以下の説明は、一般に無線通信に関係し、より詳しくは無線通信システムにおけるアップリンク・スケジューリングに関係する。
通信の様々なタイプを提供するために、無線通信システムが広く配置される;例えば、ボイス及び/又はデータが、そのような無線通信システムにより提供されることができる。典型的な無線通信システム又はネットワークは、1又は複数の共有資源に対するアクセスを、複数のユーザへ提供することができる。例えば、システムは、周波数分割多重(FDM)、時分割多重(TDM)、符号分割多重(CDM)、直交周波数分割多重(OFDM)などのような、様々な多元接続技術を使用することができる。
一般的な無線通信システムは、あるカバレージエリアを提供する1又は複数の基地局を使用する。典型的な基地局は、ブロードキャスト・サービス、マルチキャスト・サービス及び/又はユニキャスト・サービスのために複数のデータストリームを送信することができる。ここで、一つのデータストリームは、モバイル・デバイスに対して独立した受信インタレストであり得るデータのストリームであっても良い。そのような基地局のカバレージエリアの範囲内のモバイル・デバイスは、複合ストリームによって運ばれる一つの、二つ以上の又はすべてのデータストリームを受信するために、使用されることができる。同様に、モバイル・デバイスは、基地局又は他のモバイル・デバイスにデータを送信することができる。
一般に、無線多元接続通信システムは、同時に複数のモバイル・デバイスに関する通信をサポートすることができる。各々のモバイル・デバイスは、順方向リンク上の伝送及び逆方向リンク上の伝送を介して1又は複数の基地局と通信することができる。順方向リンク(又は、ダウンリンク)は、基地局からモバイル・デバイスへの通信リンクを指し示し、逆方向リンク(又は、アップリンク)は、モバイル・デバイスから基地局への通信リンクを指し示す。
無線通信システムは、しばしばダウンリンク伝送及びアップリンク伝送をスケジュールする。一例として、基地局は、一般に、アップリンク上の通信について利用するために、複数のモバイル・デバイスのために、チャネル、時間、周波数などを、割り当てる。従来のアップリンク・スケジューリング・スキームは、一般的に電力制御アルゴリズムに基づく。そのようなアルゴリズムの目標は、システム中のすべてのユーザについて維持可能な(sustainable)伝送レートを達成することである。CDMAシステムに関して、異なる複数のユーザについて目標とされる複数のレートは、通常、互いに実質的に同程度になるように選択されることができる;それゆえ、受信された信号対干渉雑音比(SINR)が特定の閾値を超えるように、各々のモバイル・デバイスの送信電力が制御可能である。そのような方策は、ボイス・ユーザ指向のネットワークでの利用に対してより有益である可能性がある。データ・ネットワークに関して、電力制御アルゴリズムをより一般的なレート制御フレームワークに拡張するフレームワークが、使用されることができる。ここでは、レート・ベクトルが容量領域の範囲内にある限り、各々のユーザが異なるレートを目標にすることができる。このアルゴリズムの下で、システムは、与えられた効用関数を最大にすることができる容量領域内のレート・ベクトルに収束することができる。しかし、目標とされるレート・ベクトルは、あらゆるユーザがあらゆる時点で送信する点で、維持可能なままであり、アルゴリズムは、あらゆるモバイルが特定のレートで送信する均衡をもたらす。インター・セル干渉及びイントラ・セル干渉の存在に起因して、そのような維持可能なレートがユーザのための最適な達成可能なレートでない可能性があるので、維持可能なレートは、非効率性をもたらす可能性がある。
以下は、1又は複数の実施形態の基本的な理解を与えるために、当該実施形態の簡易化した概要を示す。この概要は、すべての予期された実施形態の外延的な要旨ではない。また、この概要は、すべての実施形態の重要な(key)又は重大な(critical)な要素を特定するものではないこと、あるいは、任意の又は全ての実施形態の範囲を表すものではないこと意図されている。唯一の目的は、後で示されるより詳細な説明に対する前置きとして簡易化した形で1又は複数の実施形態のいくつかの概念を示すことである。
1又は複数の実施態様及びその対応する開示に従って、様々な態様が、アップリンク伝送のスケジューリングを容易にすることに関連して、説明される。例えば、異なるモバイル・デバイスが異なるタイム・スロットの間に送信するようにスケジュールされることができるように、時分割スキームが利用されることができる;しかし、静的スキームが使用されることができることも考えられる。ある例に従って、干渉バジェットは、基地局に関連する時間変化する重み係数と結合されることができる;重み係数は、予め定義されていることができ、及び/又は、(例えば、負荷バランシング・メカニズムに基づいて)適応的に調整されることができる。さらに、重み付けされた干渉バジェットは、(例えば、モバイル・デバイスのパス・ロス率に少なくとも部分的に基づいて)アップリンク伝送についてモバイル・デバイスを選択するために利用されることができる。更なる例として、異なる複数の干渉バジェットが、特定の時刻における一つのセクターの異なる複数のチャネルのために利用されることができ、また、異なる複数の干渉バジェットは、それぞれのチャネル上のアップリンク・スケジューリングのために使用されることができる。他の例によると、基地局は、(1又は複数の)チャネル品質レポートを生成するために(1又は複数の)無線端末により利用されるべき負荷率を割り当てることができる(例えば、(1又は複数の)負荷率は、パス・ロス率を判定するために、(1又は複数の)無線端末により利用される)。割り当てられる負荷率は、静的であることも、あるいは、動的であること可能である。さらに、基地局は、(1又は複数の)チャネル品質レポートを得ることができ、その後、アップリンク伝送についてモバイル・デバイスを選択することができる。
関連する態様によると、マルチキャリアとともに静的干渉バジェットを利用する第1のセクターを含む第1の基地局を含む通信ネットワークにおいてアップリンク伝送をスケジュールすることを容易にする方法が本明細書で説明される。本方法は、1又は複数のモバイル・デバイスからチャネル品質レポートを受信することを含むことができる。さらに、本方法は、第1の干渉バジェット・レベルに基づいて、第1のタイム・スロットの間の第1のチャネルの上での第1のセクターからのアップリンク伝送について第1のモバイル・デバイスをスケジュールすることを含むことができる(該第1のチャネルは、第1の周波数バンド幅を含む)。さらに、本方法は、第2の干渉バジェット・レベルに基づいて、前記第1のタイム・スロットの間の第2のチャネルの上での前記第1のセクターからのアップリンク伝送について第2のモバイル・デバイスをスケジュールすることを含むことができる(該第2のチャネルは、第2の周波数バンド幅を含み、該第1及び第2の干渉バジェットは、少なくとも0.5dB異なる)。さらに、本方法は、前記スケジュールされたアップリンク伝送に関係する前記第1のモバイル・デバイス及び前記第2のモバイル・デバイスに対してアサインメントを送信することを含むことができる。
他の態様は、無線通信装置に関係する。本無線通信装置は、第1の干渉バジェット・レベルに基づいて、第1のタイム・スロットの間の第1のチャネルの上での第1のセクターからのアップリンク伝送について第1のモバイル・デバイスをスケジュールすること、第2の干渉バジェット・レベルに基づいて、前記第1のタイム・スロットの間の第2のチャネルの上での前記第1のセクターからのアップリンク伝送について第2のモバイル・デバイスをスケジュールすること、及びスケジュールされたアップリンク伝送に関係する前記第1のモバイル・デバイス及び前記第2のモバイル・デバイスに対してアサインメントを送信することに関係するインストラクションを保持するメモリを含むことができる(該第1のチャネルは、第1の周波数バンド幅を含み、該第2のチャネルは、該第1の周波数バンド幅とはオーバーラップしない第2の周波数バンド幅を含み、第1及び第2の干渉バジェットは、少なくとも0.5dB異なる)。さらに、無線通信装置は、前記メモリに接続され、前記メモリに保持される前記インストラクションを実行するように構成されたプロセッサを含むことができる。
さらに他の態様は、マルチキャリア環境において静的干渉バジェットを利用することによりアップリンク伝送をスケジュールすることを可能にする無線通信装置に関係する。本無線通信装置は、第1の干渉バジェット・レベルに基づいて、第1のタイム・スロットの間の第1のチャネルの上での第1のセクターからのアップリンク伝送について第1のモバイル・デバイスをスケジュールするための手段を含むことができる。さらに、本無線通信装置は、第2の干渉バジェット・レベルに基づいて、前記第1のタイム・スロットの間の第2のチャネルの上での前記第1のセクターからのアップリンク伝送について第2のモバイル・デバイスをスケジュールするための手段を含むことができる(該第1及び第2の干渉バジェット・レベルは、少なくとも0.5dB異なる)。さらに、本無線装置は、前記アップリンク伝送に関係するアサインメントを、前記スケジュールされたモバイル・デバイスに送信するための手段を含むことができる。
さらに他の態様は、第1の干渉バジェット・レベルに基づいて、第1のタイム・スロットの間の第1のチャネルの上での第1のセクターからのアップリンク伝送について第1のモバイル・デバイスをスケジュールし(該第1のチャネルは、第1の周波数バンド幅を含む)、第2の干渉バジェット・レベルに基づいて、前記第1のタイム・スロットの間の第2のチャネルの上での前記第1のセクターからのアップリンク伝送について第2のモバイル・デバイスをスケジュールする(該第2のチャネルは、第2の周波数バンド幅を含み、該第1及び第2の干渉バジェット・レベルは、少なくとも0.5dB異なる)ための格納された機械実行可能なインストラクションをもつ機械読み取り可能な媒体に関係する。
他の態様に従って、無線通信システムにおける装置は、プロセッサを含む。該プロセッサは、第1の干渉バジェット・レベルに基づいて、第1のタイム・スロットの間の第1のチャネルの上での第1のセクターからのアップリンク伝送について第1のモバイル・デバイスをスケジュールするように構成されることができる(該第1のチャネルは、第1の周波数バンド幅を含む)。さらに、該プロセッサは、第2の干渉バジェット・レベルに基づいて、前記第1のタイム・スロットの間の第2のチャネルの上での前記第1のセクターからのアップリンク伝送について第2のモバイル・デバイスをスケジュールするように構成されることができる(該第2のチャネルは、前記第1の周波数バンド幅とはオーバーラップしない第2の周波数バンド幅を含み、該第1及び第2の干渉バジェットは、少なくとも0.5dB異なる)。
前述の目的及び関連する目的(ends)の達成に向けて、1又は複数の実施形態は、以下に十分に説明され及びクレームで特に指摘された特徴を含む。以下の説明及び添付図面は、1又は複数の実施形態の或る説明のための態様を詳細に説明する。しかしながら、これら態様は、様々な実施形態の原理が使用できる様々な方法のうちのほんの少しを示している。また、説明された実施形態はそのようなすべての態様及びそれらの同等物を含むことが意図されている。
図1は、本明細書で説明される様々な態様に従った無線通信システムの説明図である。
図2は、干渉バジェット(interference budget)に少なくとも部分的に基づいてアップリンク伝送をスケジュールする例示的なシステムの説明図である。
図3は、それぞれの時間変化する干渉バジェットを利用することができる複数のセルを含む例示的なシステムの説明図である。
図4は、時間の関数として干渉バジェットを変化させるための例示的な重みダイアグラム(weighting diagram)の説明図である。
図5は、時間変化するアップリンク・スケジューリングに関する負荷に基づいて干渉バジェット重みを適応的に調整する例示的なシステムの説明図である。
図6は、クレームされた主題の様々な態様に従った例示的なセクター・ワイズな再利用のマルチ・セル配置の説明図である。
図7は、干渉バジェットの再利用スキームのための複数のセルの例示的なセル・ワイズな再利用の配置の説明図である。
図8は、割り当てられた(1又は複数の)負荷率(loading factor(s))の関数として生成され(1又は複数の)モバイル・デバイスから得られる(1又は複数の)チャネル品質レポートに基づいてアップリンク伝送をスケジュールする例示的なシステムの説明図である。
図9は、時間変化する負荷率を表す例示的なダイアグラムの説明図である。
図10は、クレームされた主題の様々な態様に従った例示的なセクター・ワイズな(sector-wise)再利用のマルチ・セル配置の説明図である。
図11は、負荷率の再利用スキームのための複数のセルの例示的なセル・ワイズな(cell-wise)再利用の配置の説明図である。
図12は、時間の考慮に基づいてアップリンク伝送をスケジュールすることを容易にする例示的な手順の説明図である。
図13は、負荷バランシングを可能にするために重み付けされた干渉バジェットの時間変化を変更することを容易にする例示的な手順の説明図である。
図14は、マルチキャリアとともに静的干渉バジェットを利用する第1のセクターを含む第1の基地局を含む通信ネットワークにおいてアップリンク伝送をスケジュールすることを容易にする例示的な手順の説明図である。
図15は、動的干渉バジェットを使用する第1のセクターを含む第1の基地局を含む通信ネットワークにおいてアップリンク伝送をスケジュールすることを容易にする例示的な手順の説明図である。
図16は、静的負荷オフセット・レベルを使用する第1のセクターを含む第1の基地局を含む通信ネットワークにおいてアップリンク伝送をスケジュールすることを容易にする例示的な手順の説明図である。
図17は、(1又は複数の)動的負荷オフセット・レベル・パターンを利用する第1のセクターを含む第1の基地局を含む通信ネットワークにおいてアップリンク伝送をスケジュールすることを容易にする例示的な手順の説明図である。
