JP2011500575A - 5−ht7受容体拮抗薬 - Google Patents

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Abstract

本発明は、式Iの選択的な5−HT受容体拮抗化合物および片頭痛の治療におけるそれらの使用を提供する。
Figure 2011500575

(式中、Aは、−C(H)=または−N=であり、かつ、R1−7は本願明細書に定義される通りである)。

Description

本発明は、新規で強力な5−HT受容体拮抗薬を提供する。特定の本発明の化合物は、他のセロトニン受容体と比較して、5−HT受容体に対して選択的である。
神経伝達物質であるセロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン、5−HT)は、少なくとも14種の別個の受容体の不均一な集団から生じる豊かな薬理作用を有する。各受容体は、(しばしば重複するが)異なる全身分布、ならびにセロトニンに対する異なる親和性およびセロトニンとの相互作用に対する異なる生理反応をもたらす独特のセロトニン結合部位を有する。5−HT受容体は、温度調節、概日リズム、学習および記憶、海馬のシグナル、ならびに睡眠における重要な機能的役割を有することが示されてきた。当該5−HT受容体はまた、様々な神経障害(片頭痛および不安症を含む)および、持続痛(より具体的には、炎症性疼痛および神経因性疼痛)に関連している。
高親和性5−HT受容体拮抗薬は、上記の5−HT受容体に関連した障害(片頭痛および持続痛、特に、炎症性疼痛および神経因性疼痛を含む)の治療に対して有用な治療法を与える。5−HT受容体に対して選択的でもある高親和性5−HT受容体拮抗薬は、他の受容体のタイプ(例えば、他のセロトニン受容体サブクラス(5−HT1A、5−HT1Bおよび5−HT1Dまたはα アドレナリン受容体など))の調節と関連する望ましくない有害事象なしに、このような治療上の利点を与える。他の5−HT受容体サブタイプに対する5−HT受容体の選択性の達成は、5−HT拮抗薬の設計において困難であることが示されてきた。5−HT1A受容体作動薬は、セロトニン症候群と関連する。5−HT1Bおよび5−HT1D受容体作動薬は、胸痛などの有害事象と関連している。
非特許文献1には、5−HT受容体リガンドを得るための様々なこれまでのアプローチが記載されている。特許文献1には、特定の2−(ピペラジン−1−イル)−3−フェニル−ピラジンおよびピリジンを含む、5−HT拮抗薬が記載されている。
国際公開第2004/067703号パンフレット
Leopoldo、M.(2004)「Serotonin(7) receptors (5−HT(7)Rs) and their ligands」、Curr.Med.Chem.11、629〜661
本発明は、新規で強力な5−HT受容体拮抗薬を提供する。本発明の特定の化合物は、他のセロトニン受容体と比較して、5−HT受容体に対して選択的である。
本発明は、式Iの選択的な5−HT受容体拮抗化合物
Figure 2011500575
(式中、
Aは、−C(H)=または−N=であり、
は、i)水素、ii)メチル、iii)エチル、iv)ヒドロキシメチル、v)ヒドロキシエチル、vi)任意に1〜3のフルオロ基で置換されたフェニル、vii)任意に1〜3のフルオロ基で置換されたベンジル、およびviii)ピリジルからなる群から選択される置換基であり、
は、水素、メチル、またはエチルであり、
は、水素、メチル、またはクロロであり、
は、i)水素、ii)フルオロ、iii)メチル、iv)ヒドロキシ、v)ヒドロキシメチル、vi)ヒドロキシエチル、vii)メトキシメチル、viii)シアノメチル、およびix)メチルスルホニルアミノメチルからなる群から選択され、
は、水素またはフルオロであるが、ただしRがフルオロである場合、Rはフルオロであり、
およびRは、同一であり、水素、メチル、およびフルオロからなる群から一緒に選択されるが、ただしRおよびRが水素ではない場合、RおよびRは両方とも水素である)
または、その薬理学的に許容できる塩を提供する。
本発明はまた、薬理学的に許容できる担体、希釈剤、もしくは賦形剤と合わせて、式Iの化合物またはその薬理学的に許容できる塩を含む医薬組成物を提供する。
本発明の別の態様では、治療における使用のための、1以上の式Iの化合物、またはその薬理学的に許容できる塩(単数または複数)が提供される。この態様は、医薬品としての使用のための、1以上の式Iの化合物、またはその薬理学的に許容できる塩(単数または複数)を含む。同様に、本発明のこの態様は、哺乳類(特にヒト)における片頭痛の治療、哺乳類(特にヒト)における片頭痛の予防的治療、および/もしくは哺乳類(特にヒト)における持続痛(特に炎症性疼痛または神経因性疼痛)の治療における使用のための、1以上の式Iの化合物、またはその薬理学的に許容できる塩(単数または複数)を提供する。
本発明のこの態様の1つの実施態様は、哺乳類の片頭痛を治療するための方法であって、このような治療を必要とする哺乳動物に、有効量の式Iの化合物、またはその薬理学的に許容できる塩を投与する工程を含む方法を提供する。
本発明のこの態様の別の実施態様は、哺乳類の片頭痛の予防的治療のための方法であって、このような治療を必要とする哺乳動物に、すなわち、片頭痛に対して感受性のある哺乳動物に、有効量の式Iの化合物、またはその薬理学的に許容できる塩を投与する工程を含む方法を提供する。
本発明のこの態様のさらに別の実施態様は、哺乳類の持続痛の治療のための方法であって、このような治療を必要とする哺乳動物に、有効量の式Iの化合物、またはその薬理学的に許容できる塩を投与する工程を含む方法を提供する。これの特定の実施態様は、炎症性疼痛および/または神経因性疼痛の治療である。
本発明のこの態様のさらに別の実施態様は、哺乳類の不安症の治療のための方法であって、このような治療を必要とする哺乳動物に、有効量の式Iの化合物、またはその薬理学的に許容できる塩を投与する工程を含む方法を提供する。
式Iの化合物、またはその薬理学的に許容できる塩を利用する上記治療方法の好ましい実施態様では、当該哺乳動物はヒトである。
本発明の別の態様では、片頭痛の治療および/もしくは予防的治療のための薬物の製造における、式Iの化合物、またはその薬理学的に許容できる塩の使用が提供される。
本発明の別の態様では、持続痛、特に炎症性疼痛および/もしくは神経因性疼痛の治療のための薬物の製造における、式Iの化合物、またはその薬理学的に許容できる塩の使用が提供される。
本発明の別の態様では、不安症の治療のための薬物の製造における、式Iの化合物、またはその薬理学的に許容できる塩の使用が提供される。
さらに、本発明は、薬理学的に許容できる担体、希釈剤もしくは賦形剤と合わせて、式Iの化合物、またはその薬理学的に許容できる塩を含んでいる、片頭痛の治療および/または片頭痛の予防的治療に適合された医薬製剤を提供する。
同様に、本発明は、薬理学的に許容できる担体、希釈剤もしくは賦形剤と合わせて、式Iの化合物、またはその薬理学的に許容できる塩を含んでいる、持続痛、特に炎症性疼痛および/または神経因性疼痛の治療に適合された医薬製剤を提供する。
さらに、本発明は、薬理学的に許容できる担体、希釈剤もしくは賦形剤と合わせて、式Iの化合物、またはその薬理学的に許容できる塩を含んでいる、不安症の治療に適合された医薬製剤を提供する。
本願明細書全体で使用される一般的な化学用語は、それらの通常の意味を有する。
本願明細書で使用される用語「アミノ保護基」は、化合物の他の官能基が反応する間、アミノ官能性を遮断または保護するために通常使用される置換基を意味する。使用されるアミノ保護基の化学種は、誘導体化されたアミノ基が、分子の他の位置における引き続く反応の条件に対して安定であり、適切な時点で、分子の残りを破壊することなく除去され得る限り重要ではない。アミノ保護基の選択および使用(付加および引き続く除去)は、当業者間で周知である。上記の用語で言及された基のさらなる例は、T.W.GreeneおよびP.G.M.Wuts、「Protective Groups in Organic Synthesis」(第3版、John Wiley and Sons、New York、NY、1999、第7章、今後は「Greene」と呼ぶ)に記載されている。
用語「医薬の」または「薬理学的に許容できる」は、本願明細書で形容詞として使用される場合、受容者に対して、実質的に無毒性および実質的に有害ではないことを意味する。
「医薬組成物」は、担体、溶剤、賦形剤および/または塩が、組成物の有効成分(例えば、式Iの化合物)と適合しなければならないことをさらに意味する。用語「医薬製剤」および「医薬組成物」は、一般的に交換可能であり、これらは、本願の目的のためにそのように使用されることが当業者によって理解される。
用語「有効量」は、5−HT受容体に拮抗することができる、かつ/または、所定の薬理学的効果を引き出すことができる式Iの化合物の量を意味する。
用語「適した溶剤」は、反応物を十分に可溶化して所望の反応をもたらす媒体を生じ、所望の反応に干渉しない、任意の溶剤または溶剤の混合物を意味する。
医薬組成物における使用が意図された化合物は、可能かつ保証されているならば、特性(取扱特性、安定性、薬物動態、および/または生物学的利用率など)を最適化する目的で、塩形態に変換されてもよい。いずれの化合物についても、どの対イオンが意図された使用についての特性の最適な組み合わせを有する塩形態(例えば、結晶性の塩形態)を生成するかについては予測できない。化合物を所定の塩形態に変換する方法は、当該技術分野で周知である(例えば、P.Stahlら、Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties、Selection and Use(VCHA/Wiley−VCH、2002);Berge、S.M、Bighley、L.D.、およびMonkhouse、D.C.、J.Pharm.Sci.、66:1(1977)参照)。このような塩もまた本発明の実施態様である。塩が、様々なモル比で、酸と、例えば、ヘミ酸塩、一酸塩、二酸塩などを与えるために形成され得ることは周知である。塩形成の手順において、酸は特定の化学量論比で加えられた場合、確かめるために分析されない限り、当該塩は、そのモル比で形成されたものと推定される(しかし分かっていない)。
本願明細書で使用される略称は、下記の通り定義される。
「DCM」はジクロロメタンを意味する。「MS(ES)」は、エレクトロスプレーイオン化を使用している質量分析を意味する。「SCXクロマトグラフィー」は、SCXカラムまたはカートリッジ上のクロマトグラフィーを意味する。本願明細書で使用される「SCXカラム」または「SCXカートリッジ」は、Varian Bond Elute(登録商標)シリカベースの強力な陽イオン交換樹脂カラムまたは使い捨てのカートリッジまたは等価物(例えば、SCX−2カートリッジ)を意味する。
