JP2011503965A - 最適距離スペクトル・フィードフォワード・テイルバイティング畳み込み符号 - Google Patents

最適距離スペクトル・フィードフォワード・テイルバイティング畳み込み符号 Download PDF

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Abstract

チャネル上で送信されるデータに作用するテイルバイティング畳み込み符号として使用される生成多項式の集合を生成する方法は、(1)各有効な組み合わせが取り得る符号であるような、取り得る符号のプールに含めむ生成多項式の複数の有効な組み合わせを選択することと、(2)プール内の各取り得る符号の重みスペクトルの最初のラインを決定して、最良の最初のラインを有するプールの取り得る符号を候補集合に含めることと、(3)重みスペクトルの最初のL個のラインに基づき候補集合の複数の最良の符号を決定することと、(4)複数の最良の符号から最適符号(群)を選択することと、(5)最適符号(群)を実装するデータ送受信器のシフトレジスタ回路(群)を構成することを含む。

Description

本発明は畳み込み符号化に関し、特に非限定的な用途として通信に関する。
本出願は「最適距離スペクトル・フィードフォワード・テイル・バイティング畳み込み符号」と題する2007年11月2日出願の米国特許仮出願第60/985、049号の優先権及び利益を主張し、その全体を参照により本明細書に組み込む。この出願は「テイルバイティング畳み込み符号の複雑性を低減する復号アルゴリズム」と題する米国特許出願第12/140、956号に関連し、その全体を参照により本明細書に組み込む。
多くの環境において、様々な形式のデータ(例えば、様々なプロトコル、変調など)が送信機から受信機へのチャネル上で送信され得る。運用のタイプおよび状況に応じて、一部のチャネルは多かれ少なかれチャネル上で送信されるデータを損失又は劣化させる傾向にあるか、又は損失又は劣化されやすく、チャネルが違えば起こり得る損失又は破損の程度も相違する。例えば、有線チャネルは無線又はインタフェース上に存在するチャネルよりも一般に比較的高い程度の完全性及び信頼性を有する。
データストリームに誤り検出符号の形式の所定の付加情報を追加する場合に、チャネル上のデータの損失又は不正確な伝送の検出が可能である。例えば、計算されるか又はその他の方法でブロックから導出される(例えば)チェック文字(群)又はチェックサムの形式の誤り検出符号が送信機においてデータのフレーム又はブロックに添付され得る。受信機によってブロックが受信されると、受信機は独立に誤り検出符号(例えば、チェック文字(群)又はチェックサムの受信機版)を再計算又は再導出することができる。再計算又は再導出された誤り検出符号(例えば、チェックサム)が受信ブロック又は受信フレームに含まれる誤り検出符号と同じものであれば、受信機はブロック又はフレームが正しく復号されたことを確認することができる。
誤り検出技術に加え、誤り訂正技術も知られている。例えば、(ユーザデータのフレーム又はブロックに作用する多項式によって生成される)誤り訂正符号もデータストリームに追加され得る。完全なフレーム又はブロックを受信すると、既知の誤り訂正符号/技術を使用して、受信機はデータストリームにおける所定の誤りの位置を見つけて訂正することができる。
畳み込み符号はフォワード誤り訂正方式であり、現データビットに加えて入力ストリームからの以前のデータビットの一部の使用を通じて、アルゴリズム的に符号化シーケンスが得られる。通信では、畳み込み符号は、(a)符号化される各mビットの情報シンボル(各mビットのストリング)をm/nが符号レート(n≧m)となるnビットのシンボルに変形し、(b)本変形がkを符号の拘束長とした場合の最後のk個の情報シンボルの関数である、誤り訂正符号のタイプである。畳み込みエンコーダのトレリス記述はエンコーダへの取り得る各入力がエンコーダの出力と状態遷移との両方へどのような影響を及ぼすかを示す。
畳み込み符号(CC、convolutional code)は、その符号化トレリスの開始状態が符号化後のその符号化トレリスの終了状態に常に等しい場合に、テイルバイティング(又は巡回)と呼ばれる。例えば非特許文献1に記載されるように、テイルバイティング畳み込み符号(TBCC、tail-biting convolutional codes)は簡単で強力なフォワード誤り訂正(FEC、forward error correction)符号である。
空中、ラジオ、即ち「無線」インタフェースを有する通信ネットワークを含む多くの環境においてテイルバイティング畳み込み符号(TBCC)が採用される。802.16WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)システムではデータチャネル及び(フレーム制御ヘッダのような)オーバヘッドチャネルに必須のチャネル符号として、テイルバイティング畳み込み符号(TBCC)が採用されている。802.16WiMAXは、例えば非特許文献11及び非特許文献12に記載されており、その両方を参照により本明細書に組み込む。これらはEDGEシステムのヘッダチャネルのチャネル符号及びIS−54システムの制御チャネルのチャネル符号としても採用されている。EDGEシステムの説明について、例えば非特許文献14及び非特許文献10を参照されたく、その両方を参照により本明細書に組み込む。IS−54システムの説明について、例えば、参照によって本明細書に組み込まれる非特許文献15を参照されたい。さらに、これらはLTE(ロングターム・エボリューション)システム(参照により本明細書に組み込まれる非特許文献13を例えば参照されたい)にも採用されている。
このように、テイルバイティング畳み込み符号は誤り訂正符号の1つのクラスを含み、誤り訂正のために情報ビットに冗長ビットを追加する(情報ビットと冗長ビットとを合わせて1つの符号語と呼ばれる)。受信機において、デコーダは冗長ビット(又は情報ビットと共に)のおかげで(伝送過程で誤りが生じた場合に)破損したビットの訂正を試行することができる。例えばペイロード(情報ビット)サイズがK=6ビットであり、符号化レートが1/3である場合に、符号語長は6×3=18ビットであり、実際は18−6=12個の冗長ビットが6個の情報ビットに追加されている。64個の取り得る長さ6の情報ビットベクトル((0,0,0,0,0,0),(0,0,0,0,0,1),…,(1,1,1,1,1,1))に対応して、合計2^6=64個の相異なる符号語が存在する。
全拘束長vを有するレート1/nのフィードフォワード畳み込み符号(CC)のエンコーダ構成が図1に示される。ここでv個のシフトレジスタ要素の0及び1からなる内容がエンコーダの状態と呼ばれる。n個の生成多項式はシフトレジスタからn個の出力への接続を指定する。n個の生成多項式数が集合G=(g0,…,gn-1)で表される。ここで、g0=(g0 (0),g0 (1),…,g0 (v)),…,gn-1=(gn-1 (0),gn-1 (1),…,gn-1 (v))である。k=0,…,n−1及びj=0,…,vについて、係数gk (j)は0(接続なし)又は1(接続あり)の何れかである。uiは時刻iにおける入力ビットであり、(vi (0),…,vi (n-1))は時刻iにおけるn個の出力ビットである。従って、畳み込み符号は自身の生成多項式の集合G=(g0,…,gn-1)により指定され得る。
畳み込み符号(CC)は、その符号化トレリスの開始状態が符号化後のその符号化トレリスの終了状態に常に等しい場合に、テイルバイティング(又は巡回)と呼ばれる。フィードフォワードCCについて、開始状態は最後のv個の入力ビットによって簡単に決定される。ここでvは全拘束長である。フィードバック畳み込み符号(CC)では、エンコーダの構成は巡回符号化が可能となるように所定の条件に従わなければならない。(フィードフォワードCC及びフィードバックCCの)双方の場合において、(巡回状態とも呼ばれる)符号化トレリスの開始状態は入力情報ビットベクトルから決定される。即ち、開始状態は全て零の状態に常に等しいわけでなく、入力ビットの値に依存する。一方で、従来の零テイル畳み込み符号(ZTCC、zero-tail convolutional codes)では、開始状態及び終了状態は常に全て零の状態に等しく、エンコーダを全て零の状態に戻すのにv個の冗長な零テイルビットが必要とされる。
802.16のテイルバイティング畳み込み符号(TBCC)についての例示のエンコーダが図2に示される。エンコーダは符号レート1/n=1/2、拘束長v=6及びG=(g0,g1)を有する。ここでg0=(1,1,1,1,0,0,1)及びg1=(1,0,1,1,0,1,1)である。言い換えると、1番目の多項式g0についての加算器Ag0は図2のシフトレジスタ・チェーンの1番目から4番目までの位置及び7番目の位置からビット値を受信するように接続される(例えば、1番目の位置はシフトレジスタUi-1への入力であり、2番目の位置はシフトレジスタUi-2への入力であり、3番目の位置はシフトレジスタUi-3への入力であり、以下同様にして7番目の位置はシフトレジスタUi-6の出力である)。2番目の多項式g1についての加算器Ag1は図2のシフトレジスタ・チェーンの1番目、3番目、4番目、6番目及び7番目の位置からビット値を受信するように接続される。
よりコンパクトな方法で生成多項式を表すために、通常は総桁数が3の倍数となるように零(0)をバイナリ表記の右に付加した8進表記が用いられる。例えば、2つの零がg0の右に付加されて、バイナリベクトルg0’=(1,1,1,1,0,0,1,0,0)が生成される。次いで、g0’の桁をグループ当たり3桁でグループ分けし、結果はg0”=(111,100,100)となる。最後にg0”の各グループをその同等の8進表記に変形し、結果は(7,4,4)となる。従って、図2に示される8進表記の802.16TBCCの生成多項式はG=(744,554)によって与えられる。生成多項式を表すために本明細書では、よりコンパクトな8進表記が一般に使用される。
