JP2011514159A - Propionibacteriumacnesの核酸を検出するための組成物および方法 - Google Patents

Propionibacteriumacnesの核酸を検出するための組成物および方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011514159A
JP2011514159A JP2010547763A JP2010547763A JP2011514159A JP 2011514159 A JP2011514159 A JP 2011514159A JP 2010547763 A JP2010547763 A JP 2010547763A JP 2010547763 A JP2010547763 A JP 2010547763A JP 2011514159 A JP2011514159 A JP 2011514159A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seq
nos
rrna
oligomer
amplification
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2010547763A
Other languages
English (en)
Inventor
ジェイムス ジェイ. ホーガン,
クリスティン ダブリュー. リベゼー,
シャンノン ケー. カプラン,
ジェニファー ジェイ. バンゴ,
Original Assignee
ジェン−プロウブ インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ジェン−プロウブ インコーポレイテッド filed Critical ジェン−プロウブ インコーポレイテッド
Publication of JP2011514159A publication Critical patent/JP2011514159A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/68Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids
    • C12Q1/6876Nucleic acid products used in the analysis of nucleic acids, e.g. primers or probes
    • C12Q1/6888Nucleic acid products used in the analysis of nucleic acids, e.g. primers or probes for detection or identification of organisms
    • C12Q1/689Nucleic acid products used in the analysis of nucleic acids, e.g. primers or probes for detection or identification of organisms for bacteria
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q2600/00Oligonucleotides characterized by their use
    • C12Q2600/156Polymorphic or mutational markers

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

16S rRNA、23S rRNA、または16S rRNAもしくは23S rRNAをコードするDNAにおいて特定の配列を標的化することによって、Propionibacterium acnes核酸を増幅および標的化するための方法が開示される。16Sもしくは23S rRNA、または16Sもしくは23S rRNA配列をコードするDNA中のP.acnes核酸配列に対して特異的な核酸オリゴヌクレオチド配列組成物が、開示される。これらは、増幅オリゴヌクレオチド、サンプル調製における捕捉プローブ、およびP.acnes核酸配列の検出のためのプローブのために有用である。