本発明の化合物の全ては、5−HT拮抗薬として有用である一方、特定のクラス、例えば、置換基についての下記の列挙された選択のいずれかを有する化合物が好ましい。
1)Rは、メチル、エチル、任意に1〜2のフルオロ基で置換されたフェニル、またはベンジルからなる群から選択される。
2)Rは、メチル、エチル、および任意に1〜2のフルオロ基で置換されたフェニルからなる群から選択される。
3)Rは、メチルまたはエチルである。
4)Rは、フェニルである。
5)Rは、フェニルであり、Rは、水素であり、Rは、クロロであり、かつ、Rは、ヒドロキシ、ヒドロキシメチルまたはメトキシメチルである。
6)Rは、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、またはメトキシメチルである。
7)Rは、ヒドロキシである。
8)Rは、ヒドロキシメチルである。
9)Rは、メトキシメチルである。
10)Rは、メチル、エチル、および任意に1〜2のフルオロ基で置換されたフェニルからなる群から選択され、かつ、Rは、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、またはメトキシメチルである。
一般的に、ピラジニル化合物は、ピリジル化合物よりも好ましい。ピラジニル化合物のうち、好ましいものは、上記の項1〜10のいずれか1つの置換基の選択を有するものである。同様に、ピリジル化合物のうち、好ましい化合物は、上記の項1〜10のいずれか1つの置換基の選択を有するものである。
本発明の特定の好ましい化合物は、本願明細書の実施例に記載されたもの(遊離塩基およびその薬理学的に許容できる塩を含む)である。1つの特に好ましい化合物は、3’−[4−(1−エチル−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イルメチル)−ピペラジン−1−イル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−オールまたはその薬理学的に許容できる塩(例えば、実施例1の化合物)である。
本発明の化合物は、下記の合成スキームに従って、周知のかつ当該技術分野において承認された方法によって調製され得る。これらのスキームの工程について適した反応条件は、当該技術分野で周知であり、溶剤および試薬(co−reagents)の適切な代替物は、当業者の技量の範囲内である。同様に、必要に応じてまたは所望により、様々な周知の技術によって合成中間体が単離および/または精製でき、頻繁に、様々な中間体を、引き続く合成工程で、少しの精製をすることで、または全く精製をせずに直接的に使用できることが当業者によって理解されるだろう。さらに、当業者は、いくつかの状況では、部分が導入される順序は重要ではないことを理解するだろう。式Iの化合物の生産に要求される工程の特定の順序は、当業者によってよく理解されているように、合成される特定の化合物、出発化合物、および置換部分の相対的な不安定性に依存する。全ての置換基は、別段の記載がない限り、前に定義された通りであり、全ての試薬は周知でありかつ当該技術分野において承認されている。
下記スキームIは、本発明の化合物を得るための1つの一般的な合成経路を示す。
Figure 2011500575
このスキームでは、Aが窒素である式VIIの化合物は、Halが典型的にクロロである。ジ−ハロピペラジンは、Nが保護されたピペラジンおよび適した塩基(炭酸カリウムなど)と、適切な溶剤(N,N−ジメチルアセトアミドなど)中で、昇温状態で反応し、式VIの化合物を与える(Aは窒素である)。Aが−CH=である式VIIの化合物は、Halが典型的にブロモまたはヨードである。ジ−ハロピリジルは、Nが保護されたピペラジンと、当該技術分野で周知の、適した触媒的結合条件下(John P.WolfeおよびStephen L.Buchwald.Organic Syntheses、Coll.第10巻、423頁(2004);第78巻、23頁(2002))で結合し、式VIの化合物(AはCHである)を与える。
式VIの化合物は、当業者に周知の条件下(例えば、GreeneおよびWuts、Protective Groups in Organic Synthesis、第3版、1999、第2章および第7章、John Wiley and Sons社参照)で脱保護され得、式IIIのアミンを与える。当該アミンは、適切なピラゾールアルデヒドと、当業者に周知の還元的アミノ化条件下(Richard C.Larock、Comprehensive Organic Transformations、第2版、1999、835〜846頁、Wiley and Sons社)でさらに反応し、式IIの化合物を与える。次いで、式IIの化合物は、市販の入手可能な適切に置換されたピペリジン、または当該技術分野で周知の方法によって作製され得る適切に置換されたピペリジンと反応することができ、所望の遊離塩基Iを与える。所望であれば、当該遊離塩基は、当該技術分野で周知の手段(例えば、薬理学的に許容できる酸との反応による)によって塩形態に変換される。
あるいは、式VIの中間体は、ピペリジンVIIIと、昇温状態で反応することができ、式Vの中間体を与える。次いで、中間体Vは、当業者に周知の条件下で脱保護され、式IVの化合物を与える。次いで、得られたアミンは、適切なピラゾールアルデヒドと、当業者に周知な還元的アミノ化条件下で反応し、式Iの化合物を与える。
Figure 2011500575
置換されたピラゾールは、市販の入手可能なものか、または一般的に公知の手順(例えば、可変のR、R、およびRが以前に定義されたものであるスキームIIに示された手順)によって合成され得るもののいずれかである。RがRと等しくない場合、環化から得た位置異性体の生成物は、一般的なクロマトグラフィー技術で分離しなければならない。XIIが不安定なアルデヒドである場合、XIIは、典型的に、アセタールの形態にある。式XIIの化合物は、適したヒドラジンと反応し、式XIの化合物を与える。次いで、中間体XIは、POClと、適した溶剤(ジメチルホルムアミドなど)中で、昇温状態で反応し、式IXの所望の中間体を与える。
Figure 2011500575
化学上の変更は、スキームIIIに示されるように、アルデヒド前駆体が環化前駆体に取り込まれる場合に使用できる。式XIVの化合物は、適したヒドラジンと反応し、式XIIIのピラゾールエステルを与え、これは、適した還元剤(LiAlHなど)で還元され、式XIIのピラゾールアルコールを与える。当該アルコールは、当業者に周知の方法で酸化され得、式IXの所望のピラゾールアルデヒドを与える。
下記の調製および実施例は、本発明の化合物の合成に有用な方法を示したものである。調製および実施例中で示された化合物のうちの多くの名称は、ChemDraw(登録商標)(バージョン 7.0 ソフトウェア)またはISIS/DrawのためのAutonom 2000で描かれた構造から与えられた。
(調製1 3’−クロロ−2,3,5,6−テトラヒドロ−[1,2’]ビピラジニル−4−カルボン酸 t−ブチルエステル)
Figure 2011500575
2Lの3つ口丸底フラスコに、2,3−ジクロロピラジン(78.7g、0.532mol)、ピペラジン−1−カルボン酸 t−ブチルエステル(100g、0.537mol)、炭酸カリウム(88.2g、0.638mol)、次いで、N,N−ジメチルアセトアミド(0.780L)を入れ、結果として生じたスラリーを、110℃まで、窒素下で、激しく撹拌しながら加熱した。室温まで冷却し、水(0.390L)およびメチル t−ブチルエーテル(0.390L)を加え、混合物を60分間撹拌した。撹拌を止め、層を分離した。有機層を水で洗浄し(2×200mL)、MgSOで乾燥し、ろ過し、濃縮し、145gの3’−クロロ−2,3,5,6−テトラヒドロ−[1,2’]ビピラジニル−4−カルボン酸 t−ブチルエステルを黄色のシロップとして得た(91%収率)。H NMR(CDCl)δ(ppm)8.10(s、1H)、7.91(s、1H)、3.59(m、4H)、3.40(n、4H)、1.48(s、9H)。
(調製2 3’−クロロ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピラジニル)
Figure 2011500575
1,4−ジオキサン中の4M HCl(10mL)を、3’−クロロ−2,3,5,6−テトラヒドロ−[1,2’]ビピラジニル−4−カルボン酸 t−ブチルエステル(6.80g、22.76mmol)に加えた。1,4−ジオキサン(40mL)を加え、反応物を超音波にさらし、次いで、室温で、窒素下、3時間撹拌した。さらに1,4−ジオキサン中のHCl(40mL)を加え、1時間撹拌した。クロロホルム(400mL)を加え、2N 水酸化ナトリウム(200mL)、飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL)で洗浄し、乾燥し(硫酸マグネシウム)、濃縮し、3’−クロロ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピラジニルを黄色油状物として得て、これを放置して結晶化し、固形物を得た(4.0g、88%)。MS(m/z):199.1(M+1)。
(調製3 4−(2−クロロ−ピリジン−3−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸 t−ブチルエステル)
Figure 2011500575
2−クロロ−3−ブロモピリジン(5.00g、26.0mmol)およびピペラジン−1−カルボン酸 t−ブチルエステル(3.73g、20.0mmol)を、無水トルエン(200mL)中、室温で、窒素下で撹拌した。ナトリウム t−ブトキシド(2.88g、30.0mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.366g、0.40mmol)および4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(0.694g、1.20mmol)を加え、反応物を脱気し、100℃(オイルバスの温度)まで3時間加熱した。室温まで冷却し、100mLの水を加え、2×200mLの酢酸エチルで抽出した。有機層を真空中で濃縮し、精製し(シリカゲルクロマトグラフィー、30:70 酢酸エチル:イソヘキサンで溶出)、真空乾燥器中で一晩乾燥し、4−(2−クロロ−ピリジン−3−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸 t−ブチルエステルをベージュ色の粉末として得た(3.01g、51%)。MS(m/z):298(M+1)。