従来の零テイル畳み込み符号(ZTCC)及び幾つかのブロック符号に対して、テイルバイティング畳み込み符号(TBCC)を使用することには多くの利点が存在する。2つの例示の利点を以下にリストアップする。
利点1。零テイル畳み込み符号(ZTCC)は符号化トレリスを全て零の状態で終了するためにv個の冗長零テイルビットを使用する必要がある。テイルバイティング畳み込み符号(TBCC)では、零テイルビットを必要とせず、チャネル符号のスペクトル効率を向上させるために零テイルビットをペイロードビットで置換することができる。
利点2。多くの良好なブロック符号が同等のテイルバイティング畳み込み符号(TBCC)によって生成されえ、従ってトレリス符号についてのより効果的な軟入力軟出力復号アルゴリズムによって復号され得る。
畳み込み符号(CC)の性能は生成多項式及び結果として得られる重みスペクトルについて決定され、良好な重みスペクトルによる畳み込み符号(CC)の構築は(例えば後にリストアップされる非特許文献2〜9で説明されるように)通常は広範なコンピュータ検索によって行われる。
符号Cの重みスペクトル(又は距離スペクトル)は式1によって定義される。
式1:WS(C)={(d,nd,bd):d=df,df+1,…}
式1で、dfは自由距離(又は最小距離dmin)、ndは重みdを有する符号語数であり、bdは重みdを有する符号語に関連する非零情報ビットの総数である。各三重対(d,nd,bd)は重みスペクトルにおけるラインと呼ばれる。重みがdlである符号語を畳み込み符号(CC)が持たなければ、対応するライン(dl,ndl,bdl)は存在しない。
畳み込み符号(CC)の性能はデコーダのフレーム誤り率(FER、frame error rate)又はビット誤り率(BER、bit error rate)の何れかによって特徴付けられる。ペイロードサイズKビットを有するレートR=1/nのテイルバイティング畳み込み符号(TBCC)について、フレーム誤り率(FER)及びビット誤り率(BER)は式2及び式3により上限が規定され得ることが示されうる。
Figure 2011503965
Figure 2011503965
上記において、
Figure 2011503965
は周知のQ関数である。Eb/N0はビット当たりのエネルギー対雑音電力スペクトル密度比である。Eb/N0は本明細書では信号対雑音比(SNR、signal to noise ratio)の定義として用いられる。上記の式から分かり得るように、畳み込み符号(CC)のFERに関する上限は「多重度(multiplicity)」ndを最小化することによって低減することができ、BERの上限は「ビット多重度」bdを最小化することによって低減することができる。
良好な畳み込み符号(CC)についての検索基準は大まかに以下の2つのカテゴリに分けることができる。
カテゴリ1:最長自由距離(MFD、Maximum Free Distance)符号:良好な畳み込み符号(CC)を見つけるための経験則はまず最長自由距離(MFD)dfになるだろう生成多項式を見つけることであり、生成される符号はMFD符号と呼ばれる(後にリストアップされる非特許文献2参照)。複数の生成多項式が同じdfを有する場合に、最小のnd(又はbd)を有するものが選択され、これらはMFD−FER符号(又はMFD−BER符号)と呼ばれる。Eb/N0値が大きく(即ち、非常に大きなSNR領域を経ていて)、df項(重みスペクトルにおける最初のライン)のみがPF,UB(又はPB,UB)に対して有意の寄与を有する場合にMFD符号は有用である。
カテゴリ2:ODS(Optimum Distance Spectrum、最適距離スペクトル)符号:式4又は式5の条件の1つを満たす場合に、重みスペクトルWS(C)={(d,nd,bd):d=df,df+1,…}を有する畳み込み符号(CC)Cは、重みスペクトルWS()={(d, d d):d= f f+1,…}を有する畳み込み符号(CC)のものよりも優れたFER(又はBER(後にリストアップされる非特許文献4参照))距離スペクトルを有する。
式4:df> f、又は
式5:df= f
且つd=df,df+1,…,df+j−1に対してnd dであり、d=df+jに対してnd dである(又はd=df,df+1,…,df+j−1に対してbd dであり、d=df+jに対してbd dである)ような整数j>1が存在する。
畳み込み符号(CC)Cが同じ符号レートR及び全拘束長vを有する別の符号よりも優れたFER(又はBER)距離スペクトルを有する場合に、畳み込み符号(CC)CはODS−FER符号(又はODS−BER符号)と呼ばれる。
以上の定義から、ODS符号は常にMFD符号であるが、その逆は成り立たないことがわかり得る。例えば同じ(df,ndf,bdf)を有する2つのMFD符号C及びはd>dfに対して全く異なるライン(d,nd,bd)を有するかもしれず、異なる性能を有するかもしれない。従って、性能の観点から、良好な畳み込み符号(CC)を見つけるためにODS基準が用いられるべきである。
零テイル畳み込み符号(ZTCC)について、符号検索が以前に広範に調査された。例えば幾つかのMFD ZTCCについての生成多項式は後にリストアップされる非特許文献2に報告されており、幾つかのODS−BER ZTCCについての生成多項式は後にリストアップされる非特許文献3、4及び9に報告されている。
異なる符号化構成により、テイルバイティング畳み込み符号(TBCC)の重みスペクトルは、特に短い及び中位の長さのエンコーダ・パケットについて、同じ生成多項式を有する零テイル畳み込み符号(ZTCC)のものとは通常は非常に異なる。さらに、短い及び中位の長さのエンコーダ・パケットについて、(MFD基準又はODS基準の何れかについての)最適生成多項式は異なるエンコーダ・パケット長に対して通常は異なるだろう(例えば、非特許文献8及び9を参照)。即ち、テイルバイティング畳み込み符号(TBCC)の生成多項式の最適化(又は選択)は各パケット長に対して行われる必要がある。例えば、幾つかのMFD−FER TBCC符号についての生成多項式が報告されている(後にリストアップされる非特許文献5、8及び9を参照)。(典型的には30又は40ビットを超える)長いエンコーダ・パケットについて、同じ生成多項式を有するテイルバイティング畳み込み符号(TBCC)の重みスペクトルと零テイル畳み込み符号(ZTCC)の重みスペクトルとはほとんど同じになり、零テイル畳み込み符号(ZTCC)に最適化された生成多項式は性能劣化なくテイルバイティング畳み込み符号(TBCC)に直接に使用されるかもしれない。
現在用いられるテイルバイティング畳み込み符号(TBCC)に対する生成多項式の選択には問題がある。2つの総括的な問題を以下に簡潔に説明する。
問題(1):テイルバイティング畳み込み符号(TBCC)はEDGE、WiMAX及びLTEのような主な無線システムによって使用される。しかしながら、これらのシステムによって用いられるTBCCの生成多項式はMFD零テイル畳み込み符号(ZTCC)又はODS零テイル畳み込み符号(ZTCC)から選ばれ、テイルバイティング畳み込み符号(TBCC)に最適のものではない。これは主として対応する規格が書かれた時点のテイルバイティング畳み込み符号(TBCC)の検索結果を利用できないことによる。LTEシステム及びEDGEシステムにとって、テイルバイティング畳み込み符号(TBCC)に最適化された生成多項式を用いないことによる性能への影響は非常に限られる。なぜなら、これらのシステムで用いられるペイロードサイズが比較的大きいからである。WiMAXにとって、小さなペイロードサイズ(12ビット又は24ビット)が用いられるため、性能劣化は加法性白色ガウシアン雑音(AWGN、additive white Gaussian noise)チャネルに対して0.5dBから1dBの間であり、マルチパス・フェージング・チャネルに対して1dBから3.7dBの間であることが発明者らによって示されている。
問題(2):テイルバイティング畳み込み符号(TBCC)についての最適生成多項式のために現在利用可能な検索結果はMFD符号である(後にリストアップされる非特許文献5、8及び9を参照)。以上の検討から、ODS符号が代わりに用いられるべきであることが現在理解されている。
本発明の一側面において、本明細書で開示される技術は、チャネル上で送信されるデータに作用するテイルバイティング畳み込み符号として使用される生成多項式の集合を生成する方法に関する。例示の実施形態において、本方法は、(1)各有効な組み合わせが取り得る符号である、取り得る符号のプールに含める生成多項式の複数の有効な組み合わせを選択することと、(2)プール内の各取り得る符号について重みスペクトルの最初のラインを決定して、最良の最初のラインを有するプールの取り得る符号を候補集合に含めることと、(3)重みスペクトルの最初のL個のラインに基づき候補集合の複数の最良の符号を決定することと、(4)複数の最良の符号から最適符号(群)を選択することと、(5)最適符号(群)を実装するようにデータ送受信器のシフトレジスタ回路(群)を構成することと、を含む。
本明細書に記載される方法により生成される最適符号(群)を表にリストアップされ及び/又はメモリに記憶される多項式の集合により表され得る。
ODS−FERの運用に関する本方法の実装の1つでは、本方法はさらに複数の最良の符号から最適符号(群)を選択するために自由距離パラメータ及び多重性パラメータを使用することを含む。ODS−BERの運用に関する代替実装では、本方法はさらに複数の最良の符号から最適符号(群)を選択するために自由距離パラメータ及びビット多重性パラメータを使用することを含む。
本発明の一側面において本明細書で開示される技術は、チャネル上のデータ伝送に関与する通信ネットワークのノードに関する。例示の実施形態では、ノードは、チャネル上のデータの送信及び受信のための送受信器と、チャネル上で送信されるデータに作用する最適テイルバイティング畳み込み符号を実装するように構成されるシフトレジスタ回路とを備える。本明細書に記載される表にリストアップされ、上記に要約された方法の動作により生成される多項式の集合により最適符号は表され得る。