Description

(発明の分野)
本発明は、分子生物学的方法を使用することによって、サンプル中で細菌を検出することに関し、より具体的には、P.acnesから核酸を増幅させ、上記増幅核酸配列を検出することによって、サンプル中のPropionibacterium acnesの存在の検出に関する。
(背景)
Propionibacterium acnesは、グラム陽性の、非芽胞形成の桿状細菌である。P.acnesは、皮膚、口腔、大腸および結膜の常在細菌叢の一部である。P.acnesは、1cmあたり10〜10の生物の推定密度で全ての皮膚微生物叢の約半分を占める(非特許文献1)。P.acnesは、尋常性ざ瘡と主に関連するが、多くの炎症状態、免疫抑制宿主における術後障害および日和見感染と関連していた(非特許文献2,非特許文献3)。
P.acnesは、培養するのが困難な、培養条件の面倒な生物であり、嫌気培養のための特定の装置および専門技術を要する。慣用的な培養では、特に、培養条件があまり面倒でない好気性細菌が存在する場合に、P.acnesをしばしば取り損なう。また、臨床サンプル中のP.acnesの存在は、しばしば、他の医療的に重要な細菌が存在する場合に夾雑物として退けられる(非特許文献4)。P.acnesは、ゆっくりと増殖し(例えば、4日後に1mm未満のコロニーを形成する)、従って、P.acnesを含むと疑われるサンプルは、最大2週間まで培養されなければならない。
ヒト皮膚上にP.acnesが多量にあることに起因して、P.acnesは、人々の存在を必要とする任意のプロセスにおいて夾雑物になり得る。多くの産業において、細菌夾雑物を特定のレベル未満に保つことは、重要である。食品産業、薬物産業、診断産業および化粧品産業の製品を作製するために使用される物質(例えば、水)は、製造プロセス全体を通して夾雑物について試験される。米国の薬物、デバイスもしくは診断製造業において使用される水は、化学物質夾雑物および微生物夾雑物の量を制限する米国局方(USP)仕様を満たさねばならない。薬物、デバイスおよび診断剤の上記USP純度標準は、米国食品医薬品局によって実施されている。例えば、コロニー形成単位(CFU)として測定される上記USP 23標準は、微生物夾雑物を純水1mlあたり100CFU以下に制限している。
J.Clin.Microbiol.2005;43:326 Lett.Applied Microbiol.2006;42:185 Anaerobe 2003;9:5 J.Med.Microbiol.2004;53:1247
P.acnesを検出するための、特に、汚染源が正確に検出され、その後排除されるように、サンプルを製造することにおいて、迅速で、感度の高いかつ正確な方法が必要である。P.acnes感染個体の迅速で有効な処置を可能にしかつさらなる感染を最小限にするために、ヒトにおけるP.acnes感染の迅速でかつ正確な診断を可能にする方法もまた、必要である。
(要旨)
配列番号16〜26、35〜54、135〜160、184、および210、配列番号16〜26、35〜54、135〜160、184、および210の完全に相補的な配列、ならびに配列番号16〜26、35〜54、135〜160、184、および210RNA等価物からなる群より選択される、配列番号199内に含まれるP.acnes 16S rRNA配列もしくは16S rRNAをコードするDNAに対して特異的な少なくとも2つのオリゴマーを含む組成物であって、ここで上記少なくとも2つのオリゴマーのうちの第1のオリゴマーが、配列番号16〜26、135〜160、184および210からなる群より選択される場合、第2のオリゴマーは、配列番号35〜54からなる群より選択される、組成物。上記組成物の一実施形態は、配列番号1〜8、75〜98、127〜130、181、182、195〜198、および211〜226、配列番号1〜8、75〜98、127〜130、181、182、195〜198、および211〜226の完全に相補的な配列、ならびに配列番号1〜8、75〜98、127〜130、181、182、195〜198、および211〜226のRNA等価物からなる群より選択される少なくとも1つの第3のオリゴマーをさらに含む。上記組成物の別の実施形態は、配列番号35〜54および135〜160からなる群より選択されるプロモーター提供者オリゴマー(promoter provider oligomer)を含む。少なくとも1つの第3のオリゴマーを含む上記組成物の一実施形態は、配列番号1〜8、配列番号1〜8の完全に相補的な配列、ならびに配列番号1〜8のRNA等価物からなる群より選択されるオリゴマーを含み、そのために、上記群から選択される第3のオリゴマーは、3’がブロックされた末端を含む。別の実施形態において、上記少なくとも1つの第3のオリゴマーは、配列番号75〜98、181、および182、配列番号75〜98、181、および182の完全に相補的な配列、ならびに配列番号75〜98、181、および182のRNA等価物からなる群より選択され、そのために、上記群より選択される上記第3のオリゴマーは、上記第3のオリゴマーに結合された標識を含む。
配列番号27〜34、55〜72、161〜180、および185〜187、配列番号27〜34、55〜72、161〜180、および185〜187の完全に相補的な配列、ならびに配列番号27〜34、55〜72、161〜180、および185〜187のRNA等価物からなる群より選択される、配列番号202内に含まれるP.acnes 23S rRNA配列もしくは23S rRNAをコードするDNAに対して特異的な少なくとも2つのオリゴマーを含む組成物であって、ここで上記少なくとも2つのオリゴマーのうちの第1のオリゴマーが、配列番号27〜34、161〜180、および185からなる群より選択される場合、第2のオリゴマーは、配列番号55〜72、186、および187からなる群より選択される、組成物。一実施形態において、上記組成物は、配列番号9〜15、99〜126、131〜134、183、および188、配列番号9〜15、99〜126、131〜134、183、および188の完全に相補的な配列、ならびに配列番号9〜15、99〜126、131〜134、183、および188のRNA等価物からなる群より選択される少なくとも1つの第3のオリゴマーをさらに含む。上記組成物の別の実施形態において、上記少なくとも2つのオリゴマーは、配列番号55〜72、186、および187、配列番号55〜72、186、および187の完全に相補的な配列、ならびに配列番号55〜72、186、および187のRNA等価物からなる群より選択されるプロモーター提供者オリゴマーを含む。少なくとも1つの第3のオリゴマーを含む上記組成物の一実施形態において、上記第3のオリゴマーは、配列番号9〜15および188、配列番号9〜15および188の完全に相補的な配列、ならびに配列番号9〜15および188のRNA等価物からなる群より選択され、上記群より選択される上記第3のオリゴマーは、3’がブロックされた末端を含む。別の実施形態において、上記少なくとも1つの第3のオリゴマーは、配列番号99〜126および183、配列番号99〜126および183の完全に相補的な配列、ならびに配列番号99〜126および183のRNA等価物からなる群より選択され、そのために、上記群より選択される上記第3のオリゴマーは、上記第3のオリゴマーに結合された標識を含む。
P.acnes rRNAもしくはP.acnes rRNAをコードするDNAである標的核酸配列を検出することによって、サンプル中のP.acnesを特異的に検出するための方法であって、上記方法は、配列番号199に含まれる16S rRNAもしくは16S rRNAをコードするDNA中のP.acnes標的領域、および/または配列番号202に含まれる23S rRNAもしくは23S RNAをコードする遺伝子中の標的領域を含むサンプルを提供する工程;少なくとも1つの増幅オリゴマーの酵素的伸長を含むインビトロ増幅反応において少なくとも2つの増幅オリゴマーを使用することによって、上記P.acnes 標的領域中の配列を増幅して、増幅生成物を作製する工程であって、ここで上記標的配列が、配列番号199に含まれる16S rRNAもしくは上記16S rRNAををコードするDNA中に存在する場合、上記少なくとも2つの増幅オリゴマーは、配列番号16〜26、35〜54、135〜160、184、および210、配列番号16〜26、35〜54、135〜160、184、および210の完全に相補的な配列、ならびに配列番号16〜26、35〜54、135〜160、184、および210のRNA等価物からなる群より選択され、そして上記標的配列が、配列番号202に含まれる上記23S rRNAもしくは上記23S rRNAをコードするDNA中に存在する場合、上記少なくとも2つの増幅オリゴマーは、配列番号27〜34、55〜72、161〜180、および185〜187、配列番号27〜34、55〜72、161〜180、および185〜187の完全に相補的な配列、ならびに配列番号27〜34、55〜72、161〜180、および185〜187のRNA等価物からなる群より選択される、工程;ならびに上記増幅生成物を検出する工程を包含する、方法。上記標的配列が上記16S rRNAもしくは上記16S rRNAをコードするDNA中に存在する上記方法の一実施形態は、上記増幅オリゴマーは、配列番号16〜26、135〜160、184および210からなる群より選択される第1の増幅オリゴマーを、配列番号35〜54からなる群より選択される第2の増幅オリゴマーとともに使用する。上記増幅工程が、上記16S rRNAもしくは上記16S rRNAをコードするDNA中の標的配列を増幅する一実施形態において、上記方法は、配列番号1〜8、配列番号1〜8の完全に相補的な配列、および配列番号1〜8のRNA等価物からなる群より選択される第3のオリゴマーをさらに含み、そのために、上記群より選択される上記第3のオリゴマーは、3’がブロックされた末端を含む。一実施形態において、上記16S rRNAもしくは上記16S rRNAをコードするDNA中の標的配列から作製された増幅生成物についての検出工程は、配列番号75〜98、181、および182、配列番号75〜98、181、および182の完全に相補的な配列、ならびに配列番号75〜98、181、および182のRNA等価物からなる群より選択される検出プローブを使用する。別の実施形態において、上記方法は、上記16S rRNAもしくは上記16S rRNAをコードするDNAに、配列番号127〜130からなる群より選択される標的捕捉プローブをハイブリダイズさせることによって、上記16S rRNAもしくは上記16S rRNAをコードするDNAを、上記サンプルから精製するための標的捕捉工程をさらに包含する。上記標的配列が、上記23S rRNAもしくは上記23S rRNAをコードするDNA中に存在する方法の一実施形態において、上記2つの増幅オリゴマーは、配列番号27〜34、161〜180、および185からなる群より選択される第1の増幅オリゴマーを、配列番号55〜72、186、および187からなる群より選択される第2の増幅オリゴマーとともに使用する。上記増幅工程が、上記23S rRNAもしくは上記23S rRNAをコードするDNA中の標的配列を増幅する別の実施形態において、上記増幅工程は、配列番号9〜15および188、配列番号9〜15および188の完全に相補的な配列、ならびに配列番号9〜15および188のRNA等価物からなる群より選択される第3のオリゴマーをさらに含み、そのために上記群より選択される上記第3のオリゴマーは、3’がブロックされた末端を含む。一実施形態において、上記23S rRNAもしくは上記23S rRNAをコードするDNA中の標的配列から作製される増幅生成物についての検出工程は、配列番号99〜126および183、配列番号99〜126および183の完全に相補的な配列、ならびに配列番号99〜126および183のRNA等価物からなる群より選択される検出プローブを使用する。上記方法の一実施形態は、上記23S rRNAもしくは上記23S rRNAをコードするDNAに、配列番号131〜134からなる群より選択される標的捕捉プローブをハイブリダイズさせることによって、上記23S rRNAもしくは上記23S rRNAをコードするDNAを、上記サンプルから精製するための標的捕捉工程をさらに包含する。上記方法の一実施形態において、上記増幅生成物は、標識を含む検出プローブを使用することによって検出される。
(詳細な説明)
サンプル中のP.acnesの存在もしくは非存在を検出するための方法が開示され、上記サンプルとしては、食品標本、水標本、産業標本、環境標本もしくは生物学的標本を含む。これら方法は、P.acnes核酸の感度の高いかつ特異的な検出を提供する。上記方法は、P.acnesに対して特異的な16S RNAもしくは23S rRNAの配列の核酸増幅を行う工程、および上記増幅生成物を検出する工程を包含する。いくつかの実施形態において、検出は、上記増幅生成物と、上記サンプル中のP.acnesの存在を示すためにシグナルを提供する核酸プローブとを特異的にハイブリダイズさせることによって起こる。上記サンプル中のP.acnesの非存在は、P.acnes標的核酸の同時増幅のために処理されるが、増幅P.acnes生成物が作製されない一方で、増幅生成物が上記反応混合物中で内部コントロールに対して作製される、反応混合物中の非P.acnes核酸である内部コントロールを含む方法の一実施形態において検出される。すなわち、上記反応混合物中の内部コントロールの増幅は、上記方法工程が、適切に行われ、その反応条件が、増幅核酸を作製するのに機能的であったが、P.acnes標的核酸が上記試験されたサンプル中に存在しなかったので、P.acnes増幅生成物が作製されたことを示す。
増幅は、上記サンプルと、リボソームRNA(rRNA)もしくはrRNAをコードするDNA、より具体的には、16S rRNAもしくは23S rRNA、または16S rRNAもしくは23S rRNAをコードするDNA中の標的配列に対して特異的な1つ以上の増幅オリゴヌクレオチドとを接触させて、上記P.acnes標的核酸が上記サンプル中に存在する場合に、増幅生成物を生成することを包含する。増幅は、上記標的配列もしくはその相補体を、少なくとも1つの核酸ポリメラーゼを使用して、上記標的核酸もしくはその相補鎖の一部であるテンプレート鎖を使用することによって増幅オリゴマー(例えば、プライマー)からの配列を伸長することによって、さらなるコピーを合成する。一実施形態は、上記増幅生成物と、上記増幅オリゴヌクレオチドによって増幅される配列に対して特異的な少なくとも1つのプローブ(例えば、選択された増幅オリゴマーの対が隣り合う標的配列に含まれる配列)とを接触させる工程を包含するハイブリダイゼーション工程を使用することによって、上記増幅生成物を検出する。
上記増幅生成物を検出する工程は、上記増幅反応が完了した後に行われてもよいし、上記標的領域を増幅する工程と同時に(すなわち、リアルタイムで)行われてもよい。一実施形態において、上記検出工程は、均質な検出(すなわち、上記混合物からのハイブリダイズしていないプローブを除去せずに、上記増幅生成物に対してハイブリダイズしたプローブの検出)を可能にする(例えば、米国特許第5,639,604号および同第5,283,174号(Arnold Jr.ら)を参照のこと)。上記増幅工程の終わり付近もしくは終わりに上記増幅生成物を検出する実施形態において、直線状プローブは、上記増幅生成物への上記プローブのハイブリダイゼーションを示すためのシグナルを提供するために使用され得る。リアルタイム検出を使用する他の実施形態において、上記プローブは、ヘアピンプローブ(例えば、分子ビーコン、分子トーチ(molecular torch)、もしくはハイブリダイゼーションスイッチプローブ)であり得る。これらは、上記プローブが増幅生成物に結合する場合に検出されるレポーター部分で標識される。例えば、ヘアピンプローブは、上記プローブの一方の末端に結合された標識(例えば、蛍光団(「F」))、および上記ヘアピン構造が閉じた構造であり、上記増幅生成物にハイブリダイズされない場合に、上記標識からのシグナル生成を阻害するための上記ヘアピン構造の他方の末端に結合された相互作用化合物(例えば、クエンチャー(「Q」))を含み得るのに対して、シグナルは、上記プローブが上記増幅生成物中の相補的配列にハイブリダイズされるので、上記プローブが「開いた」構造である場合に検出可能である。このようなプローブの種々の形態は公知である(例えば、米国特許第5,118,801号および同第5,312,728号(Lizardiら)、米国特許第5,925,517号および同第6,150,097号(Tyagiら)、米国特許第6,849,412号、同第6,835,542号、同第6,534,274号、および同第6,361,945号(Beckerら)、ならびにUS2006−0068417A1(Beckerら)、およびUS2006−0194240A1(Arnold Jr.)を参照のこと)。
本開示の局面を理解するのを助けるために、本明細書で使用されるいくつかの用語は、より詳細に記載される。本明細書で使用される全ての他の科学的用語および技術的用語は、Dictionary of Microbiology and Molecular Biology,第2版(Singletonら,1994,John Wiley & Sons, New York,NY)、The Harper Collins Dictionary of Biology(Hale & Marham,1991,Harper Perennial,New York,NY)、および本明細書で引用される参考文献において提供され得るように、関連分野の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。別段言及されない限り、本明細書で使用されるかもしくは企図される技術は、分子生物学の分野の当業者に周知の標準的方法である。
「サンプル」とは、P.acnesもしくはその成分(例えば、核酸もしくは核酸のフラグメント)を含み得る任意の標本を含む。サンプルは、環境源もしくは製造源(例えば、水、土壌、スラリー、細片、水溶液の容器のバイオフィルム、空中粒子もしくはエアロゾルなど)から得られ得る。これは、処理されたサンプル(例えば、濾過デバイスの上もしくは濾過デバイスを通ったサンプルから、もしくは遠心分離後のサンプルから、または媒体、マトリクスもしくは支持体への接着によって得られる)を含み得る。サンプルは、「生物学的サンプル」を含み、生物学的サンプルとしては、P.acnesもしくはこれに由来する標的核酸を含み得る、生きているもしくは死んでいる哺乳動物もしくや生物に由来する任意の組織もしくは物質(例えば、呼吸器組織もしくは滲出物(例えば、気管支鏡、気管支肺胞洗浄液、肺生検、喀痰、末梢血、血漿、血清、リンパ節、胃腸組織、糞便、尿、または他の体液もしくは物質が挙げられる)が挙げられる。サンプルは、組織凝集物もしくは細胞を物理的にもしくは機械的に粉砕するために処理され得、従って、細胞内成分(核酸を含む)を他の成分(例えば、酵素、緩衝化剤、塩、界面活性剤など)を含み得る溶液へと放出する。
「核酸」とは、ヌクレオシドもしくはヌクレオシドアナログ(これは、窒素を含む複素環塩基、複素環塩基、もしくは塩基アナログを有する)を含むマルチマー化合物であって、上記ヌクレオシドが、ホスホジエステル結合もしくは他の連結によって一緒に連結されて、ポリヌクレオチドを形成するものをいう。核酸としては、RNA、DNA、もしくはキメラDNA−RNAポリマーまたはオリゴヌクレオチド、およびこれらのアナログが挙げられる。核酸「骨格」は、種々の連結(糖−ホスホジエステル連結、ペプチド−核酸結合(「ペプチド核酸」もしくはPNA中の)(PCT番号WO 95/32305を参照のこと)、ホスホロチオエート連結、メチルホスホネート連結、もしくはこれらの組み合わせのうちの1つ以上を含む)から作製され得る。上記核酸の糖部分は、リボースもしくはデオキシリボース、または既知の置換(例えば、2’メトキシ置換および2’ハライド置換(例えば、2’−F))を有する類似の化合物のいずれかであり得る。窒素含有塩基は、従来の塩基(A、G、C、T、U)、そのアナログ(例えば、イノシン、5−メチルイソシトシン、イソグアニン;The Biochemistry of the Nucleic Acids 5−36,Adamsら,編,第11版,1992,Abrahamら,2007,BioTechniques 43:617−24)であり得、これらとしては、プリン塩基もしくはピリミジン塩基の誘導体(例えば、N−メチルデオキシグアノシン、デアザ−プリンもしくはアザ−プリン、デアザ−ピリミジンもしくはアザ−ピリミジン)、5位もしくは6位に置換基を有するピリミジン塩基、2位、6位および/もしくは8位に改変基もしくは置換基を有するプリン塩基(例えば、2−アミノ−6−メチルアミノプリン、O−メチルグアニン、4−チオ−ピリミジン、4−アミノ−ピリミジン、4−ジメチルヒドラジン−ピリミジン、およびO−アルキル−ピリミジン、ならびにピラゾロ化合物(例えば、置換されていないもしくは3−置換されたピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;米国特許第5,378,825号、同第6,949,367号およびPCT番号WO 93/13121)が挙げられる。核酸は、上記骨格が1つ以上の残基について窒素含有塩基を含まない「無塩基」残基を含み得る(米国特許第5,585,481号(Arnoldら))。核酸は、RNAおよびDNAにおいて見いだされるような従来の糖、塩基および連結のみを含んでいてもよいし、従来の成分および置換(例えば、2’メトキシ骨格によって連結される従来の塩基、もしくは従来の塩基および1種以上の塩基アナログの混合物を含む核酸)を含んでいてもよい。核酸は、「ロックされた(locked)核酸」(LNA)を含み得、ここで1つ以上のヌクレオチドモノマーは、RNA模倣糖構造においてロックされた二環式フラノースユニットを有し、これは、一本鎖RNA(ssRNA)、一本鎖DNA(ssDNA)、もしくは二本鎖DNA(dsDNA)における相補性配列に対するハイブリダイゼーション親和性を高める(Vesterら,2004,Biochemistry 43(42):13233−41)。核酸をインビトロで作製するための合成法は、当該分野で周知であるが、核酸は、慣用的な技術を使用して、天然供給源から精製され得る。
