JP2011512609A - 書き込みマージンを改善するための手段が設けられたダブルゲートトランジスタを備えるsramメモリセル - Google Patents

書き込みマージンを改善するための手段が設けられたダブルゲートトランジスタを備えるsramメモリセル Download PDF

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Abstract

ランダムアクセスメモリセルは、それぞれ第1のビット線(BL)と第1の記憶ノード(L)の間、及び第2のビット線(BL)と第2の記憶ノード(R)の間に配置された2つのダブルゲートアクセストランジスタ(TA3、TA3)と、ワード線(WL)と、第1のダブルゲート負荷トランジスタ(TL1)及び第2のダブルゲート負荷トランジスタ(TL1)と、第1のダブルゲート駆動トランジスタ(TD1)及び第2のダブルゲート駆動トランジスタ(TD1)とを備えている。このセルは、負荷又は駆動トランジスタのそれぞれの少なくとも1つの電極に所定の電位(Vcell)を印加する手段と、前記所定の電位(Vcell)を変化させるための手段を備えている。
【選択図】図13

Description

本発明はランダムアクセスメモリ(RAM)の分野に関するものであり、とりわけダブルゲートトランジスタが設けられたランダムアクセス方式のスタティックメモリセルの特殊構造に関するものである。前記構造には、とりわけセルの書き込みマージン(WM)を改善するための手段が設けられている。また本発明は、前記セルを複数含むメモリに関するものである。
一般に、従来のSRAM(スタティックランダムアクセスメモリ)メモリセルは、いわゆる「フリップフロップ」構造をなすように接続された2つのインバータと、いわゆるビット線に接続され、ワード線によって制御される2つのアクセストランジスタとを備えている。メモリセルについて望まれる特性は、次の通りである。
−セルで実行される読取り、書き込み、保存といった異なる動作中の優れた安定性
−セルの動作を高速にするための、できるだけ強い駆動又は負荷電流
−静的消費電力を最小限に抑えるための、保存モードにおける可能な限りの最低電流
−セル集積密度の高いメモリを形成するための、最小限のセルサイズ
最初の2つの基準は、最後の基準と調和させるのが困難であり、対象とする用途に関してメモリ設計者に妥協を強いることになる。
「6T」セルと呼ばれる6つのトランジスタを備えたSRAMセルは、上述の全ての基準間において適切な妥協をもたらす。
図1には、標準SRAMのセル100が例示されている。このセル100は、2つの駆動トランジスタMD及びMDと、いわゆる「フリップフロップ」構造をなすように接続された2つの負荷トランジスタML及びMLと、それぞれ、いわゆるビット線BL及びBLに接続され、ワード線WLによって制御される2つのアクセストランジスタMA及びMAから形成されている。アクセストランジスタMA及びMAは、それぞれ、例えば論理「1」といった第1の論理データの保持を担う第1のノードLと、例えば論理「0」といった第1のデータと相補する第2の論理データの保持を担う第2のノードRへのアクセスを許可又は阻止するように設計されている。
作製方法とりわけドーピング工程に起因する、特に短チャネル効果(SCE)に係る漏洩電流の影響を強め、トランジスタ間の電気特性のばらつきに影響を及ぼすことになりがちなトランジスタのサイズの縮小が模索されている。それは前記トランジスタにより形成されるメモリセルの電気特性劣化をもたらす。
メモリセルの性能レベルは、読取り及び保存安定性、静的消費電力、1列当り最大セル数、書込みマージン、書込み時間、書込み感度、臨界負荷といった幾つかの要素によって特徴付けられる。
「サブ45ナノ」とも呼ばれる臨界サイズが45nm未満のゲートを備えたトランジスタ技術に関する限りにおいて、書込みマージン(WM)と静的雑音マージン(SNM)という2つの要素がとりわけ重要に思われるが、とりわけ手法の多様化と短チャネル効果に係る漏洩電流の増大のために、これら2つの要素の間で適切な妥協点を見出すのがますます困難になっている。
シリコン・オン・インシュレータ(SOI)式の基板上にSRAMセルを作製するか、又は例えばFET技術を用いてダブルゲート(DG)トランジスタが設けられたセルを作製すると、バルク基板上に作製されたセルに比べて電気特性を向上させることが可能になる。
SOI及びDG技術によって、より有効なチャネルの静電制御が可能になり、漏洩電流及び短チャネル効果(SCE)の発生が低減する。さらに、基板にドーパントが存在しないので、トランジスタ間及びセル間の電気的ばらつきを大幅に減少させることが可能になる。
DG技術は、互いに独立して電気的に制御され得る2つのゲートを備えたトランジスタの制御に対し恩恵をもたらしもする。この二重制御によって設計度が増し、セルの電気特性の最適化が可能になる。
次に、前述のセル100の動作モードについて述べることにする。
読取りモードに入る前に、セルのビット線BL及びBLを電位Vddになるように充電することが可能である。このセル100の場合、一般に最も不安定なノードは、例えば第2のノードのような論理0データを含むノードである。第2のノードRの一次安定性は、従って下記不等式によって規定することが可能である。

G−LL+IOFF−LR+ION−AR≦ION−DR (1)

ここで、IG−LLは、第1の負荷トランジスタMLのゲート電流であり、IOFF−LRは、第2の負荷トランジスタMLの漏洩電流であり、ION−AR及びION−DRは、第2のアクセストランジスタMA及び第2の駆動トランジスタMDのそれぞれの駆動電流である。
負荷トランジスタのゲート電流及び漏洩電流を無視することによって、前記不等式(1)は、次のように書くことが可能である。

ON−AR≦ION−DR (2)
セル100の一次読取り安定性は、第1に、それらのドレインが低電位のノードに接続されたアクセストランジスタ及び駆動トランジスタの導電率比CR6T=[(W/L)MDR]/[(W/L)MAR]によって決まり、二次安定性は、そのゲートがこの同じ電位に接続されている負荷トランジスタの導電率(W/L)MLLによって決まる。
セル100の書込みマージンは、使用可能セルへの書込みを可能にするビット線BLとBLの最小電圧差に対応する。
セル100の書込みマージンは、それらのドレインが記憶ノードL=「1」に接続されたトランジスタのPR6T=[(W/L)MLL]/[(W/L)MAL]で示される比によってほぼ定まる。この比が小さくなればなるほど、記憶ノードLの放電が容易になり、書込みマージンが改善される。
導電率比CR6T及びPR6Tは、2つの相反する基準から得られる。これら2つの基準の一方を改善するか、又は、これら2つの基準間における妥協点を見つけるために、SRAMメモリの新しいセルアーキテクチャが提案されている。
文献[1](本書で引用される他の文献と同様、本説明の末尾に記載)には、finFET技術を用いて作製された、ゲート長が22nm程度のダブルゲート6トランジスタセルが開示されている。
図2には前記セル100が示されているが、アクセストランジスタMA及びMAのバックゲートが隣接記憶ノードに接続されているという点で前述のセル100とは異なっている。読取り安定性は、これによって向上する。このフィードバックによって、保存安定性も向上するが、書込み動作中の性能が大幅に劣化し、メモリアレイの1列当りの最大打ち込み可能セル数が制限される(この数の決まり方は例えば文献[6]に定義されている)。
