JP2011519995A - 器具クリーナー - Google Patents

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Abstract

医療または歯科器具を洗浄するための組成物または濃縮物であって、 プロテアーゼと、生物静力学的に有効なフェノキシアルコールとの組み合わせを備え、前記フェノキシアルコールは、前記合成の常用溶液濃度において、緑膿菌(ATCC 15442)に対して選定されたフェノキシアルコールのMICを下回る濃度であり、それにもかかわらず、前記組成物は、6logの濃度の緑膿菌(ATCC 15442)を4時間以内に少なくとも1log濃度減少させる効果がある。組成物または濃縮物は、さらなる加水分解酵素および/またはホウ素またはホウ素化合物を含んでもよい。

Description

臨床環境における器具の再処理には、多くの問題がある。患者やスタッフにクロス感染する危険が全くないように再利用するためには、器具が、確実に清潔で、殺菌され、安全でなければならない。特に歯科器具は、清浄度、無菌性、および安全性を損なうこと払拭することが特に難しい不溶性の気質を伴う使用において汚染する傾向がある。本発明は、そのような器具を洗浄する組成物及び方法を提供する。本発明は、主に歯科器具に関して説明されるが、歯科器具に限定することなく、例えば、所定の医療、科学器具、および食品加工器などの同様に洗浄困難な汚れで汚染した他の器具を洗浄することにも適している。
検出された汚れの種類は、生物学的(例えば、唾液、タンパク質、血液、脂質、細菌)、有機的(例えば、高分子強壮薬(polymeric restoratives))、および無機的(例えばアルガム)なものを含む。さらに、汚れと基質との起こり得る組み合わせは、ステンレススチールの外科用メスなどの平坦な表面への緩い結合から、カーボンスチールとの接着剤のような物理化学接着へ変化する。さらに取り除くことが困難なのは、ダイヤモンド・バーによって示されるような繊細な表面に付着した生物学的および非生物学的基質である。
汚れの付着は、回転系ツールについて言えば摩擦、または十分に洗浄されていない高圧蒸気殺菌法機器に起因するような熱を通じて増幅可能であり、タンパク質の変性および凝固をもたらす。例えば、バーは、例えば30,000rpmのような高速で使用され、200℃の温度に達することもあり、バーの溝は、溝の中で焦げる骨/歯のペースト、血液、サルビア(saliva)、組成物およびアルガムの充填物で詰まるようになる。世界中の複数の保健機関は、HIV対策として血液に接触した器具の迅速な除染を要求している(非特許文献1)。そのような除染は、多くの場合、塩素漂白剤、フェノール、QUATs、および、器具上のタンパク質をさらに凝固させる可能性がある他の化学物質を用いて実行される。
汚れの種類および組み合せにおけるこの多様性は、満足できる洗浄組成物の形成における重要な課題をもたらす。
不清潔な器具を確実に殺菌することは不可能であると広く認められている。そのため、器具の再処理は、最終的な殺菌(多くの歯科医院では、加圧減菌器による)の前に効果的な洗浄ステップを含む。従って、洗浄は、確実な殺菌ために、絶対的に最良実施例の洗浄でなくてはならない。
世界中の公衆衛生当局は、器具の再処理の洗浄ステップのための厳しい要求を課している(非特許文献2)。特に歯科臨床医に関しては、有効な洗浄が使用されない限り、歯内ツールを使い捨てにすることを要求している。そのような確実で有効な洗浄が難題であることは、文献において認知されている(非特許文献3および4)。
これまでの洗浄は、一般的に、ハンド・ブラシ/スクラブあり、またはなしの浸槽または超音波槽のいずれかにおける洗剤水溶液中の洗剤の使用を含んできた(非特許文献5)。
ハンド・ブラシおよびスクラブが、ある程度の確信をかき立ててもいのと同時に、非特許文献6によると、スクラブ用品は表面を傷つけないものでなくてはならないことを明記する(歯科バーを洗浄するためのワイヤブラシの明らかな例外を伴う)。ブラシにしてスクラブにしても、届きにくい表面の完全に均質で再現可能な洗浄を達成できず、確実に有効な洗浄のための唯一の要因にはなりえない。超音波の使用は、洗浄組成物が、特に汚れの再沈着に対して超音波処理環境のもとで有効でなくてはならないというさらなる要求を課す。