例示の実装では、ノードはさらに複数のシフトレジスタ回路及び符号稼動器を含む。複数のシフトレジスタ回路のそれぞれは、複数の最適テイルバイティング畳み込み符号のそれぞれが異なるレートを有し、本明細書に記載される幾つかの表の何れかにリストアップされる多項式の集合により表される複数の最適テイルバイティング畳み込み符号のそれぞれ異なるものを実装するように構成される。符号稼動器は、チャネル上のそれぞれのデータ伝送の処理ストリームに複数のシフトレジスタ回路の1つを含めるように構成される。
本発明の別の側面において、本明細書で開示されるる技術は、通信ネットワークのノードを動作する方法に関する。本方法は、本明細書に記載される所定の表の何れか1つにリストアップされる多項式の集合により表される最適テイルバイティング畳み込み符号を実装するようにノードのシフトレジスタ回路を構成することと、通信ネットワークのチャネル上で送信されるデータに作用する最適テイルバイティング畳み込み符号を使用することとを含む。
本明細書に記載される方法及び装置では、エンコーダとして機能し、チャネル上で伝送されるデータに誤り訂正情報も付加するように、シフトレジスタ回路は最適符号に従い構成され得る。
本発明の別の側面において、本明細書で開示される技術は、コンピュータで読み取り可能な媒体に記憶された命令を含むコンピュータプログラムを実行するコンピュータを備える符号生成器及び実行により実施される方法に関する。プログラム命令の実行により、(1)各有効な組み合わせが取り得る符号である、取り得る符号のプールに含める生成多項式の複数の有効な組み合わせを選択することと、(2)プール内の各取り得る符号について重みスペクトルの最初のラインを決定して、最良の最初のラインを有するプールの取り得る符号を候補集合に含めることと、(3)重みスペクトルの最初のL個のラインに基づき候補集合の複数の最良の符号を決定することと、(4)複数の最良の符号から最適符号(群)を選択することと、(5)最適符号(群)の識別情報を出力することと、の動作の成果が得られる。
本明細書で開示される技術は、短い長さから中位の長さのエンコーダ・パケットに対するテイルバイティング畳み込み符号(TBCC)の性能を最適化し、最良の距離スペクトル(ODS−FER符号又はODS−BER符号)を有する符号が検索され、作表される。例示の実施形態では、フィードフォワード・エンコーダのみが検討される。少なくとも1つの本発明の側面において、本技術は、短い長さから中位の長さのエンコーダ・パケットを有するODS−FER及びODS−BER TBCC符号に関する。
本発明の前述の及びその他の目的、特徴及び利点は、参照符号が種々の図面を通じて同じ部分を参照する添付する図面に示されるような好ましい実施形態の以下のより詳細な説明から明らかであろう。図面は必ずしも寸法通りではなく、代わって本発明の原理の説明に強調が置かれる。
拘束長vを有するレート1/nのフィードフォワード畳み込み符号のエンコーダの構成概略図である。 符号レート1/n=1/2、拘束長v=6及びg0=(1,1,1,1,0,0,1)及びg1=(1,0,1,1,0,1,1)であるG=(g0,g1)を有する802.16テイルバイティング畳み込み符号(TBCC)の例示のエンコーダの概略図である。 最適テイルバイティング畳み込み符号を用いてチャネル上でデータを通信する基地局及び無線局を含む通信ネットワークの一部の概略図である。 本明細書で開示される技術に従う符号の決定方法を含む基本的、代表的な動作又はステップを示すフローチャートである。 本明細書で開示される技術に従う符号の決定及び利用方法を含む基本的、代表的な動作又はステップを示すフローチャートである。 例示の実施形態に従う無線局コーダを含む無線局の一部の概略図である。 例示の実施形態に従う基地局コーダを含む基地局ノードの一部の概略図である。 別の例示の実施形態に従う無線局コーダを含む無線局の一部の概略図である。 別の例示の実施形態に従う基地局コーダを含む基地局ノードの一部の概略図である。
以下の記載では、説明のためであり制限するためではなく、特定のアーキテクチャ、インタフェース、技術などのような個別の詳細が、本発明の完全な理解をもたらすために説明される。しかしながら、これらの個別の詳細から逸脱する別の実施形態において本発明が実施されてもよいことが当業者には明らかだろう。即ち、当業者は、本明細書に明示的に記載又は図示されていなくとも、本発明の原理を具現化し、本発明の精神及び範囲に含まれる種々の装置を案出できるだろう。幾つかの例では、不要な詳細により本発明の説明を不明瞭にしないために、周知のデバイス、回路及び方法の詳しい説明は省略される。本発明の原理、側面及び実施形態を詳述する本明細書の全ての記述並びに本発明の個別の例は、本発明の構成及び機能双方の均等物を包含することが意図される。さらに、現在知られている均等物だけでなく将来開発される均等物、即ち構成にかかわらず同じ機能を実行する開発される任意の要素をこのような均等物が含むことが意図される。
従って、例えば、本明細書のブロック図が技術の原理を具現化する説明上の回路の概念図を表すことができることが当業者には理解されよう。同様に、任意のフローチャート、状態遷移図、擬似コード及び同様のものが種々の処理を表し、これらの処理は実質的にコンピュータで読み取り可能な媒体において表されてもよく、従ってこのようなコンピュータ又はプロセッサが明示的に示されるか否かに関わらず、コンピュータ又はプロセッサによって実行されてもよいことが理解されるだろう。
専用ハードウェアだけでなく、適切なソフトウェアと関連してソフトウェアを実行可能なハードウェアの使用を通じて、「プロセッサ」又は「コントローラ」とラベルが付されるか又は記された機能ブロックを含む種々の要素の機能が提供され得る。プロセッサによって提供される場合に、単独の専用プロセッサによって機能が提供されてもよいし、単独の共有プロセッサによって機能が提供されてもよいし、若しくは一部が共有又は分散されてもよい複数の個別プロセッサによって機能が提供されてもよい。その上、「プロセッサ」又は「コントローラ」という用語の明示的な使用がソフトウェアを実行することができるハードウェアを排他的に意味すると解釈されるべきではなく、その用語の使用は、制限無くディジタル信号プロセッサ(DSP、digital signal processor)のハードウェア、ソフトウェアを記憶するリードオンリメモリ(ROM、read only memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、random access memory)及び不揮発性記憶装置を含んでもよい。
図3は例示の通信ネットワークの一部、特にその2つのノードとして基地局28及び無線局30を含む通信ネットワークの部分を示す。図3に示される例示のネットワーク・シナリオでは、基地局28及び無線局30はネットワーク・インタフェース又はその上に存在するチャネル上で互いに通信し、インタフェースは図3の例ではたまたま無線又は空中インタフェース32である。無線でないその他の通信ネットワークでは、例えば無線以外の、例えば有線インタフェースであるネットワーク・インタフェース上にチャネルが提供され得ることが理解されるべきである。
本明細書で説明されるように、ネットワーク・インタフェース32上で送信される少なくとも一部のデータは最適テイルバイティング畳み込み符号を用いて符号化される。例示の実装では、例えば図4を参照して本明細書で説明される方法を用いて最適テイルバイティング畳み込み符号生成器40によって、最適テイルバイティング畳み込み符号が生成される。言い換えると、基地局28から無線局30へのダウンリンクのネットワーク・インタフェース32上で送信される少なくとも一部のデータは基地局28によって最適テイルバイティング畳み込み符号を用いて符号化され、それ故無線局30によって受信されると最適テイルバイティング畳み込み符号を用いて復号される。逆に、無線局30から基地局28へのアップリンクのネットワーク・インタフェース32上で送信される少なくとも一部のデータは無線局30によって最適テイルバイティング畳み込み符号を用いて符号化され、それ故基地局28によって受信されると最適テイルバイティング畳み込み符号を用いて復号される。
図3はさらに基地局28を備える所定のユニット又は機能を図示する。自身のダウンリンク側に、基地局28は、基地局ダウンリンク・データバッファ50、基地局誤り訂正エンコーダ52、オプションの基地局インタリーバ56、基地局変調器58及び基地局送受信器(群)60を備える。自身のアップリンク側に、基地局28は、基地局復調器62、オプションの基地局デインタリーバ64、基地局誤り訂正デコーダ66及び基地局アップリンク・データバッファ68を備える。基地局28はさらに基地局ノード・コントローラ70を備え、基地局ノード・コントローラは次いで(他の機能又はユニットと一緒に)基地局スケジューラ72を備える。基地局スケジューラ72は、他のユニット又は機能と一緒にTBCC符号セレクタ74を含む。
図3はまた無線局30を備える所定のユニット又は機能を図示する。無線局30はコントローラ又は同様のものを介して所定のアプリケーション(例えば、アプリケーション・プログラム76)を実行する。自身のアップリンク側に、無線局30は、無線局アップリンク・データバッファ80、無線局誤り訂正エンコーダ82、オプションの無線局インタリーバ84、無線局変調器86及び無線局送受信器(群)90を備える。自身のダウンリンク側に、無線局30は、無線局復調器92、オプションの無線局デインタリーバ94、無線局誤り訂正デコーダ96及び無線局ダウンリンク・データバッファ98を備える。空中インタフェース32はさらに無線局コントローラ100を備え、無線局コントローラは次いで(他の機能又はユニットと一緒に)TBCC符号要求器104を備える。
