JP2011516647A - 硬質表面の洗浄助剤としてのクエン酸塩の使用 - Google Patents

硬質表面の洗浄助剤としてのクエン酸塩の使用 Download PDF

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Abstract

本発明は硬質表面の清浄化に関し、次回清浄化便益を提供することを1つの目的として有している。本発明は、硬質表面から汚れ、特に脂肪質汚れを除去し易くするためにクエン酸および/またはクエン酸の塩の使用を提案する。これによって本発明の目的が達成された。

Description

本発明は、硬質表面を清浄化する洗浄組成物中にクエン酸および/またはクエン酸の塩を使用して次回清浄化便益を得ることに関する。
家庭または職場の硬質表面は一般に、1種以上の界面活性剤を含み場合によりさらにクエン酸またはクエン酸のナトリウム塩のようなpH調整剤を含む液体組成物を使用して清浄化される。洗浄組成物は、希釈(水に希釈)した形態または非希釈の形態で噴霧することもでき、または、布および他の何らかの好都合な手段で擦り込むこともできる。場合によっては清浄化後に洗浄組成物が表面からすすぎ落とされるであろう。後の時期の清浄化作業の際に汚れおよび/またはしみの除去が容易になるような材料で清浄化すべき硬質表面を処理できれば有利であろう。これを次回清浄化便益と呼ぶ。
硬質表面の汚れは付着直後に清浄化しないと除去がいっそう困難になる。すみやかに清浄化しないときは、汚れが表面により粘着性になり、より粘性になり、一般的により強固になり、清浄化するためにより大きい力が必要になる。理論に束縛されはしないが、このような汚れのより困難な除去は、汚れの乾燥、汚れ内部の化学変化、酸素のような環境物質と汚れとの反応などの結果から生じる。ある種の汚れは他の汚れよりも強化の反応およびプロセスを生じ易い。化学的に不飽和の油脂を含むまたは含有する汚れは、特に高温に暴露されたときには極めて強固になり、時が経つほど清浄化が難しくなる。光でさえもこのような脂肪質汚れを経時的に強化する。汚れを強化するプロセスは、環境要因と同様に、汚れが存在する表面の性質および組成によって影響を受ける。
硬質表面洗浄組成物は酸性またはアルカリ性であろう。酸性組成物はしばしばカルボン酸を含有し、カルボン酸は、クエン酸、ソルビン酸、酢酸、ギ酸、マレイン酸、アジピン酸、乳酸、リンゴ酸およびグリコール酸のようなモノ−、ジ−またはポリカルボン酸であろう。酸性クリーナーは一般に、石灰スケールのような酸感受性汚れの除去に使用される。脂肪質汚れの除去には一般にアルカリ性組成物が好まれる。
WO 02/18531は、表面を抗酸化剤で処理し、次いで表面が汚れるのを放置し、その後に表面を清浄化する硬質表面の清浄化方法を開示している。汚れる前に抗酸化剤で表面を処理すると、後の清浄化段階中の汚れの除去がより容易になる。抗酸化剤は洗浄組成物中に存在するかまたは洗浄後に使用されるすすぎ組成物中に存在するであろう。さらに、抗酸化剤を好ましくは0.1から10重量%の濃度で含む洗浄組成物が開示されている。タンニン酸が特に有効であると例示されている。クエン酸は金属イオン封鎖剤として使用されることができ、存在する場合には抗酸化剤と組合せて存在する。
WO 03/07289 A1は、硬質表面から脂肪質汚れを除去する方法を開示しており、該方法は、(a)ラジカルスカベンジング抗酸化剤と過酸化水素とを含む液体洗浄組成物によって硬質表面を処理する段階と、(b)脂肪質汚れが付着するのを放置する段階と、(c)表面を清浄化して脂肪質汚れを除去する段階とを順次に含む。好ましくは方法に天然の抗酸化剤が使用される。天然のラジカルスカベンジング抗酸化剤と過酸化水素と好ましくは界面活性剤とを含む硬質表面洗浄用液体組成物も開示されている。該明細書の開示の最も好ましい抗酸化剤はタンニン酸である。
WO 2006/108475 A1は、硬質表面から汚れまたはしみを除去する方法を開示しており、該方法は、表面をマロン酸誘導体で処理する段階と、汚れまたはしみが付着するのを放置する段階と、表面を清浄化して汚れまたはしみを除去する段階とを順次に含む。この方法のための組成物および方法の用途も開示されている。方法および組成物は改善された次回清浄化便益を提供し、後の清浄化段階においてしみおよび汚れを除去し易くする。クエン酸はpHの調整に使用されている。
従来技術に開示されているような抗酸化剤は、利点は有しているけれども、欠点から免れることもできない。タンニン酸は、アルカリ性液体洗浄組成物に配合されると、美的に歓迎されない黄褐色溶液を生成し、これはタイルの目地のセメントの褐色化に導くであろう。マロン酸のような抗酸化剤が次回清浄化便益を提供できるためには比較的高い濃度が必要である。さらに消費者は、たとえば厨房および浴室の硬質表面のマロン酸の残渣は有害で望ましくないと考えるであろう。
従って本発明の1つの目的は、組成物中に高濃度の抗酸化剤を要せずに次回清浄化便益を提供することである。別の目的は、組成物を塗布した材料の望ましくない着色に導く化合物を組成物が含有しないことである。また別の目的は、消費者が有害であると考えるかもしれない化合物の残渣を残すことなく次回清浄化便益を提供することである。
われわれはここに、驚異的に低い濃度のクエン酸およびクエン酸塩が硬質表面から汚れを除去し易くするために使用できることを知見した。クエン酸および/またはクエン酸の塩によって表面を処理した後では、該表面にその後に付着した汚れまたはしみは前もって処理しなかった表面よりも容易に除去される。この効果を一般的に“次回清浄化便益”と呼ぶ。これは強化の反応およびプロセスを経験した汚れにおいて特に顕著である。汚れが油脂汚物を含むときに効果が特に著しい。このような汚物は、限られてはいないが厨房表面および調理関連表面にしばしば見出される。
クエン酸およびクエン酸塩は硬質表面洗浄組成物の公知成分である。WO 02/18531は、タンニン酸のような抗酸化剤様ポリフェノールとクエン酸との組合せを開示している。さらに、クエン酸およびクエン酸塩が液体洗剤組成物中でビルダーおよび金属イオン封鎖剤として機能することは、たとえば、WO 02/18531、WO 2006/108475およびJP 2003−183698 A2によって開示されているように公知である。クエン酸はまた、WO 2006/108475に開示されているように、硬質表面洗浄組成物のpHを調整するために使用され得る。しかしながらこの従来技術はpHを調整するためのクエン酸の使用が次回清浄化便益を提供しないことを示している。
GB 1 235 468は、ベンゾトリアゾールとクエン酸またはその塩とを含有する水溶液に製品を接触させる段階を含む銅製品(たとえばカトラリー)の腐食防止方法を開示している。
