JP2011259678A - 分電盤回路の通電遮断復帰システム - Google Patents

分電盤回路の通電遮断復帰システム Download PDF

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Abstract

【課題】 一部の家電機器の漏電状態が継続する場合においても、当該漏電状態の機器を除き、その他の家電機器の通電を自動復帰させることができる電源回路の通電遮断復帰システムを提供する。
【解決手段】 漏電ブレーカー及び複数の分岐ブレーカーの作動を制御可能な制御装置により、漏電ブレーカーが作動した場合に前記各分岐ブレーカーを開いた後、前記漏電ブレーカー復帰とともに前記各分岐ブレーカーを逐次復帰させて漏電ブレーカーの再作動を確認するとともに、その再作動が生じたときに事故分岐回路を特定、当該事故分岐回路を担う分岐ブレーカーの復帰を禁止する一連の制御動作を繰り返すことで、前記漏電ブレーカー及び前記事故分岐回路の分岐ブレーカー以外のすべての分岐ブレーカーの通電を復帰させるようにした分電盤回路の通電遮断復帰システム。本システムはホームセキュリティーシステムに応用することも可能である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば住宅内の家電などの電気機器への通電を遮断復帰させることができ、さらに種々のホームセキュリティー機能を具備可能な分電盤回路の通電遮断復帰システムに関する。
図6は、住宅における分電盤(分岐数8)の一般的な電源回路の一例を模式的に示している。この図に示すように、電源線11を経て分電盤40内の漏電ブレーカーEB10で受電され、そこから複数の分岐ブレーカーCB11〜CB18を介して各分岐回路(図1では分岐数8、CB1〜CB8)に分電されている。各分電ブレーカーCB1〜CB8の2次側から配線12a〜12hを通じて、それぞれ負荷L1〜L8に給電されるようになっている。この配線12a〜12hの途中には、通常、コンセント(不図示)などが設けられる。
近年、ホームセキュリティーシステムが住宅にも普及しつつあり、当該システムのセンサーや操作器が住宅の前記のような電源回路に設置されることが多くなっている(例えば、特許文献1〜4参照)。ホームセキュリティーシステムでは、その家庭全体または一部の家電機器の負荷電流計測値や電力使用量を監視できるだけでなく、電灯やエアコンなどの多くの家電への通電を遠隔操作により遮断しまたは復帰させる遠隔運転停止機能を備えたものもある(例えば、特許文献5、6参照)。このような機能に対応して、自動復帰型ブレーカーについても幾つか提案がなされている(例えば、特許文献7、8参照)。
特開2005−143072号公報 特開2008−67473号公報 特開平9−93874号公報 特開2009−33287号公報 特開平8−223664号公報 特開平8−115648号公報 特開2001−283706号公報 特開平10−233154号公報
しかし、一部の家電機器が漏電している場合には、漏電ブレーカーが作動し、そこから分岐されているすべての分岐回路の通電が遮断されてしまう。この場合、遠隔運転停止機能を用いて当該漏電ブレーカーからの分岐回路の各家電機器に通電するにしても、漏電が解消していない限りは、漏電している機器を通電することで、再度の漏電ブレーカーの作動により前記漏電ブレーカーの負荷側の各家電機器への通電は遮断されることになる。従来の遠隔運転停止機能は、このような場合、漏電していない家電機器への通電を復帰させることができないという問題がある。また、そもそも遠隔運転停止機能は、例えば冷蔵庫など常時通電状態にしておく必要がある一部の家電には適さない。
本発明は、前記課題を解決すべく、一部の家電機器の漏電状態が継続する場合においても、当該漏電状態の機器を除き、その他の家電機器の通電を自動復帰させることができる電源回路の通電遮断復帰システムを提供することを目的とする。
前記目的は、本発明によれば、電源線に接続される漏電ブレーカーと、その負荷側から分岐される複数の分岐回路にそれぞれ設置される分岐ブレーカーと、前記漏電ブレーカー及び前記各分岐ブレーカーの作動を制御可能な制御装置とを備え、当該制御装置は、前記分岐回路の一部の事故に起因して前記漏電ブレーカーが作動し通電が遮断された場合に前記各分岐ブレーカーを切り前記各分岐回路を遮断した後に、前記漏電ブレーカーを復帰させ、前記各分岐ブレーカーを順次復帰させながら当該漏電ブレーカーの再作動を確認するとともに、その再作動が生じたときに事故分岐回路を特定し、当該事故分岐回路を担う分岐ブレーカーの復帰を禁止する一連の制御動作を繰り返すことで、前記漏電ブレーカー及び前記事故分岐回路の分岐ブレーカー以外のすべての分岐ブレーカーの通電を復帰させるように構成されてなることを特徴とする分電盤回路の通電遮断復帰システムによって達成される。
