熱されることを特徴とする燃焼室圧力決定装置の製造方法。 - 請求項11に記載の燃焼室圧力決定装置の製造方法において、
前記プレストレスの量が、前記筒状ボディ(6)加熱面の位置と大きさにより調整されることを特徴とする燃焼室圧力決定装置の製造方法。 - 請求項11又は12に記載の燃焼室圧力決定装置の製造方法において、
前記プレストレス素子(3)に、加圧ピン(8)により加圧力(7)が印加されることを特徴とする燃焼室圧力決定装置の製造方法。 - 請求項11乃至13のいずれかに記載の燃焼室圧力決定装置の製造方法において、
前記プレストレス素子(3)に、加熱中に加圧力(7)が印加されることを特徴とする燃焼室圧力決定装置の製造方法。 - 請求項11乃至14のいずれかに記載の燃焼室圧力決定装置の製造方法において、
前記プレストレス素子(3)の側面に前記ソルダ(2)が付加された後、前記プレストレス素子(3)が前記筒状ボディ(6)中に導入されることを特徴とする燃焼室圧力決定装置の製造方法。
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