文献[2]に記載の7つのトランジスタ(7T)を備えたアーキテクチャによれば、追加トランジスタMeqによって書き込み動作直前に2つの記憶ノードL及びRの電位を等しくすることが可能になる。書込みマージン及び書込み動作にかかる時間は、前述のセルに比べて改善される。図3にはそのようなセル120が例示されている。その欠点は、とりわけ占有表面積が増大し、制御の複雑性が増すことにある。
文献[3]には、SOI技術及びダブルゲートを用いて作製される6T−SRAMメモリセルの変形例の1つも提示されている。図4にはそのようなセル130が例示されているが、この場合アクセストランジスタ駆動電流を減少させるため、アクセストランジスタのバックゲートは電位Vssに接続されている。従って不等式(2)によって先に示された安定条件が改善する。負荷トランジスタML及びMLのバックゲートが供給電圧Vddに接続されることで、負荷トランジスタの導電度が低減して書込み動作を改善することが可能になる。しかしながらノードLの維持が困難となり、二次安定性を下げるという影響も生じる。
図5には、6つのトランジスタを備え、ダブルゲート技術を用いて作製される別のセル140が示されている。このセル140は、セル110に比べて書込みマージンが改善されている。
前記セル140は、アクセストランジスタMA、MAのバックゲートと隣接記憶ノードL及びRの間のフィードバックによって安定性を向上させている。書込み動作は前述のセル130と同様に改善される。その一方で二次安定性は、図3において110で示した前述のダブルゲート6Tセルに比べて悪化する。
セル130及び140の1列当りの最大セル数、書込み時間、及び書込みマージンは、従来のセル100と比べると悪化する。
集積密度が高く、4つのトランジスタ(4T)を備えたセルも利用されており、極めて大きい書込みマージンを得ることができる。
図6には、4つのダブルゲートトランジスタを備えたセル150が例示されている。セル150は、2つの駆動トランジスタMD及びMDと、2つのアクセストランジスタMA及びMAから形成されている。前記セル150は負荷トランジスタを備えていない。
図7には、4つのダブルゲートトランジスタを備えたセルの変形例160が示されている。このセル160は、2つの負荷トランジスタML及びMLと、2つのアクセストランジスタMA及びMAから形成されている。このセル160は駆動トランジスタを備えていない。
前記4Tセルは、保存安定性と読取り安定性の両立度に関して6Tセルよりはるかに劣る。また、保存モードにおける4Tセルは、同じ列を共有するセルの書込みサイクルに対して影響されやすい。
文献[7]には、負荷トランジスタ及び駆動トランジスタの各ゲート電極に印加される電位が変動させられるランダムアクセスメモリが開示されている。この文献の目的は漏洩電流を減少させることである。
SRAMセルのこの構成では、負荷トランジスタ又は駆動トランジスタのゲートに印加することが可能な電圧は、負荷トランジスタのゲート誘電体の破壊電圧によって制限される。
本発明の目的は、読取り安定性と書込みマージンをより良好に妥協させる、とりわけ6つのトランジスタを備えるダブルゲートSRAMセルに関する新規の構造を見出すことにある。
先ず本発明は、スタティックランダムアクセスメモリセル(SRAM)であって、
それぞれ第1のビット線と第1の記憶ノードの間、及び第2のビット線と第2の記憶ノードの間に配置された、第1のダブルゲートアクセストランジスタ及び第2のダブルゲートアクセストランジスタと、
前記第1のアクセストランジスタの第1のゲート電極及び前記第2のアクセストランジスタの第1のゲート電極に接続されたワード線と、
ダブルゲートを備える第1のダブルゲート負荷トランジスタ及びダブルゲートを備える第2のダブルゲート負荷トランジスタと、
ダブルゲートを備える第1のダブルゲート駆動トランジスタ及びダブルゲートを備える第2のダブルゲート駆動トランジスタを具備し、
いわゆる「基準電位」が、前記負荷トランジスタ又は前記駆動トランジスタの前記第2のゲートに印加され、
前記セルは、前記負荷又は駆動トランジスタのそれぞれにおける少なくとも1つのソース又はドレイン電極に所定の電位Vcellを印加する手段と、前記所定の電位Vcellを変化させる手段とを更に具備することを特徴とするものに関する。
基準電位は、例えばVddに等しい供給電圧又は例えばVssに等しい接地電圧とすることが可能である。
前記セルは、少なくとも1つのデータ読取りモード、少なくとも1つのデータ書込みモード、及び、少なくとも1つのデータ保存モードを含む異なる動作モードを有するように設計されている。
所定の電位Vcellは、セルが読取りモードにあるか、書き込みモードにあるか、又は、保存モードにあるかに応じて異なる値をとることが可能である。
よって前記所定の電位Vcellを変化させるための手段は、セルの動作モードに応じて前記所定の電位Vcellを変化させるように設計することが可能である。
本発明によれば、セルの書込み状態時に印加される所定の電位Vcellは、基準電位(例えばVdd又はVssとすることが可能)とは異なるように、且つ所定の電位Vcellと基準電位(例えばVdd又はVssに等しい)が等しい場合よりも小さな負荷トランジスタ又は駆動トランジスタ駆動電流を生じるように設計されている。
採り得る第1の実施形態によれば、前記所定の電位Vcellを印加する手段は、特定の追加極性線により形成され得る。
前記追加極性線は、負荷トランジスタのソースに接続され得る。この場合、所定の電位Vcellが負荷トランジスタのゲート誘電体の破壊電圧によって制限されない点で好ましい。
この実施形態においては、負荷トランジスタは電位Vddに接続されたゲート電極を備え得る。この場合、セルの少なくとも1つのデータ書込み状態時において、前記所定の電位を印加する手段及び前記所定の電位を変化させるための手段は、負荷トランジスタのソースに対して電位Vcell=Vdd−σV(ここでσV>0)を印加するように構成され得る。これによって、論理レベル「1」の記憶ノードの放電が著しく容易となる。
この実施形態においては、セルの少なくとも1つのデータ読取り状態時において、前記所定の電位を印加する手段及び前記所定の電位を変化させるための手段は、負荷トランジスタのソースに対して電位Vcell=Vddを印加するように構成され得る。これによって、論理レベル「1」の記憶ノードの1つの維持及び良好な読取り安定性の保証が著しく容易とされる。
この実施形態においては、セルの少なくとも1つのデータ保存状態時において、前記所定の電位を印加する手段及び前記所定の電位を変化させるための手段は、負荷トランジスタのソースに対して電位Vdd−σV(ここでσV>0)を印加するように構成され得る。これによって、漏洩電流を著しく減少させることが可能になる。
採り得る第1の実施形態によれば、前記セルのデータ書込み状態時において、負荷トランジスタそれぞれの第1のゲート電極とソース電極の間に、VG1−V=σV(ここでσV>0ボルト)となるような電位差VG1−Vを印加することが可能になる。