交換可能な用語「オリゴマー」および「オリゴヌクレオチド」とは、一般に1,000未満のヌクレオチド(nt)残基を有する核酸であって、約5nt残基の下限および約500〜900nt残基の上限を有する範囲のポリマーを含むものをいう。いくつかの実施形態において、オリゴヌクレオチドは、約12〜15ntの下限および約50〜600ntの上限を有するサイズ範囲であり、他の実施形態は、約15〜20ntの下限および約22〜100ntの上限を有する範囲である。オリゴヌクレオチドは、天然に存在する供給源から精製されてもよいが、種々の周知の酵素的方法もしくは化学的方法のうちのいずれかを使用して合成されてもよい。
「増幅オリゴマー」は、標的核酸、もしくはその相補体にハイブリダイズし、核酸増幅反応に関与するオリゴマーである。増幅オリゴマーの例は、テンプレート核酸にハイブリダイズする「プライマー」であり、増幅プロセスにおいてポリメラーゼによって伸長される3’ OH末端を含む。増幅オリゴマーの別の例は、ポリメラーゼによって伸長されない(例えば、これは、3’がブロックされた末端を有するので)が、増幅に関与するかもしくは促進するオリゴマーである。増幅オリゴヌクレオチドのサイズ範囲は、約10〜約70nt長(プロモーター配列もしくはポリ−Aテイルを含まない)であり、上記標的核酸配列(もしくはその相補鎖)の領域に相補的な、少なくとも約10連続する塩基、もしくはさらに少なくとも12連続する塩基を含むものを含む。上記連続する塩基は、上記増幅オリゴマーが結合する標的配列に対して、少なくとも80%、もしくは少なくとも90%、もしくは完全に相補的である。増幅オリゴマーは、必要に応じて、増幅反応に関与するが、上記標的核酸、もしくはテンプレート配列に対して相補的でなく、上記配列にも含まれない改変ヌクレオチドもしくはアナログ、またはさらなるヌクレオチドを含み得る。例えば、増幅オリゴヌクレオチドの5’領域は、上記標的核酸に相補的でないプロモーター配列(これは、「プロモーター−プライマー」もしくは「プロモーター提供者」といわれ得る)を含み得る。当業者は、プライマーとして機能する増幅オリゴマーが、5’プロモーター配列を含むように改変され得、従って、プロモーター−プライマーとして機能し得ることを理解する。同様に、プロモーター−プライマーは、プロモーター配列の除去もしくはプロモーターなしの合成によって改変され得、プライマーとしてさらに機能する。別の例において、3’がブロックされているが、標的核酸にハイブリダイズし得かつ転写を開始するように働く上流プロモーター配列を提供し得る増幅オリゴマーは、「プロモーター提供者」オリゴマーといわれる。
核酸 ポリメラーゼによって伸長されることが意図されないオリゴマーは、3’OHを置換して、増幅反応における上記オリゴマーの酵素媒介性伸長を妨げるブロッカー基を含み得る。例えば、増幅の間に存在する、ブロックされた増幅オリゴマーおよび/もしくは検出プローブは、機能的3’OHを有さなくてもよく、代わりに、上記3’末端にもしくはその付近に位置した1つ以上のブロッキング基を含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、上記3’末端付近のブロッキング基は、上記3’末端の5残基内にあってもよく、上記オリゴマーへのポリメラーゼの結合を制限するに十分大きい。他の実施形態において、ブロッキング基は、上記3’末端に共有結合されている。多くの異なる化学基は、上記3’末端をブロックするために使用され得る(例えば、アルキル基、非ヌクレオチドリンカー、アルカン−ジオールジデオキシヌクレオチド残基、およびコルジセピン)。
「増幅」とは、標的核酸配列またはその相補鎖もしくはフラグメントの複数のコピーを得るための任意の公知の手順をいう。「フラグメント」の増幅は、例えば、上記標的核酸の内部にハイブリダイズし、そこから重合を開始する増幅オリゴヌクレオチドを使用することによって生成される、完全ではない(less than the complete)標的核酸もしくはその相補鎖を含む増幅された核酸の生成をいう。公知の増幅法としては、例えば、レプリカーゼ媒介性増幅、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)、リガーゼ連鎖反応(LCR)、鎖置換増幅(SDA)、および転写媒介性もしくは転写関連増幅が挙げられる。レプリカーゼ媒介性増幅は、自己複製RNA分子、およびレプリカーゼ(例えば、QB−レプリカーゼ)を使用する(例えば、米国特許第4,786,600号(Kramerら))。PCR増幅は、DNAポリメラーゼ、プライマーの対、およびサーマルサイクリングを使用して、dsDNAの2つの相補鎖の複数のコピーを合成するかまたはcDNAを形成する(例えば、米国特許第4,683,195号、同第4,683,202号、および同第4,800,159号(Mullisら))。LCR増幅は、4つ以上の異なるオリゴヌクレオチドを使用して、複数サイクルのハイブリダイゼーション、連結、および変性を使用することによって、標的およびその相補鎖を増幅する(例えば、米国特許第5,427,930号(Birkenmeyerら)、米国特許第5,516,663号(Backmanら))。SDAは、制限エンドヌクレアーゼおよび上記標的配列を含む半改変(hemimodified)DNA二重鎖の一方の鎖にニックを入れるエンドヌクレアーゼについての認識部位を含むプライマーを使用し、それによって、増幅が、一連のプライマー伸長および鎖置換工程において起こる(例えば、米国特許第5,422,252号(Walkerら)、同第5,547,861号(Nadeauら)、および同第5,648,211号(Fraiserら)を参照のこと)。
「転写関連増幅」もしくは「転写媒介性増幅」(TMA)とは、RNAポリメラーゼを使用して、核酸テンプレートから複数のRNA転写物を生成する核酸増幅をいう。これら方法は、一般に、RNAポリメラーゼ、DNAポリメラーゼ、デオキシリボヌクレオシドトリホスフェート、リボヌクレオシドトリホスフェート、およびプロモーター配列を含むテンプレート相補性オリゴヌクレオチドを使用し、必要に応じて、1つ以上の他のオリゴヌクレオチドを含み得る。転写関連増幅のバリエーションは、以前に詳細に開示されているように、当該分野で周知である(米国特許第5,399,491号および同第5,554,516号(Kacianら);米国特許第5,437,990号(Burgら);PCT番号WO 88/01302およびWO 88/10315(Gingerasら);米国特許第5,130,238号(Malekら);米国特許第4,868,105号および同第5,124,246号(Urdeaら);PCT番号WO 95/03430(Ryderら);ならびにUS 2006−0046265 A1(Beckerら)を参照のこと)。TMA法(例えば、米国特許第5,399,491号および同第5,554,516号)および単一プライマー転写関連増幅法(US 2006−0046265 A1)は、本明細書で開示されるように、P.acnes標的配列の検出のために使用される増幅法の実施形態である。当業者は、開示される組成物が、ポリメラーゼによるオリゴマー配列の伸長に基づいて、増幅法において使用され得ることを認識する。
「プローブ」とは、核酸中、もしくは増幅核酸中の標的配列に、上記標的配列もしくは増幅核酸の検出を可能にするためにハイブリダイゼーションを促進する条件下で、特異的にハイブリダイズする核酸オリゴマーをいう。検出は、直接的(すなわち、その標的配列に直接ハイブリダイズしたプローブ)もしくは間接的に(すなわち、中間分子構造を介して、その標的に連結されたプローブ)かのいずれかであり得る。プローブの「標的配列」とは、一般に、標準的塩基対合によって、プローブオリゴマーの少なくとも一部に特異的にハイブリダイズする、より大きな配列(例えば、増幅配列の部分セット)内の配列をいう。プローブは、標的特異的配列および上記プローブの三次元構造に寄与する他の配列を含み得る(例えば、米国特許第5,118,801号および同第5,312,728号(Lizardiら);ならびに米国特許第6,849,412号、同第6,835,542号、同第6,534,274号、同第6,361,945号、およびUS 2006−006847 A1(Beckerら)に記載される)。
互いにハイブリダイズする配列は、標準的核酸塩基対合(例えば、G:C、A:TもしくはA:Uの対合)によって、意図された標的配列に完全に相補的であってもよいし、部分的に相補的であってもよい。「十分に相補的」とは、一連の相補的な塩基間の水素結合によって別の配列にハイブリダイズし得る連続配列を意味し、これは、標準的塩基対合によって上記配列中の各位置において相補的であってもよいし、相補的でない1つ以上の残基(無塩基残基を含む)を含んでいてもよい。十分に相補的な連続塩基は、代表的には、オリゴマーが、特異的にハイブリダイズするように意図される配列に対して、少なくとも80%、もしくは少なくとも90%相補的である。「十分に相補的」な配列は、たとえ上記配列が完全に相補的ではないとしても、適切なハイブリダイゼーション条件下で、その標的配列との核酸オリゴマーの安定なハイブリダイゼーションを可能にする。適切なハイブリダイゼーション条件は、当該分野で周知であり、配列組成に基づいて推定され得るか、または慣用的な試験法を使用することによって決定され得る(例えば、Sambrookら,Molecular Cloning,A Laboratory Manual,第2版.(Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,NY,1989)、§§1.90〜1.91、7.37〜7.57、9.47〜9.51および11.47〜11.57、特に、§§9.50〜9.51、11.12〜11.13、11.45〜11.47および11.55〜11.57)。
「サンプル調製」とは、上記サンプルに存在するP.acnes核酸のその後の増幅および/もしくは検出のために、サンプルを処理する任意の工程もしくは方法をいう。サンプルは、上記標的核酸が少量の成分である、成分の複雑な混合物であり得る。サンプル調製は、成分(例えば、微生物もしくは核酸)を、より大きなサンプル容積から濃縮する任意の公知の方法(例えば、空中粒子もしくは水中粒子の、より大きな容積のサンプルからの濾過によって、または標準的な微生物学方法を使用することによる、サンプルからの微生物の単離によって)を含み得る。サンプル調製は、細胞内成分を実質的に水性相もしくは油性相へ放出するための細胞成分の物理的破壊および/もしくは化学的溶解、ならびに細片の除去(例えば、濾過、遠心分離もしくは吸着を使用することによる)を含み得る。サンプル調製は、標的核酸を選択的にもしくは非特異的に捕捉し、これを他のサンプル成分から分離する核酸オリゴヌクレオチドの使用を含み得る(例えば、米国特許第6,110,678号(Weisburgら)、およびUS 2008−0286775 A1(Beckerら)に記載されるように)。
「捕捉プローブ」もしくは「捕捉オリゴマー」とは、塩基対ハイブリダイゼーションを使用することによって標的配列および固定化オリゴマーをつなぐ、少なくとも1つの核酸オリゴマーをいう。捕捉オリゴマーの一実施形態は、通常、同じオリゴマーの上に2つの結合領域:標的配列結合領域および固定化プローブ結合領域を含むが、上記2つの領域は、1つ以上のリンカーによって連結される異なるオリゴヌクレオチド上に存在し得る。例えば、第1のオリゴマーは、上記固定化プローブ結合領域を含み得、第2のオリゴマーは、上記標的配列結合領域を含み得、そして上記2つの異なるオリゴヌクレオチドは、上記第1および第2のオリゴヌクレオチドの2つの配列を連結するリンカーで、水素結合によって連結される。捕捉オリゴマーの別の実施形態は、標的核酸に非特異的に結合し、そしてこれを支持体上の固定化プローブに連結するために、無作為もしくは非無作為のポリ−GU、ポリ−GT、もしくはポリU配列を含む標的配列結合領域を使用する。
「固定化プローブ」もしくは「固定化核酸」とは、直接的にもしくは間接的に、固定化支持体に捕捉オリゴマーを連結する核酸をいう。固定化プローブの一実施形態は、結合した標的配列のサンプル中の結合されていない物質からの分離を促進する支持体に連結されたオリゴマーである。支持体は、公知の物質(例えば、溶液中で遊離しているマトリクスおよび粒子)を含み得、ニトロセルロース、ナイロン、ガラス、ポリアクリレート、混合ポリマー、ポリスチレン、シラン、ポリプロピレン、金属、もしくは他の組成物から作製され得、そのうちの一実施形態は、磁性的に引き寄せ得る粒子である。支持体は、単分散性の磁性スフィア(例えば、均一サイズ±5%)であり得、これに対して、固定化プローブが直接連結される(共有結合、キレート過、もしくはイオン性相互作用を介して)か、または間接的に連結される(1つ以上のリンカーを介して)。ここで上記プローブと支持体との間の上記連結もしくは相互作用は、ハイブリダイゼーション条件の間に安定である。
「分離」もしくは「精製」は、サンプルのうちの1つ以上の成分が、他のサンプル成分から除去もしくは分離されることを意味する。サンプル成分は、通常は、概して水性溶液相中に標的核酸を含み、水性溶液相はまた、細胞断片、タンパク質、炭水化物、脂質、および他の核酸を含み得る。分離もしくは精製は、上記標的核酸のうちの少なくとも70%、もしくは少なくとも80%、もしくは少なくとも95%を、他のサンプル成分から取り出す。
「標識」とは、検出され得るか、または検出可能な応答もしくはシグナルをもたらす分子部分もしくは化合物をいう。標識は、核酸プローブに直接的もしくは間接的に連結され得る。直接的標識は、上記標識を上記プローブに連結する結合もしくは相互作用(共有結合もしくは非共有結合的相互作用(例えば、水素結合、疎水性相互作用およびイオン性相互作用、またはキレートもしくは配位錯体の形成)を含む)を介して起こり得る。間接的標識は、結合部分もしくは「リンカー」(例えば、結合対メンバー、抗体もしくはさらなるオリゴマー)の使用を介して起こり得、上記結合部分もしくはリンカーは、直接的もしくは間接的のいずれかで標識され、上記検出可能なシグナルを増幅し得る。標識は、任意の検出可能な部分(例えば、放射性核種、リガンド(例えば、ビオチン、アビジン)、酵素もしくは酵素基質、反応性基、もしくは発色団(例えば、色素、粒子、もしくは検出可能な色を付与したビーズ)、発光化合物(例えば、生体発光標識、リン光標識、もしくは化学発光標識)、または蛍光団が挙げられる。標識は、混合物中の結合した標識プローブが、結合されていない標識プローブのものとは異なる検出可能な変化(例えば、不安定性もしくは差示的な分解特性)を示す、均質なアッセイにおいて検出可能であり得る。「均質な検出可能な標識」とは、上記標識もしくは標識プローブの結合されていない携帯から結合したものを物理的に除去することなく検出され得る(例えば、米国特許第5,283,174号、同第5,656,207号、および同第5,658,737号)。標識としては、化学発光化合物(例えば、アクリジニウムエステル(「AE」)化合物(標準的なAEおよび誘導体を含む(例えば、米国特許第5,656,207号、同第5,658,737号、および同第5,639,604号))が挙げられる。合成および標識を核酸に結合し、標識を検出する方法は、周知である(例えば、Sambrookら,Molecular Cloning,A Laboratory Manual,第2版.(Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Habor,NY,1989)、Chapter 10;米国特許第5,658,737号、同第5,656,207号、同第5,547,842号、同第5,283,174号、および同第4,581,333号)。
「〜から本質的になる」は、本発明の基本的および新規な特徴を本質的に変化させないさらなる成分、組成物もしくは方法の工程が、本発明の組成物もしくはキットもしくは方法において含まれ得ることを意味するために使用される。このような特徴は、P.acnesの約10コピーというコピー数において、生物学的サンプル中のP.acnes核酸を検出する能力を含む。他の特徴としては、他の細菌もしくは哺乳動物の核酸との制限された交差反応性および16S rRNAもしくは23S rRNAを標的とすることが挙げられる。本発明の基本的および新規な特徴に対して重要な効果を有する任意の成分、組成物、もしくは方法の工程は、この用語の範囲外にある。
開示されるのは、P.acnes核酸、具体的には、P.acnes 16S rRNAおよび23S rRNA、もしくは16S rRNAおよび23S rRNAをコードする遺伝子の配列を増幅および検出するための方法である。上記方法は、P.acnes 16S rNRAおよび23S rRNAもしくはこれらの相補的配列、または16S rRNAおよび23S rRNAもしくはこれらの相補的配列をコードする遺伝子の標的配列を特異的に認識するオリゴヌクレオチド配列を含む。このようなオリゴヌクレオチドは、幅オリゴヌクレオチドとして使用され得、これは、プライマー、プロモータープライマー、ブロックされたオリゴヌクレオチド、およびプロモーター提供者オリゴヌクレオチドを含み得、その機能は、以前に記載された(例えば、米国特許第5,399,491号、同第5,554,516号および同第5,824,518号(Kacianら);ならびにUS 2006−0046265 A1(Beckerら)、および米国特許第4,683,195号、同第4,683,202号、および同第4,800,159号(Mullisら))。他のオリゴヌクレオチドは、P.acnesの増幅配列を検出するためのプローブとして使用され得る。
TMA増幅を使用する増幅方法は、以下の工程を包含する(米国特許第5,399,491号、同第5,554,516号および同第5,824,518号(Kacianら)に記載される)。簡潔には、増幅されるべき配列を含む上記標的核酸は、一本鎖核酸(例えば、ssRNAもしくはssDNA)として提供される。当業者は、二本鎖核酸(例えば、dsDNA)の従来の融解が、一本鎖標的核酸を検出するために使用され得ることを認識する。プロモータープライマーは、上記標的核酸に、その標的配列において特異的に結合し、そして逆転写酵素(RT)は、上記標的配列鎖のcDNAコピーを作り出すために、テンプレートとして上記標的鎖を使用して、上記プロモータープライマーの3’末端を伸長し、RNA:DNA二重鎖を生じる。RNase(例えば、上記RTのRnaseH)は、上記RNA:DNA二重鎖の上記RNA鎖を消化し、第2のプライマーは、その標的配列(これは、上記プロモーター−プライマー末端から下流にある上記cDNA鎖上に位置している)に特異的に結合する。RTは、新たなDNA鎖を、上記第1のcDNAテンプレートを使用して、上記第2のプライマーの3’末端を伸長して、機能的プロモーター配列を含むdsDNAを作り出すことによって、合成する。次いで、上記プロモーター配列に対して特異的なRNAポリメラーゼは、上記反応中の最初の標的鎖の約100〜1000増幅コピー(「アンプリコン」)であるRNA転写物を生成するために、転写を開始する。増幅は、上記第2のプライマーが、上記アンプリコンの各々におけるその標的配列に特異的に結合しかつRTが、RNA:DNA二重鎖を生成するための上記アンプリコンRNAテンプレートからDNAコピーを作り出す場合に、継続される。上記反応混合物中のRNaseは、上記RNA:DNA二重鎖からの上記アンプリコンRNAを消化し、上記プロモータープライマーは、上記新たに合成されたDNAにおけるその相補的な配列に特異的に結合する。RTは、機能的プロモーター(これに対して上記RNAポリメラーゼが、上記標的鎖に対して相補的なさらなるアンプリコンを転写するために結合する)を含むdsDNAを作り出すために、上記プロモータープライマーの3’末端を伸長する。より多くのアンプリコンコピーを作製する自触媒性サイクルは、上記サンプルに存在する上記標的核酸の約10億倍の増幅を生じる反応の過程の間に反復する。上記増幅生成物は、増幅の間に、すなわち、リアルタイムで、もしくは上記増幅反応の最後に、上記増幅生成物に含まれる標的配列に特異的に結合するプローブを使用することによって、検出され得る。上記結合されたプローブから生じるシグナルの検出は、上記サンプル中の上記標的核酸の存在を示す。
転写関連増幅の一方法は、核酸をインビトロで増幅するために、1つのプライマーおよび1つ以上のさらなる増幅オリゴヌクレオチドを使用し、サンプルにおける上記標的配列の存在を示す転写物(アンプリコン)を作製する(US2006−0046265 A1および米国特許第7,374,885号(Beckerら)を参照のこと)。簡潔には、上記単一のプライマー増幅法は、プライマー(もしくは「開始(priming)オリゴマー」)、その3’末端から(例えば、3’−ブロッキング部分を含めることによって)DNA合成の開始を妨げるために改変される改変プロモーターオリゴマー(もしくは「プロモーター提供者」)、および必要に応じて、結合分子(例えば、3’がブロックされたエクステンダー(extender)オリゴマー)を使用して、上記標的鎖からcDNAの伸長を終わらせる。この方法は、標的配列の複数のコピーを合成する。標的配列を含む標的RNAを、プライマーおよび結合分子で処置する工程を包含し、ここで上記プライマーは、上記標的鎖の3’末端にハイブリダイズする。RTは、上記標的鎖を有するRNA:cDNA二重鎖におけるcDNAを生成するために、プライマーの3’末端からのプライマー伸長を開始する。結合分子(例えば、3’がブロックされたエクステンダーオリゴマー)が、上記反応に使用される場合、増幅されるべき上記標的配列の5’末端の隣にある上記標的鎖に結合する。上記プライマーが、cDNAを生成するために、RTのDNAポリメラーゼ活性によって伸長される場合、上記cDNAの3’末端は、上記結合分子の位置によって決定される。なぜなら、重合は、上記プライマー伸長生成物が、上記標的鎖に結合した上記結合分子に達する場合に停止する。従って、上記cDNAの3’末端は、上記標的配列の5’末端に相補的である。上記RNA:cDNA二重鎖は、RNase(例えば、RTのRNase H)が上記RNA鎖を分解する場合に分離されるが、当業者は、鎖分離の任意の形態が使用され得ることを認識する。次いで、上記プロモーター提供者オリゴマーは、上記cDNA鎖の3’末端付近にあるcDNAにハイブリダイズする。上記プロモーター提供者オリゴマーは、RNAポリメラーゼに対する5’プロモーター配列および上記cDNAの3’配列における配列に対して相補的な3’領域を含む。上記プロモーター提供者は、上記プロモーター提供者の3’末端からのDNA合成の開始を妨げるために、ブロッキング部分を含む改変3’末端を有する。上記プロモーター提供者:cDNA二重鎖において、上記cDNAの3’末端は、プロモーター配列を上記cDNAに付加し、二本鎖の機能的プロモーターを作り出すために、テンプレートとして上記プロモーターオリゴマーを使用して、RTのDNAポリメラーゼ活性によって伸長される。次いで、上記プロモーター配列に対して特異的なRNAポリメラーゼは、上記機能的プロモーターに結合し、上記cDNAに相補的な複数のRNA転写物を転写し、これらRNA転写物は、上記最初の標的鎖から増幅された上記標的領域配列に同一の増幅RNAである。上記増幅RNAは、上記プライマーを結合し、さらなるcDNA生成のためのテンプレートとして働くことによって、再び上記プロセスを通じてサイクルし得、最終的に、上記サンプルに存在する最初の標的核酸から多くの増幅生成物もしくはアンプリコンを生成する。上記単一プライマー増幅法のいくつかの実施形態は、上記結合分子を含まないので、上記プライマーから作製された上記cDNA生成物は、中間の3’末端を有するが、上記増幅工程は、実質的に上記のように進む。