さらに、洗浄のために使用される洗剤は、微生物による浸槽の定着を防ぐために静菌性または菌性特性のいずれかを有することが望ましい。多くの好ましいバイオサイドは、タンパク質の変性、および凝固により作用するので、洗浄組成物においては使用できない。
医療関係者には、医療器具を洗浄するために、ガイドライン(非特許文献7および8)の警告に反して、陽イオンベースの洗剤として、バイオサイド特性を有する器具洗剤を使用することが知られており、明らかに望ましいとされる。英国の一部の診療所は、陽イオン手術用手洗洗剤を浸槽及び超音波槽内において洗浄濃縮物として使用してきた(非特許文献9)。
タンパク質が一般的に、生物学的汚れの除去のなかで最も難題であるとされることは、広く認められている。タンパク質を効果的に除去するには、効果的にリポおよび糖タンパク質を開裂するために、多くの場合アミラーゼとリパーゼとの組み合せにおいてプロテーゼが洗剤に含まれている必要がある。バイオサイドと酵素タンパク質とを一つの製剤に合成することは、強力な製剤の挑戦を提案する。特許文献1は、不希釈で適用され、処方される「酵素と合成できる」抗菌剤を使用してこれを達成している。
また、洗剤を希釈可能な(少なくとも1対100)組成物、すなわち、濃縮物として、形成することは大変な利点である。
現在入手可能な生物静力学的特性を主張する洗剤はとても少ない。Endozyme(登録商標) AW(Ruhoff社)は最大10%のイソプロパノールを含有する。このイソプロパノールは、タンパク質を間裂し、保存中の酵素活性の損失および洗浄効果の連続的な減少を引き起こす。
スタッフに関する複数の職業安全衛生(「OH&S」)の問題は、器具の再処理中に発生する。基準は、エアロゾルの形成と、洗浄因子へのスタッフの露出(非特許文献10)とに対して、手作業での器具のスクラブを最小化または廃絶することがベストだと警告する。本発明は、ワイヤブラシとスクラブとによって、洗浄位置から最大10mに液滴が飛散されることを確認した。
超音波槽および浸槽は、定期的に空にされ、新鮮な洗浄溶液を補充されるべきである。基準が、地域ごと(豪国、米国、英国のナショナルヘルスサービス(NHS))で多様化する中、どの場所も、口腔外科において処理された汚れた器具の全バッチのために前述した新鮮な洗浄溶液を使用していない。溶液は、スコットランドでは4時間、オーストラリアでは1日、器具の複数のバッチに再利用されることがある(非特許文献11)。最悪の場合、報道によれば、診療所は、超音波槽の溶液の交換に5日間以上の間隔を有する(非特許文献8)。現在の発明者は、診療所での8時間の一日の労働時間の終わりに超音波槽の細菌レベルが10E+7cfu/ml〜10E+10cfu/mlであることを確認した。槽の状態が、暗く、湿って、約35℃〜40℃の範囲において豊富な栄養を含んでおり、細菌を培養するために使われる槽に近似していることを考慮に入れると、そのような高い細菌密度を見ることは驚きではない。
現在、補充の間に槽を消毒/殺菌することは要求されていない。従って、膨大な数の細菌が、前回の使用から持ち越される可能性がある。この細菌は、洗浄しづらい排水管と嵌合する排水口と供に組まれた超音波槽によって増殖する。さらに悪いことに、漏出および偶発的な人との接触の危険性が高い。
オーストラリア、米国、英国標準は、目に見えて汚れた槽を洗浄することに対して分別を示し、またその気持ちの悪い汚染が、洗浄前に除去されるべきであることを推奨する。最良の場合であっても、裸眼では見えない病原体およびそれらのコロニーは、槽および他の器具にクロス感染し、その場で増殖し次の患者やスタッフの両者への感染の危険性を創出しながら、汚れのレベルは、容易に過小評価されている。
洗浄製品によって、器具を消毒することを要求されていない中、効果的な抗菌または静菌特性が、器具のクロス感染とスタッフによる感染との危険性を限定し、歯科診察所の洗浄エリアの通常の衛生状態に貢献することができる。
別の考慮すべき問題は、再利用する医療器具を介して起こり得るvCJD伝染についてである。歯科関係の文献には、この危険性が、三叉神経の末梢枝との密接な接触のために根幹治療中の歯内ファイルの使用に関連してきたとある(非特許文献11)。加圧減菌器を繰り返し使っても、プリオンタンパク質を確実に変性または非活性化することはできないことは広く認めら照れている(非特許文献12)。従って、洗浄周期の間にプリオン感染を非活性化することができる器具洗浄の製剤化が大変望ましい。
