JP2011509194A - 耐衝撃損傷性のある補強された端部を備えたセメント質ボード - Google Patents

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Abstract

改善された釘抜き強度をボードに与える弾性組成物のコーティングによりその端部が補強されたセメント質ボード。好ましい実施形態において、コーティングは、特に、ボードを、セメント質ボードの端部近くの構造に釘付けするとき、取扱いおよび設置中、例えば、釘付け中、ボードの衝撃損傷および破損または「剥離」から、ボードの端部をさらに保護するものである。セメント質ボードは、典型的に、石膏ファイバーボード、紙カバー石膏ウォールボードおよび軽量セメント組成物のコア層を有するセメントボードを含む。ボードの端部に、コーティングを適用して、端部から、セメント質ボードの上下外側表面層両方の端部のそれぞれから約0.635cm〜5.08cm(1/4インチ〜2インチ)、典型的に、約0.635cm〜2.54cm(1/4インチ〜1インチ)の距離まで、ボードの部分をカバーして、丸みのある端部を形成する。
【選択図】 図1

Description

関連出願の相互参照
本出願は、その全体が参考文献として本明細書に援用される2007年12月28日出願の米国特許仮特許出願第61/017,343号明細書の優先権を主張する。
本発明は、概して、セメントボード、石膏ボード、セメントファイバーボード、石膏セルロースファイバーボード(石膏ファイバーボード)をはじめとするセメント質パネルまたはボードに関し、セメント質ボードは、その端部が、アルカリ攻撃に影響を受けない弾性組成物のコーティングにより補強されている。本発明は、概して、搬送、移動または設置中の釘付けによる損傷を防ぐものである。
補強セメントパネルの使用は、セラミックタイル業界等の業界において周知されている。概して、セメントパネルまたはボードは、2層の外装材料間に介挿されるセメント質材料で形成されたコアを含んでいる。用いる外装材料は、通常、高強度、高弾性率および軽量という特徴を共有し、曲げおよび衝撃強度を、セメント質コアを形成する高圧縮強度であるが脆性の材料に与える。通常、セメントパネルに用いられる外装材料は、セメント質スラリーコアに埋め込まれるファイバーガラスファイバーまたはファイバーガラスメッシュである。ファイバーガラスは、この用途に特に良好に機能する。ファイバーガラスは、セメントボードに大きな物理的および機械的特性を与える。ファイバーガラスはまた、他の高弾性材料に比べて、比較的低コストであることから、セメントパネルを補強するのに効率的な材料でもある。
セメント質バッカーボードは、軽量コンクリートのコア層を有し、2つの面のそれぞれが、コア層にボンドされた補強布層でカバーされたパネルを含む。かかるセメント質バッカーボードは、その全体が参考文献として本明細書に援用されるP.E.Dinkelによる米国特許第3,284,980号明細書に記載されている。これらのパネルは、釘付け可能で、フレーミング部材に容易に留められる。さらに、それらは水に実質的に影響を受けないため、シャワールーム、バスタブ周辺、キッチンエリア、通路および建物外構等の濡れる場所に大いに利用されている。
セメント質バッカーボードは、概して、水性軽量凝集体(例えば、膨張粘土、膨張スラグ、膨張頁岩、パーライト、膨張ガラスビーズ、ポリスチレンビーズ等)とセメント質材料(例えば、ポルトランドセメント、マグネシアセメント、アルミナセメント、石膏およびかかる材料のブレンド)のコアミックスを用いて作製される。発泡剤およびその他添加剤をミックスに添加することができる。
最も一般的に用いられる補強布は、ファイバーガラススクリムであり、特に、ビニルコートファイバーガラス糸の織メッシュである。布2.54センチメートル(1インチ)当たりの糸番手は、8×8〜12×12まで、ボンディング材料が布を通過するメッシュまたはスクリム中の開口部のサイズに応じて変わる。好適な引張強度、耐アルカリ性および十分に大きな孔または開口部を有するその他従来の布を用いてもよい。