上記増幅生成物の検出は、種々の方法によって達成され得る。上記核酸は、物理的変化(例えば、検出可能な電気的変化)を生じる表面と関連し得る。増幅された核酸は、これらをマトリクス中もしくはマトリクス上に濃縮させ、上記核酸もしくはこれらと関連する色素(例えば、挿入剤(intercalating agent)(例えば、エチジウムブロミドもしくはサイバーグリーン)を検出するか、または液相中の核酸と関連する色素の増大を検出することによって、検出され得る。他の検出法は、上記増幅生成物中の配列に相補的な核酸プローブを使用し得、および上記プローブ:生成物複合体の存在を検出する工程、または上記増幅生成物と関連する検出可能なシグナルを増幅し得るプローブの複合体を使用することによる(例えば、米国特許第5,424,413号および同第5,451,503号(Hoganら)、ならびに同第5,849,481号(Urdeaら))。上記増幅生成物と具体的に関連する、直接的にもしくは間接的に標識されたプローブは、上記サンプル中の上記標的核酸の存在を示す検出可能なシグナルを提供する。例えば、上記標的核酸が、P.acnes 16S rRNAである場合、上記増幅生成物は、P.acnes 16S rRNA配列中の配列もしくはP.acnes 16S rRNA配列に相補的な配列を含み、プローブは、上記増幅生成物に含まれる配列に直接的にもしくは間接的に結合して、上記試験されたサンプル中のP.acnesの存在を示す。
上記増幅配列にハイブリダイズするプローブの実施形態は、DNAオリゴヌクレオチドもしくはRNAオリゴヌクレオチド、またはDNAヌクレオチドとRNAヌクレオチドとの組み合わせを含むオリゴヌクレオチド、または改変骨格で合成されたオリゴヌクレオチド(例えば、1つ以上の2’−メトキシ置換されたリボヌクレオチドを含む)であり得る。上記増幅されたP.acnes rRNA配列の検出のために使用されるプローブは、標識されておらず、間接的に検出されてもよいし(例えば、上記プローブ上の部分への別の結合パートナーの結合によって)、種々の検出可能な標識で標識されてもよい。標識実施形態は、検出可能な光シグナルを放出する化合物(例えば、均質な混合物中で検出され得る、蛍光団もしくは発光化合物)を含む。1つより多い標識、および1つより多い標識タイプが、特定のプローブ上に存在してもよく、検出は、各プローブが、検出可能なシグナルを生成する化合物で標識されるプローブの混合物を使用してもよい(例えば、米国特許第6,180,340号および同第6,350,579号(Nelson))。標識は、共有結合、キレート化、およびイオン性相互作用を含む種々の手段によってプローブに結合され得る。プローブは、分子内結合によって保持された形態を実質的に形成しない直線状オリゴヌクレオチドであり得る。他のプローブは、分子内ハイブリダイゼーションを使用することによる形態(例えば、ヘアピン)を形成し得る。直線状プローブ実施形態は、化学発光化合物を標識として含む(例えば、AE化合物)。
ヘアピンプローブは、種々の異なるタイプの相互作用標識のうちのいずれかで標識され得る。ここで一方の相互作用メンバーは、通常、上記ヘアピンプローブの5’末端に結合され、他方の相互作用メンバーは、上記ヘアピンプローブの3’末端に結合される。このような相互作用メンバー(これらは、一般に、レポーター色素およびクエンチャーといわれ得る)は、発光/クエンチャー対、発光/付加物対、Forresterエネルギー移動対、もしくは色素ダイマーを含む。発光/クエンチャー対は、1つ以上の発光標識(例えば、化学発光標識もしくは蛍光標識)、および1つ以上のクエンチャーから作製され得る。一実施形態において、ヘアピンプローブは、一方の末端において、特定の波長および範囲の光を吸収しかつ別の発光波長もしくは範囲で光を発する蛍光標識(「F」)で標識され、そしては方の末端において、Qが上記蛍光団と近位にある場合に、上記励起されたFから発せられたシグナルを部分的にもしくは完全に失わせるクエンチャー(「Q」)で標識される。このようなヘアピンプローブは、蛍光/クエンチャー(F/Q)対で標識されているといわれ得る。蛍光団は、周知の化合物であり、これら化合物としては、例えば、アクリジンおよびその誘導体(例えば、2−メトキシ−6−クロロ−9−アミノ−アクリジン)、クマリン500、エチジウム、フルオレセインおよびその誘導体(例えば、5 カルボキシ−フルオレセイン(FMA)、テトラクロロ−6−カルボキシフルオレセイン、および2,7−ジメチル−4,5−ジクロロ−6−カルボキシ−フルオレセイン(JOE))、ローダミンおよびその誘導体(例えば、スルホローダミン101、N,N,N’,N’−テトラメチル−6−カルボキシ−ローダミン(TAMRATM)、6−カルボキシ−X−ローダミン(ROX)、HEX、TET、IRD40、IRD41、5−(2’−アミノエチル)アミナフタリン−1−スルホン酸(EDANSTM)、テキサスレッド、RedX、エオシンおよびその誘導体、ALEXA色素(例えば、ALEXA−488、ALEXA−532、ALEXA−546、ALEXA−568およびALEXA−594)、BODIPY色素(例えば、BODIPY−FL、BODIPY−TMR、BODIPY−TR、BODIPY−630/650およびBODIPY−650−670)、シアミン色素(例えば、Cy3、Cy3.5およびCy5)、オキサジン蛍光団(例えば、MR121)、ルシファーイエローならびに当該分野で周知の他の色素、または蛍光塩基(fluorescent base)(例えば、2−アミノプリンおよびピロロ−dC)(Tyagiら,1998,Nature Biotechnol.16:49−53、Vetら,2002,Expert Rev.Mol.Diagn.2(1):77−86、Martiら,2006,Nucl.Acids Res.34(6):50)が挙げられる。クエンチャーはまた周知であり、以下が挙げられる:例えば、4−(4’−ジメチル−アミノ−フェニラキソ(phenylaxo))安息香酸(DABCYLTM)、タリウム、セシウム、p−キシレン−ビス−ピリジニウムブロミド、および核酸中のヌクレオチドの本質的な特性(例えば、デオキシグアノシン残基)。異なるF/Qの組み合わせが周知であり、多くの組み合わせが、一緒に機能し得る(例えば、DABCYLTMとフルオレセイン、ローダミン、もしくはEDANS化合物)。ヘアピンプローブに対する標識の他の組み合わせは、include a レポーター色素(例えば、クエンチャー(例えば、TAMRATMもしくは非蛍光性クエンチャー)と組み合わせたFAMTM、TETTM、JOETM、VICTM)。
ヘアピンプローブの一実施形態は、標的P.acnes配列が、上記増幅工程後に、上記サンプル中に存在するか否かを示すために、増幅生成物を検出する「分子トーチ」である。分子トーチプローブは、存在する場合、「開いた」形態を生じる上記標的配列にハイブリダイズするための標的結合ドメイン;「閉じた」形態を生じる、上記標的配列の非存在下で上記標的結合ドメインにハイブリダイズする標的トーチ閉鎖ドメイン;および上記2つのドメインを連結する連結領域(例えば、米国特許第6,849,412号、同第6,835,542号、同第6,534,274号、および同第6,361,945号(Beckerら)を参照のこと)。上記標的結合ドメインは、同じハイブリダイゼーション条件下で、上記増幅された標的配列の存在下で、上記閉じた形態のものとは区別可能なシグナル量を生成する開いた形態であるように、標的閉鎖ドメインとよりも、上記標的配列とより安定なハイブリッドを形成する。別のヘアピンプローブ実施形態は、上記ヘアピン配列の一方のアーム上に標識を、他方のアーム上にクエンチャーを、および上記2つのアームを連結するループ領域を含む「分子ビーコン」である(Tyagiら,1998,Nature Biotechnol.16:49−53、米国特許第5,118,801号および同第5,312,728号(Lizardiら)を参照のこと)。標的配列の存在を検出するためにこのようなヘアピンプローブを使用するための方法は、当該分野で周知である。
P.acnes配列の検出のための方法の一実施形態は、転写関連増幅と、ヘアピンプローブ(例えば、分子トーチもしくは分子ビーコン)を使用し、これらプローブは、増幅の前もしくはその間に添加され得、検出は、その後に試薬を添加することなく行われる。例えば、プローブは、上記ヘアピンプローブの上記ハイブリダイズしたアーム(例えば、標的結合ドメイン:分子トーチの標的閉鎖ドメイン複合体)のTmが、上記プローブが、増幅された標的配列に早くから結合しないように、上記増幅反応温度より高いように設計される。増幅間隔の後に、上記混合物は、上記トーチプローブアームを開くために加熱され、上記標的結合ドメインが上記増幅生成物中のその標的配列へハイブリダイズすることを可能にする。次いで、上記溶液は、増幅生成物に結合されていないプローブを閉じるために冷却され、これは、上記標識/クエンチャー(例えば、F/Q)対を一緒にし、均質な様式において、上記増殖された標的配列にハイブリダイズしたプローブからのシグナルの検出を可能にする。上記F/Q標識したヘアピンプローブを含む混合物は、適切な励起光で照射され、その発光シグナルは測定される。
他の実施形態において、上記ヘアピン検出プローブは、上記増幅生成物が、増幅の間に上記プローブの上記標的結合ドメインにハイブリダイズするように設計され、増幅の間に、上記ヘアピンのその開いた形態への変化を生じ、上記増幅反応混合物は、増幅の間に、リアルタイムで上記開いたプローブから発せられたシグナルを検出するために、間隔をおいて照射される。
増幅のためのサンプルの調製およびP.acnes配列の検出は、サンプルに含まれる生物を、他のサンプル成分から分離および/もしくは濃縮するための方法を包含し得る(例えば、空気、水、もしくは他のタイプのサンプルからの粒状物質の濾過)。サンプル調製は、細胞内内容物(P.acnes 16S rRNAもしくは23S rRNA、または16S rRNAもしくは23S rRNAをコードする遺伝子配列を含む)を放出するように、細胞を破壊するかもしくは細菌を溶解するための慣用的方法を含み得る。増幅の前のサンプル調製は、上記標的核酸を他のサンプル成分から特異的にもしくは非特異的に分離するために、標的捕捉の選択肢的工程を包含し得る。非特異的標的捕捉法は、実質的に水性の混合物からの核酸の選択的沈殿、他のサンプル成分を除去するために洗浄される支持体への核酸の接着、P.acnes核酸および他のサンプル成分を含む混合物から核酸を物理的に分離するための他の方法を包含し得る。
一実施形態において、P.acnes rRNAもしくはrRNAをコードする遺伝子は、上記P.acnes核酸を、標的配列:捕捉プローブ複合体を形成するためにP.acnes標的配列に対して特異的な捕捉オリゴマーに特異的にハイブリダイズすることによって、他のサンプル成分から選択的に分離される。上記標的配列:捕捉プローブ複合体は、上記のように、P.acnes標的:捕捉プローブ複合体を、固定化プローブに結合させ、上記P.acnes標的:捕捉プローブ:固定化プローブ複合体を、上記サンプルから分離することによって、サンプル成分から分離される(米国特許第6,110,678号、同第6,280,952号、および同第6,534,273号(Weisburgら))。簡潔には、上記捕捉プローブは、16S rRNAもしくは23S rRNA中の、または16S rRNAもしくは23S rRNAをコードする遺伝子中の上記P.acnes標的配列に特異的に結合する配列を含み、そしてまた、上記標的配列を、上記サンプル成分から分離するのを促進するために、上記捕捉プローブと、支持体にその結合した標的配列を結合させる特異的結合パートナーを含む。一実施形態において、上記捕捉プローブの上記特異的結合パートナーは、P.acnes標的配列に相補的でないが、支持体に結合した固定化プローブ上の相補的配列にハイブリダイズする3’「テイル」配列である。任意の配列は、テイル領域において使用され得、この領域は、一般に、約5〜50nt長であり、他の実施形態は、上記支持体(例えば、マトリクスもしくは粒子)に結合した、相補的な固定化配列(例えば、ポリ−T)に結合する、約10〜40nt(例えば、A10〜A40)、もしくは約14〜33nt(例えば、A14〜A30もしくはT14〜T30)の実質的ホモポリマーテイルを含む。標的捕捉は、P.acnes rRNAもしくは遺伝子標的配列に、ハイブリダイズする条件下で、通常は、上記テイル配列:固定化プローブ配列二重鎖のTmより高い温度で、特異的にハイブリダイズする1つ以上の捕捉オリゴヌクレオチドを含む液相混合物中で起こり得る。上記P.acnes標的:捕捉プローブ複合体は、上記捕捉プローブテイルが、上記固定化プローブにハイブリダイズし、次いで、上記支持体上のその全体の複合体が、他のサンプル成分から分離されるように、上記ハイブリダイゼーション条件を調節することによって、捕捉される。上記結合した固定化プローブ:捕捉プローブ:P.acnes標的配列を有する支持体は、他のサンプル成分をさらに除去するために、1回以上洗浄され得る。他の実施形態は、上記結合したP.acnes標的:捕捉プローブ:固定化プローブ複合体を有する粒子が、洗浄溶液中に懸濁され得、磁力を使用することによって、上記洗浄溶液から回収され得るように、粒状支持体(例えば、磁性ビーズ)を使用する。取り扱い工程の回数を制限するために、P.acnes標的核酸は、上記支持体上の複合体中の上記標的配列と、増幅オリゴヌクレオチドとを混合し、上記増幅工程を行うことによって、増幅され得る。
別の標的捕捉法は、P.acnes核酸に非特異的に結合しかつ上記P.acnes標的:捕捉プローブ複合体を支持体に(例えば、上記支持体上の固定化プローブもしくは結合対メンバーを使用することによって)捕捉する捕捉プローブを使用する。非特異的捕捉プローブは、ポリ−U、ポリ−GU、ポリ−GT、もしくはランダム配列(US 2008−0286775 A1(Beckerら)に詳細に記載される)であり得る。
P.acnes核酸の検出のためのアッセイは、必要に応じて、非P.acnes内部制御(IC)核酸を含み得る。この非P.acnes内部制御(IC)核酸は、増幅および上記IC配列に対して特異的な検出オリゴマーを使用することによって、同じアッセイ反応混合物中で増幅および検出される。上記増幅されたIC配列からのシグナルの増幅および検出は、シグナルなしが、上記意図された標的P.acnes核酸(すなわち、P.acnesについてネガティブを試験するサンプル)に対して得られる場合に、アッセイ工程の上記アッセイ試薬、条件、および性能が、上記アッセイにおいて適切に使用されたことを実証する。ICは、定量的結果が望ましい場合に、上記アッセイについての内部較正として使用され得る。すなわち、IC増幅および検出から得られるシグナルは、増幅されたP.acnes標的配列に対して得られるシグナルに基づいて、サンプル中のP.acnes核酸の量を提供するためのアルゴリズムにおいて使用されるパラメーターを設定するために、使用される。ICの一実施形態は、天然に存在する供給源から得られた無作為化した配列(例えば、無作為に再配置したHIV配列)である。ICは、アッセイ中のICコピーの数が、正確に決定されるように、クローニングされた無作為化配列から転写物を作製することによって、天然に存在する供給源から得られるかもしくはインビトロで合成されるRNA転写物であり得る。上記IC標的配列に対するプライマーおよびプローブは、任意の周知の方法を使用することによって設計されかつ合成されるが、ただし、上記プライマーおよびプローブは、P.acnes標的配列を増幅および検出するために使用される実質的に同じアッセイ条件を使用して、上記IC標的配列の増幅および上記増幅されたIC配列の検出に機能する。標的捕捉の基づく精製工程を含む実施形態において、上記サンプルに添加される上記IC標的の捕捉は、上記ICが、上記意図されたP.acnes分析物に類似したアッセイ工程の全てにおいて処理されるように、上記アッセイに含められ得る。内部コントロールを増幅および検出するために使用されうる配列は、配列番号205〜209を含む。
(P.acnesの16S rRNA配列の増幅および検出)
P.acnesの16S rRNA配列中に見いだされる配列(これは、16S rRNAおよび16S rRNAをコードする遺伝子を含む)の増幅および検出に関して、オリゴヌクレオチドを、16S rRNAもしくは16S rRNAをコードする遺伝子配列の既知の配列を比較し、P.acnes単離物に共通するが、他のPropionibacterium種もしくは他の細菌の16S rRNA配列と完全には共有されなくてもよい配列を選択することによって設計した。このオリゴヌクレオチドは、増幅オリゴマーおよび検出プローブとして作用する。配列比較を、Propionibacterium種(例えば、P.theonii、P.avidum、P.jensenii、P.cyclohexanicum、P.granulosum、P.freudenreichii、P.acidipropionici、およびP.propionicus)および他の細菌種(例えば、Corynebacterium、Fusobacterium、Actinobacterium、Mycobacterium、およびNocardioides)の既知の16S rRNA配列(rRNAもしくは遺伝子)を使用することによって、行った。特定の配列を選択し、インビトロで合成し、上記オリゴマーを、標準的実験法を使用することによって、上記P.acnesオリゴマーのTmおよびハイブリダイゼーション特徴を、相補的な標的配列(合成rRNAもしくは細菌からの精製rRNA)で決定することによって特徴付けた。次いで、選択されたオリゴマー配列を、合成16S RNA標的配列もしくは培養において増殖させた種々のPropionibacterium種から精製された16S rRNAでの増幅反応において増幅オリゴマーの異なる組み合わせ(表1に示されるものから選択される)を作製し、増幅反応を行って、上記16S rRNA標的配列の増幅の効率を決定することによって、さらに試験した。増幅オリゴマーの異なる組み合わせの相対的効率を、上記増幅反応の上記増幅生成物を検出することによって、一般に、標識されたプローブ(表2)を上記増幅生成物に結合させ、作製された増幅生成物の量を示したシグナルの相対的量を検出することによって、モニターした。
特定のオリゴヌクレオチドを設計して、P.acnes 16S rRNA遺伝子配列(GenBankアクセッション番号AY642048中に含まれる)に基づいている、P.acnes 16S rRNAもしくは16S rRNAをコードするDNA中の標的配列(すなわち、配列番号199内にある)を増幅および検出した。2セットの増幅オリゴマーおよび検出オリゴマーを設計し、これらオリゴマーは、第1の部分セット標的領域(これは、配列番号200である)内の上記16S rRNA標的配列に対して特異的であり、第2のセットのオリゴマーは、配列番号201内の16S rRNA標的配列に対して特異的である。
P.acnes 16S rRNA配列についての増幅オリゴマーの実施形態は、表1に示されるものを含む。増幅オリゴマーは、プライマー、プロモータープライマー、およびプロモーター提供者オリゴマーとして機能し得るものを含む(プロモーター配列は、表1において小文字で示される)。いくつかの実施形態は、表1に列挙されるプロモータープライマーオリゴマーの標的特異的配列であり、これは、必要に応じて、任意の公知のプロモーター配列の3’末端に結合されうる。バクテリオファージT7の上記RNAポリメラーゼに対して特異的なプロモーター配列の例としては、配列番号73および74のものが挙げられる。
増幅オリゴマーは、3’がブロックされた末端を有するオリゴマーを合成することによって、改変されうる。上記ブロックされたオリゴマーは、増幅反応と関連する単一プライマー転写において使用され得、すなわち、プロモーター提供者オリゴマーのブロッキング分子として機能する。3’がブロックされたオリゴマーの実施形態は、配列番号1〜8および35〜54のものを含み、ここでさらなるブロックされたCは、上記配列の3’末端に付加される。
Figure 2011514159