前記漏電ブレーカー及び前記各分岐ブレーカーは、自動復帰型であり、前記制御装置はこれらのブレーカーに対して投入、遮断指令信号を発するものであることが好ましい。
本発明の電源回路の通電遮断復帰システムにおいては、制御装置が漏電ブレーカー負荷側における漏電などを生じている分岐回路を特定、当該分岐回路への通電を回避するようにした上で、自動にてあるいは遠隔にて前記漏電ブレーカー負荷側のその他の分岐回路を復帰させるように構成しているので、従来の遠隔運転停止の場合における漏電ブレーカー負荷側の全分岐回路の停電といった事態を防止することができる。このことは、特に、常時通電状態にしておく必要のある負荷を集合させた電源回路系では有効となる。
本発明の電源回路の通電遮断復帰システムの実施形態の一例を示す図である。 本発明のシステムにおける制御装置の構成の一例を示す図である。 本発明の電源回路の通電遮断復帰システムの実施形態の別の例を示す図である。 図2に示す制御装置の本発明に係る制御フローシートの一例を示す図である。 図2に示す制御装置の制御タイムチャートの一例を示す図である。 一般的な住宅における電源回路の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の電源回路の通電遮断復帰システムの実施形態について詳細に説明する。図1は、本発明の電源回路の通電遮断復帰システムの実施形態の一例を示している。この図に示す実施形態の通電遮断復帰システム10は、漏電ブレーカーEBと、分岐ブレーカーCB1〜CB8と、漏電ブレーカーEBの負荷側の線間電圧を計測する電圧計測手段14と、その出力線16と、制御装置20と、制御信号線17とから構成されている。なお、以下の説明を簡略化するために、図1では、図6に示した電源回路と同様に、電源線11に接続される漏電ブレーカーEBと、その負荷側で分岐される分岐線11aにそれぞれ接続される8つの分岐ブレーカーCB1〜CB8とを備える構成について図示するが、本発明はこのような電源回路の構成(分岐回路(分岐ブレ−カー)の数)について特に制限されない。
漏電ブレーカーEBとしては、内部に零相変流器と、その2次側からの出力信号を受けて通電を遮断させる引き外し装置が組み込まれた従来公知のものが制限なく使用できる。本実施形態においては、その好適な例として、本発明の通電遮断復システムの機器構成を単純化する観点から、所定の信号が入力されることで自動的に投入状態に復帰する自動復帰機能を備えたものを用いている。この自動復帰機能は、どのような作動原理(方式)に基づくものであってもよく、この機能を付加するための機器は漏電ブレーカーに一体に内蔵されていてもよく、外付けされていてもよい。
分岐ブレーカーCB1〜CB8は、例えばバイメタルなどの素子が内蔵され、定格電流を超えた大電流が流れた場合に、当該素子が変形し接点を切り離すことで通電を遮断するように構成された従来公知のものが制限なく使用できる。本実施形態においては、このような分岐ブレーカーの好適な例として、本発明の通電遮断復システムの機器構成を単純化する観点から、それぞれが復帰指令信号の入力を受けて自動的に調入状態に復帰する自動復帰機能を備えたものを用いている。この自動復帰機能は、どのような作動原理(方式)に基づくものであってもよく、この機能を付加するための機器は漏電ブレーカーに一体に内蔵されていてもよく、外付けされていてもよい。
本実施形態では、漏電ブレーカーEBの負荷側に相間電圧を計測するための計測手段14が設置されている。この計測手段14としては、従来公知の計器用変圧器などが好適に使用できる。その計測結果(2次出力信号)が信号線16を通じて後述する制御装置20に送られる。なお、計測手段14はこのような電圧計測手段に限定されず、例えば変流器などの電流計測手段であってもよい。この場合、電流計測手段は、漏電ブレーカーEBの負荷側の各線に設置されるのが通常である。