上述のように、基地局28及び無線局30がネットワーク・インタフェース32上に存在するチャネル上で通信している場合に、チャネル上で搬送される少なくとも一部のデータは、最適テイルバイティング畳み込み符号生成器40によって生成された最適テイルバイティング畳み込み符号を用いて誤り訂正符号化され得る。このために、図3は矢印106によって基地局誤り訂正エンコーダ52及び基地局誤り訂正デコーダ66への最適テイルバイティング畳み込み符号のロードを示す。図3はまた矢印108によって無線局誤り訂正エンコーダ82及び無線局誤り訂正デコーダ96への最適テイルバイティング畳み込み符号のロードを示す。基地局28と無線局30との間に存在する接続のデータの符号化及び復号のために、同じ最適テイルバイティング畳み込み符号が基地局28及び無線局30双方のエンコーダ及びデコーダにロードされる。
後に説明されるように、エンコーダへ最適テイルバイティング畳み込み符号を「ロード」することは、エンコーダ(群)を備えるシフトレジスタ回路(群)を構成することを含むことができる。
本明細書で開示される技術は、その側面の1つにおいて、チャネル上で送信されるデータに作用するテイルバイティング畳み込み符号として用いられる生成多項式の集合を生成する方法に関連する。特に、本明細書で開示される技術はテイルバイティング畳み込み符号(TBCC)の重みスペクトルを計算する効果的な方法を含む。本明細書で開示される技術の方法はターボ符号の重みスペクトルを計算するアプローチの修正版である(後でリストアップされる非特許文献7を参照)。
最適テイルバイティング畳み込み符号を生成する方法は図3に示される最適テイルバイティング畳み込み符号生成器40のようなユニットによって実行され得る。最適テイルバイティング畳み込み符号生成器40は、コンピュータで読み取り可能な媒体に記憶された命令を含むコンピュータプログラムを実行するコンピュータ又はプロセッサによって実現され得る(例えばこのコンピュータ又はプロセッサを用いて実装され得る)。ODS−FER TBCC符号及びODS−BER TBCC符号を見つける(例えば最適テイルバイティング畳み込み符号生成器40によって実行されるような)基本的、代表的な動作又はステップが図4に示され、以下に説明される。
動作4−1は、取り得る符号のプールに含める生成多項式の複数の有効な組み合わせを選択するステップを含み、複数の有効な組み合わせのそれぞれが取り得る符号である。本明細書で開示される技術について有効であるとみなされる生成多項式の組み合わせには、所定の基準が満たされなければならない。このような基準は、テイルバイティング畳み込み符号を実装するシフトレジスタ回路、例えば図1のシフトレジスタ回路の構成を参照することによって理解され得る。生成多項式の有効な組み合わせを有するために満たさなければならない基準は以下を含む:(1)シフトレジスタ回路の最も左手側の接続(例えば図1のg0 (0),…,gn-1 (0))についての少なくとも1つの係数が1である必要があり、(2)シフトレジスタ回路の最も右手側の接続(例えば図1のg0 (v),…,gn-1 (v))の少なくとも1つの係数が1である必要があり、(3)多項式000は無効である(例えば、不適格である)。その上、同じ符号を生成するだろう、一つとして数えられる生成多項式g0,g1,…,gn-1の全ての相異なる置換は同一とみなされる。
動作4−2は候補集合の構築のための重みスペクトルの最良の最初のラインの初期検索を含む。言い換えると、動作4−2は、プール内の取り得る符号のそれぞれについて重みスペクトルの最初のラインを判定し、最良の最初のラインを有するプールの取り得る符号を候補集合に含めることを含む。動作4−2の初期検索において、動作4−1からの多項式の有効な組み合わせ(例えば、有効な集合)のそれぞれに対する重みスペクトルの最初のライン(最初のラインは最少距離の項(df、ndf、bdf)である)が計算され、MFD−FER(又はMFD−BER)に関して最良のもの(例えば、最良の最初のライン)が候補集合として知られている集合に入れられる。候補集合内のテイルバイティング畳み込み符号(TBCC)の符号は実際にはMFD−FER TBCC(又はMFD−BER TBCC)である。
動作4−3は重みスペクトルの最初のL個のラインに基づいて候補集合の複数の最良の符号を見つける詳細な検索を含む。言い換えると、動作4−3の詳細な検索において、重みスペクトルの最初のL個のラインである{(d,nd,bd):dはdfから始まる最初のL個の符号語の重みの範囲内}が動作4−2から得られた候補集合内の全ての符号について計算される。ODS−FER(又はODS−BER)に関して複数の最良の符号が選択され、結果として得られる集合はODS−FER TBCC(又はODS−BER TBCC)となる。最長の自由距離dfを有する符号(又は生成多項式の集合)が選択されるだろう。同じdfを有する符号が複数存在する場合に、最少のndf(又は最少のbdf)を有する符号がMFD−FER符号(又はMFD−BER符号)として選択される。
図4の方法の変形として、動作4−2及び動作4−3の計算の複雑さを低減するために所定のチェックが実装され得る。変形は以下の2つの条件をチェックすることを含む。
条件1:(重みスペクトルが計算される)有効な生成多項式の新たな集合G1が重みスペクトルの意味で候補集合内の生成多項式の既存の集合G2に同値である場合に、G1の重みスペクトルについての計算が省略され得る。列置換操作及び/又は行置換操作によってG2の生成行列からG1の生成行列が得られ得るかどうかをチェックすることによって、この条件が検出され得る(例えば、後にリストアップされる非特許文献9参照)。同じルールが動作2−3に適用され得る。
条件2:有効な生成多項式の新たな集合G1に対する重みスペクトルの計算の間に、候補集合内の生成多項式の何れかの既存の集合G2のものよりも劣るFER(又はBER)距離スペクトルをG1が有する場合に、計算が早期に停止されえ、G1は候補集合に含まれないだろう。同じルールが動作2−3に適用され得る。
動作4−2に関して、G1は動作4−1で残存する有効な多項式の集合を参照することができ、G2は(動作4−2で残存する)候補集合内の1つの生成多項式の集合を参照することができることが理解されるべきである。条件1において、G1がその何れかと同値であるかを調べるために、G1が候補集合の全ての多項式の集合と比較される必要がある。条件2において、G1がFER(又はBER)に関してその何れかよりも劣るかどうかを調べるために、(候補集合内の全ての多項式の集合は同じ最初のラインの重みスペクトルを有するので)G1は候補集合の1つの多項式の集合と比較される必要がある。G1が候補集合のものよりも良好な最初のラインの重みスペクトルを有する場合に候補集合がG1に更新され、G1が候補集合のものと同じ最初のラインの重みスペクトルを有する場合にG1が候補集合に加えられるだろうことに留意されたい。
動作4−3の間に、G1は(動作4−2で残存する)候補集合からの多項式の集合を参照し、G2は(動作4−3で残存する)最終集合内の1つの生成多項式の集合を参照する。条件1において、G1がその何れかと同値であるかを調べるために、G1が最終集合の全ての多項式の集合と比較される必要がある。条件2において、G1がFER(又はBER)に関してその何れかよりも劣るかどうかを調べるために、(最終集合の全ての多項式の集合は同じ最初のL個のラインの重みスペクトルを有するので)G1が最終集合内の1つの多項式の集合と比較される必要がある。G1が最終集合のものよりも良好な最初のL個のラインの重みスペクトルを有する場合に最終集合がG1に更新され、G1が最終集合のものと同じ最初のL個のラインの重みスペクトルを有する場合にG1が最終集合に加えられるだろうことに留意されたい。
動作4−2及び動作4−3を含む検索処理において、MFD−FER又はMFD−BERのどちらを使用するかの選択は、その選択(MFD−FER又はMFD−BER)が動作4−2及び動作4−3と矛盾しない限り、任意であり得る。FERが最小化される場合に、MFD−FER基準が用いられるべきであり、以下の適切な表からのODS−FERで印が付けられた符号が用いられるべきである。そうでなくBERが最小化される場合に、MFD−BER基準が用いられるべきであり、以下の適切な表からのODS−BERで印が付けられた符号が用いられるべきである。
動作4−4は最適テイルバイティング畳み込み符号(群)の識別情報を出力することを含む。識別情報は、ほんの幾つかの例を挙げると、スクリーン上に表示、有形の媒体に/への印刷又は記録若しくは添付、又はメモリへの記憶のような任意の適する手法で出力され得る。識別情報は最適テイルバイティング畳み込み符号を備える生成多項式の指標を備え得る。最適テイルバイティング畳み込み符号の生成多項式に関する記述又は指標は本明細書で以前に説明された8進表記で表され得る。
最適テイルバイティング畳み込み符号の識別情報を出力することの一形式は、生成された最適テイルバイティング畳み込み符号の検索結果を、符号レート及び拘束長によってグループ分けされた最適テイルバイティング畳み込み符号を提供する表にリストアップすることを含み得る。表は例えばメモリ又はプロセッサ、半導体メモリ、不揮発性メモリのようなメモリ又は同様のものに記憶され得る。
図4の方法の動作4−1の実行に関する例示の説明として、次にv=2[であり多項式に8進表記を使用しない場合]でありレート1/2の場合を検討しよう。レート1/nの符号に対して、多項式の最初のプールから選択されるnの多項式が存在する。この例示の説明について、有効な生成多項式の組み合わせの選択を含む動作4−1は以下の多項式の最初のプールを生じる。
Figure 2011503965
次いで、レートが1/2であるので、可能な限り多くの相異なる2通りの多項式の組み合わせ、例えば、
Figure 2011503965
が構築される。
動作4−1の説明から、(a)同じ符号を生成する生成多項式の全ての異なる置換は1つの同じものとして扱われ、(b)最も左手側の接続(g0 (0),…,gn-1 (0))の少なくとも1つの係数は1である必要があり、最も右手側の接続(g0 (v),…,gn-1 (v))の少なくとも1つの係数は1である必要があることが思い出されよう。この例における検討のため、以上で生み出された全ての符号(上記の順序付きの三重対の各対)は同じ符号を生成することが想定されるだろう。基準(b)に関して、以下の取り消されていない三重対
Figure 2011503965