16S rRNA配列もしくは16S rRNAをコードする遺伝子の増幅生成物の検出のための検出プローブオリゴマーの実施形態は、表2に示される。検出プローブ実施形態は、上記プローブ配列の分子内ハイブリダイゼーションによってヘアピン構造を形成し得るオリゴマーを含み、これらは、配列番号75〜98のものを含む。表2に列挙された配列について、小文字は、ヘアピンオリゴマーを閉じた構造において保持する配列を示す。上記ヘアピンプローブオリゴマーの実施形態を、上記配列の一方の末端において結合した蛍光標識および上記配列の他方の末端において結合したクエンチャー化合物とともに合成した。ヘアピンプローブの実施形態は、5’蛍光団および3’クエンチャー(例えば、5’フルオレセイン標識および3’ DABCYLクエンチャー)で標識されうる。ヘアピンオリゴマーのいくつかの実施形態はまた、上記配列内の選択された位置において非ヌクレオチドリンカー部分を含む。このような実施形態の例としては、配列番号75〜84の残基16と残基17との間、配列番号85〜88の残基17と残基18との間、配列番号89〜92の残基18と残基19との間、配列番号93および94の残基19と残基20との間、配列番号95および96の残基20と残基21との間、ならびに配列番号97および98の残基21と残基22との間に無塩基9−炭素(「C9」)リンカーを含むものが挙げられる。
別の検出プローブ実施形態は、上記プローブ配列に、リンカーを介して結合される化学発光AE化合物で標識した直線状検出プローブオリゴマーである(米国特許第5,585,481号および同第5,639,604号、特に、第10欄6行目〜第11欄3行目、および実施例8において実質的に記載される)。標識位置の例は、上記プローブオリゴマーの中心領域、および上記オリゴマーの3’末端もしくは5’末端におけるA:T塩基対合の領域付近、ならびに上記所望の標的配列でない既知の配列を有するミスマッチ部位もしくはその付近である。
上記検出プローブは、標識されていないヘルパープローブとともに使用され得、上記標識プローブの、その標的への結合を促進する(米国特許第5,030,557号(Hoganら)を参照のこと)。
Figure 2011514159
捕捉プローブオリゴマーは、他のサンプル成分からP.acnes 16S rRNA標的核酸を分離するために、サンプル調製において使用され得、配列番号120および122の上記標的特異的配列を含むものが挙げられる。上記捕捉プローブの実施形態は、上記標的核酸および上記捕捉プローブから作製されたハイブリダイゼーション複合体を、支持体上の固定化プローブに結合する結合パートナーとして働くように、上記標的特異的配列に共有結合される3’テイル領域を含む。配列番号128および130の標的特異的配列を含む捕捉プローブの実施形態は、実質的にホモポリマーの配列(例えば、dT30ポリマー)から作製される3’テイル領域をさらに含む(配列番号127および129)。標的捕捉プローブの例は、表3に列挙される。
Figure 2011514159
(P.acnesの23S rRNA配列の増幅および検出)
増幅および検出 of 23S rRNAにおいて見いだされるP.acnes配列(これは、23S rRNA配列もしくは23S rRNAをコードするDNAを含む)に関して、オリゴヌクレオチドを、23S rRNAもしくは23S rRNAをコードする遺伝子配列の既知の配列を比較し、P.acnes単離物に共通するが、他のPropionibacterium種もしくは他の細菌の23S rRNA配列と完全には共有されなくてもよい配列を選択することによって設計した。このオリゴヌクレオチドは、増幅オリゴマーおよび検出プローブとして作用する。配列比較を、Propionibacterium種(P.granulosum、P.avidum、P.thoenii、P.freudenreichii、P.jensenii、およびP.acidipropionici)および他の細菌種(Campylobacter種、Mycobacterium種、およびHelicobacter種)の既知の23S rRNA配列(RNAもしくは遺伝子)を使用することによって、行った。特定の配列を選択肢、インビトロで合成し、上記オリゴマーを、標準的実験法を使用することによって、上記P.acnesオリゴヌクレオチドのハイブリダイゼーション特徴を相補的な標的配列(合成rRNAもしくは細菌からの精製rRNA)で決定することによって、特徴付けた。次いで、選択されたオリゴヌクレオチド配列を、合成23S RNA標的配列もしくは培養において増殖させた種々のPropionibacterium種から精製された23S rRNAでの増幅反応において増幅オリゴマーの異なる組み合わせ(表4に示されるものから選択される)を作製し、増幅反応を行って、上記23S rRNA標的配列の増幅の効率を決定することによって、さらに試験した。増幅オリゴマーの異なる組み合わせの相対的効率を、上記増幅反応の上記増幅生成物を検出することによって、一般に、標識されたプローブを上記増幅生成物に結合させ、作製された増幅生成物の量を示したシグナルの相対的量を検出することによって、モニターした。
特定のオリゴヌクレオチドを設計して、P.acnes 23S rRNA遺伝子配列(GenBankアクセッション番号AE017283に含まれる)に基づいている、P.acnes 23S rRNAもしくは23S rRNAをコードするDNA中の標的配列(すなわち、配列番号202内にある)を増幅および検出した。2セットの増幅オリゴマーおよび検出オリゴマーを設計し、これらオリゴマーは、第1の部分セット標的領域(これは、配列番号203である)内の上記23S rRNA標的配列に対して特異的であり、上記第2のセットのオリゴマーは、配列番号204内の上記23S rRNA標的配列に対して特異的である。
P.acnes 23S rRNA配列についての増幅オリゴマーの実施形態は、表4に示されるものを含み、ここで小文字は、上記プロモータープライマー中のプロモーター配列について使用される。プロモータープライマーの他の実施形態は、種々のプロモーター配列のうちのいずれかの3’末端に結合された、表4に列挙されるオリゴマーの標的特異的配列を含み得る。
Figure 2011514159
23S rRNA配列もしくは23S rRNAをコードする遺伝子の増幅生成物のための検出プローブオリゴマーの実施形態は、表5に示される。検出プローブ実施形態は、上記プローブ配列の分子内ハイブリダイゼーションによってヘアピン構造を形成し得るオリゴマーであり、これらは、配列番号99〜126および183のものを含む。検出プローブの実施形態は、5’蛍光団(例えば、フルオレセイン)、3’クエンチャー(例えば、DABCYL)、ならびに配列番号121〜126の残基5と残基6との間、もしくは配列番号99〜100の残基16と残基17との間、もしくは配列番号103〜106の残基17と残基18との間、もしくは配列番号111〜112の残基18と残基19との間、もしくは配列番号107〜110および113〜114の残基19と残基20との間、もしくは配列番号101〜102および113〜116の残基20と残基21との間に無塩基部分(例えば、C9)を含む。別の実施形態は、非ヌクレオチドリンカーによって、上記オリゴマーに結合されるAEで標識された検出プローブを含む。
Figure 2011514159
P.acnes 23S rRNA標的核酸を他のサンプル成分から分離するために、サンプル調製において使用するための捕捉プローブオリゴマーの実施形態は、23S rRNA配列もしくは23S rRNAをコードする遺伝子(例えば、配列番号132および134の標的特異的配列)にハイブリダイズする標的特異的配列を含むものである。捕捉プローブの実施形態は、上記標的核酸および上記捕捉プローブから作製されるハイブリダイゼーション複合体を、支持体上の固定化プローブに結合する結合パートナーとして働くように、上記標的特異的配列に共有結合される3’テイル領域を含む。上記共有結合した3’テイル領域の実施形態は、実質的にホモポリマーの配列(例えば、配列番号131および133に示されるように、3’末端に連結されたdT30)である。標的捕捉プローブ実施形態の配列は、表6にある。
Figure 2011514159
(実施例1:アッセイ試薬およびプロトコール)
以下の実施例において記載される実験は、以下の試薬のうちの1つ以上を使用し得るが、当業者は、他の試薬が、ここで記載されるものと置換されうることを認識する。プローブマトリクス溶解試薬は、0.1% (w/v) LLS、20mM コハク酸リチウム、および1mM EDTAを含んでいた。溶解試薬は、1% (w/v) LLS、100mM Tris、2.5mM コハク酸、10mM EDTA、および500mM 塩化リチウム(LiCl)(pH6.5〜7.5)を含んでいた。標的捕捉試薬は、300mM HEPES、1.88M 塩化リチウム、100mM EDTA(pH6.4)、および250μg/mlの常磁性粒子(0.7〜1.05μ粒子、SERA−MAGTM MG−CM,Seradyn,Inc.,Indianapolis,IN)を、これに共有結合した(dT)14オリゴマーとともに含んでいた。標的捕捉に使用される洗浄溶液は、10mM HEPES、150mM NaCl、1mM EDTA、および0.1%(w/v) ドデシル硫酸ナトリウム(pH7.5)を含んでいた。増幅試薬を、他の反応成分と混合して、溶液(50mM HEPES、33mM KCl、30mM MgCl、0.5mMの各dNTP(dATP、dCTP、dGTP、dTTP)、10mM ATP、2mM CTP、12.7mM UTP、2mM GTP(pH7.7)を含む)を生成した。増幅オリゴヌクレオチド(プライマー、プロモータープライマー、ブロッカーオリゴヌクレオチド、プロモーター提供者オリゴヌクレオチド、および必要に応じてプローブ)を、上記増幅試薬中で、もしくは上記増幅試薬から別個に、反応混合物に添加し得る。酵素試薬は、360RTU/μlのモロニーマウス白血病ウイルス(MMLV)逆転写酵素(RT)および約80PU/μlのT7 RNAポリメラーゼ、75mM HEPES、120mM KCl、10% TRITON(登録商標) X−100、160mM N−アセチル−L−システイン、および1mM EDTA(pH7.0)を含んでいた。ここで1RTUのRTは、37℃において20分間で1nmolのdTTPを組み込み、1PUのT7 RNAポリメラーゼは、37℃において20分間において5nmolのRNA転写物を生じる。ハイブリダイゼーション緩衝液は、0.6M LiCl、1% ラウリル硫酸リチウム、10mMのEDTAおよび10mM EGTA、50mM コハク酸、115mM 水酸化リチウム(pH4.7)を含んでいた。
転写媒介性増幅(TMA)反応は、米国特許第5,399,491号および同第5,554,516号(Kacianら)に詳細に実質的に開示されるように、上記手順を使用する。単一プライマー転写関連増幅は、US 2006−0046265 A1および米国特許第7,374,885号(Beckerら)に詳細に実質的に開示される手順を使用する。上記TAG増幅法は、US 2007−0281317 A1(Beckerら)に実質的に開示されるように手順を使用した。標的配列とのハイブリダイゼーション複合体を検出するためにAE標識プローブからのシグナルの使用および検出は、実質的に以前に詳細に開示されるように、手順を使用する(米国特許第5,283,174号および同第5,656,744号(Arnoldら)、ならびに米国特許第5,658,737号(Nelsonら))。ヘアピンプローブを使用するための方法は、周知であり、米国特許第6,849,412号、同第6,835,542号、同第6,534,274号、および同第6,361,945号(Beckerら)に詳細に既に開示されるものを含む。
検出可能なシグナルを提供するために増幅オリゴヌクレオチドおよび標識された検出プローブの種々の組み合わせを使用することによって、P.acnes 16S rRNAおよび23S rRNA配列を、適切な標的核酸を含むサンプル中で特異的に検出した。以下の実施例は、P.acnes標的配列の検出のためのこれら方法および組成物についての好ましい実施形態のうちのいくつかを例示する。
(実施例2: P.acnesの培養および溶解)
P.acnesを、嫌気条件下で3〜4日間、37℃において強化クロストリジウム寒天(RCA)上で増殖させた。コロニーを選択し、37℃において嫌気条件下で24〜48時間にわたって、脱気した強化クロストリジウムブロス中でさらに増殖させた。細菌(約2×10CFU)をペレット化し、1mLのプローブマトリクス溶解試薬中に、15〜60分間にわたって80℃もしくは100℃において懸濁した。上記細菌を、実質的に以前に詳細に記載されるように、方法および試薬を使用して検出した(Arnoldら,1989,Clin.Chem.,vol.35,pp.1588−94)。簡潔には、上記細菌を溶解した後に、1mLの2×ハイブリダイゼーション緩衝液を、上記プローブマトリクス溶解試薬に添加した。ハイブリダイゼーション緩衝液は、細菌種の中で保存されたrRNA配列に対して特異的な核酸プローブを含んでいた(米国特許第4,851,330号、同第5,567,587号、同第5,601,984号、同第5,688,645号、同第5,714,324号、および同第5,723,579号(Kohne)、ならびに同第5,679,520号(Hoganら)を参照のこと)。そして上記プローブを、アクリジニウムエステル(AE)で標識した(米国特許第4,946,958号(Campbellら);ならびに同第5,185,439号、同第5,585,481号、同第5,656,744号、および同第5,696,251号(Arnoldら)を参照のこと)。ハイブリダイズしていないプローブを不活性化し、続いて、上記AEを活性化し、ルミノメーターで検出した(米国特許第5,238,174号および同第5,639,604号(Arnoldら)を参照のこと)。放出される核酸の量は、相対光ユニット(RLU)において測定した。表7は、2つの異なるインキュベーション温度で一定の期間にわたるRLUシグナルを示す。温度制御装置(例えば、ヒートブロック)を使用する代わりに、細菌を、マイクロ波オーブンを使用して溶解し得る。例えば、30% 出力で15分間にわたるマイクロ波処理は、95℃で60分間にわたるインキュベートと同様の結果を提供し得る。このことは、溶解時間を短縮するが、マイクロ波オーブン出力差に起因して、上記出力レベルおよび時間が、調節するために必要とされ得る。
Figure 2011514159
別の実施形態において、P.acnes細菌を、濾過システム(例えば、MILLIPORE(登録商標) Microfil Sシステム)を使用して、液体から濾過し得る。P.acnesを、0.9% 生理食塩水へと分散させ、Microfil Sシステムを通過させた。上記濾過を外し、1mLのプローブマトリクス溶解試薬を含む容器中においた。上記容器を、100℃において30〜60分間にわたってインキュベートし、続いて、1mLの2×ハイブリダイゼーション緩衝液を添加した。表8における結果は、ペレット化した細菌および濾過した再起人についてのRLUシグナルを示す。
Figure 2011514159
別の実施形態において、P.acnesを、公知の酵素(例えば、リゾチーム、ムタノライシン(mutanolysin)、およびプロテインK(protein K)を、単独もしくは組み合わせにおいて使用して、溶解し得る。例えば、P.acnes細菌を、500μl TES緩衝液(30mM Tris(pH8.0);5mM EDTA;50mM NaCl)+リゾチーム中で、30分間にわたって37℃でインキュベートした。さらに500μlのTES緩衝液+0.5% LDS、1% Triton X−100およびムタノライシンもしくはプロテイナーゼKを添加し、さらに30分間、37℃においてインキュベートし、続いて、1mLの2×ハイブリダイゼーション緩衝液を添加した。プローブマトリクス溶解試薬およびプロテアーゼ消化の比較を、表9に示す。
Figure 2011514159
(実施例3:P.acnes 16S増幅オリゴマーセットの設計および最初の試験)
増幅および検出オリゴヌクレオチドを、P.acnes 16S rRNAを増幅および検出するために設計した。上記設計を、P.acnes 16S rRNA遺伝子配列(GenBankアクセッション番号AY642048.1およびGI番号50082571)に基づいた。2セットの増幅および検出オリゴマーを、GI番号50082571の最初の500塩基(配列番号199)内の標的配列に対して特異的であるように設計し、ここで上記第1のセットのオリゴマーを、塩基1〜200(配列番号200)に含まれる標的配列に対して特異的であり、上記第2のセットのオリゴマーは、塩基325〜500(配列番号201)に含まれる標的配列に対して特異的である。上記P.acnes 16S rRNA増幅および検出オリゴマーは、配列番号1〜8、16〜26、35〜54、75〜98、135〜160、181〜182、184、189〜193、210、および211〜216である。
P.acnes 16S rRNA配列の既知の量は、表1および表2におけるオリゴヌクレオチドの組み合わせを使用して、リアルタイム単一プライマー転写関連増幅(実質的にUS20060046265 A1(Beckerら)に詳細に記載されるように)を使用して増幅した。オリゴマー組み合わせを、0コピーおよび10コピーのP.acnes 16S rRNAを使用して試験した。上記増幅オリゴヌクレオチド、標的および増幅試薬(酵素ではない)を含む上記反応混合物を、エバポレーションを妨げるために覆い、5分間、95℃においてインキュベートし、次いで、2分間、42℃でインキュベートし、次いで、酵素を添加し、上記反応系を混合し、30分間にわたって42℃でインキュベートし、酵素添加後の上記増幅反応の間に、通常の時間間隔で蛍光を測定した(すなわち、30秒ごと)。上記反応混合物を、リアルタイム蛍光検出系(例えば、Bio−Rad LaboratoryのOpticonTMもしくはChromo4TM、またはFluoDia(登録商標) T70機器)を使用してモニターした。リアルタイムアルゴリズムは、当該分野で周知である(例えば、Biochem.Biophys.Res.Commun.2002 Jun 7;294(2):347−53およびNucleic Acids Res.2004 32(22):e178を参照のこと)。ネガティブコントロール(P.acnes 16S rRNAのゼロコピーを使用して同じ様式で行われる反応)を試験して、バックグラウンド蛍光シグナルレベルを試験した。オリゴマー組み合わせを、シグナル発生時間、最大相対蛍光ユニット(RFU)シグナル、シグモイド曲線の傾き、およびバックグラウンドシグナルに関して評価した。10コピーのP.acnes 16S rRNAにおける蛍光曲線を生じ、ネガティブコントロールにおいて0.1未満の相対蛍光ユニット(RFU)を有したアッセイオリゴマー組み合わせを、さらなる試験のために選択した。
以下のアッセイオリゴマー組み合わせを、感度についてさらに試験した:(1)配列番号8、20、35および75;(2)配列番号7、20、35、および79;(3)配列番号7、20、35および77;(4)配列番号1、16、37、および75;(5)配列番号1、18、37、および75;(6)配列番号3、20、41、および75;(7)配列番号8、19、37、および79;(8)配列番号1、16、37、および79;(9)配列番号3、19、37、および95;(10)配列番号4、22、47、および81;ならびに(11)配列番号4、23、51、および81。各組み合わせを、0コピー、10コピー、10コピー、および10コピーのP.acnes 16S rRNAにおいて試験した。これら結果を、アッセイオリゴマー組み合わせを同定するために使用した。上記組み合わせは、10コピーのP.acnes 16S rRNAを含んだ反応について約20分間の出現時間を示し、最大シグナルは、0.98〜1.5 RFUであり、バックグラウンドシグナルレベルは、0.2 RFU未満であった。これら試験の結果は、選択されたアッセイオリゴマー組み合わせが、10コピー程度のP.acnes 16S rRNAを増幅することを示した。組み合わせ1(配列番号8、20、35および75)、組み合わせ2(配列番号7、20、35、および79)、および組み合わせ3(配列番号7、20、35および77)の上記16S 増幅および検出オリゴマー組み合わせを使用することによって得られた結果は、表10に示され、同じサンプル条件における複製サンプルに関する、上記シグナルの出現(TTime)および平均RFU(「AveRange」もしくは検出RFUの平均(試験結果についての最小検出RFUを同じ試験結果からの最大検出RFUから差し引いた後に平均した)として報告した。
Figure 2011514159
増幅および検出オリゴマー組み合わせ1(配列番号8、20、35および75)、組み合わせ2(配列番号7、20、35、および79)および組み合わせ3(配列番号7、20、35、および77)を、以下のチャレンジ生物に対する交差反応性について試験した:P.granulosum、P.cyclohexanicum、P.freudenreichii,actinomyces israelii、P.avidumおよびP.theonii。各オリゴマー組み合わせを、単一プライマー転写関連増幅を使用して各チャレンジ生物について試験した。上記オリゴマー組み合わせ1、2および3を、P.granulosum、P.cyclohexanicum、P.freudenreichiiおよびA.israeliiについて10CFUを使用して、ならびにP.avidumおよびP.theoniiについては10CFUを使用して試験した。増幅および検出オリゴマー組み合わせは、上記チャレンジ生物のうちのいずれかを増幅も検出もしなかった。交差反応性試験からのデータを、表11に示し、上記オリゴマー組み合わせの各々について上記に記載されるように報告される。
Figure 2011514159