図18は、動的負荷オフセット・レベル・パターンを利用する環境において無線モバイル・デバイスをオペレートすることを容易にする例示的な手順の説明図である。
図19は、複数のセルを含む様々な態様に従って実装される例示的な通信システムの説明図である。
図20は、様々な態様に従った例示的な基地局の説明図である。
図21は、本明細書で説明される様々な態様に従って実装される例示的な無線端末(例えば、モバイル・デバイス、エンド・ノード、…)の説明図である。
図22は、マルチキャリア環境において静的干渉バジェットを利用することによりアップリンク伝送をスケジュールすることを可能にする例示的なシステムの説明図である。
図23は、動的干渉バジェットを利用することによりアップリンク伝送をスケジュールすることを可能にする例示的なシステムの説明図である。
図24は、静的負荷オフセット・レベルを利用することによりアップリンク伝送をスケジュールすることを可能にする例示的なシステムの説明図である。
図25は、動的負荷オフセット・レベル・パターンを利用することによりアップリンク伝送をスケジュールすることを可能にする例示的なシステムの説明図である。
図26は、動的負荷オフセット・レベル・パターンに基づいて干渉比(interference ratio)を評価することを可能にする例示的なシステムの説明図である。
詳細な説明
これから、様々な実施形態が図面を参照しながら説明される。ここで、全体にわたって、同様の参照番号は、同様のエレメントを指すために用いられる。以下の記述では、説明のために、多くの特定の細部が、1又は複数の実施形態の深い理解を与えるために説明される。しかしながら、これら特定の細部なしに上記(1又は複数の)実施形態が実施可能であることは明らかであろう。他の例において、1又は複数の実施形態の説明を容易にするために、既知の構造及びデバイスがブロック図の形で示される。
この出願において用いられるように、用語“コンポーネント(component)”、“モジュール(module)”、“システム(system)”、及び同類のものは、コンピュータ関連のエンティティー、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、又は、実行中のソフトウェアを指すことを意図されている。例えば、コンポーネントは、プロセッサ上で動作するプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル(executable)、実行のスレッド、プログラム、及び/又は、コンピュータであっても良いが、これらに制限されない。例として、コンピュータ・デバイス上で動作するアプリケーションと、そのコンピュータ・デバイスの両方とも、コンポーネントであることができる。1又は複数のコンポーネントがプロセス及び/又は実行のスレッドの内部に存在することができ、また、一つのコンポーネントが一つのコンピュータに局在し及び/又は2以上のコンピュータ間に分散されることができる。加えて、これらコンポーネントは、様々なデータ構造をその上に記録した様々なコンピュータ読み取り可能な媒体から実行することができる。それらコンポーネントは、例えば1又は複数のデータパケットを有する信号(例えば、その信号を手段として、ローカルシステム、分散システムにおける及び/又は例えば他のシステムを有するインターネットのようなネットワークを横断する他のコンポーネントと情報をやりとりする、一つのコンポーネントからのデータ)に従うなど、ローカルプロセス及び/又はリモートプロセスを手段として、通信することができる。
さらに、無線端末に関連して、様々な実施形態が本明細書で説明される。無線端末はまた、システム、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者設備(subscriber station)、移動局(mobile station)、モバイル、リモートステーション、遠隔端末、アクセス端末、ユーザ端末、端末、無線通信デバイス、ユーザエージェント、ユーザデバイス、又は、ユーザ装置(user equipment)(UE)と呼ぶことができる。無線端末は、携帯電話(cellular telephone)、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、無線接続能力があるハンドヘルドデバイス、コンピュータ・デバイス、又は、無線モデムに接続された他の制御演算装置(processing device)であっても良い。さらに、基地局に関連して、様々な実施形態が本明細書で説明される。基地局は、(1又は複数の)無線端末との通信のために利用することができる。また、基地局は、アクセスポイント、Node Bと呼ばれることができ、又は他の専門用語で呼ぶことができる。
さらに、本明細書で説明される様々な態様又は特徴は、方法、装置、又は、標準的なプログラミング及び/又はエンジニアリング技法を用いる製品として、実施することができる。本明細書で用いられる用語“製品(article of manufacture)”は、任意のコンピュータ読み取り可能なデバイス、キャリア、又は媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包含することが意図されている。例えば、コンピュータ読み取り可能なデバイスは、磁気記憶装置(例えば、ハードディスク・ドライブ、フロッピー(登録商標)ディスク、マグネットストライプなど)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)など)、スマートカード、及び、フラッシュメモリ素子(flash memory devices)(例えば、EPROM、カード、スティック、キードライブなど)を含むことができるが、それらに制限されるものではない。さらに、本明細書で説明される様々な記憶媒体は、1又は複数のデバイス及び/又は情報を記憶するための他の機械読み取り可能な媒体を表すことができる。用語“機械読み取り可能な媒体(machine-readable medium)”は、無線チャネル、及び、(1又は複数の)インストラクション及び/又はデータを記憶(storing)、収容(containing)及び/又は運搬(carrying)する能力のある様々な他の媒体を含むことができるが、それらに制限されるものではない。
さて、図1を参照して、無線通信システム100は、本明細書で示される様々な実施態様に従って説明される。システム100は、互いに及び/又は1又は複数のモバイル・デバイス104への無線通信信号を受信、送信、リピートなどする1又は複数のセクター中の1又は複数の基地局102(例えば、アクセスポイント)を含む。各々の基地局102は、送信機チェーン及び受信機チェーンを含むことができる。そして、当業者により認識されるように、それらの各々は、順番に、信号の送信及び受信に関連する複数のコンポーネント(例えば、プロセッサ、変調器、マルチプレクサ、復調器、デマルチプレクサー、アンテナ、…)を含むことができる。モバイル・デバイス104は、例えば、携帯電話(cellular phones)、高度自動機能電話(smart phones)、ラップトップ、携帯通信デバイス、携帯コンピュータ・デバイス(handheld communication devices)、衛星ラジオ、グローバル・ポジショニング・システム、PDA、及び/又は、無線通信システム100の上で通信するための任意の他の適当なデバイスであることができる。基地局102は、1又は複数のモバイル・デバイス104とそれぞれ通信することができる。基地局102は、順方向リンク(ダウンリンク)の上でモバイル・デバイス104に情報を送信することができ、また、逆方向リンク(アップリンク)の上でモバイル・デバイス104から情報を受信することができる。
システム100は、例えば基地局に近いユーザ(close-to-base station)(例えば、1又は複数のモバイル・デバイス104)及びセル境界線のユーザ(cell-boundary)(例えば、1又は複数のモバイル・デバイス104)のような異なるタイプのユーザをサポートすることができる。例えば、セル境界線のユーザがアップリンク上に送信する場合に、モバイル・デバイス104によりもたらされるセル内干渉(例えば、(1又は複数の)非サービング基地局においてモバイル・デバイスにより生成される干渉)は、サービング基地局において観測される信号強度と同程度である可能性がある。さらに、基地局に近いユーザは、より少ない量のセル内干渉を生成することができる。
さらに、システム100は、複数のモバイル・デバイス104の間でのタイム・シェアリングを可能にすることができる;それゆえ、複数の異なるモバイル・デバイス104は、異なるタイム・スロットの間、アップリンク上で送信することができる。例えば、タイム・シェアリングは、アップリンク伝送をスケジュールする基地局102により実現されることができる。基地局102は、アップリンク・スケジューリングに関連する干渉バジェットを利用することができる。さらに、干渉バジェットは、時間変化すること(又は、時間変化するファクターにより重み付けされること)が可能である。さらに、干渉バジェットは、セルの識別情報の関数であることができる(例えば、干渉バジェットは、特定のタイム・スロットの間、複数のセルの間で異なることができる)。他の例に従って、干渉バジェットは、複数のセクターの間で変化することができる。アップリンク・スケジューリングは、干渉バジェットが良い場合に、セル境界線のユーザがスケジュールされることができ、かつ、干渉バジェットが悪い場合に、基地局に近いユーザがスケジュールされることができるように、実現されることができる。他の例によると、基地局102は、チャネル品質レポートを生成するためにモバイル・デバイス104により使用されるための負荷率を提供することができる。負荷率は、動的である(例えば、時間変化する)ことが可能であり、あるいは、静的であることが可能である(例えば、各々のセクター及び/又はセルは、それが時間の関数として変化する必要がないそれぞれの負荷率を使用することができる)。その後、基地局102は、チャネル品質レポートを取得し、そして、当該レポートに基づいてアップリンク伝送をスケジュールすることができる。
したがって、システム100に関連して使用されるスキームは、電力制御ベースのアルゴリズムを利用する従来のシステムにおいてセル境界線の諸ユーザについて共通に観測されるセル内干渉の量と比較して、セル境界線の諸ユーザにより見られる干渉を軽減することによって、利益をもたらすことができる。さらに、基地局に近いユーザは、ユーザが電力制限される必要がないので、電力制御ベースのスキームと比較して、時間変化する干渉バジェット・ベースのスキームを利用する間、観測されるより高い干渉を補償するために、より高い送信電力でスケジュールされることができる。さらに、システム100によりサポートされる、時間変化する干渉バジェット・ベースのスキームを使用する場合に、基地局に近いユーザは、より高い頻度でスケジュールされることができる。
図2を参照して、干渉バジェットに少なくとも部分的に基づいてアップリンク伝送をスケジュールするシステム200が説明される。例えば、干渉バジェットは、動的である(例えば、時間変化する)ことができ、また、静的であることができる。他の例によると、異なる干渉バジェットが、異なるアップリンク・チャネル上にアップリンク伝送をスケジュールするために利用されることができる;これらの異なる干渉バジェットは、動的であることができ及び/又は静的であることができる。システム200は、1又は複数のモバイル・デバイス(例えば、モバイル・デバイス1 204,…,モバイル・デバイスN 206(ここで、Nは実質的に任意の整数であることができる))にサービスすることができる基地局202を含む;したがって、リンクは、基地局202とモバイル・デバイス204−206との間で確立されることができる。各々のモバイル・デバイス204−206は、いかなる瞬間でも、ダウンリンク及び/又はアップリンクの上で基地局202(及び/又は(1又は複数の)異なる基地局)と通信することができる。ダウンリンクは、基地局202からモバイル・デバイス204−206への通信リンクを指し示し、アップリンク・チャネルは、モバイル・デバイス204−206から基地局202への通信リンクを指し示す。基地局202は、例えばモバイル・デバイス204−206の認証及び許可(authentication and authorization)、アカウンティング(accounting)、ビリング(billing)などのような機能を実行することができる(1又は複数の)他の基地局及び/又は任意の異なるデバイス(例えば、サーバー)(図示せず)と更に通信することができる。
基地局202は、モバイル・デバイス204−206から基地局202へのアップリンク伝送のためのアサインメント(assignments)を生成するオポチューニスティック(opportunistic)・アップリンク・スケジューラ208を含むことができる。オポチューニスティック・アップリンク・スケジューラ208は、モバイル・デバイス204−206により利用されるための資源を割り当てることができる。例えば、特定の時に、オポチューニスティック・アップリンク・スケジューラ208は、特定のモバイル・デバイス(例えば、モバイル・デバイス1 204,…)により利用されるための一つのアップリンク・チャネル(及び/又は複数のアップリンク・チャネル)を割り当てることができる;一方、異なるモバイル・デバイス(例えば、モバイル・デバイスN 206,…)は、異なる時刻に、オポチューニスティック・アップリンク・スケジューラ208によりスケジュールされることができる(しかし、クレームされた主題はそのように制限されるものではない)。例えば、オポチューニスティック・アップリンク・スケジューラ208は、アサインメントをそれぞれのモバイル・デバイス204−206へ渡すことができる。オポチューニスティック・アップリンク・スケジューラ208によりもたらされるされるアサインメントは、アップリンク通信について使用される、時間(例えば、タイム・スロット、継続期間(duration)、…)、チャネル、周波数(例えば、(1又は複数の)トーン)、電力レベル、レートなどに関係する情報を、提供することができると考えられる。
