JP2011501382A - ダブルプラズマイオンソース - Google Patents

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Abstract

イオンソース100は、プラズマ生成部104と、第1ガスを受け取る第1ガス注入口122とを有する第1プラズマ室102であって、プラズマ生成部104および当該第1ガスが協働して上記第1プラズマ室104内に第1プラズマを生成し、上記第1プラズマ室102が、上記第1プラズマから電子を取り出す開口部114をさらに規定した第1プラズマ室102、および、第2ガスを受け取る第2ガス注入口124を有する第2プラズマ室116であって、第2プラズマ室116が、第1プラズマ室102の開口部114と合う位置に開口部117を規定し、当該開口部から取り出された電子を受け取り、電子および第2ガスが協働して第2プラズマ室116内に第2プラズマを生成し、第2プラズマ室116が、第2プラズマから各イオンを取り出す取り出し開口部120をさらに規定した第2プラズマ室116を有する。

Description

本発明は、概して、イオン注入装置、より具体的にはイオン注入のためのダブルプラズマイオンソースを利用するシステムおよび方法に関する。
半導体素子およびそれを使用した製品の製造において、半導体の半加工品、表示パネル、ガラス基板などにドーパント要素を注入するためにイオン注入システムが使用されている。
通常のイオン注入システム、すなわちイオン注入機は、不純物のイオンビームを用いて半加工品に注入し、n−型ドープ領域、および/または、p−型ドープ領域を生成する、または半加工品に保護層を形成する。半導体のドーピングに使用する場合、イオン注入システムは、選択されたイオン種を半加工品に注入し、所望の付加的な材料特性を半加工品に付与する。
一般的には、ドーパント原子または分子をイオン化して分離し、加速および/または減速させ、ビームに形成し、半加工品に注入する。ドーパントイオンを半加工品の表面に物理的に衝突させることで、半加工品の表面にドーパントイオンを進入させ、通常、半加工品の結晶格子構造を有する表面下に配置する。
通常のイオン注入システムは、概して、精密な各サブシステムの集合体であり、当該システムにおいて、各サブシステムのそれぞれがドーパントイオンに対して特定の作用を及ぼす。ドーパント要素をガス(例えばプロセスガス)の状態で供給してもよいし、または固体として供給し、その後、ガス化させてもよい。
このようにして供給されたドーパント要素は、イオン化室に供給されて、好適なイオン化処理によってイオン化される。高電流または中電流を使用するイオン注入システムの工業規格として、いわゆる「バーナス型(Bernas-style)」が、今日までの数十年間、一般的に受け入れられてきた。
例えば、イオン化室を低圧(例えば真空)に維持し、例えばフィラメントをイオン化室内に配置し、フィラメントから電子が放出される温度まで当該イオン化室を加熱する。そして、フィラメントから放出された負の電荷を帯びた電子は、イオン化室内における逆の電荷を帯びた陽極に引き寄せられる。
フィラメントから陽極への移動の間に、電子がドーパントソース要素(たとえば分子または原子)と衝突し、その結果、電子がソースガス材料から分離し、ソースガスをイオン化し、プラズマ、すなわちドーパントソース要素から得られた複数の正の電荷を帯びたイオンおよび負の電荷を帯びた電子が生成される。
そして、正の電荷を帯びたイオンが、取り出し電極介してスリットまたは開口部を通りイオン化室から取り出される。該イオンは、通常、半加工品に向かうイオンビーム経路に沿って方向付けられる。
通常、上述した型の加熱フィラメント陰極は、時間の経過に伴い急速に劣化する。その結果、上記型のイオンソースについての一般的な改良型が開発され、商業用イオン注入システムに採用されている。
当該イオン注入システムは、傍熱陰極(IHC)を使用している。当該システムにおいて、電子エミッタは、代表的には直径10mm、厚さ5mmの円筒陰極であり、イオン化室内に設けられている。
この陰極は、陰極内に配置されているフィラメントから取り出される電子ビームにより加熱され、これによりイオン化室内の厳しい環境から守られている。IHCイオンソースの例としては、例えば同一出願人による特許文献1に示されているものが挙げられる。
フィラメント陰極では、陰極の加熱電力は約数百ワット、IHCの場合は約1キロワットである。三フッ化ホウ素(BF3)やホスフィン(PH3)、アルシン(AsH3)などの標準的な注入ガスを用いて操作する場合、最大取り出しイオンビーム電流は、通常、50mA〜100mAの範囲内であり、数百ワットの放電電力(陰極の電圧×陰極の電流)を必要とする。これらの陰極加熱電力および放電電力によって、イオンソースの壁は400℃以上の温度に達する。
標準的なガスを使用する場合、これらの壁を高温にすることが好ましい。これは、これらの壁を高温にすると、壁にリンおよび砒素が凝縮することを防ぐことができ、これにより、使用するドーパント種を変えたときに各ドーパント種同士のクロスコンタミネーション(交差汚染)を大幅に低減できるからである。
