JP2011504785A - 房室遅延調整の無効化 - Google Patents

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Abstract

装置は、電気刺激回路と心室検知回路と心室検知回路タイマと心房ペーシングタイマとを備える。心室検知回路は、内因性心室頻脈性不整脈脱分極を検出する。心室検知回路タイマは、最小頻脈レート(LTR)ゾーン間隔のタイミングと下方レート限界(LRL)を使用して計算される心室ペースパルス間隔のタイミングを初期化する。心房ペーシングタイマは、心室ペースパルス間隔からペースド房室(AV)遅延間隔を減じた値を使用して、内因性心室脱分極に続く心房ペースパルス間隔を計算し、計算された心房ペースパルス間隔がLTRゾーン間隔内にあるとき、ペースドAV遅延間隔を減少させることによって、LTRゾーン間隔の終了後まで心房ペースパルスの生成を遅延させ、また、LRL間隔からLRLにおけるペースドAV遅延間隔を減じた値がLTRゾーン間隔より小さいとき、ペースドAV遅延間隔を減少させることを無効にする。

Description

患者内に埋め込み可能に設計されたデバイスを含む埋め込み型医療デバイス(IMD)に関する。
この種のデバイスの一つの例としては、埋め込み型ペースメーカ、埋め込み型カルディオバータ除細動器(ICD)、心臓再同期治療(CRT)デバイス、およびこうした能力の組合せを含むデバイスなどの心臓機能管理(CRM)デバイスがある。こうしたデバイスは、通常、内因性心収縮を検知したり、応答性心収縮を誘発するためにペーシングパルスを送出したり、または、一定の不整脈を中断させるためにショックを送出したりする。これは、患者の心臓調律を改善したり、または、心収縮の空間的性質を協調させたりするのに有用であり、そのいずれもが、血液の心拍出を改善し、こうした心拍出についての患者の代謝要求を満たすのに有用となる。
たとえば、心室頻脈性不整脈(たとえば、早過ぎる心室心調律)を検出する場合、頻脈性不整脈レート閾値を越える心室心収縮のレートを検出することが多く行われる。複数の頻脈性不整脈レート閾値を使用することによって複数の頻脈性不整脈レートゾーンが設定され、それにより、心拍数がその中に入るゾーンに基づいて、異なる頻脈性不整脈を分類することができる。
埋め込み型医療デバイス(IMD)は、本明細書で説明する、特徴、構造、方法、またはそれらの組合せの1つまたは複数を含み得る。たとえば、心臓モニタまたは心臓刺激器は、以下で述べる有利な特徴および/または処理の1つまたは複数を含むように実施される。こうしたモニタ、刺激器、あるいは、他の埋め込み型のまたは部分的な埋め込み型のデバイスは、本明細書で説明する特徴の全てを含む必要はなく、特徴的な構造および/または機能を実現する選択された特徴を含むように実施されることが意図される。こうしたデバイスは、種々の治療機能または診断機能を提供するように実施される。
埋め込み型医療デバイスを使用するシステムの一部分の図である。 多腔ペースメーカやあるいはペースメーカ/デフィブリレータにおいてタイミングサイクルがセットアップされる方法の一例を示すタイミング図である。 多腔ペースメーカやあるいはペースメーカ/デフィブリレータにおいてタイミングサイクルがセットアップされる方法の別の例を示すタイミング図である。 AV遅延を減少させることによってアンダーセンシングが回避されることの一例を示すタイミング図である。 頻脈性不整脈のアンダーセンシングを回避するためにAV遅延を調整するデバイスの一部分のブロック図である。
図1は、IMD105を使用するシステム100の一部分の図である。IMD105の実施例は、以下に限定されないが、ペースメーカ、カルディオバータ(cardioverter)、デフィブリレータ(defibrillator)、心臓再同期治療(CRT)デバイス、ならびに、その他の心臓監視および治療送出デバイスを含む。なお、心臓監視および治療送出デバイスには、1つまたは複数の神経刺激デバイス、薬物、薬物送達システム、あるいはその他の治療を含むかまたはそれと協調して働く心臓デバイスが含まれる。1つの実施例として、図示するシステム100は、心臓不整脈を処置するために使用される。IMD105は、通常、1つまたは複数の心臓リード線110,115,125によって患者または被検者の心臓に結合される電子機器ユニットを含む。IMD105の電子機器ユニットは、通常、密封されたキャニスタまたは「缶(can)」内に閉囲されたコンポーネントを含む。システム100はまた、通常、無線周波数(RF)あるいは1つまたは複数のその他のテレメトリ方法を使用することによって、1つまたは複数の無線信号185をIMD105に通信するIMDプログラマまたは他の外部デバイス190を含む。