器具の効果的な洗浄は、vCJDの伝染が拡大する危険性を減少させるキーステップであると信じられていることが認められている(非特許文献8)。パラショー(Parashos)は「プリオン病の危険性における最近の考慮は、使い捨ての歯内器具を取り扱うことを考慮すべきであるという見解に貢献してきた」と提示する。
要約すると、歯科器具は高価であり、使い捨てとしては考えられないが、今日まで、歯科器具の十分といえる洗浄方法は存在しない。現在、歯科器具は、ブラシされ、超音波槽内でプレ洗浄され、蒸気減菌されて再利用される。しかしながら、殆どの場合、バーやその他の複雑な歯科器具は、最良の洗浄の実践後でさえ、汚れが残る傾向があり、(蒸気減菌器では非活性化できない)プリオンのキャリアになり得る。同様の問題は、多数の手術器具、特に、殺菌加熱できない器具、または超音波ありでも、なしでも酸、アルカリ、または酵素によって除去できない生物膜基質内に耐殺菌プリソンが非難することができる器具において同様である。また、超音波槽および浸槽内の洗浄液の使用を長い周期で実践する現行方式が、交差感染と一般的なOH&S危険視点との双方から危険を提起することが広く認知されている。
従来技術の明細書全体の任意の考察は、そのような従来技術が周知である、またはその分野における共通の常識的知識の一部を形成することを承認するものとして考慮されるべきではない。
米国特許第6235692号明細書
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従来技術のデメリットの少なくとも一つを克服、または改善する、あるいは、役立つ代替案を提供することが本発明の目的である。
より具体的には、歯科および医療器具、特に、基質で汚れた器具を洗浄する改善された組成物および方法を提供することが、本発明の目的である。
この内容が明確に他の意味を要求しない限り、明細書および請求項を通して、「備える」、「備えている」または同義語は、「限定することなく、含む」という意味といえるような、独占的または網羅的な意味とは反対の包括的な意味で解釈されるものとする。
第1態様によると、本発明は、医療または歯科器具を洗浄するための組成物であって、プロテアーゼと、前記組成物の常用溶液濃度になるように選択した生物静力学的に有効なフェノキシアルコールとの組み合わせを供え、フェノキシアルコールは、選定したフェノキシアルコールのMICを下回る濃度であり、それにもかかわらず、組み合わせは、6logの濃度の緑膿菌(ATCC 15442)を4時間以内に少なくとも5logの濃度に減少させる効果がある組成物を提供する。
第1態様を踏まえると、本発明は、プロテアーゼと、緑膿菌(ATCC 15442)に対するそのMICを下回る濃度の生物静力学的に有効なフェノキシアルコールとを含む、医療または歯科器具を洗浄するための組成物を提供し、その組成物は、6logの濃度の緑膿菌(ATCC 15442)を4時間以内で少なくとも1log濃度を減少させる効果がある。
また、第一態様を踏まえると、本発明は、プロテアーゼと、黄色ブドウ球菌(ATCC 6538)に対するそのMICを下回る濃度において生物静力学的に有効なフェノキシアルコールとを含む、医療または歯科器具を洗浄する組成物を提供し、その組成物は、6logの濃度の黄色ブドウ球菌(ATCC 6538)を4時間以内に少なくとも1log濃度減少させる効果がある。
好ましい実施形態では、組み合わせは、6log濃度のシュードモナス菌を4時間以内に4log濃度減少させる効果があり、少なくもとも黄色ブドウ球菌(ATCC 6538)に対する程度の効果があり、それは、好適な実施形態では、組み合わせは、6log濃度のブドウ球菌を4時間以内に少なくとも2log濃度減少させる効果がある。
好適な実施形態では、剪定したフェノキシアルコールは、フェノキシエタノールであり、少なくとも100対1で希釈するための安定した濃縮物において、10,000ppm、好ましくは30,000ppmより高い濃度において存在する。