デカボラン(B10H14)、およびオクタデルボラン(B18H22)などの大きい一価イオンなどを用いた低エネルギーのホウ素注入によってスループットを大幅に向上できることが実証された。
当該大分子プラズマにおける放電電力およびプラズマ密度は、分子の解離を避けるために、標準的なプラズマガスよりもずっと低いレベルにて維持する必要がある。代表的な構成としては、取り出されたイオン電流は5mA〜10mAであり、数十ワットの放電電力しか必要としない。
上述した標準的なソースは、標準的な注入ガスを用いた場合でも低電力にて安定的に動作するが、デカボランまたはオクタデカボランを使用する場合に問題が生じる。フィラメントがガスと接触するバーナス(Bernas)ソースの場合、この種のボランはフィラメントを攻撃するので、安定的な放電が維持できない。
IHCの場合、放電はずっと安定的であるが、この大きな分子の熱解離は許容できないほど高い。高い陰極の放射パワーのために低温に保つことが困難であるため、高熱になっている陰極および壁の両方において解離が生じる。
デカボランおよびオクタデカボランなどのガスを用いた場合に発生する上記問題は、イオン化室から電子ソースを除去することによって解決できる。特許文献2には、そのような解決策のひとつが記載されており、従来の広域ビーム電子銃がイオン化室に外付けされており、電子ビームが開口部を介してイオン化室の中に導かれる。
しかし、このソース形態では、電子銃の設計の根本的な制約により、イオン化室に注入される電子電流が数十ミリアンペアに制限される。50mA〜100mAの標準的なイオンビーム電流での標準的な注入ガスを用いた構成では、数百ミリアンペア〜数百アンペアの電子電流を必要とすることから、上記イオンソースはこのような構成には不適である。
実際のところ、上記問題は、イオン注入システムの製造業者にはよく知られており、例えば、特許文献3に記載されたような1つの解決策が挙げられている。当該特許文献3では、イオン化室を低電子電力での電離適用モード、高電子電力での電離適用モードという2つの別個の動作モードに設定することが提案されている。
また、特許文献4には、第1電子ソースおよび第2電子ソースがアーク状のイオン化室の両端に配置されており、各電子ソースのそれぞれが、いわゆる高熱動作モードと低熱動作モードのうちの一方にて作動するイオンソースの構成が記載されている。
米国特許第5,497,006号明細書(1996年3月5日登録) 米国特許第6,686,595号明細書(2004年2月3日登録) 米国特許第7,022,999号明細書(2006年4月4日登録) 米国特許公開第2006/0169915号公報(2006年8月3日公開)
したがって、イオン注入業界のニーズを満たすため、大分子ガス(いわゆる分子種)のためには、低いソース壁面温度、および低い放電電力をもって動作し、かつ、標準的な注入ガス(いわゆるモノマー種)のためには、高い壁面温度、および高い放電電力をもって動作するイオンソースが必要とされている。
本発明は、デカボランやオクタデカボランなどの大分子、およびBF3や、PH3、AsH3などの標準的注入ガスの双方を使用可能とする、イオンソースを効率的に動作させる、2つのプラズマイオンソースシステムすなわちダブルプラズマイオンソースシステム、並びに、その動作方法を提供することによって、従来技術の制約を克服するものである。
したがって、本発明のいくつかの形態の基本を理解するために、以下に本発明の要約を記す。本要約は、本発明の広範囲に渡る概説ではない。本要約は、本発明のキー、すなわち重要な要素を特定するものではなく、本発明の範囲を表すものでもない。本要約の目的は、後述する、より詳しい説明の前置きとして、本発明のいくつかの概念を簡単な形で表すことにある。
本発明は、概して、イオン注入システムに使用するイオンソースに焦点を当てており、イオンソースは、2つ以上の各プラズマ室を内蔵しており、第1プラズマ室が第2プラズマ室に注入する電子を生成するように動作可能であり、それによって、第2プラズマ室がイオン注入システムのイオンビームラインに注入するための各イオンを効率的かつ効果的に生成することができる。
本発明の例示の実施形態によると、イオンソースは、以下では電子ソースプラズマ室と称される第1プラズマ室が、第1ソースガスのイオン化からプラズマを生成するプラズマ生成部を有し、以下ではイオンソースプラズマ室と称される第2プラズマ室の中に、電子ソースプラズマ室からの電子が注入され、第2ソースガスからプラズマを生成することを含むように構成されている。
イオンソースは、高電圧取り出しシステムを備えており、当該高電圧取り出しシステムは、イオンソースプラズマ室における取り出し開口部を介して当該イオンソースプラズマ室からイオンを取り出すように構成された電極システムを含む。
本発明に係る他の例示の実施形態によれば、第1プラズマ室に電子ソースプラズマを形成するステップと、第1プラズマ生成室において形成されたプラズマから電子を取り出し、取り出された電子を第2プラズマ室に方向付け、それによって取り出された電子が、第2プラズマ室内にプラズマを生成するステップと、第2プラズマ室に配置された取り出し開口部を介してイオンを取り出すステップとを含むイオン生成のための方法が開示されている。