のみが残存するだろう。
上記のシナリオは、処置(a)及び(b)が検討される前に検討される多項式の最初のプールの例を説明する。拘束長vについて、各多項式は(v+1)個の項(0又は1)を有することに留意されたい。最良の符号が選択されて表に記憶されるような上記にリストアップされたような残存したプールに関して、次いで次回の動作4−2から動作4−4が実行されるだろう。
例えば図4を参照して説明される方法に基づいて、本明細書で開示される技術を用いて動作4−4の際に多くの異なる表が生成され得る。表2〜表21は種々のレート及び拘束長を有する新たなODSフィードフォワード・テイルバイティング畳み込み符号(TBCC)の例を示す。表1は表2〜表21を参照するインデックスの役割を果たす。即ち、表1から、所与のレート及び拘束長について参照するその他の表が決定され得る。表1において、列2〜4はそれぞれ1/4、1/3及び1/2のレートに対応する一方で、行2〜8はそれぞれ拘束長2〜8に対応する。例えば本明細書で開示される技術によって生成され、レート1/3及び拘束長v=3を有する適切なODSフィードフォワード・テイルバイティング畳み込み符号(TBCC)を見つけるためには、表8が調べられるだろう。
表2〜表21は以前の文献には報告されていないと思われる検索結果(例えば、生成多項式の集合)のみをリストアップする。この点に関して、テイルバイティング畳み込み符号(TBCC)はTBCCの生成多項式の集合によって指定されるので、「生成多項式の集合」が本明細書では「符号」を意味するために用いられることもある。
表2〜表21は、本明細書では「表の注記」と呼ばれる以下のコメント及び条件を前提とする。
表の注記1:表2〜表21のそれぞれにおいて、第1の列の文字「K」はペイロードビット数、即ち、符号化される情報ビット数を表す。
表の注記2:図4の方法及び本明細書で開示される技術に従って実行される検索において、(固定符号レートR、拘束長v及びペイロードサイズKに対する)ODS−BER TBCCは全て同じ重みスペクトルWS(C)={(d,nd,bd):d=df,df+1,…}を有する。これらの検索において、ODS−FER TBCCは同じ重みスペクトルWS(C)を有していないかもしれない。即ち、ODS−FER TBCCは同じ部分重みスペクトル{(d,nd):d=df,df+1,…}を有するが、異なる部分重みスペクトル{(d,bd):d=df,df+1,…}を有するかもしれない。ODS−FER TBCCが同じ重みスペクトルWS(C)を有していない場合に、最良の部分重みスペクトル{(d,bd):d=df,df+1,…}を有するODS−FER TBCCのみが選択される。5番目の列において、ODS−FERは、対応する行のTBCCがODS−FERを有することを表し、ODS−BERは、対応する行のTBCCがODS−BERを有することを表し、ODS−FER/BERは、対応する行のTBCCがODS−FER及びODS−BER双方を有することを表す。
表の注記3:所与のペイロードサイズ(K)、符号化レート(R)及び拘束長(v)に対して、通常は、FER又はBER基準(ページ3のカテゴリ2を参照)の下で最適距離スペクトル(ODS)TBCCを生成する2つ以上の生成多項式の集合が存在する。表において、ODS−FER(又はODS−BER)符号を生成する全ての生成多項式の集合は置換同値、即ち符号語ビットの置換を許容すれば、これら生成多項式の集合によって生成される符号は同値である。例えば表2において、K=8の場合に、ODS−FER及びODS−BER符号双方を生成する2つの生成多項式の集合が存在し、そこでその1つ(3,5,7,7)のみがリストアップされる。この場合に、ただ1つの生成多項式の集合(3,5,7,7)がBS及びUE双方によって使用され(そしてBS及びUE双方に記憶される)。全ての生成多項式の集合が置換同値とは限らない幾つかの(非常に少ない)場合が存在する。例えば表9において、K=9の場合に、ODS−FER及びODS−BER符号双方を生成する全ての生成多項式の集合(合計10)は2つの置換同値グループに分割されえ、第1のグループは(16,46,56)によって表される6個の生成多項式の集合を有し、第2のグループは(26,52,56)によって表される4個の生成多項式の集合を有する。この場合に、2つの生成多項式の集合((16,46,56)又は(26,52,56)の何れか)が基地局28及び無線局双方によって用いられ得る。(16,46,56)が基地局28によって用いられる場合に無線局によってもそれが用いられることが必要であり、(26,52,56)が基地局によって用いられる場合に無線局30によってもそれが用いられることが必要であることに留意されたい。従って、表の2番目の列の文字「G」は生成多項式の集合である。通常は、2つ以上の生成多項式の集合が各行に存在する。同じ行の2つの生成多項式の集合G1及びG2に対して、G1の生成行列を列置換操作及び/又は行置換操作によってG2の生成行列から取得することができれば(後にリストアップされる非特許文献9を参照)、G1はG2に置換同値であると言え、その1つのみが2番目の列にリストアップされる。従ってKの値のそれぞれに対して、発明者らは生成多項式の集合を相異なる置換同値グループに分割する。各グループの同値の生成多項式の集合数は各表の4番目の列の下にリストアップされ、「置換同値符号数」のラベルを付される。
例えば、C1が生成多項式の集合G1によって生成された符号語の集合であると想定し、符号語長が6であると想定しよう。次いで、各符号語が、置換符号語を生成するための固定置換パターンによって置換されたC1の(a,b,c,d,e,f)である場合、例えば(b,c,a,d,e,f)である場合に、新たな置換符号語の集合C2はC1に置換同値である。C1及びC2の符号語は実際は同じであるが、符号語ビットの異なる順序を有する。前述のように生成多項式の集合は置換同値であるので、ただ1つのそのような集合が以下の表にリストアップされる。
表の注記4:表の3番目の列の「WS」という用語は重みスペクトルを意味する。この列の下では、重みスペクトル(df,ndf,bdf)の最初のラインのみがリストアップされる。
例示の実装では、動作4−3の検索について、Lは20であると選択される。ODS符号を見つけるために、本質的に、全ての重みスペクトルのラインが動作4−3で計算される必要がある。本明細書で検討される大部分の符号は20よりも少ない重みスペクトルのラインを有する。従って、大部分の場合をカバーするために、Lは20であると選択され得る。動作4−3の間に、幾つかの符号が20よりも多い重みスペクトルのラインを有する場合に(例えばペイロードサイズKが非常に大きい場合に)、最初の20個のラインのみが計算され、符号がODF−FER(又はODS−BER)であるかを調べるために動作4−3で用いられる。
動作4−3の後に見つかったODS−FER(又はODS−BER)符号が20個よりも多い重みスペクトルのラインを有する場合に、選択された符号が最適の重みスペクトルを有することを確かめるために最初の20個のラインを超える超過のラインが計算されるだろう。
以前に説明された関数Q(x)は単調減少関数であり、このことはy>xである場合にQ(x)>Q(y)であることを意味する。大きなEb/N0値(大きなSNR領域)について、重みスペクトルの(dの比較的小さな値を有する)最初の幾つかのラインのみがPF,UB及びPB,UBへの有意の寄与を有するだろう。極めて大きなEb/N0値について、重みスペクトルの最初のラインのみがPF,UB及びPB,UBへの有意の寄与を有することとなり、これはEb/N0値が非常に大きいと発明者らが想定するMFD−FER(又はMFD−BER)基準に対応する。小さな及び中位のEb/N0値について、重みスペクトルの全てのラインがPF,UB及びPB,UBに寄与するだろう。従って、MFD−FER(又はMFD−BER)符号の場合に、これらの符号が大きなSNR領域に対してPF,UB(又はPB,UB)の最小値を有するだろうことが保証され得るだけである。小さな及び中位のSNR領域に対して、MFD−FER(又はMFD−BER)符号はPF,UB(又はPB,UB)の最小値を有していないかもしれない。しかしながら、小さな誤り率の(即ち、大きなSNR領域上の)伝送が所望の伝送モードである場合に、大きなSNR領域に対する符号を最適化することは意味がある。ODS−FER(又はODS−BER)符号は重みスペクトルの最適な最初のL個のライン(この例ではL=20)を有するので、これらの符号はSNR領域の大部分に対してPF,UB(又はPB,UB)の最小値を有するだろう。
有利には、ODS−FER TBCCは、より小さいFERを達成するための最適な重みスペクトルを有し、ODS−BER TBCCは、より小さいBERを達成するための最適な重みスペクトルを有する。
図5は図4の総括的な方法の変形を示し、動作5−1〜5−4は図4のそれぞれ動作4−1〜4−4と本質的に同じである。1つの例示の方法の実装では、図4の動作4−5(最適テイルバイティング畳み込み符号(群)を出力する動作)が最適符号(群)を実装するデータ送受信器のシフトレジスタ回路(群)を構成することを含むことができることを示すことによる点で図5が図4と違う。
特に図1及び図2に関する以前の検討を参照して、最適テイルバイティング畳み込み符号を含む生成多項式の集合を実装するために、シフトレジスタの出力を接続することによってどのようにシフトレジスタ回路を構成するかを当業者は理解するであろう。最適テイルバイティング畳み込み符号を実装するように構成されたシフトレジスタ回路は、例えば基地局28の1つ以上の基地局誤り訂正エンコーダ52及び基地局誤り訂正デコーダ66並びに無線局30の無線局誤り訂正エンコーダ82及び無線局誤り訂正デコーダ96を備えることができる。1つの生成多項式の集合からシフトレジスタ・エンコーダへのマッピングが図1及び図2に示され、図2を例にとると、最適テイルバイティング畳み込み符号のシフトレジスタ回路への実装が3つの基本動作で実現され得る。第1の動作は、例えば最適テイルバイティング畳み込み符号(744,554)のような最適生成多項式の集合を表2〜21から選び取ることを含む。第2の動作は、8進表現(例えば、744、554)をバイナリ表現、例えばg0=(1,1,1,1,0,0,1)及びg1=(1,0,1,1,0,1,1)へ変形することを含み、ここでg0は744からのものであり、g1は554からのものである。第3の動作は、g0及びg1に従い回路において(シフトレジスタから出力への)接続を構成することを含み、ここで1=接続、0=非接続である。例えば、g0はシフトレジスタの上部から出力Vi(0)への接続についてのものであり、(左から右へ)4つの接続があり、2つの「非接続」が続き、次いで1つの接続により終了する。