本実施形態における制御装置20の構成の一例を図2に模式的に示している。この図に示す制御装置20は、演算制御部30、記憶部31、入力部32、タイマー部33、出力部34を備えている。演算制御部30及び記憶部31の機能および作動については後述する。演算制御部30としては、従来公知のCPUを好適に使用できる。記憶部31としては公知のハードディスク装置その他の装置が挙げられる。また、この記憶部31としては、ワークメモリーなどの各種機能を備えたメモリー装置なども含まれる。
入力部32では、計測手段14からの出力信号だけでなく、漏電ブレーカーEBおよび各分岐ブレーカーCB1、CB2、・・・、CB8からの開閉状態信号の入力を受ける。これらの信号は、各分岐ブレーカーCB1、CB2、・・・CB8ごとにパラレルに入力されるようにしてもよく、適宜のタイミングでシリーズに入力されるようにしてもよい。後者の開閉状態信号の入力を受けることで、制御装置20は漏電ブレーカーEBおよび各分岐ブレーカーCB1、CB2、・・・の開閉状態を確認できる。また、入力部32は、後述するタイマー部33に対する時間の設定が行えるように構成できる。
タイマー部33は、漏電ブレーカーEB作動(開路)後の待機時間の計測や漏電ブレーカーEB復帰(閉路)後の各分岐ブレーカーCB1、CB2、・・・CB8を逐次復帰させるのに用いられる。タイマー部33の回路構成については特に制限されないが、本実施形態においては、説明を簡略化するために、漏電ブレーカーEB作動後の待機時間計測用のタイマーや各分岐ブレーカーCB1、CB2、・・・CB8の復帰時間を計測するタイマーT1〜T8をそれぞれ内蔵するものとする。
演算制御部30は、漏電ブレーカーEBの開閉状態を入力信号として受けており、一部の分岐回路に漏電などが生じると、状態信号の変化した時点から作動するタイマー部33にて所定のタイマー時間が経過するまで待機する。その後、漏電ブレーカーEBの復帰信号とともに、その復帰状態信号の入力を受けてタイマー部33を作動させ、当該タイマー部33の所定の時間間隔経過ごとに分岐ブレーカーCB1、CB2、・・・CB8を1個ずつ作動させる一連の制御を繰り返すように基本的に設定されている。
また、出力部34は、その回路構成について得に制限されないが、各分岐ブレーカーCB1、CB2、・・・、CB8に対して遮断、復帰(開閉)の制御指令信号を発するように構成されている。なお、漏電ブレーカーEBおよび各分岐ブレーカーCB1〜CB8が自動復帰機能を備えていない場合には、出力部34からの制御指令信号を機械的な運動出力に変換し、これら各ブレーカーの開閉機構に作用してこれらを投入、遮断する機構も制御装置20に含まれるものとする。
図3は、本発明の電源回路の通電遮断復帰システムの実施形態の別の例を示している。この図に示すシステムでは、並列接続された2個の漏電ブレーカーEB1、EB2を備え、前者から分岐ブレーカーCB1〜CB4を介してそれぞれ分岐される分岐回路群と、後者から分岐ブレーカーCB5〜CB8を介してそれぞれ分岐される分岐回路群とに二分された電源回路のそれぞれに計測手段14、19および制御装置15、20が設けられている。このように電源回路を二分することで、例えば冷蔵庫などの常時通電状態にしておく必要がある家電機器類と、例えばエアコンなどの必要に応じて運転、停止可能な家電機器類とを分離してそれぞれの分岐回路群に割り当てることができる。なお、計測手段14、19および制御装置15,20は、それぞれ前記実施形態におけるものと同様とすることができる。
次に、図4のフローチャートを参照しながら本実施形態の通電遮断復帰システムにおける制御の流れについて説明する。図4中、mおよびM(いずれも1以上の正の整数)は、それぞれ各分岐ブレーカーに付された識別番号(連番)および分岐ブレーカーの識別番号の最大値を示している。識別番号mは適宜の桁数で任意の番号から開始するように設定でき、当然ながらこの設定の仕方によりその最大値Mも変わることになるが、以下では、説明を簡単にするために、m=1から開始するものとする。従って、この場合、Mは分岐ブレーカーの個数に相当する。また、図4におけるpは漏電ブレーカーの投入回数を示しており、p=1は漏電ブレーカーEBが一部の分岐回路における漏電などの事故に起因して最初に作動した後の一連の制御動作段階を、またp=2は漏電の原因となる事故分岐回路を特定するのに2回目に繰り返される前記一連の制御動作段階を指すことになる(さらに、p=3、4、・・・はそれぞれ3回目、4回目、・・・の制御動作段階となる。)。なお、以下では、記号k、mおよびMを分岐ブレーカーCBやタイマーTに添える場合には、下付き文字として表示している。