オポチューニスティック・アップリンク・スケジューラ208は、干渉バジェッタ(interference budgeter)210及びユーザ・セレクター212を含むことができる。オポチューニスティック・アップリンク・スケジューラ208は、維持可能なレート領域の非凸状の性質を利用するスキームを使用することができる。例えば、レートは、以下の基準に従って、オポチューニスティック・アップリンク・スケジューラ208により割り当てられることができる。
ここで、Niは、ユーザiにより使用されるトーンの数であり、αiは、スピレージ(spillage)(又は、パス・ロス率(path loss ratio))であり、γiは、ユーザiの目標とされたSNRである。さらに、lkwkは、セルkの重み付けされた干渉バジェットである(例えば、lkは、セルkの干渉バジェットであり、そして、wkは、セルkの重みである)。干渉バジェットは、特定のセル(及び/又はセクター)に関連する(1又は複数の)アップリンク・チャネルを使用する(1又は複数の)ユーザにより超えられるべきでないトータル干渉レベルを説明する。さらに、アップリンク伝送についてスケジュールするために、(1又は複数の)ユーザを選択する場合に、干渉バジェットは、オポチューニスティック・アップリンク・スケジューラ208により利用される。干渉バジェッタ210は、時間にわたって、重み付けされた干渉バジェットを変化させることができる。例えば、干渉バジェッタ210は、干渉バジェットに重み付けすることができる時間変化曲線を使用することができる。この例に従って、時間変化曲線は、予め定義されることができ及び/又は負荷バランシング・メカニズムに従って適応されることができる。例として、lkは、(1又は複数の)近隣のセルが比較的悪い干渉バジェットを持つ場合に良い干渉バジェットがもたらされることができるような方法で、干渉バジェッタ210により重み付けされることができる。それゆえ、干渉バジェッタ210と同様の異なる基地局(図示せず)のインタフェース・バジェッタは、複数のセルが、セルの各々に関連するそれぞれの干渉バジェットの時間変化を調整することを可能にすることができる;それゆえに、複数のセルの干渉バジェットは、時間にわたって互いに補完することができる。
さらに、ユーザ・セレクター212は、干渉バジェッタ210によりもたらされる時間変化する干渉バジェットに基づいて、アップリンク伝送について、特定のモバイル・デバイス204−206をスケジュールすることができる。ユーザ・セレクター212は、時間変化する干渉バジェットの関数として、一つのタイム・スロットの間、アップリンク・トラフィック・チャネルに割り当てるために、モバイル・デバイス204−206のセットの中から、一つの特定のモバイル・デバイス(例えば、モバイル・デバイス1 204,…)を選択することができる。ユーザ・セレクター212は、干渉バジェットが良い場合に、セル境界線のユーザ(例えば、基地局202から遠くに位置する(1又は複数の)モバイル・デバイス204−206)をスケジュールし、干渉バジェットが悪い場合に、基地局に近いユーザ(例えば、基地局202のすぐ近くに位置するモバイル・デバイス204−206)をスケジュールすることができる。それゆえに、異なるセルにおけるそのようなユーザは、アップリンク伝送について異なる時間においてスケジュールされることができるので、セル境界線のユーザは、電力制御ベースのアルゴリズムを使用する同様のユーザと比較して、減少した干渉を経験することができる。
他の例によると、干渉バジェッタ210は、第1のチャネル上のアップリンク・スケジューリングのために、第1の干渉バジェットを、また、第2のチャネル上のアップリンク・スケジューリングのために、第2の干渉バジェットを、割り当てることができる。例えば、第1の干渉バジェット及び第2の干渉バジェットは、静的であることができ及び/又は動的であることができる。二つの干渉バジェット及び二つのチャネルが本明細書で説明されるが、アップリンク・スケジューリングについて、任意の数のチャネルが、任意の数のそれぞれの干渉バジェットを割り当てられることができる。それゆえ、例えば、ユーザ・セレクター212は、良い干渉バジェットをもつ第1のチャネルの上で基地局に近いユーザをスケジュールすることができ、悪い干渉バジェットをもつ第2のチャネルの上でセル境界線のユーザをスケジュールすることができる。
さて、図3を参照して、それぞれの時間変化する干渉バジェットを利用することができる複数のセルを含む例示的なシステム300が説明される。システム300は、第1の基地局302に関連する第1のセル及び第2の基地局304に関連する第2のセルを含む。システム300が二つの基地局及び二つのセルから構成されるように表されるが、クレームされた主題は、任意の数の基地局及びセルを使用することを予期している。さらに、図示された例によれば、各々の基地局302−304は、それぞれのセル境界線のモバイル・デバイスをサービスすることができ(例えば、基地局302は、モバイル・デバイス306をサービスすることができ、基地局304は、モバイル・デバイス308をサービスすることができ)、また、それぞれの基地局に近いモバイルデバイスをサービスすることができる(例えば、基地局302は、モバイル・デバイス310をサービスすることができ、基地局304は、モバイル・デバイス312をサービスすることができる);しかし、任意の数のモバイル・デバイスが各々の基地局302−304によりサービスされることができ及び/又はモバイル・デバイスはセル内の任意の場所に位置されることができることは、認識されるべきである。
インター・セル干渉及びイントラ・セル干渉の存在のために、従来のシステムにおいて一般的に利用される維持可能なレートは、ユーザのために最適な達成可能なレートを提供しないかもしれない。二つの隣接するセルおのおのが、それぞれのセル境界線のモバイル・デバイス(例えば、セル境界線のモバイル・デバイス306−308)を含む例によると、非サービング基地局に対してこれらのモバイル・デバイスの各々により生成される干渉は、それらのそれぞれのサービング基地局に対する信号強度と実質的に同程度である可能性がある。さらに、諸モバイルの対称性に起因して、従来、維持可能なレートを使用する技術は、しばしば、これらのセル境界線のモバイル・デバイスがフルパワーで送信することを可能にし、そして、その結果として生じるレート・ベクトルは、ゼロSINRで達成されるレートに対応する二つの同一のエントリから構成される可能性がある。
対照的に、システム300は、異なるモバイル・デバイス306−312が異なるタイム・スロットで送信するように、複数のモバイルの間のタイム・シェアリングを可能にする。上記の2モバイル・2基地局の例に従って、各々のセル境界線のモバイル・デバイス306−308に対する送信用のタイム・スロットは、交互になることができる。時分割によって、モバイル・デバイス306−308は、それほど頻繁に送信することはできない;しかし、SINRの増加は、自由度の損失を補償することができ、それゆえ、両方のモバイル・デバイス306−308に利益を与える。このように、改善は、従来の技術に一般的に関連するレートの上の維持可能な状態を取り除くことによって、得られることができる。
さらに、アップリンク伝送をスケジュールすることに関連して、パス・ロス率が、モバイル・デバイス306−312について判定されることができる(例えば、モバイル・デバイス306−312は、それらの評価されたパス・ロス率に関連するそれぞれのチャネル品質レポートをそれぞれ生成することができ、また、チャネル品質レポートは、モバイル・デバイス306−312によりアップリンク伝送をスケジュールするために基地局302−304に通信されることができる)。パス・ロス率は、以下に従って評価されることができる:
ここで、αiは、ユーザiのパス・ロス率であり、hikは、ユーザiとサービング・セルc(i)との間のパス・ロスであり、loadkは、セルkにより割り当てられる負荷率である。例えば、負荷率は、静的であることもでき、また、動的であることもできる。さらに、パス・ロス率は、基地局に近いモバイル・デバイス310−312に比較してセル境界線のモバイル・デバイス306−308についてより大きい可能性がある(例えば、基地局に近いモバイル・デバイス310−312は、それらのパス・ロスはより低い可能性があるので、近隣の、非サービング基地局に対するより少ない干渉を生じさせることができる)。
モバイル・デバイス306−312についてのパス・ロス率の相違は、時間変化する干渉バジェットに基づくアップリンク・スケジューリングのために利用されることができる。例として、基地局302に関連する第1のセルは、高い干渉バジェットを持つことができ、基地局304に関連する第2のセルは、特定の時に低い干渉バジェットを持つことができる。さらに、基地局302は、このタイム・スロットの間、アップリンク伝送についてセル境界線のモバイル・デバイス306をスケジュールすることができ、一方、基地局304は、この時にセル境界線のモバイル・デバイス308をスケジュールすることを抑制することができる;むしろ、このタイム・スロットの間、基地局に近いモバイル・デバイス312が、基地局304によりスケジュールされることができる。
さて、図4を参照して、時間の関数として干渉バジェットを変化させるための例示的な重みダイアグラム400が説明される。
ダイアグラム400は、時間にわたって0.5と1.5との間で変化する二つの重み曲線402及び404を表す。ネットワークにおける各々の基地局(例えば、図2の基地局202、図3の基地局302−304、…)は、重み曲線402−404のうちの特定の一つに関連されることができる。例えば、基地局302は、重み曲線402を利用することができ、基地局304は、重み曲線404を使用することができる;しかし、クレームされた主題はそれに制限されるものではない。各々のタイム・スロットの間、基地局は、それぞれの重み曲線402−404に示される重みにより干渉バジェットを乗算することができ、そして、その結果として生じる値は、アップリンク伝送についてモバイル・デバイスをスケジュールするために基地局により利用されることができる。さらに、近隣の基地局は、重み曲線のセットから、異なる重み曲線を利用することができる。
二つ重み曲線402−404が示されるが、任意の数の重み曲線が利用されることができると考えられる。さらに、クレームされた主題は正弦波重み曲線を使用することに制限されるものではない;むしろ、任意の時間変化するパターンが利用されることができる(例えば、パターンは滑らかな曲線である必要はない)ことは、認識されるべきである。例えば、すべての重みパターンの合計が時間にわたって一定であることができるような、任意の補完的な重みパターンが使用されることができる。例として、不連続の重みの時間変化するパターンが使用されることができる;しかし、クレームされた主題は、それに制限されるものではない。さらに、クレームされた主題は、0.5と1.5との間で変化する重みを使用することに制限されるものではない。
さて、図5を参照して、時間変化するアップリンク・スケジューリングに関する負荷に基づいて干渉バジェット重みを適応的に調整するシステム500が説明される。システム500は、上述されたように、オポチューニスティック・アップリンク・スケジューラ208、干渉バジェッタ210、及びユーザ・セレクター212を更に含むことができる基地局202を含む。さらに、干渉バジェッタ210は、負荷評価器(load evaluator)502及び適応型重み付け器(adaptive weighter)504を含むことができる。
負荷評価器502は、異なる基地局からの負荷情報を解析することができ及び/又は基地局202に関連する負荷情報を解析することができる。例えば、(1又は複数の)基地局は、そのような解析を可能にするために、負荷情報を近隣の基地局と共有することができる。他の例によると、各々の基地局からの負荷情報は、ネットワーク・デバイス(図示せず)により収集されることができ、基地局202は、その後、そのような負荷情報を検索することができる。負荷評価器502は、各々の基地局によりサービスされるモバイル・デバイスの数、各々の基地局によりサービスされる複数のモバイル・デバイスの複数のパス・ロス率(例えば、それは、複数のセル内の複数のモバイル・デバイスの位置、そのような複数のモバイル・デバイスによりもたらされる干渉、…に関係する可能性がある)、その他を、比較することができる。ある例によると、負荷評価器502は、基地局202が100個のモバイル・デバイスをサービスする一方、近隣の基地局が10個のモバイル・デバイスをサービスすることを判定することができる;しかし、クレームされた主題は、それに制限されるものではない。
適応型重み付け器504は、解析された負荷情報に基づいて、干渉バジェッタ210により利用される重みを調整することができる。例えば、適応型重み付け器504は、ネットワーク負荷に基づいて、リアルタイムに、重みを変更することができる。基地局202が100台のモバイル・デバイスをサービスし、近隣の基地局が10台のモバイル・デバイスをサービスする上記例に従って、適応型重み付け器504は、近隣の基地局のインタフェース・バジェッタにより使用される重みの平均に比較して、干渉バジェッタ210により利用される重さの平均をより高くシフトすることができる;しかし、クレームされた主題はそれに制限されるものではなく、適応型重み付け器504により任意の変形がなされることができると考えられる(例えば、適応型重み付け器504は、周波数、平均、周期性、オフセット、パターン、パターン・タイプ、…を変更することができる)。さらに、他の例によれば、適応型重み付け器504は、重み付けされた干渉バジェットを変更することに加えて又はその代わりに、(1又は複数の)パス・ロス率を生成するために(1又は複数の)モバイル・デバイスへ提供される負荷率を変更することを可能にすることができる。