上記増幅および検出オリゴマー組み合わせを、さらに試験して、チャレンジ生物(すなわち、関連する非P.acnes種)が、P.acnes 16S rRNAの増幅を阻害しないことを確実にした。3種のチャレンジ生物(P.cyclohexanicum、P.avidumおよびP.theonii)を選択した。なぜなら、P.avidumは、P.acnesに対して最高程度の相動性を示すのに対して、P.theoniiおよびP.cyclohexanicumは、最初の交差反応性研究において蛍光曲線に対して最も強い影響を示したからである。ゼロコピーもしくは10コピーのP.acnes 16S rRNAを、10コピーのP.Cyclohexanicumまたは10コピーのP avidumもしくはP theoniiで試験した。上記試験を、0もしくは10 CFUのP.acnes溶解物および10コピーのP.cyclohexanicum、P.avidumもしくはP.theoniiを使用して反復した。P.acnesなしのサンプルは、増幅を示さなかったのに対して、P.acnesを有するサンプルは、増幅を示した。他の細菌の存在は、バックグラウンドシグナルおよび最大RFUを低下させたが、出現時間は、影響を受けなかった。上記試験からのデータは、表12に示される。
Figure 2011514159
(実施例4:P.acnes 16S rRNA標的捕捉オリゴマーの設計および試験)
標的捕捉を、その後の増幅のために、核酸サンプルを精製および調製するために使用する(米国特許第6,110,678号、同第6,280,952号、および同第6,534,273号(Weisburgら)を参照のこと)。簡潔には、溶解試薬中に既知の量の標的核酸を含むサンプルを調製した。サンプルを、共有結合したdT30テイル、およびポリdT−磁性粒子とともに標的特異的配列を含む標的捕捉オリゴマーと混合した。上記混合物を、30分間60℃においてインキュベートし、次いで、30分間室温でインキュベートして、上記磁性粒子上に上記標的RNAを捕捉したハイブリダイゼーション複合体を形成した。磁性粒子を、磁場を、上記容器の外側に印加し、上記磁性粒子を別の溶液に移すことによって、上記溶液から分離した。上記標的配列を有する上記磁性粒子を、洗浄溶液で1回洗浄した。上記標的核酸を有する上記磁性粒子を、増幅試薬中に再懸濁し、その後の増幅の準備ができた。標的捕捉を、手動でもしくは自動化デバイスで行い得る(例えば、標的捕捉システム(Gen−Probe Incorporated)もしくはKingFisherTMシステム(Thermo Labsystems))。
3つの標的捕捉オリゴヌクレオチドを、P.acnes 16S rRNAのために設計した(E.coliアクセッション番号V00331およびGI番号42756(配列番号127〜130)の塩基221および塩基250に対応する2つの特異的オリゴヌクレオチドおよび1つの特異的捕捉オリゴヌクレオチド)。非特異的捕捉オリゴヌクレオチドの使用は、以前に記載されていた(US 2008−0286775 A1(Beckerら)を参照のこと)。簡潔には、以下の試験において使用される上記非特異的捕捉プローブは、GおよびUの無作為配列(核酸に非特異的に結合する18塩基長)のオリゴヌクレオチドである。標的捕捉オリゴヌクレオチドを試験して、これらが上記増幅反応と干渉しないことを確認した。具体的には、2.5pmolの標的捕捉オリゴマー(配列番号127もしくは129)もしくは2.5pmolの非特異的捕捉プローブを、標的RNAの10コピーを含むサンプル中でスパイクした(spiked)。サンプルを、本明細書で先に記載された上記アッセイオリゴマー組み合わせのうちの1つで、リアルタイム単一プライマー転写関連増幅を使用して増幅した。標的捕捉オリゴヌクレオチドは、上記増幅反応に対して最小限の影響を示した。データは、表13に示される。
Figure 2011514159
標的捕捉オリゴマー感度を、(1)P.acnes 16S rRNAの量を一定に維持し、標的捕捉オリゴマーの量を変化させる、および(2)標的捕捉オリゴマーの量を一定に維持し、P.acnes 16S rRNAの量を変化させる、ことによって、決定した。最初の試験、0コピーもしくは10コピーのP.acnes 16S rRNAを、溶解試薬1mLあたり、0ピコモル、2.5ピコモル、5ピコモル、10ピコモル、もしくは20ピコモルの捕捉プローブを使用して増幅した。第2の試験において、0コピー、10コピー、10コピー、10コピー、および10コピーのP.acnes 16S rRNAを、溶解試薬1mLあたり5ピコモルの捕捉プローブを使用して増幅した。両方の試験において、核酸サンプルを、リアルタイム単一プライマー転写関連増幅を使用して、アッセイオリゴマー組み合わせ1を使用して、増幅した。感度実験からのデータを、表14および表15に示す。
Figure 2011514159
Figure 2011514159
標的捕捉オリゴヌクレオチドをまた、以下のチャレンジ生物:P.cyclohexanicum、P.avidumおよびP.theoniiに対する交叉反応性について試験した。簡潔には、標的捕捉プローブを、10CFUのチャレンジ生物を含むサンプルに添加した。0コピーもしくは10コピーのP.acnes 16S rRNAを含むコントロールを、作動させた。全てのサンプルを、リアルタイム単一プライマー転写関連増幅を使用して、アッセイオリゴマー組み合わせ1を使用して、増幅した。データを、表16に示す。
Figure 2011514159
標的捕捉オリゴマーを、交差反応性についてさらに試験して、上記チャレンジ生物、P.cyclohexanicum、P.avidumおよびP.theoniiが、増幅を阻害しないことを確実にした。簡潔には、標的捕捉プローブを、10CFUの上記チャレンジ生物ありまたはなしの、0コピー、10コピー、10コピー、10コピーもしくは10コピーのP.acnes 16S rRNAを含むサンプルに添加した。標的捕捉の後に、全てのサンプルを、リアルタイム単一プライマー転写関連増幅を使用して、アッセイオリゴマー組み合わせ1を使用して増幅した。標的捕捉を、配列番号129を用いて行った試験の結果を、表17に示される。
Figure 2011514159
(実施例5: P.acnes 16S rRNAのTAG増幅およびリアルタイム検出)
バックグラウンド蛍光を減少させるための方法は公知であり、1つのこのような方法(TAG増幅といわれる)を使用して、P.acnes 16S rRNAのリアルタイム検出のためのバックグラウンドシグナルを低下させた。TAG増幅は、以前に詳細に記載された(US. 2007−0281317 A1(Beckerら)を参照のこと)。簡潔には、TAG増幅は、上記増幅オリゴマーのうちの1つ(TAGオリゴマーといわれる)を、5’末端において非標的結合配列を含むように改変する。TAGオリゴマーは、上記標的捕捉工程の間に上記標的捕捉プローブとともに含められ得る。従って、上記サンプル核酸は、上記標的捕捉プローブおよび上記TAGオリゴマーの両方に同時にハイブリダイズする。過剰なTAGオリゴマーを含む全ての結合していない核酸は、洗い流される。サンプルを増幅し、第1回のラウンドの増幅は、上記TAGオリゴマーを使用するのに対して、その後のラウンドの増幅は、上記TAG配列に対して特異的なオリゴマーを使用する。P.acnes 16S rRNAを増幅するためのTAGオリゴマーの実施形態を表18に示し、ここで小文字は、上記TAG配列を表す。
Figure 2011514159
Figure 2011514159
TAG増幅を使用する最初の試験を、0コピーもしくは10コピーのP.acnes 16S rRNAを含むサンプルに対して行った。標的捕捉を、標的特異的捕捉プローブおよび上記TAGオリゴマーを使用して行った。リアルタイム単一プライマー転写関連増幅を、アッセイオリゴマー組み合わせ1のバリエーションを使用して行った。上記バリエーションは、以下を含んだ:(1)配列番号20の代わりに配列番号135を使用する工程、および(2)さらなる増幅オリゴマー配列番号189を添加する工程。TAG増幅を、バックグラウンド蛍光を大きく低下させたが、出現時間を遅らせ、いくつかの擬陽性が存在した。いくつかの実験を行って、増幅条件を変動させることによって、擬陽性を排除した。ゼロコピーもしくは10コピーのP.acnesを、標的捕捉の間に添加したブロックオリゴマーありまたはなしで、増幅の間に添加した過剰のブロッカーオリゴマーありまたはなしで、および標的捕捉後の5分間にわたって60℃もしくは65℃におけるさらなるインキュベーションありまたはなしで増幅した。P.acnesの独特の性質に起因して、上記擬陽性は、上記増幅系に伴う問題ではなく、汚染に起因し得る。データを、表19に示す。
Figure 2011514159
増幅されたTAGオリゴマーを設計して(配列番号137〜160)、擬陽性および偽陰性を減少させた。上記増幅されたTAGオリゴマーは、上記標的結合配列および/もしくは上記TAG配列の全てもしくは一部にハイブリダイズする閉鎖配列を使用して、ヘアピン構造を形成する。上記閉鎖配列は、6〜22塩基長の範囲に及ぶ。ヘアピンTAGオリゴマーの上記標的結合領域は、上記標的に優先的に結合するので、上記ヘアピン構造におけるstayではなく、上記ヘアピンを開く。上記ヘアピンは、上記TAGオリゴマーの非標的ハイブリダイゼーションを減少させる。サンプルを、2つの変更とともに、アッセイオリゴマー組み合わせ2を使用して試験した。配列番号20を、配列番号137〜160から選択される配列で置換した。配列番号137〜140を使用した場合、配列番号190を、上記増幅オリゴマーに添加した。配列番号141〜144を使用した場合、配列番号191を、上記増幅オリゴマーに添加した。配列番号145〜148を使用した場合、配列番号192を、上記増幅オリゴマーに添加した。配列番号149〜160を使用した場合、配列番号193を、上記増幅オリゴマーに添加した。サンプルを、リアルタイム単一プライマー転写関連増幅を使用して増幅した。データは、配列番号137〜148については、表20に示される。
Figure 2011514159
配列番号137〜140は、最も良好なバックグラウンドシグナル低下を提供し、感度についてさらに試験した。上記オリゴマー組み合わせを、0コピー、10コピー、および10コピーのP.acnes 16S rRNAにおいて試験し、データを、表21に示す。配列番号137とのアッセイオリゴマー組み合わせを、感度についてさらに試験した。上記配列番号137オリゴマー組み合わせは、10コピーおよび10コピーの16S rRNAにおいて、1/15 擬陽性および偽陰性なしを、ならびに10コピーにおいて1/15 偽陰性を生じた。
Figure 2011514159
(実施例6:P.acnes 16S rRNA検出における感度の増大)
実験を行って、感度が、配列番号195〜198から選択される1つ以上のヘルパープローブ(表22を参照のこと)を上記標的捕捉工程に添加することによって改善され得るか否かを決定した。ヘルパープローブは、以前に記載された(米国特許第5,030,557号(Hogan)を参照のこと)。簡潔には、ヘルパープローブは、二次構造に起因してハイブリダイゼーション阻害を低下させるのを助ける短いプローブである。それらの小さなサイズは、ヘルパープローブが二次構造付近の領域を結合することを可能にし、次いで、上記二次構造は変化し、このことは、より長いオリゴマーが上記核酸にハイブリダイズするのを可能にする。
Figure 2011514159
サンプルを、2つの変化とともに、アッセイオリゴマー組み合わせ2を用いて試験した:配列番号141を配列番号20で置換し、配列番号191を、上記増幅オリゴヌクレオチドに添加した。第1の試験を、ヘルパープローブありおよびなしのサンプルと比較し、第2の試験を、異なるヘルパープローブで比較した。両方の試験は、リアルタイム単一プライマー転写関連増幅を使用する。第1の試験において、0コピー、10コピーもしくは10コピーのP.acnes 16S rRNAは、ヘルパープローブ(配列番号195)ありまたはなしで、特異的捕捉プローブ(配列番号129)を使用して、標的捕捉を受けた。第1の試験の結果は、感度を改善しなかったが、曲線の傾きを改善した。第2の試験において、0コピーもしくは10コピーのP.acnes 16S rRNAは、特異的捕捉プローブ(配列番号129)および配列番号196〜198から選択される1つのヘルパープローブを使用して、標的捕捉を受けた。第2の試験の結果は、増幅阻害もしくは実験設定に伴う問題を示した。なぜなら、配列番号195についてのデータは、以前の試験より低いからである。上記2つの試験のデータを、表23および表24に示される。「AveSlope」は、上記リアルタイム増幅曲線の平均傾きであり;「AveRange」は、同じ条件において試験した複製サンプルについての検出したRFUの平均(average)(平均(mean))を表す。
Figure 2011514159
Figure 2011514159
(実施例7:塩基処理での擬陽性の低下)
環境中およびヒト皮膚上のP.acnesの広がりに起因して、人々の存在下で作製される緩衝液およびオリゴマーは、微量のP.acnesを含み得、従って、擬陽性を引き起こし得る。増幅オリゴマーおよび緩衝液の、塩基での前処理は、上記試薬中に存在する任意のP.acnes RNAを分解することによって、擬陽性を低下させ得る。上記オリゴマーを塩基処理するための1つの方法は、pH7.5にされない溶解試薬(実施例1を参照のこと)を使用する;これを、塩基もしくは塩基性溶解試薬という。標的捕捉オリゴマーおよび上記増幅オリゴマーのうちのいくつかを、上記塩基溶解試薬に添加し、60℃において90分間にわたって加熱し、室温へと冷却する。冷却後、上記塩基溶解試薬を、滅菌シリンジを使用して、塩酸を上記チューブに注入することによって中和する。いったん中和されると、上記サンプルを、上記溶解緩衝液およびオリゴマーに添加し得る。
(実施例8:改変標的捕捉プローブでの擬陽性の低下)
擬陽性を低下させる1つの方法は、ヘアピン形成を含むように改変された標的捕捉プローブを使用する。ヘアピン標的捕捉プローブは、以前に記載された(US 2006−0068417 A1(Beckerら)を参照のこと)。P.acnes核酸を捕捉するためのヘアピン標的捕捉プローブの実施形態は、表25に列挙され、ここで小文字は、ヘアピン閉鎖配列を表す。
Figure 2011514159
直線状標的捕捉プローブ(配列番号219)を、10塩基長、12塩基長、もしくは14塩基長であるヘアピン閉鎖配列を有するヘアピン標的捕捉プローブに対して比較した(それぞれ、配列番号224、225、および226)。標的捕捉を、上記標的捕捉プローブおよび増幅オリゴマー(配列番号210および8)で行った。上記標的捕捉複合体を分離した後に、上記サンプルは、配列番号35、193および181を使用して、リアルタイム単一プライマー転写関連増幅を受けた。結果を表26に示す。上記直線状標的捕捉プローブに関して、12個の陰性サンプルのうちの6個は、陽性であった。10塩基閉鎖配列もしくは12塩基閉鎖配列を有する上記ヘアピン標的捕捉プローブについては、12個の陰性サンプルのうちの1個は、陽性であった。14塩基閉鎖配列を有する上記ヘアピン標的捕捉プローブについて、擬陽性は存在しなかった。上記ヘアピン標的捕捉プローブは、擬陽性の数を低下させたが、これらはまた、上記アッセイの感度を低下させた。
Figure 2011514159
擬陽性を低下しつつ感度を改善するために、ヘアピン標的捕捉を、上記標的捕捉プローブを塩基処理することおよび実施例7に記載されるとおりの上記増幅オリゴマーのうちのいくつかと組み合わせた。上記ヘアピン標的捕捉オリゴマーの閉鎖配列は、7塩基長、8塩基長、もしくは9塩基長(それぞれ、配列番号221、222、もしくは223)に減少した。配列番号210および8を、塩基溶解緩衝液と、配列番号219もしくは221もしくは222もしくは223のいずれかを含むチューブに添加し、60℃において90分間にわたって加熱した。上記チューブを室温へと冷却し、塩酸を無菌的に注入して、上記緩衝液を中和した。上記標的捕捉複合体を分離した後、上記サンプルは、配列番号35、193および181を使用するリアルタイム単一プライマー転写関連増幅を受けた。結果を、表27に示す。上記塩基処理は、上記直線状の標的捕捉オリゴマーを使用する場合ですら、擬陽性を生じなかった。さらに、上記アッセイ感度は、上記直線状標的捕捉プローブと上記ヘアピン標的捕捉プローブとの間で等しかった。
Figure 2011514159
(実施例9: スカベンジャーオリゴマーでの擬陽性の低下)
スカベンジャーオリゴマーは、非標的結合オリゴマー(例えば、過剰な増幅オリゴマーもしくは捕捉プローブ)にハイブリダイズするように設計される短いオリゴマー(一般に、20塩基未満)である。上記過剰のオリゴマーと、スカベンジャーとをハイブリダイズさせることは、上記過剰なオリゴマーが、非標的物質に非特異的にハイブリダイズしないように助ける。スカベンジャーオリゴマーは、一般に、非特異的標的に潜在的にハイブリダイズし得る上記標的捕捉オリゴマーもしくは上記増幅オリゴマーのいずれかの上の領域にハイブリダイズするように設計される。例えば、標的捕捉プローブは、ポリAテイルを有するので、非特異的標的中の任意のポリ−T部位は、上記ポリ−Aテイルに非特異的にハイブリダイズし得る。あるいは、スカベンジャーは、構造的領域(例えば、ヘアピン)にハイブリダイズし得る。スカベンジャーオリゴマーの例は、以下の表28に列挙される。配列番号211、212、213、214、215、および216は、TAGオリゴマー(配列番号210)とともに使用されうる。配列番号217および218は、配列番号219、220、221、222、223、224、225、もしくは226の標的捕捉オリゴマーとともに使用されうる(上記の表25を参照のこと)。
Figure 2011514159
スカベンジャーオリゴマーを、上記標的捕捉プローブもしくは上記増幅オリゴマーのいずれかに添加した。スカベンジャーオリゴマーを、上記標的プローブに添加したアッセイについては、1つのスカベンジャーオリゴマーを、配列番号211〜218から選択し、配列番号219、210、および8に添加した。ゼロコピーもしくは10コピーのP.acnes rRNAを添加し、標的捕捉を、実施例4に記載されるように行った。標的捕捉の後に、上記サンプルを、配列番号8、35、181、および193を使用して、実施例3に記載されるように、リアルタイム単一プライマー転写関連増幅によって増幅した。スカベンジャーオリゴマーを上記増幅オリゴマーに添加したアッセイについては、標的捕捉を、ゼロコピーもしくは10コピーのP.acnes rRNAに対して、配列番号219、210、および8を使用して行った。標的捕捉の後、上記サンプルを、配列番号8、35、181、および193+配列番号211〜218から選択される1つの配列を使用して、リアルタイム単一プライマー転写関連増幅によって増幅した。結果を、表28および表30に示す。スカベンジャーオリゴマーを上記標的捕捉プローブに添加することは、擬陽性を排除しなかった(以下に報告される結果は、報告された各条件について行った15回の合計アッセイあたりの擬陽性の数である)。スカベンジャーオリゴマーを上記増幅オリゴマーに添加することは、増幅を阻害せず、配列番号215および217は、いかなる擬陽性をも有さなかった。
Figure 2011514159
Figure 2011514159
(実施例10: P.acnes 23S増幅オリゴマーセットの設計および最初の試験)
増幅および検出オリゴヌクレオチドを、P.acnes 23S rRNAを増幅および検出するために設計した。一般に、増幅および検出を、アクセッション番号AE017283およびGI番号50839098の塩基608、745〜609、295に標的化した(配列番号202)。第1のセットの増幅および検出オリゴマーは、塩基608、775〜609、045に対応し(配列番号203)、第2のセットの増幅および検出オリゴマーは、アクセッション番号AE017283およびGI番号50839098の塩基608、995〜609、275(配列番号204)に対応する(配列番号9〜15、27〜34、55〜72、99〜126、183、および185〜188)。既知の量のP.acnes 23S rRNA配列を、表4および表5中のオリゴマーの組み合わせを使用するリアルタイム転写関連増幅を使用して増幅した。
増幅オリゴヌクレオチド組み合わせを、実施例3に類似の条件下で、0コピーおよび10コピーのP.acnes 23S rRNAにおいて試験した。オリゴマー組み合わせを、シグナル出現時間、最大RFUシグナル、シグモイド曲線の傾き、およびバックグラウンドシグナルレベルに対して評価した。P.acnes 23S rRNAの第1の領域を標的化するアッセイオリゴマー組み合わせは、以下であった:(1)配列番号11、27、61および107;(2)配列番号11、32、61、および105;(3)配列番号11、27、61、および99;(4)配列番号11、32、61、および103;(5)配列番号11、31、61、および103;ならびに(6)配列番号11、32、59、および101。P.acnes 23S rRNAの第2の領域を標的化するアッセイオリゴマー組み合わせは、以下であった:(7)配列番号14、34、69、および117;(8)配列番号14、34、67、および117;(9)配列番号14、33、67、および117;(10)配列番号14、33、67、および119;ならびに(11)配列番号183、185、186、および188。アッセイオリゴマー組み合わせ2および11についてのデータを、表31に示す。
Figure 2011514159
(実施例11: P.acnes 23S rRNAのTAG増幅オリゴマー)
上記TAG増幅系を使用してP.acnes 23S rRNAを増幅するために使用されうるオリゴマーを、表32に列挙する。小文字は、上記TAG配列を表す。実施例5に記載されるように、この方法は、リアルタイム検出アッセイにおいてバックグラウンド蛍光を低下させるために使用される。表32に示される群からのアッセイオリゴマーの選択された組み合わせを使用して、増幅を、実質的に実施例5に記載されるように行うが、増幅のための標的に関して23S RNA転写物を使用する。上記増幅生成物を、増幅の間に(すなわち、リアルタイムで)、プローブ(例えば、分子ビーコンもしくは分子トーチ)を使用することによって検出する。上記プローブは、上記増幅されたtag配列から作製された上記増幅生成物に特異的にハイブリダイズするか、または表2中の選択された増幅オリゴマーの間に位置した増幅された23S配列に特異的にハイブリダイズする。上記23S rRNA配列特異的プローブから選択されるものを含む増幅オリゴマーは、表6に示される。
Figure 2011514159