図6は例示の無線局30の一部、特に無線局コントローラ100と共に動作する無線局コーダ110の部分を図示する。無線局コーダ110はベースバンド特定用途向け集積回路(ASIC、application specific integrated circuit)の一部を備えることができ、この回路は符号化に加えて、その他のベースバンド処理機能のホストを務める。図6に示される例示の実施形態では、無線局コントローラ100はTBCC符号要求器104だけでなく、TBCC符号表112をも備える。図6の無線局コーダは無線局誤り訂正エンコーダ82を図示する役割を果たす。図6に示されるように、無線局コーダ110は複数のシフトレジスタ回路1201〜120nと符号稼動器(code activator)122とを備える。複数のシフトレジスタ回路1201〜120nのそれぞれは、複数の最適テイルバイティング畳み込み符号のそれぞれ異なるものを実装するように構成される。それぞれのシフトレジスタ回路1201〜120nによって実装される複数の最適テイルバイティング畳み込み符号のそれぞれは異なるレートを有し、表2〜表21の何れかにリストアップされた多項式の集合によって表される。図6は矢印108によって、それぞれのシフトレジスタ回路1201〜120nの構成が最適テイルバイティング畳み込み符号生成器40により生成される最適テイルバイティング畳み込み符号の相異なるものの識別情報に基づくことを示す。符号稼動器122は、チャネル上のそれぞれのデータ伝送に対して、処理ストリームに複数のシフトレジスタ回路1201〜120nの1つを含めるように構成される。符号稼動器122はANDゲートの動作によって処理ストリームに複数のシフトレジスタ回路1201〜120nの適切な1つを含め、その結果として、無線局コーダ110への入力信号が1つの稼動されたシフトレジスタ回路120のみに適用され、無線局コーダ110からの出力信号が稼動されたシフトレジスタ回路120のみから選び取られる。
図7は例示の基地局28の一部、特に基地局コーダ130及び基地局ノード・コントローラ70の部分を図示する。基地局ノード・コントローラ70は基地局スケジューラ72を備え、この基地局スケジューラ72は次いでTBCC符号セレクタ74とTBCC符号表132とを備える。
ネットワーク・インタフェース32上の複数の無線局との個別に符号化可能な接続、フレーム又はセッションに関与することによって、基地局コーダ130は一度に複数のチャネル又は複数の無線局にさえサービスを提供することができる。例えば、基地局28は1つの制御チャネルと1つのデータチャネルとのような複数の信号を同時に第1の無線局へ送信してもよく、これらのチャネルのTBCC(又はその他の誤り訂正符号)は異なってもよい。例えば、異なる無線局のデータを保護するために、基地局28は異なるテイルバイティング畳み込み符号(又は異なる誤り訂正符号)を使用してもよい。なぜなら、異なる無線局は異なる用途又は要求条件を有するかもしれないからである。例えば、第1の無線局は基地局にペイロードサイズが12ビットでレートが1/2のTBCCの使用を依頼してもよいし、一方で第2の無線局は基地局28にペイロードサイズが24ビットでレートが1/4のTBCCの使用を依頼してもよい。別の例では、第1の無線局が短い制御チャネルを送信するために基地局にペイロードサイズが12ビットでレートが1/2のTBCCの使用を依頼してもよいし、一方で第2の無線局は5000ペイロードビットの長いデータチャネルを送信するために基地局に(ターボ符号のような)より強力な誤り訂正符号の使用を依頼してもよい。さらに、単独の無線局について、基地局28はまた同じ無線局で実行される異なるアプリケーションに対して異なるテイルバイティング畳み込み符号(又は異なる誤り訂正符号)を使用してもよい。
従って、1つの例示の実施形態では、(複数のチャネルについて)複数のTBCCが同一のシフトレジスタであるものの異なる出力接続を同時に使用することはできない。異なるチャネルは(その間に再構成される)異なる時間で符号化されてもよいが、このオプションは利用可能な処理時間に依存する。例示の実装では、各無線局30はチャネルエンコーダ/デコーダを含むベースバンド処理を行う1つのASICを有する。無線局30は1つの制御チャネルと1つのデータチャネルとのような複数の信号を基地局28に送信してもよい。
上記の観点において、基地局コーダ130は複数のコーダ部1341〜134jを含むように示され、各個別のコーダ部134は異なるチャネル又は無線局若しくは無線局の集合と共に割り当て可能又は利用可能である。各コーダ部はベースバンド特定用途向け集積回路(ASIC)の一部を含むことができ、この回路は符号化に加え、その他のベースバンド処理機能のホストを務める。自身の複数のコーダ部1341〜134jを有する図7の基地局コーダ130は図3の基地局誤り訂正エンコーダ52を表す。基地局コーダ130は複数のチャネル又は無線局にサービスを提供するので、第1のチャネル又は無線局を伴うデータストリームのデータは矢印1361により示されるように第1のコーダ部1341に適用され、コーダ部1341の選択されたシフトレジスタ回路140により処理され、矢印1381により示されるようにコーダ部1341の選択されたシフトレジスタ回路140から出力され得る。同様に、第2のチャネル又は第2の無線局を伴うデータストリームのデータは矢印1362により示されるように第2のコーダ部1342に適用され、コーダ部1342の選択されたシフトレジスタ回路140により処理され、矢印1382により示されるようにコーダ部1342の選択されたシフトレジスタ回路140から出力され得る。複数のコーダ部134のそれぞれについても同様である。
基地局コーダ130の複数のコーダ部134のそれぞれは複数のシフトレジスタ回路140とTBCC符号稼動器142とを含む。例えば、コーダ部1341がシフトレジスタ回路1401〜140nを含むように図7に示される。図6の無線局コーダ110と同様の手法におけるように、それぞれのシフトレジスタ回路1401〜140nにより実装される複数の最適テイルバイティング畳み込み符号のそれぞれは相異なるレートを有し、表2〜表21の何れかにリストアップされる多項式の集合により表される。図7は矢印106によって、それぞれのシフトレジスタ回路1401〜140nの構成が最適テイルバイティング畳み込み符号生成器40により生成される最適テイルバイティング畳み込み符号の異なるものの識別情報に基づくことを示す。各コーダ部134について、符号稼動器142は、チャネル上のそれぞれのデータ伝送の処理ストリームに複数のシフトレジスタ回路1401〜140nの1つを含めるように構成される。各コーダ部134について、符号稼動器142はANDゲートの動作により処理ストリームに複数のシフトレジスタ回路1401〜140nの適切な1つを含め、その結果として基地局コーダ130への入力信号が1つの稼動されたシフトレジスタ回路140のみに適用され、基地局コーダ130の出力信号が稼動されたシフトレジスタ回路140のみから選び取られる。
図7の基地局28の例示の実施形態及び図6の無線局30の例示の実施形態を説明し、続いて双方を伴う例示の運用シナリオを説明する。基地局28と無線局30との間で使用され得る4つの取り得るテイルバイティング畳み込み符号が存在する例を想定しよう。これら4つの取り得るテイルバイティング畳み込み符号はそれぞれ異なるレートを有し、例えば第1のTBCCは(レート値「00」により表される)レート1/5を有し、第2の例示のTBCCは(レート値「01」により表される)レート1/4を有し、第3の例示のTBCCは(レート値「10」により表される)レート1/3を有し、第4の例示のTBCCは(レート値「11」により表される)レート1/2を有する。これらTBCCのそれぞれは最適テイルバイティング畳み込み符号であり、図3及び/又は図4の方法により取得され、表2〜表21の何れかにリストアップされる多項式の集合により表される。簡単のためこれら4つのTBCCが同じペイロードサイズ及び拘束長を有すると仮定する。
異なるレートを有するこれらのTBCCを無線局コーダ110に収容するために、コーダ部1201はレート1/5を有する第1のTBCCを実装するように構成され、コーダ部1202はレート1/4を有する第2の例示のTBCCを実装するように構成され、コーダ部1203はレート1/3を有する第3の例示のTBCCを実装するように構成され、コーダ部1204はレート1/2を有する第4の例示のTBCCを実装するように構成される。同様に基地局コーダ130において、関係する無線局についてのコーダ部134の適切な1つは、異なるレートを有する4つのTBCCを実装するように構成される。例えば、基地局コーダ130において、コーダ部1401はレート1/5を有する第1のTBCCを実装するように構成され、コーダ部1402はレート1/4を有する第2の例示のTBCCを実装するように構成され、コーダ部1403はレート1/3を有する第3の例示のTBCCを実装するように構成され、コーダ部1404はレート1/2を有する第4の例示のTBCCを実装するように構成される。