図示する実施例は、近位端111および遠位端113を有する右心房(RA)リード線110を含む。近位端111は、IMD105のヘッダコネクタ107に結合される。遠位端113は、心房中隔内かまたはその近くのRA内に配置されるように構成される。RAリード線110は、RA先端電極114AおよびRAリング電極114Bなどのような一対の双極電極を含み得る。RA電極114A,114Bは、RA内かまたはその近くに配置するために、遠位端113においてリード線本体内に組込まれ、それぞれ、リード線本体内に延在する導体を通してIMD105に電気結合される。図示では、RAリード線は、心房中隔内かまたはその近くに配置されているが、RAリード線は、心耳内、心房自由壁内、または他の箇所に配置されてもよい。
図示する実施例はまた、近位端117および遠位端119を有する右心室(RV)リード線115を含む。近位端117は、ヘッダコネクタ107に結合される。遠位端119は、RV内に配置されるように構成される。RVリード線115は、近位除細動電極116、遠位除細動電極118、RA先端電極120A、およびRVリング電極120Bのうちの1つまたは複数を含み得る。除細動電極116は、一般に、RAおよび/または上大静脈内の上室配置に適する位置等においてリード線本体内に組込まれる。除細動電極118は、RV内への配置等のために、遠位端119に近い位置でリード線本体内に組込まれる。RV電極120A,120Bは、双極電極対を形成し、一般に、遠位端119においてリード線本体内に組込まれる。電極116,118,120A,120Bは、リード線本体内に延在する1つまたは複数の導体等を介してIMD105に電気結合される。近位除細動電極116、遠位除細動電極118、またはIMD105の缶上に形成される電極は、心臓に対するカルディオバージョンまたはデフィブリレーションパルスの送出を可能にする。
RV先端電極120A、RVリング電極120B、またはIMD105の缶上に形成される電極は、RV脱分極を示すRV電位図を検知し、RVペーシングパルスの送出を可能にする。一部の実施例では、IMDは、検知された信号の増幅および/またはフィルタリングを行うセンス増幅器を含む。RA先端電極114A、RAリング電極114B、またはIMD105の缶上に形成される電極は、RA脱分極を示すRA電位図の検知を可能にするとともに、RAペーシングパルスの送出を可能にする。検知およびペーシングによって、IMD105は、心腔収縮のタイミングを調整する。一部の実施例では、IMD105は、RA内の電気信号を検知し、所望の房室(AV)遅延時間でRVをペーシングすることによって、心房脱分極のタイミングに対して心室収縮のタイミングを調整する。
左心室(LV)リード線125は、近位端121および遠位端123を有する細長いリード線本体を含む冠血管ペーシングまたは検知リード線を含みうる。近位端121は、ヘッダコネクタ107に結合される。遠位端123は、冠状静脈内に配置されるかまたは挿入されるように構成される。LVリード線125は、LVリングまたは先端電極128Aと、LVリング電極128Bとを含みうる。LVリード線125の遠位部分は管状静脈洞および冠状静脈内に配置されるように構成され、それによりLV電極128A,128Bが冠状静脈内に配置される。LV電極128A,128Bは、双極電極対を形成し、一般に、遠位端123においてリード線本体内に組込まれる。LV電極128A,128Bはそれぞれ、リード線本体内に延在する1つまたは複数の導体等を介してIMD105に電気結合される。LV先端電極128A、LVリング電極128B、またはIMD105の缶上に形成される電極は、LV脱分極を示すLV電位図を検知し、LVペーシングパルスを送出することを可能にする。
IMDは種々の電極構成を有しうる。この電極構成は、経静脈の心外膜電極(すなわち、胸部内電極)、缶電極やヘッダ電極や不関電極を含む皮下の非胸部内電極、および/または、皮下のアレイまたはリード線電極(すなわち、非胸部内電極)を含む。一部のIMDは、リード線無しの電極を使用して、心臓脱分極を示す信号を検知できる。