一般的に、補強布は、コア層表面に、ポルトランドセメントスラリーの薄いコーティングにより、微細凝集体を多少添加して、または添加せずに、ボンドされる。あるいは、コアミックスは、布をカバーし、それをコア層にボンドするために、補強布の開口部を通して、振動または付勢するのに十分な流体とすることができる。これは、その全体が参考文献として本明細書に援用されるGalerによる米国特許第4,450,022号明細書に記載されている。
セメントボードの製造の他の方法は、布補強タイルバッカーボードパネルを製造する方法および装置が開示されたClearによる米国特許第4,203,788号明細書に開示されている。Galerらによる米国特許第4,488,909号明細書には、第4欄に、セメント質バッカーボードに用いるセメント質組成物の詳細が記載されている。Galerによる米国特許第4,504,335号明細書には、布補強セメント質バッカーボードを製造する修正された方法が開示されている。Ensmingerらによる米国特許第4,916,004号明細書には、補強材が端部を包み、コアミックスに埋め込まれた補強セメント質パネルが記載されている。上に挙げた米国特許の開示内容は全て、その全体が参考文献として本明細書に援用される。
しかしながら、ファイバーガラスには、大きな欠点がある。セメント成分による化学攻撃に対する耐性を欠くことである。ポルトランドセメント等の一般的なセメントは、水と接触すると、アルカリ環境を与え、補強布に用いられるファイバーガラス糸は、こうした高アルカリ条件で劣化する。この問題を乗り越えるには、ポリ塩化ビニル溶液コーティング等の保護ポリマーコーティングをファイバーガラスに適用する。これらのコーティングは、ファイバーガラスの劣化を減少するものの、ファイバーガラス糸上の保護コーティングの完全性が、コンクリートパネルの出来には重要である。さらに、ファイバーガラスは、典型的に、セメント質ボードの硬化中に生じる熱ですぐに劣化する。従って、セメンボードの寿命にわたって最低量の強度を確保するには、過剰のファイバーガラスを含めなければならない。
布補強ウォールボードも、防水または耐湿性材料でコートして、ボードの端部を水分に対して保護する、参考文献として本明細書に援用されるWalperによる米国特許第1,747,339A号明細書のように、ボード表面の適所に、接着剤により固定された布補強材を用いて、ウォールボードを補強する努力がなされてきた。
参考文献として本明細書に援用されるMathieuによる米国特許第6,187,409B1号明細書において、セメント質パネルは、その表面が布により補強され、長手方向端部は、ファイバーの網目構造で補強されている。合成耐アルカリ性不織布の連続バンドが、U形補強メッシュによりボードの端部領域をカバーして、端部を耐衝撃性とさせている。
参考文献として本発明に援用されるGrahamによる米国特許出願公開第2004/0219845号明細書はまた、カーボンファイバー布を用いて、ボードおよびその端部を包み、ボード表面に、ポリビニルアルコール、アクリル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリレート、アクリルラテックスまたはスチレンブタジエンゴム、プラスチゾル等の接着剤によりボンドされたスクリムを形成することが提案されている。
亜硫酸セルロース、ピッチ、アラビアゴムまたはその他同様のコロイドゴムを混合して、ボート端部に沿ってボードの6〜9インチ迂回して、硬化/固定および乾燥させて、強化石膏プラスチック塊を形成することによって、石膏プラスターボードの端部を硬化することも提案されている。
参考文献として本明細書に援用されるPearsonによる米国特許第3,832,250A号明細書にはまた、水性コーンシロップ溶液で含浸した「半流動性石膏泥またはペースト」を用いて、硬化した端部を備えた石膏ボードを形成しようとしている。
従って、改善されたセメント質パネル、例えば、ある業務用セメントパネルに一般的に用いられているセメントパネルの端部に、補強布スクリムまたは不織布層の使用を必要とせずに、その端部が補強されたセメントパネルが尚必要とされている。