WO 96/26257およびWO 96/26260は、非イオン性およびカチオン性の界面活性剤を含む硬質表面洗浄組成物を開示している。表面を清浄化するために組成物を使用すると、該表面にカチオン性界面活性剤の層が付着し、この層が該表面に後で付着した汚れの剥離を補助する。これらの組成物中でクエン酸塩はビルダーの例として示されている。
WO 98/36042は、ジキャップト(ポリ)アルコキシレングリコールを含む液状の硬質表面クリーナーを開示している。組成物は様々な汚れ、特に油脂性の汚れおよび/または焦げた/ねばねばした食物かすによって汚れた硬質表面に次回清浄化性能を与える。組成物は場合によりクエン酸塩をビルダーとして含有する。
クエン酸およびクエン酸塩はまたスケール形成の防止またはスケールの除去にも使用され得る。WO 00/58228は、ボイラー、熱交換機の内面を清浄化するための、無機還元剤とキレート化剤(たとえばクエン酸)と界面活性剤と分散剤とを含有する組成物を開示している。US 6,265,781 B1は、研磨アルミニウム含有層を清浄化するためのクエン酸またはその塩の1種から成る腐食防止剤を含む溶液を開示している。クエン酸はまた、便器周縁ブロックに組込むことによって便器の石灰沈着を防止するために使用され得る(H.G.Hauthal and G.Wagner(編),‘Household cleaning,care and maintenance products’,Verlag fur chemische Industrie,2004)。
WO 03/070872およびWO 2006/136774は、セッケンかすおよび水汚れを除去するための酸性pHを有している硬質表面洗浄組成物を開示している。組成物はクエン酸を単独でまたは別の酸と組合せて含み得る。次回清浄化便益は開示されていない。
この従来技術は、クエン酸およびその塩が家庭用洗浄製品の常用の成分であることを示す。しかしながら、いかなる従来技術も次回清浄化便益を得るためのクエン酸またはクエン酸の塩の使用を開示していない。
国際公開第02/18531号 国際公開第03/07289号 国際公開第2006/108475号 特開2003−183698号公報 英国特許出願公開第1 235 468号 国際公開第96/26257号 国際公開第96/26260号 国際公開第98/36042号 国際公開第00/58228号 米国特許第6,265,781号明細書 国際公開第03/070872号 国際公開第2006/136774号
H.G.Hauthal and G.Wagner(編),‘Household cleaning,care and maintenance products’,Verlag fur chemische Industrie,2004
従って、第一の目的において本発明は、硬質表面から汚れ、特に脂肪質汚れを除去し易くするためのクエン酸および/またはクエン酸の塩の使用を提案し、この使用においては汚れが付着する前に表面をクエン酸および/またはクエン酸の塩で処理する。
第二の目的において本発明は、硬質表面から汚れまたはしみを除去する方法を提供し、該方法は、
a)0.05重量%から10重量%の濃度のクエン酸および/またはクエン酸の塩を含む洗浄組成物で表面を処理する段階と、
b)汚れまたはしみが付着し強化するのを放置する段階と、
c)表面を清浄化して汚れまたはしみを除去する段階と、
を順次に含む。
この文中で言及したすべてのパーセンテージは異なる指定がないならば、全組成物を基準として計算した重量パーセンテージである。“wt%”という略号は全組成物に対する重量%であると理解されたい。
この文中に使用した“汚れ”および“しみ”という表現は、有機起原であるか無機起原であるかを問わず、裸眼で見えるか見えないかにかかわりなく、普段から家庭内で見られるあらゆる種類の汚れおよびしみ全般を包含し、固体片による汚れおよび/または細菌もしくは病原体による汚れを含む。特定的には本発明の方法および組成物は、脂肪質または油脂性の汚れおよびしみ、より特定的には天然油脂が原因の汚れおよびしみがつき易い表面を処理するために使用し得る。
この文中に使用した“クエン酸および/またはクエン酸の塩”という表現は、クエン酸およびクエン酸の塩またはこれらの化合物の混合物を含意する。これらの化合物の例は非限定的に、二塩基性クエン酸アンモニウム、三塩基性クエン酸アンモニウム、クエン酸水素アンモニウム、ヘプタ水和三塩基性クエン酸バリウム、テトラ水和三塩基性クエン酸カルシウム、モノ水和クエン酸、クエン酸三ナトリウム塩、モノ水和三塩基性クエン酸鉄(iii)、トリ水和三塩基性クエン酸鉛(ii)、水和クエン酸リチウム、三塩基性クエン酸リチウム、テトラ水和三塩基性クエン酸リチウム、ノナ水和三塩基性クエン酸マグネシウム、一塩基性クエン酸カリウム、モノ水和三塩基性クエン酸カリウム、水和クエン酸銀、クエン酸ナトリウム、セスキ水和二塩基性クエン酸ナトリウム、ジ水和クエン酸ナトリウム、一塩基性クエン酸ナトリウム、ジ水和三塩基性クエン酸ナトリウム、水和三塩基性クエン酸ナトリウム、クエン酸二水素ナトリウム、セスキ水和クエン酸水素ナトリウム、ジ水和クエン酸亜鉛、および、ジ水和三塩基性クエン酸亜鉛である。
本発明の使用および方法は、加熱調理器具の天板、換気扇、タイル、床、浴槽、便所、洗面台、シャワー、食器洗い機、水道栓、流し、作業面を含む厨房および浴室に見られるいかなる家具表面の処理にも有用である。これらの表面はたとえば、プラスチック、ガラス、琺瑯、セラミック、木(ペイント塗り、ラッカー塗り、その他)または金属(たとえばステンレススチールまたはクロム)から製造されているであろう。本発明の使用および方法は、たとえば厨房作業面、食器棚、加熱調理器具の天板、換気扇、タイル、流しのような脂肪質汚れが特につき易い家具表面を処理するために特に有用である。本発明の使用および方法は、たとえば厨房の硬質表面および調理関連表面のような、脂肪質汚れが老化および強化の反応およびプロセスを特に生じ易い家具表面の材料を処理するために特に有用である。厨房表面の例はステンレススチール、クロム、琺瑯、ガラスセラミックまたはセラミックタイルである。
本発明はまた、清浄化中および/または清浄化後の表面感触(たとえば滑らかさ)の改善、清浄化前の嗅覚的効果(たとえば腐敗臭の減少)、表面腐食の減少および清浄化中の騒音の減少のような他の便益を与えるであろう。本発明の別の目的は、硬質表面清浄化作業においてこれらの他の便益の1つ以上を得るためのクエン酸および/またはクエン酸の塩の使用を含み、および/または、このような他の便益の1つ以上を与える製品の製造におけるクエン酸および/またはクエン酸の塩の使用を含む。さらに、クエン酸およびクエン酸の塩は変色を生じさせないが、これは本発明の清浄化方法の特に有利な点である。