前記採り得る第1の実施形態によれば、前記セルのデータ読み取り状態時において、負荷トランジスタのそれぞれの前記第1のゲート電極と前記ソース電極の間にゼロ電位差VG1−Vを印加することが可能になる。
前記採り得る第1の実施形態によれば、前記セルのデータ保存状態時において、負荷トランジスタそれぞれの前記第1のゲート電極と前記ソース電極の間に、VG1−V=σV(ここでσV>0ボルト)となるような電位差VG1−Vを印加することが可能になる。
セルはσV=VTNとなるように実行することが可能であり、ここで、VTNは、ダブルゲートトランジスタの閾値電圧である。
前記所定の電位を変化させるための手段の採り得る実施形態の1つによれば、当該手段は、固定電位に設定された極性線と、所定の極性線と固定電位に設定された前記極性線の間にあるダブルゲートを備えた少なくとも1つの第1のスイッチングトランジスタ、及びダブルゲートを備えた少なくとも1つの第2のスイッチングトランジスタとを備え、第1のスイッチングトランジスタには第2のスイッチングトランジスタの技術と相補する技術が含まれており、第1のスイッチングトランジスタ及び第2のスイッチングトランジスタのゲートは、相互接続される構成とされ得る。
採り得るセルの第2の実施形態によれば、前記所定の電位Vcellを印加する手段はワード線とされ得る。前記ワード線は、負荷トランジスタのソースに接続され得る。
負荷トランジスタは、電位Vddに接続されたゲート電極を備え得る。この場合、セルの少なくとも1つのデータ書込み状態時において、前記所定の電位を印加する手段及び前記所定の電位を変化させるための手段は、Vcell<Vddとなるような電位Vcellを印加するように構成され得る。
セルの少なくとも1つのデータ保持状態時において、前記所定の電位を印加する手段及び前記所定の電位を変化させるための手段は、負荷トランジスタのソース電極に対してVcell=Vddとなるような電位Vcellを印加するように構成とされ得る。
セルの少なくとも1つのデータ読み取り状態時において、前記所定の電位を印加する手段及び前記所定の電位を変化させるための手段は、Vcell<Vddとなるような電位Vcellを印加するように構成され得る。
第1のアクセストランジスタは第2の記憶ノードに接続された第2のゲート電極を備え、第2のアクセストランジスタは第1の記憶ノードに接続された第2のゲート電極を備える構成とされ得る。この構成によれば、読み取り安定性を向上させることが可能になる。
変形例として、ワード線は駆動トランジスタのソースに接続され得る。この場合、駆動トランジスタは電位Vssに接続されたゲート電極を備え得る。
したがって、セルの少なくとも1つのデータ書込み状態時において、前記所定の電位を印加する手段及び前記所定の電位を変化させるための手段は、電位Vcell>Vssを印加するように構成され得る。
セルの少なくとも1つのデータ保持状態時において、前記所定の電位を印加する手段及び前記所定の電位を変化させるための手段は、電位Vcell=Vssを印加するようにも構成され得る。
セルの少なくとも1つのデータ読み取り状態時において、前記所定の電位を印加する手段及び前記所定の電位を変化させるための手段は、電位Vcell>Vssを印加するようにも構成され得る(図11の手段に相当する手段)。
提示だけを目的とし、限定を目的としない実施形態の説明を添付の図面を参照しつつ読むことにより、本発明についての理解がより深まるであろう。
先行技術である6Tスタティックランダムアクセスメモリセルの一例を示す図である。 6つのダブルゲートトランジスタが設けられた先行技術であるメモリセルの一例を示す図である。 追加の平衡トランジスタが設けられ、7つのトランジスタを備えた先行技術であるメモリセルの一例を示す図である。 6つのダブルゲートトランジスタを備えた先行技術であるメモリセルの第2の例を示す図である。 6つのダブルゲートトランジスタを備えた先行技術であるメモリセルの第3の例を示す図である。 4つのダブルゲートトランジスタが設けられた先行技術であるメモリセルを例示す図である。 4つのダブルゲートトランジスタが設けられた先行技術であるメモリセルの別の例を示す図である。 6つのダブルゲートトランジスタと、負荷トランジスタのゲート電極に接続された追加極性線が設けられたメモリセルの一例を示す図である。 6つのダブルゲートトランジスタと、負荷トランジスタのゲート電極に接続された追加極性線が設けられたメモリセルの別の例を示す図である。 6つのダブルゲートトランジスタと、負荷トランジスタのゲート電極に接続された追加極性線が設けられたメモリセルの別の例を示す図である。 6つのダブルゲートトランジスタを備え、負荷トランジスタのソース電極に接続された追加極性線が設けられ、セルの動作モードに応じて変化するように設定された電圧Vcellを印加する構成とされた本発明に係るメモリセルの一例を示す図である。 前記電圧Vcellを生成し、図10のセルの前記追加極性線にこの電圧を印加する手段の例を示す図である。 前記電圧Vcellを生成し、図10のセルの前記追加極性線にこの電圧を印加する手段の例を示す図である。 6つのダブルゲートトランジスタを備え、負荷トランジスタのソース電極に接続された前記追加極性線が設けられた本発明に係るメモリセルの別の例を示す図である。 6つのダブルゲートトランジスタを備え、負荷トランジスタのソース電極に接続された前記追加極性線が設けられた本発明に係るメモリセルの別の例を示す図である。 6つのダブルゲートトランジスタを備え、ワード線が負荷トランジスタのソースに電位Vcellを印加するように設計されており、Vcellがセルの動作モードに応じて変化するように設定された本発明に係るメモリセルの別の例を示す図である。 6つのダブルゲートトランジスタを備え、ワード線が負荷トランジスタのソースに電位Vcellを印加するように設計されており、Vcellがセルの動作モードに応じて変化するように設定された本発明に係るメモリセルの別の例を示す図である。 6つのダブルゲートトランジスタを備え、ワード線が駆動トランジスタのソースに電位Vcellを印加するように設計されており、Vcellがセルの動作モードに応じて変化するように設定された本発明に係るメモリセルの別の例を示す図である。 前記電圧Vcellを生成し、図10のセルの前記追加極性線にこの電圧を印加するために設けられた手段の別の例を示す図である。
異なる図面における同一、同様又は同等の部分は、図面間における相互読み取りを容易にするため同じ参照番号を付与している。
図示された異なる各部分は、図の見やすさを優先し、必ずしも一様な寸法比率で示されているわけではない。
図8には、6つのトランジスタを備えたSRAMタイプメモリであるセル200(又は「6T」セル)の一例が示されている。セル200はMOS(金属酸化物半導体)技術を用いて作製され、ダブルゲートを備えるトランジスタから形成されている。
セル200には、ダブルゲートを備えた第1のアクセストランジスタTA1と、ダブルゲートを備えた第2のアクセストランジスタTA1が設けられており、例えばNMOS技術といった第1タイプのMOS技術を用いて作製され得る。
極性の定め方によって決まる第1のアクセストランジスタTA1は、例えば論理「1」といった所定の論理データの保持を目的とする第1の記憶ノードLに対するアクセスを、許可又は阻止するように設計されている。極性の定め方によって決まる第2のアクセストランジスタTA1は、例えば論理「0」といった前記所定の論理データと相補する論理データの保持を目的とする第2の記憶ノードRに対するアクセスを、許可又は阻止するように設計されている。