Claims (20)

  1. 配列番号16〜26、35〜54、135〜160、184、および210、配列番号16〜26、35〜54、135〜160、184、および210の完全に相補的な配列、ならびに配列番号16〜26、35〜54、135〜160、184、および210のRNA等価物からなる群より選択される配列番号199内に含まれる、P.acnes 16S rRNA配列もしくは16S rRNAをコードするDNAに対して特異的な少なくとも2つのオリゴマーを含む、組成物であって、ここで該少なくとも2つのオリゴマーのうちの第1のオリゴマーが、配列番号16〜26、135〜160、184および210からなる群より選択される場合、第2のオリゴマーは、配列番号35〜54からなる群より選択される、組成物。
  2. 配列番号1〜8、75〜98、127〜130、181、182、195〜198、および211〜226、配列番号1〜8、75〜98、127〜130、181、182、195〜198、および211〜226の完全に相補的な配列、ならびに配列番号1〜8、75〜98、127〜130、181、182、195〜198、および211〜226のRNA等価物からなる群より選択される少なくとも1つの第3のオリゴマーをさらに含む、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記少なくとも2つのオリゴマーは、配列番号35〜54および135〜160からなる群より選択されるプロモーター提供者オリゴマーを含む、請求項1に記載の組成物。
  4. 前記少なくとも1つの第3のオリゴマーは、配列番号1〜8、配列番号1〜8の完全に相補的な配列、配列番号1〜8のRNA等価物からなる群より選択され、そして該群から選択される該第3のオリゴマーは、3’がブロックされた末端を含む、請求項2に記載の組成物。
  5. 前記少なくとも1つの第3のオリゴマーは、配列番号75〜98、181、および182、配列番号75〜98、181、および182の完全に相補的な配列、ならびに配列番号75〜98、181、および182のRNA等価物からなる群より選択され、該群から選択される該第3のオリゴマーは、該第3のオリゴマーに結合された標識を含む、請求項2に記載の組成物。
  6. 配列番号27〜34、55〜72、161〜180、および185〜187、配列番号27〜34、55〜72、161〜180、および185〜187の完全に相補的な配列、ならびに配列番号27〜34、55〜72、161〜180、および185〜187のRNA等価物からなる群より選択される、配列番号202内に含まれるP.acnes 23S rRNA配列もしくは23S rRNAをコードするDNAに対して特異的な少なくとも2つのオリゴマーを含む組成物であって、ここで該少なくとも2つのオリゴマーの第1のオリゴマーが配列番号27〜34、161〜180、および185からなる群より選択される場合、第2のオリゴマーは、配列番号55〜72、186、および187からなる群より選択される、組成物。
  7. 配列番号9〜15、99〜126、131〜134、183、および188、配列番号9〜15、99〜126、131〜134、183、および188の完全に相補的な配列、ならびに配列番号9〜15、99〜126、131〜134、183、および188のRNA等価物からなる群より選択される、少なくとも1つの第3のオリゴマーをさらに含む、請求項6に記載の組成物。
  8. 前記少なくとも2つのオリゴマーは、配列番号55〜72、186、および187、配列番号55〜72、186、および187の完全に相補的な配列、ならびに配列番号55〜72、186、および187のRNA等価物からなる群より選択されるプロモーター提供者オリゴマーを含む、請求項6に記載の組成物。
  9. 前記少なくとも1つの第3のオリゴマーは、配列番号9〜15および188、配列番号9〜15および188の完全に相補的な配列、ならびに配列番号9〜15および188のRNA等価物からなる群より選択され、そして該群より選択される該第3のオリゴマーは、3’がブロックされた末端を含む、請求項7に記載の組成物。
  10. 前記少なくとも1つの第3のオリゴマーは、配列番号99〜126および183、配列番号99〜126および183の完全に相補的な配列、ならびに配列番号99〜126および183のRNA等価物からなる群より選択され、そして該群より選択される該第3のオリゴマーは、該第3のオリゴマーに結合された標識を含む、請求項7に記載の組成物。
  11. P.acnes rRNAもしくはP.acnes rRNAをコードするDNAである標的核酸配列を検出することによって、サンプル中のP.acnesを特異的に検出するための方法であって、該方法は、
    (a)配列番号199に含まれる16S rRNAもしくは16S rRNAをコードするDNA中のP.acnes標的領域、および/または配列番号202に含まれる23S rRNAもしくは23S RNAをコードする遺伝子中の標的領域を含むサンプルを提供する工程;
    (b)該P.acnes標的領域中の配列を増幅して、少なくとも1つの増幅オリゴマーの酵素的伸長を含むインビトロ増幅反応において少なくとも2つの増幅オリゴマーを使用することによって、増幅生成物を作製する工程であって、
    ここで該標的配列が配列番号199中に含まれる該16S rRNAもしくは該16S rRNAをコードするDNA中に存在する場合、該少なくとも2つの増幅オリゴマーは、配列番号16〜26、35〜54、135〜160、184、および210、配列番号16〜26、35〜54、135〜160、184、および210の完全に相補的な配列、ならびに配列番号16〜26、35〜54、135〜160、184、および210のRNA等価物からなる群より選択され、そして
    ここで該標的配列は、配列番号202に含まれる該23S rRNAもしくは該23S rRNAをコードするDNA中に存在し、該少なくとも2つの増幅オリゴマーは、配列番号27〜34、55〜72、161〜180、および185〜187、配列番号27〜34、55〜72、161〜180、および185〜187の完全に相補的な配列、ならびに配列番号27〜34、55〜72、161〜180、および185〜187のRNA等価物からなる群より選択される、工程;ならびに
    (c)該増幅された生成物を検出する工程、
    を包含する、方法。
  12. 前記標的配列は、前記16S rRNAもしくは前記16S rRNAをコードするDNA中に存在し、前記少なくとも2つの増幅オリゴマーは、配列番号16〜26、135〜160、184および210からなる群より選択される第1の増幅オリゴマーを、配列番号35〜54からなる群より選択される第2の増幅オリゴマーとともに使用する、請求項11に記載の方法。
  13. 前記16S rRNAもしくは前記16S rRNAをコードするDNA中の標的配列について増幅する工程は、配列番号1〜8、配列番号1〜8の完全に相補的な配列、ならびに配列番号1〜8のRNA等価物からなる群より選択される第3のオリゴマーをさらに含み、そして該群より選択される該第3のオリゴマーは、3’がブロックされた末端を含む、請求項11に記載の方法。
  14. 前記16S rRNAもしくは前記16S rRNAをコードするDNA中の標的配列から作製される増幅生成物についての前記検出工程は、配列番号75〜98、181、および182、配列番号75〜98、181、および182の完全に相補的な配列、ならびに配列番号75〜98、181、および182のRNA等価物からなる群より選択される検出プローブを使用する、請求項11に記載の方法。
  15. 前記16S rRNAもしくは前記16S rRNAをコードするDNAに、配列番号127〜130からなる群より選択される標的捕捉プローブをハイブリダイズさせることによって、該16S rRNAもしくは該16S rRNAをコードするDNAを、前記サンプルから精製するために標的捕捉工程をさらに包含する、請求項11に記載の方法。
  16. 前記標的配列は、前記23S rRNAもしくは前記23S rRNAをコードするDNA中に存在し、前記少なくとも2つの増幅オリゴマーは、配列番号27〜34、161〜180、および185からなる群より選択される第1の増幅オリゴマーを、配列番号55〜72、186、および187からなる群より選択される第2の増幅オリゴマーとともに使用する、請求項11に記載の方法。
  17. 前記23S rRNAもしくは前記23S rRNAをコードするDNA中の標的配列についての前記増幅工程は、配列番号9〜15および188、配列番号9〜15および188の完全に相補的な配列、ならびに配列番号9〜15および188のRNA等価物からなる群より選択される第3のオリゴマーをさらに含み、そして該群より選択される該第3のオリゴマーは、3’がブロックされた末端を含む、請求項11に記載の方法。
  18. 前記23S rRNAもしくは前記23S rRNAをコードするDNA中の標的配列から作製される増幅生成物についての前記検出工程は、配列番号99〜126および183、配列番号99〜126および183の完全に相補的な配列、ならびに配列番号99〜126および183のRNA等価物からなる群より選択される検出プローブを使用する、請求項11に記載の方法。
  19. 前記23S rRNAもしくは前記23S rRNAをコードするDNAに、配列番号131〜134からなる群より選択される標的捕捉プローブをハイブリダイズさせることによって、該23S rRNAもしくは該23S rRNAをコードするDNAを、前記サンプルから精製するために、標的捕捉工程をさらに包含する、請求項11に記載の方法。
  20. 前記増幅生成物は、標識を含む検出プローブを使用することによって検出される、請求項11に記載の方法。
JP2010547763A 2008-02-19 2009-02-19 Propionibacteriumacnesの核酸を検出するための組成物および方法 Withdrawn JP2011514159A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US2984908P 2008-02-19 2008-02-19
PCT/US2009/034592 WO2009105592A2 (en) 2008-02-19 2009-02-19 Compositions and methods for detection of propionibacterium acnes nucleic acid