(調製4 1−(2−クロロ−ピリジン−3−イル)−ピペラジン)
Figure 2011500575
4−(2−クロロ−ピリジン−3−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸 t−ブチルエステル(2.00g、6.72mmol)をDCM(50mL)中室温で撹拌し、次いで、トリフルオロ酢酸(5mL)を加えた。反応物を2時間撹拌し、溶剤を真空中で除去し、次いで、遊離塩基を、SCX−2(登録商標)クロマトグラフィー(メタノールで洗浄し、次いで、メタノール中の約3M アンモニアで溶出)を使用して形成した。真空中で濃縮し、1−(2−クロロ−ピリジン−3−イル)−ピペラジンを褐色の油状物として得た(1.47g、110%収率)。MS(m/z):198(M+1)。
(調製5 1−(3−フルオロ−フェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール)
Figure 2011500575
塩酸(5M、12mL、60mmol)を4,4−ジメトキシブタ−2−オン(6.61g、6.67mL、50mmol)および3−フルオロフェニルヒドラジン塩酸塩(8.13g、50mmol)の混合物(エタノール(50mL)中)に加えた。還流下で、窒素下で7.5時間、加熱および撹拌し、室温まで冷却し、60時間放置した。エタノールを真空中でエバポレーションし、その残渣をシリカ上でクロマトグラフに供した(DCMで溶出)。ジクロロメタンをエバポレーションし、1−(3−フルオロ−フェニル)−3−メチル−1H−ピラゾールを液体として得た(4.38g、49%)。MS(m/z):171.1(M+1)。
(調製6 1−(2,5−ジフルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール)
Figure 2011500575
1,1,3,3−テトラメトキシプロパン(8.2g、50mmol)を、2,5−ジフルオロフェニルヒドラジン(9.022g、62.6mmol)および塩酸(5M、5mL、25mmol)の混合物(エタノール(50mL)中)に加え、還流下、窒素下で、17時間加熱および撹拌した。混合物を冷却し、エタノールを真空中でエバポレートし、残渣をDCM(80mL)中で懸濁し、当該DCM溶液をろ過し、SCX−2カラムに通した。溶出剤を回収し、第2のSCX2カラムに通し、当該溶出剤をエバポレートし、1−(2,5−ジフルオロ−フェニル)−1H−ピラゾールを液体として得た(8.79g、97%)。MS(m/z):181(M+1)。
(調製7 1−(3−フルオロ−フェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボアルデヒド)
Figure 2011500575
オキシ塩化リン(20.8mL、34.3g、223.7mmol)を、撹拌しながら、95℃で、窒素下で、1−(3−フルオロ−フェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール(4.38g、24.86mmol)(ジメチルホルムアミド(19.2mL、18.17g、248.6mmol)中)に滴下した。95℃で、15時間加熱し、室温まで冷却し、氷に注ぎ、炭酸水素ナトリウムで中和した。水溶液を酢酸エチル(2×150mL)で抽出し、乾燥し(硫酸マグネシウム)、ろ過し、SCX−2カラムに通した。溶剤をエバポレートし、1−(3−フルオロ−フェニル)−3−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボアルデヒドを固形物として得た(4.22g、83%)。MS(m/z):205.1(M+1)。
(調製8 1−(2,5−ジフルオロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボアルデヒド)
Figure 2011500575
標記の中間体を、調製7と同様の方法を使用して、1−(2,5−ジ−フルオロ−フェニル)−1H−ピラゾールを使用して調製した。MS(ES)[M+H] 209.1。
(調製9 5−メチル−1−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾール−4−カルボアルデヒド)
Figure 2011500575
(2−ジメチルアミノメチレン−3−オキソ−酪酸エチルエステル)
アセト酢酸エチル(15mL、0.118mol)を、ジメトキシメチル−ジメチル−アミン(19mL、0.142mol)に加え、混合物を1時間還流した。当該混合物をエバポレートし、2−ジメチルアミノメチレン−3−オキソ−酪酸エチルエステルを得た(21.7g、99%)。
(5−メチル−1−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル)
2−ジメチルアミノメチレン−3−オキソ−酪酸エチルエステル(0.662g、3.57mmol)およびピリジン−2−イル−ヒドラジン(0.410g、3.75mmol)をエタノール(15mL)中で溶解させ、2時間還流した。当該混合物をエバポレートし、次いで、飽和炭酸水素ナトリウムで希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。溶液を乾燥し(硫酸ナトリウム)、ろ過し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(50:50 酢酸エチル:ヘキサンで溶出)を使用して精製し、5−メチル−1−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルを白色の固形物として得た(0.700g、85%)。MS(m/z):232(M+1)。
((5−メチル−1−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾール−4−イル)−メタノール)
水素化アルミニウムリチウム(0.225g、5.92mmol)を、テトラヒドロフラン(15mL)に0℃で加え、次いで、テトラヒドロフラン(5mL)中の5−メチル−1−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(0.685g、2.96mmol)をゆっくりと滴下した。混合物を室温まで加温し、2時間撹拌し、次いで、当該溶液を0℃まで冷却した。飽和硫酸ナトリウム水溶液(0.5mL)を加え、室温まで加温し、次いで、2時間撹拌した。固形物質をろ過し、次いで、溶液を乾燥し(硫酸ナトリウム)、ろ過し、濃縮し、(5−メチル−1−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾール−4−イル)−メタノールを白色の固形物として得た(0.501g、89%)。
(5−メチル−1−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾール−4−カルボアルデヒド)
ジメチルスルホキシド(0.751mL、10.6mmol)をDCM(20mL)中で溶解させ、−78℃まで冷却した。DCM(8mL)中の塩化オキサリル(0.577mL、6.62mmol)を滴下し、15分間撹拌した。DCM(20mL)中の(5−メチル−1−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾール−4−イル)−メタノール(0.501g、2.65mmol)を滴下し、1時間、−78℃で撹拌した。トリエチルアミン(1.85mL、13.2mmol)を加え、当該混合物を室温まで、1時間加温した。当該混合物を飽和炭酸水素ナトリウムで希釈し、DCMで3回抽出した。当該溶液を乾燥し(硫酸ナトリウム)、ろ過し、濃縮し、5−メチル−1−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾール−4−カルボアルデヒドを白色の固形物として得た(0.496g、100%)。MS(m/z):188(M+1)。
(調製10 3−エチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボアルデヒド)
Figure 2011500575
N−[1−メチル−プロパ−(E)−イリデン]−N’−フェニル−ヒドラジン
酢酸(1.00mL、17.45mmol)およびフェニルヒドラジン(1.98mL、20.00mmol)を、2−ブタノン(2.15mL、24.00mmol)のエタノール(90mL)溶液に室温で加えた。反応物を1時間撹拌し、次いで、溶剤を真空中で除去し、N−[1−メチル−プロパ−(E)−イリデン]−N’−フェニル−ヒドラジンをオレンジ色の粗油状物として得た(3.21g、99%)。MS(m/z):163(M+1)。
(3−エチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボアルデヒド)
N,N−ジメチルホルムアミド(4.59mL、59.36mmol)および塩化ホスホリル(5.52mL、59.36mmol)の氷冷溶液に、N−[1−メチル−プロパ−(E)−イリデン]−N’−フェニル−ヒドラジン(3.21g、19.79mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)溶液を滴下した。室温まで加温し、次いで、75℃まで5時間加熱した。室温まで冷却し、飽和炭酸カリウムの氷冷溶液に注いだ。DCMで抽出し(3×20mL)、IST Phase Separator Frit(登録商標)に通して濃縮した。精製し(シリカゲルクロマトグラフィー、0:100〜20:80 酢酸エチル:イソヘキサンで溶出)、3−エチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボアルデヒドを褐色の固形物として得た(600mg、15%)。MS(m/z):201(M+1)。
(調製11 3,5−ジメチル−1−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾール−4−カルボアルデヒド)
Figure 2011500575
(3,5−ジメチル−1−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸 エチルエステル)
2−アセチル−3−オキソ酪酸エチルエステル(20.74g、0.120mol)および2−ピリジルヒドラジン(14.5mL、0.133mol)を酢酸(160mL)に溶解させ、当該混合物を18時間撹拌した。濃縮し、DCMで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、ろ過し、濃縮し、3,5−ジメチル−1−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルを油状物として得た(28.6g、97%)。MS(m/z):246(M+1)。