上述したように、頻脈性不整脈レートゾーンが設定され、それにより、心拍数がその中に入るゾーンに基づいて、異なる頻脈性不整脈を分類しうる。しかし、心房ペースが、頻脈性不整脈レートゾーン内に入る心拍数で送出されると、こうした「速い」心房ペースは、速い心房ペースに時間的に密接して起こる頻脈性不整脈の内因性心室収縮の検出を阻止しうる。これは、次に、心室頻脈性不整脈の適切な診断または処置を妨げる可能性がある。
図2は、多腔ペースメーカまたはペースメーカ/デフィブリレータにおいてタイミングサイクルがセットアップされる方法の一例を示すタイミング図である。内因性心室拍動(V)で始まり、心室ペース(VP)電気刺激エネルギーがペースメーカによって送出されるまでの時間が設定される。一部の実施例では、この心室ペースパルス間隔は、「最大トラッキングレート」(MTR)および「ダウンレート平滑化限界」(drs)を含むプログラム可能変数によって決定される。これら2つの因子が乗算されて、心室ペースパルス間隔が決定される。たとえば、500のMTRおよび1.12のdrsである場合、検知拍動Vから次のペースド拍動(VP)までの時間間隔は、560ミリ秒であることになる。図2は、内因性検知事象Vおよびペース事象VPに関連する心室不応期(VRP)が存在することを示す。
一部の実施例では、この心室ペースパルス間隔は、設定された下方レート限界(LRL)間隔を使用して決定される。LRL間隔は、プログラム可能な変数であってもよいし、または、プログラム可能なLRLから決定されてもよい。VPは、LRLがタイムアウトすると起こる。
房室(AV)遅延値は、医師によってプログラムされるパラメータであってもよいし、または、ペースメーカによって計算される動的値であってもよい。AV遅延が動的である場合には、最小AV遅延がIMDにおいて指定されてもよい。動的AV遅延間隔は、心房ペースと心室ペースとの間の最小遅延を維持するために、この指定された値よりも減少することは許容されない。
AV遅延は、埋め込み型デバイスによって生成されるAペース(AP)パルスの発生時間を定める。ペースド(paced)AV遅延が心室ペースパルス間隔から減算されることによって、室房(VA)遅延およびAP時間が決定される。
図2はまた、AP信号に続いて、予めプログラムされたAペースクロスチャネル不応期(VxAP)が設けられることを示す。最後に、図2は、最小頻脈性不整脈または最小頻脈レート(LRT)ゾーン間隔を規定する間隔を示す垂直線205を示す。頻脈性不整脈は、3つのゾーン、すなわち、VF、VT、およびVT−1に分類されることがある。ゾーンVFは、心室細動用であり、レートが最も高いゾーンである。ゾーンVTは心室頻脈用である。ゾーンVT−1は、緩徐頻脈と呼ばれることがある。「最小頻脈ゾーン間隔」と呼ばれるプログラム間隔は、VT−1レートゾーンの下限を規定する。最小頻脈ゾーン間隔は、検知拍動が有しうる最長間隔(最緩徐レート)であり、頻脈として分類される。このパラメータは、患者ごとに変動し、ある期間にわたって患者のECGデータを観察することによって得られる。
図3は、多腔ペースメーカまたはペースメーカ/デフィブリレータにおいてタイミングサイクルがセットアップされる方法の別の例を示すタイミング図である。この実施例では、設定されたVPパルス間隔は、図2のVPパルス間隔より小さい。図3の実施例では、計算されたAP時間は、垂直線305によって示すLTRゾーン間隔内にある。LTRゾーン内で起こる内因性心室事象は、おそらく頻脈性不整脈エピソードを示しうる。心房ペース(AP)の発生と垂直線305との間の間隔は、アンダーセンシングが発生しうるゾーンである。アンダーセンシングは、APパルスに続く心房クロスチャネル不応期に起因する。このAPパルスに続く心房クロスチャネル不応期は、心房クロスチャネル不応期中に起こる内因性心室事象の検知を阻止しうる。アンダーセンシングは、計算されたAPがLTRゾーンの外側で起こるようにAV遅延が減少(または「規制」)される場合、回避される。