本発明は、セメントパネルの各端部に適用された弾性コーティング組成物によりその端部を損傷から補強するセメントボード、石膏ボード、石膏セルロースファイバーボード等の新規な改善されたセメント質パネルに関する。セメント質パネルは、セメント組成物でできたコア層を含み、典型的に、セメント質コアに埋め込まれたセメントコアの反対の表面に補強ファイバーガラスメッシュまたはスクリムを有する。ファイバーガラスメッシュまたはスクリムは、通常、アルカリ条件下での劣化に抗するために、ポリ塩化ビニル熱融解コーティングで処理される。セメントボードの場合には、下部スクリムまたはメッシュ層が、通常、パネル端部に延在していて、接着接合した上部メッシュまたはスクリムの少なくとも一部を覆っている。一実施形態において、弾性コーティングは、コアの反対の表面両方にあるスクリムと、セメントパネルの端部に延在するスクリムに適用することができる。
セメント質パネル業界において一般的に用いられているとおり、「スクリム」という用語は、基布または補強布として用いるオープンな構造を有する布を意味する。三軸スクリムにおいては、上方斜め傾斜と下方斜め傾斜の両方を有する複数の横糸が、横糸の上と縦糸の下に位置する複数の長手方向縦糸間に位置している。
他の実施形態において、セメント質コアの表面および端部に埋め込まれたスクリムまたはメッシュ層はまた、上部メッシュ層の一部について、スクリムまたはメッシュ層およびパネルの端部に延在する紙層で覆うこともできる。本発明によれば、セメントコアおよびメッシュ層および任意の重なる紙層を含むセメントパネルの境界端部領域を、弾性コーティングでコートして、端部を強化し、パネルの端部近くでの釘付け中の端部への衝撃損傷を防ぐ。
他の実施形態において、石膏木質ファイバーボード等のセメント質パネルは、標準的な業界の手法に従って、接着組成物によりセメントコアの端部に固定された布またはメッシュを用いることなく、本発明のコーティングのみで適切に保護することができる。
他の実施形態において、石膏コアの両表面上に紙層を有する石膏ボード等のセメント質パネルは、端部を覆う紙層のある、またはないエラストマーコーティングで、石膏ボードの長手方向端部をコーティングすることにより、剥離または衝撃損傷から保護することができる。
本発明の他の特徴および利点は、以下の発明を実施するための形態および添付の図面から当業者には明白となるであろう。
本発明の実施形態による、端部を損傷から保護する弾性材料で両端部がコートされたセメントパネルの斜視図である。 図1の実施形態によるセメントパネルのII−IIに沿って見る側面図であり、埋め込まれたスクリムまたはメッシュの層が端部周囲を包み、スクリム層は、セメントコアの反対の側部のコアに埋め込まれ、弾性材料コーティングによりコートされている。 ボードの反対の側端部にも適用されたコーティングを示す。 後部スクリムまたはメッシュ層および端部を、前部メッシュ層の一部について、後部メッシュおよびパネルの端部に延在する紙層により包むこともできる他の実施形態の側面図を示す。 接着組成物によりセメントコアの端部に固定された布またはメッシュを用いることなく、セメントボードを、本発明のコーティングのみで適切に保護することのできる、本発明の他の実施形態を示す。 従来のセメントボードの側断面図である。 本発明のセメントボードの断面図である。 端部近くに大きな剥離不具合のある木製フレームに釘付けされた従来のセメントパネルの写真である。 本発明による弾性コーティングでその端部がコートされたセメントパネルの写真である。
本発明は、弾性材料のコーティングにより、1つ以上のその端部が補強された新規な改善されたセメントパネルである。
図1は、本発明の実施形態による、セメントコア12、コア12周囲を包むスクリムおよび反対の上下端部19、21に弾性材料20のコーティングを有するセメントボード10の斜視図である。弾性材料20が、端部19、21を損傷から保護する。コア層12は、セメント組成物でできている。ポリ塩化ビニルコート補強ファイバーガラスメッシュまたはスクリムが、コア12周囲を包み、前部層11および後部層13を形成する。後部スクリムまたはメッシュ層13は、通常、パネル端部19に、その端部27まで延在しており、前部メッシュまたはスクリム11の少なくとも一部と重なり、セメントコア12に埋め込まれている。