本発明に係るさらなる他の実施形態では、イオン注入システムは、半加工品への注入のためにイオンビームラインにイオンを注入するイオンソースを有するように構成されており、当該イオンソースは、第1ソースガスのイオン化によってプラズマを生成する第1プラズマ室(電子ソースプラズマ室)、および第2プラズマ室(イオンソースプラズマ室)を有し、当該第2プラズマ室の中に電子ソースプラズマ室からの電子が注入され、第2ソースガスからプラズマを生成する。イオン注入システムは、取り出しシステムを備えており、当該取り出しシステムは、イオンソースプラズマ室における取り出し開口部を介してイオンソースプラズマ室からイオンを取り出すように構成された電極を含む。
上述の目的および関連する目的を達成するために、本発明は、以下に詳述する特徴、および請求項において特に記載した特徴を含む。下記説明および添付の図面は、本発明の特定の例示の実施形態を詳述する。しかし、これらの実施形態は、本発明の本質を使用する可能性がある様々な方法を示す。図面と組み合わせて考えると、本発明の下記詳細な説明から、本発明の他の目的、利点および新規な特徴が明らかとなる。
本発明の一実施形態に係る、例示のイオンソースの等測図法による斜視図である。 本発明の一実施形態に係る例示のイオンソースの部分断面斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る、イオンソースからイオンを生成および取り出すための例示の方法を示すブロック図である。 本発明の他の実施形態に係る、例示のイオンソースを使用した例示のイオン注入システムの概略図である。
本発明は、主に、イオン注入に使用される改良型のイオンソース装置を目的としている。より詳しくは、本発明に係るシステムおよび方法は、三フッ化ホウ素、ホスフィン、およびアルシンなどのモノマーイオン注入種の生成のための標準的なイオン化ガスだけではなく、例えばカルボラン、デカボラン、オクタデカボラン、およびイコサボランなどの分子イオン注入種の生成のための大きい分子のイオン化ガスを効率的にイオン化する方法を提供する。
上述したイオン注入種のリストは、例示のみを目的としており、イオン注入種を生成するのに使用され得るイオン化ガスの完全なリストを示すと捉えるべきではないことを理解されたい。したがって、本発明について、図面を参照しながら説明するが、全文を通して同様の部材番号は同様の部材を表すのに使用されている。これらの形態についての説明は単なる例示であり、限定的に捉えられるべきではない。下記の説明では、説明を目的として本発明の理解を深めるために、具体的な詳細を数多く記載しているが、当業者であればこれらの詳細がなくとも、本発明を実施できるだろう。
図1および図2には、本発明に係る簡略化されたイオンソース100が示されており、イオンソース100は、本発明の1つ以上の形態を実施するのに適している。図1に示されたイオンソース100は、例示を目的としており、イオンソースの全ての形態、構成要素および特徴を含むことを意図しておらず、本発明についての理解を深めるために例示されているものである。
例えばイオンソース100は、第2プラズマ室116に隣り合って配置された第1プラズマ室102を有する。第1プラズマ室102は、ガスソース供給ライン106を備え、第1ソースガスからプラズマを生成するためのプラズマ生成部104を備えるように構成されている。ガス供給ライン106によって、第1プラズマ室102内にソースガスが注入される。
ソースガスは、アルゴン(Ar)や、キセノン(Xe)などの不活性ガス、三フッ化ホウ素(BF3)、アルシン(AsH3)やホスフィン(PH3)などの標準的なイオン注入ガス、および酸素(O2)や三フッ化窒素(NF3)などの反応性ガスの少なくとも1つを含む。繰り返しになるが、前述したソースガスのリストは、例示のみを目的としており、第1プラズマ室に分配され得るソースガスの完全なリストと解釈されるべきではないことを理解されたい。
プラズマ生成部104は、陰極108/陽極110の組み合せを有している。陰極108は、簡素なバーナス(Bernas)型フィラメント構成を含むか、または図1および図2に図示されたタイプの傍熱陰極を含む。また、本願と譲請人を同じくする米国特許第5,661,308号明細書に記載されているように、プラズマ生成部104は、高周波伝導セグメントを有し、支持されたRF誘導コイルアンテナを有していてもよく、当該高周波伝導セグメントは、ガス閉じ込めチェンバ内に直接設けられており、イオン化エネルギーをガスイオン化領域に伝送するものである。
第1プラズマ室すなわち電子源プラズマ室102は、高真空領域のイオン注入システムへの経路を形成する開口部112を規定して有している。上記高真空領域は、第1プラズマ室102におけるソースガスの圧力よりも圧力がずっと低い領域である。開口部112は、以下に詳述するように、ソースガスの純度を高レベルに保つためのポンピング開口部となる。
また、電子ソースプラズマ室102は、電子ソースプラズマ室102から電子を取り出すための取り出し開口部を形成する開口部114を規定して有している。好適な実施形態では、図2に示されたように、取り出し開口部114は、取り外し可能な陽極要素110の形状にて設けられている。陽極要素110は、その中に形成された開口部114を有している。