検討中のシナリオでは、無線局30は一般に基地局28から受信する信号強度、例えばシンボルエネルギー対雑音電力スペクトル密度比Es/N0を測定する。次いで測定結果(例えばEs/N0)は、基地局28と無線局30との間で使用されるべきと無線局30が判断するTBCCを決定するために無線局30によりさらに処理される。無線局30が非常に強い測定結果を得る場合(Es/N0が閾値よりも大きい場合、これはチャネル品質が非常に良く、最も弱い符号が誤り保護に十分良いことを意味する)に、レート1/2(レートが大きいほど符号は弱い)を有するTBCCがTBCC符号要求器104により選択され、適切なメッセージ又はチャネルを通じて、例えばチャネル品質指標(CQI、Channel Quality Indicator)チャネル上で、レート値「11」が無線局30の104から基地局28へ送信される。一方で、無線局30が非常に弱い測定結果を得る場合(Es/N0が閾値よりも小さい場合、これはチャネル品質が非常に悪く、最も強い符号が誤り保護に必要であることを意味する)場合に、レート1/5を有するTBCCが無線局30のTBCC符号要求器104により選択され、(例えば、CQIチャネルを通じて)レート値「00」が無線局30から基地局28へ送信される。
CQIメッセージのようなメッセージはTBCCの優先性に加え、(例えば)変調オーダ(QPSKに対して2、16QAMに対して4、64QAMに対して6など)のようなその他の示唆をも含んでもよく、そして含むのに適することが理解されるだろう。さらに、無線局30のTBCC符号要求器104から基地局28へ(CQIメッセージのような)メッセージで搬送されるレート値は、無線局30のTBCC符号要求器104が使用されるべきと判断するTBCCに関する、TBCC符号要求器104から基地局28への単なる示唆である。
場合のよっては全ての無線局から受信されたCQIメッセージと共に、無線局30から示唆を受信すると、基地局28はどのTBCCが各/どの無線局30に対して使用されるべきかに関する自身の最終決定を行う。基地局28により決定されるTBCCの選択はCQIメッセージで表されるような無線局30の示唆とは異なってもよい。基地局28のTBCC符号セレクタ74は、相異なるUEの利用可能なリソース、サービス品質(QoS、Quality of Service)要求などのような要因に従って決定する。基地局スケジューラ72がTBCC符号表132を含むという事実を考慮して、特定の無線局においてどの特定のTBCCが可能であるかに関する知的意思決定をTBCC符号セレクタ74は行うことができる。TBCC符号表132は、基地局28によりサービスを提供される無線局のリストだけでなく、それぞれの無線局30で利用可能な(シフトレジスタ回路(群)に実装された又は実装可能な)最適テイルバイティング畳み込み符号の識別情報を含む。
TBCC符号選択の例として、第1の無線局からのCQIは、ペイロードサイズ10ビットでレート1/4及び変調オーダ2(シンボル当たり2個の符号化ビット)が使用されることを要求してもよいだろう。これは、基地局28が第1の無線局に対して10*4/2=20個の変調シンボルを割り当てる必要があることを意味する。利用可能なリソースが十分でない場合に(例えば10個のOFDMトーンのみが第1の無線局のために基地局28に残っている(1個のOFDMトーンは1個の変調シンボルを送信する))、基地局28はレート1/2を代わりに使用することを第1の無線局に伝えるだろう。なぜなら、10*2/2=10個の変調シンボルだけが必要とされるからである。別の例として、第1の無線局が第2の無線局(異なるQoS)よりも高い優先度を有する場合に、基地局28はまず第1の無線局からの要求(CQI)を満たそうとするだろう。
特定の無線局に対する自身のTBCCの選択を行うと、TBCC符号セレクタ74は適切なコーダ部134に対するTBCC符号稼動器142に、その無線局30に対して選択されたテイルバイティング畳み込み符号に対応するシフトレジスタ回路140の1つを稼動するように指示する。さらに、(WiMAXシステムにおける)UL−メディア・アクセス・プロトコル(MAP、Media Access Protocol)チャネルのメディア・アクセス制御(MAC、Media Access Control)管理メッセージのような適切なメッセージを通じて基地局28から無線局へ、各無線局30に使用されるTBCCの決定が送信される。TBCCの決定を受信すると、無線局コントローラ100は符号稼動器122に、その無線局30に対して選択されたテイルバイティング畳み込み符号に対応するシフトレジスタ回路120の1つを稼動するように指示する。
図6の無線局30及び図7の基地局28は(個別の最適テイルバイティング畳み込み符号を実装するように実質的に専用の手法で各シフトレジスタ回路が構成された)複数の専用シフトレジスタ回路を含むコーダ部を備えるものの、図8に部分的に示される無線局30’及び図9に部分的に示される基地局28’は異なる時点において異なる最適テイルバイティング畳み込み符号を実装するように変更されたプログラマブル・シフトレジスタ回路を含むコーダ部を備える。これに関して、図8の無線局30’において、無線局コーダ110’はプログラマブル・シフトレジスタ回路120’及びTBCCプログラム器(programmer)122’を含む。同様に、図9の基地局コーダ130’の各コーダ部134’はプログラマブル・シフトレジスタ回路140’及びTBCCプログラム器142’を備える。
図8の無線局コーダ110’のプログラマブル・シフトレジスタ回路120’及び図9の基地局コーダ130’のプログラマブル・シフトレジスタ回路140’は、任意の所与の時点でコーダ部が利用する必要がある個別の最適テイルバイティング畳み込み符号を実装するために、それぞれのプログラム器122’及び142’によって実質的に進行中に再プログラムされ得る。これに関して、最適テイルバイティング畳み込み符号生成器40によって生成されるような図3の方法の出力は、TBCC符号表112及びTBCC符号表132に適用(例えば、記憶)されえ、その結果として任意の所与の時点で必要である個別の最適テイルバイティング畳み込み符号をプログラマブル・シフトレジスタ回路に実装するように、それぞれのコントローラ100及び70はプログラム器122’及び142’と相互動作することができる。例えば、最適テイルバイティング畳み込み符号生成器40並びに無線局30’のTBCC符号表112及び基地局28’のTBCC符号表132に記憶されたそれらの生成多項式によって、図3及び/又は図4の方法により生成される可能な最適テイルバイティング畳み込み符号の有限集合が生成されえ、その結果として基地局28’及び無線局30’は使用される取り得る最適テイルバイティング畳み込み符号に関する事前知識を有する。
TBCCコーダに対するシフトレジスタ回路の出力端子の構成は図1及び図2の説明から当業者により理解され、プログラマブル・シフトレジスタ回路は例えば特許文献1を参照して理解される。
基地局及び無線局双方のコントローラ及びコーダが構造的に個別であるように図示し、説明したが、機能が共有されてもよいことが認識されるべきである。例えば、本明細書に記載された符号表及び符号要求器(群)/セレクタ(群)は、コーダから分離する代わりに、シフトレジスタ回路がホストを務めるコーダを具現化するASIC又はその他の回路を実際に備え得る。
各フレームの先頭において送信される2つ以上の制御チャネルが通常は存在し、フレーム制御ヘッダ(FCH、frame control header)はWiMAXではそれらの1つである。異なる制御チャネルは異なる機能を制御する異なるメッセージを送信することができる。ペイロードサイズが小さい場合にTBCCはより効果的であるので、ペイロードサイズが大きすぎない(約40ビットよりも少ない)チャネルに、本明細書に開示される技術が適用され得る。従って本明細書で開示される技術は、検討又は実行される動作/ステップにおいて本質的に相違のない制御チャネル及び個別のフレーム制御ヘッダに適用され得る。
米国特許出願公開第2008/0228951号明細書
(非特許文献の全てを参照により本明細書に組み込む。)
H.H.マー、J.K.ウォルフ著「テイルバイティング畳み込み符号に関して」、IEEE通信技術論文誌、34巻、pp.104−111、1986年2月 K.J.ラールセン著「レート1/2、1/3及び1/4に対する最大自由距離を有する短い畳み込み符号」、IEEE情報理論論文誌、19巻、pp.371−372、1973年5月 J.−J.チャン、D.−Jワン、M.−C.リン著「良好な畳み込み符号の検索に関する幾つかの拡張結果」、IEEE情報理論論文誌、43巻、pp.1682−1697、1997年9月 P.フレンジャー、P.オルテン、T.オットソン著「最適距離スペクトルを有する畳み込み符号」、IEEE通信レター、3巻、pp.317−319、1999年11月 P.シュテール、J.B.アンデルソン、R.ヨハネソン著「短長及び中位長テイルバイティング・トレリスのための最適及び準最適エンコーダ」、IEEE情報理論論文誌、45巻、pp.2562−2571、1999年11月 P.シュテール、J.B.アンデルソン、R.ヨハネソン著「テイルバイティング符号及びそのフィードバックエンコーダに関する注釈」、IEEE情報理論論文誌、48巻、pp.529−534、2002年2月 Y.ウールド−チェイク−ムハメド、S.クロチエ、P.カバル著「DVB−RCSのための二重バイナリ・ターボ符号及び新しいインターリーバの設計のための距離測定法」、IEEEグローブコム04、pp.172−178 R.ヨハネソン、K.S.ジガンジロフ著「畳み込み符号化の基本」、IEEE出版、ニュージャージ州ピスカタウェイ、1999年 S.リン、D.J.コステロ,Jr著「誤り制御符号化」、ピアソン出版、ニュージャージ州アッパ・サドル・リバー、2004 3GPP TS45.003「第3世代パートナシッププロジェクト;技術標準化グループGSM/EDGE無線アクセスネットワーク;チャネル符号化(リリース7)」、V.7.1.0、2007-02 IEEE標準802.16−2004「ローカル及びメトロポリタン・エリア・ネットワークのIEEE標準−パート16:固定広帯域無線アクセスシステムの空中インタフェース」、2004年10月 IEEE標準P802.16e−2005「ローカル及びメトロポリタン・エリア・ネットワークのIEEE標準−パート16:固定及び移動体広帯域無線アクセスシステムの空中インタフェース」、2006年2月 3GPPTS36.212、「第3世代パートナシッププロジェクト;技術標準化グループ無線アクセスネットワーク;発展する汎用地上無線アクセス(E−UTRA);多重化及びチャネル符号化(リリース8)」、V8.0.0、2007−09 M.ミエス、J.ダンロップ著「EDGEヘッダにおけるテイルバイティング畳み込み符号の準最適復号方式の性能評価」、IEEエレクトロニックスレター、39巻17号、pp.1280-1281、2003年8月 R.V.コックス、C.−E.W.サンドバーク著「汎用テイルバイティング畳み込み符号の復号のための効果的適応循環ビタビアルゴリズム」、IEEE車載技術論文誌、43巻、pp.57−68、1994年2月