セメントパネル業界で一般的に用いられているとおり、「スクリム」という用語は、基布または補強布として用いるオープンな構造を有する布を意味する。三軸スクリムにおいては、上方斜め傾斜と下方斜め傾斜の両方を有する複数の横糸が、横糸の上と横糸の下に位置する複数の長手方向縦糸間に位置している。
図2は、セメントボード10の側面図である。図1に示すとおり、セメントボード10は、コンクリート組成物でできたコア層12を含む。コア層12は、ファイバーガラススクリムまたはメッシュでできた上部層11および下部層13でカバーされている。
コア層12の端部21およびスクリム前部層11および後部層13の末端部を包んで、丸みのある端部隅部22を作製する。そのセメント質の性質のために、セメントボードまたはパネルは、ボードの取り付け点として機能することの多いその端部が比較的脆性となる傾向がある。セメントボード10の端部21およびこれらの端部に近接する前部および後部スクリム面の部分をコートするために選択した弾性ポリマー20を用いると、ボード10の反対の末端部分に弾性が与えられる。典型的に、コートされた末端部分は、コートされた端部20が、前部スクリム層11および後部スクリム層13の一部に延在している図2に示すとおり、各端部21のそれぞれから約0.635〜7.62cm(0.25〜3.0インチ)、典型的には、約0.635cm〜2.54cm(0.25〜1.0インチ)の距離「A」延在している。
端部21のコーティングにより、セメントボード端部の強度は増大する。コーティングは、一般的に、2または3層コートで適用される。
セメント質ボードは、通常、セラミックタイル用の基材として用いられ、用いるコーティングはこの用途に適合するものでなければならない。ANSI規格118.10および118.12には、セラミックタイルと共に用いる防水および破損分離についての性能品質が概説されている。これらASNI規格のタイルボンディング性能要件に適合するコーティングが、本発明に好適と考えられる。
弾性または伸びは、コーティング業界においては、ASTM D522−93a(2001年発効)を用いて測定される。これは、有機コーティングに取り付けられたマンドレル曲げ試験についての標準的試験方法である。コーティングの大きさは、基材に関係ない。
必要であれば、コーティング20を、図3に示すとおり、反対の側端部31、33に適用してもよい。
図4に、パネル40の他の実施形態を示す。下部スクリムまたはメッシュ層および端部を、前部メッシュ層の一部について、後部メッシュおよびパネルの端部に延在する紙層29により包むこともできる。本発明によれば、セメントコアおよびメッシュ層および任意の重なる紙層を含むセメントパネルの境界端部領域を、弾性コーティングでコートして、端部を強化し、パネルの端部近くでの釘付け中の端部への衝撃損傷を防ぐ。
例えば、セメントファイバーボードまたは石膏木質ファイバーボードの場合等、必要であれば、補強布層またはスクリムの使用を必要とせず、取扱いおよび取り付け中、十分な構造上の完全性をボードが保持するように、コーティングを適用してもよい。
このように、図5に、接着組成物によりセメントコアの端部に固定された布またはメッシュを用いることなく、セメントボードを、本発明のコーティング20のみで適切に保護することのできる、本発明のパネル50の他の実施形態を示す。
弾性コーティング20は、スプレー、注入、散布、浸漬および塗装により、端部に適用してよく、適用後、乾燥して、端部の損傷または剥離からのセメントボードの補強を安定化させる。
セメントボードのコートされた端部にはまた、セメントボードに曲線または丸みのある端部を作製して、搬送および設置中のボードの取扱いを改善するという利点もある。
コーティング材料
好ましい実施形態において、エラストマーコーティングは、各端部から約7.84cm(3インチ)で、コーティングにスプレーすることにより適用され、セメントボード10の上下層11が均一な平滑面となるまで乾燥させる。コーティングは、外側層の表面に約2〜3mmの厚さがあり、セメントボード10の中央部分にかけて徐々に薄くなっているものと考えられる。
前述したとおり、セメントボードの端部に補強ファイバーが不要となることは、本発明の特別な利点である。セメントボード表面をさらに補強するために、必要であれば、明らかに、ファイバーを使用できるが、セメントボードのいくつかの業者に用いられているように、セメントボードの端部を多数のファイバー層で包む必要はない。