この例においては、第1のアクセストランジスタTA1及び第2のアクセストランジスタTA1の2つのゲートは、ワード線WLに接続されている。換言すると、アクセストランジスタTA1及びTA1の各々は、相互に接続され且つワード線WLに接続された2つのゲート電極を備えている。
ワード線WLは極性電位の伝達を目的としており、セル200の動作状態あるいは動作モードに応じて、すなわち当該セル200がデータ読取りモード又はデータ書込みモードにあるか、あるいはデータ保存モード(すなわち、データへのアクセスが生じずに当該データがセル200に記憶されたままであるモード)にあるかに応じて、別様に極性が定まるよう構成されている。
第1のアクセストランジスタTA1のドレイン/ソース電極及び第2のアクセストランジスタTA1のドレイン/ソース電極は、それぞれ、第1のビット線BL及び第2のビット線BLに接続されている。ビット線BL及びBLは、セルに書き込まれるデータ又はセル200で読み取られるデータを伝送するように設計されている。
セル200は、ダブルゲートを備えた第1の負荷トランジスタTL1と、ダブルゲートを備えた第2の負荷トランジスタTL1とを具備している。負荷トランジスタTL1及びTL1は、例えばPMOSタイプといった第1のタイプと相補する第2タイプのMOS技術を用いて作製され得る。負荷トランジスタTL1及びTL1のソースは、相互接続され且つ電位Vddに接続されている。電位Vddは、例えば45nm程度の限界寸法のゲートに対して1Vボルト程度とされ得る。電位Vddはセル200の想定される用途に適応可能としてよい。
ダブルゲートを備えた第1の負荷トランジスタTL1のゲート電極の1つは、極性電位Vcellを伝達するように設計された特定の極性線202に接続されている。第2の負荷トランジスタTL2のゲート電極の1つも、前記特定の極性線202に接続されている。極性電位Vcellはセルの動作モードに応じて可変とされる。
セル200は、ダブルゲートを備えた第1の駆動トランジスタTD1と、ダブルゲートを備えた第2の駆動トランジスタTD1も具備している。駆動トランジスタTD1及びTD1は、例えば、NMOS技術といった前記第2タイプと相補するタイプのMOS技術を用いて作製され得る。第1の駆動トランジスタの2つのゲートは互いに接続されており、第2の駆動トランジスタTD1の2つのゲートも互いに接続されている。第1の駆動トランジスタの2つのゲートは第2の記憶ノードRにも接続されており、その一方で第2の駆動トランジスタTD1の2つのゲートはセル200の第1の記憶ノードLに接続されている。駆動トランジスタTD1、TD1のソースは、相互接続され且つ基準電位Vssに接続されている。基準電位Vssは、例えば0ボルト程度とされ得る。基準電位はセル200の用途に適応可能としてよい。第2の駆動トランジスタTD1のドレイン及び第1の駆動トランジスタTD1のドレインは、それぞれセル200の第2の記憶ノードR及びセル200の第1の記憶ノードLに接続されている。
負荷トランジスタTL1、TL1及び駆動トランジスタTD1、TD1は、セル200のフリップフロップを形成し、記憶ノードL、Rに保存されているデータの制御及び保持を行なうように設計されている。
第1のノードLは、例えば論理「1」といった所定の論理データの保持を目的とすることが可能であり、一方、第2の記憶ノードRは、例えば論理「0」といった論理データの相補性論理データの保持を目的としている。
負荷トランジスタTL1及びTL1のゲート電極を追加極性線202に接続し、書込み動作中に、このゲート電極を適応させた電位Vcellにすることによって、従来の6Tセルに比べて改善された書込みマージンを得ることが可能になる。
このセル200の動作原理の1つによれば、例えば第1のノードLのような論理「1」データの保持を目的とした記憶ノードにドレインが接続されている第1の負荷トランジスタTL1の駆動電流を、書込み動作中に減少させることが可能な手段が用いられ、書込みサイクルにおける前記ノードへの放電を促している。
このため、第1の負荷トランジスタTL1のゲート電極は、追加極性線202によって供給される電位Vcellで極性を定めることが可能であるが、ここでVcell=Vdd+σVであり、書込み動作中においてσVは非ゼロ電圧である。
電圧σVは、0<σV<Vgs_breakdown_oxideとされ得る。ここで、Vgs_breakdown_oxideは、極性線202に接続されたゲート電極のゲート誘電体の破壊電圧の評価値である。これによって、例えば電位Vddに接続されたトランジスタのソース電位Vに対する電位VBG(VBGS=VBG−V>0)のバックゲート、又は例えば電位Vddに接続されたトランジスタのソースの電位Vに対する電位VFG(VFGS=VFG−V>0)のフロントゲートといった、ゲート電極の1つの逆バイアス効果を介して、第1の負荷トランジスタTL1の閾値電圧を上げることが可能になる。
保存モードにおいて、追加極性線202によって供給される電位Vcellを印加することも可能である。保存モードで印加されるVcellは、書込みモードで印加される電位と同一にすることが可能であり、セル200の漏洩電流を減少させることが可能なVcell=Vdd+σVということになる。論理レベル「0」の記憶ノードに接続された第2の負荷トランジスタTLは、その閾値電圧が高くなり、以って閾値に満たない電流を制限する。
追加極性線202によって印加される電位Vcellは修正され得るし、セル200の動作状況に応じて変化してもよい。
読取り動作モードにおいて、電位Vcellを例えば値Vddにして、第1のノードにおける論理レベル「1」の維持を促し、標準的な6トランジスタセルと同等のSNM読取り安定性を得ることが可能である。
従って、追加極性線202によって印加される電位Vcellを変化させるための手段が用いられる。当該手段は、セルの動作モードに応じて電位Vcellを適応させるように設計されている。電位Vcellは、このセルが読取り状態にあるか、書込み状態にあるか、あるいは、保存状態にあるかに応じて変化するように構成されている。Vcell=Vdd+σVは、例えばレベルシフタを用いて発生され得る。
図9Aには、6T−SRAMメモリセルの別の例220が示されている。このセル220は、図8に係る前述のセル(参照番号200)を改良したものである。セル220は、とりわけ、参照番号がTA2及びTA2のそのアクセストランジスタの構成によって図8に係る前述のセルとは異なっている。
セル220の第1のアクセストランジスタTA2及び第2のアクセストランジスタTA2は、それぞれワード線WLに接続された第1のゲート電極を備えている。第1のアクセストランジスタTA2は、第1の駆動トランジスタTD1及び第1の負荷トランジスタTL1のドレインに接続された第2のゲート電極を備え、一方第2のアクセストランジスタTA2も、第2の駆動トランジスタTD1及び第2の負荷トランジスタTL1のドレインに接続された第2のゲート電極を備えている。当該構成によれば、図8の実施形態と比べてアクセストランジスタ駆動電流が減少するため、SNMの改善が達成され得る。