その後、モバイル・デバイスは、適応可能な、時間変化する、重み付けされた干渉バジェットに基づいてアップリンクの上でスケジューリングするためのユーザ・セレクター212により選択されることができる。したがって、アサインメントは、そのような選択に応答して与えられることができる(例えば、それぞれのモバイル・デバイスへ転送される)。アサインメントは、モバイル・デバイスによりアップリンク伝送のために利用される、タイム・スロット、継続期間、チャネル、周波数(例えば、(1又は複数の)トーン)、電力レベル、レートなどに関係する情報を含むことができる。
図6を参照して、クレームされた主題の様々な態様に従った例示的なセクター・ワイズな再利用のマルチ・セル配置600が説明される。表されるように、マルチ・セル配置600は、通信ネットワークを形成するための地理的地域にわたって分散する複数のセル602を含むことができる。示されるように、複数のセル602の各々は、三つのセクターを含むことができる;しかし、セル602の一つ又は複数は、三つのセクターよりも少ないセクターを含むことができ、及び/又は、三つのセクターよりも多いセクターを含むことができると考えられる。さらに、マルチ・セル配置600は、複数のキャリア及び/又は単一のキャリアをサポートすることができることは、認識されるべきである。
セクタライズされたセル602は、規則的な六角形グリッドに位置することができ、表されたグリッドを越えて広がることができる(例えば、任意の数のセル602が、グリッド中に含まれることができる、…)。セル602のセクターの各々に対して、干渉バジェット(例えば、I1、I2、I3、…)が選択されることができる。例えば、干渉バジェットは、重み付けされることが可能であり、時間の関数として変化することが可能である。他の例に従って、干渉バジェットは、静的であることが可能である。さらに、干渉バジェットは、セクターのすべてにわたって再利用されることができる。図示された例によると、三つの異なる干渉バジェットが、セル602の各々の三つのセクターの各々に対して、それぞれ割り当てられることができる;それゆえ、セクター1は、干渉バジェット1 (I1)を割り当てられることができ、セクター2は、干渉バジェット2 (P2)を割り当てられることができ、セクター3は、干渉バジェット3 (P3)を割り当てられることができる。さらに、同一のパターンは、セル602のすべてにわたって再利用されることができる。
さらに、各々のセクターにおけるアップリンク通信のために複数のキャリアがサポートされる例に従って、各々のセクターは、一セットの干渉バジェットを利用することができる。さらに、そのセット中の各々の干渉バジェットは、特定のキャリアに対応することができる(例えば、そのセットは、特定のセクターで利用される、第1のキャリアに関係する第1の干渉バジェットと、第2のキャリアに関係する第2の干渉バジェット、…を含むことができる)。それゆえ、配置600において示されるI1、I2及びI3は、三つの別個のセットの干渉バジェットの表すことができる。
図7は、干渉バジェットの再利用スキームのために複数のセルの例示的なセル・ワイズな再利用の配置700を説明する。複数のセル702,704,706は、配置700に関連するグリッド内に含まれる。図示されるように、セル702−706は、三つのセクターを含む;しかし、クレームされた主題は、三つのセクターをもつセルの利用に制限されない。イントラ・セルのセクターからのリークが重大な(significant)場合に、配置700が使用されることができる。特に、配置700は、同一のセル内の複数のセクターについて、実質的に同様の干渉バジェット(又は、マルチキャリアのシナリオにおいて各々が特定のキャリアに対応する干渉バジェットのセット)を使用することができ、また、異なるセルにわたって、異なる干渉バジェット(又は、干渉バジェットのセット)を使用することができる。それゆえ、表された例によれば、セル702は、干渉バジェット1 (I1)(又は、干渉バジェットI1のセット)を利用する三つのセクターを含むことができ、セル704は、干渉バジェット2 (I2)(又は、干渉バジェットI2のセット)を使用する三つのセクターを含むことができ、セル706は、干渉バジェット3 (I3)(又は、干渉バジェットI3のセット)を使用する三つのセクターを含むことができる。さらに、各々のセル702は、(1又は複数の)セル704及び/又は(1又は複数の)セル706に隣接することができ(同様に、セル704及びセル706は、異なるタイプのセルに隣接することができ)、したがって、隣接するセルは、異なる干渉バジェットを利用することができる(例えば、セル702は、直接、他のセル702に隣接していない)。しかし、任意の数の異なる干渉バジェット(又は、干渉バジェットのセット)が、異なるセルにより使用されることができると考えられ、それゆえ、クレームされた主題は説明された例に制限されない。
さて、図8を参照して、割り当てられた(1又は複数の)負荷率の関数として生成され(1又は複数の)モバイル・デバイスから得られる(1又は複数の)チャネル品質レポートに基づいてアップリンク伝送をスケジュールするシステム800が説明される。システム800は、モバイル・デバイス204−206と通信する基地局202を含む。基地局202は、オポチューニスティック・アップリンク・スケジューラ208を含み、そして、それは、負荷割り当て器(load assigner)802及びユーザ・セレクター212を更に含むことができる。さらに、各々のモバイル・デバイス204−206は、それぞれのチャネル品質評価器(channel quality evaluator)804−806を含むことができる(例えば、モバイル・デバイス1 204は、チャネル品質評価器1 804を含み、…、モバイル・デバイスN 206は、チャネル品質評価器N 806を含む)。
負荷割り当て器802は、モバイル・デバイス204−206のそれぞれのパス・ロス率を判定することに関連してモバイル・デバイス204−206により利用されるための負荷率を識別する。例えば、負荷率は、基地局202(又は、基地局202のセクター)の負荷状態(例えば、ユーザの数)の関数であることができる。例えば、負荷割り当て器802により選択される負荷率は、時間の関数として判定される(例えば、動的である)ことができる。他の例として、負荷割り当て器802により識別される負荷率は、静的であることができる(例えば、セクター、セルなどの識別情報に基づいてプリセットされる)。さらに、負荷割り当て器802は、モバイル・デバイス204−206に負荷率を通信することを可能にする;例えば、負荷割り当て器802は、モバイル・デバイス204−206に負荷率をブロードキャストすることを実現する。他の例として、負荷割り当て器802は、複数の負荷率を識別し通信することができる。そして、複数の負荷率の各々は、それぞれのキャリアに対応するパス・ロス率を評価するためにモバイル・デバイス204−206により利用されることができる。
モバイル・デバイス204−206は、基地局202から負荷率を得る。その後、チャネル品質評価器804−806は、受信された負荷率の関数として、モバイル・デバイス204−206についてそれぞれのパス・ロス率を判定する。パス・ロス率は、次に従って解析されることができる。
ここで、αiは、ユーザiのパス・ロス率である、hikは、ユーザiとセルkとの間のパス・ロスであり、hic(i)は、ユーザiとサービング・セルc(i)との間のパス・ロスであり、loadkは、セルkにより割り当てられる負荷率である。チャネル品質評価器804−806は、解析されたパス・ロス率(例えば、サービング基地局からモバイル・デバイスへの信号強度と、干渉するセクターからの信号強度の加重和(weighted sum)との間の、チャネルにおける干渉比(加重(weight)は、負荷率の関数である))に関連する情報を含むチャネル品質レポートを与えることができる。さらに、チャネル品質評価器804−806は、基地局202にチャネル品質レポートを送信することを可能することができる。
基地局202は、モバイル・デバイス204−206からチャネル品質レポートを受信する。オポチューニスティック・アップリンク・スケジューラ208(及び/又は、ユーザ・セレクター212)は、チャネル品質レポートに基づいて、アップリンク伝送について、1又は複数のモバイル・デバイス204−206をスケジュールすることができる。さらに、オポチューニスティック・アップリンク・スケジューラ208は、スケジュールされたアップリンク伝送に関係するスケジュールされた(1又は複数の)モバイル・デバイス204−206に、アサインメントを送信することができる。例えば、アサインメントは、アップリンク伝送についてスケジュールされた(1又は複数の)モバイル・デバイス204−206に割り当てられる最大干渉バジェットを含むことができる。
図9を参照して、時間変化する負荷率を表す例示的なダイアグラム900が説明される。ダイアグラム900は、ネットワーク中の異なる基地局、セル、セクターなどにより利用されることができる2本の負荷率曲線902及び904を含む。例えば、チャネル品質レポートを生成するためにモバイル・デバイスに割り当てるそれぞれの負荷率を選択するために、第1のセクターは負荷率曲線902を使用することができ、第2のセクターは負荷率曲線904を利用することができる;しかし、クレームされた主題はそれに制限されない。さらに、近隣の基地局、セル、セクターなどは、異なる負荷率曲線を利用することができる。2本の負荷率曲線902−904が示されるが、任意の数の負荷率曲線が使用されることができると考えられる。さらに、クレームされた主題は正弦波負荷率曲線を使用することに制限されないと考えられる;むしろ、任意の時間変化するパターンが利用されることができる(例えば、パターンは滑らかな曲線である必要はない、パターンは不連続の負荷率値を含むことができる、…)。さらに、示されるように、異なる基地局、セル、セクターなどに関連する負荷率曲線は、実質的に同様の周波数、振幅などを持つ必要はない;その代わりに、負荷率曲線は、異なる周波数、振幅などを持つことができる。また、複数の負荷率曲線の間に、任意の時間シフトが使用されることができる。
図10を参照して、クレームされた主題の様々な態様に従った例示的なセクター・ワイズな再利用のマルチ・セル配置1000が説明される。表されるように、マルチ・セル配置1000は、通信ネットワークを形成するための地理的地域にわたって分散する複数のセル1002を含むことができる。示されるように、複数のセル1002の各々は、三つのセクターを含むことができる;しかし、セル1002の一つ又は複数は、三つのセクターよりも少ないセクターを含むことができ、及び/又は、三つのセクターより多いセクターを含むことができる。さらに、マルチ・セル配置1000は、複数のキャリア及び/又は単一のキャリアをサポートすることができることは、認識されるべきである。セクタライズされたセル1002は、規則的な六角形グリッドに位置することができ、表されたグリッドを越えて広がることができる(例えば、任意の数のセル1002が、グリッド中にに含まれることができる、…)。セル1002のセクターの各々に対して、負荷率(例えば、LF1、LF2、LF3、…)が選択されることができる。例えば、負荷率は、時間の関数として変化さすることができる(例えば、時間変化する負荷率パターンが使用されることができる)。他の例に従って、負荷率は、静的であることが可能である。さらに、負荷率は、セクターのすべてにわたって再利用されることができる。図示された例によると、三つの異なる負荷率が、セル1002の各々の三つのセクターの各々に対して、それぞれ割り当てられることができる;それゆえ、セクター1は、負荷率1 (LF1)を割り当てられることができ、セクター2は、負荷率2 (LF2)を割り当てられることができ、セクター3は、負荷率3 (LF3)を割り当てられることができる。さらに、同一のパターンは、セル1002のすべてにわたって再利用されることができる。
さらに、各々のセクターにおけるアップリンク通信のために複数のキャリアがサポートされる例に従って、各々のセクターは、一セットの負荷率を利用することができる。さらに、そのセット中の各々の負荷率は、特定のキャリアに対応することができる(例えば、そのセットは、特定のセクターで利用される、第1のキャリアに関係する第1の負荷率と、第2のキャリアに関係する第2の負荷率、…を含むことができる)。それゆえ、配置1000において示されるLF1,LF2及びLF3は、3つの別個のセットの負荷率を表すことができる。
図11は、負荷率の再利用スキームのための複数のセルの例示的なセル・ワイズな再利用の配置1100を説明する。複数のセル1102,1104,1106は、配置1100に関連するグリッド内に含まれる。図示されるように、セル1102〜1106は、三つのセクターを含む;しかし、クレームされた主題は三つのセクターをもつセルの利用に制限されない。イントラ・セルのセクターからのリークが重大な場合に、配置1100が使用されることができる。特に、配置1100は、同一のセル内の複数のセクターについて、実質的に同様の負荷率(又は、負荷率のセット)を使用することができ、また、異なるセルにわたって、異なる負荷率(又は、マルチキャリア・シナリオにおいて各々が特定のキャリアに対応する負荷率のセット)を使用することができる。それゆえ、表された例によれば、セル1102は、負荷率1 (LF1)(又は、負荷率LF1のセット)を利用する三つのセクターを含むことができ、セル1104は、負荷率2 (LF2)(又は、負荷率LF2のセット)を使用する三つのセクターを含むことができ、セル1106は、負荷率3 (LF3)(又は、負荷率LF3のセット)を使用する三つのセクターを含むことができる。さらに、各々のセル1102は、(1又は複数の)セル1104及び/又は(1又は複数の)セル1106に隣接することができ(同様に、セル1104及びセル1106は、異なるタイプのセルに隣接することができ)、したがって、隣接するセルは、異なる負荷率を利用することができる(例えば、セル1102は、直接、他のセル1102に隣接していない)。しかし、任意の数の負荷率(又は、負荷率のセット)が、異なるセルにより使用されることができると考えられ、それゆえ、クレームされた主題は説明された例に制限されない。