これまで、フェノキシエタノールは、殺菌剤またはバイオスタット(biostat)として使用されてきた。そのようなものとして、耐性細菌、10,000ppmの黄色ブドウ球菌(ATCC 6538)に対してその最小阻止濃度(「MIC」)を若干上回る15,000ppmの濃度で使用されてきた。微生物学におけるMICは、「一晩の培養後の微生物の目に見える成長を抑止する抗菌剤の最低濃度」と、定義される。MICより低い濃度の場合、フェノキシアルコールは、微生物の繁殖を防止できない。黒色アスペルギルス(ATCC 16404)に対する2,500ppmから、ブドウ球菌に対する10,000ppmまでのフェノキシエタノールのMICの範囲が一般的に容認されている(万能溶液Phenoxetol(登録商標)、Clariant社)。
第2態様によると、本発明は、プロテアーゼと、選定したフェノキシアルコールの常用濃縮物に希釈する上での濃度における生物静力学的に有効なフェノキシアルコールとを含む濃縮物を備える第1態様と同様の組成物を提供し、それにもかかわらず、常用濃度の組み合わせは、6log濃度の緑膿菌(ATCC 15442)を4時間以内に少なくとも1log濃度減少させる効果がある。
第2態様を踏まえると、本発明は、プロテアーゼと生物静力学的に有効なフェノキシアルコールとを含む濃縮物をさらに提供し、その希釈物は、第1態様の組成物を提供する。
第2態様による本発明の好適な実施形態では、フェノキシアルコールは、フェノキシエタノールであり、10,000ppm、より好ましくは30,000ppmを超える濃度の濃縮物の中に含まれる。濃縮物は、使用前に100対1で希釈されるものである。希釈された濃縮物は、同条件下で既存のクリーナーでは達成不可能な基準を達成するように超音波槽内で器具を洗浄することができるだけでなく、槽内の微生物の濃度を低減することができる。本発明は、超音波槽の使用に限定するものではなく、組成物は、浸漬および別の手段によって適用される洗浄液等を使用する際も有効である。
第3態様によると、本発明は、1つ以上の加水分散酵素をさらに備える、第1態様の組成物を提供する。
加水分散酵素は、酵素のEC分類番号においてEC3に分類される。加水分散酵素は、それらが作用する結合に基づいてさらに複数のサブクラスに分類される:
・EC3.1: エステル結合(エステラーゼ: ヌクレアーゼ、ホスホジエステラーゼ、リパーゼ、ホスファターゼ)
・EC3.2: 糖類(グリコシラーゼ/DNAグリコシラーゼ、糖加水分解酵素)
・EC3.3: エーテル結合
・EC3.4: ペプチド結合(プロテアーゼ/ペプチダーゼ)
・EC3.5: 炭素−窒素結合、ペプチド結合以外
・EC3.6: 酸無水物(ヘリカーゼ、およびGTPアーゼを含む酸無水物の加水分解)
・EC3.7: 炭素−炭素結合
・EC3.8: ハロゲン結合
・EC3.9: リン−窒素結合
・EC3.10: 硫黄窒素結合
・EC3.11: 炭素−リン結合
・EC3.12: 硫黄−硫黄結合
・EC3.13: 炭素−硫黄結合
第4態様によると、本発明は、ホウ素またはホウ素化合物をさらに備える、前述の態様のいずれか1つの組成物を提供する。
第5態様によると、本発明は、感染性プリオンタンパク質を非感染性ペプチドに分裂することができる、前述の態様のいずれか1つの組成物を提供する。
本発明は、ここでは主に、フェノキシアルコールとしてフェノキシエタノールの使用について説明されているが、フェノキシメタノールやプロパノールなどの他のフェノキシアルコール、または鎖状置換基アルコールが使用されてもよいことが理解できるだろう。フェノキシグループは、他の置換基を有し得る。当業者であれば、ここでの開示に基づいた簡単な実験によって適切なフェノキシアルコールを選択することができるだろう。
第6態様によると、本発明は、前述の態様のいずれか1つの溶液に汚れを露出するステップを備える、汚れた医療または歯科器具を洗浄する方法を提供する。
希釈組成物市場をリードする酵素洗浄製品との比較において、時間とともに緑膿菌(ATCC 15442)の細菌密度の濃度を減少させることで、本発明の希釈組成物の効果を示すグラフである。 希釈組成物市場をリードする酵素洗浄製品との比較において、時間とともにブドウ球菌(ATCC 6568)の密度の濃度を減少させることで、本発明の希釈組成物の効果を示すグラフである。 希釈組成物市場をリードする酵素洗浄製品との比較において、時間とともにミュータンス連鎖球菌の密度の濃度を減少させることで、本発明の希釈組成物の効果を示すグラフである。 1対100の希釈されたEmPower(登録商標)によって処理された後のバーの写真であり、器具の表面上にデブリ(debris)が明らかに見える。 EmPower(登録商標)と同じ希釈率の製剤Bが完全に全ての目に見える汚れを除去することを示す写真である。 表3を参照して実施された洗浄効果試験の結果を示す。 製剤2に露出させた後のPrPresプリオンタンパク質(M1000の株)のウェスタンブロットを示す。PrPres信号の強度は、試験したすべての希釈物によって減少している。