この例は、図4のタイミング図の実施例に示される。図4の実施例では、APパルスが垂直線405で示すLTRゾーンの外側で起こるように、AV遅延が十分に減少されている。この実施例では、VPペーシング間隔が維持されることに留意されたい。一部の事例では、医師または他のユーザは、LRLを大きい値にセットしてもよい(または逆に、LRL間隔を小さい値にセットしてもよい)。たとえば、短いLRLは、対応する短縮されたAV遅延間隔と共に、小児患者にとって望ましい可能性がある。このLRL_AV遅延は、医師または他のユーザによってプログラムされてもよい、または、LRL間隔を使用して埋め込み型デバイスが計算してもよい。LRL間隔が十分に短い(たとえば、LTRゾーン間隔に近づく)場合、計算されたAVパルスは、LTRゾーン間隔内に入る可能性がある。AV規制(squeeze)が無効にされなかった場合、デバイスは、APパルスをLTRゾーンの外側に移動させ、おそらく、医師によって望まれるLRL間隔を無効にする可能性がある。こうした理由で、LRL間隔がLTRゾーン間隔に近づくように十分短くプログラムされる場合、APをLTRゾーン間隔の外側に入らせるためにAV遅延を自動的に減少させる「AV規制」は自動的に無効にされうる。すなわち、
(LTRゾーン間隔)>[(LRL間隔)−(LRLにおけるAV遅延)] (1)
である場合には、APをLTRゾーン間隔の外側に入らせるためにAV遅延を自動的に減少させる「AV規制」は自動的に無効にされ、デバイスは、医師によって望まれる短いLRL間隔および対応するLRL_AV遅延を使用して機能することになる。一部の実施例では、埋め込み型デバイスは、「AV規制」が無効にされたことを示す警告を外部システムに通信する。
図5は、頻脈性不整脈のアンダーセンシングを回避するためにAV遅延を調整するデバイス500の部分的なブロック図である。デバイス500は電気刺激回路505を含む。電気刺激回路505は、ペーシング用電気刺激エネルギーを、埋め込み型心室電極および埋め込み型心房電極に供給する。デバイス500はまた、心室検知回路510および心室検知回路タイマ515を含む。心室検知回路510は、心室頻脈性不整脈脱分極を含む内因性心室頻脱分極を検出する。心室検知回路タイマ515は、LTRゾーン間隔のタイミングを始動させ、同様に、VPパルス間隔のタイミングを始動させる。一部の実施例では、心室ペースパルス間隔は、設定されたLRL間隔を使用して計算される。
デバイス500はさらに、心房ペーシングタイマ回路520を含む。心房ペーシングタイマ回路520は、心室ペースパルス間隔からペースドAV遅延間隔を減算した値を使用して、内因性心室脱分極に続くAPパルス間隔を計算する。計算されたAPパルス間隔がLTRゾーン間隔内にある場合、心房ペーシングタイマ回路520は、ペースドAV遅延間隔を減少させることによって、LTRゾーン間隔の終了後までAPパルスの生成を遅延させる。図4に示すように、この「AV規制」は、心室ペースパルス間隔を維持しながら、APパルスをLTRゾーン間隔の外側に移動させる。LRL間隔からLRLにおけるAV遅延間隔を減算した値が、LTRゾーン間隔より小さい場合、心房ペーシングタイマ回路520は、ペースドAV遅延間隔を減少させる「AV規制」を無効にする。そのため、LRLが高いレートに(たとえば、LTRゾーンの近くに)セットされ、かつ、AV遅延が既に短縮している場合、AV遅延を自動的に減少させる「AV規制」機構は無効にされる。
一部の実施例では、デバイス500は、外部システムと通信する通信回路を含む。「AV規制」機構を無効にすると、心室頻脈性不整脈のアンダーセンシングをもたらすため、デバイスは、「AV規制」機構が無効にされたという指示を外部システムに通信する。外部デバイスは、外部システムのディスプレイを使用することなどによって、医師に警報を通信する。
一部の実施例では、外部システムは、埋め込み可能デバイスの治療パラメータ設定を監視することによって、AV遅延を自動的に減少させる「AV規制」機構が無効にされたことを判定する。たとえば、外部システムは、LTRゾーン間隔、LRL間隔、およびLRLにおけるAV遅延、埋め込み型デバイスの設定を把握している場合、式(1)を使用して、機構が無効にされることを推測しうる。外部デバイスは、その後、医師に警報を通信する。
上記説明では、詳細な説明の一部を形成する添付図面を参照したが、図面は例示として、本発明が実施されうる特定の実施形態を示す。これらの実施形態は「実施例」とも呼ばれる。なお、図面は必ずしも一定比例尺に従って描かれていない。各図における同じ数字は、異なる図において類似のコンポーネントを示す。図面は、本明細書で説明される種々の実施形態を制限としてではなく一例として示すものである。