特定の理論または説明に束縛されはしないが我々の考えでは、クエン酸および/またはクエン酸の塩は、表面に付着し、表面と相互作用し、後で表面に付着する汚れまたはしみに影響を及ぼすことによってその効果を発揮し、このような汚れまたはしみが表面に強力に付着してしまうことを防止し、また、強化して清浄化困難になることを防止するものである。
利用形態
本発明は、硬質表面から汚れ、特に脂肪質汚れを除去し易くするためのクエン酸および/またはクエン酸の塩の使用を提案し、この使用においては汚れが付着する前に表面をクエン酸および/またはクエン酸の塩で処理する。好ましくはクエン酸および/またはクエン酸の塩を溶液、好ましくは水溶液として表面に塗布し、その後に該溶液を表面上で乾燥させる。
好ましくは汚れまたはしみが脂肪質の汚れもしくはしみ、または、脂肪材料を含む汚れもしくはしみであり、これらの汚れまたはしみには強化反応が生じている。従って好ましい実施態様において本発明は、硬質表面から汚れ、特に脂肪質汚れを除去し易くするためのクエン酸および/またはクエン酸の塩の使用を提案し、この使用においては汚れが付着して強化する前に表面をクエン酸および/またはクエン酸の塩で処理する。
クエン酸および/またはクエン酸の塩は好ましくは、クエン酸および/またはクエン酸の塩を含有する組成物の形態で、または、クエン酸および/またはクエン酸の塩を含浸しているかまたはクエン酸および/またはクエン酸の塩を含有する組成物を含浸している拭取り用品によって、表面に塗布される。
硬質表面処理組成物
本発明によればクエン酸および/またはクエン酸の塩は何らかの適当な組成物中で使用できる。
組成物はクエン酸および/またはクエン酸の塩の材料を硬質表面に付着させるのに適していなければならない。クエン酸および/またはクエン酸の塩は何らかの適当な形態、たとえば溶液または分散液の形態で組成物中に存在し得る。そうでないと明記または暗示されているのでない限り、これらの成分は使用の際に湿潤される固体形態であってもよい。しかしながら、好ましい実施態様においてはこれらの成分は液体である。“液体”という用語は、溶液、分散液、エマルション、ゲル、ペーストなどを含む。これらの成分は液体形態で好ましくは2から13のpHを有している。
適当な液体組成物は、液体担体中の溶液、分散液またはエマルションを含み、該液体担体は有機溶媒または水またはそれらの組合せであろう。好ましくは溶媒が主として(すなわち50%以上)水である。組成物はクエン酸および/またはクエン酸の塩を付着させるためだけに使用されてもよく、または、組成物が清浄化のような追加の機能を有していてもよい。好ましい実施態様において本発明の第一の目的は、0.01重量%から50重量%の濃度の洗剤界面活性剤を含む組成物中でクエン酸および/またはクエン酸の塩の使用を提案することであり、クエン酸および/またはクエン酸の塩の濃度は0.05重量%から10重量%、好ましくは0.05重量%から5重量%、より好ましくは0.05重量%から2重量%である。
上記液体組成物が本発明の方法によって使用されクエン酸および/またはクエン酸の塩によって表面を処理した後ですすぎ段階を使用する場合、クエン酸および/またはクエン酸の塩の必要量はすすぎ段階のない本発明の方法で使用される組成物に比較して相対的に多いであろう。次回清浄化便益を得るためには汚れが付着する前に十分な量のクエン酸および/またはクエン酸の塩を硬質表面に付着させなければならない。すすぎ段階を使用する場合、すすぎ媒体として典型的には水を使用する。
従って好ましい実施態様において本発明は、組成物中にクエン酸および/またはクエン酸の塩が0.05重量%から2重量%の濃度で含まれており、クエン酸および/またはクエン酸の塩で表面を処理した後ですすぎ段階を使用しないクエン酸および/またはクエン酸の塩の使用を提案する。より好ましい上記組成物はクエン酸および/またはクエン酸の塩を0.05重量%から1重量%の濃度で含んでいる。
別の好ましい実施態様において本発明は、組成物中にクエン酸および/またはクエン酸の塩が0.25重量%から10重量%の濃度で含まれており、表面をクエン酸および/またはクエン酸の塩で処理した後で汚れが付着する前にすすぎ段階を使用するクエン酸および/またはクエン酸の塩の使用を提案する。より好ましい上記組成物はクエン酸および/またはクエン酸の塩を1重量%から10重量%の濃度で含んでいる。
このような組成物中でクエン酸および/またはクエン酸の塩を使用するとき、組成物は希釈形態または濃縮形態で何らかの適当な手段によって塗布し得る。たとえば、コンテナーまたはエアゾール缶または噴霧ガンアプリケーターから表面に降り注いだり噴霧したりできる。あるいは、組成物で湿らせた布、拭取り用品または他の用具を使用して塗布し得る。
上記組成物は硬質表面洗浄組成物に使用される公知の成分を含み得る。好ましい実施態様において本発明は、0.01重量%から50重量%の濃度の洗剤界面活性剤を含む組成物中のクエン酸および/またはクエン酸の塩の使用を提案し、クエン酸および/またはクエン酸の塩は組成物の0.05重量%から10重量%の濃度で含まれている。上記組成物は場合により他の硬質表面清浄化成分を含む。
組成物は“液体”であるのが特に好ましい。組成物は水のように粘りがないか、または、室温、剪断速度21s−1で測定して少なくとも50mPa.sで、好ましくは5,000mPa.s以下の粘度を有している(Haake Model RT20粘度計を使用して測定)。この粘性液体組成物は粘性液体そのものでもよいが、ジェル、フォーム、ムースまたはペーストでもよい。粘度は系に存在する1種以上の他の成分、たとえば“外部高分子増粘剤”に起因し、増粘剤はたとえばCarbopolTMのようなポリカルボキシレート型の合成ポリマーまたはキサンタンガムもしくはグアーガムのような天然の多糖ガムであろう。あるいは、組成物内部に秩序相もしくは液晶相を作り出すために、1種以上の界面活性剤および場合により電解質を使用する“内部構造化”系を使用してもよい。これらの様々な増粘技術は当業者に公知である。
フォームおよびムースは通常は、吐出する製品をガス化または起泡するディスペンサーから供給される。
界面活性剤
好ましい実施態様において本発明は、洗剤界面活性剤を0.01重量%から50重量%の濃度で含む組成物中のクエン酸および/またはクエン酸の塩の使用を提案する。上記界面活性剤(洗剤有効成分)は一般にアニオン性および非イオン性の洗剤有効成分から選択される。組成物はさらに、カチオン性、両性および双イオン性界面活性剤を含み得る。本発明の界面活性剤含有組成物中で使用すべき界面活性剤の総量は一般に0.01%から50%であろう。好ましくはその量は少なくとも0.1%、より好ましくは少なくとも0.5%、もっと好ましくは少なくとも1%である。最大量は通常は30%以下、好ましくは20%以下、もっと好ましくは10%以下である。