以上のように、当業者であれば、電子ソースプラズマ室102が、いわゆる非反射モードにおいてプラズマから電子を誘引するための(陰極108に対して)正のバイアスをかけられた電極119を有するように構成されていてもよいことがわかるであろう。
また、電極119は、陰極108に対して負のバイアスをかけられ、いわゆる反射モードにおいて電子を電子ソースプラズマ室102内に弾き返すように構成されていてもよい。上記反射モードの形態は、プラズマ室壁に適切なバイアスを印加し、ならびに電極119を電気的に絶縁させた上で別途バイアスを印加することを必要とすることが理解されよう。
上述したように、本発明に係るイオンソース100は、第2イオンソース室、すなわちイオンソース室116を有する。第2イオンソースプラズマ室116は、ソースガスを第2イオンソースプラズマ室116に注入する第2ガスソース供給ライン118を有しており、さらに電子ソースプラズマ室102からの電子を受け取るように構成されている。これにより、電子と第2ソースガス間での衝突を介して第2イオンソースプラズマ室116内にプラズマが生成される。
第2ソースガスは、電子ソースプラズマ室102について上述したガスのうちのいずれか、またはカルボラン(C2B10H12)や、デカボラン(B10H14)、オクタデカボラン(B18H22)、イコサデカボランなどの大分子ガスのいずれかを含んでいてもよい。繰り返しになるが、上述したソースガスは例示のみを目的として挙げられており、第2プラズマ室116に分配され得るソースガスの完全なリストを表すものと捉えられるべきではないことを理解されたい。
第2プラズマ室、すなわちイオンソースプラズマ室116は、第1プラズマ室102の取り出し開口部114の位置に合わせて配置された開口部117を規定して有しており、電子が第1プラズマ室102から第2プラズマ室116に流入できるように、取り出し開口部114と開口部117との間には経路が形成されている。
好適には、イオンソースプラズマ室116は、正のバイアスをかけられた電極119を有するように構成されている。電極119は、いわゆる非反射モードにおいて、イオンソースプラズマ室116に注入された電子を誘引し、電極とガス分子との間に所望の衝突を生じさせ、イオン化プラズマを生成する。また、電極119は、いわゆる反射モードにおいて、負のバイアスをかけられ、イオンソースプラズマ室116内に電子を弾き返すという構成であってもよい。
取り出し開口部120は、第2プラズマ室116内に配置され、一般的な方法にて注入するイオンビームの形成のための各イオンを取り出すように構成されている。
外付けのバイアス用の電源115によって、第2プラズマ室116が第1プラズマ室102に対して正のバイアスをかけられることに注目されたい。その結果、電子が電子ソースプラズマ室102から取り出され、イオンソースプラズマ室116に注入される。
このとき、第2プラズマ室内116において、第1プラズマ室102に供給される電子と、第2ガスソース供給ライン118を介して第2プラズマ室116に供給される供給ガスとの間において、衝突が誘発され、プラズマが生成される。
第1プラズマ室102および第2プラズマ室116は、ガス注入口(例えば第1ガス供給入口122および第2ガス供給入口124)、高真空領域への開口部(例えばポンピング開口部112および取り出し開口部120)、および第1プラズマ室102および第2プラズマ室104の間の共通経路をそれぞれ形成する各共通境界部開口部114、117という、開口部を備えた3つの各開境界部を有している。
好適には、各共通境界部開口部114、117の領域は、下記の理由から、高真空領域に面する、各開口部112、120、すなわち第1プラズマ室開口部112および第2プラズマ室開口部120と比較して小さい形状に維持されている。
本発明に係る例示のイオンソース形態では、本発明のイオンソースは、マサチューセッツ州ビバリーのアクセリステクノロジーズが製造販売している型の標準的IHCイオンソースの要素を備え、当該イオンソースにおいて、イオンソースプラズマ室は、標準的陽極、取り出しシステムおよびソース供給管を備えるように構成された標準的アーク室を有する。
本発明に係る例示のイオンソース形態では、本発明のイオンソースは、標準的IHCソースの内部加熱陰極要素を除去し、当該要素のあった場所に小型の電子ソースプラズマ室を代わりに配置したものである。当該小型の電子ソースプラズマ室は、マサチューセッツ州ビバリーのアクセリステクノロジーズが製造販売している型の標準的IHCイオンソースと同様の要素を含み、アーク室、標準的内部加熱陰極要素およびソース供給管を含む。
両方の各プラズマ室が、標準的なアクセリスのソース磁石(部材番号130として示す)によって設けられた、取り出し開口部に沿って配向された磁場を共有する。イオン化工程(およびこの場合電子生成工程)は、プラズマ生成室において、垂直方向の磁場を形成することによって、より効率的になり得ることはよく知られている。
このように、好適な実施形態では、電磁石部材130は、第1プラズマ室102および第2プラズマ室116の外に、好適にはそれらの間の共有された境界部の軸に沿って配置されている。これらの電磁石要素130は、電子を閉じ込める磁界を形成し、イオン化工程の効率性を高める。