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011514159A true JP2011514159A (ja) 2011-05-06

Family

ID=40986191

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010547763A Withdrawn JP2011514159A (ja) 2008-02-19 2009-02-19 Propionibacteriumacnesの核酸を検出するための組成物および方法

Country Status (6)

Country Link
US (2) US20090269764A1 (ja)
EP (1) EP2257642A4 (ja)
JP (1) JP2011514159A (ja)
AU (1) AU2009215443A1 (ja)
CA (1) CA2715396A1 (ja)
WO (1) WO2009105592A2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017125043A (ja) * 2011-11-29 2017-07-20 エーエム スタビライザーズ コーポレイション 液状過塩基性カルボン酸金属塩、これを含有する混合金属安定化剤及びそれらにより安定化したハロゲン含有重合体の調製法
JP2019502399A (ja) * 2016-01-22 2019-01-31 ビオーム バイオサイエンシズ プライベート リミティド アクネ菌を検出し治療する方法及びそのキット
JP2019208419A (ja) * 2018-06-04 2019-12-12 日本メナード化粧品株式会社 赤ニキビを予測する方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013142378A1 (en) * 2012-03-17 2013-09-26 The Regents Of The University Of California Fast diagnosis and personalized treatments for acne
CN109715179A (zh) 2016-04-21 2019-05-03 内科德生物群系公司 用于治疗皮肤病症的组合物和方法
KR101902509B1 (ko) 2017-01-17 2018-11-22 주식회사 세바바이오텍 맞춤형 화장품 제조방법 및 시스템

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4800159A (en) * 1986-02-07 1989-01-24 Cetus Corporation Process for amplifying, detecting, and/or cloning nucleic acid sequences
DE69227379T2 (de) * 1991-07-31 1999-06-10 F. Hoffmann-La Roche Ag, Basel Verfahren und Reagenzien zur Bestimmung von Bakterien in der zerebrospinalen Flüssigkeit
AU2001255524A1 (en) * 2000-04-21 2001-11-07 Corixa Corporation Compositions and methods for the therapy and diagnosis of acne vulgaris
DE10121505A1 (de) * 2001-05-03 2003-01-30 Hain Lifescience Gmbh Verfahren zum Nachweis von Gram-positiven Bakterien
AU2003250080A1 (en) * 2002-07-18 2004-02-09 Vermicon Ag Oligonucleotides for detecting micro-organisms
EP1473370A3 (en) * 2003-04-24 2005-03-09 BioMerieux, Inc. Genus, group, species and/or strain specific 16S rDNA Sequences
US20050260619A1 (en) * 2004-02-11 2005-11-24 Roland Brousseau DNA microarray for fingerprinting and characterization of microorganisms in microbial communities
US20080255252A1 (en) * 2004-03-15 2008-10-16 Tissugen Pty. Ltd. Infectious Aetiology of Prostatic Disease and Methods to Identify Causative Agents
DE602005026730D1 (de) * 2004-08-27 2011-04-14 Gen Probe Inc Einfach-Primernukleinsäuren-Erweiterungsverfahren
JP5201818B2 (ja) * 2006-11-10 2013-06-05 キヤノン株式会社 プローブセット、プローブ固定担体及び遺伝子検査方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017125043A (ja) * 2011-11-29 2017-07-20 エーエム スタビライザーズ コーポレイション 液状過塩基性カルボン酸金属塩、これを含有する混合金属安定化剤及びそれらにより安定化したハロゲン含有重合体の調製法
JP2019502399A (ja) * 2016-01-22 2019-01-31 ビオーム バイオサイエンシズ プライベート リミティド アクネ菌を検出し治療する方法及びそのキット
JP2019208419A (ja) * 2018-06-04 2019-12-12 日本メナード化粧品株式会社 赤ニキビを予測する方法
JP7081802B2 (ja) 2018-06-04 2022-06-07 日本メナード化粧品株式会社 赤ニキビを予測する方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2009105592A2 (en) 2009-08-27
WO2009105592A3 (en) 2009-12-30
US20130224745A1 (en) 2013-08-29
EP2257642A4 (en) 2011-06-29
AU2009215443A1 (en) 2009-08-27
EP2257642A2 (en) 2010-12-08
US20090269764A1 (en) 2009-10-29
CA2715396A1 (en) 2009-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1978111A2 (en) Compositions, kits and related methods for the detection and/or monitoring of Pseudomonas aeruginosa
WO2011103274A1 (en) Compositions and methods to detect atopobium vaginae nucleic acid
AU2023203519B2 (en) Compositions and methods for detecting group B Streptococcus nucleic acid
JP2011514159A (ja) Propionibacteriumacnesの核酸を検出するための組成物および方法
CN108779499B (zh) 用于检测念珠菌属物种的方法和组合物
US11840716B2 (en) Methods for amplifying nucleic acid using tag-mediated displacement
JP2012513758A (ja) Listeriaを検出およびモニターするための組成物、キットおよび関連する方法
JP2009536833A (ja) 腸球菌核酸を検出するための組成物及び方法
EP3601617B3 (en) Compositions and methods for detecting or quantifying parainfluenza virus
WO2024137379A2 (en) Compositions and methods for detecting gastrointestinal pathogens
US20210207195A1 (en) Compositions and Methods for Detecting Bordetella Pertussis and Bordetella Parapertussis Nucleic Acid
AU2021308095A1 (en) Detection of macrolide-resistant mycoplasma genitalium
EP3942078A1 (en) Compositions and methods for detecting group a streptococcus

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20120501