図12−18を参照して、無線通信ネットワークのオポチューニスティック・アップリンク・スケジューリングに関する手順は、説明される。説明を簡単にする目的で、手順が一連の動作として図示され説明されるが、手順は、動作の順序により制限されるものではなく、いくつかの動作が、1又は複数の実施形態に従って、本明細書で図示され説明される順序とは異なる順序で及び/又は他の動作と同時に、発生しても良いことは、理解(understood)及び認識(appreciated)されるべきである。例えば、手順が、代わりに、例えば状態図(state diagram)のように、一連の相互に関連のある状態又はイベントとして、表現できるであろうことは、当業者は理解(understand)及び認識(appreciate)するであろう。さらに、1又は複数の実施形態に従う手順を実装するために、必ずしも説明されたすべての動作が要求されなくても良い。
図12を参照して、時間の考慮に基づいてアップリンク伝送をスケジュールすることを容易にする手順1200が説明される。1202において、重み付けされた干渉バジェットは、時間の関数として判定されることができる。干渉バジェットは、時間変化することが可能であり、及び/又は、時間変化することが可能な重み係数により乗算されることができる。さらに、重み付けされた干渉バジェットは、予め定義されたパターンに従って変化することができ、及び/又は、(例えば、負荷バランシングを可能にするために)適応的に判定されたパターンに従うことができる。他の例によると、近隣の基地局(及び/又は、セル)により利用される、時間変化する、重み付けされた干渉バジェットは、互いに補完することができる;例えば、時間変化する、重み付けされた干渉バジェットの和が、時間にわたって一定になることができる。
1204において、モバイル・デバイスは、重み付けされた干渉バジェットに基づいて、特定の時刻におけるアップリンク伝送についてスケジュールされることができる。例えば、重み付けされた干渉バジェットが比較的大きい場合には、大きいパス・ロス率をもつモバイル・デバイス(例えば、セル境界線のモバイル・デバイス)がスケジュールされることができ、重み付けされた干渉バジェットが比較的小さい場合には、小さいパス・ロス率をもつモバイル・デバイス(例えば、基地局に近いモバイル・デバイス)がスケジュールされることができる。1206において、アサインメントは、スケジュールされたアップリンク伝送に関係するモバイル・デバイスに送信されることができる。例えば、アサインメントは、アップリンク伝送のためにモバイル・デバイスにより利用される、タイム・スロット、継続期間、周波数(例えば、トーン)、電力レベル、レートなどに関係する情報を含むことができる。
さて、図13を参照して、負荷バランシングを可能にするために重み付けされた干渉バジェットの時間変化を変更することを容易にする手順1300が説明される。1302において、基地局及びネットワーク中の少なくとも一つの近隣の基地局に関係する負荷バランシング情報が、解析されることができる。例えば、各々の基地局によりサービスされるユーザの数が、比較されることができる。他の例によると、基地局の各々のユーザに関連するユーザのタイプ及び/又はパス・ロス率が、評価されることができる。1304において、時間の関数として変化する重みパターンは、負荷バランシング解析に基づいて、適応的に調整されることができる。例として、時間変化する重みパターンの平均値は、当該基地局が(1又は複数の)近隣の基地局よりも多い数のユーザをサービスする場合に、該基地局について増加することができる。さらに、重みパターンは、リアルタイムに、周期的に、その他により、適応的に調整されることができると考えられる。1306において、重み付けされた干渉バジェットは、適応的に調整された重みパターンに基づいて生成されることができる。ここで、該重み付けされた干渉バジェットは、時間の関数であることができる。重み付けされた干渉バジェットは、アップリンク伝送をスケジュールするために利用されることができる。
図14を参照して、マルチキャリアとともに静的干渉バジェットを利用する第1のセクターを含む第1の基地局を含む通信ネットワークにおいてアップリンク伝送をスケジュールすることを容易にする手順1400が説明される。1402において、チャネル品質レポートが、1又は複数のモバイル・デバイスから受信されることができる。チャネル品質レポートは、サービング基地局からモバイル・デバイスへの信号強度と、干渉する基地局からの信号強度の加重和との間の干渉比の測定値を含むことができる。1404において、第1のモバイル・デバイスは、第1の干渉バジェット・レベルに基づいて、第1のタイム・スロットの間の第1のチャネルの上での第1のセクターからのアップリンク伝送についてスケジュールされることができる。例えば、第1のチャネルは、第1の周波数バンド幅を含むことができる。さらに、第1のモバイル・デバイスに加えて、1又は複数のモバイル・デバイスがスケジュールされることができる(同様に、以下で説明される他のモバイル・デバイスは、1又は複数の更なるモバイル・デバイスとともにスケジュールされることができる)ことは、認識されるべきである。1406において、第2のモバイル・デバイスは、第2の干渉バジェット・レベルに基づいて、第1のタイム・スロットの間の第2のチャネルの上での第1のセクターからのアップリンク伝送についてスケジュールされることができる。第2のチャネルは、例えば、第2の周波数バンド幅を含むことができる。さらに、第1の周波数バンド幅と第2の周波数バンド幅は、オーバーラップしないことができる。さらに、例えば、第1の干渉バジェット・レベル及び第2の干渉バジェット・レベルは、互いに少なくとも0.5dB異なることができる。1408において、アサインメントは、スケジュールされたアップリンク伝送に関係する第1のモバイル・デバイス及び第2のモバイル・デバイスに送信されることができる。例として、アサインメントは、アップリンク伝送について対応するモバイル・デバイスに割り当てられる最大干渉バジェットに関係する情報を含むことができる。したがって、第1のタイム・スロットにおいて第1の基地局の第1のセクターにおける各々のチャネルの上で(1又は複数の)スケジュールされたモバイル・デバイスから発される総和干渉(sum interference)は、それぞれの干渉バジェット・レベルに制限されることができる。
例に従って、第1の基地局は、第2のセクターを含むことができる。それゆえ、第3のモバイル・デバイスは、第3の干渉バジェット・レベルに基づいて、第1のタイム・スロットの間の第3のチャネルの上での第2のセクターからのアップリンク伝送についてスケジュールされることができる。ここで、第3のチャネルは、第3の周波数バンド幅を含むことができる。さらに、第4のモバイル・デバイスは、第4の干渉バジェット・レベルに基づいて、第1のタイム・スロットの間の第4のチャネルの上での第2のセクターからのアップリンク伝送についてスケジュールされることができる。ここで、第4のチャネルは、第4の周波数バンド幅を含むことができる。さらに、第3及び第4の干渉バジェット・レベルは、互いに少なくとも0.5dB異なることができる。さらに、第2の周波数バンド幅及び第4の周波数バンド幅は、少なくとも50%を共通して持つことができ、一方、第1の周波数バンド幅及び第3の周波数バンド幅は、少なくとも50%を共通して持つことができる。他の例によると、第1の干渉バジェット・レベルは、第3の干渉バジェット・レベルより大きいことが可能であり、また、第2の干渉バジェット・レベルは、第4の干渉バジェット・レベルより小さいことが可能である。
他の例によると、通信ネットワークは、第3のセクターを含む第2の基地局を更に含むことができる。それゆえ、第5のモバイル・デバイスは、第5の干渉バジェット・レベルに基づいて、第1のタイム・スロットの間の第5のチャネルの上での第3のセクターからのアップリンク伝送についてスケジュールされることができる。ここで、第5のチャネルは、第5の周波数バンド幅を含むことができる。さらに、第6のモバイル・デバイスは、第6の干渉バジェットに基づいて、第1のタイム・スロットの間の第6のチャネルの上での第3のセクターからのアップリンク伝送についてスケジュールされることができる。ここで、第6のチャネルは、第6の周波数バンド幅を含むことができる。その後、アサインメントは、スケジュールされたアップリンク伝送に関係する第5及び第6のモバイル・デバイスに送信されることができる。さらに、第5及び第6の干渉バジェット・レベルは、少なくとも0.5dB異なることができる。
図15を参照して、動的干渉バジェットを使用する第1のセクターを含む第1の基地局を含む通信ネットワークにおいてアップリンク伝送をスケジュールすることを容易にする手順1500が説明する。1502において、チャネル品質レポートが、1又は複数のモバイル・デバイスから受信されることができる。1504において、第1のモバイル・デバイスは、第1の干渉バジェット・レベルに基づいて、第1のタイム・スロットの間の第1のチャネルの上での第1のセクターからのアップリンク伝送についてスケジュールされることができる。1506において、第2のモバイル・デバイスは、第2の干渉バジェット・レベルに基づいて、第2のタイム・スロットの間の第1のチャネルの上での第1のセクターからのアップリンク伝送についてスケジュールされることができる。さらに、第1の干渉バジェット・レベル及び第2の干渉バジェット・レベルは、時間にわたって変化する第1の干渉バジェット・パターンから判定されることができる。干渉バジェット・パターンは、予め定められることができ、動的に調整されることができ、その他であることもできる。1508において、アサインメントは、スケジュールされたアップリンク伝送に関係する第1のモバイル・デバイス及び第2のモバイル・デバイスに送信されることができる。
ある例によって、第3のモバイル・デバイスは、第3の干渉バジェット・レベルに基づいて、第1のタイム・スロットの間の第2のチャネルの上での第1のセクターからのアップリンク伝送についてスケジュールされることがで、第4のモバイル・デバイスは、第4の干渉バジェット・レベルに基づいて、第2のタイム・スロットの間の第2のチャネルの上での第1のセクターからのアップリンク伝送についてスケジュールされることができる。さらに、第3及び第4の干渉バジェット・レベルは、第2の干渉バジェット・パターンから判定されることが可能である。さらに、第1の干渉バジェット・レベル及び第3の干渉バジェット・レベルの総和は、第2の干渉バジェット・レベル及び第4の干渉バジェット・レベルの総和から0.5dB以内にあることができる。
更なる例に従って、第1の基地局は、第2のセクターを含むことができる。さらに、第5のモバイル・デバイスは、第5の干渉バジェット・レベルに基づいて、第1のタイム・スロットの間の第1のチャネルの上での第2のセクターからのアップリンク伝送についてスケジュールされることができる。さらに、第6のモバイル・デバイスは、第6の干渉バジェット・レベルに基づいて、第2のタイム・スロットの間の第1のチャネルの上での第2のセクターからのアップリンク伝送についてスケジュールされることができる。ここで、第5及び第6の干渉バジェット・レベルは、第3の干渉バジェット・パターンから判定されることができる。例えば、第1及び第3の干渉バジェット・パターンは、周期的であり、異なる周期をもつことが可能である。他の例によると、第1及び第3の干渉バジェット・パターンは、周期的であり、実質的に同様の期間をもち且つ異なる位相をもつことが可能である。
通信ネットワークは、例えば、第3のセクターを含むことができる第2の基地局を更に含むことができる。第7のモバイル・デバイスは、第7の干渉バジェット・レベルに基づいて、第1のタイム・スロットの間の第1のチャネルの上での第3のセクターからのアップリンク伝送についてスケジュールされることができ、第8のモバイル・デバイスは、第8の干渉バジェット・レベルに基づいて、第2のタイム・スロットの間の第1のチャネルの上での第3のセクターからのアップリンク伝送についてスケジュールされることができる。さらに、第7及び第8の干渉バジェット・レベルは、第4の干渉バジェット・パターンから判定されることができる。