電子ソース室102は、好適には、イオンソースプラズマ室116から、上記両者の間に配置された絶縁部材126を介して熱分離される。イオンソースプラズマ室116に接続された唯一の電力は、通常、約10Wといった小さな放電力量である。
上記電力は、陰極108から、各開口部114、117によって形成される共通境界部開口部を介して供給される。デカボランまたはオクタデカボランの放電のためのイオンソースプラズマ室116への電子電流の注入に関連した放電電力は、通常、10Wである。
イオンソースプラズマ室116に接続された低電力量は、大分子ガスの解離を防止するには十分な低温度に壁面温度を維持する。電子ソース室102は、絶縁部材126によってイオンソースプラズマ室116から電気的に分離されている。
好適な実施形態では、イオンソースプラズマ室116は、約300mm2(5mm×60mm)の領域を有する、取り出し開口部120を備えるように構成されている。また、電子ソース室102は、全領域が300mm2のポンピング開口部112を備えるように構成されている。2つの各プラズマ室が共有する各開口部114、117によって形成された共通境界部開口部は、好適には約30mm2(4×7.5mm)の領域を有する。
本形態では、電子ソースプラズマ室に連結されたアルゴンガスソース、およびイオンソースプラズマ室116に連結されたデカボランまたはオクタデカボランガスを用いて動作することによって、取り出された約5mAのイオンビーム電流が取り出し開口部120を介して容易に得られる。
これらの条件下では、電子ソース室102の、通常では、約40Vにて0.2Aのアルゴン放電の電流および電圧によって、0.1Aの電子電流がイオンソースプラズマ室116に注入される(バイアス電源115における電圧設定が100Vである)。
同様の物理形態では、イオンソースプラズマ室116においてガスソースとしてホスフィンに切り替え、60Vにて50Aまで電子ソースプラズマ放電パラメータを増大させることによって、イオンソースプラズマに注入される電子電流がバイアス供給において120Vの設定にて3Aまで増大することができ、50mAを超えるイオンビーム電流が取り出し開口部120を介して取り出される。
上述したように、電流ソースプラズマ室のポンピング開口部112およびイオンソースプラズマ室の取り出し開口部120の領域の選択は、各開口部114、117によって生成された共通境界部開口部よりも好適には大きく、その結果、各室102、116における比較的高濃度のガス純度が得られる。
上記例を参照すると、アルゴンが30mm2の共通取り出し開口部114からイオンソースプラズマ室116に流入し、300mm2の取り出し開口部120から流出する。その結果、イオンソースプラズマ室116におけるアルゴン濃度は、電子ソースプラズマ室102の10%のみである。
同じ理由から、ガス供給ライン118を介してイオンソースプラズマ室116に供給される第2ガスの濃度は、イオンソースプラズマ室116におけるガスの濃度の10%のみであり、当該ガスは、電子ソースプラズマ室102に流入し得る。代表的な応用例では、電子ソースプラズマ室102のアルゴン濃度、およびイオンソースプラズマ室116の第2ガス濃度がほぼ同一であり、各プラズマ室のガスは、約90%の純度である。
上述したイオンソースハードウエア形態の結果、本発明者は、第1プラズマ室102からの電子を利用した、第2プラズマ室116内におけるデカボラン(B10H14)またはオクタデカボラン(B18H22)の各イオンなどの分子イオン種の形成によって、陰極に関する、通常のイオンソース汚染問題を回避することができる。
例えば、当該ハードウエアのワット損特性によって、通常、分子種のイオン化に関する電子電流イオン化の適用例、および、通常、モノマー種イオン化に関する高電子電流イオン化の適用例といった、広範囲の電子電流イオン化の適用を可能とする。
図3に示されたように、本発明に係る方法200は、真空状態にある第1プラズマ室102(図1参照)にガス供給ライン106を介して第1ガスを供給し、真空状態である第2プラズマ室116(図1参照)に第2ガスソース供給ライン118を介して第2ガスを供給することによって開始される(202)。
例えば、イオンソース100(図1)は、第1プラズマ室102を備えており、第1プラズマ室102は、第1ガスを含み、第1ガスからプラズマを生成するプラズマ生成部104(図1)を備えるように構成されている。
204では、プラズマ生成部104(図1参照)は、プラズマ生成部104と第1ソースガス(例えばアルゴン)との相互作用から、第1プラズマ室102(図1参照)においてプラズマを生成するように作動される。例えば、上記プラズマは、0.4ミリアンペアの放電電流および60ボルトの放電電圧による直流放電によって生成されてもよい。
206において、第1プラズマ室102(図1参照)にて生成されたプラズマから電子が取り出され、各開口部114、117によって形成された共通境界部領域を介して第2プラズマ室116(図1参照)に注入される。当該共通境界部領域は、第1プラズマ室102および第2プラズマ室116にそれぞれ形成された各開口部114、117によって形成されており、その間を流体連通できるように構成されている(例えば、流体は、電子、イオン、およびプラズマからなる)。