上記液体組成物が本発明の方法または使用に適用され、クエン酸および/またはクエン酸の塩で表面を処理した後にすすぎ段階を使用しない場合、界面活性剤の必要量はすすぎ段階を伴う本発明の方法で使用される組成物に比較して相対的に少ないという利点が得られるであろう。このように相対的に少ない量の界面活性剤を含有している液体組成物は、次回清浄化便益を損なうことなく残渣についても最終結果についても改善された性能を示す。上記残渣は洗浄組成物の界面活性剤および他の固体成分である。
適当な合成(ノンソープ)アニオン性界面活性剤は、アルキル部分に6から22個の炭素原子を含有する分枝状または直鎖状のアルキル基を分子構造中に有している有機硫酸モノエステルおよびスルホン酸の水溶性塩である。
このようなアニオン性界面活性剤の例は:
(一次)長鎖(たとえば6から22個の炭素原子)アルコールスルフェート(この文中では以後PASと表す)、特に牛脂またはココヤシ油のグリセリドを還元することによって製造された脂肪アルコールの硫酸化によって得られたもの;
アルキルベンゼンスルホネート、たとえばアルキル基に6から20個の炭素原子を含有するもの;
二次アルカンスルホネート;
およびそれらの混合物の水溶性塩である。
また、以下の物質の塩も好適である:
アルキルグリセリルエーテルスルフェート、特に牛脂およびココヤシ油に由来の脂肪アルコールのエーテルのスルフェート;
脂肪酸モノグリセリドスルフェート;
1から12個のエチレンオキシ基を含有しているエトキシル化脂肪族アルコールのスルフェート;
分子あたり1から8個のエチレンオキシ単位を有しておりアルキル基に4から14個の炭素原子を含有しているアルキルフェノールエチレンオキシ−エーテルスルフェート;
イセチオン酸でエステル化されアルカリで中和された脂肪酸の反応生成物;
およびそれらの混合物。
好ましい水溶性合成アニオン性界面活性剤は、アルキル−ベンゼンスルホネートのアルカリ金属(たとえばナトリウムおよびカリウム)およびアルカリ土類金属(たとえばカルシウムおよびマグネシウム)の塩、および、オレフィンスルホネートとアルキルスルフェートとの混合物、および、脂肪酸モノ−グリセリドスルフェートである。
最も好ましいアニオン性界面活性剤は、直鎖または分枝鎖のアルキル基に6から20個の炭素原子を含有しているアルキルベンゼンスルホネートのようなアルキル−芳香族スルホネートであり、その特定例は、アルキルベンゼンスルホネートまたはアルキル−トルエン−、−キシレン−もしくは−フェノールスルホネートのナトリウム塩、アルキルナフタレン−スルホネート、ジアミルナフタレン−スルホン酸アンモニウム、ジノニル−ナフタレン−スルホン酸ナトリウムである。
合成アニオン性界面活性剤を使用すべき場合、本発明の組成物中に存在する量は、一般には少なくとも0.1%、好ましくは少なくとも0.5%、より好ましくは少なくとも1.0%であるが、20%以下、好ましくは多くても15%、より好ましくは多くても10%であろう。
適当なクラスの非イオン性界面活性剤は、反応性水素原子を有している脂肪族またはアルキル−芳香族疎水性化合物と、親水性の簡単なアルキレンオキシドとの縮合によって生成した化合物として広く記載されている。特定の疎水性基に付着した親水性またはポリオキシアルキレン鎖の長さは、親水性要素と疎水性要素との間で所望のバランスを有している化合物が生成するように容易に調整できる。これによって正しいHLBをもつ非イオン性界面活性剤を選択することが可能である。特定例は:
8から22個の炭素原子を有している直鎖または分枝鎖形状の脂肪族アルコールとエチレンオキシドとの縮合物、たとえば、ココヤシアルコール1モルあたり2から15モルのエチレンオキシドを有しているココヤシアルコール/エチレンオキシド縮合物;
C6−C15アルキル基を有しているアルキルフェノールとアルキルフェノール1モルあたり5から25モルのエチレンオキシドとの縮合物;
エチレン−ジアミンおよびプロピレンオキシドとの反応生成物とエチレンオキシドとの縮合によって生成された40から80重量%のエチレンオキシ基を含有しており5,000から11,000の分子量を有している縮合物;
を含む。
他のクラスの非イオン性界面活性剤は:
長鎖脂肪族アルコールと糖との縮合物であるアルキルポリグリコシド;
構造RN−Oを有している第三級アミンオキシド[式中のRは炭素原子数8から20のアルキル基、RおよびRはおのおの炭素原子数1から3のアルキル基またはヒドロキシアルキル基]、たとえば、ジメチルドデシルアミンオキシド;
構造RP−Oを有している第三級ホスフィンオキシド[式中のRは炭素原子数8から20のアルキル基、RおよびRはおのおの炭素原子数1から3のアルキル基またはヒドロキシアルキル基]、たとえば、ジメチル−ドデシルホスフィンオキシド;
構造RS=Oのジアルキルスルホキシド[式中のRは炭素原子数10から18のアルキル基、Rはメチルまたはエチルである]、たとえばメチル−テトラデシルスルホキシド;
脂肪酸アルキロールアミド、たとえばエタノールアミド;
脂肪酸アルキロールアミドのアルキレンオキシド縮合物;
アルキルメルカプタン;
である。
好ましい実施態様において本発明は、非イオン性界面活性剤が25重量%未満の濃度で存在する組成物中のクエン酸および/またはクエン酸の塩の使用を提案する。本発明の上記洗浄組成物中で使用すべき非イオン性界面活性剤の濃度は好ましくは少なくとも0.1%、より好ましくは少なくとも0.5%、最も好ましくは少なくとも1%であろう。その量は適正には多くとも20%、好ましくは15%以下、最も好ましくは10%以下である。
組成物はアニオン性および非イオン性の双方の界面活性剤を、電解質が存在するならばそのレベルに留意し、構造化された液体洗剤組成物、すなわち“自己増粘した”液体洗剤組成物を与えるように選択された量で含有し得る。従って、有機溶媒の存在にもかかわらず、増粘した液体洗浄組成物はいかなる追加の増粘剤の使用をも要せずに製造され、しかも液体洗浄組成物は広い温度範囲で長期間の保存寿命を有している。
アニオン性界面活性剤対非イオン性界面活性剤の重量比は、上記要件を考慮しながら変更され、またそれらの性質にも左右されるであろうが、好ましい実施態様において本発明の第一の目的は、洗剤界面活性剤がアニオン性界面活性剤と非イオン性界面活性剤とを20:1から1:10、より好ましくは15:1から1:5、理想的には10:1から1:2以上の比で含む組成物中のクエン酸および/またはクエン酸の塩の使用を提案する。