(3,5−ジメチル−1−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾール−4−イル)−メタノール
水素化アルミニウムリチウム(0.359g、9.46mmol)をテトラヒドロフラン(25mL)中、−10℃で懸濁させ、テトラヒドロフラン(5mL)中の3,5−ジメチル−1−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(1.160g、4.73mmol)を滴下した。当該混合物を25℃まで加温させ、4時間撹拌した。当該混合物を0℃まで冷却し、次いで、飽和硫酸ナトリウム溶液(1mL)で慎重にクエンチした。当該混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、沈殿物をろ過し、溶液を乾燥し、濃縮し、(3,5−ジメチル−1−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾール−4−イル)−メタノールを黄色の固形物として得た(0.821g、86%)。
(3,5−ジメチル−1−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾール−4−カルボアルデヒド)
ジメチルスルホキシド(0.324mL、4.56mmol)をDCM(10mL)中で溶解させ、当該溶液を−78℃まで冷却した。塩化オキサリル(0.239mL、2.74mmol)を当該混合物に滴下し、−78℃で20分間攪拌した。DCM(10mL)中の(3,5−ジメチル−1−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾール−4−イル)−メタノール(0.369g、1.82mmol)を加え、当該混合物を−78℃で1時間撹拌した。トリエチルアミン(1.27mL、9.12mmol)を当該混合物に加え、室温まで加温し、次いで、18時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、当該水溶液をDCMで3回抽出し、有機溶液を乾燥し、次いでろ過し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(20:80 ヘキサン:酢酸エチルで溶出)を使用して精製し、3,5−ジメチル−1−ピリジン−2−イル−1H−ピラゾール−4−カルボアルデヒドを黄色の固形物として得た(0.358g、97%)。MS(m/z):202(M+1)。
(調製12 1−(2−ヒドロキシ−エチル)−1H−ピラゾール−4−カルボアルデヒド)
Figure 2011500575
1H−ピラゾール−4−カルボアルデヒド(0.110g、1.14mmol)、2−ブロモエタノール(0.172g、1.37mmol)、および炭酸カリウム(0.236g、1.71mmol)をアセトニトリル(2mL)中で合わせた。マイクロ波により、150℃で20分間加熱した。室温まで冷却し、ろ過し、アセトニトリルで洗浄した。濾液を濃縮し、1−(2−ヒドロキシ−エチル)−1H−ピラゾール−4−カルボアルデヒドを得た(0.155g、97%)。GC−MS(m/z):140(M+)。
(調製13 N−ピペリジン−4−イルメチル−メタンスルホンアミド)
Figure 2011500575
t−ブチル 4−(アミノメチル)テトラヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(1.50g、7.0mmol、1当量)のDCM(無水)(20mL)溶液に、メタンスルホニルクロリド(569μL、7.35mmol、1.05当量)を加えた。これに、トリエチルアミン(2.05mL、14.7mmol、2.1当量)を15分間かけて滴下した。室温で3時間撹拌し、次いで、水(20mL)を撹拌しながら加えた。有機相を単離し、次いで、2M 塩酸水溶液(20mL)、および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄した。当該有機層を乾燥し(硫酸マグネシウム)、濃縮し、4−(メタンスルホニル−アミノメチル)−ピペリジン−1−カルボン酸 t−ブチルエステルを得た(2.1g、102%)。MS(ES):m/z=315.1[M+Na]。1,4−ジオキサン(25mL)中のこの化合物の溶液(2.1g、7.2mmol、1当量)に、4M 塩化水素のジオキサン溶液(17.95mL、72mmol、10当量)を加えた。室温で29時間撹拌し、2M 水酸化ナトリウム水溶液で塩基性にし、次いで、DCM(20mL)を加えた。層を分離し、水溶液を2度DCM(20mL)で抽出し、合わせた有機物を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。水層をさらに4回、3:1 クロロホルム:イソプロパノール(25mL)で抽出した。当該水層を10mL未満の量にまで濃縮し、更に4回、3:1 クロロホルム:イソプロパノール(25mL)で抽出した。これまでの全ての有機抽出物と合わせ、N−ピペリジン−4−イルメチル−メタンスルホンアミド(703mg、50%)を得た。MS(m/z):193(M+1)。
(調製14 ピペリジン−4−イル−アセトニトリル)
Figure 2011500575
(4−シアノメチレンピペリジン−1−カルボン酸 t−ブチルエステル)
シアノメチルホスホン酸ジエチル(5.33g、4.88mL、30.11mmol)を、無水THF(10mL)中の炭酸カリウム(3.47g、25.09mmol)に加え、室温で15分間撹拌し、次いで、還流下で15分間加熱した。この混合物に、4−オキソピペリジン−1−カルボン酸 t−ブチルエステル(5.00、25.09mmol)を加え、還流下、窒素下で、24時間加熱し、室温まで冷却させ、一晩放置した。当該反応混合物を炭酸カリウム水溶液(10%、80mL)に注ぎ、結果として生じた混合物を酢酸エチルで抽出した(2×50mL)。有機物を合わせ、乾燥し(MgSO4)、真空中でエバポレートし、4−シアノメチレンピペリジン−1−カルボン酸 t−ブチルエステルを、液体として得て、これは放置すると凝固した(5.39g、96.6%)。NMR(δ−CDCl3)1.5(s、9H)、2.4(m、2H)、2.6(m、2H)、3.5(m、4H)、5.2(s、1H)。
(4−シアノメチルピペリジン−1−カルボン酸 t−ブチルエステル)
エタノール(160mL)中の4−シアノメチレンピペリジン−1−カルボン酸 t−ブチルエステル(5.39g、24.25mmol)を、エタノール(20mL)中の5% パラジウム炭素(0.69g)の懸濁液に加え、室温で、撹拌しながら、60psi(約412KPa)で6時間水素化した。混合物をセライトに通してろ過し、溶剤を真空中でエバポレートし、4−シアノメチルピペリジン−1−カルボン酸 t−ブチルエステルを、油状物として得た。これは放置すると凝固して固形物を与えた(5.43g、99.8%)。MS(m/z):247(M+Na)。
(ピペリジン−4−イルアセトニトリル)
トリフルオロ酢酸(23mL、34.7g、304mmol)を、DCM(25mL)中の4−シアノメチルピペリジン−1−カルボン酸 t−ブチルエステル(5.43g、24.21mmol)に加え、室温で18時間撹拌した。溶剤を真空中で除去し、メタノール(50mL)中に溶解させ、SCX−2カラム上に注いだ。メタノール中の2M アンモニアで溶出し、溶出剤をエバポレートし、ピペリジン−4−イルアセトニトリルを油状物として得た。これは放置すると凝固した(2.78g、92%)。MS(m/z):125.1(M+1)。
(調製15 3’−クロロ−4−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イルメチル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピラジニル)
Figure 2011500575
2Lの3つ口丸底フラスコに、3’−クロロ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピラジニル(39g、0.196mol)、1,2−ジクロロエタン(780mL)、次いで1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボアルデヒド(carbalehyde)(25.5g、0.206mol)を入れ、15分間、窒素下で、激しく撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(45.77g、215mmol)を3回に分けて、10分間隔で加えた。メタノール(100mL)をゆっくりと加え、20分間撹拌し、白色のフォームに濃縮した。当該フォームを塩化メチレンに溶解させ、1kgのシリカプラグに加えた。生成物を5−10% イソプロピルアルコール/DCMで溶出し、当該生成物を含んでいる画分を濃縮し、3’−クロロ−4−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イルメチル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピラジニルを黄色油状物として得た(37g、60%)。MS(m/z):307(M+1)。
下記の化合物は、適切な2−クロロ−3−(ピペラジン−1−イル)ピラジンまたは1−(2−クロロ−ピリジン−3−イル)ピペラジン、および置換−1H−ピラゾール−4−カルボアルデヒドを使用して、基本的に、調製15の方法によって調製した。
Figure 2011500575
Figure 2011500575
(調製28 3’−ピペリジン−1−イル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピラジニル)
Figure 2011500575
(3’−ピペリジン−1−イル−2,3,5,6−テトラヒドロ−[1,2’]ビピラジニル−4−カルボン酸 t−ブチルエステル)
3’−クロロ−2,3,5,6−テトラヒドロ−[1,2’]ビピラジニル−4−カルボン酸 t−ブチルエステル(0.4g、1.34mmol、1当量)およびピペリジン(662μL、6.69mmol、5当量)を、マイクロ波バイアルに入れ、封をし、CEM(商標)マイクロ波で、180℃まで、最大300ワットパワーで、1時間加熱した(注意−圧力が上昇した)。2M 水酸化ナトリウム水溶液(5mL)およびDCM(5mL)を加え、次いで、疎水性のフリットに通し、分離した。水層を2度、DCM(5mL)で抽出し、有機抽出物を合わせ、濃縮し、3’−ピペリジン−1−イル−2,3,5,6−テトラヒドロ−[1,2’]ビピラジニル−4−カルボン酸 t−ブチルエステルを得た(0.46g、99%)。MS(m/z):348.3(M+1)。