図16を参照して、静的負荷オフセット・レベルを使用する第1のセクターを含む第1の基地局を含む通信ネットワークにおいてアップリンク伝送をスケジュールすることを容易にする手順1600が説明される。1602において、第1のチャネルに関係するパス・ロス率を評価するために利用される第1の負荷率が、ブロードキャストされることができる。第1の負荷率は、少なくとも第1の負荷オフセット・レベルに基づくことができる。さらに、第1の負荷率は、第1のチャネルの上でサービスされるモバイル・デバイスの数及び第1の負荷オフセット・レベルの関数であることができる。1604において、第2のチャネルに関係するパス・ロス率を評価するために利用される第2の負荷率が、ブロードキャストされることができる。第2の負荷率は、少なくとも第2の負荷オフセット・レベルに基づくことができる。さらに、第2の負荷率は、第2のチャネルの上でサービスされるモバイル・デバイスの数及び第2の負荷オフセット・レベルの関数であることができる。さらに、第1の負荷オフセット・レベル及び第2の負荷オフセット・レベルは、互いに少なくとも0.5dB異なることができる。1606において、チャネル品質レポートが、評価されたパス・ロス率に関係する1又は複数のモバイル・デバイスから受信されることができる。チャネル品質レポートは、第1のチャネル及び/又は第2のチャネルに関係する干渉比の測定値を含むことができる。例えば、第1のチャネルに関する干渉比の測定値は、サービング基地局からモバイル・デバイスへの信号強度と、干渉するセクターからの信号強度の加重和との間にあることができる。ここで、加重は、第1の負荷率の関数であることができる(また、第2のチャネルに関する干渉比は、同様に判定されることができる)。1608において、第1のモバイル・デバイスは、チャネル品質レポートに基づいて、第1のチャネルの上でのアップリンク伝送についてスケジュールされることができる。例えば、第1のチャネルは、第1の周波数バンド幅を含むことができる。1608において、第2のモバイル・デバイスは、チャネル品質レポートに基づいて、第2のチャネルの上でのアップリンク伝送についてスケジュールされることができる。例えば、第2のチャネルは、第2の周波数バンド幅を含むことができる。さらに、第1の周波数バンド幅及び第2の周波数バンド幅は、オーバーラップしないことができる。1612において、アサインメントは、スケジュールされたアップリンク伝送に関係する第1のモバイル・デバイス及び第2のモバイル・デバイスに送信されることができる。アサインメントは、スケジュールされたアップリンク伝送での利用のためにそれぞれのモバイル・デバイスに割り当てられる最大干渉バジェットを含むことができる。本明細書で説明される負荷率は、対応するセクターに関連する負荷状態(例えば、ユーザの数)の関数であることができる。さらに、負荷オフセット・レベルは、基準値(nominal values)からのオフセットであることができ、そして、それは負荷率であることができる。
他の例によると、第1の基地局は、第2のセクターを更に含むことができる。さらに、第2のセクターに対応し且つ第1のチャネルに関係するパス・ロス率を評価するために利用される第3の負荷オフセット・レベルに基づいて、第3の負荷率が、ブロードキャストされることができ、第2のセクターに対応し且つ第2のチャネルに関係するパス・ロス率を評価するために利用される第4の負荷オフセット・レベルに基づいて、第4の負荷率が、ブロードキャストされることができ、そして、1又は複数のモバイル・デバイスからのチャネル品質レポートが、受信されることができる。さらに、第3のモバイル・デバイスは、チャネル品質レポートに基づいて、第1のチャネルの上でのアップリンク伝送についてスケジュールされることができ、第4のモバイル・デバイスは、チャネル品質レポートに基づいて、第2のチャネルの上でのアップリンク伝送についてスケジュールされることができ、そして、アサインメントは、スケジュールされたアップリンク伝送に関係する第3のモバイル・デバイス及び第4のモバイル・デバイスに送信されることができる。第3及び第4の負荷オフセット・レベルは、例えば、互いい少なくとも0.5dB異なることができる。さらに、第1の負荷オフセット・レベルは、第3の負荷オフセット・レベルより大きいことが可能であり、第2の負荷オフセット・レベルは、第4の負荷オフセット・レベルより小さいことが可能である。
更なる例に従って、通信ネットワークは、第3のセクターを含む第2の基地局を含むことができる。第5の負荷率は、第3のセクターに対応し且つ第1のチャネルに関係するパス・ロス率を評価するために利用される第5の負荷オフセット・レベルに基づいて、ブロードキャストされることができ、第6の負荷率は、第3のセクターに対応し且つ第2のチャネルに関係するパス・ロス率を評価するために利用される第6の負荷オフセット・レベルに基づいて、ブロードキャストされることができ、そして、1又は複数のモバイル・デバイスからチャネル品質レポートが、受信されることができる。
さらに、第5のモバイル・デバイスは、チャネル品質レポートに基づいて、第1のチャネルの上でのアップリンク伝送についてスケジュールされることができ、第6のモバイル・デバイスは、チャネル品質レポートに基づいて、第2のチャネルの上でのアップリンク伝送についてスケジュールされることができ、そして、アサインメントは、スケジュールされたアップリンク伝送に関係する第5のモバイル・デバイス及び第6のモバイル・デバイスに送信されることができる。さらに、第1の負荷オフセット・レベルは、第5の負荷オフセット・レベルより大きいことが可能であり、第2の負荷オフセット・レベルは、第6の負荷オフセット・レベルより小さいことが可能である。
図17を参照して、(1又は複数の)動的負荷オフセット・レベル・パターンを利用する第1のセクターを含む第1の基地局を含む通信ネットワークにおいてアップリンク伝送をスケジュールすることを容易にする手順1700が説明される。1702において、第1のタイム・スロットに対応する第1の時間変化する負荷オフセット・レベル・パターンから判定される第1の負荷率が、ブロードキャストされることができる。第1の負荷率は、第1の負荷オフセット・レベルに基づくことができる。1704において、第2のタイム・スロットに対応する第1の時間変化する負荷オフセット・レベル・パターンから判定される第2の負荷率が、ブロードキャストされることができる。第2の負荷率は、第2の負荷オフセット・レベルに基づくことができる。第1の負荷オフセット・レベルと第2の負荷オフセット・レベルは、少なくとも0.5dB異なることができる。1706において、チャネル品質レポートが、第1のタイム・スロット及び第2のタイム・スロットの間の評価されたパス・ロス率に関係する1又は複数のモバイル・デバイスから受信されることができる。1708において、第1のモバイル・デバイスは、チャネル品質レポート及び第1の負荷率に基づいて、第1のタイム・スロットの間のアップリンク伝送についてスケジュールされることができる。1710において、第2のモバイル・デバイスは、チャネル品質レポート及び第2の負荷率に基づいて、第2のタイム・スロットの間のアップリンク伝送についてスケジュールされることができる。第1のモバイル・デバイス及び第2のモバイル・デバイスは、第1のチャネルにアップリンク伝送についてスケジュールされることができる。そして、第1のチャネルは、第1の周波数バンド幅を含むことができる。1712において、アサインメントは、スケジュールされたアップリンク伝送に関係する第1のモバイル・デバイス及び第2のモバイル・デバイスに送信されることができる。
例として、第1のタイム・スロットに対応する第2の時間変化する負荷オフセット・レベル・パターンから判定される第3の負荷オフセット・レベルに基づいて、第3の負荷率が、ブロードキャストされることができ、第2のタイム・スロットに対応する第2の時間変化する負荷オフセット・レベル・パターンから判定される第4の負荷オフセット・レベルに基づいて、第4の負荷率が、ブロードキャストされることができる。第3の負荷オフセット・レベル及び第4の負荷オフセット・レベルは、互いに少なくとも0.5dB異なることができる。さらに、第3のモバイル・デバイスは、チャネル品質レポート及び第3の負荷率に少なくとも部分的に基づいて、第2のチャネルの上での第1のタイム・スロットの間のアップリンク伝送についてスケジュールされることができる。第2のチャネルは、第2の周波数バンド幅を含むことができる。さらに、第4のモバイル・デバイスは、チャネル品質レポート及び第4の負荷率に少なくとも部分的に基づいて、第2のチャネルの上での第2のタイム・スロットの間のアップリンク伝送についてスケジュールされることができる。例えば、第1の負荷オフセット・レベル及び第3の負荷オフセット・レベルの総和は、第2の負荷オフセット・レベル及び第4の負荷オフセット・レベルの総和の0.5dB以内にあることができる。さらに、第1の周波数バンド幅及び第2の周波数バンド幅は、オーバーラップしないことができる。更なる例によると、第1の基地局は、異なる負荷オフセット・レベル・パターンを利用する異なるセクターを含むことができ、及び/又は、通信ネットワーク中の異なる基地局は、異なる負荷オフセット・レベル・パターンを使用する異なるセクターを含むことができる。
図18を参照して、動的負荷オフセット・レベル・パターンを利用する環境において無線モバイル・デバイスをオペレートすることを容易にする手順が説明される。1802において、第1の負荷率は、第1のタイム・スロットにおける第1の基地局からの第1の負荷オフセット情報に少なくとも基づいて、受信されることができる。1804において、第1の負荷オフセット・レベル・パターンは、第1の負荷オフセット情報から判定されることができる。例えば、第1の負荷オフセット・レベル・パターンは、検索テーブル、予め定められた関数などを使用することによって、解読(deciphered)されることができる。1806において、第1の干渉比は、第1の負荷オフセット・レベル・パターンにより判定された第1の負荷オフセット・レベルに少なくとも基づいて、第2のタイム・スロットにおいて判定されることができる。1808において、第1の干渉比を含む第1の信号は、第2のタイム・スロットにおいて第1の基地局へ送信されることができる。
更なる例によると、第2の干渉比は、第1の負荷オフセット・レベル・パターンにより判定される第2の負荷オフセット・レベルに少なくとも基づいて、第3のタイム・スロットにおいて判定されることができる。さらに、第2の干渉比を含む第2の信号は、第3のタイム・スロットにおいて基地局へ送信されることができる。さらに、第1の負荷オフセット・レベル及び第2の負荷オフセット・レベルは、少なくとも0.5dB異なることができる。
更なる例に従って、少なくとも第2の負荷オフセット情報を含む第2の負荷率は、第4のタイム・スロットにおいて第2の基地局から受信されることができる。第2の負荷オフセット・レベル・パターンは、第2の負荷オフセット情報から判定されることができる。第2の負荷オフセット・レベル・パターンは、検索テーブル、予め定められた関数などを使用して生成されることができる。さらに、第1の干渉比は、少なくとも第1の負荷オフセット・レベル・パターンにより判定される第1の負荷オフセット・レベル及び第2の負荷オフセット・レベル・パターンにより判定される第2の負荷オフセット・レベルに基づいて、判定されることができる。
本明細書で説明される1又は複数の態様に従って、通信ネットワークにおけるアップリンク・スケジューリングに関して、推論がなされることが可能であることは、認識されよう。本明細書で用いられるように、用語“推論する(infer)”又は“推論(inference)”は、一般に、イベント及び/又はデータを通して捕捉された一連の観測から、システム、環境及び/又はユーザの状態を推論(reasoning about)又は推論(inferring)するプロセスを指す。例えば、推論は、特定の状況(context)又はアクションを特定するために用いることができ、また、状態上の確率分布(probability distribution over states)を生成することができる。推論は、確率的であっても良い。すなわち、データ及びイベントの考慮に基づく、対象の状態上の確率分布の計算である。また、推論は、一連のイベント及び/又はデータから、よりハイレベルなイベントを構成するために用いられる技術を指すことができる。そのような推論は、一連の観測されたイベント及び/又は記憶されたイベントデータからの新たなイベント又はアクションの構築を、該イベントが緊密な時間的近接性と相関性があるかどうかにかかわらず且つ該イベント及びデータが一つ又は幾つかのイベント及びデータソースに由来しているかどうかにかかわらず、もたらす。
ある例によると、上で示された1又は複数の方法は、(1又は複数の)基地局及び/又は(1又は複数の)セルにより遭遇されるそれぞれの負荷を識別することに関連する推論を含むことができる。他の例に従って、負荷情報は、(1又は複数の)重みパターンを適応させる方法を推論するために利用されることができる。前述の例は、実際は、説明のためであり、本明細書で説明される様々な実施態様及び/又は方法と併せてなされることができる推論の数又はなされる上記推論の方法を制限することが意図されていないことは、認識されよう。
図19は、複数のセル(セルi 1902、セルM 1904)を含む様々な態様に従って実装される例通信システム1900を表す。セル境界線の領域1968により示されるように、近隣のセル1902,1904が少しオーバーラップする点に留意されるべきである。システム1900の各々のセル1902,1904は、三つのセクターを含む。様々な態様に従って、複数のセクターに再分割されなかったセル(N=1)、二つのセクターをもつセル(N=2)、三つを超えるセクターをもつセル(N>3)もまた、可能であるまた。セル1902は、第1のセクター(セクターI 1910)、第2のセクター(セクターII 1912)、及び、第3のセクター(セクターIII 1914)を含む。各々のセクター1910,1912,1914は、二つのセクターの境界線領域を持つ;各々の境界線領域は、二つの隣接するセクターの間で共有される。
セルI 1902は、基地局(BS)(基地局I 1906)、及び、各々のセクター1910,1912,1914中の複数のエンド・ノード(EN)(例えば、無線端末)を含む。セクターi 1910は、EN(1) 1936及びEN(X) 1938を含む;セクターII 1912は、EN(1’) 1944及びEN(X’) 1946を含む;セクターIII 1914は、EN(1’’) 1952及びEN(X’’) 1954を含む。同様に、セルM 1904は、基地局M 1908、及び、各々のセクター1922,1924,1926中の複数のエンド・ノード(EN)を含む。セクターi 1922は、EN(1) 1936及びEN(X) 1938を含む;セクターII 1924は、EN(1’) 1944及びEN(X’) 1946を含む;セクター3 1926は、EN(1’’) 1952及びEN(X’’) 1954を含む。