典型的な実施形態において、エラストマーコーティングは、天然ゴムに見られるような約100%〜約1000%のパーセント伸びにより測定される所望の弾性を有するラテックスゴム組成物である。
典型的に使用できる市販のエラストマーの弾性伸びは500%〜1000%である。より典型的には、エラストマーは、約400%〜約600%の範囲の伸びを有し、かつ、典型的には、セメントボードパネルのコートされた端部に耐水性も与える。
エラストマーは、ゴムと少なくとも1つのその他のアルファ−オレフィンのコポリマーおよび/またはエチレン、少なくとも1つのその他のアルファ−オレフィン、少ない比率の少なくとも1つのその他のアルファ−オレフィンおよび少ない比率の少なくとも1つの共重合性ポリエンのターポリマーゴムを含むことができる。
コポリマーゴムは、スチレンコポリマー、例えば、スチレン−ブタジレンコポリマーであるのが好ましい。かかるコポリマーは、エラストマー材料中唯一のゴムであってよいが、典型的には、エラストマー材料は、コポリマーのブレンドを含む。
必要な程度の弾性を有することが分かっているコーティング組成物としては、ポリイソプレン、ポリブタジエン、ポリイソブチレンおよび天然ゴムの液体形態が挙げられる。大きな伸びを有し、セメントボード、薄いコートモルタルおよびベースコートに接着する液体ゴム製品が特に有効であることが分かっている。
良好な結果をもたらすことが分かっている典型的なコーティング組成物は、Laticrete International,Inc.,Laticrete Park North,Bethany,CT06524製のLATICRETE(登録商標)Watertight Floor N’ Wall Waterproofingという商品名で販売されている液体ゴム製品である。この液体ゴム製品は、浴室等濡れた場所のセラミックタイルおよび石の下で用いられるコンクリート石膏ウォールボード合板セメントバッカーボードおよび石膏プラスターのような基材を保護するのに通常用いられる。液体ゴムの記録された伸びは400%であり、引張強度は5.3MPa(765psi)である。
図6に、USG Corporation,Chicago,IL60661より入手可能な従来のDUROCK(登録商標)ブランドのセメントボード60の概略部分側面図を示す。ボード60は、コア12、前部ファイバーガラススクリム層11および後部ファイバーガラススクリム層13を与えるファイバーガラススクリム、および紙層35を含む。
本発明の弾性コーティングを備えたセメントパネルの端部の本コーティングにより得られる保護を、以下の実施例に示す。
実施例1
図7に、修正ボード70を示す。Laticrete International Inc.,Bethany CT06524より市販されているLATICRETE(登録商標)Watertight液体ゴム製品を、コーティング20として、USG CorporationのDUROCK(登録商標)ブランドのセメントボードのいくつかの試料の端部に塗布して、液体ゴムコーティングが、長手方向に0.635〜2.54cm(1/4インチ〜1インチ)、セメントボードの包まれた端部周囲を包むボード構造を作製した。
乾燥の際、硬化したコートされたセメントボード試料70に、高衝撃釘付けを行ったが、ボード端部近くにボードを釘付けしたときでも、剥離した材料も適所に保持した。ボードを目視により調べたところ、釘付けしたボードの構造からの脱離につながるであろう破損(剥離)は観察されなかった。
剥離は、コンクリート、レンガまたはその他石造のチッピングまたはフレーキングであり、不適切な排水または排出があったり、冷凍/解凍サイクルが存在するときに典型的に見受けられる。本発明の保護弾性コーティングでコートされていなかった釘付けセメントパネルにおける典型的な剥離の例を図8の写真に示す。
対照的に、図9のセメントボード70は、長手方向前面11および後面13(図9に図示せず)の端部に、実施例1の保護弾性コーティング20を有しており、ボードの長手方向前面11の上下端部に釘付けすると、耐剥離性がある。