(3’−ピペリジン−1−イル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピラジニル)
トリフルオロ酢酸(1.00mL、13.24mmol、10当量)を、DCM(10mL)中の3−ピペリジン−1−イル−2,3,5,6−テトラヒドロ−[1,2’]ビピラジニル−4−カルボン酸 t−ブチルエステル(0.46g、1.32mmol、1当量)の溶液に加え、次いで、当該混合物を室温で4時間撹拌した。当該反応混合物を濃縮し、次いで、メタノール中に溶解させ、10g SCX−2 イオン交換カートリッジ(メタノールで予洗した)上に充填した。1カラムボリュームのメタノールで洗浄し、次いで、1カラムボリュームの3.5M アンモニア(メタノール中)で溶出した。濃縮し、3’−ピペリジン−1−イル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピラジニルを得た(0.317g、97%)。MS(m/z):248.2(M+1)。
下記の化合物は、tert−ブチル 4−(2−クロロピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート、またはtert−ブチル 4−(3−クロロピラジン−2−イル)ピペリジン−1−カルボキシレートおよび置換されたピペリジンを使用して、基本的に調製28の方法によって調製した。
Figure 2011500575
(調製34 トルエン−4−スルホン酸 1−[4−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イルメチル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピラジニル−3’−イル]−ピペリジン−4−イルメチルエステル)
Figure 2011500575
p−トルエンスルホニルクロリド(272mg、1.43mmol、1.1当量)を、DCM(3mL)中の{1−[4−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イルメチル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピラジニル−3’−イル]−ピペリジン−4−イル}−メタノール(0.5g、1.30mmol、1当量)、遊離塩基およびトリエチルアミン(1.43mL、10.24mmol、1.1当量)の溶液に、0℃で加えた。当該混合物を、窒素下で20.5時間撹拌した。さらに一部のp−トルエンスルホニルクロリド(0.13g、0.682mmol、0.5当量)を、当該反応混合物に加え、さらに4.5時間、撹拌を続けた。反応物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)でクエンチし、次いで、疎水性フリットに通して分離した。水層を2度、DCM(20mL)で洗浄し、有機抽出物を合わせ、濃縮した。40g シリカゲルカラム上のフラッシュクロマトグラフィー(DCM中0−10% メタノールで溶出)によって精製し、トルエン−4−スルホン酸 1−[4−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イルメチル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピラジニル−3’−イル]−ピペリジン−4−イルメチルエステルを得た(0.36g、51%)。MS(m/z):540.2(M+1)。
(実施例1 3’−[4−(1−エチル−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イルメチル)−ピペラジン−1−イル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−オール 塩酸塩)
Figure 2011500575
1−(2−クロロ−ピリジン−3−イル)−4−(1−エチル−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イルメチル)−ピペラジン(0.155mg、0.484mmol、1当量)および4−ヒドロキシピペリジン(245.09mg、2.42mmol、5当量)をマイクロ波バイアルに入れ、封をし、CEM(商標)マイクロ波で、180℃まで最大300ワットパワーで1時間加熱した。冷却した混合物を、さらに1時間、同様の条件下で再度反応させた。水(5mL)およびDCM(5mL)を、冷却した反応混合物に加え、次いで、疎水性フリットに通して分離した。水層を2度、DCM(5mL)で抽出し、有機抽出物を合わせ、濃縮した。40g シリカゲルカラム上のフラッシュクロマトグラフィー(DCM中4−8% メタノールで溶出した)によって精製した。この物質(101mg、0.26mmol)を最小量の50% アセトニトリル水溶液に溶解させた。2M 塩酸(130μL、0.26mmol)を加え、凍結乾燥し、3’−[4−(1−エチル−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イルメチル)−ピペラジン−1−イル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−オール 塩酸塩を得た(111mg、54%)。MS(m/z):385.2(M+1)。
下記の化合物は、適切な4−(置換−1H−ピラゾール−4−イルメチル)−1−(2−クロロ−ピリジン−3−イル)ピペラジンまたは4−(置換−1H−ピラゾール−4−イルメチル)−1−(2−クロロ−ピラジン−3−イル)ピペラジン、および置換ピペリジンを使用して、基本的に、実施例1の方法によって調製した。
Figure 2011500575
Figure 2011500575
Figure 2011500575
Figure 2011500575
(実施例24 {3’−[4−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イルメチル)−ピペラジン−1−イル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル}−メタノール 塩酸塩)
Figure 2011500575
1,2−ジクロロエタン(10mL)中の(3’−ピペラジン−1−イル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−イル)−メタノール(0.145g、0.524mmol、1当量)および1−エチル−1H−ピラゾール−4−カルボアルデヒド(97.69mg、0.787mmol、1.5当量)の溶液に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(166.79mg、0.787mmol、1.5当量)を、一度に、固形物として加えた。当該混合物を、室温、窒素下で20時間撹拌した。2M 水酸化ナトリウム水溶液(20mL)およびDCM(20mL)を加えた。相分離器を使用して分離し、水層をDCM(10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を濃縮し、高pH 逆相 HPLCによって精製した。この物質(120mg、0.31mmol)を、最小量の50% アセトニトリル水溶液に溶解させた。2M 塩酸(155μL、0.31mmol)を加え、凍結乾燥し、標記の化合物を得た(127mg、58%)。MS(m/z):385.2(M+1)。
下記の化合物は、適切な1−(2−(置換−ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピペラジンまたは2−(置換−ピペリジン−1−イル)−3−(ピペラジン−1−イル)ピラジン、および置換−1H−ピラゾール−4−カルボアルデヒドを使用して、基本的に、実施例24の方法によって調製した。
Figure 2011500575
Figure 2011500575
Figure 2011500575
Figure 2011500575
(実施例51 {1−[4−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イルメチル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピラジニル−3’−イル]−ピペリジン−4−イル}−アセトニトリル 塩酸塩)
Figure 2011500575
シアン化ナトリウム(78.46mg、1.60mmol、2.4当量)を、ジメチルスルホキシド(5mL)中のトルエン−4−スルホン酸 1−[4−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イルメチル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピラジニル−3’−イル]−ピペリジン−4−イルメチルエステル(0.36g、0.667mmol、1当量)の溶液に加えた。当該溶液を50℃まで、撹拌しながら5.75時間加熱し、次いで、室温まで冷却した。水(20mL)を加え、水層を3回DCM(20mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。40g シリカゲルカラム上のフラッシュクロマトグラフィー(DCM中勾配2−10% メタノールで溶出)によって精製した。高pH 逆相 HPLC(UVによる誘導)によってさらに精製した。この物質(148mg、0.38mmol)を最小量の50% アセトニトリル水溶液に溶解させた。2M 塩酸(190μL、0.38mmol)を加え、凍結乾燥し、{1−[4−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イルメチル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピラジニル−3’−イル]−ピペリジン−4−イル}−アセトニトリル 塩酸塩を得た(166mg、58%)。MS(m/z):395.2(M+1)。
(実施例52 3’−[4−(1−エチル−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イルメチル)−ピペラジン−1−イル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−オール 二塩酸塩)