ここで、本発明を、単に特定の例を参照しながらほんの一例としてより具体的に説明する。
前述したように、オーストラリアおよび英国の基準は、それぞれ、一日または半日間隔で超音波槽の洗浄液を交換することを推奨していた。使用した超音波洗浄液の不回避かつ立証済み(非特許文献14)の汚染を前提として、本発明に係る組成物をこれまで歯科器具の洗浄に使用された市場をリードする組成物と抗菌効果を比較するために効能試験が発達した。この課題は、有機および無機負荷とともに、3つの一般的な細菌株を含んでいた。
[材料および方法]
本発明による製剤A
本発明による製剤Bは、歯科技工士が使用する製剤の範例となる。
例Aおよび例Bを、歯科器具の洗浄分野における4つのマーケットリーダーと比較する。それらのマーケットリーダーは、EmPower(登録商標)(Kerr社)、Endozime(登録商標) AW Plus (Ruhof社)、 Biosonic(登録商標)(Coltene社)、 および Cidezyme(登録商標) (Johnson&Johnson社)である。
クリーナー(表3)は、100ppmのAOAC硬水において1対100で希釈された。(豪州TGO 54手順のように準備された)有機負荷を加え、5%(w/w)の酵母エキス、5%(w/w)の脱線移維素馬血(Oxoid)、および、馬の血液、卵黄、ムチンおよびアルブミン10mL(の混合物で構成される(各調合液の一定量は、0.1mLの各細菌接種を接種される(約10CFU/mL)(表4))。
サンプルは、24時間、40±1℃で培養される。それぞれ、最初の8時間に、10分間高周波処理を含んだ。1mLのサンプルが、1時間、4時間、8時間、そして24時間後に抽出され、トリプトン大豆スープ(Tryptone Soya Broth)が中和剤(5%(w/w)のTween80(シグマ)、3%(w/w)のレシチン(シグマ)、0.1%(w/w)のL−ヒスチジン(シグマ)、および0.5%(w/w)のチオ硫酸ナトリウム(シグマ))と供に足された。中和させたサンプルは、ボルテックスされ、続いて生理食塩水で希釈され、トリプトン大豆寒天(Tryptone Soya Agar)(Oxoid)上で定量化された。プレートは、37±1℃で48時間培養された。
上記細菌は、植物性グラム陰性およびグラム陽性細菌の試験として認知されている。それらは比較的殺菌するのが難しい耐性細菌である。
[結果]
結果を表5a、表5b、表5cおよび添付図1、図2、図3にそれぞれ示す。
表5aでは、希釈した酵素クリーナーに露出後に、緑膿菌(ATCC 15442)の細菌濃度が変化する。
表5bでは、希釈した酵素クリーナーに露出後に、黄色ブドウ球菌(ATCC 6538)の細菌濃度が変化する。
表5cでは、希釈した酵素クリーナーに露出後に、ミュータンス連鎖球菌の細菌濃度が変化する。
図1に示すように、緑膿菌(ATCC 15442)の場合、最初の濃度は6logであった。1時間後には、3〜6の組成物の微生物濃度が高くなった。その後、微生物濃度は4時間上がり続け、24時間後にはかなり高くなった。対照的に本発明による製剤AおよびB双方は、4時間以内に微生物濃度が2log減少し、24時間の試験を通して減少し続けた。サンプルAおよびBのフェノキシエタノール濃度はMICを大きく下回っており、大変な驚きである。プロテアーゼもフェノキシエタノール単独もこれらの濃度では減少を達成しなかった。試された他の有機体の結果は、劇的さにはかけるが同等であった。本発明による組成物AおよびBだけが、4時間ごとに少なくとも1logの微生物を減少させた。Cidezyme(登録商標)およびEmpower(登録商標)は、黄色ブドウ球菌については4時間に渡っていくらかの減少を達成したが、それは1log以下であり、本発明の組成物によって達成された減少には全く及ばなかった。