ガスライン118を介して供給される第2プラズマ室116内の第2ガスは、第1プラズマ室102(図1参照)から取り出された電子との衝突によって衝撃が付与され、その結果、第2プラズマ室116(図1参照)において第2プラズマを形成する(208)。最後に、取り出し開口部120(図1)を介して第2プラズマ室116(図1参照)におけるプラズマから各イオンを取り出す(210)。
したがって、本発明は「ダブルプラズマイオンソース」を記述する。上述したダブルプラズマイオンソースは、図4に例示したイオン注入システム300に図示されているように、イオン注入システムに使用するために組み込まれている。
イオン注入装置300(イオン注入機とも称される)は、イオン注入装置300において実施される様々な動作および処理を制御するコントローラ302に動作可能に接続されている。
本発明によると、イオン注入装置300は、上述のような、ダブルプラズマイオンソースアセンブリ306を有しており、ダブルプラズマイオンソースアセンブリ306は、イオンビーム経路Pに沿って移動するイオンビームを生成するための、大量の各イオンを生成し、半加工品支持プレート312上に保持された半加工品310(例えば半導体半加工品、表示パネルなど)にイオンを注入する。
上記各イオンは、アルゴン(Ar)およびキセノン(Xe)などの不活性ガス、三フッ化ホウ素(BF3)、アルシン(AsH3)およびホスフィン(PH3)などの標準的イオン注入ガス、酸素(O2)および三フッ化窒素(NF3)などの反応性ガス、並びにデカボラン(B10H14)およびオクタデカボラン(B18H22)などの大分子ガスなどから形成することが可能である。
イオンソースアセンブリ306は、第1プラズマ室314(例えばプラズマ室またはアーク室)および第2プラズマ室316を有している。第1プラズマ室314は、プラズマ生成部318を備えるように構成されている。
当該プラズマ生成部318は、陰極108(図2参照)および陽極110(図2参照)を含んでいてもよい。陰極108および陽極110は、第1ガス供給源301から第1ガス供給ライン322を介して第1プラズマ室314内に注入される第1ガスからプラズマを生成する。また、プラズマ生成部318は、RF誘導コイルなどを代わりに備えていてもよい。
第1ガスは、アルゴン(Ar)や、キセノン(Xe)などの不活性ガス、三フッ化ホウ素(BF3)、アルシン(AsH3)やホスフィン(PH3)などの標準的なイオン注入ガス、および、酸素(O2)や三フッ化窒素(NF3)などの反応性ガスの少なくとも1つを含んでいてもよい。
第2プラズマ室316は、第1プラズマ室314と第2プラズマ室316との間に形成された共通境界部開口部326を介して第1プラズマ室314と流体連通するように配置されており、第2ガス供給ライン328によって第2ガス供給源320から注入される第2ガスを含む。
第2ガスは、アルゴン(Ar)や、キセノン(Xe)などの不活性ガス、三フッ化ホウ素(BF3)、アルシン(AsH3)やホスフィン(PH3)などの標準的なイオン注入ガス、および酸素(O2)や三フッ化窒素(NF3)などの反応性ガス、およびデカボラン(B10H14)およびオクタデカボラン(B18H22)などの大分子ガスの少なくとも1つを含んでいてもよい。
第2プラズマ室316は、バイアス用の電源332によって第1プラズマ室314に対して正のバイアスが印加され、第2プラズマ室316に注入する電子を第1プラズマ室314から取り出すことができる。取り出された電子が第2プラズマ室316において第2ガスと衝突すると、第2プラズマ室316において、上記電子および第2ガスがプラズマを生成する。第2プラズマ室316内に取り出し開口部334が設けられており、第2プラズマ室316内で形成されたプラズマからイオンを取り出す。
イオン注入システム300は、ソースアセンブリ306に関連する取り出し電極アセンブリ331をさらに有している。取り出し電極アセンブリ331は、取り出し開口部を介した取り出しのために、ソースアセンブリ306から荷電イオンを引き出すようにバイアスが印加されている。
ビームラインアセンブリ336が、イオンソースアセンブリ306の下流側にさらに設けられており、通常、ソース306からの荷電イオンを受け取る。ビームラインアセンブリ336は、例えば、ビームガイド342、マスアナライザー338、および解像度調整用開口部340を有している。ビームラインアセンブリ336は、半加工品310に各イオンを注入するためにイオンビーム経路Pに沿って上記各イオンを搬送するように動作可能である。
例えば、マスアナライザー338は、磁石(図示せず)などの磁場形成要素をさらに有しており、マスアナライザー338は、通常、イオンビーム308を横切る磁界を提供し、ソース306から取り出された各イオンに関する、マス(質量)に対する電荷の比に応じて異なる軌道にて、イオンビーム308から上記各イオンを偏向させる。
例えば、磁界を通って移動する各イオンは、所望のマス/電荷の比を備えた個々のイオンをビーム経路Pに沿って方向付けるように偏向させる力を受けると共に、所望しないマス/電荷の比を備えた個々のイオンをビーム経路Pから離れるように偏向させる力を受ける。