Figure 2011500575
4−(2−クロロ−ピリジン−3−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
Figure 2011500575
3−ブロモ−2−クロロピリジン(460g、2.39mol)をトルエン(2.3リットル)中で撹拌した。N−t−ブトキシカルボニルピペラジン(445.2g、2.39mol)を加え、窒素で15分間パージした。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(43.78g、47.8mmol)および4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(82.99g、143mmol)を加え、窒素で15分間パージした。当該混合物を1ガロン(約3785cm)のオートクレーブに移し、窒素下で保持した。ナトリウム t−ブトキシド(252.69g、2.63mol)を加えた(わずかな発熱が認められた)。当該オートクレーブを窒素で40psi(275.6KPa)まで加圧し、圧力を放出し、これを3回繰り返し、次いで、窒素で20〜40psi(137.8〜275.6Kpa)まで加圧し、混合物を110℃まで急速に加熱した。温度は、発熱反応によって約113℃まで上昇した。反応物を2.75時間、110℃、20〜40psi(137.8〜275.6Kpa)で窒素下で撹拌した。当該混合物を冷却させ、反応の完了を確かめた(HPLC分析)。当該混合物をガラス繊維紙でろ過し、トルエンで洗浄した。
ろ過した混合物を分離用フラスコに移し、水(2リットル)で抽出した。水層を2回酢酸エチルで抽出した(3L、次いで2L)。合わせた有機相を2回、15% NaCl溶液(4L、次いで2L)で洗浄した。有機物を30分間、硫酸ナトリウムおよび脱色炭(100g)とともに撹拌した。混合物をろ過し、濾液をロータリーエバポレーター上でエバポレートし、濃色の油状物(831g)を得た。
上記の粗生成物を酢酸エチル(3L)中で溶解させ、シリカゲルを詰めた(6Kg、ヘプタンを使用して詰めた)焼結ガラス漏斗上に充填した。カラムを、95% ヘプタン:5% 酢酸エチル(8L)で洗浄し、次いで、70% ヘプタン:30% 酢酸エチルで溶出し、粗生成物を含んでいる画分を回収した。生成物を含んでいる画分を合わせ、シリカゲルクロマトグラフィーによって、5% メチル t−ブチルエーテル(DCM中)でさらに精製し、4−(2−クロロ−ピリジン−3−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸 t−ブチルエステル(331g、46.5%)を黄色の固形物として得た。H NMR 500MHz(CDCl3)δ8.078(dd、J=3.2Hz、1H)、7.30(dd、J=6.5Hz、1H)、7.201(m、1H)、3.616(m、4H)、3.018(m、4H)、1.485(s、9H)。
(tert−ブチル 4−(2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート)
Figure 2011500575
2L フラスコにスターラー、熱電対、および表面下添加のための窒素ラインを備え、窒素雰囲気下で30分間パージした。4−(2−クロロ−ピリジン−3−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸 t−ブチルエステル(100g、0.336mol)、4−ヒドロキシピペリジン(37.36g、0.369mol)、ナトリウム t−ブトキシド(80.68g、0.839mol)、およびアセタト(2’−ジ−t−ブチルホスフィノ−1,1’−ビフェニル−2−イル)パラジウム(II)(2.33g、5.04mmol)を加えた。固形物の混合物を窒素雰囲気下に15分間置いた。セパレートフラスコ中のトルエン(933mL)を窒素で30分間泡立たせた。このトルエンを固形物の混合物に加え、28時間撹拌し、窒素を反応混合物中でゆっくりと泡立たせ、温度を16〜20℃の間に水浴で制御した。水(1L)を滴下し、温度を25℃未満に維持した。相を分離し、水層をトルエン(500mL)で抽出した。有機物を合わせ、2回、15% NaCl水溶液で洗浄した。有機相をロータリーエバポレーター上でエバポレートし、油状物を得た。トルエン(250mL)を加え、2回エバポレートし、127.7gの油状物を得た。当該油状物を酢酸エチル(255mL(2回に分けた))に溶解させ、65〜70℃まで加熱した。ヘプタン(1277mL(10回に分けた))を65〜70℃で加えた。溶液を常温まで冷却し、16〜18時間放置した。黄色の混合物を0〜5℃まで1時間冷却し、次いでろ過した。固形物をヘプタン中の20% 酢酸エチル溶液で、0〜5℃で洗浄した。当該固形物を45〜50℃で真空乾燥器中で乾燥し、t−ブチル 4−(2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレートを得た(66.6g、54.7%)。H NMR 500MHz(CDCl3)δ7.958(dd、J=3.3Hz、1H)、7.10(d、J=7.1Hz、1H)、6.834(m、1H)、4.01(d、J=3.2、2H)、3.865(m、1H)、3.578(m、4H)、3.041(m、4H)、2.945(m、2H)、1.643(m、2H)、1.487(s、9H)。
(1−(3−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−オール 二塩酸塩)
Figure 2011500575
氷浴で冷却した2L フラスコ中に、HClガスをメタノール(900mL)に加え、7.31M 溶液を調製し、温度を20℃未満に維持した。
t−ブチル 4−(2−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(306.5g、0.846mol)を12リットル フラスコに加え、次いでメタノール(613mL)およびトルエン(3.06L)を加えた。混合物を撹拌し、溶液を得て、次いで、上記メタノール HCl溶液(579mL)を加えた。当該溶液を35℃まで2時間、次いで、4時間、常温で加熱した。得られた結晶性生成物をろ過し、当該結晶をトルエンで洗浄し、次いで、真空乾燥器中で40〜45℃で乾燥し、1−(3−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−オール 二塩酸塩を結晶性固形物として得た(283.5g、99.47%)。H NMR 300MHz(DMSO)δ9.624(bs、2H)7.890(dd、J=6.4Hz、1H)、7.633(d、J=7.75Hz、1H)、7.137(m、1H)、3.916(bm、2H)、3.727(bm、1H)、3.236(bs、9H)、1.877(bm、2H)、1.515(bm、2H)。
(1−(3−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−オール)
Figure 2011500575
1−(3−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−オール 二塩酸塩(281.0、0.838mol)を、飽和塩化ナトリウム水溶液(2.45リットル)中で溶解させた。2M NaOH(約1L)を、pHを11.3にするために加えた。当該混合物を3回、DCMで抽出した(3×2.04L)。合わせた有機物を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、窒素を抽気しながら、溶剤をロータリーエバポレーター上でエバポレートし、フォームを得た。当該フォームが安定である場合、当該物質を2〜3時間、50℃で、真空下でさらに乾燥し、1−(3−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−オールを得た(207.5g、94.1%)。H NMR 300MHz(CDCl3)δ7.923(dd、J=3.1Hz、1H)、7.10(d、J=6.3Hz、1H)、6.815(m、1H)、4.040(m、2H)、3.840(m、1H)、3.048(bs、8H)、2.898(m、2H)、2.028(m、2H)、1.862(s、2H??)、1.634(m、2H)。
(3’−[4−(1−エチル−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イルメチル)−ピペラジン−1−イル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−オール)
Figure 2011500575
1−(3−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−オール(207g、0.789mol)および1−エチル−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボアルデヒド(130.8g、0.947mol)をジクロロエタン(4.55L)中で溶解させた。−5℃まで冷却し、温度を約5℃未満に維持しながら、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(334.5g、1.578mol)を何度かに分けて(portion−wise)加えた。氷浴を取り除き、反応物を10℃まで、約1時間にわたって加温した。当該反応物を18〜20℃まで加温し、3時間撹拌した。
反応混合物を15℃まで冷却し、2N NaOH(2L)を加えた。相を分離し、水層を2回、DCMで抽出した(2×1.3L)。合わせた有機層をガラス繊維紙でろ過した。有機物を1N HClで抽出した(1×2.5L 1回、2×1L)。生成物を含む合わせた水層に、50% NaOH(400mL)を加え、pHを11.6に至らしめた。得られた乳白色の水層をDCMで抽出した(1×3L、2×1.5L)。合わせた有機物を硫酸ナトリウムで乾燥した。脱色炭(G−60、44g)を加え、混合物を常温で20分間撹拌した。ガラス繊維紙でろ過し、DCM(1L)ですすぎ、溶剤をエバポレートし、3’−[4−(1−エチル−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イルメチル)−ピペラジン−1−イル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−オールを油状物として得た(330g、109%)。H NMR 300MHz(CDCl3)(E29−H70357−031)δ7.87(dd、J=3.3Hz、1H)、7.37(s、1H)7.05(dd、J=6.26Hz、1H)、6.77(m,1H)、4.065(q、J=7.35Hz、2H)、3.99(bm、2H)、3.802(bm、1H)、3.365(s、2H)、2.658(bm、2H)、2.551(bm、3H)、2.236(s、3H)、1.985(bm、2H)、1.615(bm、2H)、1.381(t、J=7.26Hz、3H)。