図9Bには、6T−SRAMメモリセルの別の例240が示されている。このセル240は、とりわけ参照番号TA3及びTA3で示されるアクセストランジスタの構成が図8に係る前述のセル200とは異なっている。セル220の第1のアクセストランジスタTA3及び第2のアクセストランジスタTA3は、それぞれワード線WLに接続された第1のゲート電極を備えている。第1のアクセストランジスタTA3は、第1の駆動トランジスタTD1のソースに接続された第2のゲート電極も備えており、一方第2のアクセストランジスタTA3は、第2の駆動トランジスタTD1のソースに接続された第2のゲート電極も備えている。
前記構成によれば、図9Aに示す例におけるセルと比べてさらに改善された書込みマージンを実現することが可能である。
図8、9A、9Bを用いて説明したセルにおいては、書込みモードにおける電位Vcellの発生には、文献(K. Itoh, VLSI Memory Chip Design, Springer-Verlag, pp. 87-88, 2001及びK. Itoh, VLSI Memory Design, Baifukan, Tokyo, 1994)に記載のような「レベルシフタ」タイプの少なくとも1つの追加回路を導入することが必要になり得る。
この場合、とりわけ書込みモードにおいて、論理レベル「0」の記憶ノードに接続された負荷トランジスタのゲートとドレインの間の電圧差によって電圧Vcellが制限される。この電圧差は、追加極性線202に接続されたゲートにおけるゲート誘電体の破壊電圧Vgs_breakdown_oxide未満でなければならない。Vgs_breakdown_oxideは、例えばVgs_breakdown_oxide=Vdd+300mVとすればよい。よってこのセルの例における電圧Vcellは、負荷トランジスタのゲート誘電体の破壊電圧によって制限されるようである。
次に、本発明に係るSRAMメモリセルの例を示すことにする。負荷トランジスタのゲート誘電体の破壊電圧による電圧Vcellの制限問題を克服するための方法の1つは、負荷トランジスタのゲート電極以外の電極に電圧Vcellを印加することである。例えば、電圧Vcellは、追加極性線302を用いてセルの負荷トランジスタのソースに印加することが可能である。
図10には、6つのトランジスタを備え(すなわち「6T」)、SRAMタイプのメモリである本発明に係るセルの一例300が示されている。
セル300は、とりわけ負荷トランジスタTL2及びTL2の構成において図8に係る前述のセル200、220、及び、240とは異なっている。
セル300の負荷トランジスタTL2及びTL2は、それぞれ電位Vddに接続された第1のゲート電極を備えている。セル300の第1の負荷トランジスタTL2は、第2の記憶ノード及び第1の駆動トランジスタTD1のゲート電極に接続された第2のゲート電極を備えており、一方第2の負荷トランジスタTL2は、第1の記憶ノード及び第2の駆動トランジスタTD1のゲート電極に接続された第2のゲート電極を備えている。
セル300の負荷トランジスタTL2及びTL2のそれぞれのソースは、電位Vcellの伝達を可能にする特定の極性線302に接続されている。
このセル300の動作原理の1つによれば、書込みモードにおいて負荷トランジスタ駆動電流を減少させて、論理レベル「1」の記憶ノードの放電を容易とする。
このため書込みモードの場合、電位Vcellが極性線302に印加されるが、ここでVcell=Vdd−σV(σV>0ボルトとなるような電圧)である。電圧σVは例えばVdd>σV>VRETとすればよく、ここでVddは負荷トランジスタの第1のゲート電極が接続される供給電圧であり、VRETは保存モードにおけるセルの最低電圧である。電圧VRETは例えばモンテカルロシミュレーションを用いて統計的に定めてよく、またその標準偏差で割った平均残留雑音余裕(RNM)が、例えば6を超えるように定め得る。書込みモードで印加される電圧Vcellは、保存モードにおけるセルの最低電圧VRETに対して十分な安定性を保証するように設計され得る。本実施形態の場合、セルの書込み状態において印加される所定の電位Vcellは、供給電圧Vddとは異なるように、且つ所定の電位Vcellと供給電圧Vddが等しい場合(本実施形態では読取状態時が考えられる)よりも小さい負荷トランジスタ駆動電流を生じるように設計されている。
データ保存モードにおいて、書込みモードで印加されたものと同様の電位Vcellを極性線302に印加することも可能である。従って保存モードの場合、Vcell=Vdd−σV(ここで、σVはσV>0となるような電圧)となるようなVcellを印加して、セルの漏洩電流を低減することも可能であり、σVは一例としてVdd>σV>VRETとすることができる。
図8、9A、及び9Bを用いて説明したセルの例における静的電力消費に比べて、セル300の電力消費はさらに減少する。前記した負荷トランジスタのソースに対する極性線302の構成によれば、セルの両方のインバータにおける漏洩電流を低減することが可能である。論理レベル「0」の第2の記憶ノードRに接続された第2の負荷トランジスタTL2の閾値未満に電流を低減し、論理レベル「1」の第1の記憶ノードLに接続された第1の駆動トランジスタTD2の漏洩電流を低減することが可能になる。
読取りモードの場合、電圧Vcellは保存及び書込みモード中に印加される電圧とは異なり、Vcell=Vddを印加できるようになっている。これによって、論理レベル「1」の保持が容易になる。
図11Aには、電圧Vcellを発生し、セル300のモードに応じて追加極性線にこの電圧を印加する手段の実施形態が示されている。
電圧Vcellを印加する手段は、やはりセル300のモードに応じて幾つかの状態又は値をとるように設定された入力電圧Eの印加を受けることが可能である。信号Eは、メモリ回路の制御ブロックによって生成可能とされる。
電圧Vcellを印加する手段は、2つのトランジスタ、すなわちダブルゲートトランジスタ305、及びこれと相補するタイプのダブルゲートトランジスタ307を用いて形成され、電位Vddにすることが可能な極性線と追加極性線302の間に配置され得る。第1のダブルゲートトランジスタ305は、極性線304に接続された1つのドレインと、追加極性線302に接続された1つのソースを備えている。第2のダブルゲートトランジスタ307は、極性線304に接続された1つのソースと、追加極性線302に接続された1つのドレインを備えている。トランジスタ305の2つのゲート電極は相互接続され、且つトランジスタ307のゲート電極に接続されている。入力信号Eはトランジスタ305、307のダブルゲートに入力される。
=Vssの場合、トランジスタ307が動作可能になり、トランジスタ305が動作不可能になるので、Vcell=Vddになる。
=Vddの場合、PMOSトランジスタが動作不能になり、NMOSトランジスタが動作可能になるので、Vcell=Vdd−VTNになる(VTNはNMOSトランジスタの閾値電圧)。
読み取りモードの場合、入力電圧Eは例えばE=0Vといった第1の状態又は第1の値をとることが可能であり、これによって追加極性線302が電位Vddになり、Vcell=Vddになる。