一旦、マスアナライザー338を通過すると、イオンビーム308は、解像度調整用開口部340を通過するように方向付けられる。このとき、イオンビーム308は、末端ステーション344内に配置された半加工品310に注入するために、加速、減速、収束または補正されてもよい。
特定の好適な実施形態に関して本発明を説明しているが、当業者が本明細書および添付の図面を読んで理解すれば、同等の変形および修正を考えることができることは明らかである。特に上述した要素(アセンブリ、装置、回路など)によって実施される様々な機能に関して、当該要素を記述するのに使用した用語(「手段」を含む)は、特に指定しない限りは、本発明の例示の実施形態に示された機能を実施する開示の構造と構造的に異なっていたとしても、上述した要素の特定の機能を実施するあらゆる要素に対応することを意図している。加えて、複数の実施形態のうちのただ1つについて、本発明に係る特定の実施形態を開示してきたが、あらゆる既定の用途のために望ましく好適であると考えられる他の実施形態の1つ以上の特徴と当該特徴とを組み合わせてもよい。

Claims (25)

  1. 第1ガスを受け取るための第1ガス注入口とプラズマ生成部とを有する第1プラズマ室であって、当該プラズマ生成部および当該第1ガスが協働して上記第1プラズマ室内に第1プラズマを生成し、上記第1プラズマ室が、上記第1プラズマから電子を取り出す開口部をさらに規定している第1プラズマ室、および、
    第2ガスを受け取るための第2ガス注入口を有する第2プラズマ室であって、上記第2プラズマ室が、上記第1プラズマ室の開口部と実質的に合う位置に開口部を規定しており、上記開口部から取り出された電子を受容し、上記電子および上記第2ガスが協働して上記第2プラズマ室内に第2プラズマを生成し、上記第2プラズマ室が、上記第2プラズマからイオンを取り出す取り出し開口部をさらに規定している第2プラズマ室を備えているイオンソース。
  2. 上記第1プラズマ室が、高真空領域への経路を形成するポンピング開口部を規定しており、上記ポンピング開口部が、上記第1プラズマから電子を取り出すための上記開口部の面積寸法よりも大きい面積寸法を有している請求項1に記載のイオンソース。
  3. 上記プラズマ生成部は、陰極および陽極を有している請求項1に記載のイオンソース。
  4. 上記プラズマ生成部は、RFアンテナを有している請求項1に記載のイオンソース。
  5. 上記第1プラズマ室と上記第2プラズマ室との間に相対的電圧差を生じさせ、上記第1プラズマ室から取り出された電子を上記第2プラズマ室に移動させるためのバイアス電源をさらに有している請求項1に記載のイオンソース。
  6. 上記第1ガスが、アルゴン(Ar)や、キセノン(Xe)などの不活性ガス、三フッ化ホウ素(BF3)、アルシン(AsH3)やホスフィン(PH3)などの標準的なイオン注入ガス、および三フッ化窒素(NF3)や酸素(O2)などの反応性ガスの少なくとも1つを含む請求項1に記載のイオンソース。
  7. 上記第2ガスが、アルゴン(Ar)やキセノン(Xe)などの不活性ガス、三フッ化ホウ素(BF3)や、アルシン(AsH3)、ホスフィン(PH3)などの標準的イオン注入ガス、三フッ化窒素(NF3)や酸素(O2)などの反応性ガス、およびデカボラン(B10H14)やオクタデカボラン(B18H22)などの大分子ガスの少なくとも1つを含む請求項1に記載のイオンソース。
  8. 上記取り出し開口部に関連する取り出し電極アセンブリをさらに備えており、
    上記取り出し電極アセンブリは、上記イオンソースから各イオンを取り出してイオンビームを生成するように動作可能なものである請求項1に記載のイオンソース。
  9. イオンソースにおけるイオン生成方法であって、
    第1プラズマ室に第1プラズマを生成するステップと、
    上記第1プラズマ室によって規定された開口部を介して上記第1プラズマから電子を取り出すステップと、
    第2プラズマ室に上記取り出された電子を方向付け、上記第2プラズマ室内に第2プラズマを生成するステップと、
    上記第2プラズマ室によって規定された取り出し開口部を介して上記第2プラズマから各イオンを取り出すステップを含む方法。
  10. 上記取り出された電子は、上記第1プラズマ室と上記第2プラズマ室との間の電圧差によって生じる請求項9に記載の方法。
  11. プラズマ生成部104と、第1ガスを受け取るための第1ガス注入口122とを有する第1プラズマ室102であって、当該プラズマ生成部104および当該第1ガスが協働して上記第1プラズマ室104内に第1プラズマを生成し、上記第1プラズマ室102が、上記第1プラズマから電子を取り出す開口部114をさらに規定している第1プラズマ室102、および、
    第2ガスを受容するための第2ガス注入口124を有する第2プラズマ室116であって、上記第2プラズマ室116が、上記第1プラズマ室102の開口部114と実質的に流体連通する開口部117を規定しており、当該開口部から取り出された電子を受け取り、上記電子および上記第2ガスが協働して上記第2プラズマ室116内に第2プラズマを生成し、当該第2プラズマ室116が、上記第2プラズマから各イオンを取り出す取り出し開口部120をさらに規定している第2プラズマ室116を有するイオンソース100を備えたイオン注入システム。