本明細書で説明する方法の実施例は、少なくとも部分的に、機械実行式であるかまたはコンピュータ実行式でありうる。一部の実施例は、上記実施例で説明した方法を実行する電子デバイスを構成するように働く命令がエンコードされたコンピュータ読取り可能媒体または機械読取り可能媒体を含みうる。こうした方法の実施態様は、マイクロコード、アセンブリ言語コード、高レベル言語コード、または同様なものなどのコードを含みうる。こうしたコードは、種々の方法を実施するためのコンピュータ読取り可能命令を含みうる。コードは、コンピュータプログラム製品の所定部分を形成する。さらに、コードは、実行中あるいは他の時点で、1つまたは複数の揮発性または不揮発性コンピュータ読取り可能媒体上にアクセス可能に格納されてもよい。これらのコンピュータ読取り可能媒体は、ハードディスク、取外し可能磁気ディスク、取外し可能光ディスク(たとえば、コンパクトディスクおよびデジタルビデオディスク)、磁気カセット、メモリカードまたはスティック、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、ならびに同様なものを含むが、それに限定されない。
上記説明は例示であり制限的でない。たとえば、上述した実施例(またはその1つまたは複数の態様)は、互いに組合せて使用されてもよい。上記説明を検討することによって、他の実施形態が当業者によって使用される。上記詳細な説明では、種々の特徴は、開示を簡素化するために共にグループ化されている。このことは、開示の特徴が本発明に必須であることを意図するものとして解釈されるべきでない。むしろ、本発明は、特定の開示される実施形態の全ての特徴より少ない特徴に存在する可能性がある。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって権利を与えられる等価物の範囲と共に確定される。

Claims (20)

  1. 埋め込み型医療デバイス(IMD)を備えるシステムであって、
    前記IMDは、
    埋め込み型心室電極と埋め込み型心房電極とにペーシング用電気刺激エネルギーを供給するように構成される電気刺激回路と、
    内因性心室頻脈性不整脈脱分極を検出するように構成される心室検知回路と、
    最小頻脈レート(LTR)ゾーン間隔のタイミングおよび心室ペースパルス間隔のタイミングを初期化するように構成される心室検知回路タイマと、
    心房ペーシングタイマ回路とを備え、前記心房ペーシングタイマ回路は、
    前記心室ペースパルス間隔からペースド房室(AV)遅延間隔を減じた値を使用して、前記内因性心室頻脈性不整脈脱分極に続く心房ペースパルス間隔を計算し、
    前記計算された心房ペースパルス間隔が前記LTRゾーン間隔内にあるとき、前記ペースドAV遅延間隔を減少させることによって、前記LTRゾーン間隔の終了後まで前記心房ペースパルスの生成を遅延させ、それにより前記心室ペースパルス間隔を維持し、
    設定された下方レート限界(LRL)間隔から前記LRLにおける前記ペースドAV遅延間隔を減じた値が前記LTRゾーン間隔より小さいとき、前記ペースドAV遅延間隔を減少させることを無効にするように構成される、システム。
  2. 前記IMDは、前記心房ペーシングタイマ回路に通信可能に結合される通信回路を含み、前記心房ペーシングタイマ回路は、前記ペースドAV遅延間隔を減少させることを無効にするとき、前記IMDから別のデバイスに警報を通信するように構成される、請求項1に記載のシステム。
  3. 外部デバイスを備えており、前記外部デバイスが、
    前記IMDと情報を通信し、
    前記IMD内で設定される前記LTRゾーンおよび前記LRLを決定し、
    前記設定されたLRLにおいて前記ペースドAV遅延を決定し、
    前記LRL間隔から前記LRLにおける前記ペースドAV遅延間隔を減じた値を前記外部デバイスを使用して算出し、
    前記LRL間隔から前記LRLにおける前記ペースドAV遅延間隔を減じた値が前記LTRゾーン間隔より小さいとき前記外部デバイスのユーザに警報を提供するように構成されており、
    前記警報は、前記ペースドAV遅延間隔を減少させることが無効にされたことを示す、請求項1または2に記載のシステム。
  4. 前記IMDは、前記外部デバイスに前記LTRゾーンおよび前記LRLを通信するように構成される、請求項3に記載のシステム。