システム1900はまた、それぞれ、ネットワーク・リンク1962,1964を介して、BS I 1906及びBS M 1908に接続されるネットワーク・ノード1960を含む。ネットワーク・ノード1960は、ネットワーク・リンク1966を介して、他のネットワーク・ノード(例えば、他の基地局、AAAサーバー・ノード、中間ノード、ルータなど)及びインターネットに接続される。ネットワーク・リンク1962,1964,1966は、例えば、光ファイバーケーブルであってもよい。各々のエンド・ノード(例えば、EN(1) 1936)は、受信機に加えて送信機も含む無線端末であってもよい。無線端末(例えば、EN(1) 1936)は、システム1900中を移動しても良く、また、ENが現在位置するセル中の基地局と無線リンクを介して通信しても良い。無線端末(WT)(EN(1) 1936)は、基地局(例えば、BS 1906、及び/又は、ネットワーク・ノード1960)を介して、ピア・ノード(例えば、システム1900中又はシステム1900外の他のWT)と通信しても良い。WT(例えば、EN(1) 1936)は、例えば携帯電話、無線モデムを備えたパーソナル・データ・アシスタントなどのような、モバイル通信デバイスであっても良い。
図20は、様々な態様に従った例示的な基地局2000を説明する。基地局2000は、そのセルのそれぞれの異なるセクター・タイプについて生成された異なるトーン・サブセット・アロケーション・シーケンスをもって、トーン・サブセット・アロケーション・シーケンスを実行する。基地局2000は、図19のシステム1900の基地局1906,1908の任意の一つとして使用されても良い。基地局2000は、受信機2002、送信機2004、プロセッサ2006(例えば、CPU)、入出力インタフェース2008、及び、各種のエレメント2002,2004,2006,2008及び2010がその上でデータ及び情報を交換することができるバス2009により共に接続されるメモリ2010を含む。
受信機2002に接続されるセクタライズド・アンテナ2003は、基地局のセル内の各々のセクターからの無線端末のトランスミッションから、データ及び他の信号(例えば、チャネル・レポート)を受信するために使用される。送信機2004に接続されるセクタライズド・アンテナ2005は、基地局のセルの各々のセクター内の無線端末2100(図21を参照)へ、データ及び他の信号(例えば、制御信号、パイロット信号、ビーコン信号など)を送信するために使用される。様々な態様において、基地局2000は、複数の受信機2002及び複数の送信機2004(例えば、各々のセクターのための個々の受信機2002及び各々のセクターのための個々の送信機2004)を使用しても良い。プロセッサ2006は、例えば、汎用中央演算処理装置(CPU)であっても良い。プロセッサ2006は、メモリ2010に格納される1又は複数のルーチン2018の指示の下で基地局2000のオペレーションを制御し、諸方法を実行する。I/Oインタフェース2008は、他のネットワーク・ノードに対するコネクションを提供し、BS 2000を、他の基地局、アクセス・ルータ、AAAサーバー・ノードなど、他のネットワーク、及び、インターネットに接続させる。メモリ2010は、ルーチン群2018及びデータ/情報2020を含む。
データ/情報2020は、データ2036、ダウンリンク・ストリップシンボル・タイム情報2040及びダウンリンク・トーン情報2042を含むトーン・サブセット・アロケーション・シーケンス情報2038、並びに、複数セットのWT情報(WT 1情報2046、WT N情報2060)を含む無線端末(WT)データ/情報2044を含む。各々のセットのWT情報(例えば、WT1情報2046)は、データ2048、端末ID 2050、セクターID 2052、アップリンク・チャネル情報2054、ダウンリンク・チャネル情報2056、及びモード情報2058を含む。
ルーチン群2018は、通信ルーチン群2022及び基地局制御ルーチン群2024を含む。基地局制御ルーチン群2024は、スケジューラ・モジュール2026、及び、ストリップシンボル期間のためのトーン・サブセット・アロケーション・ルーチン2030と残りのシンボル期間(例えば、非ストリップシンボル期間)のための他のダウンリンク・トーン・アロケーション・ホッピング・ルーチン2032とビーコン・ルーチン2034を含むシグナリング・ルーチン2028を含む。
データ2036は、WTへの送信に先立つ復号化のために送信機2004のエンコーダ2014に送られる、送信されるべきデータ、及び、受信に続いて受信機2002のデコーダ2012を通して処理された、WTからの受信データを含む。ダウンリンク・ストリップシンボル・タイム情報2040は、例えばスーパースロット、ビーコンスロット、及びウルトラスロットの構造情報などのフレーム同期構造情報、及び、与えられたシンボル期間がストリップシンボル期間かどうかを識別するとともに、そうである場合にそのストリップシンボル期間のインデックスを識別し且つそのストリップシンボルが基地局により使用されるトーン・サブセット・アロケーション・シーケンスをトランケート(truncate)するためのリセット・ポイントかどうかを識別する情報を含む。ダウンリンク・トーン情報2042は、基地局2000に割り当てられるキャリア周波数、トーンの数及び周波数、及び、ストリップシンボル期間に割り当てられるべきトーン・サブセットのセット、並びに、例えばスロープ、スロープ・インデックス及びセクター・タイプなどの、他のセル及びセクターに特有の値を含む情報を含む。
データ2048は、WT1 2100がピア・ノードから受信したデータ、WT1 2100がピア・ノードに送信されることを望むデータ、及び、ダウンリンク・チャネル品質レポート・フィードバック情報を含んでも良い。端末ID 2050は、基地局2000に割り当てられた、WT 1 2100を識別するIDである。セクターID 2052は、WT1 2100が動作しているセクターを識別する情報を含む。セクターID 2052は、例えば、セクター・タイプを判定するために使用されることができる。アップリンク・チャネル情報2054は、例えばデータ用のアップリンク・トラフィック・チャネル・セグメント、リクエスト用の専用アップリンク制御チャネル、電力制御、タイミング制御などを使用するために、スケジューラ2026によりWT1 2100に対して割り当てられたチャネル・セグメントを識別する情報を含む。WT1 2100に割り当てられる各々のアップリンク・チャネルは、1又は複数の論理トーンを含む。各々の論理トーンは、アップリンク・ホッピング・シーケンスに続く。ダウンリンク・チャネル情報2056は、データ及び/又は情報をWT1 2100へ運ぶために、スケジューラ2026により割り当てられたチャネル・セグメント(例えばユーザ・データのためのダウンリンク・トラフィック・チャネル・セグメント)を識別する情報を含む。WT1 2100に割り当てられる各々のダウンリンク・チャネルは、1又は複数の論理トーンを含む。おのおのは、ダウンリンク・ホッピング・シーケンスに続く。モード情報2058は、WT1 2100の動作の状態(例えば、スリープ(sleep)、ホールド(hold)、オン(on))を識別する情報を含む。
通信ルーチン群2022は、様々な通信オペレーションを実行するように基地局2000を制御し、また、様々な通信プロトコルを実行する。基地局制御ルーチン群2024は、基本的な基地局の機能タスク(例えば、信号生成及び受信、スケジューリング)を実行するように基地局2000を制御するために、また、ストリップシンボル期間の間にトーン・サブセット・アロケーション・シーケンスをしようして無線端末に信号を送信することを含む、幾つかの態様の方法における諸ステップを実行するために、使用されることができる。
シグナリング・ルーチン2028は、そのエンコーダ2014により受信機2002の動作を制御し、また、そのデコーダ2012により送信機2004の動作を制御する。シグナリング・ルーチン2028は、送信されるデータ2036及び制御情報の生成を制御する役割を果たす。トーン・サブセット・アロケーション・ルーチン2030は、本態様の方法を使用して、また、ダウンリンク・ストリップシンボル・タイム情報2040及びセクターID 2052を含むデータ/情報2020を使用して、ストリップシンボル期間において使用されるべきトーン・サブセットを構築する。ダウンリンク・トーン・サブセット・アロケーション・シーケンスは、一つのセルの各々のセクター・タイプについて異なり、また、隣接する複数のセルについて異なるであろう。WT 2100は、ダウンリンク・トーン・サブセット・アロケーション・シーケンスに従って、ストリップシンボル期間において信号を受信する;基地局2000は、送信される信号を生成するために、同一のダウンリンク・トーン・サブセット・アロケーション・シーケンスを使用する。他のダウンリンク・トーン・アロケーション・ホッピング・ルーチン2032は、ストリップシンボル期間とは異なるシンボル期間のために、ダウンリンク・トーン情報2042、及びダウンリンク・チャネル情報2056を含む情報を用いて、ダウンリンク・トーン・ホッピング・シーケンスを構築する。ダウンリンク・データ・トーン・ホッピング・シーケンスは、一つのセルの複数のセクターにわたって同期する。ビーコン・ルーチン2034は、ビーコン信号(例えば、一つ又は多少のトーンに集中された比較的高い電力信号の信号)の送信を制御する。そして、それは、同期の目的で、例えば、ダウンリンク信号のフレーム・タイミング構造を、したがって、ウルトラスロットの境界線に関するトーン・サブセット・アロケーション・シーケンスを、同期させるために、使用されても良い。
図21は、図19に示されるシステム1900の無線端末(例えば、エンド・ノード、モバイル・デバイス、…)(例えば、EN(1) 1936)の任意の一つとして使用されることができる例示的な無線端末(例えば、エンド・ノード、モバイル・デバイス、…)2100を説明する。無線端末2100は、トーン・サブセット・アロケーション・てシーケンスを実行する。無線端末2100は、デコーダ2112を含む受信機2102、エンコーダ2114を含む送信機2104、プロセッサ2106、及び、各種のエレメント2102,2104,2106,2108がその上でデータ及び情報を交換することができるバス2110により共に接続されるメモリ2108を含む。基地局2000(及び/又は、異なる無線端末)からの信号を受信するのために使用されるアンテナ2103は、受信機2102に接続される。例えば基地局2000(及び/又は、異なる無線端末)へ、信号を送信するために使用されるアンテナ2105は、送信機2104に接続される。
プロセッサ2106(例えば、CPU)は、メモリ2108中のルーチン群2120を実行すること及びデータ/情報2122を使用することによって、無線端末2100のオペレーションを制御し、及び、諸方法を実行する。
データ/情報2122は、ユーザ・データ2134、ユーザ情報2136、及びトーン・サブセット・アロケーション・シーケンス情報2150を含む。ユーザ・データ2134は、送信機2104による基地局2000への送信に先立つ符号化のためにエンコーダ2114に送られる、ピア・ノードに向けられたデータ、及び、基地局2000から受信され、受信機2102中のデコーダ2112により処理されたデータを含んでも良い。ユーザ情報2136は、アップリンク・チャネル情報2138、ダウンリンク・チャネル情報2140、端末ID情報2142、基地局ID情報2144、セクターID情報2146、及びモード情報2148を含む。アップリンク・チャネル情報2138は、基地局2000により、基地局2000への送信にあたって使用するために無線端末2100に対して割り当てられたアップリンク・チャネル・セグメントを識別する情報を含む。アップリンク・チャネルは、アップリンク・トラフィック・チャネル、専用アップリンク制御チャネル(例えば、リクエスト・チャネル、電力制御チャネル及びタイミング制御チャネル)を含んでも良い。各々のアップリンク・チャネルは、1又は複数の論理トーンを含む。各々の論理トーンは、アップリンク・トーン・ホッピング・シーケンスに続く。アップリンク・ホッピング・シーケンスは、一つのセルの各々のセクター・タイプの間で異なり、また、隣接する複数のセルの間で異なる。ダウンリンク・チャネル情報2140は、基地局2000により、BS 2000がWT 2100にデータ/情報を送信しているときの使用のためにWT 2100に対して割り当てられたダウンリンク・チャネル・セグメントを識別する情報を含む。ダウンリンク・チャネルは、ダウンリンク・トラフィック・チャネル及びアサインメント・チャネルを含んでも良い。各々のダウンリンク・チャネルは、1又は複数の論理トーンを含む。各々の論理トーンは、ダウンリンク・ホッピング・シーケンスに続く。そして、それは、そのセルの各々のセクターの間で同期される。
ユーザ情報2136はまた、基地局2000に割り当てられた識別情報である端末ID情報2142、WTが通信を確立した特定の基地局2000を識別する基地局ID情報2144、及び、WT 2000が現在位置するセルの特定のセクターを識別するセクターID情報2146を含む。基地局ID 2144は、セルのスロープ値を提供し、セクターID情報2146は、セクター・インデックス・タイプを提供する;セルのスロープ値及びセクター・インデックス・タイプは、トーン・ホッピング・シーケンスを得るために使用されても良い。ユーザ情報2136に含まれるモード情報2148はまた、WT 2100がスリープ・モードにあるか、ホールド・モードにあるか、或いはオン・モードにあるかを識別する。
トーン・サブセット・アロケーション・シーケンス情報2150は、ダウンリンク・ストリップシンボル・タイム情報2152及びダウンリンク・トーン情報2154を含む。ダウンリンク・ストリップシンボル・タイム情報2152は、例えば、スーパースロット、ビーコンスロット、及びウルトラスロットの構造情報などのフレーム同期構造情報、及び、与えられたシンボル期間がストリップシンボル期間かどうかを識別するとともに、そうである場合にそのストリップシンボル期間のインデックスを識別し且つそのストリップシンボルが基地局により使用されるトーン・サブセット・アロケーション・シーケンスをトランケートするためのリセット・ポイントかどうか識別する情報を含む。ダウンリンク・トーン情報2154は、基地局2000に割り当てられるキャリア周波数、トーンの数及び周波数、及び、ストリップシンボル期間に割り当てられるべきトーン・サブセットのセット、並びに、例えばスロープ、スロープ・インデックス及びセクター・タイプなどの、他のセル及びセクターに特有の値を含む情報を含む。