  12. 上記第1プラズマ室は、高真空領域への経路を形成するポンピング開口部をさらに規定し、
    上記ポンピング開口部は、上記第1プラズマから電子を取り出す上記開口部に関する面積寸法よりも大きい面積寸法の領域を有している請求項11に記載のイオンソース。
  13. 上記プラズマ生成部は、陰極ヒータおよび陽極を有している請求項11に記載のイオンソース。
  14. 上記プラズマ生成部は、RFアンテナを有している請求項11に記載のイオンソース。
  15. 上記第1プラズマ室と上記第2プラズマ室との間に相対的電圧差を生じさせ、上記第1プラズマ室から取り出された電子を上記第2プラズマ室に搬送させるバイアス電源をさらに有している請求項11に記載のイオンソース。
  16. 上記第1ガスが、アルゴン(Ar)や、キセノン(Xe)などの不活性ガス、三フッ化ホウ素(BF3)、アルシン(AsH3)やホスフィン(PH3)などの標準的なイオン注入ガス、および三フッ化窒素(NF3)や酸素(O2)などの反応性ガスの少なくとも1つを含む請求項11に記載のイオンソース。
  17. 上記第2ガスが、アルゴン(Ar)やキセノン(Xe)などの不活性ガス、三フッ化ホウ素(BF3)や、アルシン(AsH3)、ホスフィン(PH3)などの標準的イオン注入ガス、三フッ化窒素(NF3)や酸素(O2)などの反応性ガス、およびデカボラン(B10H14)やオクタデカボラン(B18H22)などの大分子ガスの少なくとも1つを含む請求項11に記載のイオンソース。
  18. 上記取り出し開口部に関する取り出し開口部をさらに有しており、
    上記取り出し開口部は、上記イオンソースからイオンを取り出し、イオンビームを形成するように動作可能なものである請求項11に記載のイオンソース。
  19. イオンビームを生成するダブルプラズマイオンソースと、
    上記イオンソースから上記イオンビームを受け取り、所望の質量/エネルギーの範囲のイオンを含むマスアナライズされたイオンビームを提供するマスアナライザーを有しているビームラインアセンブリと、
    加速、減速および収束を含む上記イオンビームの特性を変更するための解像度調整用開口部と、
    上記イオンビームを用いて半加工品にイオン注入を行うように構成された末端ステーションとを有するイオン注入システム。
  20. イオンソース100が、
    プラズマ生成部104と、第1ガスを受容するための第1ガス注入口122とを有する第1プラズマ室102であって、当該プラズマ生成部104および当該第1ガスが協働して上記第1プラズマ室102内に第1プラズマを生成し、上記第1プラズマ室102が、上記第1プラズマから電子を取り出す開口部114をさらに画成している第1プラズマ室102、および、
    第2ガスを受容するための第2ガス注入口118を有する第2プラズマ室116であって、上記第2プラズマ室116が、上記第1プラズマ室102の開口部114と合った位置に開口部117を規定しており、当該開口部から取り出された電子を受け取り、上記電子および上記第2ガスが協働して上記第2プラズマ室116内に第2プラズマを生成し、当該第2プラズマ室116が、上記第2プラズマからイオンを取り出す取り出し開口部120をさらに規定している第2プラズマ室116を有している請求項19に記載のイオン注入システム。
  21. 上記イオンソースの第1ガスが、アルゴン(Ar)や、キセノン(Xe)などの不活性ガス、三フッ化ホウ素(BF3)、アルシン(AsH3)やホスフィン(PH3)などの標準的なイオン注入ガス、および三フッ化窒素(NF3)や酸素(O2)などの反応性ガスの少なくとも1つを含む請求項20に記載のイオン注入システム。
  22. 上記イオンソースの第2ガスが、アルゴン(Ar)やキセノン(Xe)などの不活性ガス、三フッ化ホウ素(BF3)や、アルシン(AsH3)、ホスフィン(PH3)などの標準的イオン注入ガス、三フッ化窒素(NF3)や酸素(O2)などの反応性ガス、およびデカボラン(B10H14)やオクタデカボラン(B18H22)などの大分子ガスの少なくとも1つを含む請求項20に記載のイオン注入システム。
  23. イオンソース100が、上記取り出し開口部120に関する取り出し装置をさらに有しており、
    上記取り出し装置が、上記イオンソース100からイオンを取り出し、イオンビームを形成するように動作可能なものである請求項19に記載のイオン注入システム。
  24. 上記第1プラズマ室102と上記第2プラズマ室116との間に相対的電圧差を生じさせ、上記第1プラズマ室102から取り出された電子を上記第2プラズマ室116に搬送させるためのバイアス電源をさらに有する、請求項19に記載のイオン注入システム。
  25. イオンソース100が、陰極ヒータフィラメント、陽極およびRFアンテナを有しているプラズマ生成部104をさらに含む請求項19に記載のイオン注入システム。
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