書込みモードの場合、信号Eは第2の状態又は第2の値をとることが可能であって、例えば、E=Vddとなることが可能である。これによって追加極性線302がVcell=Vdd−VTNになるが、ここで、VTNはトランジスタ305の閾値電圧である。この場合、σV=VTNになる。
また例えば、トランジスタ305の代わりに幾つかの積層形NMOSトランジスタを設けることによって、σV=kVTNとなるようにすることも可能である(ここでk>1)。
図11Bには、k=2である積層形トランジスタ315及び325の実施形態が示されている。読取りモードにおいて、入力電圧Enは第1の状態又は第1の値をとることが可能であり(例えばE=0V)、これによって追加極性線302がVddになり、Vcell=Vddになる。
書込みモードの場合、信号Enは第2の状態又は第2の値をとることが可能であり(例えばE=Vdd)、これによって追加極性線302が信号Eは、第2の状態又は第2の値をとることが可能となり(例えばE=Vdd)、従って追加極性線302がVcell=Vdd−2VTNとなる。ここでVTNはトランジスタ305の閾値電圧であり、この場合σV=2VTNになる。
本実施形態の場合、負荷トランジスタのソースに印加される電圧Vcellは電位Vddより低くなり好ましい。従ってこのセルは、図8に示す例のセルより電力消費の面で優れている。従ってレベルシフタタイプの回路の利用を回避でき、省スペースの実現が可能になる。
電圧Vcellを印加する手段は、上記の例に制限されることはない。図16には、電位Vcellを印加する手段の別の例が示されている。当該手段は、第1の入力351で例えば1.2ボルトの第1の供給電圧Vddをメモリ回路から受け、第2の入力352でVddより低い(例えば0.9ボルト)第2の供給電圧Vddlをメモリ回路から受けるスイッチング手段350を備えている。
信号WENの状態に応じて、スイッチング手段350から出力されるのは第1の入力352又は第2の入力354になる。
読取りモードにおいて信号WENは第1の状態をとることが可能であり、従ってスイッチング手段350は追加極性線302が電位Vddとなるような出力を行ない、Vcell=Vddになる。
書込みモードにおいて、信号WENは第2の状態をとることが可能であり、従ってスイッチング手段350は追加極性線302が電位Vddlとなるような出力を行ない、Vcell=Vdd−σV=Vddlになる。
従って本実施形態の場合、セルの書込み状態時に印加される電位Vcellは、基準電位Vddと異なり、且つ所定の電位Vcellと基準電位が等しい場合に比べて小さな負荷又は駆動トランジスタ駆動電流を生じるように設計されている。
図12Aには、セルの別の例320が示されている。セル320は、とりわけ参照番号TA2及びTA2で示すアクセストランジスタの構成が図10に係る前述のセルとは異なっている。
セル220にける第1のアクセストランジスタTA2及び第2のアクセストランジスタTA2は、それぞれワード線WLに接続された第1のゲート電極を備えている。第1のアクセストランジスタTA2は、第1の駆動トランジスタTD1及び第1の負荷トランジスタTL2のドレインに接続された第2のゲート電極も備えている。第2のアクセストランジスタTA2は、第2の駆動トランジスタTD1及び第2の負荷トランジスタTL2のドレインに接続された第2のゲート電極も備えている。
図12Bには、セルの別の例340が示されている。セル340は、とりわけアクセストランジスタTA3及びTA3の構成が図10に係る前述のセルとは異なっている。第1のアクセストランジスタTA3は、第1の駆動トランジスタTD1のソースに接続されたゲート電極を備えており、一方第2のアクセストランジスタTA3は、第2の駆動トランジスタTD1のソースに接続されたゲート電極を備えている。
可能な別の実施形態として、このセルの動作モードに応じて、すなわち保存モードにあるか読み取りモードにあるか、又は書込みモードにあるかに応じて変化するように設定された電位Vcellをセルの負荷トランジスタに印加することによって極性を変更し、その一方で追加極性線を必要としないようにすることが可能になる。従って従来のセルに比べて書込みマージンを改善し、その一方で同一又は同様のセル容積を維持することが可能である。
このため負荷トランジスタは、それぞれワード線WLに接続された少なくとも1つの電極を備えている。本実施形態の場合、電圧Vcellは、セル300のモードに応じてワード線WLを介して負荷トランジスタに印加される。
図13には、本実施形態に係るセルの別の例400が例示されている。セル400は、とりわけセル300の駆動トランジスタに用いられた技術と相補する技術を用いて作製されたアクセストランジスタTA4及びTA4が図10に係る前述のセル(参照番号300)と異なっている。セル400のアクセストランジスタTA4及びTA4は、PMOS技術を用いて作製することが可能である。セル400のアクセストランジスタTA4及びTA4のゲート電極は、ワード線WLに接続されている。
またセル400は、負荷トランジスタTL3及びTL3の構成が図10に係る前述のセル(参照番号300)と異なっている。セル400の負荷トランジスタTL3、TL3のソースは、ワード線WLに接続されている。
保存モードにおけるワード線WLは、アクセストランジスタTA3及びTA3が使用不能になるように極性を定めることが可能である。保存モードにおいて、ワード線WLは電位Vcell=Vddに保持され得る。従って負荷トランジスタTL3及びTL3のソースは、電位Vddになる。
読取り及び書込みモードにおいてワード線WLは、例えば0V程度の電位VssといったVddより低い電位Vcellで極性を定めることが可能である。
読取り及び書込みモードにおいてアクセストランジスタが使用可能になり、論理レベル「1」の第1の記憶ノードLに接続された第1の負荷トランジスタTL3は、もはや導電しないか、又は導電性が低くなっている。この結果、書込み動作が改善される。
本実施形態の場合、セルの書込み状態時に印加される所定の電位Vcellは、所定の電位Vcellと基準電位Vddが等しい場合よりも小さい負荷トランジスタ駆動電流を生じるため、電位Vddよりも低くなるように設計されている。
図14には、6つのトランジスタ(すなわち「6T」)を備えたSRAMタイプのメモリセルである別のセル500が例示されている。セル500は、アクセストランジスタTA5及びTA5の構成が図13に係る前述のセル(参照番号400)とは異なっている。
第1のアクセスダブルゲートトランジスタTA5の第1のゲート電極はワード線WLに接続されており、第2のダブルゲートアクセストランジスタTA5の第1のゲート電極もワード線WLに接続されている。
第2の記憶ノードLへのアクセスを許可又は阻止する第1のアクセストランジスタTA4は、第2のノードRに接続された第2のゲート電極を備えている。第2のノードRへのアクセスを許可又は阻止する第2のアクセストランジスタは、第1のノードLに接続された第2のゲート電極を備えている。
セル500の第1のアクセストランジスタTA5の第2のゲート電極は、第1の駆動トランジスタTD2のゲート電極に接続可能とされ、一方でセル500の第2のアクセストランジスタTA5の第2のゲート電極も、第2の駆動トランジスタTD2のゲート電極に接続可能とされる。
前記構成によれば、読取り安定性の向上を実現することが可能である。前記フィ−ドバックを実行すると、論理レベル「0」の第2の記憶ノードRに接続されたアクセストランジスタ駆動電流を制限することが可能になる。