本発明のいずれかの目的を例証する実施態様によれば、組成物は、クエン酸および/またはクエン酸の塩を0.05重量%から10重量%の量で含み、分子中に8から22個の炭素原子を有しているアルキルラジカルを含有している水溶性合成アニオン性スルフェートまたはスルホネート界面活性剤塩を0から20重量%好ましくは0.5重量%から10重量%の量で含み、縮合物が脂肪族アルコール1モルあたり2から15モルのエチレンオキシドを有するように分子中に8から22個の炭素原子を有している脂肪族アルコールとエチレンオキシドとが縮合して得られたエトキシル化非イオン性界面活性剤を0.5重量%から10重量%の量で含み、残りは他の任意成分および水である。
場合によっては上記組成物に両性、カチオン性または双イオン性界面活性剤を含ませることも可能である。
適当な両性界面活性剤は、炭素原子数8から20のアルキル基とアニオン性水可溶化基によって置換された脂肪族基とを含有する脂肪族第二級および第三級アミンの誘導体、たとえば、3−ドデシルアミノ−プロピオン酸ナトリウム、3−ドデシルアミノプロパン−スルホン酸ナトリウム、および、N−2−ヒドロキシ−ドデシル−N−メチルタウリン酸ナトリウムである。
適当なカチオン性界面活性剤の例は、炭素原子数8から20の1または2個のアルキルまたはアラルキル基と2または3個の小さい脂肪族(たとえばメチル)基とを有している第四級アンモニウム塩のうちに見出され、たとえばセチルトリメチルアンモニウムクロリドである。
特別な界面活性剤のグループは、エチレンおよび/またはプロピレンオキシドと長鎖脂肪族アミンとの縮合によって得られた第三級アミンである。化合物はアルカリ性媒体中では非イオン性界面活性剤のように振舞い、酸性媒体中ではカチオン性界面活性剤のように振舞う。
適当な双イオン性界面活性剤の例は、炭素原子数8から18の脂肪族基とアニオン性水可溶化基によって置換された脂肪族基とを有している脂肪族第四級アンモニウム、スルホニウムおよびホスホニウム化合物の誘導体のうちに見出され、たとえば、ベタイン、および、アルキルベタインのようなベタイン誘導体、特にC12−C16アルキルベタイン、3−(N,N−ジメチル−N−ヘキサデシルアンモニウム)−プロパン−1−スルホネートベタイン、3−(ドデシルメチル−スルホニウム)−プロパン−1−スルホネートベタイン、3−(セチルメチル−ホスホニウム)−プロパン−1−スルホネートベタインおよびN,N−ジメチル−N−ドデシル−グリシンである。他の公知のベタインは、アルキルアミドプロピルベタイン、たとえば、アルキルアミド基がココヤシ油脂肪酸に由来するこのようなベタインである。
適当な界面活性剤のまた別の例は、公知の文献類に示されている界面活性剤として常用の化合物である:‘Surface Active Agents’Vol.1.,Schwartz & Perry著,Interscience 1949;‘Surface Active Agents’Vol.2.,Schwartz,Perry & Berch著,Interscience 1958;‘McCutcheon’s Emulsifiers and Detergents’の最新版,Manufacturing Confectioners Company刊;‘Tenside−Taschenbuch’,H.Stache,2nd Edn.,Carl Hauser Verlag,1981。
pH
第一の目的において本発明は、硬質表面から汚れ、特に脂肪質汚れを除去し易くするためのクエン酸および/またはクエン酸の塩の使用を提案する。好ましい実施態様において、クエン酸および/またはクエン酸の塩は、2から13、好ましくは少なくとも3で12.5以下、より好ましくは3.5以上で12以下のpHを有している組成物に含まれている。厨房の硬質表面を清浄化するための組成物はアルカリ性範囲のpHを有するのが有利であり、浴室クリーナーは酸性範囲のpHを有するのが好ましい。好ましくは組成物が8.5から12、より好ましくは10から11.5のpHを有しているか、または、3から6.5、より好ましくは3から5のpHを有している。適切には組成物が少なくとも6.5、より適切には6.5から12.5、もっと適切には7から11、最も適切には8から9.5のpHを有している。
溶液のpHは有機または無機の酸または塩基によって調整し得る。好ましい無機塩基は好ましくはアルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物、アンモニア、炭酸塩または炭酸水素塩である。アルカリ金属は好ましくはナトリウムまたはカリウムであり、アルカリ土類金属は好ましくはカルシウムまたはマグネシウムである。有機塩基は好ましくはアミン、アルカノールアミンおよび他の適当なアミノ化合物である。無機酸は、塩酸、硫酸またはリン酸を含み、有機酸は酢酸、ギ酸、および、Radimix(商標、Radici Group)およびSokalan DCS(商標、BASF)のようなジカルボン酸混合物を含み得る。
他の任意成分
本発明の組成物は研磨剤を含み得る。しかしながら、研磨剤は表面に付着しているクエン酸および/またはクエン酸の塩の薄層を損傷または除去する傾向があるので一般的には好ましくない。好ましい実施態様において本発明の組成物は研磨剤を含有しない。組成物はそれらの洗浄性能を補助する他の成分を含有し得る。たとえば、特に組成物が1種以上のアニオン性界面活性剤を含有するときは、組成物が洗剤ビルダーおよびビルダー混合物を25%までの量で含有し得る。これらのビルダーのあるものは、それらの水溶解度よりも過剰な量で存在するならばさらに研磨剤としても機能できる。存在する場合、ビルダーは好ましくは組成物の少なくとも0.1%を形成するであろう。適当な無機および有機のビルダーは当業者に公知である。
本発明の組成物の別の任意成分は起泡調整材料であり、これは使用中に過剰な泡を発生する傾向のある組成物に使用できる。その例は脂肪酸またはそれらの塩(セッケン)、イソパラフィン、シリコーン油およびそれらの組合せである。
セッケンは脂肪酸の塩であり、約8から約24個の炭素原子、好ましくは約10から約20個の炭素原子を含有している脂肪酸のナトリウム、カリウムおよびアンモニウム塩のようなアルカリ金属セッケンを含む。パーム油、ココヤシ油およびピーナツ油に由来の脂肪酸の混合物のナトリウム塩、カリウム塩、モノ−、ジ−およびトリエタノールアミン塩が特に有用である。使用する場合、脂肪酸またはセッケンの量は、組成物の少なくとも0.005重量%、好ましくは0.1から2重量%を形成できる。
炭化水素助溶媒が十分に高いレベルで存在する場合、これは単独で必要な抑泡活性のある程度または全部を提供する。
組成物はまた、既に挙げた成分に加えて、色素、白色体質顔料、光学的増白剤、汚れ懸濁化剤、洗浄性酵素、適合性漂白剤(特に過酸化物化合物および活性塩素放出化合物)、ゲルコントロール剤、別の凍結乾燥安定剤、殺菌剤、保存剤(たとえば1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン)、ヒドロトロープおよび香料のような様々な他の任意成分も含有し得る。