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以下の表21はレート2/5及び様々な拘束長を有する新たなODSフィードフォワードTBCCを示す。全ての取り得るパンクチャリング・パターンp1=[11;11;10]、p2=[11;10;11]及びp3=[10;11;11]によるレート1/3のTBCCの検索によってこの表のTBCCが得られる。各パンクチャリング・パターンは3x2行列であり、0はパンクチャすることを意味し、1はパンクチャしないことを意味する。パンクチャリング・パターンの列数が3であるのは、レート1/3の符号について各入力に対して3個の出力ビットがあるからである。パンクチャリング・パターンの行数は2であり、パンクチャリング・パターンの周期性である。例えばp1が使用される場合に、(入力ビットの時間インスタンスを0,1,…,k−1と仮定すると)奇数時間インスタンスの入力ビットから3番目の出力ビットがパンクチャされ、送信されない。
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上記の記載は多くの特殊性を含むが、これらは本発明の範囲を制限すると解釈されるべきではなく、本発明の現時点で好ましい実施形態の一部の例示を単に提供するものと解釈されるべきである。従って、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲及びその法的均等物により判断されるべきである。従って、本発明の範囲が、当業者に明らかになるであろうその他の実施形態を完全に包含し、それに応じて本発明の範囲が添付の特許請求の範囲以外の何ものによっても制限されることなく、特許請求の範囲では単数の要素の言及は明確にそう記述しない限り「1つであってただ1つ」を意味することは意図されず、むしろ「1つ又は複数」を意味することが意図されることが理解されるだろう。当業者に知られている上記の好ましい実施形態の要素の全ての構成上、化学的及び機能的均等物は参照により本明細書に明白に組み込まれ、本特許請求の範囲により包含されることが意図される。さらに、デバイス又は方法が本発明により解決されようとするそれぞれ及び全ての問題に対処する必要はなく、そのような問題が本特許請求の範囲により包含される必要はない。さらに、要素、コンポーネント又は方法のステップを特許請求の範囲において明確に詳述するか否かにかかわらず、本開示における要素、コンポーネント、方法のステップは公開の用に供するものでないことが意図される。「ための手段」という用語を用いて要素を明確に詳述しない限り、本明細書における特許請求の要素は米国特許法112条第6段落の下で解釈されるべきではない。

Claims (16)

  1. チャネル上で送信されるデータに作用するテイルバイティング畳み込み符号として用いられる生成多項式を生成する方法であって、
    (1)取り得る符号のプールに含めるための生成多項式の複数の妥当な組み合わせを選択する工程であって、各妥当な組み合わせは取り得る符号である、工程と、
    (2)前記プール内の各取り得る符号について重みスペクトルの最初のラインを決定して、最良の最初のラインを有する前記プール内の取り得る符号を候補集合に含める工程と、
    (3)2以上の整数であるLについて前記重みスペクトルの最初のL個のラインに基づいて前記候補集合の複数の最良の符号を決定する工程と、
    (4)前記複数の最良の符号から1つ以上の最適符号を選択する工程と、
    (5)前記1つ以上の最適符号を実装するようにデータ送受信器の1つ以上のシフトレジスタ回路を構成する工程と
    を有する方法。
  2. 前記複数の最良の符号から前記1つ以上の最適符号を選択するために、自由距離パラメータと多重度パラメータとを用いる工程をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記複数の最良の符号から前記1つ以上の最適符号を選択するために、自由距離パラメータとビット多重度パラメータとを用いる工程をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 前記チャネル上で送信されるデータへ誤り訂正情報を付加するために前記最適符号に従って構成された前記シフトレジスタ回路を用いる工程をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 前記最適符号は表2乃至21の何れかにリストアップされた多項式の集合で表されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. チャネル上のデータ伝送に関与する通信ネットワークのノードであって、
    前記チャネル上でデータを送信及び受信するための送受信器と、
    前記チャネル上で送信されるデータに作用する最適テイルバイティング畳み込み符号を実装するように構成されたシフトレジスタ回路と
    を備え、
    前記最適符号は、表2乃至21の何れかにリストアップされた多項式の集合によって表されることを特徴とするノード。
  7. 複数のシフトレジスタ回路であって、各シフトレジスタ回路は複数の最適テイルバイティング畳み込み符号の相異なる一つを実装するように構成され、前記複数の最適テイルバイティング畳み込み符号のそれぞれは異なるレートであるとともに表2乃至21の何れかにリストアップされた多項式の集合によって表される、複数のシフトレジスタ回路と、
    前記チャネル上の各データ伝送について前記複数のシフトレジスタ回路の一つを処理ストリームに含めるように構成された符号稼動器と
    をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の装置。
  8. 前記シフトレジスタ回路は、前記チャネル上で送信されるデータへ誤り訂正情報を付加するように構成されたエンコーダを備えることを特徴とする請求項7に記載の装置。
  9. チャネル上のデータ伝送に関与する通信ネットワークのノードであって、
    前記チャネル上でデータを送信及び受信するように構成された送受信器と、
    前記チャネル上で送信されるデータに作用する最適テイルバイティング畳み込み符号を実装するように構成されたシフトレジスタ回路と
    を備え、
    前記最適符号は、請求項1の動作を実行することによって生成されていることを特徴とするノード。
  10. 複数のシフトレジスタ回路であって、各シフトレジスタ回路は複数の最適テイルバイティング畳み込み符号の相異なる一つを実装するように構成され、前記複数の最適テイルバイティング畳み込み符号のそれぞれは異なるレートであるとともに請求項1の動作を実行することによって生成されている、複数のシフトレジスタ回路と、
    前記チャネル上の各データ伝送について前記複数のシフトレジスタ回路の一つを処理ストリームに含めるように構成された符号稼動器と
    をさらに備えることを特徴とする請求項9に記載の装置。
  11. 前記シフトレジスタ回路は、前記チャネル上で送信されるデータへ誤り訂正情報を付加するように構成されたエンコーダを備えることを特徴とする請求項9に記載の装置。
  12. コンピュータで読み取り可能な媒体に記憶された命令を有するコンピュータプログラムを実行するコンピュータを備える符号生成器であって、前記命令は、実行される際に、
    (1)取り得る符号のプールに含めるための生成多項式の複数の妥当な組み合わせを選択する工程であって、各妥当な組み合わせは取り得る符号である、工程と、
    (2)前記プール内の各取り得る符号について重みスペクトルの最初のラインを決定して、最良の最初のラインを有する前記プール内の取り得る符号を候補集合に含める工程と、
    (3)2以上の整数であるLについて前記重みスペクトルの最初のL個のラインに基づいて前記候補集合の複数の最良の符号を決定する工程と、
    (4)前記複数の最良の符号から1つ以上の最適符号を選択する工程と、
    (5)前記1つ以上の最適符号を実装するようにデータ送受信器の1つ以上のシフトレジスタ回路を構成する工程と
    の動作を行うことを特徴とする符号生成器。
  13. 実行される際に、前記命令は、前記複数の最良の符号から前記1つ以上の最適符号を選択するために、自由距離パラメータと多重度パラメータとを用いる動作をさらに行うことを特徴とする請求項12に記載の生成器。
  14. 実行される際に、前記命令は、前記複数の最良の符号から前記1つ以上の最適符号を選択するために、自由距離パラメータとビット多重度パラメータとを用いる動作をさらに行うことを特徴とする請求項12に記載の生成器。
  15. 通信ネットワークのノードを動作する方法であって、
    表2乃至21の何れかにリストアップされた多項式の集合によって表される最適テイルバイティング畳み込み符号を実行するように前記ノードのシフトレジスタ回路を構成する工程と、
    前記通信ネットワークのチャネル上で送信されるデータに作用するために前記最適テイルバイティング畳み込み符号を用いる工程と
    を有することを特徴とする方法。
  16. 前記通信ネットワークの前記チャネル上で送信されるデータの誤り訂正符号化を実行するために前記最適テイルバイティング畳み込み符号を用いる工程をさらに有することを特徴とする請求項15に記載の方法。
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