漏洩電流を制限するため、アクセストランジスタTA5及びTA5は、例えばダブルゲートに対して異なる厚さの誘電体層を設けることによって、非対称ダブルゲートを備えることが可能である。
図15には、6つのトランジスタ(すなわち「6T」)を備えたSRAMタイプのメモリである別のセル600が例示されている。
セル600は、例えばNMOSタイプといった第1のタイプの所定のMOS技術を用いて作製することが可能な、第1のダブルゲートアクセストランジスタTA6と第2のダブルゲートアクセストランジスタTA6とを備えている。第1のアクセストランジスタTA6は第1のビット線BLと第1の記憶ノードLの間に配置され、一方で第2のアクセストランジスタTA5は第2のビット線BLと第2の記憶ノードRの間に配置されている。
この例では、第1のアクセストランジスタTA6及び第2のアクセストランジスタTA6は、ワード線WLに接続されたゲート電極を備えている。第1のアクセストランジスタTA6は、第1の負荷トランジスタTL4のゲートに接続された別のゲート電極を備えている。第2のアクセストランジスタTA6も、第2の負荷トランジスタTL4のゲートに接続された別のゲート電極を備えている。
負荷トランジスタTL4及びTL4は、例えばPMOSタイプの技術といった、アクセストランジスタに用いられる技術と相補するタイプの所定のMOS技術を用いて作製され得る。負荷トランジスタTL4及びTL4は、ソースが供給電圧Vddに接続されている。第1の負荷トランジスタTL4のゲート電極は相互接続され、第2の負荷トランジスタTL4のゲート電極も相互接続されている。
第1の負荷トランジスタTL4のドレインは、第1の駆動トランジスタTD4のドレインに接続されている。第2の負荷トランジスタTL4のドレインは、第2の駆動トランジスタTD4のドレインに接続されている。第1の駆動トランジスタTD4はワード線WLに接続されたソースを備えており、一方で第2の駆動トランジスタTD4もワード線WLに接続されたソースを備えている。よって本例では、セル600の動作モードに応じてワード線WLに印加される電位Vcellにより極性を変更可能なのは駆動トランジスタTD4及びTD4である。
駆動トランジスタTD4、TD4は、それぞれアース又は基準電位Vssに接続されたゲート電極を備えている。
セル600の書込み状態時に印加される所定の電位Vcellは、基準電位Vssとは異なるように、且つ書込み状態時において、とりわけ所定の電位Vcellと基準電位Vssが等しい場合よりも小さな駆動トランジスタ駆動電流を生じるように設計されている。
第1の駆動トランジスタTD4の別のゲート電極は第1の負荷トランジスタTL4のゲート電極に接続され、一方で第2の駆動トランジスタTD4のゲート電極は第2の負荷トランジスタTL4のゲート電極に接続されている。
保存モードにおいてワード線WLは、アクセストランジスタを阻止するため0Vにされ得る。読取りモードにおいてワード線WLは、例えば電位Vddのような0Vを超える電位にされ得る。書込みモードにおいてワード線WLは、例えば電位Vddのような0Vを超える電位にされ得る。
漏洩電流を制限するため、非対称ダブルゲートアクセストランジスタが使用され得る。非対称ダブルゲートアクセストランジスタは、一方のゲート電極に対して他方のゲート電極よりも厚いゲート誘電体を用いることによって作製され得る。
次に、本発明によって製造される6Tタイプセルの例における電気特性と、先行技術であるいわゆる「標準6T」セルにおける電気特性との比較を下記の表を用いつつ示す。
標準6Tセルは、表面積占有率が低く、読取り安定性が200mV以上になるようにサイズが決定されている。
この比較に際して提案されたアーキテクチャがもたらす寄与を正確に評価するため、他のセルのトランジスタは、ゲート長及び幅が等しくなるようにサイズが決定されている。
表1には、負荷トランジスタTL、アクセストランジスタTA、及び、駆動トランジスタTDについて選択されたサイズが示されており、最小ゲート長及び幅は、それぞれ50nm及び100nmである。
Figure 2011512609
下記の表2には、ELDOソフトウェア及びVerilogAで実行されるモデル(例えばM. Reyboz, et al., “Explicit Threshold Voltage Based Compact Model Of Independent Double Gate (IDG) MOSEFT Including Short Channel Effects”, CEA, Grenobleに提示されているもの)を用いて得られた標準6Tセル、及び前述のセル200、300、400、500のようなセルのシミュレーション結果が示されている。これらのセルは同様のサイズとされている。
Figure 2011512609
セル200は、標準6Tセルに比べて書込みマージンがほぼ24%程度改善され、静的電力消費が約14%改善されている。前記セル200の安定性は、そのトランジスタのサイズ決定を最適化するか、又は図9A及び9Bに係るセルについて説明したようにフィードバックを用いることによって向上させることが可能である。
セル300は、標準6Tセルに比べて書込みマージンがほぼ32%程度改善され、静的電力消費がほぼ56%程度減少している(300mVの供給電圧低下)。前記セル300の安定性は、そのトランジスタのサイズ決定を最適化するか、又は図12A及び12Bを用いて説明したセルの場合のようにフィードバックを用いることによって向上させることが可能である。
セル400は、標準6Tセルと比べると同等の電力消費で書込みマージンの改善及び読取り安定性の向上が30%を超える。
セル500は、標準6Tセルと比べると書込みマージンがほぼ25%程度改善され、その読取り安定性が70%の上昇という著しい向上を示すことを特徴とする。保存安定性も8%向上する。
上述のセルによれば、全般的に書込みマージンと読取り安定性との妥協を良好に行なうことが可能になる。
参考文献:
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[7]: US 2007/0139072 A1

Claims (22)

  1. ランダムアクセスメモリセルであって、
    それぞれ第1のビット線(BL)と第1の記憶ノード(L)の間、及び第2のビット線(BL)と第2の記憶ノード(R)の間に配置された、第1のダブルゲートアクセストランジスタ(TA1、TA2、TA3、TA4、TA5、TA6)及び第2のダブルゲートアクセストランジスタ(TA1、TA2、TA3、TA4、TA5、TA6R)と、
    前記第1のアクセストランジスタの第1のゲート電極及び前記第2のアクセストランジスタの第1のゲート電極に接続されたワード線(WL)と、
    第1のダブルゲート負荷トランジスタ(TL1、TL2、TL3、TL4)及び第2のダブルゲート負荷トランジスタ(TL1、TL2、TL3、TL4)と、
    第1のダブルゲート駆動トランジスタ(TD1、TD2、TD3)及び第2のダブルゲート駆動トランジスタ(TD1、TD2、TD3)を具備し、
    基準電位(Vdd、Vss)が、前記負荷トランジスタ(TL1、TL2、TL3、TL4)又は前記駆動トランジスタ(TD1、TD2、TD3)の前記第2のゲートに印加され、