好ましい実施態様において本発明の組成物は、タンニン酸、または、没食子酸および/またはプロピルガレートのようなタンニン酸の誘導体を含有しない。タンニン酸がアルカリ性液体洗浄組成物に配合されると美的に歓迎されない黄褐色溶液を生成し、これはタイルの目地のセメントの褐色化に導くことが知見された。
別の好ましい実施態様において本発明の組成物はマロン酸を含有しない。マロン酸のような抗酸化剤は次回清浄化便益を提供するために比較的高い濃度を必要とする。さらに、消費者はたとえば厨房および浴室の硬質表面の上のマロン酸の残渣は有害で望ましくないと考えるであろう。
また別の好ましい実施態様において、本発明の組成物はギ酸を含まない。ギ酸は刺激臭を有しており、また硬質表面の上の残渣は美的に望ましくない。
ポリマー
好ましい実施態様において本発明の第一の目的は、ポリマーをさらに含む組成物中のクエン酸および/またはクエン酸の塩の使用を提案し、該組成物中のポリマー対クエン酸および/またはクエン酸の塩の比(重量)は0.1:1から2:1の範囲である。特に好ましいポリマーは、クエン酸および/またはクエン酸の塩が表面に付着することを補助し、したがってクエン酸および/またはクエン酸の塩で表面を処理した後ですすぎ段階を使用する本発明方法に追加のすすぎ耐性を与えるポリマーである。好ましいポリマーは非イオン性およびアニオン性のポリマーである。
ポリマー対クエン酸および/またはクエン酸の塩の比
最適な便益を得るためには、ポリマー対クエン酸および/またはクエン酸の塩の比(重量比)が0.1:1から2:1の範囲、好ましくは0.2:1から1:1の範囲、最も好ましくは0.3:1から0.8:1の範囲でなければならない。
好ましいポリマーは、4,000ドルトンを上回る平均分子量を有するポリマーである。より好ましくは分子量が少なくとも10,000D、いっそう好ましくは100,000Dを上回っており、さらには1,000,000を上回っている。ポリマーは通常は5,000,000ドルトンを下回り、好ましくは4,000,000を下回る分子量を有している。
適当なポリマーは水溶性または水分散性であり、好ましくは水溶性である。
非イオン性ポリマー
非イオン性ポリマーはセルロース、アルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、セルロースエーテル、セルロースエステルおよびセルロースアミドのようなセルロース基材の非イオン性ポリマーから選択でき、たとえば、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースである。デンプンおよび改質デンプン、ならびに、デキストリンたとえばマルトデキストリンのような他の多糖ポリマーも適当である。
さらに、非イオン性ポリマーは、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアルキレングリコールたとえばポリエチレングリコール、ポリアルキレンオキシド、ポリアミド、ポリアクリルアミド、ポリビニルエーテルたとえばポリメチルビニルエーテル、ポリ酢酸ビニルのような完全合成ポリマー、および、それらのコポリマーから選択され得る。
ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸およびそれらの同族体ならびに他のポリカルボン酸も、ポリマーが非イオン性ポリマーとして振舞う場合には組成物中に使用し得る。このような組成物は典型的には約4よりも低いpH値をもつ酸性組成物である。
最も好ましくは非イオン性ポリマーが、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリビニルアルコール(PVA)およびそれらの組合せから選択される。PVPは置換および未置換のビニルビロリドン重合物を含む。
好ましくは上記組成物が少なくとも0.1重量%、より好ましくは少なくとも0.2重量%で、多くとも10重量%、好ましくは多くとも5重量%、より好ましくは多くとも2重量%の非イオン性ポリマーを含む。
アニオン性ポリマー
好ましいアニオン性ポリマーは水溶性のアニオン性ポリマーである。適当なポリマーの多くは合成であるが、天然または天然由来ポリマーも使用できる。適当なポリマーは、ポリアクリル酸およびポリメタクリル酸とそれらの同族体、他のポリカルボン酸、ポリアミノ酸またはペプチド、ポリ無水物、ポリスチレンスルホン酸、ポリビニルスルホン酸、それらのコポリマー、ならびに、それらと非イオン性のモノマーおよびポリマーとのコポリマーを含む。キサンタン、イナゴマメおよびカラゲナンのような天然ガム、カルボキシメチルセルロースのようなセルロース誘導体も適当であろう。
この文中で前述したように、ある種のアニオン性ポリマーは酸性pHで非イオン性ポリマーとして振舞うであろう。
アニオン性ポリマーが存在する場合、組成物は好ましくは少なくとも0.1重量%、より好ましくは0.2重量%で、多くとも10重量%、好ましくは多くとも5重量%、より好ましくは多くとも2重量%のアニオン性ポリマーを含む。
液体ディスペンサー
液体組成物は何らかの適当な手段に収容され吐出されるが、噴霧アプリケーターが特に好ましい。ポンプディスペンサー(噴霧または非噴霧ポンプ)および注ぎ出しアプリケーター(ボトルなど)も可能である。従って好ましい実施態様において本発明の第一の目的は、組成物中のクエン酸および/またはクエン酸の塩の使用を提案し、この使用においてクエン酸および/またはクエン酸の塩を含む組成物が容器内のタンクに収容され、容器がさらに上記組成物を噴霧形態で吐出する噴霧ディスペンサーを含む。噴霧ディスペンサーは好ましくはトリガースプレーであるが、液体を噴霧またはエアゾール形態で射出するいかなる機械的手段でもよい。
拭取り用品
拭取り用品はそのままのクエン酸および/またはクエン酸の塩を含浸しているか、または、クエン酸および/またはクエン酸の塩を含有する組成物を含浸している。材料が乾式またはより好ましくは湿式形態で(すなわち、低粘性のまたは粘性の液体として)含浸される。適当な拭取り材は、織布または不織布、天然または合成のスポンジまたはスポンジ性シート、“スクイージ”材料などを含む。
好ましい実施態様において本発明は、拭取り用品にクエン酸および/またはクエン酸の塩を含む組成物を含浸させる、クエン酸および/またはクエン酸の塩の使用を提案する。組成物は、本明細書の他の箇所で好ましいと記述したいかなる組成物でもよい。
本発明の方法
第二の目的において本発明は、硬質表面から汚れまたはしみを除去する方法を提供し、該方法は、