本セメントパネルに有効であろう典型的な弾性コーティングの具体例を表1に挙げる。
Figure 2011509194
上の表1に挙げた弾性コーティングは代表例を示すためだけであり、決して限定されるものではない。使用できるエラストマー材料は、1つ以上の多数のラテックスポリマー、エポキシ、アクリレートおよびポリウレタンポリマーを含み、これらは、所望の弾性伸び特性を有し、輸送および設置中に受ける衝撃によるチッピングや破断に抵抗する強固な弾性コーティングを端部に形成する。
実施例2
USG Corporation,Chicago,IL60661より入手可能な市販のDUROCK(登録商標)ブランドセメントボードのいくつかの試料を、次のようにして作製した。6インチ×4インチの寸法の包んだ端部セクションを、単一の石膏ボードから切断した。これらのボードのパネルの前後の端部および2インチ幅のセクションに、上の表1に挙げたエラストマーコーティングにより、スポンジはけを用いて、2層コーティングでコートした。
コーティングおよび乾燥後、コートされたボード試料70を、各パネルの包んだ端部から1/2インチドリルで穴をあけた。これらのセクションを、ASTM C473の2007年発効の石膏パネル製品の釘付け性能についての物理試験の標準試験方法に従って試験した。対照試料をコーティングなしで試験した。結果の下の表2に記録してある。
Figure 2011509194
対照試料は、コートされた試料の負荷値が120〜160ポンドであるのに比べ、85ポンドの平均負荷強度値を有していた。3つのコーティングが、釘抜き結果において80%の改善を与えた。大きな伸びの2つの材料についての変動係数(COV)は、アクリルラテックスおよびアクリルラテックスエナメル塗料より相当低かった。これは、大きな伸びのコーティングを用いることにより、より一貫した結果が得られるであろうことを示している。
試験後、全試料を目視により検査した。全試験試料は、コーティングを貫通する釘穴周囲に破損を示した。
観察した結果によれば、強度が改善されたことを示した。コーティング厚さと伸びの好適な組み合わせが、特定のエラストマーコーティングで得られない限りは、オーバードライブファスナーから端部材料の閉じ込めは達成されない。
実施例3
表1のエラストマーコーティングを用いて、対照と、(1)DUROCK(登録商標)ブランドのセメントボード、(2)FIBEROCK(登録商標)ブランドの石膏ファイバーボードおよび(3)JAMES HARDIE Building Products,Mission Viejo,CAより入手可能なHARDIE BACKER(登録商標)ブランドの1/2インチセメントボードの試料について各コーティングの2つのコートにより、実施例2の釘衝撃試験を繰り返した。釘衝撃強度において同様の改善が、セメントおよび石膏ボードの3つの試料で予測される。
セメントパネル、石膏ウォールボードおよび石膏ファイバーボードをはじめとするセメント質ボードの当業者であれば、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、前述の実施形態において多くの代替および修正を行えることが理解されるであろう。

Claims (25)

  1. 補強セメント質ボードであって、
    反対の平面および反対の端部を有するセメント質材料のコア層と、
    前記コア層の反対の平面および前記コアの少なくとも1対の反対の端部にある少なくとも1つの繊維補強材の外側層と、
    前記ボードの端部強度を改善するためのセメント質材料のボンディングと適合する前記コアの反対の端部にある前記繊維補強材にある弾性ポリマーコーティングと
    を含むボード。
  2. 前記弾性ポリマーコーティングはまた、端部も補強して、前記コアの反対の端部を衝撃損傷から保護する請求項1に記載の方法。
  3. 前記コア層の反対の平面および前記コアの少なくとも1対の反対の端部にある前記少なくとも1つの繊維補強材の外側層を覆うスクリムの追加の層がある請求項1に記載のセメント質ボード。
  4. 前記コートされたボードの端部が丸められている請求項1に記載のセメント質ボード。