本発明の組成物は、それぞれのケースにおいて時間とともに微生物濃度を減少させるのに効果的だった唯一のものであり、試した種類に渡って最も広範囲の抗菌カスペクトラムを示した。シュードモナス菌は遍在し、希釈されたクリーナーに使われる飲料水供給内に存在する最耐性グラム陰性細菌である。この研究に使用された黄色ブドウ球菌および緑膿菌株は、それぞれ最耐性グラム陽性およびグラム陰性細菌であり、日常的に病院の殺菌剤(AOAC試験方法)を試すために使用される。
超音波槽は、通常閉鎖されて操作される。暗く、40℃以下で、汚れた器具から洗浄され、余りある栄養素が存在する環境である閉ざされた超音波洗浄槽内の状態は細菌の生育に理想的である。試験した殆どの製品では、細菌密度がlog10〜log11cfu/mlレベルに達し、細菌の生育を抑止しなかった。
多くの診療所では、超音波槽でプレ浸液後に器具のブラッシングが行われることも明記すべきである。そのよう手順の間に散布される汚染された噴霧や液滴が、大幅なOHS/感染リスクを生み出す。
ある事務所のレイアウトにおける器具再処理エリアは、画定されたクリーンおよびアンクリーンエリアを有さず、それにより、この液滴が、殺菌済の器具の保管パックまで汚染する可能性がある。
[洗浄効果]
初期スクリーニング試験−主力製品の洗浄効果
標準化された汚れ試験が、超音波エネルギーの恩恵を受けない洗浄効果における試験製品を選別するために使用された。ブラウンSTF「Load Check」試験ストリップ(アルバートブラウン社、英国)が、病院の洗浄機の再現性のある、厳格な検証試験として容認されている。この試験ストリップは、2つのタイプのタンパク質、一炭水化物および過酸化脂質を含む、サロゲートの汚れで構成される。
[材料および方法]
6つの器具クリーナー(表3)は、40±1℃において、100ppmの合成AOAC硬水で1対100に希釈された。100mLの希釈された製品の溶液それぞれは、別の120mLのグラスビーカーに分配された。ブラウンSTF負荷試験インジケータが、各ストリップを半分にカットすることにより用意され、2枚のマッチするブラウンSTFの四角片が作られた。1つの四角片が、ビーカーの壁に対してまっすぐに立つように各ビーカーの中に配置された。カウントダウンタイマーを10分でスタートした。
10分後、ブラウンSTF四角片をビーカーから取り除き、最小限攪拌しながら清浄水に浸して慎重にリンスして、乾燥および写真のために、乾いた白色のペーパータオルの上に置いた。
洗浄剤の有効性を、除去された赤色のサロゲート汚れの割合の関数として測定した。
[結果]
製剤AおよびBだけが、完全にストリップから汚れを除去する能力を示した。Cidezyme(登録商標)(Johnson & Johnson社)およびEmPower(登録商標)(Kerr社)も、ある程度の効果を示したが、試験した7つの製品の中で、製剤Bだけが、その製剤の有効性を通じて難題であるサロゲート医療汚れを除去することができた。他の6つの製品のバラつきのある性能は、(手作業または超音波の「スクラブ」などの)力学的な洗浄力に依存することを示す。Biosonic(登録商標)は、水のみよりも劣る洗浄効果を示した。
[最悪の場合の汚れ比較: EmPowerと製剤B]
製剤Bが、洗浄効果のための最初の選別試験に合格したことを判別し、EmPowerが、「残りなかではベスト」だったことを判別して、特に歯科環境における最悪の場合のシナリオが考案された。
「最悪の場合」のシナリオでは、洗浄が非常に困難な歯科課題を提示することに対して、基質と塗布された汚れとの両方を考慮する必要があった。同時に、その課題は、見た目の清浄度だけが、信頼性のある殺菌または消毒を実現するために要求されるところであることを考慮すると、現実的であり、結果として生じる手順である必要があった。
歯科技工士との広範囲におよぶ相談と文献の分析との後、最悪な場合の器具表面の典型として、ダイアモンドバーが選ばれた。丸いヘッドのタングステンカーバイドおよびカーボンスチールバーは、人工の汚れの試験基質として広く使用されてきたが、それらは、小さな噛合および隙間のない、より簡単なカット面を提示し、標準的な手順に従ってより簡単に洗浄できることが分かった。
同様に歯内ファイルは、洗浄が難しいと報告されてきた。しかしながら、ファイルの形状とステンレススチール(親水性表面)が、洗浄工程においてダイアモンドバーより非常に小さな課題であることが分かった。