まず、いずれか1つまたは2つ以上の分岐回路に漏電などの事故が発生し、漏電ブレーカーEBが作動して、負荷側の分岐回路への通電を遮断したとする(図中、S01)。制御装置(図1〜図3中、符号15、20参照)は、漏電ブレーカーEB負荷側(各分岐ブレーカーCB1〜CBの電源側)の相間電圧計測手段(図1および図3中、符号14、19参照)から常時出力される計測結果を監視しており(S02)、無電圧状態でなければ監視を続け、無電圧状態であることを確認した場合には、すべての分岐ブレーカーCB1〜CBに対して遮断(切)の制御信号を発する(S03、S04)。この監視は、前記のように、所定のタイマー時間内に実施されるようにするのが好ましい。すべての分岐ブレーカーCB1〜CBは前記制御信号を受け、切の状態(開路)に切り換わる。制御装置は、各分岐ブレーカーからの切の状態信号を受信した時点で、タイマー部(図2中、符号33参照)中の待機時間タイマー(不図示)が作動し設定されたタイマー時間だけ待機状態とする(S05)。このタイマー時間は、MT秒に設定されるのが好ましい。ここで、Tはある分岐ブレーカーを切ってから次の分岐ブレーカーを切るまでの時間間隔を示している(なお、Mは繰り返しになるが、分岐ブレーカーの個数である。)。
その後、制御装置は、漏電ブレーカーEBに対して投入信号を発信し(S06)、当該漏電ブレーカーEBが復帰、投入された時点でタイマー部33に含まれるタイマーT1〜T(いずれも不図示)を作動させる(S07)。ここで、タイマーT1にはT秒が、タイマーT2には2Tが、タイマーT3には3Tが、・・・タイマーTにはMT秒が設定され、分岐ブレーカーCB1〜CBはそれぞれT秒間隔で順次復帰、投入されるものとする。タイマーT1の設定時間が経過することで(S08)、分岐ブレーカーCB1に対して投入信号が発せられる(S09)。分岐ブレーカーCB1の投入時点からのT秒のうちに漏電ブレーカーEBが作動するか否かを確認する(S10)。T秒経過前に漏電ブレーカーEBが作動しない場合には、投入された分岐ブレーカーが最後の分岐ブレーカー(CB)か否かを判断し(S13)、最後でない場合には、次順の分岐ブレーカーCB2に移る(S14)。これにより、ステップS08に戻り、漏電ブレーカーEBの投入時点からタイマーT2の設定時間である2T秒が経過したところで(S08)、この分岐ブレーカーCB2に対して投入信号が発信される(S09)。分岐ブレーカーCB2が投入された後、2T秒経過前に漏電ブレーカーEBが作動するか否かを確認する(S10)。この時間内に漏電ブレーカーEBが作動しない場合には、分岐ブレーカーCB2が最後の分岐ブレーカーか否かを判断し(S13)、最後でない場合には、次の分岐ブレーカーCB3に移る(S14)。以下、最後の分岐ブレーカーCBまで同様の手順が行われることになる。
一方、分岐ブレーカーCB1、CB2、・・・を介するいずれかの分岐回路にて漏電が発生し、当該事故が解消していない場合には(この事故の発生した分岐回路を事故分岐回路といい、事故分岐回路の分岐ブレーカーをCBで表すこととする)、分岐ブレーカーCB投入からkT秒経過する前に漏電ブレーカーEBが作動してしまうことになる。そうすると、制御装置は、事故が発生した分岐回路における分岐ブレーカーCBを特定し、以後、分岐ブレーカーCBの投入指令を発しないようにする(S11)。その後、漏電ブレーカーEB投入2回目として(S12)、ステップS02に戻り、そこからのフローを繰り返すことになる。
次に、図5を参照しながら、漏電ブレーカーEBから4つの分岐ブレーカーCB1〜CB4を介して4つの分岐回路にそれぞれ分岐される簡単な構成の電源回路(m=1〜4、M=4)を例にとり、本発明における漏電ブレーカーEB及び4個の分岐ブレーカーCB1〜CB4の開閉状態の推移について説明する。図5は、本発明の通電遮断復帰システムを用いたことによる各ブレーカーEB、CB1〜CB4の開閉動作のタイムチャートである。この図において、分岐ブレーカーCB3を含む分岐回路が事故分岐回路であるとする。漏電の発生により、漏電ブレーカーEBが作動し、通電を遮断する。このとき、タイマーが作動し、所定のタイマー時間が経過するまで待機の状態となる。そのタイマー時間内に、制御装置20は、計測手段14からの計測結果の入力を受け、当該結果が無電圧である場合にすべての分岐ブレーカーCB1〜CB4をそれぞれ遮断するように制御指令を発する。