  5. 前記外部デバイスは、ユーザインタフェースを介して前記LTRゾーンおよび前記LRLを受信するように構成される、請求項3または4に記載のシステム。
  6. 前記IMDは、心室頻脈検出ゾーンを使用して前記LTRゾーンを設定するように構成される、請求項1〜5のいずれか1項に記載のシステム。
  7. 前記IMDは、緩徐頻脈検出ゾーンを使用して前記LTRゾーンを設定するように構成される、請求項1〜6のいずれか1項に記載のシステム。
  8. 前記IMDは、前記LRL間隔を使用して、前記心室ペースパルス間隔を計算するように構成される、請求項1〜7のいずれか1項に記載のシステム。
  9. 前記IMDは、最大トラッキングレートとダウンレート平滑化限界とを使用して前記心室ペースパルス間隔を計算するように構成される、請求項1〜8のいずれか1項に記載のシステム。
  10. 前記IMDは、電気的カルディオバージョン治療と電気的デフィブリレーション治療とのうちの一方または両方を送出するように構成される、請求項1〜9のいずれか1項に記載のシステム。
  11. 埋め込み型医療デバイス(IMD)を使用して、最小頻脈性不整脈レート(LTR)ゾーン内に入る内因性心室脱分極を検知すること、
    心室ペースパルス間隔からペースド房室(AV)遅延間隔を減じた値を使用して、前記内因性心室脱分極に続く心房ペースパルス間隔を計算すること、
    前記計算された心房ペースパルス間隔が前記LTRゾーン間隔内にあるとき、前記ペースドAV遅延間隔を減少させることによって、前記LTRゾーン間隔の終了後まで前記心房ペースパルスの生成を遅延させ、それにより前記心室ペースパルス間隔を維持すること、
    設定された下方レート限界(LRL)間隔から前記LRLにおける前記ペースドAV遅延間隔を減じた値が前記LTRゾーン間隔より小さいとき、前記ペースドAV遅延間隔を減少させることを無効にすること、
    を備える方法。
  12. 前記ペースドAV遅延間隔を減少させることを無効にするとき、前記IMDから別のデバイスに警報を通知することを備える請求項11に記載の方法。
  13. 前記IMD内で設定される前記LTRゾーンおよび前記LRLを決定すること、
    前記設定されたLRLにおいて前記ペースドAV遅延を決定すること、
    前記LRL間隔から前記LRLにおける前記ペースドAV遅延間隔を減じた値を前記外部デバイスを使用して算出すること、
    前記LRL間隔から前記LRLにおける前記ペースドAV遅延間隔を減じた値が前記LTRゾーン間隔より小さいとき前記外部デバイスのユーザに警報を提供すること、
    を備え、
    前記警報は、前記ペースドAV遅延間隔を減少させることが無効にされたことを示す、請求項11または12に記載の方法。
  14. 前記LTRゾーンおよび前記LRLを決定することは、前記外部デバイスに前記LTRゾーンおよび前記LRLを通信することを含む、請求項13に記載の方法。
  15. 前記LTRゾーンおよび前記LRLを決定することは、ユーザインタフェースを介して前記外部デバイス内で前記LTRゾーンおよび前記LRLを受信することを含む、請求項13または14に記載の方法。
  16. 心室頻脈検出ゾーンを使用して前記IMD内で前記LTRゾーンを設定することを備える請求項11〜15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 緩徐頻脈検出ゾーンを使用して前記IMD内で前記LTRゾーンを設定することを備える請求項11〜16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 前記LRL間隔を使用して、前記心室ペースパルス間隔を計算することを備える請求項11〜17のいずれか1項に記載の方法。
  19. 最大トラッキングレートおよびダウンレート平滑化限界を使用して前記心室ペースパルス間隔を計算することを備える請求項11〜18のいずれか1項に記載の方法。
  20. 前記内因性心室脱分極を検知することは、電気的カルディオバージョン治療と電気的デフィブリレーション治療とのうちの一方または両方を送出するIMDを使用して前記内因性心室脱分極を検知することを含む、請求項11〜19のいずれか1項に記載の方法。
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