    前記セルは、前記負荷又は駆動トランジスタのそれぞれにおける少なくとも1つのソース又はドレイン電極に所定の可変電位(Vcell)を印加する手段を更に具備し、
    前記セルの書込み状態時に印加される前記所定の電位(Vcell)が、前記基準電位(Vdd、Vss)とは異なるように、且つ書き込み状態時において前記所定の電位(Vcell)と前記基準電位(Vdd、Vss)が等しい場合よりも小さい負荷又は駆動トランジスタ駆動電流を生じるように設計されていることを特徴とするランダムアクセスメモリセル。
  2. 前記所定の電位(Vcell)を印加する手段が追加極性線(202、302)により形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のランダムアクセスメモリセル。
  3. 前記追加極性線(202、302)が、前記負荷トランジスタ(TL2、TL2)のソースに接続されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のランダムアクセスメモリセル。
  4. 前記セルのデータ書込み状態時において、前記負荷トランジスタ(TL1、TL1、TL2、TL2)のそれぞれの第1のゲート電極とソース電極の間に、VG1−V=σV(ここでσV>0ボルト)となるような電位差VG1−Vを印加する手段を具備することを特徴とする、請求項3に記載のランダムアクセスメモリセル。
  5. 前記セルのデータ読取り状態時において、前記負荷トランジスタ(TL1、TL1、TL2、TL2)のそれぞれの前記第1のゲート電極と前記ソース電極の間にゼロ電位差VG1−Vを印加する手段を具備することを特徴とする、請求項4に記載のランダムアクセスメモリセル。
  6. 前記セルのデータ保存状態時において、負荷トランジスタのそれぞれの前記第1のゲート電極と前記ソース電極の間に、VG1−V=σV(ここでσV>0ボルト)となるような電位差VG1−Vを印加する手段を具備することを特徴とする、請求項4又は5に記載のランダムアクセスメモリセル。
  7. 前記負荷トランジスタ(TL1、TL1)は、電位Vddに接続されたゲート電極を備え、
    前記セルの少なくとも1つのデータ書込み状態時において、前記所定の電位を印加する手段が前記負荷トランジスタの前記ソース電極に対して電位Vcell=Vdd−σV(ここでσV>0)を印加するように設計されていることを特徴とする、請求項3に記載のランダムアクセスメモリセル。
  8. 前記セルの少なくとも1つのデータ読取り状態時において、前記所定の電位を印加する手段が前記負荷トランジスタのソース電極に対して電位Vcell=Vddを印加するように設計されていることを特徴とする、請求項7に記載のランダムアクセスメモリセル。
  9. 前記セルの少なくとも1つのデータ保存状態時において、前記所定の電位を印加する手段が前記負荷トランジスタの前記ソース電極に対して電位Vdd−σV(ここでσV>0)を印加するように設計されていることを特徴とする、請求項7又は8に記載のランダムアクセスメモリセル。
  10. σV=VTN(VTNはダブルゲートトランジスタの閾値電圧)であることを特徴とする、請求項8又は9に記載のランダムアクセスメモリセル。
  11. 前記所定の電位(Vcell)を変化させるための手段を更に具備することを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載のランダムアクセスメモリセル。
  12. 前記所定の電位(Vcell)を変化させるための手段は、
    固定電位に設定された極性線(304)と、
    前記所定の極性線(302)と前記固定電位に設定された前記極性線との間にある少なくとも1つの第1のダブルゲートスイッチングトランジスタ(305)及び少なくとも1つの第2のダブルゲートスイッチングトランジスタ(307)とを備え、
    前記第1のスイッチングトランジスタが、前記第2のスイッチングトランジスタの技術と相補する技術を用いて作製されており、
    前記第1のスイッチングトランジスタ及び前記第2のスイッチングトランジスタの前記ゲートが互いに接続されていることを特徴とする、請求項11に記載のランダムアクセスメモリセル。
  13. 前記所定の電位(Vcell)を印加する手段が前記ワード線(WL)であることを特徴とする、請求項1に記載のランダムアクセスメモリセル。
  14. 前記ワード線(WL)が前記負荷トランジスタ(TL、TL)のソースに接続されていることを特徴とする、請求項13に記載のランダムアクセスメモリセル。
  15. 前記負荷トランジスタは、電位(Vdd)に接続されたゲート電極を備え、
    前記セルの少なくとも1つのデータ書込み状態時において、前記所定の電位を印加する手段が前記負荷トランジスタのソース電極に対して電位Vcell<Vddを印加するように設計されていることを特徴とする、請求項13又は14に記載のランダムアクセスメモリセル。
  16. 前記セルの少なくとも1つのデータ読取り状態時において、前記所定の電位を印加する手段が前記負荷トランジスタのソース電極に対して電位Vcell<Vddを印加するように設計されていることを特徴とする、請求項15に記載のランダムアクセスメモリセル。
  17. 前記セルの少なくとも1つのデータ保持状態時において、前記所定の電位を印加する手段が前記負荷トランジスタのソース電極に対して電位Vcell=Vddを印加するするように設計されていることを特徴とする、請求項15又は16に記載のランダムアクセスメモリセル。
  18. 前記第1のアクセストランジスタは、前記第2の記憶ノードに接続された第2のゲート電極を備え、
    前記第2のアクセストランジスタは、前記第1の記憶ノードに接続された第2のゲート電極を備えることを特徴とする、請求項13〜17のいずれかに記載のランダムアクセスメモリセル。
  19. 前記ワード線(WL)が前記駆動トランジスタ(TD、TD)のソースに接続されていることを特徴とする、請求項13に記載のランダムアクセスメモリセル。
  20. 前記駆動トランジスタは、電位(Vss)に接続されたゲート電極を備え、
    前記セルの少なくとも1つのデータ書込み状態時において、前記所定の電位を印加する手段が前記駆動トランジスタのソース電極に対して電位Vcell>Vssを印加するように設計されていることを特徴とする、請求項19に記載のランダムアクセスメモリセル。
  21. 前記駆動トランジスタは、電位(Vss)に接続されたゲート電極を備え、
    前記セルの少なくとも1つのデータ保持状態時において、前記所定の電位を印加する手段が前記駆動トランジスタのソース電極に対して電位Vcell=Vssを印加するように設計されていることを特徴とする、請求項20に記載のランダムアクセスメモリセル。
  22. 前記セルの少なくとも1つのデータ読取り状態時において、前記所定の電位を印加する手段が前記駆動トランジスタのソース電極に対して電位Vcell>Vssを印加するように設計されていることを特徴とする、請求項20又は21に記載のランダムアクセスメモリセル。
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