(3’−[4−(1−エチル−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イルメチル)−ピペラジン−1−イル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−オール 二塩酸塩)
3’−[4−(1−エチル−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イルメチル)−ピペラジン−1−イル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−オール(415g、1.079mol))を、エタノール(5.5リットル)およびメチル t−ブチルエーテル(6.23リットル)中に溶解させた。当該溶液を、窒素雰囲気下で撹拌し、50〜55℃まで加熱した。エタノール中の2.96M HCl溶液(0.729L)を、50〜55℃で50分間かけて加えた。当該混合物を40.1℃まで90分間かけて冷却した。当該混合物を20℃まで20分間かけて冷却し、次いで、20℃で30分間撹拌した。当該混合物をろ過し、メチル t−ブチルエーテルで洗浄した(3×500mL)。固形物を真空乾燥器中、50〜55℃、真空下で、わずかに窒素掃引しながら、24時間乾燥し、3’−[4−(1−エチル−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イルメチル)−ピペラジン−1−イル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−オール 二塩酸塩を得た(416g、84.3%)。H NMR 500MHz(CD3OD)δ7.89(dd、J=6.0Hz、2H)、7.828(s、1H)、7.275(dd、J=6.0Hz、1H)、4.86(CD3OH)、4.385(s、2H)、4.220(q、J=7.1Hz、2H)、4.04(bm、2H)、3.976(bm、1H)、3.70(bm、4H)、3.511(bm、2H)、3.410(bt、2H)、3.145(t、J=8.1、2H)、2.467(s、3H)、2.082(bm、2H)、1.716(bm、2H)、1.416(t、J=7.5Hz、3H)。塩化物の分析は、ICP/MSによって得た(15.6%)。
本発明の5−HT受容体拮抗薬は、5−HT受容体に対して相対的に選択的である。本発明の化合物は、他の5−HT受容体サブタイプ(特に5−HT1A、5−HT1Bおよび5−HT1D受容体)と比較して、5−HT受容体に対して特に相対的に選択的である。この選択性は、下記の受容体結合アッセイおよび受容体拮抗薬活性アッセイで示される。
(膜の調製)
アフィニティーおよび拮抗薬活性のアッセイのための膜は、基本的に、下記の通り調製した。AV−12 細胞(5−HT受容体を安定して発現する)を、単層として、5×T−150 フラスコ中で、DMEM/F12(3:1)5% FBS、20mM HEPES、400mg/mL ジェネテシン、50mg/mL トブラマイシンで増殖させた。90% コンフルエンスまで増殖後、培地を除去し、Hybritech培地(2% ウマ血清、100mg/mL 硫酸デキストラン、1mg/mL ヌセリン(nucellin)、1mg/mL ヒトトランスフェリン(部分的に鉄飽和)、50mg/mL トブラマイシン、20mM HEPES、100mg/mL ジェネテシン、0.04% プルロニック F68を含む)に置き換えた。(Hybritech培地は、懸濁液中の細胞増殖を補助するための、低カルシウムに改変されたDMEM/F12培地であり、下記の処方を有する:ビオチン 7.3μg/L、塩化カルシウム無水物 11mg/L、塩化コリン 8.98mg/L、硫酸銅5HO 3.75μg/L、Dグルコース(ブドウ糖) 6.00g/L、DL リポ酸 チオクト酸(thioctic) 0.21mg/L、エタノールアミン(thanolamine) HCL 10mg/L、硝酸鉄 9O 50μg/L、硫酸鉄 7O 0.42mg/L、葉酸 4mg/L、グリシン 30mg/L、I イノシトール 12.6mg/L、L アラニン 8.9mg/L、L アルギニン HCL 211mg/L、L アスパラギン HO 15mg/L、L アスパラギン酸 13.3mg/L、L シスチン 2HCl 62.6mg/L、L グルタミン酸 7.35mg/L、L グルタミン 1.46 g/L、L ヒスチジン HCl HO 42mg/L、L イソロイシン、105mg/L、L ロイシン 105mg/L、L リジン HCl 146mg/L、L メチオニン 30mg/L、L フェニルアラニン 66mg/L、L プロリン 17.25mg/L、L セリン 42mg/L、L スレオニン 95mg/L、L トリプトファン 16mg/L、L チロシン二ナトリウム塩 104mg/L、L バリン 94mg/L、無水塩化マグネシウム 28.64mg/L、無水硫酸マグネシウム 48.84mg/L、ナイアシンアミド 4mg/L、KCl 311.8mg/L、プトレシン(purescine) 2HC 10.08mg/L、ピリドキサール HCl 4mg/L、ピリドキシン HCl 30μg/L、リボフラビン 0.4mg/L、NaCl 5.50 g/L、ヒポキサンチンナトリウム 4.77mg/L、パントテン酸ナトリウム 4mg/L、無水リン酸水素二ナトリウム 71.2mg/L、リン酸二水素ナトリウム 62.5mg/L、ピルビン酸ナトリウム 220mg/L、亜セレン酸ナトリウム 5.00μg/L、チアミン HCl 4mg/L、チミジン 0.73mg/L、ビタミン B−12 0.68mg/L、硫酸亜鉛 7O 0.43mg/L)。培地を条件付けるために、細胞を一晩増殖させた。翌朝、条件培地(計約150mL)を取り除き、滅菌容器に保存した。細胞をトリプシン処理し、条件培地中に回収した。未使用の懸濁培地を、総体積を500mLに、細胞密度を5×10細胞/mLにするために加えた。懸濁培養液量を、3週間かけて繰り返して増やし、収集までに所望の量および密度にした(目的とした細胞密度 約3.5〜4.0×10細胞/mL)。細胞を遠心分離(1,500g、4℃、30分間)によって収集した。上清をデカンテーションし、細胞ペレットを氷冷リン酸緩衝食塩水(PBS)で再懸濁した。細胞懸濁液を50mL 遠心管に分注し、1,500g、4℃で、15分間遠心分離した。上清を除去し、ペレットを秤量し、次いで、ドライアイス上で凍結させた。
膜を調製するため、上記のペレットを氷冷したトリスバッファー(20mM トリス HCl、pH 7.4、23℃、5mM EDTA)に再懸濁し、Wheaton 組織グラインダーでホモジナイズした。可溶化液を、引き続いて200×gで5分間、4℃で遠心分離し、大きい断片をペレットにし、廃棄した。上清を収集し、40,000×g、60分間、4℃で遠心分離した。得られたペレットを最終バッファー(50mM トリス HClおよび0.5mM EDTA、pH 7.4を含んでいる)に再懸濁した。膜調製物をドライアイス上で急速凍結し、−80℃で保存した。タンパク質濃度は、Bradford.Anal.Biochem.、72:248−254、1976による方法で測定した。
cAMP機能分析のため、上記で得た5−HT−発現細胞を150cmフラスコ中で増殖させ、基本的に下記の通り処理した。培地をフラスコから吸引し、細胞を1mL PBSで洗浄した。酵素フリーの細胞解離液(特殊培地(www.chemicon.com)カタログ番号S−004−B)を使用して、細胞をフラスコ表面から放出し、完全培地に再懸濁した。細胞試料の細胞数を計測し、残りを上記のように3分間遠心分離した。得られた細胞ペレットをPBS中に、濃度1×10細胞/mLとなるように再懸濁し、cAMPアッセイにおいて上記のように直接使用した。
(5−HT受容体アフィニティー:放射リガンド結合アッセイ)
H]5−HT 結合をKahlら(J.Biomo.l Screen、2:33−40(1997)によって報告されたアッセイ条件を改変した条件を使用して、基本的に下記の通り行った。放射リガンド結合アッセイは、96ウェル マイクロタイタープレート(全量は125μlであり、次の反応バッファーを含む:50mM トリス、10mM MgCl、0.2mM EDTA、10mM パージリン、0.1% アスコルビン酸、pH 7.4)中で室温で行った。競合結合は、0.1〜10,000nMに及ぶ11個の試験化合物の濃度で、1nM [H]5−HTの存在下で行った。標識されていない5−HT(10μM)は、非特異的な結合を定めるために使用した。結合反応は、0.15μgの膜ホモジネート(2.31ng/μL、65μL/ウェル)および0.5mgのシンチレーション近接アッセイのフルオロマイクロスフィアの添加によって開始した。反応物は室温で3時間インキュベーションし、次いで、Trilux Microbeta(商標)シンチレーションカウンタで、受容体に結合した放射リガンドを検出するために計測した。結合データは、コンピューターを使った4パラメータ フィット分析(fit analysis)(ID Business Solutions社、英国、サリー州、ギルフォード)によって分析した。チェン−プルソフ(Cheng−Prusoff)式(Biochem.Pharmacol.、22:3099−3108(1973))を使用して、IC50値をK値に変換した。
例示された化合物は、基本的に、記載された通りに試験し、≦50nMのK値を有することを見出した。実施例1の化合物は、基本的に、記載された通りに試験し、約16.2nMのK値を有することを見出した。
他のセロトニン受容体サブタイプ、ならびにα1および2 アドレナリン受容体についてのアフィニティーは、所望の受容体サブタイプ(5−HT1A、5−HT1B、および5−HT1Dサブタイプ、ならびに5−HT2A、5−HT2B、5−HT2C、5−HT、5−HT、および5−HT受容体サブタイプを含む)を安定して発現している細胞由来の膜を使用して、上記放射リガンド受容体結合アッセイの改変によってすぐに測定され得る。Ki−x/Ki−5HT7の選択性比(Ki−xは、比較されている受容体についてのK)は、5−HT受容体に対するある化合物の相対的なアフィニティーを示す。例示された化合物は試験され、他のセロトニン受容体に対する選択性比は≧4、かつ、アドレナリン(andronergic)受容体に対する選択性比は≧4であることを見出した。実施例1の化合物は、基本的に記載されたように試験し、下記の選択性特性を有することを見出した。