ダイアモンドバーの複雑な表面は、結構な量のダイアモンド粉で覆われながら、全く不規則であって、汚れ除去には最も難題な表面であった。使用中の摩擦熱の発生と合わさり、変性タンパク性の化学的接着する可能性が非常に高い。
試験汚れは、医療洗浄消毒器用の多くの欧州標準試験汚れから影響を受けた(非特許文献15)。その試験汚れには、複数のタンパク質(血清アルブミン、卵黄)、粘膜炭水化物(ムチン)、および脂質の源が含まれる。試験汚れは、表面のファセット(facets)および隙間に浸透するように低い粘度に調整され、基質上に焼き付けれて、タンパク質を変性させ、接着性を増加させた。
[材料および方法]
卵黄 10%(w/w)
1% アルブミン 10%(w/w)
1% ムチン 10%(w/w)
合成ブロス 68%(w/w)
青溶剤 2%(w/w)
汚れの粘度は、バーの隙間に確実に汚れが浸透するように約600mPaに調整された。
表6に示すように、製剤BおよびEmPower(登録商標)を、ダイアモンドおよびカーボンスチールバーに対して様々な希釈率で超音波槽内において試験を行った。対照は、40℃の飲料水内で超音波処理された。
[結果]
各処理後のバーの清浄度は、10:汚れの完全な目視上除去、0:感知できない除去として、0〜10のスケールで定量的に評価された。括弧内数字は、処理の反復数である。
[考察]
「製剤ベース」の洗浄効果に関して製剤Bの優位点を実例説明するのと同時に、(抗菌性および洗浄試験の両方の領域を統合して)薬剤Bに最も近いライバルEmPoewrと比較した。超音波の援助とともに、洗浄することが非常に難しい汚れに対して試験した際、製剤Bは、推奨使用希釈において目に見える汚れを全く残さなかった。Empower(登録商標)は、確かに水や超音波のみよりも良好であったが、全てのケースにおいて目に見える汚れが残った。
課題量の人工汚れをダイアモンドバー上に配置することは、複雑な表面形状のおかげで容易であった。反対に、厳密な乾燥−焼付モードを使用時でさえ、歯内治療のファイル、リーマー、およびブローチ上に十分な量の汚れを配置することは不可能であった。このような状態のもと、1対100で希釈された製剤B内で2分間超音波洗浄した後、器具は見た目上清浄であった。
上述の組成物では、プロテアーゼおよびフェノキシエタノールが、同一の比率で存在するが、この比率は大幅に変わってもよい。酵素とフェノキシエタノールの比が、2:1〜1:2でも同様の結果が得られた。好ましい製剤は、一つのプロテアーゼだけより、アミラーゼ、Lipolasae(登録商標)、およびことによるとセルラーゼのような酵素の混合物を含む。好ましくは、水混和性溶液でない組み合わせが1つの洗剤として含まれる。補足的に、香料や染料が追加されてもよい。当業者であれば、そのような追加物の相対量が広域にわたって異なってもよいことを認識し、本発明の要旨を逸脱することなく使用されてもよい代替物に気付くことだろう。
本発明の伝染性プリオンタンパク質の洗浄効果を、非特許文献16に記載の方法論を利用して試験した。
病気の動物から得た10%の脳ホモジネートの1マイクログラムを、50℃、98マイクロリットルの、1対100で希釈された製剤Bに足した。図7は、実験結果をまとめている。この好ましくない酵素洗剤対プリオンタンパク質の比(100対1)でさえ、プリオンタンパク質濃度が少なくとも2.5Log減少した。酵素洗剤対プリオンタンパク質の実際の比は少なくとも10,000対1であるから、感染性プリオンタンパク質の分裂比における比例する増大と、医療器具が推奨希釈比および温度で製剤Bのより処理される際のプリオン伝染力の完全な除去とを期待できる。

Claims (20)

  1. プロテアーゼと、
    生物静力学的に有効なフェノキシアルコールと、
    の組み合わせを備える医療または歯科器具を洗浄するための組成物であって、
    前記フェノキシアルコールは、前記合成の常用溶液濃度において、緑膿菌(ATCC 15442)に対して選定されたフェノキシアルコールのMICを下回る濃度であり、
    それにもかかわらず、前記組み合わせは、6logの濃度の緑膿菌(ATCC 15442)を4時間以内に少なくとも1log濃度減少させる効果があることを特徴とする組成物。