  5. 前記コーティングが、前記繊維補強材によりカバーされた前記セメントコアの各端部から約0.635〜5.08cm(0.25〜2.0インチ)、前記ボードの各端部の部分に適用される請求項1に記載のセメント質ボード。
  6. 前記弾性材料が、前記セメントボードの端部にスプレーされる請求項5に記載のセメント質ボード。
  7. 前記コーティングが、前記ボードの端部に塗布される請求項5に記載のセメント質ボード。
  8. 前記コーティングが、ASTM D522−93(a)試験方法により測定すると、約100%〜約800%の伸びを有する材料から選択される請求項1に記載のボード。
  9. 前記コーティングが、ASTM D522−93(a)試験方法により測定すると、約400%〜約600%の伸びを有する材料から選択される請求項8に記載のボード。
  10. 前記コーティングが、ラテックスポリマー系塗料、液体ゴム防水組成物および屋根防水コーティングからなる群から選択される請求項1に記載のボード。
  11. 前記コーティングが、ラテックス系塗料である請求項10に記載のボード。
  12. 反対の平面および反対の端部を有するセメント質材料のコア層と、
    端部を補強して、前記コアの反対の端部を衝撃損傷から保護するために、前記コアの反対の端部にあるセメント質材料と適合する弾性ポリマーコーティングと
    を含むセメント質ボード。
  13. 反対の平面および反対の端部を有するセメント質材料のコア層と、
    前記コア層の反対の平面および前記コアの少なくとも1対の反対の端部にある少なくとも1つのスクリムの外側層と、
    端部を補強して、前記コアの反対の端部を衝撃損傷から保護するために、前記コアの反対の端部にあるセメント質材料と適合する弾性ポリマーコーティングと
    を含むセメント質ボード。
  14. セメント質材料のコア層と、反対の平面および反対の端部を有するコア層と、前記コア層の反対の平面および前記コアの少なくとも1対の反対の端部にある少なくとも1つの繊維補強材の外側層とを含むセメント質ボードを補強する方法であって、
    前記ボードの反対の端部にあるセメント質材料と適合するエラストマーポリマーのコーティングを適用することを含む方法。
  15. 前記エラストマーコーティングを、前記端部に適用して、丸みのある端部を作製する請求項14に記載の方法。
  16. 前記エラストマーコーティングが、ASTM D522−93(a)試験方法により測定したときに、約100%〜約800%の伸びを有するエラストマーから選択される請求項15に記載の方法。
  17. 前記エラストマーコーティングが、ASTM D522−93(a)試験方法により測定したときに、約400%〜約600%の伸びを有するエラストマーから選択される請求項16に記載の方法。
  18. 前記コーティングが、前記セメントコアと外側層が結合した端部から約0.635〜5.08cm(0.25〜2.0インチ)、前記ボードの各端部の部分に適用されている請求項14に記載の方法。
  19. 前記弾性材料が、前記ボードの端部にスプレーされている請求項18に記載の方法。
  20. 前記コーティングが、前記セメントボードの端部に塗布されている請求項18に記載の方法。
  21. 前記コーティングが、ラテックスポリマー系艶消しおよび半光沢塗料、雪システム高級屋根コーティングおよびPreformixブランドのplasti−dipスプレーコーティングからなる群から選択される請求項16に記載の方法。
  22. 前記コーティングが、400%の伸びを有する液体ゴム防水組成物である請求項16に記載の方法。
  23. 前記コーティングが、ラテックス塗料である請求項21に記載の方法。
  24. 反対の平面および反対の端部を有するセメント質材料のコア層を含むセメント質ボードを補強する方法であって、
    前記ボードの反対の端部にあるセメント質材料と適合するエラストマーポリマーのコーティングを適用することを含む方法。
  25. 前記コア層の反対の平面および前記コア層の少なくとも1対の反対の端部に、少なくとも1つの紙の外側層がある請求項24に記載の方法。
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