a)クエン酸および/またはクエン酸の塩を0.05重量%から10重量%の濃度で含む組成物で表面を処理する段階と、
b)汚れまたはしみが付着し強化するのを放置する段階と、
c)表面を清浄化して汚れまたはしみを除去する段階と、
を順次に含む。
好ましくは汚れまたはしみが、脂肪質の汚れもしくはしみまたは脂肪質材料を含有する汚れもしくはしみであり、これらが強化反応を生じている。汚れまたはしみは、表面に付着した後で強化の反応およびプロセスを経験し、従って清浄化するためにより大きい力が必要である。理論によって束縛されることは望まないが、強化は、汚れの乾燥、汚れ内部の化学変化、酸素のような環境成分と汚れとの反応などの結果として生じる。ある種の汚れは他の汚れよりも強化の反応およびプロセスを生じ易い。化学的に不飽和の油脂を含むまたは含有する汚れは、特に高温に暴露されたときには極めて強固になり、時が経つほど清浄化が難しくなる。光でさえもこのような脂肪質汚れを経時的に強化する。汚れを強化するプロセスは、環境要因と同様に、汚れが存在する表面の性質および組成によって影響を受ける。
方法の段階(c)は、クエン酸および/またはクエン酸の塩を含む硬質表面洗浄組成物を再度使用し、汚れまたはしみが除去されかつ新しいクエン酸および/またはクエン酸の塩が塗布されて、次回に行う本発明の第二目的である方法の段階(a)を効果的に構成するように行うのが有利である。。
本発明の方法に従ってクエン酸および/またはクエン酸の塩で表面を処理した後にすすぎ段階を使用する場合、組成物中のクエン酸および/またはクエン酸の塩の必要量は、クエン酸および/またはクエン酸の塩で表面を処理した後にすすぎ段階を使用しないときよりも多いであろう。従って第二の目的の好ましい実施態様において本発明は、硬質表面から汚れまたはしみを除去する方法であって、上記組成物がクエン酸および/またはクエン酸の塩を0.05重量%から2重量%の濃度で含み、上記組成物で表面を処理した後にすすぎ段階を使用しない方法を提供する。より好ましい上記組成物は、クエン酸および/またはクエン酸の塩を0.05重量%から1重量%の濃度で含む。
第二の目的の別の好ましい実施態様において本発明は、硬質表面から汚れまたはしみを除去する方法であって、組成物がクエン酸および/またはクエン酸の塩を0.25重量%から10重量%の濃度で含み、上記組成物で表面を処理した後にすすぎ段階を使用する方法を提供する。より好ましい上記組成物は、クエン酸および/またはクエン酸の塩を1重量%から10重量%の濃度で含む。
硬質表面の洗浄助剤としてのクエン酸の使用
以下の非限定実施例は本発明をさらに詳細に説明する。
(実施例1)
脱水ヒマシ油(DHCO)の強化汚れの清浄化を容易にするために様々な錯生成剤による分担効果を評価する方法
方法は以下の基本段階を含む:
試験片表面の予備清浄化、
被験溶液による表面の処理、
処理した表面へのDHCO汚れ膜の塗布、
DHCO汚れの酸化性強化を誘発するための表面の熱処理、
研磨試験装置を使用して標準スクラビング条件下で行う汚れた表面の清浄化、
汚れた表面対清浄化した表面の重量分析に基づく清浄化結果の提示(汚れ除去%)。
試験表面
304銘柄のつや消しステンレススチールの10.0×10.0cmの試験片で処理を鑑定する。試験片はそれまでは未使用で、使用前に予備清浄化する。
ステンレススチール試験表面の予備清浄化
金属加工プロセスで混入し試験処理による表面の湿潤化に影響を及ぼす何らかの表面汚染またはDHCO汚れを除去するために、〜17重量%の水酸化カリウムを含有する50/50%の変性アルコール水溶液に試験片を少なくとも1時間浸漬させる。浸漬後、表面を水道の流水で十分にすすぎ、空気中で自然乾燥させ、立てて保管する。
被験溶液−実施例1
以下の7つの単独洗剤基材溶液中の被験物質を試験する。溶液A、BおよびCは本発明の溶液であり、溶液D、E、FおよびGは比較溶液である。
Figure 2011516647
表面の処理
ステンレススチールタイルを予め計量する(小数第4位まで)。ステンレススチール表面の中央の5.0×5.0cm領域を正方形の粘着性マスキングテープで囲む。表面の中央の25cmの領域に0.01mlの被験溶液を塗布し、ガラス塗布器で領域全体に均等に分配する。処理領域を自然乾燥させる。
表面の汚損
0.040グラム(±4mg)のDHCO(John L Seaton & Co,Humberside,UK)を処理表面の中央の枠で囲んだ領域に塗布し、目的に合わせて製作した塗布器を使用して表面の25cmの領域に分配し、均一な油膜を形成させる。マスキングテープの枠を慎重に剥がして、汚したタイルを再度計量する。
DHCO汚れの酸化性強化
加熱調理器具の天板において不飽和油が経験する酸化性強化をシミュレートするために、試験表面を100℃のオーブンで60分間加熱する。試験表面を放冷し、少なくとも1時間は平衡させる。試験表面を再度計量し、老化した油の重量(Winitial)を計算する。
清浄化
Martindale研磨試験装置(SDL International)において、クリーニングヘッドに取り付けた1.5cm径の円形の不織布クリーニングクロス(“Ballerina”、Unilever)を使用し1完全リサージュ図形(16サイクル)にわたる清浄化を行う。毎回の完全リサージュ図形によってタイルの全表面を一回洗浄する。ヘッドは総重量994グラムを有しており、汚れた試験表面に約560グラム/cmの洗浄力を作用させる。清浄化には単独洗剤基材(pH10に調整した5.0%のNeodol 91−8)を使用する。
汚れたタイルを研磨試験装置のサンプル用ウェルの中央に固定し、20.0グラムの洗浄剤を導入する。クリーニングヘッドを直ちに位置固定し、研磨試験装置を1回の完全リサージュ図形だけ運転する。洗浄したタイルを取り出し、流水下ですすいで洗浄剤と剥がれ易い汚れとを除去する。表面を乾燥させ、立てて保管し、次に再度計量する。残留するDHCO汚れ(Wfinal)の重量を計算する。
結果の計算
清浄化性能は方法の種々の段階のタイルの重量から求めた汚れ除去%として算出する。
Figure 2011516647
式中の、Winitial=清浄化前の初期DHCO重量
final=清浄化後の最終DHCO重量。
清浄化結果−実施例1
7つの被験溶液による清浄化結果を以下に示す。溶液A、BおよびCは本発明の溶液であり、溶液D、E、FおよびGは比較溶液である。
Figure 2011516647
洗浄組成物中に0.2重量%の濃度でクエン酸は既に強力な次回清浄化便益を示す。
(実施例2)
実施例1に詳述した手順と同じ手順に従って別の試験を実施した。
被験溶液−実施例2
以下の7つの単独洗剤基材溶液中の被験物質を試験する。溶液K、L、MおよびNは本発明の溶液であり、溶液H、IおよびJは比較溶液である。