ルーチン群2120は、通信ルーチン群2124及び無線端末制御ルーチン群2126を含む。通信ルーチン群2124は、WT 2100により使用される様々な通信プロトコルを制御する。例えば、通信ルーチン群2124は、ワイド・エリア・ネットワークを介して(例えば、基地局2000と)通信すること、及び/又は、ローカル・エリア・ピア・ツー・ピア・ネットワークを介して(例えば、直接、異なる無線端末と)通信することを、可能にしても良い。更なる例として、通信ルーチン群2124は、ブロードキャスト信号を(例えば、基地局2000から)受信することを可能にしても良い。無線端末制御ルーチン群2126は、受信機2102及び送信機2104の制御を含む基本的な無線端末2100の機能性を制御する。
図22を参照して、マルチキャリア環境において静的干渉バジェットを利用することによりアップリンク伝送をスケジュールすることを可能にするシステム2200が説明される。例えば、システム2200は、少なくとも部分的に基地局の内部に存在することができる。システム2200は、機能ブロック(それは、プロセッサ、ソフトウェア、又はそれらの組み合せ(例えば、ファームウェア)により実装される機能を表す機能ブロックであることができる)を含むものとして表されることは、認識されるべきである。システム2200は、共に動作することができる電気コンポーネントの論理グループ2202を含む。例えば、論理グループ2202は、第1の干渉バジェット・レベルに基づいて、第1のタイム・スロットの間の第1のチャネルの上での第1のセクターからのアップリンク伝送について第1のモバイル・デバイスをスケジュールするための電気コンポーネント2204を含むことができる。さらに、論理グループ2202は、第2の干渉バジェット・レベルに基づいて、第1のタイム・スロットの間の第2のチャネルの上での第1のセクターからのアップリンク伝送について第2のモバイル・デバイスをスケジュールするための電気コンポーネント2206を含むことができる。さらに、論理グループ2202は、スケジュールされたモバイル・デバイスへ、アップリンク伝送に関係するアサインメントを送信するための電気コンポーネント2208を含むことができる。さらに、システム2200は、電気コンポーネント2204,2206及び2208に関連する機能を実行するためのインストラクションを保持するメモリ2210を含むことができる。メモリ2210の外部に存在するように示されるが、電気コンポーネント2204,2206及び2208のうちの一つ又は複数は、メモリ2210の内部に存在することができることは、理解されるべきである。
図23を参照して、動的干渉バジェットを利用することによりアップリンク伝送をスケジュールすることを可能にするシステム2300が説明される。システム2300は、少なくとも部分的に基地局の内部に存在することができる。システム2300は、機能ブロック(それは、プロセッサ、ソフトウェア、又はそれらの組み合せ(例えば、ファームウェア)により実装される機能を表す機能ブロックであることができる)を含むものとして表されることは、認識されるべきである。システム2300は、共に動作することができる電気コンポーネントの論理グループ2302を含む。例えば、論理グループ2302は、第1の干渉バジェット・レベルに基づいて、第1のタイム・スロットの間の第1のチャネルの上での第1のセクターからのアップリンク伝送について第1のモバイル・デバイスをスケジュールするための電気コンポーネント2304を含むことができる。さらに、論理グループ2302は、第2の干渉バジェット・レベルに基づいて、第2のタイム・スロットの間の第1のチャネルの上での第1のセクターからのアップリンク伝送について第2のモバイル・デバイスをスケジュールするための電気コンポーネント2306を含むことができる。さらに、論理グループ2302は、スケジュールされたモバイル・デバイスへ、アップリンク伝送に関係のあるアサインメントを送信するための電気コンポーネント2308を含むことができる。さらに、システム2300は、電気コンポーネント2304,2306及び2308に関連する機能を実行するためのインストラクションを保持するメモリ2310を含むことができる。メモリ2310の外部に存在するように示されるが、電気コンポーネント2304,2306及び2308のうちの一つ又は複数は、メモリ2310の内部に存在することができることは、理解されるべきである。
図24を参照して、静的負荷オフセット・レベルを利用することによりアップリンク伝送をスケジュールすることを可能にするシステム2400が説明される。例えば、システム2400は、少なくとも部分的に基地局の内部に存在することができる。システム2400は、機能ブロック(それは、プロセッサ、ソフトウェア、又はそれらの組み合せ(例えば、ファームウェア)により実装される機能を表す機能ブロックであることができる)を含むものとして表されることは、認識されるべきである。システム2400は、共に動作することができる電気コンポーネントの論理グループ2402を含む。例えば、論理グループ2402は、第1のチャネルに関係するパス・ロス率を解析するために使用される第1の負荷率をブロードキャストするための電気コンポーネント2404を含むことができる。例えば、第1の負荷率は、少なくとも第1の負荷オフセット・レベルに基づくことができる。さらに、論理グループ2402は、第2のチャネルに関係するパス・ロス率を解析するために使用される第2の負荷率をブロードキャストするための電気コンポーネント2406を含むことができる。第2の負荷率は、例えば、少なくとも第2の負荷オフセット・レベルに基づくことができる。さらに、論理グループ2402は、解析されたパス・ロス率に関係する少なくとも一つのモバイル・デバイスからチャネル品質レポートを得るための電気コンポーネント2408を含むことができる。論理グループ2402は、チャネル品質レポートに基づいて、第1のチャネルの上でのアップリンク伝送について第1のモバイル・デバイスをスケジュールするための電気コンポーネント2410を更に含むことができる。論理グループ2402はまた、チャネル品質レポートに基づいて、第2のチャネルの上でのアップリンク伝送について第2のモバイル・デバイスをスケジュールするための電気コンポーネント2412を含むことができる。さらに、論理グループ2402は、スケジュールされたモバイル・デバイスへ、アサインメントを送信するための電気コンポーネント2414を含むことができる。さらに、システム2400は、電気コンポーネント2404,2406,2408,2410,2412及び2414に関連する機能を実行するためのインストラクションを保持するメモリ2416を含むことができる。メモリ2416の外部に存在するように示されるが、電気コンポーネント2404,2406,2408,2410,2412及び2414のうちの一つ又は複数は、メモリ2416の内部に存在することができることは、理解されるべきである。
図25を参照して、動的負荷オフセット・レベル・パターンを利用することによりアップリンク伝送をスケジュールすることを可能にするシステム2500が説明される。例えば、システム2500は、少なくとも部分的に基地局の内部に存在することができる。システム2500は、機能ブロック(それは、プロセッサ、ソフトウェア、又はそれらの組み合せ(例えば、ファームウェア)により実装される機能を表す機能ブロックであることができる)を含むものとして表されることは、認識されるべきである。システム2500は、共に動作することができる電気コンポーネントの論理グループ2502を含む。例えば、論理グループ2502は、第1のタイム・スロットに基づく第1の時間変化する負荷オフセット・レベル・パターンから判定される第1の負荷率をブロードキャストするための電気コンポーネント2504を含むことができる。例えば、第1の負荷率は、第1の負荷オフセット・レベルに基づくことができる。さらに、論理グループ2502は、第2のタイム・スロットに基づく第1の時間変化する負荷オフセット・レベル・パターンから決められた第2の負荷率をブロードキャストするための電気コンポーネント2506を含むことができる。第2の負荷率は、例えば、第2の負荷オフセット・レベルに基づくことができる。さらに、論理グループ2502は、解析されたパス・ロス率に関係する少なくとも一つのモバイル・デバイスからチャネル品質レポートを得るための電気コンポーネント2508を含むことができる。論理グループ2502は、チャネル品質レポート及び第1の負荷率に基づいて、第1のタイム・スロットの間のアップリンク伝送について第1のモバイル・デバイスをスケジュールするための電気コンポーネント2510を更に含むことができる。論理グループ2502はまた、チャネル品質レポート及び第2の負荷率に基づいて、第2のタイム・スロットの間のアップリンク伝送について第2のモバイル・デバイスをスケジュールするための電気コンポーネント2512を含むことができる。さらに、論理グループ2502は、スケジュールされたモバイル・デバイスへ、アサインメントを送信するための電気コンポーネント2514を含むことができる。さらに、システム2500は、電気コンポーネント2504,2506,2508,2510,2512及び2514に関連する機能を実行するためのインストラクションを保持するメモリ2516を含むことができる。メモリ2516の外部に存在するように示されるが、電気コンポーネント2504,2506,2508,2510,2512及び2514のうちの一つ又は複数は、メモリ2516の内部に存在することができることは、理解されるべきである。
図26を参照して、動的負荷オフセット・レベル・パターンに基づいて干渉比を評価することを可能にするシステム2600が説明される。システム2600は、少なくとも部分的に基地局の内部に存在することができる。システム2600は、機能ブロック(それは、プロセッサ、ソフトウェア、又はそれらの組み合せ(例えば、ファームウェア)により実装される機能を表す機能ブロックであることができる)を含むものとして表されることは、認識されるべきである。システム2600は、共に動作することができる電気コンポーネントの論理グループ2602を含む。例えば、論理グループ2602は、第1のタイム・スロットにおける第1の基地局からの第1の負荷オフセット情報に少なくとも基づいて、第1の負荷率を得るための電気コンポーネント2604を含むことができる。さらに、論理グループ2602は、第1の負荷オフセット情報から第1の負荷オフセット・レベル・パターンを判定するための電気コンポーネント2606を含むことができる。さらに、論理グループ2602は、第1の負荷オフセット・レベル・パターンから判定された第1の負荷オフセット・レベルに基づいて、第2のタイム・スロットにおける第1の干渉比を評価するための電気コンポーネント2608を含むことができる。論理グループ2602はまた、第2のタイム・スロットにおける第1の干渉比を含む信号を第1の基地局へ送信するための電気コンポーネント2610を含むことができる。さらに、システム2600は、電気コンポーネント2604,2606,2608及び2610に関連する機能を実行するためのインストラクションを保持するメモリ2612を含むことができる。メモリ2612の外部に存在するように示されるが、電気コンポーネント2604,2606,2608及び2610のうちの一つ又は複数は、メモリ2612の内部に存在することができることは、理解されるべきである。
実施態様がソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア又はマイクロコード、プログラム・コード又はコード・セグメントにより実装される場合に、それらは例えばストレージ・コンポーネントのような機械読み取り可能な媒体に記憶されても良い。コード・セグメントは、プロシージャー、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェア・パッケージ、クラス、又はインストラクション、データ構造、若しくはプログラム文の任意の組み合わせを表しても良い。コード・セグメントは、情報、データ、引数、パラメータ、又は記憶内容を、パスする及び/又は受け取ることによって、他のコード・セグメント又はハードウェア回路と連結されても良い。情報、引数、パラメータ、データなどは、メモリ・シェアリング、メッセージ・パッシング、トークン・パッシング、ネットワーク伝送などを含む任意の適用な手段を使用して、パスされ、フォワードされ又は送信されても良い。
ソフトウェア実装について、本明細書で説明される技術は、本明細書で説明される機能を実行するモジュール(例えば、プロシージャー、関数など)で実現されても良い。ソフトウェア・コードは、メモリ・ユニットに記憶され、プロセッサにより実行されても良い。メモリ・ユニットは、プロセッサの内部又はプロセッサの外部に実装可能である。その場合において、それは、当該技術において知られているような様々な手段によって、通信可能に該プロセッサに接続できる。
上に説明されたことは、1又は複数の実施形態の例を含む。前述の実施形態を説明することを目的としてコンポーネント又は手順の考えられる組み合わせをすべて説明することは、もちろん、可能ではないが、様々な実施形態の多数のさらなる組み合わせ又は置換が可能であることを当業者は認識するであろう。したがって、説明された実施形態は、添付のクレームの精神及び範囲内に含まれるそのような変更、修正及び変形をすべて包含することを意図されている。さらに、語句“含む(includes)”が詳細な説明又はクレームのいずれかにおいて使用される範囲内において、上記語句は、語句“備える、含む(comprising)”がクレームにおいてつなぎ詞(transitional word)として用いられた場合に“備える、含む(comprising)”として解釈されるのと同様の方法で、包括的であることを意図されている。