制御装置20は、各分岐ブレーカーCB1〜CB4が遮断されたことを確認し、タイマー時間である4T秒が経過したところで、漏電ブレーカーEBの投入指令を発した後、漏電ブレーカーEBが投入されたことを確認する。投入指令発信と同時に、タイマーT1〜T4が作動し、タイマーT1の設定時間T秒経過後にCB1が投入され、T秒経過前に漏電ブレーカーEBが作動するか否かが確認される。漏電ブレーカーEBが作動しない場合、タイマーT2が2T秒経過後に、分岐ブレーカーCB2が投入され、同様に2T秒の時間、漏電ブレーカーEBが作動するか否かが確認される。続いて、タイマーT3の3T秒経過したところで、分岐ブレーカーCB3が投入されるが、この負荷側の分岐回路が事故分岐回路であるため、3T秒が経過するまでの短時間のうちに漏電ブレーカーEBが作動することになる。以後、CB3を含む事故分岐回路への通電は、制御装置20によって漏電が解消するまで回避される。制御装置20による分岐ブレーカーCB3投入には、さらに別個の条件を設けることができる。
漏電ブレーカーEBが作動し、通電が遮断された状態で、4T秒間待機状態とされる。その間に当該漏電ブレーカーEBの負荷側が無電圧となったことが確認され、各分岐ブレーカーCB1〜CB4が切の状態とされる。その後、前記と同様に、漏電ブレーカーEB投入、タイマーT1〜T4作動、T秒後に分岐ブレーカーCB1投入、2T秒後に分岐ブレーカーCB2投入と進むが、事故分岐回路を持つ分岐ブレーカーCB3の投入は回避され、4T秒後に分岐ブレーカーCB4が投入される。かくして、分岐ブレーカーCB3以外の分岐ブレーカーCB1、CB2およびCB4は投入され、これらが担う分岐回路への通電が再開されることになる。
以上説明したように、本発明の電源回路の通電遮断復帰システムによれば、当該電源回路における一部の分岐回路に漏電などの事故が発生した場合に、当該事故分岐回路以外の分岐回路への通電を安全かつ早期に再開することができる。特に、常時通電状態にしておく必要がある負荷機器をそれぞれ含む分岐回路群に発明の電源回路の通電遮断復帰システムを適用した場合、事故分岐回路以外の分岐回路への通電を早期に再開できるので、このような負荷機器に停電によって生じる被害を最小限に抑えることができる。そして、本発明の通電遮断復帰システムは、従来公知のホームセキュリティーシステム、特に遠隔操作により任意の数の分岐ブレーカーを開閉して家電機器の電源を入り切り可能な機能と組み合わせ、これらの分岐ブレーカーの事故後の通電再開などへの適用も可能である。
本発明の電源回路の通電遮断復帰システムは、主に住宅における電源回路に、さらにはホームセキュリティーシステムを備える電源回路への適用に有効である。
10 分電盤(分電盤回路の通電遮断復帰システム)
11 電源線
11a 分岐線
12a〜12h 分岐線
14、19 計測手段
15、20 制御装置
16、17、21、22 信号線
30 演算制御部
31 記憶部
32 入力部
33 タイマー部
34 制御出力部
EB 漏電ブレーカー
CB1〜CB8 分岐ブレーカー

Claims (2)

  1. 電源線に接続される漏電ブレーカーと、その負荷側から分岐される複数の分岐回路にそれぞれ設置される分岐ブレーカーと、前記漏電ブレーカー及び前記各分岐ブレーカーの作動を制御可能な制御装置とを備え、当該制御装置は、
    前記分岐回路の一部の事故に起因して前記漏電ブレーカーが作動し通電が遮断された場合に前記各分岐ブレーカーを切り前記各分岐回路を遮断した後に、
    前記漏電ブレーカーを復帰させ、前記各分岐ブレーカーを順次復帰させながら当該漏電ブレーカーの再作動を確認するとともに、その再作動が生じたときに事故分岐回路を特定し、当該事故分岐回路を担う分岐ブレーカーの復帰を禁止する一連の制御動作を繰り返すことで、前記漏電ブレーカー及び前記事故分岐回路の分岐ブレーカー以外のすべての分岐ブレーカーの通電を復帰させるように構成されてなることを特徴とする分電盤回路の通電遮断復帰システム。
  2. 前記漏電ブレーカー及び前記各分岐ブレーカーは、自動復帰機能を備えており、前記制御装置からの指令信号の入力を受けて投入、遮断可能なものである請求項1に記載の通電遮断復帰システム。
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