Figure 2011516647
清浄化結果−実施例2
7つの被験溶液による清浄化結果を以下に示す。溶液K、L、MおよびNは本発明の溶液であり、溶液H、IおよびJは比較溶液である。
Figure 2011516647
被験溶液HからLに対しては、Martindale研磨試験装置を使用した清浄化を、単独非イオン性界面活性剤洗剤基材(pH4に調整した5.0%のNeodol 91−8)を用いて行う。被験溶液MおよびNに対しては、アニオン性界面活性剤基材(pH10に調整した5.0%のEmpicol LX28)を用いて清浄化を行う。
クエン酸は従来技術の材料マロン酸よりも強力な次回清浄化便益を与える。クエン酸の次回清浄化便益はアニオン性洗剤溶液によって伝達される。
(実施例3)
DHCO汚れで汚す前に被験溶液で処理した表面をすすぐことがクエン酸の次回清浄化便益に与える効果を試験する。洗剤溶液で洗浄後に水ですすいだ布で表面を拭取る消費者の普段のやり方をシミュレートするために拭取りプロトコルを使用する。
拭取りすすぎプロトコルの導入以外は、この試験は実施例1に詳述した手順と同じ手順に従って実施した。
被験溶液−実施例3
以下の4つの単独洗剤基材溶液中の被験物質を試験する。溶液O、PおよびQは本発明の溶液であり、溶液Rは比較溶液である。
Figure 2011516647
表面の拭取りすすぎ
実施例1に概説した手順に従ってステンレススチールを被験溶液で処理する。処理表面を30秒間乾燥させる。処理した表面に、脱イオン水で湿らせた不織布クリーニングクロス(クロス1グラムあたり3グラムの水を充填した5.0×5.0cm面積の“Ballerina”クロス(Unilever))による標準拭取りプロトコルを与える。表面の処理した領域をクロスで2回拭くが、二回目は一回目に対して直角に拭く。拭いた表面を自然乾燥させた後、実施例1の手順に従ってDHCOで汚す。この拭取りプロトコルは多くの消費者が家具の表面を清浄化するときに使用する拭取りすすぎ方式をシミュレートしている。
清浄化結果−実施例3
4つの被験溶液の清浄化結果を以下に示す。溶液O、PおよびNは本発明の溶液であり、溶液Rは比較溶液である。
Figure 2011516647
被験溶液O−Rに対してはMartindale Abrasion Tester装置を使用する清浄化を、単純非イオン性界面活性剤洗剤基材(pH10に調整した5.0%Neodol 91−8)を用いて行う。
クエン酸の次回清浄化便益はすすぎによって減少はしているが、有用な効果が依然として伝達されている。

Claims (25)

  1. 汚れが付着する前にクエン酸および/またはクエン酸の塩で表面を処理する、硬質表面から汚れ、特に脂肪質汚れを除去し易くするためのクエン酸および/またはクエン酸の塩の使用。
  2. クエン酸および/またはクエン酸の塩が液体希釈形態で表面に塗布される請求項1に記載の使用。
  3. 0.01重量%から50重量%の濃度の洗剤界面活性剤と、0.05重量%から10重量%の濃度のクエン酸および/またはクエン酸の塩とを含む組成物中の請求項1または2に記載のクエン酸および/またはクエン酸の塩の使用。
  4. 非イオン性界面活性剤が25重量%未満の濃度で存在する請求項3に記載の使用。
  5. 組成物が2から13のpHを有している請求項3または4に記載の使用。
  6. 組成物が6.5よりも高いpHを有している請求項5に記載の使用。
  7. 組成物がさらにポリマーを含み、ポリマー対クエン酸および/またはクエン酸の塩の比(重量)が0.1:1から2:1の範囲である請求項3から6のいずれかに記載の使用。
  8. クエン酸および/またはクエン酸の塩がマロン酸を含まない組成物に含まれている請求項1から7のいずれかに記載の使用。
  9. クエン酸および/またはクエン酸の塩がタンニン酸またはその誘導体を含まない組成物に含まれている請求項1から8のいずれかに記載の使用。
  10. クエン酸および/またはクエン酸の塩が研磨化合物を含まない組成物に含まれている請求項1から9のいずれかに記載の使用。
  11. クエン酸および/またはクエン酸の塩が0.05重量%から2重量%の濃度で組成物に含まれており、クエン酸および/またはクエン酸の塩で表面を処理した後ですすぎ段階を使用しない請求項1から10のいずれかに記載の使用。
  12. クエン酸および/またはクエン酸の塩が0.25重量%から10重量%の濃度で組成物に含まれており、クエン酸および/またはクエン酸の塩で表面を処理した後で汚れが付着する前にすすぎ段階を使用する請求項1から10のいずれかに記載の使用。
  13. クエン酸および/またはクエン酸の塩を含む組成物が容器内のタンクに収容されており、容器がさらに前記組成物を噴霧の形態で吐出する噴霧ディスペンサーを含む請求項1から12のいずれかに記載の使用。
  14. クエン酸および/またはクエン酸の塩を含む組成物を拭取り材に含浸させる請求項1から13のいずれかに記載の使用。
  15. 厨房の硬質表面および調理関連表面を清浄化するための請求項1から14のいずれかに記載の使用。
  16. ステンレススチール、クロム、琺瑯、ガラスセラミックまたはセラミックタイルから製造された厨房表面を清浄化するための請求項1から15のいずれかに記載の使用。
  17. 脂肪質汚れを除去し易くするための請求項1から16のいずれかに記載の使用。
  18. a)0.05重量%から10重量%の濃度のクエン酸および/またはクエン酸の塩を含む組成物で表面を処理する段階と、
    b)汚れまたはしみが付着し強化するのを放置する段階と、
    c)表面を清浄化して汚れまたはしみを除去する段階と、
    を順次に含む、硬質表面から汚れまたはしみを除去する方法。
  19. 組成物がクエン酸および/またはクエン酸の塩を0.05重量%から2重量%の濃度で含み、前記組成物で表面を処理した後にすすぎ段階を使用しない請求項18に記載の方法。
  20. 組成物がクエン酸および/またはクエン酸の塩を0.25重量%から10重量%の濃度で含み、前記組成物で表面を処理した後にすすぎ段階を使用する請求項19に記載の方法。
  21. 組成物が6.5よりも高いpHを有している請求項18から20のいずれかに記載の方法。
  22. 組成物がタンニン酸またはその誘導体を含まない請求項18から21のいずれかに記載の方法。
  23. 組成物がマロン酸を含まない請求項18から22のいずれかに記載の方法。
  24. 組成物が研磨化合物を含まない請求項18から23のいずれかに記載の方法。
  25. 汚れまたはしみが脂肪質の汚れまたはしみである請求項18から24のいずれかに記載の方法
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