Figure 2011500575
(機能的拮抗薬アッセイ:cAMP形成の測定)
セロトニンおよびセロトニン性薬物が5−HT受容体を形質移入されたCHO細胞におけるcAMP生成刺激能力によって判定される場合、5−HT受容体は機能的にG−タンパク質に共役される(Ruatら、Proceedings of the National Academy of Sciences(USA)、90:8547−8551、1993)。従って、機能的な受容体活性は、市販の入手可能な、細胞に基づいた、均質の、時間分解蛍光アッセイキット(例えば、Cisbio−US社(マサチューセッツ州、ベッドフォード)製のキット)を使用して、アデニル酸シクラーゼ活性の測定によって測定され得る。基本的に、製造者によって提供される手順および試薬を使用して、約20,000のヒト5−HT受容体を発現しているAV−12細胞(上記の通り)は、結合アッセイについて記載された範囲の用量濃度の試験化合物とともに使用される。5−HTについてのEC−90 用量−反応曲線は、競合的拮抗を示すために平行して測定される。cAMP標準曲線もまた、実験ごとに追加した。アッセイ後、プレートを、Envision(商標)計器(パーキンエルマー、マサチューセッツ州、ウェルズリー)で読み取り、データを標準曲線に規準化し、受容体結合アッセイの結果についての上記のデータ分析のために、阻害率に変換した。K(nM)は、化合物の拮抗薬の効力の基準として算出した。好ましい化合物は、阻害率>75%を有するものである。さらに他の好ましい化合物は、K<50nMを有するものである。実施例1の化合物は、基本的に上記のように試験し、K値が約2.97nM(阻害=約108%)の完全拮抗薬であることが見出した。
(硬膜外血漿タンパク質溢出(PPE)の動物モデル)
硬膜外血漿タンパク質溢出モデルは、片頭痛についての確立されたモデルである。アッセイ条件下で、試験化合物が硬膜への血漿タンパク質の溢出を減少させる能力は、片頭痛の症状を通じた硬膜の炎症を減少させる、または予防する化合物の能力を示すと考えられる(Johnson、K.W.ら、Neuroreport、8(1997)2237−2240参照)。
硬膜外血漿タンパク質溢出を減少させる、または予防する能力について化合物をアッセイするため、Harlan Sprague−Dawleyラット(250〜350g)のオスをペントバルビタールナトリウム(65mg/kg、腹腔内)で麻酔し、切歯バーセット(incisor bar set)を−2.5mmに設定して、定位固定フレーム(David Kopf Instruments)に固定した。正中矢状頭皮切開の後、2対の両側の孔を頭蓋骨に開けた(後方(posterially)に3.2mm、側方(laterally)に1.8および3.8mm、全ての座標はブレグマを基準としている)。対のステンレス鋼の刺激電極(先端部以外は絶縁されている)(Rhodes Medical Systems社)を、両脳半球の穴を通じて、深さ9.2mmまで下げた。
試験化合物を、投与量1mL/kgで、大腿静脈に静脈内投与した(i.v.)。注射から約8分後、動物にフルオレセインイソチオシアネート−ウシ血清アルブミン(FITC−BSA)(20mg/kg、静脈内)を投薬した。FITC−BSAは、タンパク質溢出のマーカーとして機能する。試験化合物の注射から10分後、左側の三叉神経節を電気的に刺激した(5分間、電流強度は1.0mA(5Hz、5ミリ秒パルス、毎200ミリ秒)、モデルS48 グラスインスツルメント(Grass Instrument)刺激装置およびPSIU6 光電子分離ユニット(photoelectric isolation unit)(Grass−Telefactor)による)。
あるいは、一晩絶食させたラットに、試験化合物を、経口的に、胃管栄養法で、2mL/kg投薬した。投薬の約50分後、当該動物に麻酔をかけ、定位固定フレームに上記のように固定した。経口投薬58分後、当該動物にFITC−BSA(20mg/kg、静脈内)を投薬した。化合物投薬60分後、当該動物を上記のように電気的に刺激した。
刺激の停止から5分後、当該動物を放血によって屠殺した(40mLの生理食塩水を使用)。頭蓋の頂点を取り除き、硬膜の膜試料を両方の脳半球から取り除き、水ですすぎ、顕微鏡のスライドガラス上に平らに広げた。乾燥したら、組織に70% グリセロール/水の溶液でカバースリップした。
各試料のFITC−BSAの量を、格子モノクロメータ、分光光度計、およびコンピューター作動のステージを備えた蛍光顕微鏡(Zeiss)で定量した。蛍光測定は、約490nmの励起波長および約535nMで測定された発光強度で、各硬膜試料ごとに5×5のグリッド(目盛500μm)、25点で行った。25回分の測定の平均偏差および標準偏差を測定した。
三叉神経節の電気的刺激によって引き起こされた溢出は、同側性効果(すなわち、三叉神経節が刺激された硬膜の側のみで生じる)であった。これにより、対照として、他の(刺激されていない)半分の硬膜の使用が可能となる。刺激されていない側の溢出量に対する、刺激された側からの硬膜の溢出量の割合を算出した。生理食塩水のみを投与された対照動物は、約2.0の割合をもたらした。対照的に、刺激された側からの硬膜の溢出を効果的に予防した化合物では、約1.0の割合をもたらした。
好ましい化合物は、溢出を効果的に予防するものである。実施例1の化合物を、基本的に、記載されたようにアッセイし、0.1mg/KgのID100を有することを見出し、約1.15の割合を与えた。
本発明の方法で使用された化合物を、製剤することなく直接投与することも可能である一方、当該化合物は、通常、有効成分として少なくとも1つの式Iの化合物、またはその薬理学的に許容できる塩、ならびに少なくとも1つの薬理学的に許容できる担体、希釈剤および/または賦形剤を含んでいる医薬組成物の形態で投与される。これらの組成物は、様々な経路(経口、舌下、頬側、鼻腔内、経皮、皮下、静脈内、筋肉内、および経肺を含む)によって投与され得る。このような医薬組成物およびこれらを調製する工程は、当該技術分野で周知である。例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy(フィラデルフィア科学大学、編集、第21版、Lippincott Williams&Wilkins社、2005)参照。
当該組成物は、好ましくは、単位投与形態で処方され、各投与量は、約0.1〜約200mg(さらに通常は、約1.0〜約30mg)の有効成分を含む。用語「単位投与形態」は、ヒト被験者および他の哺乳類への単位投与量として適した物理的に分離した単位を意味し、各単位は、少なくとも1つの適切な薬理学的に許容できる担体、希釈剤および/または賦形剤と合わせて、所望の治療上の効果を生むように算出された、所定の量の活性物質を含む。
当該化合物は、広い投与量範囲にわたって一般的に効果的である。例えば、1日あたりの投与量は、通常、約0.01〜約30mg/kgの範囲内(例えば、約0.1〜約15mg/kg/日の範囲内)であり、単回または分けて服用される。しかし、実際に投与される化合物の量は、医師によって、関連状況(治療される症状、選択された投与経路、投与される実際の化合物(単数または複数)、個々の患者の年齢、体重、および反応、ならびに患者の症状の重症度を含む)の観点から決定され、従って、上記の投与量範囲は決して本発明の範囲を制限することを意図したものではないことが理解されるだろう。いくつかの例では、上記下限未満の投与量レベルが適切であってもよく、一方他の場合では、さらに高用量が使用されてもよい。
本発明の方法において使用された化合物の投与のために使用される製剤のタイプは、使用される特定の化合物、選択された投与経路から要求される薬物動態プロファイルのタイプ、および患者の状態によって決定されてもよい。

Claims (12)

  1. 次式の化合物
    Figure 2011500575
    (式中、
    Aは、−C(H)=または−N=であり、
    は、i)水素、ii)メチル、iii)エチル、iv)ヒドロキシメチル、v)ヒドロキシエチル、vi)任意に1〜3のフルオロ基で置換されたフェニル、vii)任意に1〜3のフルオロ基で置換されたベンジル、およびviii)ピリジルからなる群から選択される置換基であり、
    は、水素、メチル、またはエチルであり、
    は、水素、メチル、またはクロロであり、
    は、i)水素、ii)フルオロ、iii)メチル、iv)ヒドロキシ、v)ヒドロキシメチル、vi)ヒドロキシエチル、vii)メトキシメチル、viii)シアノメチル、およびix)メチルスルホニルアミノメチルからなる群から選択され、
    は、水素またはフルオロであるが、ただしRがフルオロである場合、Rはフルオロであり、
    およびRは、同一であり、水素、メチル、およびフルオロからなる群から一緒に選択されるが、ただしRおよびRが水素ではない場合、RおよびRは両方とも水素である)
    または、その薬理学的に許容できる塩。
  2. は、メチル、エチル、または任意に1〜2のフルオロ基で置換されたフェニルである請求項1記載の化合物。
  3. は、メチル、エチル、または任意に1〜2のフルオロ基で置換されたフェニルであり、かつ、Rはヒドロキシ、ヒドロキシメチル、またはメトキシメチルである請求項1記載の化合物。
  4. 3’−[4−(1−エチル−5−メチル−1H−ピラゾール−4−イルメチル)−ピペラジン−1−イル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−4−オールである請求項1記載の化合物またはその薬理学的に許容できる塩。
  5. 薬理学的に許容できる担体、希釈剤または賦形剤と合わせて、有効成分として請求項1〜4いずれか1項に記載の化合物を含む医薬組成物。
  6. 治療における使用のための請求項1〜4いずれか1項に記載の化合物。
  7. ヒトの片頭痛の治療のための方法であって、このような治療を必要とするヒトに、有効量の請求項1記載の化合物を投与する工程を含む方法。
  8. ヒトの片頭痛の予防的な治療のための方法であって、このような治療を必要とするヒトに、有効量の請求項1記載の化合物を投与する工程を含む方法。
  9. ヒトの片頭痛の治療における使用のための請求項1〜4いずれか1項に記載の化合物。
  10. ヒトの片頭痛の予防的治療における使用のための請求項1〜4いずれか1項に記載の化合物。
  11. 片頭痛の治療のための薬物の製造における請求項1〜4いずれか1項に記載の化合物の使用。
  12. 片頭痛の予防的治療のための薬物の製造における請求項1〜4いずれか1項に記載の化合物の使用。
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