  2. プロテアーゼと、
    緑膿菌(ATCC 15442)に対してそのMICを下回る濃度の生物学的に有効なフェノキシアルコールと、
    を含む医療または歯科器具を洗浄するための組成物であって、
    当該組成物は、6logの濃度の緑膿菌(ATCC 15442)を、4時間以内に少なくとも1log濃度を減少させる効果があることを特徴する組成物。
  3. 前記組み合わせが、6logの濃度のシュードモナス菌を、4時間以内に少なくとも2log濃度減少させる効果があることを特徴とする請求項1または2に記載の組成物。
  4. プロテアーゼと、
    黄色ブドウ球菌(ATCC 6538)に対してそのMICを下回る濃度の生物学的に有効なフェノキシアルコールと、
    を含む医療または歯科器具を洗浄するための組成物であって
    当該組成物は、6log濃度の黄色ブドウ球菌(ATCC 6538)を、4時間以内に少なくとも1log濃度減少させる効果があることを特徴とする組成物。
  5. 前記組み合わせが、6log濃度のブドウ球菌を4時間以内に少なくとも2log濃度を減少させる効果があることを特徴とする請求項4に記載の組成物。
  6. 前記組み合わせが、黄色ブドウ球菌(ATCC 6538)に対して少なくとも効果があることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 選定されたフェノキシアルコールが、10,000ppmより高い濃度で存在するフェノキシエタノールであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに一項に記載の組成物。
  8. フェノキシエタノールが、100対1より希釈したものを対象とした安定した濃縮物内に、30,000ppm以上の濃度において存在することを特徴とする請求項4に記載の組成物。
  9. プロテアーゼと、
    常用濃度に希釈する際に、フェノキシアルコールが、選定されたフェノキシアルコールの緑膿菌(ATCC 15442)に対するMIC以下の濃度になるような所定濃度において生物静力学的に有効なフェノキシアルコールと、
    を含み、
    それにもかかわらず、常用濃度での組み合わせは、6log濃度の緑膿菌(ATCC 15442)を4時間以内に少なくとも1log濃度を減少させる効果があることを特徴とする濃縮物。
  10. プロテアーゼと、
    希釈する際に請求項1〜9のいずれかに記載の組成物を提供する生物静力学的に有効なフェノキシアルコールと、
    を含むことを特徴とする濃縮物。
  11. フェノキシアルコールが、フェノキシエタノールであって、10,000ppmを上回る濃度で濃縮物内に存在することを特徴とする請求項9または10に記載の濃縮物。
  12. フェノキシアルコールが、フェノキシエタノールであって、30,000ppmを上回る濃度で濃縮物内に存在することを特徴とする請求項11に記載の濃縮物。
  13. 当該濃縮物が、使用前に100対1より薄く希釈することを意図されることを特徴とする請求項9〜12のいずれか一項に記載の濃縮物。
  14. 1つ以上の加水分解酵素をさらに含むことを特徴とする請求項9〜13のいずれか一項に記載の濃縮物。
  15. ホウ素またはホウ素化合物をさらに含むことを特徴とする請求項9〜14のいずれか一項に記載の濃縮物。
  16. 感染性プリオンタンパク質を非感染性ペプチドに間裂することができることを特徴とする請求項9〜15のいずれか一項に記載の濃縮物。
  17. 超音波槽内で使用されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の組成物。
  18. 汚れた医療または歯科器具を洗浄する方法であって、
    請求項1〜10のいずれか一項に記載の組成物に汚れを露出するステップを備えることを特徴とする方法。
  19. 超音波槽内で使用されることを特徴とする請求項9〜16のいずれか一項に記載の組成物。
  20. 汚れた医療または歯科器具を洗浄する方法であって、
    請求項1〜10のいずれか一項に記載の組成物に汚れを露出するステップを備えることを特徴とする方法。
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